GLOSSA RY O F TE RMS (D ecemb er 2005) 日本公認会計士協会国際委員会訳 IFAC International Auditing and Assurance Standards Board 専門用語集 ‐2005年12月版‐ Issued by the International Federation of Accountants 専門用語集 IFAC COPYRIGHT AND ACKNOWLEDGEMENT FOR TRANSLATIONS: Copyright © International Federation of Accountants All standard s, guid elines, discussion papers and other IFAC documents are the copyrigh t of th e Internatio nal Federation o f Accountants (IFAC), 54 5 Fifth Avenue, 1 4 t h Floo r, New Yo rk , New York, 10017, USA; tel: 1 -212 /286-934 4, fax: 1 -21 2/286 .957 0, Internet http://www.ifac.org All rights reserved. No part of this publicatio n may be rep roduced, sto red in a retrieval system, o r transmitted, in any form o r b y any mean s, electro nic, mechanical, photocop ying , recording or otherwise, without the p rio r written p ermissio n o f IFAC. 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The ap proved tex t o f all IFAC do cumen ts is that pu blished by IFAC in the English language. 翻 訳 に 関 す る 国 際 会 計 士 連 盟 （ IFAC） の コ ピ ー ラ イ ト 及 び 承 認 に つ い て ： Copyright © Internation al Federation o f Accoun tan ts す べ て の 基 準 、 ガ イ ド ラ イ ン 、 デ ィ ス カ ッ シ ョ ン ・ ペ ー パ ー 及 び そ の 他 の IFAC の 文 書 に 、 IFAC は コ ピ ー ラ イ ト を 持 つ 。 Internation al Federatio n o f Accountants(IFAC), 545 Fifth Avenue, 14 t h Flo o r, New Yo rk , New Yo rk 1001 7, USA; tel: 1 -21 2/286 -934 4, fax: 1 -21 2/286 .9570, Website: http://www.ifac.org す べ て の 権 利 は IFAC が 保 有 す る 。IFAC の 書 面 に よ る 事 前 許 可 な し に 、本 出 版 物 のいかなる部分も、電子的、機械的、写真複製、録音、その他のいかなる形態又は いかなる方法によっても複製し、検索システムで保存し、又は転送することは認め られない。 IFAC の 本 公 表 物 は 、日 本 公 認 会 計 士 協 会 国 際 委 員 会 に よ り 日 本 語 に 翻 訳 さ れ た も の で あ り 、IFAC の 許 可 の 下 に 複 製 さ れ て い る 。承 認 さ れ た す べ て の IFAC の 文 書 の 正 文 は 、 IFAC に よ り 英 文 で 公 表 さ れ る も の で あ る 。 2 専門用語集 専 門 用 語 集1 2005年 12月 用 語 訳 語 定 義 A cc es s con tro l s アクセス・コン オンライン端末装置、プログラム、データの トロール 接 続 を 制 約 す る よ う に 設 計 さ れ た 手 続 。ア ク セス・コントロールは 利用者の認証 及び 利用者の承認 から成る。 利用者の認証” は 一 般 に 特 定 の ロ グ オ ン ID、パ ス ワ ー ド 、ア ク セ ス カ ー ド 、生 物 学 的 デ ー タ を 通 し て 利 用 者の特定を行う。 利用者の承認 は、それ ぞれの利用者がアクセス可能なコンピュー タの機能を決定するアクセスルールから成 る。特に、手続は以下の事項について防止又 は発見するように設計されている。 ( a) オ ン ラ イ ン 端 末 装 置 、 プ ロ グ ラ ム 、 デ ー タへの承認されていないアクセス ( b) 承 認 さ れ て い な い 取 引 に 関 す る 仕 訳 入 力 ( c) デ ー タ フ ァ イ ル の 承 認 さ れ て い な い 変 更 ( d) 承 認 さ れ て い な い 担 当 者 に よ る コ ン ピ ュ ータプログラムの使用 (e) 承 認 さ れ て い な い コ ン ピ ュ ー タ プ ロ グ ラ ムの使用 A cco u n t in g e s t i ma t e 会 計 上 の 見 積 り 正 確 な 測 定 手 段 が な い 場 合 に お い て 、あ る 項 目の金額を概算することである。 A ccoun ting r eco rds 会計記録 一 般 的 に 、初 期 仕 訳 記 録 と 小 切 手 や 電 子 送 金 記録のような裏付け記録、請求書、契約書、 総 勘 定 元 帳 と 補 助 元 帳 、仕 訳 お よ び 正 規 の 仕 訳に反映されない財務諸表へのその他の修 正、並びに原価配分・算定計算・調整及び開 示を裏付ける精算表とスプレッドシートの ような記録が含まれている。 Adv ers e op in ion 不適正意見 「 修 飾 ( mod if ied) 監 査 報 告 書 」 の 項 参 照 の こ と。 Agr eed -upon 合 意 さ れ た 手 続 監 査 人 が 、監 査 人 と 事 業 体 及 び 場 合 に よ っ て pro cedu re s e ngag e me n t の 契 約 は第三者と合意した監査的な手続を実施し、 検出した事項を報告することに従事する契 約のこと。その報告書の受領者は、監査人の 報 告 書 か ら 自 分 自 身 の 結 論 を 形 成 す る 。手 続 を実施した理由を知らない部外者がその結 果 を 誤 っ て 解 釈 す る か も し れ な い の で 、報 告 は実施されるべき手続に同意した当事者だ けになされる。 A n a l y t ic a l p r o cedu r e s 1 分析的手続 財務及び非財務データ双方の間のあり得る 公 的 部 門 に 関 す る 業 務 の 場 合 、本 用 語 集 の 用 語 は 、そ の 公 的 部 門 に お け る 同 等 の 用 語の参照として読まれるべきである。 会 計 用 語 に つ い て IAAS B の 公 表 物 に お い て 定 義 さ れ て い な い 場 合 は 、 国 際 会 計 基 準審議会が発行する専門用語集を参照しなくてはならない。 3 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 関係の検討によって行う財務情報の評価の こと。分析的手続には、また、他の関連する 情 報 と 一 貫 性 の な い 、あ る い は 予 測 さ れ た 金 額 か ら 著 し く 逸 脱 し た 、変 動 や 関 係 の 調 査 が 含まれている。 Annu al r epor t 年次報告書 事業体によって、通常、年度ごとに発行され る 、財 務 諸 表 と そ れ に 対 す る 監 査 報 告 書 を 含 む文書のこと。 Ano malous error 例外的誤謬 「サンプリングによる監査」の項参照のこ と。 App licab le fin ancial r epor ting f ramew ork 適用可能な財務 財 務 諸 表 を 作 成 す る 際 に 経 営 者 が 採 用 す る 報 告 の フ レ ー ム 財 務 報 告 の フ レ ー ム ワ ー ク で あ り 、事 業 体 の ワーク 性格及び財務諸表の目的若しくは法律や規 則により要求されているという観点から監 査人が許容可能であると決定したもの。 App lication con tro ls in コ ン ピ ュ ー タ 情 通 常 、 ビ ジ ネ ス プ ロ セ ス レ ベ ル で 機 能 す る マ information techno log y 報 技 術 に お け る ニ ュ ア ル 又 は 自 動 化 さ れ た 手 続 で あ る 。 業 務 業務処理統制 処 理 統 制 は 、そ の 性 格 に お い て 防 止 的 又 は 発 見 的 で あ り 得 る も の で あ り 、会 計 記 録 の 完 全 性 を 確 保 す る た め に デ ザ イ ン さ れ る 。し た が っ て ､ 業 務 処 理 統 制 は 、取 引 又 は 他 の 財 務 デ ータを開始、記録、処理及び報告するために 用いられる手続に関連する。 Appropr iaten ess 適切性 証拠の質、すなわち、取引種類、勘定残高と 開 示 及 び 関 連 す る 主 張 (Asser tions) に 対 し て 裏付けを与えること、あるいは、それらの虚 偽 の 表 示 を 発 見 す る こ と に お け る 、そ の 適 合 性とその信頼性の尺度である。 A sser tions 主 張 (Asser tions) 主 張 (Asser tions) と は 、明 示 的 で あ る か 否 か に かかわらず、財務諸表において具体化され た、経営者による陳述である。 A ss es s 評 価 (Assess) 重 大 性 に つ い て 結 論 づ け る た め に 、識 別 さ れ た リ ス ク を 分 析 す る こ と 。 「 評 価 (Assess) 」 は 従 来 、リ ス ク に 関 連 す る 場 合 に の み 使 用 さ れる。（「評価」の項参照のこと。） A ss i s tan t s 補助者 個々の監査に従事する監査人以外の要員。 A sso c ia t io n 関与 「 財 務 情 報 へ の 監 査 人 の 関 与 」の 項 参 照 の こ と。 A ssur an ce 保証 「合理的な保証」の項参照のこと。 A ssur an ce eng age me n t 保証業務 業 務 実 施 者 が 、「 責 任 を 負 う 者 」以 外 の 想 定 利用者が抱く信頼の程度を高めるよう設計 さ れ た 、主 題 を 規 準 に よ っ て 評 価 又 は 測 定 し た結果について結論を表明する業務である。 主 題 の 評 価 又 は 測 定 の 結 果 は 、主 題 に 対 し て 規準を適用した結果得られる情報である （「主題情報」も参照のこと）。「保証業務 の国際的なフレームワーク」の下では、業務 4 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 実 施 者 が 実 施 す る こ と が で き る 2種 類 の 保 証 業 務 、す な わ ち 合 理 的 保 証 業 務 及 び 限 定 的 保 証業務がある。 R e a so n ab l e a s sur an c e e ngag e me n t 合 理 的 保 証 業 務 合 理 的 保 証 業 務 の 目 的 は 、業 務 実 施 者 が 積 極 的形式による結論の表明を行う基礎として、 当 該 業 務 環 境 に お け る 、保 証 業 務 リ ス ク を 許 容可能な低い水準に減少させることである。 Limited assurance 限 定 的 保 証 業 務 限 定 的 保 証 業 務 の 目 的 は 、 業 務 実 施 者 の 結 論 e ngag e me n t を消極的形式で表明するための基礎として、 そ の 業 務 環 境 に お い て 、許 容 可 能 な 低 い 水 準 に保証業務リスクを減少させることである が 、こ こ に お け る リ ス ク は 合 理 的 保 証 業 務 に おけるものよりも高くなる。 A ssur an ce eng age me n t r i sk 保 証 業 務 リ ス ク 主 題 情 報 に 重 要 な 虚 偽 表 示 が あ る 場 合 に 、業 務実施者が不適切な結論を表明するリスク のこと。 Attendan c e 立会 他人が実施する全部又は一部の作業に立会 うこと。例えば、監査人は、実地棚卸に立会 うことにより、棚卸資産を検査し、経営者の 検数とその記録のための手続への準拠性を 観察し、かつ、数量をテストカウントするこ とができる。 Aud it do cume n ta tion 2 監査調書 (Aud it do cu me n tation) 実 施 し た 監 査 手 続 3、入 手 し た 関 連 す る 監 査 証 拠、監査人が達した結論等の記録（しばしば 「 working paper s」 や 「 workpaper s」 と い う 用 語も使用される）。 Aud it ev id en ce 監査証拠 監査意見の基礎となる結論へ到達するため に 監 査 人 が 利 用 す る す べ て の 情 報 で あ る 。監 査 証 拠 に は 、財 務 諸 表 の 基 礎 を な す 会 計 記 録 を含む情報とその他の情報が含まれる。 Aud i t f i r m 監査事務所 「事務所」の項参照のこと。 Aud it ma tters of gov ernan c e in terest ガ バ ナ ン ス に 関 財 務 諸 表 監 査 か ら 発 生 す る 事 項 で あ り 、監 査 連 す る 監 査 上 の 人 の 意 見 に お い て 、統 治 責 任 者 に と っ て 財 務 事項 報告及び開示プロセスを監視する際に重要 かつ関連性ある事項である。 ガバナンスに関連する監査上の事項につい ての事項には、監査を実施した結果として、 監査人が気付いた事項のみが含まれる。 Aud it of f inancial s t a t e me n ts 財務諸表監査 2 3 財 務 諸 表 監 査 の 目 的 は 、財 務 諸 表 が す べ て の 重 要 な 点 に お い て 、適 用 可 能 な 財 務 報 告 フ レ ームワークに準拠して作成されているかど 2005 年 9 月 に 発 行 さ れ 、2006 年 6 月 15 日 以 降 の 期 間 に 係 る 財 務 情 報 の 監 査 に 対 し 発 効 す る 改 訂 ISA230「 監 査 調 書 」 で 定 義 さ れ て い る 。 I SA300「 財 務 諸 表 監 査 の 計 画 」 に 示 さ れ て い る と お り 、 実 施 さ れ た 監 査 手 続 は 監 査計画を含む。 5 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 うかについての意見を監査人が表明するこ とを可能にすることにある。財務諸表監査 は、保証業務である。（「保証業務」の項参 照のこと。） Aud it op in ion 監査意見 「意見」の項参照のこと。 Aud it p lan 監査計画 監 査 戦 略 を よ り 詳 細 な 計 画 に 変 換 し 、監 査 リ スクを許容可能な低い水準に減少させるの に 十 分 か つ 適 切 な 監 査 証 拠 を 得 る た め に 、業 務チームのメンバーによって実施される監 査 手 続 の 内 容 、時 期 及 び 範 囲 を 含 む も の で あ る。 Aud it prog ram 監査手続書 「監査計画」の項参照のこと。 Aud it r isk 監査リスク 監 査 リ ス ク と は 、財 務 諸 表 に 重 要 な 虚 偽 表 示 の あ る 場 合 に 、監 査 人 が 不 適 切 な 監 査 意 見 を 表明するリスクである。監査リスクとは、重 要な虚偽表示のリスク（又は、単に「重要な 虚 偽 表 示 リ ス ク 」）（ す な わ ち 、監 査 前 に 財 務諸表に重要な虚偽の表示が存在するリス ク ）と 監 査 人 が そ の よ う な 虚 偽 表 示 を 発 見 し な い リ ス ク（「 発 見 リ ス ク 」）の 関 数 で あ る 。 重 要 な 虚 偽 表 示 リ ス ク に は 、（ 以 下 に 示 す よ う に 、 主 張 (A sser tions) レ ベ ル に お い て ） 固 有 リ ス ク と 統 制 リ ス ク の 2つ の 要 素 が あ る 。 発 見 リ ス ク は 、主 張 (Asse r tions)に 存 在 す る 虚 偽 の 表 示 で 、単 独 で 又 は 他 の 虚 偽 の 表 示 と の 合 計で重要となりうるものが監査人の手続に より発見されないリスクである。 Inh er en t r isk 固有リスク 固 有 リ ス ク と は ､関 連 す る 内 部 統 制 が 存 在 し な い と い う 仮 定 の 下 で 、単 独 で 又 は 他 の 虚 偽 の表示との合計で重要となりうる虚偽の表 示 を 、あ る 主 張 (Asser tions) に 関 し 発 生 さ せ 易 くする程度である。 Con tro l risk 統制リスク 統 制 リ ス ク と は 、あ る 主 張 (Asser tions) に 生 じ 得 る 虚 偽 の 表 示 で 、単 独 で 又 は 他 の 虚 偽 の 表 示 と の 合 計 で 重 要 と な り う る も の が 、事 業 体 の内部統制によって防止又は適時に発見及 び修正されないリスクである。 Aud it sa mp ling サンプリングに す べ て の サ ン プ ル 対 象 単 位 に 抽 出 の 機 会 を よる監査 与 え る よ う に し て 、あ る 勘 定 残 高 又 は 取 引 群 の う ち 、 100 ％ 未 満 の 項 目 に 対 し て 監 査 手 続 を適用すること。これにより、監査人が、母 集団に関するある結論を形成しあるいはそ の 形 成 に 役 立 た せ る 目 的 で 、当 該 母 集 団 か ら 抽出した項目の何らかの特性についての監 査証拠を入手し、評価することを可能とす る。サンプリングによる監査では、統計的手 法あるいは非統計的手法のいずれかの方法 の利用が可能である。 6 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 Ano malous error 例外的誤謬 特別に識別し得る場合以外には発生しない、 独 立 し た 事 象 か ら 発 生 す る 誤 謬 を 意 味 し 、し たがって母集団を代表する誤謬ではない。 Conf id ence levels 信頼水準 サンプリング・リスクの数学的な補数｡ Exp e c ted er r o r 推定される誤謬 監査人が母集団に存在すると予想する誤謬。 Non- samp ling r isk 非サンプリン グ・リスク Non-statistical s a mp l in g 非統計的サンプ 統 計 的 サ ン プ リ ン グ の 特 性 を 持 た な い 全 て リング のサンプリング手法 サンプル数に関連しない何らかの理由で監 査人を間違った結論に導かせる諸要素から 発生するものである。例えば、多くの監査証 拠が決定的であるというよりも確信的であ る と い う こ と 、監 査 人 が 不 適 切 な 監 査 手 続 を 採 用 す る か も し れ な い こ と 、あ る い は 証 拠 を 誤って解釈し誤謬を突き止めることに失敗 するかもしれないこと等である。 Popu lation 母集団 監査人があるデータについての結論を得る ためにサンプルを抽出しようとするデータ の 完 全 な 集 団 を 意 味 す る 。母 集 団 は 個 別 に 検 証 さ れ る 階 層 又 は 小 母 集 団 に 分 割 さ れ る 。母 集団という用語は階層という用語の意味を 含めて使われる。 S a mp l in g r is k サ ン プ リ ン グ ・ あ る サ ン プ ル に 基 づ く 監 査 人 の 結 論 が 、母 集 リスク 団の全体に同じ監査手続を実施していたな らば到達していたであろう結論とは違うか もしれない可能性から生じるものである。 Samp ling un it サンプル単位 S t a t is t i c a l s a mp l in g 統計的サンプリ 下 記 の よ う な 特 性 を 有 す る サ ン プ リ ン グ 方 ング 法である。 母集団を構成する個々の項目、例えば、預金 入 金 票 に 列 挙 さ れ て い る 小 切 手 、銀 行 勘 定 明 細 票 上 の 貸 方 項 目 、売 上 請 求 書 又 は 債 務 者 残 高、若しくは金額的な構成単位である。 ( a) サ ン プ ル の 無 作 為 抽 出 (b) サ ン プ リ ン グ ・ リ ス ク の 測 定 を 含 む 、 サ ンプル結果を評価する為の確率理論の適 用 S tr a t if i ca t ion 階層化 ある母集団をいくつかの小集団に分ける過 程をいう。各小集団は類似する特性（しばし ば 金 額 的 価 値 ）を 有 す る サ ン プ ル 単 位 の グ ル ープである。 7 専門用語集 用 語 To l er ab le e rror Total error Aud itor 訳 語 定 義 許容し得る誤謬 監 査 人 が 受 け 入 れ る こ と の で き る 母 集 団 に おける最大限の誤謬。 誤謬合計 乖離率、あるいは虚偽表示の合計。 監査人 業 務 担 当 パ ー ト ナ ー の こ と ｡「 監 査 人 」 と い う 用 語 は 、業 務 担 当 パ ー ト ナ ー 又 は 監 査 事 務 所 を 表 す 場 合 に 用 い ら れ る 。業 務 担 当 パ ー ト ナ ー に 適 用 さ れ る 場 合 、業 務 担 当 パ ー ト ナ ー の 義 務 や 責 任 を 表 す 。こ の よ う な 義 務 や 責 任 は 、業 務 担 当 パ ー ト ナ ー 又 は 監 査 チ ー ム の メ ン バ ー に よ っ て 果 た さ れ る 。義 務 や 責 任 が 業 務担当パートナーによって果たされること が明確な場合、「監査人」よりも「業務担当 パ ー ト ナ ー 」と い う 用 語 が 用 い ら れ る 。（「 監 査人」という用語は、関連サービス及び監査 以外の保証業務を表す場合において使用さ れることもある。この言及は、関連サービス 又は監査以外の保証業務を実施する者は必 ず事業体の財務諸表の監査人でなければな らないことを意味するものではない。） Con tinu ing a ud itor 継 続 監 査 人 前の期間の財務諸表について監査及び報告 し 、 か つ ､継 続 し て 当 期 間 の 監 査 人 で あ る 者 である。 現監査人 当期間の財務諸表の監査人 Ex tern a l aud itor 外部監査人 場 合 に 応 じ て 、外 部 監 査 人 を 内 部 監 査 人 と 区 別 す る た め 、「 外 部 監 査 人 」と い う 用 語 が 用 いられる。 In co ming aud itor 新任監査人 新 任 監 査 人 と は 、前 期 の 財 務 諸 表 が 別 の 監 査 人によって監査された場合（この場合、新任 監査人は後任監査人としても知られる）、若 しくは監査が初年度監査契約である場合の 当期の財務諸表の監査人である。 In tern al auditor 内部監査人 内部監査を実施する者である。 O th er aud itor 他の監査人 主たる監査人によって監査される財務諸表 に含まれる構成要素の財務情報について報 告 の 責 任 を 有 す る 、主 た る 監 査 人 以 外 の 監 査 人である。他の監査人には、関連のない監査 人 は も と よ り 、同 一 の 名 称 を 使 用 す る か 否 か を問わず関連事務所及び提携事務所も含ま れる。 P red ec e ssor a u d i tor 前任監査人 以 前 事 業 体 の 監 査 人 で あ っ た が 、新 任 監 査 人 に取って代わられた監査人である。 Existing aud itor 8 専門用語集 用 語 P rin c ip a l aud itor 訳 語 主たる監査人 定 義 事業体の財務諸表に含まれる一つ又は二つ 以上の構成要素の財務情報が他の監査人に よ っ て 監 査 さ れ る 場 合 に お い て 、当 該 事 業 体 の財務諸表について報告する義務を有する 監査人である。 Proposed aud itor 後任候補の監査 現 監 査 人 に 取 っ て 代 わ る よ う 依 頼 さ れ た 監 人 査人 Successor auditor 後任監査人 現 監 査 人 に 取 っ て 代 わ る 監 査 人（ 新 任 監 査 人 としても知られる。） A u d i tor a sso c ia t ion w ith f in an c ia l inf or mation 監 査 人 の 財 務 情 監 査 人 が 、財 務 情 報 に 対 し て 報 告 書 を 添 付 す 報への関与 る と き 、あ る い は 専 門 家 と し て の 関 わ り で そ の 名 前 の 使 用 に 同 意 し て い る と き に は 、監 査 人は当該財務情報に関与している。 Co mp ar a tive s 比較情報 財 務 諸 表 上 の 比 較 財 務 情 報 は 、フ レ ー ム ワ ー ク に 応 じ て 、 事 業 体 に つ い て の 2期 間 以 上 の 金 額 （ 財 政 状 態 、 経 営 成 績 、 キ ャ ッ シ ュ ･フ ロ ー の よ う な ）及 び 開 示 事 項 を 提 示 す る も の で あ る 。こ れ ら の フ レ ー ム ワ ー ク 及 び 提 示 の 方法には、以下のものがある。 ( a) 前 期 の 金 額 及 び 開 示 事 項 が 当 期 の 財 務 諸 表の一部として含まれ、当期の金額やそ の 他 の 開 示 事 項（「 当 期 の 数 値 」と い う ） と関連して読まれることを意図している 場合の「対応数値」。これらの対応数値 は、完全な一式の財務諸表として提示さ れるものではないが、当期の数値との関 連でのみ読まれることを意図した当期の 財務諸表の不可分の一部である。 (b) 前 期 の 金 額 及 び そ の 他 の 開 示 事 項 が 当 期 の財務諸表の一部を構成しない場合の 「比較財務諸表」 Co mp ar a tive f in anc ia l s t a t e me n ts Co mp ilation e ngag e me n t 比較財務諸表 「比較情報」の項参照のこと。 調製業務契約 調製業務契約では、財務情報を収集、分類及 び 要 約 す る た め に 、監 査 の 専 門 能 力 で は な く 会計の専門能力が用いられる。 Co mpon en t 構成要素 主たる監査人が監査する財務諸表にその財 務情報が含まれる部門、支店、子会社、ジョ イント・ベンチャー、関連会社又はその他の 事業体である。 Co mpon en t of a c o mp l e te s e t o f f in an c i a l s ta t e me n t s 完 全 な 一 式 の 財 財 務 諸 表 を 作 成 す る 際 に 採 用 さ れ た 、完 全 な 務諸表の構成要 一 式 の 財 務 諸 表 の 構 成 を 決 定 す る 適 用 可 能 素 な 財 務 報 告 フ レ ー ム ワ ー ク で あ る 。完 全 な 一 式 の 財 務 諸 表 の 構 成 要 素 は 、以 下 の こ と を 含 む： 単一財務表、特定の勘定、勘定の要素、又は 9 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 財務表の諸項目 Co mpr eh ensiv e b as is of accoun ting 会計の公準 会 計 の 公 準 は 、財 務 諸 表 の 作 成 に お い て す べ ての重要項目に適用され、かつ、強固な支持 のある一連の基準から成る。 C o mpu t er- as s i s ted a ud it techn iqu es コンピュータ利 コ ン ピ ュ ー タ を 監 査 の ツ ー ル と し て 利 用 す 用監査技法 る監査手続用のアプリケーションである。 Co mpu ter As s is ted Audit T e chn ique s ( CAA Ts) として知られる。 Co mpu ter infor ma tion s y s t e ms ( C I S ) e nv iron me nt コンピュータ情 当 該 コ ン ピ ュ ー タ が 事 業 体 又 は 第 三 者 の い 報 シ ス テ ム の 環 ず れ に よ り 運 営 さ れ て い る か に 関 わ ら ず 、監 境 査上重要な財務情報の事業体による処理に おいて型式又は容量を問わずコンピュータ が関わっている環境のこと。 Conf id ence levels 信頼水準 「サンプリングによる監査」の項参照のこ と。 Conf ir ma tion 確認 特 定 種 類 の 質 問 で あ り 、第 三 者 か ら 直 接 的 に 情報又は存在する状態についての確認書を 入手するプロセスである。 Con tinu ing a ud itor 継続監査人 「監査人」の項参照のこと。 Con tro l activ ities 統制活動 経営者の命令が実施されることを保証する のに資する方針及び手続をいう。統制活動 は、内部統制の構成要素の一つである。 Con tro l environ men t 統制環境 ガバナンス及び管理機能並びに事業体の内 部統制及び事業体におけるその重要性に関 し て の 統 治 責 任 者 と 経 営 者 の 態 度 、認 識 及 び 行動が含まれる。統制環境は、内部統制の構 成要素の一つである。 Con tro l risk 統制リスク 「監査リスク」の項参照のこと。 Corpor ate gov ernan ce コーポレート・ 「ガバナンス」の項参照のこと。 ガバナンス Corr espond ing f igu res 対応数値 「比較情報」の項参照のこと。 C r i t e r ia 規準 規 準 は 、主 題 の 評 価 又 は 測 定 の た め に 利 用 さ れるベンチマークであり、関連する場合に は、表示及び開示のベンチマークも含まれ る。規準は、公的なものと公的でないものが ある。同じ主題に対し、異なった規準が存在 する。職業専門家としての判断の範囲内で、 主題に対する合理的に一貫した評価又は測 定を行うために、適切な規準が必要となる。 10 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 適切な規準 適切な規準は、以下の特性を示す。 ( a) 関 連 性 ： 関 連 性 を 有 す る 規 準 は 、想 定 利 用者による意思決定の助けとなるような結 論を導くのに資するものである。 (b) 完 全 性：業 務 環 境 の 下 で 結 論 に 影 響 を 与 える関連性のある要因が省略されていない とき、規準は十分完全なものである。関連性 が あ る 限 り 、完 全 性 の 基 準 に は 表 示 及 び 開 示 のベンチマークが含まれる。 ( c) 信 頼 性：同 一 の 環 境 で 同 一 の 資 格 を 有 す る 業 務 実 施 者 が 利 用 す る と き 、信 頼 性 の あ る 規 準 は 、合 理 的 で 一 貫 し た 主 題 の 評 価 又 は 測 定を行うことができる。その主題には、関連 のある場合には、表示や開示も含まれる。 (d) 中 立 性 ： 中 立 的 な 規 準 は 、偏 向 の な い 結 論を導くのに資する。 ( e) 理 解 可 能 性 ： 理 解 可 能 な 規 準 は 、明 確 で 包 括 的 な 結 論 を 導 く の に 資 す る 、著 し く 異 な る解釈をもたらすものではない。 Curr en t p er iod f igu res 当期の数値 当期に関連する金額及びその他の開示事項 である。 D a tab as e デ ー タ ・ ベ ー ス 多 様 な 目 的 で 多 く の 者 に 共 有 さ れ 、利 用 さ れ るデータの集合をいう。 D a te of th e f in anc ia l s t a t e me n ts 財務諸表の日 S u i t ab l e c r ite r ia 財務諸表が対象とする直近の期間の末日で あ り 、通 常 は 監 査 の 対 象 と な っ た 財 務 諸 表 に 含まれる直近の貸借対照表の日付である。 11 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 D a te of approv al of the 財 務 諸 表 の 承 認 認 識 さ れ た 権 限 者 が 、 関 連 す る 注 記 を 含 む 事 f in an c i a l s ta t e me n t s 日 業 体 の 完 全 な 一 式 の 財 務 諸 表 を 作 成 し 、ま た そ れ に つ い て 責 任 を 負 う と 主 張 (asser t) す る 日付のこと。ある管轄区域では、法律や規則 によって完全な一式の財務諸表が作成され た と の 結 論 に 責 任 を 負 う 個 人 や 団 体（ 例 え ば 取締役）が特定され、必要な承認プロセスも 明示されている。別の管轄区域では、承認プ ロ セ ス は 法 律 や 規 則 に 記 載 さ れ て お ら ず 、事 業 体 は 経 営 や ガ バ ナ ン ス の 構 造 を 考 慮 し 、独 自 の 手 続 に 従 っ て 財 務 諸 表 を 作 成 し 、完 成 さ せる。財務諸表が公表される前に、株主によ る財務諸表の最終承認を必要とする管轄区 域もある。これらの管轄区域では、株主によ る 最 終 承 認 の 際 、監 査 人 に よ る 十 分 か つ 適 切 な監査証拠が得られたと結論付けることを 必 要 と し な い 。 国 際 監 査 基 準 （ ISA ） に お け る 財 務 諸 表 の 承 認 日 と は 、認 識 さ れ た 権 限 者 が完全な一式の財務諸表が作成されたと決 定する日付以前の日付である。 D a te of th e a ud itor’s r epor t 監査報告書の日 財 務 諸 表 に 対 す る 報 告 書 に 日 付 を つ け る た 付 め に 監 査 人 に よ っ て 選 択 さ れ た 日 の こ と 。監 査 報 告 書 は 、財 務 諸 表 に 対 す る 意 見 の 基 礎 と なる十分かつ適切な監査証拠を監査人が入 手する日より以前の日付にされることはな い 4。十 分 か つ 適 切 な 監 査 証 拠 は 、事 業 体 の 完 全 な 一 式 の 財 務 諸 表 が 作 成 さ れ 、認 識 さ れ た 権限者がそれに対し責任を負うと主張した という証拠を含む。 D a te the f ina nc ia l s t a t e me n ts ar e i ssu ed 財務諸表の発行 監 査 報 告 書 及 び 監 査 済 財 務 諸 表 が 第 三 者 に 日 対 し て 利 用 可 能 と な る 日 付 で あ り 、多 く の 場 合 、規 制 当 局 に そ れ ら が 提 出 さ れ る 日 付 で あ る。 D e te c t io n r is k 発見リスク Disclaimer of op in ion 意 見 を 表 明 し な 「 修 飾 ( mod if ied) 監 査 報 告 書 」 の 項 参 照 の こ い と。 Do cu me n ta tion 文書 文 書 と は 、監 査 の 実 施 に 関 連 し て 監 査 人 が 作 成 し た 又 は 監 査 人 の た め に 作 成 さ れ た 、若 し くは監査人が入手し保有する資料（監査調 書）をいう。監査調書は、文書、フィルム、 電子媒体又はその他の媒体の形で保存され る。 E l e c tr o n ic D a ta In t er chang e ( EDI) ED I 機械可読フォームによる組織間における文 書の電子的な伝達。 4 「監査リスク」の項参照のこと。 稀 に 、法 律 や 規 則 が 財 務 諸 表 報 告 プ ロ セ ス に お け る 監 査 の 完 了 時 期 を 特 定 す る こ と がある。 12 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 Emp has is of ma t t e r p arag raph( s) 追記情報 「 修 飾 ( mod if ied) 監 査 報 告 書 」 の 項 参 照 の こ と。 E mp lo ye e f ra ud 従業員による不 監 査 の 対 象 と な っ た 事 業 体 の 従 業 員 の み が 正 関与した不正のこと。 En cr yp tion ( cr yp togr aph y) 暗号化 Eng ag e me n t p ar tn er 業 務 担 当 パ ー ト 業 務 及 び そ の 実 施 、並 び に 事 務 所 に 代 わ り 発 ナー 行 さ れ る 報 告 書 に 責 任 を 持 ち 、要 求 さ れ る 場 合 に は 職 業 専 門 家 団 体 、司 法 当 局 又 は 規 制 当 局から適切な権限を得ている事務所のパー トナー若しくはその他の者である。 Eng ag e me n t le tter 業務契約書 Eng ag e me n t qu ality c on tro l r ev ie w 品質管理レビュ 業 務 チ ー ム が 行 っ た 重 要 な 判 断 及 び 報 告 書 ー業務 の 作 成 に お い て 達 し た 結 論 に つ い て 、報 告 書 を発行する前に客観的な評価を行うよう設 計された作業である。 Eng ag e me n t qu ality c on tro l r ev ie wer 品質管理レビュ 業 務 チ ー ム が 行 っ た 重 要 な 判 断 及 び 報 告 書 ーアー の 作 成 に お い て 達 し た 結 論 に つ い て 、報 告 書 を発行する前に客観的な評価を行うことが できるだけの十分かつ適切な経験と権限を 有 す る 、事 務 所 の パ ー ト ナ ー 若 し く は そ の 他 の者、外部の適格者、あるいはそのような個 人で構成されたチームのこと。 Eng ag e me n t te a m 業務チーム En tity’s risk a s se ss me n t pro ce ss 事 業 体 の リ ス ク 内 部 統 制 の 構 成 要 素 の 一 つ で あ り 、財 務 報 告 評価プロセス 目 的 に 関 連 す る ビ ジ ネ ス リ ス ク を 識 別 し 、当 該リスク及びリスクの結果に対処するため の行動に関連し決定する事業体のプロセス。 Env iron mental ma tters 環境問題 変形プログラム及び特定の復号キー無しで の接続においては理解できない形式への情 報の変換の過程。例えば、給与支払システム における個人的な機密データは承認されて いない開示や改変に備えて暗号化されてい る か も し れ な い 。暗 号 化 は 機 密 又 は デ リ ケ ー トなプログラム及び情報に対する未承認の 接続、改変に対する有効な統制を提供する。 し か し な が ら 、有 効 な セ キ ュ リ テ ィ ー は 復 号 キーへの接続についての統制に依拠してい る。 業務契約書は、監査人の指名の受託、監査の 範 囲 及 び 目 的 、ク ラ イ ア ン ト に 対 す る 監 査 人 の責任の範囲並びに報告書の様式を文書化 し確認する。 業務に関連して事務所と契約している専門 家を含む、業務を実施する要員のこと。 ( a) 環 境 に 対 す る 損 害 の 防 止 、 軽 減 又 は 改 善 を行う、若しくは再生可能資源又は再生 不能資源の保護にかかわるイニシアチブ （そのようなイニシアチブは、環境法及 び規則によって、又は契約により要求さ れ、若しくは自発的に取り組まれる。） 13 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 (b) 環 境 法 及 び 規 則 に 対 す る 違 反 の 帰 結 ( c) 他 者 又 は 天 然 資 源 に 与 え ら れ た 環 境 へ の 損害の帰結 (d) 法 律 に よ り 課 せ ら れ る 代 位 責 任 の 帰 結 （例えば、前の所有者によって引き起こ された損害に対する責任） Env iron me nta l p erfor ma n ce r epor t 環境報告書 環 境 報 告 書 と は 、財 務 諸 表 と は 独 立 し た 報 告 書であり、それにより事業体は第三者に対 し 、環 境 に か か わ る 営 業 上 の 諸 局 面 へ の 着 手 表明とその分野での方針及び目標並びに営 業過程と環境リスクの関連の管理実績につ い て の 質 的 な 情 報 及 び 、事 業 体 の 環 境 パ フ ォ ーマンスについての量的な情報を開示する。 Env iron me nta l r isk 環境リスク あ る 状 況 に お い て は 、全 般 的 監 査 計 画 を 作 成 するための固有リスクの評価に関連する要 素 は 、環 境 問 題 に よ る 財 務 諸 表 の 重 要 な 虚 偽 表示リスクを含み得る。 Error 誤謬 財務諸表における意図的でない虚偽の表示 であり、金額や開示の脱漏も含む。 Ev a lu a te 評価 ある問題について特定の結論を導くために、 必 要 に 応 じ た 追 加 的 手 続 の 実 施 を 含 め 、関 連 事項を識別及び分析すること。従来「評価」 は、証拠、手続の結果及びリスクに対する経 営 者 の 対 応 の 有 効 性 を 含 む 、一 連 の 事 項 に 関 連 し て の み 使 わ れ る 。 （ 「 評 価 (Assess) 」 の 項参照のこと。） Ex isting aud itor 現監査人 「監査人」の項参照のこと。 Exp e c ted er r o r 推定される誤謬 「 サ ン プ リ ン グ に よ る 監 査 」 の 項 参 照 の こ と。 Exp er ien ced aud itor 5 経 験 豊 富 な 監 査 ( a)監 査 プ ロ セ ス 、 (b)I SA及 び 適 用 す べ き 法 律 人 及 び 規 制 上 の 要 求 事 項 、(c)事 業 体 が 事 業 を 行 う 事 業 環 境 、及 び (b)事 業 体 の 業 種 に 関 連 す る 監査及び財務報告に係る問題について合理 的 な 理 解 を 有 し て い る（ 事 務 所 の 内 部 若 し く は外部の）個人。 Exp er t 専門家 会計及び監査以外の特定の分野において特 別 な 技 能 、知 識 及 び 経 験 を 有 す る 者 又 は 事 務 所である。 Ex tern al aud it 外部監査 外部監査人によって実施される監査である。 Ex tern a l aud itor 外部監査人 「監査人」の項参照のこと。 5 2005 年 9 月 に 発 行 さ れ 、2006 年 6 月 15 日 以 降 の 期 間 に 係 る 財 務 情 報 の 監 査 に 対 し 発 効 す る 改 訂 ISA230「 監 査 調 書 」 で 定 義 さ れ て い る 。 14 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 Ex tern al confir ma tion 外部確認 外 部 確 認 と は 、経 営 者 に よ る 財 務 諸 表 上 の 主 張 (Ass er tion s) に 影 響 す る 特 定 の 項 目 に つ い て 、情 報 の 依 頼 に 対 す る 第 三 者 か ら の 直 接 回 答 に よ っ て 監 査 証 拠 を 入 手 し 、評 価 す る 手 続 である。 F a ir v a lu e 公正価値 取 引 の 知 識 が あ る 自 発 的 な 当 事 者 の 間 で 、独 立 第 三 者 間 取 引 条 件 で 資 産 が 交 換 さ れ 、若 し くは負債が決済される金額である。 F in an c ia l s ta t e me n t s 財務諸表 会 計 記 録 か ら 派 生 し 、財 務 報 告 フ レ ー ム ワ ー クに準拠したある時点での事業体の経済的 資源や義務又はある一定期間の変動を伝達 することを目的とした財務情報の体系的な 表示であり、通常付属の注記を含む。この用 語 は 完 全 な 一 式 の 財 務 諸 表 を 表 す が 、例 え ば 貸 借 対 照 表 、損 益 計 算 書 や 関 連 し た 説 明 注 記 などの単一財務表を表すこともある。 F ir e w a l l ファイアウォー ハ ー ド ウ ェ ア 及 び ソ フ ト ウ ェ ア の 組 み 合 わ ル せ で あ り 、W AN、LAN、PCを 、イ ン タ ー ネ ッ ト か ら の 未 承 認 の 接 続 、及 び 未 承 認 又 は 有 害 な ソ フ ト ウ ェ ア 、デ ー タ 又 は 電 子 形 式 を と る 資料の導入から守っている。 F ir m 事務所 単 独 の 業 務 実 施 者 、職 業 専 門 的 会 計 士 に よ る パ ー ト ナ ー シ ッ プ 、法 人 組 織 若 し く は そ の 他 の事業体のこと。 Fo recas t 予想 予想とは、当該情報の作成日現在において、 経営者が発生するであろうと期待する将来 の事象及び経営者が起こすと予想する行動 に関する仮定（最善の見積りによる仮定）を 基礎として作成される見込財務情報である。 F r aud 不正 経営者、統治責任者、従業員又は第三者の中 の 1人 又 は 複 数 の 個 人 が 故 意 に 行 う 行 為 で 、 不当な又は違法な利益を得るための欺瞞を 伴うものをいう。監査人に関連するのは、2 種類の意図的な虚偽の表示−不正な財務報 告が引き起こす虚偽の表示と資産の不正流 用 が 引 き 起 こ す 虚 偽 の 表 示 − で あ る 。（ 合 わ せて「不正な財務報告」及び「資産の不正流 用」の項参照のこと。） Fraudu len t fin ancial r epor ting 不 正 な 財 務 報 告 財 務 諸 表 利 用 者 を 欺 く た め 、財 務 諸 表 に お け る 金 額 又 は 開 示 を 故 意 に 虚 偽 の 表 示 を し 、あ るいは除外することが含まれる。 G ener a l IT-con tro ls I T全 般 統 制 I T全 般 統 制 は 、 多 く の ア プ リ ケ ー シ ョ ン に 関 連 し 、情 報 シ ス テ ム の 継 続 的 か つ 適 切 な オ ペ レーションを保証するのに資することによ り 、業 務 処 理 統 制 の 有 効 な 機 能 を 支 え る 方 針 及 び 手 続 を い う 。 IT全 般 統 制 に は 、 一 般 に 、 データセンター及びネットワークオペレー 15 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 シ ョ ン に 対 す る コ ン ト ロ ー ル 、シ ス テ ム ソ フ トウェアの取得、変更及び保守、アクセスセ キ ュ リ テ ィ 、並 び に ア プ リ ケ ー シ ョ ン シ ス テ ムの取得、開発及び保守が含まれる。 G ener a l pu rpo se f in an c i a l s ta t e me n t s 一般目的財務諸 広 範 囲 の 利 用 者 に 必 要 と さ れ る 共 通 の 情 報 表 に合うよう設計された財務報告フレームワ ークに準拠して作成された財務諸表のこと。 Go ing con cern assu mp tion 継続企業の前提 継続企業の前提の下では、事業体は、通常、 予見し得る将来において、清算、取引の停止 あるいは法令又は規則による債権者からの 保 護 の 要 請 の 意 図 も 必 要 も な く 、事 業 を 継 続 していくと見られている。したがって、その 資 産 及 び 負 債 は 、事 業 体 が 通 常 の 営 業 の 過 程 で資産を回収して負債を決済し得るであろ うという前提に基づいて計上されている。 Gov ernan ce ガバナンス ガバナンスとは、事業体の監督、統制及び方 向性を付託された人々の役割を説明するた めに用いられる用語である。統治責任者は、 通常、事業体が事業目的を達成し、財務報告 及び利害関係者への報告を遂行する責任を 負 う 。経 営 者 が そ の よ う な 機 能 を 果 た し て い る 場 合 に 限 り 、経 営 者 も 統 治 責 任 者 に 含 ま れ る。 Gov ern me n t bu s ine ss e n ter p r is es 政府系企業 政 府 系 企 業 と は 、一 般 に 政 治 的 又 は 社 会 的 な 利 益 を 目 的 と し て 、公 的 部 門 で 運 営 さ れ る 事 業である。それらは、通常、商業的に運営さ れなければならない。すなわち、費用のかな りの部分を使用者賦課金とすることにより、 利益をあげ又はその事業の費用を回収する。 In co ming aud itor 新任監査人 「監査人」の項参照のこと。 独立性 次から構成される。 ( a) 精 神 の 独 立 − 個 人 が 誠 実 性 を 持 っ て 行 動 し 、客 観 性 及 び 職 業 専 門 家 と し て の 懐 疑 心 を 保 持 し な が ら 、専 門 家 と し て の 判 断 を 損 な う よ う な 影 響 を 受 け ず に 、意 見 の表明ができる精神の状態をいう。 (b) 外 観 の 独 立 性 − 合 理 的 か つ 事 情 に 精 通 し、かつ、適用したセーフガードを含む 関 連 す る 全 て の 情 報 を 持 つ 第 三 者 が 、事 務所の又は保証業務チームの構成員の 誠 実 性 、客 観 性 又 は 職 業 専 門 家 と し て の 懐疑心は損なわれていると結論を下す ほど重要な事実及び状況を回避してい ることをいう。 Ind epend ence 6 Infor mation system 6 財 務 報 告 に 関 連 内 部 統 制 の 構 成 要 素 の 一 つ で あ り 、財 務 報 告 2005 年 6 月 に 発 行 さ れ 、 2006 年 6 月 30 日 に 発 効 す る IFAC「 職 業 会 計 士 の 倫 理 規 程」で定義されている。 16 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 r e lev an t to fin anc ia l r epor ting する情報システ システムを含み、（事象及び状況とともに） ム 事 業 体 の 取 引 を 開 始 、記 録 、処 理 及 び 報 告 し 、 関 連 す る 資 産 、負 債 及 び 持 分 に 対 す る 説 明 責 任を維持するために確立された手続及び記 録で構成される。 Inh er en t r isk 固有リスク In itial aud it e ngag e me n t 初 年 度 監 査 契 約 初 め て 財 務 諸 表 が 監 査 さ れ る 場 合 、又 は 前 年 度の財務諸表が他の監査人によって監査さ れた場合の監査契約のこと。 Inqu ir y 質問 In spection (as an aud it pro cedu re) （ 監 査 手 続 と し 内 部 外 部 い ず れ か の 記 録 あ る い は 文 書 、又 は ての）実査又は 有形資産を対象とした調査のこと。 査閲 In spection (in r e lation to co mp leted e ngag e me n ts ) （完了した業務 業 務 チ ー ム が 事 務 所 の 品 質 管 理 の 方 針 及 び に関連した）検 手 続 に 準 拠 し て い る 証 拠 を 提 供 す る た め に 証 設計された手続。 In tended users 想定利用者 In t er i m f inan c ia l infor mation or s t a t e me n ts 中間財務情報又 ある会計期間に関して期中の日（通常、半年 は中間財務諸表 毎 又 は 四 半 期 毎 の ） に 発 行 さ れ る 財 務 情 報 （既述の完全な一式の財務諸表よりも少な い）である。 In tern al auditing 内部監査 内 部 監 査 は 、事 業 体 へ の サ ー ビ ス と し て 実 施 される事業体の内部で確立された評価活動 をいう。その機能は、とりわけ、内部統制の 適切性及び有効性を検証し、評価し、かつ、 モニタリングすることから成る。 In tern al auditor 内部監査人 「監査人」の項参照のこと。 In tern al contro l 内部統制 内部統制は、財務報告の信頼性、事業の有効 性と効率性並びに適用可能な法律及び規則 への遵守に関する事業体の目的の達成につ き合理的な保証を提供するため、統治責任 者、経営者及び他の担当者によりデザイン、 実 行 さ れ る プ ロ セ ス で あ る 。内 部 統 制 は 以 下 に掲げる構成要素から成る。 ( a) 統 制 環 境 (b) 事 業 体 の リ ス ク 評 価 プ ロ セ ス ( c) 関 連 す る 事 業 プ ロ セ ス を 含 む 、 財 務 報 告関連の情報システムとコミュニケー ション (d) 統 制 活 動 ( e) 監 視 活 動 「監査リスク」の項参照のこと。 質 問 は 、財 務 及 び 非 財 務 の 両 方 に お け る 企 業 内外の知識のある人々の情報を捜すことか ら成っている。 業務実施者が保証報告書の作成対象とした 個人、複数の個人又は集団のこと。責任を負 う 者 は 、想 定 利 用 者 の 一 人 と な る こ と は で き るが唯一の利用者となることは出来ない。 17 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 Inv estig ate 調査 他 の 手 続 か ら 生 じ た 事 項 を 、解 決 す る た め 質 問すること。 I T env iron me n t I T環 境 事 業 体 が 実 施 し て い る 方 針 及 び 手 続 、並 び に 業 務 運 営 を 支 援 し 、業 務 戦 略 を 達 成 す る た め に 事 業 体 が 利 用 す る 情 報 技 術 （ IT） 基 盤 （ ハ ードウェア、オペレーティング・システムな ど）及びアプリケーションソフトウェア。 Limited assurance e ngag e me n t 限定的保証業務 「保証業務」の項参照のこと。 Limitation on scop e 監 査 範 囲 の 制 約 時 に よ っ て 、監 査 人 の 作 業 の 範 囲 が 事 業 体 に よって制約されること（例えば、監査人が必 要と思う監査手続を実施しないことが監査 契約の条項に特記されている場合）がある。 状況（例えば、監査人の指名のタイミングが 実地棚卸の計数の観察若しくは立会を不可 能 と す る よ う な ）に よ り 範 囲 の 制 約 が 強 い ら れることもある。範囲の制約は、監査人の意 見では事業体の会計記録が不適切である場 合又は望ましいと思う監査手続を監査人が 実施できない場合にも起こるであろう。 L is ted entity 7 上場企業 その持分、株式、社債が公認の証券取引所に おいて売買され若しくは上場されているか、 又は公認の証券取引所若しくはその他同等 の団体の規則に従って取引されている企業 をいう。 Lo c a l A r e a N e two r k ( LAN) LA N 限られたエリアの利用者に提供される通信 ネ ッ ト ワ ー ク 。 LANは 組 織 に お け る デ ー タ 、 ソフトウェア、記憶装置、プリンター及び通 信設備といった資源の共有及び交換を促進 す る た め に 開 発 さ れ た 。そ れ は 計 算 の 分 散 を 可 能 と す る 。 LANの 基 本 的 な 構 成 は 、 伝 達 を 行う媒体とソフトウェア、利用者の端末、共 有される周辺装置から成る。 Man ag e me nt 経営者 経 営 者 は 、役 員 及 び 上 級 の 経 営 機 能 も 遂 行 す るその他の者から成る。経営者には、統治責 任者と同様の機能を遂行する者が含まれる。 Man ag e me nt f raud 経営者による不 経 営 者 又 は 統 治 責 任 者 の う ち １ 人 又 は 複 数 正 の者が関与した不正 Man ag e me nt r epr es en ta tion s 経営者の陳述 監 査 の 過 程 に お い て 監 査 人 に 対 し 、自 発 的 又 は特定の質問に答えるためのいずれかによ って行われる、経営者による陳述である。 Material in con sistency 重要な相違 監査済財務諸表に含まれている情報とその 他 の 情 報 が 矛 盾 し て い る 場 合 、重 要 な 相 違 が 存在する。重要な相違は、以前に入手した監 査証拠から導き出された監査の結論及び財 7 2005 年 6 月 に 発 行 さ れ 、 2006 年 6 月 30 日 に 発 効 す る IFAC「 職 業 会 計 士 の 倫 理 規 程」で定義されている。 18 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 務諸表に対する監査人の意見の根拠につい て疑念を抱かせるであろう。 M a t er i a l mis s t a te me n t of f act 事実の重要な虚 監 査 済 財 務 諸 表 に 示 さ れ て い る 事 項 に 関 連 偽の表示 のないその他の情報に含まれる事実が不正 確 に 説 明 又 は 表 示 さ れ て い る 場 合 に は 、そ の 情報には事実の重要な虚偽の表示が存在す る。 M a t er i a l w ea k n e ss 重要な欠陥 内 部 統 制 に お け る 欠 陥 で あ り 、財 務 諸 表 に 重 要な影響をもつ可能性のあるものである。 Materiality 重要性 あ る 情 報 の 欠 落 又 は 虚 偽 の 表 示 が 、財 務 諸 表 の読者が財務諸表に基づいて下す経済的な 意思決定に影響を与える可能性がある場合 には、その情報は重要である。重要性は、欠 落又は虚偽の表示の特別な状況の下で判断 される当該項目又は誤謬の規模にゆだねら れる。その結果、重要性は、当該情報が有用 であるために有しているべき基本的な質的 な特性よりもむしろ限界又は打切り点を意 味する。 Misappropr ia tion of a s se t s 資 産 の 不 正 流 用 事 業 体 の 資 産 の 盗 難 を 伴 い 、し ば し ば 従 業 員 によって比較的小額で重要性の低い金額で 行われる。しかしながら、不正流用が通常よ り も 隠 滅 で き る 立 場 に あ る 経 営 者 が 、発 見 し 難い方法で関与している場合もある。 M i s s ta t e me n t 虚偽表示 誤謬又は不正によって起こり得る財務情報 の虚偽表示である。（合わせて「不正」及び 「誤謬」の項参照のこと。） Mod if ied aud itor’ s r epor t 修 飾 ( mod if ie d) 監査報告書 監査報告書に追記情報が追加される場合あ るいは意見が無限定以外である場合のいず れ に お い て も 、 そ の 監 査 報 告 書 は 修 飾 ( mod if ied)監 査 報 告 書 と み な さ れ る 。 ＜監査意見に影響を与えない事項＞ Emp hasis o f ma t t e r 追 記 情 報 p arag raph( s) 財 務 諸 表 に 影 響 を 与 え る 事 項 で 、当 該 財 務 諸 表 に 対 す る 注 記 に 含 ま れ 、よ り 詳 細 に 説 明 さ れ て い る 事 項 を 強 調 す る た め に 、追 記 情 報 を 追 加 し て 監 査 報 告 書 を 修 飾 ( mod ify) す る こ と が あ る 。そ の よ う な 追 記 情 報 の 追 加 は 監 査 人 の意見に影響を与えない。監査人が、財務諸 表に影響を与える事項以外のものについて 追 記 情 報 を 追 加 し て 、監 査 報 告 書 を 修 飾 す る こともある。 ＜監査意見に影響を与える事項＞ Qu a lif ied op in ion 限定付適正意見 監 査 人 が 、 無 限 定 適 正 意 見 は 表 明 で き な い が 、経 営 者 と の 何 ら か の 不 一 致 又 は 監 査 範 囲 19 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 の 制 約 の 影 響 が 、不 適 正 意 見 若 し く は 意 見 を 表明しないことを必要とするほど重要かつ 広 範 囲 で は な い と 結 論 し た 場 合 に は 、限 定 付 適正意見が表明される。 Disclaimer of op in ion 意 見 を 表 明 し な 監 査 範 囲 の 制 約 の 影 響 が 、監 査 人 が 十 分 か つ い（こと） 適切な監査証拠を入手することを不可能と し、したがって、財務諸表について意見を表 明できないほど重要かつ広範囲である可能 性がある場合には、意見を表明しない。 Adv ers e op in ion 不適正意見 不一致の財務諸表に与える影響が非常に重 要かつ広範囲であり、その結果、財務諸表が 誤 解 を 招 き や す く 、不 完 全 な 内 容 で あ る こ と を開示するのに報告書の限定では適当では な い と 監 査 人 が 結 論 し た 場 合 に は 、不 適 正 意 見が表明される。 Mon itor ing ( in relation （ 品 質 管 理 に 関 品 質 管 理 シ ス テ ム が 有 効 に 機 能 し て い る 合 to qu ality con tro l) 連した）モニタ 理 的 保 証 を 事 務 所 が 入 手 可 能 に す る こ と を リング 意 図 し て 設 計 さ れ 、完 了 し た 業 務 で 選 択 さ れ た も の の 周 期 的 な 検 証 を 含 め 、事 務 所 の 品 質 管理システムを継続的に検討及び評価する ことから構成されるプロセスのこと。 Mon itor ing of con tro ls 監視活動 監視活動は一定期間の内部統制のパフォー マ ン ス の 有 効 性 を 評 価 （ A ss es s ） す る プ ロ セ スである。それには、適時に統制のデザイン 及 び 運 用 を 評 価 （ Asses s ） す る こ と 並 び に 状 況の変化に応じて変更された必要な是正措 置をとることが伴う。監視活動は、内部統制 の構成要素の一つである。 National practices ( aud iting) 国内（監査）慣 一 国 レ ベ ル で 権 威 あ る 団 体 に よ り 基 準 と し 行 て 権 威 付 け ら れ て い な い が 、監 査 、レ ビ ュ ー 、 他の保証業務又は関連業務の実施に当たり 監査人により一般に適用されている一連の 指針をいう。 National stand ards ( aud iting) 国 内 （ 監 査 ） 基 一 国 レ ベ ル で 法 律 、規 則 又 は 権 威 あ る 団 体 に 準 より規定された一連の監査基準であり、監 査、レビュー、他の保証業務又は関連業務の 実施に当たりその適用の強制を受け、かつ、 20 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 遵守しなければならないものをいう。 N e twork f irm 8 ネットワーク事 ある事務所と共通の指揮、管理下にあるか、 務所 所有者が同一である事業体。又は、関連する 情報をすべて持った第三者が合理的に判断 して、国内的、あるいは国際的に当該事務所 の一部だとみなすような事業体。 Non co mp lian ce 非準拠性 被 監 査 事 業 体 に よ る 、発 効 中 の 法 律 又 は 規 則 に 反 す る 意 図 的 あ る い は 意 図 的 で な い 、不 作 為又は反則行為を言及するために使用され る。 Non- samp ling r isk 非サンプリン グ ･リ ス ク 「サンプリングによる監査」の項参照のこ と。 N o n - s ta t i s t ic a l s a mp l in g 非統計的サンプ 「 サ ン プ リ ン グ に よ る 監 査 」 の 項 参 照 の こ リング と。 Ob serv ation 観察又は立会 観 察 又 は 立 会 は 、他 者 に よ っ て 実 施 さ れ る 作 業又は手続を見ること、例えば、事業体の担 当者による棚卸資産の計数の立会あるいは 統制活動の実施状況の観察などから成る。 Op en ing b a la nces 期首残高 期 首 現 在 に 存 在 し て い た 勘 定 残 高 で あ る 。期 首残高は、前期の期末残高を基礎とし、以前 の期間の取引及び前期に適用された会計方 針の結果を反映している。 Op in ion 意見 監 査 報 告 書 に は 、財 務 諸 表 に つ い て の 明 瞭 な 文 面 で 表 明 さ れ た 意 見 が 記 載 さ れ て い る 。監 査 人 が 、財 務 諸 表 が 適 用 可 能 な 財 務 報 告 の フ レームワークに準拠して真実及び公正な概 観 を 与 え て い る 又 は 、す べ て の 重 要 な 点 に お い て 、適 正 に 表 示 さ れ て い る と い う 結 論 に 達 した場合には、無限定適正意見が表明され る 。（「 修 飾 ( mod if ied)監 査 報 告 書 」の 項 参 照 のこと。） O th er aud itor 他の監査人 「監査人」の項参照のこと。 O th er informatio n 他の情報 （財務諸表とそれに対する監査報告書以外 の ）法 令 又 は 慣 習 に 関 わ ら ず 年 次 報 告 書 に 含 まれる、財務及び非財務情報である。 Ov erall audit strateg y 全体としての監 監査の範囲、時期、方向性を決定し、より詳 査戦略 細な監査計画の指針となるものである。 P ar tn er パートナー 職業専門的業務の実施に関して事務所を代 表する権限を持つ全ての個人である。 PCs or per son al c o mpu t ers ( a l so r ef err ed to a s mic r o co mpute rs) P C又 は パ ー ソ ナルコンピュー タ（また、マイ クロコンピュー 一般的にモニター（表示装置）、コンピュー タ電子機器とキーボード（そして、マウス） を含んでいるケースから構成されている経 済 的 で あ る が 、パ ワ フ ル な そ れ 自 体 が 多 目 的 8 2005 年 6 月 に 発 行 さ れ 、 2006 年 6 月 30 日 に 発 効 す る IFAC「 職 業 会 計 士 の 倫 理 規 程」で定義されている。 21 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 タとも呼ばれ る） なコンピュータ。これらの特徴は、ポータブ ル・コンピュータ（ラップトップ）に組み込 まれるかもしれない。プログラムとデータ は 、ハ ー ド デ ィ ス ク の 上 に 又 は 取 り 外 し 可 能 な 記 憶 媒 体（ 例 え ば CD又 は フ ロ ッ ピ ー デ ィ ス ク ）に 保 存 さ れ る か も し れ な い 。P Cは オ ン ラ イン・ネットワーク、プリンターと他の装置 （ 例 え ば ス キ ャ ナ や モ デ ム ）に 接 続 し て い る かもしれない。 Per sonnel 要員 パートナーと職員のこと。 P l ann in g 監査計画の策定 監 査 リ ス ク を 許 容 可 能 な 低 い 水 準 に 減 少 さ せ る た め 、業 務 に 関 す る 全 体 と し て の 監 査 戦 略を確立し、監査計画を開発することを含 む。 Popu lation 母集団 P o s t b a lan ce sh e e t e v en t s 貸借対照表日後 「後発事象」の項参照のこと。 の事象 Practitioner 業務実施者 公共実務に従事する職業的会計士のこと。 P red ec e ssor aud itor 前任監査人 「監査人」の項参照のこと。 P rin c ip a l aud itor 主たる監査人 「監査人」の項参照のこと。 Profession al accoun tants 9 職業的会計士 I FACの メ ン バ ー 団 体 の 会 員 で あ る 者 。 Profession al accoun tant in pub lic practice 10 実 務 に 従 事 す る 事 務 所 に お け る 職 務 上 の 分 類（ 例 え ば 、監 査 、 職業的会計士 税 務 あ る い は コ ン サ ル テ ィ ン グ 業 務 ）に か か わらず専門的業務を提供している職業的会 計 士 。こ の 用 語 は 実 務 に 従 事 す る 職 業 的 会 計 士の事務所についても用いられる。 Profession al skep ticis m 職 業 的 専 門 家 と 疑 問 を 抱 く 心 構 え 、証 拠 に 対 し 批 判 的 な 評 価 しての懐疑心 を行うことを含む態度のこと。 Profession al stand ard s 職 業 的 専 門 家 と 国 際 監 査 ・ 保 証 基 準 審 議 会 （ IAASB） の 「 品 しての規範 質管理、監査、保証及び関連サービスの国際 基 準 に 関 す る 趣 意 書 」で 定 義 さ れ て い る と お り 、 IAASBの 業 務 基 準 及 び 関 連 す る 倫 理 的 要 件 の こ と 。倫 理 的 要 件 は 、通 常 IFA Cの「 職 業 的 会 計 士 の 倫 理 規 程 」の パ ー ト Aと B及 び 関 連 する国内倫理的要件から構成されている。 P rogra mmin g con tro ls プログラミン オンライン端末装置によってアクセスされ グ・コントロー るコンピューター・プログラムが不適切に変 9 10 「サンプリングによる監査」の項参照のこ と。 2005 年 6 月 に 発 行 さ れ 、 2006 年 6 月 30 日 に 発 効 す る IFAC の I FAC「 職 業 会 計 士 の倫理規程」で定義されている。 2005 年 6 月 に 発 行 さ れ 、 2006 年 6 月 30 日 に 発 効 す る IFAC の I FAC「 職 業 会 計 士 の倫理規程」で定義されている。 22 専門用語集 用 語 P r o j e c t ion 訳 語 定 義 ル 更されることの防止及び発見のために設計 されている手続。アクセスは、別々の運営及 びプログラム開発ライブラリの利用や専門 プログラム・ライブラリ・ソフトウェアの利 用などのような統制によって制限されるか も し れ な い 。プ ロ グ ラ ム へ の オ ン ラ イ ン で の 変 更 が 適 切 に 文 書 化 、統 制 及 び 監 視 さ れ る こ とは、重要である。 予測 予 測 と は 、下 記 の 仮 定 に 基 づ い て 作 成 さ れ る 見込財務情報である。 ( a) (b) 例 え ば 、事 業 体 が 開 業 準 備 段 階 に あ る 又 は事業内容の重要な変更を検討中であ る 場 合 に お け る よ う に 、必 ず し も 起 こ る とは予想されない将来の事象又は経営 者の行動に関しての仮説に基づいた仮 定；又は 最良の見積りと仮説に基づいた仮定の 混合。 Proposed aud itor 後任候補の監査 「監査人」の項参照のこと。 人 P rosp ec tiv e f in anc ia l inf or mation 見込財務情報 見 込 財 務 情 報 と は 、将 来 発 生 す る か も し れ な い事象及び事業体が採る可能性の高い行動 についての仮定に基づいて作成される財務 情報である。見込財務情報は、予想、予測又 はその組合せの形もありうる。（「予想 」及 び「予測」の項参照のこと。） Pub lic sector 公的部門 国家、地域（例えば、州、省、準州）及び地 方（例えば、市、町）の政府並びに関連する 政府機関（例えば、局、理事会、委員会、及 び政府系企業）を意味する。 Qu a lif ied op in ion 限 定 付 適 正 意 見 「 修 飾 ( mod if ied) 監 査 報 告 書 」 の 項 参 照 の こ と。 Qu ality contro ls 品質管理 R e a so n ab l e a s sur an c e ( in th e con te x t of qu ality contro l) （品質管理に関 絶対的ではないが高度の水準の保証のこと。 連した）合理的 な保証 R e a so n ab l e a s sur an c e ( in th e con te x t of an aud it engageme n t) （監査業務に関 監 査 の 対 象 と な っ た 情 報 に は 重 要 な 虚 偽 表 連 し た ） 合 理 的 示 が 無 い と い う 、「 合 理 的 な 保 証 」と し て 監 な保証 査 報 告 書 の 中 で 積 極 的 に 表 明 さ れ る 、絶 対 的 ではないが高度の水準の保証のこと。 事 務 所 及 び そ の 要 員 が 、職 業 的 専 門 家 と し て の 規 範 や 規 則 及 び 法 律 を 遵 守 し 、ま た 事 務 所 や業務担当パートナーによって発行された 報告書がその発行された状況に照らして適 切 で あ る こ と に つ い て 、合 理 的 な 保 証 を 得 ら れ る よ う 設 計 さ れ た 、事 務 所 が 採 用 し て い る 方針及び手続のこと。 23 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 R e a so n ab l e a s sur an c e e ngag e me n t 合理的な保証業 「保証業務」の項参照のこと。 務 R e c a lcu l a t io n 計算突合 文書や記録の数学的な正確性を照合するこ とから成っている。 Related p arty 関連当事者 当事者は下記に該当する場合に事業体と関 連がある。 ( a) 一人又は複数の仲介者を通して直接的 又は間接的に当事者が： ( i)事 業 体 を 支 配 す る 、 支 配 さ れ て い る又は共通支配下にある（親会社、子 会社及び兄弟会社を含む）。 (ii) 事 業 体 に 対 し 重 要 な 影 響 を 与 え る 、事 業 体 に 対 す る 持 分 を 保 有 し て い る。 (iii) 事 業 体 に 対 し 共 同 支 配 を 有 し て いる。 (b) 当 事 者 が 、事 業 体 の 関 連 会 社 で あ る（ 国 際 会 計 基 準 (IA S) 第 28 号 「 関 連 会 社 に 対 する投資の会計処理」に定義されてい る）。 ( c) 当 事 者 は 、事 業 体 が 共 同 支 配 投 資 事 業 者 となる場合における支配対象のジョイ ン ト ･ベ ン チ ャ ー で あ る（ IAS第 31号「 ジ ョイント・ベンチャーに対する持分」 を参照のこと）。 (d) 当 事 者 は 、事 業 体 又 は そ の 親 会 社 の 主 要 な経営者層のメンバーである。 ( e) 当 事 者 は 、 上 記 ( a) 又 は (d) に 記 載 さ れ て いる個人の親族である。 (f) 当 事 者 は 、 (d) 又 は (e) に 記 載 さ れ て い る 個人が直接又は間接に支配又は共同支 配しもしくは重要な影響力を有してい る、または重要な議決権を有している 事業体である。 (g) 当 事 者 は 事 業 体 の 、又 は 事 業 体 の 関 連 当 事者である事業体の従業員の給付に対 する退職後給付制度である。 Related p arty t r ans a c t ion 関連当事者との 有償、無償を問わず、関連当事者間の資源、 取引 サービス又は義務の移転をいう。 Related serv ices 関連業務 合意された手続及び調製から成る。 Rep erfo r man ce 再実施 再 実 施 は 、事 業 体 の 内 部 統 制 の 一 環 と し て 実 24 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 施 さ れ た 手 続 又 は 統 制 に 対 す る 、マ ニ ュ ア ル あ る い は CAA T s の 使 用 に よ る 監 査 人 の 独 立 したテストである。 Respon sib le p ar ty 責任を負う者 以下のような個人（又は人々）である。 ( a) 直 接 報 告 業 務 に お い て 、主 題 に 責 任 を 有 する者。 (b) 主 張 (Asser tion) に 基 づ く 業 務 に お い て 、 主 題 情 報 （ 主 張 (Asser tion) ） に 責 任 を 有 し、あるいは有する可能性のある者。 責 任 を 負 う 者 は 、業 務 実 施 者 と 契 約 す る 当 事 者（契約当事者）である場合もあれば、そう でない場合もある。 R ev i ew ( in r e la t ion to qu ality contro l) （品質管理に関 他 者 に よ り 実 施 さ れ た 作 業 及 び 到 達 し た 結 連した）レビュ 論の品質を査定すること。 ー Rev iew engageme n t レビュー契約 レ ビ ュ ー 契 約 の 目 的 は 、監 査 に お い て 必 要 な 全ての監査証拠の入手までは行わない程度 の 手 続 に 基 づ き 、財 務 諸 表 が 全 て の 重 要 な 点 において適用可能な財務報告のフレームワ ークに準拠して作成されてはいないと監査 人に信じさせるような事項は何も認められ な か っ た か 否 か 、監 査 人 が 述 べ る こ と を 可 能 にすることにある。 Rev iew p rocedur es レビュー手続 レビュー契約の目的を満たすために必要と 認 め ら れ る 手 続 の こ と 。主 に 事 業 体 の 担 当 者 への質問と財務情報に適用される分析的手 続である。 R i sk a ss es sme n t pro cedu re s リスク評価手続 リスク評価手続は、内部統制を含む、事業体 及びその環境の理解を得るために実施する 監 査 手 続 で 、 財 務 諸 表 及 び 主 張 （ a s se rti o n） レ ベ ル の 重 要 な 虚 偽 表 示 リ ス ク を 評 価 （ Assess） す る た め に 行 わ れ る 。 Risk of ma terial mis s t a t e me n t 重要な虚偽表示 「監査リスク」の項参照のこと。 リスク S a mp l in g r is k サンプリング・ 「 サ ン プ リ ン グ に よ る 監 査 」 の 項 参 照 の こ リスク と。 Samp ling un it サンプル単位 「サンプリングによる監査」の項参照のこ と。 S cop e of an aud it 監査の範囲 監 査 の 目 的 を 達 成 す る た め に 、監 査 人 の 判 断 及 び ISA に 基 づ き 、 そ の 状 況 に 応 じ て 必 要 と 認められる監査手続。 S cop e of a re v iew レビューの範囲 状 況 に 応 じ て レ ビ ュ ー 契 約 の 目 的 を 満 た す ために必要と認められるレビュー手続のこ と。 Scop e limitation 範囲制約 「監査範囲の制約」の項参照のこと。 25 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 S eg me n t infor ma tion セグメント情報 事 業 体 の 区 分 可 能 な 構 成 要 素 又 は 産 業 別 及 び地域別の見地から見た財務諸表上の情報 である。 S ign if ic ance 重大性 状況に応じて把握される相対的な重要度 ( impo r tan ce)の こ と 。問 題 の 重 大 性 は 、そ の 問 題が考慮されている状況に応じて業務実施 者により判断される。例えば、業務実施者の 報 告 書 の 想 定 利 用 者 の 決 定 を 変 え た り 、影 響 を与えることについての合理的な予測が含 まれるかもしれない。別の例としては、ある 問題を統治責任者に報告するかどうかを判 断 す る 場 合 に お い て 、そ の 問 題 が 彼 ら の 義 務 に 関 連 し て 重 要 (impor ta n t) で あ る と み な さ れ る か ど う か も 含 ま れ る か も し れ な い 。重 大 性 は、相対的な規模、主題に対する性質及び影 響 、想 定 利 用 者 や 受 領 者 に よ っ て 示 さ れ た 関 心 な ど 、質 的 及 び 量 的 な 側 面 か ら 考 慮 さ れ 得 る。 S ign if ic an t r isk 重大なリスク 監査上特別な考慮を要求するリスク。 Small en tity 小規模事業体 小 規 模 事 業 体 と は 、下 記 を 満 た す 事 業 体 で あ る： ( a) 所 有 及 び 経 営 が 少 数 の 個 人 （ し ば し ば 一 個人）に集中していること、及び (b) 下 記 の 一 つ 又 は 複 数 の 状 況 が 見 ら れ る こ と ( i) 収 入 の 源 泉 が 限 ら れ て い る こ と ( i i) 帳 簿 記 録 が 複 雑 で な い こ と ( i i i) 経 営 者 が 統 制 を 無 効 に す る 可 能 性 を 伴い、内部統制が制約されているこ と 小 規 模 事 業 体 は 通 常 (a) の 特 徴 及 び (b) の う ち の一つ又は複数の特徴を示す。 S p e c ia l p u r p o se aud itor’s r epor t 特別目的の監査 財 務 諸 表 に つ い て の 監 査 報 告 書 以 外 の も の 報告書 で 、財 務 情 報 の 監 査 に 関 連 し て 発 行 さ れ る 報 告 書 で あ り 、対 象 と し て は 以 下 の も の が 含 ま れる。 ( a) 他 の 会 計 の 公 準 に 準 拠 し て 作 成 さ れ た 完 全な一式の財務諸表 (b) 単 一 財 務 表 、 特 定 の 勘 定 、 勘 定 の 要 素 、 又は財務表の諸項目などの、一般目的又 は特別目的の、完全な一式の財務諸表の 構成要素 ( c) 契 約 上 の 合 意 事 項 の 遵 守 (d) 要 約 財 務 諸 表 26 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 S t aff 職員 S t a t is t i c a l sa mp l i n g 統計的サンプリ 「 サ ン プ リ ン グ に よ る 監 査 」 の 項 参 照 の こ ング と。 S tr a t if i ca t ion 階層化 「サンプリングによる監査」の項参照のこ と。 Subj ect ma tter inf or mation 主題情報 主 題 の 評 価 や 測 定 の 結 果 の こ と 。業 務 実 施 者 は主題情報に関して保証報告書において結 論を表明するのに合理的な基礎を提供する 十分かつ適切な証拠を収集する。 Sub s equen t e ven ts 後発事象 国 際 会 計 基 準 （ IAS） 第 10号 「 後 発 事 象 」 は 、 財 務 諸 表 の 日 付 （ IAS で は 「 貸 借 対 照 表 の 日 付」として言及される）と財務諸表の発行が 承 認 さ れ た 日 付 の 間 に 発 生 し た 、有 利 及 び 不 利双方の事象の財務諸表における取扱いを 規 定 し て お り 、２ つ の タ イ プ の 事 象 を 区 別 し ている。 ( a) 財 務 諸 表 日 に 存 在 し て い た 状 況 に つ い て の証拠を提供する後発事象；及び (b) 財 務 諸 表 の 日 よ り 後 に 発 生 し た 状 況 を 示 す後発事象。 Sub s tan tiv e pro cedu re s 実 証 手 続 パ ー ト ナ ー 以 外 の 、事 務 所 が 雇 用 す る 専 門 家 を含む職業専門家のこと。 実 証 手 続 は 、主 張 (Asse r tions)レ ベ ル で の 重 要 な虚偽の表示を発見するために実施される 監査手続で、以下を含む： ( a) 取 引 群 、 勘 定 残 高 及 び 開 示 の 詳 細 な テ ス ト (b) 実 証 的 な 分 析 的 手 続 Su c ce ssor aud i tor 後任監査人 「監査人」の項参照のこと。 Su ff icien c y 十分性 十分性とは、監査証拠の量の尺度である。必 要 な 監 査 証 拠 の 量 は 、虚 偽 表 示 リ ス ク に よ っ て影響を受け、そして又、そのような監査証 拠の質によって影響される。 S u i t ab l e c r ite r ia 適切な規準 「規準」の項参照のこと。 Su itab ly qualified （ ISQC1の た め 業 務 担 当 パ ー ト ナ ー と し て 活 動 す る 能 力 を ex tern al p erson (for th e の ） 外 部 の 適 格 持 っ た 事 務 所 の 外 部 の 個 人 。 例 え ば 、 他 の 事 purpo se of ISQ C1) 者 務 所 の パ ー ト ナ ー 、又 は そ の メ ン バ ー が 過 去 財務情報の監査、レビュー、その他の保証業 務又は関連するサービス業務を実施できる 職業会計人団体又は関連する品質管理業務 を 提 供 す る 組 織 の い ず れ か の（ 適 切 な 経 験 が ある）従業員 Su mma r iz ed f in an c ia l s t a t e me n ts 要約財務諸表 事業体の経営成績及び財政状態の重要項目 のみに関心を持っている利用者グループへ 情 報 を 提 供 す る た め の 、事 業 体 の 監 査 済 年 次 財務諸表を要約した財務諸表。 Supp leme n tar y 補足情報 財務諸表を作成するために使用される適用 27 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 可能な財務報告のフレームワークで要求さ れ な い 情 報 で 、財 務 諸 表 と 共 に 開 示 さ れ る 情 報 の こ と 。通 常 は 補 足 別 表 又 は 追 加 注 記 と し て開示される。 inf or mation S u p r e me A u d i t In s titu tion 最高監査機関 い か に 指 名 さ れ 、構 成 さ れ か つ 組 織 さ れ て い る か に 関 わ ら ず 、法 律 に 基 づ い て 州 内 の 最 高 の公的監査機能を行使する州の公的機関で ある。 Test テスト 母集団内のいくつか又は全ての項目に手続 きを適用すること。 Tests o f contro l 統制テスト 主 張 (Asser tions) レ ベ ル で 、重 要 な 虚 偽 の 表 示 を予防し、あるいは発見し、是正する統制の 運用状況の有効性についての監査証拠を入 手するために実施されるテストのこと。 Tho s e charge d w ith gov ernan c e 統治責任者 ガバナンスの項参照のこと。 To l er ab le e rror 許容し得る誤謬 「 サ ン プ リ ン グ に よ る 監 査 」 の 項 参 照 の こ と。 To tal erro r 誤謬合計 「サンプリングによる監査」の項参照のこ と。 T r an sa c t io n log s 取引ログ それぞれのオンラインによる取引について 監査証跡を作成するように設計された報告。 そのような報告は、しばしば、取引の詳細と 同様に取引源泉（端末、時間、利用者といっ た）の文書化でもある。 Un certain ty 不確定事項 不 確 定 事 項 と は 、そ の 結 果 が 事 業 体 の 直 接 の 支配下にない将来の行動又は事象にゆだね ら れ て い る が 、財 務 諸 表 に 影 響 を 与 え る か も しれない事項である。 Und erstand ing of the en tity and its e nv iron me nt 事 業 体 と そ の 環 監 査 人 の 事 業 体 と そ の 環 境 の 理 解 は 、以 下 に 境の理解 掲げる項目の理解から成る。 ( a) 適 用 可 能 な 財 務 報 告 の フ レ ー ム ワ ー ク を 含む、産業、規制及びその他の外部要因 (b) 事 業 体 の 会 計 方 針 の 選 択 ・ 適 用 を 含 む 事 業体の性格 ( c) 財 務 諸 表 の 重 要 な 虚 偽 の 表 示 に 帰 着 す る かもしれない目的と戦略及び関連するビ ジネスリスク (d) 事 業 体 の 財 務 業 績 の 測 定 と 評 価 ( e) 内 部 統 制 Unqu a lif ied op in ion 無限定適正意見 「意見」の項参照のこと。 W a lk- through test ウ ォ ー ク ス ル ー ウ ォ ー ク ス ル ー テ ス ト で は 、少 数 の 取 引 が 財 テスト 務報告システムを通じて追跡される。 W id e Ar ea N e twork (W AN) W AN 工場、町、国の間等の拡大されたエリアに情 報 を 伝 達 す る 通 信 ネ ッ ト ワ ー ク 。W ANは オ ン ラインで離れた端末からアプリケーション に接続することを可能とする。いくつかの 28 専門用語集 用 語 訳 語 定 義 LA N を W AN の 中 で 相 互 に 接 続 す る こ と が で きる。 W orking p ap ers 監査調書 監 査 の 実 施 に 関 連 し て 、監 査 人 に よ っ て 作 成 又は、入手及び保持された資料のこと。監査 調書は、文書、フィルム、電子媒体又はその 他の媒体の形をとるであろう。 29
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