トワイライト開放講座

平成27年度山形大学小白川キャンパス「トワイライト開放講座」
理学部
「サイエンスセミナー」の概要
(ねらい) 自然科学全般にわたる幅広い視野と見識を身に付ける。
S401講義室(理学部先端科学実験棟4階)
【 後 期 】
開講月日
担当教員
テーマ 植物と真菌類の共生関係とその進化
平成27年
多くの植物は、微生物と無機養分の供給に関する共生関係を営んでいます。また、体内に住む微生物
10月 2日 (金) 概 要 とも様々な共生関係にある事も分かってきました。ここでは、その中でも特に重要な真菌類(カビ・
横山 潤
(生物学科)
キノコの仲間)との共生関係と、その進化について紹介します。
テーマ 植物の環境応答と環境に依存した形態形成
固着性生物である植物は、自身の生存を確立するために周囲の環境に鋭敏に応答し、それに基づいた
10月 9日 (金)
概 要 形態形成を行います。ここでは、地球上で最も普遍的な環境刺激である重力を例に、植物の形が重力
宮沢 豊
(生物学科)
によってどのように変化するのかを最新の知見を交えながら紹介します。
テーマ 生態系における植物個体群や群集の振る舞い
生態系における植物の振る舞いは、個体間あるいは種間で働くさまざまな相互作用によって変化する
10月16日 (金)
概 要 ことが分かってきました。ここでは、植物の多様性や他の生物との相互作用が及ぼす効果について、
富松 裕
(生物学科)
近年の知見を交えて紹介します。
テーマ 岩石を調べてわかること1-身近な火山の噴火
火山噴火の源は地下のマグマにあります。日本は地下でマグマが発生しやすい環境に置かれておりそ
10月23日 (金)
概 要 の結果多数の火山が形成されています。この講義では、マグマ生成場について概観した後、身近な火
伴 雅雄
(地球環境学科)
山のマグマや噴火について説明を行います。
テーマ 岩石を調べてわかること2-年代を求める
岩石がつくられた時刻は、地球の歴史や日本列島の形成過程などを調べる際に必要な情報のひとつで
10月30日 (金)
概 要 す。岩石から時間情報を引き出す手法に、放射年代測定法があります。この講義では放射年代測定法
岩田 尚能
(地球環境学科)
の原理を解説したのち、実際の測定例を紹介します。
テーマ 岩石を調べてわかること3-人類の深部地層の利用と岩石学
地下深部は二酸化炭素の貯留や高レベル放射性廃棄物の地層処分の場として注目を集めています。こ
11月 6日 (金)
概 要 れらの事業を実施するためには地下の地質環境を知る必要があります。この講義では、深部地質環境
湯口 貴史
(地球環境学科)
を知るための岩石学的な研究を紹介します。
テーマ ゲームの必勝法
11月13日 (金)
いろいろなゲームについて必勝法はあるのか?という疑問を可能性を調べ尽くすことで数学的に考え
概 要 る方法を紹介します。また「変形版○×ゲーム」の必勝法についての定理を作ってもらいます。
松田 浩
(数理科学科)
テーマ 自然現象と微分方程式
自然界に起こる現象の多くは、非線形微分方程式により解析されますが、その解の存在と一意性は一
11月20日 (金)
概 要 般に定かではありません。数学における存在と一意性が、どのように証明されるのかを簡単な例を通
中村 誠
(数理科学科)
して紹介します。
テーマ ネイピア数の無理性
11月27日 (金)
数学において円周率πと並ぶ代表的な定数であるネイピア数eについてお話しします。特にネイピア数
概 要 が分数で表せないことの証明をお見せします。
西岡 斉治
(数理科学科)
テーマ 放射線の利用と可視化技術
放射線は目に見えず人体に害のあることで知られていますが、その性質を生かして様々な場面で役
12月 4日 (金)
概 要 立っています。このセミナーでは放射線の性質と可視化技術の原理、そして放射線がどのように利用
中森 健之
(物理学科)
されているのかを紹介します。
テーマ 宇宙の高エネルギー現象を探る
宇宙では人間の予想もできない高エネルギー現象が起こっています。その中でもガンマ線バーストと
12月11日 (金)
概 要 呼ばれる現象は宇宙最大の高エネルギー現象ですが、その正体が分かっていません。本セミナーでは
郡司 修一
(物理学科)
ガンマ線バーストに関して簡単に紹介します。
テーマ 光誘起相転移の物理
光をあてると物質の構造のみならず物理的性質も変化する現象が発見されています。これは光照射で
12月18日 (金)
概 要 起こる相転移、すなわち光誘起相転移と呼ばれています。セミナーでは、光誘起相転移の魅力につい
北浦 守
(物理学科)
て解説します。
テーマ ナノ微粒子の魅力 —10億分の1メートルの目に見えない世界—
平成28年
栗原 正人
10億分の1メートルで語られるナノ材料とは?目に見えないこの小さな材料をどのように合成・観察
1月22日 (金) 概 要 するのか?また、我々の生活にナノ材料がどのように活用されようとしているか?最近のナノ材料の (物質生命化学科)
トピックを通じて説明します。
テーマ 化学の視点でとらえる再生可能エネルギー
金井塚 勝彦
持続可能な社会を創るには再生可能エネルギーの利用が不可欠です。本セミナーでは、再生可能エネ
1月29日 (金)
概 要 ルギーを生み出す方法(太陽光発電、バイオエタノール、熱電など)について、化学の視点で解説し
(物質生命化学科)
たいと思います。
テーマ 細胞を創る
奥野 貴士
「細胞を試験管の中で創りだせるのか?」
2月 5日 (金)
概 要 皆さんと一緒に試験管の中で細胞を創る方法を考えます。細胞は“物質”で出来ています。それでは、そ
れら物資を集めると細胞はできるのでしょうか?本講座は、生体物質から細胞を理解する講座です。
(物質生命化学科)