地域BWAの今後

2014年1月23日 JANOG33 Meeting in Beppu
エンジニアリング
地域BWAの今後
株式会社フジクラエンジニアリング
ネットワークエンジニアリング部
中村 光則
掲載された各社のロゴ・名称・製品等は、各社の商標または登録商標です
地域BWAとは?
• 2007年・・・BWAの素案発表
– Broadband Wireless Access
– 広帯域移動無線アクセスシステム
• 2008年・・・制度化
– 2.5GHz帯で電波割当て(免許制)
2575MHz
ウィルコム
GB
XGP
7
30MHz
2545MHz
2595MHz
地域
UQ
GB
WiMAX
WiMAX
3
10MHz
30MHz
2625MHz
2
現況は?
• 地域WiMAX推進協議会
– 2008年 発足
• 全国50事業者(ほぼCATV)
– 成功は“ひと握り”
– 95%は空地
3
なぜ普及しない?①
• 制度・システムの制約
– WiMAXは10MHz幅のシステム
– UQ WiMAXの速度は40Mbps
– 地域WiMAXの速度は10Mbps程度
UQ
WiMAX
30MHz
地域
GB
WiMAX
3
10MHz
3セクタ 1 2 3
1
2
3
4
なぜ普及しない?②
• 端末の不足
– 小規模な市場・・・USBドングル、Wi-Fiルータ
– ノートブックPC内蔵・・・インテルの撤退
• LTEとスマートデバイスの波
– スマホ、タブレット
– WiMAXは乗れなかった
WiMAXにとって想定外
5
なぜ普及しない?③
• 地域エリア限定サービス
– 格安料金。コンセプトは悪くないが・・・
• 地域連携
– 地域同士でエリア拡張(ローミングなど)
– むしろ地域事業者で閉じてしまった
• 全国BWAとのローミング
– UQへの片方向ローミング
– UQサービスとの差別化は?
6
地域BWAの制度改正
• TD-LTE互換方式(AXGP等)の追加
– スマホ、タブレットが視野に
• 10MHz ⇒ 20MHz幅へ拡張可能に
– 110Mbpsサービスが現実的に
2575MHz
2595MHz
GB WiMAX GB
UQ
WCP
AXGP(TD-LTE系) 7 10MHz 3
WiMAX
地域
30MHz
30MHz
TD-LTE系
20MHz
7
全国BWAと世界情勢
• 日本の2.5GHz帯は『TD-LTE』バンドに
– 従来のWiMAXはなくなる方向
• 2.5GHz帯は世界標準のTD-LTEバンドに
– チャイナモバイル、米クリアワイヤが参入
2.5GHz帯
WCP
UQ
地域
UQ
TD-LTE系 TD-LTE系 WiMAX TD-LTE系
30MHz
20MHz
20MHz
30MHz
今後TD-LTE
系へ切替
8
地域LTE化の問題点
• 重い設備投資
– 特にセンタ(コア)設備
• 端末の調達
– 高価なスマホ
• LTE⇒4G携帯⇒5G携帯
– 世代交代(マイグレーション)できるか?
GW1 GW2
AAA GW
HSS/
PCRF
コア設備
eNodeB
BS
コア設備 MME
9
地域LTE化の解決の道は?
• 地域BWAでまとまれるか?
– 地域WiMAXの繰返しに注意
• 大手キャリア(全国BWA)との連携?
– エリア外サービス
– スマホ・タブレットの入手が楽に?
地域事業者A
GW1 GW2
HSS/
地域事業者B
PCRF
コア設備 MME
地域事業者C
コア事業者
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