卸託送)(825KB PDF形式 - 業務用・産業用のお客さま

託 送 供 給 約 款
(卸託送)
平成27年1月1日実施
大 阪 瓦 斯 株 式 会 社
託送供給約款 目次
Ⅰ.約款の適用 ········································································ 1
1.適用範囲 ········································································ 1
2.約款の届出および変更 ···························································· 1
3.定
義 ········································································ 1
4.実施細目 ········································································ 3
Ⅱ.託送供給の申し込みおよび契約 ······················································ 3
5.託送供給検討の申し込み ·························································· 3
6.託送供給検討および託送供給契約の申込窓口等 ······································ 4
7.引受条件 ········································································ 4
8.諾否の検討 ······································································ 5
9.託送供給契約の申し込みおよび締結 ················································ 6
10.託送供給の開始 ·································································· 6
Ⅲ.託送供給の実施 ···································································· 7
11.払出・受入計画の通知 ···························································· 7
12.払出ガス量等の計量および算定 ···················································· 7
13.単位および端数処理等 ···························································· 8
Ⅳ.料金その他に関する事項 ···························································· 9
14.託送供給料金 ···································································· 9
15.附帯サービス料金 ································································ 9
16.料金の算定期間 ·································································· 9
17.料金等の支払 ···································································· 10
18.補 償 料 ········································································ 11
19.過不足ガス量の精算 ······························································ 14
Ⅴ.必要となる設備 ···································································· 16
20.必要となる設備 ·································································· 16
21.設備負担金 ······································································ 16
22.設備負担金の申し受けおよび精算 ·················································· 16
Ⅵ.託送供給の制限または停止 ·························································· 16
23.託送供給の制限または停止 ························································ 16
24.託送供給の制限または停止の解除 ·················································· 17
25.損害賠償の免責 ·································································· 18
Ⅶ.託送供給契約の託送供給期間満了、変更および解除 ···································· 18
26.年単位の託送供給契約の託送供給期間満了 ·········································· 18
27.年単位でない託送供給契約の託送供給期間満了 ······································ 19
28.託送供給契約の契約期間内での変更 ················································ 20
29.託送供給契約の解除 ······························································ 20
Ⅷ.保安に関する事項 ·································································· 21
30.託送供給上の保安責任 ···························································· 21
31.保安等のための敷地・建物への立入り ·············································· 21
Ⅸ.そ
の
他 ········································································ 21
32.託送供給に係る情報の取り扱い ···················································· 21
33.担
保 ········································································ 22
34.疑義の照会 ······································································ 22
(附
則)
1.この約款の実施期日 ······························································ 23
(別
表)
1.託送供給の申込窓口等 ···························································· 25
2.ガスの組成等の基準 ······························································ 26
3.ガスの性状等の測定方法の例および監視方法 ········································ 27
4.導管ネットワーク解析の方法およびガスの圧力等に関する条件 ························ 28
5.託送供給料金表 ·································································· 29
6.附帯サービス料金表 ······························································ 30
7.ガスの受け入れおよび払い出しのために必要となる設備 ······························ 31
Ⅰ.約款の適用
1.適用範囲
当社が、当社供給区域(*1)外の需要家(ガスを使用される最終消費者をいいます。)向けのガス
供給のために託送供給を依頼する者に対して託送供給を行う場合であって、中圧A以上の圧力で他の一
般ガス事業者(以下「託送供給先一般ガス事業者」といいます。)の導管に接続して払い出す場合の料
金その他の供給条件は、この託送供給約款(卸託送)(以下「この約款」といいます。)によります。
ただし、当社が定める導管(*2)を経由してガスを受け入れまたは払い出しをおこなう場合はこの約
款の適用範囲から除きます。この場合の託送供給とは、ガス事業法第2条第12項に定めるものであって、
当社が託送供給依頼者(3(定義)(1)に定義する「託送供給依頼者」をいいます。以下において同じ。)
からの申し出に基づき、託送供給依頼者のガスを当社の導管により受け入れ、同時にその受け入れた場
所以外の場所において託送供給依頼者に対して当社の導管より払い出すことをいい、託送供給依頼者は、
3(定義)(12)に定める乖離率を10パーセント以内の範囲に維持していただきます。
(*1)ガス事業法第17条に基づく「一般ガス供給約款別表第1」の当社の供給区域をさします。
(*2)兵庫県たつの市揖保町を始点とし、岡山市南区築港栄町を終点とする高圧導管をさします。
2.約款の届出および変更
(1) この約款は、ガス事業法第22条第1項の規定に基づき、経済産業大臣に届け出たものです。
(2) 当社は、この約款を変更し経済産業大臣に届け出ることがあります。この場合は、託送供給の料
金その他の供給条件は、変更後の託送供給約款によります。
3.定
義
この約款において使用する用語の定義は、次のとおりとします。
(1) 「託送供給依頼者」とは、この約款にしたがって、当社に託送供給検討の申し込みをされた方、
または同申し込みに基づいて当社との間の託送供給に関する必要事項を定めた需要場所ごとの契
約(以下「託送供給契約」といいます。)を締結された方をいいます。
(2) 「高圧導管」とは、最高使用圧力(ゲージ圧力)が1メガパスカル以上の導管をいいます。
(3) 「中圧A導管」とは、最高使用圧力(ゲージ圧力)が0.3メガパスカル以上1メガパスカル未満
の導管をいいます。
(4) 「託送供給期間」とは、当社が託送供給依頼者に託送供給を行う期間をいい、託送供給契約で定
めるものをいいます。
(5) 「契約期間」とは、託送供給契約を締結した日から託送供給期間の満了日までをいいます。
(6) 「払出地点」とは、当社が託送供給するガスを当社の導管から払い出す、託送供給契約上の受け
渡し地点をいいます。
(7) 「受入地点」とは、当社が、託送供給依頼者の所有するガスを当社の導管に受け入れる、託送供
-1-
給契約上の受け渡し地点をいいます。
(8) 「払出ガス量」とは、毎時0分を起点とする1時間ごとの当社が託送供給依頼者に払出地点で払
い出したガス量をいいます。
(9) 「受入ガス量」とは、毎時0分を起点とする1時間ごとの当社が託送供給依頼者から受入地点で
受け入れたガス量をいい、託送供給依頼者が1受入地点から2以上の払出地点にガス供給を行って
いる場合には、12(払出ガス量等の計量および算定)(2)により算定した量とします。
(10)「月別払出ガス量」とは、払出地点で毎月1日0時を起点とし当該月末日24時までの1ヵ月ごと
に当社が託送供給依頼者に払い出したガス量をいい、1需要場所に2以上の払出地点がある場合は、
払出地点ごとのガス量をいいます。ただし、託送供給開始または託送供給終了にあたって、託送供
給依頼者と当社との協議のうえ、計量の起点または終点となる日および時刻を変更することがあり
ます。
(11)「月別受入ガス量」とは、受入地点で毎月1日0時を起点とし当該月末日24時までの1ヵ月ごと
に当社が託送供給依頼者から受け入れたガス量をいい、託送供給依頼者が1受入地点から2以上の
払出地点にガスの供給を行っている場合には、12(払出ガス量等の計量および算定)(2)により算
定した量とします。ただし、託送供給開始または託送供給終了にあたって、託送供給依頼者と当社
との協議のうえ、計量の起点または終点となる日および時刻を変更することがあります。
(12)「乖離率」とは、毎時0分を起点とする1時間ごとの時間帯における受入ガス量と払出ガス量の
差の絶対値を百分率で表した数値をいい、次の算式により算定します。
(乖離率) =
(払出ガス量)
(受入ガス量)
× 100 - 100 (パーセント)
(13)「契約最大払出ガス量」とは、託送供給契約で定める払出ガス量の上限値をいいます。
(14)「契約最大受入ガス量」とは、託送供給契約で定める受入ガス量の上限値をいい、「契約最大払
出ガス量」と同値とします。
(15)「契約月別払出ガス量」とは、託送供給契約で定める月別払出ガス量の予定量をいいます。
(16)「契約託送供給期間払出ガス量」とは、託送供給契約で定める契約月別払出ガス量の合計値をい
います。
(17)「月間払出・受入計画」とは、託送供給の実施にあたり1ヵ月(毎月1日0時から当該月末日24
時まで)を単位として当社に事前に通知していただく、毎日0時を起点とする1日ごとに合計した
払出ガス量および受入ガス量の計画をいいます。
(18)「週間払出・受入計画」とは、託送供給の実施にあたり1週間(毎週月曜日0時から翌日曜日24
時まで)を単位として当社に事前に通知していただく、毎時0分を起点とする1時間ごとの払出ガ
ス量および受入ガス量の計画をいいます。
(19)「附帯サービス」とは、当社が託送供給に附帯して託送供給依頼者に提供する業務をいい、「バ
ックアップ」および「パーキング」をさします。
① 「バックアップ」とは、払出ガス量が受入ガス量を超え、かつ乖離率が10パーセントを超える
場合に、受入ガス量の110パーセントを超える払出ガス量に対して行う当社のガスによる一時的
な補填をいいます。また、「バックアップガス量」とは毎時0分を起点とする1時間ごとの当社
が「バックアップ」を行ったガスの量をいい、次の算式により求めます。
-2-
(バックアップガス量)=(払出ガス量)-(受入ガス量)×110(パーセント)
(小数点以下切捨て)
② 「パーキング」とは、払出ガス量が受入ガス量に満たず、かつ乖離率が10パーセントを超える
場合に、受入ガス量の90パーセントのうち払い出しされなかったガス量に対して行う当社設備に
よる一時的な貯蔵をいいます。また、「パーキングガス量」とは毎時0分を起点とする1時間ご
との当社が「パーキング」を行ったガスの量をいい、次の算式により求めます。
(パーキングガス量)=(受入ガス量)×90(パーセント)-(払出ガス量)
(小数点以下切捨て)
③
「月別バックアップガス量」とは、毎月1日0時を起点とし当該月末日24時までの「バッ
クアップガス量」の合計値をいいます。
④ 「月別パーキングガス量」とは、毎月1日0時を起点とし当該月末日24時までの「パーキング
ガス量」の合計値をいいます。
(20)「休日」とは次の日をいいます。
①
日曜日
②
銀行法第15条第1項に規定する政令で定める日ならびに1月4日、5月1日、12月29日および
12月30日
(21)「消費税等相当額」とは、消費税法の規定により課される消費税および地方税法の規定により課
される地方消費税に相当する金額をいいます。
4.実施細目
この約款の実施上必要な細目的事項は、託送供給契約に定めるほか、そのつど託送供給依頼者と当社
との協議によって定めます。
Ⅱ.託送供給の申し込みおよび契約
5.託送供給検討の申し込み
(1) 当社供給区域外需要向けに託送供給を希望される場合には、あらかじめこの約款を承諾のうえ、
次の事項を明らかにして当社に託送供給検討申込書(当社の定める様式によります。)を提出して
いただきます。ただし、7(引受条件)で示す条件を確認するために必要な範囲で明らかにしてい
ただく事項を追加することがあります。
①
希望する受入地点および払出地点
②
希望する契約最大払出(受入)ガス量
③
希望する託送供給期間
④
希望する契約託送供給期間払出ガス量
⑤
ガスの性状、製造方式、原料調達および管理体制
⑥
ガスの受入地点および払出地点での希望する圧力
-3-
(2) 当社は、検討申し込み時に、原則として、需要場所単位に、1検討につき20万円に消費税等相当
額を加えた金額を検討料として申し受け、当社が検討料を受領した時をもって検討申し込みを受け
付けたこととします。ただし、託送供給検討にあたり、測量調査など多額の費用を要する場合には
その作業(以下「追加検討」といいます。)に着手する前に託送供給依頼者にお知らせします。当
社は追加検討に要する費用に消費税等相当額を加えた金額(以下「追加検討料」といいます。)を
追加検討着手前に申し受け、追加検討料は追加検討完了後、実績に基づきすみやかに精算すること
とします。
(3) 当社が検討料を受領した日から起算して15日目の日(休日の場合は直前の休日でない日)までに
託送供給検討中止を託送供給依頼者から通知する書面(託送供給検討申込書の写しが添付されたも
の)が当社に到達した場合、当社は既に受領した検討料のうち10万円に消費税等相当額を加えた金
額および受領済みの追加検討料の合計額(以下「検討料返還額」といいます。)を託送供給依頼者
からの中止通知の到達後すみやかに託送供給依頼者に返金します。ただし、検討料返還額のうち当
社が既に検討作業のために要した費用がある場合には、当社はこの費用の額に消費税等相当額を加
えた金額(以下「追加検討費用」)を検討料返還額から差し引いた金額を返金します。
(4) 当社は、追加検討費用が検討料返還額を上回る場合には、中止通知の到達後すみやかに託送供給
依頼者にその差額を請求し、請求日から起算して30日目の日(休日の場合は直後の休日でない日)
までに、当社が指定した金融機関を通じて支払っていただきます。
6.託送供給検討および託送供給契約の申込窓口等
(1) 当社における託送供給検討および託送供給契約の申込窓口は、別表1の1-1に掲げる部署とし
ます。
(2) この約款ならびに当社の高圧導管および主要中圧導管の位置を明示した地形図の閲覧場所は、別
表1の1-2に掲げる場所とします。
7.引受条件
当社がこの約款に基づいて託送供給を引き受けるにあたっては、当社のガス事業の適確な遂行に支障
を生じさせないため、申し込みに係る託送供給が託送供給期間を通して以下の条件に適合したものであ
ることが必要となります。ただし、当社のガス事業の適確な遂行に支障を生じさせない特段の理由があ
る場合はこの限りではありません。
(1) 1契約について受入地点および払出地点は各1か所であることとします。ただし、託送供給にお
いて複数の払出地点がある場合であって、受入地点および託送供給先一般ガス事業者が同一である
場合には、1契約とみなします。
(2) 受入地点と払出地点が託送供給期間にわたって導管で接続されていること。
(3) 当社が受け入れるガスの組成、圧力、性状、量等は以下の条件を満たし、当社の供給するガスと
互換性を有するとともに、以下の条件を安定的に満たしていることを確認するため託送供給依頼者
および当社の双方において常時監視が可能であること。
①
ガスの組成は、別表2に掲げる組成範囲内であること。ただし、別表2に掲げられていない項
-4-
目であって、当社の供給するガスとの互換性に影響を及ぼすおそれのある成分が含まれる場合に
は、個別に協議することとします。
②
ガスの性状等の監視方法は、別表3の内容とし、託送供給依頼者が監視、記録のうえ、当社に
報告していただくこと。
③
受入地点および払出地点は、それぞれ当社の高圧導管または中圧導管に接続するものであって、
かつ払出地点の圧力が受入地点の圧力よりも低いかまたは同等であること。
④
受け入れるガスの圧力は、受入地点における当社の導管の運用圧力の範囲内であって、かつ当
社の導管に受け入れることが可能な圧力であること。
⑤
受け入れ払い出すガスの量および圧力は、当社の製造・供給設備および導管ネットワークに影
響を及ぼさないものであって、かつガスの受け入れまたは払い出しのいずれか一方が事故等によ
り途絶した場合であっても当社の製造・供給設備、導管ネットワークおよびそれらの運用に支障
を生じないものであること。なお、導管ネットワーク解析の方法およびガスの圧力等に関する条
件は別表4のとおりとします。
⑥
託送供給依頼者から受け入れるガスの圧力、量および熱量は、急激な変動がないように制御さ
れること。
(4) 託送供給期間内について、安定的に所要の量と性状のガスを製造あるいは調達可能であること。
(5) 保安上および供給安定上必要な場合に、受入・払出調整、緊急遮断等迅速な対応が可能な体制、
設備を有するとともに、休日・夜間を含めた当社との連絡体制を確立していただくこと。同時に、
当社においても必要な場合に必要な設備の遠隔制御を可能とすること。
(6) 当社、託送供給依頼者および託送供給先一般ガス事業者との間で、託送供給を行なうにあたって
必要な合意がなされていること。
8.諾否の検討
(1) 当社は、託送供給検討の申し込みがあった場合には7(引受条件)について検討し、託送供給が
可能な場合には、当社にお支払いいただく託送供給の実施に伴って必要となる設備等に係る工事費
用の概算を付して、その旨を申し込み受付日から1ヵ月以内に託送供給依頼者に書面にて通知しま
す。
(2) 当社は、検討の結果および託送供給依頼者の料金その他当社に支払うべき債務(この約款による
債務、この約款以外の託送供給条件に基づく託送供給契約による債務、および受入地点でガスを受
け入れる託送供給以外のガス供給契約による債務を含みます。)の履行状況等により検討申し込み
に係る託送供給の一部または全部を引き受けできない場合には、その理由を付して、その旨を申し
込み受付日から1ヵ月以内に託送供給依頼者に書面にて通知します。
(3) 当社は、申し込まれる内容により1ヵ月を超えて検討が必要となることが明らかとなった場合に
は、託送供給依頼者に検討終了予定日を通知します。
-5-
9.託送供給契約の申し込みおよび締結
(1) 託送供給契約の申し込みは、託送供給期間の最初の日(以下「託送供給開始日」といいます。)
の1ヵ月前の日(休日の場合は、直前の休日でない日)(以下「託送供給契約申込期限日」といい
ます。)までに行っていただきます。その申し込みは、原則として8(諾否の検討)(1)に定める
当社が通知した書面に記載した供給条件に基づき行っていただきます。ただし、当社が通知した書
面に記載した供給条件と異なる条件での託送供給を希望される場合には、契約申し込み前にその旨
を当社に申し出ていただき、当社が特に支障がないと認めた場合には、当該条件にて託送供給を実
施する場合があります。
(2) 託送供給契約の申し込みは書面(当社の定める様式によります。)によるものとし、8(諾否の
検討)(1)に定める当社の通知を受けた日から起算して6ヶ月以内に行っていただきます。
(3) 託送供給契約の申し込みに際しては、当該申し込みの対象となる託送供給先一般ガス事業者が31
(保安等のための敷地・建物への立入り)に定める託送供給先一般ガス事業者の当社に対する協力
事項を遵守する旨の承諾書(当社の定める様式によります。)をあわせて提出していただきます。
(4) 託送供給契約の申し込みを受けた後、当社と託送供給依頼者は、託送供給実施に必要な事項を協
議のうえ託送供給契約を締結します。
(5) 託送供給期間は、ガス事業法第25条に基づき当社が経済産業大臣に届け出た最新のガスの供給計
画の期間内とし、原則として年単位とします。ただし、年単位としない託送供給期間の契約につい
ては、託送供給依頼者から以下に掲げる申し出があり、当社が認めた場合に限り締結することがで
きることとします。
①
契約締結時点において、託送供給先一般ガス事業者の需要が消滅する期日が明らかな場合
②
契約締結時点において、当社の託送供給を利用しなくなる期日が明らかな場合
③
契約締結時点において、託送供給依頼者とその託送供給先一般ガス事業者または託送供給先需
要家との契約が終了する期日が明らかな場合
④
契約締結時点において、26(年単位の託送供給契約の託送供給期間満了)(3)に定める契約更
新後の託送供給期間を託送供給依頼者、託送供給先一般ガス事業者または託送供給先需要家の事
業年度または暦年単位に変更する場合
⑤
28(託送供給契約の契約期間内での変更)(1)により託送供給契約期間を延長し、託送供給依
頼者が託送供給先一般ガス事業者との間で締結する卸供給契約または託送供給先需要家との間
で締結する大口供給契約の契約期間に合わせる場合(ただし、変更後の託送供給契約期間が1年
以上となる場合に限ります。)
(6) 託送供給契約申し込み時の契約最大払出ガス量は、検討申し込み時の「希望する契約最大払出(受
入)ガス量」の70%を下回らないこととします。
(7) 託送供給契約の締結は、託送供給開始日の前の日(休日の場合は、直前の休日でない日)までに
行うこととします。
10.託送供給の開始
(1) 当社は、託送供給開始日に託送供給を開始します。なお、託送供給の開始に先立ち、この約款な
-6-
らびに託送供給契約で定める条件が満たされていることを確認するために必要となる試運転等の
実施について、当社は託送供給依頼者に協力をしていただきます。
(2) 当社は、用地事情等やむをえない理由によって託送供給契約に定めた託送供給開始日に託送供給
を開始できないことが明らかになった場合には、その理由をお知らせし、あらためて託送供給依頼
者と協議のうえ託送供給開始日を定めて託送供給を開始します。
(3) 託送供給開始日が遅れることについて当社の責に帰すべき事由によらない場合は、託送供給依頼
者には変更前の託送供給開始日から変更後の託送供給開始日の前日までの14(託送供給料金)に定
める基本料金相当額を16(料金の算定期間)および17(料金等の支払)の規定を準用して支払って
いただきます。
Ⅲ.託送供給の実施
11.払出・受入計画の通知
(1) 当社は、託送供給の実施に先立ち、契約月別払出ガス量に基づく月間払出・受入計画および週間
払出・受入計画を当社が定める方法により、託送供給依頼者から通知していただきます。
(2) 月間払出・受入計画については、毎月20日(休日の場合は直前の休日でない日)12時までに翌1
ヵ月分を当社に通知していただきます。また、週間払出・受入計画については、毎週水曜日(休日
の場合は直前の休日でない日)12時までに翌1週間分を当社に通知していただきます。
(3) 当社は、託送供給依頼者から通知していただいた週間払出・受入計画がこの約款または託送供給
契約に定める託送供給の要件を満たさない場合および保安上または供給安定上必要な場合に、当該
計画に係る対象期間の開始日までに託送供給依頼者に通知のうえ、月間払出・受入計画および週間
払出・受入計画の全部または一部を変更していただく場合があります。
(4) 託送供給依頼者または当社は、それぞれが予測しがたい事由により月間払出・受入計画および週
間払出・受入計画を大幅に変更する必要のある場合には、すみやかに相手方に通知し、協議によっ
て合意した場合にはこれを変更することができるものとします。
12.払出ガス量等の計量および算定
(1) 払出ガス量、受入ガス量、月別払出ガス量および月別受入ガス量の計量は、払出地点および受入
地点において当社が所有する取引用計量器(負荷計測のための機能を有するもの)の指示値を目視
で確認する、または当該取引用計量器の発するデータを通信設備を経由して読み取ることによって、
当社が行います。
(2) 託送供給依頼者が、当社の託送供給により1受入地点から2以上の払出地点にガス供給を行って
いる場合には、(1)にかかわらず、当社は(1)の計量値を用いて次の算式により払出地点ごとの受入
ガス量を算定します。
-7-
(
受入ガス量(m3)
)
=
×
÷
(
(
(
当該受入地点における当該1時間のすべての受入ガス量(m3)(*1)
当該払出地点における当該1時間の払出ガス量(m3)
)
)
当該払出地点における当該1時間の払出ガス量を計量する時点で有
効な当社と託送供給依頼者との間の当該受入地点にかかるすべて
の託送供給契約における当該1時間の払出ガス量の総和(m3)(*1)
)
(*1)この約款以外の託送供給条件に基づく託送供給契約も含まれます。
(*1)当社と託送供給依頼者との間で締結しているこの約款以外の託送供給条件に基づく託送供給
契約および当該受入地点でガスを受け入れる託送供給契約以外のガス供給契約を含みます。
なお、受入ガス量が0立方メートルを超え、かつ当該託送供給契約の払出ガス量を計量する時点
で有効な当社と託送供給依頼者との間の当該受入地点にかかるすべての託送供給契約における払
出ガス量(当社と託送供給依頼者との間で締結しているこの約款以外の託送供給条件に基づく託送
供給契約および当該受入地点でガスを受け入れる託送供給契約以外のガス供給契約により払い出
したガス量を含みます。)の総和が0立方メートルの場合には、上の算式の払出ガス量を契約最大
払出ガス量に読み替えることとします。
(3) バックアップガス量およびパーキングガス量は、(1)および(2)による払出ガス量および受入ガス
量をもとに算定します。
(4) 取引用計量器の故障等によって払出ガス量および受入ガス量のいずれか一方または両方を正しく
測定できなかった場合には、前3か月分もしくは前年同期の同一期間の使用量、当該時間帯におけ
る週間払出・受入計画等を基準として託送供給依頼者と当社との協議によってその量を定めます。
なお、払出ガス量または受入ガス量のいずれか一方または両方を正しく測定できなかったことが明
らかとなった日から起算して20日目の日(休日の場合は直前の休日でない日)までに合意できない
場合には、週間払出・受入計画に記載の当該時間帯の払出ガス量および受入ガス量とします。
(5) 当社は、16(料金の算定期間)(1)に定める料金算定期間ごとに計量の結果をすみやかに託送供
給依頼者に通知します。
13.単位および端数処理等
(1) この約款においてガスの量ならびに託送供給料金その他の費用負担額を算定する場合の単位およ
びその端数処理は、特に定めがない限り次のとおりとします。
①
計量するガスの単位は1立方メートルとし、小数点以下は読みません。
②
計量するガスの熱量は、常温および常圧で45メガジュールとします。
③
託送供給料金その他の費用負担額を算定する場合における合計金額の単位は1円とし、小数点
以下は切捨てます。なお、消費税等相当額を加算して申し受ける場合には、消費税等が課される
額および消費税等相当額の単位はそれぞれ1円とし、小数点以下はそれぞれ切捨てます。
(2) 契約期間中の料金その他の具体的に発生した債権債務は、託送供給契約の消滅によっては消滅い
たしません。
-8-
Ⅳ.料金その他に関する事項
14.託送供給料金
当社は、16(料金の算定期間)(1)に定める料金算定期間毎ごとに別表5の託送供給料金表を適用し
て以下の算式により算定した額を託送供給料金として申し受けます。
(
託送供給料金(円)
*1(
基本料金(円)
)
)
=
=
(
(
*1
基本料金(円)
定額基本料金(円)
)
)
+
+
( 従量料金(円)*2 )
( 流量基本料金(円)*3 )
(16(料金の算定期間)(2)により日割計算後基本料金が算定される場合は、
基本料金に代え日割計算後基本料金を適用します。)
*2(
従量料金(円)
)
=
×
*3( 流量基本料金(円)
)
=
×
( 従量料金単価(円/m3) )
3
需要場所における月別払出ガス量の総和(m )
(
)
3
流量基本料金単価(円/m
)
(
)
3
需要場所における契約最大払出ガス量の総和(m
) )
(
15.附帯サービス料金
当社は、附帯サービスを行った場合には、別表6の附帯サービス料金表を適用して以下の算式により
算定した額を附帯サービス料金として申し受けます。
(1) バックアップ料金
バックアップを行った場合には、次の算式により算定する額をバックアップ料金として申し受け
ます。
(バックアップ料金(円))
=(月別バックアップガス量(m3))×(バックアップ料金単価(円/m3))
(2) パーキング料金
パーキングを行った場合には、次の算式により算定する額をパーキング料金として申し受けます。
(パーキング料金(円))
=(月別パーキングガス量(m3))×(パーキング料金単価(円/m3))
16.料金の算定期間
(1) 当社は、託送供給料金および附帯サービス料金(以下「料金」といいます。)の算定を(2)に掲
げる場合を除き1ヵ月を単位として行います。この場合の算定の対象となる期間(以下「料金算定
期間」といいます。)は、毎月1日0時から当該月末日24時までの期間とします。
(2) 当社は、以下の場合には、託送供給料金(基本料金に限ります。)を日割計算により算定します。
ただし、託送供給依頼者の申し出により28(託送供給契約の契約期間内での変更)(2)による託送
供給契約の中途解約(以下「中途解約」といいます。)をおこなう場合、契約最大払出ガス量の減
量にともない託送供給契約を変更する場合(この場合は減量前の基本料金を申し受けます。)およ
-9-
び29(託送供給契約の解除)(2)により託送供給契約を解除する場合は、日割計算を行いません。
①
託送供給開始日(託送供給契約を変更する場合の変更後の託送供給開始日を含みます。以下こ
の号において同じ。)の属する月にあっては、託送供給開始日0時から当該月末日24時までを料
金算定期間とし、次の算式により日割計算後基本料金を算定します。
(日割計算後基本料金(円)(小数点第3位以下切捨て))
=(基本料金(円))×(日割計算日数(日)*)
÷(託送供給開始日の属する月の日数(日))
*託送供給開始日より託送供給開始日の属する月の末日までの日数
②
託送供給終了日(託送供給期間の満了日および託送供給契約を変更する場合の変更前の託送供
給契約に基づく託送供給の終了日をいいます。以下この号において同じ。)の属する月にあって
は、当該月1日0時から託送供給終了日24時までをもって料金算定期間とし、次の算式により日
割計算後基本料金を算定します。
(日割計算後基本料金(円)(小数点第3位以下切捨て))
=(基本料金(円))×(日割計算日数(日)*)
÷(託送供給終了日の属する月の日数(日))
*託送供給終了日の属する月の1日から託送供給終了日までの日数
17.料金等の支払
(1) 当社は、託送供給依頼者より料金に消費税等相当額を加えた額(以下「料金等」といいます。)
を料金算定期間の末日の翌日から起算して30日目の日(休日の場合は直後の休日でない日)までに、
当社が指定した金融機関を通じて支払っていただきます。なお、複数の託送供給契約(この約款以
外の託送供給条件に基づく託送供給契約および受入地点でガスを受け入れる託送供給契約以外の
ガス供給契約等を含みます。)を当社と結ばれている等、当社が必要と認める場合には、それぞれ
の契約により発生する料金等、補償料および過不足ガス量の精算額の債務を一括して請求いたしま
す。この場合におけるそれぞれの債務の支払期日は、一括して請求する債務のうち最後に支払義務
が発生する債務の支払期日とします。ただし、託送供給期間の満了、中途解約または29(託送供給
契約の解除)(1)による契約解除の場合にはそれぞれ当該託送供給期間の満了日、中途解約日また
は契約解除日の翌日から起算して30日目の日(休日の場合は直後の休日でない日)までに、29(託
送供給契約の解除)(2)による契約解除の場合にはただちに支払っていただきます。
(2) 料金等の支払いは、託送供給依頼者が当社が指定した金融機関に払い込んだ時になされたものと
します。
(3) 託送供給依頼者が料金等の支払いを(1)に定める支払期日までに行わない場合には、当該支払期
日の翌日から支払いの日までの期間に応じて、延滞利息を申し受けます。
(4) 延滞利息は次の算式により算定する金額とします。なお、算定の結果1円未満の端数が生じた場
合は、その端数を切り捨てます。
(延滞利息(円))
=(算定の対象となる料金等(円))
×(支払期日の翌日から支払いの日までの日数(日))
-10-
×(0.0274(パーセント/日))
(5) 延滞利息は、延滞利息の算定の対象となる料金等とあわせてお支払いいただきます。
(6) 託送供給依頼者が、支払うべき債務の全部に不足する額を支払った場合は、次の順序で充当しま
す。同順位の債務が2以上ある場合(例えば、契約最大払出ガス量超過補償料と中途解約補償料が
ある場合)は、債務額で按分します。
①
料金等に係る延滞利息
②
料金等
③
遅延損害金
④
21(設備負担金)に定める設備負担金
⑤
その他の債務
(7) 託送供給依頼者が、当社との間に2以上の託送供給契約を締結している場合において、支払うべ
き債務の全部に不足する額を支払い、かつ充当すべき契約を指定しなかったときは(6)により充当
します。(6)の各号の債務の全部に充当できないとき(例えば、すべての託送供給契約の料金等に
係る延滞利息には充当できたが、すべての託送供給契約の料金等の全額には不足するとき。)は、
各託送供給契約の債務額で按分します(前の例では、各託送供給契約の料金等の額で按分して充当
します。)。
18.補 償 料
当社は、(1)から(3)に該当する場合は、託送供給依頼者から各々の補償料および消費税等相当額を申
し受けます。消費税等相当額は、同一支払期日の補償料の合計額に税率を乗じて算定します。なお、支
払いの方法等については、17(料金等の支払)(2)~(5)の規定を準用します。
(1) 契約最大受入ガス量超過補償料
受入ガス量が契約最大受入ガス量を上回った場合には、次の算式により算定する1時間ごとの契
約最大受入ガス量超過補償料の料金算定期間における合計額を当該料金算定期間の料金等の支払
期日までに申し受けます。なお、託送供給依頼者が、当社の託送供給により1受入地点から2以上
の払出地点にガス供給を行っている場合には、当該受入地点におけるすべての受入ガス量(当社と
託送供給依頼者との間で締結しているこの約款以外の託送供給条件に基づく託送供給契約および
当該受入地点でガスを受け入れる託送供給契約以外のガス供給契約により受け入れたガス量を含
みます。)が当該託送供給契約の受入ガス量を計量する時点で有効な当社と託送供給依頼者との間
の当該受入地点にかかるすべての託送供給契約における契約最大受入ガス量(当社と託送供給依頼
者との間で締結しているこの約款以外の託送供給条件に基づく託送供給契約および当該受入地点
でガスを受け入れる託送供給契約以外のガス供給契約における契約最大受入ガス量を含みます。)
の総和を上回った場合に限り当該補償料を申し受けることとします。
の 契約最大受
( 1時間ごと
入ガス量超過補償料(円) )
=
-
契約最大受入ガス量超過補償
契約最大受入ガス量
( 超過量(m )*1
) × ( 料単価(円/m )*2
)
パーキング料金
契約最大受入ガス量超過量中に
( 含まれるパーキングガス量(m )*3 ) × ( 単価(円/m ) )
3
3
3
-11-
3
*1
契約最大受入ガス量超過量(m3)
・受入ガス量が契約最大受入ガス量を上回った場合に、次の算式により算定するガス量
(契約最大受入ガス量超過量(m3))
=(受入ガス量(m3))-(契約最大受入ガス量(m3))
*2
契約最大受入ガス量超過補償料単価(円/m3)
・当該料金算定期間末日に適用されている当社の一般ガス供給約款別表第6に定める料金
表Hの基準単位料金(ただし、調整単位料金が算定されている場合には調整単位料金)
相当額から消費税等相当額および次の算式により算定される原料費相当額を控除した額
(原材料費相当額(円/m3)(小数点第3位以下切上げ))
=(当該期間の当社の一般ガス供給約款料金に適用されている平均原料価格(円/t)
÷100×0.081
*3
契約最大受入ガス量超過量中に含まれるパーキングガス量(m3)
・パーキングガス量のうち、受入ガス量の90%相当量が契約最大受入ガス量を上回る場合
に次の算式により算定するガス量(以下「控除対象パーキングガス量」といいます。)
a.払出ガス量が契約最大払出ガス量を下回る場合
(控除対象パーキングガス量(m3))
=(受入ガス量(m3))×90%-(契約最大受入ガス量(m3))(小数点以下切
上げ)
b.払出ガス量が契約最大払出ガス量を上回る場合
(控除対象パーキングガス量(m3))
=(受入ガス量(m3))×90%-(払出ガス量(m3))(小数点以下切上げ)
(2) 契約最大払出ガス量超過補償料
①
料金算定期間における払出ガス量の最大値が契約最大払出ガス量を上回った場合には、次の算
式により算定する契約最大払出ガス量超過補償料を当該料金算定期間の料金等の支払期日まで
に申し受けます。なお、過去の料金算定期間において契約最大払出ガス量超過補償料が発生して
いる場合には、当月の契約最大払出ガス量超過補償料が、過去の契約最大払出ガス量超過補償料
の最高額を超えている場合に限り申し受けることとし、その超えている額のみをお支払いいただ
きます。
(
契約最大払出ガス量超過補償料
)
(円)
契約最大払出ガス量
=
(
)
超過量(m3)*1
*1
×
(
流量基本料金
)
単価(円/m3)
×
(
当該託送供給
)
期間の月数*2
契約最大払出ガス量超過量(m3)
・当該料金算定期間の払出ガス量の最大値が契約最大払出ガス量を上回った場合、次の算
式により算定するガス量
(契約最大払出ガス量超過量(m3))
=(当該料金算定期間の払出ガス量の最大値(m3))-(契約最大払出ガス量(m3))
-12-
*2
当該託送供給期間の月数
・当該託送供給期間の月数が整数でない場合には整数に満たない月数部分を日割計算しま
す。
②
当社が①により託送供給依頼者から契約最大払出ガス量超過補償料を既にお支払いいただい
た場合であって、託送供給依頼者が28(託送供給契約の契約期間内での変更)(1)に基づき契約
最大払出ガス量を増加する契約変更を行ったときには、当社は以下の算式により算定する精算金
を託送供給依頼者に支払います。この場合、当社は契約変更日の属する料金算定期間以降の各料
金算定期間の料金等の請求額から、契約変更後の料金算定期間の流量基本料金と契約変更前の料
金算定期間の流量基本料金の差額を控除することにより精算金相当額に達するまで各料金算定
期間ごとに相殺する方法で支払うものとします。なお、精算金には利息を付しません。
契約変更前に発生した契約最
契約変更日の翌日から契約
( 精算金(円) ) = ( 大払出ガス量超過補償料の合 ) ×( 満了日までの残存月数(月)*
計金額(円)
÷
)
( 当該託送供給期間の月数(月) )
*
((
-
当社が支払いを受けていな
い契約最大払出ガス量超過
補償料がある場合には当該
補償料の合計金額(円)
) +(
当社が支払いを受けていな
い契約最大払出ガス量超過
補償料がある場合には当該
補償料の遅延損害金(円)
)
)
*月数が整数でない場合には整数に満たない月数部分を日割計算します。
(3) 中途解約補償料
①
28(託送供給契約の契約期間内での変更)(2)による中途解約の場合および29(託送供給契約
の解除)(2)による託送供給契約の解除(以下「解除」といいます。)をする場合には、当社は、
以下の算式により算定した中途解約補償料を申し受けます。なお、託送供給開始日以降に中途解
約する場合にあっては中途解約日が属する月の料金等の支払期日までに、解除する場合または託
送供給開始日前に中途解約する場合にあってはただちに中途解約補償料を申し受けます。
(
中途解約補
償料(円)
)
=
(( (
契約託送供給
期間払出 ガス
3
量(m )
) -(
当該託送供給期
間中の払出ガス
3
量の合計(m )
)
中途解約日の属する月の翌月から託送
+
( 供給期間の満了日までの契約の残存月 )*2
数(月)
3
-(
当該託送供給
期間中のパー
キングガス量の
合計(m3)
当該契約に基
× ( づく基本料金相
当額(円)
)
)
)
)
*1 ×
×
(
従量料金
単価(円
3
/m )
)
(
90%
)
3
*1: 0m を下回る場合には0m とします。
*2: 月数が整数でない場合には整数に満たない月数部分を日割計算します。
②
28(託送供給契約の契約期間内での変更)(1)による契約最大払出ガス量の減量の場合には、
当社は、以下の算式により算定する中途解約補償料を、当該契約変更日の翌日から起算して30日
目の日(休日の場合はその直後の休日でない日)までに申し受けます。
(
中途解約
補償料(円)
)
((
=
変更前の契約に
基づく流量基本
料金相当額(円)
)
-(
変更後の契約
に基づく流量基
本料金相当額
(円)
-13-
)
)× (
変更日の属する月の翌
月から変更前の託送供
給期間満了日までの月
数*
)
19.過不足ガス量の精算
月別受入ガス量の合計値と月別払出ガス量の合計値に過不足がある場合には、以下の方法で精算しま
す。
(1) 算定期間および精算期日
①
過不足ガス量の算定期間(以下「精算額算定期間」といいます。)および当該精算額算定期間
の過不足ガス量の精算に係る精算期日(以下「精算期日」といいます。)は、②に定める場合を
除き次のとおりとします。
精算額算定期間
4月1日~6月30日
7月1日~9月30日
10月1日~12月31日
1月1日~3月31日
精算期日*
7月30日
10月30日
1月30日
4月30日
*精算期日が休日の場合には、直後の休日でない日を精算期日とします。
②
託送供給開始および終了の際の精算額算定期間および精算期日は、以下のとおり取り扱うもの
とします。ただし、託送供給依頼者が1受入地点から2以上の払出地点にガスを供給している場
合(託送供給開始日が異なる場合に限ります。)には、すべての託送供給期間が満了する場合ま
たはすべての託送供給契約を中途解約または解除するときに限ります。
ア.託送供給を開始して最初に行う精算の場合
精算額算定期間は、託送供給開始日から託送供給開始日が属する①に定める精算額算定期間
の翌精算額算定期間末日までとし、精算期日は、翌精算額算定期間の精算期日とします。ただ
し、託送供給開始日が精算額算定期間の初日の場合はこれによらないものとします。
イ.託送供給期間の満了時に最後に行う精算の場合
精算額算定期間は、託送供給期間満了日の属する①に定める精算額算定期間の前精算額算定
期間初日から託送供給期間の満了日までとし、精算期日は、当該託送供給期間の満了日の翌日
から起算して30日目の日(休日の場合は直後の休日でない日)とします。ただし、託送供給期
間の満了日が精算額算定期間の末日の場合にはこれによらないものとします。
ウ.託送供給契約を中途解約または解除する際に最後に行う精算の場合
精算額算定期間は、中途解約または解除の日の属する精算額算定期間初日から当該中途解約
または契約解除の日までとし、精算期日は、中途解約の場合は中途解約日の翌日から起算して
30日目の日(休日の場合は直後の休日でない日)とします。解除の場合にはただちに精算する
ものとします。
(2) 過不足ガス量の算定
①
精算の対象となる受入ガス量
精算の対象となる受入ガス量は、精算額算定期間中の月別受入ガス量の合計値(以下「対象受
入ガス量」といいます。)とします。ただし、託送供給依頼者が、1受入地点から2以上の払出
地点にガス供給を行っている場合には、当該受入地点において受け入れたすべてのガス量(この
約款以外の託送供給条件に基づく託送供給契約および当該受入地点でガスを受け入れる託送供
給契約以外のガス供給契約等により受け入れたガス量を含みます。)を対象受入ガス量とします。
②
精算の対象となる払出ガス量
-14-
精算の対象となる払出ガス量は、精算額算定期間中の月別払出ガス量の合計値(以下「対象払
出ガス量」といいます。)とします。ただし、託送供給依頼者が、1受入地点から2以上の払出
地点にガス供給を行っている場合には、当該受入地点にかかる払出地点から払い出したすべての
ガス量(この約款以外の託送供給条件に基づく託送供給契約および当該受入地点でガスを受け入
れる託送供給契約以外のガス供給契約等により払い出したガス量を含みます。)を対象払出ガス
量とします。
(3) 精算額
過不足ガス量の精算額は以下のとおり算定するものとします。
①
対象払出ガス量が対象受入ガス量を上回る場合(以下「払出超過」といいます。)
対象払出ガス量のうち対象受入ガス量を上回る量(以下「払出超過量」といいます。)に対す
る精算額は、次の算式により算定します。
(精算額(円))=(払出超過量(m3))×(払出超過精算単価(円/m3)*)
*(払出超過精算単価(円/m3))
=(当該精算額算定期間末日に適用されている当社の一般ガス供給約款別表6に定める料金
表Hの基準単位料金(ただし、調整単位料金が算定されている場合には調整単位料金)相
当額から消費税等相当額を控除した額)
②
対象受入ガス量が対象払出ガス量を上回る場合(以下「受入超過」といいます。)
対象受入ガス量のうち対象払出ガス量を上回る量(以下「受入超過量」といいます。)につい
ては、当社は無償で引き取るものとします。ただし、当社が託送供給依頼者の受入超過に係るガ
スを引き取ることが当社の原料調達に支障を及ぼすと判断し、託送供給依頼者に対して事前(原
則として各精算額算定期間開始日の10日前とします。)に通知した場合を除き、当社は、当該受
入超過量のうち精算額算定期間の契約月別払出ガス量の合計値の1%を超えない量(以下「超過
買取量」といいます。)までは買い取るものとし、残量は無償で引き取るものとします。また、
精算額は、次の算式により算定する額とします。
(精算額(円))=(超過買取量(m3))×(受入超過精算単価(円/m3)*)
*(受入超過精算単価(円/m3)(小数点第3位以下切り上げ))
=(当該精算額算定期間末日の当社の一般ガス供給約款に適用されている平均原料価格
(円/t))÷100×0.081×0.5
(4) 精算方法
①
払出超過の場合
(3)①の計算に基づく精算額に消費税等相当額を加えた額を精算期日までに料金等の支払いと
同一の方法で申し受けます。
②
受入超過の場合
(3)②の計算に基づく精算額に消費税等相当額を加えた額を精算額算定期間末日が属する月の
料金等から控除します。なお、精算額が当該料金等を上回る場合には、当社は、当該料金等を上
回る額を精算期日までに託送供給依頼者の指定する金融機関に払い込みます。
-15-
Ⅴ.必要となる設備
20.必要となる設備
(1) 託送供給を実施するにあたり必要となる設備(以下「必要設備」といいます。)は、原則として
別表7に掲げるものであり、詳細仕様は協議により定めます。
(2) 必要設備等の所有権は、費用負担の如何にかかわらず原則として受入地点から払出地点までの部
分および取引用計量器本体については当社に帰属するものとし、それ以外の部分については、託送
供給契約等で当社に帰属するものとさだめた場合を除き当社に帰属しないものとします。
(3) 当社が設置または所有する供給設備等の工事および維持管理のために必要な用地の確保、託送供
給先一般ガス事業者との調整等について、当社は託送供給依頼者に協力していただきます。なお、
用地の確保および契約期間中の使用の継続に要する費用(専ら託送供給の用に供されるものに限り
ます。)は、託送供給依頼者から申し受けます。
21.設備負担金
(1) 必要設備のうち、ガスの受け入れ、払い出しおよびガスの圧力、性状の監視等、託送供給の引き
受けのため当社において必要となる設備については、当社が設置します。なお、当社は、その新設
必要設備の設置工事および当社設備の改造・変更・更新の工事に要する材料費、工事費および諸経
費等の合計額(取引用計量器本体および設置の費用を除きます。)に消費税等相当額を加えた額を
託送供給依頼者から設備負担金として申し受けます。
(2) 託送供給依頼者と当社は、設備負担金に関する必要な事項について設備負担金契約書を工事着手
前に作成します。
22.設備負担金の申し受けおよび精算
(1) 当社は、設備負担金を工事着手前に申し受けます。
(2) 設計の変更、材料単価の変動その他の事情によって設備負担金に差異が生じた場合には、工事完
了後すみやかに精算することとします。
Ⅵ.託送供給の制限または停止
23.託送供給の制限または停止
(1) 受入地点において託送供給依頼者が当社に受け渡すガスの性状、圧力、量等がこの約款または託
送供給契約と相違する場合には、受入地点における当社へのガスの受け渡しを託送供給依頼者はた
だちに停止するともに、その旨を当社にただちに通知していただきます。また、託送供給依頼者の
-16-
ガス製造設備が緊急停止した場合も、当社にただちに通知していただきます。
(2) 当社は、以下の場合には、託送供給依頼者への託送供給を制限または停止する場合があります。
その際、当社は予めその旨を託送供給依頼者にお知らせし、託送供給依頼者は、託送供給先一般ガ
ス事業者へのガス供給をただちに制限または停止することとします。ただし、緊急の場合にはあら
かじめその旨を託送供給依頼者にお知らせすることなく、当社が託送供給先一般ガス事業者へのガ
ス供給を制限または停止することがあります。また、託送供給の制限または停止に際し、託送供給
先一般ガス事業者との折衝等が必要となる事項があり、当社がその実施を求める場合、託送供給依
頼者にはこれに応じていただきます。なお、託送供給依頼者がこれに応じない場合には、当社が託
送供給先一般ガス事業者に対し託送供給の制限または停止を行うことを通知することができるこ
ととします。
①
天災その他の不可抗力により託送供給を制限または停止せざるを得ない場合
②
法令の規定により託送供給の制限または停止が求められる場合
③
以下に掲げる事項等当社のガス事業の適確な遂行に支障を与える事象が発生した場合または
発生する恐れがある場合
・ガス漏れによる事故の発生の恐れがある場合その他保安上必要な場合
・ガスの性状、圧力、量等が託送供給契約条件と異なる場合
・払出ガス量または受入ガス量が契約最大払出(受入)ガス量を超える場合
・払出ガス量または受入ガス量が週間払出・受入計画から頻繁に、または大きく逸脱する場合
④
当社のガス工作物に故障が生じた場合および修理その他工事施工のため必要がある場合
⑤
託送供給依頼者が、当社のガス工作物を故意または重大な過失により損傷または亡失して当社
に重大な損害を与えた場合
⑥
託送供給依頼者が、31(保安等のための敷地・建物への立入り)に定める当社係員の立入り等、
託送供給実施に際して当社が求める協力の依頼を正当な理由なく拒んだ場合
⑦
託送供給依頼者が、支払期日までに料金等その他の当社に対する債務の支払いをなさない場合
⑧
託送供給依頼者が、当社が払い出したガスを不正に使用しまたは使用しようとした場合
⑨
託送供給依頼者が、託送供給検討の申し込み、託送供給契約の更新または託送供給契約の変更
等の手続きが必要である場合に、当社が求めたにもかかわらず、これに応じない場合
⑩
その他託送供給依頼者がこの約款または託送供給契約その他関連する契約に違反した場合
(3) 託送供給依頼者の責に帰すべき事由により託送供給の制限または停止をした場合、託送供給依頼
者には、ただちに、託送供給の制限または停止に要した費用に消費税等相当額を加えた額を支払っ
ていただくとともに、当社が損害を受けた際にはその損害を賠償していただきます。
24.託送供給の制限または停止の解除
(1) 託送供給依頼者は、23(託送供給の制限または停止)(1)によるガスの受け渡しの制限または停
止を解除しようとする場合には、事前に当社と協議するものとします。
(2) 23(託送供給の制限または停止)(2)によって当社が託送供給を制限または停止した場合であっ
て、託送供給の制限または停止の事由が解消した場合には、当社はすみやかに託送供給を再開し
ます。なお、託送供給依頼者の責に帰すべき事由による制限または停止を解除する場合には、託
-17-
送供給の再開に要する費用に消費税等相当額を加えた額を託送供給を再開する前に支払ってい
ただきます。ただし、緊急の場合等当社がやむをえないと判断した場合には、託送供給再開後の
当社が指定する期日までに支払っていただきます。
25.損害賠償の免責
10(託送供給の開始)(2)によって託送供給開始日を変更した場合、23(託送供給の制限または停止)
(2)によって託送供給を制限または停止した場合、もしくは29(託送供給契約の解除)によって託送供
給契約を解除または変更した場合であって、それが当社の責に帰すべき事由によらないものである場合
には、当社は託送供給依頼者の受けた損害について賠償の責を負いません。
Ⅶ.託送供給契約の託送供給期間満了、変更および解除
26.年単位の託送供給契約の託送供給期間満了
(1) 託送供給依頼者が、託送供給期間満了日をもって年単位の託送供給契約を終了する場合には、託
送供給期間満了日の2ヵ月前までに、書面により、託送供給期間満了日をもって託送供給契約を終
了する旨を当社に通知していただきます。この場合、託送供給期間満了日をもって託送供給契約は
終了します。
(2) 託送供給依頼者が、託送供給期間満了日をもって年単位の託送供給契約につき契約条件の全部ま
たは一部を変更した上での更新(以下、同一の受入地点・払出地点において託送供給期間満了日を
もって契約条件を変更した上で託送供給契約を再契約する場合を「更新」といいます。)を希望さ
れる場合には、託送供給期間満了日の2ヵ月前までに、書面により、託送供給期間満了日をもって
託送供給契約を更新する旨を当社に通知していただきます。
(3) 託送供給期間満了日の2ヵ月前までに(1)または(2)の通知がない限り、年単位の託送供給契約は
何らの手続きも要さずに同一条件で1年間延長するものとします。ただし、託送供給期間満了日の
2ヵ月前までに払出ガス量の最大値が契約最大払出ガス量を超過した実績の判明した託送供給契
約は同一条件で延長することができないものとし、(2)の通知がない場合は託送供給期間満了日を
もって託送供給契約は終了します。
(4) (2)の更新において、託送供給依頼者が以下の①から③までの全部または一部を変更した上で託
送供給契約の更新を希望する場合には、更新予定の託送供給契約の託送供給契約申込期限日までに、
託送供給契約の申し込みを行います。ただし、契約最大払出ガス量の増量が変更内容に含まれる場
合は、更新予定の託送供給契約の託送供給契約申込期限日の1ヵ月前の日(休日の場合は、直前の
休日でない日)までに、5(託送供給検討の申し込み)に定めるところにより託送供給検討の申し
込みをしていただきます。この場合、9(託送供給契約の申込および締結)の適用があるものとし
ます。
①
契約最大払出(受入)ガス量
-18-
②
契約月別払出ガス量
③
契約託送供給期間払出ガス量
(5) (2)の更新において、託送供給依頼者が(4)の①から③まで以外の条件を変更した上で託送供給契
約の更新を希望する場合または年単位でない託送供給契約への更新(契約更新後の託送供給契約期
間を託送供給依頼者または託送供給先需要家の事業年度または暦年単位に変更する場合であって、
1年未満となる場合は除きます。)を希望する場合には、更新予定の託送供給契約の託送供給契約
申込期限日の1ヵ月前の日(休日の場合は、直前の休日でない日)までに、5(託送供給検討の申
込)に定めるところにより託送供給検討の申し込みをしていただきます。この場合、9(託送供給
契約の申込および締結)の適用があるものとします。
(6) 託送供給期間満了日をもって年単位の託送供給契約を更新する場合に、終了しようとしている契
約期間中に、払出ガス量の最大値が契約最大払出ガス量を超過した実績(この実績のうち、契約期
間中で最大の払出ガス量を以下「実績最大払出ガス量」といいます。)があるときは、託送供給依
頼者には、(4)ただし書きの更新手続きによっていただきます。この場合、上記託送供給検討申込
時点における終了しようとしている契約期間中の実績最大払出ガス量を下回らない範囲内で、託送
供給検討において希望する契約最大払出ガス量を申し込んでいただき、契約期間中の実績最大払出
ガス量を下回らない範囲内で、託送供給契約を締結していただきます。ただし、託送供給先需要家
の消費機器の撤去等により、更新予定の託送供給契約において想定される最大払出ガス量が実績最
大払出ガス量を明らかに下回る場合で、託送供給依頼者から書面にて申し込みを受け、当社が認め
た場合にはこの限りではありません。なお、当社による検討の結果、現状の設備では当該託送供給
の引き受けができない場合は、設備の増強等が実施されるまでは当社が引き受け可能な範囲内で当
社が指定する契約最大払出ガス量により契約していただきます。
(7) (3)から(6)までにより年単位の託送供給契約が更新された後、託送供給開始日までに払出ガス量
が契約最大払出ガス量を超過した場合には、ただちに5(託送供給検討の申し込み)に定めるとこ
ろにより託送供給検討の申し込みをしていただきます。この場合、希望する契約最大払出ガス量の
取り扱いは(6)に準じます。当社は遅滞なく託送供給依頼者に契約最大払出ガス量を通知し、これ
により託送供給契約の契約最大払出ガス量は託送供給開始日から変更されたものとし、変更により
生ずる料金等の精算は、遅滞なく行います。なお、契約最大払出ガス量の変更手続きが完了するま
でに払出ガス量が変更前の契約最大払出ガス量を超過した場合には、当社は18(補償料)(2)に定
める契約最大払出ガス量超過補償料の申し受けを留保し、託送供給検討または契約最大払出ガス量
の変更後の契約内容に応じて補償料を申し受けまたは申し受けないこととします。
(8) 理由の如何を問わず託送供給契約終了に際し、当社設備の原状回復を行う場合には、当社は、託
送供給依頼者にその費用の全額を負担していただくとともに必要な協力をしていただきます。
27.年単位でない託送供給契約の託送供給期間満了
年単位でない託送供給契約の託送供給期間満了時の取り扱いについては、26(年単位の託送供給契約
の契約期間満了)を準用するものとします。ただし、26(年単位の託送供給契約の契約期間満了)(1)
の終了通知および(3)の自動延長の準用はないものとし、託送供給期間満了日の2ヵ月前までに託送供
給依頼者から当社に何らの通知もない場合には、託送供給契約は託送供給期間満了日をもって終了する
-19-
こととします。
28.託送供給契約の契約期間内での変更
(1) 託送供給契約(年単位かどうかは問いません。)の契約期間途中での内容変更については、26(年
単位の託送供給契約の契約期間満了)(ただし(1)、(3)および(8)を除きます。)を準用するもの
とします。この場合、「更新」を「中途変更」と、「託送供給期間満了日」を「中途変更希望日」
と、読み替えるものとします。ただし、中途変更するための託送供給契約の申し込みから遡って6
ヵ月以内に8(諾否の検討)(1)に定める当社の通知が別途行われており、当社が通知した書面に
記載した供給条件の範囲内で中途変更を希望する場合には、託送供給検討の申し込みは不要としま
す。この場合、託送供給依頼者は、中途変更希望日の1ヵ月前までに託送供給契約を中途変更する
旨を書面にて当社に通知していただきます。なお、当社がガス事業の的確な遂行に支障を生じさせ
ないと認める場合に限り、この約款の定めにかかわらず中途変更希望日を前倒しして契約を変更し
締結する場合があります。
(2) 託送供給契約(年単位かどうかは問いません。)の契約期間途中での中途解約については、26(年
単位の託送供給契約の契約期間満了)(1)および(8)を準用します。この場合、「託送供給期間満了
日」を「中途解約希望日」と読み替えるものとします。
29.託送供給契約の解除
(1) 関係法令が変更されたことまたは社会的・経済的変動がはなはだしいことその他当社の責に帰さ
ない事由により託送供給契約の存続が困難または不適当と認められる場合には、当社は託送供給契
約を解除または変更することができるものとします。
(2) 託送供給依頼者が次のいずれかに該当した場合には、当社はただちに託送供給契約を解除できる
ものとします。また、託送供給契約の解除時に託送供給依頼者が当社に対して料金等その他の債務
を負担する場合には、ただちに弁済していただきます。
①
破産、民事再生、会社更生もしくは特定調停等の法的整理手続きの申し立てまたは開始があっ
たとき
②
滞納処分による差押えもしくは保全差押えがなされ、または保全処分の申立てがなされたとき
③
強制執行または競売の申立てがなされたとき
④
解散の決議がなされたとき
⑤
事業の全部または重要な一部もしくは託送供給契約によるガスに関する部分の譲渡・分割また
は廃止の決議がなされたとき
⑥
自ら振出し、引受けし、または裏書きした手形・小切手が不渡りになる等支払いが停止状態に
陥ったとき
⑦
託送供給依頼者(託送供給依頼者が法人である場合には、その代表者)の所在が不明になった
とき
⑧
託送供給依頼者が、託送供給の制限または停止の事由となった状態を当社が定めた相当期間内
に是正しないとき
-20-
Ⅷ.保安に関する事項
30.託送供給上の保安責任
託送供給に必要となる設備の保安ならびに維持管理の責任については以下のとおりとし、詳細は託送
供給契約に定めます。
(1) 保安責任の分界点は、受入地点および払出地点とし、当社は受入地点から払出地点までの設備の
保安責任を負うものとします。
(2) 当社は、当社所有の設備について維持管理の責任を負うものとし、当社の所有する設備以外の設
備に係る一切の責任を負わないものとします。
31.保安等のための敷地・建物への立入り
当社および当社の指定する者は、保安等の確保等、託送供給の開始準備、実施および終了に際し必要
な以下に掲げる業務を実施するため、託送供給依頼者または託送供給先一般ガス事業者の敷地または建
物に、当該敷地または建物の使用者の承諾を得て立入ることがあります。この場合、託送供給依頼者は、
正当な理由がない限り立入ることを承諾しまたは託送供給先一般ガス事業者の承諾を得ていただきま
す。なお、託送供給先一般ガス事業者の求めに応じ係員は所定の証明書を提示します。
①
計量器の設置、維持管理、検査および計量値の確認
②
受入地点までおよび払出地点以降の当社設備の設計、設置、維持管理もしくは検査
③
託送供給に係るガスの不正使用防止のための検査、確認業務
④
託送供給の制限または停止のための業務、および託送供給の制限または停止の解除のための業
務
⑤
託送供給の終了のための業務
⑥
その他保安の確認等、託送供給の実施に伴って必要となる業務
Ⅸ.そ の 他
32.託送供給に係る情報の取り扱い
当社および託送供給依頼者は、託送供給検討の申し込み日以降に託送供給検討ならびに託送供給にあ
たり相互に知りえた当社および託送供給依頼者の技術上、経営上その他一般に公表していない事項に関
する秘密を厳守し、これを当該託送供給以外の目的に使用しないこととします。ただし、法令上必要と
される場合または相手方の書面による同意を得た場合には、この限りではありません。
-21-
33.担
保
当社は託送供給の開始に先立ち、または託送供給の継続に際して託送供給依頼者に当社が必要と認め
る担保を提供していただき、もしくは保証を立てていただくことがあります。
34.疑義の照会
託送供給依頼者は、この約款の解釈、運用について疑義が生じた場合には、当社に照会することがで
きます。当社は、その照会に対し遅滞なく回答します。
-22-
附
則
1.この約款の実施期日
この約款は、平成27年1月1日から実施します。
-23-
(別 表)
別表1.託送供給の申込窓口等
1-1.託送供給検討ならびに託送供給契約の申込等窓口
1-2.この約款ならびに高・中圧導管図面の閲覧場所
別表2.ガスの組成等の基準
別表3.ガスの性状等の測定方法の例および監視方法
別表4.導管ネットワーク解析の方法およびガスの圧力等に関する条件
別表5.託送供給料金表
別表6.附帯サービス料金表
別表7.ガスの受け入れおよび払い出しのために必要となる設備
7-1.受け入れのための必要設備
7-2.払い出しのための必要設備
-24-
《別表1》託送供給の申込窓口等
1-1.託送供給検討ならびに託送供給契約の申込等窓口
託送供給に関するお申し込み、お問い合わせ等についての窓口は、以下のとおりとします。
●大阪ガス株式会社(本社)
計画部
託送供給担当
地:
大阪市中央区平野町4-1-2
大阪ガスビル
話:
06-6205-4623
・ファックス:
06-6222-3653
・所
在
・電
導管事業部
1-2.この約款ならびに高・中圧導管図面の閲覧場所
この約款ならびに当社の高圧導管および主要中圧導管の位置を明示した地形図は、以下の事業所にて
ご覧いただけます。
ただし、お問い合わせにつきましては、1-1.の申込等窓口へお願いいたします。
事業所
本
社:
所在地
電話番号
大阪市中央区平野町4-1-2
06(6202)2221
大阪市西区千代崎3丁目南2-37
0120(0)94817
堺市堺区住吉橋町2-2-19
0120(3)94817
和歌山市本町1-5
0120(3)94817
(東大阪)
東大阪市稲葉2-3-17
0120(5)94817
(高
槻)
高槻市藤の里町39-6
0120(5)94817
(奈
良)
奈良市学園北2-4-1
0120(5)94817
神戸市中央区港島中町4-5-3
0120(7)94817
姫路市神屋町4-8
0120(7)94817
大阪導管部:
(大
阪)
南部導管部:
(
堺
)
(和歌山)
北東部導管部:
兵庫導管部:
(神
戸)
(姫 路)
京滋導管部:
(京
都)
京都市下京区中堂寺粟田町93
0120(8)94817
(草
津)
草津市西大路町5-34
0120(8)94817
(彦
根)
彦根市大東町12-11
0120(8)94817
-25-
《別表2》ガスの組成等の基準
この約款に基づく託送供給をお受けするにあたっては、以下の組成等の条件を満たすことが必要とな
ります。
<ガスの組成等の基準>
項
基準値*1
目
備
3
標 準 熱 量
45MJ/m N
総 発 熱 量
44.2~46.0MJ/ m3N
考
ガス事業法の熱量の定義による
24時間の最高・最低差が1MJ/m3N以下であ
ること
ウォッベ指数
52.7~57.8
燃 焼 速 度
35~47
算定方法はガス事業法による
比
1.0未満
空気を1.0とする
重
硫 化 水 素
1.0mg/m3N以下
全
5.0mg/m3N未満
硫
黄
アンモニア
検出せず
付 臭 濃 度
12~16mg/m3N
水
素
付臭剤中の硫黄分を除く
原則として当社と同一の付臭剤を使用
4vol%以下
一酸化炭素
0.05vol%以下
酸
素
0.01vol%以下
窒
素
1.0vol%以下
二酸化炭素
0.5vol%以下
受 入 温 度
0℃~40℃
受 入 圧 力
成分の含有率より算定する
受入地点の導管運用上の最高圧力 流量を制御する設備の上流で託送供給契
以下であること
約量の受渡しに必要な圧力を確保するこ
と
*1
:基準値とは、受入地点においてガスが原則として常時満たすべき性状等の上下限値であり、ガス製
造設備の設計、運転の基準となる数値をいう。
以下の項目については、ガス製造方法の違い等による差異が大きいため、個別に協議させていただき
ます。
・炭化水素の露点
・水
分
・ガスのノッキング性
・油分、微量元素(V,Pb,Cl等)、オレフィン類、ジエン類、ベンゼン、トルエン類
-26-
《別表3》ガスの性状等の測定方法の例および監視方法
この約款に基づくガスの性状等の測定および監視については、原則として以下の方法によるものとし
ます。
項
測定方法の例*1
目
総発熱量
監視方法*2
速応答型熱量計および成分分析値より算定
連続監視
成分分析値より算定
連続監視
成分分析値より算定
連続監視
ガスクロマトグラフィー
連続監視
硫化水素
ガス事業法に基づく方法
定期監視
全 硫 黄
ガス事業法に基づく方法
定期監視
アンモニア*3
ガス事業法に基づく方法
定期監視
ウォッベ指数、
燃焼速度
比
重
炭化水素、水素、
一酸化炭素、
二酸化炭素、
酸素、窒素
付臭剤濃度
ガス事業法に基づく方法および付臭剤添加量と
ガス流量から算定
連続監視
ガスのノッキング性
成分分析値より算定
定期監視
炭化水素露点
成分分析値より算定
定期監視
水
分
露点計
定期監視
温
度
温度計
連続監視
圧
力
圧力計
連続監視
*1
:測定方法は個別協議により他の方法によることがあります。
*2
:連続監視については、当社において遠隔監視が可能となるようにしていただきます。また、連
続監視、定期監視ともに測定結果は記録していただき、定期的に当社に提出していただきます。
*3
:アンモニアについては、天然ガスを主成分とするガスの場合は提出不要とします。
上記の他、法令の規定により測定、記録が必要な場合はその規定によるものとします。
-27-
《別表4》導管ネットワーク解析の方法およびガスの圧力等に関する条件
導管ネットワ 始点1と終点2を結ぶガス導管の輸送能力の算定は、下式による。
ーク解析の方
10,000( P12 − P22 ) ⋅ D 5
Q=K
S ⋅L⋅ g2
法
―――(式1)
ただし、Q:導管のガス輸送能力[m3/h]
K:流量係数(圧力区分別)
D:導管の内径[cm]
P1:始点のガス圧力[MPa・abs]
P2:終点のガス圧力[MPa・abs]
S:ガスの比重(空気=1)
L:始終点間の延長[m]
g:重力加速度[m/s2]
複数の導管が接続され導管網が形成されている場合には、(式1)を利用したハー
ディ・クロス法による繰り返し計算により、導管の圧力および流量を算定する。
ガスの圧力等 (1) ガスの圧力に関する条件
に関する条件
圧
力
最低圧力*
最高圧力
高
圧
1.00MPa以上
託送供給実施時に導管の最
中圧A
0.50MPa以上
高使用圧力を超えない圧力
中圧B
0.07MPa以上
であること
*:路線によっては、さらに高い圧力を確保しなければならない場合があ
ります。
(2) ガスの流速に関する条件
実際にガスが流れている状態で、流速が20m/秒を超えないこと
(3) 製造設備の能力に関する条件
託送供給期間中は、当社の製造設備がその最高および最低製造能力の範囲で運転
できること
-28-
《別表5》託送供給料金表
(1) 定額基本料金
1ヵ月につき
171,000円
(2) 流量基本料金単価
1立方メートルにつき
1,020円
(3) 従量料金単価
1立方メートルにつき
4.54円
-29-
《別表6》附帯サービス料金表
(1) バックアップ料金単価
1立方メートルにつき
2.33円
(2) パーキング料金単価
1立方メートルにつき
6.87円
-30-
《別表7》ガスの受け入れおよび払い出しのために必要となる設備
この約款に基づく託送供給に際しては、原則として以下の設備が必要となります。
7-1.受け入れのために必要となる設備
設備名
機能
フィルター
不純物の除去
成分等の測定設備*1 ガスの組成分析
(炭化水素、N2、H2 等)
ガスの特殊成分分析
(H2S、NH3、全 S)
ガスの付臭濃度の測定
1
温度計*
圧力計*1
取引用計量器*1
緊急遮断弁*2
流量制御弁
テレメータリング・
テレコントロール設備*3
放散設備
分岐ステーション
導管および整圧器
絶縁継手
電気防食施設
仕様または要件
当社の仕様または同等以上のもの
JIS-K2301 で規定された仕様
JIS-K2301 で規定された仕様
備考
含有の可能性が
ない場合は不要
ガス事業法関連法令にて規定された
仕様
速応答型であること
測定の有効数字 3 桁
測定の有効数字 3 桁
当社仕様のもの
テレコントロールにより操作できること
個別に協議する
ガスの熱量測定
ガス温度の測定
ガス圧力の測定
ガス流量の測定
異常時・緊急時のガス遮断
ガスの流量制御
受入地点データの
制御室への転送および制御 個別に協議する
室からの流量の制御
オフスペックガスの放散
個別に協議する
ガスの受入のための分岐
当社仕様または同等以上のもの
ガスの輸送
当社仕様または同等以上のもの
電気的絶縁
当社仕様または同等以上のもの
連絡導管の防食
当社仕様または同等以上のもの
依頼者敷地内
高圧のみ
*1:当社による遠隔監視が可能となる設備が必要
*2:当社による遠隔制御が可能となる設備が必要
*3:当社事業所に設置する設備を含む
7-2.払い出しのために必要となる設備
設備名
温度計*1
圧力計*1
取引用計量器*1
遮断弁*2
引込管ガス遮断装置
テレメータリング・
テレコントロール設備*3
分岐ステーション
導管および整圧器
絶縁継手
電気防食施設
フィルター
逆流防止装置
機能
仕様または要件
ガス温度の測定
測定の有効数字 3 桁
ガス圧力の測定
測定の有効数字 3 桁
ガス流量の測定
当社仕様のもの
異常時・緊急時のガス遮断 テレコントロールにより操作できること
異常時・緊急時のガス遮断 当社仕様または同等以上のもの
払出地点データの制御室へ
の転送および制御室からの 個別に協議する
遮断弁閉止
ガスの払出のための分岐
当社仕様または同等以上のもの
ガスの輸送
当社仕様のもの
電気的絶縁
当社仕様または同等以上のもの
連絡導管の防食
当社仕様または同等以上のもの
不純物の除去
当社仕様または同等以上のもの
ガスの逆流の防止
個別に協議する
*1:当社による遠隔監視が可能となる設備が必要
*2:当社による遠隔制御が可能となる設備が必要
*3:当社事業所に設置する設備を含む
-31-
備考
高圧のみ
[参考]ガスの受け入れおよび払い出しのために必要となる設備(概念図)
(高圧導管において受け入れ・払い出しを行う場合の例)
当社による遠隔監視
フィルター
取引用
計量器
(流量計)
M
放散設備
緊急遮断弁
ガ ス 製 造 設 備
ガス組成
付臭濃度
温度計
圧力計
流量制御弁
絶縁継手
防食設備
区分バルブ
緊急遮断弁
当社による遠隔制御
敷地境界
防食設備
受入地点
受入導管
絶縁継手
バルブ
バルブ
分岐ステーション
高圧導管
バルブ
バルブ
バルブ
※分岐ステーションで
は、遠隔操作バルブ、絶
縁継手、遠隔監視・制御
システム、無停電電源等
の設備が建屋に収納され
る。
バルブ
絶縁継手
防食設備
分岐ステーション
払出導管
払出地点
敷地境界
遮断弁
当社による遠隔制御
引込管ガス遮断装置
消 費 機 器
温度計
圧力計
絶縁継手
フィルター
逆流防止装置
M
当社による遠隔監視
取引用
計量器
(流量計)
-32-
防食設備
[参考]ガスの受け入れおよび払い出しのために必要となる設備(概念図)
(中圧導管において受け入れ・払い出しを行う場合の例)
当社による遠隔監視
M
放散設備
緊急遮断弁
ガ ス 製 造 設 備
ガス組成
付臭濃度
温度計
圧力計
フィルター
取引用
計量器
(流量計)
流量制御弁
絶縁継手
防食設備
区分バルブ
緊急遮断弁
当社による遠隔制御
敷地境界
受入地点
受入導管
バルブ
バルブ
バルブ
バルブ
バルブ
中圧導管
バルブ
払出導管
払出地点
敷地境界
当社による遠隔制御
遮断弁
引込管ガス遮断装置
消 費 機 器
温度計
圧力計
逆流防止装置
絶縁継手
フィルター
M
当社による遠隔監視
取引用
計量器
(流量計)
-33-
防食設備