M・
0 4 議時
対
¥UFduwS議蹄什耕掛川明書事博
神世帯・注湘(糊)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・骨骨.。・・・: : : : J J
溜路・通陣(糊) .
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.,
••••••••••••
ト
品
N
占同
亙
:
v
幽幽
3
‘
国
dH¥UN4uw
・"・・・・・・・・・・".‘・:・
.
.
.
J
‘
ee
:-JJ
-:M
・
-::-M
・
2
.
6
.
1 緒雷
デノスマブ
1
. ヂノスマブの構造と薬理学的特性
デノスマブは、 RANKLを標的とする完全ヒト型モノクローナル抗体であり、ヒト I
g
G
2
/
K
を備えた XenoMouse™マウスに RANKL を免疫し作製した。デノスマブの分子量は約 150 kD
であり、たん白質部分は、 448鱈のアミノ酸残基からなる護鎖 2本と 215個のアミノ酸残基
からなる軽鎖 2本の計 4つのサブユニットから構成され、重鎖サブユニットはN結合型糖鎖
を有する。 l分子当たり 36舗のシステイン残基を有し、 6銅のサブユニット間ジスルブイド
結合と 1
2個のサブユニット内ジスノレフィド結合を形成している。
孔
生NK
戊A
NKLシステムは破骨細胞の形成、機能、及び生存の重要な調節因子であること
が知られている。 RANKLは破骨細胞前駆綿胞上の孔生NKと結合して分化を促進し、さらに
成熟破骨細胞を活性化して骨吸収を促進する。このため、 RANKLは骨吸収の充進に伴う局
所的骨溶解(骨転移及び関節リウマチに関連する)、又は全身性骨粗繋症(エストロゲン欠乏
及び加齢に起因する)などの骨疾患の治療ターゲットになりうる。
¥
N
K
Lに高い親和性で特異的に結合する (
K
d3x10-12M)。デノスマプが
デノスマブは、札<
RANKLに結合すると、孔<
¥
N
Kの活性化が限止され、破骨細胞の形成、活性化、及び生存が抑
制される。その結果、骨吸収が抑制され、腫蕩によって誘発される骨病変が抑制されること
が示された。なお、デノスマブは溶骨性及び造骨性のいずれの骨病変に対しても抑制効果を
有することが示唆された。
T
N
F
) ファミリ
デノスマブの特異性は高く、孔生NKLのみに結合し、他の麗療壊死因子 (
ーである τ
N
F
α、百.J"F
s、TNF関連アポトーシス誘導リガンド、又は CD40リガンドなどの分
子種には結合しない。
2
. 効能・効果(案)
多発性骨髄臆による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変
3
. 用法綱用量(案)
通常、成人にはデノスマブ(遺伝子組換え)として 1
2
0mgを 4週障に l回、皮下投与す
る
。
2
2
.
6
.
2 薬理詰験の概要文
デノスマブ
目次
1
. まとめ・……………・…一…………………… ・・
.
.
.
.
・ ・H
2
.
H
効力を裏付ける試験…………… ・・
.
.
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
・ ・
・
…
H
H
H
ー…・・……・・……・……・…… .
.
6
…-・…・・
H
…・……………… ・・
.
.
.
1
2
…・…
H
H
H
2
.
1
I
nv
i
t
r
o
試 験 … … ・・
… ・・
… ・・
… ・・
… ・・-…・・…… ・・
.
.
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
.
・ ・
… ・・
.
.
…
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
….
1
2
2
.
2
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
.
.
.
・ ・
・
…
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
.
.
.
1
3
I
nv
i
v
o試験一骨疾患モデルにおけるデノスマブの活性…....・ ・
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
2.
2.
1
2ユ
2
2
.
2
.
3
2ユ4
H
H
H
H
H
H
デ ノ ス マ ブ に よ る ヒ ト 孔<¥NKL
誘発性高カルシウム血症の阻害試験(試験報告書
咽・ 51) .................................................................................................................13
若 齢hu
孔<¥NKLノ ッ ク イ ン マ ウ ス に お け る デ ノ ス マ ブ の 薬 理 試 験 ( 試 験 報 告 書
咽・30) ー ………
・
・
… ・・
.
.
.
.
.
・ ・・
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
・ ・…・・・・…・…一 …… ・・ .
・ ・
.
.
.
.
.
.
.
.
・.
.
.
1
3
H
H
H
H
H
H
老 齢huRANKLノ ッ ク イ ン マ ウ ス に お け る デ ノ ス マ ブ の 薬 理 試 験 ( 試 験 報 告 書
咽・21) .................................................................................................................16
若齢無去勢カニクイザルを用いた 1
2ヵ月投与による薬理学的パラメータ(サル
1
2ヵ 月 非 臨 床 安 全 性 試 験 、 試 験 報 告 書 1
0
2
0
9
0
) .
.
・ ・
.
.
・ ・
… ・・
.
.
・ ・
.
.
・ ・
.
.
・ ・
.
1
8
H
2ユ5
H
H
H
H
H
H
成熟卵巣摘出カニクイザルにおけるデノスマブの薬理試験(試験報告書
1
0
3
9
8
1
) ・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・ ・・ ・・
.
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
…
・
…
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
・ ・
…
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
・ ・
.
2
2
z
2
.
2
.
6
H
H
H
H
H
H
H
アレンドロネートを前投与した成熟卵巣摘出カニクイザルにおけるデノスマブ
0
6
5
6
4
) … ・・
.
.
.
.
.
.
・ ・
…
.
.
.
.
・ ・
…
・
.
.
.
.
.
.
.
.
.
一
…
… ・・
… ・・
…3
0
の薬理試験(試験報告書 1
H
2
.
3
H
H
H
H
H
H
H
I
nv
i
v
o試験ーがん誘発性骨疾患マウスモデ、ノレにおける RANKL阻害の薬理……....・ ・
…4
1
H
2
.
3
.
1
緒言及び背景..........・ ・-…一一…… ・・
…
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
… ・・
…
・
・
… ・・
… ・・
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
・ ・
… ・・
.
41
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
2
.
3
.1
.
1
悪性腫蕩の骨合併症における破骨細胞の機能的役割....・ ・
…
.
.
.
・ ・・・
.
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
41
2
.
3
.1
.2
病 変 の 種 類 を 問 わ ず 骨 転 移 で 起 き る 活 発 な 骨 吸 収 … ・・
.
.
.
.
.
・ ・
… ・・
.
.
…
・.
.
.
.
.
.
.
.
4
2
.
3
2
.
3
.1
骨転移の定着及び進行において活発に機能する破骨細胞....・ ・
.
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
・ ・
…4
2
2
.
3
.1
.4
が ん 誘 発 性 骨 疾 患 に お け る 孔<¥NKLの調節.…....・ ・
.
.
.
.
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
…
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
…
.
.
43
2
.
3
.
2
2
.
3ユ1
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
乳 癌 骨 転 移 マ ウ ス モ デ ル に お け る 孔<¥NKL阻 害 (OPG-Fcによる)の薬理....・ ・
.
44
H
MDA-MB2
3
1 異種移植マウスモデルにおける溶骨性乳癌骨転移の進行に対
・
す る 孔<¥NKL阻 害 (OPG-Fcに よ る ) の 薬 理 ( 試 験 報 告 書 R2006160 及 び
R20
06161) …
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
.
.
・ ・・・
.
.
…
.
.
.
・ ・
.
.
…
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
・ ・
.
.
…
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
・ ・
…
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
・ ・・・
.
45
H
2
.
3.
2.
2
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
MCド 7 異 種 移 植 マ ウ ス モ デ ル に お け る 溶 骨 性 と 造 骨 性 の 混 合 型 乳 癌 骨 転 移
の 進 行 に 対 す る OPG
・
.
F
c単 独 及 び タ モ キ シ フ ェ ン と の 併 用 に よ る 孔<¥NKL阻 害
の 薬 理 ( 試 験 報 告 書R
20080161及 びR20080162) …
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
.
・ ・
.
.
47
H
ユ
2
.
3 3
H
H
H
MDA-MB-231F11Luc異 種 移 植 マ ウ ス モ デ ル に お け る 乳 癌 骨 転 移 の 新 規 定 着
に対する孔<¥NKL阻 害 (OPG
・Fd
こよる)の薬理(試験報告書R20
0
7
0
9
5
3
).
.
.
.
.
.
.
.
5
0
2
.
3
.
3
PC-3 異 種 移 植 マ ウ ス モ デ ル に お け る 前 立 腺 癌 骨 転 移 の 進 行 に 対 す る OPG-Fc単
独 及 び ド セ タ キ セ ル と の 併 用 に よ る 孔<¥NKL阻害の薬理(試験報告書R20
0
8
0
0
8
3
)
5
1
2
.
6
.
2薬 理 試 験 の 概 要 文
デノスマブ
2
.
3.
4
肺癌骨転移マウスモデノレにおける孔<¥NKL阻 害 COPGFcによる)の薬理....・ ・
.
5
3
嶋
4.
1
2
.
3.
H
H1975 非 小 細 胞 肺 癌 異 種 移 植 マ ウ ス モ デ ル に お け る 骨 転 移 の 進 行 に 対 す る
孔<¥NKL限 害 COPG-Fcに よ る ) の 薬 理 ( 試 験 報 告 書R20070963) …
.
.
.
.
・ ・
…5
3
H
3
.
4.
2
2.
H1299 非 小 細 胞 肺 癌 異 種 移 植 マ ウ ス モ デ ル に お け る 骨 転 移 の 進 行 に 対 す る
OPG
“F
c単独及びドセタキセノレとの併用による RANKL姐 害 の 薬 理 ( 試 験 報 告
080332) … ・・
… ・・
… ・・
… ・・
… ・・
.
.
5
5
書R20080310、R20080331、及びR20
H
3.
5
2.
H
H
H
H
H
H
H
H
H
がん誘発性骨疾患のげっ歯類モデ、ルにおける RANKL阻 害 の 非 臨 床 評 価 に 関 連
する文献の概説
2.
3.
5.
l
げっ歯類乳癌骨転移モデ、ノレにおける RANKL阻 害 の 概 説 ・・
…
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
・ ・
.
.
・.
.
.
5
8
3.
5.
2
2.
マウス前立腺癌骨転移モデ、ノレにおける RANKL組害の概説....・ ・
.
.
.
.
.
…
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
5
8
3
2
.
3
.
5.
その地の圏形癌(乳癌、前立腺癌以外)の骨転移又は悪性腫壌に伴う高カノレ
H
H
H
H
H
H
シ ウ ム 血 症 の マ ウ ス モ デ ル に お け る RANKL阻害の概説…....・ ・
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
5
9
H
3.
5.
4
2.
2.
4
H
H
げっ歯類多発性骨髄腫モテソレにおける薬理学的RANKL限害の概説...・ ・
・
・
… 60
H
作用機序
3
. 酷次的薬理試験....・ ・
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・ ・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・ ・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ー.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
6
3
e
H
3.
l
a
免 疫 細 胞 で の 孔<¥NK
及 び 孔<¥NKLの発現とノックアウトマウスの観察結果....・ ・
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
6
3
H
3
.1
.
1
H
ノ ッ ク ア ウ ト マ ウ ス で 観 察 さ れ る リ ン パ 節 形 成 不 全 並 び に B及 びT細 組 発 達 の
不全
3
.1
.2
薬 理 学 的 孔<¥NKL臨 害 離 を 投 与 し た 成 熟 マ ウ ス に お け る リ ン パ 節 発 生 、 基 礎 免 疫
.
.
.
.
… ・・
.
.
・ ・
.
.
.
.
・ ・
… ・・
… ・・
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
.
.
.
・ ・
…
… 65
パラメー夕、抗原応答の解析… ・・
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
3
.
2
げ っ 歯 類 宿 主 抵 抗 性 モ デ ル に お け る 薬 理 学 的 RANKL阻
害
.
.
.
.
・ ・
… ・・
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
…
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
6
5
3
.
3
げっ歯類実験的自己免疫モデ、ルにおける薬理学的孔<¥NKL阻
害
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
・ ・
….
.
6
6
3.
4
正常免疫げっ歯類がんモデ、/レにおける薬理学的孔<¥NKL阻
害
.
.
.
・ ・・・
.
.
.
.
…
.
.
.
・ ・
.
.
・ ・・・
.
.
6
7
3
.
5
血管新生
3
.
6
腫蕩血管新生
3
.
7
血管石灰化とアテローム性動脈硬化
3
.
8
孔生NKL
及び孔生NKノックアウトマウスで観察された授乳不全...・ ・
.
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
7
3
3
.
9
新生仔への影響
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
3
.
1
0 体温調節
3
.
1
1 骨折治癒
4
. 安全性薬理試験.……・…・・……...・ ・
.
.
.
.
…
…
・
・
…
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
引
E
E
5
. 薬力学的薬物相互作用…・・……・・…・…・……・・…・……・・………・…・…....・ ・
一
一
…
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
・ ・
.
.
.
.
8
1
H
H
6
. 考察及び結論......................・ ・
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
・
・
・
・
・
・.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
8
2
E
7
.
参考文献…….........・ ・
一
・
…
.
.
.
.
.
.
.
.
・ ・-………..…・…・…・…....・ ・………………
H
H
H
2
…ー
….
8
4
2
.
6
.
2薬理詰験の概要文
デノスマブ
略号一覧
略号
AMGN-0007
(AMG0007)
略していない表現(英)
略していない表現(日)
r
e
c
o
m
b
i
n
a
n
tc
o
n
s
t
r
u
c
tc
o
n
s
i
s
t
i
n
g 免疫グロプリン結晶化フラグメント
悦 e
g
e
r
i
n
ofhumano
s
t
e
o
p
r
に結合させたヒトオステオプロテゲ
a
t
t
a
c
h
e
dt
oa
ni
m
m
u
n
o
g
l
o
b
u
l
i
n
リンから成る組換え型、 OPG-Fc
c
r
y
s
t
a
l
l
i
s
a
b
l
ef
r
a
g
m
e
n
t
;OPGFc
(本文では AMGN
・0
007という記述
は無いが、モジュール 4にて使用さ
れている場合がある)
a
n
a
l
y
s
i
so
f
v
a
r
i
a
n
c
e
分散分析
a
p
o
l
i
p
op
r
o
t
e
i
n
E
アポリポたん自 E
a
r
e
au
n
d
e
rt
h
ec
u
r
v
e
曲線下面積
Mycobacteriumb
o
v
i
sB
a
c
i
l
l
u
s
カノレメットゲラン梓富(ウシ型弱毒
C
a
l
m
e
t
t
e
G
u
e
r
i
n
結核菌)
b
a
i
s
cf
i
b
r
o
b
l
a
s
tg
r
o
w
t
hf
a
c
t
o
r
塩基性線維芽細胞増殖因子
bonef
o
n
n
a
t
i
o
nr
a
t
e
/
b
o
n
evolume 骨形成速度/骨量
e
q
u
i
p
m
e
n
tf
o
rs
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eplasmon
表面プラズモン共鳴検出装霞
r
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b
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g
生物発光イメージング
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骨塩量
bonem
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骨密度
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骨型アルカリホスファターゼ
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cmembrane
ニワトリ紫尿膜
CD40ligand
CD40リガンド
c
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クレアチニン
c
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c
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computedtomography
コンピュータ断層撮影法
c
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c
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t
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絡組傷害性 T リンパ球抗原 4
a
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c
i
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d4
C
t
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C-テロペプチド
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d
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二重エネノレギー X 線吸1lX測定法
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k
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dimmunosorbent
酵素免疫吸着測定
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e 内皮一酸化窒素合成酵素
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細胞外シグナル制御キナーゼ
刷
ANOVA
ApoE
AUC
BCG
bFGF
BFRJBV
B
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BLI
BMC
BMD
BSAP
CAM
CD40L
Cr
CSMI
CT
CTL
CTLA4
CTX
DMBA
DTH
DXA
ELISA
eNOS
ER
ERK
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Fc
Fc・OPG
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t
t
a
c
h
e
d
toOPG
3
臨性幹
免疫グロプリン結品化フラグメント
免疫グロプリン結晶化フラグメント
に結合させたとト OPG (OPG-Fc と
タグの位置が異なる)
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
デノスマブ
略号
HCM
hERG
日uDMEC
huRANKL
HMVEC
HUVEC
ICs
o
I
L
Kd
KI
KLH
LCMV
LPS
Luc
M CSF
欄
MMTV
MPA
NK
NTX
o
n
ewayANOVA
OPG
OPG-Fc
OVX
PBS
PG
pQCT
PSA
PTHrP
QCT
QTc
RANK-Fc
RANKL
sham
略していない表現(英)
h
y
p
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c
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e
l
l
humanizedRANKl
i
g
a
n
d
略していない表現(日)
悪性腫壌に伴う両カノレシウム血症
ヒト急速活性型遅延整流カリウムチ
ャネノレ遺伝子
ヒト皮 j
欝由来内皮細胞
ヒトとマウスのキメフ RANK ジ
ンド
humanm
i
c
r
o
v
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c
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l ヒト微小血管内皮細胞
c
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humanu
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b
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c
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ne
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d
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l ヒト糖帯静脈内皮細胞
c
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mediani
n
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yc
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c
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n 50%阻害濃度
i
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インターロイキン
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解離平梅定数
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ノックイン
k
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キーホーノレリンベットヘモシアニン
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i
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g
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リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス
V
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r
u
S
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c
c
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ノレシフェフーゼ
macrophagec
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マクロファージコロニー腕激因子
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酢酸メドロキシプロゲステロン
n
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t
u
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r
ナチュフノレキフー
Nt
e
l
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ド
onewaya
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r
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c
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i
n
g 免疫グロプリン結晶化フラグメント
ofOPGa
t
t
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c
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に結合させたヒト OPG
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法
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ecomputed
定量的コンピュータ断層撮影法
tomography
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補正 QT
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fRANK
孔生NK細抱外領域と F
c領域との融
l
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k
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dt
oFc
合たん自費
RANKl
i
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s
孔久NKリガンド(古い引用文献では、
OPGl
i
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rTRANCEi
no
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r OPG リガンド又は TRANCEと称さ
l
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s
)
.
れる)
s
h
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e
r
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t
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偽手術
帽
欄
4
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
デノスマブ
略号
SRE
T
G
F
s
TNF
TRAIL
TRAP
uNTX/Cr
vBMC
vB恥10
VEGF
略していない表現(英)
s
:
k
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l
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cBMC
V
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cB恥10
v
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d
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r
i
a
lg
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o
w
t
h
f
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c
t
o
r
5
略していない表現(詩)
骨関連事象
形質転換増殖国子 p
腫療壊死因子
百~F 関連アポトーシス誘導リガン
ド
酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ
尿中クレアチニン補正した尿中
NTX
体積 BMC
体積 BMD
血管内皮増殖因子
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
ヂノスマブ
1
. まとめ
デノスマブ(開発コード AMG1
6
2
) は、ヒト孔t¥
NKリガンド(孔t¥
NK
L)に対する完
全ヒト型 IgG2モノクローナ/レ抗体で、ある。
ノックアウトマウスを用いた試験において、 RANKL が破骨細胞の存在に必須で、ある
ことが明らかとなり、 RANKL が、破骨細胞の形成、骨吸収活性、及び生存に関与す
ることが薬理学的に示された。
デノスマブは、 RANKLがその唯一の受容体孔生NKを活性化するのを抑え、それゆえ
に破骨細胞形成が抑制され、骨吸収が抑制された。
デノスマブは、ヒト孔生NKL と結合してヒト RANKLを阻害したが、マウス孔t¥
NKL
に対して結合や阻害を示さず、{也のヒト腫蕩壊死因子(廿TF
) ファミリー (TN
ド α、
TNF-s)、計TF
関連アポトーシス誘導リガンド (TRAIL)、及び CD40リガンド (CD40L
)
とも結合しなかった。
デノスマブ守主、ヒト及びヒト以外の(非ヒト)霊長類では薬力学的活性を示したが、
ラット及びマウスでは恭さなかった。
ヒトとマウスのキメラ RANKL (
h
u
孔
生NKL) のみを発現する遺伝子組換えマウスを作
製したところ、デノスマブにより阻害を受ける骨吸収促進作用が維持されており、こ
のマウスを用いてデノスマブ、の非臨沫薬力学評価を実施した。
これらの IhuRANKL ノックイン J マウスの試験では、デノスマブ及び組換え型
OPG・
F
c (免疫グロブヲン結晶化フラグメント [
F
c
] に結合させたヒトオステオプロ
テゲリン [OPG]) が骨吸 q
又及び骨量に関して向様の作用を有することが示された。
これは、デノスマブ及び OPGが同様の作用機序を有することを示唆している。
骨折治癒試験では、 huRANKL ノックインマウスに閉鎖性片側性の大腿骨横骨折を施
し、その 2 日後に、高用量 (
1
0mg/kg) のデノスマブ、投与を爵始した。
hu
孔
生NKL ノックインマウスの骨折試験において、溶媒コントロール投与群の骨折
仮骨と比較し、デノスマブ投与群で、は、仮骨内の破骨細胞数の有意な減少、仮骨体
積及び骨塩最の増加、及び骨強度の維持又は改善が認められた。
若齢無去勢カニクイザ、ノレの 1
2ヵ月投与試験において、デノスマブ投与によって、骨吸
収及び骨形成マーカーが有意に低下した。
これらの反応は、海綿骨及び皮質骨の骨量及び骨密度の有意な増加に関連するもの
であった。
デノスマブによって、腰椎及び大腿骨骨幹部における骨強度パラメータも上昇した。
デノスマブ投与休止 3ヵ月後に、骨代謝パラメータ及び骨密度は、溶媒コントロー
ノレ群と有意差のつかないレベルにまで回復した。
卵巣を摘出した (OVX) 成熟カニクイザノレの 1
6 ヵ月試験において、デノスマブ投与
によって骨吸紋及び骨形成を表す骨代謝及び骨形態計測パラメータの有意な低下が認
められた。
これらの反応は、海綿骨及び皮質骨の骨量及び骨密度の有意な増加に関連するもの
6
2
.
6
.
2薬理詰験の概要文
デノスマブ
であった。
デノスマブはまた、腰椎並びに大腿骨頚部及び骨幹部を含む複数の骨格部位の骨強
度パラメータを上昇させた。
骨強度ノ号ラメータは、デノスマプ投与の有無にかかわらず、解析したすべての部位
において骨量パラメータと高い相関を維持し、骨基質の材質特性はデノスマブによ
って変化しないことが示唆された。
この霊長類の試験では、完全ヒト型モノクローナル抗体に対する免疫反応の影響を
軽減するために高用量 (
2
5又は 50mglkg、4週間に l回)を選定したため、デノス
マブ、の作用は用量依存的ではなかった。
"
'
'
6 ヵ月の投与期間中でも投与動物の 20%で認められ、
抗デノスマブ中和抗体は、 3
その結果、観察されたすべての薬力学作用が消失したため、これらの動物を最終解
析から除外した。
80%の動物において、 1
6ヵ月試験期間中の薬物曝露最は薬理学的活性レベノレを維持
した。
代表的なピスフオスフォネートであるアレンドロネートからデノスマプへ投与を切り
替えた場合の影響を評価した 1
2ヵ月試験では、前半 6ヵ丹問、成熟 OVXカニクイザ、
ノレにアレンドロネート又はデノスマブを投与すると、血清カルシウム及び骨代謝マー
カーの有意な低下が認められ、いずれの投与によっても複数の骨格部位において BMD
の有意な上昇がもたらされた。
6 ヵ月時点でアレンドロネートからデノスマブに切り替えた動物における血清カル
シウムの低下は、アレンドロネート未投与の動物においてデノスマブ、の初田投与後
に惹起される血清カルシウムの低下に比べてより軽度であった。
6 ヵ月時点でアレンドロネートからデノスマブ、に切り替えた動物の骨代謝マーカー
は
、 6 ヵ月以降もアレンドロネートを継続投与した動物の値よりもさらに低下して
いた。
6ヵ月時点でアレンドロネートからデノスマブに切り替えた動物の BMDは、複数の
骨格部位においてさらに増加し、 1
2ヵ月時点では、アレンドロネートを継続投与し
た動物の値と同等、又はそれを上回った。
6ヵ月時点でアレンドロネートからデノスマブに切り替えた動物の 1
2ヵ月時点の骨
強度値は、 1
2ヵ月までアレンドロネートを継続投与した動物の鑑と同等、又はそれ
を上回った。
溶媒コントローノレ、切り替え、及び単剤継続投与群を含むすべての群において、骨
強度パラメータ及び骨塩量パラメータ関に有意な正の相模が認められた。
掠デノスマブ中和抗体が、デノスマブを投与した 32例中 7例で認められ、その結果、
観察されたすべての薬力学作用が消失したため、これらの動物(各群 2又は 3例)
を最終解析から捺外した。
乳癌骨転移げっ歯類モデルにおいては、組換え型 OPG(
O
P
G
F
c
)を使用することで、
7
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
デノスマブ
RANKL姐害の非臨床評価を進めることが可能となり、 RANKL阻害による臆蕩誘発性
骨病変の抑制及び骨臆療の増加抑制が確認された。
ヒト乳癌締抱株 MDAM B・
2
3
1のマウス骨転移モデ、ルにおいて、 OPG-Fcを投与した
幽
ところ、用量に依存して溶骨性病変が抑制され、腫療移植前に OPG・
.
F
cを投与する
と新規の骨転移形成が有意に遅延した。
OPG-Fc投与によって MDA-MB“2
3
1骨腫療の進行の抑制も認められ、担癌マウスの
生存期間が有意に延長した。
エストロゲン受容体 (ER) 陽性 (ER+)、溶骨性と造骨性の混合型を示すヒト乳癌
細胞株 MCF
・
7のマウス骨転移モデルにおいて OPG-Fcを投与したところ、骨病変が
抑制され、骨腫療の進行が抑制された。
MC
ド 7骨腫擦を有するマウスにおいて、 OPG
不 c とタモキシフェンを併用したとこ
ろ、いずれかの単独投与に比べて骨臆癖増殖の抑制が有意に増強された。
前立腺癌のマウス骨転移モデ、ノレにおいて、 OPG平 cを用いた孔<¥NKL阻害によって捺骨
性骨病変が抑制されるとともに、
f
守麗療の進行が抑制された。
肺癌のマウス骨転移モデ、ノレにて、 OPG-Fc を用いた孔生NKL~且害によって溶骨性骨病変
が抑制されるとともに、骨腫擦の進行が抑制された。
現在得られているがんモデルにおける RANKL祖害に関する論文の調査から示唆され
ているのは、様々ながん穂による多様な骨病変において孔生NKLが機能しており、漆
骨性、造骨性、及び溶骨性と造骨性の混合型の骨転移モデ、ルにおいて RANKL 阻害の
有効性が示された。
ホノレモン及び発がん物質による乳房麗蕩誘発マウスモデルにおいて、孔生NK細胞外領
域と Fc領域との融合たん白質である組換え型孔<¥NK-Fcにて孔<¥NKL阻害をすること
で、乳房腫擦の形成が遅延した。
一 野生型マウス及びマウス乳腺腫療ウイルス (MMTV) プロモーターを用いた RANK
を乳腺にて過剰発現する遺伝子組換えマウス (MMTV・
孔<¥NK トランスジェニックマ
ウス)において、 RANK-Fcの投与によってホ/レモン及び発がん物質による乳房腫療
形成が有意に減少した。
- RANKL阻害による乳房腫虜減少に先立って、新生物の減少が認められた。また、
RANKL阻害による乳房腫蕩減少と棺関して、ホルモン及び発がん物質にて誘導され
る上皮細胞の増殖及びサイクリンDl発現上昇は急速かっ持続的に抑制された。
新生仔ラットでは札久NKL阻害が、骨量及び骨強度を増加させ、大腿骨靭性を低下さ
せ、爾牙萌出を抑制し、長軸方向の骨成長を抑制した。また孔生NKL罷害の中止によ
って、部分的な回復が認められた。
非臨床薬理試験の一覧を(表 1・
1
) に示す。
8
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
デノスマブ
表
1
ぺ
非蕗 5
ま薬理絃験のー麓表 (
1
/
3
)
試験
報告書
番号
Denosumab,aF
u
l
l
y Human M
o
n
o
c
l
o
n
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s
E
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c
t
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nHumanRANKL
1
完 全 ヒ ト 型 モ ノ ク ロ ー ナ ノ レ 抗 体 で あ る ヂ ノ ス マ ブ は 、 ヒ ト 咽鵬 5
札久NKリガンド及びヒト破骨締組に対し、議択的作用を示す
E貸出t
so
f Denosumab (AMG 1
6
2
) on Bone Mass a
n
d Bon悲
沢容 s
o
r
p
t
i
o
ni
nHumanRANKL
ig総 dKnock-inMice
0
ヒト RANK Yガ ン ド ノ ッ ク イ ン マ ウ ス に お け る ヂ ノ ス マ ブ 唱 鵬3
{AMG1
6
2
) の骨量及が脅殺 i
設への影響
E
f
f
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c
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so
f Denosumab (AMG 1
6
2
)o
n Bon記 Mass and Bone
R
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ni
nAgedHumanRANKL
i
g
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c
k
i
nMice
2
1
老齢ヒト丸ヘNKリガンドノックインマウスにおけるデノスマブ
(AMG1
6
2
) の骨量及び骨吸収への影響
A6
1
1
2Month S
u
b
c
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n初 u
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x
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fAMG 1
6
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102090
カニクイザノレにおける AMG 1
6
2の 6
/
12ヵj
苦境下投与毒性試験
結ヵ丹後にや縄着殺、 3カ月間の盟後期開)
AMG 1
6
2
: A Monthly S
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乳n
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6Mon
1
0
3
9
8
1
AMG1
6
2
: カニクイザルにおける月 l回の皮下投射による 1
6カ
月骨粗霜症予防試験
A 12-Month O
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e Cynomolgus
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1
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6
5
6
4
カニグイザルの 1
2ヵ月骨粗態癒 f
切り替え j 試 験
OPG-Fc on Tumor Burden a
n
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MD
A23
1
F
l
1LucBoneM
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t
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i
sModeli
nFemaleAthymicNude
為1
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nS記t
t
i
n
g
R2006160
錐無緯醸ヌードマウスの MDA231
・F
IILuc特較移モデルにおけ
る OPG-Fcの鰻纏組識量及び骨溶解への影響、転移予防設定
E
f
f
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fOPG-Fc on Tumor Burden,O
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MDA231-FIILucBoneM
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t
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t
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i
sModeli
n百l
R20
0
6
1
6
1
MDA231
・F
IILuc骨転移モヂノレにおける OPG-Fcの臆燐組織量、
骨溶解、生存への議長響、治瞭設定
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fTamoxifena
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(OPG
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証役誌.si
sModeli
nFemaleAthymicNudeMice
0
8
0
1
6
1
難蕪綿蟻ヌードマウスの骨較移定着モデルにおけるタモキシブ R20
ン長び RANKL 阻議弗i
オステオブロテゲリン (OPG-Fc) の
MCF-7締胞の増殖への影響
咽・
:状況
最終報告書
最終報告議事
幽
最経報告書
最終報告書
円
ラ
9
最経報告番
最終報告書
2
.
6
.
2 薬理詰験の概要文
ヂノスマブ
1
表1
非臨床薬理試験の一覧表 (
2
/
3
)
試験
試験名
報告書
状況
番号
TheE
f
f
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(OPG-Fc),
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a
s
t
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s
i
sModeli
nFemaleAthymicNude
Mice
R20080162
雄無胸腺ヌードマウスの骨転移定着モデノレにおけるタモキシフ
c
) 単独
エン及び RANKL阻害剤オステオプロテゲリン (OPGF
及び併用の MCF-7細胞の増殖への影響
TheE
f
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n
3
1
(
F
l
l
)
L
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s
t
a
s
i
sModeli
nFemaleAthymic
MDA-MB2
NudeMice
R20070953
雌無腕腺ヌードマウスの MDAM B・2
3
1(
F
l
l
)
L
u
c骨転移モデルに
おける OPG-Fc前投与の骨転移予坊への影響
TheE
f
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n
c
e
rBoneM
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s
t
a
s
i
sModeli
nMaleAthymicNudeMice
雄無胸腺ヌードマウスの PC-3 前立腺癌骨転移モデノレにおける R20080083
RANK リガンド阻害弗UOPG-Fc及びドセタキセノレ単独又は併用
の腫療組織量及び骨溶解への影響
The E
f
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fHuman OPG-Fc T
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n a Murine Model o
f Bone M
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f Human
1C
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l
lLungC
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l
lL
i
n
eH1975Luci
nAthymicNudeFemale
NonSmal
Mice
R20070963
i
雄無胸腺ヌードマウスのヒト非小細胞肺癌細胞株 H1975Luc骨
転移モデルにおけるヒト OPG-Fc投与の腫蕩組織最及び骨溶解
への影響
TheE
f
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i
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naMurineModel o
fBoneM
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s
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fHuman
e
l
lLung Cel
1L
i
n
e H1299 i
nFemale AthymicNude
NonSmalトC
Mice
R20080310
雌無胸腺ヌードマウスのヒト非小細胞肺癌細胞株 H1299骨転移
モデノレにおける孔生NKリガンド阻害剤 OPG-Fcの腫療紐織量及
び骨溶解への影響
E
f
f
e
c
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fOPG-Fc(
i
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t
a
s
t
a
s
i
so
fHumanNor
FemaleAthymicNudeMice
R20
0
8
0
3
3
1
雄無胸膜ヌードマウスのヒト非小細胞肺癌細越株 H1299骨転移
モデノレにおける OPG-Fc投与(ドセタキセノレ併用)の腫場組織
量及び破骨細胞リモデリングへの影響
E
f
f
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f OPG-Fc (
A
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n
BoneM
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t
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s
t
a
s
i
so
fHumanNOI
AthymicNudeFemaleMice
R20080332
錐無腕腺ヌードマウスのヒト非小細砲肺癌細胞株 H1299骨転移
モデノレにおける OPG-Fc投与(単独及びドセタキセノレ併用)の
腫蕩組織量及び骨溶解への影響
最終報告書
刷
幽
最終報告書
幽
最終報告書
帽
最終報告書
幽
輔
10
最終報告書
最終報告書
最終報告書
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
デノスマブ
表1
1
非臨床薬理試験の一覧表 (
3
/
3
)
E
f
f
e
c
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ft
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n
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Development i
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f
MammaryT
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r
i
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n
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s
i
s
ホノレモンと発がん物質によって誘発される乳房腫蕩モデルにお
ける腫蕩増殖への基剤に対する RANKL阻害剤孔生NK-Fcの効果
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F
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l
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tModelofA
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n
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s
i
s
新生血管形成のラット角膜ディスク移植モデルにおける
OPG-Fcの血管新生への影響
TheE
f
f
e
c
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a
s
c
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tComealDisk
I
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n
tModelofA
n
g
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n
e
s
i
s
新生血管形成のラット角膜ディスク移植モデルにおける
OPG・Fcの血管新生への影響
TheE
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s
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tComealDisk
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l
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tModelofA
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s
i
s
新生血管形成のラット角膜ディスク移植モデノレにおける
OPG-Fcの血管新生への影響
TheE
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fOPG-Fc,
RANK-Fc,
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s
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新生仔ラットにおける OPG-Fc、孔I¥
NK-Fc、又はアレンドロネ
ートの歯牙萌出、骨密度、骨形状、及び骨強度への影響
Long Bone Geometry i
n ト and 2
m
o
n
t
h
o
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Sprague-DawleyR
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o
r
OPGDuringGrowthandDevelopment
発育期間中可溶性 RANKL阻害剤 OPGを過剰発現しているトラ
ンスジェニック Sprague-Dawleyラットの 1ヵ月及び 2ヵ月齢に
おける長骨形状
TheE
f
f
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t
s ofOPG-Fco
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:A Recovery
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s
i
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u
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新生仔ラットにおける OPG-Fc、又はアレンドロネートの歯牙萌
出、骨密度、骨形状、及び骨強度への影響:回復試験
D
o
s
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hi
nN
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lR
a
t
s
新生仔ラットにおける歯牙萌出、骨増殖、骨強度への OPG-Fcの
用量依存的な影響
Comparison of Two A
n
t
i
R
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s
o
r
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i
v
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)onMurineF
r
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c
t
u
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AMG1
6
2MonoclonalAntト RANKLA
H
e
a
l
i
n
g
マウス骨折治癒における 2つの骨吸収抑制治療(アレンドロネ
6
2モノクローナノレ抗孔I¥
NKL抗体)の比較
ート対 AMG1
A S
i
n
g
l
e
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b
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n
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u
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m
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t
i
o
n of AMG 1
6
2f
o
r
C
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r
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o
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o
r
yE
v
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t
i
o
ni
nCynomolgusMonkeys
カニクイザルにおける AMG 1
6
2の単回皮下投与による心血管
及び呼吸器系評価
1
1
験講号
試耕番
試験名
状況
R20090211 最終報告書
R2002266 最終報告書
R2002204 最終報告書
R2002267 最終報告書
咽・340
最終報告書
R20090069 最終報告書
R20090070 最終報告書
R20090282 最終報告書
咽・58
最終報告書
101606
最終報告書
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
デノスマブ
2
. 効力を裏付ける試験
2
.
1 I
nv
i
t
r
o試験
ヒト RANKL、マウス RANKL、並びにヒト札生NKL以外の TNFファミリ一分子に対する
デノスマブの結合を酵素免疫吸着測定 (ELISA) 法によって評価した。たん白質を固相化し
て測定すると、ヒト RANKLのみにデノスマブ、が結合した。一方、ヒト OPG (陽性コントロ
生I
L と結合可能であった(試験報
ール)は、ヒト RANKL、マウス札生NKL、並びにヒト T札
告 書 唱.51)。競合的 ELISA結合試験においては、デノスマブ、の固相化ヒト RANKLに対
する結合は可溶性ヒト札生NKLによって濃度依存的に阻害されるが、可溶性百.
IF
-α、
官
.
IF輔
ト
TRAIL、又は CD40Lによっては阻害されないことが示された。フローサイトメトリを用いて
実施した別の競合的結合試験においては、チャイニーズ、ハムスター卵巣細胞株 CHO細胞に
発現させた膜結合型ヒト札生NKLに対するデノスマブの結合は、可溶性ヒト RANKLによっ
官
.
I
F-s、TRAIL、又は CD40Lによっては阻害されな
て濃度依存的に阻害されるが、百-.IFα、
剛
か っ た ( 試 験 報 告 書 咽.51)0 RANKL におけるデノスマブ、の結合部位はカニクイザルと
ヒトとで完全に相同であり、またこれら 2つの種におけるデノスマブの薬物動態/薬力学的
特性(モジュール 2
.
6.4参照)は極めて類似していることから、カニクイザ、ルはデノスマブ
の薬理学的及び毒性学的特性の評価に適した動物種である。デノスマブはマウス又はラット
の内因性 RANKLに対して活性を示さないため、デノスマプに関連した生物学的活性はげっ
歯 類 で は 証 明 で き な い ( 試 験 報 告 書 咽 跡0
)。
B
i
a
c
o
r
e
)
デノスマブのヒト札生NKLに対する結合親和性を表面プラズモン共鳴検出装置 (
解析及び結合平衡除外法によって評価した。デノスマプのヒト RANKLに対する親和性は、
B
i
a
c
o
r
e
解析の検出限界を明らかに超えていた。より感受性の高い結合平衡除外法によって、
ヒト札生NKLに対するデノスマブ、の結合解離平衡定数 (Kd) は 3xl012M であることが明らか
・
1
)。
になった(試験報告書咽島5
デノスマブは、ヒト RANKLに依存した培養細胞系で酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ
(TRAP) 陽性多核破骨細胞の形成を抑制したが、マウス RANKLに依存した系では抑制しな
かった。組換え型ヒト RANKLにてマウス白血病性単球マクロファージ細胞株RAW細胞を刺
激して破骨細胞を形成させた試験では、デノスマブPは破骨細胞形成を 50%阻害濃度 (
I
C5
o)
値1.64ng/mLで、阻害した c さらに、マウス札生NKLを産生するマウスストローマ ST2と非付着
性のマウス骨髄細胞の共培養系で、破骨細胞の形成を検討した (
A
t
k
i
n
s巴ta
l,
2000)。デノス
マプは、 1
0
-5M の高用量でもこの試験系にて破骨細胞形成を抑制しなかった。さらに別の試
験では、組換え型ヒト札生NKLにて形成される非付着性のマウス骨髄細胞からの破骨細胞形成
をデノスマブカ川
12
2β.2薬理試験の鞭聖書文
ヂノスマブ
2
.
2 I
nv
i
v
o試験一警察患モデんにお i
するヂノスマブの活性
2
.
2
.
1 ヂノスマブによる七ト RANKL話発性嘉カルシウム畠症の陸害試験(蹴
験 報 告 書 喝_51)
はマウス RANK 合活性化して骨吸収を保進することが恭唆された。
ノスマブはヒト
された高カルシウム血症を、低用量の 0
.
3mg/kg単閉皮下投与から罵
RANKLによっ
依存的
ま
ウスにおいてヒト RANKLが高カルシウム臥艦を着、起したことから、 1
:
:
:
ト RANKL
1
)
0
し た ( 密 日 、 試 験 報 告 番 咽 島5
1
.
9
E
3
ω
…厨.. PBS+PBS
1
.
8
一日… RANKL+PBS
.~、
s
,
幽
、 1.7
…
く>--RANK
し+OPG
不 c3
.
0
m
伊
.
“
‘
-+-RANKLφDenosumab0
.
3
-.J
喜
三
1
.
6
一句r-RANI
くし+む enosumab1
.
0
…〈ト RANKL+D
enosumab3
.
0
5515
言
。
1
.
4
也
1
.
3
1.
2
…合一只ANKL+Denosumab1
0
。
2
3
4
DaysAfterTreatment
ンタクト雄 BDFI "
'
<
ウ
スi
之、ピト RANKL (
0
.
5m
g
/
k
g
) 又はりン酸緩衝生理食塩液 (PBS) と
を 1E
l2
器投与した o RANKL投与後、速やかに huOPG.Fc又はデノス?ブをマウスに単詔皮下投与し、九屯NKL誘発
銭高カルシウム血症に対する作用をモニターした。
5倒/群) c
データは平均土擦準誤差を示す (
出 典 : 試 験 報 告 議 咽 腸5
1
関2
ぺ
RANKL競発性高カルシウム血症に対するデノスマブの単回皮下投与の作用
2
.
2
.
2 若齢 huRANKLノッヲインマウスにおけるデノスマブの薬理試験〈誤絵
報 告 書 租 島30)
ノスマブはマウス RANKL'こは結合せず、正常マウス又はラットにデノスマブを
し て も 明 ら か な 薬 理 作 用 を 粘 か っ た ( 試 験 報 告 審 咽 ・5
1
)。そこで非臨床試験に
K
I
)J技術を用いてデソスマブが認
おいてデノスマブの作用を検討するため、「ノックイン (
子
識する RANKLのキメラ型のみを発現する遺伝子組換えマウスを作製した。具体的には、 £
ポ
〆
一
ブ
コンストラクトを作製し、マウス RANKL議結子をコ…ドする第 5エクソン
るヒト RANKL
と
き換えた。このコンストラクトを、標的梧同級換えによって
マウスゲノムに持入した。この操作により、内間性マウス RANKL第 5ここクソン泣鈴去され
ている c 経 性 幹 法 的 締 結 を C57BL
l
6 経盤絡に注入し、結果と
13
じ
キメラと Black
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
デノスマブ
S
w
i
s
s
l
l
2
9マウスを交配させて動物系統を展開した。これらのマウスに関する詳細な説明は試
験 報 告 書 咽 ・3
0に記載した。
これまでげっ歯類における RANKL阻害に関する試験の大部分は、デノスマブよりも OPG
を用いて実施されてきた。そこでまず、 huRANKLKIマウスを用いて OPGとデノスマブが同
様の薬力学作用を示すかどうかを検討した。若齢 huRANKLKIマウスに、リン酸緩衝生理食
塩水 (
P
B
S
)、デノスマプ (
5m
g
!
k
g
)、又は O
P
G
F
c(
5m
g
!
k
g
) のいずれかを週 2回
、 3週間
皮 下 投 与 し た ( 試 験 報 告 書 咽 跡0
)。デ、ノスマブ及び O
P
G
F
cは、破骨細胞面(%骨面;図
2・2
) 及び破骨細胞のバイオマーカーである血清中 T孔ザアイソフォーム 5
b(
T
孔
生P
5
b
) 値を
P
G
F
cはまた、海綿骨量(図 2
2
)及び体積
有意にかつ同程度低下させた。デノスマブ及び O
BMD(
v
B
M
D
)を有意にかつ同程度増加させた(試験報告書咽鴎3
0
)。これらの結果から、
げっ歯類の骨疾患モデルにおいて広く研究されてきた OPG
・
.
F
cは、デノスマブの薬力学作用
の適切なサロゲートであることが示唆される。
1
4
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
デノスマブ
4
(86﹄﹂ω
コ ω
co白 諒 )
o
ω 百O
ω
ω
m
w
Eコω 訪の一ω
WTM
i
c
e
huRANKLK
IM
i
c
e
3
2
。
*
VEH
VEH
WTM
i
c
e
DMab OPGFc
幽
huRANKLK
IM
i
c
e
一
コ
(ωEコ一 O﹀一50ト 誤 )
ωE O﹀ωco白﹄の一コωω26﹄ト
80
DMab
4
旨
60
40
20
。
VEH
DMab
VEH
DMab OPG Fc
幽
DMab=デノスマブ、 KI= ノックイン、 VEH=溶媒、 WT=野生型
若齢 h
uRANKLK
Iマウスの骨形態計測パラメータに対するデノスマブの作用。若齢 huRANKLK
Iマウス (
3
~4 例/群)に、溶媒 (PBS) 、デノスマブ、又は OPG-Fc (
5mg/kg、週 2回、皮下投与)を 3週間投与した。
対照の WT同腹仔には、溶媒又はデノスマブを投与した。腔骨近位骨幹端の脱灰切片について骨形態計測を
実施した。破骨細胞面は、デノスマブ又は O
P
G
F
cを投与した huRANKLK
Iマウスで、有意に低値であったが、
WTマウスではデノスマブにより低下しなかった。海綿骨量は、 huRANKLK
Iマウスのデノスマブ又は
OPG・
.
F
c投与群で有意に高値を示したが、 WTマウスではデノスマブにより増加しなかった。
分散分析 (
ANOVA)及び D
u
n
n
e
t
t検定を実施した c*huRANKLK
Iマウス溶媒コントロール群に対し、 pく 0
.
0
5。
出 典 : 試 験 報 告 書 咽 跡 0から改変
図 2・2
デノスマブ及び OPGFcの薬力学作用の比較
輔
1
5
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
デノスマブ
2
.
2
.
3 老齢 huRANKLノックインマウスにおけるデノスマブの薬理試験(試験
報 告 書 唱 島21)
若齢マウスと比較して骨の長軸方向の成長速度が著しく低下する老齢の huRANKLKIマウ
スを用いて、デノスマブの骨に対する薬力学作用の用量反応性を検討した。 1
0 ヵ月齢の
huRANKLKIマウスに溶媒 (PBS) 又はデノスマプ 2又は 1
0mg/kgを週 I回
、 3週間皮下投
与した。また、正常の野生型同腹仔には溶媒を投与し、 huRANKLKIマウスの骨格表現型の
変化をマイクロコンビューター断層撮影法(マイクロ CT) により解析した。溶媒を投与し
た huRANKLKIマウスでは、特定の骨のいくつかの海綿骨微細構造パラメータ(例:第 6腰
椎の海綿骨 vBMD及び海綿骨体積率)が、野生型同腹仔の溶媒コントロー/レ群と比較して有
意に高値を示すことが明らかになった。この結果から、 huRANKLKIマウスで生成されたキ
メラ孔生NKLはおそらくマウス孔生NKLよりもマウス孔生NKの活性化作用が弱く、そのため
huRANKLKIマウスの方が高い骨量を有することが示唆される。
土、破骨細胞マーカーである血清中 T孔ザ5
b値を用量依存的に抑制し、高用量
デノスマブ1
群では投与 7、1
4、及び 2
1 日目、低用量群では投与 7日目に有意な T孔ザ 5b値の低下が認め
られた(溶媒コントロール群に対し pく 0
.
0
5
;表 2・1
)。また、デノスマブ、は骨形成マーカーで
ある血清中オステオカルシンを有意に抑制した。デノスマブによってもたらされたこの反応
は、骨形成と骨吸収が生理的に正常に共役している際に予期される反応である。腔骨近位部
の骨形態学計測では、デノスマブ、は海綿骨量を増加させ、破骨細胞面及び骨芽細胞面を減少
させることが示された c また、第 6腰椎のマイクロ CTでは、デノスマブ投与により海綿骨
vBMDが有意に増加し、また海綿骨の構造が有意に改善(海綿骨体積率及ひ守骨梁幅の増加;図
2
3
) することが示された。
1
6
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
デノスマブ
銃器﹄↑
zgちELEコ一口﹀巴畠﹄ Eコ
(ポ)
(uuhr
ロヲ苗﹀ E20由区﹄国吉U史
以EF
﹄)
VEH
VEH
WT
VEH
2時 I
k
g 10rT唱欣g
VEH
WT
附
2mg
l
1
匂
10r
r
g
l
k
g
K
I
(EEbSEEZ
塁。喜﹂↑
(E1 )
同盟主昂戸抱一言語﹂↑
¥居4
wr
¥居4
2mω匂
¥
疋H
10m
引
くg
¥
疋H
m
π
K
I
2m
g
l
l
匂
10mg勾
K
I
KI口ノックイン(との図では huRANKLKIを示す)、 vBMD口体積骨密度、 VEH=溶媒、 WT= 野生型
1
0ヵ月齢の峰 W T及び KIマウスに、溶媒 (PBS) 並びにデノスマブ 2又は 1
0mg/kgを週 l回
、 3週間皮下
投与し、第 6腰椎の海綿骨をマイクロ CT解析に供した。結果は、 KIマウスのデノスマプ 2mg/kg投与群 (
n
) を除き、各群 6例の平均十標準誤差を表す。一元配置分散分析 (OnewayANOVA) 及び D
unnett検定
=5
Iマウス溶媒コントロール群との比較によってデノスマプの作用を検討した。 KIマウス溶媒コ
を用いて、 K
.
0
5 及 び 料 pく 0
.
0
1
ントロール群と比較し、 *pく 0
1
出 典 : 試 験 報 告 書 咽 ・2
0
図 2・3
huRANI
くLノックインマウスの第 6腰椎のマイクロ C了解析
17
2
.
6
.
2 薬理詰験の概要文
デノスマブ
表2
1
huRANKLノックインマウスの血清中 TRAP5bに対するデノスマブの作用
GroupT
r
e
a
t
m
e
n
t
Dose
(
m
g
/
k
g
)
WT-Vehicle
N/A
SerumTRAP5b (
U
/
L
)
B
a
s
e
l
i
n
e
Day7
Day1
4
Day2
1
1
0
.
6
6
3
7
.
9
2
6
1
3
.
0
3
8
1
4
.
7
2
0
土
K
I
V
e
h
i
c
l
e
N/A
2
1
0
2
.
6
4
9
1
5
.
6
6
3
土
K
I
Denosumab
土1.6
86
11
.
33
1
土
KIDenosumab
0
.
7
3
6
3
.
8
2
7
土
9
.
1
1
3
土1.7
25
土1.8
2
2
0
.
8
4
5c
4
.
1
8
2
0
.
1
6
5
0
.
3
3
0c
1
.
3
9
6
2
.
0
9
3
8
.
8
8
8
土
1
7
.
6
5
5
土
土
0
.
0
2
3
土
土
1
6
.
6
4
8
土
4
.
3
8
2
1
6
.
5
3
5
2
.
5
4
8
土
0
.
3
2
2a
土
2
.
3
5
4
4
.
3
2
3
0
.
3
7
0
0b
0
.
0
5
7
土
0
.
0
4
7
KI=ノックイン(この表では huRANKLKIを示す)、 u=単位、 W T詔 野 生 型
1
0ヵ月齢の雌 W T
及てJKIマウスに、溶媒 (PBS) 並びにデノスマブ 2又は 1
0mg/kgを週 l回
、 3週間皮下
値を測定した。結果は、平均±標準誤差として表す (
6例/群) O
n
ew
a
yANOVA
投与し、血清中 TRAP5b
及びD
u
n
n
e仕検定を用いて、 K
Iマウス溶媒コントロール群との比較によって投与の影響を検討した。 K
Iマ
ウス溶媒コントロール群と比較し、 apく 0
.
0
5、bpく 0
.
0
1、及ひ。 Cpく 0
.
0
0
10
0
出典:試験報告書咽. 2 1
2
.
2.
4 若齢無去勢力ニクイザルを用いた 1
2カ月投与による薬理学的
2カ月非臨床安全性誌験、試験報告書 1
0
2
0
9
0
)
パラメータ(サル 1
12 ヵ月毒性試験では、若齢雌雄無去勢カニクイザル (2.5~4 歳)に溶媒又はデノスマブ (1 、
1
0、又は 50mg/kg) を月 l回、最大 1
2ヵ月間投与した。各群雌雄各 3例を 6ヵ月 (
6ヵ月時
点より前に死亡した第 4群の雄サノレ l例を除く)及び 1
2ヵ月時点、で解剖した。さらに各群雌
雄各 2例は、 1
2カ月投与後 3ヵ月間休薬した(1
5ヵ月時点より前に瀕死期解剖した第 4群の
表 2
2
)。試験期間中は血清及び尿を一定間隔で採取し、骨吸収及び骨
雄サル l例を除く) (
形成マーカーを評価した。また右大腿骨及び腰椎 (
L
3及 び L4) は末梢骨定量的コンビュー
タ断層撮影法 (pQCT) 及びニ重エネルギーX 線吸収測定法 (DXA) により解析した。剖検
時に大腿骨、腰椎及び腔骨を採取し、三点曲げ(大腿骨幹部)及び圧縮 (
L
3及び L
4
)試験
によって骨強度ノぐラメータを測定した。腔骨についても pQCTを実施し、高用量のデノスマ
ブ (1
0及 び 50mg/kg) によって BMD又は BMCが有意に増加することが示されたが、骨強
度試験は実施しなかったため、本概要中では腔骨のデータについては明記しない。
18
2
.
6
.
2 薬理鼠験の概要文
ヂノスマブ
表 2-2
Group
無去勢力ニクイザルにおける 12カ月期投与毒性誌験の試験計画
Numberof
Animals
Males Females
TimeofNecropsy (
W
e
e
k
s
)
DoseL
e
v
e
l
(
m
g
/
k
g
/
m
o
n
t
h
)
。
25
5
3
66
3M/3F
3M/3F
2M/2F
3M/3F
3M/3F
2M/2F
8
8
2
8
8
3
8
8
1
0
3M/3F
3M/3F
2M/2F
4
8
8
5
0
3M/3F
3M/3F
2M/2F
第 4群の雄 2例が試験期間中に死亡、あるいは瀕死期解剖された (
6カ月時点より前に l例、 1
5ヵ月時
点より前に l例)。
0
2
0
9
0
出典:試験報告書 1
抗デノスマブ結合抗体は、薬剤投与動物の 5
5.
3% (
1mg/kg群で 1
6例中 1
6例
、 1
0mg/kg
群で 1
6例中 8倒
、 5
0mg/kg群 で 1
5例中 2例)で発現した。デノスマブに対する結合抗体が
発現し、かつ中和抗体が認められた動物数は、 1mg/kg群
、 1
0mg/kg群、及び 50mg/kg群で
.
6
.
6,3.2項も参照)。
それぞれ日例、 7例、及び 2例であった(モジュール 2
抗デノスマプ中和抗体の発現に依存して、有意に薬力学反応が鈍化し、薬物曝露は低下あ
るいは消失した。
骨代謝マーカー
デノスマブ 1
0及 び 50mg/kgを月 l回投与した結果、雄雌いずれのサルにおいても、血清
中及び尿中骨代謝マーカーが用量依存的に、また有意に低下した (
p:
:
;0.05L 1
0mg/kg群に
3週で、また鼠中ク
おいて、骨吸収マーカーである血清中じテロペプチド (CTX) は投与 1
レアチニン (
C
r
) 補正した尿中 N-テロペプチド (uNTX/Cr) は投与日、 25、及び 37週で有
意に低下した (
p:
:
;0
.
0
5
)0 50mg/kg 群では 52 適間の投与期間を通じて血講中 CTX 及 び
uNTX/Crが有意に低下した (
p三 0
.
0
5
)。骨形成マーカーである鼠清中オステオカノレシンは、
1
0mg/kg投与群では投与 1
3及 び 2
5逓で有意に低下し、 5
0mg/kg投与群では投与 1
3遍から
5
3週まで有意に低値を示した (
p:
:
;0
.
0
5
)0 1mg/kg群における骨代言語マーカーの値は、読ま媒
コントロール群とほぼ同様であり、これはおそらくこの群の全動物で認められたデノスマブ
2ヵ月間投与後の 3ヵ月の休薬期間終了
に対する免疫反応によるものであると考えられた。 1
時、いずれの投与群においても溶媒コントロール群との間に有意な変化はみられなかった(試
験報告書 1
0
2
0
9
0
)。
骨密度及び骨形状
l及 び 1
0mg/kg 群においては多くの動物に抗デノスマブ、中和抗体が認められたため、
e
xVIVO の骨密度測定及び骨強度試験は溶媒コントロール群及び 50mg/kg群についてのみ実
19
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
デノスマブ
2ヵ丹需のデノスマブ
施した。第 3及び第 4腰椎(平均値)の pQCT及び DXA解析では、 1
投与 (
5
0mg/kg) によって、雄では BMD (平均値)が有意に上昇したが、雌における変化は
わずかであり、溶媒コントローノレ群とほとんど差はなかったことが示された(表 23
)。また
・
大腿骨骨幹部の pQCT解析によって、 1
2ヵ月鰐デノスマブ投与 (
5
0mg/kg) した雄では、溶
媒コントローノレ群と比較して皮質面積、皮質骨厚、及び BMCが有意に高値を示した(表 2
4
)。
2ヵ月間デノスマブを投与した雄においては、これらのパラメータに有意な変化は認め
一方 1
られなかった(表 2・4
)。デノスマブ、の投与に関連した DXA及び pQCTパラメータの変化は、
3ヵ月の休薬期間後、部分的に可逆性を示した。
骨強度
大腿骨骨幹部(表 2
4
)及び腰椎 (
L
3及び L4) (
表2
3
) について、骨強度試験を実施した。
2ヵ月
雄及び雌の 50mg/kg投与群におけるL3及び L4の骨強度ノ〈ラメータ(平均鑑)は、 1
時点において、溶媒コントローノレ群と比較して同様又は高値を示した。雄では大腿骨骨幹部
においても、骨強度ノ号ラメータが溶媒コントロール群と同様か又は高値を示した。雌の大腿
骨強度ノ fラメータにおいては一貫した変化は認められなかった。 3 ヵ月の休薬期間後、雄及
び雌の高用量群の骨強度ノ fラメータはそれぞれの溶媒コントロール群とほぼ同等で、あったが、
骨強度ノ fラメータの中には休薬期間後も高値が持続しているものもあった。全群の{直を合算
した最大荷重値対 BMC値の線形回帰分析によって、大腿骨骨幹部(雌で r= 0
.
9
1、雄で r=
0
.
9
7
)及びL3/
L
4(雌で 1・=0
.
8
2、雄で r=0
.
8
3
)のいずれについても強い正の相関が示された。
正常な BMC/骨強度比が維持されたことから、デノスマブによって骨の基本的な材質特性は
変化しなかったことが示唆された。
20
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
ヂノスマブ
表 2-3
藤雄の骨強度データ
Males
お1
0
n
t
h6
Month
12
F
e
m
a
l
e
s
Endo
f
Month6
Recovery
Month
12
Endof
Recovery
pQCTT
o
t
a
lArea
9
.
3
2
.
3
1
0
.
8
3
.
9
1
0
.
1
3
.
8
pQCTT
o
t
a
lBMC
1
6
.
6
2
6
.
7
5
.
2
1
7
.
0
1
4
.
3
2
2
.
5
pQCTT
o
t
al
B
MD
2
8
.
5
2
4
.
3*
1
8
.
1
2
0
.
7
*
4
.
2
1
7
.
6
pQCTT
r
a
b
e
c
u
l
a
rBMC
1
0
.
0
3
2
.
2
1
6
.
3
2
4
.
5
4
.
7
1
9
.
5
pQCTT
r
a
b
e
c
u
l
a
rBMD
21
.6
3
0
.
7
3
0.
4
2
8
.
8
*
4
.
6
1
4
.
8
DXAArea
3
.
3
4.
4
9
.
6
2
.
3
1
0
.
0
4
.
8
DXABMC
3
9
.
3
4
5
.
5
*
1
4
.
6
1
4.
4
2
3
.
5
1
4
.
5
DXABMD
4
5
.
6
4
0
.
5
*
2
7
.
0
1
6
.
8
1
3
.
0
8
.
9
PeakLoad
3
8.
4
1
01
.
1*
61
.
2
5
2
.
3
*
3
0
.
8
1
8
.
9
ApparentS
t
r
e
n
g
t
h
4
6
.
2
9
7
.
3
*
7
9
.
8
5
4
.
4
*
1
9
.
9
1
3
.
6
Y
i
e
l
dLoad
3
3
.
9
1
2
0
.
8
*
8
6
.
0
5
8
.
2
*
3
3
.
8
1
5.
4
Y
i
e
l
dS
t
r
e
s
s
4
0
.
6
1
1
7
.
9
*
1
0
7
.
1
5
8
.
1
2
2
.
6
1
0
.
3
S
t
i
f
f
n
e
s
s
1
0
6
.
7
41
.
1
4
2
.
7
3
8
.
1
6
0
.
6
*
4
-28.
恥1
0
d
u
l
u
s
1
3
2.
4
*
3
6
.
5
3
5
.
9
3
7
.
3
4
6
.
0
*
3
2
.
2
AUC
1
9.
4
7
9
.
3
1
3
0
.
7
6
4
.
9
0
.
3
9
8.
4
Toughness
2
4
.
7
7
8
.
1
*
1
5
5
.
8
71
.6
*
7
.
6
.9
91
MaximumD
i
s
p
l
a
c
e
m
e
n
t
1
5
.
5
0
.
7
6
0
.
8
2
.
2
2
2
.
0
4
5
8.
U
l
t
i
m
a
t
eS
t
r
a
i
n
1
6
.
7
0
.
3
5
9
.
6
0
.
5
2
2
.
0
.6
61
会
女
会
AUC=曲線下面積
AMG16250mg/kgを月 l回投与した雌雄サルにおける、溶媒コントロール群と比較した骨強度(庄縮試
験)、 DXA及び pQCTパラメータの変化率(%)。第 3及び第 4腰椎で得られた値を平均して腰椎の値
とした。結果は、各群 1~3 伊j の平均値で表す。
群の分数が統計学的に同様であった場合 (
F検定、 p>0
.
0
5
) はパラメトリック両側 t
検定を実施し、同様
a
t
t
e
r
t
h
w
a
i
t
eの近似による両側Jt検定を実施した。合太字は溶媒コントロール群に対し p三
でない場合は S
0
.
0
5。
出典:試験報告書 1
0
2
0
9
0
2
1
2.6.2 薬理詰験の概要文
デノスマブ
表 2-4
大韓骨幹部の生体力学的強度データ
Males
Month6
Females
Month
Endo
f
12
Recovery
恥1
0
n
t
h6
Month
Endof
12
Recovery
C
o
r
t
i
c
a
lArea
1
0.
4
26.
4
女
5
.
2
9
.
1
2
.
3
8
.
9
C
o
r
t
i
c
a
lBMC
8
.
6
2
9
.
8
2
.
5
8.
4
3
.
5
11
.0
C
o
r
t
i
c
a
lBMD
-2.
1
2
.
7
2
.
7
一0.8
1
.
3
1
.9
CSMI
1
4.
4
3
0
.
9
5
.
3
1
9.
4
-0.
4
-4.
1
3
.
1
2
.
7
3
.
3
1
.6
-4.
4
安
P
e
r
i
o
s
t
i
e
a
lc
i
r
c
u
m
f
e
r
e
n
c
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。
。
E
n
d
s
t
e
a
lc
i
r
c
u
m
f
e
r
e
n
c
e
5
.
7
一7.9
9
.
3
1
.8
2
1
2
.
2
C
o
r
t
i
c
a
lt
h
i
c
k
n
e
s
s
1
2
.
3
2
8
.
6
*
1
0
.
8
6
.
5
0
.
7
1
7
.
9
PeakLoad
21
.7
3
9
.
5
安
4.
4
1
0
.
5
7.
4
2
0
.
9
U
l
t
i
m
a
t
eS
t
r
e
s
s
7
.
9
9
.
3
7
.
8
2
.
7
7
.
5
2
4
.
3
S
t
i
f
f
n
e
s
s
2
5
.
8
3
7
.
6
-11
.
5
2
5
.
6
0
.
0
7
.
3
Modulus
1
0
.
7
4
.
8
-6.
1
7
.
7
1
.7
1
2
.
6
AUC
2
2
.
0
1
8.
4
1
9
.
6
1
8
.
9
1
2
.
9
4
5
.
7
Toughness
1
0
.
9
2
.
1
1
8
.
5
9
.
7
11
.
3
4
8
.
7
MaximumD
i
s
p
l
a
c
e
m
e
n
t
5
.
2
1
4
.
5
1
5
.
0
7
.
9
5
.
3
2
5
.
0
U
l
t
i
m
a
t
eS
t
r
a
i
n
5
.
1
1
2
.
5
1
7
.
1
1
0
.
5
8.
1
1
9
.
3
合
AUC=曲線下街穣、 CSMI=断面ニ次モーメント (
c
r
o
s
ss
e
c
t
i
o
n
a
lmomentofi
n
e
r
t
i
a
)
g
/
k
gを月 1回投与した雌雄サノレにおける、溶媒コントローノレ群と比較した骨強度(三点曲
AMG16250m
げ試験)及び pQCT パラメータの変化率(%)。結果は、各群 1~3 例の平均値で表す。群の分散が統計
学的に同様であった場合 (
F検定、 p>0
.
0
5
) はパラメトリック両側 t
検定を実施し、同様でない場合は
S
a
t
t
e
r
t
h
w
a
i
t
eの近似による両側Jt
検定を実施した。会太字は、溶媒コントローノレ群に対し p:
S0
.
0
5。
出典:試験報告書 1
0
2
0
9
0
2
.
2
.
5 成熟卵巣摘出力ニクイザルにおけるヂノスマブの薬理試験(試験報告書
103981)
卵巣を摘出した非ヒト霊長類は、皮質骨リモデリング及びエストロゲン除去に対する皮応
がヒトと類似していることから、閉経後骨粗霧症の最も妥当な非臨床モデノレであると考えら
れる。そこで、デノスマブ、の長期投与による海綿骨及び皮質骨量、骨密度、骨形状、及び骨
代謝回転に対する作用を成熟 (
9
"
'16歳) OVXカニクイザノレを用いて検討した。
動物には OVX又は偽手術 (sham) を施し、その lカ丹後から投与を開始した。 OVX動物
60例には、溶媒又はデノスマブの 25あるいは 50mg/kgを月 l回
、 16ヵ月間皮下投与した。
Sham動物 20例には溶媒を投与した。薬物動態解析と一致させるため、 1ヵ月は 28 日と設定
した。血清を採取して骨代謝マーカーを測定し、ベースライン、並びに投与 3、6、 12、及び
22
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
ヂノスマブ
1
6ヵ月後に DXA及び pQCTを行った。骨形態計測は、投与 6及び 1
2ヵ月後の腸骨及び肪骨
6ヵ月後に掘出した腔骨骨幹部、 L2腰椎、及び大腿骨近位部につい
生検組織、並びに投与 1
て実施した。脅強度試験は、大腿骨骨幹部、大腿骨頚部、上腕骨コノレチカルビーム (
c
o
r
t
i
c
a
l
beams)、及び腰椎について実施した。
抗デノスマブ、中和抗体は、投与 3及び 6ヵ月の間でも投与動物の 20%で認められ、その結
果、観察されたすべての薬力学作用が消失したため、これらの動物を最終解析から除外した。
骨代謝マーカー
OVX+デノスマブ、群で、は、 OVX十溶媒コントロール群と比較し、骨吸 q
又マーカーである
清中 CτX 及び uNTX/Crは有意に最大 80%"'90%減少し、また骨形成マーカーである骨型ア
ルカリホスファターゼ (BSAP) は最大 70%"'80%
減少した(匿 2
4
)。
23
2.6.2 薬理試験の概要文
デノスマブ
- O A臼
a
a守 号 。 内
nunununu
OVX+V
e
h
i
c
l
e
OVX+Dmab25mg/kg
OVX+Dmab50mg/kg
442
a
o一
一
三ω
(
2
c
)
ω
ω百
ωト
oε
,
sham+Vehicle
A ・智司凶Z
,
u
A*
ωω
﹄
コ
。。
3
6
9
1
2
1
5
M
o
n
t
h
so
fT
r
e
a
t
m
e
n
t
300
¥
¥
一
¥/
4E
¥¥一一
一¥
刷
/¥一¥
q4q'
nununu
aununu
∞EEωω
(﹂ コ)仏︿ω
150
50
。。
3
6
9
12
15
M
o
n
t
h
so
fT
r
e
a
t
m
e
n
t
BSAP口骨型アルカリホスファターゼ、 Dmab=デノスマブ、 u=単佼
データは平均土標準誤差を用いて示す (14~20 例/群)。
o
v
x
+
ANOVAを実施し、 pく 0
.
0
5の場合、 4対比較検定 (
B
o
n
f
e
r
r
o
n
iの補正付き)を実施して、各
デノス
十溶媒コントロール群を比較した。さらに t検定を実施し、
マブ群と sham十溶媒コントローノレ群、及び
o
v
x
o
v
x
+溶媒コントロール群と sham十溶媒コントローノレ群を比較した。 Levene検定を用いて群聞の等分散性
を評価した。 ps
:0.05の場合、等分散にするためにランク変換を用いた。その結果、依然として分散が等し
十溶媒コントロール群に対し p:
S0
.
0
5、
くない場合は、不等分散のための ANOVAモテツレを使用した。
*
o
v
x
八
sham十溶媒コントロール群に対し p:
S0
.
0
5。
出典:試験報告書 1
0
3
9
8
1
関2
-4
デノスマブを投与した那巣摘出カニクイザルにおける骨吸収及び骨形成
マーカーの推移
24
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
デノスマブ
I
nv
i
v
o骨密度測定
DXAでは、 1
6ヵ月間の OVX十ヂノスマブ投与群の腰椎、大腿骨近位部、大腿骨頚部並び
に腔骨骨幹部の BMDが s
ham+溶媒コントローノレ群及び OVX+溶媒コントロール群と比較
して有意に高値を示した(表 2
5
)。また OVX+デノスマプ投与群の榛骨譲位部の BMDは
、
OVX+溶媒コントロール群と比較して有意に増加した。 pQCTでは、 OVX十デノスマブ、投与
、 OVX+
溶媒コントロール群及び
群の榛骨遠位部及び姪骨近位部骨幹端における全 vBMDが
sham+溶媒コントローノレ商群と比較して有意に増加した(表 25)0 OVX+溶媒コントローノレ
群ではこれらの部位の海綿骨 vBMDが有意に減少したが、デノスマブはこの海綿骨量の減少
を完全に抑制した。榛骨及び膝骨骨幹部の皮質骨面積及び vBMDも
、 OVX+デノスマブ、投与
群では OVX十溶媒コントロール群と比較して有意に高値を示した(表 25
)。腔骨骨幹部にお
・
・
いてはデノスマブ投与により皮質骨外膜周囲長が増加額向を、また骨内膜周囲長が減少額向
を示したことから、断面二次モーメント (CSMI) が有意に高値を示した。
2
5
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
デノスマブ
表2
5
デノスマブを 1
6ヵ月間投与した卵巣摘出カニクイザルにおける骨密度
パラメータの変化率(%)
sham+
OVX+
OVX+Dmab
OVX+Dmab
Vehicle
Vehicle
25mg/kg
50mg/kg
LumbarSpine
0
.
8
4
*
(
1
.4
9
)
4
.
9
5
(
1
.
16
)
1
0
.
5
8
*
^
(
1
.6
4
)
1
2
.
0
1本〈
(
1
.2
5
)
T
o
t
a
lHip
0
.
6
0
*
(
1
.6
1
)
-7.
40
(
1
.4
1)
1
0.
33
*
^
(
1
.0
0
)
7
.
3
5事 〈
(
1
.5
2
)
FemurNeck
1
.
9
8
(
2
.
7
8
)
5
.
6
0
(
1
.9
5
)
1
1
.
2
9
*
^
(
2
.
6
8
)
8
.
6
4
*
^
(
2
.
7
5
)
C
e
n
t
r
a
lT
i
b
i
a
4
.
9
8
*
(
0
.
9
8
)
1
0
.
8
6
(
1
.4
0
)
0
.
5
9第
八
(
0
.
9
2
)
1
.
3
9
*
^
(
0
.
7
5
)
1
1
3D
i
s
t
a
lRadius
0
.
2
5
(
1
.4
5
)
4
.
3
3
(
1
.6
4
)
2
.
7
5
*
(
0
.
8
7
)
3
.
1
2
*
(
0
.
7
7
)
i
s
t
a
lRadius
U
l
t
r
aD
0
.
9
7
*
(
1
.
17
)
5
.
3
6
(
1
.
38
)
2
.
5
6
*
(
0
.
7
4
)
2
.
8
3
*
(
0
.
6
4
)
sham+
OVX+
OVX+Dmab
OVX+Dmab
Vehicle
Vehicle
25mg/kg
50mg/kg
RadialMeta.T
o
t
a
lvBMD
4
.
9
9
*
7
)
(
1
.6
一7.95
(
1
.
58
)
ホ
2
.
0
4八
(
0
.
9
7
)
2
.
0
0
*八
(
0
.
9
1
)
T
i
b
i
a
lMeta.T
o
t
a
lvBMD
4
.
9
7
*
(
1
.
73
)
.2
8
-11
(
1
.2
4
)
3
.
1
4
*八
(
1
.
23
)
0
.
7
3
*
^
(
1
.0
6
)
RadialD
i
a
.C
o
r
t
i
c
a
lArea
2
.
0
7
(
0
.
8
1)
2
.
5
8
(
1
.0
5
)
0
.
5
8
(
0
.
6
7
)
0
.
5
9
*八
(
0
.
3
3
)
T
i
b
i
a
lD
i
a
.C
o
r
t
i
c
a
lArea
2
.
8
5
*
(
1
.
17
)
7
.
8
1
(
1
.
18
)
1
.3
7
*
^
(
0
.
7
1
)
0
.
7
1*
(
0
.
7
0
)
RadialD
i
a
.C
o
r
t
i
c
a
lvBMD
0
.
0
9
(
0
.
3
1
)
3
.
1
1
(
0
.
6
6
)
0
.
9
2
*
^
(
0
.
1
7
)
0
.
6
8
*
(
0
.
2
3
)
T
i
b
i
a
lD
i
a
.C
o
r
t
i
c
a
lvB込10
0
.
7
6
*
(
0
.
5
0
)
3
.
8
6
(
0
.
6
5
)
1
.
6
6
*
^
(
0
.
3
2
)
1
.
6
6
*八
(
0
.
3
4
)
i
t
e
DXAaB恥10S
綱
pQCTVariable
aBMD=面積骨密度、 Dmab=デノスマブ、 Dia=骨幹部、 Meta=骨幹端、 vBMD=体積骨密度
OU/群)。
ANOVAを実施し、 pく 0
.
0
5の場合、 4対比較検定 (
B
o
n
f
e
r
r
o
n
iの補正付き)を実施して、各 ovx+デノ
スマブ、群と sham十溶媒コントロール群及び ovx十溶媒コントロール群さと比較した。さらに t検定を実
施し、 ovx+溶媒コントローノレ群と sham+溶媒コントローノレ群を比較した。 L
e
v
e
n
e検定を用いて群関
の等分散性を評価した。 p三0
.
0
5の場合、等分散 i
こするためにランク変換を用いた。その結果、依然とし
て分散が等しくない場合は、不等分散のための ANOVAモデ、ルを使用した。*ovx+溶媒コントローノレ
データはベースラインからの変化率とし、平均土(標準誤差)として示す (14~20
.
0
5、八 sham十溶媒コントロール群に対し p:
S0
.
0
50
群に対し p三0
出典・試験報告書 1
0
3
9
8
1
骨強度
OVX+デノスマプ投与群で、はいずれの用量においても、 OVX+溶媒コントローノレ群と比較
26
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
デノスマブ
して大腿骨頚部 (
1
9
%
.
.
.
.
.
.
.
3
4
%
)、
L
3
同L
4腰椎 (
5
4
%
.
.
.
.
.
.
.
5
5
%
)、及びL
5・L
6腰椎中心部 (
6
9
%
.
.
.
.
.
.
.
8
2
%
)
の平均最大荷重が有意に高値を示した(表 26
)。また、大腿骨頚部 (
2
1
%
.
.
.
.
.
.
.
2
6
%
)、L3L
4腰
・
椎 (
3
9
%
.
.
.
.
.
.
.
4
6
%
)、L
5
L
6腰椎中心部 (
6
0
%
.
.
.
.
.
.
.
6
1
%
)、大腿骨幹部 (
1
5
%
'
"
"
1
6
%
) の平均剛性が
有意に高値を示した。皮質骨のイントリンジック (
i
n
t
r
i
n
s
i
c
) な材質特性は、骨形状データ及
びエクストリンジック (
e
x
t
r
i
n
s
i
c
) な骨全体としての強度パラメータに由来した。大腿骨骨幹
部及び上腕骨のコノレチカルビームのイントリンジックな強度パラメータは、
ovx十溶媒コン
トロール群及びo
vx十デノスマブ投与群で、類似しており、大腿骨骨幹部における体積BMC
2
(vBMC) と最大荷重の聞の相関性は高く、またすべての群問で陪様であった(全体でr
=
0
.
8
5
)
0BMC/骨強度比が正常に維持されたことから、デノスマブによって骨の基本的な材質
特性が変化しなかったことが示された。デノスマブによる骨強度の増加は材質特性の変化よ
りも、骨量の増加によりもたらされた可能性が高かった。
2
7
2.6.2 薬理試験の概要文
ヂノスマブ
表 2-6
ヂノスマブを 16カ月間投与した揮巣摘出カニクイザルにおける脅強度
パラメータ
sham+
OVX+
OVX+Dmab
OVX+Dmab
Vehicle
Vehicle
25mg/kg
50mg/kg
2
7
0
4
(
1
9
7
)
2
2
8
3
(
1
3
5
)
3
5
1
6
*
^
(
18
2
)
3
5
4
9
*八
(
2
0
6
)
1
8
9
(
15
)
1
5
1
(
1
5
)
2
7
5
*
^
(
1
7
)
2
5
5
*
^
(
1
8
)
FemurNeck
1
6
4
0
(
7
4
)
1
4
8
0
(
4
6
)
1
7
5
9
*
(
7
2
)
1
9
7
6
*
^
(
7
8
)
FemurDiaphysis
1
4
3
1
(
5
3
)
1
2
9
9
(
4
7
)
1
4
8
4
(
6
4
)
1
4
7
9
(
5
3
)
sham+
OVX+
OVX+Dmab
OVX+Dmab
Vehicle
Vehicle
25mg/kg
50mg/kg
1
4
0
4
0
*
(
9
0
7
)
1
1
8
9
7
(
7
1
6
)
1
7
4
1
7
*
^
(
9
0
2
)
1
6
5
9
0
*
(
5
0
0
)
LふL6Vert.Cores
1
5
1
1
(
1
1
0
)
1
3
8
1
(
1
2
6
)
2
2
2
5
*
^
(
1
4
5
)
2
2
1
5
*
^
(
13
5
)
FemurNeck
1
4
3
3
(
7
1)
1
2
7
6
(
6
6
)
1
5
5
0
(
7
3
)
1
6
1
1
*
(
8
8
)
FemurDiaphysis
1
1
9
6
(
4
3
)
1
0
8
5
(
4
2
)
1
2
5
8
*
(
5
2
)
1
2
5
2歌
(
4
7
)
PeakLoad (N)
L3-L4Vert
.Bodies
L5-L6Vert.Cores
S
t
i
f
f
n
e
s
s (N/mm)
L3-L4Vert.Bodies
e
r
t
.B
o
d
i
e
s=椎骨、 V
e
r
t
.C
o
r
e
s=腰椎中心部
Dmab=デノスマブ、 N=ニュートン、 V
データは平均土(標準偏差)として示す (14~20 例/群)。
ANOVAを実施し、 pく 0
.
0
5の場合、 4対比較検定 (
B
o
n
f
e
r
r
o
n
iの補正付き)を実筋して、各 ovx+デノ
スマブ群と sham十溶媒コントローノレ群及び ovx+溶媒コントロール群を比較した。さらに t検定を実
e
v
e
n
e検定を用いて群間
施し、 ovx十溶媒コントロール群と sham十溶媒コントロール群を比較した。 L
の等分散性を評価した。 p三0
.
0
5の場合、等分散にするためにランク変換を用いた。その結果、依然とし
て分散が等しくない場合は、不等分散のための ANOVAモデルを使用した。本 ovx十溶媒コントローノレ
50
.
0
5、八 sham十溶媒コントロール群に対し p三0
.
0
5。
群に対し p:
0
3
9
8
1
出典:試験報告書 1
骨形態計測
OVX十溶媒コントローノレ群の腰椎、腸骨稜、及び大腿骨頚部の海綿骨における骨石灰化面、
骨形成速度、及び活性化頻度は、 sham十溶媒コントロール群と比較して有意に増加し、骨代
謝回転が冗進したことが示された。デノスマプはいずれの罵量でも OVX によって引き起こ
されるこれらの変化を完全に抑制し、 sham+溶媒コントローノレ群と比較しでも有意に低下さ
せた(国 2-5)0 OVX+デノスマプ投与群の腰雄、腸骨稜、及び大腿骨頚部において、破骨細
胞商及び骨芽細胞面は 78%~100%減少し、骨吸収臨は 45%~93%減少した。 OVX+ 溶媒コン
トロール群では sham+溶媒コントローノレ群と比較して、腔骨骨幹部及び肋骨の皮質骨内膜面
28
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
デノスマブ
及びハパース管直における骨形成速度、骨石灰化面が有意に高鑑を示し、また皮質骨多孔化
が有意に充進する(図 2づ)など、皮質骨においても骨代謝田転が克進した。デノスマブは
いずれの用量でも
ovxによって引き起こされるこれらの変化を完全に抑制し、骨石灰化面
及び骨形成速度を sham+溶媒コントローノレ群と比較して有意に低下させた。
ロ
w
(
SIXI
O
.
Femur
Neck
l
l
i
a
c
Crest
治
Lumbar
Spine
T
0
,、由
';::0
内
U
帥ヨ
4E
ωagnm
曲目 M
帽℃コの曲ZOB
帽 h曲三雲
h
恒
.
.
!
2ω
O.
n
u
U 旨ξ
‘乞由
:
:
s0
勾
4
曲
'
ー
帽
:
:
:
.
.
.
.
ωa
3
0
的
11目 EEM柑
『
{JF}
﹄曲目︼帽℃ョ
SHAM+V
e
h
i
c
l
e
OVX+V
e
h
i
c
l
e
! 3OVX+25mg/kgDMAB
盤霊翠 OVX+5
0mg/kgDMAB
円
引t
t
mO
AtEm
・
・
cコ
』
Q)
2~100
Z
E
巴
.
.
,
.
2E
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'
‘
£
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dSE
o
m
{dcht帥Oo
﹄a 山
崎
UZ﹄Oω
冊
-
~ ~ ~
1~iII~i
I品目│会会
Month6 Month12
RibBiopsy
Tibia
Diaphysis
DMAB= デノスマブ。データは平均+標準誤差を示す (14~20 {
J
t
l
/群)。
海綿骨領域は第 2腰椎、大腿骨頚部、及び 6ヵ月時点で実施した腸骨稜全検組織において、 皮質骨領域は
腔骨骨幹部及び 6及び 1
2ヵ月時点、で採取した肋骨生検について解析した。 ANOVAは各パラメータ及び部
位について別々に実施し、 p
:
:
;0
.
0
5の場合、 4対比較検定 (
B
o
n
f
e
r
r
o
n
iの補正付き)を実施して、各 ovx十
デノスマブ群と sham十溶媒コントロール群及び ovx+溶媒コントロール群を比較した。さらに t検定を実
施し、 ovx+漆媒コントロール群と sham+溶媒コントローノレ君事を比較した。 Levene検定を用いて若手間の等
分散性を評価した。 p
:
:
;0
.
0
5の場合、等分散にするためにランク変換を用いた。その結果、依然どして分散
が等しくない場合は、不等分散のための ANOVAモデ、/レを使用した。 *ovx十溶媒コントロール群に対し P
:
;0
.
0
5、
八 sham十溶媒コントローノレ群に対し p
:
:
;0
.
0
5。
出典・試験報告書 1
0
3
9
8
1
図 2・5
ヂノスマブを投与した卵巣摘出カニクイザルにおける骨吸収及び骨形成の
骨形態計測パラメータ
以上を要約すると、
ovxカニクイザノレに月
l回
、 1
6 ヵ月にわたりデノスマブ 2
5又は
nvivoにおける骨密度測定で示されたように、皮質骨及び海綿骨
50mg/kgを投与した結果、 i
29
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
ヂノスマブ
量に改善効果が認められた。これらの変化によって、臨床的に重要な腰雄、大腿骨頚部、並
びに大腿骨骨幹部の骨強度の宥意な増強がもたらされた。また、骨代謝マーカー測定及び海
綿骨及び皮質骨において実施した骨形態計測の結果から、デノスマブによる骨量及び骨強度
の増強は、 OVXにより充進した骨代謝回転がデノスマプによって著しく抑制されることによ
りもたらされたことが明らかになった。
2
.
2
.
6 アレンドロネートを前投与した成熟卵巣摘出力ニクイザルにおけるヂ
ノスマブの薬理試験(試験報告書 106564)
ピスフォスフォネートからデノスマプへ切り替えた場合の薬理作用を、成熟 OVXカニク
イザル(>9歳)を用いて検討した。 OVX後、溶媒 (Veh;20例)、アレンドロネート (ALN;
2
1
1
7
t
l
;50μg
/kg
、適 2回静脈内投与)、又はデノスマプ (Dmab;1
1例
、 2
5mg/kg、月 1回皮下
投与)を 6ヵ月間投与し、溶媒及びアレンドロネートを投与した動物の半数については 6カ
月の時点で投与をデノスマブ、に切り替えた (
V
e
h→ Dmab; 1
0例
、 ALN→ Dmab; 1
1例
)
。
e
h
) 又はアレンドロネート (ALN 一
→
各群の残りの動物には、 6 ヵ月以降も溶媒 (
V
e
h→ V
ALN) の投与を継続した。試験期開を通じて血清カノレシウム、骨代謝マーカー、及び BMD
をモニターした。骨形態計測は、 6及び 1
2ヵ月時点の腸骨及び肋骨生検組織、並びに 1
2カ
月時の投与終了時に描出した腔骨骨幹部、 L2腰椎、及び腔骨近位部について実施した。骨強
度試験は、大腿骨骨幹部、大腿骨頚部、及び麗椎において実施した。薬物動態解析と一致さ
せるため、 1ヵ月は 2
8日と設定した。設定したアレンドロネートの用量 (
5
0開 /
k
g、週 2回
静献内投与)は、ヒヒにおいて宥効であることが既に示されている (
B
a
l
e
n
ae
ta
l,1
9
9
3
)。こ
の投与法では、アレンドロネートの l遇聞の既承認臨床用量(患者の体重を 60kg とし、
Fosamaxの添付文書より 70mg/週、経口投与のバイオアベイラピヲティ 0.64%として算出)
より 3.3倍高い曝露が予測された。抗デノスマブ中和抗体が、デノスマブ、を投与した 3
2例中
7例で認められ、その結果、観察されたすべての薬力学作用が消失したため、これらの動物
(各群 2又は 3例)を最終解析から除外した。
血清カノレシウム
Dmab → Dmab群 に お い て 、 平 均 血 清 カ ル シ ウ ム は デ ノ ス マ ブ の 初 田 投 与 l 日後に
9
.
2mg/dLと最低値(投与前値であるベースラインより 6.7%
低値)を示し、投与 2週間後に
は Veh群と比較して最大の低下率 (
8
.
6
%
) を示した(図 2
6
) Veh→ Dmab群においては
0
デノスマプの初回投与 7 S後に、平均血清カノレシウムが 8
.
8mg/dLと最低値(ベースライン
より 1
0.4%低僅)を示し、この値は Veh→ Veh群と比較した場合一15.2%と最大の低下率で
あった(図 2
6
)。この結果は、カニクイザノレにデ、ノスマブ、を投与した以前の試験(試験報告
書 1
0
3
9
4
8
) で認められた変化と間程度で、あった。デノスマブ、の初回投与後の血清カルシウム
低下反応は Dmab → Dmab群のデノスマフ、初回投与持 (
8
.
6
%
) に比べて Veh→
- Dmab群
におけるデノスマブ初回投与時 (
1
5.2%)の方が明らかに大きかった。これは Veh→ Dmab
群におけるデノスマブの初回投与時の骨代謝回転が、 Dmab→ Dmab群よりも充進していた
3
0
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
デノスマブ
ことに起居していると患われる(図 2
6
)。
ALN→ ALN群において、血清カルシウムはアレンドロネートの初由投与 7 日後に Veh
群に対して最大の低下率を示した (Veh群より 5.1%低{直 )
0 ALN→ Dmab群においては、 6
ヵ月間のアレンドロネート投与後にデノスマブを初めて投与した際、投与 1~3 日後に取清カ
ルシウムが Veh→ Veh群と比較して 4.5%低下した。これは、 ALN→ ALN群において 6カ
月後に引き続きアレンドロネートを投与した際に認められたのと陪程度の変化で、あった。こ
れらの結果から、溶媒を前投与した動物と比較して、アレンドロネートを 6ヵ月間前投与し
た動物では、デノスマブの初回投与による一過性の血清カルシウム低下作用が幾分弱かった
ことが示された。いずれの動物においても、試験期間を通じて、低カルシウム血症を示唆す
0 ヵ月時点及び試験終了時の血清カルシウムは、 Veh→
る臨床症状は認められなかった。 1
Dmab群と Veh→ Veh群との簡に差はみられなかった。
3
1
2
.
6
.
2薬理詰験の概要文
デノスマブ
立さm
E
)
1
2
.
0
T
r
a
n
s
i
t
i
o
n
Dose
1s
tDose
11.5
Veh今 Veh
Veh今 Dmab
Dmab今 Dmab
E 11.0
2
。
u 1
0
.
5
冊
1
0
.
0
5
2
。9.5
ω
、
犬
園
‘
9
.
0
s
o
ト
8
.
5
_
'),句、ヘ.è-_è-.è-‘ゐ_è-仇~ピ3
9
3
〆〆ヘ、ヘヘJγ〆〆ヘラヘザ V J
ヘ
t'レ齢、.è-_è-.~〉‘è-
、
十fqteposω'ose1 ~<.ø- ~~-~<.ø-~.♂
TimeRela世vet
oMonthlyI
n
j
e
c
t
i
o
n
ALN= アレンドロネート、 Dmab=デノスマブ、 Veh=溶媒
こ
、 6カ月を経過した時点で投与をデノスマブ、に切り替えた。
溶媒又はアレンドロネートを投与している動物 i
デノスマブは月 l回投与した。横軸は採血し、血清カルシウムを測定したポイントを示す。 P
r
e
d
o
s
eX はデ
ノスマブの X 問自の投与前の測定を示す。 P
o
s
t
d
o
s
eY はデノスマブの Y 回目の投与後の測定を示す。ただ
し
、 P
r
e
d
o
s
e1をベースラインとした。 P
o
s
t
d
o
s
e1及び 7では詳細な検討を実施した (
dは日を示す)。切り
替え投与前に、各投与群(溶媒、アレンドロネート、及びデノスマブ)間のベースライン補正血清カルシウ
ムの群間差について、 ANOVA及び対比を用いた対比較検定を実施した。投与切り替えから試験終了時まで
について、全 5投与群の切り替え前補正血清カルシウムにおける群間差を評価し、 Tukey対比較検定安実施
した。アレンドロネート継続投与群 (ALN→ ALN)及びアレンドロネートからデノスマブ切り替え群 (ALN
→ Dmab) 関で有意差が認められなかった。 Veh→ Dmab及び、 ALN→ Dmab又は Dmab→ Dmab群間で
は有意差が認められたが、図には表示していない。 Levene検定を用いて群間の等分散性を評価した。 p:
:
:
;
0
.
0
5
の場合、等分散にするためにランク変換を用いた。その結果、依然として分散が等しくない場合は、不等分
散のための ANOVA モデルを使用した。データは平均土標準誤差を示す (7~IO 例/群)
*Veh→ Veh
群に対し p
:
:
:
;0
.
0
5
出典:試験報告書 106564
0
冨2
6
顎巣摘出力ニクイザルの車溝カルシウムに対するアレンドロネートから
ヂノスマブへの切り替えの影響
骨代謝マーカー
骨吸収マーカーである血清中 CTX及び骨形成マーカーである忠清中オステオカルシンは、
32
2
.
6
.
2 薬理詰験の概要文
ヂノスマブ
溶媒投与動物において OVX後にベースラインより上昇した。これらのマーカーは、アレン
ドロネート及びデノスマブ、の投与により 1
2 ヵ月の投与期間中、有意に低下した(図 2・7
)。
ほとんどの時点において Dmab→ Dmab群の血清中 CTX及びオステオカルシンは ALN →
ALN群と比較して有意に低値を示した。溶媒コントローノレ群の平均血清 CTX及びオステオ
カノレシンは、 OVX6ヵ月後にはベースラインと比較してそれぞれ 54%及び 131%
増加した。
アレンドロネートを投与した動物に、 6 ヵ月を経過した時点で投与をデノスマプに切り替
え る と はLN→ Dmab群)、骨吸収及び骨形成のすべての骨代謝マーカーは、アレンドロネ
ートの継続投与群 (ALN→ ALN群)と比較して有意に低下した。前半 6ヵ月間に何を投与
していたかにかかわらず、後半 6ヵ月間にデノスマブ、を投与するとすべての骨代謝マーカー
7
)。
は同様に、また著しく抑制された(国 2
33
2
.
6
.
2薬理詰験の概要文
デノスマブ
a斗
(一
EBε
qd
。
442
内
ω52ω
︾︽﹂﹁
。。
9
3
6
MonthsofTreatment
12
E60
“
・
m
ε50
z
~40
c
a
830
0
喝d
~20
~10
.
.
。
ω
。。
3
6
9
12
MonthsofTreatment
ALN出アレンドロネート、 Dmab=デノスマブ、 Veh=溶 媒
血清 CTX (骨吸収マーカ一、上段)及び血清オステオカルシン(骨形成マーカ一、下段)。溶媒及びアレ
ンドロネートからデノスマブへの切り替えは、 V
e
h→ Dmab群及び ALN吋 Dmab群のそれぞれ 6ヵ月時点
で実施した。データは平均土標準誤差を示す (7~10 例/群)。
CTXについては、統計解析は 3、6、9、及び 1
2ヵ月時点のみについて示す。
OnewayANOV
Aを全群馬で実施し、溶媒、アレンドロネート、及びデノスマブの 1
2ヵ月投与群におけるベ
ースラインからの変化について T
u
k
e
y検定を行った。 6カ月後切り替え群では T
u
k
e
y検定 (
V
e
h→ Veh群 対
Veh吋 Dmab群及び ALN→ ALN群対 ALN→ Dmab群)を実施し、切り替え前時点からのバイオマーカー
e
v
e
n
e検定を用いて群間の等分散性を評価した。 p:
S0
.
0
5の場合、等分散にするために
の変化を検討した。 L
ランク変換を用いた。その結果、依然として分散が等しくない場合は、不等分散のための ANOVAモデルを
使用した。*V
eh→ Veh群に対し p:
S0
.
0
5、八 ALN→ ALN群 i
こ対し p:
S0
.
0
50
出典:試験報告書 106564
図2
7 卵巣摘出カニクイザルの脅代謝マーカー i
こ対するアレンドロネートから
ヂノスマブへの切り替えの影響
34
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
デノスマブ
骨形態計測
皮費骨及び海綿骨における組織レベルの骨吸収及び骨形成ノ〈ラメータは、アレンドロネー
ト及びデノスマブ、投与によって、有意に低下した。 12ヵ月間のアレンドロネート又はデノス
マブ、投与によって肋骨及び腔骨骨幹部における骨内膜面及び皮質骨内の骨形成速度は、溶媒
コントローノレ群と比較して、有意に低下した(図 2-8)。アレンドロネート又はデノスマブ、投
与によって皮質骨内の骨代謝回転が低下したことに関連して、 6 ヵ月時点、で実施した肋骨生
検では皮賓骨多孔化が有意に抑制された。 12ヵ月時点でのデノスマブ投与動物の肋骨及び腔
骨骨幹部においても、皮質骨多孔性の有意な低下が明らかであった(臨 2-8)。海綿骨に関し
ては、検査したすべての部位(腸骨稜、 L2腰椎、及び罷骨近位部)において、アレンドロネ
ート及びデノスマブ投与群の骨石灰化面、骨石灰イヒ速度、骨形成速度、及び活性化頻度は溶
媒コントロール群と比較して有意な低下を示した。破骨細胞面は、 6 ヵ月時点、の腸骨稜生検
において、アレンドロネート及びデノスマブの投与によって有意に減少した。デノスマブ投
与群では、 12 ヵ丹時点におけるすべての海綿骨部位の破骨細組面がさらに有意に減少した
(
図 2
8
)。骨吸収醤は、 6 ヵ月時点の生検においてアレンドロネート及びデノスマブ投与群
で有意に低値を示したが、アレンドロネートの 1
2 ヵ月間継続投与群では高値を示した (
L
2
腰椎で溶媒コントロール群に対して p三0
.
0
5
)
0 ALN→ ALN群に比べ、
ALN→ Dmab群
では 1
2ヵ月時点の破骨細胞臣及び骨吸収部が有意に低値であったことから、アレンドロネー
トからデノスマブへの切り替えによって、これらの骨吸収パラメータがアレンドロネートを
継続して投与する場合に比べてさらに低下したことが示された(関 2
8
)。
35
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
ヂノスマブ
A
S身gbEZEυ
とコ Vel
司令 Veh
l
2
Z
I Veh+Dmab
露翠 AしN今 ALN
露弱 AしN+Dmab
Dmab+Dmab
80
・
a
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2Ve同
P
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i
a
l
BV=骨形成速度/骨量、 Dmab出デノスマブ、 L2V
e
r
t口第 2腰椎、 ProxT
i
b
i
a
ALN出アレンドロネート、 BFR
=腔骨近佼骨幹端、 Veh=溶媒、 6mo=6ヵ月時点、 1
2mo=1
2ヵ月時点、
Veh→ Dmab群及び ALN→ Dmab群において、それぞれ溶媒あるいはアレンドロネートからデノスマブ、へ
の切り替えは 6カ月時点、で実施した。皮質骨領域は 6及 び 1
2ヵ月時点の肋骨生検組織及び腔骨骨幹部にお
2ヵ月待点、の腸骨稜生検組織にお
いて解析した。海綿骨領域は第 2腰椎、腔骨近{立骨幹端、並びに 6及 び 1
いて解析した。データは平均十標準誤差を示す (7~10 例/群)。
B
o
n
f
e
r
r
o
n
i補正済み onewayANOVA を実施し、データは 6ヵ月待点で切り替え前生検データとしてプール
した。 Veh群 対 ALN→ Dmab群の検定は競定の統計解析には含まれなかった。
6ヵ月生検データについては、 3投与群(溶媒、アレンドロネート、及びデノスマブ)潤の群間差を、 ANOVA
と対比による対比較検定を用いて評価した。最終データについては、全 5投与群について ANOVAによって
群間差を評価し、 Tukey対比較検定を実施した。これには Veh→ Veh群と ALN→ Dmab群との比較は含ま
れなかった。 Levene検定を用いて群聞の等分散を評価した。 p三0
.
0
5の場合、ランク変換を用いて等分散に
した。分散が不等分散であった場合、不等分数を明らかにする ANOVAモデルを使用した。 *OVX十溶媒コ
:
:
;
0
.
0
5、^ALNに対し P:
:
;
0
.
0
5。
ントローノレ群に対し p
出典:試験報告書 106564
図2
8
卵巣描出カニクイザルの骨形態計測パラメータに対するアレンドロネート
からヂノスマフ、への切り替えの影響
36
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
デノスマブ
I
nv
i
v
o骨密度瀦定
溶媒コントロール群と比較して、アレンドロネート及びデノスマブの 6ヵ月間投与により
全身、腰椎、及び榛骨遠位部の BMDが有意に増加した。しかし、 6
"
"
"
'
1
2ヵ月間の投与では、
デノスマブ投与群のみこれらの部位の BMDが持続的に増加し、一方でアレンドロネート投
与群では BMDが不変ないしは減少した。これらの変化によりデノスマブ 1
2ヵ月間投与後の
全身 BMDは、アレンドロネート群と比較し有意に高値を示した。アレンドロネートを 6カ
月間投与した後、投与をデノスマブに切り替えると上記 3部位のすべてにおいて BMDがさ
らに増加した(函 2・9
)。
腔骨及び榛骨骨幹端の pQCT解析において、溶媒コントローノレ群と比較してデノスマブ 1
2
ヵ月間投与群では全 vBMCが有意に増加した。 6ヵ月時点でアレンドロネートからデノスマ
ブに切り替えた結果、 1
2ヵ月時点までに腔骨及び榛骨骨幹端において全 vBMCのわずかな増
加が認められた。一方、アレンドロネートを 1
2ヵ月間継続投与すると、有意ではないが軽度
の減少が認められた。デノスマブへの切り替え後の骨幹端における全 vBMCの改善は、皮費
コンパートメントにおける骨量の増加によるものであった。皮質骨のみで構成される榛骨及
び鹿骨骨幹部において、デノスマブ及びアレンドロネートはいずれも
減少を抑制した。
37
ovxによる vBMDの
2
.
6
.
2薬理詰験の概要文
ヂノスマブ
P
r
o
x
i
m
a
lT
i
b
i
a
lMetaphysis
T
o
t
a
lvBMC
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T
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3
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3
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,
j
:
:
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告
百
旦
回
話
2
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5
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9
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1
2
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3
、
、
.
6
孟*
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3
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12
M
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τ
r
e
a
t
m
e
n
t
ALN=アレンドロネート、 Dmab=デノスマブ、 vBMD=体積骨密度、 vBMC=体積骨塩量、 Veh=溶 媒
データは平均十標準誤差を示す (7~10 例/群)。
Veh→ Veh、ALN→ ALN、及び Dmab→ Dmab群における 3
、6、及び 12ヵ月持点におけるベースライ
ンからの変化率の群間差を、 o
n
ew
a
yANOV
A及 び T
u
k
e
y対比較検定により評価した。溶媒及びアレンドロ
ネート投与群では、 3及び 6カ月時点の統計結果は 6ヵ月以後デノスマブに切り替えた群も合わせて夫氏すが、
図中ではデノスマブに切り替えた群と 6 ヵ月以前と同じ投与を継続した群を別々に示す。切り替え群では、
12ヵ月時点、で T
u
k
e
y検定 (
V
e
h→ Veh群対 Veh→ Dmab群及び ALN→ ALN群対 ALN→ Dmab群)
告と実施し、切り替え前からの変化を検討した。*OVX十溶媒コントロール群に対し ps
:0.05、^ALNに対し
p:
S0.05。
出典・試験報告書 106564
図2
9
卵巣摘出力ニクイザルの i
nv
i
v
o骨塩量及び骨密震の推移に対する
アレンドロネートからヂノスマフ、への切り替えの影響
骨強度
骨強度は 1
2カ月時点のみで評価した。 Dmab → Dmab群では Veh→ Veh群と比較して、
L
3
・L4腰椎の降伏荷重が有意に増加した (+38%; 図 2
1
0
)。また、 Dmab→ Dmab群の椎骨
では、 Veh→ Veh群及び ALN→ ALN群と比較して爵J
I
性の有意な上昇が認められた。本試
験では、デノスマブ投与により大腿骨頚部又は大腿骨幹部の骨強度パラメータ及び摘出骨の
骨量に有意な変化は認められなかった。 ALN → ALN群では、いずれの部位においても骨強
度パラメータの有意な変化はみられなかった。 ALN→ Dmab群では、 ALN → ALN群に比
べて、 L3・L4腰椎、 L5-L6腰椎海綿骨中心、及び大腿骨頚部におけるすべての骨強度パラメ
38
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
ヂノスマブ
ータが高{直を示した(図 2
・1
0
)。
pQCT パラメータと併せて十分な精度で材質特性を評価できる皮質骨のみの部位(大腿骨
幹部)を含むどの骨格部位においても、投与によって骨のイントリンジックな材質特性が変
化した証拠は認められなかった。腰椎のように皮質骨と海綿骨が含まれる部位では、何を投
与したかに係わりなく、骨塩量及び骨強度(最大荷重)の間に強い正の相闘が認められた(図
2
1
0
)。これらの結果から、アレンドロネートからデノスマブ、へ投与を切り替えても、アレン
ドロネートを継続投与した場合と比較して骨強度が減少しなかったことが示された。むしろ、
アレンドロネートからデノスマブ、への切り替え後に起こる骨量増加に比例して、骨強度が増
加することが示唆された。
3
9
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
ヂノスマブ
{
Z
} 官符O J古
ω一﹀守Jz何J
一
ぷ / .マぷ Q4
Y p
Qf
Jザ
Jヤ、 や
デゃ
706F
1(
2=0
.
7
7
司
~ 4000
宮
崎
。= 3000
dF
官
円
寸
→
o
Veh今 Dmab
2000
J
円
│
ロ
1000
0
.
3
0
.
4
0
.
5
Dmab今 Dmab
0
.
6
0
.
7
L
3雌
し4D
XAA
r
e
a
lBMC(g)
ALN= アレンドロネート、 Dmab=デノスマブ、L3=第 3腰様、 L4出 第 4腰椎、 Veh=溶媒
結果は平均+標準誤差を示す (7~10 例/群)。
全投与群について、群間差を ANOVA{こよって評価し、 Veh→ Veh対 ALN→ Dmab以外について Tukey対比較
検定を実施した。*o
vx+溶媒コントロール群に対しps
:0.050 降伏荷重対第 3及び第 4摘出腰椎面穣BMC
の線形毘帰分析によって、各群で同様の強い格関性が認められた。会投与群のデータをプールし、圏に全投
2
与群の由帰直線を示す (
r
0
.
7
7
)。
出典:試験報告書 1
06564
口
臨2
ぺ0
卵巣摘出カニクイザルの骨強度対するアレンド口ネートからデノスマブへの
切り替えの影響
40
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
ヂノスマブ
以上の結果から、 OVXカニクイザルにおいて投与をアレンドロネートからデノスマブに切
り替えても良好な安全性/有効性プロファイルが得られたことが示唆される。デノスマブ、の
投与による血清カルシウムの低下は、溶媒を前投与した動物よりもアレンドロネートを前投
与した動物の方がより軽度であった。重要なことは、低カルシウム血症に関連した有害事象
が認められなかった点である。アレンドロネート及びデノスマブ、の投与により骨代謝パラメ
ータの低下及び BMDの増加が認められ、アレンドロネートからデノスマブへの投与切り替
えにより、アレンドロネート継続投与と比較して骨代謝回転がさらに低下し、また BMDが
不変ないしは改善した。 1
2 ヵ月間溶媒を投与した群と比較して 1
2カ月間アレンドロネート
を投与した群では骨強度に有意な変化はみられなかったが、 1
2ヵ月間デノスマブ、を投与した
群で、は腰椎の骨強度パラメータは有意に上昇した。
2
.
3 I
nv
i
v
o試験ーがん誘発性脅疾患マウス屯ヂルにおける RANKL臨害の薬理
2
.
3
.
1 緒言及び背景
RANK/RANKL 系は、破骨細胞の形成、機能、及び生存に必績のメディエーターである
(
T
e
i
t
e
l
b
a
u
mandRoss,
2003)。孔生NKLは、破骨細胞前駆細抱上の孔生N Kに結合して破骨細胞
への分化を促進し、さらに成熟破骨細胞上の孔生NKに結合して骨吸収を促進させる。また、
札'
¥NKLは破骨細胞の生存に不可欠である
(
L
a
c
e
ye
ta
l,1998、Laceye
ta
l,2000) OPGは
0
RANKL と結合してその作用を阻害し、骨量を増加させる内因性の可溶性デコイ受容体であ
る (Laceye
ta
l,1
9
9
8
)。以下に述べるように、臆擦と骨微小環境との相互作用によって骨吸収
と骨形成との不均衡が生じ、がん誘発性のがん骨転移による骨病変及び多発性骨髄腫による
骨病変をきたす。したがって、がん誘発性骨疾患を含む骨吸収増加を伴う病態において、
RANKLを限害することは生物学的に妥当な方法である。
2
.
3
.
1
.
1
悪性腫療の骨合併症における破骨紐臆の機能的役寄j
破骨細胞の活性上昇は骨転移の組織学的解析 (Taubee
ta
l,1994、Roudiere
ta
l,
2008、Charhon
9
8
3、Urwine
ta
l,1
9
8
5
) 及び血清骨吸収マーカーの増加 (Demerse
ta
l 2003、Colemane
t
e
ta
l,1
ラ
2005) によって確認が可能である。麗揚によって骨溶解が生じる骨破壊は骨量又は構造の
a
l,
喪失をきたし、脅転移患者での重篤な骨格の擢病(すなわち骨関連事象 [SRE]) に杢る
(Hofbauere
ta
l,2001、Coleman,2006)。分子レベルでは、 RANK
戊 ANKL経賂の科激が破骨
細胞活性上昇の主要因とされている (
T
e
i
t
e
l
b
a
u
mandRoss,
2003)。
破骨細胞による骨吸収は骨転移、悪性腫壌に伴う高カルシウム血症 (HCM) 、及び多発性
骨髄腫において観察され、骨折、骨痛、高カルシウム血症、及び骨髄庄迫などの悪性腫蕩に
よる骨合併症と密接に関わっている。造骨性・溶骨性のような X線像とはかかわりなく、骨
転移の特徴は破骨締胞の活性上昇である (Body
,2003、Roodman,2004、Yonoue
ta
l,2004)。
また、 HCMにおける静i
甲状膿ホルモン関連ペプチド (PTHrP) の役割は十分に証明されてお
G
r
i
l
le
ta
l,1
9
9
1
)、その一部は PTHrP値の上昇を介した破骨細胞による骨吸収の活性化で
り (
41
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
デノスマブ
ある。多発性骨髄腫の病態生理における骨髄微小環境の役割も詳締に示されており、臆蕩が
骨の調節機序を敢り込んで利用する能力をもち、結果として溶骨性病変を引き起こす
(
M
i
t
s
i
a
d
e
se
ta
!,
2
0
0
4
)。
2
.
3
.
1
.
2
構変の種類を関わず骨転移で起きる活発な骨吸収
骨形成と骨吸l&は動的に連動しており、一定の骨量を維持するためには両者が厳密に調節
される必要がある。多発性骨髄腫に起居する骨病変はほぼすべて溶骨性であり、過剰な破骨
細胞の活性及び骨芽細胞機能の低下によるものとされている (Roodman,
2
0
0
4
) 。一方で、、従
来、周形癒の骨転移は X線像によって識別され、通常、乳癌の病変は溶骨性を呈する。これ
に対して前立腺癌の骨転移は、通常は造骨性の特徴が強い。しかし最近のデータによると、
乳癌骨転移の最大 20%には硬化性の要業が含まれ (
T
a
u
b
ee
ta
!,1
9
9
4、Charhone
ta
!,1
9
8
3
)、
主として「造骨性Jである前立腺麓壌でも一部には溶骨性の要素が含まれている (
G
u
i
s
e,
2000、
R
o
u
d
i
e
re
ta
!,2008、Charhone
ta
l,1
9
8
3
) 。したがって、がん誘発性骨疾患は、臨床的には静
止性の骨病変として診断されるものの、骨リモデリングは常に溶骨と造骨の動的過程を経な
がら変化していると考えられる。骨転移は遺骨性又は溶骨性として特徴付けられるが、実際
には、通常の骨リモデリング制御が崩れ、それが連続して蓄積された結果として、極端にど
ちらか(造骨性又は溶骨性)に偏った状態を示している (Coleman,
2
0
0
1、Charhone
ta
l,
1
9
8
3、
S
t
e
w
a
r
te
ta
l,1
9
8
2、Urwine
ta
!,1
9
8
5
)。
すべての骨転移に破骨細胞の活性化が随伴するという概念は、骨転移患者の溶骨性、造骨
性、溶骨性と造骨性の混合型の病変の種類を鴇わず、骨吸収の生化学的マーカー、特に NTX
が増加している知見によって裏付けられている (Demers,2
0
0
3
) 。最近、前立腺癌、乳癌、
その他の闘形癒(例:非小細胞肺癌、腎癌、小細胞肺鶴、甲状腺癒)、及び多発性骨髄腫の
患者において NTXと蕗床的転帰 (SRE、生存期間を含む)との相関が確認された (Browne
t
a
!,
2005、Co!emane
ta
!,
2
0
0
5
) 。したがって、これらの知見から、転移性骨疾患における骨合
併症のリスク及び臨床的転帰不良は、破骨細胞の活性化レベルとそれに続く骨溶解をいかに
制御できるかに一部依存していることが示唆される。また、骨吸収と臨床的転帰との関係は
原発腫擦の種類を問わず普遍である。
2
.
3
.
1
.
3
脅転移の定着及び進行において活発に機能する破骨鰻胞
骨合併症や SREといった骨転移の後期だけでなく、骨転移の最も初期である臨床的に検知
不能な微小転移の時期にも、病的に増加した破骨細胞による骨吸収が役割を果たしているこ
とが明らかとなりつつある。骨転移進行の病態生理は腫療細趨と骨との相互関係に依存する
と考えられており、がん細胞と骨から放出される増殖因子及びサイトカイン類が破骨細胞を
活性化し、骨吸収を誘発する (Mundy
,
2002、Yonedae
ta
!,
2
0
0
3
)。次いで、破骨細胞を介した
骨吸収によって骨から増殖因子が放出され、骨腫蕩細胞のホーミング、生存、増殖、最終的
には既存の転移の進行を支援する環境が作られる。また、種々の実験モデ、ノレ系による検討で、
42
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
ヂノスマブ
骨代謝の増強によって骨麓療の増殖又は骨転移が促進されるとの仮説が提唱されている
(
K
a
1
i
k
i
ne
ta
1,
2003、 S
c
h
n
e
i
d
e
re
ta
1,
2005、Zhenge
ta
1,
2
0
0
7
b
)。局所的な破骨細胞の活性上昇
と腫蕩細胞の増殖との互いに支援的な相互作用 (
G
u
i
s
e,2
0
0
2
) によって、既に定着した骨転
移の進行が促進されるだけでなく、骨転移の初期段階も促進されて、転移を定着しやすくさ
せる (Roodman,
2
0
0
4
) と考えられる。該当する現象として、骨に転移しやすい傾向がみとめ
ta
1,
2004、Chunge
ta
1,
られている乳癌及び前立腺癌での骨転移の進展が挙げられる (Yonoue
2005)。上記の観察結果に基づき、破骨細胞活性を誼害する物質(例:孔生NKL~旦害剤)によ
って骨吸収を抑制すると、骨腫壌の定着及び進行が遅延するとの仮説が提唱されている。
骨転移及び多発性骨髄膿のげっ歯類モデ、/レにおいて、孔<¥NKL 阻害によって(デ、コイ受容
れによる)破骨細胞を抑制すると、がん誘発性の骨溶
体 OPG-Fc 又は可溶性受容体 RANK解が抑制され、定着した骨臆壌の進行が持制されるばかりでなく、新規の骨転移形成も有意
に遅延する (RoodmanandD
o
u
g
a
l
l,2008に総説)。これらのデータを以下の第 2
.
3
.1
.4項にま
とめた。
2
.
3
.
1.
4
がん誘発性骨疾患における RANKLの謂節
上に概説した破骨締胞の役割を前提とすると、破骨細胞の機能は転移の初期において骨麗
蕩の骨髄への定着を促進し、その後のステップにおいて腫擦の骨合併症及び進行に影響する
と予測される。麓蕩締抱は種々のメカニズムによって孔生NKLと OPGとの比の調節異常をき
たし、骨腫療のストローマ内で、破骨細胞形成に好ましい状態を形成していることが腫場/骨
モデ、/レ及び臨床検体の分析によって明らかになっている (RoodmanandD
o
u
g
a
l
l,
2
0
0
8
)。例え
ば、インターロイキン (
I
L
) 1
、I
L6、I
L8、I
L1
1、
官
'
I
l
"
Fα、PTHrP、マクロファージコロニ
・
・
・
・
醐
ー刺激国子 (M
心S
F
)、形質転換増殖因子 s (TGF-s) 及びプロスタグランジン (PG) 類など
の麓療由来菌子 (
V
i
r
kandLieberman,
2
0
0
7
) が、骨芽細胞及び骨ストローマで孔<¥NKLを増加
させることが示されている。一部では、腫療由来因子(すなわち PTHrP、PGE2) が局所の
孔<¥NKLを増加させるだけではなく、ストローマ内の OPG産生の減少を引き起こし (Horwood
e
ta
1,1
9
9
8、B
r
a
n
d
s
t
r
o
me
ta
1,1
9
9
8
)、破骨細胞の形成及び機能を促進するシグナノレが増強され
る
。
骨転移の臨床検体内における礼金NKLの上昇を示す証拠として、乳癌、肺癌、前立膜癌、
ns
i
t
uハイ
及び甲状腺癌の患者から得られた骨転移部位のストローマ締胞の RANKL発現を i
ブリダイゼーション法及び免疫組織化学法を用いて調べた報告がある (Huange
ta
12
0
0
2
)。こ
ラ
の研究では腫療組織の 85%以上が RANKL揚性であり、濯場細胞に加えて臆蕩周囲組織の骨芽
細胞及び線維芽細胞のすべてから RANKLシグナルが検出された (Huange
ta
1,2
0
0
2
)0 Good
らは、免疫組織化学法を舟いて孔<¥NKL発現が骨転移サンプノレ(例:肺、腎)で高く、健康な
骨組織での水準よりも高いことを示している (Goode
ta
1,2
0
0
2
)。免疫組織化学法を用いたヒ
ト前立競需の臨床検体の分析においても、前立腺腫揚細胞と腫蕩周辺のストローマ細胞の再者
43
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
デノスマブ
にて RANKL発現が示されている (Browne
ta
!,2
0
0
1、R
o
u
d
i
e
re
ta
!,2
0
0
6
)。多発性骨髄腫患者
においては、ストローマ細胞での RANKL発現の増加 (
P
e
a
r
s
ee
ta
!,2
0
0
1、Rouxe
ta
!,2
0
0
2
)
と OPG発現の減少 (
P
e
a
r
s
ee
ta
!,2
0
0
1
) が、破骨細胞活性化及び骨疾患と関係することが確
認されている。
要約すると、 RANKLは HCM、及び多発性骨髄腫に関連する骨合併症に加えて、乳癒、前
立腺癌、神経芽細胞腫、甲状腺癌、腎癌、黒色腫、及び肺癌を含む広範囲の腫蕩の骨転移に
関与している (Roodman,2
0
0
4
)。がんの自然発生げっ歯類モデ、/レは存在するが、これらのモ
デノレの中で再現性をもって骨転移を発症するものはほとんどない。そのため、移植を用いた
げっ歯類の骨転移実験モデノレが開発されており、腫蕩細胞を骨に直接注射するモデ、ル(腔骨
内移植モデノレ)と左心室経由で移植(左心室内投与)するモデルがある。両モデルにおいて、
動物の骨内に腫療が形成される (
R
o
s
o
!e
ta
!,
2
0
0
3
)。多発性骨髄腫及び他の固形癌(例:肺癌、
結腸癌、腎癌、黒色腫)もげっ歯類にて骨病変を生じることが示されているが、初期の研究
では乳癌及び前立腺癌の細胞株のみが使用されてきた。これらのモデ、ルで、は溶骨性、造骨性、
溶骨性と造骨性の混合型など異なる型の骨病変が発現することから、多様ながん種での骨合
併症の治療及び予防に向けた薬剤の評価に役立つ。これらの実験モデ、/レは骨転移を自然発生
しないが、転移の様々な段階での腫蕩一骨相互作用の病態生理を解明するには大いに価値の
ある系である (
R
o
s
o
le
ta
!,
2
0
0
3
)。
OPGは RANKLと結合し、その作用を阻害することから、デノスマブ、とほぼ同様の作用機
序を有する。組換え型 OPG-Fcをマウス及びラットに投与すると、破骨細胞の分化及び活性
化の抑制によって骨吸収の減少が認められた (
S
i
m
o
n
e
te
ta
!,1
9
9
7、Ominskye
ta
l2
0
0
8
)。第
ラ
2
.
2
.
2項に引用した huRANKLKIマ ウ ス で の 薬 力 学 比 較 試 験 ( 試 験 報 告 書 咽 陣 0
) の結果
から、デノスマブ、の薬力学作用を示す上で、 OPGが有益なサロゲートであることが示唆され
る。デノスマブはげっ歯類 RANKLを認識せず、 huRANKLKIマウスはがんのモデルとして
扱いにくいため、組換え型 OPG-Fcを用いてげっ歯類で実施した試験は、効力を裏付ける薬
力学作用、並びに骨転移及び多発性骨髄腫などのがん誘発性骨疾患での RANKLの作用機序
について理解を深めるのに適切であると考えられた。
2
.
3
.
2 乳癌骨転移マウスモデルにおける RANKL阻害 (OPG・F
cによる)の薬
理
本試験の目的は RANKL阻害(組換え型 OPG♂ cを用いて)による乳癌骨転移の進行及び
定着への影響を試験することであり、 2種の異なる異種移植の骨転移実験モデ、ルとして、 ER
陰性 (
E
R
) ヒト乳癌細胞株 MDA-MB-231及 び ER+ヒト乳癌細胞株 MC下 7を用いた。
44
2
.
6
.
2 薬理詰験の概要文
ヂノスマブ
MDA-MB-231 異種移植マウスモデルにおける溶骨性乳癌脅転移の進行に対する
2
.
3
.
2
.
1
RANKL祖害 COPG不 cによる)の薬理(誌験報告書 R2006160及び R2006161)
MDA-MB・231 をヌードマウスに左心室内投与すると骨格に限局性溶骨性病変を生じるこ
とが知られている (Yonedae
ta
!,1
9
9
7
)。当該試験ではルシフエラーゼ (
L
u
c
) を発現する
MDA-MB-231 (
F
l
l
) 細胞 (MDA-MB-231FI1Luc) を左心室内投与法によって無胸腺ヌード
マウスに注入した。ただし、腫虜細胞の移植日を 0 日告とする(以下同様)0 MDA-MB-231
腫携が骨内に定着すると、未処置マウス群では破骨細胞数が増加し、海綿骨の損失が認めら
れた (Mor
・
onye
ta
!,
2001)。そこで、 X 線検査によって溶骨性病変の進行を測定し、後肢の生
物発光イメージング (BLI) 及び腫蕩面積の組織学的評価によって骨の腫蕩組織量の進行を
測定した。転移初期への作用を評価する目的で、 0 日目から 21 日呂まで OPGFc0
.
3 及び
幽
3
.
0mg/kgを週 2回皮下投与した(試験報告書 R2006160)0 OPG-Fcによって、 25 日目の X 線
検査で検出される溶骨性病変の出現が用量依存的に抑制され(図 2
1
1
)、破骨細胞数の減少
を髄伴していた (Canone
ta
!,2008)0 OPG不 c3
.
0mg/kgを投与したとき、後肢 BLIにて測定
した骨の腫療組織最が有意に減少した(溶媒コントロール [PBSJ に比べて 78%減少、
B
o
n
f
e
r
r
o
n
i検定、 p= 0
.
0
0
0
2
)。同様に、 OPG-Fc (
3
.
0mg/kg) 投与によって組織学的解析上の
骨の腫場面積が溶蝶コントロール群に比べて 72%減少した(t
検定 p<0
.
0
5
)0OPG-Fc0
.
3mg/kg
においては組織学的検査上の腫携面積及び BLI値が溶媒コントロール群と比較して統計的有
意差を示さなかった。
4
N-
3
.
5
2
3
ι
←
、
-.5
c2
0
~
2
P=
Q
,
,
0014
ち1
.
5
←
51-
P<0.0001
c
t0
.
5
←
o
Vehicle
OPG0
.
3
OPG3
.
0
麗蕩移植後 2
5 日 闘 に お け る 後 肢 の 溶 骨 性 病 変 を X線 に て 解 析 し た 。 各 群 の 後 肢 に お け る
MD
ん MB
・
2
3
1
Fl
IL
u
c臆擦を有する溶骨性病変の平均面積を求めた(ただし麗蕩移植日を oB目とする[以
)。病変部イ立はイメージ解析ソフトウエアで解析した。 0
.
3又は 3
.
0m
g
/
k
gの OPG-Fc(国中 OPGと記
下同様 J
1 日目まで遡 2回、皮下投与(以下同様)した。 3
.
0m
g
/
k
gの OPG-Fc群では病変は
載)を臆疹移植日から 2
1
0例/群)0B
o
n
f
e
r
r
o
n
i
/
D
u
n
n検定による統
検出されなかった。データは平均病変面積+標準誤差を示す (
計解析を実施した。
出典:試験報告書 R
2
0
0
6
1
6
0
図 21
1 ヒト乳癌細抱株 MDAMB231F11Luc骨転移モデルにおける溶骨性骨病変に対する
・
糊
側
OPGFcの効果(躍癒移植民から OPG-Fc投与)
幽
4
5
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
ヂノスマブ
定 着 し た 乳 癌 誘 発 性 骨 転 移 病 変 の 進 行 を OPGFc が ど の 程 度 岨 害 で き る か を
聞
MDAみ侶輔 231FIILuc骨転移モデルで、評価した。試験報告書R2006160の方法に従って無胸膜
ヌードマウスに MDA-MB231FllLuc細胞を左心室内投与し OPG-Fc0.3及び 3
.
0mg/kgの週 2
・
回皮下投与を腫療移植後 7臼目から開始して試験終了まで継続した(試験報告書 R2006161)。
OPG
ぶ c0
.
3及び 3
.
0mg/kgの投与によって溶骨性病変が用量依存的に有意に抑制された(図
2ぺ2
)。
3
2
.
5
E
E
.
:
:
. 2
N
←
帽
2
c1
.
5
.
2
帥
~
5
。
ト
ー
p
<
O
.
0
0
0
1
1
0
.
5
p
<
O
.
0
0
0
1
。
OPG0
.
3
m
g
/
k
g
V
e
h
i
c
l
e
OPG3
.
0m
g
/
k
g
臆携移植後 2
5日目における骨病変面積を X線、にて解析した。 O
P
G
F
c
(図中 OPGと記載、 0
.
3又は 3
.
0m
g
/
k
g、
週 2閥、皮下投与)を腫蕩移権後 7日目から試験終了まで投与した。データは溶骨性病変部位の平均値+標
1
0例/群) B
o
n
f
e
r
r
o
n
i
/
D
u
n
n検定による統計解析を実施した。
準誤差である (
2
0
0
6
1
6
1
出典:試験報告書 R
0
函 手 12 ヒト乳癌細抱株 MDA-MB231F11Luc脅転移モデルにおける溶骨性骨病変に対する
聞
OPG-Fcの効果(躍霧移植後 7回目から OPG平 cを投与)
さらに、 MDA
付 B“2
31FIILuc左心室内投与骨転移試験(試験報告書 R2006161) では、溶
媒コントローノレの担癌マウスの骨腫擦は 7S脅から 25 日目の聞に顕著に進行した。これに対
して、 7詩白から OPG-Fc投与を開始したマウスの骨腫療の増殖は 25 日臣まで有意に阻害さ
れた。後肢 BLIの測定では、 OPG-Fc0
.
3mg/kgを投与したマウスの骨腫療は溶媒コントロー
ノレ群に比べて 88%阻害され (
B
o
n
f
e
r
r
o
n
i検定、 p<0.03)、OPG-Fc3
.
0mg
/kg群で、は溶媒コント
ローノレ群に比べて 81%姐害された (
B
o
n
f
e
r
r
o
n
i検定、 p<0.03)(
図2
1
3
)。この試験では OPG-Fc
3
.
0mg/kgによって担癌マウスの生存期間が有意に延長することも立証された。溶媒コントロ
ール群の生存期間中央値 27日に対して OPG-Fc3
.
0mg/kg群の生存期間中央値は 3
2
.
5日であ
り、生害期聞は溶媒コントローノレ群に比べて 20%延長した (
p= 0
.
0
0
4、 SASl
i
f
e
t
e
s
tプロシジ
ャ
)
。
46
2.
6.
2 薬理試験の概要文
デノスマブ
1
1
一輔-
10
一幹ー
{
B苦 cowoza)
一暢ー
9
P
B
S
O
P
G0
.
3m
g
l
k
g
O
P
G3
m
g
l
k
g
*88%i
n
h
i
b
i
t
i
o
n
*8
1% i
n
h
i
b
i
t
i
o
n
8
岳FmO
﹂
7
B
5
4
Tx
0
3
Beg
i
n
s
+
1
2 1
5 18 2
1 24 27
3
0 3
3
T
i
m
e(
d
a
y
s
)
腫蕩移植後、経時的に後肢部位の着目領域 (
R
O
I
)における B
L
I値 [
p
h
o
t
o
n
s
/
s
e
c
1
を測定し、 I
O
glO1
直を計算した。
.
3及び 3
.
0mg
/
k
gのO
P
G
F
c(
図 中OPGと記載)を週 2回
、
抑制率(%)は未変換結果を基に計算している 。 0
皮下投与、腫蕩移植後 7 日目から試験終了まで継続した(図中に投与開始日を矢印で示す [
T
xB
e
g
i
n
s
J
)。デ
1
0例/群) *
p<0
.
0
3 (スロープ、 B
o
n
f
e
r
r
o
n
i検定)、 p三0
.
0
0
9(
2
5
ー タは平均病変面積 ± 標準誤差を示す (
日目 D
u
n
ne
t'
s検定)。
0
出典ー試験 報告 書
R20
0
6
1
6
1
図 2・ 13 ヒト乳癌細胞株 MDA-MB-231F
1
1Luc骨転移モデルにおける骨腫蕩進行に対する
OPG-Fcの効果(後肢の生物発光による検討)
2
.
3
.
2
.
2
MCF・7 異種移植マウスモデルにおける溶骨性と造骨性の混合型乳癌骨転移の進
行に対する OPG-Fc単独及びタモキシフェンとの併用による RANKL阻害の薬理
(試験報告書 R20080161及び R20080162)
試験の目的として ER+MCF・7骨転移モデ、ノレにおける溶骨性と造骨性 の混合型骨転移の進
0
8
0
1
6
2
) では
行に対する OPG-Fcの影響を検討した。試験(試験報告書 R20080161及びR20
雌無胸腺ヌードマウスに 1
7
sエストラジオーノレ 90 日開放出ベレット (
0
.
2
5mg/ベ レッ ト)
を投与し、 Luc発現 MCF
・7細胞 (MCF
・7
L
u
c
) を 0 日目に左心室内投与法によって注入し、
溶骨性と造骨性の混合型病変(試験報告書R20
0
8
0
1
6
1
) を得た。定着した溶骨性と造骨性の
混合型骨転移に対する孔<¥NKL阻害の影響を評価するため、腫蕩移植後 7日目から 4
1 日目ま
で OPG-Fc3
.
0mg
/
kgを週 3回皮下投与した(試験報告書R20
0
8
0
1
6
2
)o X 線検査によって骨
病変の進行を測定し、後肢の BLI及び腫蕩面積の組織学的評価によって骨の腫蕩組織量の進
行を測定した。併用実験では、 OPG-Fc (
3mg
/
kg、週 3回)及びタ モキシフェン (
0.
1mg、週
5回)の単独投与及び併用投与を腫蕩移植後 の 7日目から開始し、 4
1 日目 の試験終了時まで
継続した(試験報告書R20080162)oOPG-Fc単独投与によって、 36日目の X 糠検査にて検出
4
)0 OPG-Fc
される腫蕩誘発性の溶骨性病変が有意に抑制されることが明らかとなった(図 2・1
の効果に関しては、 X 線検査にて確認された骨病変の抑制と、全身の骨吸収及び破骨細胞の
47
2
.
6
.
2 薬理詰験の概要文
デノスマブ
活性(血清 TRAP5b値によって測定)の有意な減少とが相関していたが、 タモキシフェンに
関しては、血清 TRAP5b値に対する効果が認められなかった。このため、タモキシフェンの
場合はその抗麗蕩活性によって転移性骨病変が抑制されたことが示唆される。 X 線検査上の
病変(図 2
1
4
) 及び血清 TRAP5bi
f
症の再者の減少は、 OPG-Fc とタモキシフェンとの併用時
にも認められた。
2
*pく 0.0001
1
蜘
ω@﹂ω一
主-02ωO O 得。﹄︽
rsE}ZO一
3
。
*
*
V
e
h
i
c
l
e
OPG
Tamoxifen
骨
量
Tamoxifen+OPG
臆場移植後 36日自における骨病変面積を X線にて解析した。各群における溶骨性病変函積の平均を盲検化
したイメージ画像から MetaMorphイメージ解析ソフトウエアを用いて測定した。 OPG-Fc(圏中 OPGと記載、
3m
g
/
k
g、週 3回、皮下投与)とタモキシフェン(図中 T
a
m
o
x
i
f
e
nと記載、 0
.
1mg、遇 5呂、腹腔内投与)を
単独あるいは併用で腫携移植後 7臼白から投与開始した。データは平均病変面積÷誤差を示す (10例/群)。
B
o
n
f
e
r
r
o
n
i/Du
n
n検定による統計解析を実施した。溶媒コントロール群と比較してすべての群が統計的有意差
を示した。
出典:試験報告審 R
2
0
0
8
0
1
6
2
菌 2-14 ヒト乳癌細抱株弘ACF-7Luc脅転移モデルにおける溶骨性病変の面積に対する
OPG平c単独あるい i
まタモキシフヱンとの併用効果
OPG-Fc 又はタモキシフェン単独で、骨腫擦の増殖が抑制されるかを確認したところ、各々
によって、試験終了時に (
3
4 日胃、試験報告書 R20080161)、骨腫療面積の増加が有意に減
少した(図 2-15;OPG-Fc群と溶媒コントロール群との比較:p=0.0082、タモキシフェン 0
.
1mg
群と溶媒コントローノレ群との比較:p= 0
.
0
1
0
5
) MCF
・7
Luc骨臆療の進行に対して両者の併用
0
時に上乗せ効果が得られるかどうかを確認するため、Jj
J
I
の実験を実施し、 6 日目から 41 日目
までの後肢 BLI に基づき、腫蕩増殖の変化量の比を算出した。 OPG-Fc とタモキシフェン
0
.
1mgを併用したところ、経時的な臆虜増殖阻害がいずれかの単独に比べて有意に増強した。
4
1 日目の試験終了時、併用投与での腫蕩増殖は OPG-Fc単独及びタモキシフェン単独に比べ
て約 60%低下した (OPG平c単独との比較 p < 0
.
0
0
0
1、タモキシフェン単独との比較の p =
0
.
0
1
3
2
) (
図 2・ 1
6
)。
48
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
デノスマブ
800
* p=0.0082
p=0.0105
*
*
* p=0.0151
台女
600
e
喝
E
2
(
D
u
n
n
e
t
t
'
s
)
400
*
*
*
*
*
*
OPG-Fc
0
.
1mg
τamoxifen
0
.
5mg
Tamoxifen
200
。
Vehicle
臆蕩移植後 3
4 臼院における腫疹組織面積を組織学的に解析した。大腿骨と腔骨を閏収、固定、脱灰、切片
作製、 H&E染色し、後肢(大腿骨、腔骨)の腫蕩面積の定量を B
i
o
Q
u
a
n
tソフトウエアを用いて盲検法にて
3mg/kg、腫療移植後 5S 目から、週 3回、皮下投与)又はタモキシフェン(図中、 T
a
m
o
x
i
f
e
n
実施した。 OPG-Fc(
と記載、 0
.
1又は 0
.
5mg、麗蕩移植後 7日闘から週 5回、腹腔内投与)をぞれぞれ単独投与した。データは
1
0例/群) D
u
n
n
e
t
t検定による統計解析を実箱した。
平均腫療面積÷標準偏差を示す (
2
0
0
8
0
1
6
1
出典:試験報告書 R
0
盟 2・ 15 ヒト乳癌紐胞株 MCF
・
.7Luc骨転移モデルにおける骨腫鶏量に対する OPG・
-Fc
あるいはタモキシフヱンの効果
m
w
(F・
守h
*
*p=
0
.
0
1
3
2(
v
s
.t
a
m
o
x
i
f
e
n
)
Hh-J
出
F 由 hm白}
口o
。
主
。mzmwZU
*p<0
.
0
0
0
1(
v
s
.OPG-Fc)
官
OPG
Tamoxifen
Tamoxifen
+OPG
BLIを用いて腫蕩組織量を計測し、各処置群の腫疹移植後 6日目に対する 4
1日目の麓獲量の比を算出した。
1 回目の BLI 測定を実施しなかった。腫蕩移植後 7回目から 4
1S筒の試
溶媒コントロール群においては、 4
験終了後まで OPG-Fc (圏中 OPGと記載、 3mg/kg、週 3曲、皮下投与)とタモキシフェン(習中 T
a
m
o
x
i
f
e
n
と記載、 0
.
1mg、遜 5回、腹腔内投与)を単独あるいは併用にて投与した。データは平均 BLI比 + 標 準 誤
差を示す (
1
0例/群) B
o
n
f
e
r
r
o
n
i
/
D
u
n
n検定による統計解析を実施した。併用群は各々の単独群に対して統
計的存意差を示した。
2
0
0
8
0
1
6
2
出典:試験報告書 R
0
函 2-16 ヒト乳癌細臨株 MCF-7Luc骨転移モデルにおける後肢の骨鍾嬢組織量に対する
OPG-Fc単独あるいはタモキシフヱンとの併用効果の比較
49
(
6回目に対する 41 B自の比)
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
ヂノスマブ
2
.
3
.
2
.
3
MDAMB・231F11Luc 異種移植マウスモデルにおける乳癌普転移の新規定着!こ対
司
する RANKL悶寄 (OPG-Fcによる)の薬理(試験報告書 R20070953)
新規骨転移の形成を孔<¥NKL阻害にてどの程度遅延させることができるかを MDA-MB231
・
乳癌骨転移実験モデ、ノレで、試験した(試験報告書 R20070953)。転移の遅延に対する RANKL阻
.
3又は 3mg/kgを逓 3回、皮下投与にて腫療移植の 7臼
害の効果を評価するため、 OPG-Fc0
前から投与開始した。 OPG-Fcの前投与によって破骨細胞を介した全身骨吸収(血清 TRAP5b
値によって測定)が用量依存的に抑制され、 OPG-Fc3mg/kg 投与群にて臆療移植の時点で
T孔ザ5b1
1
直がベースライン溶媒コントロール群と比較して顕著に低下した。臆虜移描後 2
4日
自の試験終了時、血清 T孔 印 免 債 は OPG-Fc0
.
3mg/kg及 び 3mg/kg投与によって有意に低下
した(各々のベースライン溶媒コントローノレ群との比較:Dunnett検定、 p= 0
.
0
0
3
4、<0
.
0
0
0
1
)。
OPG-Fcの再用量は腫蕩移植後初日目の麗蕩誘発溶骨性病変を有意に抑制し、 3mg/kg投与
1
7
) OPG-Fc投与マウス群
群では X線画像における転移性骨病変が完全に抑制された(図 2
0
と溶媒投与マウス群との問で、溶骨性病変面積の差は統計的に有意で、あった (
B
o
n
f
e
r
r
o
n
i
/
D
u
n
n
検定、 pく 0
.
0
0
01
)
。
(地
g
g
}go窃3ω一芸 02ωO ogh︽
*p<O.0001
恥
*
*
0.00
PBS
OPGO.3mg/kg
OPG3mg/kg
腫携移植後 2
6日目における骨病変筒積を X線にて解析した。 OPG-Fc(図中 OPGと記載、 0
.
3又は 3mg/kg、
週 3問、皮下投与)は燈蕩移様 (
0回目)の 7日前から投与を開始した。データは平均病変面積+標準誤羨
を示す (
2
0例/群) B
o
n
f
e
r
r
o
n
i
/
D
u
n
n検定による統計解析を実施した。両処置群は溶媒コントローノレ群と比
較して統計的有意差を示した。
出典:試験報告書.R
2
0
0
7
0
9
5
3
0
図 2-17 ヒト乳癌細臆株 MDA-MB-231F11Luc骨転移モデルにおける溶骨性摘変蔀積!こ
対する OPG-Fcの前処置の効果
マウスへの MDA-MB231FllLuc臆場移植 7日前から OPG-Fc0.3又は 3mg/kgを前投与す
剛
ることで、 BLIで検出される骨転移出現時期が有意に遅延した(図 2
1
8
)。一方で、、 BLIの全
身解析により、 OPG-Fc が骨格外の腫場組織量に対する効果を示さないことが示唆された。
それゆえに、 OPG-れによる新規骨転移出現の遅延は破骨細胞抑制の程度と相関した。以上
50
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
デノスマブ
の試験より、当マウスモデ、/レにおいては、 RANKL 阻害によって骨吸収を抑制することで、
乳、癌骨転移の新規形成が有意に遅延することが示唆された。
100
4
田守
訳
、
・
・
'
g
‘U
‘
白-
是
4
E
2
ー・- PBS
..
.
.
町
90
80
a・ーーーーーー四ー皿唱 p
=O.0002
b
-一一…........p=O.0286
70
・
4
・
・ OPG0.3mg/kg
-Jp・
OPG3mg/kg
60
50
40
30
官
Z
20
ヱ
10
。
。
3
6
9 12 15 18 21 24 27 30 33
DaysElapsed
腫蕩移植後、後肢の BLIスキャンを経時的に実施し、骨転移を解析した。データを盲検的に解析した。一度
BLIが検出された後肢は以後、骨転移陽性とした。 O
PG-Fc(図中 OPGと記載、 0
.
3及 び 3mg/kg、皮下投与)
0S目)の 7目前から開始し、 2
1 日目まで継続した。デ一夕は後綾の BL
口1が検出されな
の投与は腫蕩移様 (
い割合 (
%
) を示す ω
(
20例
iF
列.~/群)入。 Br伐
岱s討
e
叫low帽心
Ge
出
ha
叩
n
して、 O
PG-Fc両群では統計学的有意差が認められた。
2
0
0
7
0
9
5
3
出典:試験報告書 R
図 2-18 ヒト乳癌綿蹄株 MDA-MB-231円 1Luc脅転移モデルにおける新規に形成される
骨転移に対する OPG-Fc前処置による遅延効果
2.3.3
PC-3 異種移植マウスモデルにおける前立腺癌脅転移の進行に対する
OPG
平 c単独及びドセタキセルとの併用による RANKL阻害の薬理(試
験報告書 R20080083)
PC-3骨転移モヂノレを用い、前立腺蟻骨転移の進行に対する OPG-Fcの影響を検討する目的
で試験を実施した(試験報告書R20080083)。ヒト前立腺癌細胞株 PC-3をヌードマウスの在
心室内に投与すると、捺骨性を主体として造骨反応を一部含む限局性骨病変を生じることが
示されている (
J
e
n
k
i
n
se
taL2003)。当該試験では Lucを発現する PC-3細胞 (PC-3Luc) を在
心室内投与法によって無胸腺ヌードマウスに 0日目に注入した。前立腺癌転移の進行に対す
る効果を評価するため、 OPG・
.
F
c(
1
1 S 目から 28 日目に 3
.
0mg/kgの遡 3回皮下投与)とド
セタキセノレ (
1
1及び 1
8 日目に 5又は 1
0mg/kg投与)を単独あるいは併用にて評価した。上
3.
2項参照)と同様に、 X線検査によって前立腺腫虜溶骨性病変の
述の乳癌骨転移試験(第 2.
進行を測定し、後肢の BLI及び腫療面積の組織学的評価によって骨の腫療組織量の進行を測
定した。 OPG-Fcを投与したところ、 27日目の X線検査で検出される麓療誘発捺骨性病変が
51
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
デノスマブ
有意に抑制された(図 2
1
9
)0 PC3Luc腫療に誘発される溶骨性病変の減少は、 OPG-Fc単独
嗣
投与時とドセタキセル 5又は 1
0mg/kgとの併用時に認められた。 OPG-Fcに関しては、 X 線
検査にて検出される骨病変の抑制と、全身の骨吸収及び破骨綿胞活性(血清 TRAP5b値によ
って評値)の有意な低下とが相関を示したのに対し、ドセタキセノレに関しては、血清 TRAP5b
値に対する効果は認められなかった。このため、
ドセタキセルの場合はその抗腫療活性によ
って転移性骨病変が軽減したと示唆される。
帽 58窃
3hgs×
(
N
g
g
}2
P=
0
.
0
0
0
1
骨
a
z
'
p<0
.
0
0
0
1
p<0
.
0
0
0
1
担 <0
.
0
0
0
1
*
*
合
PBS
OPG
PBS
OPG
PBS
OPG
+s
a
l
i
n
e
+s
a
l
i
n
e
+D
ocetaxel5
+D
ocetaxel5
+D
ocetaxel10
+D
ocetaxel10
臆蕩移植後 27 日目おける大腿骨と膝骨の骨病変街積を X 線にて解析した。 OPGFc (図中 OPG と記載、
3
.
0mg/kg、週 3由、皮下投与、麗療移植後 I
I 日現から 28 日間)とドセタキセノレ(図中 Docetaxelと記載、 5
又は 10mg/kg、腹腔内投与、腫疹移植後 I
II
Hlと 18 日目に投与)を単独あるいは併用にて投与した。 PBS、
生理食塩水 (
s
a
l
i
n
e
) をそれぞれ漆媒コントローノレとして用いた。データは平均病変面積÷標準誤差を示す
(
8例/群)。溶媒コントロール群を対照として Dunne
託検定による統計解析を実施した。
出典:試験報告書 R20080083
欄
囲 2-19 ヒト前立腺癌細蹄株 PC3Luc骨転移モデルにおける溶骨性病変の面積に対する
皿
OPG-Fc単独あるいはドセタキセルとの併用効果
OPG-Fcを投与したところ、 PC3Luc骨麓療面積(組織学的検査によって測定)の増加が溶
同
媒コントローノレに比べて有意に阻害された (
p<0
.
0
0
01
) OPG
慣れとドセタキセノレ 5mg/kg又
0
は 10mg/kgとの併用でも骨腫場面積の増加が有意に抑制された(それぞれ p= 0
.
0
0
0
8、p く
0
.
0
0
0
1、図 2
2
0
)。また、 OPG-Fcをドセタキセノレ 5又は 10mgl見と併用するとドセタキセル
単独投与マウス群に比べて、 27S目までの後肢の BLIを指標とした腫療組織量が有意に抑制
勾 併 用 と ド セ タ キ セ ル 10mg/kg単独
されることが示された (OPG-Fc十ドセタキセル 10mgl
との比較:p= 0
.
0
0
0
8
) (OPG・Fc十ドセタキセル 5mg/kg併用とドセタキセル 5mg/kg単独との
比 較 :p 0
.
0
0
8
3
)0
言
5
2
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
ヂノスマブ
44
o
g
zトsao由。制的平山
{Ngg}gh︽h
。
骨腫療組織量を組織学的に解析した。 OPG
幡町(図中 OPGと記載、 3
.
0mg/kg、週 3回、皮下投与、腫携移植
後 1
1 日尽から 2
8目白)とドセタキセノレ(留中 Docetaxelと記載、 5又は 10mg/均、腹腔内投与、臆蕩移植
後 1
1 日固と 1
8 日目に投与)を単独あるいは併用にて投与した。データは平均臆蕩面積÷標準誤差を示す
(
8例/群)。統計解析は SAS ソフトウエアを用いて溶媒コントロール群を対照とした Tukey多重比較検定
を実施した。 OPG-Fc単独あるいはドセタキセノレとの併用により組織学的に見られる骨内の緩療筒積が有意
に低下した。
出典:試験報告書 R
2
0
0
8
0
0
8
3
図 2-20 t:ト前立腺癌縮臨株 PC-3Luc骨転移モデルにおける骨麗嬢組織量に対する
OPGヂ c単独あるいはドセタキセルとの併用効果
2
.
3.
4 肺癌骨能移マウスモデルにおける RANKL祖害 (QPG-Fcによる)の薬
理
2.3.
4.
1
H1975 非 小 細 胞 柿 寵 異 種 移 植 マ ウ ス モ デ ル に お け る 骨 転 移 の 進 行 に 対 す る
RANKL阻害 COPG-Fcによる)の薬理(試験報告書 R20070963)
H1975非小細胞肺癌骨転移モデルを用い、溶骨性骨転移の進行に対する OPG-Fcの効果を
検討することを自的とした試験を実施した(試験報告書 R20070963)。ヒト非小細胞肺癌細胞
株 H1975を 0 日目にヌードマウスに左心護内投与すると骨格に限馬性溶骨性病変を生じた。
そこで、非小締胞肺癌骨転移の進行に対する効果を評価するため、 OPGFc を腫蕩移植後 7
田
日目から 271
3居まで、又は麗療移植後 1日目から 27日臨まで 3
.
0mg/kg、週 3拐、皮下投与
した。 X 線検査によって溶骨性の肺癌骨病変の進行を測定し、後肢の BLI及び臆療面積の組
織学的評価によって骨の腫療組織量の進行を測定した。両投与スケジュールにおける OPG平c
を用いた RANKL限害によって、 X 線画像上の H1975締砲で誘発される捺骨性病変が有意に
抑制され、 OPG-Fc投与後に骨病変が完全に抑制された(陸 2
2
1
)
0 OPG-Fc投与後の肺癌誘
発溶骨性病変の減少は破骨締抱を介した全身の骨吸収及び破骨細胞活性(血清 T孔 叩5b値に
よって評価)の減少とも相関した。 OPG-Fcの投与開始が l呂田又は 7 日患のいずれにおい
ても、 H1975骨腫療増殖の進行が溶媒コントロール群に比べて有意に抑制され、骨腫E
裏面積
(
2
7日目の組織学的検査によって評価)の有意な減少として確認された(図 2
2
2
)。
53
2.6.2 薬理試験の概要文
デノスマブ
苦
情
E
n
:
J
S
c 1.0
。
ω
0
>
.
冊
*p< 0.0001
え0
.
5
2
℃
*
z
ま 0.0
PBSd1t
oend
OPGd1t
oend
*
OPGd7t
oend
P
G
F
c (図中 OPGと記載、
腫療移植後 27日目における大腿骨と膝骨の骨病変面積を X線にて解析した。 O
g
/
k
g、週 3曲、皮下投与)の投与を麓蕩移植後 1日現あるいは 7日目から開始し、試験終了まで実施し
3m
た。溶媒として PBSを週 3回、麓蕩移植後 1S毘から試験終了まで投与した。データは平均病変面積+標
u
n
n
e
t
t検定による統計解析を実施した。
準誤差を示す (
9又は 1
0例/群)0 D
出典:試験報告書.R20070963
臨 2-21 非小細胞肺癌 H1975骨転移モヂルにおける溶骨性病変に対する OPG-Fcの効果
n
u
﹄
25告主主 2 0
(NEE}ghm
p=0.0221*
p=0.0116**
。
。
由
*
-SEZ
PBSd1t
oend
OPGd1t
oend
OPGd7t
oend
腫療移植後 27司自における後肢の骨膜蕩組織量を組織学的に解析した。 O
P
G
F
c
(図中 OPGと記載、 3m
g
/
k
g、
週 3回、皮下投与)の投与を臆蕩移纏後 l日目あるいは 7自白から開始し、試験終了まで実施した。溶媒と
して PBSを週 3罰、燈療移植後 1自民から試験終了まで投与した。データは平均媛蕩函穣+標準誤差を示
u
n
n
e
t
t検定による統計解析を実施した。
す (
9又は 1
0例/群)0 D
出典:試験報告書 R20070963
鴎 2-22 非小細胞肺癌細胞株間 975骨転移モデルにおける骨腫癒組織量に対する OPG
・
F
c
の効果
54
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
デノスマブ
2.3.
4.
2
H1299 非 小 細 胞 肺 癌 異 種 移 植 マ ウ ス モ デ ル に お け る 骨 転 移 の 進 行 に 対 す る
OPG
輔氏単独及びドセタキセルとの併用による RANKL阻害の薬理(試験報告書
R20080310、 R20080331、及び R20080332)
H1299非小細胞肺癌骨転移モデ、ルを用い、溶骨性骨転移の進行に対する OPG-Fcの影響を
検討することを臣的とした試験を実施した。 H1299細胞をヌードマウスに左心室投与すると
(試験報告書R20080310)、骨格に限局性溶骨性病変が発現した。 H1299骨転移の進行に対す
る RANKL限害の影響を評価するため、 OPG-Fc3
.
0mg!kgの逓 3由皮下投与を腫癖移植後 l
日自から 1
9日巨まで、又は腫蕩移植後 7 日目から 1
9日毘まで実施した。間投与スケジュー
ノレにおいて、 OPG-Fcによって腫療移植後 1
9 臼自の腫療誘発溶骨性病変は有意に抑制され、
転移性骨病変の X線検査によって検出される骨病変が完全に抑制された(図 2
2
3
)。同様に、
同日目の組織学的検査によって骨腫蕩商積を測定すると、投与開始が l日目又は 7詞告のい
ずれにおいても、 OPG-Fc投与によって H1299骨臆蕩増殖の進行が溶媒コントロール群に比
べて有意に抑制されていた(図 2
2
4
)。
N '10
E
〈
g
ゐ
剛
。
z 6
。
.
窃
fJI
言
〉
.Q
*p<0
.
0
0
0
1
4
震
2
ヱ
刃
包
。
1
1
*
PBSd1toend
*
OPG-Fcd1t
oend OPG Fcd7toend
欄
臆蕩移植後 1
9日目における大腿骨と姪骨の骨病変面積を X線にて解析した。 OPG-Fc (
3 mg/kg、週 3回
、
31
3から開始し、試験終了まで継続した。データは平均病
皮下投与)の投与を麗蕩移様後 1日目あるいは 71
変面積+標準誤差を示す (
9例/群) D
u
n
n
e
t
t検定による統計解析を実施した。後肢の病変面積が溶媒コ
ントロール群と比べて有意に低下した。
出典:試験報告書 R
2
0
0
8
0
3
1
0
0
図 223 ヒト非小細臨肺癌細胞株 H1299脅転移モヂルにおける溶骨性病変蕗積に対する
・
OPG不 cの 効 果
55
2
.
6
.
2 薬理詰験の概要文
ヂノスマブ
15
=
2
f
:
c~ 10
*p 0
.
0
0
1
9
=
*
*p 0
.
0邸 6
z
i
c.
;
:n
s
*宋
‘・
‘
J
Z
~
5
制
。
PBSd1toend
OPG-Fcd1toend OPG-Fcd7toend
臆蕩移植後 1
9日目における後紋の腫主義磁積を組織学的に解析した。 OPG-Fc (
3m
g
/
k
g、週 3回、皮下投与)
の投与を腫場移植後 113~ あるいは 7 日白から開始し、試験終了まで継続した。データは平均腫療臨積+標
準誤差を示す (
9例/群)0 D
u
n
n
e
t
t検定による統計解析を実施した。すべての処置群において後肢の腫療面
積が溶媒コントロール群と比べて有意に低下した。
2
0
0
8
0
3
1
0
出典:試験報告書 R
図 わ24 ヒト非小細胞肺癌細穂株間 299骨転移モデルにおける骨麗籍組織量に対する
OPGー
ドcの効果
化学療法と併用したときの肺癌骨転移の進行に対する RANKL阻害の影響を評値するため
に
、 7日自から 2
31
3屈に OPG-Fc3
.
0mg/kg、濁 3回の単独、又はドセタキセノレとの併用を実
施した(試験報告書R20080332及びR20080331)。 ドセタキセノレの投与法は 2試験問で異な
41
3自に 1
5m
g
/
I
沼投与(試験報告書R20080332)、又は 5日自及び 1
2日目
り
、 7 居間及び 1
に3
5又は 5
0mg/kg投与(試験報告書R20
0
8
0
3
3
1
) にて行った。 H1299担癌マウスに OPG-Fc
を単独で投与、又はドセタキセノレ 1
5mg/kgと併用投与したところ、麗療移植後 2
3 日目の臆
療誘発溶骨性街変は有意に抑制され、 X 線検査における転移性骨病変は完全に抑制された(図
2
2
5、試験報告書R20080332) OPG-Fc の単独又はドセタキセノレとの併用によって血清
0
T孔 ザ5b値が有意に低下したことから、破骨細胞を介した全身の骨吸収の抑制が示唆された。
ドセタキセル単独投与においては血清 TRAP5b値に対する影響は認められなかったことから、
ドセタキセルによる麓蕩誘発性の骨溶解の抑制はその抗艦蕩作用の結果と考えられる。
H1299骨腫蕩増殖の進行も、 OPG-Fc単独及びドセタキセノレ 1
5mg/kgとの併用において、溶
媒コントローノレ群と比較して有意に阻害された(図 2・26、試験報告書R20080332)。また、
OPG
不 cを高用量のドセタキセノレ (
3
5又は 50mg/kg) と併用した際にも H1299腫蕩誘発溶骨
性病変及び骨腫蕩増殖が溶媒コントローノレ群に比べての有意に抑制された(試験報告書
R20080331)。
56
2
.
6
.
2 薬理詰験の概要文
ヂノスマブ
。。司
ιaEnu
(
N
E
g
} 空 w﹄︽ zsmoEhE aE叩山吉田宝
×
・
*
*
PBS+S
a
l
i
n
e
*p<0
.
0
0
0
1
*
*p=
0.0307
*
*
OPG
o
c
e
t
a
x
e
l
PBS+D
OPG+D
o
c
e
t
a
x
e
l
腫療移植後 2
3 日目における大腿脅と経骨の骨病変面積を X線 l
こて解析した。 PBSあるいは OPG-Fc (圏中
OPG と記載、 3mg/kg、皮下投与)を週 3回投与した。生理食塩水あるいはドセタキセル(間中 D
o
c
e
t
a
x
e
l
と記載、 1
5 mg/kg、腹控内投与)を湿 1回投与した。データは平均病変面積÷標準誤差を示す (
7 又は 8
例/群) D
u
n
n
e
t
t検定による統計解析を実施した。
2
0
0
8
0
3
3
2
出典・試験報告書 R
0
図 2-25 ヒト非小細抱肺癌細胞株間 299骨転移モデルにおける溶骨性病変窟積!こ対する
OPG-Fc単独あるいはドセタキセルとの併用効果
.
c_
忘れ佐
三E
言 -3
;と竺
主
主
百... 2
3
2
.
=
::
s
J: .
.
.
.
*pく 0
.
0
0
0
1
*
*
*
*p=
0.0024
1
。
*
PBS+S
a
l
i
n
e
*
OPG+S
a
l
i
n
e
PBS+Docetaxel
OPG+Docetaxel
骨内の腫療面積を組織学的に解析した。 PBSあるいは OPG-Fc (留中 OPGと記載、 3mg/kg、皮下投与)を
o
c
e
t
a
x
e
lと記載、 1
5mg/kg、腹腔内投与)を逓 l
週 3回投与した。生理食塩水あるいはドセタキセノレ(関中 D
自投与した。データは平均腫疹萄穣+標準誤差を示す (
7又は 8例/群) D
u
n
n
e
t
t検定による統計解析を
実施した。 OPG-Fc単独あるいはドセタキセノレとの併用は組織学的にみた骨内の腫療面積を有意に減少させ
た
。
出典:試験報告書 R
2
0
0
8
0
3
3
2
0
国 2・26 ヒト非小細脂綿癌細胞株 H1299骨転移モデルにおける骨麗嬢組織量!こ対する
OPG-Fc単独あるいはドセタキセルとの併用効果
57
2
.
6
.
2 薬理試験の概纂文
ヂノスマブ
2
.
3
.
5 がん誘発性骨疾患のげつ樹類モヂんにおける RANKL阻害の非臨床評価
に関連する文献の概説
がん誘発性骨疾患のげっ歯類モデ、ノレにおける孔<
¥
N
K
L限害に関連する文献をアムジェン社
3.
2項
内試験(第 2.
第 2.3.4項参燕)と比較して簡潔に論ずる。また、他のがん(すなわち
多発性骨髄腫)又は他の骨病変(すなわち造骨性)における孔<
¥
N
K
L阻害の妥当性を示す。
文献の総合的な評価、アムジェン社内試験の結果から、孔<
¥
N
K
L阻害には多様ながん種に起
因する骨溶解及び骨病変を抑制する広範な効用があると示唆される。これらの非臨床試験を
まとめて評価したとき、 RANKL阻害によって湾骨性病変、造骨性病変、溶骨性と造骨性の
混合型病変として表される骨での臆壌の定着及び進行が抑制されることが示唆される。さら
に、文献中に報告された研究からは、孔生NKL阻害によるがん誘発性骨病変に対する有益な
作用は破骨細胞の阻害を介して発現していると示唆され、上述のアムジェン社内の繍薬理試
験に記載されている機序と一致する。げっ歯類におけるがん誘発性骨病変の非臨床モデル実
験を実施するにあたり、経換え型 OPG(例えば OPG-Fcあるいは Fc-OPG)あるいは札生NK-Fc
が用いられている。これらは RANKLに対して類似した様式でそれぞれ結合し、破骨細胞形
成、機能、生存を抑制する。
げっ歯類乳癌脅転移モデルにおける RANKL悶寄の概説
2
.
3
.
5
.
1
乳癌骨転移に関連する論文を精査したところ、孔<
¥
N
K
L阻害は第 2
.3.2項に示した試験に加
え、ヒト腫壌を異種移植した乳癌骨転移実験モデ、ノレを用いた独立した 4試験 (MDA
・M
B-231
又は MCF
・7細胞のいずれかを使用) (
S
a
n
g
a
ie
ta
l,
2008、B
u
i
j
se
ta
! 2009、Zhenge
ta
!,
2007a、
ラ
Zhenge
ta
!2
0
0
7
b
)、並びに MDAMB-231異種移植 (Moronye
ta
!,
2
0
0
1
) あるいは閥系モデル
ラ
酬
(
R
o
u
d
i
e
re
ta
l,2
0
0
6
) を用いたアムジェン社支援の 2試験が実施されている。精査したそれ
ぞれの試験において RANKL障害によって腫蕩誘発性の骨溶解及び破骨細胞が抑制された。
また、乳癌骨転移モデ、ルにおける OPG-Fcを用いたアムジェン社内 4試験の観察結果から類
似した薬力学反芯が示唆されるとともに、同一の機序が示された(試験報告審R2006160、
R2006161、R20070953、R20080161、Canone
ta
l,
2
0
0
8
)。
また、文献中に記載された乳癌骨転移異種移植試験のそれぞれにおいて、孔えNKL阻害後
の骨腫蕩増殖の抑制も示されており、先に述べた各試験での観察結果と間様であった(試験
報告書R2006160、 R2006161、R20070953、及び R20080161)。文献報告された 3試験では、
さらに拡大した検討が行われており、 RANKL阻害後の骨組織での有意な麗蕩細胞アポトー
シスの増強又は腫痕細胞増殖の低下が示された (Zhenge
ta
!,
2007a、Zhenge
ta
!,
2007b、Canon
e
ta
l,
2
0
0
8
)。
2
.
3
.
5
.
2
マウス前立腺鶴骨転移モデルにおける RANKL阻害の概説
能立腺癌骨転移のげっ歯類モデ、ノレとして、左心室内投与又は膝骨内移植後に溶骨性病変、
造骨性病変、溶骨性と造骨性の混合嬰請変を発現する異種移植モデ、ノレが使用されている
58
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
デノスマブ
(
R
o
s
o
le
ta
l,
2
0
0
3
)。文献を精査したところ、札<¥NKL阻害は前立腺癌骨転移の 8試験で検討
されている。例えば、 PC-3の腔骨内移植後に溶骨性病変を発現したマウスに RANK-Fcを投
t
与すると溶骨性病変の発現が抑制されるとともに骨の腫蕩紐織量が減少しており (Whange
0
0
5
)、先に概説したアムジェン社内の試験の結果に類倒する(試験報告書 R20080083及
a
l,2
.
3.3項参照)。さらに前立腺癌の諮骨性と造骨性の混合型病変の進行に対する孔生NKL
び第 2
阻害の効果は、 C4-2B異種移植モデルにて確認されている。 OPG-Fc又は Fc-OPG を用いて
RANKを阻害すると、 C4-2Bにて誘発される破骨細砲形成が抑制され、腔骨にて C4・2Bの溶
骨性と造骨性の混合型腫擦の定着が抑制された (Zhange
ta
l,
2
0
0
1、
Quinne
ta
l,
2
0
0
5
)。伺様に、
Fc-OPG (
Q
u
i
n
ne
ta
l,
2
0
0
5
) 又は RANK-Fc (WoodsI
g
n
a
t
o
s
k
ie
ta
l,
2008) を用いた RANKL~且
害実験においても、定着した C4-2B骨麗療の進行が抑制された。さらに、前立腺癌にて誘発
される造骨性癖変の特教が強い 4種類のマウスモデルにおいて、九生NKL阻害によって、腫
蕩にて誘導される破骨細胞の数が抑制され、次いで造骨性病変の進行が抑えられたと報告さ
れている。併を挙げると、 Yonou らは OPGによる RANKL臨害によって、骨内の前立腺癌
細胞株 LnCaPの腫蕩組織量が選択的に減少し、定着した骨腫療の増殖を抑制するのみでなく、
骨転移の新規形成も抑制されたと報告している (Yonoue
ta
l2
0
0
3
)。別の造骨性前立腺腫壌
ラ
である LuCAP3
5の担癌動物に孔生NK-Fc投与した場合にも (Zhange
ta
l,
2
0
0
3
)、骨格の麗蕩
組織量が減少し、血清中の前立競特異抗原 (PSA) 鑑(前立腺腫蕩組織量のサロゲートマー
カー)が減少した。また、遺骨性の前立腺癌異種移植モデノレ (LuCaP2
3.1)にて FcOPGを
幽
用いて RANKLを阻害したところ、骨内部の腫蕩細胞増殖(組織学的検査による測定)が抑
制され、鼠清 PSA値が減少した (
K
i
e
f
e
re
ta
l,
2
0
0
4
)。さらに、造骨性の前立線骨腫虜 LAPC-9
が定着したマウス骨転移モデ、ノレ i
こ RANK
剛氏を投与したところ、造骨性病変の進行が抑制さ
ta
l,2
0
0
5
)。これら文献中で検討されたいずれの場合においても、 RANKL阻
れた (Whange
害の効力は前立腺腫療の骨格への定着及び進行を抑制することにあり、腫蕩によって誘導さ
れる破骨細胞が抑制されることと相関していた。この機序は、先に論じた前立腺癌骨転移試
験(試験報告書R20080083) の機序と類似することが示唆される。また、 C4-2Bモデルにお
いて、ドセタキセルによる骨盤擦の増殖抑制は、九<¥NK-Fcを用いた孔生NKL阻害の併用によ
g
n
a
t
o
s
k
ie
ta
l,2
0
0
8
)。この結果は OPG-Fcと
って増強されることが確認されている (WoodsI
ドセタキセノレを併用投与した PC-3 骨転移モデルで、確認された結果に類似する(試験
R20080083)。
2
.
3
.
5
.
3
その他の固形癌(乳癌、前立腺癌以外)の骨転移文は悪性麗癌に伴う高カルシウ
ム血症のマウスモデルにおける RANKL租審の概説
RANKL 阻害により肺臆療の骨痛変を抑制可能であることが 2 試験で報告されている。
A549非小細胞姉癌腔骨内移植モデ、ノレにおいて、孔久NK
慣れ投与によって溶骨性病変が抑制さ
F
e
e
l
e
ye
ta
l,2
0
0
6
)。一方で、ヒ
れ、破骨細胞が減少し、さらに骨の腫蕩組織量が減少した (
ト蹄扇平上皮癌 HA
孔
生 (PTHrPを高水準で発現)の担癌マウスへの Fc・.OPG投与を解析した
結果、腫蕩によって誘導される破骨細胞数又は腫療体積の有意な減少は示されなかった
5
9
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
ヂノスマブ
(
T
a
n
n
e
h
i
l
l心 r
e
g
ge
ta
l,2
0
0
6
)0 HARA細胞を用いた研究にて、腫療に誘導される破骨細胞形
成に対する影響が認められなかった結果については、使用された OPG-Fcの投与量及びスケ
ジュール (
2
.
5mg/kg、週 2回投与)が、既に論じた非小細抱肺癌の H1299試験(試験報告書
R20080310及び第 2.
3
.
4.
2項参照)及び H1975試験(試験報告書R20070963及び第 2.
3
.
4.
1項
参照)での OPG-Fc3mg/kg、適 3回投与に比較して至適用量以下で、あったとの解釈も考えら
れる。
骨転移を生じる他の固形癌モデル及び HCMのモデルで孔生NKL阻害が試験されている。
第2
.
3
.1
.1項に述べたとおり、 HCMには PTHrP値の増加に起因する破骨細胞による骨吸収活
性化が介在すると考えられる。肺篇平上皮癌 RWGT2の皮下移植担癌動物に孔生NK-Fcを投
与したところ、 PTHrPを介する百C Mが抑制された (
O
y
a
j
o
b
ie
ta
l,
2
0
0
1
)。結腸由来腫療細胞
Colon26(
C
2
6
)同系移植マウスモデノレにおいて、 HCM発現時又は HCMが確立した後に OPG-Fc
を投与した場合、腫蕩誘発性骨吸収を抑制することができ、血中カルシウムイオンは正常値
に震った (
C
a
p
p
a
r
e
l
l
ie
ta
l,2
0
0
0
)。いずれの例においても、 RANKL阻害による HCMの軽減
は腫壌に誘導される破骨細胞の減少と相関した。
2
.
3
.
5.
4
げっ歯類多発性骨髄腰モデルにおける薬理学的 RANKL限警の概説
多発性骨髄腫細胞は複数の機序によって破骨細胞活性に影響する可能性があり、多発性骨
髄腫の波及した骨のストローマにおいては RNAKLが増加し、 OPGが減少する (
G
i
u
l
i
a
n
ie
ta
l,
2001、P
e
a
r
s
ee
ta
l,2
0
0
1
)。文献調査によれば、マウス多発性骨髄臆細胞を用いた同系マウス
モデル、又はヒト多発性骨髄腫の離床サンプノレを用いた Hu/SCIDモデルにおいて、多発性骨
髄腫誘発性骨疾患に対する薬理学的孔<¥NKL阻害の影響が検討されている。同系腫蕩 5T2又
は 5T
33 による進行性多発性骨髄躍が定着した C57BLIKalwRij マウスへの組換え型 OPG
(Fc-OPG) の投与によって、多発性骨髄臆誘発性の骨量減少及び溶骨性病変が抑制された
(
C
r
o
u
c
h
e
re
ta
l,
2
0
0
1
)0Fc-OPGによって多発性骨髄腫誘発性骨病変が抑制される機序はマウ
スの臨形癌骨転移モデルについて先に述べた機序と問じ、すなわち腫壌に誘導される破骨細
胞形成の抑制であると推定された。多発性骨髄腫増殖の進行を遅延させる RANKL阻害の効
力は、血清パラプロテイン及び骨髄内多発性骨髄麗細胞の両者の減少、さらには多発性骨髄
麓の担がん動物の生存期間の有意な改善にて示された (
Y
a
n
d
e
r
k
e
r
k
e
ne
ta
l,2
0
0
3
)。加えて、
Hu/SCID 多発性骨髄腫モデ、ノレを用いた 2試験は、 RANKL但書 (RANK-Fcによる)によって
腫療誘発性の骨溶解と麓療組織量の両者(鼠清パラプロテイン値及び組織学的検査によって
測定)が軽減された (
P
e
a
r
s
ee
ta
l,
2001、Yaccobye
ta
!,
2
0
0
2
)。
2.
4 作用機序
孔<¥NKL は、骨芽細胞によって生成され、破骨細胞の最終分化、活性化、及び生存におい
L
a
c
e
ye
ta
!,
2000、
Laceye
ta
l,
て主要な役割を果たす TNFスーパーファミリーたん白質である (
1
9
9
8
)
0 RANKLは分泌型、膜結合型、又は膜結合型からの切断型があり、可溶性分子として
60
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
ヂノスマブ
周囲に放出される可能性がある(I
k
e
d
ae
ta
l,2
0
0
1
)。マウスにおいて、組換え型 RANKLは高
カルシウム血症、骨吸収の促進、及び骨粗繋症を引き起こす (
L
a
c
e
ye
ta
l,1
9
9
8
)。孔生NKLは
また、単離成熟ラット破骨細胞を活性化し、骨吸収能を増加させる (
B
u
r
g
e
s
se
ta
1,1
9
9
9
)。
前述の通り、 OPGは可溶性の内因性 RANKL阻害剤である。組換え型 OPGは、霊長類、
ラット、及びマウスなどの種々の動物種において孔生NKL阻害に有効で、ある。デノスマブ?も
孔生NKLを認識するため、その作用機序は OPGと類似している。したがって、組換え型 OPG
(例えば O
PG-Fc又は F
c
O
P
G
) は、骨疾患の各種非臨床モデ、ルにおいて孔生NKL阻害の薬力
)。
学的メカニズムを検討するためのサロゲート分子として笹舟されてきた(関 2・2
OPGは
、 1
1
0kD、内閣性、分泌型の糖たん白質の二量体である (
S
i
m
o
n
e
te
ta
1,1
9
9
7
) OPG
0
を過剰発現しているトランスジェニックマウスは大理石骨病を呈する (
S
i
m
o
n
e
te
ta
1,1
9
9
7
)。
対照的に、 OPG欠損マウスは重度の骨粗繋症を皇する (
B
u
c
a
ye
ta
1,1
9
9
8
)。組換え型 OPGを
動物に投与することでも、破骨細胞の抑制による骨吸収抑制が見られ (
S
i
m
o
n
e
te
ta
1,1
9
9
7
)、
これはデノスマブと一致した作用機序である。
骨吸収は、破骨細抱の動員又は活性化の抑制、あるいはその寿命を短縮させることによっ
て阻害できる。 OPGは破骨細胞の最終分化を阻害し(それによって成熟破骨細胞プールに影
響を及ぼし)、また成熟破骨細胞の活性を阻害する (
S
i
m
o
n
e
te
ta
1,1
9
9
7
)。さらに、 OPGはマ
ウス骨髄培養系において破骨細胞のアポトーシスを誘発する (
A
k
a
t
s
ue
ta
1,1
9
9
8
)。
種々の骨疾患の非臨床モデ、ノレにおいて、組換え型 OPG は想定された薬理学作用を示した
(
K
e
a
r
n
se
ta
1,2
0
0
8
)。組換え型 OPGは、ラットの OVXに伴う骨量減少を訪ぎ (
O
m
i
n
s
k
ye
ta
1,
2
0
0
8
)、様々ながんのモデルにおける腫療誘発性の破骨組砲形成並びにそれに引き続く骨溶解
R
o
o
d
m
a
na
n
d
を抑制し、さらには、骨転移の定着を抑制し、定着した骨腫療進行も抑制した (
D
o
u
g
a
l
l,2
0
0
8
)。多発性骨髄腫を窓着させたげっ歯類に孔生NKL題害剤である F
c
心 PGを投与
したところ、腫療による破骨細胞形成及び溶骨性病変が抑制され、また多発性骨髄腫の進行
が抑制された (
V
a
n
d
e
r
k
e
r
k
e
ne
ta
1,2
0
0
3
)0 OPGF
c又 は 孔<
¥
N
K
F
cによる孔生NKL親書は結腸
帽
C26腫蕩 (
M
o
r
o
n
ye
ta
1,2
0
0
5
) 又は肺腫蕩 (
O
y
a
j
o
b
ie
ta
1,2
0
0
1
) の拒癌マウスにおける HCM
を抑制することも示されている。骨転移によって生じる病変の様式に関して、 RANKL阻害
Z
h
e
n
ge
ta
1,2
0
0
7
a、F
e
e
1
e
ye
ta
1,2
0
0
6
)、造骨性 (
W
h
a
n
ge
ta
1,2
0
0
5、Z
h
a
n
ge
ta
12
0
0
3
)、
は溶骨性 (
ヲ
溶骨性と造骨性の混合型 (
S
a
n
g
a
ie
ta
1,2
0
0
8、 Z
h
a
n
ge
ta
1,2
0
0
1
) の腫蕩の進行を抑制した。
これら各々の実験において、骨麗療の進行の減少は破骨絡組の数又は活性の減少と関連して
THrP及び I
L1
s(Moronye
ta
1,1
9
9
9
) などの各種骨吸収促進物質によ
いた。また、 OPGは P
・
って誘発される高カルシウム血症を減少させ、アジュパント関節炎ラットにおける骨びらん
及 び BMDの低下 (
K
o
n
ge
ta
1,1
9
9
9
a
) を防ぐ上で有効であった。
6
1
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
デノスマブ
デノスマブはげっ歯類の
RANKLを認識しないこと、 huRANKLKIマウスはがんモデルに
は適していないことから、骨転移や多発性骨髄躍といったがん誘発性の骨病変における
RANKL経路の主薬力学及び孔久NKLの作用機作をさらに理解するうえで、げっ歯類にて経
換え型 OPG-Fcを用いた検討は妥当である。
以上より、
RANKLの担害とそれに伴う破骨綿綿形成の抑制は、多種の転移性腫擦によっ
て生じる様々な骨病変に対して有用である可能性がある。
62
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
ヂノスマブ
3 副次的薬理試験
且
RANK
尽 ANKL 経路は主に破骨細胞の形成、機能、及び生存を制御する。しかしながら、
RANK
尽 ANKL は免疫細胞にも発現しており、車管の生物学に影響を及ぼすとの仮説が立て
られている。本項では得られた実験デー夕、文献について考察する。さらに、謀、乳時の乳腺
発達、体温調節、新生仔歯牙萌出、骨成長に対する RANKL服審の影響について考察する。
非臨床モデ、ルに基づいた考えを以下に要約する。
札<¥NK
収 ANKL 経路はマウスの初期匹形成中の免疫系の発生の特定の局面において不
可欠であった。
札<¥NKLは成獣の免疫系の一部の細胞に発現しており、 i
nv
i
t
r
o活性を示したが、多岐
に渡る m VIVO免疫モデ、ノレにおいては、札生NKLによる免疫抑制は認められなかった。
マウス皮膚の
uv光誘発免疫抑制が RANKL阻害によって抑制されることが示されて
いるが、種々のそデ、/レにて皮膚免疫に対する影響を及ぼさなかった。
ホルモン及び発がん物質によって惹起される乳房麗蕩のマウスモデ、ルにおいて、
RANKL阻害は乳房腫擦の形成を遅延させた。
血管新生の刺激又は抑制への孔生N K
尽 ANKLの影響に関しては一貫したデータが得ら
れていなし、。
ただし、血管新生が関与することが明らかになっている同系及び異種移植モデ、ルに
おいて、孔生NKLの薬理学的阻害によって腫場増殖が持制された。
孔<¥NKL~且害により血管疾患に対する有害な影響はないことが示された。
孔<
¥
N
Kl
RANKLシグナリングによって授乳のための乳腺の発達が刺激され、 RANKL担
害によってホノレモンにより誘発される乳腺上皮の増殖が抑制された。
札<¥NK
戊 ANKL 阻害に伴い、新生仔ラットの長脅成長が抑制され、臼歯萌出が抑制さ
れた。
3
.
1 免疫細抱での RANK及び RANKLの発現とノックアウトマウスの観察結果
免疫系において、孔生NKLは活性化 T及 び B細胞に発現し、 RANKは主として、破骨細胞
及びマクロファージと共通系統の骨髄由来の成熟梼状細砲に限定して発現している
(Andersone
ta
l,1997、 Choie
ta
l,2001、 Wonge
ta
l,1
9
9
7
a
)。遺伝子欠損げっ歯類を用いた研
究において、 RANK
尽 ANKL経路の阻害効果が評価されている。 RANK及び孔生NKLは経形
成中の末梢ジンパ節の形成に不可欠で、ある。孔<¥NK又は孔生NKLの欠損したマウスは正常な
樹状細抱を有し、バイエノレ板を含む正常な粘膜関連リンパ組織が保たれていたが、他のすべ
ての末梢リンパ節を欠き、骨髄由来の破骨細胞も欠損していた (Konge
ta
l,1999b、 D
o
u
g
a
l
le
t
a
l,1
9
9
9
)。妊娠カニクイザルにデノスマブを 50mg/kgで月 l回、器官形成期から分娩までの
期間皮下投与した結果、孔<¥NK又は RANKL欠損動物と陪様に末梢リンパ節の形成不全が認
められた。したがって、デノスマブの高曝露により RANKl
RANKLシグナリングを限害した
場合には、リンパ節の形成に影響することが明らかとなった(試験報告書 112197)0 I
nv
i
t
r
o
63
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
ヂノスマブ
混合リンパ球反応では RANKLによって樹状細胞の寿命が延長し、樹状細胞刺激による T細
胞増殖が増強したと報告されている (
A
n
d
e
r
s
o
ne
ta
!,1
9
9
7
)。また、 OPGノックアウトマウス
では、おそらく、樹状細胞上の RANK
尽 ANKLの棺互作用が増強されたことにより、樹状細
胞の機能が充進していた (
C
h
i
n
oe
ta
!,
2
0
0
9
)0 I
nv
i
v
oでは、 RANKLノックアウトマウスは表
皮ランゲノレハンス細胞密度の低下を示した (
B
a
r
b
a
r
o
u
xe
ta
!,
2
0
0
8
)。これらの知見にもかかわ
らず、 RANK又 は 孔<¥NKLが完全に欠如した条件でも、樹状細胞及びマクロファージは骨髄
ta
!,
性前駆細胞からの正常な系列コミットメント、分化、機能的成熟が可能で、あった (Konge
1
9
9
9
a
、 Douga
I
le
ta
l,1
9
9
9
)。孔<¥NKL欠損マウスに T細胞依存性抗原であるキーホールリン
ベットへそシアニン (KLH) を免疫接種したところ、脹中心の正常な形成がおきたほime
ta
!,
2
0
0
0
)。さらに、後に詳述するように、薬理学的孔生NKL阻害後、宿主抵抗性モデ、ノレにおいて
正常な応答が開始され (
S
t
o
l
i
n
ae
ta
l,
2003、M
i
l
l
e
re
ta
l,
2007、Bachmanne
ta
!,1
9
9
9
)、成熟げっ
歯類 (
S
t
o
l
i
n
ae
ta
l,
2003、 S
t
o
!
i
n
ae
ta
!
,2007) 及び非ヒト霊長類の両者において新生抗原曝露
に対して応答し、免疫系の能力がインタクトであることが様々な免疫応答惹起モデルのデー
タにて示されている。これらデータと、その他の後述するモデ、ノレにおけるデータは、デノス
マブ、あるいはデノスマプのサロゲートである OPG-Fc又は RANK-Fcなどを用いて得られた。
デノスマブとは異なり、これらサロゲート RANKL阻害剤は、マウス及びラットの両者で効
果を示し、骨吸叡を担害する機序はデノスマブと類似している (
K
o
s
t
e
n
u
i
ke
ta
!,
2
0
0
9
)。
3
.
1
.
1
ノックアウトマウスで観察されるリンパ節形成不全並びに 8及び T細胞
発達の不全
妊娠約 1
4 日 目 の リ ン パ 節 の 臨 発 生 期 に お い て 、 孔 生NK及 び RANKLが リ ン パ 節
CD3-CD4+CD45+r
インデューサ -J細胞の分化に必須のメディエーターであることがノック
アウトマウス解析によって示唆されている (
M
e
b
i
u
s,
2
0
0
3
)。これらの動物では、リンパ球の
発生及び分化における変化も認められる (Konge
ta
!,1
9
9
9
b
)。例えば、孔生NKL
欠損マウスで
は初期 8細胞発生の変化 (B220+CD43十CD25-プロ B細胞から B220+CD4rCD2ゲプレB細胞への
分化の異常)及びT細胞発生の変化 (CD44-CD25+前駆締胞から CD44-CD25胸娘細胞への初
期 T細胞分化の減少を伴う胸腺締抱充実性の低下)、牌臓の細胞充実性の変化を伴わない牌臓
サイズの増大、及び歯牙萌出の阻害が確認されている (Konge
ta
l1
9
9
9
b
) RANKノックア
ヲ
0
ウトマウスでも、 B細胞発生の変化がみられ、牌臓内の成熟B締施が 50%
減少する。しかし、
胸腺サイズ(体重補正値)又は胸腺細柏の成熟に差はなかった。孔生NK
又は札久NKL
欠損動物
におけるリンパ球欠損について検討するため、 J
a
c
q
u
i
n らは RANK
欠損牌臓締胞を致死量放射
線照射した荷系マウスに移入し、 B細胞、 T細胞、ナチュラノレキラー (NK) 細胞、又は樹状
細胞集団に有意な変化はないことを造血器官由来の RANK
欠損細胞のフローサイトメトヲ分
析によって示した(Ja
c
q
u
i
ne
ta
!,
2
0
0
5
)。これらのデータから、 RANKノックアウトマウスで
認められたリンパ球発生変化は、造血細胞の内閣性の異常よりも、高度の大理石骨病動物に
おいては適切な骨髄微小環境が存在しないことが牒悶である可能性がある。
64
2
.
6
.
2 薬理詰験の概要文
ヂノスマブ
3
.
1
.
2 薬理学的 RANKL組害剤を投与した成熟マウスにおけるリンパ節発生、基
礎免護パラメー夕、抗原応答の解析
孔!
.
¥
N
K
又は RANKL欠損マウスの観察結果からは、主な免疫異常(末梢リンパ節形成不全及
びリンパ球不全)は初期匪発生の期間中に発現することが示唆される。成熟げっ歯類の免疫
パラメータに対する RANKL阻害の影響を、 OPG
過剰発現トランスジェニック動物を用いて、
あるいは組換え型 OPGもしくは RANK
剛氏をマウスへ投与して RANKLを薬理学的に阻害して
評価している。
孔
生NK又は RANKL欠損動物とは異なり、リンパ節形成前である妊娠 1
1 日目
(Mebius,
2
0
0
3
) から子宮内で OPGを高発現し、礼金NKLが阻害されているトランスジェニッ
クラットにおいては、妊娠 1
91
3及び成熟後のリンパ節、牌臓、絢腺は正常であり、歯牙萌出
も可能であった。しかし、骨量が上昇しており、胎仔期に RANKLが阻害されていることが確
認された (
S
t
o
l
i
n
ae
ta
l2
0
0
7
)。このレベルの OPG
過剰発現は骨量を増加させるが、正常なリ
ラ
ンパ範の発達を妨げることは無かった (
C
a
p
p
a
r
e
l
l
ie
ta
l,
2
0
0
3
)。成熟OPGトランスジェニック
ラット及びマウスにおいて、自然免疫応答及び液性免疫応答の変化を試験するための免疫応
答惹起(例:オキサゾロンに対する接触過敏症、 T細胞非依存性抗原ニューモパックス
[PneumovaxJに対する IgM
反応、 T締胞依存性抗原 KLHに対する IgG反応、又はリポ多糖 [LPSJ
に対するサイトカイン反応)を実施しでも、野生型対照動物と比較して有意な機能的変化は
認められなかった。また、抗原特異的記憶T締胞の産生及び機能を、免疫処置の 2
11
3後に CD4+
及 びCDS+T細胞数並びに KLH存在下での増殖を指標に測定したとき、 OPGトランスジェニッ
クマウスにて異常は見られなかった (
S
t
o
l
i
n
ae
ta
l2
0
0
7
)。マウス又はラットの OPG
過剰発現
ヲ
トランスジェニックによって孔生NK/
孔
生NKLシグナリングを祖害した結果、野生型の向腹仔
と比較し、リンパ節形成又はリンパ球機能、全身免疫グロプリン値、あるいは exv
i
v
oリンパ
球増殖の異常はみられなかった (
S
i
m
o
n
e
te
ta
l,1997、S
t
o
l
i
n
ae
ta
l,
2
0
0
7
)。
OPG トランスジェニック動物での観察結果と問様、成熟マウスへの組換え型 OPG-Fc投与
による薬理学的孔生NKL阻害にて免疫持制作患は認められなかった (
S
t
o
l
i
n
ae
ta
l,
2
0
0
3
)。そ
の理由として、ハプテン、オキサゾロンに対する接触過敏症などの細胞性反応に対して影響
が無かったこと、肉芽腫形成及び微生物感染後の感染量(後述)に対して影響が無かったこ
と挙げられる。 OPG-Fcを投与したマウスは抗原爆露に反応し、対照たん自である Fcを投与
したマウスと比較したところ、 T細胞依存性拡原 KLHに対する IgM及び IgG芯答の増強を
含むいくらか充進した抗 KLH抗体反応を示した。 T細胞非依存性抗原 Pneumovaxに対する
IgM 産生も、 OPGFc投与動物では対燕たん白である Fc と同等あるいはそれ以上で、あった
醐
(
S
t
o
l
i
n
ae
ta
l,2
0
0
3
)。以上の成熟マウスでのデータによると、細胞性及び液性免疫応答は
孔!
.
¥
N
K
L阻害によって抑制されないことを示唆している。
3
.
2 げっ歯類荷主抵抗性モデルにおける薬理学的 RANKL臨害
組換え型孔!
.
¥
N
K
L組害剤である RANKFc
又は OPG-Fcの薬理学的用量をマウスに投与すると、
附
げっ歯類宿主抵抗性モデ、ノレにおける免疫応答は RANKL阻害によって説乱されないことが示
65
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
デノスマブ
されている (
S
t
o
l
i
n
ae
ta
l,
2003、 M
i
l
l
e
re
ta
l,
2
0
0
7
)。例えば、インフルエンザウイノレス感染に
対する応答への RANKL阻害の影響がマウスで評価されている。マウスにプラセボ、デキサメ
タゾン、又は RANKL陸害剤の RANK-Fcを投与した後、インフルエンザウイルスを感染させ
M
i
l
l
e
re
ta
l,
2
0
0
7
)。組換え型RANK-Fc(RANK
細胞外領域と Fc
領域との融合たん白質)は
た (
OPGと類似した様式で、孔生NKLを阻害するため、破骨細胞の形成、機能、生存を抑制する (
M
i
l
l
e
r
e
ta
l,
2
0
0
7
)。プラセボ又はRANK-Fc
投与動物は間程度のウイノレス排除、紹胞傷害性T絡組活性
化、抗インフノレエンザ抗体形成を示したのに対し、既知の免疫抑制剤であるデキサメタゾン
を投与した動物ではウイルス排除が減弱するとともに、抗インフノレエンザ特異的抗体の出現
が低下した。この結果は、ウイルス感染に対する自然免疫及び獲得免疫の機能が正常で、ある
ことを示す。カノレメットゲラン梓蘭(ウシ型弱毒結核菌、 BCG) 感染応答に対する RANKL
限害の影響を評価するために、孔生NKL阻害剤である OPG-Fcを感染 7日後からは日後までマ
ウスに投与した (
S
t
o
l
i
n
ae
ta
l,
2
0
0
3
)。この投与法では、肝撰傷、肉芽腫形成、 BCG
感染量を
指標とした BCG感染に対する指主反応に変化はなかった。リンパ球性脈絡髄膜炎ウイノレス
(LCMV) を感染させた正常及びCD40欠損マウスでの RANKL阻害の影響が評価されている
(Bachmanne
ta
l,1
9
9
9
)0 RANK-Fcを投与した正常マウスは対照マウスと同等の LCMV
特異的
IgG反応を示し、同程度の数の正常構造の経中心を形成し、それゆえに RANKI
孔
生NKL相互作
用はT細胞と B細胞の共役において重要な役割を果たすものではないことが示唆された。きら
に、孔久NKLを阻害しても LCMV特異的急性細胞傷害性T細胞 (CT
L)反応に影響はなく、正
常CD4+T細胞反応は変化しなかった。これに対して CD40 欠損マウスでは正常な眠中心反応
を開始することができず、 LCMV
特異的 IgG反応の低下にみられるように、免疫グ、ロプリンの
クラススイッチが不全であった。このため上記の感染性病原体による免疫系応答惹起のモデ
ルにおいて、免疫系の正常な反応の開始は RANKLに依存していない。
3
.
3 げっ歯類実験的昌己免疫モデルにおける薬理学的 RANKL臨害
RANKL 題審の免疫及び炎症パラメータに対する影響は様々な実験的自己免疫モデ、ノレにお
いても評値されている。重度の関節炎症、骨及び軟骨破壊、並びに運動障害を特徴とするす
細胞依存性のラットアジュパント関節炎モテ、ルにて OPG 投与による RANKL~.EI.害が評価され
た (Konge
ta
l,1
9
9
9
a
)。疾患の開始時に OPGを投与したとき、骨及び軟骨破壊は抑制された
が、免疫学的反応に変化はなく、対照動物と陪じ広範囲の単核細胞浸潤及びパンヌス形成が
確認された。このことから、 T細胞が介在する関節内の炎症に対する影響はないと考えられ
た。同様に、 RANKL 阻害による骨及び関節の保護作用は容易に明らかであるが、炎症性関
範炎のラットにおいて、関節腫脹又は免疫メデイエーターに変化は認められなかった (Kong
e
ta
l,1999a、S
t
o
l
i
n
ae
ta
l,
2005、Romase
ta
l,
2
0
0
2
)。実験的関節炎モデ、ノレにおける上記のデー
タから、 RANKL 阻害が予測通りに薬力学的効果として破骨細胞抑制を示し、炎症にて誘発
される骨びらんの抑制を示したが、免疫又は炎症反応に対する影響はなかった。
免疫不全の C.B.
l7マウスに CD4+CD45RBhゆ T細胞を移植して得られるマウス炎症性腸疾患
66
2
.
6
.
2 薬理詰験の概要文
ヂノスマブ
モデ、ノレにて RANKL坦害の影響が評価された (Bymee
ta
l,
200針
。 CD4+CD45RBhighT細胞を投
与したマウスは骨減少症及び大腸炎を発現した。 FcOPGの予防的投与によって RANKLを阻
刷
害したところ、このモデルの骨密度は増加したが、消化管炎症又は骨髄への宵布欄αを発現す
る炎症性細胞の浸潤に対する影響はなかった。 3
!Jの免疫不全動物で、の大腸炎モデ、ノレにおいて、
i
nv
i
t
r
oで
、は CD4+CD25+崩御性T細胞による CD4+T
細胞の抑制は抗RANKL拭体投与によって阻
害されなかったが、 CD4+CD2ダ制御性T細胞による CD4+CD45RBhigh T細胞介在大腸炎の抑制
T
o
t
s
u
k
ae
ta
l,2
0
0
9
)。さらに別の免疫不全マウ
は、抗RANKL抗体投与によって組害された (
ス大腸炎モデ、ノレ(IL・2欠損マウスにおける自然発生性大腸炎)では、 Fc-OPGを投与したとこ
A
s
h
c
r
o丘e
ta
l,
2
0
0
3
)。上記の研究において、腸管炎症の惹起因
ろ大腸炎の発現が抑制された (
子は細胞移植 (CD
どCD45RBhighT細胞)、あるいは主要な免疫活性分子(すなわち I
L
2
) の完
全な欠損であり、これらの異なるそデ、ル関で一見矛臆する結果が得られている。したがって、
消化管免疫における RAN
Kl
RANKL経路の役割を最も反映する解釈が依然として明確でない。
欝炎症中に角化細胞にて RANKL発現が増加することが 1件報告されている (
L
o
s
e
re
ta
l,
皮j
2
0
0
6
)。角化細胞特異的プロモーターで孔<¥NKLを発現する孔生NKLトランスジェニック動物に
おいて、札<¥NKLの過剰発現によって皮溝接触過敏症反応が低下し、同時に皮膚の CD4+CD25+
制御性T細胞が増加した (
L
o
s
e
re
ta
l,
2
0
0
6
)。この研究では、
uv
光によってマウス角化縮施中
の札生NKLが 誘 導 さ れ 、 そ の 反 応 は CD4+CD25+制 御 性 T細 胞 の 増 加 及 び 皮 膚 免 疫 (DTH:
d
e
l
a
y
e
d勺 peh
y
p
e
r
s
e
n
s
i
t
i
v
i
t
y,遅延型過敏症)反応の低下と相関していた。マウスの u
v
光に誘
発される接触過敏症の低下は RANKL阻害によって抑制された (
L
o
s
e
re
ta
l,2
0
0
6
)。これに対
して、 OPGトランスジェニックマウスと野生型間麗仔にてオキサゾロンで惹起された耳介の
庫さの増加量に差が無く (
S
t
o
l
i
n
ae
ta
l,2
0
0
7
)、OPGトランスジェニックマウスの DTH
皮芯が
影響されないことが示されている。同様に、マウスに OPG即日を短期間投与してもハプテンに
対する DTH反応への抑制又は増強は確認されなかった。一方、細胞傷害性Tリンパ球抗原 4
(CTLA4) とれとの融合たん自質 (CTLA4-Fc) でDTH
反芯が明らかに抑制された (
S
t
o
l
i
n
ae
t
a
l,
2
0
0
3
)。
同 種 異 系 梓 島 細 胞 移 植 マ ウ ス モ デ ル に お い て 孔 生NKLの 役 割 が 検 討 さ れ て い る
(
W
o
j
t
u
s
c
i
s
z
y
ne
ta
l,2
0
0
9
)0 I
nv
i
t
r
oにて CD3/CD28艇激によって CD4+T
細胞上の孔生NKLの発
現が増加するが、孔生NKLを阻害しでも混合リンパ球の増殖を有意に変化させることはなく、
CD154組害によって引き起こされる増殖抑制を促進した。 I
nv
i
v
oにて RANKL阻害離を短期間
投与しても同種異系移植での生存に影響は無く、長期間投与では同種異系移植での生存が延
長した。
3.
4 正常免疫げつ詣類がんモデルにおける薬理学的 RANKし阻害
骨臆療及び骨転移の薬理学的モデル(第 2.3項参照)にて骨における腫蕩の生着及び増殖
に適した環境を確立する際の RANKLの役割が論議されている。得られている実験データは、
67
2
.
6
.
2 薬理詰験の概要文
ヂノスマブ
孔
生NKL による破骨細胞の活性化によって骨吸収が増強し、臆療の生存を支援する増殖因子
の放出に韮るというモデ、ノレの裏付けとなっている。これらのデータは免疫不全マウスにヒト
腫療を異種移植しているため、腫蕩増殖に対する免疫系の潜在的寄与が明らかにされていな
い。免疫不全マウスに異種移植したとト腫擦の、抗腫蕩免疫の評価における有用性は限定的で
あるため、免疫系及びがんを研究するために閥系マウスを用いる意義は十分に立証されてい
る。したがって、正常免疫マウスモデルにて、多発性骨髄腫、ホノレモン及び発がん物質に誘
発された乳腺腫療形成、及び黒色腫の骨転移のモデノレに対する RANKL限害の効果が評価さ
o
n
e
s らは、 C57BL
l
6同系マウスに移植した B16FI0黒色腫細胞が、骨、卵巣、副腎、
れた。 J
及び脳に転移することを示した (
J
o
n
e
se
ta
l,
2006)。黒色躍の拒癌マウスに OPG-Fc (
1mg/kg/
1
3
)を投与したところ、麗療移植 1
7日後の骨における黒色腫の麗蕩組織量が有意に減少した。
黒色腫細胞の卵巣、副腎、脳への転移は、溶媒コントロール群と OPG-Fc投与動物とで違い
7日障
がなかった。また、マウスに OPG-Fcを投与したところ脊椎の腫療経織量が減少し、 1
の持点で溶媒投与マウスにて 100%
観察される麻嘩症状の発現率が低下した。多発性骨髄麗
の同系マウスモデル (C57BLKaLwR
話)においても、 RANKL担害によって腫場組織量が減少
し、それに応じて生存率も増加した (Vanderkerkene
ta
l,2003)0 Fc
心 PG投与 (
2
5mglkg、遡
3 回)によって多発性骨髄麗の腫蕩組織量(フローサイトメトリによって測定)が減少し、
腫蕩移植後 2
8日呂において、麗蕩組織量のサロゲートである血清パラプロテインの減少と相
関していた。また、 Fc-OPG投与によって病的状態の開始も 25%遅延した。
乳腺上皮細胞における RANK と孔久NKLの発現は妊娠期間中、厳密に制御されており、
RANKL は乳腺組織にてプロゲステロン、プロラクチン、 PTHrP によって制御されている
(
F
a
t
ae
ta
l 2000) RANKLや 孔<¥NKノックアウトマウスにおいては乳腺の発達は妊娠まで
ラ
0
正常であり、妊娠すると、母乳の分泌に必要な小葉抱巣状構造の形成不全となる。 MMTVプ
ロモーターを用いた乳腺にて孔<¥NK を過剰発現するトランスジェニックマウスでは妊娠時
に恒常的な乳腺上皮細胞の増殖が見られ、その結果、乳分泌小葉膿胞の分化異常を生じた
(Gonzalezδuareze
ta
l,2007)。次にホノレモン及び発がん物質によって惹起されるマウス癌モ
デルにおいて、 RANKの過剰発現が乳腺の増殖、乳腺臆蕩形成へ与える影響を調べることを
目的として実験を実施した。加えて、 MMTド孔生NKと野生型マウスにおいて、乳膿の前癌病
変又は撞療性病変の形成、乳腺上皮細路の増殖、サイクリン Dl の発現に対する孔生NKL阻
幽
孔<¥NKマウス及び野生型 C57BL
l
6マウスにて、
害の効果を評価した。免疫系の正常な MMTV
マウス RANK-Fc (
M
i
l
l
e
re
ta
l,2007) を用いて RANKL を薬理学的に姐害した。組換え型
RANK-Fcは OPGと類似した様式で、札<¥NKLを阻害し、それゆえに破骨細胞形成、機能、生
存を抑制した。
腫蕩形成に対する乳腺での孔久NK過剰発現の影響を調べるために、プロゲステロンホルモ
ン誘導体(酢酸メドロキシプロゲステロン
ラセン
[
M
P
A
J
) と発がん物質(ジメチノレベンズアント
[
D
抗B
A
J
)の併用処置によって未交尾マウスにて麓壌を形成させる、確立された乳房
68
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
デノスマブ
発がんモデルを用いた。野生型マウスは MPAと DMBA処置によって、 DMBA最終処置後、
中央値 1
2
9日で乳房腫携を形成した。 MMTV-RANK トランスジェニックマウスでは野性型と
5 日に短縮していた(試験報告書
比較して明らかに乳房腫療の形成が充進しており中央値が 8
R20090211)0 MMTVRANK マウスの乳房腫蕩形成元進は乳房前癌病変、乳腺上皮細胞の増
刷
殖、乳膿上皮のサイクリンDlの上昇と相関していた(試験報告書R20
0
9
0
2
1
1
)。
RANKL~且害の乳腺麗蕩形成への影響を調べるために、 MPA と DMBA で処置したマウスに
1
0mg/kgの孔t¥
NK-Fcを投与した(皮下投与、 DMBA処置開始時から試験終了まで継続的に
0 MMTV-RANKマウスに孔t¥
NK-Fcを投与すると触知可能な乳腺腫擦が形成される
週 3回 )
までの中央値が有意に遅延した (DMBA最終投与後から RANK-Fcで 207日
、 PBSで 8
5日
)
。
幡町
札
生NKL限害による乳腺腫療形成の遅延は腺癌の発現頼度の減少と梧関していた。 RANK
による孔生NKL限害によって、 DMBA最終投与後から 4週又は 7灘間で MMTV
帽
孔
t
¥
NKマウ
スの前癌病巣の数が減少し、初期の段階においても MMTV
剛
RANKマウスの乳腺上皮細胞の
増殖、サイクリンDlの発現が低下していた(試験報告書R20090211)。前癌病変の数の減少、
乳腺上皮細胞と前癌病変の増殖低下 (BrDU標識による解析)が触知可能な腫擦を有するマ
ウスの剖検にて観察された。孔生NιFc処置後には新生物の増殖低下の傾向がみられたが、結
果は有意でなかった。しかし、考慮すべき点として、様々な腫擦の組織像が存在し、その比
率は投与群開でばらついており、得られた腫蕩増殖比の平均値がぱらついていることに関係
している可能性がある。以上の結果は、発がん過種において札t¥
NKL~且害が乳腺上皮細胞の
増殖を低下させ、乳践における麓蕩の誘導と進展を減少させることを示唆している。
トランスジェニックで、ないマウスにおいて、乳房麗蕩形成に対する RANKL阻害の効果を
調べるために、上記のスケジュールで MPAとDMBAとで処置した野生型のマウスに 1
0mg/kg
の RANK剛れを投与した。野生型 C57BL
l
6に RANK-Fcを投与すると乳房腫擦の頻度が有意
に減少した。溶媒を投与した野生霊マウスの 100% (
5
1例中日例)が乳房腫蕩を形成する時
点では、 RANK-Fc処置した野生型マウスの 12% (
3
3例中 4例)のみに臆蕩が検出された。
さらに、野生型のマウスにおいても RANKFc投与開始から早期のうちに乳腺上皮細施の増
働
殖とサイクリン D1 を高発現している細胞の比率が減少していた(試験報告書 R20090211)。
触知可能な腫療を有するマウスの部検にて、 RANK-Fc処置群では乳腺上皮細砲と前癌病変の
増殖抑制の傾向がみられたが、札t¥
NK-Fc処置群のサンプノレ数が限られ、癌組織の聖が変化し
ていたことが交絡因子となっている可能性がある。これらのデータから、 MMTV
剛
RANKマウ
スの知見と同様に、野生型マウスの乳娘においても、発がん過程の RANKL阻害が乳膿上皮
細胞の増殖を低下させ、腫蕩形成を顕著に抑制し、進行を遅延させることが示唆された。
以上の結果より、ホルモン及び発がん物質依存的なマウスモデルにおいて、乳腺上皮細胞
の孔t¥
NKL依存的なシグナノレが増加すると乳腺上皮細胞の増殖が高まり、前癌病変と腺腫の
数が増加することが示された。ホノレモン及び発がん物質処置後に、薬理的に RANKL を
69
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
ヂノスマブ
(
孔<
¥NK-Fcを用て)阻害すると、 MMT
仏 RANKだけでなく野生型の C57B
L
l
6マウスにおい
ても乳房腫壌の進展が減少した。孔生NKL 阻害による麗蕩形成の減少に先立つて前癌病変の
減少がみられ、ホルモン及び発がん物質によって誘発される乳腺上皮の増殖やサイクリン Dl
の発現の即時かっ継続的な低下との関連性が認められた。
要約すると、 RANKL阻害剤 (OPG-Fc又は RANK-Fc)を免疫系が正常な成熟マウス (C57BL
l6
又 は C57BLKaLwRijパックグラウンド)に投与すると臆蕩形成、麓虜増殖、及び転移が抑制
された。
3
.
5 血管新生
OPG及 び RANKLの血管新生に対する産接的な影響も、 i
nv
i
t
r
o及 び e
xVIVOモデ、/レを用い
て報告されている。結果は研究開で矛盾しており、 OPGによって血管新生が抑制されるとの
報告もあれば増強されるとの報告もある。一方、 RANKL についても血管新生の阻害と促進
の両者が報告されている。 McGonigleらによる論文 2報では、孔<¥NKL又 は OPGの血管新生
機能に対する影響が研究された (McGoniglee
ta
l,2008、2
0
0
9
)。ラット大動脈リング標本又
はヒト購帯静脈内皮細胞 (HUVEC) を用いた i
nv
i
t
r
o研究から、札<¥NKLが微小血管の形成
数を減少させ、 HUVECのアポトーシスを誘導することが示唆された。基礎微小血管形成(基
礎培地中の培養ラット大動脈リング標本)及び血管内皮増殖因子 (VEGF) 誘発微小血管形
成の両者に対し、 RANKLによる抑制作用が観察された。逆に、 OPGを添加したところラッ
ト大動脈リングアッセイでの微小血管形成が増強し、 HUVEC 内の生化学的シグナリング経
路 (pERK、pAKT)が刺激された。別の研究では、 OPG投与によって増殖因子除去後の HUVEC
又はとト皮膚由来内皮細胞 (HuDMEC) の数が増加した (
C
r
o
s
se
ta
l,2
0
0
6
)。この論文では
HuDMECの内皮管腔形成を刺激する OPGの効力も報告されている。またとト微小血管内皮
締 胞 (HMVEC) に OPG を 添 加 し た と こ ろ 細 組 の 増 殖 及 び 遊 走 が 約 2 倍 に 増 加 し た
(
K
o
b
a
y
a
s
h
iSakamotoe
ta
l,
2
0
0
8
)0 C
r
o
s
sら (
C
r
o
s
se
ta
l,
2
0
0
6
)及 び McGonigleら (McGonigle
同
e
ta
l,
2008、2
0
0
9
) とは異なり、 Cackowski ら (
C
a
c
k
o
w
s
k
ie
ta
l,
2
0
1
0
) の最近の研究によると、
OPGは exv
i
v
oマウス中足血管新生アッセイで血管新生抑制作用を示すことを示している。
このアッセイでは OPGの添加によって基礎血管新生分岐が用量依存的に姐害された。血管新
生を臨書する OPG濃度にて、 RANKLが阻害され、期待された薬力学効果が見られるかを示
すために、内部対照(骨吸収阻害)実験として、破骨細胞活性の指標である T孔 ザ 鑑 を み た
ところ、有意に低下した。
他の公表文献では、 i
nv
i
t
r
oとi
nv
i
v
oの両者で、RANKLが血管新生を阻害するよりもむしろ刺
xv
i
v
o、i
nv
i
t
r
o、i
nv
i
v
oアッセイ系でRANKLによる血管新
激すると報告している。例えば、 e
生刺激が恭されている (Mine
ta
l,
2
0
0
7
)。マウス大動脈リングアッセイではRANKLによって
61
3自に微小血管韻出が有意に誘導された。陪様の孔生NKLによる刺激作用は i
nv
i
v
oマウスマ
トリゲ、ル血管新生アッセイにて CD31十内皮細胞の計測によって観察されており、マウス角膜
70
2
.
6
.
2薬理詰験の概要文
ヂノスマブ
ポケット法にでも i
nv
i
v
oで確認されている (
5倍の増加)。同じグ、ループによるニワトリ襲尿
膜 (
CAM)法を用いた研究では、 RANKLによって新生血管形成が顕著に刺激された (
K
i
me
t
a
l,2
0
0
2
)。この研究においては、ヒト RANKLのニワトリ RANK
への結合能が明確でないとい
う開題点がある。ヒト RANKLは成熟ニワトリ破骨細砲を活性化すると報告されているが、ニ
ワトリマクロファージからの破骨細胞形成作用を示さなかった (
B
o
i
s
s
ye
ta
l,2
0
0
1
)。このた
め、ヒト RANKL
のニワトリ RANK
への結合は最適でない可能性が示唆される。ただし、ヒト
孔
生NKLはマウス RANK
に対しヒト RANKと同等の親和性で結合し、マウスマトリゲノレプラグ
アッセイでもヒト RANKLによる mVIVO血管新生誘導能が確認されているほi
me
ta
l,
2
0
0
2
)。
nv
i
t
r
o実験の記述がなされている。 Min ら
孔
生NKLの刺激作用に関連して、締胞を用いた i
im らは、 i
nv
i
t
r
oにて内皮細抱に対する刺激作用を検討した (
M
i
ne
ta
l,2
0
0
7、Kime
ta
l
及び K
ラ
2
0
0
2
) RANKLによって HUVECの内皮一酸化窒素合成酵素 (
e
N
O
S
)活性が増加した。 HUVEC
において、用量依存的に RANKLが生化学的シグナリング(細胞外シグナノレ制御キナーゼ、
0
[ERK] リン酸化を含む)、細胞遊走、及び増殖を刺激し、単回皮下投与で毛細血管管腔ネッ
トワーク形成を誘発した。 M
i
n らの論文では、 HUVECを VEGFで前処置すると ERK活性化
及び管腔形成に対する RANKLの効果が増強するとも報告している (
M
i
ne
ta
l,2
0
0
3
)。
の影響を i
nv
i
v
oで検討した報告としては、全長 OPGをへパリン含有
血管新生に対する OPG
ハイドロゲ、ノレ中にいれたもの (
M
c
G
o
n
i
g
l
ee
ta
l,2
0
0
8
)がある。また、げっ歯類において、 VEGF
と塩基性線維芽細胞増殖因子 (
b
F
G
F
) によって誘導される血管新生への紐換え型 O
P
G
F
cの
影響を調べた 3
試験がアムジェン社にて実施されている(試験報告書R20
0
2
2
6
6、R20
0
2
2
0
4、
R
2
0
0
2
2
6
7
) OPGをへパリンハイドログノレに混入させてマウスに移植すると、 CD31陽性血
0
管染色で評値したところ、移植周囲の新生血管形成が 2
倍に増強した (
M
c
G
o
n
i
g
l
ee
ta
l,2
0
0
8
)。
観察された影響は、 VEGF
でみられるものより有意に低かった。別の 3
試験として、ラット角
膜デ、イスク移植モデルにおける VEGF
又はb
FGF
誘発新生鼠管形成が実路された(試験報告書
R
2
0
0
2
2
6
6、R20
0
2
2
0
4、及びR
2
0
0
2
2
6
7
)。このうち VEGF
誘発角膜血管新生の最初の研究では、
OPG-Fc (
4mg/kglS、皮下投与)をマウスに全身投与したところ、溶媒コントローノレ群と比
較して 7日後の血管数において、統計的に有意な増加 (
p<0
.
0
0
7、2.2倍)が誘発された(試
験報告書R20
0
2
2
6
6
)。反復実験では、向じ投与量及びスケジューノレで、 O
P
G
F
cを全身投与した
誘発血管新生反応に有意差はなかった(1.1
ところ、溶媒コントロール群と比較して、 VEGF
倍増加) (試験報告書R20
0
2
2
0
4
) 。同様に、 O
P
G
F
cを全身投与したところ (4mg/kgl日
、 7
a需)、読ま媒コントロール群と比較して bFGF誘発血管新生反応に対する影響
(
0
.
8倍増加、
有意ではない)はなかった(試験報告書R
2
0
0
2
2
6
7
)。
3
.
6 腫揚 l
f
n管新生
腫蕩増殖における血管新生に対する RANKL ~且害の影響に関し、孔<\NKL 陸害弗Ij (例:
OPGF
c、R
A
N
K
F
c
) を用いて護数の非臨床試験が実施されており〈各試験において RANKL
“
7
1
2
.
6
.
2薬理詰験の概要文
デノスマブ
阻害による腫揚増殖抑制、腫蕩進行抑制、あるいはモデルによっては腫療への無影響が確認
されている。 OPG-Fc処置による骨の腫療紐織量減少の結果は、効力を裏付ける試験の項(第
2.3項参顛)に記載されており、試験報告書R2006160、R2006161、R20070953、R20080161、
R20080162、R20080083、R20070963、R20080310、R20080331、及び R20080332がそれに該当
する。これらの試験で使用したマウス痛モデ、ノレの多くは組織学的観察又は血管新生の薬理学
的罷害によって確認されているように、骨腫蕩の進行に腫蕩誘発性の血管新生が随伴するモ
8
2
3
1 骨転移モデ、ノレでは、マウスの骨への腫虜細胞の侵
デ、ノレで、ある。例えば、乳痛 MDAふ1
ta
l,2
0
0
5
)。
入によって罵所 VEGF が増加し、血管新生形成が増強される (Shimamurae
MDA-MB2
3
1 細胞はラットの骨の新生息管形成を誘発し、 MDAふ1B2
3
1 担癌動物にベパシ
帽
剛
ズマブ、を投与すると腫蕩誘発性の血管新生が有意に抑制された (
B
a
u
e
r
l
ee
ta
l,
2
0
0
8
)。効力を
.
3.
2.
1項参照)にて述べたように、 OPG-Fc投与によって MDA-MB2
3
1
裏付ける試験の項(第 2
・
骨腫擦の進行抑制が確認された(試験報告書R2006161)o PC-3前立腺癌骨転移モデノレで、は、
他の転移部位と比較して骨での VEGF及び bFGF値の増加が確認されており、イマチニブ、を
U
e
h
a
r
ae
ta
l2
0
0
3
)。同様
投与した祖癌動物では骨腫療の発現率が低下し大きさが縮小した (
ラ
に
、 PC-3骨腫壌の増殖は抗 VEGFR2抗体の投与によって抑制された (Sweeneye
ta
l,2
0
0
2
)。
孔
生NKL阻害 (OPG-れによる)によって楼骨性骨病変が抑制されるとともに、骨盤携の進行
が抑制された(試験報告書R20080083及び第 2.3.3項参照) C4-2B造骨性前立腺癌骨転移モ
0
デノレでは、 PTK787 (VEGFRチロシンキナーゼインヒピター)の投与によって前立腺癌の骨
病変の進行が抑制され (
K
i
t
a
g
a
w
ae
ta
l,2
0
0
5
)、孔生NKL阻害は定着した C4・2B骨腫療の進行
Q
u
i
n
ne
ta
l,
2005、WoodsI
g
n
a
t
o
s
k
ie
ta
l,
2
0
0
8
)。多発性骨髄
を抑制することが示されている (
臆の 5Tマウスモデルで、血管新生を解析したところ、 5Tの多発性骨髄腫の進行に伴い骨の微
小血管密度が増加することが示されており
(
A
s
o
s
i
n
g
he
ta
l,2
0
0
4
)、 5T33MM モデルにて
Fc-OPG投与後に多発性骨髄麗の腫揚増殖の進行が抑制された (
V
a
n
d
e
r
k
e
r
k
e
ne
ta
l,
2
0
0
3
)。こ
のように、骨腫擦の進行の擦に、腫壌によって血管新生が植伴する、血管新生阻害処置に応
答性を示すげつ爾類モデ、ノレにおいて、 RANKL 阻害によって、骨腫蕩の進行抑制が観察され
た。したがって、これらのモデルは RANKL阻害、血管新生、及び麗療進行の関の関係を龍
べるうえで適切であると考えられる。
3
.
7 血管石灰化とアテ口一ム性動脈硬化
OPGノックアウトマウスにおいては孔<
¥
.
N
K
L活性が措抗されていないため、中等度から震
度の血管石灰化を示すことが報告されている (Bucaye
ta
l,1
9
9
8、Mine
ta
l,
2
0
0
0
)。逆に、デ
ノスマブ、を含む組換え裂孔久NKL龍害離を投与すると血管石灰化が顕著に軽減することが棲
P
r
i
c
ee
ta
l,
2
0
0
1a
、Moronye
ta
l,
2008、F
i
n
g
e
re
ta
l,
数の血管疾患動物モデノレにて示されている (
2009、H
e
l
a
se
ta
l,2
0
0
9
)。また、 RANKLの投与によって I
K
K
α 依存的な経路で血管平滑筋線
胞の石灰化が増加した (
P
a
n
i
z
oe
ta
l,
2
0
0
9
)。この研究から、血流にある孔<
¥
.
N
K
L
l
OPGの比率
ではなく、血管壁に局在して発現している孔生NKLが凪管の若灰化進展に震要であることが
示唆された。一方で、、デノスマブを最大 1
2カ月間投与したサノレにおいては血管石灰化は認め
7
2
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
デノスマブ
られなかった(試験報告書 1
0
2
0
9
0
)。
これらの所見に基づく解釈は、破骨細胞を介する骨基質からのカルシウム及びリン酸塩放
出によって血管石灰化が促進され、ピスフォスフォネートを含む骨吸収抑制薬によってこの
放出を阻害すると血管石灰化が抑制される (
P
r
i
c
ee
ta
l,
2
0
0
1
b
) ということである。この概念
の更なる裏付けとして、 OPGノックアウト動物においては血管石灰化が増悪することが示さ
れており、おそらくこれらの動物においては、 RANKL 活性が措拭されないために高水準の
骨代謝がおきていることに起因している。 OPGが欠損したアポリポたん白 E (ApoE) ノック
アウトマウスではアテローム性動脈硬化症病変が増加した (
B
e
n
n
e
t
te
ta
l,
2
0
0
6
)。マウスのア
テローム性動脈硬化症モデルにおいて孔<¥NKLを阻害すると、鼠管石灰化が抑制され、プラ
ークの安定性が向上したが、アテローム性動脈硬化症の病変進行、炎症性細胞のプラークへ
の浸潤、循環血中サイトカイン値、又は血柴コレステロール値に対する影響は伴わないこと
が示された (Moronye
ta
l,
2008、O
v
c
h
i
n
n
i
k
o
v
ae
ta
l,
2
0
0
9
)。また、 RANKLはとトにおいてプ
ラークの不安定化や破壊を促進することが示唆されている (
K
i
e
c
h
le
ta
l,2
0
0
7
)。さらに、デ
ノスマブを 1
2 ヵ月間投与したサノレの血管に病理組織学的異常は認められず(試験報告書
1
0
2
0
9
0
)、最大 1
6ヵ月間投与したサルにおいても循環血中コレステロール値の変化は認めら
れなかった(試験報告書 102090及び 1
0
3
9
8
1
)。
したがって、血管疾患モデ、/レによる実験データにて示されるように、デノスマプ又は
孔<¥NKL 阻害一般によって血管疾患が促進又は増悪することを示唆する証拠は得られていな
し
、
。
要約すると、 RANKL 阻害には血管石灰化に対する保護作用があり、アテローム性動脈硬
化症に対する作用を示さないことが非臨床データから示唆される。
3
.
8 RANKL及び RANKノックアウトマウスで観察された授乳不全
孔
生NK又は RANKLノックアウトマウスにおけるその他の観察所見として、乳腺の成熟阻
害による授乳不全がみとめられた (
F
a
t
ae
ta
l2000、M
a
r
t
i
na
n
dG
i
l
l
e
s
p
i
e2001)。妊娠中の小葉
ラ
腺胞膜の発達不全により、母動物は新生仔に十分に授乳できなかった。妊娠中の乳腺内で
RANK及 び 孔<¥NKL発現は空間的にも時間的にも厳密に調節されており、乳膿の発達を制御
G
o
n
z
a
l
e
z
ふm
reze
ta
l2
0
0
7
)。ウイルスプロモータにて制御された RANK乳腺発現
している (
ヲ
モデノレで、は、 RANK によって乳腺内の細胞の増殖が充進し、膜胞の分化が擦なわれていた。
ta
l,
2
0
0
8
)。さらに、
また、 RANKL~J3.害によって乳腺内の細胞増殖が持制された (Branstetter e
札<
¥NK/RANKLはプログステロンとプロラクチンとの院のシグ、ナノレ経路を司り、
I
K
K
α による
ta
l,2
0
0
1、
サイクリンDlの誘導を介した増殖誘導を司ることが示されている (Cao e
M
u
l
a
c
J
e
r
i
c
e
v
i
ce
ta
l,
2003、S
r
i
v
a
s
t
a
v
ae
ta
l,
2
0
0
3
)。妊娠カニクイザルにデノスマブを 50mg
/
kg
で月 1回、器官形成期から分娩までの期間皮下投与した結果、乳腺組織及び乳汁分泌は対照
73
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
デノスマブ
群と差はなく、投与に起因した悪影響は認められなかった。分娩後 1
4日及び 28 日における
デノスマブ、の血清中濃度に対する乳汁中濃度の割合の平均はそれぞれ 0.
48%及び 0.
17%であ
り、血清中濃度に対して乳汁中濃度は低かった。以上、デノスマブ、の乳汁産生に対する影響
はげっ歯類とヒト以外の霊長類で異なっていた。デノスマブのヒト乳汁中への移行は不明で
あるが、乳児において副作用が発現する可能性は否定できないため、添付文書には「授乳婦
に投与する場合は授乳を中止させること」として適切な注意喚起を行うこととする。
3
.
9 新生仔への影響
2週齢の新生仔ラットに骨吸収を強く抑制する用量の OPG-Fcあるいはアレンドロネート
を 6週間投与すると、臼歯の萌出が抑制された(試験報告書咽島3
4
0
) OPG-Fcを 6週間
0
投与した新生仔ラットでは 1
0週間の休薬後、臼歯の萌出が部分的に回復したが、後期に萌出
する歯では歯根形成に異常が認められた(試験報告書 R20090070)。一方、アレンドロネート
を投与した新生仔ラットでは、骨組織中のピスフォスフォネートの半減期が長いために、休
薬期間中を通して骨吸収抑制が持続し、その結果として、歯牙萌出の遅延が認められた(試
験報告書R20090070)。なお、低用量の OPG-Fcや RANK-Fcを投与した場合、骨吸収抑制は
軽度であり、臼歯萌出は抑制されなかった(試験報告書唱. 3 4 0及び、R20090282)。
正常な歯牙萌出には破骨細胞による骨吸収が必須であり、この骨吸収の周期は歯小嚢にお
ける時間的、空間的に制御された遺伝子の発現パターンにより規定されている。 (Wise,
2009、
Marks,1
9
8
1
)。したがって、これらの時間的制御を受けている骨吸収の周期を抑制すると、
歯の萌出や形成に必要な一連の事象に障害をきたすことになる。歯牙萌出に対する影響は、
骨吸収抑制の程度に応じて異なる。破骨細胞を完全に欠損している RANK
尽 ANKLノックア
ウトマウスでは、歯牙萌出不全が認められるが (Konge
ta
1,1999b、L
ie
ta
1,
2
0
0
0
)、ラットに
ピスフオスフォネートを投与して骨吸収が部分的に抑制されると歯牙萌出は遅延した (
G
r
i
e
r
9
9
8
)。新生仔ラットに骨吸収を中程度抑制する用量の OPG・
.
F
c や RANK-Fcを投
andWise,1
与 し て も 臼 歯 萌 出 の 抑 制 や 遅 延 は 認 め ら れ な か っ た ( 試 験 報 告 書 咽 ・ 340 及 び
R20090282) が、骨吸収を強く抑制する用量の OPGFc を投与すると歯牙萌出は抑制された
幽
(試験報告書R20090070)。なお、投与を中止すると骨吸収が再開し、それに伴い歯牙萌出
は部分的に回復したが、遅れて萌出する歯では歯根の形成に異常が認められた(試験報告書
R20090070)。この結果から、ラットでは臼歯萌出に必要な時間枠が存在すると考えられ、萌
出が遅延すると歯の発達に悪影響を及ぼす可能性がある。歯牙萌出と比較して臼歯根及び歯
槽堤の発達は骨吸収抑制の影響を受けやすいと考えられる。ラット新生仔に低用量の OPG・.
F
c
を投与して骨吸収を中程度抑制した場合、歯牙萌出に異常が認められなかったが臼歯根の長
さと歯槽堤の高さは減少した(試験報告書R20090282)。しかし、上記試験が 6週間の処置
のみであることを考慮すると、中程度の効果を示す用量の OPG-Fcを投与した動物において
も歯牙萌出が遅延する可能性は完全には排除できないことに留意する必要がある(試験報告
書 咽.340及び R20090282)。
74
2
.
6
.
2 薬理詰験の概要文
デノスマブ
ラットとヒトの臼歯萌出のメカニズムは類似していると考えられている (Wiseand Fan,
198引
9)。破骨細胞の活性が低下している大理石骨病の患者において臼歯萌出がしばしば障害を
回
oz
心e
白s
戸
pr
e
位ze
ta
l,1
9
9
2、Gomese
ta
l,
2006、l
a
l
e
v
i
ke
ta
l,
2002)、ピスフォスフォネート
受け (Dr
治療を受けた骨形成不全症の小児においても歯牙萌出遅延が認められている
(Kamoun-Goldrate
ta
l,2
0
0
8
)。これらの非臨床及び臨床の知見から、歯が活発に発達してい
るか又は萌出段階にある小児患者にデ、ノスマブを投与すると、乳歯及び永久歯の萌出が抑制
されたり、形成異常を伴った萌出遅延が惹起されたりする可能性があることが示唆される。
これらの結果はデノスマブ、の薬理学作用と一致していると考えられる。歯牙萌出に関してい
えば、投与を中断したときに、 RANKL 阻害に可逆性があり、ビスフォスフォネートよりは
何らかの利点があるかもしれない。
OPG・
.
F
c、RANK-Fc、アレンドロネートを新生仔 (
2週齢)ラットに 6週間投与すると体重
の減少、体軸骨格長の減少、骨長の低下、及び骨量の増加が認められた(試験報告書
唱・340)。骨端、骨幹端、骨幹における骨量増加は、組織学的には骨梁中に軟骨が残存し
ている海綿骨の増加と一致していた。なお、この形態的な変化は、閉鎖していない活発な成
長板が存在しているときに骨吸収を抑制した際に予測される変化である。骨量増加は骨モデ
リング障害により生じた長管骨の形状変化(大腿骨の横断面積と CSMIの増加)を伴ってい
たため、エクストリンジックな強度(骨全体の強度)が増加した。また、椎骨における骨量
とエクストリンジックな骨強度が増加した。 RANK-Fcあるいはアレンドロネート投与により
大腿骨並びに腰椎においてイントリンジックな強度(たとえば靭性などの、骨の材質強度)
が低下した。臼歯萌出の抑制や異常は、ラットにアレンドロネート及び骨吸収を著しく抑制
する用量の OPG-Fcを投与したときにのみ認められた。新生仔ラットの骨量、骨強度、歯牙
萌出に対する作用は、 OPG-Fc とアレンドロネートで概ね同等で、あったが、骨成長、体重に
対 し て は ア レ ン ド ロ ネ ー ト の 方 が OPG-Fc よりも影響が少なかった。また、 OPG-Fc や
孔生NK-Fcを投与したラットでは、成長板の肥厚や乱れがみられた。一般的に、体の大きさ、
歯牙崩出、骨の長さ、重量、強度、形状、組織に対する影響は、 RANK-Fc、OPG-Fc、あるい
4
0
)。
はアレンドロネート投与による骨吸収抑制の強さと相関していた(試験報告書咽・ 3
0週間休薬すると、大
新生仔ラットにアレンドロネートあるいは OPG-Fcを 6週間投与後、 1
腿骨の長さ、椎体の高さ、体重は減少したままであるが、 OPG-Fc 投与ラットでは破骨細胞
による骨吸収が回復し、部分的あるいは完全に骨量と成長板の形態が正常化した。ピスフォ
スフォネートは骨組織中での半減期が長いため、アレンドロネート処置群では骨量が増加し
たままであった(試験報告書R20090070) OPG-Fcやアレンドロネート投与ラットにおいて、
0
大腿骨の形状変化や靭性の低下は 1
0週の休薬期間後も持続し、 OPG-Fc投与ラットでは、投
与直後と比較して休薬期間後の長管骨のエクストリンジックな骨強度が低下した。この強度
低下には、遠位部の皮質骨の厚さの減少が関与している可能性が考えられる。高用量の
OPG-Fc 投与ラットでは休薬期間後、椎体におけるエクストリンジック及びイントリンジッ
75
2
.
6
.
2 薬理詰験の概要文
デノスマブ
クな骨強度が有意に低下した(試験報告書R20
0
9
0
0
7
0
)。
2週齢の新生仔ラットに 2用量の OPG-Fcを週 l回
、 6週間投与し、新生仔の体の大きさ、
骨成長、骨密度、形状、及び骨強度への OPG-Fcの用量依存性をさらに検討した(試験報告
4
0及 び
書 R20090282)。 当 該 試 験 で は 、 前 述 の 新 生 仔 ラ ッ ト 試 験 ( 試 験 報 告 書 咽 齢 3
R20
0
9
0
0
7
0
) で骨吸収を著しく抑制しなかった低用量及び著しく抑制した高用量を設定した。
体重の増加抑制と臼歯萌出の遅延が認められたのは高用量の OPG-Fcを投与したラットにお
いてのみであった。ただし、体重の増加抑制は粉末飼料給餌によって軽減されたロ粉末飼料
給餌は、 OPG-Fc 投与に伴う歯牙萌出や成長への影響が原因と考えられる摂餌量の減少を補
うために用いた。軸骨格の長さ並びに骨の長さや高さは OPG-Fcの用量依存的に減少した。
また、高用量及び低用量のいずれの用量においても骨量は増加し、長管骨の形状に変化が認
められた(大腿骨の横断面積や CSMIの増加)。長管骨の骨強度試験は、得られた長管骨の長
さに適したプロトコーノレで、実施した。長管骨並びに椎体のエクストリンジック及びイントリ
ンジックな強度の指標は両用量の OPGFcにおいて不変あるいは増加した。しかしながら、
糊
大腿骨の靭性は OPG-Fcのいずれの用量においても低下し、これは他の新生仔ラットで得ら
れ た 結 果 ( 試 験 報 告 書 唱.340) と一致した。組織学的には、 OPG-Fc を投与したラット
の長管骨において、骨端、骨幹端、骨幹では軟骨核が残存した海綿骨が増加しており、成長
板の肥厚や乱れがみられた。
OPG-Fc を投与した新生仔ラットの体の大きさの減少は、歯牙萌出障害による摂餌量低下
や長軸方向の骨成長抑制の結果と考えられる。 OPG・
F
c 投与新生仔ラットにおいて、骨長減
少は軟骨内骨化の障害を伴う成長板の変化に続いて生じている可能性がある。アレンドロネ
ート投与ラットと比較して、 OPG-Fc 投与ラットでは体の大きさや骨長に著しい減少が認め
られるが、これは OPG-Fcが成長板に影響を及ぼした結果、もたらされた可能性がある。成
ta
!,1
9
9
9
b、
長板の形態異常は札<¥NK/RANKLノックアウトマウスでも観察されている (Konge
L
ie
ta
!,2
0
0
0
)。また、類似した成長板変化はコロニー刺激因子-1 (
C
S
F
l
) に機能欠損変異
o
o
t
h
l
e
s
s ラットにおいても認められている
があり、重篤な破骨細胞形成異常がみられる t
(
S
e
i
f
e
r
t
,1
9
9
6、VanWesenbeecke
ta
!,2
0
0
2
)。孔生NKL阻害が成長板の形態に影響を与えるメ
カニズムは明らかではないが、ビスフォスフォネートであるアレンドロネートを投与したラ
ットには影響がないことから、デノスマブと CSF
ぺ阻害では破骨細胞分化が障害されるのに
対し、ビスフォスフォネートでは破骨細胞が形成されるが骨吸収機能が障害されているとい
う薬理活性の違いが影響している可能性が示唆される。薬理活性を示す用量のデノスマブを
0
2
0
9
0
)、正常な骨成長が認められ、
投与した未成熟カニクイザルにおいては(試験報告書 1
重篤な成長板の変化は最小限であった。これらの結果から、成長板が閉鎖しておらず骨成長
が活発な患者へのデノスマブの投与は、成長板の形態異常及び骨の長軸方向の成長異常を引
き起こす可能性が示唆される。
76
2
.
6
.
2薬理詰験の概要文
デノスマブ
OPG・Fcを 6週間投与して 1
0週の休薬期間をおいた新生仔ラットにおける体重増加と成長
板の変化は可逆的である可能性が示された。休薬期間の終了時では体重は有意に減少してい
たが骨長は部分的に回復していた(試験報告書R20090070)。休薬期間をさらに延長するこ
とにより、骨長が完全に回復するかどうかは不明である。また骨成長と軟骨内骨化に対する
影響に加え、一次及び二次骨化中心に関連した成長板(骨端軟骨板と関節軟骨)に肥厚や乱
れがみられるなど、臨床整形外科的な影響を生じる可能性がある。 1
0週の休薬期間後に観察
された大腿骨のエクストリンジックな骨強度の低下は、大腿骨遠位部の皮質骨の厚さの減少
を伴っていることから、急速に成長する骨格においては、デノスマブの治療後に休薬すると
骨折の危険性が増加する可能性が示唆される。 OPGFc あるいはデノスマブ、を、投与開始時
・
に離乳時期を過ぎている若齢マウス、ラット、ブ夕、あるいはカニクイザノレに投与しても、
骨の長さ、形状、あるいは強度に有害な作用は認めらなかった (Batemane
ta
l,
2000、Rosse
ta
l,
2001、Kime
ta
l,
2006、Ominskye
ta
l,
2007、Ominskye
ta
l,
2
0
0
8
)。これらの知見から、デノス
マブの成長板の形態、長軸方向の成長、長骨強度に対する影響は、投与時の骨成長の度合い
に 依 存 し て い る と 考 え ら れ る ロ 成 長 板 の 変 化 は 、 OPG-Fc や RANK-Fc 投 与 に よ り
L生
NK/RANKL経路が阻害されているときの新生仔ラットに限定されていることから、成長
時のラットにおける孔生NKl
RANKL経路の阻害は、ピスフォスフォネートであるアレンドロ
ネートと比較してリスクが高いことが示唆される。
胎仔期中期から成獣に至るまで OPGを過剰発現している OPG トランスジェニックラット
の成獣においては、中等度の骨吸収抑制が認められ椎体や大腿骨の骨量が増加した。腰椎の
骨強度は野生型ラットと比較して有意に増加していたが、大腿骨は形状変化 (CSMI減少を
伴う骨幹部の狭小化)を示し、エクストリンジックな強度(骨全体の強度)、イントリンジッ
クな強度(靭性)が減少した (Ominskye
ta
l,
2009)。とれは OPGFcを投与した新生仔ラット
・
に お け る 大 腿 骨 の 強 度 の 増 加 ( 試 験 報 告 書 咽 ・340) とは相反する結果である。 1及 川
ヵ月齢の OPG トランスジェニックラットにおいて、靭性が減少した以外には、大腿骨の形状、
長さに変化は観察されなかった(試験報告書 R20090069)。成獣 OPG トランスジェニックラ
ットにおいては、長骨の不完全な表現型が一過的に観察されたが未解明のままである。
成獣 OPG トランスジェニックラットで見られた大腿骨の形状変化、骨強度低下の臨床的意
義は明らかでない。これらの変化は出生前から骨格の成熟まで OPGを過剰発現した結果であ
り、想定される臨床での状況は、例えば胎生期から生後生涯にわたり投与を継続するような
場合であり、申請するデノスマブ、の用途には該当しないと考えられる。
上記の新生仔ラットを用いた複数の孔生NKL阻害試験において、好中球及ひ寺グ、ロプリンの
上昇、赤血球パラメータ及びアルブミンの低下など、臨床検査値に変化が認められたが、そ
れらは概して軽微な変化であった。これらの値は副作用によるものではなく、歯牙萌出異常
に続く口腔内の軽度の炎症により生じた可能性が考えられるロさらに、骨髄内の骨梁増加に
77
2
.
6
.
2 薬理詰験の概要文
デノスマブ
より造血が影響を受ける可能性もある。なお、予想、どおり、薬理学的な骨吸収抑制により血
清中のアノレカリホスファターゼやリンは低下した。
結論として、新生仔ラットに OPG-Fcや RANK-Fcを投与して RANKLを阻害した結果、成
長板の異常、骨長の減少、骨量の増加、構造的骨強度パラメータの増加が認められた。材質
的な骨強度パラメータは概ね変化がなかったが、大腿骨の靭性が一貫して低下していた。骨
吸収を著しく抑制する OPG輔氏の用量を投与した場合、歯牙萌出抑制と歯根の発達異常も観
察された。これらの効果は OPGFcの投与中止により部分的に回復したが、エクストリンジ
開
ックな骨強度は低下し、骨長及び大腿骨の靭性の減少、歯根発達異常は持続した。出生前か
ら骨が成熟するまで OPGを過剰発現している OPG トランスジェニックラットでは、長骨の
表現型は不完全で、あった。これらの結果は、骨格が急速に成長する時期にデノスマブを使用
する際には、成長板の拡大、骨成長の遅延、骨の靭性の低下、歯牙発生異常がもたらされる
可能性があることを示唆している。
3
.
1
0 体温調節
孔<¥NK
瓜 ANKLは体温調節に関係、していることが示されている (
Hanadae
ta
l,
2
0
0
9
)。
RANKLをマウス脳内に直接投与すると、プロスタグランジン依存的な経路を介して発熱し
た。また、 LPSによる発熱に孔<¥NK尽 ANKL経路が必要であった。さらに、雌のみにおいて
基礎体温の維持に RANK
収 ANKL経路が重要で、あった。この効果はアストロサイトを介した
中枢での現象であり、末梢に RANKLを投与しでも体温は変化しなかった。デノスマブはモ
ノクロ一ナノレ抗体で、あり、血液脳関門を通過して中枢へ効果を及ぼすことは予想され難い。
デノスマブが中枢神経系に移行しないことがカニクイザノレの研究で、示されている(試験報告
書 104192、 1
0
4
1
0
5、及びモジューノレ 2
.
6
.
6
) 。したがって、デノスマブは体温調節に対して
影響をもたらすことはないと推測される。
3
.
1
1 骨折治癒
huRANKLKIマウスに大腿骨閉鎖性骨折を施し、その 2 日後からデノスマプ (
1
0mg
/kg
、
週 2回、皮下投与)又はアレンドロネート (
0
.
1mg/kg、週 2回、皮下投与)を投与して、骨
1又は 42日目のいず
折治植を評価した(試験報告書咽.58L 各群のマウスを、骨折後 2
れかに屠殺した(1
5 例/群)。その後、骨折及び反対側の(骨折していない)大腿骨をマイ
クロ CT解析及びねじり試験に供した。 2
1 日目に得られた骨折大腿骨の一部を用いて、破骨
細胞に対する T孔ザ染色などの組織学的評価も行った。
骨強度試験により、アレンドロネート及びデノスマブ両投与群の骨折大腿骨で、は、 42日目
に、溶媒コントローノレ群と比較して骨強度の改善が認められた。溶媒コントローノレ群の骨折
骨と比較しアレンドロネート投与マウスの骨折骨は、最大トノレクの有意な増強を示した一方
78
2
.
6
.
2 薬理詰験の概要文
デノスマブ
) 。マイク
で、デノスマブ、投与マウスの骨折骨はねじり剛性の有意な増強を示した(表 27
・
ロ CT解析では、デノスマブ、投与マウスの骨折骨の骨量比率及び BMCは
、 2
1及び 42日目の
いずれにおいても、溶媒コントローノレ群の骨折骨と比較して有意に高値であり、また、 42日
目における海綿骨骨梁幅はアレンドロネート及び溶媒コントローノレ群の骨折骨に比べて有意
に高値であった。 2
1 日目の骨折仮骨のマイクロ CTの再構成画像から、アレンドロネート及
びデノスマブ、投与群で、は、溶媒コントローノレ群と比較して仮骨がより大きいにもかかわらず、
仮骨中の低石灰化領域は溶媒コントロール群よりも大きかったことが明らかになった(図
2
2
7
)。また 2
1日目に実施した定性的な組織学的解析によってこれらの低石灰化部位は未吸
収の軟骨領域と一致することが示された。マイクロ CTの 3・D再構成画像から、骨折後 42日
固までに、両投与群の仮骨組織は高度に石灰化した骨梁組織で占められ、また仮骨量はデノ
スマブ群で最も多く、続いてアレンドロネート投与群、溶媒コントローノレ群の頼に少ないこ
とが示された。 TRAP染色によって、デノスマブ、群の仮骨中の破骨細胞はほぼ完全に消失し、
一方でアレンドロネート投与群では、溶媒コントロール群と比較して破骨細胞数の減少が認
められた。この所見は、 OPG ノックアウトマウスでは野生型マウスに比べて、骨折修復部位
における軟骨組織の消失がより速やかであったとしづ報告と合致するものである (
O
t
ae
ta
l,
2
0
0
9
)。
表 27
・
骨折骨の骨強度データ
A
l
e
n
d
r
o
n
a
t巴
Denosumab
C
o
n
t
r
o
l
.
0
1
8
8
0
.
0
4
6
1土 0
0
.
0
5
4
4:
t 0.0166
0
.
0
5
0
2:
t0
.
0
1
2
1
4
5
1
5
.
3
4土 1
9
1
8
.
1
5
6
1
8
4
.
7
7土 1
3
3
2
.
0
2C
5
1
3
3.
41 土 1
8
9
2
.
5
1c
0
.
0
6
6
1土 0
.
0
2
2
7C
0
.
0
5
1
3土 0
.
0
1
3
8
9
2
4
9
.
9
6土
6
5
9
0
.
0
9土 2
0
8
9
.
0
7c
P
o
s
tf
r
a
c
t
u
r
eDay2
1
聞
MaxTorqu巴
ホ
(N'm)
T
o
r
s
i
o
n
a
lS
t
i
f
f
n
e
s
s
(N・mm2l
r
a
d
)
P
o
s
t
f
r
a
c
t
u
r
eDay42
MaxTorque
(N'm)
T
o
r
s
i
o
n
a
lS
t
i
f
f
n
e
s
s
(N.
mm2/r
a
d)
t 0.0343町
0
.
0
7
5
2:
8
5
7
8
.
1
5:
t 3227.85c
2
9
5
7
.
6
2C
傘
N = ニュートン、 r
a
d=ねじれ角
データは平均±標準偏差を示す。同時点におけるアレンドロネート、デノスマブと溶媒コントロール
群聞の有意差は*で示すロ C は骨折骨と反対側の非骨折骨聞の有意差を示すロ群聞の有意差は、有意水準
を pく 0
.
0
5として二元配置分散分析及び TukeyHSD法に基づき算定した。
出 典 . 試 験 報 告 書 咽 ・5
8
79
2
.
6
.
2薬理詰験の概要文
デノスマブ
CONTROL
ALN
AMG
m
m
T
2
1DAYSAFTERFRACTURE
4
2DAYSAFTERFRACTURE
ALN=アレンドロネート、 AMG=デノスマブ、 CONTROL=溶媒コントローノレ
1及 び 42日目に
マウスには骨折の 2 日後から溶媒、アレンドロネート又はデノスマブを投与した。骨折後 2
マイクロ CTによって骨折の仮骨の 3
・
D再構成画像を得た(前頭面断面図)
出 典 : 試 験 報 告 書 咽 ・ 58
図2
・2
7
huRANKLノックインマウスの骨折治癒の代表的マイクロ CT画像
要約すると、アレンドロネート及びデノスマブによって軟骨の吸収及び骨折仮骨のリモデ
リングが遅延した。しかし、この作用によって骨折骨の骨強度が低下することはなかった。
むしろ最大トルク及びねじり剛性などの骨強度は、溶媒コントロール群と比較して、いずれ
の投与群でも増強された。このことから、デノスマブ及びアレンドロネート投与動物におい
て、骨折治癒中の投与によって、組織リモデリング及び軟骨吸収過程や形態に変化があるに
もかかわらず、強度の回復に障害はみられなかったことが示唆される。
80
2
.
6
.
2 薬理試験の概要文
デノスマブ
4
. 安全性薬理試験
デノスマブの心血管系における安全性は、テレメトリー送信器を埋め込んだカニクイザル
を用い、テレメトリーシステムにより血行力学的及び電気生理学的データを瀦定して評価し
た。デノスマブ、を 0.
3
、 3、又は 30mg/kgで単回皮下投与したところ、心拾数、平均血圧、心
臓の活動電位、あるいは呼吸数に対して、投与に起因した影響はみられなかった(試験報告
書 101606及びモジュール 2
.
6
.
3、表 4
) 。さらに、サルの 1
2 ヵ月間反復投与毒性試験では、
補正 QT(
Q
T
c
) あるいは他の伝導パラメータに実質的な影響は認められかった(試験報告書
102090及びモジュール 2
.
6工 表 7B) 。
ヒト急速活性型遅延整流カリウムチャネル遺伝子 (hERG) によってコードされるピチャ
ネル盟害を示す分子は細臨内の膜表面にある結合部位へ到達できることを示しており、この
結合部位は選択性フィノレター及び活性化ゲート問に存在するチャネルキャピティにあること
が知られている (Mitchesone
ta
l,
2000a、Mitchesone
ta
l,
2000b、Zoue
ta
l,1
9
9
7
)
0
hERG
試験
のような i
nv
i
t
r
oアッセイ系は、メンブランフィルターを通過し、カリウムチャネルの受容体
と結合可能な低分子の評価には適している。一方で、、治療抗体やその他の巨大たん白質は、
その分子サイズにより綿抱内への浸透が制限される (
V
a
r
g
a
se
ta
l,
2
0
0
8
) ため、これらの分子
は
、 hERGチャネルを通過して結合することができないと考えられる。したがって、デノスマ
ブ(分子量約 150kDのモノクローナル抗体)を hERG試験で評価するのは適切ではないと判
断した。
以上より、 m VIVO試験において、心血管リスクへの懸念の原因が示唆されるような影響は
みられなかった。
5
. 薬力学的薬物棺互作用
デノスマブの消失において、肝ミクロソーム代謝の関与がほとんど無視できる程度である
ことから、薬力学的薬物棺互作用を評価する非臨床試験は実施しなかった。また、デノスマ
ブの RANKLに対する特異性を考慮すると、化学療法及びホノレモン療法などの進行がん治療
に一般的に用いられる他の薬剤との薬力学的相互作用の可能性は低いことが示唆される。こ
の裏付けとして、サルを用いたアレンドロネートからデノスマブ、への治療切り替え試験にお
いて、それぞれの薬剤の薬力学活性に対する有害作用は認められていない(試験報告書
106564) 0 OPG
園町についての非臨床の薬力学的薬物相互作用試験は実施されていないが、 m
v
i
t
r
o げっ歯類モデ、ノレにて抗腫療効果を調査するために実施された効力を裏付ける試験及び
副次的薬理試験において、 OPG-Fc と化学療法剤(ドセタキセノレ)又はホノレモン療法(タモ
キシフェン)との併用投与が実施されている(第 2項及び第 3項参照 )
0 OPG-Fcとの併用投
与において、薬物の抗腫蕩作用を打ち消すような相互作用は認められていない。
8
1
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
デノスマブ
6
. 考察及び結論
以上、デノスマブは、 RANKLに対する完全ヒト型 IgG2モノクロ一ナノレ抗体であり、孔生NKL
がその唯一の受容体 (RANK) を活性化するのを抑え、それゆえに破骨細胞形成及び骨吸 q
又
が抑制された。
NKLに対し
デノスマブはヒト RANKLと結合してヒト RANKLを阻害したが、マウス孔t¥
て結合や限害を示さず、他のとト TNFファミリー (
η-.TF
α、η -.TFP
、T孔
生I
L、又は CD40L)
傭
とも結合しなかった。デノスマブは、ヒト及びヒト以外の霊長類では薬力学活性を示したが、
ラット及びマウスでは示さなかった。
6ヵ月試験において、デノスマブ、投与によって骨吸叙及び骨形
成熟 OVXカニクイザノレの 1
成を表す骨代謝マーカーの有意な低下が認められた。これらの反応は、海綿骨及び皮質骨の
骨量及び骨密度の有意な増加、腰椎並びに大腿骨頚部及び骨幹部を含む複数の骨格部位にお
ける骨強度パラメータの増加に関連するもので、あった。骨強度パラメータは、デノスマブ、投
与の有無にかかわらず、解析したすべての部位で骨量パラメータ (BMC、BMD、骨菌積)と
高い相関を示し、骨基質の材質特性はデノスマプによって変化しなかったという解釈と一致
した。
骨折治癒試験では、 hu孔
生NKLKIマウスに閉鎖性片側性の大腿骨横骨折を施し、その 2 詩
後に、高用量のデノスマブ投与を開始した。デノスマブ投与マウスで、は溶媒投与マウスに比
べて、骨折仮骨内の破骨細胞数の有意な減少、仮骨体積及び骨塩量の増加、及び骨強度の維
持又は改善が認められた。
代表的なピスフオスフォネートであるアレンドロネートからデノスマブへ投与を切り替え
た場合の影響を検討した 1
2ヵ月試験では、成熟 OVXカニクイザノレに前半 6ヵ月間アレンド
ロネート又はデノスマプを投与すると、血清カルシウム及び骨代謝マーカーの有意な低下が
認められ、いずれの投与によっても複数の骨格部位において有意な BMDの上昇がもたらさ
れた。アレンドロネートを前半 6ヵ月間投与し、その後投与をデノスマブに切り替えた結果、
1
) デノスマプ、の初回投与後の血清カルシウムの低下は、薬剤未投与の動物における血清カル
) 骨代謝マーカーは、 6ヵ月以降もアレンドロネートを継続投与
シウムの低下よりも軽度、 2
) BMDは、複数の骨格部位においてさらに増加し、 1
2カ
した動物に比べて持続的に減少、 3
月時点の BMD1直及び骨強度はアレンドロネートを継続投与した動物の値と向等かそれを上
回った。
がんの試験に関して、孔t¥
NKL が腫揚誘発性の破骨線胞活性化に寄与しており、それゆえ
に腫療誘発性骨病変、骨転移の定着、及び進行を孔久NKLが促進するという依説は、げっ歯
類実験モデルにおける孔<¥NKL限害 (OPG-Fc又は孔生NK-Fcを鏡用)によって裏付けられた。
82
2
.
6
.
2薬理試験の概要文
ヂノスマブ
本文書に詳述した 2種類の乳癌骨転移マウスモデ、ルの薬理試験において、 OPG-Fcは臆療
¥
.
N
K
L
誘発性の骨溶解を効果的に抑制し、定着した骨麗壌の進行を遅らせた。腫蕩移植前に孔<
阻害によって破骨細胞活性を抑制した場合においても、乳癌骨転移の新規形成が有意に遅延
した。 ER+MCF-7乳癌骨転移の増殖に対する OPG-Fc及びホルモン療法の単独又は併用の効
果を検討した結果、いずれかの単独よりも OPG-Fcとタモキシフェンとの併用にて強い骨腫
蕩増殖抑制が認められた。また、骨腫蕩増殖抑制と破骨細施の有意な減少とが相関しており、
公表されている結果と一致する。
前立腺癌骨転移マウスモデ、ノレで、は、 OPGFc投与によって臆蕩誘発性の骨溶解が持制され、
四
定着した骨腫擦の進行が抑制された。 PC3異種移横の前立線癌骨転移モデノレにおいて、
・
OPG-Fc をドセタキセルと併用したところ、骨の腫蕩組織量がドセタキセル単独と比較して
強く持制された。これらの結果も公表文献に一致する。
2種類の肺癌骨転移マウスモデルおいて、 OPG-Fcによって骨溶解が抑制され、定着した骨
腫療の進行が抑制された。また、 OPG-Fc をドセタキセルと併用すると骨病変が有意に抑制
され、さらに骨腫療の進行も抑制された。
さらに、孔生NKL の薬理学的阻害離を利用した関連文献を評価したところ、多様な脅病変
(捺骨性、遺骨性、及び溶骨性と造骨性の混合型)を反映する様々な動物モデ、ノレの骨転移に
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対して、孔<
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いて、札生NKL 阻害剤によって腫蕩誘発性の骨溶解が抑制され、定着した骨腫療の進行が抑
制されることが示されている。したがって、 RANKL 阻害は広範囲のがん種によって誘発さ
れる骨病変を効果的に抑制できると考えられる。
新生仔ラットにて RANKL姐害の歯牙萌出、骨密度、骨形態、あるいは骨強度に対する影
響を検討したところ、孔<
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萌出抑制、長軸方向の骨成長の抑制が認められた。また、 RANKL 阻害の中止後には一部匝
復が見られた。
様々な非臨床薬理試験データより、個体発生時への曝露による末梢リンパ節の形成不全を
除き、デノスマブ、の使用は免疫系や血管系に対して悪影響を及ぼさないことが示唆された。
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3薬理試験概要表
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該当する試験は実施していない。
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