さとう議会ニュース(pdf)

こ ん に ち は!
日本共産党福井県議会議員
市町に大変な負担をあたえる現在
の新幹線建設スキームに私は県議
会でただひとり異議をとなえてき
た。
福井県民・JR利用者がのぞま
西川知事は、私の議会控室で
ない新幹線建設・北陸線第三セ
﹁金沢まで新幹線がくるというの
クター化計画を問う
︱︱﹁考える会﹂のJR利 に、福井に来ないのは悔しくない
のですか﹂と、不満を漏らしたこ
用者・県民アンケートを参考に
とがある。
日本共産党福井県議会議員
いま、高齢化と人口減少社会に
佐藤正雄
入りつつあるときに、﹁都市間競
争﹂の論理で、他の都市となんで
こ れ は 、 昨 年 月 号 の 雑 誌 も同じハード整備をすすめること
﹁福井の科学者﹂に掲載したもの で﹁勝負﹂する時代なのか。福井
です。いま、北陸新幹線の3年間 は福井なりの﹁身の丈﹂を考えた
前倒し、福井駅先行開業、などが 都市計画が必要だし、そのほうが
マスコミで報道されています。
財政的にも居住性でも持続可能性
3月、4月には知事選挙、県議 が育ってくるのではないか。そも
会議員選挙、福井市議選、敦賀市 そも福井県民はこのような新幹線
議選などがおこなわれます。ぜひ、 建設を本当にのぞんでいるのか。
この問題を県民のみなさんが考え 今回、﹁新幹線福井延伸と在来線
るきっかけにしていただければ、 を考える会﹂が県内JR駅頭で県
と思います。
民アンケートを実施した。このよ
うな取り組みは実は県内はじめて
1、はじめに
であり、その集計結果は新幹線推
進の福井県庁・県議会に衝撃をあ
たえている。
2、新幹線計画の経緯
北陸新幹線の敦賀までの工事が
認可された際に、西川一誠福井県
知事はつぎのようなコメントをだ
した。﹁平成 年6月 日、北陸
新幹線敦賀までの工事実施計画が
認可された。県民一丸となった運
動の成果であり、ともに喜びを分
かち合いたい。北陸新幹線は、こ
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です
さとう正雄
「原発ゼロ」めざす市民行進に参加する
佐藤県議(前列右端) =1月11日
れからの本県のベースとなる重要
な事業。これをばねに、各地域で
立ち上がってほしい。また、大震
災を経験した日本にとっても重要
な国土政策。政府はさらに、工期
短縮を図るべきである。﹂。
消費税 %への2段階増税計画
が決まったのと時をおなじくして、
福井県関係では8000億円の新
幹線建設と1000億円の足羽川
ダム建設にゴーサインがだされた。
この事業費概算は消費税5%計算
であり、 %になれば消費税負担
分だけでも450億円ぐらい増え
ることになる。
私は福井県議会のなかでただ一
人、北陸新幹線計画や足羽川ダム
は不要不急の巨大公共事業であり、
反対の立場で議会でも主張をつづ
けている。多くの庶民が、消費税
増税や年金・医療・介護の削減で
苦しんでいる時に、社会保障を口
実にした消費税増税で、社会保障
にはまわされず、全国でももっと
も小さい県のひとつである福井県
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北陸新幹線の
建設推進へ福井
県庁などは用地
買収と、建設前
倒しに総力をあ
げている。東海
道新幹線と違い、
莫大な建設費の
地元負担と在来
線の買い取り・
第三セクター化、
という福井県と
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宣伝中は雪もやみ、各地で激
励をいただきました。ありがとう
ございます !
佐藤正雄県議
は、1月1日、西
村公子・鈴木正
樹両市議、金元
幸枝書記長、藤
岡繁樹地区委員
長らとともに市
内の神社や西武
前などで新年の
街頭宣伝をおこないました。
安倍政権の暴走政治に追随す
る福井県政・市政を変えよう、
と訴えました。
2015年1月18日
287号
さとう正雄事務所 0776‐26-7400
自宅 福井市光陽1-18-4 0776-23-9303
「ブログ さとう正雄」発信中
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で約1兆円もの公共事業がはじまっ
たことにひきつづき警鐘を鳴らし
つづけたい。﹁人口減少対策、子
育て応援を﹂と安倍政権も福井県
政も口では叫ぶが、予算が増大し
つづけるのは、高度経済成長期と
同じ公共事業であることは異常だ。
私が県議会議員に初当選したの
は約 年前で、その頃は県庁幹部
や県議会議員が頭に﹁南越まで認
可を﹂などと書かれた鉢巻をつけ
て政府陳情を繰り返していた。
その後、新幹線の福井延伸の保
証として福井駅部工事がおこなわ
れた。これは、ナトリウム火災事
故以来停止しつづけていた敦賀市
にある高速増殖炉﹁もんじゅ﹂の
運転再開目指す改造工事を福井県
や福井県議会が認めることと一体
でおこなわれたものである。その
間、県議会でも国の原子力政策に
協力している福井県の新幹線の早
期認可を求める県
議会意見書が繰り
返し私以外の県議
会議員によってだ
されていた。
新幹線は﹁政治新幹線﹂とよく
言われるが、福井県の場合は﹁原
発政治新幹線﹂である。
日本共産党で原発問題の第一人
者の吉井英勝氏が衆議院議員時代、
原発行政の所管ではない国土交通
省で原発幹部と出会って、﹁ここ
でなにをしているのか﹂と尋ねた
ら、﹁福井の新幹線の陳情です﹂
と答えたというエピソードもお聞
きした。
︵裏面につづく︶
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武生、芦原温泉、丸岡、春江、森田、 る。現行特急存続はJR負担が過重
敦賀 など 県 内
になる﹂などと答えた。
主要 駅頭 な ど
私も、﹁FGT フ(リーゲージトレ
での 住民 ア ン
イン 開)発が間に合わず、利用者の利
ケー ト調 査 を
便性が低下するのは国とJRの責任
実施 する こ と
だ。そういうなら、県としてつよく、
を決 め、 7 月
在来線特急の存続で従来の利便性確
∼8 月に お こ
保をはかるように求めるべきだ﹂と
なった。
発言した。
新幹線賛成が2割、反対が7割、
7月 日に福井駅頭でおこなった というアンケート結果に福井県も衝
活動はNHKでも報道され、大きな 撃をうけたことがうかがえる交渉で
反響をよんだ。
あった。
駅頭を中心に約2000枚のアン
ケートを配り、286通、 %もの
返信率はJR利用者・県民のこの問
題についての関心の高さの表れだと
思う。
つ(づく )
﹁考える会﹂はアンケート集計結
果をふまえ、9月3日に教育センター
で報告会を開催し、翌4日に県庁に
申し入れをおこなった。
会の申し入れは、平澤孝代表、事
務局の橋川洋氏、山野寿一氏、奥出
次兵衛氏、南部三喜男氏が参加、私
が同行した。県庁・新幹線建設推進
課では西村利光課長が応対した。
平澤氏らは県民の7割近くが新幹
線に反対しているというアンケート
の結果も伝えて﹁新幹線で在来線が
第三セクターになることを知らない
県民も多い﹂﹁敦賀駅で全乗客を乗
り換えさせるのではなく、フリーゲー
ジトレインができるまでは現行の特
急を存続させるべき﹂などを要望し
た。
県側は﹁県民負担のデータが不正
確なアンケートであり、結果にコメ
ントできない﹂﹁今後も広報をやっ
ていく﹂﹁敦賀駅での乗り換えに時
間がかからないようにJRに要請す
ずしりと重い。
「この詩集の作品をまとめながら、国民の体験がいかに
大きく深いものであるかをあらためて心で思った。この詩
集でもってその体験を、いくばくかの重みを持つものとし
て訴えたい。」とあとがきに書かれています。
稲木さんとは「9条の会ふくい」の活動でごいっしょさ
せていただいています。
9条の会の活動やそのつながりのなかでも詩作され、詩
人の9条の会のとりくみでも中心的な活動で「大きく深い」
活動をきりひらかれています。
その心の原点はあまりにも無残な福井空襲体験にあるの
でしょう。
多くの方に読んでいただきたいと思います。
佐藤県議が、県議1期目の時に、高等学校教職員組合や父母、
住民団体のみなさんが少人数でゆきとどいた教育を求めて8万
人もの署名を添えて県議会に陳情されたことがあります。
しかし、当時の自民党県議が、「8万人の署名と言うが、福
井県民は80万人おり、署名してない県民の方が多い」などと
暴言を吐いて、8万人もの要望を不採択にしてしまったことが
ありました。横暴です。
このような自民党の妨害に負けずに、県民の運動が粘り強く
おこなわれ、知事や教育長への働きかけ、佐藤県議もくりかえ
し議会で質問、討論などをおこない、福井県の少人数学級を前
進させてきました。
このような県民のみなさんの長年の努力で築き上げてきたゆ
きとどいた教育をつぶすことは許されません。
力をあわせましょう!
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私の事務所に詩人の稲木信夫さんがみえられ、最新刊の
詩集をいただきました。
「溶けていく闇」(土曜美術社出版販売)。福井空襲から、
いま、安倍内閣の暴走は教育分野にまで及ぼうとしています。
35人学級をやめて予算削減で40人学級に戻す方針を検討
しています。
さらに、通学1時間の範囲で学校統
廃合をすすめることまで・・・・!
福井県内でも、市町村合併の際に、
芦原と金津の中学統合が計画されまし
たが、住民や父母の大きな反対で中止
になったことは記憶に新しい。
教育予算の削減ではなく、無駄な公
共事業の予算こそ削減し、子どもの教
育は最優先すべきでしょう。
県議会では私一人だけが問題点を
追及する新幹線計画だが、これは現
在の北陸本線の第三セクター化を条
件としている。
2012年3月9日、北陸新幹線
の県内での開業に伴いJRから経営
分離される並行在来線について、沿
線の7つの市と町の首長が出席して、
JRから経営分離される並行在来線
の運営形態について、意見のとりま
とめを行い﹁第3セクター方式﹂で
運営する事で合意した。住民合意や
各議会審議の手続きも経ないで北陸
本線の﹁JRからの経営分離、第三
セクター化﹂が県庁主導で決められ
たことは、北陸本線と沿線住民、県
民の歴史に重大な汚点を残すことに
なるだろう。
3、北陸新幹線福井延伸と在来線を
考える会﹂のアンケート
このような計画に福井県民はどう
思っているのだろうか
私も参加する﹁北陸新幹線福井延
伸と在来線を考える会﹂ 以(下、﹁考
える会﹂ は)福井市、越前市、敦賀市、
あわら市で県庁の担当者もよんで住
民との懇談会を開催してきた。少な
くない県民のなかに否定的な意見が
多いことが実感できた。しかし、県
庁、県議会だけでなくマスコミ各社
も、新幹線推進の県や議会の立場で
の報道を繰り返すだけで、新幹線建
設と北陸線第三セクター化に疑問を
なげかける報道、記事はほとんどみ
られない。
そこで考える会として福井、鯖江、
福井県議会でも自民党の妨害に負けず、
少人数学級前進に奮闘
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改憲、秘密保護法、原発まで、たたかう詩人の集大成。