ルールブック セクション2 C - 障害者クロスカントリースキー 日本チーム

C. 競技形式
320
クロスカントリースキー競技
321
インターバルスタート競技
321.1
定義
インターバルスタート競技では、各競技者は指定されたスタート時間にスター
トし、リザルトはフィニッシュ時間とスタート時間の差によって決定され、31
7条に従ってリザルトに記録される。
短距離:
LW 10-12
女子
2.5 km
LW 10-12
LW 2-9
LW 2-9
B1-3
B1-3
男子
女子
男子
女子
男子
5 km
2.5 km
5 km
2.5 km
5 km
コース
シットスキー
立位
女子
2.5 km
2.5 km
男子
5 km
5 km
1
1
ループ
ミドルディス
タンス:
LW 10-12
女子
5 km
LW 10-12
LW 2-9
LW 2-9
B1-3
B1-3
男子
女子
男子
女子
男子
10 km
5 km
10 km
5 km
10 km
コース
シットスキー
立位
女子
2.5 km
2.5 km
男子
2.5 km または 5 km
2.5 km または 5 km
2 または 4
2 または 4
ループ
長距離:
LW 10-12
LW 10-12
LW 2-9
LW 2-9
B1-3
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
女子
男子
女子
男子
女子
12
15
15
20
15
km
km
km
km
km
61
B1-3
男子
コース
20 km
シットスキー
立位
女子
3 km
3 km または 5 km
男子
3 km
4 km または 5 km
4 または 5
3 または 4 または
5
ループ
321.2
コースとスタジアム
321.2.1
WCHとPWGの基準。WCでは、ジュリーは必要に応じて変更できる。
インターバルスタート
シットスキー
のみ
シットスキー
+ 立位
立位のみ
クラシカル
走法
クラシカル +
クラシカル
クラシカル
走法
コース
3 m
3 m
3 m
理想ラインの
理想ラインの
理想ラインの
2トラック
2トラック
2トラック
最小1.2 m
最小1.2 m
最小1.2 m
幅(最小)
3 m
3 m
3 m
組織/準備
1コリドー
1コリドー
1コリドー
1
1
1
12 m
12 m
12 m
4
4
4
コリドー中央
コリドー中央
コリドー中央
に4
に4
に4
幅(最小)
クラシックトラック
トラック間の距離
スタート
クラシカルトラック
フィニッシュ
幅(最小)
コリドーの数
トラックの数
インターバルスタート
シットスキー
のみ
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
クラシカル
走法
シットスキー +
立位
クラシカル +
フリー
立位のみ
フリー走法
62
コース
3 m
幅(最小)
クラシックトラック
9 m
6 m
理想ラインの2
サイドに
サイドに
トラック
2トラック
1トラック
最小1.2 m
トラック間の距離
スタート
幅(最小)
3 m
5 m
4 m
組織/準備
1コリドー
1コリドー
1コリドー
1
1
0
12 m
12 m
12 m
4
3
3
コリドー中央
4(フィニッシュ
4(フィニッシュ
コリドーの両側
コリドーの両側
に2、コリドー間
に2、コリドー
に2)
間に2)
クラシカルトラック
フィニッシュ
幅(最小)
コリドーの数
トラックの数
に4
321.3
エントリー - 選手交代
321.3.1
選手交代は、IPCNS 313.4条に従って可能である。
321.3.2
交代選手のスタート位置は、ジュリーによって決められる。
321.4
スタート順とスタート手順
321.4.1
インターバルスタート順が使用されなければならない(IPCNS315.2条を参照)。
321.5
計時とリザルト
321.5.1
2名以上の競技者が同じタイム(リザルト)であった場合、同じ順位でリザル
トリストに記載され、スタート番号が小さい競技者から順に記載される(317.
1.7.1条)。
321.6
ジュリーと抗議
特定の規則はない。
322
パシュート競技
322.1
定義
パシュート競技は複合競技として実施され、選手のスタート時間は個人のパー
センテージと以前の競技リザルトまたは予選ラウンドによって決定される(計
算されたタイムで)。最終リザルト(後半のレース)は、最後の競技のフィ
ニッシュ順によって決定される(実際の時間で)。(316.6.2条を参照)
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
63
322.2
コースとスタジアム
322.2.1
WCHとPWGの基準。WCでは、ジュリーは必要に応じて変更できる。
シットスキー
のみ
パシュートスタート
クラシカル
走法
シットスキー
+ 立位
クラシカル +
クラシカル
立位のみ
クラシカル
走法
コース
5 m
幅(最小)
クラシックトラック
理想ラインの3
トラック
5 m
理想ラインの3
トラック
5 m
理想ラインの3
トラック
最小1.2 m
最小1.2 m
最小1.2 m
幅(最小)
5 m
5 m
5 m
組織/準備
3コリドー
3コリドー
3コリドー
3
3
3
12 m
12 m
12 m
4
4
4
トラック間の距離
スタート
クラシカルトラック
フィニッシュ
幅(最小)
コリドーの数
トラックの数
パシュートスタート
コリドー中央に4 コリドー中央に4 コリドー中央に4
シットスキー
のみ
シットスキー
+ 立位
立位のみ
クラシカル
走法
クラシカル +
フリー
フリー走法
3 m
9 m
9 m
理想ラインの3
トラック
サイドに2ト
ラック
サイドに1ト
ラック
コース
幅(最小)
クラシックトラック
トラック間の距離
最小1.2 m
スタート
幅(最小)
6 m
14 m
14 m
組織/準備
3コリドー
3コリドー
3コリドー
4
4
0
クラシカルトラック
フィニッシュ
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
64
12 m
12 m
12 m
コリドーの数
4
3
3
トラックの数
コリドー中央に
4
幅(最小)
4(フィニッシュコリドーの両側
に2、コリドー間に2)
322.3
エントリー - 選手交代
322.3.1
IPCNS313.4に従った選手交代は、パシュート競技の前半の前のみ可能である。
322.4
スタート順とスタート手順
322.4.1
パシュートスタート手順が使用されなければならない(IPCNS315.4条を参照)。
322.5
計時およびリザルト:IPCNS316/317条を参照。
322.5.1
周回遅れの規則は通常通り適用される。周回遅れのスキーヤーについては、IPCN
S343.14.1を参照。
322.5.2
困難な気象条件下では、ジュリーはスタートの延期または競技の中止を決定で
きる。中止の場合は、前半のレースのリザルトが最終リザルトとなる。
322.6
ジュリーと抗議
特定の規則はない。
323
スプリント競技
323.1
定義
クロスカントリースキースプリント競技は、インターバルスタート競技として
の予選ラウンドで開始される(計算されたタイムによる順位)。予選後、予選
を通過した選手はパシュートスタートによる異なる形式のヒートを使用したス
プリント決勝に参加し(IPCNS315.4条)、フィニッシュ/実時間の順で最終順
位が決定される。(IPCNS317条)
距離:
LW 10-12
女子
800 m
LW 10-12
男子
800 m
LW 2-9
女子
1.2 km
LW 2-9
男子
1.2 km
B1-3
女子
1.2 km
B1-3
男子
1.2 km
コース
男子 + 女子
ループ
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
シットスキー
立位
800m
1.2 km
1
1
65
323.1.1
スプリント競技のカテゴリーは、男女別にLW 10-12、LW 2-9、B 1-3である。
323.2
コースとスタジアム
323.2.1
WCHとPWGの基準。WCでは、ジュリーは必要に応じて変更できる。
スプリント
シットスキー
のみ
シットスキー
+ 立位
立位のみ
クラシカル
走法
クラシカル
+ クラシカ
ル
クラシカル
走法
コース
幅(最小)
6m
6 m
6 m
2~3トラック
2~3トラック
2~3トラック
最小1.2 m
最小1.2 m
最小1.2 m
幅(最小)
12 m
12 m
12 m
組織/準備
6コリドー
6コリドー
6コリドー
6
6
6
12 m
12 m
12 m
コリドーの数
4
4
4
トラックの数
コリドー中央
に4
コリドー中央
に4
コリドー中央
に4
シットスキー
のみ
シットスキー
+ 立位
立位のみ
クラシカル
走法
クラシカル
+ フリー
フリー走法
6m
12 m
9 m
サイドに2ト
サイドに1ト
ラック
ラック
クラシックトラック
トラック間の距離
スタート
クラシカルトラック
フィニッシュ
幅(最小)
スプリント
コース
幅(最小)
クラシックトラック
トラック間の距離
2~3トラック
最小1.2 m
スタート
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
66
幅(最小)
12 m
14 m
14 m
組織/準備
3コリドー
3コリドー
3コリドー
クラシカルトラック
4
4
0
幅(最小)
12 m
12 m
12 m
コリドーの数
4
3
3
フィニッシュ
4(フィニッシュコ 4(フィニッシュコ
トラックの数
コリドー中央
リドーの両側に2、 リドーの両側に2、
に4
コリドー間に2)
323.2.2
コリドー間に2)
予選ラウンドに使用されるコースと決勝ヒートに使用されるコースは同じであ
るべきである。
323.2.3
コースには、追い越しが可能な幅と長さのある直線区間がなければならない。
323.2.4
走法:クラシカルまたはフリー(IPCノルディックスキースポーツ技術委員会に
よって決定される。310.3.2.1条も参照)。
フリー:LW 2-9/B 1-3では、可能なときには、コース全体のサイドに沿って1つ
のトラックが設置されるものとする。
LW 10-12によっても使用されるコース部分には、コースのサイドに沿って2ト
ラックが設置されるべきである。
323.2.5
すべての競技者に等しい条件となるように、コースは十分な幅(6~12 m)が
なければならず、急カーブがあってはならない。
323.2.6
フィニッシュ
クラシカル走法では、4トラックを備えた4コリドーがあるものとする。
フリー走法では、3コリドー(幅4 m)があるものとする。シットスキーヤーの
場合、コリドーは2つのクラシックトラックに分けられるものとする。ジュ
リーは、必要に応じてフィニッシュのレイアウトを変更できる。
323.3
エントリー - 選手交代
323.3.1
選手交代は、IPCNS 313.4条に従って、予選まであれば可能である。
323.3.2
交代選手のスタート位置は、ジュリーによって決められる。
323.3.3
WCHとPWGでは、スタートリストの作成には、カテゴリーごとに少なくとも5名
の選手が必要である。WC以下では、1つのカテゴリーの選手が5名未満の場合で
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
67
もスタートリストを作成できる。
323.4
スタート順とスタート手順
323.4.1
予選
321.4.1
インターバルスタート手順が使用されなければならない(IPCNS315.2条を参
照)。スタート間隔は15~30秒とする。
323.4.1.2
2周する場合は、インターバルブロックスタートを使用して、数名の選手が同
時にスタートしてもよい。1ブロックの選手の数はジュリーが決定する。
323.4.1.3
ブレーカールール:IPCNS317条を参照。
323.4.2
決勝ヒート(準々決勝、準決勝、および決勝)
323.4.2.1
PWG、WCH、およびWCでは、ヒートは準決勝から始まり、他の競技大会では主催
者によって決定される。
323.4.2.2
ヒートでの選手の割り振りは、予選ラウンドでのフィニッシュ順によって決定
される。
カテゴリー
LW
フィニッシュする
選手数
準決勝の選手
13以上
6
9 - 12
4
決勝の選手
数
ヒート1) 1、4、5、8、9、12
ヒート2) 2、3、6、7、10、11
6
ヒート1) 1、4、5、8
ヒート2) 2、3、6、7
6
7 または 8
準決勝なし
6
5 または 6
準決勝なし
4
準決勝なし
フィニッ
シュする選
手数 - 1
4* または 3*
B
ヒート
数
9以上 4
4
7 または 8
3
5 または 6
4* または 3*
ヒート1) 1、4、5、8
ヒート2) 2、3、6、7
ヒート1) 1、4、6
ヒート2) 2、3、5
4
4
準決勝なし
4
準決勝なし
フィニッ
シュする選
手数 - 1
* 325.3.3に従って、WC以下にのみ適用される。
323.4.2.3
PWGとWCHでは、ヒート用の新しいビブとスタートリストのコピーが同時に渡さ
れなければならない。ビブは、予選順位に従って割り当てられる。
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
68
選手は、決勝でも同じビブを着用する。
323.4.2.4
スタートレーン:
クラッシックスタイル:6トラック。トラックごとに1名の役員がスタート手順を
管理する。
フリー走法:最小3レーン(幅4 m)。レーンごとに2名の役員がスタート手順
を管理する。
323.4.2.5
LW選手は、自分の責任で正しい時間に出発する。役員は、役員の手に取り付け
られたステッカーで、正確なスタート時間を選手に示す。Bクラスの選手は、
スタートできるまで役員によって保持される。
323.4.2.6
選手がビンディングでスタートラインを横切ることができるように、スタート
時計にはスタート時間のすべての数字が表示されなければならない。
323.4.2.7
競技者は、スタートラインから最初の30~50mの間は、コリドーまたはマーク
されたコリドー内のトラックを変更できない。
323.4.2.8
パシュートスタートのスタート時間(%):
各選手のスタート時間は、カテゴリー/性別ごとの予選ラウンドの勝者の最終
計算タイムに基づく。(LW 10-12、LW 2-9、B1-3)。
IPCNS316.6.2条を参照。
323.4.2.9
スプリント決勝で複数の選手(同じパーセンテージ)が同時にスタートする場
合、スタート位置(レーン選択)は以下に従って決められる。
 準決勝 - 予選順位が使用される。
 決勝 - まず準決勝での順位、次に予選での順位が使用される。
323.4.2.10 ヒートで不正スタートがあった場合、競技者は競技を中止しなければならない。
競技者はこれらの決勝または準決勝ヒートの最下位となる。
323.5
計時およびリザルト:IPCNS316/317条を参照。
323.5.1
12名の競技者によるスプリント競技の準決勝では、リザルトリストは以下のよ
うになる。
* 13位~最下位:すべての選手は予選ラウンドでの順位に基づいて割り当てら
れる。
* 7位~12位:決勝に進出できなかったすべての選手は、準決勝と予選ラウン
ドの順位に基づいて割り当てられる。
* 1位~6位:決勝でのフィニッシュ順に基づく。
競技者数が異なるスプリント決勝についても同じ原則が適用される。
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
69
323.5.2
各ヒートで競技者がスタートしなかった場合、または、コースを完走しなかっ
た場合、競技者はこれらの準決勝/決勝で最下位となる。
同じラウンドで不正スタート、DNS、および/またはDNFがあった場合、順位は、
DNF、不正スタート、DNSとなる。
323.6
ジュリーと抗議
323.6.1
PWG、WCH、およびWCでのスプリントヒートでは、最低3名のジュリーメンバー
(TDを含む)の全一致の決定がジュリーの決定となる。
323.6.2
連続的にヒートを実行するという時間的制約により、準々決勝と準決勝中の抗
議を許すことは不可能である。抗議は決勝の後でのみ受理される。
323.6.3
準々決勝および準決勝中は、 IPCNS226.7条は適用されない。
323.6.4
妨害によって失格になった場合、妨害した選手は最終リザルトリストには記載
されない。妨害によって別の選手が次のラウンドに進めなかった場合、妨害さ
れた選手は次のラウンドに進むことが許される。この規則は、妨害が意図的で
あった例外的な事例でのみ適用される。
323.6.5
妨害は、競技の中止(関連するヒートと関連するラウンドの最後の順位が競技
者の順位になる)と書面による譴責によって制裁されることがある。
324
リレー競技
324.1
定義
324.1.1
PWGとWCHでは、1つのリレー競技に各国が1チームをエントリーできる。選手は1
つのリレー競技にのみ参加できる。その他の競技大会では、ジュリーは1か国に
つき複数のチーム、多国間複合チーム、および1名の選手の複数のリレー競技へ
の参加を決定できる。選手は1つの競技大会で複数のチームで出場することはで
きない。
距離:
324.1.2
混合リレーとオープンリレー
4x 2.5 km
第1レッグ:2.5km クラシカル
シットスキーコース
2.5km
第2レッグ:2.5km フリー
立位コース
2.5km
第3レッグ:2.5km クラシカル
シットスキーコース
2.5km
第4レッグ:2.5km フリー
立位コース
2.5km
混合リレー:各レッグの選手の個人パーセンテージを合計し、女子選手につい
てはレッグあたり18%減らし、シットスキー選手についてはレッグあたり12%減
らして計算し(女子シットスキー選手:-30%)、各チームの合計パーセンテー
ジが330%以下でなければならない。少なくとも1名の女子が参加しなければな
らない。
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
70
324.1.3
オープンリレー:各レッグの選手の個人パーセンテージを合計し、女子選手に
ついてはレッグあたり18%減らし、シットスキー選手についてはレッグあたり1
2%減らして計算し(女子シットスキー選手:-30%)、各チームの合計パーセン
テージが370 %以下でなければならない。
324.1.4
各チームは、2、3、または4名の選手で構成できる。可能なチーム編成の例に
ついては、「リレーチームの編成例」を参照すること。
324.2
コースとスタジアム
324.2.1
WCHとPWGの基準。WCでは、ジュリーは必要に応じて変更できる。
リレー距離は、それぞれ2.5 kmの2つの代替コースに基づく。各コースが2回使
用され、レース全体の合計距離は10 kmとする。第1ステージと第3ステージは
クラシカル走法(C)で、第2ステージと第4ステージはフリー走法(F)で行わ
れる。
シットスキー
のみ
シットスキー
+ 立位
立位のみ
クラシカル
走法
クラシカル
+ フリー
フリー走法
3m
9-12 m
6-9 m
クラシックトラック
2トラック
サイドに2ト
ラック
サイドに1ト
ラック
トラック間の距離
最小1.2 m
最小1.2 m
リレー
コース
幅(最小)
スタート
幅(最小)
9 - 12 m
組織/準備
矢じり形スター
トグリッド
クラシカルトラック
トラック間の距離
5 または 7
1.5 m
フィニッシュ
幅(最小)
コリドーの数
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
12 m
3
71
トラックの数
324.2.2
4(フィニッ
シュコリドー
の両側に2、コ
リドー間に2)
第1リレーレッグの長さは、スタジアムのレイアウトに応じて、他のレッグから
+/- 5%相違してもよい。
324.2.3
クラシカル走法
原則として、コースは2トラックで準備され、シットスキー競技のためのホモロ
ゲーションが行われる。
324.2.4
フリー走法
コースは可能限り広く(幅6~9m)準備されるものとする。1つのトラックはコー
ス全体のサイドに沿って設置されなければならない。
324.3
エントリー - 選手交代
324.3.1
実際に競技する競技者の氏名とスタート順が団長会議の2時間前までに主催者
に届けられなければならない。PWGとWCHでは、遅延エントリーは許されない。
その他の競技大会では、ジュリーが遅延エントリーに関する決定を下す。
324.3.2
選手交代は、IPCNS 313.4条に従って可能である。
324.3.3
選手交代の場合、チームはスタート位置を失い、フィールドの最後からスター
トしなければならない。フィールドの最後のスタート順は、当初のスタート順
と同じである。当初のスタート位置は空白とされる。
324.4
スタート順とスタート手順
324.4.1
マススタート手順が使用されなければならない(IPCNS315.3条を参照)。
324.4.2
スタート番号がチームに割り当てられる(修正パーセンテージを使用して:LW 1
0-12は第1レッグでスタートする選手のマイナス12%、女子はマイナス18%)。
パーセンテージの高い選手から若いビブ番号が割り当てられる。複数の選手の
パーセンテージが同じ場合には、IPCNSポイントが低い選手に若いビブ番号が
割り当てられる。
324.4.3
非公式チームは、最も不利なスタート位置にすべきである。
324.4.4
色:各リレーレッグのスタート番号には、それぞれ異なる色が使用されるもの
とする。PWG、WCH:第1レッグ=赤、第2レッグ=緑、第3レッグ=黄、第4レッ
グ=青。
324.4.5
リレー中継ゾーン
リレー中継ゾーンは、明確にマーキングされ、ロープで区切られ、スタートお
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
72
よびフィニッシュの近くの平坦な地点または穏やかな上り斜面に位置すべきで
ある。
324.5
リレー中継
324.5.1
前の走者の全身が中継ゾーンのフィニッシュラインを越えた時点で、次の走者
がスタートできる。
B 1-3競技者は、スタートできる時点まで進行係に保持されるものとする。
進行係は、前の走者を中継ゾーンの外へ誘導して、次の走者の邪魔にならない
ようにするものとする。
324.5.2
リレー競技でのフライングは、最終リザルトに最低30秒のタイムペナルティを
加えることによって制裁されるものとする。(ジュリーが決定する)。
324.6
計時とリザルト
324.6.1
コースの個々のレッグ中間タイム(実時間)は、競技者が中継ラインを越えた
時点で計測される。これは次の走者のスタート時間でもある。
324.6.2
リレーチームの合計タイムは、スタートから最終走者がフィニッシュラインを
通過するまでの経過時間である。競技者が最後のリレーレッグをフィニッシュ
した順序でリザルトリストが決まる。リザルトが記録され、実際の時間で表示
される(IPCNS317条)。
324.6.3
周回遅れの規則は通常通り適用される。周回遅れのチーム/スキーヤーについて
は、IPCNS343.14を参照。
324.7
ジュリーと抗議
324.7.1
ジュリーは1名のメンバーを、マススタートとリレー中継を監督するリレーレ
フェリーに任命する。
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
73
325
バイアスロン競技
326
バイアスロンスプリント競技
326.1.
定義
バイアスロンスプリント競技では、インターバルスタート、2つの射撃ステー
ジ、および3つのスキーループを使用する。ミスショット1回につき150メート
ルのペナルティループ1回が課せられる。
距離:
LW 10-12
女子
6 km
LW 10-12
男子
7.5 km
LW 2-9
女子
6 km
LW 2-9
男子
7.5 km
B1-3
女子
6 km
B1-3
男子
7.5 km
コース
シットスキー
立位
女子
2.0 km
2.0 km
男子
2.5 km
2.5 km
3
3
ループ
326.2
コースとスタジアム
326.2.1
WCHとPWGの基準。WCでは、ジュリーは必要に応じて変更できる。
シットスキー
のみ
シットスキー
+ 立位
クラシカル
走法
クラシカル +
3 m
9 m
6-9 m
クラシックトラック
理想ラインの2
トラック
サイドに2ト
ラック
サイドに1ト
ラック
トラック間の距離
最小1.2 m
BTスプリント
フリー
立位のみ
フリー走法
コース
幅(最小)
シューティングレンジ
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
74
シューティングレーン
12 B / 12 LW
( WC 10 B / 10 LW)
ペナルティループ
ペナルティループの長さ 150 m(立位) / 100m(座位)
スタート
幅(最小)
3 m
5 m
4 m
組織/準備
1コリドー
1コリドー
1コリドー
1
1
0
12 m
12 m
12 m
3
3
3
クラシカルトラック
フィニッシュ
幅(最小)
コリドーの数
4(フィニッシュコリドーの両側に2、コリドー間
に2)
トラックの数
326.3
エントリー - 選手交代
326.3.1
すべてのエントリーと選手交代は、 IPCNS規則313に従わなければならない。
326.4
スタート順とスタート手順
4.1
インターバルスタート手順が使用されなければならない(IPCNS315.2条を参照)。
326.5
計時およびリザルト:IPCNS317条を参照。
327
バイアスロンミドル競技
327.1
定義
バイアスロンミドル競技では、インターバルスタート、4つの射撃ステージ、お
よび5つのスキーループを使用する。ミスショット1回につき150メートルのペナ
ルティループ1回が課せられる。
距離:
LW 10-12
女子
10 km
LW 10-12
男子
12.5 km
LW 2-9
女子
10 km
LW 2-9
男子
12.5 km
B1-3
女子
10 km
B1-3
男子
12.5 km
コース
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
シットスキー
立位
75
女子
2.0 km
2.0 km
男子
2.5 km
2.5 km
5
5
ループ
327.2
コースとスタジアム
327.2.1
WCHとPWGの基準。WCでは、ジュリーは必要に応じて変更できる。
BTミドル
シットスキー
のみ
シットスキー
+ 立位
クラシカル
走法
クラシカル
3 m
9 m
6-9 m
理想ラインの
2トラック
サイドに2ト
ラック
サイドに1ト
ラック
+ フリー
立位のみ
フリー走法
コース
幅(最小)
クラシックトラック
トラック間の距離
最小1.2 m
シューティングレンジ
シューティングレーン
12 B / 12 LW
( WC 10 B / 10 LW)
ペナルティループ
ペナルティループの長
さ
150 m(立位) / 100m(座位)
スタート
幅(最小)
3 m
5 m
4 m
組織/準備
1コリドー
1コリドー
1コリドー
1
1
0
12 m
12 m
12 m
4
3
3
クラシカルトラック
フィニッシュ
幅(最小)
コリドーの数
トラックの数
4(フィニッシュコリドーの両側に2、コリドー間
に2)
327.3
エントリー - 選手交代
327.3.1
すべてのエントリーと選手交代は、IPCNS規則313条に従わなければならない。
327.4
スタート順とスタート手順
327.4.1
インターバルスタート手順が使用されなければならない(IPCNS315.2条を参照)。
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
76
315.2
327.5
計時およびリザルト:IPCNS317条を参照。 317
328
バイアスロンパシュート競技
328.1
定義
IPCNSバイアスロンパシュート(2日間)競技では、第1レース(同日ではない)
のリザルトを使用して、第2レースのスタートリストを作成する。第1レース後、
選出された選手は、IPCNSバイアスロンパシュートスタートの形式を使用して
第2レースを競う。フィニッシュ順によって第2レースのリザルトが決定する。
328.1.1
第1レース(予選)は、バイアスロンパシュートレースの1日前または数日前に行
われる。
バイアスロンスプリント競技形式(女子は6.0km、男子は7.5km)。IPCNS326条
を参照。
328.1.2
第2レース(決勝)
競技:第1レースでのカテゴリーごとの最上位選手。
決勝の選手の数は、クラスあたりで使用可能なシューティングレーン数に従っ
て決定される。第1レースでの競技者の最終リザルトが第1レースの勝者より3
0%以上劣る場合、その選手はパシュートの第2レースに出場できない。
距離:
LW 10-12
女子
10 km
LW 10-12
男子
12.5 km
LW 2-9
女子
10 km
LW 2-9
男子
12.5 km
B1-3
女子
10 km
B1-3
男子
12.5 km
コース
シットスキー
立位
LW + B
女子
2.0 km
2.0 km
LW + B
男子
2.5 km
2.5 km
5
5
ループ
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
77
328.1.3
特定の条件下では、ジュリーはパシュートの代わりに通常のバイアスロン中距
離レース(女子は10km、男子は12.5km)を手配するように決定できます。
328.1.4
参加者数:カテゴリーごとの標的数の最大2倍。
328.2
コースとスタジアム
BTパシュート
シットスキー
のみ
シットスキー
+ 立位
立位のみ
クラシカル
走法
クラシカル
+ フリー
フリー走法
6 m
12 m
9 m
2~3トラック
サイドに2ト
ラック
サイドに1ト
ラック
コース
幅(最小)
クラシックトラック
トラック間の距離
最小1.2 m
シューティングレンジ
シューティングレーン
12 B / 12 LW
( WC 10 B / 10 LW)
ペナルティループ
150 m(立位) / 100 m(座位)
ペナルティループの長さ
9 m
ペナルティループの幅
スタート
幅(最小)
9 m
9 m
9 m
組織/準備
2コリドー
2コリドー
2コリドー
2
2
0
12 m
12 m
12 m
4
3
3
クラシカルトラック
フィニッシュ
幅(最小)
コリドーの数
トラックの数
328.3
328.4
4(フィニッシュコリドーの両側に2、コリドー間
に2)
ビブ番号:ビブ番号はスタート順に従う。
シューティングレンジ:12 LW / 12 B シューティングレーン(WC 10 LW / 10 B)
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
78
328.4.1
レーン割り当て:LW選手にはレーン割り当てはない。
Bクラス選手については、IPCNS328.10.1条が適用される。
328.5
スタートレーン:レーンごとに最低3名の役員がスタート手順を管理する。
328.5.1
LW選手は、自分の責任で正しい時間に出発する。
役員は、役員の手に取り付けられたステッカーで、正確なスタート時間を選手
に示す。Bクラス選手は、スタートできるまで、役員によって保持される(役員
の手を選手の肩に置く)。
328.5.2
選手がビンディングでスタートラインを横切ることができるように、スタート
時計にはスタート時間のすべての数字が表示されなければならない。
スタート手順は、ビデオで説明されなければならな
い。
328.5.3
BTパシュートスタートのスタート時間(%):
各選手のスタート時間は、カテゴリー/性別ごとの第1レースの勝者の滑走タイ
ムから計算される。(LW 10-12、LW 2-9、B1-3)。
バージョンA:
スタート時間は、第1レースの基本タイムを5倍して3で割り、デルタ時間を加え
て計算される。
ジュリーは、3分または4分の最大デルタ時間を使用し、第1レースから決勝レー
スのリザルトまでの残りのデルタ時間を加えて、スタートリストを作成するこ
とを決定できる。
バージョンB:
スタート時間は、第1レースの基本タイムを5倍して3で割ることによって計算さ
れる。デルタ時間は加算されない。
IPCノルディックSTCが、どちらのバージョンを使用す
るかを決定する。
328.6
第2レースのフライング:
選手がスタートラインに戻って、再びスタートラインを通過しなかった場合、
最低30秒(ジュリーの判断)の時間ペナルティが競技の最後に課せられる。こ
のようにすることによって、選手が他の選手を妨害しないようにする。スター
トラインに戻るときに妨害が発生した場合、競技者は競技を中止しなければな
らず、この第2レースの最下位にランキングされる。
328.7
ミスショット1回あたりのペナルティ:ペナルティループ80m
328.8
リザルト(実時間でのフィニッシュ順):IPCNS317条を参照。
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
80
328.9
最終リザルトリストに従って、WCポイントが与えられる。
329
バイアスロンスプリントパシュート競技
329.1
定義
IPCNSバイアスロンスプリントパシュートでは、競技はインターバルスタートに
よる第1レース(予選)から始まる。第1レース後、選出された選手は、IPCNSバ
イアスロンパシュートスタートの形式を使用して第2レース(決勝)を競う。ど
ちらのレースも同日に行われる。
困難な気象条件下、または技術的問題がある場合には、ジュリーは第2レースの
スタートを延期するか、中止を決定できる。中止になった場合、競技の第1レー
スのリザルトが最終リザルトとなり、第1レースのリザルトに従ってWCポイント
が授与される。
BTスプリントパシュート競技のカテゴリーは、次のとおりである。男女別にLW
10-12、LW 2-9、B 1-3である。
距離:
LW 10-12
女子
2.4 km
LW 10-12
男子
2.4 km
LW 2-9
女子
3.6 km
LW 2-9
男子
3.6 km
B1-3
女子
3.6 km
B1-3
男子
3.6 km
コース
シットスキー
立位
800m
1.2 km
3
3
男子 + 女子
ループ
329.2
コースとスタジアム
BTスプリントパシュート
シットスキー
のみ
シットスキー
+ 立位
立位のみ
クラシカル
走法
クラシカル
+ フリー
フリー走法
6 m
12 m
9 m
コース
幅(最小)
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
81
クラシックトラック
トラック間の距離
2~3トラック
ドに2トラック イドに1トラック
最小1.2 m
シューティングレンジ
シューティングレーン
12 B / 12 LW
( WC 10 B / 10 LW)
ペナルティループ
80 m(オーバル)
ペナルティループの長さ
9 m
ペナルティループの幅
スタート
幅(最小)
9 m
9 m
9 m
組織/準備
2コリドー
2コリドー
2コリドー
2
2
0
12 m
12 m
12 m
4
3
3
クラシカルトラック
フィニッシュ
幅(最小)
コリドーの数
トラックの数
4(フィニッシュコリドーの両側に2、コリドー
間に2)
コースには、追い越しが可能な幅と長さのある直線区間がなければならない。
予選ラウンドに使用されるコースと決勝に使用されるコースは、原則として同
じでなければならない。
決勝:3ラップ/2シューティングラウンド/ペナルティループ(80m)
329.3
第1レース(予選)
329.3.1
30秒間隔のインターバルスタート手順が使用されるものとする。IPCNS315.2条を
参照すること。
329.3.2
スタート順:スタートリストの作成は、IPCNSポイントに従う。IPCNS314.5条を
参照すること。
329.3.3
コーストスタジアム:IPCNS325.2条を参照CCスプリント
LW 10-12:800m (+/- 200m)
329.3.4
3ラップ
2 シューティングラウンド
LW 2-9 / B1-3:1200m (+/- 400m) 3ラップ
2 シューティングラウンド
シューティングレンジ:12 LW / 12 B シューティングレーン(WC 10 LW / 10 B)
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
82
329.3.5
シューティングレーン割り当て:
 LWクラスの選手は、シューティングレーンを自由に選ぶことができる。
 競技での射撃のためにレンジに入ったBクラスの選手は、使用可能な
レーンのうち最も遠いレーンを使用しなければならない。ほとんどの
場合、これはレンジ内の前の選手のすぐ左側のレーンだが、前の選手
が際左端のレーンを使用している場合を除く。
329.3.6
ミスショット1回あたりのペナルティ:20秒の時間ペナルティ。
329.3.7
リザルト(計算されたタイム):IPCNS317条を参照。
329.4
第2レース(決勝)
329.4.1
構成:第1レースでのカテゴリーごとの最上位選手。
第1レースの最終リザルトが第1レースの勝者より30%以上遅れていない、カテ
ゴリーごとのすべての選手は、第2レースに参加できる。選手の数が使用可能
なシューティングレーンの1.5倍を超えている場合、ジュリーは選手数を減ら
すことができる。
329.4.2:
決勝でのビブ番号:決勝では新しいビブ番号が配布されるものとする。決勝で
カテゴリー内で最初にスタートする選手には、ビブの最後の桁として1が割り
当てられ、2番目にスタートする選手には2が割り当てられ、以下同様である。
(21、22、23、...)。
スタート時間が同じ場合、第1レースのリザルトが良かった選手に若いビブ番
号が割り当てられる。
329.4.3
コース
LW 10-12:800m (+/- 200m)
3ラップ
2 シューティングラウンド
LW 2-9 / B1-3:1200m (+/- 400m) 3ラップ
2 シューティングラウンド
329.4.4
B)
シューティングレンジ:12 LW / 12 B シューティングレーン(WC 10 LW / 10
329.4.5
レーン割り当て:決勝でのLWクラスの選手へのレーンの割り当ては、ビブ番号
に従う。(WC:LWの選手は決勝ではレーンを自由に選ぶことができる)。
329.4.6
スタートレーン:レーンごとに最低3名の役員がスタート手順を管理する。
329.4.7
LW選手は、自分の責任で正しい時間に出発する。
役員は、役員の手に取り付けられたステッカーで、正確なスタート時間を選手
に示す。Bクラス選手は、スタートできるまで、役員によって保持される(役
員の手を選手の肩に置く)。
329.4.8
選手がビンディングでスタートラインを横切ることができるように、スタート
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
83
時計にはスタート時間のすべての数字が表示されなければならない。
スタート手順は、ビデオで説明されなければならない。
329.4.9
BTスプリントパシュートスタートのスタート時間:
各選手のスタート時間は、カテゴリー/性別ごとの第1レースの勝者の滑走タイ
ムから計算される。(LW 10-12、LW 2-9、B1-3)。
IPCNS316.6.3条を参照すること。
329.4.10
第2レースでのフライング:
選手がスタートラインに戻って、再びスタートラインを通過しなかった場合、
最低30秒(ジュリーの判断)の時間ペナルティが競技の最後に課せられる。こ
のようにすることによって、選手が他の選手を妨害しないようにする。スター
トラインに戻るときに妨害が発生した場合、競技者は競技を中止しなければな
らず、この第2レースの最下位にランキングされる。
329.4.11
ミスショット1回あたりのペナルティ:ペナルティループ80m
329.4.12
リザルト(実時間/フィニッシュ順):IPCNS317.1.1条を参照。
329.5
ジュリーと抗議
PWG、WCH、およびWCでのバイアスロン中距離1日目のパシュートでは、最低3名
(TDを含む)のジュリーメンバーの全員一致の決定がジュリーの決定となる。
抗議は、予選レース後と決勝後に行うことができる。
妨害は、競技の中止(競技者は最下位になる)と書面による譴責によって制裁
されることがある。
330
バイアスロン個人競技
330.1
定義
バイアスロン個人競技は、インターバルスタート、射撃4回、滑走5周回、ミス
ショット1回につき1分間の時間ペナルティが使用される。
距離:
LW 10-12
女子
12.5 km
LW 10-12
男子
15 km
LW 2-9
女子
12.5 km
LW 2-9
男子
15 km
B1-3
女子
12.5 km
B1-3
男子
15 km
コース
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
シットスキー
立位
84
LW + B
女子
2.5 km
2.5 km
LW + B
男子
3 km
3 km
5
5
ループ
330.2
コースとスタジアム
バイアスロン個人
シットスキー
のみ
シットスキー
+ 立位
立位のみ
クラシカル走
法
クラシカル
+ フリー
フリー走法
3 m
9 m
6-9 m
理想ラインの
2トラック
サイドに2ト
ラック
サイドに1ト
ラック
コース
幅(最小)
クラシックトラック
トラック間の距離
最小1.2 m
シューティングレンジ
シューティングレーン
12 B / 12 LW
( WC 10 B / 10 LW)
ペナルティループ
ペナルティループはない
ペナルティループの長さ
スタート
幅(最小)
3 m
5 m
4 m
組織/準備
1コリドー
1コリドー
1コリドー
1
1
0
12 m
12 m
12 m
4
3
3
クラシカルトラック
フィニッシュ
幅(最小)
コリドーの数
トラックの数
4(フィニッシュコリドーの両側に2、コリドー間
に2)
330.3
エントリー - 選手交代
330.3.1
すべてのエントリーと選手交代は、 IPCNS規則313条に従わなければならない。
330.4.
スタート順とスタート手順
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
85
330.4.1
インターバルスタート手順が使用されるものとする(IPCNS315.2条を参照)。
330.5
ミスショット1回あたりのペナルティ: 1分(計算されたタイムに加算される)
330.6
計時およびリザルト:IPCNS317条を参照。 317
331 バイアスロン規則
331.1
IPCNSバイアスロン競技は、10mのレンジで実施される。LWクラスは10mエアライ
フルを使用し、Bクラスは10m電子ブラインドシューティングシステムを使用する。
331.2
シューティングレンジ
シューティングレンジは、バイアスロン競技中にすべての射撃が行われる場所
である。
(レイアウトの詳細は、IPCノルディックスキー技術ドキュメントに記載されて
いる。)
331.2.1
全般
バイアスロンシューティングレンジは、スタジアムの中央エリアに位置しなけ
ればならず、標的と射座の両方が観客の大半から見えなければならない。レン
ジは平坦かつ水平でなければならず、ターゲットの左右と後ろが適切な安全保
護具で囲まれていなければならない。レンジに配置と構成は、トレール、スタ
ジアム、および周囲のエリアに関して厳格な安全対策を施して設定されなけれ
ばならず、現地の法律を順守しなければならない。射撃方向は、競技中の光の
条件を高めるために、一般に北向きにすべきである。
PWGおよびWCHのシューティングレンジは、Bクラスについては少なくとも12の
シューティングレーン、LWクラスについては12のシューティングレーンがなけ
ればならない。WCのシューティングレンジは、Bクラスについては少なくとも1
0のシューティングレーン、LWクラスについては10のシューティングレーンが
なければならない。
331.2.2
射撃距離
射座の前端から標的のラインまでの距離は、10m(+/- 20cm)でなければなら
ない。
331.2.3
入口と出口
練習と競技中、競技者は(標的に向かって)左側からレンジに入り、右側から
出なければならない。
331.2.4
入口と出口の境界
レンジの入り口と出口には、左側と右側のシューティングレーンから外側10m
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
86
に明確なマーキングがなければならない。これらのマーキングは、レンジの情
報禁止ゾーンの外端を示す。
331.2.5
射座
射座は、火線後方の、競技者が発着し、射撃を行うエリアである。ランプは突
き固められた雪で完全に覆われ、均一に滑らかに整えられていなければならな
いが、氷結していてはならず、競技中に競技者が使用するエリア全体が平坦で
なければならない。射座は、火線の前端から後方へ計測して、少なくとも幅10
mでなければならない。
LWとライフルサポートの土台を設置でき、Bシステムコントロールボックスを
設置できるように、射座の前端全体に沿って幅30cmの板がなければならない。
331.2.6
レベル
射座の表面と標的が設置される表面は、可能な限り同じレベルでなければなら
ず、射座と標的の間の地面(ウェル)より少なくとも30cm(現地の雪の状態に
よってはそれ以上)高くなければならない。
331.2.7
チーム、役員、およびメディアエリア
射座の後方には、射座の後端から計測して少なくとも幅6m、レンジの後方全体
に沿って伸びるエリアがなければならない。このエリアは通常、フェンスに
よって幅2mの3つのエリアに分けられる。
射座に続く前のゾーンは、LW選手のエアライフルを管理するチームスタッフ
(レンジのLWハーフ)と、Bクラス競技者が射撃を行っている間、このゾーン
で選手を待たなければならないガイド(レンジのBシステムハーフ)のために
確保される。このゾーンは、雪上にマーキングされなければならない。
中央ゾーンは、採点役員のために確保される。競技中に射撃結果を表示するス
コアボードは、LWレンジとBレンジの間のこのゾーンにも設置されるものとす
る。
後ろのゾーンは、メディアおよび/または認定されたオブザーバーが使用でき、
前の2つのゾーンからフェンスで区切られなければならない。
331.2.8
シューティングレーン
射座の前はシューティングレーンに分けられ、そこから一度に1名の競技者が
射撃を行う。レーンの幅は3.0mとするが、既存のバイアスロンレンジを使用す
るとき、またはスペースが限られている場合は、2.75mまで幅を縮小してもよ
い。
レーンの幅は両側を射座の前端から後端まで1.5mの距離で、雪面と同じレベル
になるように雪中に埋め込まれた赤色の板でマーキングしなければならない。
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
87
各レーンの両側は、ランプから標的まで旗、ポスト、または同様の用具でマー
キングして、レーンを明確に定義しなければならないが、射撃の邪魔にならな
いようにしなければならない。左右のレーンの外端と安全フェンスの始点また
はフェンスが接するバームの間の距離は少なくとも3mでなければならない。こ
の距離は、ランプから標的まで保たれなければならない。
331.2.9
シューティングマット
伏射と立射の両方について、射座上の各シューティングレーンの前方部分に
マットが設置されなければならない。マットは、200cm x 150cm、厚さ1~2cm
でなければならず、丈夫で滑らない表面の合成繊維または天然繊維製でなけれ
ばならない。
331.2.10
標的
バイアスロンの練習と競技で使用される標的には、紙製とメタル製の2種類が
ある。競技ではメタル標的のみが使用されるものとし、紙標的はライフルのゼ
ロイングのためにだけ使用されるものとする。練習では、紙標的とメタル標的
の両方を使用できる。
331.2.11
1つの競技の競技者全員について同じ種類の標的が使用されなければならない。
331.2.12
標的の整備
標的は、製造元の説明に従って十分に整備され、調整されていなければならな
い。
331.2.13
標的の配置
標的は、射座前端と平行に、水平な直線上に設置されなければならない。あら
ゆる方向で水平でなければならない。標的は、標的の中心の照準マークがレー
ンの幅の中央になるように設置されなければならない。標的は、シューティン
グレーンの直角線から2%以上横に逸れていてはならない。
標的の中央の高さは、標的の土台/火線のレベルから43cm(+/- 5cm)とする。
331.2.14
標的の背景
標的の背景は、地面から標的の上端から1mまで白色でなければならない。
331.2.15
LWクラスでは機械式標的を使用する。ヒットエリアは直径15mmとする。
照準エリア(黒点)は直径35mmとする。標的の照準エリアの周囲は白色とする。
IPCノルディックスキー技術委員会は、射撃結果の分析に基づいて、黒点の直
径を変更できる。変更は、各シーズン前に行われるものとする。
331.2.16
Bクラスでは、直径28.0mmの標的を使用する。IPCノルディックSTCは、射撃結
果の分析に基づいて、黒点の直径を変更できる。変更は、各シーズン前に行わ
れるものとする。
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
88
黒点への命中は、次のように登録されるもの
とする。


331.2.17
点灯(役員、ガイド、トレーナー、観客のため)
選手のイヤホンの信号音
ナンバリングとマーキング
シューティングレーンと対応する標的は同じ番号でなければならず、見やすく
なければならず、レンジの再右端のレーン/標的番号を1として、順に番号が付
けられる。
レーン番号は各レーンの左右と射座の前端、各標的の上に表示されなければな
らない。
射座の番号の大きさは、高さ20cm以上30cm以下、幅3cm以上でなければならな
い。射座の番号は、射撃中の選手を映すテレビ放送を妨げないように設置され
なければならない。
各標的の上の番号の大きさは、少なくとも高さ40cm、線の太さ4cmでなければ
ならず、標的のすぐ上に設置されなければならない。
331.2.18
ウインドフラッグ(風旗)
競技と公式練習では、最初の標的の右側から1レーン置きに射座から5mの位置
にウインドフラッグが設置されなければならない。
フラッグは、フラッグの上端が標的のカタンと同じレベルになるように、また、
標的までの照準ラインを妨げないように設置されなければならない。
331.2.19
ライフルラック(銃架)
競技および練習に参加するチームのエアライフル用に、レンジには十分な数の
ライフルラックが用意されていなければならない。
331.2.20
レンジのビデオカメラ
レンジの競技者とチームメンバー全員のすべての行為を完全に記録できるよう
に、シューティングレンジには1台以上のカメラが設置されなければならない。
331.3
ペナルティループ
ペナルティループが使用される競技では、ペナルティループはシューティング
レンジのすぐ後方に設置されなければならず、レンジの右端からペナルティ
ループの入り口までの滑走距離は60m以上あってはならない。ループは少なく
とも6mの幅がなければならない。ループの長さは、スプリントパシュートでは
80mとする。他のすべての競技(スプリント、個人、中距離、パシュート)で
は、ループは立位とBクラスでは長さ150m、座位クラスでは長さ100mとする
(可能な構成の場合)。長さはループの内周に沿って計測される。開口部は少
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
89
なくとも15mの長さでなければならない。ペナルティループは、競技者が入口/
出口を見逃さないように、Vボードを互いに十分に近づけて設置することに
よってマーキングされなければならない。
ペナルティループは、競技者がペナルティループに入らなければならないとき
に、コースとペナルティループ間の追加の距離を滑走する必要がないように、
平坦なエリアに設置されなければならない。
331.4
射撃用具規則
331.4.1
Bクラス射撃システムは組織委員会によって準備されなければならない。LWク
ラスの選手は、自分のライフルを準備する責任がある。
331.4.2
10mエアライフルの仕様
バイアスロンエアライフルは、通常の外観で、5発または1発クリップを持つ任
意の種類の圧縮空気またはガス式ライフルとし、以下の仕様に従うものとする。
a) エアライフルシステムの全長は、メカニズムの後端から銃口まで計測して、
850mmを超えてはならない。
b) 照星は銃口を越えて伸びていてはならない。
c) トリガーの重さは0.5kg(500グラム)に設定されなければならない。
331.4.2.1
照準器(LWクラスの場合)
1.
強制レンズをライフルやらライザーなどに装着してはならない。射手は
矯正眼鏡を着用してもよい。
2.
レンズまたはレンズシステムを含んでいない照準器は許可される。整色
フィルター(カラー)をライザーの穴に装着することができる。
3.
テレスコープをライフルに装着することは禁じられている。
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
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4.
拡大レンズ以外のプリズムまたはミラーは、左目で見る右利きの射手、
またはその逆の場合に使用することができる。
331.4.3
視覚障害(Bクラス)射撃システムの仕様
視覚障害競技で使用されるバイアスロンライフルは、一対のイヤホンを通じて
選手に音でフィードバックを与える照準システムで構成された電子ライフルと
する。寸法仕様とライフルアセンブリの特性は、エアライフルと同じとする。
視覚障害射撃用の射撃システムは、STCの認可を受けなければならない。
認可済みのシステム:
EKO AIMS B - 射撃システム
331.4.3.1
すべてのBシステムライフルのトリガーの重さは0.5kg(500グラム)に設定さ
れるものとする。
331.4.3.2
IPCノルディックスキーSTCは、現行の射撃システムと同等以上とみなされ、実
績のある別の射撃システムを認可できる。このシステムは、その後評価され、
適切であれば、スポーツフォーラムで採用される。
331.4.3.3
IPCノルディックスキーSTCは、主催者の射撃システムに匹敵するBクラス用の
個人ライフルの使用を許可できる。
331.4.4
ライフル検査
個人ライフルは正式練習と競技の前のゼロイング時にチェックを受け、マーク
が付けられなければならない。
チェックを受けていないライフルを競技で使用することはできない。
331.5
練習およびゼロイング
331.5.1
全般
競技者とチームスタッフには、競技の準備をする機会と設備が与えられなけれ
ばならない。その目的のために、主催者は競技の前に、非公式および公式練習
時間、スキーテスト設備、ライフルのゼロイング機会、および競技者のウォー
ムアップ機会を提供しなければならない。
331.5.2
公式練習
公式練習(競技の前日)での射撃練習は、可能な場合、競技日と同じ時間に設
定されなければならない。練習は、競技日のゼロイング時間と同じ時間に開始
され、紙標的のみが使用され、割り当てられたシューティングレーンで行われ
る。25分後から練習時間の終わりまで、メタル標的が使用され、シューティン
グレーンを自由に選ぶことができる。主催者は、可能な場合、自由時間にも紙
標的を準備しておかなければならない。
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
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331.5.3
ライフルのゼロイング
競技の開始前に、競技者全員に個人ライフルをゼロイングする機会、または主
催者によって提供されたライフルをテストする機会がレンジにおいて45分間与
えられなければならず、最初のスタートの1時間前に開始され、最初のスター
トの10分前までに終了しなければならない。Bクラス選手の各「試射」は、5発
または2分間に制限される。
参加選手が少数の場合、または気象条件によっては、ジュリーはゼロイングの
時間を短くすることができる。
バイアスロンスプリントパシュート競技では、選手は決勝の前に再びゼロイン
グを行う権利を与えられなければならない。決勝前のゼロイング時間は、最小
20分、最大30分である。
331.5.3.1
ライフルのゼロイングはレンジだけで行われ、紙標的だけが使用される。ゼロ
イング中に紙標的を交換しなければならない場合、交換に要する時間はゼロイ
ングに割り当てられた時間から差し引かれない。
331.5.3.2
ゼロイングの紙標的の位置
ゼロイングのための紙標的は、レベルと射撃ポイントからの距離が競技用標的
と同じになるように設置されなければならない。
331.6
射撃規則
331.6.1
全般
練習および競技中のすべての射撃はシューティングレンジで行われる。競技で
は、競技者は競技のコースの必要な各セクションを完了した後で射撃を行うも
のとする。
各競技者は各射撃ラウンドで射撃位置で停止しなければならず、1ラウンドに
つき5発すべてを撃たなければならない。
LWクラスでは、選手が選んだレーンで、またはTDの指示に従って割り当てられ
たレーンで、チームスタッフがライフルとサポートを渡さなければならない。
シューティングマットとの間でライフルを移す際、ライフルはアンロードされ
ていなければならない。(331.8.1も参照)
331.6.2
シューティングレーンの選択
パシュートスタートについては、IPCNS328.1.3.6を参照すること。
個人競技:
LWクラス:個人競技では、選手はレーンを自由に選ぶことができる。
Bクラス:個人競技では、競技中に射撃のためにレンジに入場した選手は、使
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
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用可能なレーンのうち最も遠いレーンから順に使用しなければならない。ほと
んどの場合、これはレンジ内の前の選手のすぐ左側のレーンだが、前の選手が
際左端のレーンを使用している場合を除く。
331.6.3
Bクラスの競技者が使用可能なシューティングレーンに誘導されたら、レース
ガイドは射座の後方のマークされたラインの後ろに下がるものとする。
331.6.4
シューティングレンジでは、ガイドはスキーガイドの目的以外で選手に話しか
けることはできない。
331.6.5
Bクラスで使用されるすべての拡声装置は、シューティングレンジ内で使用す
ることはできない。
331.6.6
シューティングレンジは「待機ゾーン」である。
331.6.7
射撃位置
すべてのIPCNSバイアスロン競技では、
LW 2-9およびB 1-3の選手は腹臥位で射撃を行う必要がある。
LW 10-12の選手は、腹臥位と座位のどちらでも自由に選ぶことができる。
腹臥位では、競技者は以下に従わなければならない。ライフルが接触してよい
のは、両手、肩、および頬のみである。ライフルを支持している腕の手首の下
側は、地面(雪面)から明らかに離れていなければならない。
他方の腕は、肘から最大10cmの長さまで地面に接触してもよい。
腹臥位では、サポート(パッドやクッションなど)は使用できない。
座位での射撃の場合、肘がスレッジまたは身体に触れていてもよい。肘が触れ
る表面に最大2cmの厚さの圧縮性材料を張り付けてもよい。肘が接触する表面
にくぼみをつけることはできない。接触面やクッションに穴をあけることは許
されない。
競技者は、ライフルの銃口が火線上にあることを確認しなければならない。
331.6.8
スキーを外すことの禁止
練習とゼロイングも含め、射撃中に片方または両方のスキーを外したり、ス
キーの下に物を置いたりすることは禁止されている。
331.6.9
シューティングレーンでの位置
競技者は、射撃中、身体や用具の一部がシューティングレーンの外端を示す1.
5mの赤いラインまたはそれらの境界線の延長線からはみ出さないようにしなけ
ればならない。
一般に、スティックを外す必要はない。スティックが他のレーンにはみ出す場
合は、役員がスティックを外すように選手に告げることがある。
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331.6.10
警告
射撃位置またはシューティングレーンでの位置が規則に従っていないことをレ
ンジ役員によって警告された競技者は、ただちに修正しなければならない。
331.7
射撃補助具
331.7.1
射撃スリングの使用
射撃スリングの使用は許される。
331.7.2
LWクラス5/7および6/8のライフルサポート
クラスLW 5/7および6/8の選手は、ライフルサポートを使用してもよい。競技
中に使用されるサポートは、IPCNSによって提供される。選手が自分のサポー
トを使用することは許されない。例外として、LW 5/7クラスでのみ許される。
LW 5/7の選手が身体上の制約から個人用サポートを使用しなければならない場
合、このサポートを競技前にTDに提示しなければならない。競技前にTDに提示
して許可を得ていないサポートを使用した場合は、失格になることがある。選
手は、ライフルがマークされたゾーン内(支点の前後5cm)でのみサポートに
接触するようにする責任がある。
ライフルサポートを使用しているLW 6/8の選手がもう一方の腕や手でライフル
に触れることは許されない。サポート(スプリング)は、直立を維持しなけれ
ばならず、押したり引いたりすることは許されない。
331.8
安全規定
331.8.1
全般
射撃は、公式に許可された時間に、シューティングレンジでのみ許される。ラ
イフルを持って移動することは、人を危険にさらしたり、他の人に危険である
と思わせる恐れがあるため、禁止される。レンジで射撃ができるときには、い
かなる者も火線より前に出ることは許されない。
ライフルラックから火線へのライフルの移動は、バレルが直立した状態でのみ
許される。
ライフルをスタジアムエリアに持ち込むときや持ち出すときには、ケースまた
はカバーバッグに入れなければならない。
コーチおよびコーチングスタッフには、選手と同じライフル、射撃、およびレ
ンジの安全基準が適用される。レンジおよびライフルの安全規則に従わなかっ
た場合、罰金が課せられるか、当日あるいはその後数日間、レンジへの立ち入
り禁止が課せられることがある。
331.8.2
ローディングとアンローディング
IPCノルディックスキー規則および規定、2014年10月
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ライフルのローディングとアンローディングは、バレルが標的の方向を指して
いる状態でのみ行うことができる。弾丸が入ったマガジンをライフルに挿入す
ることは、ローディング手順の一部である。
331.8.3
射撃の照準
すべての射撃は、標的(紙またはメタル)のみに照準を合わせて発射されなけ
ればならない。標的に照準を合わせようとしない選手は失格となる。
331.9
不発、弾丸紛失、およびライフル破損
331.9.1
ライフルの破損
A) Bクラスの競技者が(組織委員会によって提供された)ライフルを修理また
は交換する必要があるために時間をロスした場合は、タイム調整が行われ
る。パシュートまたはスプリントパシュート競技の決勝では、タイム調整
は行われない。
B) 個人ライフル
ライフルの破損(個人ライフル)
競技者がライフル(個人ライフル)を修理または交換する必要があるために時
間をロスした場合は、タイム調整は行われない。
エアライフルの修理の支援は、シューティングレンジにおいて役員またはコー
チによるもののみが許される。
331.9.2
予備ライフル
ライフルが競技中に破損し、または技術的な理由による誤作動のために競技を
続行できない場合は、用具チェック時に検査を受けた予備ライフルに交換でき
る。
331.9.3
ライフル交換手順
射撃中、競技者は手を挙げることによって、ライフルを交換する必要があるこ
とを示すものとする。
331.9.4
タイム調整なし
個人ライフルの修理または交換や予備マガジンまたは弾丸を得るためのタイム
調整は行われないものとする。
331.9.5
レンジ役員の対応
すべてのレンジ役員は、予備の弾丸またはライフル交換のために競技者が手を
挙げるかどうかを注視していなければならない。レンジ役員は、緊迫感を持っ
て反応し、素早く動いて、弾丸の受け渡しやライフルの交換にかかる時間を最
小限に抑えなければならない。
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331.10
標的のエラーおよび誤作動
331.10.1
標的の誤セット
競技者がリセットされていない標的に面した場合、正しくない標的はただちに
正しい位置にセットされるものとする。
331.10.2
標的の誤作動
標的が機能しない場合、競技者は別の標的を指示されなければならない。
331.10.3
別の競技者による誤射および標的命中
競技者が射撃を行っている標的が別の射手によって射撃された場合、誤射した
射手はただちに射撃を中止しなければならない。標的板が落ちなかった場合、
正しい競技者は射撃を続けることができる。標的板に命中した場合は、標的は
ただちにリセットされなければならず、その後、競技者は射撃を続ける。
331.10.3.1
標的がリセットされる前に、命中数と位置が記録されなければならない。
331.10.3.2
競技者が自分のシューティングレーン以外の標的を誤射し、他の競技者がその
標的に対して射撃を行っていない場合は、中段なしに続行することが許される
ものとする。競技者の命中数は、正しい標的の命中数だけである。
331.10.4
タイム調整と責任
競技者が自身の過失ではなく、標的のエラーまたはBクラス射撃システムの問
題のために時間をロスした場合、競技ジュリーは適切なタイム調整を行うもの
とする。
331.10.4.1
選手自身のエラー
競技者が誤射や使用済みでリセットされていない標的を選ぶなどのエラーを犯
した場合は、競技者の責任であり、タイム調整は行われない。
331.10.5
射撃の採点
すべての射撃競技では、射撃を採点するシステムが主催者によって設置されな
ければならない。競技中での各射撃は関係者以外の3名または方法によって監
視されなければならない。
331.10.6
標的の命中数に関するコントロール委員会の決定は最終的であり、抗議は受け
付けられない。
331.11
競技タイム
競技タイムは競技中の経過時間であり、それに基づいて競技リザルトでの競技
者またはチームの順位が決定される。タイムには、競技ジュリーによって課せ
られたペナルティまたは調整が常に含まれる。
パーセンテージ制は、クラス統合時のみ使用される。クラス統合がない場合や
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パシュート競技の第2レースでは、タイムの計算にパーセンテージは使用され
ない。クラス統合時には、パーセンテージ制が使用され、ペナルティが計算タ
イムに加算される。
328.11.1
個人競技
すべての個人競技では、競技者のタイムはスタートからフィニッシュまでの経
過時間に、課せられた射撃ペナルティ時間を加えたものである。
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