四国地域エネルギーフォーラム2015 トップセミナー

四国地域エネルギーフォーラム2015
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グループディスカッション資料
平成27年1月20日(火)15:40~18:00
サンポート合同庁舎アイホール
地方公共団体名
美馬市
○テーマ1 再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取り組みステージは
(特になし・構想段階・事業化段階)
①公共施設における太陽光発電システム導入
②住宅用太陽光発電システム設置費助成
③小水力発電による売電
(2)今回興味がある/取り組んでいる再生エネルギー種別は
(太陽光、風力、バイオマス、小水力、その他(
))
(3)構想中/事業化している場合の具体的な内容
①公共施設における太陽光発電システム導入
・学校への太陽光発電システム整備
平成21年度に、市内の小学校11校、中学校7校に太陽光発電シス
テムを導入。
平成25年度に中学校1校(拠点避難所)に蓄電池を整備し、既設の
太陽光発電と合わせて災害時の非常電源を確保。
・認定こども園への太陽光発電システム導入
平成25年度から3カ年で、認定こども園2園に太陽光発電システム及
び蓄電池を整備。
・新庁舎建設に伴う太陽光発電システム導入
庁舎建設に伴い太陽光発電システムを導入。
②住宅用太陽光発電システム設置費助成
平成21年度~23年度に実施。延べ59軒に助成。
③小水力発電による売電
平成26年度に県の事業で整備され、10月から市が管理を委託されて
いる。来年4月に譲与される予定。
○テーマ2 再生可能エネルギー推進における地方公共団体の課題と対応
(1)課題
・専門知識を有した職員がいない。
・地域振興には結びついていない。
・活用可能な補助金がなければ、財源が確保できない。
・発電施設の維持管理費の財源。
(2)対応
・電力会社等の民間企業や外部専門家とのネットワーク構築。
・地域振興に結びつく新規事業の企画。
・先進事例の視察。
・各省庁の補助制度を積極的に活用。
○テーマ3 再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
地方公共団体が特に必要と考える支援とは
・先進的な取り組み事例などの情報提供。
・事業構想段階の調査費支援。
・関連事業に幅広く対応できる補助金制度。
地方公共団体名
上勝町
○テーマ1 再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取り組みステージは
(特になし・構想段階・事業化段階)
(2)今回興味がある/取り組んでいる再生エネルギー種別は
(太陽光、風力、バイオマス、小水力、その他(
))
(3)構想中/事業化している場合の具体的な内容
太陽光発電による固定価格買取制度を活用による民間施設が対象
平成25年7月1日施行「再生可能エネルギー活用促進事業補助金」制度創設
対象設備 小水力・太陽光発電設備、ペレット・薪ストーブ、木質系ボイラー、
補助金額 1KW あたり5万円、上限は個人20万円・法人50万円
なお、風力発電は民設民営 H21 年 2 月~既設 3 基、計画 17 基の環境アセス中
○テーマ2 再生可能エネルギー推進における地方公共団体の課題と対応
(1)課題
・風力や小水力について、利害関係者の合意形成やメリットの訴求、理解・認
識が不足ぎみである。
・太陽光で急な電力各社の系統接続保留で国民(売電検討者)へ再生可能エネ
ルギー固定価格買取制度(FIT)に伴う発電拡大施策について不信を招いてい
るため国策の再検討により明確で十分な説明と普及啓発が求められている。
(2)対応
風力発電事業は民間主体(最大2,300KW×17基程度)により環境影響
準備書を策定作業中で平成31年度完工を目指し取り組んでいるが、町は町
民の尊重・同意原則に基づき再生可能地域エネルギー活用推進に協力してい
く立場で、必要に応じて事業者主催の説明会に町民とともに参加し、併せて
随時、議会全協等において十分な資料と説明を求めるなどし、地区住民への
影響や地元意見等の確認や調整をしている。
○テーマ3 再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
地方公共団体が特に必要と考える支援とは
・農業用水の受益地の中で小水力発電機の本格稼働に向けて取り組みを図ろう
とすれば、河川法に基づく使用許可が必要であり、特に二級河川からの取水
の場合に県知事の許可が必要である。この申請書類を作るには、技術能力の
持った住民でないと申請書を作成することは難しいことから、小水力発電の
場合は届け出のみか、県知事権限から市町村権限に委譲してほしい。
・風力発電や遊休農地に太陽光発電の計画があるケースで、保安林解除の許可
や農業委員会の許可が必要となるが、国において再生可能エネルギーを推進
しているのであれば、特例による法規制の緩和をお願いしたい。
地方公共団体名
那賀町
○テーマ1 再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取り組みステージは
(特になし・構想段階・事業化段階)
(2)今回興味がある/取り組んでいる再生エネルギー種別は
(太陽光、風力、バイオマス、小水力、その他(
))
(3)構想中/事業化している場合の具体的な内容
・木質バイオマスを木粉化する事業会社を H26.4 月に設立し、マテリアル利用
やエネルギー利用として販売する。マテリアル利用は主にウッドプラスチック
用に販売を開始した。エネルギー利用は温泉施設に木粉ボイラーを導入する
予定である。
・小水力に関しては町と地元高等専門学校と協力して300W~2kWタイプ
の発電機を開発しており、集落単位での導入など検討している。
○テーマ2 再生可能エネルギー推進における地方公共団体の課題と対応
(1)課題
・地元企業は主に建設会社であるが、情報不足などもあり新規事業になかなか
目が向かないのが原状である。
(2)対応
・H26.4月に東京の企業と町、森林組合が出資し、民間主導による木粉製
造会社((株)那賀ウッド)を設立した。
新規事業化へのモデルとして地元企業等へ情報提供を進めていきたい。
○テーマ3 再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
地方公共団体が特に必要と考える支援とは
・FS調査など事業化するうえで必要な調査費等について支援していただきた
い。
地方公共団体名
東みよし町
○テーマ1 再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取り組みステージは
(特になし・構想段階・事業化段階)
(2)今回興味がある/取り組んでいる再生エネルギー種別は
(太陽光、風力、バイオマス、小水力、その他(
(3)構想中/事業化している場合の具体的な内容
特に取り組んでいない。
))
○テーマ2 再生可能エネルギー推進における地方公共団体の課題と対応
(1)課題
本町には再生可能エネルギーに関する知識を持った職員がいないため、事業者
やコンサルティング会社からもたらされる、個々の再生エネルギーに関する提案
を漠然と受けていた状況にあり、事業化への可否の判断さえできず、今日に至っ
ている。
また、農山漁村再生可能エネルギー法についても、施行されたことは知ってい
ったが、取り組む手順もよく理解できておらず、その効果等についても考察した
経験がなかった。
本町内には木質ペレットを少量ではあるが製造している工場も存在している
が、有効に活用する方策も浮かばず、地域活性化策に取り込めていないことも課
題であると考えている。
(2)対応
現状、事業者等から提案があった場合に、その時々に担当部署がネットを利用
して、情報収集だけしている状態である。
また、公共施設(吉野川ハイウエイオアシス)に木質ペレット等を使ったボイ
ラー施設の導入を検討した時期もあったが、その有効性を検証・確認できず、導
入を見送った経緯もある。
○テーマ3 再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
地方公共団体が特に必要と考える支援とは
テーマ2で述べたとおり、自治体として再生可能エネルギーに関するスキル不
足のため、有効な施策が実行できていないことから、以下のような支援をお願い
したい。
① 国及び県が持っている施策に関する情報提供と、合わせてワンストップ相談
窓口の開設。
② 地方自治体が取り組むべき、或いは取り組めば有効と思われる施策に関する
研修会の開催。
③ 事業構想段階における、人的支援と調査費に対する支援。
市町村名
美波町
○テーマ1
再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取り組みステージは
①環境対策支援事業として実施中
②公共施設再生可能エネルギー等導入推進事業を実施中
(2)今回興味がある/取り組んでいる再生エネルギー種別は
①太陽光(パネル)
②太陽光(パネル、蓄電池)
(3)構想中/事業化している場合の具体的な内容
①環境対策支援事業
【実施時期】平成18年町村合併時から実施
【補助対象】自治組織及び団体又は町内に住所を有する世帯を代表する個人
【事業内容】
⑴地域集会施設又は一般の住宅に太陽光発電システムを設置する事業
⑵地域集会施設又は一般の住宅に太陽熱高度利用システムを導入する事業
【補助条件】a 営利を目的としないこと。
b(財)新エネルギー財団の整備基準による施設とすること。
c 個人にあっては、税等の滞納が無いこと。
【補助金額】
⑴平成22年度まで 1kwh10万円 限度額50万円
平成23年度から 1kwh
7万円 限度額30万円
⑵事業費の 1/5 以内 限度額10万円
【実績】
平成18年度
8件
平成19年度
4件
平成20年度
10件
※住宅用太陽光発電導入支援対策補助事業開始
平成21年度 29件 ※固定価格買い取り制度価格決定
平成22年度
9件
平成23年度
6件
平成24年度
3件
平成25年度
2件
8年間合計 71件 ※年平均約9件
②公共施設再生可能エネルギー等導入推進事業
【設置場所1】日和佐中学校
【定格出力】11.1kw ※太陽光パネル 233W×48 枚
【定格容量】15kwh ※リチウムイオン蓄電池
【稼働時期】平成26年2月
【設置場所2】赤松保育所
【定格出力】5kw
【定格容量】4.65kwh ※リチウムイオン蓄電池
【稼働時期】平成27年3月予定
○テーマ2
再生可能エネルギー推進における地方公共団体の課題と対応
(1)課題
【太陽光】
1.四国電力管内での再生エネルギー発電設備の接続保留
産業用太陽光発電の設置・売電申請を保留している状況で、町による再生エネ
ルギー整備に関する今後の事業計画のあり方
また、10kw未満の住宅用余剰発電の買い取りが継続されるのかの見通しに
ついても気になる点です。
2.固定価格買い取り制度について
再生可能エネルギーの固定買取価格は、太陽光発電による買取価格のみ引き下
げられ、洋上風力と既設導水路活用中小水力に対する買取価格が新設されていま
すが、今後も見直しがされるのでしょうか。原資となる消費者負担の理解を深め
地方へのメリットがある仕組みをさらに進めることが必要となります。
【風力発電】
○周辺環境との調和や過大風速への対応や系統網の脆弱が課題であり、特に洋上
発電についてはコストが高く、漁業活動への配慮や国定公園などの制約がありま
す。
【潮流・波力発電】
○潮流・波力発電ともに、漁業活動への配慮が必要でありメンテナンスも高くな
ります。なお、波力発電については海洋生物への影響も懸念されます。
【バイオマス】
○長期間安定した燃料調達が必要であり、分別などにコストがかかることと、資
源の運搬、保管も必要となる。
【小水力発電】
○水量や有効格差について、季節や地域条件に左右され、また動植物への影響も
考えられます。場所によっては管理やメンテナンスに手間がかかることになりま
す。また、水利権の問題が発生する場合があります。
(2)対応
○県主催のプロジェクト会議等への出席や国及び県からの情報収集など
○テーマ3 再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
地方公共団体が特に必要と考える支援とは
○各種発電システムの更なる技術開発とその情報共有並びに事業者への資金調達や
規制緩和などの制度確立による施策誘導
○全体的な電力供給システムの制度確立と市町村の役割の明確化
○地方方公共団体が取り組む場合の関連事業も含めた総合的な支援制度
地方公共団体名
牟岐町
○テーマ1 再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取り組みステージは
(特になし・構想段階・事業化段階)
(2)今回興味がある/取り組んでいる再生エネルギー種別は
(太陽光、風力、バイオマス、小水力、その他(
(3)構想中/事業化している場合の具体的な内容
))
○テーマ2 再生可能エネルギー推進における地方公共団体の課題と対応
(1)課題
南海トラフ巨大地震等災害時に必要な電力を、できれば各自治体で確保すべ
きだが、各再生エネルギー設備はイニシャルコストが高く、わが町のような小
さな財政基盤の自治体ではハードルが高い。
(2)対応
国庫補助等有効な支援を粘り強く待つ。
○テーマ3 再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
地方公共団体が特に必要と考える支援とは
財政的な支援と技術的な支援
市町村名
宇和島市
○テーマ1 再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取り組みステージは
(特になし・構想段階・事業化段階)
(2)今回興味がある/取り組んでいる再生エネルギー種別は
(太陽光、風力、バイオマス、小水力、その他(
(3)構想中/事業化している場合の具体的な内容
【構想段階】
・畜産し尿と食品系廃棄物を中心としたバイオガス利用
【事業化段階】
・太陽光発電システムの率先導入
・BDF 製造装置の導入と BDF の燃料利用、熱利用
・木質バイオマス(薪)の熱利用
・公共建築物への再エネ/省エネ導入指針策定(作業中)
))
○テーマ2 再生可能エネルギー推進における地方公共団体の課題と対応
(1)課題
(例:情報収集が難しい、知識を持った人材がいない、地元企業の理解を得る
ことが難しい、事業化への進め方がよくわからない、地域振興に効果的な事
業にする仕組みがよくわからない、事業化への資金調達が困難、法的規制、
制度の問題など)
・どうすれば地域振興という点で最も効果的な事業にできるか、その仕組みづ
くりが難しい。
・費用対効果の見極めが難しい。
(2)対応
(例:ネット活用による情報収集、外部専門家とのネットワーク構築、地元キ
ーパーソン組織化、展示会・事例視察の実施、各省庁の補助制度活用など)
・国、県からの情報収集
・ネット活用による情報収集
・事例視察の実施
○テーマ3 再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
地方公共団体が特に必要と考える支援とは
(例:施策情報等の提供、情報共有を行う機会の提供、人材紹介、取り組み事
例紹介、事業構想段階に対する調査費支援、地方公共団体が取り組む・関連
する事業への制度的支援 等)
・地方公共団体が取り組む・関連する事業への制度的支援
地方公共団体名
西予市
○テーマ1 再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取り組みステージは
(特になし・構想段階・事業化段階)
(2)今回興味がある/取り組んでいる再生エネルギー種別は
(太陽光、風力、バイオマス、小水力、その他(
))
(3)構想中/事業化している場合の具体的な内容
セルロース系原材料からバイオエタノールを生成する技術について、
最新世代の技術を導入したと過程した場合、複数の地域課題を連動的に解決し
ながら、エネルギーの地域内好循環サイクルを生み出せる可能性があることから
庁内横断のバイオエタノール調査研究推進チームを立ち上げ、技術進歩の動向や
導入可能性等を調査研究している。
○テーマ2 再生可能エネルギー推進における地方公共団体の課題と対応
(1)課題
(例:情報収集が難しい、知識を持った人材がいない、地元企業の理解を得る
ことが難しい、事業化への進め方がよくわからない、地域振興に効果的な事業
にする仕組みがよくわからない、事業化への資金調達が困難、法的規制、制度
の問題など)
自治体のみで事業化できるものではなく、多様なステークホルダーとの協力
体制を構築することが前提として重要であると考えるが、まだそこまでの進捗
に至っておらず、どのように連携するのか課題である。
採算性調査をする際のコスト計算の方法がまだ確立できていない。
(2)対応
(例:ネット活用による情報収集、外部専門家とのネットワーク構築、地元キ
ーパーソン組織化、展示会・事例視察の実施、各省庁の補助制度活用など )
地元大学等と接触を試みている段階。
最新技術視察を実施
○テーマ3 再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
地方公共団体が特に必要と考える支援とは
(例:施策情報等の提供、情報共有を行う機会の提供、人材紹介、取り組み事
例紹介、事業構想段階に対する調査費支援、地方公共団体が取り組む・関連す
る事業への制度的支援 等)
調査費支援、ステークホルダーの紹介等
地方公共団体名
○テーマ1
西予市
再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取り組みステージは
構想段階
(2)取り組んでいる再生エネルギー種別は
事 業 バイオマス(メタン発酵発電システム)
目 的 四国有数の畜産地帯において発生する糞尿をメタン発酵させ、それを原料
にした発電装置を設置。そここら発生する再生可能エネルギーを売電する
ことにより、循環型社会の構築を図る。
(3)構想中の内容
現在、東宇和農協が主体となり、畜産バイオマスエネルギーを活用したバイオマス
発電施設の設置が検討されている。
(主に大野ヶ原地区 450 頭から発生する糞尿)
○テーマ2
再生可能エネルギー推進における地方公共団体の課題と対応
(1)課題
事業化への資金調達(再生可能エネルギー買取制度を活用するため活用できる補助制度
がない)
現在、四国電力が再生可能エネルギー発電設備の接続可否の回答を保留している。
(平成 26 年 10 月 1 日から 10kw 以上の電力の買取を保留中)
(2)対応
九州電力などが電力買取の再開を発表したが、四国管内においても買い取り枠の確保
がこの事業のポイントとなっていることから、今後の動向を注視していきたい。
○テーマ3
再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
地方公共団体が特に必要と考える支援とは
家畜から発生するバイオマスを利用したエネルギーの抽出は、四国一の畜産地帯である
西予市にとって待望のシステムである。しかし、エネルギーの抽出効率、生産コスト、生
産技術の確立など課題が多い。
これらの事業は担当省庁が、経済産業省・農林水産省などに分かれ、その支援対策を行
っているようだが、双方の得意分野を活かした支援制度などを整備し、自治体にとって効
率的でフレキシブルな事業の創設を検討されたい。
地方公共団体名
○テーマ1
西予市
再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取り組みステージは
事業化段階
(2)取り組んでいる再生エネルギー種別は
バイオマス
事 業 バイオマスペレット生産利活用促進事業
目 的 市内の温泉施設・福祉施設・小中学校等のボイラー及び空調設備をペレット対応
型に変更することによって需要を拡大する。
(3)事業化している場合の具体的な内容
平成 23 年 4 月から稼働中の西予市木質ペレット製造施設において、個人又は、林業事
業体等から、間伐等森林整備に伴い発生する林地残材を原料として購入し、木質ペレット
を製造販売している。
製造された木質ペレットは、市内の温浴施設のペレット炊きボイラーの熱源、市役所庁
舎内の冷暖房空調設備の熱源、農業用ハウスの冬季加温のためのペレット炊き温風暖房機
の熱源、学校教育施設や個人宅で使用されるペレットストーブの燃料に使用される等、地
産地消エネルギーとして各方面で利活用する事で、林業振興の一役を担う森林整備の加速
化にも貢献すると共に、地域環境の保全や地域産業の振興、新たな雇用の創出にも寄与す
る等多方面での効果が期待されている。
○テーマ2
再生可能エネルギー推進における地方公共団体の課題と対応
(1)課題
現在、西予市では、木質ペレットの製造販売について、第三セクターとの指定管理者制度
にて委託運営を実施し、間伐残材等の未利用資源を有効活用し原材料として確保する事から
ペレットの製造製品化、販売利用までを行う、地産地消型バイオマス利用システムを構築し、
市内の林業及び関連産業の振興策の一つとして市の政策意向を反映した経営を市内のみで
行っているが、事業単体としての収支実績は赤字である。この背景にある課題として次の点
を掲げる。
① 現在稼動中の木質ペレット製造施設における製造能力は年間最大で 1,500t である
が、現在の市内での需要量は、本格稼働後最大となった平成 25 年度でも年間 354t の
製造量であった。=製造量の増大化を図るには新規販路及び需要先開拓が必要。
② 木質ペレットの販売価格は、1kg 当たり 43.5 円(消費税込)であるが、これは、
周辺地域で製造されるペレット価格と比較しても最も安価な価格設定となっている。
=これまでは市内販売のみであったため輸送コストの削減が低価格設定の根本にあ
ったが、市外・県外への販路開拓に伴い輸送コストが増大した場合に価格設定の見直
しが必要となってくる。
③ ペレットの利用を伴う機器の普及が不十分で、ペレットの利用に結びついていない
ことから、ペレットの販売・普及につながっておらず、市内におけるバイオエネルギ
ーを利用したカーボンニュートラルが進んでいない。
(2)対応
木質ペレットの販売量増加は、安定的な供給体制の確立とペレット価格の抑制が重要と
なると考える。企業や個人にとってペレット燃料の安定的な供給体制の構築は低価格設定
同様、利用者側における選択項目の中の要因の一つであることから、必要な行政支援を継
続して実施する事とする。
また、消費者の信頼確保に努めるため、品質の向上維持に努める必要もある。
さらに、ペレットストーブやペレット燃料の手軽な購入方法を構築し、利用者の不安軽減化
ことも必要であるため、例えば、ガソリンスタンドや大規模小売店等での店先販売方法等も模
販路拡大につながる信頼構築を図る事とする。
○テーマ3
再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
地方公共団体が特に必要と考える支援とは
バイオマスの利用は、新エネルギー開発や地域環境の保全を考える際の重要な観点であ
り、地域経済への影響についても期待する産業の一つであると捉え更なる木質バイオマス
の利用拡大に向けた取り組みを推進する事としている。
しかしながら、木質バイオマスの利用拡大に不可欠な、木質ペレットの新規販路開拓に
は、ペレットストーブの普及も必要であるが、大規模なペレット炊きボイラーの新規導入
や現行の重油ボイラーからペレット炊きボイラーへの切り替え更新が必要となってくるが、
な施設を対象とした場合でも施設整備には多額の費用が必要であるため施策推進において
最大の障壁となっている。
このことから、特に必要と考える支援として、バイオマス利用における施策支援として
設備整備費用支援の充実化を図っていただきたい。
地方公共団体名
○テーマ1
西予市
再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取り組みステージ
事業化段階
(2)取り組んでいる再生エネルギー種別
事業名 住宅用太陽光発電システム設置補助金(平成 24 年度~)
目
的 新エネルギー利用を積極的に支援することにより、市民の環境保全意識の
高揚を図るとともに、環境にやさしいまちづくりを推進する。
(3)具体的な内容
ア 住宅用太陽光発電システム設置補助金
愛媛県住宅用太陽光発電導入促進支援事業費補助金を活用し、西予市民が市内に住宅用太陽
光発電システムを設置した場合、補助金を交付する。
平成 25 年度までに国の補助を受け設置している方
補助金額 40,000 円/1Kw(上限 192,000 円 4Kw まで)+
国:3,000 円、県:5,000 円
(146 件-27,000,000 円)
平成 26 年度以降設置の方
補助金額 30,000 円/1Kw(上限 120,000 円 4Kw まで)
(112 件-19,757,000 円)
○テーマ2
再生可能エネルギー推進における地方公共団体の課題と対応
(1)課題
現在の太陽光発電システムは、地球温暖化対策活動の主体に再生可能エネルギーの
買取が大きなウェイトを占めている。そのことから、制度に係る国の姿勢がこの制度
の推進に影響すると思われる。今後、補助内容ではなく、政策の方針によって普及の
スピードが変わるのではないか。
(2)対応
太陽光システム補助金は、今後国、県の補助がなくなると聞いているが、西予市とし
ては環境にやさしいまちづくりを提唱していることからも、市において単独補助を継
続しており、地球温暖化対策を引き続き推進していく。
○テーマ3 再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
地方公共団体が特に必要と考える支援とは
H27 年度から太陽光発電システムに対する国・県の補助が終了見込みであり、
再生可能エネルギーの買取についても方針が明確でない。そのため小規模の太
陽光発電等、個人が進める温暖化対策には負担が増加するとみられる。
エネルギーの有効活用の面からすると、蓄電システムの普及など販売から利
用への転換を図ることが必要である。しかし、近年頻発する災害時等の対応も
考えると、蓄電システムの性能や価格が技術的に普及価格帯ではないと思われ
ることから、自治体又は開発メーカに対し、蓄電システムが太陽光発電と共に
導入できる技術と資金の支援事業の創設が求められる
市町村名
西予市
○テーマ1
再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取り組みステージ
事業化段階
(2)取り組んでいる再生エネルギー種別
廃油を回収しバイオディーゼル燃料として活用
事業名 ごみ収集運搬業務委託事業
目
的
一般廃棄物のうち家庭から排出される生活系ごみを適正に処理するため、指定場
所からの収集運搬を円滑かつ能率的に実施し生活環境の保全及び公衆衛生の向上
を確保する。
(3)具体的な内容
廃食用油回収
一般家庭と給食センターの廃油をバイオディーゼル燃料精製業者(ダイキアクシス)
に売却。その後バイオディーゼル(B5)燃料に精製した燃料を購入し使用する。
(清掃センターのフォークリフト2台に使用)
H25 廃食油回収量 12,004 ㍑
○テーマ2
再生可能エネルギー推進における地方公共団体の課題と対応
(1)課題
西予市では、精製されたバイオディーゼル燃料を使った機械は、フォーク
リフト等に限られている。また、成分における燃料の割合も 5%で、カーボンニュートラ
ルの観点から考えると利用量は少ない。利用率を高めるためには機械の種類を増やすこ
とも必要である。
(2)対応
バイオ燃料は、関係部所の腐食等も問題としてあるが、利用可能な状況を判
断し使用機械の選択はしている。
○テーマ3 再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
地方公共団体が特に必要と考える支援とは
バイオ燃料を公用車等に利用することは、環境にやさしいまちづくりを提唱する西予市
にとって、宣伝的な意味合いも含めて市民に対する啓発ツールの一つとしては効果がある。
しかし、メンテナンスなどのことを想定すると、コスト的に難しいことから、腐食しにく
い燃焼機関の開発や導入のための補助などが対応できないか。
地方公共団体名
○テーマ1
西予市
再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取り組みステージは
事業化段階
(2)取り組んでいる再生エネルギー種別は
事 業 民間企業による風力発電事業(2 社)
目 的 西予市の地形を利用した売電を目的とした風力発電事業の実施
(3)構想中の具体的な内容
・A 社
2,000kw× 8 基 =16,000kw
・B 社
2,000kw×20 基 =40,000kw
○テーマ2
再生可能エネルギー推進における地方公共団体の課題と対応
(1)課題
西予市の地形を利用した風力発電事業について 2 社が、電力会社の買取制度枠を確保し、
現在環境アセス法の法的基準を満たすために、各自準備中である。しかし、アセス法の基
準に加え関係部局及び住民の理解が不可欠であるが、法的規制や景観保護の動きもあり、
その方向修正について市の判断が求められている。
(2)対応
法的基準を満たすことはさることながら、地域住民の理解を得ることは事業実施の最重
要要件である。再生可能エネルギーの利用など、環境にやさしいエネルギーへの取り組み
は重要であるので、その趣旨を十分に説明できる環境づくりと対応を各企業に依頼して
いる。
○テーマ3
再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
地方公共団体が特に必要と考える支援とは
民間企業が実施する事業であり、市の積極的な関与は行っていないが、長い目で見ると
環境にやさしいまちづくりには重要な位置づけの事業であることは理解している。
しかし設置時に影響する項目については、あまり明確に示されていない。
これら風力発電が環境や人体に及ぼす影響などを、関係者に明確にできるなど不安要素
を払拭する各方面での研究や関係内容のデーター公表をお願いしたい。
地方公共団体名
内子町
○テーマ1 再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取り組みステージは
(特になし・構想段階・事業化段階)
(2)今回興味がある/取り組んでいる再生エネルギー種別は
(太陽光、風力、バイオマス、小水力、その他(
))
(3)構想中/事業化している場合の具体的な内容
・木質バイオマス(ペレット)は、町内で 2,000tを製造、公共施設を中心
にペレットボイラーやストーブの設置を行っている。
・廃食油を回収し、BDFを製造。公共施設のボイラーや公用車で使用。
・町有地に太陽光発電設備を設置し、収益を農林業の活性化につなげていく
計画づくりを行っている。(進行中)
○テーマ2 再生可能エネルギー推進における地方公共団体の課題と対応
(1)課題
①木質ペレットを燃料とした機器は、石油を燃料とした機器に比べ、その
費用が高く、広く住民に広まっていない。
②太陽光発電設置に伴う資金調達及び町民の理解と協力
③再生可能エネルギーの推進を図っていく中で、国や電力会社等の方針が
短期で変わっていくため、長期計画が立てにくい。
(2)対応
①国・県の補助制度を活用
②現在、検討委員会で検討中である。
③現状では、国等の方針に合わせるしかない。持続可能な運営ができるか
どうかを当初によく検討し、判断していく。
○テーマ3 再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
地方公共団体が特に必要と考える支援とは
①地方公共団体が取り組む・関連する事業への制度的支援
②地域住民を巻き込んだ成功事例の紹介
③再生可能エネルギーを進める市町への財政的優遇措置
地方公共団体名
高知県
○テーマ1 再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取り組みステージは
(特になし・構想段階・事業化段階)
(2)今回興味がある/取り組んでいる再生エネルギー種別は
(太陽光、風力、バイオマス、小水力、その他(洋上風力、太陽熱
※洋上風力については、勉強会段階
(3)構想中/事業化している場合の具体的な内容
))
1.こうち型地域還流再エネ事業
市町村等が所有する遊休地を活用し、県と地元市町村、県内企業等が共同で発電事業会社を設立し、
得られた利益を最大限、地域に還流させる事業。これまで6市町村において合計10Mの太陽光発電
事業に取り組んでいる。
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/030901/kochigata.html
2.木質バイオマスの活用
本県は、全国一位の森林率など豊富な森林資源を有していることから、木質バイオマスの熱利用を中
心に、木質燃料の供給体制の強化や木質バイオマスボイラーの導入促進に取り組んでおり、これまで
の累計で208台(このうち約8割が施設園芸用)となっている。木質燃料製造は、ペレット製造施
設が6施設、チップ製造施設が3施設となっている。また、大型製材工場の稼動にともない、今後、
木材増産が期待されることから、木質バイオマス発電の推進にも努めており、木質バイオマスの専焼
施設が来年度には2箇所稼働することとなっている。
3.小水力発電の導入促進
平成25年度末までの実績は、梼原町や大川村等で7箇所(約2,500kw)であり、昨年6月に
は、固定価格買取制度導入後初めての民間事業者による発電所が完成した。また、公営企業局におい
ては、平成30年度の稼働を目指して新たな発電所の実施設計中であり、昨年秋には、発電所の名称
の公募を行ったところ。民間団体等による計画もあり、今後の展開が期待される。
4.防災拠点等への再生可能エネルギー等の導入
国のグリーンニューディール基金事業を活用し、災害時の避難所や防災拠点において、災害時等の非
常時に必要なエネルギーを確保するために、市町村や民間事業者が避難所等へ再生可能エネルギーや
蓄電池等の導入及び補助を行う事業に平成25年度から取り組んでいる。
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/030901/gnd-jigyo.html
5.県有施設を活用した屋根貸し事業
県有施設の屋根を県内の民間事業者に貸し出し、太陽光発電事業を実施してもらうことにより、再生
可能エネルギーの導入促進と産業振興に寄与する事業。民間事業者については公募することとしてお
り、現在、公募を実施中。
6.将来期待される再生可能エネルギーに関する勉強会の実施
再生可能エネルギーのさらなる導入促進に向け、洋上風力発電等の今後導入が期待される再生可能エ
ネルギーの本県への導入の可能性を探るため、国の実証実験等について専門家を招いて勉強会を実施
している。
○テーマ2 再生可能エネルギー推進における地方公共団体の課題と対応
(1)課題
1.電力会社の送電網が脆弱
電力需要の少ない中山間地域を多く抱える本県では、電力会社の送電網が
脆弱であり、系統への接続のための負担額が高額であったり、接続可能量
に限界がある。そのため、発電施設の導入を断念するケースが起こってお
り、県が実施する官民協働で取り組む発電事業においても事業化を見送っ
たケースが発生している。
2.電力会社の系統連系の回答保留問題
固定価格買取制度の導入により、本県においても太陽光発電等を中心に普
及が進んでいるが、今日の電力会社の措置が、活発な導入促進の動きに水
を差すことになるのではと懸念している。
3.発電事業の経済性評価と予算化
地元企業の参画を促す上では、地元自治体が出資等により参画することは
効果的であるが、予算化にあたっては、事業の採算性が厳しく問われるこ
ととなる。しかしながら、固定価格買取制度における次年度の買取価格の
公表時期が年度末となっている現状から発電事業の経済性評価が遅れ予算
化に支障が生じている。
4.法的規制により事業化に時間を要する
水利権に係る手続きが必要な小水力発電や、環境アセスに長期の期間を要す
る大規模風力発電については、現在の固定価格買取制度の3年間の優遇期間
での事業化が難しい。
(2)対応
1.高知県では、下記について国に対し、政策提言を行っている
①送電網の整備等について、早急に道筋を示すこと
②固定価格買取制度の買取価格の公表時期を年度末ではなく、早めに公表
すること
③大規模風力発電や小水力発電については、現在の固定価格買取制度の優
遇期間(3年)を延長する(さらに5年)等の措置を講じること
2.送電網への系統アクセス等について、四国電力と意見交換の場をもって
も、電力会社からの積極的な情報提供が期待できない状況。
○テーマ3 再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
地方公共団体が特に必要と考える支援とは
1.施策情報等の提供
2.事業構想段階に対する調査費支援
3.新エネルギービジョン等計画策定への支援
再エネの急加速や国の動向により度重なる見直しが必要となる可能性がある。
(長期の目標設定も難しい)
地方公共団体名
高知市
○テーマ1 再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取り組みステージは
(特になし・構想段階・事業化段階)
(2)今回興味がある/取り組んでいる再生エネルギー種別は
(太陽光、風力、バイオマス、小水力、その他(
))
(3)構想中/事業化している場合の具体的な内容
・自治会等の地縁団体が所有する集会所への太陽光発電の導入補助
・市有施設屋根貸しによる太陽光発電導入
・市有施設への木質バイオマスボイラーの導入
・市有施設での太陽熱利用
・民間による木質バイオマス発電事業や小水力発電事業への支援
○テーマ2 再生可能エネルギー推進における地方公共団体の課題と対応
(1)課題
・自立分散型エネルギーの導入を促進することにより、地域内で経済を循
環させるための社会システムの構築が不十分。例えば、再生可能エネル
ギー(太陽光発電)を導入する地縁団体の売電収入は、
「法人の収益」とみ
なされ法人課税の対象となるが、地縁団体は売電収入で地域の過疎化・
高齢化に対応するための清掃や祭礼等の活動費に還元することを目的と
しているにもかかわらず、課税されることは当該取り組みに対する大き
な制約となっている。
(2)対応
・法人市民税について、本市独自の減免措置を実施(国税・県税は減免なし)
○テーマ3 再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
自立分散型エネルギーの導入を促進し、地域内で経済を循環させるような社
会システムの構築を図るため、国の補助金・税制・許認可手続き等において、
例えば以下のような措置を講じること。
・ 公共施設等の国の補助を受けて建設する全ての施設について、再生可能エネ
ルギー設備を設置した場合には、通常の国の建設費補助に加えて上乗せ補助
を実施。
・ 売電収入を地域コミュニティ活動等の公益的活動費に支出する場合には、課
税免除。
・ 河川、道路、農地等への再生可能エネルギー設備の設置に際しては、手続き
や事務コストを簡素化。
・ 再生可能エネルギーによる発電設備の電力会社への系統接続に際して、公共
施設等への設置等公益目的に資する発電設備を優先的に接続。
地方公共団体名
○テーマ1
須崎市
再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取り組みステージは
(特になし)
(2)今回興味がある/取り組んでいる再生エネルギー種別は
興味があるもの(バイオマス発電、小水力発電、食品残渣による発電)
これまで本市での特徴的な取り組み
(セメント工場によるバイオマス発電事業:継続中、民間事業者による不
燃物最終処分場閉鎖部分への300kwの太陽光発電事業:継続中)
(3)構想中/事業化している場合の具体的な内容
小水力発電について、2 級河川支流でのポテンシャル調査に取り組み中
○テーマ2
再生可能エネルギー推進における地方公共団体の課題と対応
(1)課題
専門知識を持った人材がいない
(2)対応
○テーマ3
再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
地方公共団体が特に必要と考える支援とは
事業構想段階に対する調査費支援、事業化に向けての専門家から助言や事業
への制度的支援等
地方公共団体名
大豊町
○テーマ1 再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取り組みステージは
未利用材を活用した木質バイオマス発電の整備について検討会を実施し
ている。
(2)今回興味がある/取り組んでいる再生エネルギー種別は
バイオマス
(3)構想中/事業化している場合の具体的な内容
・高圧線(連系照会)容量確保(済)
・事業採算性(各メンバーにて検証中)
○テーマ2 再生可能エネルギー推進における地方公共団体の課題と対応
(1)課題
・経営者、有資格者の確保
・事業化への資金調達及び補助等
(2)対応
・
○テーマ3 再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
地方公共団体が特に必要と考える支援とは
木質バイオマス発電は多くの雇用を生み出すことができ、併せて森林整備(国
土の保全)の加速化や森林所有者への還元が期待できる。
これらを優先する場合、発電施設の整備に対する補助金支援がなければ経営
が困難であり、整備に対する補助の復活を要望している。
地方公共団体名
〇テーマ1
高知県
四万十町
再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取組みステージは
〇平成 23 年度から民生家庭部門の温室効果ガス発生抑制対策としてCO2削減設
備設置に対し5年間の期限限定の町単独補助事業として制度化。財源としては過
疎債ソフト特別枠を充てる。
〇庁舎等公共施設は、災害時の重要な拠点となることから電源確保対策及び温室効
果ガス発生抑制対策として 20 施設に太陽光発電設備出力 359kW を設置。今後に
おいても補助事業等により設置推進を検討している。
〇遊休地である町有地について、メガソーラー発電施設用地として平成 24 年度に
おいて申出のあった民間事業者に 20 年間の賃貸借契約貸付を締結。平成 25 年 10
月から2メガワットのソーラー発電施設が稼働している。
〇小水力発電の可能性については、平成 23 年度2か所、24 年度2か所、25 年度 8
か所の地点調査を実施するが、事業採算性から適地が無いと判断。
〇風力発電については、旧町村時代の平成 14 年度、平成 15 年度にそれぞれ風況調
査を実施した結果、年間風速で秒速5メートル以上の風量が得られない結果とな
った。また、高知県地域新エネルギー基礎調査報告書による適地と思われる箇所
については、進入路が無く開設を行うにしても多大な費用が掛かるなど本町では
適地が無いと判断。
(2)取り組んでいる再生エネルギー種別は
太陽光発電設備、太陽熱温水器、自然冷媒式ヒートポンプ給湯機器、薪ストーブ
設置
(3)補助事業化している具体的な内容
〇太陽光発電設備 7 万円/kW当り(4kw上限、施工業者が町外の場合は5万円
/kw)
〇太陽熱温水器 上限5万円/基(本体価格に消費税額を加え 1/5)
〇自然冷媒式ヒートポンプ給湯機器 上限 10 万円/基(本体価格に消費税額を加え
1/5)
〇薪ストーブ 上限5万円/基(ストーブ本体及び煙突価格に消費税額を加え 1/5)
〇テーマ2
再生可能エネルギー推進における地方自治体の課題と対応
(1)課題
民生家庭部門で設置された再生可能エネルギーとしては、平成 23 年度から
平成 25 年度までに住宅への太陽光発電設備で 320 件 1,600 キロワットが設置
された。また、太陽熱温水器については、128 基が設置された。
温室効果ガス排出抑制設備としては、自然冷媒式ヒートポンプ給湯器につ
いて、370 基が設置されている。
太陽光発電設備の設置については、固定価格買取制度の単価が下がったこ
とや、設置可能な方が一定設置したと思われることから、平成 26 年度の設置
状況は、大きく減少している状況である。(11 月 20 日現在 25 件)
また、メガソーラーについては、電力会社が平成 26 年 10 月 1 日から電力
系統(送電線)への新規接続申し込みに対する回答を一時的に保留すること
を発表したことなどから町内では、設置済み及び設置計画併せて 12 メガワッ
ト(全て民間事業者)をもってこれ以上増えることはないと思われる。
木質バイオマス資源利用について、平成25年度林野庁「木質バイオマス
エネルギーを活用したモデル地域づくり事業」により森林組合を主体として
実現可能性調査を実施。未利用材賦存量、収集システム、需要先調査等の事
業採算性等の課題がある。
(2)対応
民生家庭部門においては、平成 26 年度から化石燃料の使用削減を図り、再
生可能で豊富に存在する木材を燃料とする薪ストーブの普及促進を図るため
新たに補助事業に加え普及を図ることとした。
また、高知県が取り組む「次世代施設園芸拠点(高軒高ハウス)」に導入さ
れる加温用おが粉ボイラーに対する燃料供給を軸に、平成26年度より3ヵ
年において引き続き林野庁事業による木質資源活用のための実証事業に取り
組む。農業と林業の連携による資源循環型のシステム構築を目指す。
〇テーマ3
再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
今後、南海地震等の大震災が起こった場合や温暖化対策として、身近な自給
可能な再生可能エネルギーの確保対策は必要であると考えている。
既製品を設置する太陽光発電などは、比較的指導や制度化することが可能で
あると考えますが、小水力、地熱、風力及びバイオマス等については、現場に
併せた調査設計や、資源の賦存量など、専門家に委託し実施しなければと解ら
ない状況があります。
今後において、大きな施設でなくても採算ベースに合えば設置推進していく
ために先進的事例に学ぶ機会や調査研究など、他市町村の取組みも参考としな
がら取り組んでいく予定ではあるが、専任の職員の配置などは不可能な状況で
あり、専門性・情報不足が否めない状況である。
地方公共団体名
土佐町
○テーマ1 再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取り組みステージは
(特になし・構想段階・事業化段階)
(2)今回興味がある/取り組んでいる再生エネルギー種別は
(太陽光、風力、バイオマス、小水力、その他(
))
(3)構想中/事業化している場合の具体的な内容
●高知県・土佐町と、プロポーザルで選定された県内民間事業者の3者が出資
し、発電事業会社(こうち名高山ソーラーファーム株式会社)を設立。H27
年4月に売電開始(出力規模:1,218kW)
●高知県公営企業局が土佐町における小水力発電所(最大出力:670kW、
最大使用水量:3.2㎥/s、発電電力量:295.8万kWh/年)を平成
30年度末に建設予定である。
○テーマ2 再生可能エネルギー推進における地方公共団体の課題と対応
(1)課題
県外資本による事業化では、地域へのメリットが限定的である。
再エネ事業への町民の意識が高まっているが、事業化を進める知識やノウハ
ウを持った人材が不足している。
(2)対応
地域資源を生かして地域に利益を還流させる仕組みづくり(県内・町内の資
金を活用した再エネ事業を展開)。
地域の再エネ資源を生かして得られた利益は、町の裁量により、様々なサー
ビスとして住民の利益につながる還元を考案。
○テーマ3 再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
地方公共団体が特に必要と考える支援とは
地方公共団体が取り組む・関連する事業への制度的支援
地方公共団体名
梼原町
○テーマ1 再生可能エネルギーに関する現時点での取り組み状況
(1)取り組みステージは
地域資源(風、光、森、水、土)を活かして再生可能エネルギーの自給率
現在28.5%を2050年までに100%にする取り組みを進めている。
(2)今回興味がある/取り組んでいる再生エネルギー種別は
風力、太陽光、バイオマス、小水力、地熱
(3)構想中/事業化している場合の具体的な内容
・2050年までに町内消費電力自給率100%を目指す
○テーマ2 再生可能エネルギー推進における地方公共団体の課題と対応
(1)課題
1.一度環境アセスを実施した区域について再度風車の増設を行う場合の調
査期間の短縮及び免除の緩和
(2)対応
1.政府への提案など様々な会合で提言している。
○テーマ3 再生可能エネルギー推進における地方公共団体への支援について
地方公共団体が特に必要と考える支援とは
●国は将来を見据えた責任あるエネルギー政策を実行するためにも、エネルギ
ー基本計画に掲げている再生可能エネルギーの導入量が確実に達成できるよ
う、日付けを入れた計画として導入促進を強く主導することをお願いしたい。
●再生可能エネルギーを大量導入するには、分散型電源の導入が必要であり、
そのためには電力会社の送配電網が脆弱であるため、増強、新設に国において
積極的な支援が必要である。
●現在の発電所の容量が再生可能エネルギーを受け入れるとオーバーとなるた
め、風車等設置の環境条件が良くても新設・増設ができないこととなっており、
発電所の容量増設と出力変動を安定させるために有効な蓄電池の導入について
国の支援をお願いしたい。
●四国太平洋の洋上風力と四国カルスト台地の地上風力を併せて四国のエネル
ギーの柱として位置づけ、日本のモデルの一つとして調査・研究を行うことが
できないか(四国の安全エネルギーの確保のため)
●今後エネルギー(電気)を安定的に利用するためには電源周波数地域別(50Hz
地域/60Hz 地域)の統一を図ることが必要である