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第 7 3 期
事 業 報 告 書
平成 22 年 6 月 1 日から
平 成 2 3 年 5 月 31 日ま で
第 73 期 事 業 報 告
6 月 1 日から
( 平成22年
平成23年 5 月31日まで )
1. 会社の現況に関する事項
⑴ 事業の経過およびその成果
当期におけるわが国経済は、アジア経済の拡大を背景とした輸出の持ち直しや政
府による消費刺激策の実施により、企業活動には改善の動きが見られましたが、為
替相場の円高傾向、デフレの長期化等により雇用・所得状況が低迷しました。さら
に 3 月 11 日の「東日本大震災」とそれに伴う電力供給不足の影響もあり生産活動が
停滞するなど、景気の先行きの不透明感が高まることとなりました。
建設業界におきましては、公共建設投資は減少傾向が続き、総合評価方式で発注
される工事に対し、多数の建設業者がひしめき合う激しい競争状態が続きました。
民間設備投資につきましても、一時期上昇傾向にありましたが、今回の震災で一気
に冷え込んでおります。
このような情勢下にありまして当社は、中堅建設業者として勝ち残るために、役
職員一人ひとりが危機意識を共有して、迅速、的確に対応し、この厳しい環境の克
服に取り組んでまいりました。
当期における受注高は、前期比 8.4%減の 300 億 31 百万円で、その構成比は、
建築 61.9%、土木 38.1%であります。
当期の主な受注工事は、次のとおりであります。
地方共同法人日本下水道事業団
東京都砂町水再生センター雨水放流渠工事
独 立 行 政 法 人 鉄 道 建 設・
運輸施設整備支援機構
北海道新幹線鶴野高架橋工事
小
小美玉市立堅倉小学校改築工事
美
玉
市
大 工 町 1 丁 目 地 区
市 街 地 再 開 発 組 合
コーナン商事株式会社
大工町 1 丁目地区第一種市街地再開発事業
施設建築物等建設工事
(仮称)コーナンeショップなぎさ店新築工事
売上高は、前期比 9.3%減の 316 億 86 百万円で、その構成比は建築 67.7%、土
木 32.0%、兼業 0.3%であります。
当期の主な完成工事は、次のとおりであります。
独立行政法人森林総合研究所
森林農地整備センター
21 黒潮 4 工区農用道工事
茨
県
県南改築第 5 号浄水池築造工事
市
つくば駅前広場整備工事
省
(21)
公務員宿舎新設建築工事
宇都宮
つ
防
城
く
ば
衛
伊藤忠都市開発株式会社
(仮称)クレヴィア二子玉川新築工事
利益面につきましては、経常利益は前期比 4.5%減の 2 億 13 百万円となり、当
期純利益は 28 百万円となりました。
−1−
⑵ 設備投資の状況
当期実施した設備投資の総額は 3 百万円で、生産能力に重要な影響を及ぼすもの
はありません。
⑶ 資金調達の状況
当期の主な資金調達の状況につきましては、財務体質の強化ならびに事業資金調
達の安定化を目的として、総額 50 億円のシンジケート方式によるリボルビング・
クレジット・ファシリティ契約を締結しました。なお、当期末において当該契約に
基づく借入実行残高はありません。
1.契約金額
50 億円
2.契約期間
平成 22 年 10 月 27 日∼平成 23 年 5 月 31 日
3.アレンジャー
㈱常陽銀行
4.コ・アレンジャー ㈱新生銀行
㈱三菱東京 UFJ 銀行、㈱筑波銀行
5.参加金融機関
㈱東日本銀行、㈱横浜銀行、㈱中京銀行
期末の主要借入先は、下記のとおりであります。 借入先
借入額
㈱商工組合中央金庫
1,000 百万円
㈱常陽銀行
800
㈱筑波銀行
612
㈱東日本銀行
200
⑷ 財産および損益の状況
当期の受注高・売上高・繰越高 (単位:百万円)
建 設
前期繰越高
当期受注高
当期売上高
次期繰越高
土 木
10,406
11,437
10,147
11,696
建 築
20,907
18,594
21,438
18,062
計
31,313
30,031
31,586
29,759
兼 業
−
−
100
−
合 計
31,313
30,031
31,686
25,759
事 業
経営成績および財産状況の推移 第 70 期
第 71 期
第 72 期
第 73 期
(平成20年度)(平成21年度)(平成22年度)(平成23年度)
受
注
高
(百万円)
売
上
高
(百万円)
経
常
利
益
(百万円)
当 期 純 利 益
(百万円)
1株当たり当期純利益
(円)
純
資
産
(百万円)
総
資
産
(百万円)
44,279
41,344
32,780
30,031
50,480
40,196
34,953
31,686
127
155
223
213
4
26
10
28
0.08
0.49
0.19
0.53
3,790
3,652
3,571
3,555
25,624
24,628
23,034
31,142
−2−
⑸ 対処すべき課題
今後のわが国経済の見通しにつきましては、当面は東日本大震災の影響で低迷が
続くものと思われますが、年度後半には生産活動の回復に伴い景気の持ち直しが期
待されます。しかしながら、雇用情勢の悪化懸念が残っていることや電力供給が制
約されることなどから、先行きについては予断を許さない状況にあります。
建設業界におきましては、今年度の建設投資は、政府による震災復興への対応な
どにより、全体としては増加が予想されておりますが、企業の設備投資意欲は依然
盛り上がりに欠け、一般公共投資は基本的に減少傾向にあるなど、市場縮小が続く
ことが確実な状況で、受注を巡る企業間競争が激しくなるものと予想されます。
また、震災復興需要による資機材の高騰や供給不足など懸念材料もあり、不透明
で厳しい経営環境が続くものと思われます。
このような状況の中で、当社は、顧客の多様なニーズに応えるべくコスト競争力、
企画提案力等をより一層強化するとともに、引き続き厳格なリスクマネジメントを
実践いたします。
「トヨタ生産方式」を現場管理に導入した当社独自の「KCS改善活動」
また、
は広く現場に定着しており、
「見える化」を主軸に置いた改善や、創意工夫の取組
みが活発に行われ、その効果が徐々に顕在化してきております。
今日のような成熟社会にあっては独創的な企業活動が求められており、当社にお
いては環境関連や得意分野・地域への注力等のほか、トンネル工事の「ドーナツ型
TBM工法」や津波に強い「ラグビーボール式燃料タンク」等の技術開発によって
差別化を図ります。従来の請負仕事に加えて、新たな方向として、これら自社開発
製品の提案営業により、不透明な時代に対応し、次への基盤醸成を追求してまいり
ます。
⑹ 主要な事業内容
当社は、建設業法により特定建設業者〔(特−23)第3号〕として国土交通大臣
許可を受け、土木・建築並びにこれらに関連する事業を行なっております。また、
宅地建物取引業者〔茨城県知事(2)第6305号〕として茨城県知事免許を受け、不
動産に関する事業を行なっております。
⑺ 主要な営業所
本 店 茨城県水戸市吉沢町 311 番地 1
東京本社 東京都豊島区高田 3 丁目 31 番 5 号
茨 城 本 店
(水戸市)
つくば支店
(土浦市)
支 店 札 幌 支 店
(札幌市)
名古屋支店
(名古屋市)
大 阪 支 店
(大阪市)
東 京 本 店
(豊島区)
九 州 支 店
(福岡市)
⑻ 従業員の状況
従業員数
391
名
前期末比増減数
△ 26
平均年齢
45. 6
名
(注)従業員数には、使用人兼務取締役は含まれておりません。
−3−
歳
平均勤続年数
21. 4 年
⑼ 重要な子会社の状況
会 社 名
資 本 金
㈱フクシマエコテック
600,000 千円
当社の出資比率
40%
主な事業内容
産業廃棄物の最終処分
2. 会社の株式に関する事項
⑴ 発 行 可 能 株 式 総 数
96, 000, 000 株
⑵ 発 行 済 株 式 の 総 数
54, 000, 000 株
⑶ 株 主 数 29 名
⑷ 大 株 主 (上位 10 名)
当社への出資状況
株 主 名
日立セメント株式会社
持 株 数
持 株 比 率
18, 247, 250 株
33. 79%
株
9, 870, 000
18. 28
株式会社 ト キ ワ 興 産
5, 850, 000
10. 83
日立コンクリート株式会社
4, 551, 250
8. 43
三 井 不 動 産 株 式 会 社
3, 600, 000
6. 67
株式会社 上野パーキングセンター
2, 475, 000
4. 58
株
株式会社 丸
木
子
2, 238, 000
4. 14
行
1, 800, 000
3. 33
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社
1, 800, 000
3. 33
太陽生命保険株式会社
1, 200, 000
2. 22
株式会社 常
孝
陽
銀
(注)日立セメント株式会社の持株は、会社法施行規則第 67 条の規定により議決権があり
ません。
3. 会社役員に関する事項
⑴ 取締役および監査役の氏名等(平成 23 年 5 月 31 日現在)
会社における地位
担当および重要な兼職の状況
氏 名
日立セメント㈱代表取締役会長
代 表 取 締 役 社 長
株
木
雅
浩
代表取締役副社長執行役員
横
溝
明
取締役専務執行役員
永
井
吉
土木部門統括
取締役専務執行役員
株
木
貴
史
日立セメント㈱代表取締役社長
取締役常務執行役員
中
井
修
技術本部担当
取締役常務執行役員
鈴
木
徳
治
営業担当
取締役常務執行役員
近
藤
悟
技術本部担当
取締役常務執行役員
加
藤
岩
男
営業本部長
−4−
会社における地位
氏 名
担当および重要な兼職の状況
取締役常務執行役員
野
倉
聡
管理本部長
取締役常務執行役員
山
本
雅
生
建築本部長・東京本店長
取
役
鈴
木
則
夫
取 締 役 執 行 役 員
田
中
和
美
財務担当
取 締 役 執 行 役 員
小
林
正
巳
管理本部副本部長
取 締 役 執 行 役 員
園
部
昭
土木本部長
常
役
山
本
昭
締
勤
監
査
監
査
役
佐
野
勝
敏
社外監査役
監
査
役
向
井
千
杉
社外監査役
(注) 監査役 佐野勝敏および向井千杉の両氏は、会社法第 2 条第 16 号に定める社外監査役であります。
(ご参考)平成 23 年 8 月 30 日現在の役員氏名等(執行役員を含む)は末尾に記載しております。
⑵ 取締役および監査役の報酬等の額
区 分
支 給 人 員
報 酬 等 の 額
取
締
役
14
監
査
役
1
5, 615
計
15
87, 251
合
(注) 1.
2.
3.
4.
81, 636 千円
名
上記の報酬等の額には、当事業年度に係る役員退職慰労引当金の繰入額が含まれております。
取締役の報酬等の額には、使用人兼務取締役の使用人分給与は含まれておりません。
取締役の報酬等の限度額は、昭和 57 年 8 月 31 日開催の定時株主総会において年額 276 百万円以
内(ただし、使用人分給与は含まない。
)と決議いただいております。
監査役の報酬等の限度額は、昭和 57 年 8 月 31 日開催の定時株主総会において年額 24 百万円以内
と決議いただいております。
⑶ 社外役員に関する事項
1. 社外役員の兼任状況
監 査 役
佐
野
勝
兼 任 状 況
敏
日立コンクリート株式会社 専務取締役
2. 社外役員の主な活動状況
監 査 役
主 な 活 動 状 況
佐
野
勝
敏
取締役会および監査役会の大半に出席いただいております。
議案審議等に必要な発言を適宜いただいております。
向
井
千
杉
取締役会および監査役会の大半に出席いただいております。
主に弁護士としての専門的見地からの発言をいただいております。
−5−
3. 責任限定契約の内容の概要
当社は社外監査役全員との間で、当社に対する損害賠償責任を限定する契約
を締結しており、当該契約に基づく責任の限度額は、法令で定める最低責任限
度額としております。
4. 当該事業年度に係る社外役員の報酬等
社外監査役 2 名については、報酬を支払っておりません。
4. 会計監査人に関する事項
⑴ 会計監査人の名称 明和監査法人
⑵ 当該事業年度に係る会計監査人の報酬等の額
公認会計士法(昭和23年法律第103号)第 2 条第 1 項の業務に係る報酬等の額 10, 000 千円
⑶ 会計監査人の解任または不再任の決定の方針
当社監査役会が、会社法第340条第 1 項各号に定める解任事由に該当すると判断
した場合、解任または不再任とする方針であります。
⑷ 責任限定契約の内容の概要
当社は会計監査人との間で、当社に対する損害賠償責任を限定する契約を締
結しており、当該契約に基づく責任の限度額は、法令で定める最低責任限度額
としております。
5. 業務の適正を確保するための体制
当社は取締役会において、内部統制システム整備の基本方針を決議し、以下のと
おり整備しております。
⑴ 取締役および使用人の職務の執行が法令および定款に適合することを確保する
ための体制
①取締役および使用人に対し、法令および定款の遵守を図るべく「行動憲章」や
「法令遵守マニュアル」を周知徹底する。
②「内部通報制度」の設置により、法令違反や社内不正などを防止または早期発
見して是正を図る。
③独占禁止法遵守マニュアルを作成し、周知徹底を図り、公正で自由な競争によ
る受注活動を行う。
④反社会勢力による不当要求に対しては、毅然とした姿勢で組織的に対応し、反
社会的勢力との取引その他一切の関係を遮断する。
⑵ 取締役の職務の執行に係る情報の保存および管理に関する体制
取締役会議事録、稟議書等を作成し、文書取扱規則、情報セキュリティ管理
規程その他の社内規程に従い、適正に保存および管理を行う。
⑶ 損失の危機の管理に関する規程その他の体制
①日常的な各部門の所管業務に付随するリスクの監視および対応は、当該部門が
行い、重要事項については、取締役会その他の重要会議等において決定する。
「株木建設BCP」
②重大災害等経営に重大な影響を与える事象が発生した場合は
に従い、迅速な対応を行う。
−6−
⑷ 取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制
①本部制により、本部長を委嘱された取締役が、経営計画に基づき各本部の業務
を統括する。
②執行役員制度により、各執行役員が取締役会および本部長の指揮監督のもと、
担当職務を効率的に遂行するとともに、定期的に取締役会に執行役員を招集し、
業務の執行状況を報告させチェックする。
⑸ 当社および子会社からなる企業集団における業務の適正を確保するための体制
各子会社から定期的に、業務執行状況、財務状況等の報告を受けるとともに、
案件に応じ適宜、業務に関する相談を受け指導を行う。
⑹ 監査役がその職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場合における当該
使用人に関する体制
監査役よりその職務を補助する使用人を置くことの求めがあった場合、監査
役と十分意見交換をしながら当該使用人の設置の要否、人数および地位等を定
める。
⑺ 監査役の職務を補助すべき使用人の取締役からの独立性に関する事項
①監査役の職務を補助する使用人を設置する場合、監査役と十分意見交換をしな
がら当該使用人が取締役から独立性が確保されるようにその地位等を定める。
②その使用人の人事異動等については、監査役会の承認を必要とする。
⑻ 取締役および使用人が監査役に報告するための体制その他監査役への報告に関
する体制
①取締役および使用人は、法令に定める報告事項のほか、会社に著しい損害また
は重大事故等を招く恐れがある事実(不正行為や不当行為等)があることを発
見したときは、直ちに監査役または監査役会に報告する。
②監査役は、主要な稟議書のほか業務執行に関する重要な書面の回付を受け閲覧
する。
③取締役および使用人と監査役は、互いに適宜情報・意見交換を行う。
⑼ その他監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制
①取締役は、監査役が監査役会で作成した監査方針・監査計画に従い適切に職務
が行えるよう、体制の整備に留意する。
②監査役は、取締役会のほか、重要な意思決定の過程および執行状況を把握する
ため重要な会議に出席し、意見を述べることができる。
(注) 本事業報告中の記載金額は、表示単位未満を切り捨て、比率その他については四捨五入により表示し
ております。
−7−
貸 借 対 照 表
(平成 23 年 5 月 31 日現在)
(単位:千円)
科 目
(資産の部)
流 動 資 産
現
金
預
受
取
手
完成工事未収入
販 売 用 不 動
未 成 工 事 支 出
材
料
貯
蔵
前
払
費
立
替
未
収
入
繰 延 税 金 資
そ
の
貸
倒
引
当
金 額
金
形
金
産
金
品
用
金
金
産
他
金
16,371,601
2,748,565
67,024
11,503,981
2,812
926,904
5,533
56,314
322,569
685,714
51,609
6,573
△ 6,001
物
具
品
地
産
6,662,454
2,013,276
480,073
41,957
6,407
1,474,875
9,961
無 形 固 定 資 産
借
地
そ
の
権
他
39,575
4,853
34,722
投資その他の資産
投 資 有 価 証
関 係 会 社 株
長
期
貸
付
長 期 未 収 入
長 期 差 入 保 証
繰 延 税 金 資
そ
の
貸
倒
引
当
券
式
金
金
金
産
他
金
4,609,602
1,034,634
587,689
515,044
603,136
932,902
641,168
295,275
△ 248
固 定 資 産
有 形 固 定 資 産
建 物 ・ 構 築
機 械 ・ 運 搬
工 具 器 具 ・ 備
土
リ
ー
ス
資
資 産 合 計
23,034,056
−8−
科 目
金 額
(負債の部)
流 動 負 債
支
払
手
形
工
事
未
払
金
短
期
借
入
金
未 払 法 人 税 等
未 払 消 費 税 等
未
払
費
用
未 成 工 事 受 入 金
預
り
金
完成工事補償引当金
工 事 損 失 引 当 金
そ
の
他
17,319,130
4,019,865
8,765,360
2,614,100
61,988
107,602
89,804
1,080,363
25,330
46,897
9,850
497,967
固 定 負 債
長
期
借
入
金
退 職 給 付 引 当 金
役員退職慰労引当金
環 境 対 策 引 当 金
そ
の
他
2,159,292
348,800
1,640,740
81,079
58,988
29,683
負 債 合 計
19,478,422
(純資産の部)
株 主 資 本
資 本 金
資 本 剰 余 金
資 本 準 備
3,663,450
2,700,000
金
2,917
2,917
利 益 剰 余 金
利 益 準 備 金
その他利益剰余金
固定資産圧縮積立金
固定資産圧縮特別勘定積立金
別 途 積 立 金
繰越利益剰余金
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金
960,533
316,000
644,533
165,000
37,800
190,000
251,733
107,816
107,816
△
△
純 資 産 合 計
3,555,634
負債・純資産合計
23,034,056
損 益 計 算 書
6 月 1 日から
( 平成22年
平成23年 5 月31日まで )
科 目
売 上 高
完
成
工
事
兼
業
売
上
売 上 原 価
完 成 工 事 原
兼 業 売 上 原
売 上 総 利 益
完 成 工 事 総 利
兼 業 売 上 総 利
販売費及び一般管理費
営 業 利 益
金 額
高
高
31,586,169
価
価
30,208,157
益
益
1,378,012
100,305
51,881
48,424
期
純
利
30,260,038
1,426,437
386,565
23,834
8,117
31,951
137,837
66,875
204,713
213,803
益
他
19,677
損
損
他
39,056
11,201
30,879
26,994
27,121
税 引 前 当 期 純 利 益
法人税、住民税及び事業税
法 人 税 等 調 整 額
当
31,686,475
1,039,871
営 業 外 収 益
受 取 利 息 及 び 配 当 金
そ
の
他
営 業 外 費 用
支
払
利
息
そ
の
他
経 常 利 益
特 別 利 益
前 期 損 益 修 正
そ
の
特 別 損 失
前 期 損 益 修 正
投 資 有 価 証 券 評 価
そ
の
(単位:千円)
93,172
151,509
69,000
54,143
益
123,143
28,366
−9−
株主資本等変動計算書
6 月 1 日から
( 平成22年
平成23年 5 月31日まで )
(単位:千円)
評価・換算
差 額 等
株 主 資 本
利 益 剰 余 金
資本剰余金
資本金
前期末残高
2,700,000
2,917
316,000
主
益 資
剰余金 合
本
利
その他利益剰余金
資本準備金 利益準備金
株
固 定 資 産 固定資産圧縮
繰越利益
別途積立金
圧縮積立金 特別勘定積立金
剰 余 金 合
165,000
37,800
190,000
223,367
計
計
そ の 他 純資産
有価証券
評 価 差
額
合
計
金
932,167 3,635,084 △ 63,969 3,571,115
当期変動額
28,366
当期純利益
28,366
株主資本以外
の項目の当期
変動額(純額)
28,366
△ 43,847 △ 43,847
28,366
当期変動額合計
当期末残高
28,366
2,700,000
2,917
316,000
165,000
37,800
− 10 −
190,000
251,733
28,366
28,366 △ 43,847 △ 15,481
960,533 3,663,450 △ 107,816 3,555,634
個 別 注 記 表
1. 重要な会計方針に係る事項に関する注記
⑴ 資産の評価基準および評価方法
① 有価証券
子会社株式および関連会社株式
その他有価証券
時価のあるもの
時価のないもの
② たな卸資産
未成工事支出金
販売用不動産
材料貯蔵品
⑵ 固定資産の減価償却の方法
① 有形固定資産
(リース資産を除く)
② 無形固定資産
(リース資産を除く)
③ リース資産
⑶ 引当金の計上基準
① 貸倒引当金
② 完成工事補償引当金
③ 工事損失引当金
④ 退職給付引当金
⑤ 役員退職慰労引当金
⑥ 環境対策引当金
⑷ 収益および費用の計上基準
完成工事高および完成工事原価
の計上基準
移動平均法による原価法によっております。
決算日前 1 ヶ月間の市場価格等の平均に基づく時価法(評価差額は
全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算定)
によっております。
移動平均法による原価法によっております。
個別法による原価法によっております。
(貸借対照表価額については
個別法による原価法によっております。
収益性の低下に基づく簿価切下げの方法)
(貸借対照表価額につい
移動平均法による原価法によっております。
ては収益性の低下に基づく簿価切下げの方法)
定率法によっております。ただし、平成 10 年 4 月 1 日以降取得した
建物(建物附属設備を除く。
)については定額法によっております。
定額法によっております。なお、
自社利用のソフトウエアについては、
社内における利用可能期間(5 年)に基づく定額法を採用しており
ます。
リース期間を耐用年数とし、残存価額をゼロとする定額法を採用し
ております。
なお、リース取引会計基準の改正適用初年度開始前の所有権移転外
ファイナンス・リース取引については、通常の賃貸借取引に係る方
法に準じた会計処理によっております。
債権の貸倒に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、
貸倒懸念債権等特定の債権については、個別に回収可能性を検討し、
回収不能見込額を計上しております。
完成工事に依る瑕疵担保の費用に備えるため、当事業年度の完成工
事高に対する将来の見積補償額に基づいて計上しております。
受注工事に係る将来の損失に備えるため、当事業年度末手持工事の
うち損失の発生が見込まれ、かつ、その金額を合理的に見積ること
ができる工事について損失見込額を計上しております。
従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債
務に基づき計上しております。なお、会計基準変更時差異は、15 年
による均等額を費用処理しております。数理計算上の差異は、各事
業年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年
数(10 年)による定額法により、それぞれ発生の翌事業年度から費
用処理することとしております。
役員の退任慰労金支給規定(内規)
役員の退職慰労金の支出に備えて、
に基づく金額を計上しております。
PCB廃棄物にかかる処理費用の支出に備えるため設定しており、
支出費用見込額を計上しております。
当事業年度末までの進捗部分について成果の確実性が認められる工
事については工事進行基準を、その他の工事については工事完成基
準を適用しております。なお、工事進行基準を適用する工事の当事
業年度末の見積りは、原価比例法によっております。
⑸ その他計算書類の作成のための基本となる重要な事項
消費税等の会計処理
税抜方式を採用しております。
⑹ 追加情報
子会社の㈱フクシマエコテックは、東日本大震災による福島第一原
子力発電所の事故に伴い、政府より避難命令を受け営業を停止して
おります。そのため、当事業年度末における同社への完成工事未収
入金 1,000,900 千円および関係会社株式 400,000 千円に対する評価は
実施しておりません。
− 11 −
2. 貸借対照表に関する注記
⑴ 担保に供している資産および対応する債務
① 担保に供している資産
定期預金
完成工事未収入金
販売用不動産
建物
土地
投資有価証券
関係会社株式
長期差入保証金
その他
② 上記に対応する債務
短期借入金
長期借入金
割引手形
③ 上記のほか関係会社の担保に供している資産
建物
土地
⑵ 有形固定資産の減価償却累計額
建物・構築物
機械・運搬具
工具器具・備品
リース資産
⑶ 保証債務
金融機関からの借入金等に対する保証債務
㈱トキワ興産
㈱フクシマエコテック
⑷ 受取手形割引高
⑸ 関係会社に対する金銭債権債務
短期金銭債権
長期金銭債権
短期金銭債務
⑹ 役員に対する金銭債権債務
長期金銭債権
825,000 千円
200,700 千円
2,812 千円
240,448 千円
705,664 千円
654,766 千円
121,681 千円
400,000 千円
188,740 千円
1,414,100 千円
348,800 千円
239,683 千円
21,252 千円
657,999 千円
1,596,851 千円
1,825,010 千円
20,508 千円
8,770 千円
5,181 千円
480,000 千円
239,683 千円
2,186,760 千円
717,000 千円
336,010 千円
4,078 千円
3. 損益計算書に関する注記
⑴ 工事進行基準による完成工事高
⑵ 減価償却実施額
⑶ 関係会社との取引
売上高
売上原価
固定資産の譲渡
その他の営業取引高
13,732,900 千円
76,033 千円
235,859 千円
1,214,814 千円
10,540 千円
104,230 千円
4. 株主資本等変動計算書に関する注記
事業年度末日における発行済株式の種類および数 普通株式
54,000,000 株
5. 税効果会計に関する注記
繰延税金資産および繰延税金負債の発生の主な原因別内訳
繰延税金資産
完成工事補償引当金
未払事業税
退職給付引当金
役員退職慰労引当金
環境対策引当金
その他有価証券評価差額金
その他
小計
評価性引当額
繰延税金資産合計
繰延税金負債
固定資産圧縮積立金
その他
繰延税金負債合計
繰延税金資産の純額
18,758 千円
5,200 千円
656,296 千円
32,431 千円
23,595 千円
71,877 千円
108,213 千円
916,373 千円
△ 86,770 千円
829,602 千円
△ 110,000 千円
△ 26,824 千円
△ 136,824 千円
692,778 千円
− 12 −
6. リースにより使用する固定資産に関する注記
リース物件の取得原価相当額、減価償却累計額相当額および未経過リース料相当額
取得原価相当額
減価償却累計額相当額 未経過リース料相当額
工具器具備品
6,369 千円
4,717 千円
1,651 千円
ソフトウエア
96,025 千円
66,323 千円
29,702 千円
102,394 千円
71,040 千円
31,354 千円
合
計
7. 金融商品に関する注記
⑴ 金融商品の状況に関する事項
① 金融商品に対する取組方針
当社は、主に銀行借入により運転資金を調達し、資金運用については、リスクの少ない短期的な預金等により
運用しております。
② 金融商品の内容及びリスク
営業債権である受取手形、完成工事未収入金は、顧客の信用リスクに晒されております。投資有価証券は、主
に業務上の関係を有する企業の株式であり、市場価格の変動リスクに晒されております。
営業債務である支払手形及び工事未払金は、1 年以内の支払期日であります。借入金は、主に運転資金に必要
な資金の調達を目的としたものであり、償還日は決算日後、最長で 4 年 6 カ月後であります。このうち一部は、
変動金利であるため金利の変動リスクに晒されております。
③ 金融商品に係るリスク管理体制
a.信用リスク(取引先の契約不履行等に係るリスク)の管理
当社は、受取手形および完成工事未収入金などの営業債権について、支払条件や取引先の信用状況に応じて、
適正な管理を行い、信用リスクの軽減を図っております。
b.市場リスク(金利等の変動リスク)の管理
主に営業政策上の理由から保有している投資有価証券については、定期的に時価や取引先の財務状況を把
握し、取得時だけでなく、継続的に保有意義の見直しを行っております。
c.資金調達に係る流動性リスク(支払期日に支払を実行できなくなるリスク)の管理
当社は、各部門からの報告に基づき経理部門が適時に資金繰計画を作成・更新するとともに、手許流動性
の維持などにより、流動性リスクを管理しております。
d.金融商品の時価等に関する事項についての補足説明
金融商品の時価には、市場価格に基づく価格のほか、市場価格がない場合には合理的に算定された価格が
含まれております。当該価格の算定においては変動要因を織り込んでいるため、異なる前提条件等を採用す
ることにより、当該金額が変動することもあります。
⑵ 金融商品の時価等に関する事項
平成 23 年 5 月 31 日(当期の決算日)における貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、次のとお
りであります。なお、
時価を把握することが極めて困難と認められるものは、
次表に含めておりません。
(
(注 2)
参照)
(単位:千円)
貸借対照表計上額
時 価
差 額
(a) 現
金
預
金
2,748,565
2,748,565
−
(b) 受
取
手
形
67,024
67,024
−
(c) 完成工事未収入金
11,503,981
11,503,981
−
(d) 投 資 有 価 証 券
735,794
735,794
−
15,055,366
15,055,366
−
形
4,019,865
4,019,865
−
(b) 工 事 未 払 金
8,765,360
8,765,360
−
(c) 短 期 借 入 金
2,480,000
2,480,000
−
(d) 長 期 借 入 金 ※
482,900
482,899
0
15,748,126
15,748,125
0
資 産 計
(a) 支
払
手
負 債 計
※長期借入金には、1 年以内返済予定の長期借入金を含んでおります。
− 13 −
(注 1)金融商品の時価の算定方法に関する事項
資 産
(a)現金預金、
(b)受取手形、
(c)完成工事未収入金
これらはすべて短期で決済されるため、時価は帳簿価格と近似していることから、当該帳簿価格によって
おります。
(d)投資有価証券
これらの時価について、株式は取引所の価格によっております。
負 債
(a)支払手形、
(b)工事未払金、
(c)短期借入金
これらはすべて短期で決済されるため、時価は帳簿価格と近似していることから、当該帳簿価格によって
おります。
(d)長期借入金
固定金利によるものは、元利金の合計額を、新規に同様の借入を行った場合に想定される利率で割り引い
た現在価値により算定しております。なお、変動金利によるものは、市場金利を反映しているため、時価は
帳簿価格と近似していることから、当該帳簿価格によっております。
(注 2) 非上場株式等
(貸借対照表計上額 298,839 千円)
及び関係会社株式
(貸借対照表計上額 587,689 千円)
については、
時価を把握することが極めて困難と認められるため、
「
(d)投資有価証券」には含めておりません。
8. 賃貸等不動産に関する注記
⑴ 賃貸等不動産の状況に関する事項
当社は、茨城県及び札幌市に賃貸用不動産(土地を含む)を有しております。
⑵ 賃貸等不動産の時価等に関する事項
(単位:千円)
貸借対照表計上額
1,165,715
時 価
1,337,702
(注)1.貸借対照表計上額は、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した金額であります。
2.当期末の時価は、主として路線価格等に基づいて自社で算定した金額(指標等を用いて調整したものを含む)
であります。
9. 関連当事者との取引に関する注記
⑴ 親会社および法人主要株主等
属 性
その他の
関係会社
会社等
の名称
㈱丸株
議決権等の
関係内容
所有(被所有)
役員の兼任等 事実上の関係
割合(%)
(被所有)
直接 27.6
兼任 3 名
取引の内容
取引金額
(千円)
不動産売買 不動産売買
資材等の購入 資材等の購入
−
854,843
不動産の賃借 不動産の賃借
99,079
担 保 被 提 供 担保被提供
1,562,115
科 目
長期未収入金
支払手形
工事未払金
未払費用
長期差入保証金
−
期末残高
(千円)
472,500
114,500
42,405
10,626
506,220
−
取引条件および取引条件の決定方針等
① 資材等の購入については、一般的取引条件と同等に、または市場価格をもとに価格を決定しております。
② 建物等の賃借については、近隣の実勢価格に基づいて、交渉の上賃借料を決定しております。
③ 担保被提供金額については極度額を記載しております。なお、担保提供に伴う保証料の支払はございません。
④ 長期未収入金の回収条件については、10 年間の均等回収となっております。
− 14 −
⑵ 役員および個人主要株主等
属 性
役員及び
その近親
者が議決
権の過半
数を所有
している
会 社 等
会社等
の名称
株木 雅浩
議決権等の
関係内容
所有(被所有)
役員の兼任等 事実上の関係
割合(%)
(被所有)
−
直接 1.4
取引の内容
当社銀行借
入に対する
債務被保証
−
取引金額
(千円)
3,202,583
科 目
−
期末残高
(千円)
−
取引条件および取引条件の決定方針等
① 当社は、銀行借入等に対して代表取締役株木雅浩より債務保証を受けております。なお、債務保証に伴う保証
料の支払は行っておりません。
⑶ 子会社等
属 性
会社等
の名称
子 会 社
㈱フクシマ
エコテック
関連会社
日立セメント
㈱
議決権等の
関係内容
所有(被所有)
役員の兼任等 事実上の関係
割合(%)
取引の内容
取引金額
(千円)
科 目
期末残高
(千円)
(所有)
直接 40.0
兼任 1 名
請
債
担
質
事
証
供
定
125,600
480,000
480,000
4,423,077
完成工事未収入金
−
−
1,000,900
−
−
(所有)
直接 28.6
兼任 2 名
株 式 売 買 株式譲渡
担 保 被 提 供 担保被提供
担 保 提 供 担保提供
−
1,652,885
2,730,000
未 収 入 金
−
−
506,865
−
−
負
務
保
権
工
保
提
設
事
証
供
定
請
債
担
質
負
務
保
権
工
保
提
設
取引条件および取引条件の決定方針等
① 請負工事については、市場価格等を勘案し、一般取引と同様に決定しております。
② ㈱フクシマエコテックの銀行借入につき、質権設定及び債務保証を行ったものであります。なお、保証料の受領は
ございません。
③ 担保提供金額については極度額を記載しております。なお、担保提供に伴う保証料の受領はございません。
④ 担保被提供金額については極度額を記載しております。なお、担保提供に伴う保証料の支払はございません。
⑤ 株式の譲渡については、個別に交渉の上、取締役会の決議により売買価格を決定しております。
10. 1 株当たり情報に関する注記
⑴ 1 株当たり純資産額
⑵ 1 株当たり当期純利益
65 円 85 銭
53 銭
− 15 −
代 表 取 締 役
会 長 兼 社 長
株 木 雅 浩
取
締
役
副会長執行役員
横 溝 明
代 表 取 締 役
副社長執行役員
山
取
締
役
専 務 執 行 役 員
永 井 取
締
役
専 務 執 行 役 員
株 木 貴 史
茨城担当
取
締
役
専 務 執 行 役 員
加 藤 岩 男
営業本部長
取
締
役
常 務 執 行 役 員
近 藤 悟
技術本部担当
取
締
役
常 務 執 行 役 員
野 倉 聡
管理本部長
取
締
役
常 務 執 行 役 員
木
茨城本店長
取
執
行
取
執
行
取
執
行
締
本
元
雅
生
吉
由
孝
建築本部長
経営企画担当
役
役
員
田 中 和 美
財務担当
役
役
員
小 林 正 巳
管理本部副本部長
役
役
員
園
部
昭
土木本部長兼東京本店長
常 勤 監 査 役
山
本
昭
監
査
役
佐
野
勝
敏
社外監査役
監
査
役
向
井
千
杉
社外監査役
常 務 執 行 役 員
安
田
昌
弘
営業本部担当
常 務 執 行 役 員
岡
野
英
次
技術本部担当
常 務 執 行 役 員
桜
井
研
一
技術本部担当
常 務 執 行 役 員
津
嶋
幸
二
建築本部担当
常 務 執 行 役 員
四
方
眞
喜
大阪支店長
常 務 執 行 役 員
武
田
光
雄
技師長
執
行
役
員
長
田
源
三
東京本店副本店長
執
行
役
員
馬
場
邦
彦
管理本部経理部長
執
行
役
員
永
井
純
明
茨城本店副本店長
執
行
役
員
織
田
治
夫
建築本部副本部長
締
締
平成23年8月30日現在