平成26年度電気通信施設点検業務等の説明会資料

平成27年度
電気通信施設点検業務等 説明会資料
平成27年1月7日
近畿地方整備局
目 次
1.平成27年度点検業務の改定内容(要点)
2.電気通信施設点検業務等の概要
3.電気通信施設点検業務等の発注ロット
4.電気通信施設点検業務等の入札参加要件
5.電気通信施設点検業務等の履行環境
6.電気通信施設点検業務等の仕様書・積算
7.電気通信施設点検業務等の発注スケジュール
8.その他
1
1.平成27年度点検業務の改定内容(要点)
平成27年度(改定点)
平成26年度(改定点)
●仕様書
●仕様書
1)特記仕様書の改定
①「保全業務」の「設備修繕に必要な部品仕様等の資料作成
作業」が電気通信施設点検業務共通仕様書(案)へ記載された
ため、特記仕様書より記載を削除。
②「施設管理業務」については、「業務計画」及び「技術的所見
のとりまとめ」へ移行されたため、特記仕様書より「施設管理業
務」の記載を削除。
③運用停止について、設備の運用停止の届出の提出時期を
明示するよう記載を追加。
内容についての改定はなし
2)電気通信施設点検業務共通仕様書(案)の改定
①広域災害発生時の支援及び点検責任者の指定と業務内容
に関する記載を追加。
②調査・試験に対する協力、個人情報の取り扱い及び行政情
報流出防止対策の強化についての記載を追加。
②電子データの提出に関する記載及び点検記録簿の提出方
法を指定様式の電子データへ変更。
●点検基準(案)及び積算基準(案)
・「電気通信施設点検基準(案)」及び「積算基準(案)」の試行
●点検基準(案)及び積算基準(案)
・「電気通信施設点検基準(案)」及び「積算基準(案)」が試行
から本基準へ移行(4設備減、16設備定期点検不要)
2
2.電気通信施設点検業務等の概要
3
1.電気通信施設点検業務とは
近畿地方整備局管内に整備されている河川及び道路管理用電気通信施設の良好な
性能・機能維持を図るため、国土交通省電気通信施設点検基準等に基づく巡回によ
る定期点検、機器の障害箇所の発見、報告及びその場で修理可能な軽微な作業等を
行う臨時点検、機器の早期復旧・機能回復させるための保全業務(試行)、点検結
果・障害状況及び修理に関する内容等の取り纏めとデータ作成を行う技術的所見の
とりまとめ及び災害等支援を行うものである。(当該施設の監視業務を含む場合が
ある)巡回による定期点検には、①総合点検、②個別点検、③巡回点検がある。
①総合点検:施設の総合的な性能・機能の確認を行う。
②個別点検:機器単体の性能・機能確認を行う。
③巡回点検:施設の環境に応じて機器の状態確認を行う。
*具体の点検内容、頻度については設備毎に定められている。
例)高圧受変電設備 総合点検:年1回
個別点検:年1回
巡回点検:毎月(場所により隔月)
詳細は「電気通信施設点検業務点検基準(案)」、「電気通信施設点検業務共通
仕様書(案)」(近畿地方整備局HPに掲載)を参照。
2.電気通信施設点検業務等の概要
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2.電気通信施設運転監視業務とは
近畿地方整備局管内に整備されている河川及び道路管理用電気通信施設の良好な
性能・機能維持を図るため、電気通信施設運転監視業務共通仕様書(案)に基づく
各電気通信機器の動作状況の監視、運用状況の記録、機器障害発生時の対応を行う
ものである。
詳細は「電気通信施設運転監視業務積算基準(案)」、「電気通信施設運転監視
業務共通仕様書(案)」(近畿地方整備局HPに掲載)を参照。
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2.電気通信施設点検業務等の概要
近畿地方整備局HP掲載箇所
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電気通信関係
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公表ページURL:http://www.kkr.mlit.go.jp/plan/telecom/tenkenkyoutsushiyo.html
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2.電気通信施設点検業務等の概要
3.点検対象施設の概要
河川及び道路管理用として整備された電気通信施設が対象。
具体の対象施設は以下のとおり。
【河川管理用電気通信施設】
【道路管理用電気通信施設】
・ダム(堰)管理設備
・ゲート制御設備
・放流警報設備
・水位・雨量テレメータ設備
・CCTV設備
ゲート制御設備
水位・雨量テレメータ設備
・トンネル非常用設備
・道路管理システム
・道路情報板
・道路気象観測設備
・CCTV設備
CCTV設備
トンネル非常用設備
道路情報板
道路気象観測設備
【共通(防災情報に関する)電気通信施設】
・ヘリコプタ画像伝送設備
・衛星通信車、小型衛星設備
・事務所等の防災情報設備
・事務所の電力設備
・通信設備(鉄塔、通信機等)
ヘリコプタ画像設備
衛星通信車
受変電設備
3.電気通信施設点検業務等の発注ロット
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1.発注ロット
業務遂行上の効率性及びコストを勘案した上で、適切な発注ロットを設定。
1)発注構成は「電気(自家用電気工作物)設備」及び「通信設備+情報設備+
運転監視」の2件構成を基本としている。
2)発注ロットは、「1千万円」以上、「1億円」以下の業務が中心。
3)ただし、上記1)により、業務価格が「1千万円」未満となる場合等は、
「電気(自家用電気工作物)設備」と「通信設備+情報設備+運転監視」等を
合併して発注する場合がある。
各事務所HPの「発注・入札情報」の「物品・役務の一般競争入札公告」に
公告文を掲載するため、確認して下さい。
4.電気通信施設点検業務等の入札参加要件
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1.等級要件
国土交通省競争参加資格(全省庁統一資格)「役務の提供等」のうち、近畿
地域の資格を有する者であること。(等級による参加制限はしない。)
2.業務履行実績要件
1)平成12年度以降において、国の機関、地方公共団体、公共機関(電力、通
信、ガス、鉄道等)又は地方公社が発注した点検業務を元請けとして完了(完
了見込みを含む。)した実績を有すること。
*点検業務履行実績対象設備(下記のいずれかの設備の実績)
■主たる点検対象設備が電気設備の場合
・高圧(又は特別高圧)受変電設備(施工実績でも可)
・発動発電設備(10kVA以上)(施工実績でも可)
■主たる点検対象設備が通信、情報設備の場合
・多重無線設備
・ダム(又は堰)放流制御設備
・防災情報システム(防災の用に供する情報の収集、加工、上位局への伝送機
能を有するもの)
4.電気通信施設点検業務等の入札参加要件
9
2)小規模の業務においては、上記1)に記載の機関が発注した点検業務の再委
託を受けての履行実績(完了見込みを含む。)又は民間企業が発注した点検業
務の元請けでの履行実績(完了見込みを含む。)でも可。
また、上記1)に記載の機関が発注した点検業務の元請けでの履行実績は、
次のいずれかの設備を含む工事又は製造の施工実績(完了見込みを含む。)で
も可。
*履行実績対象設備の工事又は施工実績(下記のいずれかの設備の実績)
■主たる点検対象設備が電気設備の場合
・高圧(又は特別高圧)受変電設備
・発動発電設備(10kVA以上)
・道路(又はトンネル)照明設備
■主たる点検対象設備が通信、情報設備の場合
・多重無線設備
・ダム(又は堰)放流制御設備
・防災情報システム(防災の用に供する情報の収集、加工、上位局への伝送機
能を有するもの)
4.電気通信施設点検業務等の入札参加要件
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3.管理技術者要件
1)下記①~④のいずれか1つの要件及び⑤並びに⑥の要件を満足すること。
なお、業務経験は、国の機関、地方公共団体、公共機関(電力、通信、ガス、
鉄道等)又は地方公社が発注した電気通信施設点検基準(案)に記載のある
いずれかの設備を含む点検業務を元請けとして完了(完了見込みを含む。)し
た経験とする。
①
学校教育法による大学、短大、高等専門学校において電気工学又は電気通
信工学に関する学科を修めた者で、卒業後3年以上の業務経験を有する者。
② 学校教育法における高等学校において電気工学、電気通信工学に関する学
科を修めた者で、卒業後5年以上の業務経験を有する者。
③ 上記①及び②以外の者で、7年以上の業務経験を有する者。
④ 以下のいずれかの資格を有する者で、3年以上の業務経験を有する者。
・技術士(電気電子部門又は総合技術監理部門(電気電子))
・1級電気工事施工管理技士
・第1級陸上特殊無線技士(主たる設備が通信、情報設備の場合)
・第1級、第2級総合無線通信士(主たる設備が通信、情報設備の場合)
・第1級、第2級陸上無線技術士(主たる設備が通信、情報設備の場合)
・第1種、第2種、第3種電気主任技術者(主たる設備が電気設備の場合)
⑤ 常駐場所が近畿地方整備局管内にあること。
4.電気通信施設点検業務等の入札参加要件
11
⑥
国土交通省発注の他の点検業務又は運転監視業務の管理技術者を兼務する
ことができる。なお、兼務する場合は、業務履行開始予定日の手持ち業務量
(電気通信施設の点検業務及び運転監視業務の当初請負金額の合計をいう。)
は、1億円未満かつ4件以下であること。
2)小規模の業務における管理技術者の業務経験は、下記①から③のいずれかで
も可。
① 上記1)に記載の機関が発注した電気通信施設点検基準(案)に記載のあ
るいずれかの設備を含む点検業務の再委託を請けての経験
② 民間企業が発注した電気通信施設点検基準(案)に記載のあるいずれかの
設備を含む点検業務を元請けとして完了(完了見込みを含む。)した経験
③ 上記1)の機関が発注した電気通信施設点検基準(案)に記載のあるいず
れかの設備を含む工事、製造を元請けとして完了(完了見込みを含む。)し
た経験
4.添付書類の簡略化
配置予定技術者の資格・実務経験を確認する書類において、転職等により以前の
勤務先での証明を得ることが困難な場合は、現在の勤務先で証明可能となるよう書
類の簡素化を実施。
*詳細については、各業務の入札説明書による。
5.電気通信施設点検業務等の履行環境
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1.点検実施時期
1)点検実施時期を指定又は協議する設備を仕様書に明示し、それ以外の設備の
点検時期については、受注者の業務計画によることを仕様書に明示する。
*点検実施時期を指定する設備の例
・ダム(堰)管理制御設備:6月(出水期前)までに12ヶ月点検を実施
・散水融雪設備用受変電設備:12月(雪寒期前)までに12ヶ月点検を実施
2)休日夜間等、職員の勤務時間外に点検実施を指定する設備を仕様書に明示し、
それ以外の設備の点検時間は受注者の業務計画によることを仕様書に明示する
(原則、職員の勤務時間内。)。
2.臨時点検
1)臨時点検の業務量(時間)を仕様書に明示し、併せて臨時点検における作業
内容を仕様書に明示する。
2)臨時点検は設備における機器の障害箇所の発見、報告及びその場での修理可
能な軽微な作業等に限定し、それ以上の作業を要求する場合は、「保全業務
(試行)」とする。
3. 保全業務(試行)
電気通信設備の障害発生時等において、早期復旧・機能回復を行う業務である。
主な内容は、機能復旧に必要な小修繕及び予備品の交換・その他、機能維持に必要な
作業である。また、保全業務で対応不可な設備障害の本復旧については別途発注とす
る。
5.電気通信施設点検業務等の履行環境
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4.技術的所見のとりまとめ
電気通信設備を適切に管理していく上で必要なデータの作成及び取り纏めを行う。
主な内容は、点検結果・障害状況及び修理に関するデータの作成。また、点検
データに基づき、設備状態の変化傾向について分析・解析を行い、技術的所見の整
理を行う。
5.災害等支援
広域災害発生時に業務履行場所を越えて、災害等支援が必要となった場合は、別
途協議の上、指示することを明示し、契約変更の対象とする。
6.業務計画
電気通信施設点検業務共通仕様書(案)第12条に定める貸与品等、第15条に
定める関連法令及び条例の遵守を用いて解析、検討を行い点検手法、点検工程
等各種計画の立案を行うとともに、総合点検でいう実施手順書の作成を行う。
7.管理技術者の兼務
管理技術者は、国土交通省発注の他の点検業務又は運転監視業務の管理技術者と
兼務することが可能。ただし、兼務する場合の手持ち業務量は1億円未満かつ4件
以下であること(本業務を含み契約済み及び特定後未契約のものを含む。)。
注)2,500万円以上の工事の監理技術者(又は主任技術者)との兼務は不可
(建設業法)。
6.電気通信施設点検業務等の仕様書・積算
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1.点検対象施設について
1)仕様書に位置図を添付し、点検対象施設をわかりやすく明示する。
2)仕様書に点検対象施設一覧表を添付し、移動手段(ライトバン、徒歩等)を
明示する。
2.測定器等の貸与について
発注者が所有する測定器等の使用を可能とし、使用可能な測定器一覧を仕様書に
明示する。なお発注者が所有していない、または故障等の理由により使用すること
ができない場合は、受注者が準備することとし、契約変更の対象とすることを明示
する。
6.電気通信施設点検業務等の仕様書・積算
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3.時間外作業について
点検等において、点検技術者・技術員の拘束によって割増賃金の支払いが生じる
場合、仕様書に明示する。
1)時間外割増
臨時点検等において、法定労働時間(8時間)を超えて作業を行う場合、仕
様書に明示する。
2)深夜割増
作業開始時間及び法定労働時間に関わらず、22時から翌朝5時までの間に
作業を行う場合、仕様書に明示する。
3)休日割増
臨時点検等において、法定休日に作業を実施する場合、仕様書に明示する。
ただし、仕様書で法定休日に作業を行うよう明示がある場合は、法定休日の
振替が可能なため、適用しない。
6.電気通信施設点検業務等の仕様書・積算
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4.安全費について
1)安全費
安全費として計上する内容は、以下のとおり。
① 作業地域内全般の安全管理上の監視、あるいは連絡等に要する費用
② 不稼働日の保安要員等の費用
③ 表示板、標識、保安燈、防護柵、バリケート、照明等の安全施設類の設置、
撤去、補修 に要する費用及び使用中の損料
④ 夜間作業その他、照明が必要な作業を行う場合における照明に要する費用
⑤ 酸素欠乏症の予防に要する費用
⑥ 粉塵作業の予防に要する費用
⑦ 船舶使用による安全救命器具等の費用
⑧ 安全用品等の費用(高所作業用安全帯及び高圧作業用用品等)
⑨ 安全教育等に要する費用
⑩ 安全委員会等に要する費用
⑪ 現場条件等により安全対策上必要な費用(交通誘導警備員等)
2)計上方法
安全費として計上する内容で安全費率に含まれる部分は、上記1)の①から
⑩とし、次式により計算する。
安全費(率計上分)=労務費×安全費率(2.5%)
なお、⑪については仕様書に明示し、別途積み上げ計算により計上する。
6.電気通信施設点検業務等の仕様書・積算
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5.作業車両等について
高所作業車等が必要な場合、仕様書に明示する。なお、当初は高所作業車等の使
用を予定していないが、臨時点検等により使用した場合は契約変更の対象とするこ
とを仕様書に明示する。
6.旅費交通費について
1)年点検における点検技術者・技術員の派遣起点は大阪府庁とし、仕様書に明
示する。
2)「電気(自家用電気工作物)設備」と「通信設備+情報設備+運転監視」を
合体して発注した場合の旅費交通費は、各々で点検ルートを構成する。
3)旅費交通費の積算根拠となる点検周期毎の総移動距離及び移動手段、日当、
滞在日数を見積参考資料に明示する。ただし、発注者の都合(点検対象箇所の
増減等)により、変更が生じた場合は契約変更の対象とし、受注者の都合によ
る変更は契約変更の対象としない。
6.電気通信施設点検業務等の仕様書・積算
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7.仮設設備について
仮設設備(変圧器等)を使用する場合、仮設設備一覧を仕様書に明示する。この
場合、仮設設備の損料等に加え、設置・撤去等に要する費用を計上する。
8.除草について
除草について、契約変更の対象とすることを仕様書に明示する。
9.基準書に定めのない積算基準の明示
1)点検基準に定めがない点検対象施設において、他の設備の点検基準及び歩掛
を準用する場合、準用基準等を見積参考資料に明示する。
2)点検基準に定めがない点検対象施設において、見積により点検歩掛を決定す
る場合、競争参加者に見積依頼することとし、採用した歩掛を見積参考資料に
明示する。
6.電気通信施設点検業務等の仕様書・積算
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10.運用停止手続きの期限の明示について
運用停止を伴う設備の点検について、運用停止の手続きの期限を設備毎に仕様書
へ明示する。
*詳細については、各業務の特記仕様書による。
7.電気通信施設点検業務等の発注スケジュール
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今後の発注スケジュール
1月中旬~
入札公告
入札説明書の交付
2月中旬
約2週間
証明書等の提出期限
約10日
2月下旬
証明書等審査結果通知
約10日
3月上旬
入
札(注)
(落札候補者決定)
約1ヶ月(業務準備期間)
4月1日
契約
業務実施
注:履行開始までの準備期間として概ね1ヶ月を確保するため、落札決定(入札)を3月上旬頃に実施。
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8.その他
*この資料の入札参加要件等は標準案であり、詳細は各業務の入札公告、
入札説明書等をご確認願います。
資料の問い合わせ先
近畿地方整備局
情報通信技術課
電気通信管理主査
TEL:06-6942-1141(内線3356)
以上
平成27年度
電気通信施設保守業務等(試行)説明会資料
平成27年1月7日
近畿地方整備局
目 次
1
1.電気通信施設保守業務の試行の規模
2.電気通信施設点検業務を「保守業務化」する目的と期待される効果
3.点検業務、保守業務の関係
4.保守業務化による契約方式の変更
5.電気通信施設保守業務共通仕様書の概要及び適用範囲
6.電気通信施設保守業務積算基準の概要
7.留意点
8.電気通信施設保守業務の入札参加要件
9.電気通信施設保守業務の発注スケジュール
10.その他
1.電気通信施設保守業務の試行の規模
2
試行の規模
本案件は 平成27年度に試行で実施する業務です。
入札契約時の課題、履行中の課題など抽出検討を行うため
の試行を行うものです。
○近畿地方整備局管内では 数件の発注を予定しています。
2.電気通信施設点検業務を「保守業務化」する目的と期待される効果
「電気通信施設点検業務」を「保守業務化」する目的と
期待される効果
※変更内容
従前の「点検業務」に「修理」を含める。
目的と効果
・障害、故障時の迅速な復旧
・発注者の業務の効率化、省力化
・受注者の業務の効率化、技術力の向上
・障害、故障時における対応の一元化と明確化
発注者、受注者、修理者間の情報共有が円滑になり
迅速性、安全性、品質向上が期待できる
3
4
3.点検業務、保守業務等の関係
保守業務
修理
CPC886:機器の修理サービス
電気通信機器の機能・性能を復旧・回復させ
るため、障害が発生した電気通信機器の部
品交換等を行う作業
現状の点検業務
点検
CPC86764:技術的検査サービス
電気通信機器及びその他機器の動作状態
について定期的に目視検査、動作確認及び
電気的特性に係る試験を行う点検
(Inspection)
運用・保守
(電気通信サービス)
施設の緊急運用
災害時等の通信設備(衛星通信設備
等)の運用、維持
災害等支援
災害発生時における電気通信施設の被災
状況把握、災害対応による施設運用支援等
及び災害発生を想定した訓練等の施設運
用支援
応急措置
機器の障害箇所の発見、報告及びその
場での修理可能な軽微な作業
施設等維持作業
耐久性確保のために必要
な措置
電気通信機器の設置環境等を維持するため
の清掃、除草等
故障原因の追究や同一機器への今後
の障害発生防止の展開等
施設の機能性能の維持、
運用に係る総合的判断の
支援
5
4.保守業務化による契約方式の変更
「電気通信施設点検業務」を「保守業務化」する
場合 契約方式の変更 が生ずる
・点検業務(従来の調達)
一般競争、価格競争 役務
「電気通信機器の
修理を含んだ業務」
・電気通信機器の修理を含んだ保守業務(今回の試行)に
ついては、政府調達(WTO)で総合評価とする。
(参考)調達価格による契約方式
10万SDR(1300万)未満
10万SDR(1300万)以上
38.5万SDR(5100万)以上
一般競争入札
政府調達対象(WTO)
政府調達対象(WTO)、総合評価対象
出典:「コンピュータ製品及びサービス、電気通信機器及びサービス並びに医療技術製品及びサービスの調達に関する入
札に係る落札方式について」(平成7年3月27日付蔵計画第621号)
(会計法二十九条の六項第二号および予算決算及び会計令第九十一条第二項に基づく大蔵大臣協議に対する、大蔵大臣
通知。平成7年3月28日官報(号外政府調達第52号))
4.保守業務化による契約方式の変更
政府調達協定(電気通信サービス)の適用対象により、
保守業務における以下の電気通信機器9品目が該当する。
・多重通信設備
・端局設備
・遠方監視設備
・交換設備
・長距離(30km以上)用光伝送設備
・移動体通信設備
・模写伝送装置
・衛星通信設備
・ネットワーク設備
電気(自家用電気工作物)単独発注の場合は政府調達
(WTO)に該当しない。
6
5.電気通信施設保守業務共通仕様書の概要及び適用範囲
電気通信施設保守業務共通仕様書の概要及び適用範囲
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6.電気通信施設保守業務積算基準の概要
電気通信施設保守業務積算基準の概要
修 繕 費 の 考 え 方
入札時は特記仕様書、見積参考資料に明示
例 蓄電池交換(機材、労務、諸経費含む)
契約後、協議指示にもとづき履行した実績により精算変更する。
8
7.留意点
従来の点検業務積算基準との違い
新たに「修繕費」の工種を設定し積算体系に追加
⇒ 障害が発生した機器に対する部品交換等の修繕(故障原因の
追究等の作業を含む)に要する費用(直接経費、諸経費含む)を計上
技術的所見等のとりまとめ(修理報告書)の歩掛を設定
⇒ 修繕内容、修繕に要した費用等について、修理報告書にとりま
とめるための費用を計上
データベースシステムへのデータ登録費用の計上
⇒ 点検結果データや故障、修繕等のデータをDB(点検DBや施
設DB)に登録するために要する費用を計上
修繕費には諸経費を含んでおり、保守業務価格の諸経費対象外である。
9
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7.留意点
修理は、共通仕様書で以下のとおり定義。
第43条 修理
1 修理は、施設における機器の性能・機能を復旧・回復させる
ために行う作業であり、障害が発生した機器に対する部品
交換等による修繕(故障原因の追究や必要に応じて行う
同一機器への今後の障害発生防止の展開等の作業を含む。)
に加え、当該修繕内容のとりまとめも含む作業をいう。
2 修理は、本業務の対象履行施設に限るものとする。
3 修理は、協議のうえ指示するものとする。
修理と修繕の関係
修 理
機器の性能・機能を復旧・回復させる
ための作業
修
繕
部品交換
故障原因の追及
障害発生防止の展開
修繕内容のとりまとめ
8.電気通信施設保守業務の入札参加要件
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1.等級要件
国土交通省競争参加資格(全省庁統一資格)「役務の提供等」のうち、近畿
地域の資格を有する者であること。(等級による参加制限はしない。)
2.業務履行実績要件
1)平成12年度以降において、国の機関、地方公共団体、公共機関(電力、通
信、ガス、鉄道等)、地方公社又は民間企業が発注した保守又は点検業務を元
請けとして完了(完了見込みを含む。)した実績を有すること。
*履行実績対象設備(下記のいずれかの設備の実績)
①多重無線設備
⑥移動体通信設備
②端局設備
⑦模写伝送装置
③遠方監視設備
⑧衛星通信設備
④交換設備
⑨ネットワーク設備
⑤長距離( 3 0 k m 以上)用光伝送設備
2)なお、上記1)に記載の機関が発注した保守又は点検業務の元請けでの履行
実績は、上記1)の履行実績対象設備のいずれかの設備を含む工事の施工実績
(完了見込みを含む。)を可とする場合もある。
8.電気通信施設保守業務の入札参加要件
12
3.管理技術者要件
下記①~④のいずれか1つの要件並びに⑤及び⑥の要件を満足すること。
なお、業務経験は、国の機関、地方公共団体、公共機関(電力、通信、ガス、
鉄道等)又は地方公社が発注した電気通信施設点検基準(案)に記載のある
いずれかの設備を含む保守又は点検業務を元請けとして完了(完了見込みを
含む。)した経験とする。
①
学校教育法による大学、短大、高等専門学校若しくはこれらに相当する外国
の学校において電気工学又は電気通信工学に関する学科を修めた者で、卒業後
3年以上の業務経験を有する者。
② 学校教育法における高等学校若しくはこれらに相当する外国の学校において
電気工学、電気通信工学に関する学科を修めた者で、卒業後5年以上の業務経
験を有する者。
③ 上記①及び②以外の者で、7年以上の業務経験を有する者。
④ 以下のいずれかの資格を有する者で、3年以上の業務経験を有する者。
・技術士(電気電子部門又は総合技術監理部門(電気電子))
・1級電気工事施工管理技士
・第1級陸上特殊無線技士
・第1級、第2級総合無線通信士
・第1級、第2級陸上無線技術士
⑤ 常駐場所が近畿地方整備局管内にあること。
8.電気通信施設保守業務等の入札参加要件
⑥
13
国土交通省発注の他の点検業務又は運転監視業務の管理技術者を兼務するこ
とができる。なお、兼務する場合は、業務履行開始予定日の手持ち業務量(電
気通信施設の点検業務及び運転監視業務の当初請負金額の合計をいう。)は、
1億円未満かつ4件以下であること。(なお、2億円未満かつ4件以下とする
場合もある。)
4.添付書類の簡略化
配置予定技術者の資格・実務経験を確認する書類において、転職等により以前の
勤務先での証明を得ることが困難な場合は、現在の勤務先で証明可能となるよう書
類の簡素化を実施。
5.履行環境及び仕様書積算→点検業務と同様
各事務所HPの「発注・入札情報」の「物品・役務の一般競争入札公告」に
公告文を掲載するため、確認して下さい。
*詳細については、各業務の入札説明書による。
8.電気通信施設保守業務等の入札参加要件
6.評価項目(総合評価)
評価項目
評価基準
配置予定管理技術者の到着時間
本業務の配置予定管理技術者の常駐場所からの到着時
間について評価
品質管理検査体制
評価対象電気通信サービス(※)の品質管理検査体制に
ついて評価
・ISO9001の認証
履行実績
評価対象電気通信サービス(※)に関する履行実績につ
いて評価
・履行した実績のある設備の割合
配置予定管理技術者の履行実績
評価対象電気通信サービス(※)の配置予定管理技術者
の評価履行実績について評価
・管理技術者履行実績月数
業務実施方針
本業務の業務実施方針について評価
①保守者の社内教育
②災害等支援の円滑な業務遂行
③装置の障害・故障時の迅速な対応
①~③の1項目でも提案が未提出の場合は欠格
(※)P.6の電気通信機器9品目を指す
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9.電気通信施設保守業務の発注スケジュール
今後の発注スケジュール
1月初旬~
入札公告
入札説明書の交付
2月初旬
約4週間
証明書等の提出期限
約2週間
2月下旬
証明書等審査結果通知
約3週間
3月中旬
入
札(注)
(落札候補者決定)
約2週間
4月1日
契約
業務実施
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10.その他
*この資料の入札参加要件等は標準案であり、詳細は各業務の入札公告、
入札説明書等をご確認願います。
資料の問い合わせ先
近畿地方整備局
情報通信技術課
電気通信管理主査
TEL:06-6942-1141(内線3356)
以上