Free Weight and Machine Exercise Techniques NSCA Certification

Free Weight and Machine
Exercise Techniques
NSCA
Certification Commission
このビデオは、NSCA 認 定 試 験 委 員 会 によってエクササイズの正 しいテクニック
を解 説 するために作 成 されたものです。トレニング・プログラムのサンプルを、ここ
で紹 介 しているわけではありません。また、ここで紹 介 したエクササイズは、トレー
ニング・プログラムに組 み込 まなくてはならないものではありません。このビデオに
紹 介 されているガィドラインに従 ってトレーニングを行 ったとしても、NSCA 及 び
NSCA 認 定 試 験 委 員 会 が、それなりの成 果が得 られることを保 証 するものでもあり
ません。
エクササイズ・テクニックの分 類 とそのチェック・リストは、NSCA の専 門 家 の
指 導 によって、製 作 ならびに監 修 されたものですが、必 ず NSCA 認 定 のパーソナル
トレーナーか、C.S.C.S.(認 定 ストレングス&コンデイショニング・スペシャリ
スト)に相 談 してから、新 たなエクササイズに取 り組 むようにして下 さい。また、エ
クササイズ・プログラムを始 める前 には、医 師 に相 談 してから取 り組 むことを薦 めま
す。
このビデオでは、エクササイズを行 うための『正 しいテクニック』が収 録 されてい
ますが、トレーニング・パートナーなどが補 助 をするための正 しい方 法 については紹
介 していません。このような補 助 を必 要 とするエクササイズには、バー(バーベルを
指 す。以 下 、全 てバーと表 現 する)やダンベルを、頭 や顔 より上 に持 ち上 げるもの、
また背 中 でバーをかついだり、肩 の前 部 でバーを支 えたりするものがあります。パワ
ー・エクササイズでは、通 常 は補 助 をしない、ということに注 意 してください。これ
については、NSCA の『ESSENCIALS OF STRENGTH TRAINING AND
CONDITIONING TEXT B00K FOR SPECIFIC SPOTTING INSTRUCTIONS』
を参 考 にするとよいでしょう。
ウエイト・ベルトの使 用 は、ケガを防 ぐのに役 立 ちます。ベルトを使 用 すべきか否
かは、行 われるエクササイズのタイプと使 用 重 量 によって決 まります。腰 背部 に負 担
のかかるタイプのエクササイズや、最 大 もしくは最 大 に近 いウエイトを持 ち上 げると
きには、ウエイト・ベルトを使 用 したほうがよいでしょう。ベルトの着 用 は腰 部 のケ
ガの危 険 性 を減 らしてくれますが、それは正しいエクササイズのテクニックと、適 切
な補 助 が行 なわれるときのみ可 能 となるのです。
-1-
このビデオでは、38 種 類 の一 般 的 なウエイト・トレーニング・エクササイズの正
しいテクニックが紹 介 されています。10 種 類 のマシーン・エクササイズと 28 種 類
のフリー・ウエイト・エクササイズが、映 像 と音 声 によって解 説 されています。それ
ぞれのエクササイズ、「主 働 筋 」「正 しいグリップ」「スタンス」「姿 勢 」「エクササイズの可
動 」について説 明 されております。
こうして、「安 全 で効 果 的 なエクササイズ・テクニックのポイント」をも紹 介 しているわけで
あります。
このビデオで紹 介 されているエクササイズはタイプによって、11 のカテゴリーに
分 けられています。エクササイズのカテゴリーとは、「全 身 のパワー・エクササイズ」
「下 半 身 :腰 ―大 腿 部 の多 関 節 及 び単関 節 エクササイズ」
「背 中 の多 関 節 エクササズ」「肩 の多 関 節 及び単 関 節 エクササイズ」「上 腕 二 頭 筋 及 び
上 腕 三 頭 筋 の単 関 節エ
クササイズ」です。それぞれのカテゴリーの中 では、エクササイズの名 称 が示 されて、
その主 働 筋 群 が説 明 されています。補 助 が必 要 なエクササイズについても指 摘 されてお
り、正 しいエクササイズのテクニックも紹 介 されています。
このビデオをまず最 初 から最 後 まで見 てください。そして、エクササイズが紹 介 さ
れている順 番 に、それぞれのカデゴリーごとにもう一 度 見 てみるとよいでしょう。
-2-
Ⅰ.
全 身 ━多 関節 のパワー・エクササイズ
このカテゴリーに入 るのは、「パワー・スナッチ」「パワー・クリーン」「ハング・
クリーン」「プッシュ・ジャーク」です。
多 関 節 が稼 働 する全 身 パワー・エクササイズの主 働 筋 は、ハムスト'リングの筋 群 と
大 殿 筋 から成 る『股 関 節 の伸 展 筋 』と、4 つの筋 肉 で構 成 されている大 腿 四 頭 筋 によ
る『膝 関 節 の伸 展 筋 』及 び足 首 の『足 底 筋 』『ヒラメ筋 』『腓 腹 筋 』です。パワー・
エクササイズにおける上 体 の動 きでは、三 角 筋 が主 働 筋 となる『肩 の外 転 』と僧 帽筋
上 部 が主 体 となる『肩 甲 帯 の挙上 』及 び上 腕三 頭 筋 が働 く『肘 の伸 展 』を伴 っていま
す。スナッチやジャークのようなエクササイズでは、この肘 の伸 筋 の働 きが必 要 とさ
れます。
1.
パワー・スナッチ
・このエクササイズでは、バーベルを頭 上 まで 1 動 作 で挙 上 します。
・スナッチでバーベルを持 つ手 巾 は、他のエクササイズよりも広 くなります。この手
巾 を決 めるには、まず拳を握 って片 腕 を横 に上 げます。この拳 の先 から上 背 部 をた
どって反 対 側 の肩 峰 までの距離 を計 れば、それが手 巾 の長 さとなります。
・肩 の柔 軟 性 や腕 の長 さによって、このグリップの手 巾 は後 で調 節 すればよいでしょ
う。
・クローズド・グリップ(サム・アラウンド・グリップを指 す。以 下 全 てクローズド・
グリップと表 現 する)かフック・グリップで、両 手 は回 内 させてバーベルを握 りま
す(つまり、オーバーハンド・グリップで握 ることになります)。
・フック・グリップで握 るには、バーに手 を置 き、親 指 をまずバーに巻 き付 けます。
この後 で、残 り 4 本 の指 をその上 から巻 き付 けるのです。指 の長 さにもよります
が、親 指 の上 から巻 き付 けられる指 は、人 差 し指 か人 差 し指 と中 指 の 1∼2 本 で
しょう。
・パワー・スナッチのための開 始 姿 勢 をとるには、まず両 足 のスタンスを肩 巾 にとり、
足 裏 全 面 を床 に着 けて、足 先 をやや外 側 に向 けてバーの後 ろにしゃがみます。この
とき両 肘 は十 分 に伸 ばしておきます。
・バーはすねの近 く、栂 指 球 の上 方 に位 置 します。
・パワー・エクササイズでは、バーベルを挙 上する前 の準 傭 姿 勢 として、守 らなくて
はならない 7 つの重 要 なチェック・ポイントがあります。
-3-
1. 背 中 は真 っすぐに伸 ばすか、やや反 らせておく。
2. 僧 帽 筋 は力 を抜 くか、胸 を張 ってわずかにひき伸 ばしておく。
3. 首 はわずかに過 伸 展 させておく(つまり、頭 を起 こしておく)。
4. かかとは床 に着 けて、加 重 バランスは両 足 の中 心 部 と栂 指 球 の中間 にくるよう
にする。
5. 肩 はバーのやや上 か、前 方 に出 るようにする。
6. 視 線 は前 方 を真 っ直 く見 つめるか、やや上 を向 くようにする。
7. を吸 い込 んで、止 めておく。
・床 からバーを持 ち上 げ始 めて、ちょうど膝 の上 にくるまでの上 方 向 への動 きは、
『ファースト・プル』と呼 ばれています。
・腰 (股 関 節 )と膝 の力 強 い伸 展 動 作 によって、バーは床 から離 れていきます。
・前 傾 した上 体 と床 との角 度 を一 定 に保 つために、これらの関 節 は同 じテンポで伸 ば
していくことが大 切 です。
・腰 は肩 よりも速 く持 ち上 げてはいけません。また、バーはすねに沿 って上 げるよう
にします。
・背 中 は真 っ直 ぐに伸 ばすか、やや反 らせたまま、加 重 バランスを徐 々に足 の中 心 部
からかかとの方 へと移 動 させます。
・肘 は十 分 に伸 ばしておき、頭 部 は脊 柱 の上 に無 理 なく位 置 して、肩 はバーの上 かや
や前 方 に来 るようにします。
・呼 吸 は止 めたままにします。これは大 切 なことです。というのは、腹 圧 によって脊
柱 を内 側 から支 持 することになり、これで腰背 部 への負 担 が減 るので、ケガの危 険
性 が少 なくなるのです。
・膝 と大 腿 部 がバーの下 で前 方 に移 動 しながらバーが上 昇 する段 階 は、『移 行 段 階 』
あるいは『スクーブ』と呼 ばれています。これは体 が「パワー・ポジション」にな
るまで続 きます。
・腰 を前 方 へ突 き出 して、バーの下 に膝 を入れながら、バーに向 けて大 腿 を動 かして
いくために、再 びやや膝 を曲 げます。
・膝 が再 び曲 がったところで、加 重 バランスは両 足 栂 指 球 の方 へ移動 します。このと
きかかとはまだ床 につけておきます。
-4-
・背 中 は真 っ直 に伸 ぱすか、やや反 らせたままで、肘 は十 分 に伸 ばして横 に向 いてい
ます。頭 部 は背 スジ上 に位 置 します。
・肩 はバーの上 方 に保 持 したまま、呼 吸はまだ止 めておきます。
・下 体 の関 節 が完 全 に伸 びて、バーが大 腿部 の上 にある「パワー・ポジション」から
のスナッチ動 作 は、『セカンド・プル』と呼 ばれています。
これは、バーが膝 の上 の大 腿 前 部 に触 れるか、あるいはその近 くの位 置 から動 き始
めます。
・腰 (股 関 節 )、膝 、足 首 を素 早 く伸 展 させることによって、上 方 向 へのジャンプ動
作 を開 始 するのです。
注 意 :足 首 の伸 展 とは、ここでは足 の底 屈 動 作 を指 します。
・背 中 を真 っ直 に伸 ばすか、やや反 らせた姿 勢 を保 持 したまま、肘 は横 に張 って、頭
部 は背 スジ上 に位 置 しておきます。バーは、体 幹 (胴 体 )に沿 って持 ち上 げるよう
します。
・下 体 の関 節 を完 全 に伸 ばしながら、肘 を伸 ばしたままで肩 を素 早 くすくめるように
挙 上 します。肩 が最 も高 く挙 上 した時 点 で、肘 を曲 げてバーの下 に体を引 き込 んで
いきます。
・ジャンプ動 作 と、肩 をすくめるシュラッグ動 作 によって、上 体 と首 は一 直 線 状 にく
るか、あるいは、やや過 伸 展 されます。このとき、足 が床 から持 ち上 がって離 れる
こともあります。
・頭 上 でバーを受 け止 める動 作 は、スナッチでは『キャッチ』と呼 ばれています。
・下 体 の関 節 を完 全 に伸 ばしてバーが最 も高い位 置 に来 たときに、手 首 を回 して腕 を
回 旋 することで、バーの下 に体 を引 き込 みながら、腰 (股 関 節 )を曲 げて、膝 を 1/4
ほど曲 げるクオーター・スクワット姿 勢 で、バーの下 に体 がくるようにします。
・脚 は開 始 姿 勢 に比 べて、やや広 いスタンスとなっているのが普 通 です。このとき足
先 もやや外 側 を向 いています。
・腕 がバーの下 に入 ったら、肘 を素 早 く伸 ばしてバーを上 に押 し上 げながら、体 を下
げます。頭 部 が前 方を向 いた姿 勢 で、頭 上 でバーをキャッチします。
・肘 は完 全 に伸 ばして、バーは頭 の真 上 かやや後 方 に位 置 し、背 中 を真 っ直 に伸 ばし
て上 体 は直 立 します。足 裏 はしっかりと床につけておき、加 重 バランスは両 足 の中
心 部 に来 るようにします。
-5-
・バーを支 えてバランスがとれたら、腰 と膝 を伸 ばして立 ち上 がります。
・バーが頭 上 で安 定 したら息 を吐 いてふつうの呼 吸 に戻 ります。
バーを床 から頭 上 まで挙 上 する全 動 作 で、呼 吸 を止 めている時 間 は 1 秒 足 らずとい
うことに注 意 しましょう。
・ラバー・バンパー・プレートを使 うときは、ここで紹 介 しているようにして、床 ヘ
バーを戻 しても構 いません。バーを床 にコントロールして戻 すには、バーに手 を添
えておくか持 ったままで、床 の上 でプレートがバウンドするのを扱 えるように注 意
します。
・このような動 作 は、プラットフォームを使 用 して、バンパー・プレートを用 いたと
きだけのもので、近 くに人 がいないときに限 ります。
・鍛 錬 しているウエイト・リフターが持 ち上 げる最 大 もしくは最 大 に近 い重 量 では、
このようにしてバーを床 に落 としています。
・これの代 わりとしては、バーをゆっくりと頭 上 から大 腿 部 へ降 ろし、それから床 へ
降 ろすというやり方 があります。
それでは普 通 の速 さで行 ったパワー・スナッチを見 てみましょう。
-6-
2.
パワー・クリーン
・パワー・クリーンはパワー・スナッチに非 常 に似 ていますが、2 つの相違 点 があり
ます。
・まずスナッチのかなり広 めのグリップに比 べて、グリップは肩 幅 程 度 となります。
・2 つ目 は、最 終 的 なバーの挙 上 位 置 が、頭上 ではなくて、肩 の位 置 までとなりま
す。
・バーの後 ろにしゃがみ込 んで開 始 姿 勢をとります。スタンスは腰 幅 にとり、手 は回
内 させて(つまり、オーバーハンド・グリップで)、バーを肩 幅 か、やや肩 幅 より
目 に握 ります。
・クローズド・グリップかフック・グリップを用 います。
・バーはすねの近 くに位 置 させ、肘 は伸 ばして外 側 に向 けておきます。
・エクササイズを開 始 する前 に、パワー・スナッチと同 様 に準 傭 姿 勢 のチェックポイ
ントを確 認 しましょう。
1. 中 は真 っすぐに伸 ばすか、やや反 らせておく。
2. 僧 帽 筋 は力 を抜 くか、胸を張 ってわずかに伸 ばしておく。
3. 首 は、頭 を起 こしておく。
4. かかとは床 に着 けて、加 重 バランスは両足 の中 心 部 と栂 指 球 の中間 にくるよう
する。
5. 肩 はバーのやや上 か、前 方 に出 るようにする。
6. 視 線 は前 方 を真 っ直 く見 づめるか、やや上 向 きにする。
7. 息 を吸 い込 んで、止 めておく。
・ゆっくりか中 程 度 のスピードで腰 (股 関 節 )と膝 を伸 展 させ、すねをこするように
バーを床 から持 ち上 げていきます。
・前 傾 した上 体 と床 との角 度 は一 定 に保 ち、背 中 は真 っ直 ぐかやや反 らせておきま
す。
・腰 が肩 よりも速 く持 ち上 がってはいけません。加 重 バランスはゆっくりとかかとの
方 へ移 動 します。
・肩 はバーの上 方 か、やや前 にくるように保 ち、肘 はまだしっかりと伸 ばしておきま
す。
-7-
・呼 吸 は止 めたままにします。
・腰 を前 方 へ突 き出 して、再 び膝を少 し曲 げてバーの下 に膝 を入 れていきます。
・膝 が再 び曲 がったところで、加 重 バランスは両 足 拇 指 球 のほうへ移 動 します。この
ときかかとはまだ床 につけておきます。
・背 中 は真 っ直 ぐか、やや反 らせておきます。肘 は十 分 に伸 ばして横 向 きになってい
ます。
・肩 はバーの上 方 にあって、頭 部 は脊 柱の延 長 線 上 にあります。
・スクープ動 作 の終 りで、体 は パワー・ポジション"になっています。呼 吸 はまだ
止 めておきます。
・膝 と大 腿 中 部 の間 にバーがあるこの姿 勢 から、腰 (股 関 節 )、膝 、足 首 を力 強 く、
しかも素 速 く伸 ばしながらセカンド・プルを始 めます。
・下 半 身 の関 節 を完 全 に伸 ばしながら、肘 を伸 ばしたままで肩を素 速 くすくめるよう
にしてバーを挙 上 します。
・肩 を最 も高 くすくめたら、バーがさらに上 方 に移 動 するように、両 肘 を曲 げてバー
を持 ち上 げて行 きます。この動 作 によってバーの下 に体 を引 き入 れやすくなりま
す。
・ジャンプ動 作 と肩 をすくめるシュラッグ動 作によって、上 体 と首 は直 立 か、やや後
ろに反 らされます。このとき足 が床 から持 ち上 がって離 れることもあります。
・呼 吸 はまだ止 めておきます。
・パワー・クリーンの『キャッチ』動 作は、バーが三 角 筋 前 部 と鎖 骨 の上 に保 持 され
終 了 します。
・下 半 身 が完 全 に伸 び切 ってバーがほぼ上 がり切 ったとき、手 首 を回 し腕 を回 旋 させ
てバーの下 に体 を引 き込 んでバーを受 けとめます。このとき、およそ 1/4 のクオ
ーター・スクワットの深 さまで腰 (股 関 節 )と膝 が再 び曲 げられます。
・頭 は前 方 を向 いた姿 勢 でバーを肩 の前 部 の上 でキャッチします。このとき手 首 は過
伸 展 され、肘 は十 分 に曲 げられて、背 中 は真 っ直 ぐ伸 ばすかやや反 らされています。
また、膝 はやや曲 げて、足 をしっかりと床 につけておき、加 重 バランスは両 足 の中
部 上 にきています。
・バランスがとれてバーが安 定 したら、息 を吐 いて完 全 な直 立 姿 勢 になります。
・続 けて次 のリフトをするまでは、呼 吸 は通 常 通 り行 います。
・最 大 もしくは最 大 に近 い重 量 でなければ、バーを床 に戻 すときは 2 段 階 でゆっくり
と下 ろします。まず大 腿 部 へ、そして床 へと下 ろしていきます。
・それでは普 通 の速 さで行 ったパワー・クリーンを見 てみましょう。
-8-
3.
ハング・クリーン
・このエクササイズはパワー・クリーンに似 ていますが、1 つだけ違 いがあります。
開 始 姿 勢 でのバーの位 置 が床 ではなく、大 腿 部 のちょうど膝 上 の位 置 となっている
点 です。
・まずパワー・クリーンと同 じ開 始 姿 勢 をとり、すね、膝 にそってバーを持 ち上 げま
す。バーが大 腿 部 前 部 に位 置 した姿 勢 で直 立 します。
・腕 を伸 ばして、肘 が横 向 きのこの直 立 姿 勢 から、バーが膝 のちょうど上 にくるよう
に、上 体 を前 傾 させて膝 をわずかに曲 げます(ここが開 始 姿 勢 となります)。
・バーを持 ち上 げる前 にパワー・クリーンと同 様 の準 備 姿 勢 でのチェックポイントを
確 認 しましょう。
・エクササイズを始 める直 前 に、息 を吸 って止めておきます。
・腰 (股 関 節 )、膝 、足 首 を伸 ばす動 作 でエクササイズを開 始 します。
・下 半 身 を十 分 に伸 ばしたところで、肩 を素早 くすくめるシュラッグ動 作 を行 います
が、腕 は真 っ直 ぐに保 っておきます。
・このジャンプ動 作 によって上 体 と首 が直 立 するか、やや後 ろに反 らされます。
・肩 をすくめて最 大 にバーが挙 上 されたら、肘を曲 げて体 をバーの下へ引 き込 みます。
呼 吸 はまだ止 めておきます。
・ハング・クリーンの『キャッチ』動 作 はパワー・クリーンと同 じです。腕 をバーの
下 で回 して、腰 (股 関 節 )と膝 を曲 げた 1/4 スクワットの姿 勢 でバーをキャッチ
します。
・バーが安 定 したら、立 ち上 がって息 を吐 き出 します。続 けて次 のリフトをするまで
は、呼 吸 は通 常 通 りに行 います。
・最 大 もしくは最 大 に近 い重 量 でなければ、バーは大 腿 部 へとゆっくりとコントロー
ルして下 ろします。
・リフトを連 続 して行 う場 合 は、バーを下 ろしそ開 始 姿 勢 に移 る前 に一 度真 っ直 ぐ
立 ちましょう。
・それでは普 通 の速 さで行 ったハング・クリーンを見 てみましょう。
-9-
4.プッシュ・ジャーク
・まずパワー・クリーンを 1 回 行 います。バーを床 から肩 まで持 ってくるためです。
スクワット・ラックからバーを移 しても構 いません。
・プッシュ・ジャークでは、肩 から頭 上 まで 1 回 のジャンプ動 作 だけでバーを挙 上 し
ます。
・足 は腰 幅 に保 って直 立 し、足 先 は真 っ直 ぐ前 方 かやや外 側 に向 けておきます。
・手 を回 内 させたクローズド・グリップを用 いて(つまり、オーバーハンド・グリッ
プのサム・アランド・グリップで握 ります)、肩 幅 程 度 にバーを握 ります。バーを
三 角 筋 前 部 、鎖 骨 の上 に置 きます。
・この姿 勢 はパワー・クリーンの最 終 姿勢 と同 じものです。
・エクササイズを始 める直 前 に、息 を吸 い込 みましょう。
・上 体 が直 立 し、頭 も真 っ直 ぐの姿 勢 でバーを真 っ直 ぐ下 へ移 動 させるために腰 と膝
をゆっくりと曲 げます。
・この沈 み込 みの深 さは 1/4 スクワット、あるいはパワー・クリーンのキャッチ姿
勢 よりも深 くしてはいけません。
・沈 み込 みのときは呼 吸 を止 めておきます。
・沈 み込 みが最 も低 い位 置 へ達 したらすぐに、逆 方 向 へ腰 (股 関 節 )、膝 、足 首 を素
早 く伸 ばして跳 上 ります。
・このジャンプ動 作 のときには、足 が床 から離 れることもあります。
・下 半 身 の関 節 を完 全 に伸 ばしながら、肩 をすくめるシュラッグ動 作 によってバーを
動 かし始 めます。首 をやや後 ろに曲 げてバーがあごの近 くを移 動 できるようにしま
す。
・この時 点 ではバーを腕 で押 し上 げていきます。同 時 に体 はバーの下 で腰 と膝 を再 び
曲 げることによって下 方 へと移 動 させます。呼 吸 はまだ止 めておきます。
・肘 を完 全 に伸 ばしてバーを頭 の真 上 でキャッチします。股関 節 と膝 は 1/4 スクワ
ットの深 さまで曲 げておきます。
・バーの真 下 で頭 は無 理 のない位置 に保 ち、視 線 は真 っ直 ぐ前 方を見 つめ、上 体 を直
立 させておきます。
-10-
・身 体 の重 心 は両 足 間 の真 上 に来 るようにします。
・バーが頭 上 で安 定 したら、腰 (股 関 節 )と膝 を伸 ばして完 全 な直 立 姿 勢まで立 ち上
げます。
・呼 吸 は止 めたままですが、バーが安 定 してから息 を吐 き出 します。
・続 けて次 のリフトに備 えるには、バーをゆっくりと肩 まで下 ろしますが、このとき
腰 と膝 を使 って衝 撃 を和 らげましょう。
・1 セットが終 了 したらまず肩 から大 腿 部 、とバーを下 ろし、それから床 へと下 ろし
ます。スクワット・ラックヘバーを戻 しても構いません。
それでは、普 通 の速 さで行 ったプッシュ・ジャークを見 てみましょう。
-11-
Ⅱ.
下 半 身 :腰(股 関 節)
大 腿 部 の多関 節エクササイズ
ここには「フロント・スクワット」「バック・スクワット」「デッド・リフト」
「レッグ・プレス」「ランジ」が含 まれます。下 半 身 の腰 (股 関 節 )―大 腿 部 の多 関
節 エクササイズの主 働 筋 は、ハムストリング群 と大 殿 筋 からなる股 関 節 の伸 筋 、そし
て大 腿 四 頭 筋 からなる膝 関 節 の伸筋 です。「フロント・スクワット」「バック・スク
ワット」「ランジ」では補 助 者 についてもらったほうがいいでしょう。
1.
フロント・スクワット
・ここで示 しているように、腕 を床 と平 行 にしてバーを保 持 してもいいし、画 面 の中
の写 真 に示 しているように、腕 を交 差 させてバーを持 っても構 いません。
・腕 を床 と平 行 にしたパラレルーアーム・グリップを用 いるには、手 を回 内 させたク
ローズド・グリップで肩 の外 側 でバーを均 等 に握 ります。
・肘 を完 全 に曲 げ、上 腕部 が床 に平 行 になるように肘 を持 ち上 げます。
・腕 を交 差 させたクロスド・アーム・グリップの場 合 は、肘 を完 全 に曲 げ、前 腕 部 を
胸 の前 で交 差 させます。
・指 で上 からバーを押 さえて、肘 を前 方 に保ち、上 腕 部 は床 に平 行 か、平 行 近 くに保
ちます。
・この姿 勢 はどちらのグリップにもあてはまります。
・足 先 をやや外 側 に向 けて、脚を腰 幅 に開 きます。
・肩 を後 方 へ引 き、頭 はやや上 げ、胸 を張 って上 体 を直 立 させて立 ちます。
・下 降 動 作 の直 前 に息を吸 って止 めておきます。
・完 全 にコントロールしながら、腰 (股 関 節 )と膝 をゆっくりと曲 げ、下 降 動 作 を始
めます。
・上 体 (体 幹 )は直 立 させておきます。上 背 部 を丸 めたり前 方 に屈 んだりしないよう
にします。
-12-
・視 線 は前 方 に向 けて、頭 はわずかに後 方へ引 いておきます。
・重 心 は両 足 の中 心 部 上 に保 ちます。かかとが床 から持 ち上 がってはいけません。
・呼 吸 はまだ止 めておきます。こうしておくと腹 圧 を保 持 でき、腰 背 部を内 側 から支
えやすくなるからです。
・大 腿 部 が床 と平 行 になるまでバーを下 降 させていきます。実 際 にしゃがむ深 さは下
体 の関 節 の柔 軟 性 と各 部 位の長 さによって決 まります。
・しゃがみ込 んだボトム・ポジションでバウンド動 作 をしたり、脚 と上 体 の力 を一 瞬
なりとも抜 いてはいけません。
・腰 (股 関 節 )と膝 を伸 ぱしながら立 上 がっていきます。ここでも上 体 を直立 させ、
腕 をしっかりと固 定 した姿 勢 を維 持 しましょう。
・かかとを床 につけて、バーの下 で腰 が持 ち上 がるように、かかとに力 を入 れて押 し
上 げていきます。
・膝 はそれぞれの足 先 の方 向を向 くようにして、内 側 や外 側 にずれないようにします。
・最 もきつい関 節 角 度 となるスティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸を止 めて、
そこを過 してから息 を吐 きます。
それでは普 通 の速 さで行 ったフロント・スクワットを見 てみましょう。
-13-
2.
バック・スクワット
・手 を回 内 させたプロネイティッド・グリップてバーを握 り、肩 後 部 の高 い位 置 (ハ
イ・バー)でバーをかつぎます。あるいは映像 の囲 みに見 られるように、低 い位 置
にバーをかついでも構 いません。
・『ハイ・バー・スクワット』の場 合 は、バーを三 角 筋 後 部 と僧 帽 筋 上 部 の上 、首 の
付 け根 の位 置 にかつぎます。『ロー・バー・スクワット』の場 合 は三 角 筋 後 部 と僧
帽 筋 中 部 の位 置 にバーが位置 し、グリップは広 くなります。
・どちらの姿 勢 でも肘 を持 ち上 げて上 背 部 と肩 の筋 肉 で 貝 殻 "を形 作 るようにしま
す。ここにバーが置 かれるのです。
・足 先 はやや外 側 に開 いて、足 は腰幅 に開 いて立 ちます。
・頭 をやや上 げ、胸 を張 って肩 を後 方 へ引 いて直 立 します。
・下 降 動 作 に移 る前 に息を吸 って止 めておきます。
・腰 と膝 をゆっくりと曲 げながら下 降 動 作 を開始 します。
・背 中 は真 っ直 に伸 ばして、肘 も高 く保 ちます。前 方 に屈 んだり、上 背 部 を丸 めては
いけません。
・視 線 は前 方 に向 けて、頭 をわずかに後 方 に引 きましょう。
・重 心 は両 足 の中 心 部 上 にくるようにして、かかとを床 から持 ち上 げないようにしま
す。
・膝 は曲 げていくときに足 の上 に位 置 するようにします。まだ呼 吸 は止めておきま
す。
・大 腿 部 が床 と平 行 になるまで下 降 動 作 を続けます。下 体 の関 節 の柔 軟 性 と各 部 位 の
長 さによってスクワットでの実 際 にしゃがみ込 む深 さが決 まります。
・しゃがみ込 んだボトム・ポジションから、バーに上 方 への勢 いをつけようとしてバ
ウンド動 作 をしてはいけません。
・腰 (股 関 節 )と膝 を伸 ばしながら立 上 がっていきます。上 体 が直 立 した姿 勢 を維 持
します。
・かかとを床 につけ、バーの下 で腰 が持 ち上がるように、かかとに力 を入 れて押 し上
げていきす。
・膝 はそれぞれの昆 先 の方 向を向 くようにして、伸 ばすときに内 側 や外 側 にずれない
ようにします。
・直 立 するまで動 作 を続 けます。スティッキング・ポイントを越 えるまでは、呼 吸を
止 めておいて、そこを通 過 してから息 を吐 き出 します。
・
それでは普 通 の速 さで行 ったバック・スクワットを見 てみましょう。
-14-
3.
デッド・リフト
・デッド・リフトの開 始 姿 勢 はパワー・クリーン・エクササイズのスタンスと同 じですが、
グリップの種 類 が違 います。
・両 手 を回 内 させたプロネイテイッド・グリップではなくて、ここに見 られるように
デッド・リフトの場 合 は、リバース・グリップ(オールタニット・グリップとも言
う)を使 うことがあるのです。片 手 は回 外 され、もう一 方 の手 は回 内 されていま
す。
・床 からバーを持 ち上 げる前 に、パワー・クリーンと同 じ 7 つの準 備 姿 勢 のチェック
ポイントを確 認 しましょう。
・前 傾 した上 体 と床 の角 度 を一 定 に保 つために、バーを持 ち上 げるときは腰 (股 関 節 )
と膝 を同 じテンポで伸 ばしていきます。
・腰 は肩 より速 く持 ち上 げてはいけません。また背 中 は真 っ直 か、やや反 らせておき
ます。体 が完 全 に直 立 するか、ほんのわずか上 体 を反 らした姿 勢 に到 達 するまでは、
腰 と膝 を伸 ばしていきます。
・エクササイズのスティッキング・ポイントを越えるまでは、呼 吸 は止 めておきます。
そこを通 過 してから息 を吐 き出 します。
・エクササイズ中 は、常 に肘 を十 分 に伸 ばして、背 中 を真 っ直 に伸 ばしておきましょ
う。
・バーを床 に降 ろすために、腰 (股 関 節 )と膝 をゆっくりと曲 げます。
・下 降 動 作 の際 は、バーを大 腿 部 とすねにそって降 ろすようにします。
それではデッド・リフトを見 てみましょう。
-15-
4.
レッグ・プレス
・レッグ・プレス・マシーンに座 ります。背 中 、腰 、尻 をそれぞれのパッドに均 等 に
押 し付 けておきます。
・プラットフォーム(足 を置 く台 座 )に足 裏 をしっかりと付 け、スタンスは腰 幅 にと
ります。足 先 はわずかに外 側 へ向 けておきます。
・左 右 の大 腿 部 と下 腿 部 がお互 いに平 行 になるように足 を置 きます。ハンドルかマシ
ーンのフレーム本 体 を握 ります。
・腰 (股 関 節 )と膝 を完 全 に伸 ばします。サポート器 具 をはずして、プラットフォー
ムに両 足 を置 いて下 半 身 を安 定 させておきます。
・サポート器 具 がないマシーンの場 合 はハンドルかマシーンのフレームを再 び握 りま
す。
・下 降 動 作 の直 前 に息を吸 い込 んで止 めておきます。
・腰 (股 関 節 )と膝 をゆっくりと曲 げながら下 降 動 作 を開 始 します。このとき両 脚 の
大 腿 部 と下 腿 部 はお互 いに平 行 に保 っておきます。
・エクササイズ中 はマシーンのパッドから体 を離 してはいけません。また下 降 動作 の
際 に、腰 をシートから持 ち上 げてはいけません。大 腿 部 がプラットフォームの台 座
面 と平 行 になるまで下 げていきます。ここでも呼 吸 は止 めておきます。
・かかととプラットフォームを離 さないために、かかとに力 を入 れて押 し上 げて行 き
す。
・脚 が真 っ直 ぐになるまで腰 と膝を伸 ぱしていきますが、脚 はロックしないようにし
ます。
・スティッキング・ポイントを越 えるまで息 は止 めておいて、それから吐 き出 します。
・1 セット終 了 時 にサポート器 具 をしまってマシーンから離 れます。
・
それでは普 通 の速 さで行 ったレッグ・プレス・エクササイズを見 てみましょう。
-16-
5.
ランジ
・ハイ・バー・ポジション(僧 帽 筋 上 部 にバーを置 く)でバーを背 中 にかついで立 ち、
大 きなステップで片 方 の脚 を真 っ直 ぐ前 に踏 み出 します。このとき足 先 は、真 っ直
ぐ前 に向 けて、踏 み出 した「足 」を踏 みしめておきます。荷 重 バランスは"後 ろ足
"の栂 指 球 に移 動 し、"後 ろ膝 "はわずかに曲 がります。
・体 が安 定 したら後 脚 の膝 が床 の方 へ下 がるように、踏 み込 み脚 の膝 を曲 げます。こ
のとき上 体 は直 立 に保 っておきます。前 方に屈 んだり下 を見 てはいけません。
・後 ろ膝 は床 近 くまで下 げて行 きますが、画 面 でクローズアップして示 しているよう
に、踏 み込 み脚 の膝 は足 先 の上方 に保 持 しておきます。ランジで実 際 に沈 み込 む深
さは、主 に腰 関 節 の柔 軟 性 によって決まります。
・前 足 は床 にしっかりとつけられ、後 ろ足 の足先 は完 全 に曲 げられて、足 首 は背 屈 し
ています。呼 吸 はまだ止 めておきます。
・踏 み込 み脚 の膝 と腰 を伸 ばしながら、足 で床 を力 強 く押 して、前 脚 を後 脚 のほうへ
戻 していきます。重 心 は後 方 へ移 動 して、後 ろ足 のかかとが再 び床 につきます。踏
み込 んだ前 脚 は開 始 姿 勢までワン・ステップで戻 します。1 回 のステップ動 作 を細
切 れでしたり、上 体 を鋭 く後 方 へ反 らすような動 作 をしてはいけません。
・踏 み込 み脚 で押 し戻 すときは、スティッキング・ポイントを越 えるまで呼 吸を止 め
ておき、そこを通 過 してから息 を吐 き出 します。
・しっかりとバランスが取 れるまで動 作 を止 めます。踏 み込 み脚 を代 えてエクササイ
ズを繰 り返 します。それでは、普 通 の速 さで行 うランジを見 てみましょう。
-17-
Ⅲ.
下 半 身 :腰 (股関 節 )
大 腿 部 の単 関 節エクササイズ
ここには、「スティフレッグド・デッド・リフト」「レッグ・ニー・エクステンション」
「レッグ・ニー・カール」が含まれます。下半 身 の腰 ―大 腿 部 の単 関 節 エクサ
サイズの主 働 筋 は、この動 作 特 有のものとなります。スティフレッグド・デッド・リ
フトの場 合 は脊 柱 起 立 筋 によって脊 柱 が伸 展 し、またハムストリングス群 と大 殿 筋 に
よって腰 (股 関 節 )が伸 展 します。レッグ(ニー)・エクステンションでは、膝 関 節
伸 筋 の主 働 筋 となる大 腿 四 頭筋 に負 荷 がかかります。レッグ(ニー)・カールでは、
膝 の屈 筋 群 が膝 の伸 筋 に対 して拮 抗 筋 として働 きます。ハムストリングスの筋 群 がこ
のエクササイズの主 働 筋 となります。
-18-
1.
スティフレッグド・デッド・リフト
・最 初 は「デッド・リフト」と同 じように、バーを大 腿 前 部 まで持 ち上 げていきます。
・エクササイズを始 める前 に息 を吸 い込 みます。動 作 開 始 前 にほんのわずか、軽 く膝
を曲 げておきます。この姿 勢を運 動 中 は崩してはいけません。
・背 中 を真 っ直 に伸 ばしたまま、腰 をゆっくりと曲 げてバーを床 に下 ろします。バー
は大 腿 部 とすねにそって動 かします。呼 吸 は止 めたままにします。
・腰 を伸 ばしながらゆっくりとバーを持 ち上 げます。肘 は伸 ばして、背 中 は真 っ直 に
伸 ばした姿 勢 を保 持 します。挙上 動 作 の終わりでは、体 は直 立 するか、ほんのわず
か脊 柱 を伸 展 させます。
・スティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから
息 を吐 き出 します。
・それでは普 通 の速 さで行 ったスティッフレッグド・デッド・リフトを見 てみましょ
う。
2.レッグ(ニー)・エクステンション
・シートに真 っ直 ぐに座 り、背 中 と腎 部 はそれぞれのパッドに押 し付 けておきま
す。
・足 を足 首 パッドの下 にひっかけます。パッドは足 の甲 に触 れるようにします。背 の
パッドを調 節 して、このようにマシーンの軸 と膝 が一 致 するようにします。
・このクローズアップ映 像 では軸 が膝 の後 ろにあるように見 えますが、実 際 は膝 が伸
展 されると、きちんと揃 います。
・左 右 の大 腿 部 、下 腿 部 、足 部 がお互 いに平 行 になるように姿 勢 を決 め、シートのサ
イド・ハンドルにつかまります。エクササイズを始 める前 には息 を吸 い込 んで止 め
ておきます。
・左 右 の足 部 と大 腿 部 がお互 いに平行 になるように保 ちながら、膝 が真 っ直 ぐになる
まで伸 ばしていきます。しかし無 理 にロックさせてはいけません。
・エクササイズ中 にマシーンのパッドから体 が離 れたり、ハンドルから手 を離 しては
いけません。
-19-
・スティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから
息 を吐 き出 します。
・膝 をほぼ開 始 姿 勢 まで戻 しながら、ゆっくりとウエイト・スタック(錘 )を下 ろし
ていきます。
・ウエイトを下 ろしながら息 を吸 い込 みましょう。
・それでは普 通 の速 さで行 うニー・エクステンションを見 てみましょう。
3.
レッグ(ニー)・カール
・上 体 、腰 、大 腿 部 をそれぞれのパッドにつけてベンチの上 にうつぶせになります。
・足 首 パッドの下 に足 をひっかけます。アキレス腱 の下 が触 れているようにします。
・膝 をマシーンの軸 と一 致 するようにします。大 腿 部 のパッド端 から膝 を出 さなけれ
ぱならない場 合 があるかもしれません。
・左 右 の大 腿 部 、下 腿 部 、足 部 をお互 いに平行 になるように姿 勢 を決 めて、サイド・
ハンドルか上 体 のパッドを握 ります。エクササイズを始 める前 には、息 を吸 い込 ん
で止 めておきます。
・左 右 の足 部 と大 腿 部 をお互 いに平 行 に保 ちながら、足 首 をかけるローラー・パッド
が殿 部 に触 れそうになるまで膝 を曲げていきます。頭 、手 、上 体 、腰 をエクササイ
ズ中 に動 かしてはいけません。
・スティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから
を吐 きます。
・スタート姿 勢 に戻 るまで膝 を伸 ばして、ゆっくりとウエイト・スタック(錘 )を下
ろしていきます。この下 降 動 作 のときは息 を吸 います。
・
それでは普 通 の速 さで行 ったレッグ・カールを見 てみましょう。
-20-
Ⅳ.
カーフ・エクササイズ
「シーテッド・カーフ・ヒール・レイズ」と「スタンディング・カーフ・ヒール・
レイズ」があります。カーフ・エクササイズで稼 働 する主 働 筋 は、『足 首 の足 底 屈 筋 』
と、座 った姿 勢 で膝 を曲 げているときの方 が負 荷 がもっとかかる『ヒラメ筋 』、そし
てスタンディング・ヒール・レイス・エクササイズどきに、より強 調 される『腓 腹 筋 』
です。
1.
シーテツド・カーフ・ヒール・レイズ
・シートに腰 をかけて胸 を張 り、膝 と大 腿 下 部(膝 寄 りの部 分 )をクロス・パッドの
下 に置 きます。
・大 腿 部 はほぼ床 に平 行 にします。足 の栂 指球 と土 踏 まずをステップの下 端 に置 きま
す。左 右 の是 はお互 いに平 行 にしておきましょう。
・足 首 を底 屈 させて(つまり、かかとを上 げて)、クロス・パッドを持 ち上 げてサ
ポート器 具 をはずします。
・かかとは十 分 に下 ろします。エクササイズを始 める前 に息 を吸 い込 みます。
・上 体 は直 立 させて、左 右 の足 は平 行 に保 持 したまま、足 首を十 分 に底 屈 させま
す。
・足 の栂 指 球 全 体 に均等 な圧 力 がかかるようにします。ほんのわずかでも足 首 を内 反
したり外 反 したりしてはいけません。また腕 の力 を使 って、動 作 の補 助 はしないこ
とです。
・スティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから
息 を吐 きます。
・ゆっくりと足 首 を背 屈 させて(つまり、かかとを下 げて)、いきます。体 の姿 勢 は
変 えてはいけません。
・かかとを下 ろすときに息 を吸 い込 みます。それではシーテッド・カーフ・ヒール・
レイズの正 しいテクニックを、普 通 の速 さで見 てみましょう。
-21-
2.
スタンディング・カーフ・ヒール・レノズ
・肩 パッドをかついで、直 立 します。腰 が肩 の下 にくるように立 ち、膝 は真 っ直 ぐに
しておきますが、伸 ぱしきってロックしてはいけません。
・両 足 の栂 指 球 と土 踏 まずをステップにのせます。左 右 の脚 と足 部 はお互 いに平行 に
保 ちましょう。かかとはステップから出 しておきます。エクササイズを始 める前 に
息 を吸 い込 みます。
・上 体 は直 立 させて、左 右 の足 は平 行 に保 ったまま足 首を十 分 に底 屈 させます(つま
り、かかとを持 ち上 げます)。
・足 の栂 指 球 全 体 に均等 に圧 力 がかかるようにします。ほんのわずかでも足 首 を内 反
したり外 反 したりしてはいけません。膝 はわずかに曲 げておきます。
・スティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから
息 を吐 きます。
・ゆっくりと足 首 を背 屈 させて(かかとを下 げて)、いきます。体 の姿 勢 は変 えては
いけません。
・かかとを下 ろすときに息 を吸 い込 みます。
それではスタンデンング・カーフ・ヒール・レイズをフルスピードで見 てみましょ
う。
-22-
V.上 半 身 :胸 の多関 節エクササイズ
このカテゴリーには「フラット・ベンチ・プレス(バーベル/ダンベル)」
「インクライン・ベンチ・プレス(バーベル/ダンベル)」「バーチカル・チェスト・
プレス」が含 まれます。上 半 身の胸 の多 関 節エクササイズの主 働 筋 は、大 胸 筋 、三 角
筋 前 部 からなる『肩 の内 転 筋 群』、前 鋸 筋 と小 胸 筋 からなる『肩 甲 帯 外 転 筋 群 』、そ
して上 腕 三 頭 筋 からなる『肘 の伸 筋 』です。フラット・ベンチ・プレスとインクライ
ン・ベンチ・プレスでは、補 助 者 についてもらったほうがいいでしょう。
1.フラット・ベンチ・プレス(バーベル)
・ベンチに仰 向 けになり、『5 ポイント・コンタクト』の姿 勢 をとります(次 に上 げ
るいずれの部 位 もベンチ及 び床 から離 れてはいけません)。
1.頭
2.肩 と上 背 部
3.瞥 部 (ベンチにしっかりとつけておく)
4.右 足 (床 上 )
5.左 足 (床 上 )
・エクササイズ中 はこの姿 勢 を崩 してはいけません。
・目 はラックに置 いたバーの真 下 にくるようにします。
・手 を回 内 させたクローズド・グリップでバーを握 ります。このとき肩 幅 よりもわず
かに広 く保 ちます。
・ラックからバーをはずし、肘 を十 分 に伸 ばして胸 の上 で支 えます。息を吸 い込 んで
止 めます。
・胸 へ向 かってゆっくりとバーを下 ろすようにして、エクササイズを開 始 します。肘
は体 からやや離 れて体 幹 (上 体 )よりも下 に下がります。
・手 首 は真 っ直 ぐに、前 腕 は床 に対 して垂 直 に保 ちます。また左右 の前 腕 はお互 いに
平 行 になるようにします。
-23-
・胸 の乳 頭 付 近 にバーが軽 く触 れるまでバーを下 ろします。ここでバウンドさせては
いけません。呼 吸 はまだ止 めておきます。
・ほんのわずか後 ろ寄 りにバーを押 し上 げていきます。体 の姿 勢 は変 えてはいけませ
ん。また腰 背 部 を反 らさないようにしましょう。
・手 首 は動 かぬように固 定 して、真 っ直 ぐに保 ちます。前 腕 は床 に対 して垂 直 に保 ち、
左 右 はお互 いに平 行 にしておきます。
・1 セット終 了 したらバーをラックヘ戻 します。
・スティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから
息 を吐 きます。
・
それでは普 通 の速 さで行 ったフラット・ベンチ・プレスを見 てみましょう。
-24-
2.インクライン・ベンチ・プレス
・ベンチに腰 をかけ、寄 りかかります。ベンチ、床 と 5 ポイント・コンタクト"で
バーの位 置 を決 めます。
・大 腿 部 は床 に平 行 に、また頭 はバーの下 にくるようにします。
・手 を回 内 したクローズド・グリップで、肩 幅 よりやや広 くバーを握 ります。
・バーをラックからはずし、肘 をしっかりと伸 ばして胸 の上 部 /首 の上 に保 持 しま
す。
・下 降 動 作 を始 める前 に息 を吸 い込 んで止めます。
・胸 の上 部 までバーをゆっくりと下 ろすようにして、エクササイズを開 始 します。
・手 首 は動 かぬように固 定 して、真 っ直 ぐに保 ちます。また、前 腕 は床 に対 して垂 直
に保 ち、左 右 の前 腕 はお互 いに平 行 にしておきます。
・鎖 骨 と乳 頭 の間 にあたる胸 の上 部 ほぼ 1/3 のあたりへ、軽 くバーが触 れるまで下
ろします。胸 の上 でバーをバウンドさせてはいけません。呼 吸 はまだ止 めておきま
す。
・胸 の前 ではなくやや後 ろ寄 りに、肘 が完 全 に伸 び切 るまでバーを押 し上 げます。
・スティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから
息 を吐 きます。
・それでは普 通 の速 さでのインクライン・バーベル・ベンチ・プレスを見 てみましょ
う。
-25-
3.フラット・ベンチ・プレスと
インクライン・ベンチ・プレス(ダンベル)
・クローズド・グリップで一 組 のダンベルを持 ちます。
・フラット・ベンチに仰 向 けに寝 るか、インクライン・ベンチに寄 りかかっても構 い
ません。 5 ポイント・コンタクト"で姿 勢 を決 めましょう。
・体 の上 で肘 を伸 ばしてダンベルを支 えます。このとき左 右 の手 に持 ったダンベルは、
互 いに触 れないように一 直 線 状 に保 ちます。
・ダンベルを保 持 する位 置 は、フラット・ベンチ・プレスでは胸 の上 、インクライン・
ベンチ・プレスでは首 /顔 の上 となります。
・ダンベルを下 ろす直 前 に息 を吸 い込 んで、止 めます。
・フラット・ダンベル・ベンチ・プレスでは胸 の外側 へ、インクライン・ベンチ・プ
レスの場 合 は肩 付 近 で胸 上 部 外 側 ヘダンベルを下 ろすようにして、エクササイズを
開 始 します。
・手 首 は動 かないように固 定 して、真 っ直 ぐに保 ちます。前 腕 は左 右 平 行 に、左 右 の
ダンベル・ハンドルが一 列 になるようにします。
・ダンベルを胸 の外 側 へ下 ろしていきます。フラット・ベンチ・プレスでは乳 頭 のレ
ベル。インクライン・ベンチ・プレスでは胸 上 部 、肩 のところとなります。呼 吸 は
まだ止 めておきます。
・ダンベルをしっかりとコントロールしながら均 等 に押 し上 げていきましょう。ベン
チに背 中 がしっかりと付 いた姿 勢 を崩 してはいけません。
・肘 が完 全 に伸 び切 るまでダンベルを押 し上 げていきます。インクライン・プレスの
場 合 はダンベルを上 方 やや後 方 へ移 動 させます。トップ・ポジションで左 右 前 腕 を
平 行 に保 っておきます。ダンベルをぶつけてはいけません。
・1 セット終 了 時 にはダンベルを床 へ 1 つずつ戻 します。
・スティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから
息 を吐 きます。
・それではフラット・ダンベル・ベンチ・プレス、またインクライン・ダンベル・ベ
ンチ・プレスの正 しいテクニックを普 通 の速 さで見 てみましょう。
-26-
4.バーチカル・チェスト.プレス
・シートに座 って寄 りかかり、 5 ポイント・コンタクト"の姿 勢 をとります。この
姿 勢 をエクササイズ中 、維 持 します。
・両 手 で握 るハンドルの高 さは、胸 の乳 頭 レベルと一 致 するようにシートの高 さを調
節 します。ハンドルを前 に出 すにはフット・ペダルを利 用 します。
・手 を回 内 したクローズドもしくはニュートラル・グリップでハンドルを握 り、完 全
に肘 が伸 びるまで押 していきます。
・動 作 開 始 前 に息 を吸 い込 んで止 めます。ハンドルが体 の方 へ動 いて来 れるように
して、エクササイズを開 始 します。手 首 は固定 して、真 っ直 ぐに保 ちます。
・ハンドルを胸 の高 さまで戻 してきます。呼 吸 はまだ止 めておきます。
・体 の姿 勢 はそのままで、ハンドルを前 方 に押 します。腰 背 部 を反 らしたり、脚 の力
で押 したりしてはいけません。
・肘 が十 分 に伸 び切 るまでハンドルを押 していきます。
・1 セット終 了 時 にはフット・ペダルを元 に戻 すか、ハンドルから片 手 ずつ離 して元
に戻 します。
・スティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから
息 を吐 きます。
・それでは普 通 の速 さで行 ったバーチカル・チェスト・プレスを見 てみましょう。
-27-
Ⅵ.
上 半 身 :胸 の単 関節 エクササイズ
これらは「ペック・デック」「フラット・ダンベル・フライ」「インクライン・ダ
ンベル・フライ」です。上 半 身 の胸 の単 関 節 エクササイズの主 働 筋 は、大 胸 筋 と三 角
筋 前 部 からなる『肩 の内 転 筋 群』、前 鋸 筋 と小 胸 筋 を含 む『肩 甲 帯 の外 転 筋 群 』です。
フラット・ダンベル・フライとインクライン・ダンベル・フライでは、補 助 者 につい
てもらったほうがいいでしょう。
1.ペック・デック
・シートに座 って寄 りかかり、 5 ポイント・コンタクト"の姿 勢 をとります。
注 意 :マシーンに角 度 がついていると、頭 が背 中 のパッドに触 れないこともありま
す。
・この映 像 のように、フット・ペダルかあるいは手 によって片 方 ずつハンドルを前 方
にもってきて、顔 、あるいは上 体 の前 にセットします。
・肩 関 節 が前 腕 のパッドの下 端 よりやや上 の位 置 にくるように姿 勢 を決 めます。この
とき上 腕 部 は床 と平 行 になります。
・ハンドルをつかんでいるとき、肘 と肩 は 90 度 に屈 曲 しているようにします。
・動 作 開 始 前 に息 を吸 い込 んで、止 めます。
・ハンドルを後 方 ヘリリースして、エクササイズを開 始 します。前 腕 部 をパッドから
離 さず、上 腕 部 は床 と平 行 になるように保 持 します。
・両 肩 の前 面 と一 直 線 になるまでハンドルを後 方 へ開 きます。呼 吸 はまだ止 めておき
ましょう。
・両 腕 でハンドルを絞 り込 むようにくっつけます。
・ 5 ポイント・コンタクト"を維 持 します。腰 背 部 を反 らしたり、上 体 、頭 を前 に
動 かしてはいけません。
・顔 の前 で左 右 のハンドルが触 れるまで絞 り込 んでいきます。
・スティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから
息 を吐 きます。
・1 セット終 了 時 にはハンドルを片 方 ずつ元 に戻 していきます。
それではペック・デック・エクササイズを、普 通 の速 さで見 てみましょう。
-28-
2.フラット・ダンベル・フライと
インクライン・ダンベル・フライ
・クローズド・グリップで 1 組 のダンベルを持 ちます。フラット・ベンチに仰 向 けに
なるか、インクライン・ベンチに寄 りかかります。 5 ポイント・コンタクト"で
姿 勢 を決 めます。
・まず体 の上 で肘 を伸 ぱしてダンベルを構 えますが、このとき左 右 のダンベルは互 い
に平 行 にして、肘 は横 向 きになるようにします。
・フラット・フライの場 合 は胸 の上 でダンベルを支 持 し、インクライン・フライの場
合 は、首 /顔 の上 で構 えます。
・肘 を少 し曲 げて固 定 し、エクササイズ中 はこの姿 勢 を維 持 します。
・下 降 動 作 の直 前 に息を吸 い込 んで止 めます。
・ダンベルが大 きく弧 を描 いて下 りるようにしてエクササイズを開 始 します。
・下 降 動 作 では、肘 は横を向 いた姿 勢 から床 の下 方 へと動 いていきます。手 、手 首 、
前 腕 、肘 、上 腕 、肩 が、これらフライ・エクササイズの両 タイプともすべてほぼ同
じ垂 直 面 に保 たれたまま、(つまり床 と垂直 な面 で)動 作 が行 われます。
・フラット・フライの場 合 は胸 と同 じ高 さ、インクライン・フライの場 合 は肩 と同 じ
高 さまでダンベルを下 ろしますが、左 右のダンベルはお互 いに平 行 に保 っておきま
す。また体 も動 かしてはいけません。
・最 下 点 のボトム・ポジションでは、肘 は、わずかに曲 げられて、床 に向 って降 り、胸
と三 角 筋 前 部 にストレッチ感 が得 られます。呼 吸 は止 めておきましょう。
・ダンベルを均 等 に持 ち上 げていきながら、下降 動 作 時 と同 じ軌 道 をたどって、開 始
姿 勢 に戻 ります。
・1 セット終 了 時 にはダンベルを片 方 ずつ床へ戻 します。
・スティッキング・ポイントを越 えるまで呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから息
を吐 きます。
・それではフラット・ダンベル・フライ、インクライン・ダンベル・フライの正 しい
テクニックを普 通 の速 さで見 てみましょう。
-29-
Ⅶ.
上 半 身 :背中 の多関 節 エクササイズ
ここには「ラット・プルダウン」「ベントオーバー・ロウ」「ワンアーム・ダンベ
ル・ロウ」があります。上 半 身 の背 中 の多 関 節 エクササイズの主 働 筋 は、特 異 的 な動
作 に関 連 したものとなります。背 中 のエクササイズでプルダウン、またはロウイング
系 のものでは、菱 形 筋 と僧 帽 筋 中 部 を含 む『肩 甲 骨 の内 転 筋 』が稼 働 します。『肩 の
伸 筋 群 』には広 背 筋 、大 円 筋 、小 円 筋 、三 角 筋 後 部 があり、また上 腕 二 頭 筋 、上 腕 筋 、
腕 櫨 骨 筋 からなる『肘 の屈 筋 群』が主 体 となります。ラット・プルダウン・エクササ.
イズでは、肩 の伸 筋 群 に共 通 して稼 働 する筋 肉 が、肩 の内 転 にも働 いています。
1.ラット・プルダウン
・ラット・プルダウン用 の長 いバーの曲 がった外 側 部 分 を、回 内 したクローズド・グ
リップで幅 広 く握 ります。
・ウエイト・スタックに向 かい、バーを引 っ張 って座 ります。出 来 れば両 足 裏 は床 に
つけて、大 腿 部 をクロス・パッドの下 へ置 きます。
・座 った姿 勢 で上 体 を直 すぐ起 こし、肘 を十 分 に伸 ぱします。このとき腕 でウエイト・
スタックをぶら下 げていることになります。息を吸 い込 んで止 めます。
・エクササイズを始 める前 に上 体をやや後 傾させ、頭 部 を後 屈 します。これはバーが
引 き下 ろされたときに顔 の近 くを通 る軌 道 を作 るためです。
・胸 を張 った姿 勢 で肘 を下 げて、バーを後 方 に引 きながら下 ろしていきます。バーは
鎖 骨 /胸 の上 部 へと下 ろすようにします。大腿 部 がクロス・パッドから離 れないよ
うにして、姿 勢 も動 かさないようにしましょう。呼 吸 はまだ止 めておきます。
・肘 をゆっくりと伸 ばしながらバーを開 始 姿 勢 まで戻 していきます。同 じ姿 勢 を保 持
します。バーを勢 い良 く上 にリリースして、殿 部 がシートから持 ち上 がることのな
いようにしましょう。肘 が十 分 に伸 びるまでバーを戻 していきます。
・スティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから
息 を吐 きます。
・ラット・プルダウンは、上 体 を直 立 させたままバーを頭 の後 ろに引 き下 げて、首 の
つけ根 部 分 に触 れるようにして行 うことも出 来 ます(ラット・プルダウン・ビハイ
ンド・ネック)。しかし肩 関 節 への負 担 が大 きくなることから、人 によってはこの
バリエーションがギコチなく感 じられる場 合 もあります。
・それでは普 通 の速 さで行 うラット・プルダウン・エクササイズを見 てみましょう。
-30-
2.ベントオーバー・ロウ
・両 足 を肩 幅 に開 き、膝をわずかに曲 げます。
・背 中 を真 っ直 伸 ばしたまま、上 体 を床 と平 行 よりやや上 前 方 に前 屈 させた姿 勢をと
ります。
・手 を回 内 したクローズド・グリップで、肩 幅 より広 くバーを握 ります。
・肘 は十 分 に伸 ばしてバーをぶら下 げますが、バーを床 につけてはいけません。
・もし床 についてしまうようであれば、膝 を曲げる角 度 、上 体 の前 屈 角 度を調 節 しま
す。
・頭 はわずかに持 ち上 げて、視 線 は少 し前方 の床 に向 けます。エクササイズ開 始 直前
に息 を吸 い込 んで止 めておきましょう。
・バーを胴 体 の方 へ引 き上 げるように挙 上 動 作 を開 始 します。肘 は体 側 部 よりも外 側
に向 けて手 首 を真 っ直 ぐに保 ちます。背 中 を真 っ直 に伸 ばしたままの姿 勢 を崩 さな
いようにします。
・バーが胸 骨 か上 腹 部 に触 れるまで引 き上 げます。
・スティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから
息 を吐 きます。
・肘 が十 分 に伸 びるまで、バーをゆっくりと下 ろしていきます。
・背 中 は真 っ直 に伸 ぱして、膝 はわずかに曲 げた姿 勢 を保 持 します。
・バーを下 ろすときに息 を吸 い込 みます。
・それではベントオーバー・ロウ・エクササイズの正 しいテクニックを普 通 の速 さで
見 てみましょう。
-31-
3.ワンアーム・ダンベル・ロウ
・ベンチに片 膝 をつき、片 手 をその膝 の前 につきます。もう一 方 の足 は床 におきま
す。
・支 えとなる肘 と膝 は、しっかりと床 につけた支 持 脚 と共 に、少 し曲 げておきま
す。
・頭 はわずかに起 こし、背 中 を真 っ直 伸 ぱした姿 勢 で、上 体 を床 とほぼ平 行 に保 ちし
ます。
・自 由 なほうの手 でダンベルをクローズド&ニュートラル・グリップで握 り、肘 を十
分 に伸 ばして構 えます。息 を吸 い込 んで止 めておきましょう。
・上 体 に向 かってダンベルを引 き上 げることで、エクササイズを開 始 します。体 側部
に触 れるまでダンベルを引 き上 げていきます。この引 上 げ動 作 中 は姿 勢 を崩 さない
ようにします。
・スティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから
息 を吐 きます。
・ダンベルは、肘 が十 分 に伸 びるまでゆっくりと下 ろしていきます。ダンベルを下 ろ
すときに息 を吸 い込 みましょう。
・それではワンアーム・ダンベル・ロウを、普 通の速 さで見 てみましょう。
-32-
Ⅷ.
上 半 身 :肩 の多関節 エクササイズ
ここには「ショルダー・プレス(マシーン/バー/ダンベル)」と「アップライト・
ロウ」があります。上 半 身 の多 関 節 が稼 働 するショルダー・プレス系 の運 動 の場 合 、
その主 働 筋 は三 角 筋 が主 体 となる肩 の外 転 筋 と、肘 の主 要 な伸 筋 である上 腕 三 頭 筋
です。アップライト・ロウでは僧 帽 筋 上 部 と前鋸 筋 による『肩 甲 骨 の外 転 』と、3 つの
主 要 な上 腕 屈 筋 群 による『肘 の屈 曲 』が含 まれます。ショルダー・プレス(バー/ダ
ンベル)では補 助 者 がつくことを薦 めます。
1.ショルダー・プレス(マシーン)
・シートに座 って寄 りかかり、 5 ポイント・コンタクト"の姿 勢 をとります。エク
ササイズ中 はこの姿 勢 を保 持 しましょう。
・シートの高 さを調 節 して、ハンドルが肩 の上 端 にくるようにします。手 を回 内 させ
たプロネイテイッド・グリップかニュートラル・グリップによって、クローズド・
グリップでハンドルを握 ります。エクササイズを始 める前 に、息 を吸 い込 んで止め
ておきます。
・肘 が十 分 に伸 びるまでハンドルを押 し上 げていきますが、無 理 に肘 を伸 ばしきって
ロックしてはいけません。姿 勢 を崩 さないようにします。腰 背 部 を反 らしたり、脚
を使 って押 し上 げないようにしましょう。
・スティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから
息 を吐 きます。
・ハンドルを肩 の高 さまで戻 していきます。下ろす動 作 のときも上 体 は直 立 させて、
動 かさないようにします。
・ハンドルを下 ろしながら息 を吸 い込 みます。
・それでは普 通 の速 さで行 ったマシーン・ショルダー・プレスの正 しいテクニックを
見 てみましょう。
-33-
2.
ショルダー・プレス(バーベル/ダンベル)
・ショルダー・プレス・ベンチに座 り、 5 ポイント・コンタクト"の姿 勢 をとりま
す。
・肩 幅 よりわずかに広 いクローズド・グリップで手 を回 内 させたプロネイテイッド・
グリップでバーを握 ります。ダンベルの場 合 でもクローズド・グリップで手 を回 内
させましょう。
・バーベルならラックから、ダンベルなら床 から持 ち上 げて頭 上 に肘 を十 分 に伸 ばし
てウエイトをさし上 げます。
・左 右 のダンベル・ハンドルが、お互 いに並 ぶようにします。
・エクササイズを始 める前 に、息 を吸 い込んで止 めておきます。
・頭 をやや後 傾 させて、あごの近 くをバーが通過 できるようにします。バーは顔 の前
を通 って三 角 筋 前 部 、鎖 骨 部 分 に触 れるまで下 ろしていきます。
・ダンベルのハンドルが左 右 一 列 に並 ぶようにして、肩 の外 側 、最 下 点 までダンベル
を下 ろしていきます。
・手 首 は真 っ直 ぐ起 こし、前 腕は床 に対 して垂 直 に保 ち、左 右 の前 腕 がお互 いに平 行
になるように保 ちます。これはバーベル/ダンベル共 に共 通 です。
・ 5 ポイント・コンタクト"の姿 勢 を崩 さないようにしましょう。前 方 に屈 んだり、
脚 を使 って押 し上 げたりしてはいけません。息 は止 めておきます。
・バーベル、ダンベル共 に肘 が十 分 に伸 びるまで押 し上 げますが、無 理 に肘 を伸 ぱし
きってロックしてはいけません。
・姿 勢 を崩 さないようにします。腰 背 部 を反 らせてはいけません。
・スティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから
息 を吐 きます。
・それではバーベル/ダンベル・ショルダー・プレス・エクササイズを、普 通 の速 さ
で見 てみましょう。
-34-
Ⅸ.
上 半 身 :肩 の単関節 エクササイズ
ここには「ショルダー・レイズ」として、「フロント・レイズ」「サイド・レイズ」
「ベントオーバー・レイズ」があります。上 半 身の肩 の単 関 節 エクササイズで、ショ
ルダー・レイズ系 のものでは『肩 の外 転 筋 』が主 働 筋 となります。これらはフロント・
レイズで稼 働 する『三 角 筋 前部 』、サイド・レイズで稼 働 する『三 角 筋 全 体 』、ベン
トオーバー・レイズで稼 働 する『三 角筋 後 部 』です。
1.ショルダー・レイズ
(フロント/サイド/ベントオーバー)
・クローズド・グリップで一 組 みのダンベルを握 り、両 脚 を肩 幅 に開 いて膝 をわずか
に曲 げておきます。ショルダー・レイズのタイプによって、姿 勢 、ダンベルの位 置
を以 下 のように調 節 します。
a.フロント・レイズ
・左 右 のダンベルを一 列 に並 べるようにして、大 腿 前 部 に構 えて立 ちます。
b.サイド・レイズ
・左 右 のダンベルを平 行 にして、体 の前 面 に構 えて立 ちます。
c.ベントオーバー・レイズ
・ベント・ロウ・エクササイズと同 じ姿 勢 をとります。
・上 体 を前 屈 させ、背 中を真 っ直 伸 ぱして、膝 を曲 げます。左 右 のダンベルは互 いに
平 行 にしてぶら下 げます。
・肘 をわずかに曲 げ、エクササイズ中 はこの姿 勢 を 3 つのどのバリエーションでも維
持 しましょう。
-35-
・ダンベルは床 と平 行 になるまで持 ち上 げます。フロント・レイズの場 合 は交 互 にダ
ンベルを上 げ、サイド・レイズとベントオーバー・レイズでは、左 右 のダンベルを
同 時 に持 ち上 げます。このときダンベルと手 首 と肘 は、そろえて持 ち上 げるように
します。
・スティッキング・ポイントを過 ぎたら、息 を吐きます。
・ダンベルは開 始 姿 勢 までゆっくりと下 ろしていきます。このとき上 体 は動 かさずに、
膝 はわずかに曲 げて、両 足 は床 にしっかりとつけておきます。
・フロント・レイズでのテクニックとしては、片 方 の腕 を持 ち上 げる映 像 しか見 せて
いませんが、もう一 方 の腕 でも同 じ動 作 をします。
・ダンベルを下 ろすときに息 を吸 い込 みます。
・それでは普 通 の速 さで行 う、3 種 類 のショルダー・レイズ・エクササイズを見 てみ
ましょう。
-36-
Ⅹ.
上 半 身 :上腕 二 頭筋 の
単 関 節 エクササイズ
これは「バイセプス・カール(バーベル/ダンベル)」と「ハンマー・力 一 ル」で
す。手 のひらを上 に向 けると上 腕 二 頭 筋 により負 荷 がかかります。ハンマー・力 一 ル
のようなニュートラル・グリップにすると腕 樒 骨 筋 がより稼 働 するようになります。
1.
バーベル・バイセップス・カール
・手 を回 外 させたスピネイテイッド&クローズド・グリップで、腰 幅 か、それよりや
や狭 くして、バーを均 等 に握 ります。
・バーの動 作 開 始 位 置 は大 腿 前 部 で、前 腕 部 は互 いに平 行 に保 ち、肘 は伸 ばしておき
ます。
・両 脚 は肩 幅 に開 き、膝 をわずかに曲 げて、上 体 は直 立 させておきます。息 を吸 い込
んで止 めておきます。
・肘 を曲 げてバーを持 ち上 げることで、エクササイズを開 始 します。バーが弧を描 く
ようにして、肩 の近 くまで持 ち上 げていきます。
・体 側 部 に肘 を保 持 して、上腕 部 を動 かさないことが大 切 です。上 腕 部 が前 方 や横へ
動 かないようにしましょう。
・膝 はわずかに曲 げて、上 体 を直 立 させておきます。
・スティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから
息 を吐 き出 します。
・肘 が十 分 に伸 びるまで、ゆっくりとバーを下ろしていきます。バーを下 ろしながら
息 を吸 い込 みます。
・それではバーベル・バイセプス・カールを、普 通 の速 さで見 てみましょう。
-37-
2.
ダンベル・バイセプス・カール
/ハンマー.カール
・一 組 みのダンベルをクローズド&ニュートラル・グリップで握 ります。肘 を完 全 に
伸 ばして、手 のひらが向 き合 うようにダンベルを体 側 部 にぶら下 げます。
・スタンスは腰 幅 にとり、膝 はわずかに曲 げておきます。
・肘 を曲 げながら弧 を描 くように片 方 のダンベルだけを持 ち上 げてエクササイズを開
始 します。もう一 方 の腕 はこのとき動 かしません。
・肘 は体 側 に保 持 して、上 腕 部を動 かさないようにしましょう。
・スタンダード・ダンベル・カールの場 合 は、大 腿 部 の前 を通 過 するまではニュート
ラル・グリップで行 い、それから手 の平 を上 に向 けて前 腕 を回 外 するスピネイティ
ッド・グリップに変 えて行 います。
・ハンマー・カールも同 じように行 いますが、手 の平 が内 側 を向 いたニュートラル・
グリップのままで行 います。
・スティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから
息 を吐 きます。
・スタンダード・ダンベル・カールのときは、肘 をゆっくり伸 ばしながら、手 を内 側 '
に回 すことによって徐 々に手 首 を回 内 させていきます。
・ハンマー・カールの場 合 は、下 降 動 作 でもニュートラル・グリップを変 えませ
ん。
・ダンベルを下 ろしながら、息 を吸 い込 みましょう。
・もう一 方 の腕 で同 じことを繰 り返 します。
・それではスタンダード・ダンベル・カールとハンマー・カールを、普 通 の速 さで見
てみましょう。
-38-
ⅩⅠ.
上 半 身 :上 腕三頭 筋 の
単 関 節 エクササイズ
ここには「ライイング・トライセプス・エクステンション」「ダンベル・オーバー
ヘッド・トライセプス・エクステンション」「トライセプス・プッシュダウン」があ
ります。上 半 身 の三 頭 筋 の単 関 節 エクササイズの主 働 筋 は、主 要 な『肘 の伸 筋 』であ
る上 腕 三 頭 筋 です。ライイング・トライセップス・エクステンションとダンベル・オ
ーバーヘッド・トライセップス・エクステンションは、補 助 者 がつくことを薦 めます。
1.
ライイング.トライセプス.エクステンション
・フラット・ベンチに仰 向 けに寝 て、 5 ポイント・コンタクト"の姿 勢 をとります。
・手 を回 内 させたプロネイテイッド&クローズド・グリップで、肩 幅 程 度 にバーを握
ります。
・胸 上 に肘 を伸 ばします。このとき上 腕 部 は肘 が開 かないように保 ちます。
・息 を吸 い込 んで止 めましょう。
・肘 を曲 げてエクササイズを開始 します。
・上 腕 部 はお互 いに平 行 に保 ち、床 とは垂 直 にしておきます。
・肘 を内 側 に絞 って、バーが最 下部 にとどいたボトム・ポジションでは、バーが頭 に
触 れそうになるくらいにまで下 ろします。息 は止 めたままにしておきます。
・肘 が十 分 に伸 びるまでバーを押 し上 げていきます。上 腕 部 と肘 の位 置 は、動 かさな
いようにしましょう。バーを持 ち上 げるときに、肘 を前 方 や横 へ動 かしてはいけま
せん。
・スティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから
息 を吐 きます。
・それでは普 通 の速 さで、ライイング・トライセップス・エクステンションの正 しい
テクニックを見 てみましょう。
-39-
2.
ダンベル・オーバーヘッド・
トライセップス・エクステンション
・フラット・ベンチに上 体 を直 立 させた形 で座り、足 は床 にしっかりとつけておきま
す。ダンベル 1 つを両 手 で握 り、上 腕 部 が耳 の真 横 に来 るようにします。このとき
両 腕 上 腕 部 は床 と垂 直 になり、お互 いに平 行 になるように保 持 します。
・頭 上 に肘 を伸 ばして、ダンベルを構 えます。肘 は真 っ直 ぐ前 へ向 けて、横 に開 かな
いようにします。頭 は真 っ直 ぐに保 ち、前 に曲 げないようにします。
・ダンベルを下 ろして首 の付 け根 、または上 背 部 に触 れさせます。このとき、肘 は真
っ直 ぐ前 を向 いています。
・上 腕 部 は頭 部 の真 横 にあって、床 に対 しては垂 直 の位 置 を保 ちます。上 体 が直 立 し
た姿 勢 を崩 さないようにします。
・ダンベルを下 ろすときに、息 を吸 い込 みます。
・ダンベルは、肘 が十 分 に伸 びるまで押 し上げていきます。上 腕 部 は耳 の真 横 の位 置
から、動 かさないようにしましょう。
・スティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから
息 を吐 きます。
・それではダンベル・オーバーヘッド・トライセップス・エクステンションを、普 通
の速 さで見 てみましょう。
-40-
3.
トライセプス・プッシュダウン
・バーをクローズド&ナロー・グリップで、手 を回 内 させるプロネイテイッド・グリ
ップで握 ります。前 腕 はお互 いに平 行 に保 っておきます。
・スタンスは肩 幅 くらいとし、膝 はわずかに曲 げて、上 体 を直 立 させておきます。
・肘 が体 側 に来 るようにバーを押 し下 げます。そして前 腕 部 が床 に対 して平 行 か、や
や上 方 に位 置 するようにします。
・バーをぶら下 げたケーブルに、鼻 の位 置 を揃 えるようにしておきます。動 作 を始 め
る前 に息 を吸 い込 みます。
・バーは肘 が十 分 に伸 びるまで押 し下 げていきます。上 腕 部 を体 側 から離 してはいけ
ません。同 じ姿 勢 を保 持 すること、前 方 に屈 んだり、頭 を動 かさないようにしま
す。
・スティッキング・ポイントを越 えるまでは呼 吸 を止 めておき、そこを通 過 してから
息 を吐 きます。
・肘 を曲 げながらバーを開始 姿 勢 までゆっくりと戻 していきます。上 腕 部 は体 側 から
動 かさず、バーを開 始 姿 勢まで戻 しながら息を吸 い込 みます。
・それではトライセップス・プッシュダウンの正しいテクニックを普 通 の速 さで見 て
みましょう。
-41-