PDF版 - 東京都

7
事業評価の取組
東京を「世界一の都市」へと飛躍させるため、効率的で無駄がなく、実効性の
高い施策を構築していく都自らの継続的な取組として、事業評価を実施していま
す。
○
限られた財源の中で都政の諸課題に的確に対応していくためには、一つひとつの
事業について、その効率性や実効性を向上させる継続的な取組(マネジメントサイ
クル)が必要です。こうした観点から、予算編成の一環として事業評価を実施して
います。
○
これまで、事業評価は関係部局と連携した取組や新たな公会計手法の活用などを
通じ、予算編成の過程でより多面的な検証を行う取組として着実にその実績を積み
重ねてきました。
○
今年度は、全ての事業について改めて制度の根本まで遡り、見直し・再構築を含
めた取組をより一層徹底することで、事業の効率性や実効性を向上させるとともに、
新たにPPP(官民連携)手法による事業実施の可能性を検証するなど、より多面
的な視点から創意工夫を凝らして事業評価に取り組みました。
≪事業評価の流れ≫
庁内連携
事 業 局
評
価
の
視
点
の
共
有
局評価
・
実
効
性
コ
ス
ト
分
析
の
徹
底
有
効
性
等
の
吟
味
)
)
- 58 -
・
専
門
的
視
点
か
ら
の
チ
ェッ
・
効
率
性
(
関係部局
前
年
度
事
業
の
分
析
・
検
証
(
財 務 局
多面的な検証
ク
財務局評価
【事業評価の種類】
◇
事後検証による評価
各局と財務局が連携しながら、事業実施に伴う成果や決算状況の検証を徹底し、
必要性や有益性のほか、執行体制や将来の影響等にも十分に留意した上で、「見
直し・再構築」、「拡大・充実」などの評価を行います。
◇
自律的経費評価
各局の創意工夫を促すという観点から、経常的・定型的な経費について、各局
の責任の下で自主的・自律的な検証に基づく評価を行います。
◇
施設整備評価
更新時期を迎えた主要施設等について、財産利活用や建築コストの適正化の観
点から、事業手法などを検証します。
◇
情報システム関係評価
情報システムの開発・運用に当たり、費用対効果を高める観点から、有効性や
コストを検証します。
◇
監理団体への支出評価
監理団体への支出を通じて実施する事業について、必要性や有益性、団体が実
施する妥当性などを検証します。
◇
報告団体への支出評価
報告団体への支出を通じて実施する事業について、必要性や有益性、団体が実
施する妥当性などを検証します。
◇
執行体制の見直しを伴う事業評価
効率的・効果的な事業執行を図る観点から、執行体制を含めた事業の実施方法
などを検証します。
◇
監査結果に基づき見直しを図る事業評価
監査結果に基づく見直し内容を迅速かつ的確に予算に反映するため、効率性等
の観点から、改善内容などを検証します。
◇
優良事例を活用した事業評価
職員提案制度等の優良事例にみられる、都に内在・蓄積する知識やノウハウを
最大限活用し、類似事例の横断的な取組を検証します。
◇
PPP(官民連携)手法を検討した事業評価
官民連携による事業実施の可能性を分析・検討し、事業ごとに最適な実施方法
を検証します。
【評価結果の公表】
こうした評価の取組をもとに、今年度は521件の評価結果を公表します。
- 59 -
凡例
【評価の実施例】
(
(1)事後検証による評価
):平成 26 年度当初予算額
①
見直し・再構築
○
保育士等キャリアアップ補助等(補助制度の見直し)
19,718百万円(11,479百万円)
(現状・課題)
・ 待機児童解消に向けて、多様な保育サービスを拡充するとともに、保育サー
ビスの質の向上を図っていく必要があります。
・
都では、民間社会福祉施設サービス推進費補助により、社会福祉法人が設置
する認可保育所に対して、資質の高い職員(コア人材)を継続的に確保するた
めの補助や、施設の努力に応じた補助を行っています。
・
しかし、これまでの補助制度では、保育士などのキャリアアップに反映され
ているのかが不明確でした。
・
今後、待機児童を解消していくためには、保育士などの確保・定着を図ると
ともに、多様な保育サービスの拡充に向け、効果的な施策の見直しが必要です。
(対応)
・ 保育士等のキャリアアップを支援するため、事業者がキャリアパスの仕組み
を導入することなどを補助要件とする「保育士等キャリアアップ補助」を創設
します。
・
また、地域の実情に応じて保育サービスを推進するため、「保育サービス推
進事業」を創設します。
・
再構築に当たっては、補助対象を株式会社やNPO等に拡大するとともに、
対象サービスも認可保育所に加え、認定こども園や認証保育所等も対象とする
など、多様な保育サービスを推進します。
《サービス推進費の見直し概要》
・ 以上から、保育サービス事業者における保育人材のキャリアアップを支援し、
人材の確保、定着を図るとともに、保育サービス体制を強化していきます。
- 60 -
○
ウェルカムボードの設置等(デジタル化等による情報伝達力強化)
150百万円(243百万円)
(現状・課題)
・ 東京を訪れる外国人旅行者に対し、ウェルカムボードの設置及びウェルカム
カードの作成・配布などを通じて、歓迎メッセージや観光情報などを発信して
います。
・ 東京を訪れる外国人旅行者は、平成23年以降増加し続け、今後もオリンピッ
ク・パラリンピックを契機にさらに増加が見込まれており、一層の利便性の向
上を図りつつ、効率的な情報提供を実施していくことが重要となっています。
・
そのため、訪都外国人旅行者に対する歓迎の意を表すメッセージや観光情報
の発信手段を工夫し、再来訪意欲を醸成していくことが重要となっています。
《訪都外国人旅行者の推移》
(単位:千人)
(対応)
・
成田空港に設置しているウェルカムボードについて、さらに視認性が高く情
報伝達力に優れたデジタル媒体を活用することにより、より訴求力のある媒体
として展開していきます。
・
また、多くの外国人旅行者に利用されているハンディガイドについて、これ
までの紙媒体に加え、スマートフォンで利用できるアプリケーションの開発を
行うことで、旅行者の利便性の向上を図りつつ、より効率的な情報提供を行っ
ていきます。
・
さらに、観光情報センターや空港、宿泊施設等で配布しているハンディマッ
プやハンディガイドについて、対応言語を追加することで、より一層の利便性
の向上を図っていきます。
- 61 -
○
総合イントラネットの構築(高度なセキュリティ体制の構築)
637百万円(20百万円)
(現状・課題)
・ サイバー空間における脅威に的確に対処するため、高度なセキュリティのも
と、安全な環境を構築し、警察活動を実施していく必要があります。
・
現在、警視庁におけるインターネット環境は、各事業主管課が独自に整備・
運用を行っているため、セキュリティ対策において統一されていないという問
題が生じています。
・
また、インターネット接続端末の台数も不足しており、都民への情報発信な
ど、効率的な警察業務の実施に支障をきたす恐れがあります。
(対応)
・ 現在使用している複数の回線を統合することや各種プロバイダ契約を一本化
することにより、高度なセキュリティ体制の確保を可能とし、通信経費等のラ
ンニング経費を縮減します。
《回線統合による縮減効果》
区
分
(単位:百万円)
現
状
回線統合
差
引
イニシャルコスト
-
6.6
6.6
ランニングコスト
943.8
672.5
△271.2
計
943.8
679.2
△264.6
《プロバイダ契約一本化による縮減効果》
区
分
現
状
(単位:百万円)
契約一本化
差
引
イニシャルコスト
-
701.6
701.6
ランニングコスト
321.1
87.9
△233.2
計
321.1
789.5
468.5
・
また、段階的に端末を追加配備していくことで、都民の声をより迅速かつ的
確に反映できる警察行政を確立し、都民の利便性向上に努めていきます。
- 62 -
②
拡大・充実
○
河川における再生可能エネルギーの活用(小水力発電設備の導入)
15百万円(16百万円)
(現状・課題)
・ 都は、「自立・分散型エネルギー源の確保」や「再生可能エネルギーの利用
拡大」を掲げ、再生可能エネルギーの利用割合を20%程度に高めるという方針
のもと、エネルギー戦略の転換を目指しています。
・
スマートエネルギー都市の創造における取組の一環として、都有施設での積
極的な利用拡大が求められており、河川管理施設においても、小水力発電や他
の再生可能エネルギー導入の可能性を検討してきました。
(対応)
・ 扇橋閘門において、河川の落差を利用した小水力発電の導入を検討しました。
・
発生主義により一年度当たりの収支を試算すると、現状の施設より小水力発
電設備を導入する方が有利であることがわかります。
《発電設備導入による縮減効果(発生主義による試算)》
区
収 入
支 出
売
分
小水力発電導入後
-
1.2
減 価 償 却 費
-
1.2
費
2.2
1.5
維 持 管 理 経 費
-
0.2
2.2
2.9
△2.2
△1.6
熱
収
状
入
光
電
現
(単位:百万円)
水
小
計
収
支
差
引
縮
減
効
果
0.6
※発電した電力の約6割を自己消費し、残りを売電する場合
・
また、縮減効果だけではなく、非常時の代替電源としても活用可能です。
・
以上のことから、小水力発電設備を導入することにより、再生可能エネルギ
ーの利用拡大を推進します。
- 63 -
○
危険ドラッグ対策(危険ドラッグ対策の強化)
138百万円(39百万円)
(現状・課題)
・ 都は、これまで、条例による薬物規制、国や関係機関と連携した店舗への立
入調査等による監視指導、乱用防止に向けた普及啓発など、危険ドラッグ対策
を推進してきました。
・
しかし、全国における危険ドラッグに係る事件数・検挙人員数は、直近5年
の推移を見ても著しく増加しており、深刻な社会問題となっています。
・
また、危険ドラッグ乱用による検挙者の約8割は薬物事犯初犯者であること
から、違法薬物乱用の「入り口」となることも懸念されています。
<全国における事件数と検挙人員の推移>
<危険ドラッグ乱用者の検挙状況>
(単位:件・人)
200
176
薬物事犯再犯者
19.8%
150
112
100
125
23人
76
薬物事犯初犯者
80.2%
50
8 11
6 10
5
H21
H22
H23
6
93人
0
事件数
H24
H25
検挙人員数
(平成 26 年上半期における検挙人員)
※危険ドラッグ供給者側を除いた人員
(対応)
・ 高度な成分分析機器を導入するなど薬物検査体制を整備し、未規制薬物を都
条例による指定薬物として迅速に規制していきます。
・
また、流行製品に加え、インターネット店舗を含む販売店舗の情報を把握す
るなど、ビッグデータ解析によるサイバー監視を拡充し、監視指導体制を強化
します。
・
さらに、専用の啓発サイトやインターネット等を活用した動画配信などによ
り、危険ドラッグの有害性について広く周知することで普及啓発の更なる強化
を図ります。
・
その他、警視庁における薬物鑑定体制の強化等や、小・中・高等学校におけ
る薬物乱用防止教室の実施など、全庁を挙げて危険ドラッグ撲滅に向けた取組
を強化していきます。
- 64 -
③
その他
○
高額所得者対策(都営住宅明渡指導等の適切な実施)
12百万円(14百万円)
(現状・課題)
・ 都は、真に住宅に困窮する都民に対し、都営住宅を提供するため、入居後の
収入増により、施策対象でなくなった高額所得者の明渡指導及び法的措置を実
施してきました。
・ 公営住宅法施行令の一部改正により、高額所得者の明渡基準となる認定所得
月額が従前より引き下げられましたが、一定期間の経過措置が設けられていま
した。
・
しかし、経過措置期間終了に伴い、平成26年度からは高額所得者が大幅に増
加しています。
《高額所得者の明渡基準となる認定所得月額の変更》
改正前
改正後(平成21年4月施行)
39万7千円
31万3千円
(対応)
・
経過措置期間終了に伴う高額所得者の大幅な増加に対し、平成26年度に引き
続き、住宅明渡指導や法的措置の規模を拡大し、適切かつ迅速に明渡しを促し
ます。
- 65 -
◎
①
事業
業別財務諸
諸表を活用した評価
障害
害者スポー
ーツセンター
ー(障害者 総合スポーツセンター・多摩障害者
者スポーツセ
センター )
○
≪
障
障害者のス
スポーツ・レクリエー
ーション活
活動の振興と社会参加
加の促進を
を図るた
めに
に設置され
れた施設で
であり、年間
間約38万人
人(平成25年
年度)の方
方に利用さ
されてい
ます
す。
平成
成25年度財
財務諸表 ≫
貸借対
対照表
行政コス
スト計算書
資
産
67.1 億円
億
負
債
2.0 億円
円
行政収
収支の部
行政収入
入
0.1 億円
円
0.1 億円
都債
定資産
固定
う
うち土地
47.9 億円
円
う
うち建物
18.9 億円
円
・
2.0 億円
正味財産
産
65.1 億円
円
行政費用
用
8.2 億円
円
うち人
人件費
うち物
物件費
うち減
減価償却費
3.0 億円
3.7 億円
0.9 億円
総資産に対
対する負債総
総額の割合
合が 3.0%となっており、負債への
の依存度が低
低い状態と
な
なっています
す。
≪
財務
務諸表から
ら読み取れる
る課題
資 産 分 析
・
建物の老
老朽化とニ
ニーズへの対
対応
建物
物老朽化率:62.5%
建
建物老朽化
化率は、都の
の建物平均
均(45.7%)を上回っ
っています
す。また、開
開設当初と
と
比べ
べて利用者
者ニーズが多
多様化して
ており、それらへ対応
応するため
めにも、計画
画通り改修
修
を進
進めていくことが求め
められます
す。
単位当たり分析
・
≫
指定管理
理者による
る運営
運用経
経費:2,179 円/利用者
本
本施設の運
運営は、公益
益社団法人
人東京都障害者スポー
ーツ協会が
が行っていま
ます。本施
施
設に
における平
平成25年度の
の利用者数
数は37.8万人
人(前年度
度比0.6万人
人増加)で、
、利用者1
1
人当
当たりのコストは2,1
179円となっ
っており、今後もサー
ービス向上
上とともに効
効率的な運
運
営が
が求められ
れます。
≪
平成
成27年度予
予算における
る課題への
の対応
○
≫
施
施設の大規
規模改修
◇ 障害者ス
スポーツセン
ンター改修
修工事(1.9
9億円)
・ 障害者
者スポーツセ
センター改
改修基本計
計画に基づき
き、障害者
者総合スポー
ーツセンタ
タ
ーでは工
工事の実施設
設計、多摩
摩障害者スポーツセン
ンターでは
は基本設計に
に着手し、
計画通り改修を進め
めていきま
ます。
・ 改修工
工事により、
、施設の老
老朽化に対応するとと
ともに、障
障害者スポー
ーツの競技
技
力向上に
に向けて、施
施設の機能
能を充実させるなど、多様化す
するニーズに
に対応して
て
いきます
す。
- 66 -
②
調布
布飛行場
○
≪
調
調布飛行場
場は、伊豆諸島への空
空の玄関口として、年
年間約6.9万
万人に利用
用(平成
25年
年度輸送実
実績)され
れているほか
か、防災・医療・消防の緊急活
活動などの
の拠点と
して
て、重要な
な役割を担っ
っています
す。
平成
成25年度財
財務諸表 ≫
貸借対
対照表
行政コス
スト計算書
資
産
151.3 億円
億
行政収
収支の部
負
債
10.5 億円
円
行政収入
入
1.7 億円
円
1.7 億円
都債
ち固定資産
うち
う
うち土地
138.0 億円
円
う
うち建物
6.1 億円
円
う
うち工作物
6.9 億円
円
・
10.0 億円
給与引当金
退職給
0.4 億円
正味財産
産
140.9 億円
億
行政費用
用
3.5 億円
円
うち人
人件費
うち物
物件費
うち減
減価償却費
0.5 億円
1.8 億円
0.5 億円
飛行場という特性上
上、広大な土
土地を有して
ていることから、総資
資産のうち、土地が約
9
9割を占めて
ています。
≪
財務
務諸表から
ら読み取れる
る課題
資 産 分 析
・
建
建物老朽化率:7.5%
建物等の
の維持管理
理
新
新ターミナ
ナルビルが完
完成したこ
ことにより、
、建物老朽
朽化率は7.55%となって
ており、都
都
の建
建物平均(
(45.7%)を
を大きく下
下回っています。今後
後も、計画
画的な維持補
補修などに
に
より
り、資産を
を適切に管理
理していく ことが求め
められます
す。
単位 当たり分析
・
≫
航空機の
の安全確保
保
運用経
経費:24,490
0 円/離着陸
行
行政費用は
は、新ターミナルビル
ルが完成したことに伴
伴い、減価
価償却費など
どが増加し
し、
前年
年度に比べ
べ微増となりました。 また、旅客機以外も
も含めた平
平成25年度の
の離着陸回
回
数は
は約1.4万回
回であり、離着陸1回
回当たりの
のコストは2
24,490円と
となりました
た。今後も
も
航空
空機の安全
全確保を第一
一とした運
運用をしつつ、コスト
ト縮減に向
向けた取組が
が求められ
れ
ます
す。
≪
平成
成27年度予
予算における
る課題への
の対応
○
≫
飛
飛行場施設
設・設備の改
改修
◇ 基本施設
設の改修等(1.0億円)
)
・ 誘導路
路など、飛行
行場の基本
本施設の改修
修等を行い
い、安全の確
確保を図り
ります。
◇ 設計調査
査等(0.5億
億円)
・ 運航の
の安全に不可
可欠な航空
空灯火の劣化度調査な
などを実施
施し、計画的
的な改修を
を
行ってい
いきます。
- 67 -
③
計量
量検定所・タクシーメ
メーター検
検査場
○
≪
計
計量の適正
正な実施を確保するた
ための機関
関として設置され、年
年間約30万
万件(平
成225年度)の
の検査等を実
実施してい
います。
平成
成25年度財
財務諸表 ≫
貸借対
対照表
行政コス
スト計算書
資
産
60.3 億円
億
負
債
42.7 億円
円
行政収
収支の部
行政収入
入
1.2 億円
円
1.2 億円
都債
うち
ち固定資産
うち土地
36.5 億円
円
うち建物
22.7 億円
円
うち重要物品
・
42.7
4
億円
正味財産
産
17.7 億円
円
0.9 億円
円
行政費用
用
4.5 億円
円
うち物
物件費
うち減
減価償却費
3.7 億円
0.2 億円
竹芝検査場
場の移転が平成 25 年 10 月に、計
計量検定所の
の移転が平成
成 26 年1月
月に完了し
た
たことにより、建物などの資産が
が増加しまし
した。
≪
財務
務諸表から
ら読み取れる
る課題
資 産 分 析
≫
建物
物老朽化率:20.6%
資産の維
維持管理
・
建
建物老朽化
化率は、移転
転に係る取
取組により、
、昨年度の
の老朽化率 (75.9%)か
から大幅に
に
改善
善しました
た。
・ 移
移転に伴い
い、重要物品
品老朽化率
率(51.7%)も、昨年
年度の老朽化
化率(92.4
4%)から改
改
善し
しましたが、中には都
都の重要物
物品平均老朽
朽化率(63
3.7%)を上
上回っている
るものもあ
あ
るこ
ことから、計画的に更
更新を行っ ていくこと
とが必要です。
単位当たり分析
・
適正な計
計量の実施
施
検査等
等費用:1,476
6 円/検査等
移
移転にあわ
わせて行った
た省エネ設
設備の導入などにより
り、維持管
管理コストの
の縮減を図
図
った
た一方、移
移転に伴う初
初期費用が
が発生したことにより
り物件費は
は増加し、行
行政費用は
は
4.55億円となり
りました。今後も、更
更なるコス
スト縮減に向
向けた効率
率的な運営が
が求められ
れ
ます
す。
≪
平成
成27年度予
予算における
る課題への
の対応
≫
○
計
計画的な備
備品の更新
◇ 検査装置
置の購入経費
費(0.1億円
円)
・ 経年劣
劣化が進んで
でいる検査
査装置の更新を計画的
的に行うこ
ことで、故障
障による業
業
務の中断
断を未然に防
防止し、行
行政サービス
スの円滑な
な提供につな
なげます。
○
建
建物維持管
管理の効率化
化
◇ 計量検定
定所・タクシ
シーメータ
ター検査場の
の建物維持
持管理(0.99億円)
・ 省エネ
ネ設備の導入
入効果によ
より、光熱水費の縮減
減を図り、 効率的な建
建物維持管
管
理を行っ
っていきます
す。
- 68 -
④
都立
立図書館(
(中央図書館
館・多摩図
図書館)
○
≪
都
都立図書館
館は、国際
際都市東京
京の広域的 ・総合的情
情報拠点と
として、東
東京の社
会、
、教育、文
文化などの発
発展に貢献
献しています
す。
平成
成25年度財
財務諸表 ≫
貸借対
対照表
行政コス
スト計算書
資
産
26.2 億円
億
負
債
25.2 億円
円
うち
ち有形固定資産 25.5 億円
円
うち
ち無形固定資産 0.3 億円
円
うち
ち重要物品
都債
退職給
給与引当金
行政収入
入
0.4 億円
円
15.9 億円
行政費用
用
9.3 億円
20.9 億円
円
0.3 億円
円
正味財産
産
1.0 億円
円
・
行政収
収支の部
うち人
人件費
8.5 億円
うち物
物件費
10.3 億円
うち減
減価償却費 1.3 億円
資産のうち、無形固
固定資産とし
しては自館作
作成出版物の著作権を
を、また、重
重要物品と
の精密な複製
製本などを保
保有していま
ます。
しては中世ヨーロッパの手稿本の
≪
財務
務諸表から
ら読み取れる
る課題
資 産 分 析
・
建物の維
維持管理と
と図書収蔵力
力の確保
建物
物老朽化率:65.8%
建
建物老朽化
化率は、都の
の建物平均
均(45.7%)を上回っ
っていると ともに、2館合計の
の
図書
書収蔵能力
力(311万冊
冊)に対して
て、平成25年度末の蔵書数は3307万冊に達
達し、図書
書
収蔵
蔵力の拡大
大が急務とな
なっていま
ます。そのため、平成
成28年度に
に予定してい
いる多摩図
図
書館
館の移転を
を計画通りに
に進めてい
いくことが求
求められま
ます。
単位当たり分析
・
≫
業務委託
託の活用
運
運用経費:262
2 円/冊
大
大規模な図
図書館業務を
を効率的に
に運営していくために
に、レファ レンスサー
ービスなど
ど
の基
基幹業務に
については専
専門性を持
持った司書が担い、資
資料出納な
などの委託が
が可能な業
業
務に
については
は業務委託化
化を進めて
ています。また、資料
料整理に係
係る経費から算出した
た
蔵書
書(図書)1冊当たり
りのコスト
トは、前年度
度(268円)
)に比べ、 減少しました。今後
後
も引
引き続き、より低コス
ストで質の
の高いサービ
ビスを提供
供していきま
ます。
≪
平成
成27年度予
予算における
る課題への
の対応
≫
○
図
図書収蔵力
力の確保
◇ 多摩図書
書館の移転改
改築に伴う
う経費(12.7億円)
・ 多摩図
図書館の移転
転改築によ
より、図書収
収蔵力の拡
拡大を図りま
ます。
○
運
運営の効率
率化の推進
◇ 都立図書
書館の管理運
運営(12.88億円)
・ 資料の
の整理業務や
やデータの
の維持管理
理、企画展示
示の運営な
などを補助す
する専門性
性
の高い非
非常勤職員を配置し、 体制の見直しを行う
うことで、 サービスの
の向上を図
図
りつつ運
運営の更なる
る効率化を
を進めていき
きます。
- 69 -
(2)自律的経費評価
○
映像伝送装置の更新(更新方法の比較)
8百万円(6百万円)
(現状・課題)
・ 映像伝送装置は、災害現場の状況を動画でリアルタイムに本部などに向けて
伝送し、災害現場映像を視覚情報として共有できる装置です。
・
この情報共有により、現場活動に対してより具体的な支援や適切な部隊運用
などが可能となっています。
・
現在、伝送装置は、ビデオカメラとパソコンを使用していますが、配置して
いる全11台について、耐用年数を迎えることから更新の時期となっています。
(対応)
・ 映像伝送装置の更新に当たり、新たにスマートフォン型をリースして更新す
る場合と、現行のビデオ・パソコン型の機器買替えにより更新する場合とで、
一年度当たりのコストを比較し、縮減効果を検証しました。
・
導入経費は、既存のビデオ・パソコン型の方が低くなりますが、運用経費を
考慮したトータルコストではスマートフォン型のコストの方が低くなります。
《更新方法におけるコスト比較(発生主義による試算)》
(単位:百万円)
区
分
スマートフォン型 ビデオ・パソコン型
(リース)
(購入)
差
引
導入経費
4.6
3.7
0.9
運用経費
3.7
5.6
△1.9
合
8.3
9.3
△1.0
計
・
また、スマートフォン型にすることで、セキュリティの強化をはじめ、連続
使用時間の延長、防塵や防水等の耐久性が優れるなど、災害現場での活動に大
きな改善が図られます。
・
これらのことを踏まえ、平成27年度にスマートフォン型に一括更新します。
- 70 -
○
建築物における液状化対策の推進(周知方法の見直し)
0.1 百万円(0.5 百万円)
(現状・課題)
・ 現在、都市整備局では、液状化ポータルサイトを平成26年度に開設し、建築
物の建て主が液状化対策を進めていく上で必要となる地歴データなどの情報に
ついて、Web上で公開しています。
・ また、都民に対しても液状化対策の重要性について広く周知していくため、
区市町村の窓口などを通じて啓発用リーフレットの配布を行っています。
(対応)
・ 今後、更なる周知を図るため、窓口などの配布に加え、啓発用リーフレット
を液状化ポータルサイトで公開します。
・
これにより、情報入手の多様化を図り、都民の利便性を向上させるととも
に、啓発用リーフレットの発行部数を見直し、印刷経費の縮減を図ります。
○
資料作成方法の切り替え(政治団体名簿の作成)
-(0.2 百万円)
(現状・課題)
・ 政治団体名簿は、収支報告書の公表時等における都民や関係機関からの問い
合わせなどに的確に対応していくために、毎年12月末日時点で作成され、都選
挙管理委員会のほかに、各区市町村や支庁の窓口において閲覧されています。
・
政党支部や資金管理団体をはじめとする各団体に関する情報を掲載すること
により、政治活動の公明と公正を確保し、民主政治の健全な発達に努めていま
す。
(対応)
・ これまで、都において紙媒体として作成し、各区市町村や支庁に配付してい
た政治団体名簿について、電子媒体に切り替えることにより、作成費用などの
経費の削減を図ります。
- 71 -
(3)施設整備評価
○
立川駅南口58街区東京都・立川市合同施設(仮称)(合同施設への集約化)
16 百万円(-)
(計画検討)
・ 老朽化と狭あい化が著しい労働相談情報センター国分寺事務所などと東京し
ごとセンター多摩の移転改築について検討しました。
・
労働相談情報センターについては、地域の労働問題への対応を強化し、新た
な事業展開や既存サービスの拡充に向けた執行体制を確保することが求められ
ています。
・
また、東京しごとセンター多摩については、多摩地域における求職者の就業
ニーズや企業の人材ニーズに的確に対応することが求められています。
(対応)
・ 多摩地域の雇用状況を踏まえた各種サービスの充実等を図るため、交通の結
節点である立川に、労働相談情報センター国分寺事務所などと東京しごとセン
ター多摩とを併せた拠点施設を整備し、多摩地域における総合的な雇用就業施
策を推進していきます。
○
大森消防署馬込出張所・馬込家族待機宿舎(待機宿舎併設を伴う移転改築)
39 百万円(-)
(計画検討)
・ 狭あい化が著しい大森消防署馬込出張所の移転改築について検討しました。
・
現出張所の敷地は狭あいで現地改築が困難なことから、馬込家族待機宿舎に
隣接する都有地を、出張所の移転先用地とすることにより、現待機宿舎と一体
的な改築が可能となります。
(対応)
・ 両施設を一体的に改築し併設させることにより、防災拠点としての機能強化
などを図っていきます。
・
また、事業用地については、既存の都有地を活用することで、コストの縮減
が可能となります。
- 72 -
(4)情報システム関係評価
○
民間住宅供給助成システム(システムの再構築)
48 百万円(20 百万円)
(システム概要)
・ 東京都優良民間賃貸住宅等利子補給助成制度要綱などに基づいて支出する利
子補給額を計算、管理し、予算や決算などの業務を効率的に行うためのシステ
ムです。
(課題)
・ システム稼働から12年が経過しており、法改正に伴う要綱の変更などに対応
できない部分が生じています。
・
このため、対応できない部分については、別途作業を委託により実施してお
り、新たに運用委託に係る経費が発生しています。
(対応)
・ システムを再構築し、法改正による要綱の変更などに対応した機能を搭載す
ることで、システムの改善を図っていきます。
・
また、これにより、運用委託に係る経費が縮減されます。導入経費と運用経
費を複数年度にわたって比較検証すると、再構築を図った方がトータルでコス
トを縮減することができ、後年度の負担軽減が見込まれます。
《システム再構築の経費比較(試算)》
再構築前
区
分
導
入
経
費
運
用
経
費
(7か年計)
合
計
(単位:百万円)
再構築後
差
引
-
46
46
79
32
△48
79
77
△2
- 73 -
(5)監理団体への支出評価
○
人権啓発情報誌発行事業(デイジー版の作成)
4百万円(4百万円)
(現状・課題)
・ 都民の人権意識の高揚を図るため、都は、公益財団法人東京都人権啓発セン
ターが行う、人権啓発情報誌「TOKYO人権」の発行事業を支援してきまし
た。
・
当該情報誌では、東京都人権プラザの企画展と連携して特集を組むなど時宜
に適った人権課題を取り上げ、計4回、各回約13,000部を作成し、人権に関す
る情報を広く都民に提供してきました。
・
こうした中、人権意識の更なる高揚を図っていくため、人権課題を的確にと
らえたテーマ設定や、当該情報誌へのアクセス機会の増加を図ることが課題と
なっています。
(対応)
・ 引き続き的確なテーマ設定に努めるとともに、新たにデイジー版(視覚障害
者向けデジタル録音規格)を作成するなど、当該情報誌のアクセス機会の増加
を図ります。
(6)報告団体への支出評価
○
集油船運営補助(廃油回収補助の終了)
-(15 百万円)
(現状・課題)
・ 東京港において、集油船「えど」による船舶廃油回収事業を東京港埠頭株式
会社の自主事業として実施しており、人件費などの固定費の一部を都が支援し
てきました。
・ 近年、船舶機関の技術進歩による廃油の減少など、廃油回収事業へのニーズ
が減少してきています。
・
また、東京湾内に船舶の廃油回収を行っている民間事業者が存在していま
す。
(対応)
・ 船舶廃油回収事業を都として継続して提供する意義は小さく、終了しても影
響が少ないものと認められることから、集油船運営補助については廃止しま
す。
- 74 -
(7)執行体制の見直しを伴う事業評価
○
中央図書館の運営(非常勤職員の活用)
343百万円(326百万円)
(現状・課題)
・ 広範な資料の閲覧サービス及び調査研究への支援を行うため、図書約188万
冊、雑誌約7,000種、新聞約1,000種を所蔵し、レファレンスサービスなどの各
種図書館業務を行っています。
・
図書等資料の整理業務やデータの維持管理業務などとともに、年間約14.9万
件にのぼる選定判断や質問回答に適切に対応するため、より一層効率的な執行
体制の構築が必要です。
(対応)
・ 常勤職員が、選定判断や質問回答、窓口業務といった専門性の高い業務に専
念し、図書館サービスの向上を図るため、図書など資料の選定・収集や企画展
の開催、協力貸出などの業務を補助する非常勤職員を活用します。
・
非常勤職員を活用することにより事業費は増加するものの、人件費の縮減に
よってトータルでは年間約3百万円のコスト縮減が可能となります。
《図書選定等業務の非常勤活用前後のコスト比較(発生主義による試算)》
(単位:百万円)
区
非常勤活用後
非常勤活用前
差
引
人
件
費
-
23
△23
事
業
費
21
-
21
計
21
23
△3
合
・
分
効率的な図書館運営体制の構築により、図書館サービスの向上を図っていき
ます。
- 75 -
(8)監査結果に基づき見直しを図る事業評価
○
印刷物契約の見直し(印刷物作成委託の発注方法の見直し)
4百万円(4百万円)
(現状・課題)
・ 生活文化局では、旅券申請案内に係る印刷物を作成し配布していますが、印
刷物に係る契約を2回に分けたことにより、1回目は随意契約、2回目は競争
入札となっていました。
・
印刷物の内容が同一であり、配布先の一部も同一であることから、1回にま
とめて競争入札とすべき契約であり、結果として契約金額が過大となっていま
した。
(対応)
・
印刷物の契約に係る年間スケジュールを策定して計画的に発注することで、
印刷物の作成を適正に行い、経費の縮減を図ります。
(9)PPP(官民連携)手法を検討した事業評価
○
民間主体との協働による緑地保全モデル事業(協働事業の実施)
16百万円(4百万円)
(現状・課題)
・ 約27haの緑豊かな都有地(八王子市川町)を、都は、これまで外周部の草刈、
支障木の剪定・伐採などの緑地管理を実施してきました。
・ ホトケドジョウやゲンジボタルなどの希少種も多数生息している緑豊かな本
都有地について、今後、効率的な管理手法の検討を進めていく必要がありま
す。
(対応)
・
樹林地の特性を活かした効果的な事業を実施していくために、民間の資金や
ノウハウを活かした協働事業を展開していきます。
・
具体的には、都と民間団体との間で締結された協定をもとに、都は緑地の基
礎的な整備を行う一方、民間団体は緑地保全事業及び普及啓発事業に係る企
画・立案を行い、自然環境の魅力を活かした効果的な事業を実施していきま
す。
・
協働事業により、従来、都が負担していた維持管理経費の削減が図られると
ともに、本都有地の特性を活かした自然環境保全に関する普及啓発活動が可能
となります。
・ 今後、本都有地内に環境体験学習拠点を整備し、体験学習を通じた自然環境
の魅力や生物多様性の重要性を学習できる環境を整えるなど、良好な緑地の維
持管理・活用に向けた取組を実施していきます。
- 76 -
《大規模プロジェクトなどの全体計画》
○
平成 27 年度から実施する事業のうち、複数年度にわたり大きな財政負
担を伴う以下の事業について、事業評価の一環として、目標や後年度の財
政負担など、その全体計画の概要を公表します。
谷沢川分水路(仮称)の整備
◇ 目
標
時間最大雨量 75mm に対応するため、谷沢川のバイパスとして「分水路」
を整備し、洪水の一部を分流し流下能力を向上させることで、近年頻発す
る集中豪雨による水害の軽減を図ります。
◇ スケジュール
平成 27 年度に基本設計を行い、河川整備計画策定などの手続きを進め
ながら早期の工事着手、36 年度の整備完了を目指します。
◇ 総事業費
0188 億円(27 年度予算額
※
0.6 億円)
総事業費などは、いずれも現時点での見込みです。
- 77 -