電力系統利用協議会ルール解説新旧比較表

電力系統利用協議会ルール解説新旧比較表
平成27年1月20日
電力系統利用協議会
1
現行ルール解説
改正後
電力系統利用協議会ルール
平成17年 2月15日
平成26年12月16日
解説
改正理由
電力系統利用協議会ルール
制
定
第32回改正
平成17年
平成27年
電 力 系 統 利 用 協 議 会
2月15日
1月20日
解説
制
定
第33回改正
電 力 系 統 利 用 協 議 会
© 2005-2014 著作権所有:電力系統利用協議会
© 2005-2015 著作権所有:電力系統利用協議会
2
現行ルール解説
改正後
第4章
系統運用ルール(特別高圧)
第10節
1.1-2
第10節 9.9-1
連系線等の利用計画および通告値の変更
連系線等の利用計画の
連系線等の利用計画の提出手続き
変更に係わる改正
連系線等の利用計画の変更のすみやかな申込みについて
当協議会ルール「第4章 第10節 1.1-2および9.9-1」に規定しているとおり、連系
線利用者は、連系線等の利用計画の変更が必要な場合、すみやかに関連一般電気事業者に申し出る
必要がある。
特に発電トラブルによって利用計画の減少が必要と判明したにも係わらず、その申込みが遅れた
場合、以下のおそれがある。
○ 他の連系線利用者の連系線利用に影響を与える
(新規追加)
改正理由
利用計画を減少する理由が発電トラブルの場合には、相殺潮流の減少によって混雑が発生する
場合でも変更を可としている。このため、翌日計画の提出時に、発電トラブルを理由に利用計画
を減少する場合、相殺潮流の減少によって、前日スポット取引約定による利用潮流や他の連系線
利用者の利用潮流が混雑処理される可能性がある。混雑処理を受けた連系線利用者は、時間前取
引を利用するなど、受給直前になって供給力の追加調達を強いられることになる(図4-14-
2および図4-14-3参照)。
したがって、発電トラブルによって翌々日以降の利用計画の減少が必要と判明した場合、連系線
利用者は、例えば、営業日においては翌日計画の提出に併せて、翌々日以降の利用計画の減少を申
し込むなど、受給日の2営業日前の12時の受付期限を待つことなく、すみやかに利用計画の変更
を申し出る必要がある。
3
現行ルール解説
改正後
日付
1日(月)
営業日
×9:00
2日(火)
営業日
3日(水)
営業日
改正理由
4日(木)
営業日
5日(金)
営業日
6日(土)
休業日
【凡例】
発電トラブル発生
本例は、この時点で19日(金)までの利用計画および通告値の
変更(減少)が必要なことが判明していたケースを示す。
変更申込みタイミング
利用計画(変更前)
(a)適切な変更申込み
通告変更(1日分 9:30-24:00)「発電トラブル(減少)」
⇒混雑発生※
翌日計画(2日分)「発電トラブル(減少)」
⇒混雑発生※
利用計画(変更後)
連系線等の利用計画の変更が必要と判明した場合、
翌日計画や週間計画の提出期限まで待つことなく、
すみやかに利用計画の変更を申し込む。
【適切な変更申込み】
利用計画の変更(変更が必要と判明している期間まで)「発電トラブル(減少)」
(新規追加)
通告変更(1日分 9:30-24:00)「発電トラブル(減少)」
⇒混雑発生※
翌日計画(2日分)「発電トラブル(減少)」
⇒混雑発生※
(b)不適切な変更申込み
【不適切な変更申込み】
翌日計画(3日分)「発電トラブル(減少)」⇒混雑発生※
翌日計画(4日分)「発電トラブル(減少)」⇒混雑発生※
翌日計画(5日分)「発電トラブル(減少)」
⇒混雑発生※
週間計画(6日(土)~19日(金)空容量算定用)「減少」
(注)※相殺潮流の減少による混雑
図4-14-2
4
不適切な連系線等の利用計画の変更申込みのイメージ
連系線等の利用計画の
変更に係わる改正
現行ルール解説
改正後
改正理由
・第1場(13 時~17 時)【当日9時〆切】
・第2場(17 時~21 時)【当日13時〆切】
・第3場(21 時~翌 13 時)【当日17時〆切】
前日16時から入札可能
前日スポット取引は、通常、2営業日前12時まで
の利用計画で確定する空容量の範囲で約定する。
2営業日前
12時
1営業日前
11時
前日スポット取引
(受付停止)
利用計画の変更
前日
12時
変更に係わる改正
通告変更
締切
前日
17時
受給
開始
時間前取引
翌日計画策定
(受付停止)
翌日計画
連系線等の利用計画の
(買い入札)
通告変更
断面a
断面b
断面c
発電トラブル(減少)変更申込み
順方向
(新規追加)
(a)
2
営
業
日
前
12
時
ま
で
の
申
込
み
(b)
1
営
業
日
前
11
時
か
ら
前
日
12
時
ま
で
の
申
込
み
A
B
順方向
逆方向
C
A
D
順方向
C
B
A
スポット約定量
発電トラブル
(減少)
運用容量
逆方向
逆方向
C
B
スポット約定量
運用容量
運用容量
ポイント
前日スポット取引前の2営業日前12時までに、発電トラブルによる利用計画の減少を申し込む場合、不要
な混雑の発生を防止できることや、仮に混雑が発生したとしても、混雑処理を受けた連系線利用者は、抑制
分の供給力調達に前日スポット取引や時間前取引を利用できるなど、その後の対処の幅が広がる。
発電トラブル(減少)変更申込み
順方向
順方向
逆方向
逆方向
順方向
利用計画 A が
抑制される
逆方向
スポット約定量
A
B
C
D
A
B
S
C
D
抑制
A
B
S
スポット約定量
運用容量
運用容量
C
D
発電トラブル
(減少)
混雑
運用容量
ポイント
前日スポット取引後の1営業日前11時から前日12時まで(翌日計画受付期間)に、発電トラブルによる利
用計画の減少を申し込む場合、不要な混雑が発生する可能性があることや、混雑処理を受けた連系線利
用者は、時間前取引を利用するなど、受給直前での供給力の追加調達を強いられる。
【凡例】 順
逆 利用計画
図4-14-3
5
計画潮流(利用計画の潮流の向きを考慮して合算した値)
発電トラブルによる変更申込み遅れによる混雑発生のイメージ
現行ルール解説
第4章
改正後
第4章
系統運用ルール(特別高圧)
第10節
14.変更可否
系統運用ルール(特別高圧)
第10節
連系線等の利用計画の変更可否について
14.変更可否
連系線等の利用計画の変更可否について
(略)
7日前
17時
2営業日前
12時
新規契約・
契約変更締切
~7日前17時
系統運用上必然的な変更
変更
需給バランス、
同時同量等のための変更
経済行為による変更
1営業日前
11時
前日
12時
前日スポット
市場
前日スポット取引
のため受付停止
不可避的な変更
発電トラブルによる
(略)
7日前17時~
2営業日前12時
2営業日前12時 ~1営業日前11時
新規託送契約・契約変更
計画変更
翌日計画
提出受付
前日
17時
受給
開始
1営業日前11時
~前日12時 ※1
前日12時
~前日17時
前日17時
~通告変更締切
計画変更
(同一順位)
翌日計画策定
のため受付停止
通告変更
変更可能
変更可能
変更可能
変更可能
変更可能
変更可能
変更可能
変更可能
変更可能
変更不可
変更可能
※2
変更可能
変更可能
※2
変更不可
変更可能
※2※3
変更不可
変更可能
※2※4
変更不可
(注)表内の“変更可能”とは、増加および減少が可能なことをいう。
※1 受給日の1営業日前の11時から前日の12時までに受け付けた連系線等の利用計画の変更分は、受付時間によらず同順位として扱われる。
ただし、受付時間としては「5-2 連系線等の利用計画の変更手続きの受付期間」にあるとおり、受給日の前日が営業日の場合は前日の
11時~12時、受給日の前日が休業日の場合は前日の9時~12時に受け付ける。
※2 「15-1 変更賦課金算定の対象範囲」に示す要件に基づいて変更賦課金(計画変更賦課金、通告変更賦課金)が課される。
※3 需給バランス、同時同量等のための変更に該当する連系線等の利用計画の減少によって混雑が発生する場合には、当該利用計画の変更を不可
とする。
※4 需給バランス、同時同量等のための変更に該当する通告変更によって相殺潮流が減少し混雑が発生する場合には、当該通告変更を不可とする。
図4-38 連系線等の利用計画の変更および通告変更における変更可否について
7日前
17時
通告変更
締切
翌日計画確定
変更可能
変更可能
改正理由
2営業日前
12時
新規契約・
契約変更締切
~7日前17時
前日スポット取引
のため受付停止
不可避的な変更
系統運用上必然的な変更
変更
前日
12時
前日スポット
市場
7日前17時~
2営業日前12時
2営業日前12時 ~1営業日前11時
新規託送契約・契約変更
計画変更
発電トラブルによる
1営業日前
11時
翌日計画
提出受付
同時同量等のための変更
前日12時
~前日17時
計画変更
(同一順位)
翌日計画策定
のため受付停止
変更可能
変更可能
変更可能
変更可能
変更可能
変更可能
経済行為による変更
変更可能
※2
変更可能
変更可能
※2
受給
開始
前日17時
~通告変更締切
通告変更
変更可能
変更可能
変更可能
通告変更
締切
翌日計画確定
1営業日前11時
~前日12時 ※1
変更不可
需給バランス、
前日
17時
変更可能
変更可能
変更不可
変更可能
※2※3
変更不可
変更可能
※2※4
変更不可
(注1)表内の“変更可能”とは、増加および減少が可能なことをいう。
(注2)連系線等の利用計画の変更および通告変更が必要な場合、すみやかに関連一般電気事業者に申し出る。発電トラブルによって翌々日以降の
利用計画の減少が必要と判明した場合、例えば、営業日においては翌日計画の提出に併せて、翌々日以降の利用計画の変更を申し込むなど
受給日の2営業日前の12時の受付期限を待つことなく、すみやかに利用計画の変更を申し出る必要がある。
※1 受給日の1営業日前の11時から前日の12時までに受け付けた連系線等の利用計画の変更分は、受付時間によらず同順位として扱われる。
ただし、受付時間としては「5-2 連系線等の利用計画の変更手続きの受付期間」にあるとおり、受給日の前日が営業日の場合は前日の
11時~12時、受給日の前日が休業日の場合は前日の9時~12時に受け付ける。
※2 「15-1 変更賦課金算定の対象範囲」に示す要件に基づいて変更賦課金(計画変更賦課金、通告変更賦課金)が課される。
※3 需給バランス、同時同量等のための変更に該当する連系線等の利用計画の減少によって混雑が発生する場合には、当該利用計画の変更を不可
とする。
※4 需給バランス、同時同量等のための変更に該当する通告変更によって相殺潮流が減少し混雑が発生する場合には、当該通告変更を不可とする。
図4-38 連系線等の利用計画の変更および通告変更における変更可否について
6
連系線等の利用計画の
変更に係わる改正