明電セラミックインサートCE

明電セラミックインサートCE
施工要領書
GP・ZA−20386(改7)
目
次
はじめに
セラミックインサートの特長
1. セラミックインサートについて
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
(1)インサート本体部
(2)固定用治具部(スリーブ・ゴムパッキン)
(3)固定用治具
2. 施工手順
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
(1)ボルト固定式
(2)タップ固定式
(3)両面テープ固定式
3.施工管理
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
(1)セラミックインサート施工仕様
(2)型枠固定
(3)コンクリート打設
(4)型枠取外し
(5)固定用治具取外し
(6)完了
1
はじめに
現代社会において、私たちの生活を支えるコンクリート構造物は高い耐久性が求められています。
このコンクリート構造物に使われるインサート材についても同様に高い耐久性が求められています。
当社では、明電舎の長年蓄積したセラミックスに関する技術を応用し、コンクリート構造物に埋設する先
付けインサート(アンカー)のセラミックス化に成功し、ライフサイクルを長期化することによる信頼性向上・
リプレイスコストの低減を実現いたしました。
本施工要領書は、当社の製品「セラミックインサート」の優れた特長、「セラミックインサート」の施工に必
要な材料、機械、又は施工手順を記載してあります。
当社の製品「セラミックインサート」を安全にそして正しくご使用いただくために、本書をご活用いただきま
すようご案内申し上げます。
セラミックインサートの特長
高 い 耐 食 性 高純度なアルミナ(Al2O3)系セラミックス製であるため、インサート本体は絶縁物です。
金属ボルト、鉄筋などの接触による電食は発生しません。
高 い 耐 食 性 高純度なアルミナ(Al2O3)系セラミックス製であるため、酸アルカリ、高湿度、塩害など
の悪環境下においても腐食の心配はありません。
高 い 耐 火 性 高純度なアルミナ(Al2O3)系セラミックス製であるため、1300℃の高温に曝されたあと
でも変形、劣化 は起こりません。
高 い 強 度 高純度なアルミナ(Al2O3)系セラミックス製であり、かつ形状が卵型であるため、コンク
リートに埋設した後では金属製インサートと比較しても遜色のない高いねじ山強度が得
られ ます。
高 い 適 合 性 高純度なアルミナ(Al2O3)系セラミックス製であるため、熱膨張係数がコンクリートの
それと近く、腐食による膨張も起こらないため、コンクリートとの高い適合性を示します。
豊富な製品群
メートルねじとして、M10・M12・M16・M20・M24の豊富な製品ラインアップです。その
ほか特殊ねじなどにも対応いたします。
優れた適用性 使用目的に応じて型枠固定方法を3種類用意しました。取付用治具とインサートの組
合せによりお客様のニーズにお応えします。また、埋設深さについても調整可能です。
万全な品質管理 万全な品質管理体制を整え、また廃棄物減量などの環境問題にも積極的に取り組ん
でいます。
優れた経済性
できます。
コストパフォーマンスの高い製造方法によりお客様のご希望にかなう低価格をご提示
独
創
す。
インサートの形状など製品に関する独創性は多くの特許、意匠として登録されていま
性
2
1.セラミックインサートについて
セラミックインサートは、インサート本体(ネジ部)・スリーブ・ゴムパッキ
ンで構成されています。(図-1参照)
型枠への固定方法はボルト固定式・タップ固定式・両面テープ固定式
などの方法がございます。
ゴムパッキン
・ ボルト固定式
スリーブ
最も一般的な方法で、市販の六角ボルトを用いて型枠に固定する方
法です。(標準タイプ)
・ タップ固定式
インサート本体
(ネジ部)
タップ(ネジ)を切った型枠に型枠の内側から固定用治具(インサート
ホルダー、プラスチック製)を用いて固定する方法です。(Tタイプ)
・両面テープ固定式
両面テープ付のプラスチック治具を用いて型枠に固定方法で、型枠
に孔をあけなないことが特長です。但し、底版用(下向き)としてのみの
使い方となります。側壁(横向き)での固定はおやめください。(X、Yタイ
プ)
図ー1
セラミックインサート構成図
(1)インサート本体部
セラミックインサートの雌ネジ部は高純度なアルミナ系セラミックス(Al2O3)でできています。
又、インサート(セラミックス)本体の安定した高強度を得るため、シミュレーションによる理想的な
形状を採用しました。
表ー1 セラミックインサート本体寸法
D2
セラミック
インサート
ねじ呼び
D
H
M10
22
22
M12
26
25
M16
32
35
M20
40
44
M24
50
52
H1
単位;mm
D1
D
図ー2 セラミックインサート本体形状
(2)固定用治具部(スリーブ・ゴムパッキン)
スリーブは、インサート本体と同様にセラミックス材料を使用しています。
ゴムパッキンは、コンクリート浸入を防ぐ・スリーブ端面の保護などの役割があります。
L
表ー2 スリーブ・ゴムパッキン寸法
t
単位;mm
スリーブ
ゴムパッキン
図ー3 スリーブ・ゴムパッキン形状
D1
D2
D1
D2
ねじ呼び
スリーブ
ゴムパッキン
D1
D2
L
t
M10
20
12
15
3
M12
23
14
30
5
M16
28
18
30/40
5
M20
34
22
51
5
M24
40
26
63
5
3
(3)固定用治具
①タップ固定式(インサートホルダー)
L3
a
D
ねじ部(メートルねじ) ツバ(厚さt=1.0mm)
ねじ部(メートルねじ)
L1
L2
図ー4 タップ式固定用治具 形状
L
単位;mm
表ー3 タップ式固定用治具 寸法
ねじ呼び
L
L1
L2
L3
D
a
M10-L40用
41
30
10
16
16
5※
M12-L60用
65
50
14
20
18
6
M16-L70・L80用
75
60
14
30
23
8
※M10-L40用は四角穴。
②両面テープ式
M10用治具
M12用、M16用治具
D
D1
D
t
L1
L
D1
D2
図ー5 両面テープ式固定用治具 形状
表ー4 両面テープ式固定用治具 寸法
単位;mm
ねじ呼び
D
D1
D2
L
L1
M10
40
24
20
14.5
3
M12
38
14.5
-
-
2
M16
44
18
-
-
2
※接着シートの厚さは1.0mm
4
2.施工手順
セラミックインサートの標準的な施工手順を示します。この手順に沿った施工を行ってください。尚、詳
細な点につきましては3章 施工管理 で示します。
(1)ボルト固定式
セラミックインサート
セラミックインサートと型枠
固定用六角ボルトを用意し
ます。
2.コンクリート打設
型枠にセット完了後コンク
リートを打設します。
4.ゴムパッキン取外し
ボルト・型枠除去後ゴムパッ
キンを取除きます。
1.型枠に固定
型枠に所定の長さの六角ボルトでセラミックインサート
を固定します。
3.ボルト・型枠取外し
コンクリート硬化後ボルトを取外し型枠を除去します。
5. 完 了
セラミックインサート埋込み完
了です。
5
(2)タップ固定式
セラミックインサート
セラミックインサートに固定
用治具(インサートホル
ダー))をセットします。
3.型枠取外し
コンクリート硬化後型枠を除
去する。この時に型枠にね
じ込まれている部分は切断
されます。
1.型枠に固定
タップを切った型枠に固定
用治具がセットされているセ
ラミックインサートをねじ込
みます。
4.固定用治具取外し
六角レンチを使い固定
用治具を取外します。
2.コンクリート打設
型枠にセット完了後コンク
リートを打設します。
5. 完 了
セラミックインサート埋め込
み完了です。
6
(3)両面テープ固定式
セラミックインサート
1.型枠に固定
両面テープ固定用治具がセッ
トされたセラミックインサート
に専用の接着シートを貼り付
けます。
2.コンクリート打設
型枠面のグリス・油・剥離剤
などを十分に除去し、接着
シート面を型枠に押付けて固
定します。
3.型枠取外し
コンクリート硬化後型枠を除
去します。この時に接着シー
トがセラミックインサート側に
残っている場合は接着シート
を完全に取除いてください。
型枠にセット完了後コンク
リートを打設します。
4.施工完了
セラミックインサート埋込み完
了です。
7
3.施工管理
セラミックインサートの施工は、セラミックインサートの性能を引き出すため、施工手順を守って正しい
施工を行ってください。施工にあたっては、次にあげる事項に基づいて、作業を行ってください。
(1)セラミックインサート施工仕様
セラミックインサートの使用にあたっては、表-5の施工使用に従い、サイズにあった施工を行ってく
ださい。
表ー5 セラミックインサートの施工仕様
CEM □□−□ L □□ □
※1)
ねじ呼び径
10:M10
12:M12
16:M16
20:M20
24 : M24
固定用治具種類
※1)
SC:セラミックス製スリーブ
その他:お問合せ下さい。
埋込深さ
※1)
40:40mm
70:70mm
84:84mm
60:60mm
80:80mm 100:100mm
116:116mm 120 :120mm
オプション
※2)
X、Y:両面テープ固定用治具付
T:タップ固定用治具付
※3)
※1)上記以外のねじ呼び径、
埋込深さ、固定用治具等につ
いてはお問合せ下さい。
8
(2)型枠固定
①ボルト固定式(標準タイプ)
あらかじめ、孔の開いた型枠に、ボルトをセラミックインサートにねじ込め固定します。
ボルトサイズはセラミックインサートのねじ呼びと同じものを、ボルトの首下長さは、セラミックインサートのねじ部
に最低6山以上かかる長さのものを使用します。
ボルトは、型枠と固定用治具の間に隙間がないようにしっかり締付、その時ゴムパッキンがずれてい
ないか確認してください。隙間やゴムパッキンがずれているとコンクリートの浸入やスリーブ端面の破
損の原因となります。
型 枠
ゴムパッキン
セラミックスリーブ
(固定用治具)
セラミック
インサート(本体)
セラミックイサート長(L)
図ー6 セラミックインサート図
図ー7 ボルト固定式取付け図
L2
L2
L;ゴムパッキンを含んだインサート長
L1;ボルト埋込最大長(全山挿入時)
L2;ボルト埋込最小長
T ;セラミックインサート底厚
L1
【 ボルト首下長さ 】
T
(ボルト埋込最大長∼ボルト埋込最小長)+(型枠厚)
L
図ー8 ボルト首下長さ算出図
表ー6 ボルト首下長さ算出例
単位;mm
ボルト首下長さ
型枠厚;9mm
型枠厚;12mm
ねじ
ピッチ
32.5
46.5∼41.5
49.5∼44.5
1.5
57.0
52.0
66.0∼61.0
69.0∼64.0
1.75
3.0
67.0
59.7
76.0∼68.7
79.0∼71.7
2.0
80
3.0
77.0
69.7
86.0∼78.7
89.0∼81.7
2.0
M20
100
5
95
87.2
104.0∼96.2
107.0∼99.2
2.5
M24
120
6
114
104.5
123.0∼113.5
126.0∼116.5
3.0
ねじ呼び
L
t
L1
L2
M10
40
2.5
37.5
M12
60
3.0
70
M16
※ボルト首下長さについて
ボルト埋込最大長(L1)∼ボルト埋込最小長(L2)+(型枠厚)
9
②タップ固定式(Tタイプ)
あらかじめ、タップを切った型枠に、固定用治具(インサートホルダー)がセットされているセラミックイ
ンサートをねじ込ませ、型枠に固定して下さい。
厚さ14mmまでの型枠材に対応可能です。
固定用治具(インサートホルダー)
固定用治具(プラスチックホルダー)
型 枠
タップねじ
図ー9 タップ固定式取付け図
③両面テープ固定式(X、Yタイ
プ)
型枠に固定する前にかならず型枠面のグリス・油・剥離剤などを十分に除去してください。
所定の位置(底版)に接着シートの離型紙を剥し型枠に十分押付けて固定して下さい。
側壁用(横向き)としての使い方はできません。(コンクリート打設中に接着シートが剥がれる恐れがあ
ります。)かならず底版用(下向き)として使用して下さい。
セラミックインサート
プラスチック板
接着シート
型枠
図ー10 両面テープ固定式取付け図
10
(3)コンクリート打設
型枠にセット完了後、コンクリートを打設します。
ボルト固定式
タップ固定式
両面テープ固定式
図ー11 コンクリート打設
(4)型枠取外し
コンクリート硬化後、型枠を取外してください。
①ボルト固定式
コンクリート硬化後、ボルトと型枠を取外してください。その後ゴムパッキンを取除いてください。
ゴムパッキン
ゴムパッキ
図ー12 ボルト・型枠取外し
図ー13 ゴムパッキン取外し
②タップ固定式
コンクリート硬化後、型枠を取外します。タップ固定式の場合は型枠を取外すときに固定用治
具の型枠にねじ込んだ部分は型枠取外し時に切断されます。
図ー14 型枠取外し
11
③両面テープ固定式
コンクリート硬化後型枠を除去します。この時に接着シートがセラミックインサート側に残っている
場合は接着シートを完全に取除いてください。
接着シート
型枠
図ー15 型枠取外し
(5)固定用治具取外し
型枠取外し後、固定用治具を取外します。
ボルト固定式・両面テープ固定式は、コンクリート内に固定用治具(セラミックスリーブ・セラミックイ
ンサート固定用ベース)が残りますので、取外しは不要です。
・タップ固定式
六角レンチを手で固定用治具に差込
回転させ取外して下さい。
表ー7 六角レンチサイズ表
単位;mm
M10
六角レンチ
サイズ
5※
M12
6
M16
8
ねじ呼び
(6)完 了
六角レンチ
※M10用は四角レンチを使用
してください。
図ー16 固定用治具取外し
固定用治具の取外しが終わりましたら施工完了です。
ボルト固定式
タップ固定式
図ー17 準備完了
両面テープ固定式
【製造販売元】
〒410-0052 静岡県沼津市沢田字今大縄146-4
電話 (055)929-4990∼4994 FAX (055)929-5975
URL http://m-cera.com
【
取扱店
】