MAbPac SCX-10 カラム - Thermo Scientific ホーム

CHROMATOGRAPHY CONSUMABLES
Product Specifications
MAbPac SCX-10 カラム
モノクローナル抗体の
バリアント分析およびキャラクター化
MAbPac SCX-10を使用したモノクローナル抗体のバリアント分離
Thermo Scientific™ MAbPac™ SCX-10カラムは、類似した
モノクローナル抗体のバリアントの分離を可能とし、キャラク
6
ター化および品質管理にご利用いただけます。
8
・モノクローナル抗体のバリアントを高分離
・高効率なピーク
・ハイスループット分析が可能
11
mAU
・3 µm、5 µm、10 µmの粒子径から選択可能
4
・UHPLCで利用できるカラムフォーマット
・ロット間、カラム間の優れた再現性
・疎水相互作用を遮断
1
5
23
7
0
0
10
20
・モノクローナル抗体の研究開発や QA/QCに理想的
モノクローナル抗体の
バリアントを高分離および
高効率に分析
MAbPac SCX-10カラムは高効率と高分
離を実現する強陽イオン交換カラムで、
モノクローナル抗体とそれに関連する
バ リ ア ン トを 分 析するために 開 発され
ました。充填剤は無多孔のペリキュラー
型で、チャージが一つ異なるモノクロー
ナル抗体のバリアントを分離すること
が可能です。
MAbPac SCX-10カラムの充填剤粒子径
は 豊 富で、
3 µm、5 µm、10 µmからお 選
びいただけます。特に小さな充填剤は、
UHPLCで使用できるカラムフォーマッ
トもご 用 意しています。また MAbPac
SCX-10カラムの粒子径3 µmと5 µmカ
ラ ムには 短い カ ラ ム 長もご 用 意してお
り、分析時間の短縮が可能です。
9
10
12 1314 15
30
Minutes
40
16 17
50
58
MAbPac SCX-10カラムの充填剤に利用
されているテクノロジーは、
モノクローナ
ル 抗 体の バ リ ア ン トの 分 析に 優れた パ
フォーマンスを発揮します。無多孔性の
充填剤は、マストランスファーが高速で
起こるため、高効率な分離を実現します。
ポリマービーズを取り囲む親水性の層
は、タンパクと充填剤粒子の中心で起こ
る疎水相互作用を遮断します。特許取得
済みのグラフトした陽イオン交換の表面
は、
pHの選択性をコントロールし、モノ
クローナル抗体とバリアントを高分離し
ます。
2
MAbPac SCX-10カラムは、先に発売した
カラム:
移動相:
A
35
Thermo Scientific ProPac™ WCX-10と
A. 20 mM MES (pH 5.6) + 60 mM NaCl
B. 20 mM MES (pH 5.6) + 300 mM NaCl
グラジェント:B 15 %∼36 % (60分) リニアーグラジェント
流速:
1 mL/min
注入量:
10 µL
検出:
280 nm (UV)
サンプル: MAb A、
5 mg/mL
1
は異なる選択性を持ち、
モノクローナル抗
9
体のバリアントを、
より高分離および高効
率で分析することができます。
多成分から成る
モノクローナル抗体の
キャラクター化
近年、モノクローナル抗体は、バイオ医
MAbPac SCX-10 (4 × 250 mm)
mAU
16
2
4
8
5 67
3
0
-5
薬品開発のために製薬会社やバイオテク
0
10
10
20
30
12
17
11 14
13 15
18
Minutes
40
50
60
67
ノロジーの企業で広く研究されています。
モノクローナル抗体は、
酸化(oxydations)
、
脱アミド化(deamidations )
、グリコシル
カラム:
移動相:
化(glycosylation )
、
不完全な C末端のプロ
8
セッシングなど翻訳後に修飾が起こりま
す。このため、モ ノ ク ロ ー ナ ル 抗 体は、
種々のバリアントが混ざった状態で生成
mAU
されます。このようなバリアントは、バイ
4
オ医薬品の活性や安定性を左右します。
このため、バイオ医薬品中のバリアント
をモニターし、モノクローナル抗体の安
1
5
23
7
0
10
20
50
C
40
50
58
MAbPac SCX-10 (4 × 250 mm)
A. 20 mM Tris (pH 7.3)
B. 0.5 mM NaCl (移動相A中)
グラジェント:B 1 %∼25 % (60分)
流速:
1 mL/min
注入量:
10 µL
検出:
280 nm (UV)
サンプル: MAb C、
5 mg/mL
アントを可能とし、
高効率や高分離を必要
ケーションに適しています。
16 17
カラム:
移動相:
5
持ったモノクローナル抗体の種々のバリ
とする 安 定 性 試 験や、その 他の ア プ リ
12 1314 15
30
Minutes
す。このようなモニター試験は、
FDAやそ
MAbPac SCX-10カ ラ ムは、不 均 一 性を
9
10
0
全 性や 効き 目を 確 保することは 重 要で
の他の国々の規制で要求されています。
MAbPac SCX-10 (4 × 250 mm)
A. 20 mM MES (pH 5.6) + 60 mM NaCl
B. 20 mM MES (pH 5.6) + 300 mM NaCl
グラジェント: B 15 %∼36 % (50分)
流速:
1 mL/min
注入量:
10 µL
カラム温度:
30 ℃
検出:
280 nm (UV)
サンプル:
MAb B、5 mg/mL
11
ピーク 1∼5: 酸性バリアント
ピーク 6、
8、11:C末端リジンのバリアント
ピーク 12∼17:塩基性バリアント
6
B
mAU
6
酸性および塩基性の
バリアント分析
モノクローナル抗体の重要かつ共通の分
析として、酸性および塩基性バリアント
の脱アミドのモニタリングが挙げられま
す。図1で示すように、MAbPac SCX-10
カラムは、モノクローナル抗体の酸性お
よび塩基性バリアントを高効率で高分離
します。図1は、異なるモノクローナル抗
体 A、
B、Cを 分 析したときの ク ロ マ ト グ
ラムです。
12 3
0
-5
15
18
20
22
24
4
78
26
9 10
28
11
30
12
32
34
36
38
40
Minutes
図1 : MAbPac SCX-10によるモノクローナル抗体のバリアント分析で、高効率と高
分離が得られました。 A: MAb Aの分離で、高効率が得られました。 B: MAb
Bの分離における、酸性および塩基性、および C末端リジンのバリアント C:
MAb Cバリアントの分離
C 末端リジン(Lysine)の
バリアント分析
バ イ オ 医 薬 品の 開 発および 生 産におい
カラム:
移動相:
MAbPac SCX-10 (4 × 250 mm)
A. 20 mM MES (pH 5.6) + 60 mM NaCl
B. 20 mM MES (pH 5.6) + 300 mM NaCl
グラジェント:B 15 %∼36 % (50分)
流速:
1 mL/min
注入量:
5 µL
6
カラム温度: 30 ℃
検出:
UV (280 nm)
27.5
て、バリアント構造のキャラクター化は
サンプル:
両方の
クロマトグラム:ピーク1∼5:酸性バリアント
サンプル1:
ピーク6 ∼ 8:C 末端リジンがトランケーション
したバリアントのメインピーク
ピーク9 ∼ 11:C 末端リジンがトランケーション
したバリアントのマイナーピーク
サンプル2:
ピーク6:カルボキシペプチダーゼ消化により
ピーク6 、7 、8から由来したピーク
ピーク9:カルボキシペプチダーゼ消化により
ピーク9 、10 、11から由来したピーク
非常に困難です。モノクローナル抗体の
重鎖(heavy chain )にある C末端リジン
残基の不完全なプロセッシングは、一般
6
mAU
7
的に見られ、
分析対象とされています。製
45
造工程で生成する不完全なモノクローナ
ル抗体は、チャージが異なります。このよ
0
SCX-10カ ラ ムで 測 定することが 可 能で
リジンがトランケーションしたバリアン
トと、その他酸性および塩基性バリアン
トをベースライン分離したクロマトグ
9
45
3
12
0
うな モ ノ ク ロ ー ナ ル 抗 体は、
MAbPac
す。図2は、モノクローナル抗体の C末端
1
8
23
10
20
1. MAb B、900 µg (100 µL中)
(カルボキシペプチダーゼで消化せず)
2. MAb B、900 µg (100 µL中)
カルボキシペプチダーゼを50 µg添加して、
37 ℃で3時間インキュベーションした
9 10
30
Minutes
2
11
40
1
50
58
図2 : C末端リジンバリアントのベースライン分離。クロマトグラム2(赤)はカルボキ
シペプチダーゼ消化後のクロマトグラムです。クロマトグラム1(青)において、
ピーク 6 ∼ 8とピーク 9 ∼ 11が消化後に1本のピークになることから、C末端が
異なるモノクローナル抗体から由来すると考えられます。
ラ ムです。カ ル ボ キ シ ペ プ チ ダ ー ゼ B
(carboxypeptidase B )
で処理を行うと、
メ
インピーク(ピーク 6)が一つになること
から、
ピーク 6、
7、8はリジンのトランケー
ション位置が異なると考えられます。
パパインとカルボキシ
ペプチダーゼで消化した
MAbフラグメント分析
カラム:
移動相:
MAbPac SCX-10 (4 × 250 mm)
A. 20 mM MES (pH 5.6) + 60 mM NaCl
B. 20 mM MES (pH 5.6) + 300 mM NaCl
グラジェント:B 1 %∼35 % (50分)
流速:
1 mL/min
注入量:
5 µL
カラム温度: 30 ℃
検出:
サンプル:
両方の
クロマトグラム:ピーク1∼4:酸性バリアント
サンプル1:
ピーク5∼7:C末端リジンのトランケーション
バリアント (パパイン処理済)
ピーク13、
14:Fab のピーク
サンプル2:
ピーク5:サンプル1のピーク 5、
6、7から由来した
ピーク (カルボキシペプチダーゼで処理済)
ピーク10、
11:Fab ピーク
50
5
バイオ医薬品の安定性モニターは、医薬
品の安全性と効き目を保証するために、
非
11
mAU
2 34
ボキシペプチダーゼで消化したモノク
1
パパインのみ、
およびパパインとカルボキ
シペプチダーゼの両方で消化して、
Fabと
Fcフラグメントを分離した例です。酸性、
および C末端リジンのトランケーション
を含む Fcと Fabのピークを高分離し、同
定しました。トランケーションしたリジン
のバリアントピークは、
カルボキシペプチ
ダーゼで消化した場合、メインピークに
重なりました。
6
2 34
が均一であるかを確認するための一つの
なります。図3は、モノクローナル抗体を
6
5
ローナル抗体を測定することは、
チャージ
で消化すると、
Fabと Fcのフラグメントに
10
1
常に重要とされています。パパインやカル
手段です。モノクローナル抗体をパパイン
UV (280 nm)
1. MAb B、3 mg in 300 µL + パパイン100 µg
2. MAb B、3 mg in 300 µL + パパイン100 µg
+ カルボキシペプチダーゼ 50 µg、37 ℃で
3時間インキュベーション
0
0
10
14
789
2
13
7
8
20
9 10
11
12
30
Minutes
1
40
50
58
図3 : パパインのみ、およびパパインとカルボキシペプチダーゼで処理したモノクロー
ナル抗体のフラグメントを分離。酸性および C末端リジンのバリアント、Fc、
Fabのフラグメントピークを高分離
3
4
pH グラジェントによる
60
カラム:
移動相:
MAbPac SCX-10 (4 × 250 mm)
A. 2.4 mM Tris + 1.5 mM imidazole
+ 11.6 mM piperazine (pH 6.0)
B. 2.4 mM Tris + 1.5 mM imidazole
+ 11.6 mM piperazine (pH 9.5)
グラジェント:B 0 %∼100 % (60分)
分離の最適化
モノクローナル抗体のバリアントを高分
離する場合、異なる緩衝液を使用したり、
グラジェントを変更したり、
pHの選択性を
流速:
1 mL/min
注入量:
10 µg
カラム温度:30 ℃
検出:
UV (280 nm)
サンプル: MAb D、5 mg/mL
mAU
コントロールしたりします。モノクローナ
ル抗体の分離は、塩濃度や pHによるグラ
ジェントを基にして最適化します。図4は、
pHグラジェントを利用し、モノクローナル
抗体のバリアントを高分離した例です。
モノクローナル抗体を pHグラジェントお
よび MAbPac SCX-10で分析すると、
いく
つかの利点があります。たとえば、さまざ
0
-10
20
10
Minutes
30
40
45
図4 : pHグラジェントと MAbPac SCX-10カラムを利用してモノクローナル抗体を
分析すると、高分離が得られます
まな等電点を持つモノクローナル抗体を、
一度の pHグラジェントで分析することが
50
A
できます。また、
pHグラジェントは50 mm
という短いカラムで高分離できるので、
分
6
9
mAU
4
3
2
1
析時間を短くできます。これらの利点によ
り、
モノクローナル抗体が混ざり合った試
料をハイスループット分析することが可
能です。
カラム:
移動相:
5
-5
0
30
2
B
7
8
4
-5
6
8
6
ピーク:
8
mAU
12
10 11 13 14
MAbPac SCX-10、3 µm (4 × 50 mm)
A) 20 mM MES + 60 mM NaCI、pH 5.6
B) 20 mM MES + 300 mM NaCI、pH 5.6
グラジェント:A) 20∼35% B in 5 min
B) 20∼35% B in 10 min
流速:
0.6 mL/min
注入量:
15 µL
カラム温度: 30 ℃
10 サンプル: MAb、1 mg/mL
検出:
UV (280 nm)
11
4
3 5 7 9
10
12 13 1415 16
12
0
5
Minutes
10
A: グラジェント(5分間)
1∼4 : 酸性バリアント
5、6、9: C末端リジンのバリアント
10∼14 : 塩基性バリアント
B: グラジェント(10分間)
15
1∼5: 酸性バリアント
6、8、11: C末端リジンのバリアント
12∼16: 塩基性バリアント
図5 : MAb SCX-10、3 µmによる塩グラジェントを利用した分離
MAb の高速キャラクター化
55
5
A
MAbPac SCX-10で、高速および高分離な
モノクローナル抗体の分析が可能です。こ
mAU
のような分析には、粒子径が3 µmや5 µm
で、カラム長が50 mmのカラムを使用し
ます。MAbPac SCX-10、粒子径3 µmのカ
ラムを使用して、
モノクローナル抗体のバ
リアントを高速で高分離した例を図5に示
します。この分析には、
pHグラジェント
と塩グラジェントを利用しました。図6に
は、
MAbPac SCX-10、粒子径5 µmを使用
して、
モノクローナル抗体のバリアントを
高速で高分離した例を示します。この分
析には MESを基にした塩グラジェントを
-5
8
4
3
2
1
0
60
1
2
7
3
4
11
9 10 1213
5
6
7
8
5
B
6
mAU
0
-10
8
4
3
2
1
0
2
4
7
6
カラム:
移動相:
MAbPac SCX-10、5 µm(4 × 50 mm)
ピーク:
1∼4. 酸性バリアント
5、6、8. C末端リジンのバリアント
9∼13. 塩基性バリアント
A: 20 mM MES + 60 mM NaCI、
pH 5.6
B: 20 mM MES + 300 mM NaCl、
pH 5.6
グラジェント:A) 18 %∼33 % (5分)
B) 18 %∼33 % (10分)
流速:
1 mL/min
注入量
:
15
µL
9 10
カラム温度: 30 ℃
サンプル: MAb、5 mg/mL
検出:
UV (280 nm)
6
11
9 10 1213
8 10 12 14 16 18 20
Minutes
図6 : MAbPac SCX-10、4 x 50 mm、5 µmカラムによる、モノクローナル抗体のバ
リアントの高速および高分離例
利用しました。クロマトグラム Aは5分間
のグラジェントで、
クロマトグラム Bは10
18
分間のグラジェントです。より長くゆっ
mAU
6
A
11
5
7 9
34
10 1213 14 15
12
16
くりとグラジェントした方が、
高分離が得
られました。
MAbPac SCX-10の 粒 子 径3 µmや5 µm
で短いカラムは、
MAbPac SCX-10の粒
16
の高分離が得られます。図7で示すよう
0
モノクローナル抗体のバリアントの分離
を保ちながら高速で高分離が可能です。
10
30
C
20
30
40
50
58
6
0
-5
0
11
5
4 79
10
3
12
12131415 16
5
A) ProPac WCX-10、4 × 250 mm
B) MAbPac SCX-10、(10 µm) 4 × 250 mm
C) MAbPac SCX、3 µm、4 × 50 mm
移動相:
A: 20 mM MES + 60 mM NaCl、pH 5.6
B: 20 mM MES + 300 mM NaCl、pH 5.6
グラジェント:A) 25 %∼46.44 % (50分)
B) 15 %∼36.44 % (50分)
C) 20 %∼35 % (10分)
流速:
1 mL/min (0.6 mL/min for C)
注入量:
AとB: 5 µL (50 µg)
C: 15 µL (15 µg)
カラム温度: 30 ℃
検出:
UV (280 nm)
サンプル: MAb; AとB:10 mg/mL
C: 1 mg/mL
ピーク:
8
mAU
い カ ラ ムよりも、
MAbPac SCX-10の 粒
子径3 µmの短いカラムの方が、明らかに
8
11
5 9
14
34 7 10 1213 1516
12
mAU
に、MAbPac SCX-10の 粒 子 径10 µmや
ProPac WCX-10とい った250 mmの 長
6
B
子径 10 µmで250 mmの カ ラ ムと 同 様
カラム:
8
Minutes
10
1∼5: 酸性バリアント
6、8、11: リジントランケーションのバリアント
12∼16: 塩基性バリアント
15
図7 : ProPac WCX-10、4 x 250 mmおよび MAbPac SCX-10、4 x 250 mmと比
較して、明らかに MAbPac SCX-10、4 x 50 mm、3 µmの方が分離を保ちつつ
高分離できました
5
UHPLC による MAb の分離
A.カラム:
MAb の チャ ー ジ バ リア ントを UHPLC
で 分 離するには、より 小さな 粒 子 径の
MAbPac陽イオン交換カラムを使用しま
す。このカラムは、
生体分子に対して不活
20.0
10.0
250 mmと、MAbPac SCX-10 、5 µm、
4.6 x 250 mmで分析した場合の比較で
性
バリアントを、
メインとなるリジンのトラン
4.0
0.0
8.0
ト
ン
ア
リ
バ
酸
0.0
す。両方のカラムで、
酸性および塩基性の
も、粒子径5 µmのカラムの方が高分離で
n.a.
n.a.
8 は、MAbPac SCX-10 、10 µ m 、4 x
た。予測通り、
粒子径10 µmのカラムより
3.55
2.94
mAU
ています。小さな粒子径の充塡剤で MAb
ケ ーションから分離することができまし
リジンのトランケーションピークを
分離することができました。異なる
カラムで、同じ線速度および相当す
るサンプル量で分析を行いました。
2.44
2.00
30.0
MAbPac SCX、5 µm
カラムサイズ:4.6 × 250 mm
サンプル:
MAb 5 mg/mL
注入量:
20 µL
移動相 A:
20 mM MES pH 5.6 + 60 mM
移動相 B:
20 mM MES pH 5.6 + 300 mM NaCl
流速:
1 mL/min
グラジェント: B 15%~40% (30分)
リジンバリアント
レスで覆い、高流速に耐えられるようにし
の バリアントを 高 分 離するだけでなく、
B.カラム:
40.0
性な Thermo Scientific PEEKTMをステン
10,000 psiに耐えることができます。図
MAbPac SCX、10 µm
カラムサイズ:4 × 250 mm
サンプル:
MAb 5 mg/mL
注入量:
15 µL
移動相 A:
20 mM MES pH 5.6 + 60 mM NaCl
移動相 B:
20 mM MES pH 5.6 + 300 mM NaCl
流速:
0.76 mL/min
グラジェント: B 15%~40% (30分)
B
塩基性バリアント
12.0
16.0
20.0 24.0
Minutes
28.0
A
32.0
36.0
40.0
44.0 46.0
図8 : 生体分子分析用 UHPLC(BioRS )を使用して、MAbPac SCX-10、5 µmおよび
MAbPac SCX-10、10 µmを比較
きました。図9で示すように、高圧に耐え
るカラムで高速および高分離が実現しま
45.0
した。
A
カラム:
MAbPac SCX、5 µm
カラムサイズ:
4.6 × 250 mm
サンプル:
MAb 5 mg/mL
注入量:
15 µL
移動相 A:
20 mM MES pH 5.6 + 60 mM
移動相 B:
20 mM MES pH 5.6 + 300 mM NaCl
流速:
1.5 mL/min
バックプレッシャー:~8900 Psi
リジンバリアント
40.0
mAU
30.0
20.0
ト
アン
バリ
酸性
-5.0
0.0
45.0
グラジェント:B 33 %~53 % (30分)
グラジェント:33 %~53 % (20分)
A:
B:
10.0
4.0
8.0
塩基性バリアント
12.0
16.0
B
20.0
Minutes
24.0
28.0
32.0
36.0 38.0
リジンバリアント
40.0
30.0
mAU
6
20.0
10.0
-5.0
0.0
2.5
5.0
ト
塩基性バリアント
アン
バリ
酸性
7.5
10.0
12.5
Minutes
15.0
17.5
20.0
22.5
25.0
図9 : 生体分子分析用 UHPLC(BioRS )を使用して、MAbを分離。使用したカラムは
MAbPac SCX-10、5 µm、4 .6 x 250 mmで、このときの流速は1 .5 mL/min
再現性
カラム:
移動相:
0.0084
A. 20 mM MES (pH 5.6) + 60 mM NaCl
B. 20 mM MES (pH 5.6) + 300 mM NaCl
グラジェント:B 15 %∼36 % (50分)
流速:
1 mL/min
注入量:
10 µL
カラム温度: 30 ℃
検出:
UV (280 nm)
サンプル: MAb B、5 mg/mL
MAbPac SCX-10カラムシリーズは、カ
ラム間およびロット間の再現性が良好に
なるように製造されています。このため、
分析方法の開発やデータ解析にも安心し
てご 利 用いただけます。MAbPacカ ラ ム
AU
は、非常に厳しいテストを経て出荷され
4
ています。図10は、カラム間差を確認し
3
た例で、この結果からカラム間差が少な
2
いことが分かります。
これに 加えて、図11は MAbPac SCX-10
のロット間差を確認した例で、
この結果は
ロット間差が少ないことを示しています。
MAbPac SCX-10 (4 × 250 mm)
1
‒0.0043
0
10
20
30
Minutes
40
50
56
図10 : 4本の異なる MAbPac SCX-10を使用して分析を行い、
再現性を確認しました
カラム: MAbPac SCX-10、
4 × 250 mm
移動相:A) 20 mM MES、60 mM NaCl、
pH = 5.5
B) 20 mM MES、300 mM NaCl、pH = 5.5
時間 (min)
2.0
52.0
0.00549
%A
85
63.56
%B
15
36.44
流速:
1.0 mL/min
注入量: 10 µL
検出:
UV (280 nm)
サンプル: MAb 5 mg/mL
1
2
3
AU
A
‒0.00027
1
0.00492
2
3
AU
B
‒0.00006
1
0.00511
2
3
AU
C
‒0.00017
‒0.1
4.0
8.0 12.0 16.0 20.0 24.0 28.0 32.0 36.0 40.0 44.0 48.0
53.9
Minutes
図11 : MAbPac SCX-10の異なるロット3本を使用して分析を行い、高い再現性が
得られました
7
仕様
PEEKもしくは PEEKをステンレスで覆った BioRS用カラム
粒子径
3 µm、5 µm、10 µm
基材
高度に架橋した DVB(ジビニルベンゼン)
ペリキュラー層
親水基(特許取得)
官能基
スルホン酸
耐圧
7000 psi(3 µm )、3000 psi(10 µm )、10 ,000 psi(BioRS用カラム)
カラム温度
室温~ 60℃
pH 範囲
2 ~ 12
ローディングキャパシティ
下記のカラムサイズであれば100 µg以下が目安であるが、
サンプルの性質に依存(10 µm、4 × 250 mm )
緩衝液
MESもしくは“Good's buffers ”、tris
溶媒
洗浄する場合、アセトニトリル50 %まで使用可能
界面活性剤に対する耐性
非イオン、陰イオン、両性イオン
Product Specifications
カラムフォーマット
オーダーインフォメーション
製品番号
MAbPac SCX-10 分析用カラム
077907
MAbPac SCX-10 , 3 µm, Analytical Column(4 × 50 mm )
078656
MAbPac SCX-10 , 5 µm, Analytical Column(4 × 50 mm )
085198
MAbPac SCX-10 , 5 µm, Analytical Column(4 × 150 mm )
078655
MAbPac SCX-10 , 5 µm, Analytical Column(4 × 250 mm )
075602
MAbPac SCX-10 , 10 µm, Analytical Column(4 × 150 mm )
074625
MAbPac SCX-10 , 10 µm, Analytical Column(4 × 250 mm )
075603
MAbPac SCX-10 , 10 µm, Analytical Column SCX-10 HT(4 × 50 mm )
075604
MAbPac SCX-10 , 10 µm, Analytical Column SCX-10(2 × 250 mm )
製品番号
UHPLC、BioRS MAbPac SCX-10 分析用カラム
082674
MAbPac SCX-10 RS, 5 µm, Analytical Column(4 .6 × 50 mm )
085209
MAbPac SCX-10 RS, 5 µm, Analytical Column(4 .6 × 150 mm )
082673
MAbPac SCX-10 RS, 5 µm, Analytical Column(4 .6 × 250 mm )
製品番号
ロット確認用セット
SP6864
Lot Select Column Set : 単一ロットのカラムが 3本(4 × 250 mm )
SP6865
Lot Select Column Set : 3つの異なるロットのカラムが 3本(4 × 250 mm )
製品番号
MAbPac SCX-10 セミ分取用カラム
SP6866
MAbPac SCX-10 , 10 µm, Semipreparative Column(9 × 250 mm )
製品番号
MAbPac SCX-10 ガードカラム
075749
MAbPac SCX-10 Guard Column(2 × 50 mm )
074631
MAbPac SCX-10 Guard Column(4 × 50 mm )
Ⓒ 2014 Thermo Fisher Scientific Inc. 無断複写・転載を禁じます。
ここに掲載されている会社名、製品名は各社の商標、登録商標です。掲載されている価格は消費税を含んでおりません。
ここに掲載されている内容は、予告なく変更することがあります。詳細については、販売代理店にお問い合わせください。
サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社
分析機器・消耗品に関するお問い合わせはこちら
TEL 0120-753-670 FAX 0120-753 -671
〒221-0022 横浜市神奈川区守屋町3 -9
E-mail : [email protected]
www.thermoscientific.jp
販売店
E1404