東工大クロニクル No.499 Jun. 2014

ISSN 1349-9300
TOKYO INSTITUTE OF TECHNOLOGY CHRONICLE
東工大クロニクル
NO.499
Jun. 2014
CONTENTS
新入生セミナー
2
6 類新入生セミナー
4
7 類新入生セミナー
ニュース・イベント
5
国際原子力人材育成大学連合ネットが
平成 25 年度「日本原子力学会賞(貢献賞)」受賞
6 類新入生セミナー
お知らせ
7
附属図書館からのお知らせ
8
人事異動
8
謹告
国際原子力人材育成大学連合ネットが
平成 25 年度「日本原子力学会賞(貢献賞)」
受賞
附属図書館からのお知らせ
東工大クロニクル №499
Jun.2014
新入生セミナー
け、満開の桜や旧江戸城天守台などを見物しながら
出口の北桔橋門に向かい、そこからパレスサイドビ
ルの全景を眺めた。
パレスサイドビルは 1960 年台に
6 類新入生セミナー
建設された日本近代を代表するオフィスビルの傑作
で、設計チーフは本学の OB である林昌二氏である。
6 類主任 坂田 弘安
大学院理工学研究科建築学専攻 教授
円筒形のダブルコアを外部に出すことで内部の多様
な使い方を可能にした平面計画とともに、円筒型コ
アを覆うリブ付きプレキャストコンクリートパネル、
6 類は、建築学科、土木・環境工学科、社会工学
アルミ押成形のルーバーと雨樋、サッシュレスの全
科の 3 つの学科からなるため、例年バスで都内の建
面ガラス窓や地下の“夢の階段”
、東玄関の階段手摺
物や都市を見学するバスゼミを企画している。見学
りや天井に使用された木材の仕上げなど、最新の工
先は、それぞれの学科の特徴を活かして、学科ごと
業技術と高い職人技術が奇跡的に融合した戦後を代
に毎年選定している。各学科とも人々の生活や社会
表する建築作品である。良い建築をつくるための最
と密接な関わりがあることが共通項であり、本バス
ゼミが 2 年次における学科選択の際に役立つように、 良の教科書は良い建築を実際に見ることであるが、
何人かの新入生にとって、今回のバスゼミがそうし
まずは実際の建物や都市をみることで、学習意欲を
たきっかけになれば本望である。
もってもらうことが目的である。バスゼミが行われ
土木・環境工学科の見学先には、東京湾内に建設
た 4 月 4 日は、当日こそ穏やかな晴天に恵まれたも
された港湾施設や橋梁といった社会インフラを船上
のの、一部見学場所の変更を余儀なくされた。
から見学する企画を、国土交通省関東地方整備局東
京港湾事務所の協力を得て準備していた。しかし、
バスゼミ当日は、前日の雨こそ上がったものの、強
風が吹くことが予測されたため、参加者の安全を第
一に考えて、船上からの見学は中止となってしまっ
た。このことをバスの中で新入生に伝えた時には、
大きなため息が漏れてきた。
そこで当日は、お台場にある東京みなと館を訪れ
て、館内にて東京港の歴史と役割に関する DVD を視
聴するとともに、東日本大震災の際に発生した地盤
の液状化による被災と事前対策の効果について学習
した。あわせて、国土交通省関東地方整備局の職員
から、現在東京港で進められている港湾整備の概要
についてご説明いただいた。普段はあまり重要性を
認識できない港湾であるが、食料やエネルギーの大
半を海外からの輸入に頼っている我が国にとっては、
我々の生活に欠かすことのできない重要な社会イン
フラであることを改めて認識することができた。ま
た、地震時の地盤の液状化のメカニズムについても
理解することができ、特に事前対策を施しておくこ
パレスサイドビル
とで地震時の被害を著しく軽減できることは強く印
(上:アルミ押出成形のルーバーと雨樋、下:“夢の階段”)
象に残った。
今回のバスゼミを通じて、土木というものが我々
の生活の中でいかに重要であるか、また、土木が扱
建築学科の見学先には、皇居のお濠端に立つ竹橋
のパレスサイドビル(1966 年竣工、設計:日建設計) うもののスケールがいかに大きいか、新入生が少し
でも理解してもらえていたら望外である。新入生に
を選んだ。天気も良く、班によってはその前の見学
は、今回学んだ身の周りにある土木の存在感を常に
先である丸の内から皇居東御苑(旧本丸)を通り抜
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東工大クロニクル №499
Jun.2014
ことができた。帰りのバスで学生に書いてもらった
感想文のいくつかを紹介したい。
意識しながら、これからの大学生活を送って欲しい
と願っている。
東京みなと館
丸の内地区の散策
東京港のコンテナヤード
社会工学科の見学先には、東京駅を中心とする丸
の内地区再開発の中心的役割を担っている三菱地所
設計のご協力のもと、都市全体のマネージメントを
行う現場を紹介いただいた。同地区は、
「公民協調に
よる大丸有のまちづくり ~エリアマネジメント・
環境共生への取組み~」として、2012 年に日本都市
計画学会石川賞を受賞した、現在進行形の優れた都
市再開発の事例である。まず、丸の内永楽ビルディ
ング内のオフィスにおいて、明治以降の丸の内地区
開発の歴史、現在の丸の内地区が持つ日本経済全体
へのポテンシャルなどを説明していただいた。
また、
同オフィス内にある丸の内地区を含む千代田区の大
規模模型を使って、丸の内地区が有する都市機能上
の意味や、今後の丸の内地区が経済、環境、利便性、
快適性などを考慮しながら進むべき方向を示してい
ただいた。新入生は、都市デザイン、都市計画、都
市システムの統合的展開とそれを支える社会的ネッ
トワークの重要性を学び、またこの分野で活躍する
6 類の先輩たちの姿に仕事のおもしろさと勉学の必
要性を強く感じたようだった。最後に丸の内地区の
仲通りを散策し、復元された三菱一号館や中庭を見
学した。
以上のように、3 箇所の見学とも成功裏に終える
三菱一号館と中庭
「私は建築志望ですが、ビルも港も街づくりもす
べて繋がっているので、どれも楽しめたし役に立ち
ました」
「臨海副都心地区の地盤の工夫には驚いた。
しっかり対策を行っている街“東京”が首都である
ことに誇りを持ちたいと思う」
「もともとインフラに
興味があったので、埋立地という特殊な環境でのイ
ンフラ整備についての話が聞け、
いい勉強になった」
「経済にいこうと思っていたけど都市開発もいいな
と思いました」
「3 カ所の見学先はとてもよい刺激に
なり、これからの勉強のモチベーションが高まりま
した。お友達もできました」
日常生活の中で、普段からよく目にする物だから
こそ、それを支えている技術や人々の努力が理解で
きると、驚きも大きく、目標へ向かってのモチベー
ションもあがったのであろう。良い勉強になった、
友達ができたという感想が多く、本バスゼミの目的
は達成されたと思われる。最後に、準備段階からご
協力戴いた関係の皆様に、紙面を借りて御礼申し上
げる。
3
東工大クロニクル №499
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7 類新入生セミナー回顧録
を終え、8 時半より生命理工学部長による講話が始
まった。200 枚以上の写真や絵図を使い、すずかけ
台キャンパスがある横浜市の名所の数々を丁寧に紹
介し、横浜で学ぶ素晴らしさを熱弁されていた。続
いて、生命理工学研究科の若手教員 2 名が、大学で
学ぶ上での心得やバイオの研究の面白さについて、
研究現場の臨場感を感じさせるように分かり易く話
されていた。いずれも新入生には大変興味深い内容
であったであろう。午前中の講演が終わり、皆でバ
スに乗り込み、マザー牧場に向かった。マザー牧場
では、ジンギスカンレストランで昼食をとった後、
牧場内で暫し自由行動となった。広場では満開の花
畑に菜の花の香りが隅々まで広がっていた。午後 2
時半にマザー牧場を後にし、大岡山キャンパスに向
かった。ほとんどの新入生が夜遅くまで起きていた
せいか、帰路のバス内は寝息が聞こえるほど静かで
あった。途中の渋滞もうまく回避でき、午後 4 時半
に大岡山キャンパスに到着した。帰路のバス中で行
ったセミナーに対するアンケート等から判断すると、
多くの新入生が沢山の同級生、上級生、そして教員
と様々な場面で親しくなり、大学生活のスタートと
して相応しいセミナーとなったようである。
7 類主任 梶原 将
大学院生命理工学研究科 教授
前日に降った雨も上がり、春特有の強風は残るも
のの良好な新入生セミナー日和となった。
4 日(金)正午に大岡山キャンパスの多目的ホール
に集合し、同行するスタッフの紹介を終えた後、7
類新入生 155 名、生命理工学部および生命理工学研
究科の上級生 20 名、生命理工学研究科教員 7 名が 4
台のバスに乗り込み、
千葉・鴨川に向けて出発した。
道中、
「海ほたる」パーキングエリアと道の駅「ふれ
あいパークきみつ」で休憩をとった。東京湾の中ほ
どにある「海ほたる」パーキングエリアでは、会話
も聴こえ辛い位の強風で、雨が降りそうな空模様と
なってきたが、
千葉に入り房総半島の山間にある
「ふ
れあいパークきみつ」に着いたころには天気も回復
し、風も穏やかとなり、無事にバスごとに新入生の
集合写真を撮ることができた。午後 4 時過ぎに外房
の鴨川館に到着後、各自に割り当てられた部屋に入
り、1 時間程度休憩をとった。この時間帯に新入生
の中には近くの海岸まで出かけ、のんびりと海岸線
を散策した者もいたらしい。午後 5 時半位から、新
入生を 6 つのグループに分け、それぞれ担任教員や
助言教員との活発な交流セミナーを行った。6 時か
らは総勢 180 名強の参加者全員が一堂に会しての夕
食となった。夕食後は 7~8 名の班毎に分かれ、同行
した 20 名の上級生との交流会を開催した。
それぞれ
の上級生が趣向を凝らし、新入生が興味を引く内容
の催しや議論を行っていた。椅子を円状に並べゲー
ムを行う班、1 年次の授業履修のノウハウを教えて
いる班、模造紙やポストイットを使って将来の目標
等について議論する班、ものつくり等の創造性育成
の授業の延長で海外のコンテスト等に出場した経験
を話す班など、多種多様でそれぞれ大変興味深いも
のであり、笑い声も絶えなかった。中には上級生と
の議論に熱中し、
交流会の時間を 30 分もオーバーし
た班もあった。交流会終了後は各自入浴等を行い就
寝となったが、新入生同士で話が尽きないのか、深
夜になっても旅館のロビーや大浴場の前の広場で輪
になって話している様子がそこここに見られた。翌
朝 5 時半に大浴場に向かったところ、まだ1グルー
プが固まって座っており(寝ており)
、彼らは夜を徹
して雑談していたようであった。朝 7 時からの朝食
「ふれあいパークきみつ」でのバスごとの集合写真
4
東工大クロニクル №499
Jun.2014
1.国内向けの原子力基礎教育シリーズ・TV セミナー
これは、原子力分野以外の国内の優秀な学生を対
象として、原子力の基礎を教育するシリーズ・TV セ
ミナー(原子力道場)を、以下のように計 10 回実施
したものです。このセミナーでは、北海道大、八戸
工大、茨城大、東工大、金沢大、福井大、大阪大、
岡山大の8拠点を結ぶTV遠隔講義ネットワ-クを構
築し、全国を横断的に連携して、2 日間ずつの講義
が( )内の幹事校より配信されました。
ニュース・イベント
国際原子力人材育成大学連合ネットが
平成 25 年度「日本原子力学会賞(貢献賞)
」受賞
原子炉工学研究所 特任教授
西村 章
2014 年3 月に開催されました日本原子力学会にお
いて、
「国際原子力人材育成大学連合ネットによる原
子力人材育成」事業が日本原子力学会賞の貢献賞を
受賞しました。これは、東工大齊藤正樹教授が中心
となって設立した、
「国際原子力人材育成大学連合ネ
ット」が、2010 年度から 2012 年度にかけて実施し
た国内外の原子力人材育成事業が評価されたもので
す。この大学連合ネットは、原子力教育・研究に携
わっている有志の 15 大学(北海道大、八戸工大、茨
城大、東工大、湘南工科大、東海大、山梨大、名古
屋大、金沢大、福井大、京都大、大阪大、近畿大、
岡山大、九州大)が連携して、それぞれの人材育成
資源を持ち寄り、横断的、集約的、効果的、効率的
かつ戦略的に国内外の質の高い国際原子力人材育成
するために文部科学省の補助を受け設立したもので
す。本事業で行った主な活動を以下に説明します。
① 新型炉開発(福井大)
② 原子力の安全性及び原子力平和利用と核不拡散
(東工大)
③ 原子力発電と燃料サイクル (八戸工大)
④ 低線量放射性廃棄物の処理(岡山大)
⑤ 高レベル放射性廃棄物について(北海道大)
⑥ 放射線と医療工学(大阪大)
⑦ 核変換について (茨城大)
⑧ 宇宙(創生、開発)と原子力 (東工大)
⑨ 原子力の安全性、防災・危機管理 (福井大)
⑩ 暮らしとエネルギーと原子力 (東工大)
また、
全国の TV セミナー参加者の中から優秀な学
生を選抜し幹事校の拠点に集め、現地の協力機関と
連携して、グループ討議や関連する原子力関係施設
を訪問し、原子力に関する知識を更に深める原子力
道場全国大会を 2 回(幹事校第 1 回目:福井大、
第 2 回目:茨城大・東工大)開催しました。このシ
リーズ・セミナー全 10 回の TV セミナーの延べ受講
者数は 1,128 名、また 2 回の全国大会の受講者は 69
名となり、総数は延べ 1,197 名に達しました。
代表の齊藤正樹教授が受賞された様子
TV セミナーの様子
受賞した原子力学会賞貢献賞の盾
5
東工大クロニクル №499
Jun.2014
これらのセミナーを受講した学生からの数多くの反
響が寄せられ、その例を以下に示します。
 5 年 10 年先だけでなく、数百・数千年先のこと
を考える視点を学びました。技術伝承・国際共
同体の意味など新しい見識を得られました。
 他大学の様々な学年の方と話し合いが出来、非
常に有益だったし、楽しむことができました。
是非またこのようなプログラムに参加したい。


2.海外向け戦略的国際原子力教育
これは、我が国の原子力産業の世界展開を支援す
るため、
原子力新規導入国のマレーシア、
ベトナム、
サウジアラビア、タイ、モンゴル、インドネシア、
フィリピンの 7 ヶ国を対象として、原子力の講義を
1 週間づつ実施したものです。この教育は、それぞ
れの国の原子力人材育成状況や人材育成に関する要
望に基づいて、
大学連合の中から構成した 10 名程度
の原子力教育グループを現地に派遣し、現地で学生
や行政府等の若手に対して実施されたもので、これ
ら 7 ヶ国での受講者総数は 386 名に達しました。
ため原子力の必要性を十分認識しており、その
ためにも今から人材育成をしておかなければ
ならない。
サウジアラビアの国内石油消費量が大きく、こ
のままでは、あと 15 年くらいで国内生産量の
全てを国内で消費してしまう。従って、石油を
残すためにも 16 基程度の 100 万 kW 級原子炉が
欲しい。
講義は毎年、またインドネシアの他の土地でも
開催して欲しい。初級、中級、上級の階層別の
講義を開催して欲しい。
以上のように、国際原子力人材育成大学連合ネッ
トは、
参加 15 大学の協力を得て、
2010 年度から 2012
年度にかけて、国内で延べ 1,197 名、国外で 386 名
もの学生を中心に原子力の教育を実施しました。
受講者からの反響も大きく、これらの活動が評価さ
れて、日本原子力学会からの貢献賞受賞となりまし
た。
インドネシアでの講義後の記念写真
これらの教育を受講した各国の受講者からの以下
のような反響が寄せられました。
 マレーシアは今、原子力を導入する時期に来た。
日本では福島第一原子力発電所事故があった
が、約束通りセミナーを開いてくれた。日本か
らは学ぶべきことは多い。
(マレーシア原子力
庁ユナス副総裁挨拶)
 ベトナムは経験豊富な教授陣や指導者ならび
に実習機材が不足している。従って、人材育成
の面でも日本の支援に期待する。
 タイの発電は現在、天然ガスの比率が高いが、
これは長く続かないことを承知している。この
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東工大クロニクル №499
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分野のタイトルが利用できます。Handbook 全般
と Reference Books は対象外です。
・Wiley Online Books
※Wiley 社から出版されたレファレンスワーク
ス(百科事典やハンドブックなど)や単行本な
ど化学分野を中心に利用できるタイトルが 100
点ほどあります。
お知らせ
附属図書館からのお知らせ
情報図書館課
すずかけ台図書館全館で東工大キャンパス無線 LAN
を利用できるようになりました
すずかけ台図書館ではこれまで、2 階、3 階の一部
でのみ使用可能でしたが、2014 年 4 月より全館で、
東工大キャンパス無線 LAN を使用できるようになり
ました。利用方法など詳細は学術国際情報センター
のキャンパス無線 LAN のページをご参照ください。
これらの電子ブックは、
「東京工業大学 電子ジ
ャーナル・電子ブックリスト」または「東工大 OPAC
(蔵書検索)
」からご利用いただけますので、ぜひ
ご活用ください。
コンピュータリテラシ授業で図書館の利用方法の
講義を行いました
毎年、学部 1 年生対象の「コンピュータリテラシ」
授業にて、各クラス 1 コマずつ図書館職員が講義を
行っています。
今年も「図書館活用論」と題し、5 月 2 日~22 日
の間、全 17 クラスにおいて図書館の蔵書検索方法、
図書の見つけ方・借り方、オンラインサービスなど
を紹介しました。
利用可能な電子ブックが増えました!
みなさん、電子ブックをご存じですか?大学で利
用できる電子ブックは、
みなさんが Kindle などの専
用端末やビューアで読んでいる一般的な電子ブック
とはちょっと異なります。洋書の専門学術書が PDF
ファイルで提供されており、インターネット環境が
あれば利用することができます。
この 4 月より、Springer 社から出版された、
Chemistry & Materials Science(化学・物質分野)
、
Mathematics & Statistics(数学・統計学分野)
、
Physics & Astronomy(物理学・天文学分野)の電子
ブックが利用可能になりました。
これらは 2011 年に
実施したトライアルにおいて利用率の高かった分野
です。3 分野とも、2005 年~2013 年に出版されたタ
イトルが利用できます。
ただし 2015 年 1 月 1 日以降
は、
2011 年~2013 年出版分のみ利用可能となります
のでご注意ください(12 月までぜひたくさん利用し
てください!)
。
Springer は計算工学や数学などの分野の、洋書の
専門書として有名な出版社です。授業の教科書とし
てもよく利用されています。今回利用可能となった
分野以外にも、2008 年以降に出版された Computer
Science(コンピュータ科学分野)のタイトルも利用
でき、この分野に含まれる Lecture Notes in
Computer Science は 1973 年の初号から利用可能で
す。
その他、東工大では以下のような電子ブックを導
入しています。
コンピュータリテラシの講義の様子
(演習問題の答えを○×で示す学生)
受講生のアンケートには「図書館の使用方法がよ
くわかり、これからのレポート作成などにとても役
立ちそうです。
」
というような好意的な感想が多くあ
りました。この授業をきっかけに、大学生活に図書
館を活用していただけたら、図書館職員一同嬉しく
思います。
【お問い合わせ先】
図書館の資料・サービスに関してご質問があるとき
は、Ask サービスをご利用ください。
・Elsevier Freedom Collection Books
※2008 年以降に Elsevier 社から出版された全
7
東工大クロニクル №499
Jun.2014
◆謹 告
人事異動
いいじま
[ ]内は旧所属
(教員)
平成 26 年 5 月 1 日付
ファム
ナ ム
ハ イ
PHAM NAM HAI:准教授に採用
大学院理工学研究科電子物理工学
専攻[東京大学大学院工学研究科
主任研究員(常勤)
]博士(工学)
生
○
1979.5
学
○ 東京大学工学部電子工学科
2004、同大学院工学系研究科電子
工学専攻修士課程 2006、同博士後期課程 2009
専
○
半導体、スピントロニクス
[学位論文]
Spin dependent transport phenomena in
III-V semiconductor heterostructures with
ferromagnetic MnAs nano-scale particles:東京大
学 2009 内線 3934
平成 26 年 5 月 1 日付
こでら
てつお
小寺 哲夫:准教授に昇任
大学院理工学研究科電子物理工学専
攻[量子ナノエレクトロニクス研究
センター助教]博士(理学)
生
○
1979.12
学
○
東京大学理学部物理学科 2002、
同大学院理学系研究科物理学専攻修士課程 2004、同
博士後期課程 2007
専
○
固体物理、電子デバイス、量子技術
[学位論文]半導体縦型二重量子ドットにおける単
一電子トンネルとスピン効果:東京大学 2007
内線 3421
東工大クロニクル
としろう
本学名誉教授 飯島 俊郎 氏は、
去る 5 月 9 日(金)逝去(享年 87
歳)されました。ここに深く哀悼
の意を表し、謹んでご冥福をお祈
り申し上げます。
同氏は、
昭和 25 年東京工業大学
有機合成化学コースを卒業後、
昭和 42 年東京工業大
学助教授、昭和 47 年同教授、昭和 62 年本学名誉教
授、同年実践女子大学教授、平成 9 年~同 13 年実践
女子大学・実践女子短期大学学長を務められ、現在
に至っておりました。
また、
平成 14 年に勲三等旭日中綬章を受章されて
おります。
専門は高分子化学。
No.499
平成 26 年 06 月 30 日
東京工業大学広報センター発行 ©
東工大クロニクル企画チーム
編集長 小野 功(大学院総合理工学研究科准教授) 陣内 修(大学院理工学研究科准教授)
住所:東京都目黒区大岡山 2-12-1-E3-13 〒152-8550 電話:03-5734-2975,2976 FAX:03-5734-3661
E-mail: [email protected]
URL: http://www.titech.ac.jp/about/overview/publications.html#h3-7
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