Title 卸電気事業の法制史と経済現況 - HERMES-IR

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卸電気事業の法制史と経済現況 : 1970∼87年度の発電実
績と売電単価の分析を含めて
室田, 武
一橋大学研究年報. 経済学研究, 31: 81-192
1990-05-15
Departmental Bulletin Paper
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http://hdl.handle.net/10086/9286
Right
Hitotsubashi University Repository
卸電気事業の法制史と経済現況
一1970∼87年度の発電実績と売電単価の分析を含めて一
田。
室
武
第1節はじめに
本稿の目的は大別して三点ある.先ず,(1}今日の日本における卸電気事
業が歴史的にどのように形成されてきたのかを戦前期にまで遡って考察す
る.すなわち,電気事業全般の法制史との関連で卸電気事業が今日の形態
をとるに至る過程を跡づける.次に,121オイルショック(1973年)およぴ
第二次石油危機(1979−80年)を前後する時期から最近に至るまでの卸電
気事業の発電実績と売電単価の推移を数量的に分析する.そして,13)その
分析を通じて,電気事業のみならず自家発電をも含む日本の電力需給構造
全体の中での卸電気事業の相対的位置を技術論的,ならぴに経済学的に考
察する.
本論に進む前に,日本の卸電気事業者の現状を簡単に述べておくと,そ
れは私営のものと公営のものとに大別される.1988年3月31日現在,私
営卸電気事業者は22社あり,発電のためのエネルギー源の種類別(原動
力別)にみると,火力専業,水力専業,水火力併営,原子力専業と様々で
ある.他方,公営卸電気事業とは,地方自治体の営む水力発電事業のこと
81
一橋大学研究年報 経済学研究31
であり,同日現在,33の都道府県と1市がそうした事業を行っている・
本稿での分析結果をあらかじめ要約しておくと,1970年度から1987年
度に至る期間におけるこれら卸電気事業者の水力,火力の設備利用率をみ
ると,電力の小売りを認められている一般電気事業者のそれよりも概して
高く,電力供給全体の中で有効に機能していることがわかる.売電単価に
ついてみると,水力は一貫して安価である.火力専業の卸電気事業者の売
電単価は,原油価格の高騰と近年の降下に敏感に反応しながら推移してい
ロ
る,原子力専業の卸電気事業者の売電単価をみると,原子力が最も安価で
あると一般に宣伝されているほどには安くなく,特に1980年代半ば過ぎ
になると,水力,火力よりはっきり高価になってきている.
これらの事実を以下で順次明らかにし,最後に卸電気事業の今後の展望
についても考えてみたい.
第2節一般電気事業,卸電気事業,自家発電
工揚の電気機械,鉄道会社の保有する電車,事務所ビルの照明,冷暖房
用電気機器,一般家庭の電燈をはじめとする電化製品等を機能させるのに
必要不可欠な電力を生産することを発電と言うことにするとき,その発電
は,電気事業者によって直接の営業目的で営まれている揚合と,自家発電
による揚合とがある・これら電気事業と自家発電の両者について,発電に
関してだけでなく送配電など万般にわたって規制しているのは電気事業法
である.
日本の現行の電気事業法は,1964年に制定されたもの(昭和39年7月
11日法律第170号)であり,1911年(明治44)に初めて制定された電気
事業法をr旧電気事業法」と呼ぶ慣例に従うならば,現行のものはr新電
気事業法」ということになる.以下,本稿において特に断りなしに電気事
82
卸電気事業の法制史と経済現況
第1表 私営卸電気皐業者の概況(1987年度末現在)
事業認可
事 業 者 名
年月日
供
給 力
原 動
別 最大出力(kW)
水 力
資本金
(100万円)
固定資産
(100万円)
(52) 6,521,300
電源開発㈱
1954.1.12
力
7) 3,729,500
日本原子力発電㈱
1959.12.14 原子力
(3) 2,783,000
120,000
674,248
苫小牧共同発電㈱
1968.12.24 火 力
(1) 250,000
1,600
4,042
北海水力発電㈱
1985.1.16
水 力
(1) 1,500
350
酒田共同火力発電㈱ 1974。9.27
火 力
70,600
(1) 700,000
64,378
(1) 1,625,000
56,000
144,396
1956.2.28
1956.2.8 水 力
1984.4.3 火 力
(5) 15,600
東京発電㈱
君津共同火力㈱
鹿島共同火力㈱
黒部川電力㈱
1955.3.1 水 力
1967.9.21 火 力
(46) 133,359
2,2QO
(1) 950,000
8,500
1970.6.25
2,534
17,500
常盤共同火力㈱
東星興業㈱
相馬共同火力㈱
〃
1,287,174
1,500
41,000
〃
(1) 1,400,000
水 力
22,000
4,219
39ρ93
11,198
14,622
69,960
(5) 64,800
3,000
13,114
富山共同火力発電㈱ 1969.2.22
日本海発電㈱
1983.3.31
火 力
(1) 500,000
8,500
39,867
水 力
(2) 10,500
3,500
9,346
福井共同火力発電㈱ 1976。3.25
火 力
(1) 250,000
6,000
9p376
27974
1925.4.
堺共同火力㈱
1962,5.1
〃
(1) 150,000
1,500
和歌山共同火力㈱
1962,5.1
〃
(1) 306,000
2,000
3,453
水島共同火力㈱
1966,2.19
〃
(1) 618,000
4,000
7,610
福山共同火力㈱
1966,2.19
〃
(1) 734,000
5,000
9,258
住友共同電力㈱
1918.ヰ.25
戸畑共同火力発電㈱ 1968.11.26
大分共同火力㈱
1970.2.5
事業者数計
合 計
水 力
力
3) 462,500
3,000
23,127
14,531
〃
(1) 937,000
9ρ00
〃
(1) 500,000
4,000
6,644
水 力 (120) 6,825,659
火 力
(22)
(9) 78,600
子力
計
(23)13,112,000
3) 2,783,000
(146)22,720,659
390,750 2,455,164
備考)通商産業省資源エネルギー庁公益事梁部編『第71回 電気事業要覧 昭和62年度版』・(日本電気
協会F1989),pp、3−4より作成.
最大出力欄の( )内の数字は発電所数を示す
83
一橋大学研究年報 経済学研究31
第2表公営卸電気事業者の概況(1987年度末現在)
事業者名
北海道
青森県
岩手県
秋田県
山形県
福島県
新潟県
栃木県
群馬県
埼玉県
東京都
事業認可
供
給 力
年 月 日
原動力別
最大出力(kW)
1952.3.3
資 本金 固定資産
(100万円)
(100万円)
水 力
(5) 48,600
1959.2.21
〃
(1) 11,000
1956.3.21
〃
(8) 128,650
18,638
17ナ590
1956.2.14
〃
(13) 89,000
17,397
17,360
1952.7.30
〃
(11) 75,80C
10,569
10,314
1988.2.
〃
1952.7.8
〃
1956.1.13
〃
1956。4.4
11,825
869
257
11,623
796
256
(9) 96,700
(7) 59,700
16,844
15,849
16,193
〃
(20) 199,510
40,610
40,595
1959,7.31
〃
1957.5.8
〃
(4) 23,000
(2) 35,400
神奈川県
1938.11.8
ゲ
(10) 327,350
25,364
21,949
山梨県
長野県
三重県
富山県
石川県
金沢市
福井県
京都府
兵庫県
1956,9.4
1957.1.4
〃
(16) 114,640
23,347
22,972
〃
(10) 78,700
14,336
15,313
1952.7.30
〃
12,718
13,251
1955.1.19
〃
(7) 86,400
(14) 132,170
20,814
23,169
1961.12.14
〃
(4) 32,500
5,939
67571
1963.1.11
〃
(4) 30,030
8,309
9,282
1956.1.24
〃
(3) 44,300
7,468
7,244
1959.12.10
〃
(1) 11,000
1,412
17233
1957.10.9
〃
(1) 5,000
1,061
和歌山県
1955.10.27
〃
(2) 18,200
7,687
11,283
鳥取県
島根県
広島県
岡山県
山口県
徳島県
高知県
愛媛県
福岡県
大分県
熊本県
宮崎県
1952.3.2
〃
10,992
〃
(5) 25,800
(8) 25,530
9,323
1952.7.30
1982.4.1
1952.3.3
〃
(1) 700
346
365
7,438
8量175
1953.5.15
〃
1952.3.3
〃
1952.7.31
〃
1952.3.3
〃
1959.12.10
〃
1949.12.28
〃
1954.5.1
〃
(5) 70,200
1938.9.27
〃
(9) 146,800
合 計
〃
事業者数計
(34)
(11) 49,110
(8) 49,210
(4) 86,400
(3) 38,500
(7) 60,500
(2) 13,500
(10) 68,100
(225)2,282,000
備考)第1表と同じ資料のpp、2−3より作成
84
1,977
1,633
2,871
7,845
11,491
17,496
1ア637
1,506
860
3,255
7,251
10,727
3,936
3,949
7,457
6,703
1,736
2,141
9ρ78
8,583
6,709
6,235
16,500
19,955
349,653
356,824
卸電気事業の法制史と経済現況
業法と言う揚合は,この新電気事業法のことを指している.
さて,日本の電気事業法第2条は,電気事業を「一般電気事業」と「卸
電気事業」とに二分している。前者は,“一般の需要に応じ電気を供給す
る事業”のことであり,法律用語を離れて普通の言葉で言えば,発送配電
設備を保有して企業や家庭などに電気を小売りする事業のことであり,そ
の許可を得た者を法的にはr一般電気事業者」と言う.次に,後者は,“一
般電気事業者にその一般電気事業の用に供するための電気を供給すること
を主たる目的とする事業”のことであり,その許可を得た者をr卸電気事
業者」と言う.なお,後に詳述するr特定供給」の許可が得られれば,卸
電気事業者は,上記の“主たる目的”以外の目的をもつ電力の供給を兼業
することができる.
さらに,電気事業法第2条は,r電気工作物」の定義を与えている・そ
れは,“発電,変電,送電若しくは配電又は電気の使用のために設置する
機械,器具,水路,貯水池,電線路その他の工作物(船舶,車両又は航空
機に設置されるものその他の制令で定めるものを除く。)をいうノ’電気事
業者がこの意味での電気工作物を保有するのは言うまでもないことだが,
同法第66条は,電気事業の用に供する電気工作物以外の電気工作物につ
いて,それをr一般用電気工作物」とr自家用電気工作物」とに区分して
いる.乙こでr一般用電気工作物」とは,“他の者から通商産業省令で定
める電圧以下の電圧で受電し,その受電の場所と同一の構内においてその
受電に係る電気を使用するための電気工作物であって,その受容のための
電線路以外の電線路によりその構内以外の揚所にある電気工作物と電気的
に接線されていないもの”のことをいう.具体的には,一般家庭や商店な
1)
どの屋内配電設備などがこれに該当すると解釈されている.他方,r自家
用電気工作物」は,“電気事業の用に供する電気工作物及ぴ一般用電気工
作物以外の電気工作物”をいう.この「自家用電気工作物」の定義は,自
85
一橋大学研究年報 経済学研究31
家発電設備を排除していない.したがって,官庁統計類の集計対象となっ
ている自家発電とは,法的には「自家用電気工作物」として許可された設
備による発電のことをいうものと理解してよいであろう.
以上において,㈹一般電気事業,(B)卸電気事業,(C)自家発電,について
それらの法的な定義が何であるかをひととおり述べたが,次に,より具体
的に各々がどのような事業体(ないし経済主体)であるのかを検討してみ
よう.
㈹電気事業法第3条によれば,電気事業の許可を与えるのは通商産業大
臣である・その意味での許可を得て営業している一般電気事業者は,1988
年度末現在で10社ある.すなわち,後述する戦時中のr九配電」の後身
として1951年5月1日開業した北海道電力(株),東北電力(株),東京
電力(株),中部電力(株),北陸電力(株),関西電力(株),中国電力
(株),四国電力(株),九州電力(株)のいわゆるr九電力」と米軍占領
下の琉球電力公社の後身として1972年5月15日に関業された沖縄電力
(株)である.今日の日常用語として電力会社という揚合,それはこれら
10社のいずれか1社,ないしは九電力,ないしは10社全部のことを指す
のが通例であると言ってよかろう.
㈲卸電気事業者として許可されている事業体は,1988年3月31日現在
で56ある。そのうち22が私営(民間)の卸電気事業者であり,34が公営
の卸電気事業者である.第1表,第2表はそれらの概要を示すものである,
ここでの私営卸事業者22社のうち,電気事業者としての起源が戦前にあ
るのは,後述のように住友共同電力(株)と黒部川電力(株)の2社のみ
であり,残りはすべて戦後新たに卸専業として創立されたものである.34
の公営卸事業者の中にも戦前期に一般供給事業ないしは卸事業を営んでい
たものがいくつかあるが,大半は戦後新たに創業したものである.
86
卸電気事業の法制史と経済現況
(C)自家発電は,概して設備規模は,相対的に小さいが,その運用形態は
多種多様で件数も多い.産業レペルでみると,製造業に属する企業がその
工場用の動力源を全部ないし一部分自給するために火力発電を行っている
という揚合が多い.かなり大規模なものとしては,茨城県の鹿島石油化学
コンビナート地域の諸会社のうち10社に火力によって電力と蒸気を供給
するものとして設立された鹿島北共同発電(株)などがある.ただし,日
本軽金属(株)蒲原工揚や旭化成(株)延岡工場のように水力自家発電を
行っている例もある.一般企業でなく公益事業の例としては,JR東日本
(株)が,旧国鉄時代から新潟県内に小千谷,千手の二つの水力発電所と
神奈川県川崎市内に火力発電所を保有し,これら3ケ所の自家発電所によ
り,首都圏の(旧)国電一最近「E電」と名づけられたもの一を走ら
2)
せるための電力の過半を自給している.また,東京都の都区内の清掃工揚
3)
の揚合,その大半がゴミ焼却余熱利用の火力発電設備を持っており,この
ような揚合も自家発電として分類される.1952年に制定されたr農山漁村
電気導入促進法」を根拠として,農業協同組合や土地改良区などが設置し
た水力発電所は,今日も中国地方を中心にかなりの数が,電力会社への売
電を主目的として稼働しており,r農協等小水力」の名で一括されている
が,これも,法的には卸電気事業ではなく,自家発電として位置づけられ
4)
ている.特別な例として,特殊法人・動力炉核燃料開発事業団(通称・動
燃)が,実証用という名目で福井県敦賀市で運転している原子力発電所
(新型転換炉「ふげん」)も自家発電の扱いを受けている.
以上において,一般電気事業,卸電気事業,自家発電の三者が,それぞ
れ具体的にどのようなものかを概観したが,今日の日本の電力供給全体の
中で,各々がどの程度の発電設備をもち,どれだけの発電実績をあげてい
るのかをまとめたのが第3表である.同表からわかるように,1987年度の
87
一橋大学研究年報 経済学研究31
第3表 日本の電力供給に占める一般電気事業,卸電気事
業およぴ自家発電の相対的位置(1987年度)
事業区分 原動力
水 力
最大出力 単位kW
[1149]26122641
発電量 単位1000kW
56033369
一般電気事業
力
175]86789514
13102176
10電力会社)
子力
12]25098000
68211375
一般事
[1336]138010155(77ゆ5%)
水 力
[120]6825659
力
23]13112000
5886553
子力
3]2782000
8395749
水 力
[225]2282000
7486659
卸事業計
[371]25002659(13、96%)
水 力
[152] 1155369
計
卸電気
業
私営
公営
自家発電
総 合 計
537346946(74.73%)
11048297
102817258(14.30%)
力
999]14773774
6277749
1474739
子力
1] 165000
150928
自家発計
[1152]16094143(8。99%)
78903414(10.97%)
水 力
[1646]36385669
80846414
50463468
87758052
力
子力
合 計
1197コ114675288
16]28046000
[2859]179106957(100.00%)
719067934(100.00%)
備考)資源エネルギー庁公益事業部『第71回電気事業要覧 昭和62年度版』掲載のデータより作成.最
大出力は・1987年度末(1988年3月31日)現在の認可最大出力(設嘲容量)を示す,同欄の[]
内の数字は発電所数を示す・自家発電馬1発電所最大出力が500kW以上のもののみ.自家発の
原子力とは,勘力炉核燃料開発事業団が福井県敦賀市で運転している新型転換炉rふげんJを指す.
地熱発電所(全国に5ヶ所ある)は火力に分類されている.
発電実績でみると,総供給量のうち一般電気事業が約7割5分,卸電気事
業が約1割5分・そして自家発電が約1割を占めている.電力の小売りを
行っていないという意味で,卸電気事業と自家発電の存在は一般にはなじ
みが薄いが,両者を合わせると総供給量の約2割5分にも達するわけであ
り,それらの存在意義は決して小さくないといえよう.次節においては,
こうした日本の卸電気事業の歴史の概略をふりかえってみる.
88
卸電気事業の法制史と経済現況
第3節 卸電気事業の戦前・戦中略史
日本で電気事業が開始されたのは1887年(明治20)のことで,(有限責
任)東京電燈会社が,日本橋に建設した火力発電所からの直流配電により
近隣の電燈を点した.他方,自家発電については,栃木県の下野麻紡績が
1890年に工揚動力源として水力発電を開始したのが史上最初のものとい
われ’ている。続いて同年中に,古河鉱業の足尾銅山においても,水力利用
の間藤発電所が自家発電を始めた・これ以降,全国各地に電気事業用の発
電および自家発電が急速に普及していく.これらのうち,電気事業につい
てみると,その経営形態の多くは,発電・送電・配電を一貫して行うこと
によって消費者に電力を小売りするものであった・ただし,それがすぺて
ではなく,自らは配電設備のみを保有し,別の発送配電一貫会社から購入
した電力を消費者に小売りするという意味での配電会社も増えていった・
これに対し,卸電気事業の起源も,後述する京都市の揚合を最初として古
くに遡るが,特に第1次世界大戦(1914−18年)後,欧州諸国が疲弊して
いる状況下で日本は好景気を迎えて電気事業は一層の拡大を示し,この時
期に卸電気事業者が輩出した.特に,1919年に許可された日本水力,大阪
送電,日本電力の三大卸電気事業者の登場が重要である・
先述のように,(旧)電気事業法の制定は1911年(明治44)のことであ
るが,この下では,卸電気事業は明文化されていなかった。すなわち,明
治44年3月29日法律第55号としての電気事業法は,
第一条 本法二於テ電気事業ト称スルハ左二掲クルモノヲ謂フ
ー,一般ノ需用二応シ電気ヲ供給スル事業
二,一般運送ノ用二供スル鉄道又ハ軌道ノ動力二電気ヲ使用ス
89
一橋大学研究年報 経済学研究31
ル事業
という条文から始まっていた.ただし,同法は
第十七条
第一条二掲グルモノノ外電気ヲ供給又ハ使用スル事業二関シ
テハ勅令ノ定ムル所二依リ本法ノ規定ヲ準用スルコトヲ得
を含んでおり,卸事業は一般供給事業や電気鉄道事業の準用事業として扱
われているに過ぎなかったのである.
だが,日本経済全体の中で占める電気事業の重要性が増すにつれて,同
法の全面的な改正が検討されるようになった.所管官庁である逓信省と電
気事業者側の各々において改正案が議論されたわけであるが,それをふま
えて,1930年(昭和5)12月3日,逓信省が法案と説明書を内示した.
その諸要点のうちには,
(法適用範囲の拡張)卸事業を電気事業にするほか,官庁施設電気事業
も統制的法規の適用の範囲にいれしむること
5)
という一項があった・こうした経過の後に翌1931年制定された改正(旧)
電気事業法(昭和6年4月1日法律第61号)は,
第一条
本法二於テ電気事業ト称スルハ左二掲グルモノヲ謂フ
ー,一
ノ需要二応ジ電気ヲ供給スル事業
二一般運送ノ用二供スル鉄道又ハ軌道ノ動カニ電気ヲ使用スル
事業
三。第一号又ハ前号ノ事業二電気ヲ供給スル事業
という条文からはじまっている.つまり,1931年改正法第1条は,それま
でになかった第3号を追加している.この点については,
90
卸電気事業の法制史と経済現況
「第1条は,第3号として卸電気事業を加えたもので,従来は準用事業
として同じ取扱いをうけてはいたが,土地収用法の適用はうけられない
という解釈で,一段弱いとみられていたのを同列に改めたものである.」
と理解される.
さてここで,第1表,第2表に示した今日の日本における卸電気事業者
と戦前期の卸電気事業者の関係を考えてみると,以下の諸節で逐次記す通
り,前者と後者の間には確たる太いつながりのないことが注目される。法
的な卸電気事業の概念については戦前のものが戦後にも引き継がれている
が,事業体としての連続性はあまり認められないのである.
ただし,戦前に卸電気事業を営んでいたものが,後述する戦中期におけ
るr配電統制令」などによる一時的な断絶を経由し,あるいは経由せずに,
戦後は卸電気事業者として許可を受けて営業しているという例が全くない
わけではないので,この点を私営の揚合と公営の揚合とに分けてみておこ
う.
(1)住友共同電力の揚合一四国・愛媛県の別子銅山は古くからの大量の
銅を産出する鉱山として名高いが,明治期以降,住友系の資本によってい
っそう大規模な開発対象となった,この開発のための自家発電という性格
の強い会社として,1919年(大正8)2月,土佐吉野川水力電気が設立さ
れた.これは,新居浜市周辺の住友系列の軽金属,化学,機械産業などの
特定の需要に応えて,原料用そして動力用の大口電力の供給を主目的とし
て営業し,1934年5月には四国中央電力と改称された・同社は,後述の日
本発送電株式会社が1939年に設立されると,設備の一部をそれに禺資す
ることを余儀なくされたが,社としての独立性を失うことなく営業を続け,
1943年4月には住友共同電力へと社名をまた改称した.『四国電力の10
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一橋大学研究年報 経済学研究31
年のあゆみ』によれば,rその後同社は20年(1945年)6月軍需会社法に
より日新化学工業に水力および火力発電設備の一部を譲渡し,残存設備を
もって日本発送電に合併することとなっていたが終戦により中止となっ
ア た.」このようにして同社は,結局のところ独立性を失うことなく水力と
火力の両部門をもつ電気事業者として存続し,戦後は卸電気事業者となっ
て今日に至っている.
〔2)黒部川電力の揚合一富山県の黒部川の水利使用権の一部をもってい
た三重沃度製造(株)からそれを譲り受けた同社は,1923年(大正12)
10月に創業し,26年(大正15)に最初の発電所を完成させた.そして,
今日の北陸電力の前身となる電力会社の一つである当時の富山電気(株)
と化学肥料メーカーの電気化学工業(株)に発生電力を供給する契約を結
び,さらに設備を増強していった。昭和不況の時代に経営難に陥ったため,
1929年(昭和4),関西系の471名の保有する株全部を富山電気が改称さ
れてできた日本海電気(株)に買収してもらうことになり,資本関係を一
新した黒部川電力となった・その後同社は,越後電力(株)を合併し,ま
た電気化学工業の水力自家発電の現物出資を受けるなどして,設備・経営
両面の基盤を拡充した.
後述する配電統合の波の下で,1943年(昭和18)2月,同社は東北配電
(株)の配電区域に属することとなった設備の一部を東北配電に形の上で
譲渡するが・実質的にはそうした設備を自ら管理し,発生電力を一般供給
用電力として東北配電に供給した.ところで,やはり後述するように,
1939年(昭和14)4月には,r電力国家管理法」に基づいて日本発送電株
式会社が設立された・しかし,黒部川電力は,r送電幹線と直結していな
の
いことおよび地方の部分的需要家に電力を供給していた」という特殊事情
により,とりあえずは同社への出資の対象とはならなかった.とはいえ,
太平洋戦争がはじまると中央統制は一層強まり,ついに1945年6月には,
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卸電気事業の法制史と経済現況
軍需大臣が,日本発送電に対し同年8月16日までに黒部川電力を合併す
ぺしという命令を発した,だが,8月15日に日本は敗戦を迎えたため,こ
の命令は自然消滅となり,黒部川電力は独立した事業者として戦時をのり
きったのである.
敗戦と共に連合国軍の占領行政がはじまるが,その下で同年11月には
r会社の証券保有制限等に関する勅令」が公布された.電気化学工業は黒
部川電力の当時の株式総数36万株のうち,半数の18万株(900万円)を
保有していたが,この勅令の適用により,それを社員,そして一般に公開
放出しなければならなくなった.しかし,これに従うと電気化学工業は従
来のように黒部川電力の電気を自家発電と同じように利用することができ
なくなるので,関係会社間で協議が続けられた,この結果,黒部川電力を
同社自身,北陸配電,および電気化学工業へと3分割する方向で問題解決
を図ることにした。だが,その後複雑な紆余曲折があり,黒部川電力は,
黒部水力(株)と海川電力(株)の2社を設立することになった.そして
同社は,1952年10月創業の黒部水力に6発電所を,やはり同年創業の海
川電力に6発電所を譲渡し,自らは姫川第6発電所一ケ所のみによって事
業を継続した.ただし,これは過渡的な措置であり,黒部水力は翌年,北
陸配電の後身である北陸電力に吸収合併され,海川電力も同年,自家発電
者としての電気化学工業に吸収合併された.その後同社は,残された姫川
第6発電所の他に,早川や小滝川沿いに水力発電所を増設して今日に至っ
ている.
③公営電気事業の揚合一民間企業ではなしに,都道府県,郡,市町村
などの地方自治体が電気事業を営むとき,これを公営電気事業という.戦
前の公営電気事業は,主として一般供給を目的とする事業であったが,卸
売り的な性格を持つ者もあった.また,後に第5節で掲げる第4表からわ
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一橋大学研究年報 経済学研究31
かるように,一般電燈電力供給事業と電気鉄道事業を兼営する者もいくつ
かあった・この揚合の電気鉄道とは例えば市電である.起源から言うと,
日本初の公営電気事業者は京都市であり,これは上水や工業用水の確保,
市街地における舟運の開発など,琵琶湖の水の多目的利用を図って1885
年(明治18)から始まった琵琶湖疏水工事の過程で,水力発電計画が付加
されたことに端を発している.蹴上を立地点とする発電所建設工事は1890
年に着工し,92年に完成して発電を開始した.原動機は120馬力のペルト
ン水車2台で,発電機としてはエジソン式直流低圧80kWのものが用い
られ,「その発生電力は,インクラインの舟の揚げ下ろしに使用されたほ
の
か,京都電燈会社を通じて電燈用や工業用電力に利用された.」という.
京都電燈会社を通じて配電された部分については,京都市の同社への卸売
りとみてよかろう.
つまり,京都市は公営電気事業者として最古であるばかりでなく,公営
の卸電気事業者としても最古であるといってよい,戦前期における公営の
卸事業の全貌については,本稿の範囲では調査不足で不明だが,京都市以
外の例の一つとして富山県営の発電事業も卸事業の一つであった.すなわ
ち,1910年代後半の富山県においては,県内の産業振興や常願寺川水系の
治水対策を検討する中で,知事が先頭に立って県営の水力発電事業が計画
された・そして県当局は,先ず,その水源地帯になると予想される常願寺
川水系の有峰民有林1万4千町歩を買収して樹林の伐採を全面禁止し,そ
こを水源酒養林とした・続いて1920年(大正9)からは,発電所への交
通・輸送の便を図るものとして,富山・千垣間19.5kmの鉄道工事を始め,
23年4月に蒸気鉄道が開通した・そして,第1次の発電所建設は,1921
年から上滝・松の木・中地山の三ケ所で起工し.24年4月から一般電気
事業者である日本電力へ送電を開始した.第2次の建設事業としては,先
ず上述の鉄道の電化が計画され’,1927年(昭和2)1月にその工事に着工
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卸電気事業の法制史と経済現況
し,同年6月には電車運転が開始された,これに続いて,同年5月には,
やはり常願寺川水系の真川発電所工事が着工されて1930年2月には,日
本海電気(株)に送電開始となった,富山県は,その後も発電所を増設し
て売電による剰余金を大きくしていった・1936年6月に竣工した愛本発
電所の場合,その発生電力は日満アルミニウム(株)へ送電され,これに
よって富山県はその後,日本有数のアルミニウム工業県の一つにもなって
10)
いったのである.
以上において手短かに公営電気事業について述ぺたが,それが一般供給
事業であれ,卸事業であれ,それらの設備は,次節で述ぺるr配電統制令」
の下で,1942年7月,各々の地域を管轄する九配電のいずれかに強制出資
させられ,それに統合された.あるいは,その統合を免れても,ほぼ同じ
時期に日本発送電(株)に設備を出資ないし譲渡させられ,それに吸収合
併されるかした.このようにして,公営電気事業の歴史はそこでいったん
中断するのであるが,戦後,卸電気事業者として復活するものが出てくる.
すべて水力専業であり,青森県営,宮城県営,東京都営,神奈川県営,金
沢市営,山口県営.高知県営,宮崎県営がそれである.
以上からわかるように,私営,公営,いずれについても,今日の日本の
卸電気事業者の中には,戦前には卸電気事業者としての前身を有しないも
のの,戦前から電気事業者としての歴史はもっているものが少なからずあ
り,さらにごく少数だが戦前・戦中・戦後を通じて卸事業を続けてきたも
のもあるわけである.
第4節戦時下の日発・九配電体制
さてここで.考察を1930年代にもどそう.満州事変(1931年)以降,
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一橋大学研究年報 経済学研究31
日本社会全体が軍事色を強めていく.これに伴い,軍事向けの経済活動の
中に占める電気事業の位置は重要とみなされ,国家統制の対象となってい
った.すなわち,1937年(昭和12)12月には「電力国策要綱」が定めら
れ,これを受けて翌1938年にはr電力管理法」,r日本発送電株式会社法」
などが制定された,そして,1939年4月には日本発送電株式会社(資本
金7億4千万)が設立された.これは,民間,公営を問わず日本国内の主
要な発送電設備を有する者からその設備を強制出資させる方式でつくられ
た会社で日発と略称され,発送電部門の全国1社による独占に近いもので
あった.
また,配電部門の統合も進められた.すなわち,1941年のr国家総動員
法」に基づく形でr配電統制令」が出された.これにより当初は八配電案
などが出されたが,中部地方の一部に過ぎないとみなされかけた北陸地方
はその独自性を主張して,1942年には全国が北海道,東北,関東,中部,
北陸,関西,中国,四国,九州の九つの配電区域へと分割され,各地区に
一つの配電株式会社が置かれることとなった.換言すれぱ・9地域の各々
における配電部門の地域独占が図られたわけである.
小規模な発電事業者や配電事業者でこうした統合を免れたものはあった
が,大勢から言えば,太平洋戦争末期の日本の電力供給は,以上で略述し
たいわゆるr日発・九配電」体制の下でなされたのである.だが,この体
制そのものは短命であった.1945年8月,日本は同年7月のポツダム宣言
を受諾して,連合国に無条件降伏する.
第5節 電気事業再編成と公営復元間題
敗戦の結果,電気事業を国家管理する必要はなくなった.実際,r国家
総動員法」は廃止されたから,それ’を拠りどころとするr配電統制令」も
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卸電気事業の法制史と経済現況
失効した.このため,r日発・九配電」体制を戦後の経済復興にむけてど
う再編成するかが,電気事業関係者すべてにとっての新しい,そして重要
な課題となった.とはいえ,戦時の独占的な発送配電体制が崩壊したとい
うわけではない.この時期に早速議論になったのが,いわゆるr公営復元
問題」である.
これは,日発ないしは九配電のいずれかの会社に戦時中強制出資させら
れていた諸電気設備の戦時以前の形への復活を求める諸運動のことをいう・
すなわち,たとえば四国配電に出資させられていた高知県の1946年3月
の臨時県議会決議に示されるように,かつて公営電気事業を営んでいた都
県や市は,相次いで復元決議を行った.また,自家用の性格の強い発電所
の返還要求の動きも現われた.
ところで,こうした動きとは別に連合軍総司令部(GH9)の意向を見
ると,その指示の下に,1947年,「過度経済力集中排除法」が制定された.
そして,電気事業も同法の指定対象となり,「日発・九配電」体制をその
まま継続することは,この面からも困難な政治情勢となった.そこで,地
方自治体や旧自家発電設備保有者とは別の利害関係を反映しての電気事業
再編成をめぐる論争も活発化した.先ず,電気事業で働く労働者達は,
1946年9月,産業別組合結成の準備として電産協中央闘争委員会をつくっ
た.この委員会は,電気事業に対する官僚統制の撤廃と発送配電の全国一
元化を会社側に要求した.1また,労働組合の一社化案に同調して,社会党
も1947年8月,電力国営案を発表した.電気事業がr過度経済力集中排
除法」の適用対象として指定された(1948年2月22日)のはそのような
時期においてである.
電気事業者自身についてみると,そこには明確な意見の対立があった.
すなわち,日発は,日発と九配電をもって発送配電一貫の会社を設立し,
国家によるその管理を民主的に行う旨の計画を提出した.これに対して,
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一橋大学研究年報 経済学研究31
九配電側は,発送配電を一貫経営にするという点では日発案と同じである
が,全国一社にすることには反対し,適正規模の地域別会社を発足させ,
各社が独立採算による経営を行い1料金は原価主義に基づいて認可制をと
るという案を主張した.
以上でみたように,電気事業再編成の方向としては,電気産業労働組合
の発送配電全国一社化案,日発の発送配電全国一社化案,九配電系の9ブ
・ロック別発送配電会社案があったが,これらに加えて,GH9に設置され
た集中排除審査委員会(五人委員会)の七ブ・ツク案,商工大臣の諮間機
関として1948年4月に設置された電気事業民主化委員会の三分割案もあ
った.これらの案は,それぞれ互いに対立し合っていたが,大局的にみれ
ば,戦時下の統制経済において形成されたr日発・九配電」体制を根本的
に改めようとしたものではなく,独占的性格の強いものであった.
こうした議論の中で,戦時体制とははっきり区別される,より分権的な
電力供給のあり方を提示したのが,先に少しふれたように都道府県である.
四国配電に統合されていた高知県の例については先述したが,日発に統合
されていた富山県の場合についてみると,1947年9月,窮迫した県財政の
立て直しや県民の福祉増進を目的とした富山県公営事業調査会が設置され,
そこでは特に公営電気事業が研究の中心となった.そして,1948年3月の
定例県議会では,r配電事業の民主化を図り,その公益性を高度に登場せ
しめて地方産業を興隆し,国民の福祉増進と日本再建に寄与すべく配電事
業の都道府県営を期す」という決議文が可決された.さらに,日発に強制
出資させられた元県営電気事業の返還を求めた意見書も満場一致で可決さ
れた,しかも,このような動きは高知県や富山県のみに限られたものでは
なかった.
・r配電事業を公営にせよとの声は全国各都道府県で高まり,23年(1948
年)4月15日,東京都において県営電気促進有志都県協議会が開催されて,
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卸電気事業の法制史と経済現況
1都11県(東京,青森,秋田,山形,岩手,宮城,福島,新潟,富山,長
野,神奈川,埼玉)の知事,県議会議長,議員ら82人が集まって公営間
,題について協議した.その結果,配電事業の県有,県営を決議し,関係方
面に陳情するとともに,この運動を本格的に推進するために全国大会の開
催を申し合わせた.こうして,同月23日に東京都議会議揚において開かれ
11)
た全国大会で,配電事業全国都道府県営期成同盟が結成された.」翌1949
年9月には,32府県・10都市の代表者が東京都議事堂に集まり,配電公
営全国大会を開いた.そこでは,先述の集中排除審査委員会の7ブロック
案を排して公営に移管する案が決議された。
都道府県によるこのいわゆる「配電公営案」は,度重なる陳情書,決議
文などの形でGH9や日本政府省庁に伝えられたが,GH9と日本側との
間の折衝過程においては,ほとんど無視に等しい扱いを受けたようである.
財閥の復活を危惧し,経済力の過度の集中を排除するという建前で,日本
経済の梶とりをしていたはずのGH9であるが,電力の小売りの権限を都
道府県レベルにまで分割することは全く考えていなかったものと思われる.
かくして,日本政府内部での論争の軸は,発送配電一貫の全国一社化案と
九社化案との対立に絞られていった.通商産業省は,結論をまとめるべく,
1949年,電気事業再編成審議会を設けた.ところが,その審議会自身の中
で,r九ブ・ック会社の設立と日発の設備を譲りうけて新設される電力融
通会社」を基本とする三鬼隆(日本製鉄株式会社社長)案と,「日発と九
配電を解散し,新たなブ・ック別九社の設立」を基本とする松永安左工門
(元・東邦電力株式会社社長)案が対立し,両案の間に歩み寄りの余地・は
なかった.通産省は,初め三鬼案に傾いたが,GH9に拒否された.そこ
で次に,日本政府として松永案を採ることにしたところ,GH9は大筋で
これに同意した.このため政府は,松永案を基調とする電気事業再編成法
と公益事業法の両案を作成して,同年4月に国会に提出した.ところが,
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一橋大学研究年報 経済学研究31
衆参両院において,上述のような対立は解消するどころか,ますます厳し
くなり,議論は紛糾して審議未了のまま会期が終わってしまった。
これ・に対し・全国一社化案を拒絶する方向での結論づけを急ぐGH9は,
当時の首相・吉田茂あてに最高司令官マッカーサーの書簡を送り,決着を
迫った.そのマッカーサー書簡は今日に至るまで公開されていないが,状
況判断からすると,日本国会が何も決断できないのであれぱ,ポツダム宣
言の趣旨に沿ってGH9の意向をのんでもらわざるをえないという内容で
あったものと推測される・この結果,日本政府は,松永案を基本とする政
府原案を,国会の議決を要さないポツダム政令として実施することにした.
すなわち,r電気事業再編成令」とr公益事業令」が1950年11月公布,
12月施行された,そして,両政令に基づき,発送配電一貫経営の九ブ・ッ
ク独占会社が翌1951年4月1日に発足した.すなわち,日発は解消され,
戦時中の九配電が各々の所管地域内にある日発の発送電設備を吸収して,
北海道電力,東北電力,東京電力,中部電力,北陸電力,関西電力,中国
電力,四国電力,九州電力という九つの株式会社となったのである.
このような経緯からわかるように,戦後日本のr九電力」体制は,経済
の民主化が叫ばれたにもかかわらず,戦前期のそれほど広域には及ばない
地域独占に競争的性格が加味された制度から再出発するのではなしに,戦
時下の統制的な制度の延長上に形成されたのである.このため,すぺての
関係者がこの体制に満足したわけではなかった.
都道府県の繰り返しての要求を完全に無視し,ポツダム政令を楯にとっ
た先述の電気事業再編成の内容が公になった時のことを『富山県史』は,
rこの通報を受けた日の県議会では,あまりに突然のしかも予想に反した
政令内容に呆然とするのみであった.県民が希望していた元県営電気の復
元や公営電気事業についての規定は全くなく,しかも水系主義による全国
九分割制の再編成であった.この再編成によって北陸地区に帰属させられ
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卸電気事業の法制史と経済現況
た電源は,96万キ・ワット中,わずかに37万キ・ワット余りに過ぎず,
12)
残りはすべて関西地区をはじめ,他地区のものとなった,」と述べている,
こうした不満が残ったため,r昭和30年(1955年)ごろまで,県と県議会
は一丸となって,政府,国会に対して復元の立法措置を求める運動を強力
に展開した.県選出の鍛冶良作代議士らを中心に復元に関する法律案も幾
の
度か国会に提出された.しかし,その都度紛糾して審議未了となった.」
かくして,富山県を中心とする公営電気復元運動は結実することがなか
コの
った.そこで諸県は,法的措置を通じての元県営電気事業の復元をあきら
めざるをえなくなり,補償金など金銭面での対価を求めて交渉を続けつつ,
戦前とは異なって一般供給を行わない公営の卸電気事業という新しい方向
を模索するようになる.
第6節 戦後の私営卸電気事業
九電力体制の成立以降,卸電気事業の新しい歴史が始まる。本節では,
そのうち私営の卸電気事業者の創設とその後の事業展開を跡づけることに
する.
前節でみたように,ポッダム政令によって断行された電気事業再編成に
より日発は解散させられ,その保有設備は九電力の各々に引き渡された・
しかし,民間の電気事業者にとっては資金力の面から考えて取り組みえな
いような電源開発を全国規模で展開することのできる事業体が,戦後の経
済復興のために強く求められた.つまり,戦時中の日発のような国策会社
の戦後版の創出が,政府レベルで画策さ糺たのである、この結果,1952年
7月31日,r電源開発促進法」が制定された.これに基づいて,当初の株
主は大蔵大臣一人のみという国策による特殊法人として,電源開発株式会
社(以下,電発と略)が,早くも同年9月16日に創立された・
101
一橋大学研究年報 経済学研究31
その法的な位置づけとしては,一般供給を目的とするものではなく,電
源開発の結果産みだされることになる電力については,卸電気事業者とし
て,九電力にそれを卸売りするというものである(事業許可1954年1月
12日)・同社の開発目標の第一段階は大規模な水力発電所の建設にあり,
設立の2ケ月後には,岩手県内で胆沢第一発電所(北上川)に着工した.
翌1953年には,静岡県内の佐久間(天竜川),岩手県内の東和(北上川),
奈良県内の西吉野第一・第二(熊野川),北海道の糠平(十勝川)に着工
した。こうした同社の初期の開発のうち,当時の脚光を浴びたのは天竜川
の佐久間発電所であり,.海外からの重土木機械の導入により,日本の土木
工事史初と言われる全面的な機械化工法により,着工してからわずか3年
後には・出力35万kWのダム式発電所が竣工を迎えた.これは,その後
の日本各地における大型ダム建設ラッシュに先鞭をつけたものである.一
立地点での電気出力が35kW万というのは,水力,火力を含めて当時の
日本で最大の発電力であり,増え続ける電力需要に応えるには大いに貢献
したが,その半面で,河川環境の大規模な破壊の第一歩を画すものでもあ
った.
電発の開発の第二段階は,大型ダム式水力発電のいっそうの展開である.
とりわけ,福島県内の只見川水系(奥只見ダム,田子倉ダムなど),岐阜・
富山両県内の庄川水系(御母衣ダムなど)における電源開発に主力が注が
れた.
第三段階は,1950年代末以降のいわゆる「エネルギー革命」の時代への
対応として特徴づけることができ,この時期には,従来通りの大規模水力
開発に石炭火力の開発が付加された・rエネルギー革命」は,別名r燃料
革命」とも言い,日本のエネルギー供給源の主軸を固体燃料から流体(液
体と気体)燃料へと転換させる国策のことである、これによって国産石炭
の切り捨てが次々と実行に移されていくが,社会的,政治的にみて一挙に
1Q2
卸電気事業の法制史と経済現況
石炭消費を全廃することはできず,1962年には,石炭の長期安定的な需要
確保をねらう石炭対策が閣議決定さ.れた・そして,電力業界全体,とりわ
け電発に石炭の大口需要者としての役割が期待さ札たのである・このため
同社は,神奈川県の磯子,兵庫県内の高砂,広島県の竹原に石炭火力発電
15)
所を建設した.
このような経過を経て,同社は,当初の大蔵大臣の他に九電力をも株主
とし,1988年3月31日現在の資本金を706億円とし,発電能力としては,
水力652万kW,火力373万kW,計1,025万kWの発電設備をもつに至
っている.この設備規模は,私営,公営の別を問わず卸電気事業者の中で
最大のものである.
次に,民間企業であって国策会社ではないが,実際には原子力開発とい
う国策を最初に担うものとして創設された私営卸電気事業者である日本原
子力発電株式会社(以下,日本原電と略)についてみてみよう,
日本原電は,九電力,電発,および原子炉部門参入予定メーカーの出資に
より,1957年11月1日に創立された.同社の最初の開発目標は,イギリ
スからコールダーホール改良型の炭酸ガス冷却・黒鉛減速原子炉(GCR)
を輸入し,茨城県東海村に日本初の営業用原子力発電所を建設することに
あった.同社の法的位置づけもまた卸電気事業者であり,1959年12月14
日に事業許可を取得し,1966年7月25日には上述の東海第一発電所が竣
工を迎え,同年9月1日から営業運転に入った、
続いて同社は,今度はアメリカからの技術導入により,福井県敦賀市に
沸騰水型軽水炉(BWR)を建設し,これは,大阪万国博覧会の年1970年
の3月に営業運転に入り,また万博会揚への送電に成功したことで注目さ
れた.さらに同社は,沸騰水型軽水炉(BWR)を用いた東海第二発電所,
加圧水型軽水炉(PWR)を用いた敦賀二号炉を,1978年11月,1986年
9月にそれぞれ運転開始させ,最大出力合計278万3千kWの原子力発電
103
一橋大学研究年報 経済学研究31
設備を保有するに至っている.発生電力の卸売り先は,東海原発の揚合,
東京電力と東北電力,敦賀原発の揚合,主として関西電力であり,時によ
っては北陸電力である.
ところで,既述の通り1987年度末現在の日本には,22の私営卸電気事
業者がある,以上で戦後の創立事例をみた電発と日本原電は,それらのう
ち設備規模が特に大きい2社である.他の20社のうち,住友共同電力と
黒部川電力が,戦前から電気事業を営んでいたことについては第3節で述
べた,この他に,戦前から電気事業の許可を得ていたものとしては旧名を
姫川電力と称していた東京発電株式会社がある.姫川電力の創立は1928
年(昭和3)7月23日で,当時の東京電燈(株)と新潟県内有志の出資に
より,資本金1,000万円で水力発電事業を始めようとした.しかし,実際
の開発はできず,ようやく戦後になって1953年に発電所建設に着手した.
55年に姫川第7発電所が完成し,その後も新規の発電所を完工した他,東
京電力から多数の中小規模の水力発電所の譲渡を受けて営業を拡大した.
そして・1976年6月には社名を現商号へと変更した.1987年度末現在で,
約13万3千kWの水力発電設備をもち,株主数は1名で東京電力であり,
の
発生電力のすべてを東京電力に卸売りしている.
これまでにふれなかった残りの17社についてみると,それらの多くは
共同火力系と呼ぼれる会社で,1960年代の高度経済成長期に形成されたコ
ンビナート地帯に立地している・その一例として,以下では北海道の苫小
牧共同発電株式会社をとりあげてみよう.
1950年6月には,「北海道開発法」が制定されたが,それに基づく第2
期総合開発計画(1963−70年)においては,従来の第一次産業主体の開発
から重工業主体の開発へと重心が移された.そしてこの計画の下で,既に
港湾整備の進んでいた苫小牧地区を鉄鋼や石油化学を基幹部門とする一大
重化学工業基地にする構想が練られた.しかし,本州の臨海工業地帯との
104
卸電気事業の法制史と経済現況
比較などの面で鉄鋼産業の立地には不適切であるという見方が有力となり,
北海道開発庁は,アルミニウム製錬事業の誘致が有利であるとの判断を下
した.この判断に基づいて,同庁は日本軽金属株式会社(以下,日軽金と
略)に対してその可能性を積極的に打診しはじめた.他方,日軽金は,当
時の日本における旺盛なアルミニウム需要に応えて,既存の静岡県清水工
揚にアルミ電解工揚を追加しようとしていた.しかし,公害規制の面でこ
の計画が行き詰ったため,他地域に大規模一貫体制のとれるアルミ製錬工
揚を立地する案を検討しはじめていた,そのための条件はいくつかあった
が,とりわけ低廉な電力の確保は不可欠な条件であった.
こうして,1965年頃から北海道開発庁と日軽金の両者間で苫小牧進出の
諸条件の本格的な検討が始まった.電気料金についてみると,当時として
は,北海道電力から特約料金で一般供給を受けようとすると1kW時当り
3円50銭程度になり,それよりは,新たに,重油専焼火力発電所を設置す
る方が経済的に有利であることが判明した.日軽金としては,清水工場の
ために低廉な電力を確保する方式として,既に中部電力との折半出資によ
る清水共同発電株式会社を設立・運営しているので,この経験を活かして,
苦小牧においても同様の方式がとれるのではないかとの見通しの下に,
1966年8月から北海道電力と本格的な協議を始めた
北海道電力としては,先述のようなエネルギー革命にもかかわらず,北
海道の石炭は守るという国政や道政の意向を受けて,火力発電の燃料はす
べて石炭にしていたが,道内の電力需要の増大に対して石炭と水力だけで
将来も対応できるかどうか不安に感じていたところであった.そこで,日
軽金の苦小牧進出に伴う重油火力によって系統容量が増えるならば,それ
は北海道電力自身にとっても有利であると判断した.
こうして両者は意見の一致に達し,出資額は折半する,発生電力は原則
として折半配分するなどの内容を盛りこんだ協定が1967年3月28日に締
105
一橋大学研究年報 経済学研究31
結され,火力発電による卸電気事業者として苫小牧共同発電株式会社を設
立することが確認された.事業許可は1968年12月24日に得られ,最大
出力25kWの1号機が,1971年5月1日より営業運転に入った.続いて,
2号機25万kWが1972年に,3号機25万kWが1974年に運転を開始し
17)
た.
次に,共同火力系の卸電気事業者の性格を特徴づける上で,もう一つの
事例をみておこう.すなわち,福山共同火力株式会社の場合を以下でとり
あげてみる.
1960年8月に政府は所得倍増計画を立案した.これに伴い鉄鋼需要の
大幅な増大が見込まれたので,鉄鋼業界の大手企業である日本鋼管株式会
社(以下,鋼管と略)は,既存の川崎,鶴見,水江に続く第4の製鉄所の
建設を計画し,その立地点候補地を全国に求めて調査した結果,広島県福
山市に決定した.これに伴い鋼管は,電源確保について中国電力に対し協
力を要請し,1964年4月頃から協議が始まった.その協議においては,
* 鋼管の自家発電所建設
* 中国電力の火力発電所建設
* 共同火力の設立
などの方法が検討され,鋼管は共同火力案に傾いていった.中国電力も基
本的にこれに同意した.ただし鋼管としては,福山製鉄所の高炉第1号の
火入れの時期が迫っているので,先ず出力3万5千kWの自家発電設備の
建設を先行させることにした.そして,同年10月に行われた鋼管と中国
電力の社長会談において,次のような内容を主体とする申し合わせが成立
した.すなわち,鋼管の高炉ガスを有効利用する火力発電の推進について
両者は相互に協力することとし,その第一歩として3万5千kWの自家発
建設を行う.そして,それに加えて7万5千kWの発電所を増設する際に,
鋼管と中国電力の折半の出資により共同火力を創業し,当初の3万5千
106
卸電気事業の法制史と経済現況
kW分もその新会社へ移管する,というものであった.
こうして,1965年7月1日,資本金2億5千万円の福山共同火力株式会
社が設立され,翌1966年2月19日には卸電気事業者としての許可を得た。
同年8月28日には自家発3万5千kWが受託運転を開始し,第2号機7
万5千kWの営業運転開始は1967年9月1日であった.さらに同年11月
1日には,鋼管の先述の自家発を譲り受け,これも福山共同火力の設備と
しての営業運転を開始した。以後,増資およぴ設備追加が次々と行われ,
1987年度末現在までに最大出力73万4千kWとなっている.同社は,発
生電力の過半を鋼管へ配電し,残りを中国電力に卸売りしている.6基あ
る発電所の燃料の主体は,製鉄所の副生ガスである.すなわち,「高炉で
鉄鉱石を溶融させる時に発生するBガスと,石炭を乾留してコークスを製
造する際に発生するCガス,および転炉で製鋼する際に発生するLDガ
18)
ス」の3種類を主体とし,不足する数割分をC重油で補っている.
以上,苫小牧共同発電と福山共同火力の二例をやや詳しくみたに過ぎな
いが,これだけでも共同火力系の卸電気事業者がどのようなものかをおお
まかに把握するには十分であろう.
なお,私営の卸電気事業者の中には,(1洗述の電発や日本原電のように,
所内消費を除く全発生電力を一般電気事業者に卸売りする者と,(2〕第7節
で述べるr特定供給」契約に基づいて関連企業への供給を行いつつ一般電
気事業者への卸売りも行う者とがある.1980−87年度期のデータで私営卸
電気事業者を(1),(2)に区分すると次のようになる.
11)に属する者一電源開発,日本原電,北海水力,常磐共同火力,東星
興業,東京発電,日本海発電,・福井共同火力
{2)に属する者一苫小牧共同発電,酒田共同火力,君津共同火力,鹿島
共同火力,黒部川電力,富山共同火力,堺共同火力,和歌山共同火力,
107
一橋大学研究年報 経済学研究31
水島共同火力,福山共同火力,住友共同電力,戸畑共同火力,大分共
同火力
なお,私営卸電気事業者22社のうち,相馬共同火力は,1983年4月3日
に事業許可を得ているものの,未だ営業運転に入っていないので,以上の
区分からはずしてある.また,1987年度末日に廃止となった昭和発電につ
いて分類すれぱ〔21となる.
第7節 新電気事業法の成立と特定供給制度
さて,「電気事業再編成令」と「公益事業令」が,国会では議決できず,
ポツダム政令の形で1951年に制定されたことは,既に第5節で述べた.
換言すれば,これは,「“ポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する
19)
件”という旧憲法に基づく勅令を根拠規定として」導入されたものである.
だが,講和条約が1952年4月28日に発効すると,ポツダム政令の有効期
間は独立の日から180日と定められたので,上記二政令は同年10月27日
に自動的に失効した.
他産業については別として,電気事業とガス事業については,新たな措
置を定めることができないでいるうちに失効日を迎えた.このため,電気
とガスについては無法律状態という,法治国家としては異常な状態が発生
した.そこで政府は,行政措置によって異常事態を切り抜けつつ,同年12
月27日にr電気及びガスに関する臨時措置に関する法律」(以下,臨時措
置法と略)を制定した.これは,いったんは失効した両政令の規定の効力
を復活させることを定めたものである。
ただし,ガスについては1954年にrガス事業法」(昭和29年法律51号)
が制定されたため,この臨時措置法は「電気に関する臨時措置に関する法
108 ’
卸電気事業の法制史と経済現況
律」へと改正された.
こうして,新電気事業法が1964年に制定されるまでの長きにわたって,
日本の電気事業は,一時しのぎの性格をもつこの電気臨時措置法の下で営
まれたわけである・この間の大きな変化としては,既に第6節で述べたよ
ロ
うに,1952年にr電源開発促進法」が制定され,直ちに電発が成立された
他に,法的な意味での卸電気事業に直接関係はないとはいえ,同年12月
29日,“未点灯部落の解消”を目的とするr農山漁村電気導入促進法」が
制定されたことにも注目したい.後者は,一般電気事業者が自らの採算を
考えると,到底配電線を引くことができないような農山漁村があるとき,
地元の農業協同組合や漁業協同組合が自家用の水力発電所を建てることを,
国や地方自治体の補助金措置などによって促進しようとするものであった.
ただし,同法の適用により建設された農協土地改良区,漁協などの水力
発電所は,一般電気事業者の配電網がほとんど全国をおおいつくしている
現在では,当該地域住民のための自家発電というよりは,発生電力を当該
20)
地域を管轄する一般電気事業者に売電することを主目的に運営されている.
このような経営はr農協等小水力」と略称されており,第2節で述ぺた法
的な分類からすれば,自家発電であるとしても,現行の実態から見れば,
“小規模な公営卸電気事業”と呼ぶにふさわしいものである.
さて,ここで電気皐業一般の法規制についてみると,先述のように,電
気臨時措置法が法制の要となり,いったん失効した公益事業令の復活とい
う形での規制がなされる時代がしばらく続いた.しかし,日本経済が戦時
中の混乱から抜け出し,本格的な成長期に入ると電力需要は急増した.も
ちろん,1951年に発足した九電力各社は,それぞれのブロック内で需要に
見合う供給体制の整備等に努めたが,それのみでは不十分であり,各社が
共同して,単に急増する需要への対応のみならず,需要の時間変動や季節
変動などの諸問題にも対処する必要性が電力業界の間で議論されるように
109
一橋大学研究年報 経済学研究31
なった.この結果,1958年にはr広域運営体制」が発足した.より詳しく
みると,「これは,企業の自主性を維持しつつ,それぞれ密接な関連を有
する会社(九電力会社と電源開発株式会社)が互いに協力して,より広範
囲な電力経済圏を設定し合理的な電力設備の建設及ぴ運用を行い,広域的
な経済効果を得ることを目的としたものであった.」そして技術的には,
rこの広域運営の実施のために重要な役割を担う地域間送電連系設備が強
化され,地域間の需給不均衡是正,経済融通の促進,電力施設の効率的運
21)
用等大きな成果をあげるに至った.」
そこで,臨時措置ではなく,こうした新しい時代に対応する恒久法の制
定が求められることとなり,1962年には電気事業審議会が通商産業省に設
置されて新法のあり方につて調査・検討がなされた.そして,その答申を
基本として法案が立案され,1964年の第46国会において可決・成立し,
電気事業法(昭和39年7月11日法律第170号)公布の運びとなった.こ
のいわゆる新電気事業法と旧公益事業令との違いとして,諸文献の中でよ
く挙げられるのは次の四点である.
(a〉広域的運営に関する規定の新たな導入.そのための国の調整機能の
強化.
(b)電圧,周波数の規定値維持義務など,需要者に対するサービス向上
を図る諸規定の整備.
(c)電気に起因する災害防止などのための電気施設の保安規制改善にむ
けての諸規定の整備.
(d)企業経営に自主性を持たせての能率向上と電力行政による事業規制
の簡素化,合理化.
これ’らの点を骨子とする新電気事業法は,1952年10月に電気事業再編
成令と公益事業令が失効して以来,実に12年という長い歳月の後によう
110
卸電気事業の法制史と経済現況
やく施行されたわけである。新法制定にこのように長い期間を要した理由
の一つは,先述した公営復元問題が未解決のままになっていたことである・
このため,同法を可決するにあたって参議院でなされた附帯決議全七項目
のうちの第七項の中には,rなお,旧公営電気事業の復元問題にからむ経
済協力については,自治体並びに電力会社間において従前通り話合により
22)
早急に解決を図ること」というただし書きがなされている.この附帯決議
一つとってみても,戦前の公営電気事業者から設備を取り上げておき,そ
れを返還しないままでなされた戦後の電気事業再編成に対して,地方自治
体のいくつががいかに根強い不満を抱き続けたかが改めて明らかとなろう,
さて,この復元問題について決定的な解決を与えないまま成立した新電
気事業法であるが,その第3条に依ると電気事業は,既に第2節でも述ぺ
たように,「一般電気事業」とr卸電気事業」とに二分される.そして,
それぞれの事業を営む許可を通商産業大臣より得た者を,それぞれr一般
電気事業者」,「卸電気事業者」と呼ぶ.
r一般電気事業者」としての許可申請を行う揚合は,r供給区域」を明示
する必要があり(同法第4条),この概念を用いて表現しなおせば,r一般
電気事業」とは,供給区域内の不特定多数に応ずる電気の供給を行う事業
のことである.他方,「卸電気事業」とは,、“一般電気事業者にその一般電
気事業用の用に供するための電気を供給することを主たる目的とする事業
をいう”(同法第2条第3項).
なお,自家発電は電気事業ではないが,電気事業法と無関係ではない・
既に第2節で少しふれたように,同法はr自家用電気工作物」の規制を行
っており,その工作物が発電設備である場合のことを自家発電といい,そ
の工事計画については,同法第70条により,通商産業大臣の認可を得る
ことが必要である.
さて,以上のような定義の下で,次のような揚合をどう取り扱うかは,
111
一橋大学研究年報 経済学研究31
卸電気事業の考察にとって不可欠である.同法第17条第1項によれば,
“一
電気事業者以外の者であって,一般電気事業者の供給区域における
需要に応じ電気を供給する事業を営むものは,電気事業者にその電気事業
の用に供するための電気を供給する場合を除き,供給の相手方及び供給地
点ごとに,通商産業大臣の許可を受けなければならない”とされている,
このような供給は,「特定供給」と言われる.これを仮に第一種の特定供
給と呼ぼう.
その他にr特定供給」にはもう一つの型がある.同法第24条第1項は,
“一
電気事業者は,その供給区域以外の地域における需要に応じ電気を
供給しようとするときは,供給の相手方及び供給地点ごとに,通商産業大
臣の許可を受けなけれぱならない”としている.一般電気事業者によるこ
のような供給を,仮に第二種の特定供給と呼ぼう.ただし,供給区域aを
管轄する一般電気事業者Aが,供給区域bを管轄する一般電気事業者Bに
対し,互いの電力の過不足を埋め合わせる揚合はr融通電力」とされ,特
定供給ではない.
以上の法規制を総合するとわかるように,卸電気事業者は,自ら発電設
備を保有して,その発生電力を一般電気事業者に卸売りの意味での売電を
行うことを主な目的とするほか,それとは別の特定供給を事業の一部とす
ることがあり得る.この点について,通商産業省資源エネルギー庁による
同法第17条の解説は,
r本条の許可の対象となる特定供給とは,例えぱ相当程度の資本関係及
び役員の派遣等の人的関係がある他の会社に対する供給 同一構内又は
同一のコンビナート内において生産工程上蒸気等の需要を通して密接な
関係を有する他の会社に対する供給,自己の社宅に対する供給,同一地
方公共団体内部における会計主体を異にする他部門への供給等をいう.」
112
卸電気事業の法制史と経済現況
23)
と述ぺている,以前に述ぺた事例に即して言えぱ,苫小牧共同電力が日本
軽金属の工場に配電する場合や福山共同火力が日本鋼管に配電する揚合が,
ここでの(第一種の意味での)r特定供給」である・1987年度現在で,発
生電力の約97%をもr特定供給」にあてているという点で特徴的なのは,
愛媛県新居浜市に本社のある住友共同電力であり,同社は住友化学工業,
住友金属鉱山,住友重機械などに対して工揚用の大口電力を供給している
だけでなく,住友系のデパートなどへの小口電力の供給をも行っている.
なお,自家発電を行う者が自家用を上回る余剰電力を発生させた時に,
それを他者に供給するという意味でのr特定供給」もあり得る。近年,自
家用のコージエネレーシヨン(熱併給発電)システムが普及するに伴い,
このような意味でのr特定供給」の認可枠の拡大を許容しようという通商
産業省内部の新しい動きがあり注目されるが,卸電気事業を主題とする本
24)
稿の範囲を超えるので,ここではこれ以上を立ち入らないことにする・
第8節 戦後の公営卸電気事業
戦後日本の公営卸電気事業者についてみるとき,既に第3節でもふれた
ように,それには,歴史的に電気事業者としての起源を戦前期に持つ者と,
戦後全く新たに卸電気事業を開始した者とがある,また,戦前の公営電気
事業者の中には,その設備を日発ないし九配電に出資させられたままで,
戦後になっても電気事業を再開することができなかったものもある.
戦前の公営電気事業は,主として一般供給を目的とする事業であったが,
卸売り的な性格を持つ者もあり,戦後におけるように一般供給と卸供給と
を明確に区分しての統計的把握が難しい.日本初の公営電気事業者は京都
市であり,これが契機となって,全国各地で,県や市町村営,郡営などに
よる公営電気事業が次々と創設されていった.1937年の公営電気の供給
113
一橋大学研究年報 経済学研究31
が,当時の日本の総電気供給量に占め
る割合を第4表でみると,電燈需要家
戸数について14.1%,電燈数について
︵ひ.O ︶助.Oひ︻っ.N。oN
︵霧︶撃ま誇一
︵畿辮葦︶3図醐簗累﹃㌍
︵N酉︶。℃eq、二。q.O
︵鍔 ︶蕊需專、N
︵訣暑﹄↓︶無 鰻 曽
︵。o.卜 ︶鴇。、。oま
︵岩 ︶$ひ.℃R
︵鹸辮課︶氣低懸萬腔塑鯉
憲郭塚澤虞麺超・麺︽e慣朗吐忍ま一 襯寸蕪
粒崇獲議禦 荘
藁 奉
麺︽
︵。.。。ご塗の.。。2︵。.。。ま,ひ三.卜9.寸﹃︵。.。8ひ§8.。こ︵。.。。一︶違.・。露.N二,禧 ¢
…… ⋮素⋮⋮黙⋮講⋮鞭 ⋮〃 繋⋮︸羅㎜㎜期
︵N.8︶め.80.ま
︵寸.の ︶一.曽め.N一
︵殺醤﹄↓︶≧図端彙黙締繰掴
㎜…
18.5%,電力契約量について10.2%,
電熱等契約量について23.6%となっ
ており,しかも民営の電気事業と比較
すると,公営の方が立地条件その他の
面で困難な地域で普及したことを合わ
せて考えるとき,公営電気事業の役割
奪 は,第4表の数字のみが示す以上に大
照
鴇 きかったということができる.また,
濾
辞電気料金の面でも,概して民営より公
s
翰 営の方が安かった.各々の地域社会の
ぐζ
璽 利益にとって,公営電気の存在意義が
鴇
邊 そのように大きかったからこそ,既に
殻
経 述べた戦後の公営復元運動も根強く
蝋
矯
醸 1960年代に入るまで続けられたので
冒
禦ある.
蜜 しかし,公営電気復元運動はほぼ全
翻
撰 面的に敗北した.日発,あるいは九配
督
糞 電のいずれかに強制出資させられた旧
麺
謹 設備は,戦後の電気事業再編成の過程
榊 で,新設の九電力のいずれかへ引き継
聖
がれてしまい,地方自治体の手に返還
されることはなく,また一般供給の権
利が復活することもなかった。復元交
114
卸電気事業の法制史と経済現況
渉によって地方自治体が電力会社から得たのは,金銭的な補償に相当する
自治体諸事業への協力金などのみであった,
こうして,戦後日本の公営電気事業は,卸電気事業としてのみ許可され
ることとなった.すなわち,出資を免れて残った発電設備を用いるか,あ
るいは新規の発電設備を建設するかして,そこでの発生電力を当該地域を
供給区域とする一般電気事業者(すなわち九電力のいずれか)に卸売りし
て,この売電による利益を自治体財政の一助として活用しようという事業
形態である.第3節において戦前の状況を記した富山県の場合を再びとり
あげてみると,大きな潜在水力に恵まれた同県は,1953年,神通川水系・
井田川の大長谷第1発電所建設から全く新たな県営電気事業の第一歩を踏
み出した.同発電所は1955年6月12日に竣工し,直ちに営業運転に入っ
た・その後,富山県は,井田川,上市川,小矢部川においても発電所を建
設し,1980年までに全部で10ケ所,最大出力約11万kWの電源開発を
行った・そして87年度末現在には,発電所数14,最大出力13万2,170
kWとなっている.
既に第2表でみたように,このような事業を行っているのは,1987年度
末現在で33都道府県およぴ1市であり,発電の原動力はすべて水力であ
る.なお,ここでの1市とは金沢市であり,同市は,犀川の水力を利用す
るものとして1987年(明治32)に設立された金沢電気株式会社(点燈は
その翌年から)の設備その他を買収し,1921年(大正10)より市営の電
気・ガス事業を発足させており,当時以来の発電技術の蓄積の上に,今日
では水力発電所を市内4ヶ所に保有して最大出力計30,030kWで市営卸
電気事業を営んでいる.
115
一橋大学研究年報 経済学研究31
第9節 卸電気事業者の電源別設備利用率の推移
さて,以上の第2∼第8節においては,日本の卸電気事業について,そ
の法制的な側面に焦点をあてた歴史を述べてきたが,本節以降ではその現
況を,一般電気事業者との対比を含めて数量的に考察する.分析の期間は,
二度にわたる石油危機をはさむ1970{’87年度の18年間である.本節では
電源別設備利用率の推移を中心に考察し,次節では売電単価の推移に分析
の焦点をあてる,
本節と次節での考察の出発点となる統計データは,すべて通商産業省資
源エネルギー庁公益事業課(1972年度までは同省公益事業局)編により毎
年度刊行されている『電気事業要覧』から抽出したものである.より具体
的に述べると,年度別・事業者別・電源別の最大出力(発電設備能力),
発電実績,電気事業営業費用,電力料(特定供給契約による関連会社等へ
の売電による収入金額),他社販売電力料(一般電気事業者への売電によ
る収入金額)の数値をそこから抽出した.それらの数値,およびそれらに
基づいて後述のように計算して得られた数値は,本稿の末尾に一括して付
録として掲載してある.
本節で観察する設備利用率とは,所与の発電設備が所与の年度中,つま
り1年365日・1日24時間を通じて最大出力の水準を保って休みなく発
電したと仮定した揚合の仮想発電量に対するその年度内の実際の発電量の
比率をパーセント表示したものである.この年間設備利用率の定義を式の
形で示せば
当該年度中の発電実績量(kW時)
設備利用率= ×100(%)
最大出力(kW)×365(日)X24(時間/日)
となる.一般的に言って,設備利用率とは,理論的な発電能力が現実にど
116
第5−a表 卸事業者別・電源別設備利用率の推移(1970−87年度)
100
設備利用率︵%︶
5 0 5
7 5 2
電源開発 ・火力
電源開発 ・平均
日本原子力発電・原子力
・ が 晃
・一
幅…ノ 、
住友共同電力・水力
¥ 一一’ 粟
\.,一…一・へ 噛_ノノ愚/∼’〈〉’
い
トー一、∼/づ
、、一・ノ9、一・ グ/
\’
0
70
717273747576777879808182
西暦年度
83 84 85 86 87
住友共同電力・火力
住友共同電力・平均
ト=
曝黙燃寒怒蓮e蘇轟亟鰐量
電源開発 ・水力
100
第5−b表 卸事業者別・電源別設備利用率の推移(1970−87年度)
_一_常磐共同火力
・火力
___束京発電
鎗
・水力 一
・水力
_._君津共同火力
・火力
。.,... 鹿島共同火力
・火力
_束星興業
ロ
−=
︵∠\\、
、 、.イ¥
”ヴ万7
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甲1輪 、
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適 \㎜\﹀
て\ ﹀ノ!ノ
、 ﹀ “。’7
へへ
¥“\ 副!/,
・火力
、、 酬’〃
___酒田共同火力
/ ㌧ !
/ 、
設備利用率︵%︶
5 0 5
7 5 ワ﹄
西暦年度
_苫小牧共同発電・火力
\κ
罵誇齢竈響警嚢緊
70 71 72 73 74 75 76 77 78 79
8081828384858687
0
へρ、\
ヘ¥
第5−c表 卸事業者別・電源別設備利用率の推移(1970−87年度)
100
\く、一
/ \
\ 一
ハ ㌧
西暦年度
、,,,,、’−’−ノ
717273747576777879808182
、¥
ぺ ヘーよ’
﹀
、
へ ¥
70
\覇. \\
0
”㌔
舞 \
25
“、、\/ へ
50
隔 ン/ \
評、○/ \
ハ
%
次\\\ノ
\済/×、
率
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黙黙漢鯉一叙罵蝿e蝋節塚騨罰
利
用
二﹀ ︿
設75
備
F
舞、 /v
“ 一一一 、¥
’一\ !’
ノヤ !’
●㍗
83 84858687
新潟共同火力・火力
黒部川電力 ・水力
富山共同火力・火力
福井共同火力・火力
2
堺共同火力 ・火力 一
和歌山共同火力・火力
水島共同火力・火力
第5−d表 卸事業者別・電源別設備利用率の推移(1970−87年度)
100
八
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設備利用率︵%︶
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_福山共同火力・火力
___戸畑共同火力・火力
_._大分共同火力・火力
_私営卸電気事業・水力
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一
___私営卸電気事業・火力
_._私営卸電気事業計
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707172737475767778798081828384858687
西暦年度
_公営卸電気事業計
卸電気事業の法制史と経済現況
れだけ有効利用されているかを示す指標であり,年間に限る必要はない.
分析の目的に応じて,月間設備利用率や発電所の生涯設備利用率を議論す
ることもできるわけで,たとえぱ,ある月の設備利用率を問題にする揚合
は,上式の分母の365日を所与の月の日数でおきかえると共に・分子をそ
の月中の発電実績量でおきかえればよい,
第5−a,5−b,5−c,5−d表は,かなり前に営業を停止したものを含めて
私営卸電気事業者26社各社および公営電気事業合計についての上述の意
味での年間設備利用率を,1970∼87年度の18年間について計算した結果
をグラフ化したものである.水力と火力の両方の発電所をもつ会社につい
ては,それぞれ単独の利用率とそれらの合計についての利用率をグラフ化
してある.また,比較のために,第6表は一般電気事業者の利用率を表示
したものである.これらの表から,以下のようないくつかの傾向が読みと
れる.
(1〕卸電気事業者全体としてみるとき,水力の設備利用率は,オイルショ
ック以降,一貫して低く25%以下であり,近年では20%前後となってい
る,これは,水力設備をもつ他の事業者に比ぺて圧倒的に大きな水力設備
を持つ電源開発が水力の利用率を著しい低水準に保っているためである。
水力専業の東星興業,東京発電(旧・姫川電力),黒部川電力についてみ
れば,その設備利用率はむしろ,一貫してかなり高く,おおむね60%を
超えている.火力を合わせ持つ住友共同電力の水力の設備利用率も高く,
常に50%を超えている.なぜ電源開発のみが水力の利用率を低水準に抑
えているのかについては,今後の重要な検討課題である,
(2脚電気事業者全体を合わせての火力の設備利用率については,第2次
石油危機のころまでは70%前後とかなり高く,その後やや低下したもの
の,50∼60%程度で推移している・これは,一般電気事業者が,近年,火
121
一橋大学研究年報 経済学研究31
第6表 一般電気事業者の電源別設備利用率(%)の推移
一4社の事例一
年度電源
力
1983
1984
1985
1986
24.0
26.4
29.9
25.3
23.0
3.5
4.6
4.2
7.2
6.3
1982
1983
19S4
1985
1986
23.7
26.5
32.4
27.8
24.6
7.1
9.3
9.1
9.3
0.8
70.8
49.8
39.9
45.2
56.1
41.4
40.6
1982
1983
1984
1985
1986
四 水力 31.8 27.2
国
電火力27ゆ3L2
力 原子力 81.0 85.4
総
50.1
3.3
>醜く略
61.1
6.1
総 合
45.9
9.2
子力
45.0
3.1
関西電力
力
6.2
年度電源
水 力
1.3
総 合
7.0
子力
4.4
9.2
東京電力
水 力
1982
22.S 20.5 21.4
39.8 34,6 30ロO
S4.0 78.4 79.9
合59.842.761,540.938.8
奮讐
力
1985
19S6
27.7
28.3
30.3
26.6
22.9
7.1
7.6
0.2
5.2
3.5
54.8
36.8
9.3
42.3
4.5
40.5
3.0
総 合
1984
3.6
子力
1983
0.9
九州電力
水 力
1982
36.0
備考) 通商産業省資源エネルギー庁公益事業部編『電気事業要覧』各年度版に記
載されている各社の電源別の最大出力および発電量のデータより設備利用
率を算出した.
122
卸電気事業の法制史と経済現況
力の利用率を著しく低く抑えているのと好対照をなしている。電源開発の
火力の利用率は,常に60%を超え,70%前後を保っている,
(3)第2次石油危機以降,火力の利用率を急激に低下させている会社が4
社ある.住友共同電力,苫小牧共同電力,酒田共同火力,鹿島共同火力が
それで,前二者の近年の著しい低利用率は,特定供給先の日本軽金属が,
国際競争力を失ったアルミニウム精錬を縮小・停止したことに帰因するも
のと思われる.
14)第2次石油危機以降最近に至るまでの期間においても,それ以前と同
じく,火力の利用率を75%前後の高水準に保っている会社が6社ある・
堺共同火力,和歌山共同火力,水島共同火力,福山共同火力,戸畑共同火
力,大分共同火力がそれである。
〔5)常磐共同火力と君津共同火力については,1970年代前半以降最近に至
るまで,ほぼ一貫して利用率のゆるやかな低下がみられる・
(6似上に述べたいくつかの特徴づけのいずれかにもあてはまらない火力
の利用率の推移を示している会社が2社ある・すなわち,鹿島共同火力の
利用率はオイルショック以降,ゆるやかに低下しはじめ,第2次石油危機
後さらに急降下して,近年は30%台ないし40%台で推移している。富山
共同火力の利用率は,オイルシ日ック以降急激に低下し,1982∼83年度に
は25%程度で底をついたが,その後一挙に75%前後の高水準に転じた。
(7)原子力専業の日本原電の揚合,その利用率は,1977∼78年度に50%
近くに低下している以外は,おおむね高く,60%台ないし70%で推移し
ている.
(81水力発電のみを行っている公営卸電気事業者を一括しての設備利用率
は,概して40%で小刻みに上下しており,一貫して上昇するとか下降す
るとかの傾向はみられない.
123
一橋大学研究年報 経済学研究31
第10節卸電気事業者の売電単価の推移
一般電気事業者が最終消費者に課す電気料金との比較において,卸電気
事業者が一般電気事業者ないしは特定供給先の会社に対してどの程度の価
格で電気を卸売りしているのかは,経済学的にみて重要な問題である。こ
の点についての詳細な分析が望まれるのであるが,私営の卸事業者に関し
て,『電気事業要覧』においては,その売電金額については,「電力料」と
して特定供給先への売電金額,r他社販売電力料」として一般電気事業者
への売電金額を掲げている半面,売電量(kW時)については総量が記載
されているのみで,特定供給と一般電気事業者への売電量の内訳は示され
ていない.
このため・本稿においては,売電収入合計金額を総発電量で割り算した
商を卸電気事業者の(平均)売電単価と定義することにした,なお,私営,
公営を問わず,卸電気事業者の中には,少数ではあるが,時期によっては
一般電気事業者から受電している例がある.このような卸電気事業者の売
電量は,その事業者の発電量とは一致しない.したがって,このような揚
合に売電収入金額を発電量で割った商を売電単価とみなすことは,厳密に
言えば正しくない.本来ならぱ,
売電単価(円/kW時)=売電収入(円)一買(受)電支出(円)
発電量(kW時)+受電量(kW時)
とすべきであろう・しかし,(a)『電気事業要覧』によっては買電支出金額
のデータが得られないこと,(b)同要覧の統計でみて,受電のある事業者の
揚合も,その量は,おおむね発電量の1%以下程度と小さいこと,の二点
を考慮し,さらにデータ処理の簡便さも考えて,初めに定義した売電単価
を本来の意味での売電単価の近似値として採用することにした.
124
第7−a表私営卸電気事業者の売電単価の推移(1970−1987年度)
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売電単価︵円/KW時︶
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西暦年度
電源開発
日本原子力発電
_._苫小牧共同発電
北海道水力発電
旨
___酒田共同火力発電一
常磐共同火力
束星興業
第7−b表 私営卸竃気那業者の売電単価の推移(1970−1987年度)
30
売電単価︵円/KW時︶
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___君津共同火力
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_鹿島共同火力
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清水共同発電
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80 81 82 83 84 85 86 87
西暦年度
旨
一
___新潟共同火力発電
。.。…..,.黒部川電力
第7−c表 私営卸電気事業者の売電単価の推移(1970−1987年度)
30
売電単価︵円/KW時︶
5 0 5 0
2 2 1 1
鵯霞篤塞督還e蝋蹄娠鯉量
、
、
、
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富山共同火力発電
一
日本海発電
一ハ馬
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福井共同火力発電
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堺共同火力
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西暦年度
83 84 85 86 87
き
和歌山共同火力 一
水島共同火力
.,._、.,福山共同火力
第7−d表 私営およぴ公営卸電気事業者の売電単価の推移(1970−1987年度)
30
ドD O 5 0
___戸畑共同火力発電
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売電単価︵円/KW時︶
2 2 1 1
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80 81 82 83 84 85 86 87
西暦年皮
_美馬水力電気
舘
西日本共同火力 一
_一_私営卸電気事業計
...公営卸電気事業計
卸電気事業の法制史と経済現況
以上の前提に基づいた卸電気事業者の1970−87年度の売電単価の計算値
は付録に掲載してある.第7−a,7−b,7−c,7−d表は,私営事業者26社と
私営合計,および公営合計について,それらの売電単価の推移をグラフ化
したものである.これらのグラフから,次のようないくつかの傾向を読み
とることができる.
(1)私営の大手二社としての電源開発と日本原電の売電単価は,考察対象
の全期間にわたって,ほぼ相等しく,1982年度まで漸増して1kW時当り
10円近くとなり,以後は両者共に顕著な増加傾向は見られない・電源開発
の揚合,むしろ低下傾向にある.
〔2)私営卸事業の合計についてみると,オイルショックまでは3∼4円程
度で安定していた.その後急上昇するものの,数年間7∼8円程度で安定
する.そして,1978年度にいったん6円台にまで下り,第2次石油危機の
時期に急上昇して1980年度には14円程度のピークに達するが,以後低下
の一途をたどり,1987年度には約9.5円となっている。
13〕水力専業の東星興業,東京発電(1日・姫川電力),黒部川電力の3社
の売電単価は,オイルショック,第2次石油危機の二大事件に関係なく低
水準で推移しており,他社とは全く異なる動きを示している.
14)水力専業とはいえ,1985年度に営業運転を開始した北海水力発電と日
本海発電の2社の売電単価は,20円を超えてきわめて高い.
(5)火力専業の苫小牧共同発電,酒田共同火力発電,昭和発電,君津共同
火力,鹿島共同火力,富山共同火力発電,福井共同火力発電,堺共同火力,
和歌山共同火力,水島共同火力,福山共同火力,戸畑共同火力発電,大分
共同火力,そして火力・水力併営の住友共同電力の売電単価の動きは,お
おまかに言えば類似している。また,その上下傾向は,絶対水準を別とす
れば,私営卸事業者の合計のそれと類似している.
129
一橋大学研究年報 経済学研究31
{6)細部を考えると,火力専業の苦小牧共同発電と酒田共同火力発電の売
電単価は,第2次石油危機以降,傾向的には低下しているものの,上下変
動の幅が,他社とは違ってきわめて大きい.1981−83年度の酒田共同火力
発電の単価の異常な高騰の理由については,今後の検討課題である.
(711985年度以降についてみると,原子力専業の日本原電より低い売電単
価を示している水力ないし火力専業の卸事業者が多数ある.
第11節 卸電気事業者の最近の設備動向
付録の数表からわかるように,卸電気事業者全体としての最大出力は,
1970年度末には約973万kWであった.そして,オイルショックによる
日本経済の高度成長からいわゆる安定成長への転換にもかかわらず,設備
は年々増加し,1983年度末の最大出力は約2,302万kWとなった.つまり,
13年間に約2.4倍の設備増強を経験したわけである.
火力のみについてみると,1983年度が約1,463万kWで,考察対象期間
中のピークを示し,以後毎年減少している,他方,1986年度末には日本原
電の敦賀原発2号炉(加圧水型)が営業運転に入ったことなどにより,卸
電気事業全体としての最大出力は,84年度,85年度と減少したものの,
86年度には約2,358万kWという史上最高の値を示した.しかし,火力の
減少傾向が続いているため,87年度には約2,272万kWへと低下してい
る.
卸電気事業者全体の発電量をみると,1970年度には約487億kW時で
あったが,その後79年度まで一貫して伸長し,同年度には約2倍の918
億kW時となって一時期のピークを示した.しかし,その後数年間はやや
減少して,800億kW時台となった.ただし,1984年度以降は再ぴ900億
kW時台に上昇しており・,87年度には約953億kW時となり,これは対
130
卸電気事業の法制史と経済現況
象期間中のピーク値である.
電源別の発電量の推移をみると,水力については,設備は増えているの
に,期間全体を通じて100億q20億kW時台を上下しており,特に明確
な増加傾向はない.このことは,既に第9節でもみたように,電源開発の
水力の設備利用率が著しく低いことの反映である,火力の発電量の歴史的
ピークは,第2次石油危機の前年の1978年度であり,約710億kW時
で,以後若干の低下傾向を示している・原子力の発電量は,1974・75・77
年度に落ち込みがあったことを除けば,趨勢としては増大傾向を維持して
いる.
本稿付録の数表がカバーしている1987年度までの期間より後の状況も
含めて,次に個別の卸電気事業者に立ち入って考えてみると,卸電気事業
者の火力設備をめぐるいくつかの間題点が浮かび上がってくる・
先ず清水共同発電(株)であるが,第2次石油危機以降の売電単価は著
しく高く,1983年度には1kW時当り22・61円となり,84年度以降は発
電を停止している.これは,同社の特定供給先である日本軽金属(株)が
操業を停止したので,発電事業が経営として成り立たなくなったためで,
1987年3月に同社は解散した.また,同じく日軽金を特定供給先としてい
る苫小牧共同火力(株)の揚合,操業停止にまでは至らないまでも,以下
のように大幅な設備縮小を迫られることになった。
国内でのアルミニウム製錬コストは,二度にわたる石油危機で急騰し,
アルミは国際競争力を完全に失ったといわれ,1985年4月,日軽金苫小牧
工場はアルミ製錬を廃止した.これに伴い,苫小牧共同火カヘの電力需要
は急減し,同社は,1971年5月に運転開始した1号機25万kWを・1986
年4月に廃止した.わずか15年の命というわけである。その後も日軽金
苫小牧工揚は,アルミの中間製品であるアルミナ生産を中心に営業してい
たが,これまた国際市況の低迷で休止となった.さらに,もう一つの売電
131
一橋大学研究年報 経済学研究31
先である北海道電力も,鉄鋼を中心とするいわゆるr第2次産業不振」に
より電力需要低迷を迎えた,このため,苫小牧共同火力は,1972年5月運
開の2号機25万kWを,1987年4月に廃止した.これも15年という短
命である、こうして同社は,現在では3号機25万kWのみによる卸電気
事業と,隣接地にある北海道電力1号機25万kWの運営受託事業を営む
に過ぎなくなった.
同社が一挙に50万kWもの設備を廃止した背後には,同社への日軽金
と並ぶ折半出資者である北海道電力の原子力優先政策がありはしないか.
北海道電力は,1969年,積丹半島への原発立地を計画し,古宇郡岩内町に
拒否されると泊村への立地を決め,道内全体から反対の声のあがった泊原
発について,その建設を強行し続け,最大出力57万9,000kWの1号炉
の試運転を1988年10月に開始した・だが,一方では先述のように道内の
電力需要は低迷状態にある・これは大きな矛盾であり,自らが折半出資し
ている苫小牧共同火力の1号機,2号機合わせて50万kWを,1986,87
年と相次いで廃止するなどということをしなければ,泊原発は全く必要な
かったのではあるまいか.
このように考えるとき,日軽金と中部電力の折半出資で設立された上述
の清水共同発電が,15万kWの設備を放置しながら,中部電力が浜岡原
発を3号炉まで増設してきたことも問題である.また,常磐炭田の低品位
炭の有効利用を当初の目的として,1955年12月16日,東北電力と東京電
力の両社ならびに石炭鉱業6社の出資で創立された常磐共同火力が,近年,
の
設備規模を縮小していることにも疑問がある.同社は,当初の石炭利用か
ら,その後の石炭・重油混焼そしてCWM(石炭高濃度スラリー水)の
活用などを含めて9号機まで建設し,1983年度から86年度までは最大出
力185万kWを維持した.しかし,老朽化を理由に先ず1983年9月30日
には1,2号機(各3万5,000kW)を廃止し,さらに1987年4月10日に
132
卸電気事業の法制史と経済現況
は3,4,5号機(各7万5,000kW)を廃止し,現在の最大出力は,162万
5,000kWへと低下している.
本稿第2節の第1表には記載していないが付録にはデータを載せている
新潟共同火力発電の揚合,最大串力35万kWの設備をもって1973年度か
ら営業運転に入り,75年度以降は70万kWの設備を有していたが・これ
も清水共同発電の揚合と同じくアルミ製錬業の不振により,経営の続行が
困難となった.そして,わずか7年間操業しただけで,1980年4月には東
北電力に吸収合併された.この他に,付録にはデータがあるが第1表には
登場しない卸電気事業者として,美馬水力電気,西日本共同火力,昭和発
電がある.これらの消滅の経緯は,以下の通りである,
美馬水力電気の創業は古く,四国の吉野川水系貞光川に設けた吉良発電
所により,1925年(大正14)に事業を開始した.そして,その発生電力
のすべてが,当時の三重合同電気(株)に卸供給された。戦後は四国電力
に卸供給を行ってきたが,1974年度末までで営業を停止し,75年4月1
日,四国電力に設備を譲渡し,戦前期から継続していた卸電気事業者とし
の
ての長い歴史を終えた,
次に,九州の西日本共同火力は,石炭産業をパートナー業種として,
1961年6月設立された.だがそれは,九州の諸炭鉱が急速に相次いで閉山
される時期であり,同社は明確な将来展望をもち得ず,1973年3月,九州
電力に吸収合併された.操業期問が12年にも満たないという短命さであ
った.
昭和発電は,昭和電工(株)と東京電力の共同出資により,1963年8月
8日に設立され,同年9月20日,事業許可を得て,千葉県の市原火力発電
所の操業を開始した.当初の最大出力は375kW万であったが,オイルシ
ョック直前には55万kWへと増強された.しかし,アルミ部門を有する
昭和電工の事業が縮小するに伴い,発電設備は,1983年度に47,5万kW,
133
一橋大学研究年報 経済学研究31
85年度に25万kWへと後退し,ついに同社は87年度末日に廃業した.’
なお,新日本製鉄(株)八幡製鉄所で発生する高炉ガス,コークス炉ガ
スなどの活用を図るものとして,1967年8月15日,九州電力と新日本製
鉄の共同出資により設立され’た戸畑共同火力の揚合,1号機15万6,000
kW,2号機15万6,000kW,3号機25万kW,4号機37万5,000kWを,
1969年7月1日,71年6月1日,72年7月1日,78年3月1日に運開し
た。その結果,最大出力93万7,000kWで営業してきたが,1989年3月
31日に1号機を廃止し,現状では,最大出力78万1,000kWとなってい
2
最後に,第5−c表にみるように,他社とは全く異なる設備利用率の推移
を示している富山共同火力発電についてみると,同社は,北陸電力と住友
化学工業(株)の共同出資(比率56対44)により,1968年11月に設立
され,翌年2月22日に事業許可を得た.そして,当時の旺盛なアルミニ
ウム需要に応えて,富山共同火力発電所1号機25万kWを1971年1月に,
富山新港共同火力発電所1号機25万kWを同年9月に,同2号機25万
kWを翌年6月にそれぞれ運転開始させた.住友化学工業の出資比率はピ
ーク時には,48。4%にまで高まった.だが,オイルショックによって住友
化学工業富山製造所のアルミ製錬事業は危機に陥り,同工業はアルミ製錬
部門を分離独立させることとなり,1976年7月31日,住友アルミニウム
製錬(株)が設立された.これに伴い,富山共同火力発電の出資者は北陸
電力と住友アルミ製錬ということになったが,アルミ生産量の縮小に従っ
て,後者の出資比率は1977年7月,79年7月,81年10月にそれぞれ44
%,40%,30%と減少した.
このようにアルミ製錬事業が困難になる中で,富山共同火力発電は,発
電コストを切り下げるため,燃料を従来の重油から石炭へと転換すること
を図り,1982年9月に富山新港共同火力発電所1,2号機の石炭転換工事
134
卸電気事業の法制史と経済現況
に着手し,84年11月,同年12月に1号機,2号機をそれぞれ運転開始し
た.同社の設備利用率が第2次石油危機のころから急激に低下したのは,
アルミ生産量の縮小そのものの影響に加えて,この石炭転換工事があった
ためである.アルミ生産の縮小は,さらに重油専焼の富山共同火力発電所
を不要とするに至り,1985年3月31日,それは北陸電力に譲渡された.
86年10月末,住友アルミ製錬はついに富山製造所の操業を停止した・こ
れに伴い,富山共同火力発電は北陸電力の100%出資子会社となった・以
上のように発電設備を75万kWから50万kWへと減らし,供給形態を
北陸電力への全量卸売とした同社は,一時期は20%台にまで落ちこんで
いた設備利用率を1984年度以降一挙に高めている・
第12節 要約とむすぴ
今日の日本の総電力供給量のうち約15%を占める私営および公営卸電
気事業者の歴史を法制面を中心にしてたどり,さらに1970年度以降のそ
れらの事業者の設備利用率と売電単価を詳細に検討した本稿において・ほ
ぼ次のことが再確認できるか,あるいは新たに明らかになった.
卸電気事業は戦前期から展開されており,最も早い時期のものとしては,
公営の京都市が1892年(明治25)に卸事業を開始した.その後,京都市
以外にも電気事業を営む地方自治体が続出するが,多くは,一般供給ある
いはそれと鉄道との兼営を目的とするもので,卸事業ではない.他方,私
営の卸電気事業者について言うと,第一次世界大戦後に次々と輩出した。
ただし,本稿ではそれらの総数や発電規模等に関する統計的把握は省略し
た.その点の分析は他日を期したい.なお,1911年(明治44)制定の旧
電気事業法においては卸事業の概念は明文化されておらず,そのような事
業がもしあれば同法を準用するという意味の消極的な記述しかなかったの
135
一橋大学研究年報 経済学研究31
に対し,同法の1931年(昭和6)の改正法においては,一般供給を行う事
業や鉄道事業に対して電気を供給する事業が同法第1条第3項に明記され
るようになったことは,当時までは卸電気事業が日本の電力供給全体の中
で無視しえぬ位置を占めるに至ったことの反映である.
戦前,戦中,そして戦後を通じて現在に至るまで,一貫して卸電気事業
を続けてきたのは,私営,公営を問わず,1923年(大正12)創業の黒部
川電力(株)1社のみである.現在の一般電気事業者である九電力や沖縄
電力も,その創業は戦後の1951年ないし1972年であることを考えれぱ,
一般,卸の別を問わず,現存の日本の電気事業者全体のうちで最古の歴史
をもつのはこの黒部川電力である,ということになる.なお,戦前も戦後
も一般電気事業への卸売りというよりは関係会社への特定供給を主目的と
してきたという意味において,黒部川電力とはやや性格が異なるものの,
戦中期においても日発・九配電体制に完全には組み入れられずに今日に至
っているものとして住友共同電力(株)がある.同社の前身が1919年
(大正8))創業の土佐吉野川水力電気(株)にあることを考えれぱ,社名
変更その他の経緯は別として,実質的に最古の歴史をもつのは住友共同電
力である,という見方もまた可能である。
公営電気事業についてみると,一般供給事業者,卸事業者の別を問わず,
すべてが国家総動員法の下で形成された日発・九配電体制に組み入れられ
た.そこで事業はいったん断絶させられたわけである.しかし,敗戦後の
電気事業再編成の過程においては,日発・九配電からの設備の返還を要求
すると同時に・配電都道府県営を新時代の電気事業のあり方として積極的
に提起したいわゆるr公営電気事業復元運動」が,全国的にきわめて強力
に展開された.GH9はこれを認めず,日本政府もまたこの提起を拒否し
続け,1951年には,戦時中の九配電の後身という形で今日の九電力体制が
発足した・それにもかかわらず,九電力体制に比べてはるかに民主的であ
136
卸電気事業の法制史と経済現況
り分権的でもある公営復元の声はとどまることなく,その影響力は,この
問題が未解決であることが大きな理由の一つとなって,旧電気事業法に代
る新電気事業法の制定が,1964年までもちこされるほど大きなものであ
った.
ただし,地方自治体の側としても,この復元運動に決着がつくまでその
運動のみを続けていたというわけではない,戦前から公営電気事業を営ん
でいた都県市や,戦前にはそうした歴史を持たない道府県などが,戦前の
ような一般供給は目指さないものの,1950年代半ばくらいから,新規の卸
電気事業を次々と開始した.それらの中には,宮崎県上椎葉村や鹿児島県
屋久島町などのように,1970年代に事業をやめたものもあるが,1987年
度末現在で33都道府県1市が,公営の卸電気事業を営んでいる・
私営に話をもどすと,1987年度末現在の通産省『電気事業要覧』記載の
卸電気事業者のうち,上記の黒部川電力,住友共同電力,および戦前に事
業許可は得たものの実際に発電所を建設して営業運転を始めたのは戦後で
ある旧姫川電力・現東京発電の3社以外の19社は,戦後全く新たに卸電
気事業を始めたものである.それらの他に美馬水力電気は戦前の創業,西
日本共同火力,昭和発電は戦後創業の卸電気事業者であったが,1971年度
内,1974年度内,1987年度内にそれぞれ営業を停止した.
こうした歴史的経緯をもつ卸電気事業について,近年,すなわち1970−
87年度の18年間について,それら事業者の設備利用率と売電単価につい
て考察したのが本稿の第9節と第10節である・
保有発電設備がどれだけ有効に利用されているかを示す指標の一つであ
る設備利用率についてみると,関西地方以西の共同火力系の私営卸電気事
業者のそれは,考察対象期間全体にわたってかなり高い.これは,需要動
向をよく見極めた上での設備計画がなされてきたことの結果であろう.他
方,中部地方以東の共同火力系諸社の揚合,第2次石油危機を前後する頃
137
一橋大学研究年報 経済学研究31
から設備利用率の低下傾向が目立ち,そればかりか,設備そのものを大幅
に縮小した事業者もある.その主な原因は,2度の石油危機を通じてアル
ミニウム製錬が一挙に国際競争力を失う一方で,上述の諸社の特定供給先
がそうした軽金属業界であったことにある.そして,諸社にとってそうし
た急激な経済環境の変化が事前に読みとれなかったことも原因の一部であ
ろう.ただし,そうした共同火力系諸社に出資している一般電気事業者が,
急速な原発開発に傾斜し過ぎたことにも,間接的には関係があるものと思
われる.なぜなら,卸電気事業者の既存の火力設備を活かしてそこからの
買電量を増やすことによって,原発建設を繰り延べるということも可能だ
ったはずだからである.
水力の設備利用率についてみると,私営卸電気事業者のそれは一貫して
60%前後と高く,公営の揚合も40%台をほぼ維持している・これに対し
て,電源開発のみは水力の利用率を著しく低い水準に抑えており・何のた
めに戦後一貫して全国各地に大型ダムを築いてきたのかが間われる・
売電単価についてみると,火力専業の卸事業者の場合は,2度の石油危
機による原油価格高騰の影響がそのまま売電単価の上昇に反映されている.
こうした原油価格と売電単位の連動関係は,最近の逆オイルショックで原
油価格が低下すると,売電単価が急速に下降するという事実のうちにも表
現されている.これに対して,下記の例外を別として水力専業の私営卸事
業者や公営事業者の売電単価は,1973年のオイルショック以降,ごくゆる
やかに上昇しているのみで,.第2次石油危機の影響は特に観察されない。
なお,北海水力発電と日本海発電の売電単価が異常に高いのは,両社とも
水力発電所の営業運転を始めて間もないという特別な事情によるものであ
ろう.
水力・火力併設の電源開発と原子力専業の日本原電の売電単価は,対象
期間中全体にわたってほとんど同水準にある。傾向としては,水力専業の
138
卸電気事業の法制史と経済現況
卸事業者や公営事業者より高い所をオイルショック以降ゆるやかに上昇し
ている.火力専業の卸事業者の場合のような一時期の単価高騰はみられな
い,なぜこれら2社の売電単価が常にほぼ相等しいのか,本稿の範囲では
その理由は不明である.一般電気事業者の原子力については別として,日
本原電の単価についてみる限り,水力・火力併設の電源開発のそれと等し
いのであるから,一般の宣伝とは異なって原子力が安価だということには
ならない.逆オイルショック下の1986−87年度段階では,日本原電より低
い売電単価を示す卸事業者が増えている・
以上で,統計データに基づく議論を終えることにするが,卸電気事業の
今後の展望はどのようなものであろうか.日本経済の成長は続いているも
のの,高度成長期のような産業拡大はもはや考えられない.このため,電
力大量消費型の産業への特定供給に大幅に件存している私営卸事業者につ
いては,設備遊休化の恐れが生じるであろう,既に住友共同電力が,急激
な設備利用率低下を示すなど,その兆候が現われている.他方で,沖縄電
力を除く一般電気事業者(九電力)のすべてが原発開発を続行している。
しかし,そうした原発のどれか一つにでも大事故がおこれば,日本の全原
発を停止しなければならないという状況もありえよう.通商産業省は,既
にそのような事態をも予想して,「第4次エネルギー危機」への対策を検
29)
討しはじめている.また,そのような危機が訪れないまでも,原子炉廃炉
の時代が近づいており,原発が今後一層コスト高になっていくことはほぼ
確実である.そのような状況を見越して,卸電気事業者としては,既存の
設備を徒らに遊休化させたり,廃止したりすることなく,公害対策を強め
つつその活用を積極的に進めることを検討するのがよいのではなかろうか.
制度的には,卸電気事業者を一般電気事業者化することが考えられる.
つまり,一般電気事業者の供給区域の一部を譲り受け,その地域への一般
供給を行うことにすれば,既存設備の活用がなされることになる・九電力
139
一橋大学研究年報 経済学研究31
の課す電気料金が高過ぎるため,自家発電を増強しているのが,近年の日
本の産業界の動きである.そうした動きと連動しつつ,卸事業者の一般事
業化を要求することは,卸事業の活路となるのではあるまいか.
謝辞
本稿の執筆にあたっては,コンビュータによるデータ処理,草稿のワー
プロ浄書に関して,一橋大学経済学部経済統計共同研究室の湯浅扶子助手
および福嶋依子助手に全面的にお世話になった.厚く感謝する.また,著
者の資料請求に対して,苫小牧共同発電(株),北海水力発電(株),酒田
共同火力(株),常磐共同火力(株),黒部川共同電力(株),富山共同火
力発電(株),福井共同火力(株),堺共同火力(株),水島共同火力(株),
福山共同火力(株),戸畑共同火力(株)の各社は,事業概要パンフレッ
ト,あるいは社史等を快く送ってくださった.各社総務部,ないし人事部
の御厚意に深く感謝の意を表する.
さらに,鹿島北共同発電(株)と鶴崎共同動力(株)が提供してくださ
った資料により,卸電気事業者と似た特定供給を行っているが法的には自
家発電であって卸とは区別される共同自家発電の実態の一部も知ることが
できた.
これらの貴重な資料提供のおかげで,初期の草稿に含まれていた多くの
誤りを訂正することができた.しかし,今なお残存するかもしれない誤り
の責任が,すべて著者にあることは言うまでもない.
文献注
1)種々の電気工作物の定義と解釈については,通商産業省資源エネルギー庁
公益事業部編『電気箏業法の解説』,通商産業調査会,1984年,233頁参照.
2)JR東日本は,さらに小千谷第2発電所(20万kW)の建設も計画してい
140
卸電気事業の法制史と経済現況
るが,これはJR自身の必要に迫られてというより,社団法人・日本プロジ
ェクト産業協議会(略称JAPIC)の「関越総合水資源開発計画」の一環で
はないかとの疑いが持たれている.大崎正治『水と人間の共生』,農山漁村
文化協会,1986年,161−182頁参照。
3) これらの設備の概略については,東京都清掃局『’87清掃のあらまし』,東
京都清掃局総務部普及調査課,1987年,11頁の一覧表参照・
4)r農協等小水力」の紹介記事として,秋山武r農協小水力発電の歴史と問
題点」,『協同組合経営研究月報』,1980年8月号所収,などがある,
5)電力政策研究会編r電気事業法制史』,電力新報社,1965年,131頁より
引用.
6) 同上書,145頁より引用.
7)r四国電力10年のあゆみ』,四国電気株式会社,1961年,248頁より引用・
住友共同電力の近況については,同社パンフレット『事業概要』,正確な刊
行年不明(1986年ころ),を参照,
8)『黒部川電力の60年』,黒部川電力株式会社,1985年,81頁より引用・
9)公営電気復元運動史編集委員会r公営電気復元運動史』,東京都議会議会
局気付・公営電気事業復元県都市協議会刊,1969年,3頁より引用・
10)戦前の富山県営電気事業については,冨山県編『富山県史通史編W近
代(下)』,富山県教科用図書販売株式会社,1984年,92−103頁およぴ754−
756頁に詳しい.
11) r富山県史 通史編阻 現代』,138−9頁より引用・
12) 同上書,142頁より引用。
13) 同上書,144頁より引用.
14)公営電気事業の復元を求める全国的運動の全経過については,前出の『公
営電気復元運動史』を参照,
15)電源開発(株)の略史については,r現況と展望一創立20周年をむかえ
て』,電源開発株式会社総務部広報課,1972年,を参照した.
16)東京発電株式会社の事業概要パンフレット『東京発電』・1986年以降の刊
行,を主として参考にした。
17) r10年の歩み』,苫小牧共同発電株式会社,197S年・参照・
18)r20年の歩み』,福山共同火力株式会社,1985年,参照.,
141
一橋大学研究年報 経済学研究31
19)前出のr電気事業法の解説』,20頁より引用.
20)農協等小水力をめぐる法制については,小水力発電建設コンサルタント株
式会社(広島市東区)編集のバンフレットr農山漁村電気導入促進法関連法
規集』を参照.
21)前出の『電気事業法の解説』,22頁より引用.
22) この参議院附帯決議の全文は,前出のr公営電気復元運動史』,657頁に
掲載されている.
23)前出の『電気事業法の解説』,96頁より引用.
24)近年の日本におけるコージェネレーションの展開状況については,棚橋泰
文rコージェネレーシ目ンの普及動向とエネルギー源の多様化」,『公害と対
策』,第25巻,第4号(1989年4月号),2−7頁,等を参照.自家用コージ
ェネレーシ日ン設備保有者が特定供給を行い得る枠の拡大の端緒となったの
は,1986年に通商産業省が発したr系統連系に関する技術要件ガイドライ
ン」であり,その全文は,資源エネルギー庁公益事業部計画課監修『電気事
業法令集 昭和62年版』,東洋法規,1986年,1934−40頁,に掲載されてい
る。このガイドライン以降の規制緩和の進展については,藤原淳一郎r電気
事業の規制緩和への一視点」,rエネルギーフォーラム』,19S9年1月号,49
−53頁参照.
25)同社の歴史については,r30年のあゆみ』,常磐共同火力株式会社,1986
年,参照.
26)美馬水力電気にっいては,前出の『四国電力10年のあゆみ』,248頁,およ
ぴ『四国地方電気事業史』,四国電気株式会社,1984年,425頁を参照した。
27)同社の歴史については,r20年のあゆみ』,戸畑共同火力株式会社,1987
年,参照.最新の設備状況については,同社の会社概況パンフレットr戸畑
共同発電所』,1989年一部改訂版,を参照した.
28)富山共同火力の歴史については,r富山共火の二十年』,富山共同火力発電
株式会社,1989年,を参照した.同書は,富山共同火力自身についてのみな
らず,高度経済成長期に次々と誕生し,オイルショック以降さまざまな問題
をかかえるようになった共同火力系各社の動向にも注意を払っているすぐれ
た記録である.
29)通商産業省におけるr第4のエネルギー危機」の想定については,rエネ
142
卸電気事業の法制史と経済現況
ルギーと環境』,第1056号(1989年5月25日号),参照、
付 録
私営卸電気事業者の設備利用率・発電原価・および売電単価の計算値
補録:公営卸電気事業者の設備利用率と売電単価
本付録においては,通商産業省資源エネルギー庁公益事業部の編集によ
り毎年刊行されている『電気事業要覧』の昭和45−62年度版より,私営卸
電気事業を営む各社について,次の各項の数値を記載した・すなわち,最
大出力に関して,伍)水力,(B)火力,⑩)原子力,⑨合計を,発電量に関して,
(E)水力,(珂火力,③原子力,(H)合計,を先ず記してある・次に,本文中で
定義した意味での設備利用率の計算値を示した。その計算式は,上記のデ
ータを用いて水力=Ey1オ,火力=F耳B,原子力=σ王70,平均=Ey/P
である.ただし,ここでyは,
1000(kW時)
y= X100(%)
(kW)×365(日)×24(時/日)
1
876×10000
で与えられる係数である.
さらに,同要覧より,電気事業営業費用に関してOO水力発電費,国)火力
発電費,ゆ)原子力発電費の数値を記載した.そして,発電原価として,水
力=酬E,火力=1v/F,原子力=o/σを定義し,計算値を記載した・最後
に,同要覧より,(S)電力料および(の他社販売電力料とそれらの合計値U=
143
一橋大学研究年報 経済学研究31
s+Tのデータを記載し,売電単価瓢u/Eと定義して,その計算値を記し
た.
公営卸電気事業者については,事業主体数があまりに多いので,紙数の
都合上,個別主体のデータを掲げるのは避け,公営事業者の合計について
のみ,設備利用率と売電単価の計算値と,その基礎となっている同要覧の
統計データを記載した.個表について関心のある読者は著者に請求してい
ただきたい.
144
一橋大学研究年報 経済学研究31
電源開発株式会社
年度:
項目
「1水 力 1
I l
最大出力
火 力 1
[kW]
1原子力 :
[1000kWh]
19フ1
0
3342100
1430000
0
1973
1972
3792100
1430000
0
1974
5153600
1430000
0
4772100
5222100
6583600
6954600
Pl水 力 1
9081722
9265634
10046221
9140832
10428447
8875410
9504557
905U73
10586577
1001445
18555740
20601022
0
18347356
0
19187053
0
19303857
0
}
1水 力 1
31.3
74.0
i平均 :
44.2
一−曹一F一一”一一。冒一甲「一一曹9ロ璽一曹ロー一,甲一
電気事業
営業費用
依力発電費 :
[1000円1
甲 曹 , 一 甲 一 層 胃 ロ 冒 ロ ー 冒 ■
円/kWh]
売電収入
1000剛
[円/kWh1 : ,
売電単価
1975
5三75600
1791000
0
1.92
1.77
1.82
2.22
2.23
.37
.52
.55
.78
.68
.00
.00
.00
.00
0
9443837
7445857
0
0970919
0970919
0
1214512
0
6086866
5086866
3.78
1977
5207600
1792500
24911901
62314993
0
2.44
5.91
0.00
0
125265190
125265190
6.04
6.49
0
5957600
2792500
0
9589234
10817469
10550980
11332198
11208173
13140816
11198643
18152857
0
20330761
20.2
70.7
20406703
21.0
68.9
O.0
8304U55
0
o
5957600
2292500
0
28061903
141034557
141034557
1792500
5.21
9230923
11099838
フ3669159
0
0
07284383
07284383
8750100
35.6
26520215
2.50
6.63
0.00
1792500
.00
0
1981
1980
595フ600
33.2
33.3
0
218831フ8
20.2
72.2
0.0
340
1979
520フ600
4.10
0
8250100
0.0
0.0
0.0
3.69
46898工84
フ000100
10534562
11113000
23.5
70.8
12工4512
33.8
23614402
7750100
10208887
10539128
22.5
67.2
3.70
0
7000100
0
0
1978
1976
21748562
0.0
0
5958100
0
23.4
63.9
0
0
6956600
20748015
0.0
230ア8180
17429217
21978438
5175600
1792500
0
45.9
17774734
21.1
72.3
32.2
21101550
25147488
トー
火 力 :8 ::原子力 ・
0.0
31.4
70.9
0
42.2
18949546
22643645
:原子力発電費i
水 力 :
発電原価
34.3
73.0
0.0
i火 力 1
1原子力 1 ;
0.0
[%]
0
4743600
1原子力 :
1 計 o
設備利用率
5175600
1789000
1 計 :
置 :
火 力 1
発電量
1970
3313600
1430000
32.2
0
24348989
21.5
65.4
0
293515!0
21.5
74.2
0.0
0.0
33.7
38.3
一 一 一 騨 曜層 一 り 一 ■ 一 一 一 曹 一 一 一 ロ ロ ■
0
3.04
7.48
0.00
0
152634731
152634フ31
7.51
295ア3817
78845497
32771233
91913951
34901018
124143870
0
0
0
3.08
7.29
0.00
3.11
8.11
0.00
3.11
9.45
O OO
0
150423979
150423979
7.37
146
0
170189555
170189555
7.78
0
2176ア3284
217673284
8.94
36081559
1フ3798186
0
3.22
9.57
0.00
0
282766660
282766650
9.53
卸電気事業の法制史と経済現況
ユ982
6489600
3492500
0
1983
1984
6489600
3492500
0
1985
6489500
3492500
0
1987
1986
6505900
3417500
0
6505900
3729500
0
6521300
3729500
0
9982100
9982100
9982100
9923400
10235400
10250800
1017759ア
19356273
11112399
22549524
93ア4266
22502994
10683567
22474348
10401514
21272479
9501814
23320814
29533870
33661923
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0
0
0
0
0
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,
17.9
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19.5
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73.6
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75.1
18.3
65.1
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O.0
0.0
0.0
0.0
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ユ9791179フ
0
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o
16.5
36.5
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O.00
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o
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308672724
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333ア51655
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348668429
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340025353
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10.25
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313392270
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438
7.58
000
0
319546254
319546254
9.74
一
一橋大学研究年報経済学研究31
日本原子力発電株式余社
年度1
卜
『1水 力 :
i火 力 1
最大出力
霊原子力 1 :
[kWユ
1計 :
1水 力 1
発電量
[1000kW珂
i火 力 1
1原子力 :
1’
一f,
水 力 1
i火 力 1
設備利用率
1原子力 : :
[%1
電気事業
営業費用
:水力発電費 1
i火力発電費 :
源子力発電費1
〔10DO円]
」
卜1水 力 l
発電原価
火 力 ;I ll原子力 1
円/k恥]
19フ0
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523000
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3287559
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523000
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523000
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523000
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3244282
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3493630
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2382109
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0.0
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D.0
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71.8
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.00
.00
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3122412
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2815566
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2822342
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3999160
3999160
「 r
電力料 l
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エ000円]
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売電単価
3.99
4.04
3.86
3.67
5.88
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0 0 0 0 0 0 0
523000 523000 523000 1523000 1623000 1623000 1523000
52300D 523000 523000 1623000 1523000 1623000 1623000
0 0 0 0 0 0 0
D O O O O O O
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52、5 68.8 49.1 60.1 62.2 70,8 57.5
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5,67 6.46 9.88 6,80 7.67 7.87 9,71
148
卸電気事業の法制史と経済現況
1984
1983
1982
0
0
1623000
1623000
0
0
1623000
1623000
ユ985
0
0
1623000
1623000
0
0
1623000
1623000
1987
1985
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2783000
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8264053
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10134904
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9696384
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14746529
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58.1
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89544601
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o
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94924145
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100543378
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ユ05415215
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149
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O.0
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60.5
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75.5
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150571754
195466835
10.89
10.68
196466835 一
一橋大学研究年報 経済学研究31
苫小牧共同発電株式会社
年度:r ト
項目
1水 力 lol火 力 1
最大出力
kW】
原子力 l
1970
1000kWh]
0
50000
0
50000
0
50000
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50000
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00000
0
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0
50000
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0
0.0
0.0
0.0
3.1
1.7
2.1
.0
.0
0
0.00
0.OO
.09
.94
.24
.97
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.00
.00
.OO
.00
.00
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53975
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工96795
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834920
2工5085
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55.7
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1978
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0
750000
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0
0 0
4850586
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O.0
0
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0
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4451G56
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1981
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o
750000
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0.0
0.0
0.0
73.8
67.7
54.9
45.8
o
27665138
0
9 辱辱卿嚇胃 冒 − 一 一一一 一一■ 曹 ■ 一 一一,■■■ ■ ■ 閥 − 一・ロ
0.00
6.45
0.00
12987575
13729773
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0.00
5.70
0.OO
10549864
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532853ア
73.8
0,0 0.0
72,3 55.6
3.95
1980
0
0
『 一 一 一 一 一 ■ ” 曹 一 一 一 一 一 一 一
23584575
1979
o
0 0
4747884 4375027
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0.0
0.0
2.44
0.0
55.7
0
2354841
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0.0
2.1
0
145184
0.00
7500009 ■ ・ ■ ” − 薗 一 一一甲ロー,■ ■”● ■o一騨甲 甲 略 F r 一 一
750000 750000 一 一
3556868
0
0
0 0
D
202709
0.00
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0
9
0
0
0 0
750000
.0
0.OO
1976 19ア7
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837153
.0
1.7
19フ5
.0
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7
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「 曹「噂
740001
740001
.4
円/kWh】
0
0
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755748
982074
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[1000円〕
0
!8827
.4
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00000
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1973
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0
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1972
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0
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1971
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0.00
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48446989
6.26
9.81
15.12
16.11
150
0.00
1429
0.00
0.00
15.25
0.00
一
卸電気事業の法制史と経済現況
1982 1983 198尾 1985 1986 1987
0 0 G O O O
720000 1850000 1859000 1850000 1B50000 1525000
e o O O O O
フ20000 1850P壌0 1850000 1850000 1850000 1625000
O G O O O O
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0 0 0 0 0 0
3015558 6874675 5130432 5204282 4540582 5415518
曹 一 ■ ■ 響 , 一 一 一 ロ ロ ロ ー ■ 一 . ■ 瞬 ■ 一 ロ , [ 一 一 璽 曹 ロ ロ ー ■ ■ − O 卿 [ 一 曹 一 一 冒 冒 一 ロ ー 一 ■ 一 一 . , 甲 , 曹 曹 一 ロ ■ 一 ■ − − O ■ 甲 『 一 『 一 9 曹 『 ロ 冒 冒 瞳 ■ 一 ■ 帽 層 一 曹 一 曹 一 一 ■ 一
O,0 0.0 0.0 0,0 0,0 0.0
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47,8 42。4 31.7 32.1 28.0 38.D
0 0 0 0 0 0
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0.OO O OO O.00 0.00 0.00 0,00
0 0 0 0 0 0
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16.18 16.53 17.60 16.12 12.82 11.37
151
一橋大学研究年報 経済学研究31
東星興業株式会社
年度:
卜
Fl水 力 1
19フ0
1原子力 1 :
[kW]
1 計ト 1
1水 力 :
[1000kWh]
:原子力. :
:水 力 :
一1火 力 1
設備利用率
:原子力 1 1
[%]
31908
59865
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53189
60535
0
0
64552
53189
0
0
31908
37.9
59865
7王.2
0
76.9
0
63.2
0
0
60535
72.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
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フ1.2
85714
76.9
86394
63.2
87953
72.0
101009
oo
37.9
50713
00
火 力 1・ ll原子力 ・
0
0
00
水 力 l
0
0
9600
トー
円/kWhユ
0
0
9500
ol火力発電費 Il原子力発電費:
発電原価
0
● 9600
96DO
00
曹「幽
水力発電費 :
0
工974
9600
9600
Oo
1平均1
電気事業
営業費用
0
o
1973
9600
9500
}1火 力 1
発電量
9500
0
0
i火 力 1
最大出力
1972
1971
9500
1.43
1.34
1.55
1.57
.00
.00
.00
.00
.00
00
.00
.00
.00
.00
「 一r■
0
売電収入
7422
7422
1000剛
[円/kWh] 1 ■
売電単価
1975
9600
0
0
1976
9600
0
0
3.05
0
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0
83903
0
68234
0
90349
73297
83903
58234
90349
2.89
2.84
3.16
3.14
1977
1978
1979
ユ980
1981
10600
10600
10600
工0600
1060D
0
0
0
0
0
o
0
0
0
0
9600
9600
工0600
10600
10600
10600
:0500
57607
55934
56019
60355
72454
61146
71550
5工145
71550
0
0
57607
0
0
56934
0
0
56019
0
0
60355
o
o
72454
68.5
67.7
65.0
0.0
78.0
0.0
0.0
0.0
O.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
68.5
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D
1.70
0.00
0.00
0
工88809
188809
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0
60.3
60.3
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0
D
1.84
0.00
0.00
1.83
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O.OO
0
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240310
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245298
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0
2.15
0.00
0.00
o
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262545
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78.0
152145
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2.10
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o.0σ
o
315543
3155{3
4.35
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o
ε5.9
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0.0
65.9
153823
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o
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0.00
0.00
0
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290169
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0
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0.0
0.0
77.1
ユ58245
o
o
2.21
0.00
0.00
0
313704
313704
4.38
卸電気事業の法制史と経済現況
1982
1983
1984
1985
1985
10600
ユ0500
ユ5600
ユ5600
15500
10600
10600
1560D
15500
15600
15500
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62080
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o
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o
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o
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84862
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65.9
55.1
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O.00
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345413
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342893
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676720
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782193
9.22
0
79188工
791881
8.96
一橋大学研究年報 経済学研究31
東京発電株式会社(旧名・姫川電力株式会社)
1973
1974
54800
57310
60670
344636
275774
356804
k、v1 順子力 l
l計 1
気事業 :水力発電費 i営業費用 i火力発電費 i[1000円] 1原子力発電費1
「 r
l電 力 料 1売電収入 ・
1・珊i他響電力料i一申,騨−一.−冒一一餉噂一し,
売電単価 [円/kWh]i
4.9
9.0
445459
542406
1.14
1.02
1.10
1.62
1.48
.00
.OO
.00
.00
.00
0D
OO
.00
.00
.00
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81432
0
02490
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81432
02490
85030
32495
039962
2.42
2.18
2.28
302
1975
1976
1977
1978
19フ9
1980
60570
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88544
95644
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108244
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0
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0
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.0
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0
0
0
0
0
2.84
1981
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0
o
0
o
50670
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88544
95644
108244
108244
115184
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0
387476
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72.9
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0.0
76.1
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o
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0.OO
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0.00
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1051214
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1434035
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・
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.0
.0
0 0
卜 『
375999
0 0
0 0
367920
54.9
.0
1.8
ア.1
r
71.8
一
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.0
0 0275774
766
6ア.1
.0
%ユ :原子力 1 盛 l l 平均 1
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00.075.6
斗・
36ア883
0 0367883
0 0322335
322335
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大出力 1火 力 1
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1972
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0 054800
1971
54800
0 054800
1970
F
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0 054800
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59.1
n17025
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O.00
D OO
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1888595
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2840731
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0.0
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2175321
o
o
0
0
0
3.05
O OO
3.12
0.00
3.22
0.00
0.OO
000
0
3238711
32387U
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o
000
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347035ア
347035ア
5.36
■
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3722198
3722198
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曹
卸電気事業の法制史と経済現況
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0
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1953883
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o
2037855
1986
1985
1984
1983
1982
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0
2419005
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415046
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0.0
0.0
0.0
0.0
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19.0
0.0
り.0
0.0
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O.0
29.7
31.0
36.8
15.3
21.9
19.0
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!7.38
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0.00
0.00
o.oo
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O OO
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13.34
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3112223
27020316
30132539
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14.12
34工48864
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17000252
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155
603563
7944541
8548104
8.93
ユO.40
0.00
81265
5076359
5157324
12.43
一瞬大学研究年報 経済学研究31
酒田共同火力発電株式会社
年度:
項目
1970
「 r
水 力 1
i火 力 1
最大出力
1原子力 1 :
[kW1
1計 :
『
水 力 書
i火 力 :
:原子力 = :
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[1000kWh]
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o
0.0
00
00
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0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
.00
.00
.00
.00
.00
1000剛
00
0
00
0
00
0
i火力発電費 il原子力発電費1
”””−一一一一 1水 力 ll火 力 =『
0.0
0.0
0
0
0
0.0
00
『
水力発電費 1
電気箏業
営業費用
0
1974
0
0
0.0
1平均1
一
0
0
0
0
0.0
[%ユ
0
0.0
1973
0
0
0
0
0.0
i火 力 1
:原子力 3 =
股備利用率
0
0
0.0
水 力 匙
0.0
1計 1
r
1972
1971
0
0
0
0
0
0
0
0
・
発電原価
㌻
円/kWhl l
1975
.00
.00
O OO
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0.00
0.00
0.OD
1976 1977
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1978
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700000
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700000
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0 0
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1979
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O.00
0.00
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O.00
1980
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フ00000
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0
4079280
ユ981
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0
4271047
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0.0
0.0
0.0
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000
.00
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000
.00
000
.00
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売電収入
000
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口
000
円/kWh]
,
0
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0
700000
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0
3547090
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65.5
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59.5
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0.0
0.0
0.0
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54.8
66.5
69.7
59.5
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23249105
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17581755
28428949
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8.46
0 6117105
156
42184131
0
0.GO
ユ0。34
0.00
17311139
32081962
49893101
12.23
66062873
一 ロ ー 曹
62254957
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0
0.00
0.00
15.47
0.00
2589926フ
47920845
73820112
17.28
17.07
0.00
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46028902
69380227
19.D2
卸電気事業の法制史と経済現況
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0
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0
1781933
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851414
1986
1985
1984
1983
1982
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0
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178056ア
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1955083
198フ
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一
700000
0
700000
0
187工56:
0
1871561
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0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
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O.0
0.0
0.0
0.0
O.0
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29.1
13.9
29.0
32.0
27.6
30.5
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.00
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工4982841
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.00
.OO
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27421686
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40297
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23.07
25.93
13.04
13.95
1400
11.97
− 嘲 一 ■ ■ 響 一 一 一 一 一 一 7
.01
.00
.00
157
一橋大学研究年報 経済学研究31
常磐共同火力株式会社
項目 年度1
工970
「 r
0
水 力 1
大出力 :火 力 1
一
[kw] :原子力 1 2
720000
0
720000
0
1水 力 1
5
電量 1火 力 i[1000kWh〕1原子力 1
1 計 1レ ート・
4087019
業費用 依力発電費 i
ひ
f
l電力 料 1売電収入 ・
・00D剛 :他撒売電力耕 : 計 1 』
r売電単価 [円/kWh]1
1975
1975
0
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0
720000
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4063フ95
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フ20000
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7200GO
720000
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0
3768646
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0.0
0.O
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.00
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.00
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1338044
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4309004
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277
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3618635
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D
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0
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3757359
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3502529
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59.6
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55.5
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噸
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59.5
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1977
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64.8
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0
64.8
F r
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720000
1973
0
0.0
・ :: 平 均 1
0
1972
0
0.0
:水 力 1
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酵
〔%〕 :原子力 :
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1971
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30フ95234
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0
,
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3884458D
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54812379
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52901559
10.34
15.65
15.75
冒
卸電気1事業の法制史と経済現況
1932
1983
1984
1985
1986
1987
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工32789
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124669
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132789
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718444
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584900
720525
721277
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o
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■
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一 冒
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4170073
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4726881
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4841160
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48440フ1
4844071
7.21
一橋大学研究年報 経済学研究31
君津共同火力株式会社
項目 年度1
「 r
I水 力 1
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00000
0
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0
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0
50000
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0
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1975
1976
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950000
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0.00
0.00
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.04
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1978
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6194052
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1979
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.00
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1980
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5548525
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1981
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0.0
O.0
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0
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工977
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.0
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0.00
.00
;電力 料 :
.0
6.3
0
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.0
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F
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.0
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1972
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1970
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75.4
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0.0
0.0
0.0
O.0
0.O
0.0
75.5
76.4
74.4
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0.00
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0
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0
0
0
0
0.00
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O.OO
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O.00
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19064835
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O.00
0.00
0.00
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21667180
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15.83
15.09
−
7.60
6.94
160
8.92
卸電気事業の法制史と経済現況
1982
1983
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0
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5469072
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5221035
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0
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198ア
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950000
950000
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0
0
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0
950000
o
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4691985
4891741
4691985
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0
0.0
0.0
0.0
0.0
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0.0
0.0
0.0
64.8
62.4
58.8
56.4
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0.0
65.7
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一
1985
1984
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0
0
0.00
0.00
O.00
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0.00
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7.31
0.OO
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34958762
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37フ55223
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70985483
13.15
12.26
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161
25803752
18999676
44803428
9.16
7.98
一橋大学研究年報 経済学研究31
昭和発電株式会社
年度1
項目
1970
ト
rl水 力 1
最大出力
i火 力 1
375000
i計 1
ロr−
375000
0
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[kWユ
0
水 力 :
i火 力 1
発電量
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:原子力 ; :
[1000kWhユ
1計 1
1水 力 1
・ l
設備利用率
火 力 1
1原子力 1
[%]
i火力発電費 :
:原子力発電費:
↓
卜1水 力 :
[1000剛
発電原価
火 力 :・ :1原子力 :
円/kWh]
「 ロ『,
電力料 :
売電収入
1000円]
2648875
1975
550000
0
550000
0
3370912
0
0
375000
0
2620453
2620463
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55000¢
550000
0
0
2491121
0
2491121
0
0
0
3159482
3593419
0
・0
3159482
3693419
0.0
0.0
0.0
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75.7
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
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79.8
75.8
65.6
0
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0
11020151
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0
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0
o
0
0
0.00
0.00
0.00
0.OO
0.00
.32
.51
.76
.49
.70
.00
.00
.00
.00
.00
5085342
081954
5322657
263577
586234
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0009161
8903064
2.71
0 0
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0 0
550000 550000
0 0
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0 0
フ0.D
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1978
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0 0
0.00
7.71
0.00
0.00 0.OO
8.21 7.53
O.00 0.00
1979
0
550000
0
550000
0
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0
3286820
267フ106
4.01
7.83
1980
0
550000
0
550000
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0
3101025
1981
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o
550000
550000
0
0
550000
550000
0
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0
2757225
●
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0
1593357
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0.0
0.0
0.0
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0.0
64.4
57.2
33.1
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0
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68.2
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0.回
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D.0
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375000
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1974
工9フ3
0
0.0
1975 1977
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375000
1972
80.6
167∼95
[円/kWh]:
売電単価
0
0・
曹r−
水力発電費 :
電気事業
営業費用
19ア1
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D
27247157
0
0
0
o
0.00
0.00
0.OD
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6.41
0.00
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11440365
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14703016
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8,82 8.06
6.90
11.58
10.90
000
16.12
O.00
27647841
19131278
4677911g
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12619043
16437300
29055343
冒
8.60
162
16.97
!8.24
卸電気事業の法制史と経済現況
0
0
0
1987
1986
1985
1984
1983
1982
0
0
550000■
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’325000
250000
250000
550000
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325000
250000
250000
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0
0
0
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69541B
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0
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0.0
0.0
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16.3
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
14.4
16.2
22.1
24.5
15.3
0.0
0
0
0
0
0
0.0
ユ4.4
13585111
11169567
0
0
0.OO
0.00
9914878
8334290
0
0
O.OO
0.00
36456工9
0
0
4287829
0
一
ユ9.54
0.00
61747ユ4
981Q114
15984828
22.99
16.59
0.00
5822940
7439430
13262370
19.70
ユ5.73
0.00
6068239
64460フ2
12514311
ユ9.93
15.51
0.00
4581627
5851825
10443452
19.44
163
0.00
10.23
0.00
338264
3950383
4289647
12.04
0.00
20.33
0.00
625727
1984496
2610223
12.38
一橋大学研究年報 経済学研究31
鹿島共同火力株式会社
年度:
1970
1
F;水 力 1
i火 力 :
最大出力
=原子力 : :
[正Wユ
o
0
0
0
0
1水 力 1
0
0
0
1火 力 1
1原子力 1 二
[1000kWh]
1計 1
1水 力 1
[%]
3026976
0.0
0.0
49.4
73.6
O.0
0.0
0.0
49.4
73.6
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.00
0.00
.00
.00
0 0
700000 700000
0.00
0
0.00
.00
.91
.09
.00
.00
.OO
4957740
593674
14786520
3233763
8020283
5514!4
.
0.00
1978 1979
0 0
700000 700000
0 0
o o
700000 700000
700000 700000
0 0
0 0
4426027 4231049
0 0
4426027 4231049
3851956 3752734
0.0 0.0
72.2 69,0
0.0 0.0
62.8 61.4
0.0 0.0
0.0 0.0
72.5
72.2 69,0
62。8 61。4
o
0 0
27693工45
28582593 28251573
0
0
22962764
0.00
0
0.0
0
8797972
0.OO
0
0.0
0.0
0
00、0
000
000
.00
0.00
1976 1977
72.6
4510295
0.0
0
700000
0
4454823
0
0.0
1975
4454823
0
4510295
0.0
1000円]
700000
0
0
0.0
.00
[円/k、∼呵 l o
3025976
0
0.0
売電収入
売電単価
0
0
0
700000
0.0
ン1水 力 :
円/kWh]
700000
0
700000
0.0
.0
1水力発電費 :
i火力発電費 :
:原子力発電費i
発電原価
o
●
0.0
電気耶業
営業費用
[1000円1
700000
噂
0
0
0
1974
0
0.0
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1原子 力 : ;
設鍵利用率
1973
0
o
0
0
0
0
発電量
1972
1971
0
0
0
0 0
3851956 3ア62734
0 0
234U584 30211516
3.19
6.21
198D 1981
■・
0
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0 0
700000 1400000
0 0
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0 0
3679660 4528032
0.0 0.0
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O.0 0.0
60.0 36.9
0 0
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0 0
O O
0 0
0.00 0,00
6.46 6.58
0.00 0.00
0.00 0.OO
0.00 0.00
6.08 8.03
0.00 0.00
14.27 15.03
0.00 0.00
0.OG
6.22
0.00
17372510
15951824
33324334
33862617 32881571
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13688106 15924971
27213314 34298504
29392441 29654842
27694040 43275505
57086481 72931347
7.48
7.55 7.77
7.06 9.12
15.51 16.11
17615730 16361065
1624688ア 16520506
164
卸電気事業の法制史と経済現況
0
1400000
0
1400000
0
3938225
0
3938226
0
1400000
0
1400GOD
0
0
1400000
0
1400000
0
3942463
4737236
3942463
473725
0
0
1987
1986
1985
1984
1983
1982
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1400000
0
1400000
0
4771259
0
4771259
0
1400000
0
140000D
0
4515422
0
4616422
0
1400000
0
1400000
0
482575ア
0
4828757
0.0
0.O
O.0
0.0
0.0
0.0
32.1
32.1
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38.9
37.5
39.3
0.0
39.3
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
32.1
32.1
38.6
38.9
37.6
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0
0
0
0
0
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
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0.00
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0.00
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17.33
0.00
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15.80
0.00
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44255302
74238308
18.83
14.14
0.00
3ユ758058
45852076
776工0134
16.38
13.93
0.00
32771000
45325348
78095348
16.37
165
20511807
31856554
52368371
2フ590980
11.34
9.37
45229912 曹
一橋大学研究年報 経済学研究31
清水共同発電株式会社
年度:r ト
項目
ユ970
‘水 力 1,1火 力 :
最大出力
kW1
原子力 l
計 i
1水 力 lo暑火 力 :
原子力 l
0
50000
0
0
50000
0
50000
0
50000
0
50000
O
150099
0
023035
0
0.0
0.0
0.0
7.9
2.6
9.9
2.1
『
売電収入
0
238195一
σ
0.00
.07
.00
1634240
248503
882743
1000剛
0
329042
0
408978
1975
0
工50003
0
15000G
0
1工23506
0
1975
1977
0
0
150000
150000
0
0
150000
0
695271
0
150000
●
?
o
7工4965
0
0
0.OO
0.00
O.OG
0.00
.19
.44
.25
.11
.00
.00
.00
.00
1687850
27395
615245
2157329
610845
758174
4201751
236027
417778
659306
2.60
1978
2.74
1979
0
150000
0
150000
0
3.59
1980
0
ユ50000
0
150000
0
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764002
0
0
714965
939284
764002
0.0
0.0
0.0
0.0
85.5
52.9
54.4
71.5
58.1
1981
0
150000
0
150000
0
678897
0
678897
0.0
0.0
O.0
0.0
0.0
52.9
54.4
0
71.5
0
58.1
51.7
0
0.OO
6.85
0.00
3247858
4979496
227054
7.32
0
0.00
8.08
0.00
1837571
39工4081
751652
8.27
0
0
0
6179079
0
0.00
8.14
0.00
1947400
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041296
0.00
6.58
0.00
1945417
4453522
408939
8.45
6.82
166
0
8028302
0
0.00
10.51
0.00
2080555
6271445
352000
10.93
150000
o
590958
0
590958
9
0.0
5819615
0
0.0
51.ア
85.5
5617832
0
150000
0
工1209403
0
0.00
16.51
0.00
2825848
45.0
O.0
675271
0.0
●
.90
0.0
!123606
7695046
585458
0
1622371’1035935−
2.51
0
0
∼[円/kWh} 1
売電単価
.0
2.1
円/kWh1
.0
2.6
=水 力 l
発電原価
.0
9.9
0
383777
0
0.0
0.0
7.9
0
078316
078316
7.5
=水力発電費 ;■:火力発電費 1
0
0
050305
.0
電気事業
営業費用
11000円]
0事
050305
150000
54375
7.5
%]
0
54375
0
15GOOO
023035
0.0
設備利用率
1974
一 ,響 . 9 ■ 一 一 一 一 一 一 一 } ■
0
50000
0
計 i
1973
一 ロ
0
50000
150099
1000kWh]
1972
0
50000
0
発電量
1971
45.0
0
ユ07工8958
0
0.00
18.14
876953工
0.00
2624834
85DO709
1595479
1125543
17.08
18.83
卸電気事業の法制史と経済現況
1984
1983
1982
0
150000
0
150000
0
150000
0
150000
447731
219369
0.0
0.0
0.0
34.1
0
7988167
16.7
0.0
0.0
0.0
!5.7
0.0
0
4095970
705812
0
0
0.00
0.00
0.00
O.00
0.00
0.00
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6730505
8453169
18.88
18.65
0.00
1303312
3653815
4957127
22.61
2197975
750175
2948152
0.00
0
0
0
0,0 0.0
0.0 0。0
O.0
O.0 0.0
0.0 0.0
O.0
0
0
17.84
0 0
冒
0
0 0
0 0
0 0
0
0
0
0
0
0
0
0
150000 0
0 0
150000 0
0
0.0
34.1
0
150000
198ア
0 0
0.0
219639
0
ユ50000
0
.447731
1985 1986
0
0
D O
584116 468195
0.O
0
458195
0 0
0
0,00 0.00
0.00 0.OO
0.00 0.00
0.00
0.OO
0.00
940300 747923
610712・ 495315
1551012 1244238
0.OO O.OO
167
747923
496315
1244238
0.00
一橋大学研究年報 経済学研究31
黒部川電力株式会社
年度lr l
1970
1971
1972
1973
1974
1水 力 1●言火 力 1
44100
44100
44100
44100
44100
最大出力
kW]
0
原子力 l
計 i
『
水 力 :91火 力 l
発電皿
1000kWh1
原子力 l
計 i
0
0
0
0
0
0
4100
0
4100
0
4100
0
4100
4100
290879
306158
304483
237854
0
0
90879
0
0
06158
0
0
04483
0
0
37864
申
77183
0
0
77183 ,
1水 力 lg ll火 力 =1原子力 132平均 lr 卜
75.3
殿備利用率
%]
79.3
.0
.0
.0
.0
.0
円/kWh〕
1電力料 :陰1他社販売電力料l
売電収入
1000円1
計 1』 =
売電単価
[円/kWh] 景 9
1975
44工00
0
0
ユ976
54300
0
0
218297
227259
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.73
0.71
0.75
.00
0.94
0.91
.00
.00
.00
.00
.00
.00
.00
.00
.00
330353
4708
245228
59828
05056
292923
10550
03473
221571
00548
22219
274840
70235
45076
85051
1.32
1.32
1.33
1978
1979
1980
1981
54300
54300
5730D
0
0
0
0
0
0
54300
54300
304596
306209
289817
321044
345881
0
0
321044
0
0
345881
67.5
72.9
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
60.9
33859ア
0
0
338697
71.2
1.06
0.00
0.00
1.83
0.OO
1.79
0.00
.00
2.03
0.OO
.00
.00
.00
.00
269375
270591
39967
329624
330489
503195
445044
50113
48239
573495
532303
105798
607900
576355
184255
1.77
2.16
3.44
168
3.4ユ
364927
0
0
364927
フ2.7
652フ44
644014
295フ58
3.83
72.7
00
688工58
.00
3.2ア
0
0.0
71.2
0.82
0.00
1.6ア
O
57300
0.0
00
72.9
620377
00
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67.5
588764
00
00
64.4
323394
0
0.0
60.9
0.0
00
00
248572
0
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0
64.4
0.0
0.0
78.8
0
0
54300
0.0
0.0
78.8
306209
1.61
54300
54300
304596
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1977
54300
0
0
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54300
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0
1.8
発電原価
1.6
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8.8
9.3
か
71.8
.0
.0
211218
[1000円]
6!.6
.0
.0
5.3
電気事業
営業費用
78.8
.0
748407
2.05
0.00
.OO
682551
855926
549577
4.25
卸電気事業の法制史と経済現況
1987
1982
1983
1984
1985
1986
64800
54800
64800
64800
64800
D
0
0
0
0
0
o
0
0
0
64800
0
0
64800
64800
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64800
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374523
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D
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39D585
− , , , ■ , 一 彫 一 一 一 甲 ロ ロ ロ
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冒
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890652
69.7
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0
0
169
0
2.70
0.OO
一橋大学研究年報 経済学研究31
富山共同火力発電株式会社
年度1
項目
1970
1971
ト
1972
1973
1974
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kWユ
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0
00000
0
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0
50000
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0
50000
0
00000
0
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0
50000
0
50000
0
51836
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1000kWh]
0 ’
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0
:水 力 1
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「
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1975
1976
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593556
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0.0
0.0
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■
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O
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O.00
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.00
.00
.00
.00
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計 1」 L
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,
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0.0
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50.1
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49.1
38.7
3229512. 騨一■ ■ − 一 一 一
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口
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・
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工9546824
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,
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.一・,一
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0
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10.72
9.03
171
8.37
0
冒
26081529
26081529
8.80
一僑大学研究年報 経済学研究31
福井共同火力発電株式会社
年度1
項目
1970
一}一
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:原子力 1 =
lkW]
0
0
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o
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0.0
0.0
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0.00
.00
.00
.00
.00
.00
:原子力発電費1
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9
1976 1977
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1978
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0.OO
000
『
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.00
一, 一
000
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1000円1
一一,P幽.卿。■■一一ロ』曹
000
000
.00
「 ,r一
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1975
0
0
0.0
円/蝋岡
売電単価
0
0
0
0
0.0
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0
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昌 1:火力発電費 :
[1000円1
1974
0
:水 力 1
匪 1
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営業費用
1973
0
0
0
D
D
0
0
0
0
『
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1972
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1971
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.00
.00
.00
0.00
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0.00
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1980
一
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0 0
250000 250000
250000
250000
25000D
250000
250000
250000
250000
250000
0 0
O D
O O
0 0
0
0
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1390597
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1448230
o
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1108270
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11フ9566
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63.5
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o
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22079485
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24355170
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19.92
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,
卸電気事業の法制史と経済現況
1983
1982
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0
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o
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1984
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1451163
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o
1987
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250000
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o
944405
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879888
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一
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1152948
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66.7
43.1
40.2
52.6
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59.2
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o
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o
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0.00
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10945537
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10506449
9.20
一橋大学研究年報 経済学研究31
堺共同火力株式会社
年度:
項目
1970
r
1水 力 1
一 l
最大出力
火 力 1
1原子力 1
[kW]
: 計 1ト }
150000
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150000
0
1水 力 1
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1DO9139
i計 1
1009139
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。「.
水 力 1
,1火 力 1
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1原子力 1 =
工%]
1平均 1
r
電気事業
営業費用
0
」
卜;水 力 l
火 力 1− ll原子力 :
円/kWhコ
F −『り
電力 料 l
売電収入
1000円]
㌻
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1975
1976
0
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0
150000
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o
1016950
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0
150000
o
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150000
0
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0.0
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0.0
0.0
73.1
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0.00
0.00
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.00
.00
.00
.00
.00
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0
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0
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0.0
0.0
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76.8
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73.1
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0
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0
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78.8
o
7575633
0
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809
8.21
8.4ア
000
O.OO
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0.00
0.0
0.0
80.5
0.0
O.0
0.0
77.4
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,
一50000
0
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150000
19フ4
0
0.D
1977
0
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0
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源子力発電費1
発電原価
1973
1972
0
,
76.8
水力発電費 1
i火力発電費 1
[1000円]
1971
0
フ5.8
0
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0
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0.00
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フ5.3
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ユ58402ユ4
0
0.00
16.0:
0.00
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17.87
9
卸電気事業の法制史と経済現況
0
0
1986
1985
1984
1983
1982
O− ■ ■ ■ 留 響 ・ 冒 一 曹 , . 一
o
0
ユ50000
工50DDO
ユ50000
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15DOOO
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150000
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0
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o
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150QOO
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0
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!OO1417
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798090
0
0.0
フ6.2
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0
工50000
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o
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o
803569
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1987
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0.0
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,
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O.D
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o.o
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0.0
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68.2
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o
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口
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ユ3.52
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175
10.48
7.85
0.00
3447144
3548310
7095454
8.83
一橋大学研究年報 経済学研究31
和歌山共同火力株式会社
1970
項目
1971
0
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i火 力 1
最大出力
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0
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0
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,霊火 力 :
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1 平 均 o
74.5
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o
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0
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2047920
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:995339
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75.4
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o
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75.0 .
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.53
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.00
.00
.00
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.00
一
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,
.03
198三
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o
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び︸
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000
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1974
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0 .
・ =
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1973
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I l
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2029325
o
0.0
電気亭業
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0.0
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0.0
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冒
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0.0
0.0
0.0
0.0
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7.6Q
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o
1フ396843
o
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0.00
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0
0.00
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0.00
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1101734ま
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ユ6.39
17.35
卸電気事業の法制史と経済現況
1982
1984
1983
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0
306000
0
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0
1865380
o
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0
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1985
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305000
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0
1931294
1987
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306000
306000
306000
0
0
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0
2063225
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0.0
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0.0
69.6
71.0
69.1
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0.00
0.00
O.00
7.55
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0.OO
9052018
5238055
璽
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13.07
0.00
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17.34
15.05
14.95
14.29
177
000
10288389
6921698
17210087
8.34
!43000ア3
7.39
一橋大学研究年報 究済学研究31
水島共同火力株式会社
年度1
項目
1970
F 『
最大出力
1火 力 :
306000
i計 1
305000
火 力 1
2555402
0
1原子力 1 2
[kW1
発電量
[1000kWhl
:水 力 1
9 :
1原子力 1
: 計 :レ ト
ー
電気事業
営業費用
水力発電費 1
1:火力発電費 :
[1000円1
源子力発電費i
卜1水 力 l
発電原価
火 力 lr l:原子力 1
円/kWh]
r:電力 料 l
売電収入
1000剛
[円/kWh] 1 ,
売電単価
1976
1975
0
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18000
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0
0
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3678548
0
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0.0
0.0
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89.4
90.9
0
0
0
0
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6804050
0
0
0.00
0.00
.90
.00
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0
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0
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0
3674182
go.8
90.8
0
工8934314
0
0
0
0.00
0.00
.94
.06
.45
.15
.00
.00
.00
.00
4548318
915458
463776
5227156
384035
511191
6010714
215636
1226350
11839871
0187060
2025931
2.41
2.66
1978 1979
0
18000
7470958
0
452000
0.00
233
0
0
0
462000
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弓701073
462000
3619854
0.0
618000
0
0
0
95.3
618000
0
462000
0
3509197
0.0
197フ
0
0
462000
0.0
…一一一一一一甲・ r
462000
1974
0
0.0
1 平均 1
0
1973
0
0.0
1原子 力 : :
2555402
462000
0.0
i火 力 1
[%ユ
0
0
1972
0
0.0
1水 力 :
設備利用率
1971
0
水 力 1
305
5.99
1980 1981
O O
O D
618000 618000
0 0
618000 618000
0 0
18000 618000
18000 618000
O O
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0 0
4フ50598 4708701
0 0
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43フ2667 3997138
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0.0
0.0
0.0
O.0 0,0
0.0 0,0
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O.0
0.0 0.0
O.0
0.0
4339229
4591855
80.2
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84.8
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0
0 0
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0.00
6.16
0.00
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0.00
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0.00
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響
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0 0
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0 0
冒
1411工262
30351357
6.99
18744113
16331987
35076100
7.46
0.00
6.74
0.00
19165102
17015662
35181764
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15593607 18851356
32285853 39299912
35402384 34735274
32206423 28485刀7
7.88
6.80 8。35
15.46 15.82
0.00 0.00
5.95 7.55
0,00 0.00
0,00 0.00
14,04 14.24
0,00 0.00
7
178
67608807 63222051.
卸電気事業の法制史と経済現況
1983
1982
0
618000
0
618000
0
1984
o
618000
0
618000
0
618000
0
618000
0
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3598D99
3595430
3698099
3931095
0.0
0.0
0.0
68.3
68.3
72.6
0
0
3931096
0
1987
1986
1985
0
0
61800D
0
618000
0
3882501
0
618000
0
618000
0
0
6ユ8000
0
6180000
0
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3870537
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O.0
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71.5
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D
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9.39
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13755614
31043814
騨
8.02
一橋大学研究年報 経済学研究31
福山共同火力株弍会社
… 爆 力 i最大出力 i火 力 :
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00
.00
.00
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5565584
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80.2 75.7
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O.OO
O,00 0.00
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180
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卜
瓢 1水 力i[円/圃i爺召i
.0
.0
.0
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.0
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0734000
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34000
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1974
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19フ3
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1972
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}
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1971
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1970
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卸電気事業の法制史と経済現況
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0
734000
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0
734000
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フ34000
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1987
1985
1985
1984
1983
1982
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,
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14.29
181
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18937733
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9.53
22562844
16533536
39096480
8.45
一橋大学研究年報 経済学研究31
住友共同電力株式会社
項目 年度1
1971
1972
1973
1974
76600
368500
76500
368500
76600
368500
76600
368500
75600
618500
工970
「1水 力 i
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o
[kwユ 源子力 1 ;
:水 力 1
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; 計 :レ 1
1水 力 :
「
陰
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肺 1水 力 i[円/醐i護娚i
卜
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0
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2805779
0.0
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557996
5203735
:電力料 i売電収入 ・
1・嘲i他璽騨i 』
『
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0
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0
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o
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57.0
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0
1.50
1.29
.28
.30
51.5
75.8
7:.5
567213
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60.9
40.8
43.0
648908
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0
0
1.54
95
1.59
卿
ユ.42
.13
r
0
445100
0.0
平均 ・
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445100
0.0
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0.0
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.25
.OO
.00
.00
.00
.00
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・
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3.53
3.55
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1975
19ア6
1977
1978
1979
1980
1981
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618500
76600
618500
76600
618500
76600
618500
76600
61850D
75500
618500
76600
618500
0
0
0
0
0
0
o
695100
695100
695100
695100
695100
695100
69510O
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■
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一
50.4
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0.0
0.0
0.0
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−
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0
2.33閣
7.22
0.OO
3095071エ
8578
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182
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68.0
65.9
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62.1
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2.10
2.24
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13.47
000
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15239
41926895
1357
冒
卸電気事業の法制史と経済現況
1984
1985
1986
1987
6工8500
78600
618500
78600
618500
78600
6185QO
78600
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697100
697100
697100
597100
697100
541100
414004
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1120301
397587
867483
370775
949097
1983
1982
・一一 ロ ■ 冒,一 一曹璽一 ■ 一 −−〇一一 , 甲 一 一
78600
78600
618500
o
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,
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20.7
57.7
ユ6.0
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0.O
0.0
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243
20.7
9ア7851
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0
0
0
o
o
2.07
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O.00
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2050314
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9.53
183
10440439
47640
10488079
8.29
7.46
一橋大学研究年報 経済学研究31
戸畑共同火力発電株式会社
項目 年度1 ト
r
l水 力 1
0
12000
0
62000
0
62000
0
62000
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0.0
0.0
0.0
0.0
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7.5
0.1
7.3
kwユ 源子力 :
1 計 i ト
.0
.0
7.5
r
気事業 1水力発電費 : ■宮業費用 1火力発電費 i[1000剛 1原子力発電費1
無h]毯召i :原子力 1
}
r
:電力料 1売電収入 ・
1000円] 1他撒超力料i l 計 1 』
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1975
1975
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562000
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562000
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0
0.00
.84
.90
.02
.52
.00
.00
.OO
.00
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2フ5443
2.39
2.37
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0
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937000
0
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0
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o
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0
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,
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0
937000
0.0
71.6
0.00
7.16
0.00
20511661
14278171
34889832
0
937000
0
9370DO
0.O
81.6
0
937000
6303474
48.4
0.00
6.98
D.00
18746450
11697974
6.59
6041356
71.6
0
0204171
5078828
1981
’0
0
81.6
0.00
6.30
0.00
16758729
12547292
29305021
ユ487465ア
6287185
0.0
28444604
1980
0
0.00
36
00
6041356
3975153
o
3.15
0
0.0
5992375
296フ33
2416516
0
0403981
6287工85
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0
0.00
0.0
0
0
924871
0.00
4018853
25329759
7.3
0.OO
1977
0
0
0
241585
.0
0.1
1.5
9.0
.0
03805955
.0
03943746
%】 1原子力 1 6 : 1 平均 l F
03815427
02229619
01216916
1水 力 1
『
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0562000
1974
0562000
1973
0562000
ユ972
0312000
1971
0156GOO
大出力 i火 力 1
1970
0
56000
0
4工922060
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0.00
7.00
0.00
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0.00
8.17
0.00
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24020564
57553257
47183114
35861565
83044680
9.15
13.75
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8.ユ9
184
0
74689841
00
0
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0
0
0.00
0.00
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0.00
12.87
0.00
45788691
42107321
87896012
13.94
一
卸電気事業の法制史と経済現況
1982
1983
0
937000
0
5877541
0
5877541
0
93アOOO
937000
937000
937000
0
0
937000
1985
1984
0
0
5923302
0
5923302
0
0
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0
5043999
ユ986
0
937000
0
937000
0
5851861
0
5851861
O.0
0
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0.0
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71.5
0
71455177
0
0
己
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0.00
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73.6
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71.3
0
66902022
1工.47
0.00
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34990077
77055422
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5809251
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O.00
O.00
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工1.43
1987
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000
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0.0
0.0
0.0
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0.0
0.0
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o
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0
469ユ2758
0.OO
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O.00
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41592238
8.08
7.33
7.25
0.00
25645899
21266859
一橋大学研究年報 経済学研究31
大分共同火力株式会社
年度:
項目
1970
卜
Pl水 力 3
0
0
i火 力 3
最大出力
1原子力 暑 3
[kW1
i計 1
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r
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[1000kWh]
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0
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0
0
166784
0.0
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0.0
O.0
1平均 1
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68.7
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0
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0
3106002
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0
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0
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0
0.00
0.00
.48
.02
.45
.10
.00
.00
.00
.00
39301
11686
50987
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3394928
726817
121745
6211092
1795255
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1.50
440U9
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251
1979
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0
500000
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フ8.8
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3450498
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3.03
1980
0
1981
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500000
50000D
500000
0
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o
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3580916
3534545
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0.0
0.0
0.0
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0
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0
3703328
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0
3173310
O.00
1978
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0
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0
0.00
1977
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0.0
0.0
1976
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0.00
.00
.00
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0
3010924
0.0
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0
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.00
500000
0
3010924
0.0
円/kW司
0
2054188
500000
7.5
工.42
工975
0
0
0.0
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売電単価
250000
500000
0.0
卜 『「1水 力 l
発電原価
0
1974
0
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:厘子力 1 :
火力発電費 1
[1000円1
250000
0
0
1水力発電費 i
・ l
電気事業
営業費用
0
1973
0
0.0
[%1
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0.0
設備利用率
1972
0
0.0
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r
1971
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82.2
81.8
O.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
O.0
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78.8
82.3
82.2
81.8
83.0
84.6
0
18548971
0
0.OO
5.9ア
0.00
7674303
13343928
21018231
6.77
0
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0
0
0.00
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0.00
0.00
6.74
0.00
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11686209
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0.00
6.14
0.00
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12966605
25290821
7.33
7.64
1500n67
10945591
25946758
7.21
186
0
27373703
0
0.00
7.64
0.00
工8128364
13255工89
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8.フ6
0
50034271
0
0.OO
13.77
0.00
32212082
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55778009
15.35
84.6
0
51725579
0
0.00
13.97
0.00
32622271
23921363
56543634
15.27
・
卸電気事業の法制史と経済現況
私営卸電気事業者合計
項目 年度: ト
F;水 力 1
最大出力 i火 力 1
[kW] 源子力 1 :
1水 力 1
. :
電量 :火 力 1
口OODkWh】:原子力 1
1水 力 i
設備利用率 i火 力 :
[%ユ 源子力 :
一 :
平均 1
電気事業 隊力発電費 i
営業費用 i火力発電費 i
[1GOO円] 1原子力発電費:
””’””””9
ー ン
電原価 1水 力 1
円/綱i蓋子召i
源力料 i
㌻売電単価 [円/kWh]:
1975
1976
1970
1971
155工94工0
!5933770
10135485
35318235
3287559
48741279
11180038
43ア55005
11615507
48664347
3244282
63524135
10431623
58157176
3493530
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11717031
61005720
2382109
75104860
33.0
70.7
71.8
57.2
18530488
75893776
10788478
36.2
71.1
69.3
59.9
19040960
98383613
9697804
1.84
1.70
1.74
.15
.25
.39
.7ア
.39
.28
.05
.94
.82
.34
34839989
18246823
53086812
49280936
30595819
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64541528
37689495
02331023
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68371184
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77357430
55672887
3.14
19η
317448ア
58109530
3.10
1978
5444744
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5444744
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1623000
18943744
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2391721
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119U275
ユ0346540
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2250551
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10814493
70967762
8547807
90330062
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11249435
2.32
6.42
4.70
195617721
330337577
525955398
6.94
25.2
63.8
68.8
52.0
28633087
445111348
13920280
2.40
6.93
4.4!
20842872B
3ア8808515
587237244
7.41
1974
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12560400
5392744
11501000
523000
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24.3
61.5
52.2
49.8
1973
5343910
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523000
3529900
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523000
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523000
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3153756
79295047
1972
3501400
5703500
523000
9727900
2工.7
66.4
49.1
52.0
30553791
481465074
17966248
2.95
7.18
7.98
230051141
401931234
631982375
7.93
22.7
68.2
60.1
54.4
3268ア598
462287751
36622795
302
6.51
428
206404064
443526Z14
6499302フ8
7.20
187
33.3
68.9
70.8
57.7
20247642
116243974
9539209
3.19
1979
6207344
22.3
58.8
76.3
53.0
22442261
161150786
9856756
2.15
3.56
1980
5369270
10041500
523000
24.9
69.4
52.0
53.8
25177285
328939601
10345011
2.15
607
1981
118ア6000
1623000
19706344
6207344
11676000
1623000
19506344
6217284
12875000
1623000
20716284
12043432
70935151
8845350
91823933
12711685
66052935
10059164
88822785
6刀01536
22.1
68.2
62.2
53.2
35495877
624415089
457U464
23.4
64.6
70.8
52.O
38719076
885フ38182
54フ30640
3.03
8.80
5.17
276017014
555915678
831932692
3.D5
468476758
702275674
1140752432
9.05
12.84
13.41
544
12725538
817フ525
88605599
23.4
60.0
57.5
48.8
40095276
912236701
58229711
3.15
13.4ア
7.12
388805914
785558058
1174353972
13.25
一橋大学研究年報
1982
1983
1984
6768269
14631000
6755969
13576000
1523000
21965959
23022269
11762810
60943378
8264053
80970241
12628421
65483692
10134904
89247017
21.3
51.9
71.3
44.3
19.8
51.2
58.1
42.1
42327628
834613933
62352310
44998127
8三7075375
65543143
1985
1985
1987
142310DO
1523000
22627289
6802589
14081000
1623000
22506689
6809689
13993000
2783000
23585689
6825559
131120000
2783000
22720659
10フ98134
70259379
9695384
90763897
12267664
67303453
10966270
90537387
12026685
63564594
14746529
90337809
11048297
65886553
18395749
95330599
18.2
56.4
68.2
45.8
45245510
808470495
72857392
20.6
54.6
77.1
45.9
47431071
740256984
76840485
4.19
3.87
6フ73289
ユ623000
経済学研究31
20.1
51.9
60.5
43.7
18.5
57.4
75.5
47.9
470フ1097
535155187
123081980
47404058
501343778
3.91
8.42
8.35
154440534
741510837
9D5951471
4.29
7.61
8.11
142974551
763156677
905131228
149工58760
一
3.56
3.60
13.69
7.55
312168222
811573535
1123741757
12.29
工1.51
6.4ア
7.51
278879578
846279093
1125158671
270098176
856002544
1136100720
12.61
12.52
13.88
11.00
7.01
255920179
820417815
1076757994
11.89
10.03
9.51
公営卸電気事業者合計
1970
年度
1971
1973
1974
1922590
7179240
1925590
7754984
ユ972
1925590
8092378
6097023
1996490
7451949
設備利層率(%》
42.62
45.97
47。97
35。38
42.60
電力料収入(1000円)
25295286
2715490B
27470141
25983028
30796992
売電単価(円/kW時)
3.66
3,50
3.4工
4.42
4.43
項目
r
最大出力(kW)
発電量(1000kWh)
ユ966990
1975
1976
2038990
7876532
2099090
8075705
2124890
7469429
2138590
6698542
2143190
8117522
2160590
8563100
2174320
8238481
44.09
43.91
40.12
35.75
43.23
45.24
43.25
34732867
38393853
40599935
41199474
44813480
47778395
53199003
4,40
4.75
5,43
6.15
5.52
5.57
6.45
1982
1983
1977
1984
1978
1985
1979
1985
1980
1987
2184140
7895845
2219610
7943521
2242250
7138331
2266160
7880540
2284工20
8001443
2282000
7485559
41.26
40.85
35.34
39.69
39,98
37.45
55968398
60347910
62625357
67005190
70203718
70973220
7.08
7.59
8.77
8,50
8.77
9.47
188
1981
卸電気事業の法制史と経済現況
1982
工983
0
0
500000
500000
0
0
500000
500000
0
0
3579765
3445546
0
0
3445546
3579765
0.0
81.7
78.7
0
0
45257798
50958505
500000
0
500000
0
3588581
0
3588581
81.9
0.0
0.0
78.7
0.0
0
81.9
0
41369382
1986
0
500000
0
500000
0
3763827
1987
0
500000
0
500000
0
3763827
0.0
0.0
81.7
1985
1984
0
o
500000
0
500000
o
31737フ0
315工866
3173770
3151865
0
0
0.0
0.0
0.0
85.9
72.5
72.0
0.0
0.0
85.9
72.5
0
41835451
0
25616185
0.0
フ20
0
22231762
0
0
0
0
0
0
0.00
0.00
O.00
0.00
O.00
8.07
O.00
0.00
7.05
14.24
13.14
0.00
33102843
22849879
55952722
15.63
11.53
000
0.00
31018893
20335350
51354253
279832工5
18542558
45625773
14.90
11.12
0.00
26995392
18321534
17511875
11970166
4531フ926
2948204工
12.99
12.04
1984
1985
9.29
000
15942485
9805229
25747714
8.17
北海水力発電株式会社
項目 年度1
0
F 『
水 力 1
0
最大出力 i火 力 1
0
〔瑚 源子力i
86フ9
8584
33.2 ’
65.1
0.0
0.0
0.0 ・
0
0
0
l電力 料 :
r
計
電単価 [円/kWhll
・66.1
74468
0
0
0 ・
0 ・・
0.0
65.3
75370
0
0
0.00
6.81
8.58
8.78
.00
.00
.OO
.00
.00
.OD ・
.0〔》・
論i断売繍… 計 1 』
65.3’
0.0
0.0
33.2
29725
1500
00
発電原価 i水 力i[円/k田i議子召,,i 卜
0
4362
0.0
[1000円〕 1原子力発電費= L レ
0
0
1500
00
気事業 :水力発電費 霊
営業費用 i火力発電費 i
1500
8584
O.0
平均 }
『 し
0
8679一
0.0
[%1 源子力 1
. =
0.0
1水 力 1
毅備利用率 i火 力 =
0
4362
1500
00
1 計 =影 卜
■吟・
0
0
1987
1500
0
0
Oo
1水 力 1
発電量 i火 力 i[1000kWhll原子力 1
1986
工500
0、
.,
0
120883
20883
0.00
27.71
189
0
244ア8
,00・・
、0、
24478
24342
24342
25.85
26.13
一橋大学研究年報 経済学研究31
新潟共同火力発電株式会社
.0
.0
700OOO
0
700000
0.00
0.OO
0.00
0.00
.00
.00
.00
.97
.17
.00
.口D
.00
.00
.00
876679
807993
584672
3265349
325478
590827
6466665
286963
3753629
0.00
0.00
1978
0
0.00
1979
o
3.77
1980
0
700000
700000
700000
700000
0
0
0
0
0
3507862
0
0
3807784
0
3337831
700000
0
0
0
507862
80刀84
337831
330440
0.0
0.0
0.0
62.1
54.4
54.3
0.0
0.0
0.0
62.1
54.4
54.3
0.0
0
0
0
0
0
工8591767
27899工38
0
0
0.00
6.69
0.00
5830104
15045135
20875239
0.00
7.95
0.00
0.00
7.86
0.00
8571758
25511412
34083170
5624978
25488008
31112986
8.87
29939055
8.95
2323994工
0
0.00
5.95
0.00
3759896
22897887
2665フフ83
7.99
190
37562802
0
0.00
11.28
0.00
0
0.0
0.0
0.0
0.0
5ア.2
0
3330440
0
57.2
7.52
0
0
0753987
0.OO
0
0
0
45.3
0
0
700000
0.0
45.3
0
991366
0
700000
0.0
0.0
0
198597
700000
0
.0
5.7
000
0
2777105
777105
.0
6.8
.0
1977
0
6.8
.0
:電力 料 3売電収入 ・
1976
0.0
5.7
.0
・0・・円]i他雫賜i も
0
0.0
0.0
.0
「 r
1975
0
742122
.0
業費用 i火力発電費 i[1000円] :原子力発電費1
『売電単価 [円/kWh]1
0
015782
.0
気事業 :水力発電費 1
電原価 1水 力 1
円/k陥君火 力 i :原 子力 =
0
50000
.0
「 『
ト ポ
0.0
0
50000
01742122
0.0
%ユ 源子力 1 一 ε 1平均 言
0
50000
02015782
:水 力 1
備利用率 1火 力 1
1974
0350000
電量 i火 力 i[1000kWhll原子力 = 1 計 = 影 卜
19フ3
035 0 0 0 0
1計 i
l水 力 1
r
1972
0000
kw1 源子力 =
工971
035 0 0 0 0
大出力 i火 力 :
00
000 000 000
000
1970
:水 力 =
r
000
00
000 OoO 000
項目 年度1 ト
0
一
o
0
0.00
0.00
0.00
0
39897371
39897371
0
0
11.98
0.00
騨
7.89
卸電気事業の法制史と経済現況
日本海発電株式会社
年度昌
項目
最大出力
[kW]
[1000kWh]
[%]
電気事業
営業費用
[1000円1
10500
10500
0
0
3500
10500
10500
0
11064
19703
32475
0
0
0
19703
324ア5
0
i火 力 =
1原子力 1 3
1水 力 1
0.0
i火 力 =
:原子力 1 書
0.0
36.1
0
0
0
三〇2631
.00
.00
売電収入
電力料 l
1000剛
売電単価
㌻
円/kWh]1
0.00
0
0
35.3
0.0
0.0
35.3
356903
0
0
0
10.99
.00
.00
.00
.00
.00
0
79497
0
64645
79497
64645
31214
23.58
28.67
1972
1971
0
20000
0
551955
0
284951
0.0
0.0
0.5
6.7
0220000
01284951
備利用率 1火 力 i[%] 1原子力 l i平均 1 卜
.0
6.7
0.5
.0
0.0
.0
.0
.0
r
気事業 1水力発電費 1
業費用 i火力発電費 i[1000円] 1原子力発電費1
卜
原価 体 力 i
P 「
1電力料 1売電収入 ・
王…円ll他璽輔i L
売電単価 [円/kWh]i
O
360827
0
0
0.OD
0.00
0.00
.22
.62
.00
.00
.00
.00
0
il
円/圃i議誘i
0
447286
.00
0
31214
25.26
1970
01551955
一』−一一ト
1水 力 :
0
10.25
0
20000
0220000
1水 力 1
0.0
21.4
202138
000
00
000 000 000
大出力 i火 力 i[kWl l原子力 l l 計 : 卜 ÷
0
0
0.0
西日本共同火力株式会社
P 卜
1水 力 1
0
0
21.4
0
9.28
r r
0
0
0
0.00
000
円/kWhl
35.1
0.0
源子力発電費i
発電原価
11064
0.0
依力発電費 :
火 力 19 :1原子力 1
0
0.0
r
水力発電費 :
卜1水 力 l
0
0
0.O
設備利用率
1987
3500
1985
0
i火 力 1
1原子力 1 3
r
水 力 1
発電量
1986
0
1984
ト
P3水 力 1
0
943031
943031
2.82
3.07
191
0.00
一橋大学研究年報 経済学研究31
美馬水力電気株式会社
年度1 ,
項目
Pl水 力 1
●3火 力 :
最大出力
3原子力 1 書
[kw]
= 計レ ト
:水 力 1
発電量
[1000kWh!
i火 力 1
1原子力 1 『
r
水 力 1
設備利用率
i火 力 :
1原子力 1 1
[%工
電気事業
営業費用
i平均 1
『
水力発電費 :
i火力発電費 1
[1000円1
1970
1972
1971
1973
27CO
2700
2700
0
0
0
0
0
0
1974
2700
2700
o
0
0
0
2700
2700
2700
2700
2700
三6337
17435
17654
14516
17145
16337
17435
0
0
0
0
0
0
69.1
17654
0
0
14515
0
0
17145
74.6
61.4
72.5
0.0
O.0
0.0
0.0
0.0
O.0
0.0
0.0
0.0
69.1
13424
73.7
13537
0
74.5
16155
61.4
17429
0
0
0
72.5
19274
0
0
0
0
0
0
0.82
1.78
0.92
1.20
1.12
.00
.OO
.00
.00
.00
.00
.00
.00
.00
73.7
0.0
i水 力1言火 力 :i原子力 1 卜
発電原価
円/kWh]
.00
P
■
売電収入
0
0
1.50
工.41
4500
4500
looo円1
4500
4500
0
0
0
1.63
2.21
2.09
8700
8700
2100
2100
5900
5900
『[円/臨瑚 1
売電単価
5
㎜ 0 0 0一
0 一 〇 〇一
〇〇
〇軌
る0
0,
0軌
0■
一〇〇〇
7
一
9冒 甲 一 ■
0。00
0.00
0.00
0
0
0
マ
0.00
’
192