EM2-XR データシート - Pentair Thermal Controls

EM2-XR
エレクトロメルト
融雪・氷結防止用 自己制御ヒーティングケーブル
製品概要・特長
レイケムエレクトロメルトはコンクリートに埋設して融
ヒーティングケーブルの構造
雪と氷結防止に使用します。
自己制御
エレクトロメルトヒーティングケーブルは、コンクリー
トの温度に対応して自動的に出力を調整します。このた
ポリオレフィン系樹脂
外層被覆
錫メッキ銅編組(ブレード)
ポリオレフィン系樹脂絶縁被覆
め重ね合わせによる焼損はなく、特別なコントローラな
しにエネルギ効率を向上します。
並列回路
エレクトロメルトヒーティングケーブルの自己制御性発
自己制御性発熱抵抗体
熱抵抗体は、2本の14AWGの導線間に並列抵抗回路を形
導線
成しています。このためエレクトロメルトヒーティング
ケーブルを必要に応じて現場で長さに合わせて切断した
り、接続したり修理できます。
*電源接続とエンドシールは、
VIA-CE1を必ずご使用ください。
堅牢
コンクリート直接埋設専用に開発したエレクトロメルト
ヒーティングケーブルは、錫メッキ銅編組(ブレード)
とそれを覆う1.8mm厚のポリオレフィン系樹脂外層被覆
で保護されています。腐食する金属部分が露出しておら
ず、コールドリードが無く、重ね合わせによる焼損や過
熱ポイントが無い堅牢なエレクトロメルトヒーティング
ケーブルは、コンクリートの融雪や氷結防止用に最適な
ソリューションを提供します。
製品特性
EM2-XR
出力(W/m)
使用電圧(Vac)
出力(W/m)
寸法
最大幅
最大厚み
最低施工温度
最小曲げ半径
200
97
240
105
19mm
10mm
–18℃
50mm
ヒーティングケーブルが損傷していたり適切に施工されていない場合に、持続する放電火花によって火災が発生する危険性を最小限にするため、さらにペンテェア サー
マルマネジメントの要求事項や電気設備技術基準等の関連法規を遵守するため、すべてのヒーティングケーブル回路に対して地絡検出装置(漏電遮断器等)を取付けて
ください。従来の回路保護方式ではこの放電火花を停止することができないことがあります。
ペンテェア サーマルマネジメントは、電源接続、直線接続、エンドシール等の接続キットを取り揃えています。製品の正しい機能を確保し、保証や製品認証上の要求事
項を遵守するため、これらの接続キットを必ず使用してください。
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EM2-XR
-7℃の時の最大回路長(m)
ヒータ使用電圧(Vac)
ブレーカ容量(A)
200V
240V
15
23
26
20
30
35
30
45
52
40
60
70
50
75
87
-18℃の時の最大回路長(m)
ヒータ使用電圧(Vac)
ブレーカ容量(A)
200V
240V
15
21
24
20
29
34
30
42
49
40
58
64
50
72
81
製品仕様
導線
14AWG
ブレード/外層被覆
1.8mm厚のポリオレフィン系樹脂外層被覆で覆われた錫メッキ銅編組
標準重量
268kg/1000m
地絡保護
万一ヒータケーブルが損傷していたり、適切に施工されていない場合、放電火花による火災被害を最小限するために、さらに弊社の要
求事項および電気設備技術基準に適応させるために、各ヒータケーブル分岐回路すべてに対し地絡検出装置を取付けること(ヒータケ
ーブルのブレードには必ずD種接地工事を実施してください)。なお、従来の回路保護方式(配線用ブレーカ等)ではこの火花が防止
できません。30mA感度の漏電遮断器を使用してください。
接続キット
VIA-CE1 EM2-XR専用電源接続/エンドシールキット
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EM2-XR
EM2-XR 施工上の注意事項
EM2-XRを駐車場へ入るための出入り口の坂になっている箇所に施工する場合の注意事項です。
屋根先端位置
排水溝
隔離壁
EM2-XR をコンクリートのジョイント部
に施工しないでください。
ジョイント部の両側の回路は別々のも
のにしてください。
屋根先端位置
車両進入方向
ランプのコーナー部には、カーブ
に沿って EM2-XR を施工してくだ
さい。コーナーの 外側 にで きる
限り近づけて EM2-XR を施工し
てください。
EM2-XR を長手方向に施工
してください。
車で雪が運ばれる可能性の
あ る 部 分 にも EM2-XR を
施工してください。
屋根で覆われている部分の
最低 1m の領域に EM2-XR
を施工してください。
排水溝
排水溝には GM ヒータを使
用してください。
排 水 溝 の 近くま で EM2-XR
を施工してください。
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EM2-XR
絶縁抵抗試験
ヒータケーブル施工後にヒータケーブルの健全性を確認するために、必ず絶縁抵抗試験を実施してください。
警告:試験前には全ての回路の電源を切り離してください。感電や火災の危険があります。
警告:絶縁抵抗試験実施後はヒータケーブルに大きな電荷が蓄積されます。電気ショックを回避するために、絶縁抵抗計を取り外す前
にヒータケーブルから電荷を全て放電してください。絶縁抵抗計によっては、自動的に放電するものもありますが、リード線を
短絡する必要がありますので、絶縁抵抗計のメーカに確認してください。
絶縁抵抗計を使用して3種類の電圧(500 Vdc、1000 Vdc、2500 Vdc)で絶縁抵抗試験を実施してください。500 Vdc と 1000
Vdc のみでは重大な問題を検出できないことがあります。
まず最初にヒータケーブルの導線とブレード間の絶縁抵抗を測定してください。その後、ヒータケーブルが金属に施工されてい
る場合は、その金属表面とブレード間で絶縁抵抗を測定してください。
試験手順
1. ヒータケーブルから全電源を切り離してください。
導線
サーモスタットやコンタクタを切り離してください。
2. 試験電圧を0Vdc に設定してください。
ブレード
3. 負側リーダ線(-)をヒータのブレードに接続してください。
4. 正側リーダ線(+)をヒータケーブルの両方の導線に接続してください。
5. 試験電圧を 500Vdc に設定し、1 分間電圧を印加してください。
抵抗値を記録してください。
6. ステップ 5 を 1000Vdc、2500Vdc でそれぞれ繰り返してください。
7. 絶縁抵抗計の電源をオフにしてください。
8. 絶縁抵抗計が自動放電するものでない場合は、
2500Vdc
絶縁抵抗計
適切な接地ロッドに接続されている接地端子を使用して放電してください。
絶縁抵抗計を取り外してください。
9. ヒータケーブルが金属に施工されている場合は、負側リーダ線(-)をブレードに接続し、
正側リーダ線(+)を金属に接続してください。ステップ 5 から 8 を繰り返してください。
10. サーモスタットやコンタクタを接続してください。
絶縁抵抗値の基準
クリーンでドライで正しく施工された回路はヒータケーブル長や試験電圧( 0 - 2500 Vdc)にかかわらず数千メガオームの測定値になります。
以下の基準は最適な条件で施工されていない場合に施工が許容できるか否かの決定に役立つものです。
● 全試験電圧での絶縁抵抗値が 1000 メガオーム以上であること。
● 全ての回路において、絶縁抵抗値のばらつきが 25%以内であること。
● 抵抗値の読み値が落ち着いていなければなりません。
WWW.PENTAIRTHERMAL.JP
ペンテェア サーマルマネジメント株式会社
〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜3-16-1 KCビル4F Tel:045-471-7630 Fax:045-471-7631
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