検査料の点数の取扱いについて

日 医 発 第 1018号 ( 保 206)
平 成 2 7 年 1 月 1 4 日
都道府県医師会長
殿
日 本 医 師 会 長
横 倉 義 武
検査料の点数の取扱いについて
平成 26 年 12 月 24 日に開催された中央社会保険医療協議会(中医協)総会に
おいて新たな臨床検査(E3 2件)を保険適用することが了承され、それに伴
い、今般、厚生労働省保険局医療課長から別添 1 のとおり取り扱う通知が示さ
れ、平成 27 年 1 月 1 日から適用となりました。
本通知の内容について、本会において別添 2 のとおり整理いたしましたので、
貴会会員に周知くださるようお願い申し上げます。
なお、本件につきましては、日本医師会雑誌 3 月号に掲載を予定しておりま
す。また、日本医師会ホームページのメンバーズルーム中、医療保険の「新た
に保険適用が認められた検査・医療機器等」に掲載いたします。
(添付資料)
1.検査料の点数の取扱いについて
(平 26.12.26 保医発 1226 第 1 号 厚生労働省保険局医療課長)
2.新たに保険適用が認められた検査(日本医師会医療保険課)
保医発1226第1号
平成26年12月26日
地 方 厚 生 ( 支 ) 局 医 療 課 長
都 道 府 県 民 生 主 管 部(局)
国 民 健 康 保 険 主 管 課(部)長
都道府県後期高齢者医療主管部(局)
後 期 高 齢 者 医 療 主 管 課(部)長
殿
厚生労働省保険局医療課長
(
公
印
省
略
)
厚生労働省保険局歯科医療管理官
(
公
印
省
略
)
検査料等の点数の取扱いについて
標記について、「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項に
ついて」(平成26年3月5日付け保医発0305第3号)の一部を下記のとおり改
正し、平成27年1月1日から適用するので、貴管下の保険医療機関、審査支払
機関等に対して周知徹底をお願いいたします。
記
1
別添1第2章第3部第1節第1款D215-2肝硬度測定を次のように改
める。
(1)
肝硬度測定は、汎用超音波画像診断装置のうち、使用目的、効能又
は効果として、肝臓の硬さについて、非侵襲的に計測するものとして
薬事法上の承認を得ているものを使用し、肝硬変の患者(肝硬変が疑
われる患者を含む。)に対し、肝臓の硬さを非侵襲的に測定した場合
に、原則として3月に1回に限り算定する。ただし、医学的な必要性
から3月に2回以上算定する場合には、診療報酬明細書の摘要欄にそ
の理由及び医学的根拠を詳細に記載すること。
(2)
Mac-2結合蛋白(M2BP)糖鎖修飾異性体
ア
Mac-2結合蛋白(M2BP)糖鎖修飾異性体は、区分番号「D
215-2」肝硬度測定の所定点数に準じて算定する。
イ
本検査は、2ステップサンドイッチ法を用いた化学発光酵素免疫
測定法により、慢性肝炎又は肝硬変の患者(疑われる患者を含む。)
に対して、肝臓の線維化進展の診断補助を目的に実施した場合に算定
する。
ウ
本検査と区分番号「D007」血液化学検査「38」のプロコラー
ゲン-Ⅲ-ペプチド(P-Ⅲ-P)若しくはⅣ型コラーゲン、同区分
「40」のⅣ型コラーゲン・7S、同区分「43」のヒアルロン酸又は同
区分「51」のプロリルヒドロキシラーゼ(PH)を併せて実施した場
合は、主たるもののみ算定する。
2
別添1第2章第13部第1節N002免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本
作製の(7)を(8)、(6)を(7)とし、(5)の次に次のように加え
る。
(6)
ア
CD30
CD30は、区分番号「N002」免疫染色(免疫抗体法)病理組
織標本作製「6」その他(1臓器につき)の所定点数に準じて算定す
る。
イ
本標本作製は、HQ リンカーを用いた免疫組織化学染色法により、
悪性リンパ腫の診断補助を目的に実施した場合に算定する。
(参考:新旧対照表)
◎「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」(平成26年3月5日付け保医発0305第3号)
改 正 後
現
行
別添1
別添1
医科診療報酬点数表に関する事項
医科診療報酬点数表に関する事項
第2章 特掲診療料
第3部 検査
第2章 特掲診療料
第3部 検査
D215-2 肝硬度測定
D215-2 肝硬度測定
(1) 肝硬度測定は、汎用超音波画像診断装置のうち、使用目的、
汎用超音波画像診断装置のうち、使用目的、効能又は効果として、
効能又は効果として、肝臓の硬さについて、非侵襲的に計測す
肝臓の硬さについて、非侵襲的に計測するものとして薬事法上の承認
るものとして薬事法上の承認を得ているものを使用し、肝硬変
を得ているものを使用し、肝硬変の患者(肝硬変が疑われる患者を含
の患者(肝硬変が疑われる患者を含む。)に対し、肝臓の硬さを
む。)に対し、肝臓の硬さを非侵襲的に測定した場合に、原則として3
非侵襲的に測定した場合に、原則として3月に1回に限り算定
月に1回に限り算定する。ただし、医学的な必要性から3月に2回以
する。ただし、医学的な必要性から3月に2回以上算定する場
上算定する場合には、診療報酬明細書の摘要欄にその理由及び医学的
合には、診療報酬明細書の摘要欄にその理由及び医学的根拠を
根拠を詳細に記載すること。
詳細に記載すること。
(2) Mac-2結合蛋白(M2BP)糖鎖修飾異性体
新設
ア Mac-2結合蛋白(M2BP)糖鎖修飾異性体は、区分番
号「D215-2」肝硬度測定の所定点数に準じて算定する。
イ 本検査は、2ステップサンドイッチ法を用いた化学発光酵
素免疫測定法により、慢性肝炎又は肝硬変の患者(疑われる
患者を含む。)に対して、肝臓の線維化進展の診断補助を目的
に実施した場合に算定する。
ウ 本検査と区分番号「D007」血液化学検査「38」のプロ
コラーゲン-Ⅲ-ペプチド(P-Ⅲ-P)若しくはⅣ型コラ
ーゲン、同区分「40」のⅣ型コラーゲン・7S、同区分「43」
のヒアルロン酸又は同区分「51」のプロリルヒドロキシラー
ゼ(PH)を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定す
る。
第13部
病理診断
第13部
病理診断
N002 免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製
N002 免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製
(1)~(5) 略
(1)~(5) 略
(6) CD30
新設
ア CD30は、区分番号「N002」免疫染色(免疫抗体法)
病理組織標本作製「6」その他(1臓器につき)の所定点数に
準じて算定する。
イ 本標本作製は、HQ リンカーを用いた免疫組織化学染色法
により、悪性リンパ腫の診断補助を目的に実施した場合に算定
する。
(7)~(8) 略
(6)~(7) 略
新たに保険適用が認められた検査
平成 26 年 12 月 26 日 保医発 1126 第 1 号(平成 27 年 1 月 1 日適用)
No.1
測定項目
Mac-2結合蛋白(M2BP)糖鎖修飾異性体
商 品 名
HISCL M2BPGi 試薬(シスメックス株式会社)
区
E3(新項目)
分
測定方法
主な測定目的
参考点数
関連する
留意事項の
改正
化学発光酵素免疫測定法
血清中のMac-2 Binding Protein(M2BP)糖鎖修飾異性体の測定
(肝臓の線維化進展の診断の補助)
D215-2 肝硬度測定
200点
※「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」(平成 26 年3月
5日保医発 0305 第3号)の別添1(医科診療報酬点数表に関する事項)の第2章(特
掲診療料)を以下のように改める。
第 3部 検査
D 21 5-2 肝 硬度 測定
(1) 肝硬度測 定は、 汎用 超音波 画像 診断装 置の うち、 使用 目的、 効能 又
は 効果と して 、肝臓 の硬 さにつ いて 、非侵 襲的 に計測 する ものと して
薬 事法上 の承 認を得 てい るもの を使 用し、 肝硬 変の患 者( 肝硬変 が疑
わ れる患 者を 含む。 )に 対し、 肝臓 の硬さ を非 侵襲的 に測 定した 場合
に 、原則 とし て3月 に1 回に限 り算 定する 。た だし、 医学 的な必 要性
か ら3月 に2 回以上 算定 する場 合に は、診 療報 酬明細 書の 摘要欄 にそ
の 理由及 び医 学的根 拠を 詳細に 記載 するこ と。
(2) Mac- 2結合 蛋白 (M 2BP)糖鎖 修飾異性 体
ア Ma c- 2結合 蛋白 (M 2BP)糖鎖 修飾異性 体は、 区分 番号「 D
2 15- 2」 肝硬度 測定 の所定 点数 に準じ て算 定する 。
イ 本検 査は 、2ス テッ プサン ドイ ッチ法 を用 いた化 学発 光酵素 免疫
測 定法に より 、慢性 肝炎 又は肝 硬変 の患者(疑 われる 患者 を含む 。)
に 対して 、肝 臓の線 維化 進展の 診断 補助を 目的 に実施 した 場合に 算
定 する。
ウ 本検 査と 区分番 号「 D00 7」 血液化 学検 査「 38」の プロコ ラー
ゲ ン-Ⅲ -ペ プチド (P -Ⅲ- P) 若しく はⅣ 型コラ ーゲ ン、同 区
分 「40」 のⅣ 型コラ ーゲ ン・7 S、 同区分 「43」の ヒアルロ ン酸又
は 同区分 「51」の プロリル ヒドロ キシ ラーゼ (P H)を 併せ て実施
し た場合 は、 主たる もの のみ算 定す る。
( 変更箇 所=下 線部)
-1-
No.2
測定項目
CD30
商 品 名
ベンタナ Opti View CD30(Ber-H2)
(ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社)
区
E3(新項目)
分
測定方法
主な測定目的
参考点数
関連する
留意事項の
改正
免疫組織化学染色法
生体由来の組織又は細胞中のCD30 の検出
(悪性リンパ腫の診断補助)
N002 免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製
6 その他(1臓器につき)
400点
※「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」(平成 24 年3月
5日保医発 0305 第1号)の別添1(医科診療報酬点数表に関する事項)の第2章(特
掲診療料)を以下のように改める。
第 13 部 病理 診断
N 00 2 免疫 染色 (免疫 抗体 法)病 理組 織標本 作製
(1)~ (5) 略
(6) CD30
ア C D30 は、 区分番 号「 N00 2」 免疫染 色( 免疫抗 体法 ) 病 理
組 織 標本 作製 「 6」 その 他( 1臓器 につ き)の 所定 点数に 準じ て算
定 する。
イ 本標本作製は、HQ リンカーを用いた免疫組織化学染色法によ
り 、悪性 リン パ腫の 診断 補助を 目的 に実施 した 場合に 算定 する。
(7)~ (8) 略
( 変更箇 所=下 線部)
(日本医師会医療保険課)
-2-