研究用倒立顕微鏡 ECLIPSE Ti ( PDF: 9.12MB

研究用倒立顕微鏡 ECLIPSE Ti シリーズ
研究用倒立顕微鏡
At the Center
顕微鏡の可能性を飛躍的に拡げた、
Ti-Eの最先端機能。
研究現場の中枢を担うTiシリーズに、
画像取得の柔軟性をさらに高めるモジュール照明システムが新登場。
日々進歩を続ける最先端の生物学、医学、薬学など、研究の現場で活躍する顕微鏡。
研究者の要望を満たし、最先端の研究現場の中枢を担うために、新世代の顕微鏡「ECLIPSE Ti シリーズ」が誕生しました。
生細胞の空間情報や波長情報などを取得する多次元タイムラプスなど、さまざまなデータ取得/解析の手法を、
画像統合ソフトウェアNIS-Elements との組み合わせによりサポートします。
また、
Tiシリーズの優れた拡張性と柔軟性をさらに高めるモジュール照明システムTi-LAPPを新開発。
進化したタイムラプス
使用領域拡大。操作性改善。パーフェクトフォーカスを大幅にリニューアル。 P4
快速電動
高速電動アイテムによる快適な画像取得。 P6
スクリーニング
かつてない速さでウェルプレートをマルチモードスキャン。 P7
さらに、高度な電動化モジュールもラインナップ。生細胞中の蛍光タンパク質分子の動態や相互作用を研究するTIRF、
高品位な位相差
FRET、光刺激などの最先端バイオイメージングを、高い精度と再現性で効率的に行うことができます。
高NA対物レンズによる位相差観察が可能な外部位相差システム。 P8
研究目的に応じて照明モジュールを自由に組み合わせ、理想的な顕微鏡イメージングシステムを構築することができます。
マルチカメラ
サイドポートおよびバックポートのカメラで画像取得・解析。 P9
任意ROIの同時多点光刺激
任意形状の複数の領域を同時に光刺激できるDMDモジュール。 P15
TIRF観察のオートアライメント
TIRF用レーザーの入射角度と焦点のアライメントを自動化したH-TIRFモジュール。 P16
コンフォーカル・多光子・超解像
多彩な装置を組み合わせる最先端研究システムのベース機として最適。 P24
コストパフォーマンスに優れたマニュアル機
最上級、フル電動フラッグシップ機
電動カスタマイズ可能なマニュアル機
2
3
Ti: Reliable Time-Lapse Observation
進化したタイムラプス。
パーフェクトフォーカスがさらに進化。
焦点をリアルタイムに補正するニコン独自の画期的な自動焦点維持装置「PFS
(パーフェクトフォーカスシステム)」が進化しました。
長時間イメージング時の温度変化などに起因するフォーカスずれを効果的に解決し、より信頼性の高いデータ取得を実現します。
タイムラプス観察時に問題となる、長時間観察や投薬時のフォ
ーカスずれを解決したニコン独自の自動焦点維持装置「PFS」。
高倍の高 NA 対物レンズでの全反射照明蛍光(TIRF)観察など
において、常に焦点の合った画像が取得できます。
また、装置の小型化により、対物レンズの補正環の操作が容易に
なりました。さらに、目的に応じて選択できる「紫外~可視光
観察用」と
「可視光~多光子観察用」の2 種類をご用意しました。
深い焦点面においてもフォーカスを維持
フォーカスドリフトの補正が可能な深さ方向の領域を拡張することにより、対物レンズから
より離れた観察面において、また、サンプル内のより深い観察面においてフォーカスを維持
することが可能になりました。脊椎動物のモデル生物として使われるゼブラフィッシュなど
発生生物学の研究材料の観察にも威力を発揮します。また、より大きなドリフト量でも補正
が可能となったため、信頼性の高いデータが取得できます。
ゼブラフィッシュ胚の発生中の血管系の 3D 画像(カバーガラスから 95 ~ 186
μmの画像)
。PFS は試料の深部でフォーカスを維持できるため、背部大動脈
から上方向に形成する体節間血管の全景が鮮明に取得できます。3 チャンネル
の画像は異なる時点における取得画像を表します。
(赤:0 分後、緑:110 分後、
青:240 分後)
対物レンズ:CFI アポクロマート LWD 40x WI λ S, (NA 1.15)
画像ご協力:Dr. Robert Fischer, Marine Biological Laboratory
▲
▲
▲
▲
PFSが利用できる色素の波長帯域を、大幅に拡張
PFS は光源に 870nm の LED を使用し、Cy5.5 など近赤外蛍光色素も鮮明に撮影できます。
波長領域が拡大したため、紫外域でのカルシウムイメージングや近赤外域での光ピン
ヒメツリガネゴケ外皮のEB1およびチューブリン。スピニングディスク共焦点顕微鏡とプランアポクロマートVC 100x (NA 1.4)対物レンズを使用し、
海洋生物学研究所において画像取得。
試料ご提供:Drs. Jeroen de Keijzer and Marcel Janson, Wageningen University、名古屋大学 五島剛太先生
セットなど、幅広い観察波長を必要とする研究においてもフォーカスを維持できます。
多光子観察用タイプは、880 〜 1300nm の波長域においてもフォーカスドリフトの
補正が可能です。
新 PFS(TI-ND6-PFS-S)
多光子用新 PFS(TI-ND6-PFS-MP)
100
90
リアルタイムにフォーカス補正
80
70
ニコン独自の光学式オフセットでは、任意のZ 軸面でのフォーカシングをガラス界面の検出と同時に行えるため、
60
透過率 (T%)
多点観察時のステージ移動や投薬時の温度変化などに起因するフォーカスずれを、リアルタイム補正することが
可能です。フォーカスずれをカバーするために異なる Z 軸面の画像を余分に取得する必要がないため、光照射を
最小限にして試料の褪色を軽減できます。
40
DAPI,
Hoechst33342
Cy5.5,
Alexa700など
Hoechst33342 および DiR で染色した
初代ラット皮質ニューロンのライブ画像
光ピンセットなど
試料ご提供:北海道大学電子科学研究所 小寺一平先生、保坂信哉先生、
大阪大学産業科学研究所 永井健治先生
30
● PFS の原理
● 投薬時のフォーカスドリフトの補正例
20
10
■ PFS 使用時
溶液
0
330
波長 (nm)
試料
界面
カバーガラス
オイルまたは水
対物レンズ
LED
■ PFS 未使用時
400
500
600
700
800
900
1000
1100
1200
1300
1400
870 nm
カバーガラス界面の検出波長
プラスチックディッシュやウェルプレートにも対応
▲
パーフェクトフォーカスユニット
近赤外光
50
投薬
PFS はガラスボトムディッシュに加え、比較的安価で細胞培養にも適しているとされるプラスチック
ディッシュも使用が可能です。マルチウェルプレートを使用した高スループットスクリーニングにおけ
Line-CMOS
るランニングコストを削減できます。
オフセットレンズ
観察光路
カメラ
▲
投薬
※
記載の原理図は液浸対物レンズ使用の場合。
ドライタイプの対物レンズも使用可能です。
PFS 未使用時は、試薬投下(緑の矢印)に起因する温度変化によってフォーカスずれが生じているが、
PFS 使用の場合はフォーカスが維持されている。
0.1μm 蛍光ビーズによる全反射(TIRF) 蛍光観察
撮影ご協力:京都大学再生医学研究所 中田千枝子先生、楠見明弘先生
4
5
Ti: Stress-Free Operation
快速電動。
さらなる高速化を実現した画像取得!
高速制御&高速取得でストレスフリーを実現。
96 穴ウェルプレートの 3モード(蛍光 2 色+位相差)スクリーニング画像が、
当社従来比で 2 倍以上の速さで取得可能になりました。
蛍光フィルターキューブの切替えをはじめ、顕微鏡の画像取得に関わる各操作
を電動制御。研究者の意図通りにすばやく反応し、ストレスなく操作することが
できます。また、画像取得のトータル時間の短縮により、生細胞へのダメージも
軽減。Ti-Eが提供する“快速電動”は、研究者と生細胞の双方にストレスフリーを
もたらします。
個々の電動アイテムの速度向上
対物レンズ、フィルターキューブ、XY ステージ、励起 / 吸収フィルターなどの切替え・動作速度を大幅に向上しました。
ストレスなく観察に集中できる操作環境を実現しています。また、観察状態をメモリ・再現できるリモートコントロールパッド、
ステージを意のままに操れるジョイスティックも開発。顕微鏡が、研究者の目と手の役割を果たします。
● 高速XY軸移動
● 高速Z軸移動
● 高速蛍光フィルターキューブ切替え
PCとの通信時間短縮による、トータルな速度アップ
各電動アイテムは動作ごとに PCと通信を行うのではなく、複数の動作条件のパラメーターをひとつにまとめて設定し、
PC から顕微鏡に一括送信して各動作を実行します。顕微鏡が頭脳を持つことにより、電動操作のトータル時間の短縮
を実現。例えば 2 色の蛍光と位相差、計 3 種類の連続画像取得の場合にも、動作時間が劇的に短縮されました。
● Ti-Eの制御プロセス
通信
ステージ
移動
PFS 補正
フィルター
切替え
画像取得
顕微鏡の HUBコントローラーが PC から制御シグナルを受信し、
各電動アイテムを一括して制御するため、
PCと電動アイテムの間の通信時間が不要となり、
トータルの画像取得時間を短縮できます。
Hoechst33342およびDiDで染色し、Venus-tubulinとmCherry-actinを
一時的に発現したHeLa細胞の多点撮影
(擬似カラー)
試料ご提供:北海道大学電子科学研究所 齊藤健太先生、 大阪大学産業科学研究所 永井健治先生
6
Ti: Revolutionary Phase Contrast System
Ti: Maximum Flexibility & Expandability
革新の外部位相差観察。
柔軟に拡張可能なシステム。
光学メーカーとしてのニコンならではの新提案“外部位相差ユニット”は、位相リングを対物レンズ
ではなく顕微鏡本体内に配置する画期的なシステムです。位相リングのない高NA対物レンズが
使用できるため、高品位な位相差画像の取得や明るい蛍光像との合成画像が取得できます。
光学出力ポートとして左ポート、右ポートおよびボトムポート※を装備したマルチポート設計。
それぞれのポートに各種カメラを装着可能です。さらにTiシリーズの階層構造を利用して、
オプションのバックポートユニットも追加可能。蛍光キューブターレットを2 段に装着し、
マルチカメラによって同時に画像取得することも可能です。
※
ボトムポートはTi-E/BおよびTi-U/Bに装備。
マルチポートと階層構造が、最先端研究をサポート。
高 NAレンズによる、
高品位な位相差と明るい蛍光画像。
位相リングを顕微鏡本体に配置した新システム
バックポートを活用したマルチカメラでの FRET 解析
オプションのバックポートユニットの活用により、画像取得の可能性がさらに広がります。
従来は位相差対物レンズに配置されていた位相リングを、外部位相差ユニットに配置する
ことにより、
位相リングを持たない高NA対物レンズでも、
位相差観察に使用できるように
位相差観察可能
なりました。位相リングは使用する対物レンズに応じて5 種類ご用意しています。しかも、
サイドポートと合わせて 2 カメラによる2 波長画像同時取得も可能です。例えば蛍光分子
間の相互作用を観察するFRET(蛍光共鳴エネルギー移動)で、CFPとYFP の輝度が大きく
60x/PH4、100x/PH4 に は ニコン 独 自 のアポダイズド 位 相リング を 採 用した た め
異なる場合には、別々のカメラで個別に感度調整をすることにより、高い感度分解能での
ハローが少なく、
コントラストの優れた微細構造を観察できます。
(Ti-E/U/S 共通)
画像比較が可能になります。
位相リングを持たない
対物レンズ
位相リング
高感度カメラ
YC3.60 の ECFP 画像
YC3.60 のc p173Venus 画像
試料ご提供:北海道大学電子科学研究所 齊藤健太先生、
大阪大学産業科学研究所 永井健治先生
位相差撮影可能
位相差観察の概念を一新
バックポート
● 水浸対物レンズでの位相差観察
● かつてない高解像度
※
世界最高 の開口数である NA1.49 の TIRF 対物レンズをはじめ、ニコン
の誇る高性能対物レンズが使用でき、位相差対物レンズでは得られ
なかった高解像度の位相差像が得られます。
位相差観察に水浸対物レンズが使用可能になりました。試料の深い位置に
おいても収差の少ない、鮮明な位相差像を取得できます。
※通常のカバーガラス、油浸オイル使用時。
※オプションでバックポートが追加できます。
● 明るい蛍光観察
位相リングのない対物レンズが使用できるため、位相差観察を行った対物レンズで、
位相リングによる光量ロスのない明るい蛍光やTIRF像が取得できます。
階層構造がもたらす拡張性
無限遠光学系の特長を活かした階層構造を採用。PFSをレボルバー部に内蔵
したため、ステージアップキットを使用して、PFSとは別に2つの光学階層を
▲
▲
一台の顕微鏡に搭載できます。これにより、複数の蛍光キューブターレット
線虫(C.elegance) touch neuron を EGFP で染色
の同時搭載や、光ピンセットと光刺激装置の同時搭載が可能です。
試料ご提供:独立行政法人 産業技術総合研究所
戸井基道先生、加藤薫先生
ュールを自由に組み合わせて最大5つまで同時にTiに搭載できます。光刺激
EGFP- ファシンで染色した成長円錐(NG108 細胞)
8
モジュールとTIRFモジュールを2段に分けて搭載することにより、それぞれに
試料ご提供:独立行政法人 産業技術総合研究所
海老原利枝先生、加藤薫先生
● 画像解析に効果的な高画質
● 同一レンズでの光ピンセット使用
TIRF 観察と同一対物レンズで位相差観察が行えるため、微分干渉像よりも
像の陰影の方向性による影響が少ない位相差像を使用して、細胞の輪郭抽出
などのデータ処理・画像解析が高精度に行えます。
位相リングのない対物レンズが使用できるため、位相差観察と同一の対物
(レーザー安全装置が必要です)
レンズで光ピンセットが使用可能になりました。
さらにTi-LAPPシステムを使用することにより、照明モジュールや光刺激モジ
最適な波長の蛍光フィルターキューブを使用することが可能です。
PFS装置に加え、上段にDMDモジュール、下段にH-TIRFモジュールと落射蛍光モジュール
を装着した例。
9
Ti: Excellent Imaging
Ti: High Performance with User-Friendly Operation
妥協なき画像取得。
意のままの操作性。
観察方法に応じて、最適な光学技術を駆使。
観察時の快適性を考慮、進化した操作系。
ニコン伝統の光学技術は、どのような観察方法にも妥協を許しません。
標本に含まれている、さまざまな画像情報を極限まで引き出し、
研究者へ真実を伝えます。
多彩な電動アイテムを制御するボタンやコントローラーはすべて、
操作のしやすさ、見やすさ、分かりやすさを考慮して設計・配置。
観察者は顕微鏡操作に煩わされることなく、研究に専念することができます。
ニコンアドバンスドモジュレーションコントラスト
高速で快適。電動制御の各アイテム
高い平坦性を誇る、Plan シリーズの専用高 NA 対物レンズを開発。微分干渉観察
● 本体両側面の操作ボタン
では使用できないプラスチックシャーレを使用して、無色透明な標本をレリーフ状
蛍光フィルターキューブ切替え、対物レンズ
切替え、
対物レンズの退避、Z 軸粗微動切替え、
透過照明の ON/OFF などが、ボタンひとつで
すばやく操作できます。
の陰影をつけて観察することができます。また、対物レンズごとにコントラスト方向
が調整できるため、顕微注入や ICSI の際に最適なコントラストが選択できます。
CFI S Plan Fluor ELWD NAMC 20×C(左)
CFI S Plan Fluor ELWD NAMC 40×C(右)
試料ご提供:Gianpiero D. Palermo,
M.D., Ph.D., Cornel University
CFI NAMC 10×(左)
CFI LWD NAMC 20×F(中)
CFI LWD NAMC 40×C(右)
微分干渉観察
● 本体正面の VFD ディスプレイと
操作ボタン
● リモートコントロールパッドの
タッチパネルとプリセットボタン
装着している対物レンズ、PFSのON/OFFなど
顕微鏡の状態がディスプレイに表示され、ひと
目で確認することができます。
顕微鏡の状態をアイコンで確認しながら操作
で きます。また各 種 観 察 状 態 をプリセット
ボタンに記憶させておけば、位相差観察から
蛍光観察への切替えなどもワンタッチで可能。
ストレスなく操作できます。
暗い室内でもひと目で分かる、
本体正面の操作ボタン
1ポジション 0.3 秒の高速フィルターキューブ切替え
● PFS オフセットコントローラー
暗視野観察
高解像度と高コントラストのベストバランスを追求し、さらに微細な構造観察を
高 NAのコンデンサーを利用することにより、暗視野観察が可能になり
実現しました。光学素子の素材構成を見直し、低倍でもムラのない均一な像が得
ます。微小粒子の長時間観察などでも褪色することがありません。
られます。DICスライダー(ドライ)は、用途 / 目的にあわせ、標準タイプ、高解像度
タイプ、高コントラストタイプから選択可能です。
● ジョイスティックとエルゴコントローラー
高 速 の 電 動 XY ステージおよび Z 軸 を 制 御
可 能。ジョイスティックは 微 妙 な スピード
調整も自然な感覚で行えます。
クリーンベンチの外部から PFS オフセットが
制御できるため、温度変化や振動による影響
を 防ぐことが で きます。粗 微 動 の 切 替えや
ダイクロイックミラーの挿脱もボタン操作で
行えます。
リモートコントロールパッド
● 電動制御のアナライザーキューブ
フィルターキューブタイプのDICアナライザーを
ラインアップ。電動蛍光キューブターレットに装着
し、電動切替えによってアナライザーの IN/OUT
が行えます。DIC観察と蛍光観察の切替え時間
を大幅に短縮します。
試料ご提供:
Dr. Jan Liphardt,
University of California
Berkeley
フィルターキューブタイプの
DICアナライザー
Highly parallel single-molecule DNA bending assay using darkfield microscopy. Each bright green spot
is a single plasmon ruler, composed of a pair of DNA-linked gold nanoparticles. Enzymatic DNA bending
or cleavage can be monitored by following the intensity and color of the plasmon rulers. For more
information see Reinhard et al, PNAS (2007).
電動ステージ用ジョイスティック
PFS オフセットコントローラー
新感覚!
観察部のスラントデザイン。
位相差観察
位相差観察では、ハローを低減しながら微小物体のコントラ
40mm
傾 斜 を持たせた独自のスラント
ストを従来比 2 倍に向上させた「ADH対物レンズ」を開発。
デザインを採用。
美しさの追求だけ
コントラストが小さい細胞内微細構造の位相差観察を可能
で なく、 アイポイントを 標 本 に
にしています。
エルゴコントローラー
約 40mm 近づけ、視認性向上の
役割も果たしています。
ジョイスティックとエルゴコントローラーの同時使用は
できません。どちらかをお選びください。
※
CFI Plan Fluor ADH
100xH (油浸)
10
ADH 対物レンズでの観察
従来の位相差対物レンズでの観察
試料ご提供:独立行政法人 産業技術研究所 加藤薫先生
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Motorized Elements for Comfortable Observation
Ti-Eは、HUBコントローラー Aを介してフル電動制御が可能
快速&自動画像取得。
独自の電動アルゴリズムにより、通信速度
を飛躍的に速めたことで、一連の操作を革
多彩な電動パーツをNIS-Elementsで統合制御。
新的にスピードアップ。研究活動の現場で、
信頼性と効率の高いデータ取得を約束し
顕微鏡は単なる観察装置から、ソフトウェアで制御されるデータ取得デバイスへと進化を遂げました。
Ti シリーズでは高速で快適な操作を可能にする電動パーツに加え、画像取得の自動化を実現する電動パーツを
取り揃え、そのすべてを画像統合ソフトウェア NIS-Elementsで統合制御。取得データの信頼性を高めています。
ます。
HUB コントローラー A
Ti-U/Sは、HUBコントローラー A-Uを介して電動化が可能
● 電動 XYステージ
● 蛍光 LED 光源 C-LEDFI
● ピエゾ Z ステージ
安定した照明輝度で定量性に優れ、長寿命で
メンテナンスフリー。
● 電動 HGファイバー照明 “Intensilight”
Ti-U、Ti-S は HUB コントローラー A-U を
装着することにより、電動アクセサリーの
制御が可能です。
HUB コントローラー B
高速 Z 軸制御。(Mad City Labs, Inc. 製 )
● 電動レボルバー
● 電動蛍光キューブターレット
● H-TIRF モジュール
蛍光フィルターキューブを、0.3 秒で隣のポジション
に切替え。( 写真は高性能タイプ )
TIRF用レーザーの入射角度と焦点のアライメント
を自動化。
6 ポジションで対物レンズを切替え。
(写真はパーフェクトフォーカスユニット)
● 電動シャッター
● 電動コンデンサーターレット
落射照明 / 透過照明の両方に使用可能な
高速シャッター。
コンデンサー切替えを自動化。
12
蛍光励起光源の ON/OFFと調光を電動制御。
高速かつ精密な位置決めが可能。多点タイムラプス
に最適。
(写真はリニアエンコーダー内蔵タイプ)
● 電動 BA ホイール
● リモートコントロールパッド
● PFS オフセットコントローラー
● 電動ステージ用ジョイスティック
● エルゴコントローラー
● 電動 EX ホイール
蛍光吸収フィルターを 0.15 秒で隣のポジションに
高速切替え。
顕微鏡の状態をアイコンで確認。
タッチパネルで操作。
PFS 設定後のZ軸深さのオフセット量を操作。
電動ステージを自由にポジショニング。
離れた場所から手動操作で顕微鏡の制御可能。
蛍光励起フィルターを 0.15 秒で隣のポジションに
高速切替え。
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Ti: Advanced Applications
レーザーアプリケーションシステムTi-LAPP
柔軟性と拡張性を極めたモジュール照明システム。
多彩な蛍光照明モジュールや光刺激モジュールを任意に組み合わせて顕微鏡システムをカスタマイズ可能です。
研究や実験の目的応じた最適なバイオイメージングシステムが構築できます。
レーザーアプリケーションシステムTi-LAPP は、TIRF(全反射蛍光)、光刺激、落射蛍光などの機能をモジュール化。
任意のモジュールを自由に組み合わせることで、研究目的に応じて必要な機能だけをカスタマイズした顕微鏡システム
が構築できます。
例えば複数の TIRF モジュールを搭載することにより、異方性実験や2色 TIRF 画像の取得が高速で効率的に行えます。
また、Ti の階層構造を利用することにより、TIRF モジュール2つ+光刺激モジュール2つ+落射蛍光モジュールなど、
最大5つのモジュールの同時搭載が可能です。
また、研究の発展に応じて光刺激モジュールなどを後から追加するアップグレードや、システム構成の変更が自由に
行えるため、拡張性に大変優れています。
さらに、Ti-LAPP システムには、TIRF 観察のオートアライメント機能を搭載した H-TIRF モジュールや、任意形状の複数
領域を同時に光刺激することが可能な DMD モジュールも新開発。高度なバイオイメージング手法を組み合わせて
実験を行い、生体の機能や構造を解明する研究を、Ti-LAPP システムが強力にサポートします。
DMD/ EPI FLモジュールセット
任意形状の多点 ROI を同時に光刺激
レーザー
LED
レーザー
電動
電動
従来の FRAP 装置がシングルスポットを光刺激するのとは異なり、DMD モジュールはユーザーの指定する形状で光刺激・光変換が可能です。
手動
レーザー
照射範囲の設定は、画像統合ソフトウェア NIS-Elements を使用し、線形・任意形状・複数個所など目的に応じて自由に行えます。多数の細胞
のうち複数個を選択して同時刺激を行い、光学的にマーキングして追跡することも可能。細胞の特定領域に任意の形状で光刺激を続け、
変化を
手動
水銀
レーザーアプリケーションシステムTi-LAPP
観察するオプトジェネティクスなどのアプリケーションにも最適です。光源はレーザーのほかに生体試料に優しい LED もご用意しました。
レーザーアダプター
水銀
LED アダプター
LED
手動
FRAP モジュール
DMD モジュール
電動メインブランチ+電動サブブランチ+ DMD モジュール
+ LED アダプター+ EPI FL モジュール
コントロールボックス
★
N-STORM
モジュール
光刺激
★
50 分後
63 分後
電動サブブランチ
★
H-TIRF
モジュール
mCherryで標識された A 型ラミン(赤)と光活性化 GFP で標識された A 型ラミンとを共発現
したマウス胎児線維芽細胞の右下の領域を、DMD モジュールを使用して405nm 波長の
LED 光で光刺激(緑)し、落射蛍光照明によりタイムラプス画像を取得。ラミンタンパク質の
亜母集団を光活性することにより、その動態やサブユニット交換を観察できます。
撮影ご協力:Drs. Takeshi Shimi and Bob Goldman, Northwestern University Medical
School
サブブランチ
★
電動メインブランチ
EPI FLモジュールで視野全体を照明
メインブランチ
TIRF
モジュール
★
DMD モジュールで選択的に照明
GFPで標識された小胞体マーカー(KDEL)を発現したショウジョウバエS2
細胞。落射蛍光照明で視野全体を撮影
(左)。DMDモジュールを使用して、
ほかの細胞に不要な光退色や光損傷を与えることなく単一細胞のみを
照明して撮影
(右)。
撮影ご協力:Drs. Nico Stuurman and Ron Vale, University of California,
San Francisco
★
EPI FL
モジュール
ステージアップレンズ
蛍光キューブターレット
14
ステージアップレンズ
蛍光キューブターレット
15
H-TIRF/ EPI FLモジュールセット
TIRF 観察の自動化を実現
レーザー
LED
レーザー
電動
レーザー
手動
TIRF 観察のための理想的なレーザー入射角度や光学系焦点アライメントは、試料や観察条件によって微妙に異なるため、これまでは設定や調整
水銀
に熟練が必要でした。H-TIRF モジュールは、画像統合ソフトウェア NIS-Elements を使用したオートアライメント機能により、システムが全反射
電動
FRAP/EPI FLモジュールセット
また、グラデーション NDフィルターの使用により、視野の隅々まで均一な明るさの高品質なTIRF 像が取得できます。
水銀
レーザー
手動
手動
KaedeやPA-GFPなどの光活性・光変換蛍光タンパク質を利用した光刺激タイムラプス画像を、高フレームレートの高感度カメラで取得できます。
手動
細胞の特定部位に任意のスポット径でレーザー照射できるため、ポイントスキャン型の共焦点顕微鏡システムを使用することなく、手軽に細胞内
水銀
タンパク質分子の動態観察や特定細胞のマーキングが行えます。
LED
電動
水銀
細胞内タンパク質の動態解析に
状態を検知して、TIRF 観察が行えるようにレーザーの入射角度や光学アライメントを自動的に調節します。エバネッセント光の染み出し深さや
レーザー入射角度の設定値は、目的ごとまたは波長ごとに保存して呼び出せるため、常に一定の条件での観察が可能です。
レーザー
LED
手動
手動
メインブランチ+サブブランチ+FRAP モジュール+
EPI FLモジュール
電動メインブランチ+電動サブブランチ+H-TIRF モジュール
+EPI FLモジュール
光退色
落射蛍光
3 分後
12 分後
TIRF
34 sec
mCherryで標識された A 型ラミンを発現したマウス胎児線維芽細胞の右上の核を、FRAP モジュールを使用
して光退色させ、A 型ラミン分子の動態を撮影。タイムラプス画像は落射蛍光照明により取得しました。
撮影ご協力:Drs. Takeshi Shimi and Bob Goldman, Northwestern University Medical School
82 sec
128 sec
GFP で標識されたアクチンを発現した細胞の、落射蛍光画像(左)とH-TIRF 画像(右)
撮影ご協力:Dr. Teng-Leong Chew, Nikon Imaging Center at Northwestern University
Alexa 647で蛍光標識された微小管とTetramethylrhodamineで
蛍光標識されたダイニンのin vitro標本を、H-TIRFモジュールを使
用してタイムラプス撮影。微小管
(赤)の上を運動するダイニンの
1分子
(緑)を可視化しました。
(添付画像は単一の微小管の高倍
率タイムラプス画像:矢印は移動するダイニン分子を示します。)
撮影ご協力:Dr. Ron Vale, University of California, San
Francisco
TIRF/ EPI FLモジュールセット
レーザー
電動
レーザー
手動
電動
手動
手動レーザー TIRF モジュールにも、H-TIRF モジュールと同様のグラデーション NDフィルターを搭載し、視野全体にわたって均一なTIRF 照明を
水銀
LED
手動
174 sec
▲
▲
▲
122 sec
LED
水銀
細胞膜の動態や一分子の観察に
実現しました。細胞膜近傍のタンパク質1分子やその動態が高感度カメラを使用して高 S/N 比で取得できます。
16 sec
レーザー
微小管の成長端を追跡する微小管結合タンパク質(矢印の緑の点)のタイムラプス画像
3色 TIRF 画像
グラデーション NDフィルターを使用して、ムラのない均一なTIRF 照明が行えます。Tetramethylrhodamine と Alexa 647 で蛍光
標識された微小管と Alexa 488 で蛍光標識されたチューブリン結合タンパク質の in vitro 標本を、H-TIRF モジュールとグラデー
ション NDフィルターを使用して撮影。入射角度はそれぞれの波長に応じて自動的に調整されています。
撮影ご協力:Melissa Hendershott and Dr. Ron Vale, University of California, San Francisco
16
メインブランチ+サブブランチ+TIRF モジュール+
EPI FLモジュール
17
モジュールを自由に組み合わせ
二階層にも搭載可能
Ti-LAPP システムはモジュールを自由に選択して組み合わせることが可能なため、研究に必要な機能を搭載したイメージングシステム
が構築できます。研究者ごとの実験目的に合わせたモジュールの交換や、実験の進展や変化に応じたモジュールの追加が可能です。
例えば、2つのTIRF モジュールを同時搭載することにより、波長ごとに入射角度を最適化したTIRF モジュールの切替えだけで、異方性
実験や2波長 TIRF 画像の取得が効率的に素早く行えます。1つのTIRF 装置で波長を切替えるシステムのように、波長変更のたびに
入射角度を調整する必要がありません。また、光刺激モジュールを追加することにより、タンパク質群の全体像からは把握しにくい
特定タンパク質の挙動の追跡が可能です。
Ti の階層構造を利用することにより、複数のモジュールを上下2段に同時に搭載できます。二階層に搭載することにより、それぞれ
のモジュールに最適なフィルターが使用可能です。例えば、下段にH-TIRF モジュール、上段にDMD モジュールを搭載した場合、下段
の蛍光キューブターレットには TIRF用のフィルターキューブを、上段の蛍光キューブターレットには光刺激用のフィルターキューブを
それぞれ搭載できるため、最適なフィルター選択が容易になり実験の精度とスピードが大きく向上します。
H-TIRF/DMD/ EPI FLモジュールセット(2階層に搭載)
H-TIRF/DMD/ EPI FLモジュールセット(1階層に搭載)
上段:電動メインブランチ+サブブランチ+DMD モジュール+
LEDアダプター
下段:電動メインブランチ+電動サブブランチ+H-TIRF モジュール+
EPI FLモジュール
電動メインブランチ+電動サブブランチ+H-TIRF モジュール
+DMD モジュール+LEDアダプター+EPI FLモジュール
3つのモジュールの同時搭載
H-TIRF/FRAP/EPI FLモジュールセット
光退色前
光退色
329 秒後
399 秒後
60 秒後
対物レンズ
GFP で標識されたチューブリンを発現したショウジョウバエ S2 細胞の一部領域を、FRAP モジュールを
使用して光退色させ、微小管の運動を解析。蛍光回復の動態を H-TIRF モジュールとEPI FLモジュールを
使用して、それぞれTIRF 画像(赤)と落射蛍光画像(緑)で取得。光退色した領域は○で示しました。
撮影ご協力:Drs. Nico Stuurman and Ron Vale, University of California, San Francisco
光退色前
DMD
モジュール
光刺激用
フィルター
キューブ
画像重ね合わせ
光退色後
励起フィルター
電動メインブランチ+電動サブブランチ+FRAP モジ
ュール+H-TIRF モジュール+EPIFLモジュール
EOS で標識されたチューブリンを発現したショウジョウバエ S2 細胞。微小管束の一部を、DMD モジュール
を使用して405nm の LED 光で光変換。H-TIRF モジュールを使用して、光変換したチューブリン(赤)と光変換
していないチューブリン(緑)の2色TIRF タイムラプス画像を撮影しました。画像は光変換した微小管の速い
運動を示しています。
撮影ご協力:Drs. Nico Stuurman and Ron Vale, University of California, San Francisco
ダイクロイックミラー
H-TIRF
モジュール
EPI FL
モジュール
撮像用
フィルター
励起フィルター
ダイクロイックミラー
吸収フィルター
Alexa 488で蛍光標識された微小管とTetramethylrhodamineで蛍光標識された
ダイニンのin vitro 標本を、H-TIRFモジュールを使用して撮影。高濃度のダイニンと
単一モーター分子を含むため可視化は困難ですが、FRAPモジュールを使用して微
小管に結合するモーター分子の大部分を光退色させることにより、ダイニン1分子
がはっきりと可視化できました。
(光退色した領域を○で示しました。)
高感度カメラ
(Cマウント)
ビームスプリッター
100ミリ秒後
DMD/H-TIRF/TIRFモジュールセット
光変換
154 秒後
600 秒後
400ミリ秒後
1.2 秒後
2 秒後
2.3 秒後
EOS で標識されたチューブリンを発現したショウジョウバエ S2 細胞。形状の異なる3つの ROI(横の長方形、縦の長方形、円形)は NIS-Elementsソフトウェアにより
簡単に設定でき、DMD モジュールを使用して405nm の LED 光で同時に光変換しました。2つのTIRF モジュールを使用することにより、波長ごとに入射角度を
最適化して2色TIRF 画像を高速に取得できます。光変換したタンパク質(561nm 励起、赤)
を H-TIRF モジュールで、光変換していないタンパク質(488nm 励起、緑)
をTIRF モジュールで撮影しました。
撮影ご協力:Michael Winding and Dr. Vladimir Gelfand, Northwestern University Medical School
18
2.9 秒後
EOS で標識されたチューブリンを発現したショウジョウバエ S2 細胞。一つの微小管の先端
を、DMD モジュールを使用して405nm の LED 光で光変換。H-TIRF モジュールを使用して
2色TIRF タイムラプス画像を撮影。光変換していないチューブリン(緑)の光変換した微小
管(赤)の伸長端への結合、および光変換した部分の短縮(と最終的な消失)は、微小管の
動的不安定性を表します。矢印は光変換した微小管の伸長・短縮端を示します。
撮影ご協力:Drs. Nico Stuurman and Ron Vale, University of California, San Francisco
19
レーザーアプリケーションシステムTi-LAPP モジュール
DMD モジュール
レーザーアダプター/ LEDアダプター
H-TIRF モジュール
レーザー
LED
レーザー
電動
水銀
ひとつの水銀光源を切替えて白色光 TIRF 観察、落射蛍光観察、斜光照明蛍光観察が
行えます。
FRAP モジュール
TIRF モジュール
落射蛍光装置
水銀
手動
水銀
LED
手動
広波長帯域における色収差を高度に補正し、鮮明で明るい画像が
取得できます。ニコン独自のノイズターミネーター機構を搭載した
手動
蛍光フィルターキューブ・蛍光キューブターレットとの組み合わせ
により、迷光の影響を排したクリアで高 S/N 比の蛍光画像を実現
します。
水銀光源はレーザーに比
N-STORM モジュール
電動
電動
電動
手動
を光源に使用し、高性能でコストパフォーマンスの高いTIRF 観察を実現しました。
水銀
LED
TIRF 観察のレーザー焦点アライメントと
入射角度調整を自動化。
(グラデーション
NDフィルター搭載)
レーザー
照明導入部と照明装置を一体化したシンプルな構造。
Ti に簡単に搭載できコストパフォーマンスに優れています。
手動
レーザー
白色光 TIRFユニットと落射蛍光ユニットを搭載。白色光 TIRFユニットは水銀ランプ
(左)
レーザー光を DMD モジュールに導入。
(右)LED 光を DMD モジュールに導入。
LED
レーザート 手動
単一アプリケーション向けオプション照明ユニッ
白色光 TIRF 照明装置
任意の形状や数の ROI(照射領域)を設定
して光刺激。多点同時光刺激を実現。
レーザー
べて幅広い波長領域を持
つため、蛍光フィルターキ
ューブの切替えにより多波
長 TIRF 観察が可能です。
白色光 TIRF 照明装置
落射蛍光装置
オートアライメント機能に加え、電動制御に
よる照明領域変更機能(1x, 2x, 4x)を搭載
し、Ti-LAPP システムでの N-STORM 観察
を実現。
任意の場所を任意のスポット径で光刺激。
EPI FLモジュール
電動メインブランチ
手動で TIRF 観察のアライメントを調整。
(グラデーション NDフィルター搭載)
メインブランチ
COS 細胞の細胞膜に YFP を局在させ、
白色光 TIRF で観察。
撮影ご協力:理化学研究所 生命システム
研究センター 細胞極性統御研究チーム
岡田康志先生
モータータンパク質のミオシンX にGFP を
発現させ、白色光 TIRF で観察。
撮影ご協力:Richard Cheney Ph.D., UNC
Chapel Hill
長時間タイムラプスイメージングに最適な蛍光 LED 光源
蛍光強度測定の定量性・信頼性を高める、照明輝度の安定した LED を光源に採用。
蛍光 LED 光源 C-LEDFI
❶蛍光 LED 光源メインユニット
(最大4つのLEDユニット、
最大3つのダイクロイックミラーユニットが搭載可能)
❷簡易リモートコントロールパッド
(7段階の調光ステップ:0, 10, 20, 40, 60, 80, 100%)
❸ LEDユニット(385/455/470/505/525/590/625nm)
落射蛍光観察の励起光を導入。
電動サブブランチ
各モジュールとTi を接続するユニット。
電動でミラーを挿脱して光路切替え。
サブブランチ
各モジュールとTi を接続するユニット。
手動でミラーを挿脱して光路切替え。
❹ダイクロイックミラーユニット
(425/455/470/565/610nm)
* 電動モジュールは装着できません。
❺蛍光フィルターキューブ
コントロールボックス
❻ HG 100W アダプター R
❻
❸
❷
❹
❶
❼ファイバー(1.5mまたは 3.0m)
❺
電動メインブランチに2つの光路を追加。
光路の電動切替えが可能。
*メインブランチには装着できません。
20
電動メインブランチ・メインブランチに
1つの光路を追加。
H-TIRF モジュール、電動メインブランチ・
電動サブブランチを制御。
❼
安定した照明輝度
NIS-Elements ソフトウェアによる制御
照明輝度が安定しているため、定量性・信頼性に優れた蛍光強度測定が可能
です。LED の使用により、100HZ(0.01 秒)における出力変動は 0.1% 以内、
電源投入後から 72 時間後でも出力の変化は 3% 以内です。
画像統合ソフトウェア NIS-Elements により、LED の ON/OFF 操作
や波長の切替えをカメラと同期させて行えます。
ウォーミングアップ時間が不要
LED は寿命が10,000 時間以上と長いため、頻繁な光源の交換は
必要ありません。
光源を点灯させるとすぐに観察でき、ウォーミングアップ時間が不要です。
タイムラプス実験中に撮影時だけ点灯させることも可能で、蛍光シャッターも
必要ありません。
波長ごとに調光が可能
波長の異なるLEDユニットを組み合わせて同時点灯できるため、多重染色標本
の観察に最適です。LED 輝度は波長ごとに調整が可能なため NDフィルターが
必要なく、各色の明るさのバランスのとれた画像が取得できます。
メンテナンスフリー
アライメントフリー
EDユニットやダイクロイックミラーユニットは、交換時にアライメント
調整が不要です。また、光は専用のファイバーで蛍光照明装置へ
導入するため、光源の心出し調整も必要ありません。
21
レーザーユニット
顕微鏡用デジタルカメラ Digital Sight シリーズ
レーザーアプリケーションシステムTi-LAPP や共焦点レーザー顕微鏡システムなど、
光源にレーザーを使用するシステムのためのレーザーユニットを2シリーズご用意しました。
LU-NV シリーズは最大8つまでの波長選択と7本のファイバー出力切替えに対応。
超解像顕微鏡にも使用可能です。LU-N4/LU-N4S/LU-N3 はアプリケーションに最適な波長の
レーザーを4本(LU-N3 は3本)搭載し、省スペースと高効率を実現しました。
顕微鏡とスムーズに連携するデジタルカメラを、観察対象に応じて豊富にラインナップ。ニコン FX フォーマットCMOS センサーを搭載し、
高速で色再現性に優れた DS-Ri2 や、高感度で低ノイズの DS-Qi2 のほか、コントローラーが選べる軽量コンパクトなカメラヘッドシリーズ
もご用意しました。
レーザーユニットLU-NVシリーズ
複数のレーザー光源が搭載でき、最大8つまでの波長が選択可能です。最大7本のファイバー出力が可能なため、これを切替えることにより、レーザーアプリケ
ーションシステムTi-LAPP のTIRF・光刺激システムや、共焦点レーザー顕微鏡システム A1+/C2+、超解像顕微鏡 N-SIM/N-STORM など、レーザー光源を使用す
■ 顕微鏡デジタルカメラ DS-Ri2
■ 顕微鏡モノクロデジタルカメラ DS-Qi2
デジタル一眼レフカメラの CMOSセンサーを顕微鏡
観察に最適化し、有効画素数 1625 万画素の高精細
画像を実現。45 fps (1636 x 1088 画素 ) の高フレー
ムレートにより、ピント合わせもスムーズに行えま
す。新開発の画像処理エンジンにより、病理標本も
忠実な色で再現できます。低ノイズ設計で蛍光画
像の取得にも威力を発揮します。
新 開 発 の モノクロ CMOS セン サー( 有 効 画 素 数
1625 万画素)により、S/N 比を従来製品の約5倍に
向上し、45 fps (1636 x 1088 画素 ) の高フレームレ
ートを実現。ペルチェ冷却機構により、暗い蛍光標
本も暗電流ノイズを抑えてクリアに画像取得が可能
です。リニアリティー誤差を±1%以内に抑え、蛍光
輝度変化の定量解析に最適です。
るさまざまなアプリケーションを複数組み合わせたシステムにも1台のレーザーユニットで対応できます。
・超解像顕微鏡 N-SIM/N-STORM に必要な高出力レーザーが搭載可能。
■ 高速カラーカメラヘッド DS-Vi1
・搭載レーザーは個別に電源の ON/OFFが可能なので、使用していないレーザーの消耗を低減可能。
200 万画素 CCD を搭載し、15fps(最大 30fps)の高フ
レームレートと高感度を実現。スムーズな動きと高品
質画像のバランスに優れ、モニタリング用途にも最適で
す。
・レーザーの光軸は調整済なのでセットアップが容易。
・使用するレーザーシステムおよび波長により、下記の14 種類の製品をご用意。
■
レーザーユニットA 405/458/488/514/561/640
■
レーザーユニットB 405/488H/561H/640H
■
レーザーユニットC 405/488H/561H/640H FS
■
レーザーユニットD 405/458/488E/561E/647
■
レーザーユニットE 405/488E/561E/647
■
レーザーユニットF 405/488E/561E/640H N-SIM
■
レーザーユニットG 405/488E/561E N-SIM
■
レーザーユニットH 405/488/561/640
■
レーザーユニットI 405/458/488/514/561/594/640
■
レーザーユニットJ 405/458/488E/561E/647 N-SIM SS
■
レーザーユニットK 405/458/488E/561E/647 FS
■
レーザーユニットL 405/488E/561E/640H N-SIM SS
■
レーザーユニットM 405/458/488E/561E/647 N-SIM FS SS
■
レーザーユニットN 405/458/488E/561E/647 N-SIM FS SS 2A
*数字は搭載レーザーの波長を表しています。
488E/561E は超高出力、488H/561H/640H は高出力レーザーです。
*使 用するレーザーシステムに応じたコントローラー
(LUコントロールボックス B に装着)が必要です。
■ 高精細カラー冷却カメラヘッド DS-Fi1c
DS-Vi1, DS-Fi1c, DS-Fi2 用カメラコントロールユニット
■ パソコン制御タイプコントロールユニット DS-U3
PCに高速インターフェースIEEE1394b で接続。コントロールソフト
ウェア NIS-Elements により、画像や動画の取得・管理・画像処理・
解析・データ出力を効率よく行えます。顕微鏡と周辺機器を連動
制御して、高度な画像取得システムが構築できます。
高解像度 500 万画素 CCD に、周囲温度-20℃までの冷
却機構を搭載。蛍光画像の撮影時も、熱ノイズを抑え
た高コントラストな画像の取得が可能です。
■ スタンドアロンタイプコントロールユニット DS-L3
■ 高精細カラーカメラヘッド DS-Fi2
高解像度 500 万画素 CCD を搭載。明視野だけでなく
位相差観察でも微細構造まで忠実に撮影できます。最
大 21f ps の高速でカラー動画表示が可能です。
Ti-E+Ti-LAPP システムとの組合わせ
(上:LUコントローラーボックス B、
下:レーザーユニットLU-NV)
パソコン接続なしで手軽に撮影できるスタンドアロンタイプ。
タッチパネル上のアイコンを選択することにより、カメラの設
定や操作が直感的に行えます。観察方法を選ぶだけで最適な
撮影条件が設定できるシーンモードを搭載。2 点間距離など
の簡易計測も可能です。レボルバーやコンデンサーなど顕微
鏡の電動機能も制御できます。
画像統合ソフトウェア NIS-Elements シリーズ
Ti-E の性能を余すところなく引き出すニコン独自の画像統合ソフトウェア「NIS-Elements」。
顕微鏡はもちろん、カメラ、励起フィルターホイールなど、周辺機器を連動させて制御します。分かりやすい GUI により、
実験シーケンスの組み立ても容易です。信頼性の高いデータを取得し、多様な解析ツールで研究をサポートします。
多次元タイムラプスイメージング
4レーザーユニットLU-N4/LU-N4S
3レーザーユニットLU-N3
複雑な設定が必要な 6 次元 [X、Y、Z、t(時間)、λ(波長)、マルチポイント] の画像取得もNIS-Elements なら、
直感的な GUIと効率的なワークフローにより、簡単に行えます。各次元に必要な設定を選択するだけで自動的に
レーザーアプリケーションシステムTi-LAPP のTIRF・光刺激システムや共焦点レーザー
顕微鏡システム A1+/C2+ のいずれか一つを接続可能な、コンパクトタイプのレーザー
画像を取り込み、ND2ファイルを作成します。取得した多次元画像のフォーマット変換も容易です。
● 顕微鏡設定
ユニットです。LU-N4/LU-N4S はレーザー4本(405nm、488nm、561nm、640nm)、
● タイムラプス(カメラ)設定
● XY(電動ステージ)の設定
● Z の設定
●λ(蛍光波長)の設定
LU-N3 はレーザー3本(405nm、488nm、561nm)を搭載。レーザーの光軸は工場
出荷時に調整済のため、セットアップが容易です。新開発のレーザーコンバイナーにより、
長時間使用してもレーザーの光軸ズレが起こりにくく、レーザー出力が安定しています。
▲
▲
▲
▲
内蔵のAOTFにより、各レーザーの強度を個別に制御できます。
*LU-N4S はスペクトルイメージング専用です。Ti-LAPP システムにはご使用できません。。
Ti-E+Ti-LAPP システムとの組合わせ
22
23
Advanced Confocal Laser Scanning Microscopes
Super Resolution Microscopes
Ti-Eとのマッチングに最適な
高機能共焦点レーザー顕微鏡システム。
光の回折限界を超えた、超解像イメージング。
これまでの光学顕微鏡の解像限界を超えた超高解像度により、生細胞の構造や機能のナノスケールでの解明をサポートします。
一台の Ti-E に N-SIM、N-STORMと共焦点レーザー顕微鏡システムを同時搭載することにより、ひとつの生細胞サンプルを
多面的に画像取得する顕微鏡システムが構築できます。
共焦点レーザー顕微鏡システム
超解像顕微鏡
● A1R+/A1+
・A1+ は高画質スキャナーを搭載。最高 4096×4096 画素の高精細イメージング。
・A1R+ は、高画質スキャナーに加えて高速スキャナーも搭載したハイブリッドスキャナーを採用。毎秒 420フレーム(512×32 画素)の超高速イメージングを実現。
● N-SIM
光刺激を行いながら同時に画像取得が可能。
・蛍光収率と明るさを従来比1.3 倍にアップ。
・標準で 4チャンネルの蛍光ディテクターを搭載。
・明るい画像のままフレアー光を取り除くVAASピンホールユニットを開発。画像取得後のデコンボリューションも可能。
・従来の光学顕微鏡の約 2 倍以上(約 100nm)の空間分解能を達成。
・最速 0.6 秒 / 枚 * の高速画像取得により、生細胞の超高解像タイムラプスイメージングが可能。
・高速 TIRF-SIM/2D-SIM モード、超解像 TIRF イメージングを実現する TIRF-SIM モード、
Z軸方向の超解像イメージングが可能な 3D-SIM モードなどの多彩なモード選択。
・5 本のレーザーを用いた多色超解像イメージングが可能。
光刺激と高速イメージングを同時実行(A1R+)
*TIRF-SIM/2D-SIM モードの場合
Kaede を発現させたHeLa 細胞を、488nmと561nm のレーザー光を励起光として、緑色蛍光と赤色蛍光でイメージングしながら、ROIで指定した部分を
405nm のレーザー光でくり返し光刺激してKaede を光変換。
光変換した赤色蛍光を発するKaede の拡散の様子を観察。
▲
▲
▲
▲
Mito-Tracker redで標識したミトコンドリア。
生細胞超解像観察により、
従来の2 倍の解像度でミトコンドリアの動的挙動が解明され、
内部の
クリステまで鮮明に観察できます。
3D-SIMモード
対物レンズ:CFI Apo TIRF 100xH (NA1.49)
取得時間間隔:約1秒(動画)
刺激用レーザー波長:405nm、イメージング用レーザー波長:488nm/561nm、イメージサイズ:512×512ピクセル、1fps
試料ご提供:北海道大学電子科学研究所 松田知己先生、大阪大学産業科学研究所 永井健治先生
リアルスペクトルイメージング共焦点レーザー顕微鏡システム
● A1si+/A1Rsi+
mVenus-SNAP23 を安定発現するマウスマクロファージ J774 細胞による、
Alexa555 標識化抗体が付着したオプソニン化ビーズの貪食。
赤色の蛍光を持たないビーズは、ファゴソーム膜と密に結合していること
を示します。
撮影ご協力:福島県立医科大学医学部 櫻井千恵先生、初沢清隆先生、
和田郁夫先生
・最速毎秒24フレーム(512×32 画素)で 32チャンネル画像を取得できる
スペクトルディテクターを開発。
・高精度なリアルタイムアンミキシングを実現。
・4レーザー同時照射による広帯域スペクトルイメージングが可能。
・32チャンネルデータを任意の波長領域で分離し、個別にゲインを調整で
きるV フィルター機能を搭載。
A1Rsi+
● N-STORM
・従来の光学顕微鏡の約10 倍(2D の場合は約 20nm)の空間分解能を達成。
・Z軸方向にも従来の約10 倍(約 50nm)の超解像力を実現し、ナノスケールの3 次元情報取得が可能。
高速多光子共焦点レーザー顕微鏡システム
・多色超解像イメージングにより、複数のタンパク質の共局在や相互作用の情報が分子レベルで取得可能。
● A1 MP+/A1R MP+
• A1R MP+ はレゾナントスキャナーにより、毎秒 420フレーム(512 x 32 画素)まで
の高速取得が可能。
• 高感度 NDD( 高感度受光器 ) の搭載による、深部の画像取得が可能。
• ナノクリスタルコートを採用した高 NA 対物レンズによる高精細イメージング。
• NDD を使用した高速・高精度アンミキシング。
• ワンクリックで、簡単に素早く光学アラインメントを修正。
5 µm
1 µm
200 nm
1 µm
200 nm
N-STORM 画像
A1R MP+
共焦点レーザー顕微鏡システム
● C2+
・パーソナルタイプながら高品質なコンフォーカル画像を取得。
・蛍光 3チャンネル+透過 DICの 4チャンネル同時取得が可能。
・自由なレイアウトが可能なモジュラー設計。
・任意領域のスキャニングが可能な AOM/AOTF を搭載。
・毎秒 100 フレームの高速画像取得が可能。
24
リアルスペクトルイメージング共焦点レーザー顕微鏡
システム
● C2si+
・32 チャンネル(最大 320nm)の広範囲スペクトルデータを一括取得。
・クロストークを排して近接蛍光を正確にアンミキシング。
・自家蛍光の除去にも威力を発揮。
・独自の信号処理方式と光学設計で明るさをアップ。
5 µm
従来の蛍光観察画像
Alexa647 で標識した EdU を使用し、ブタ腎由来上皮細胞(LLC-PK1)の DNA 合成部位を、連続活性イメージングにより超解像で可視化。
撮影ご協力:Dr. Michael W. Davidson, National High Magnetic Field Laboratory, Florida State University
25
アクセサリー
● 保温装置
● サーモプレート TP シリーズ
ケース内を37℃に保温し、さらに室温から50℃までの範囲での温度調節も可能です。
電動ステージやタテハンドルステージとともに使用可能で、ウェルプレートやガラスボトム
ディッシュなど様々なディッシュに対応しています。
顕微鏡観察時の温度管理を、室温~ 50℃の範囲
で正確に安定して行える自動温度制御システム
です。滅菌対応のセンサーで実際の検体温度を
測定し、温度管理ソフトTEMで表示・記録が可能
です。連続出力制御方式の採用によりフォーカス
ドリフトを最小限に抑え、高倍率観察に対応。
● 傾角鏡筒
● 双眼鏡筒 D
● 双眼鏡筒 S
● 鏡筒ベースユニット/ 位相差
観察角度可変タイプ(15°〜 45°)
ベルトランレンズ付きタイプ
標準タイプ
外部位相差観察が可能なタイプ
● 鏡筒ベースユニット/サイドポート付
● プレーン鏡筒ベースユニット
● アイレベルライザー
● ステージアップキット
TV ポート付きタイプ
標準タイプ
アイポイントを25mm 上げられます。
さらに、25mm 吸収フィルターを
2 種類挿入可能
ステージを70mmアップして、
階層構造を活用
● ステージ搭載用パーツ
● バックポートユニット
● 高 NAコンデンサー
(ドライ/オイル) ● CLWDコンデンサー
支柱を使用しない場合のステージベース
ステージアップキットと併用し、
バックポートにカメラを装着するための
ユニット
高 NA 対物レンズ用
高 NA 長作動距離対物レンズ用
● NAMCコンデンサー
● ステージリング
● 蛍光観察用アクセサリー
● 二光源アダプター
高 S/N 比画像取得のための
光源と照明装置
2 種類の光源を同時に接続して切替え可能
製造元:株式会社東海ヒット
電動ステージ用
マニュアルステージ用
● 顕微鏡用培養装置 INU シリーズ
● 油圧式マイクロマニピュレーターシステム NT-88-V3
温度 37℃、
湿度 90%、CO2 濃度 5% の環境を約 3日間キープできます。
熱によるピントずれを低減する独自構造を採用し、長時間のタイム
ラプス観察に最適です。チャンバートップには透明ガラスヒーターを
採用し、
結露を防いでクリアに観察できます。
ソフトタッチの懸架式ジョイスティックを備えた、コンパクト設計の
マニピュレーターです。遠隔操作による油圧駆動で、先端の針振れ
のないスムーズな動きを実現します、粗動部・微動部ともに左右
どちらでも使用可能で、組み立ても簡単。粗動装置に指標を設け、
針先の位置調整も容易に行えます。
製造元:株式会社東海ヒット
製造元:株式会社ナリシゲ
ニコンアドバンスドモジュレーションコント 対物レンズの視認性の高いアクリルリング
(左)と、長時間タイムラプス観察に適した
ラスト観察用
ガラスリング(右)
26
27
システム・ダイアグラム
100Wランプハウス用
リモートケーブル
TI-100WRC
φ33mmフィルター、
ハロゲンランプ
GIF、熱吸収、NCB11、
HLL 12V100W
ND2A、ND16A
DICラムダ板
TI-DIC
T-P2
A
B
D
C
心出し望遠鏡
C-CT
接眼レンズ
CFI 10×、12.5×、15×
P
DICポラライザー
T-P2 DIC
I
φ45mmフィルター、
GIF、熱吸収、NCB11、
ND2A、ND16A G
K
PFS
PIEZO
H
防振台固定足
(受注生産)
F
Ti-E/Bボトムポート付きモデルのみ。
HQ
フィルター
キューブ
パワーサプライA 115-230V
TI-PS30W/PSE30W
双眼鏡筒 D TI-TD
∞Ph1
傾角鏡筒TI-TERG
双眼鏡筒 S TI-TS
外部位相リング
TI-C-TPH
60×/PH3、
60×/PH4、100×/PH3、
100×/PH4、40×/PH3
100W照明支柱
TI-DH
ELWD-S
コンデンサー
TE-C
電動シャッター
コントローラー
NI-SH-CON※7
アイレベルライザー
3H TI-IER3H
30W照明支柱
TI-DS
ステージ搭載用パーツ
TI-DH
蛍光キューブターレット
TI-FLC
電動蛍光
キューブターレット
TI-FLC-E/HQ※1
電動蛍光
キューブターレット
TI-FLC-E※1
E
D
HA
L
B
D
I
Cマウント
カメラ
E J
鏡筒ベースユニット/
位相差TI-T-BPH
(外部位相差ユニット)※2
鏡筒ベースユニット/
サイドポート付き
TI-T-BS
鏡筒ベースユニット
TI-T-B
G
HMC 0.4
M
防振台固定足
(受注生産)
高NAレンズ
T-C
(ドライ)
A
N
F
電動コンデンサー システムコンデンサー 電動コンデンサー
ターレット
ターレット
ターレット
TI-CT-E※1
TI-CT-E※1
TI-C
G
ENGマウント
カメラ
高NAレンズ
T-C
(オイル)
ELWD 0.3
ENGマウント
TVアダプター
JAPAN
LWDレンズ
TI-C-LWD
ELWDレンズ
MC-TMD2
CLWDレンズ
TI-C-CLWD
M 落射蛍光装置/白色光TIRF照明装置
フルミラーキューブ
B ステージ
電動吸収フィルター
ホイール
TI-FLBW-E※1
65
S
54
50
45
40
35
30
M
35mm
スライドガラスホルダー
ペトリディッシュホルダー
C-HSG
ウェルプレートホルダー
TI-SH-W
ユニバーサルホルダー
TI-SH-U
ジャノメリングホルダー
TI-SH-J
Cマウント
カメラ
F
C-0.7×
DXM リレーレンズ
A
B
L
D
ガラスジャノメリング
32mm
TEアクリル
ジャノメリング
メカニカルステージ
TI-SAM
Cマウントダイレクト
TVアダプター
フロントポジション
タテハンドルステージ
TI-SR/F
ショートタテハンドルステージ
TI-SSR
電動ステージ
TI-S-E※1
CマウントTVアダプター
VM4×
リニアエンコーダー付き
電動ステージ
TI-S-ER※1
プレーンステージTI-SP
D-SLRカメラ
(1×フォーマット)
M
Dシリーズ
Fマウントアダプター※4
N
F
キセノンランプ 75W
キセノン
パワーサプライ
75W220/75W110
電動シャッターコントローラー
NI-SH-CON※7
ハロゲンランプ
12V100W
Fマウントアダプター
2.5x DS-F2.5
B
H N HUB通信ポート
キセノン
キセノンランプハウス
ランプソケット
HMX4
75W C-XES
エピFL
コレクターレンズQ2
DS-Ri2, DS-Qi2
オプションでTi-S/L100をご用意。
K
エピFL
コレクターレンズ
電動ステージコントローラー
TI-S-CON※1
ステージハンドルノブ
T-SHN
K ボトムポート
二光源アダプター
TE-AT
電動シャッター
NI-SH-E※6
F-TV直筒
TI-BDTV※4
Fマウントアダプター
DS-F
防振台固定足
(受注生産)
水銀ランプソケット
HGランプハウス
4BL LH-M100CB-1
エピ高輝度
コレクターレンズ
TI-BDTV
JAPAN
タテハンドルステージ
TI-SR
ステージアップレンズ
TI-TIRF※5
高性能落射蛍光装置TI-SFL
(白色光TIRF照明装置)※3
JAPAN
G
電動励起フィルターホイール
TI-FLEW-E※1
サイドポート
直筒
I
E J
落射蛍光装置
TI-FL
専用Cマウント
アダプター
MADE IN CHINA
テラサキホルダー
C-HT
HGスターター
C-SHG1
ステージアップレンズ
TI-TIRF※5
専用直筒
二光路アダプター
TE-AT
ユニバーサルホルダー
C-HU
HGランプ100W
C-LHG1
暗視野レンズ 暗視野レンズ
(オイル)
(ドライ)
1×リレー
レンズN
Ti-E/Bボトムポート付きモデルのみ。
CマウントTVアダプターA
写真アダプター
T-BPA
JAPAN
NAMCレンズ
TE-C
Cマウントカメラ
バックポートユニットTI-BPU
JAPAN
O
K
F サイドポート
システムコンデンサー
ELWD-S
ターレット
コンデンサー
TI-C
TE-C
高NAコンデンサスライダー
MC-TMD2
L
G バックポート
暗視野コンデンサーアダプター
TI-DF
高NA
コンデンサー
レンズユニット
T-C
6レボルバー
TI-N6
DIC6レボルバー
TI-ND6
電動DIC6レボルバー
TI-ND6-※1
C
AN
A
電動倒立顕微鏡用
電動PFS6レボルバー
TI-ND6-PFS-S
多光子レーザー
顕微鏡用
電動PFS6レボルバー
TI-ND6-PFS-MP
電動シャッター
NI-SH-E※6
O
OFFSET
100Wランプハウス用
リモートケーブル
TI-100WRC
TI-DS 30W
30W
6V
HALOGEN
OPEN
プリセンタランプハウス
D-LH/LC
(ロングケーブル)
M
INTERLOCK
DICスライダー
CFI対物レンズ
パワーサプライ
100-240V
TI-PS100W
NAMC
ポラライザー
TI-C-P
E J
アナライザーキューブ 各種蛍光フィルター
HQ
TI-A
フィルターキューブ
キューブ
ハロゲンランプ
6V30W
JAPAN
接眼目当て
C L レボルバー
E 蛍光キューブターレット
D 照明支柱
λ
A 接眼レンズ/鏡筒/鏡筒ベースユニット
J アナライザー
HMXランプハウス
F-TV直筒
TI-BDTV2
HGファイバー光源
Intensilight
C-HGFI
I ステージアップキット
HGランプ 130W
C-LHGFI
HGファイバー
1.5m/3.0m
C-HGFIF 15/30
ハロゲン
ランプソケット
100W
トランス100W
UN2
3-3ピン延長ケーブル
YM-EPI
H
パワーコード
100V/120V/230V
TI-AC100/120/230
HUBコントローラーA
TI-HUBC/A
Ex Fine
Coarse
Coarse
Fine
XY Speed
Constant Speed
Z Speed
+X
DICアナライザーT-A2
-Y
CマウントTVアダプターVM2.5×
CマウントTVアダプターVM4×
HUB-A用ACアダプター
TI-AC/A2
HUBコントローラーA-U
TI-HUBC/A-U
CマウントダイレクトTVアダプター
Cマウントカメラ
電動ステージ用
ジョイスティック
TI-S-EJOY※1
エルゴコントローラー
TI-ERGC※1
リモートコントロールパッド
TI-RCP※1
J
70mmステージアップキット
TI-BSUK70
HG100W アダプターR
C-FGFIB
HUBC/B用ACアダプター
TI-AC/B
パワーコード100V/120V/230V
TI-AC100/120/230
HGコントローラー
C-HGFIE-C
I
LEDファイバー
C-LEDFIF 15/30
N
H
電動HGファイバー光源
Intensilight
C-HGFIE
Fine
Ex Fine
+Y
-X
簡易リモートコントロールパッド
C-LEDFI SRCP
蛍光LED光源
C-LEDFI
1 HUBコントローラーの接続が必要となります。
2 ステージアップキットとの併用時は、ステージアップレンズ TI-T-B が必要です。
※ 3 HGファイバー光源 Intensilight C-HGFI/HGFIE および蛍光 LED 光源 C-LEDFI は推奨しません。
※ 4 Ti-S には装着できません。
※ 5 階層構造の下層に照明装置を装着する場合に必要です。
※ 6 専用アダプターが必要です。 詳しくはお問い合わせください。
※ 7 電動シャッター NI-SH-E が 2 つまで取付け可能です。 取付けには、
電動シャッターケーブル NI-SHCL(ロング)が必要です。
※
※
28
29
主な仕様
システム・ダイアグラム
モジュールの組み合わせには制限があります。詳しくはお問い合わせください。
O
レーザーアプリケーションシステムTi-LAPP
交換ミラーTI-LA-SW*1
P
S
交換ミラーTI-LA-SWM*1
ステージアップレンズTI-LA-SUL
電動サブブランチTI-LA-SBM
S
レーザーセーフティーカバーTI-LA-LSC
電動メインブランチTI-LA-MBM
P
P
P
交換ミラーTI-LA-SWM*1
ステージアップレンズTI-LA-SUL
O
サブブランチTI-LA-SB
ポート
メインブランチTI-LA-MB
Q
研究用倒立顕微鏡Ti-E/Ti-U
P
Q
コントロールボックス
TI-LA-CTL
Q
S
T
本体
T
LEDアダプター
TI-LA-LEDAD
DMDモジュール
TI-LA-DMD*2
中間変倍
その他
FRAPモジュール
TI-LA-FRAP
T
R
鏡筒部
LUコントロールボックスB LU-C
(LUコントローラーB併用)
N-STORMモジュール
TI-LA-NS*3
H-TIRFモジュール
TI-LA-HTIRF
照明支柱
P
鏡筒ベースユニット
接眼レンズ
T
EPI FLモジュール
TI-LA-FL
レボルバー
R
対物レンズ
LEDファイバー
C-LEDFIF 15/30
HGコントローラー
C-HGFIE-C
(電動モデル用)
Q
簡易
リモートコントロールパッド
C-LEDFI SRCP
4レーザーユニットLU-N4(405/488/561/640)
3レーザーユニットLU-N3(405/488/561)
(TIRF/PA LUコントローラーA LU-TCA併用)
HGファイバー光源
Intensilight
C-HGFIE /C-HGFI
鏡筒
コンデンサー
TIRFモジュール
TI-LA-TIRF
HGファイバー
1.5m/3.0m
C-HGFIF 15/30
蛍光LED光源
C-LEDFI
Ti-E: 3 ポート
観察100%、左サイド 100%、右サイド 100% ※1、
観察 20%/ 左サイド 80% ※1
Ti-U: 3 ポート
観察100%、左サイド 100%、
右サイド 100%、オプション ※ 2
Ti-S: 2 ポート
観 察 100%、観 察 20%/ 左サイド
80%
Ti-E/B:4ポート
観察100%、左サイド 100%、
右サイド 100%、ボトム100%
電動光路切替え
Ti-U/E20L80:3 ポート
観察100%、左サイド 100%、
右サイド 100%、観 察 20%/ 左サイド
80%
Ti-S/L100: 2 ポート
観察100%、左サイド 100%
手動光路切替え
Ti-U/B: 4 ポート
観察100%、左サイド 100%、
右サイド 100%、ボトム100%
オプションとして、サイドポート付き鏡筒ベースユニット、バックポートユニットの2 ポートを追加可能
焦準機構
T
Ti-S, Ti-S/L100
手動光路切替え
レーザーアダプター
TI-LA-LAD
R
S
Ti-U, Ti-U/E20L80, Ti-U/B
T
S
Q
Ti-E, Ti-E/B
レーザーユニットLU-NVシリーズ
*1 50:50のハーフミラータイプ、100:0の全反射タイプから選択できます。
*2 PCから制御します。
*3 Ti-E、Ti-E/Bとのみ使用可能です。
レボルバー上下動方式(電動)
上下動ストローク:電動 /上方 7.5mm、
下方 2.0mm
電動(パルスモーター)
最小ステップ:0.025μm
最高速:2.5mm/sec
退避 / 電動再焦準機構付き
粗動・微動・超微動切替え可能
レボルバー上下動方式
上下動ストローク:手動 /上方 8mm、
下方 3mm
粗動ストローク:5.0mm/rev
微動ストローク:0.1mm/rev
微動最小目盛り:1目1μm
粗動再焦準機構付き
—
1.5X
—
調光ボリューム、ライトOn/Off スイッチ、
本体前面に VFD 装備、
リモートコントロールパッド使用可能
—
双眼鏡筒 D TI-TD、双眼鏡筒 S TI-TS、傾角鏡筒 TI-TERG
鏡筒ベースユニットTI-T-B、鏡筒ベースユニット/ 位相差 TI-T-BPH、鏡筒ベースユニット/ サイドポート付 TI-T-BS
CFI 10X, 12.5X, 15X
30W 照明支柱 TI-DS、100W 照明支柱 TI-DH
ELWDコンデンサー、LWDコンデンサー、NAMC コンデンサー、ELWD-Sコンデンサー、高 NA コンデンサー、暗視野コンデンサー、
CLWDコンデンサー
電動倒立顕微鏡用電動 PFS6レボルバー
TI-ND6-PFS-S、
多光子レーザー顕微鏡用電動 PFS6レボルバー
TI-ND6-PFS-MP
—
電動 DIC6レボルバー TI-ND6-E、6レボルバー TI-N6、DIC6レボルバー TI-ND6
CFI60 対物レンズ
ステージ
リニアエンコーダー付き電動ステージ TI-S-ER、
電動ステージ TI-S-E (ストローク:X110mm×Y75 mm、大きさ:W400mm×D300mm〔張り出し部を除く〕)、
タテハンドルステージ TI-SR/TI-SSR/TI-SRF (ストローク:X70mm×Y50mm、大きさ:W310mm×D300mm)、
プレーンステージ TI-SP (大きさ:W260mm×D300mm)
メカニカルステージ TI-SAM (プレーンステージとの組み合わせで、ストローク:X126mm×Y84 mm)
電動部
電動フォーカス、電動ポート切替え
落射蛍光装置
6 連蛍光キューブターレット、ノイズターミネーター機構付き蛍光フィルターキューブ、
視野絞り:心出し可能、NDフィルター:スライダー 2 枚(φ33mm:ND4, 8)
、φ25mm 断熱フィルター
オプション:電動 6 連蛍光キューブターレット、電動励起フィルターホイール、電動吸収フィルターホイール
微分干渉装置
コントラスト調整:セナルモン方式(ポラライザの回転による)
対物レンズ側プリズム:対物レンズ個別方式(レボルバーに挿入)
コンデンサー側プリズム:N.A. 区分方式、LWD-N1/N2/NR(ドライ )HNA-N2/NR(ドライ/ オイル)
質量
位相差セット:約 41.5kg
蛍光セット:約 45.4kg
位相差セット:約 38.5kg
蛍光セット:約 42.3kg
消費電力
約 95W:Ti-E/B+HUB-A+ 周辺装置(フルセット)
約 40W:HUB-B+周辺装置(フルセット)の場合
—
位相差セット:約 29.6kg
蛍光セット:約 33.4kg
下記のオプションプリズムに変更可能です。詳しくはお問い合わせください。
※ 1 を観察 20% / 右サイド 80%に変更 ※ 2 を観察 20% / 左サイド 80%、
または、
観察 20% / 右サイド 80%に変更 30
31
寸法図
169.5
169.5
169.5
196
260
260
172
449 (PD=64)
172
497
153
615
163.5
449 (PD=64)
452 (PD=64)
163.5
725
196
260
729
196
497
635
172
497
単位 : mm
安全に関するご注意
■ご使用の前に「使用説明書」
をよくお読みの上、正しくお使いください。
ご注意:本カタログに掲載した製品及び製品の技術(ソフトウェアを含む)は、「外国為替及び外国貿易法」等に定める規制貨物等
(技術を含む)に該当します。輸出する場合には政府許可取得等適正な手続きをお取り下さい。
・本カタログ記載の会社名及び商品名は各社の商標または登録商標です。
・本カタログは2014年11月現在のものです。仕様と製品は、製造者/販売者側がなんら債務を負うことなく予告なしに変更されます。
©2014 NIKONCORPORATION
108-6290 東京都港区港南2-15-3(品川インターシティ C棟)
www.nikon.co.jp/
販売元
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本 社108-6290
東京都港区港南2-15-3(品川インターシティ C棟) 電話(03)6433-3982
製品お問い合わせ(フリーダイヤル)
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大阪市淀川区宮原3-3-31(上村ニッセイビル)
電話(06)6394-8801
九 州 支 店 813-0034
福岡市東区多の津1-4-1
電話(092)611-11111
札 幌 営 業 所 060-0051
札幌市中央区南1条東2-8-2(SRビル)
電話(011)281-2535
仙 台 営 業 所 980-0014
仙台市青葉区本町1-1-1(三井生命仙台本町ビル) 電話(022)263-5855
名古屋営業所465-0093
名古屋市名東区一社3-86(クレストビル2F)
電話(052)709-6851
京 都 営 業 所 606-8221
京都市左京区田中西樋ノ口町80
電話(075)781-1170
金沢営業所、岡山営業所
長崎営業所、大分営業所、熊本営業所、鹿児島営業所、宮崎出張所
本社ショールーム
108-6290 東京都港区港南2-15-3(品川インターシティ C棟)電話(03)6433-3982(受付)
大阪ショールーム、名古屋ショールーム、福岡ショールーム
2CJ-MIBH-5(1411-03)T