株式会社ニチイ学館

Oracle
Customer
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株式会社ニチイ学館
オンプレミスで稼動していた基幹システムをクラウドサービスに
移行し、IT予算の「見える化」とITコストの「平準化」を実現
“Oracle Managed Cloud Serviceを利用して、基幹システムをクラウドへ移行することで、運用管理コストを平準化でき、年間のIT予算の『見える化』が
可能となりました。これにより、経営戦略に沿った新規IT投資が可能になりました。” ―株式会社ニチイ学館 経営管理統括本部 経営管理本部 IT事業部
次長 久保純一氏
ニチイ学館は、1968年の創業以来、医療事
務受託を中心とした「医療関連事業」
、トータ
ル介護を提供する「介護・ヘルスケア事業」
、
人材輩出を目的に各種講座を運営する「教育
事業」
、病院内や企業内保育所および直営保育
園を運営する「保育事業」を展開。全国に98
の支店と、約1300の介護サービス拠点を展開
し、現場スタッフと内勤を合わせて約10万人
の従業員を擁する。
語学教育への参入や、中国での事業展開な
ど、同社のビジネスチャレンジは現在も継続
中だ。年間売上高が長期にわたって「前年比
増」
を続けており、人材ビジネスの成長企業と
して注目されている。
課題
• IT予算を見える化し、基幹システムの運営費
などを含めた毎年のITコストの予算と実績
の間に生じるギャップを是正し、運用コスト
の平準化を図る。これにより経営戦略に資
するIT投資をおこなう体制を確立する
• 本社サーバールームで社員が運用管理して
いる基幹システムの障害対応時間を24時間
体制に延長し、セキュリティ対応や夜間バッ
チ作業などの対応レベルを向上しつつ運用
負担を軽減させ、
ユーザーの利便性を高める
• 各事業は個別のシステムで稼動している。
各事業システム向けにそれぞれカスタマイ
■ サポート体制概要
ズされた環境で使用しているため、人事シ
ステムや会計システムへの顧客情報や売上
データ等を、それぞれのシステムと双方向に
連携する複雑な処理構造となっており、運用
と保守の負荷を低減する必要があった
導入効果
• オ ン プ レ ミ ス で 運 用 し て い たOracle
E-Business Suiteに よ る 会 計 シ ス テ ム を、
オラクルのデータセンターと運用サービ
ス を 提 供 す るOracle Financials Managed
Cloud Serviceによる運用へ移行した。ハー
ドウェア資産を持たずに運用できるため、
サーバーの追加や更新などによるIT予算の
大幅な変動が無くなり、ITコストの平準化
を実現した
• 独 自 開 発 の 人 事 シ ス テ ム をPeopleSoft
Human Resourcesに切り替えた。オラクル
が 提 供 す るPeopleSoft Human Resources
Managed Cloud Serviceで運用することで、
機能の向上や保守にかかわるコストを低減
し、
社員の運用負荷も低減することができた
• 会 計 シ ス テ ム と 人 事 シ ス テ ム をOracle
Financials Managed Cloud Service と
PeopleSoft Human Resources Managed
Cloud Serviceで利用することにより、自社
データセンターで5年間運用する場合と比
較してシステム運用コストが削減でき、年
間のITコストも平準化できた
•オラクルの提供するクラウド環境にFunctional
Service Deskを加えたことで、専門知識が
必要なPeopleSoft Human Resourcesの夜
間バッチやセキュリティパッチも、アプリ
ケーションの隅々まで熟知しているオラク
ル技術者によるサポートを受けることがで
きるようになった。このことで最適なパッ
チ適用スケジューリングから膨大な項目の
動作検証まで確実に実施できるようにな
り、24時間365日の稼動監視も実現した
• クラウド環境での運用とFunctional Service
Deskの 活 用 で、Oracle E-Business Suiteの
アップグレードも迅速かつ的確に実行でき
た。また社内に1万台以上稼動している
PCのOSアップグレードに伴うPeopleSoft
Human Resourcesの ア ッ プ グ レ ー ド プ ロ
ジェクトも半年で完了できた。さらに、ア
ドオン作成のルールに沿った記述になって
いるアプリケーションについては、高度な
改修や保守が実施されるようになった
• SOA製 品 のOracle BPEL Process Manager
とOracle Data Integratorを導入し、各事業
システムと会計システムや人事システム間
との顧客情報や売上データの確実な双方向
データ連携を実現し、運用と保守の負荷も
削減した
株式会社ニチイ学館
経営管理統括本部 経営管理本部
IT事業部 次長
久保 純一氏
オラクル選定理由
Oracle Managed Cloud Serviceは、ハード
ウェア資産を持つ必要がなく、アプリケーショ
ンとデータベースのみユーザー企業が保有し、
従来どおりシステム活用できるというメリット
を高く評価した。また、ニチイ学館の基幹シ
ステムを熟知しているオラクルの技術者の
パワーを、平準化したコストで活用できる
Functional Service Deskについても、将来に
わたる安定稼動を目指す上で不可欠だと判
断した。これらのオラクルのサービスを活
用することで、コストの平準化だけでなく低
減化もできることが明らかになったことも
選択の大きな理由になっている。
“クラウドがまだ一般的ではなかった2008
年当時では、個人情報が多く含まれる従業員
情報や当社の財務情報が、国内はおろか海
外のデータセンターに保管されるという事自
体に不安がないとは言いきれませんでしたの
で、非常に勇気のいる決断でした。しかし複
数ベンダーに提案を求めたところ、
ハードウェ
ア資産を持たず、コストの完全な平準化がで
き、堅牢かつ高セキュリティに守られたデータ
センターにより安心できるクラウドサービス
を提案してくれたのは、オラクルただ1社だっ
たのです”― IT事業部 次長 久保純一氏
導入プロセス
2002年、Oracle E-Business Suiteを オ ン
プレミスで導入すると同時に、オラクルの
システム運用・管理サービスであるOracle
On demand Serviceを利用。リアルタイム
での状況監視が可用性を大きく向上させる
ことを実感したのが、クラウド評価のきっ
かけになった。
2007年、コスト平準化を目指すプロジェクトを
立 ち 上 げ。2008年、Oracle Managed Cloud
Serviceを選定し、開発スタート。2009年3月、
PeopleSoft Human Resources Managed
Cloud Serviceが稼動開始。同年4月、Oracle
E-Business Suite Financialをクラウド移行。
以後、システムのアップグレード、OSアップ
Oracle Customer
株式会社ニチイ学館
・URL:www.nichiigakkan.co.jp/
・業種:Professional Services
・年間売上:2,714億円(2014年3月期実績)
・従業員数:現場スタッフと内勤で約10万人
〔正社員16,548名
(2014年3月末)
〕
グレードなどがきわめてスムーズになった。
オラクル製品とサービス
•Oracle Managed Cloud Service
•Oracle Financials Managed Cloud Service
•PeopleSoft Human Resources Managed
Cloud Service
•Oracle Data Integrator Enterprise Edition
Managed Cloud Service
•Oracle BPEL Process Manager Managed
Cloud Service
•Oracle E-Business Suite
•PeopleSoft Human Resources
•Oracle BPEL Process Manager
•Oracle Data Integrator
(本事例は2014年12月のものです。)
Copyright © 2015, Oracle. All rights reserved. *Oracle と Java は、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。
文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。 Published February 2015