余暇進レポート9月 - 一般社団法人 余暇環境整備推進協議会

平成26年度9月度 余暇進部会・理事会開催
消費増税後の市場動向を解説
理事会
定例部会レポート
Vol.005
開 催 日
会 場
出席社員数
平成26年9月9日(火)
在日本YMCAアジア青少年センター(東京都千代田区)
107名
9月度の部会では、ダイコク電機DK-SIS室長の山岸義幸
一方、貸玉料金の引き上げについても言及。パチスロ
氏による講演が行われた。そこでは、DK-SISの業績デー
を中心に採用店舗数は着実に増えているとして、市場全
タを踏まえながら、消費増税への対応状況をはじめ、幅
体で約1000店舗が実施していると想定。しかし、引き上げ
広い観点から最新業界動向の解説がなされた。
後は、採用店の半数以上が業績を落としているという業
冒頭、8月末の段階で、損益分岐を変更した地域として、
全国21府県で実施済、または実施予定であるという調査結
績データがあることから、安易な実施に注意を促し、機
種バランスを考えた取り組みを推奨するなどした。
果を披露した山岸氏は、採用後の業績推移について、
「稼
さらに、9月16日から保通協で実施されるパチスロ新試
動の方は、決して芳しくないという気がする。本来であ
験導入後の市場動向も洞察。今回の変更点を解説しなが
れば、それ以前の営業自体が遊技客にとって厳しい営業
ら、
「仮にコイン単価が15∼20%下がっても利益率をとれ
を強いているうえに、ホールも利益が取りづらいという
るようにしなければならない」と述べ、新試験導入後の
こともあって、変更が進んだ経緯があったはず。しかし
主軸タイプと想定されるボーナス+ART機などが、現在ど
地域によっては、それを良しとしない、以前の営業にな
のような実績を残しているかなどを、データを表しなが
れてしまった遊技客がいるということかも知れない。た
ら、その準備を行っておくことの重要性を示した。
だこれは短期間では判断できないこと」と述べ、新たな
また当日は、広告代理店業を営むエス・ピー広告社の
損益分岐での営業については、中長期的な視点で状況を
鈴木裕之社長らが、同社の広告サービスをプレゼンテー
見据えるべきとの考えを示した。
ションした。他業界の広告出稿状況を解説しながら、業
お盆前後の大型タイトル新台入替が寄与
8月のP稼動は2年半ぶりに前年同月上回る
界の広告出稿縮小傾向に疑念を示し、自社のサービス内
容を説明。その中で、集客効果の高い媒体として、折り
込みチラシを推奨した。最近は折り込みチラシにデジタ
消費増税後の業績推移については、今年4∼8月のDK-
ル技術を施すことで、より
SISデータを開示しながら説明した。それによれば、全国
効果を高めることができる
的に消費増税が影響を与えたと見られる業績の変化は無
とし、紙とデジタルを融合
かったことを報告。加えて、パチンコ・パチスロ全体の
させたチラシの持つ集客力
稼働時間は、前年同月と比較して同等もしくは下回り、
の高さを訴えるなどした。
山岸義幸氏
鈴木裕之氏
台粗利は全ての月で前年同月より2∼3%下回っている現状
を示した。ただパチンコ単体では、盆前後に大型タイト
ルの新台入替が相次いだこともあり、8月だけが約2年半ぶ
りに前年同月の稼動時間を上回っていたことを明かした。
その上で、注意点として山岸氏は、
「パチンコは、4円パ
チンコの縮小に伴い、相対的にMAXタイプのシェアが上
昇しており、大型タイトルのMAXタイプ1機種の動向如何
で、4円パチンコ全体の業績が乱高下する。そのため一つ
の月だけで判断しずらい」と、販売台数の多い機種の業
績が全体に影響を与えやすくなっている傾向を指摘した。
当日は理事、会員ら107人が参加
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