縮小版 - 東海大学工学部材料科学科

学科創設50周年……新時代への新たなスタートを切る
2008年7月4日 東海大学校友会館(霞が関ビル)にて記念祝賀会を開催
材料科学科教授でもある松前達郎 総長・学長をはじめ、髙野二郎 学長代理、内田裕久 副学長・工学部長(当時)らのご出席を賜り、盛会となりました。
松前総長より、
「科学技術立国を目指す日本にとって材料科学は土台となる重要な分野です。
今後も教育・研究に力を注いでいただきたい。
」とのメッセージがありました。
ケイタイから宇宙ロケットまで
「材料」はすべてを支えるチカラ、
なりたい自分にピッタリ合った
職業・職種が見つけられる!
多彩なコース設定でキミの未来をデザイン
材料科学科の就職率はバツグン !
!
See→P.14
2008年材料科学科は学科創設50周年を迎え4,000名を超える卒業生を輩出
しました。
多彩なフィールドで活躍する数多くの先輩がキミの未来をバックアップ !
元・岡山大学工学部
機械工学科 教授
元・金剛会会長
飛田 守孝さん
元・日本精工(株)
*
藤澤 啓一さん
1961年度卒業
1961年度卒業
元・セイコーインスツル(株)
現・金剛会会長
杉本 幸一さん
THK(株)
*
取締役技術本部長
舟橋 浩さん
1963年度卒業
1965年度卒業
元・
(株)東富士製作所
山岸 宣行さん
1965年度卒業
パーカー S・N工業(株)
技術部部長 星野 薫さん
1966年度卒業
東海大学 研究支援・知的
財産本部技術共同管理室
室長 宮本
泰男さん
1975年度卒業
ハイブリッドカーや太陽光発電など、製品の高性能化と環境にやさしいモノ作りには
新素材の開発が不可欠です。
最先端の研究と最新の設備でキミの夢やアイディアをカタチに!
池田鉄工(株)
専務取締役 池田 昌章さん
1989年度卒業
(株)ネオシス
池田 治さん
1998年度卒業
(株)ディスコ
新田 祐士さん
1992年度卒業
太陽日酸(株)
*
工藤 俊太さん
2002年度卒業
元・東京ラヂエーター
製造(株)
*
新田 由美子さん
1993年度卒業
(株)ティラド*
出口 誉さん
2003年度卒業
東京ブレイズ(株)
専務取締役 松 康太郎さん
1993年度卒業
THK(株)
*
原田 康人さん
2004年度卒業
日本発条(株)
*
二口谷 淳さん
1994年度卒業
ウシオ電機(株)
*
岡本 英樹さん
2005年度卒業
鳥取三菱自動車販売(株) 池内精工(株)
専務取締役 専務取締役 井上 智さん
1995年度卒業
日本電波工業(株)
*
島尾 憲治さん
2005年度卒業
山岡 景一郎さん
1996年度卒業
トヨクニ電線(株)
高橋 秀典さん
2005年度卒業
・* 株式上場、株式公開企業
・金剛会は材料科学科の同窓会です
(株)ルネサス販売
廣重 雅也さん
2005年度卒業
02
材 料 科 学 科
明光電子(株)
櫻井 隆晴さん
2006年度卒業
東海旅客鉄道(株)
*
渡邉 祥平さん
2006年度卒業
NTT-AT
ナノファブリケーション(株)
山崎 雅博さん
2006年度卒業
日本発条(株)
*
与野 隼資さん
2007年度卒業
D e p a r t m e n t o f M a t e r i a l s S c i e n c e 03
君の潜在能力をさまざまな材料の可能性に適応させるために…
材料科学科 Yes/No
S T A R T
「材料科学科」
という学科が在る
ことを知っていた。
Quiz
宇宙人はいると思う。
Yes
Yes
化学実験室の雰囲気は
好きになれない。
No
見た目は
二の次だと思う。
実は世界征服の
野望を持っている。
No
No
Yes
No
何故かいつも
Yes
まとめ役になっている。
No
結果は次ページ
No
Yes
丸暗記は苦手である。
自然はすごいと思う。
Yes
No
04
材 料 科 学 科
Yes
No
カタカナは嫌いだ。
金属元素を10種類
以上言える。
人類はいつか
空を飛べるように
なると思う。
Yes
考えるよりも前に
行動してしまう。
No
No
Yes
No
Yes
A
B
No
「空想科学」という
学科があればいい。
Yes
No
何にしても
大きいことは
いいことだと思う。
Yes
Yes
Yes
C
No
Yes
夢の中で問題を
解いたことがある。
No
No
実は原子なんて
存在しないと思う。
Yes
No
世界一より世界初の方が
すごいと思う。
Yes
D
D e p a r t m e n t o f M a t e r i a l s S c i e n c e 05
君 は こ ん な 材 料 に 興 味 が あ る。
A
キ
ミ
の
夢
は
宇
宙
に
広
が
る
現在、惑星間旅行や宇宙ステーションなどさまざまな計画が進んでいます。しかし、そ
れらを実現させるには厳しい環境に耐える新材料の開発が必要になってきます。
宇宙に馳せてみませんか?
キ ミ の 創 造 力 が 世 界 を 変 え る
身のまわりにある色々な「物」を「もっとカッコよく、もっと綺麗にしたい」と思った
ことはないですか? 実用的な美しさ(機能美)の追求は合理化で高効率化につながり
ます。材料の特性を向上させることで、機能美はさらに洗練されたものに進化する可
能性を秘めており、科学技術の発展に大きく貢献する手段でもあります。
キミの手で構造用材料の特性をさらに進化させてみては?
C
論理的な説明が得意で、順序を追って理解していくことに優れていませんか? 自然界にはまだまだ不思議な現象が多く、そのほとんどが解明されていません。
超伝導材料などの不思議な現象を示す材料は一部で実用化の道が開かれてきまし
に携わってみては?
キ
ミ
の
発
想
が
次
代
を
拓
く
大胆な行動や型破りの発言で周りのみんなを驚かせていませんか? 材料の特性
はさまざまで、中にはその材料しか示さない現象やある特性に特化した材料もあります。
それらの特性が実用可能かどうかは用途や環境、発想の転換によって大きく変わ
ってきます。
「こんなことができたらいいな」と思ったならそんな材料を開発してみ
ませんか?
06
材 料 科 学 科
・Arガス雰囲気中でのTiと異種金属材料の接合
・Ti系合金粉末ろう材を用いたCPTiの接合
・Ti系積層ろう材によるCPTi接合体の組織と強度
・金属多孔質体を用いたノズルスカートのろう付
・微小重力下における無対流環境の創製と気泡の挙動
・超音速旅客機用CFRPの吸水による耐衝撃性の向上
・宇宙船ロボット用潤滑材の剥離強度に及ぼす電子線照射の影響
・宇宙往還機用耐熱材料の電子線照射による強靭化
H-ⅡAロケット
エンジン全体
・円筒型マグネトロンガスフロースパッタリング(CM-GFS)源による
TiO2薄膜の評価
・イオンビームによる成膜と評価̶MoOx薄膜の光学的測定̶
・円筒型マグネトロンガスフロースパッタリング(CM-GFS)源による
Pt(0.5%)/TiO2薄膜の成膜と水素ガスセンサへの応用
・イオンビームスパッタ法によるTiAlN薄膜の成膜と評価、硬さ
・IBSD法によるPET材料へのITO薄膜の成膜と評価
・硬質セラミックスを添加した耐摩擦摩耗性高分子材料に関する基礎
研究
・潤滑性セラミックス添加高分子複合材料に関する基礎研究
・人工ダイヤモンドと基材の界面反応
鉄道総合技術研究所提供
キ ミ の 理 論 が 真 実 を 解 き 明 か す
たが、その機構は未だ不明です。多方面への応用に必要となる超伝導現象の機構解明
D
最近の研究テーマ(抜粋)
どこまでも広がる大宇宙。21世紀は宇宙こそが生活の中心となるかもしれません。
さらに軽く、さらに強く、熱にも耐えうる新材料の開発に携わり、キミの大きな夢を
B
かも
GE横河メディカルシステム提供
MRI装置
・In-situPIT法MgB2線材の臨界電流特性に及ぼすホットプレスの効果
・拡散法によるPbフリー Bi2223酸化物超伝導体の作製
・Bi2223酸化物超伝導体のドクターブレード法による作製
・ジェリーロール法(Nb,Ta)3Sn超伝導線材におけるHf添加の影響
・各種ナノパウダーを添加したMgB2超伝導テープ線材の特性
・Sn-Ti-Cuシートを用いたジェリーロール法Nb3Sn線材の作製
・ジェリーロール法高性能Nb3Sn超伝導線材の実用化研究
・ホットプレス法により作製したMgB2テープ線材のSiC粉末添加効果
マ イ ス ナ ー 効 果(完 全 反 磁
性)により磁 石に浮く超 電 導
体を用いた電磁石はMRI(核
磁気共鳴画像法)やリニアモ
ーターカーに応用されている。
・遠隔操作型ロボット用超磁歪センサーの高感度化
・人工筋肉用高分子材料の基礎的研究
・人工臓器の生体適合性向上に関する研究
・飛行ロボット用超磁歪複合薄膜の基礎的研究
・コンクリート廃材を利用したCO2吸収に関する基礎研究
・ITO廃材成分のリサイクルに関する基礎研究
・アパタイト系セラミックスの高温熱処理とバイオ活性に関する研究
・Ca源としてアラゴナイトを出発原料とした蛍光性セラミックスの合
成に関する研究
D e p a r t m e n t o f M a t e r i a l s S c i e n c e 07
ER
教 員・ス タ ッ フ 紹 介
D ATA
M e s s a g e
航空宇宙・先端科学材料が
メインテーマ
西 義武 教授
・研究のキーワード・
材料技術者・研究者を目指せ
本学工学部材料科学科における教育目標は、本学ならびに工
れている方をはじめ、宇宙往還機や航空機に使用されている宇
学部の教育目標に準拠して、単なる知識や技術の修得にとどまら
宙航空材料、人工骨やドラッグデリバリーシステムに応用されつ
ず、
「人生の基礎」となる世界観と人生観に加えて、個々の成長
つあるバイオマテリアルをはじめ、医療診断装置やリニアモータ
を備えた豊かな人間形成をはかることにおいています。本学科は、
ーカーに応用されている超伝導材料などの最先端材料を勉強し
旧工学部の改組改編によって2001年4月に新しくできた学科で、
本年度で10年目となりますが、前身の工学部金属材料工学科、
材料科学、材料物性、相変態
論、先端科学材料、アモルファ
ス材料、インテリジェント材料、
超伝導材料、宇宙機能材料
西研究室では、航空宇宙材料を中心に先端科
発を目指した研究に取り組んでいます。今注目
宙ロケットまで、幅広い分野に応用されています。
の環境・エネルギー問題も実は新材料の開発が
たい方々に受験を検討していただきたいと考えています。是非、
究を公表しています。
もちろん、接合技術は“ものづくり”の根幹です。
鍵を握っています。環境にやさしい材料の開発
本学科で21世紀の鍵を握る「材料」を大いに学び、問題発見能
これらをナノ技術で実現に寄与した300余名
人と人とのつながりも大切にする私たちの研
など、あなたのアイディアをカタチにしてみませ
の学生群は、有力企業で活躍しています。皆さ
究室で君たちも未来のものづくりにチャレンジし
んか!
んも参加しませんか?
てみませんか!
境づくりとして、学科の教職員をはじ
宙・構造材料コース」、
「超伝導・機能材料コース」、
「材料技術者
め大学の総力をあげて、入学される
コース」、
「生体材料コース」、
「環境材料コース」、
「宝飾・貴金属
皆さんをサポートいたします。
◎
セラミック材料に関する研究
松下 純一 教授
工学博士
・研究のキーワード・
セラミック材料科学、セラミック
反応科学、ナノセラミック、バ
イオセラミック、エコセラミック
コース」に分かれて学習しますが、それぞれのコースに定員枠は
設けていませんので、個々の学習目的や自己実現目標などにあ
・専 門 分 野・
セラミック工学
わせて自由に選べるようにしています。特に、
「ものづくり」に楽
東海大学 工学部 材料科学科 主任 山田
豊
セラミック科学、特に環境調和型のセラミック
(超耐環境ナノマテリアル)やバイオセラミック
(生体活性アパタイト系ナノバイオマテリアル)
などに関する研究を行っています。なかでも、文
部科学省科学研究費の助成も受けたナノ構造を
有する高性能セラミック材料の合成や反応挙動
次世代自動車用材料に関する研究
松前 義昭 教授
工学博士
・研究テーマ・
工学博士
・研究テーマ・
熱性」
、
「吸着性」
、
「蛍光性」あるいは「生体活
性」などの性質(セラミックそれぞれの個性)を
最大限に引き出すセラミック材料の合成や評価
に関する研究開発を行っています。化学系研究
半導体材料
材料精製学
者志望の学生大歓迎。
・専 門 分 野・
・専 門 分 野・
◎
礎となる諸材料の開発によるものが多くありま
ロジーの一つとして、太陽光発電や電気自動車
されるものとは異なる特性を持つ材料の開発や
す。特に電気通信用接点材料や半導体材料に関
などの研究開発が注目を集めています。
生産が期待されています。本研究室では、スペ
する研究、磁性材料の研究等を通じて得られた
本研究室では、クリーンエネルギー用及びク
成果を実用化いたしました。なかでも新しい接
リーンテクノロジー用材料に関する研究を行っ
ョンでの実験を最終ステージとして、微小重力
点合金の開発については、固体金属の摩擦の理
ています。特に優れた電気自動車用電池材料に
環境下におけるさまざまな材料開発のための基
論を、実験の裏付けを基に構築し、それに基づ
関する基礎的研究を中心に行っています。電
礎研究、特に高温での液体金属の溶融や分離・
く耐摩耗性接点材料の実用化開発を行いました。
気・電子系材料研究者を将来志望する学生を歓
混合、生成のプロセスを、省資源、省エネルギ
最近は、科学技術に支えられた今日の文明を基
迎します。
材 料 科 学 科
ーマにしています。具体的には、
「導電性」
、
「耐
微小重力環境下における材料
開発・量産のための基礎研究
宇宙空間では無重力状態のために地上で製造
れる社会問題の解決に力を注いでいます。
(反応メカニズム)などに関する研究をメインテ
次世代自動車、特に電気自動
車用材料に用いる研究
次世代のクリーンエネルギー、クリーンテクノ
の研究を行い、科学技術基本法の成立に代表さ
08
無重力状態での材料開発を研究
神保 至 教授
近年の電気通信分野の急速な発達は、その基
にする新しい文明の構築を推進するかについて
◎
◎
これから旬、近未来に羽ばたく
超伝導材料とその応用
山田 豊 教授
工学博士
・研究のキーワード・
超伝導材料、臨界温度・臨界
電流、極低温、電気抵抗ゼロ
・専 門 分 野・
超伝導工学、材料プロセス工学
航空宇宙・先端科学材料を
原子のレベルで研究
ブンダリッヒ・
ビルフリド 准教授
理学博士
・研究のキーワード・
原子構造解折、カーボンナノ
チューブ作製、電子バンド構
造計算
・専 門 分 野・
材料物理学、機器分析
しさを感じている方や材料の本質的な構造や機能に興味をもた
盤にしつつ、いかにして地球環境や人間を大切
することから新奇物性の発現、新材料の設計・開
導/強力磁石)の基礎研究や産官学国際共同研
最新のニーズに応え、入学後それぞれの希望に沿って、
「航空宇
電磁気材料
電子顕微鏡を利用して、金属や炭素など各種
材料のナノ構造に由来する諸特性を評価・計測
組んでいます。接合とはモノとモノをくっつける
社会へ羽ばたいて行っていただきたいと考えています。その環
・専 門 分 野・
我々の研究室では、元気一杯で優秀な学生た
ちと一緒に接合技術に関わる研究に精力的に取り
ことです。接合技術は、ケータイや宝飾品から宇
数えますと、本年度は52年目となる伝統のある学科です。さらに、
電気材料の電気および磁気
特性に関する研究。科学技術
と現代文明に関する研究。
・専 門 分 野・
ナノ材料計測科学
学用の構造材(複合材/金属/高分子/セラミック
力や問題解決能力を養い、それぞれの夢あるいは目的を持って、
・研究テーマ・
・専 門 分 野・
接合加工、材料物性
ス)と機能材(水素吸蔵/超磁歪形状記憶/超伝
さらにその母体である工学部応用理学科金属材料工学専攻から
工学博士
・研究のキーワード・
電子顕微鏡、ナノマニピュレ
ーション、ナノカーボン材料、
複合材料、ナノ材料物性
接合、航空宇宙材料、耐熱材
料、セラミックス、環境
・専 門 分 野・
7人
3人
工学博士
・研究のキーワード・
アモルファス、超伝導、航空
宇宙・自動車用スマート材料、
医用生体材料、環境適応材料
准教授・・・・・・・・・・・
ナノレベルの構造・物性解析から
新材料をデザインする
葛巻 徹 准教授
工学博士
工学博士
航空宇宙・先端科学技術の鍵を握る
電気通信分野の基礎となる
新材料の実用化を研究
松前 達郎 教授
航空宇宙材料に代表される高性能
接合加工技術に関する研究を行う
宮澤 靖幸 教授
教授・・・・・・
ースシャトルや現在建設中の国際宇宙ステーシ
Staff
ーの立場から研究しています。ひょっとして君も
宇宙飛行士になれたら、宇宙でどんなことをや
りたいか、そんな実験を考えてみませんか!
未来のキーテクノロジーとして期待される超
伝導技術、特に臨界温度が従来よりも飛躍的に高
い高温超伝導材料について研究開発を行ってい
ます。最近JR東海が発表した2025年東京―名
ナノ粒子を利用した研究には、3つの目的が
あります。a)生産費が節約される焼結温度を下
げる研究、b)新しい環境材料、c)ナノ粒子の
利用研究です。具体的には、熱電変換材料の接
合方位関係を考慮した最適化、ナノセラミックス
古屋間40分のリニアモーターカー計画や電気抵
粒子間の相互作用を考慮した材料特性の最適化
抗ゼロを応用した世界規模の送電網計画など地
などの研究を開始しています。透過電子顕微鏡
球環境改善の切り札としても注目されています。
で観察し解析した結晶の構造を研究したい物理
◎
航空機や宇宙船で制御用に
用いるデバイスを研究
岩瀬 満雄 准教授
・研究のキーワード・
ナノシリコン、半導体、RFマ
グネトロンスパッタ、イオンビ
ームスパッタ、イオンビーム
アシスト、シリンドリカル・マグ
ネトロンガスフロースパッタ
(CM-GFS)
、
・専 門 分 野・
半導体工学
半導体薄膜を成膜し、物理・化学的性質を調
べデバイス化への研究を行っています。薄膜形
系材料研究者志望者を歓迎します。
◎
喜友名 浩史
技術職員
実験のアドバイスや分
析機器の運営・管理、就
職支援など広範囲に支援
しています。キャンパス
ライフは、社会へ飛び立
つ土台を作る大切な時間です。土台作りに必要
な材料探しのお手伝いをします!
◎
成には、RFマグネトロンスパッタ・イオンビーム
スパッタ・CM-GFS源を用いて、ナノシリコン
は、赤・青発光、医療用材料、酸化チタン・酸化
ガリウムは、ガスセンサへの応用を目指していま
す。Newセンサを一緒に作りませんか!
◎
D e p a r t m e n t o f M a t e r i a l s S c i e n c e 09
と あ る 研 究 室 の あ る 一 日 を ス ナ ッ プ 写 真 で 追 っ て み ま し た!
文献検索などインターネットによる情報収集
AM10:00ごろ研究室入室!
これでどうですか?
いいねぇ!
メンバー全員での研究打ち合わせ
成果報告や今後の研究計画などの打ち合わせ
日本の材料技術は世界のトップ水準です。
本学科では、金属をはじめ合金、セラミックス、バイオマテリアル、ナイロンなど、
あらゆる「材料」の性質やその利用技術、新しい素材を創成する知識を
広く、深く、自由度高く学ぶことができます。そのバラエティに富んだ実際の学びを
先輩在学生の皆さんに紹介していただきました。
研 究 室 ラ イ フ
大学院生のアドバイスを受けながら実験
ER
世界中の航空機に使われている部品の約半分は日本製といわれるほど
材料科学科
おはよう
ございま∼す!
在 学 生 か ら の メッ セ ー ジ
ランチタイムや実験の合間に休憩、休憩!
M
お茶しに
行こっ!
M E S S A G E
10
G
文武両道 ! 勉強もスポーツも第一線で両立できる。
E
私は、U19ラグビー日本代表に選ばれ、アジア大会(台湾)、世
学部に入るのが、運動部では普通かもしれません。しかし、私は、
工業高校卒ということもあって、工学部に入りたいと思っていまし
た。工学部のどの学科にするかを選んでいると、
「材料」の大切さ
を知りました。
「材料」を取り扱っている人は、光が当たらない陰の
仕事のような感じですが、実は工業界にとってなくてはならない大
切な分野ということを知りました。一見、運動部で学業との両立は
難しいようですが、無理なことではありません。頑張らずしてでき
ることではありませんが、材料に興味があればきっと楽しい大学生
2007年4月、U19ラクビー日本代表選手として
世界大会(アイルランド)に出場しました。
先生の指導で実験
ユニークで内容豊富なカリキュラムで夢を実現!
PM6:00ごろ退室、今日も一日お疲れ様でした!
お疲れ∼
役立つ知識を学びながらたくさんのことにチャレンジしよう!
材料科学科で一体何をやってるの!
? と友達によく質問されます。私
南口 麻未さん(左)
でなくいろいろなことに取り組めます。私たちは、サークル活動など学
材 料 科 学 科
A
4年次生(青森県立青森工業高校出身)
たちの学科では、金属やセラミックスなどの構造や造り方などを学んで
コロン
(株)勤務
(和洋九段女子高校出身)
S
三上 正貴さん
高橋 明日香さん(右)
ミヤチテクノス
(株)勤務
(東海大学付属高輪台高校出身)
S
界大会(アイルランド)に出場しました。東海大学に入るなら、体育
工学部材料科学科では、他大学と比べてみても珍しい講義をた
くさん受けられるというのが魅力だと思います。基礎的な内容から
専門的な内容まで幅広い知識を身につけることができ、内容も、
航空機などに関わるものから化粧品に関することまでさまざまで
す。選択肢も広く、将来の夢がまだよく分からない人でも、在学中
にやりたいことや将来の夢や仕事を見つけられるのではないかと
思います。
女子は少ないですが、新入生研修会などの行事や新入生向けに
キャンパスライフを充実させるために開講される「入門ゼミナー
ル」、学科の専門的な内容を学べる「材料科学実験」などを通して、
いろんな人仲良くなれるので女子の皆さんも馴染めると思います。
私たちも最初は戸惑いましたが、多くの友達とすぐに仲良くなるこ
とができ、充実した学生生活を送ることができています。皆さんに
お勧めできる学科です。
M
2008年度卒業生〈葛巻徹研究室〉
E
います。指輪に使われるダイヤモンドの質の見分け方や環境に優しい材
料など実際に役立つ知識も得られます。大学では勉強や実験・研究だけ
科の枠を越えた交流でたくさんの友人を作り、楽しく毎日を過ごしました。
大学生活を通してぜひいろいろなことにチャレンジしてください !
E
S
S
A
G
活を送れると思います。ぜひ運動部に入りたい方でも工学部材料
科学科で楽しく学んでください。
M
E
S
S
A
G
E
大澤 朝華さん(写真左)
3年次生(福島県立安積高校出身)
久能 麻依さん(写真右)
3年次生(東海大学付属高輪台高校出身)
E
中原 優さん
4年次生(神奈川県立秦野曽屋高校出身)
子供の頃の疑問に答えを求めて――。
材料科学科に入学した当初は何もかもが新しいことばかりで、不安もあ
りましたが、これまで3年間毎日充実した日々を過ごすことができました。
そもそも私が材料科学科を選んだ理由は、幼い頃から飛行機に乗る機会
が多く、
「この飛行機はどんな材料でできているんだろう?」と思ったこと
がきっかけです。
大学での授業は高校と違い、すべて自分が興味を持った授業を選択し
ていくので、自分の学科以外の授業も受けることができます。それぞ
れの授業に基礎科目から応用科目までのグレードナンバーが設定され
ていて初めて学ぶことでもとても分かりやすく、幅広い分野を学んでい
ます。
授業の空き時間は、学食で仲間と会話を楽しんだり、図書館でレポート
を作成したりと、時間を有意義に過ごしています。その他にもスキューバ
ダイビングのサークル活動や建学祭(学園祭)実行委員会活動など、大学
生ならではのことをたくさんしています。
D e p a r t m e n t o f M a t e r i a l s S c i e n c e 11
材料科学科では自分の目標にピッ タリ合った
科目を選択できます。
区分
物理
科目
超伝導・機能材料コース■
材料科学基幹科目
リニアモーターカー
MRI(医療機器)
化学
科目
基礎数学A
選択
基礎数学B
選択
基礎物理A
選択
基礎物理B
選択
基礎化学A
選択
工科の線形代数1
選択
工科の微積分1
選択
工科の微分方程式1
選択
物理学基礎
選択
物理学A
選択
物理学B
選択
物理学演習
選択
電磁気学基礎
選択
化学基礎
選択
化学
選択
入門ゼミナール1
必修
入門ゼミナール2
必修
材料科学ゼミナール1
選択
材料科学ゼミナール2
選択
材料科学実験1
選択
材料科学実験2
選択
材料科学研究1
選択
材料科学研究2
選択
卒業研究1
必修
卒業研究2
必修
物理実験
選択
化学実験
選択
金属材料科学
選択
1
1
1
1
1
2
2
2
2
4
4
2
2
2
4
2
2
2
2
2
2
4
4
4
4
2
2
2
材料
加工学
材料
設計
先端材
料学
工学
関連
科目
教職
科目
現代文明論2
文理共通科目
Ⅱ 現代教養科目
体育科目
Ⅲ 英語コミュニケーション科目
Ⅵ
専門科目
英語コミュニケーション科目
必修科目
選択科目
Ⅴ 自己形成科目
合 計
修得すべき単位数
2
2
6
2
8
12
50
42
124
卒業するためには124単位が必要です。
科目名
基礎材料工学
リメディアル
科目
数学
科目
単位数
構成授業科目
現代文明論1
Ⅰ 現代文明論
専門科目一覧 (全コース共通)
科目名
科目区分
単位数
金属組織学
選択
物理化学
選択
材料物理学
選択
材料化学
選択
材料分析法
選択
材料物性工学
選択
材料科学計算
選択
スーパーマテリアルズ
選択
英語アカデミック・プレゼンテーション
選択
高温加工学
選択
ナノテクノロジー
選択
材料精製工学
選択
材料プロセス工学
選択
接合科学
選択
マイクロ接合工学
選択
材料力学
選択
製図入門
選択
材料科学特別講義1
選択
材料科学特別講義2
選択
基礎情報処理
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科学と倫理
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特許戦略
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工業科教育法1
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工業科教育法2
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職業指導
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材料科学科では、学生一人ひとりの目標に対応できるさまざまな科目を開講しています。
また、セメスター制を利用し、上表のルールに従って、自分のペースに合わせた学修計
画を自分自身で組み立てることができます。
■航空宇宙・構造材料コース
H-ⅡAロケット・エンジン
航空機
自動車
専門科目一覧 (コース履修推奨科目)
貴金属・宝石材料学
構造材料学
超伝導工学
低温工学
相変態論
材料システム工学
環境マテリアル工学
サーフェスサイエンス
航空宇宙材料学
機能材料学
複合材料学
軽金属材料学
高温材料科学
鉄鋼材料学
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超伝導・機能材料
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航空宇宙・構造材料
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生体材料
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宝飾・貴金属材料
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材料技術者
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環境材料
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電子顕微鏡
新素材開発
ナノテクノロジー
材 料 科 学 科
無機材料工学
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コース名
材料技術者コース■
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セラミックス工学
人工骨
人工関節
毛髪状構造繊維
有機・高分子材料工学
金属学
生体材料コース■
電気電子・半導体材料学
科目名と必修(必)選択(選)の区別と単位数
■宝飾・貴金属材料コース
ダイヤモンド
ルビー・サファイヤ
金・レアメタル
■環境材料コース
ハイブリッドカー
太陽電池
リサイクル
D e p a r t m e n t o f M a t e r i a l s S c i e n c e 13
ER
大学キャリア支援センターと連 携を取りながら、学 科 卒 業 研 究 指 導 教 員 全 員が 、
学生一人ひとりの適性に合 わ せ た 熱 心な就 職 指 導を行って います 。そ の た め 、
学生は自分自身の将来の目標を達 成 すべく、さまざまな企 業 、公 務 員などに
就 職
就職率100%
材料科学科には学科創設から50年の歴史があります。
卒業生は、個々の個性を活かし、さまざまなフィールドで活躍しています。
また、大学院(金属材料工学専攻)進学率が高いのも学科の特徴の一つです。
そんな学科の魅力を卒業生に聞いてみました。
就職しています。また、大学院 にも多 数 進 学して います 。
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2007年度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・学 部
アルバックマテリアル、アルプス技研※、SMK※、オリエンタルエンヂニアリング、オーハシテクニカ※、池内精
工、カルソニックカンセイ※、KOA※、金属技研、キヤノンシステムアンドサポート、TOKAI※、シナノ精機、
新神戸電機※、シーメンス旭メディテック、芝浦メカトロニクス※、東芝ホームテクノ、東京ラヂエーター製造※、
特殊金属エクセル、THK新潟※、日清食品※、ニチアス※、日本シイエムケイ※、日立ハイシステム21、東日本
キャタピラー三菱建機販売、富士通エフサス、富士セラミックス、HOYA※、三菱製鋼※、ミネベア※、大学院
進学 など
ER
卒 業 生 か ら の メッ セ ー ジ
卒 業 後 の 進 路 ・ 取 得 で き る 資 格
皆倉 一馬さん
2008年3月卒業〈松下純一研究室〉
2008年度卒業生の進路
日清食品(株)勤務
(神奈川県立大原高校出身)
管理系サービス業 2.1%
不動産・賃貸業 2.1%
運輸業・郵便業 2.1%
情報通信業 8.5%
2008年度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ミヤチテクノス※、三光ライト工業、IHI※、林精鋼、東京特殊電線※、臼井国際産業、スチールセンター、サクラ
テック、日立建機※、三菱電線工業※、田中貴金属工業、日本軽金属※、ビヨンズ、長尾商事、コロン、日本発条
※、アクトワンヤマイチ、島津製作所※、スズキ※、エコ・プラン、秀和ビルメンテナンス、オービックビジネスコン
サルタント※、東プレ※、THK※、東日本旅客鉄道※、ミサワホームセラミック、小林工業、フリヂストン※、巴商
会、ジャムコ、三菱電機※、マブチモーター※、ANAコミュニケーションズ、山本製作所、ヨドバシカメラ、エヌ・テ
ィ・ティ エムイー、菱熱工業、メタルワン、アイケイコーポレーション、デル※、エンケイ、平塚金属工業、大和ハウ
ス工業※、大学院進学 など
建設業 8.5%
卸売・小売業
製造業
61.8%
14.9%
2009年度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
FRM、小田急電鉄※、京浜コーポレーション、市原市農業協同組合、横浜農業協同組合、芝浦メカトロニクス※、
誠和エンジニアリング、東海旅客鉄道※、トーヨーカネツ、日本ベルパーツ、パーカー S・N工業、東日本旅客鉄道
※、日野自動車※、ホームテック、ヤマト化工、ユウシン、ヨコソー※、大学院進学 など
※株式上場・株式公開企業
就職率96%
【高等学校教諭一種免許状(工業)】
本学科を卒業した者で、卒業までに必要な所定の科目(工業の関係科目・職業指導など)を修得すれ
ば、高等学校教諭一種免許状(工業)の教員免許状が取得できます。
【甲種危険物取扱者】
DATA
【その他】
■教員試験講座、公務員講座を設けています。
■司書課程では、司書・司書教諭の資格を取得するために必要な基礎知識と技術を学修します。
就 職 率
(2009年度)
96%
100%
(学部)
(大学院)
■大学院進学・海外留学など
2009年度 18名 2008年度 28名 2007年度 30名
中学生の時から、宇宙やロケットが大好きで、将来は技術者になりたいと思っていました。特
に1997年地球へ接近したヘールボップ彗星、1997年7月4日に火星に着陸したマーズ・パス
ファインダーは、私の宇宙への憧れを強くしました。マーズ・パスファインダーとは、NASA
(アメリカ航空宇宙局)が行った火星探査の事です。特別番組で、当時技術者達の問題だった
「どのように低コスト化して探査機を着陸させるか」を主体にしたもので、そこでは技術者たち
がチームで話し合い、さまざまな試験を繰り返している映像が流れていました。そして、この番
組を見てとても強い衝撃を受けました。
そこから私の夢は、技術者になってチームで何か大きなプロジェクトを成功させたいと思う
ようになり、番組で見た技術者たちのように「材料」を勉強したいと思いました。入学後は勉
強をしながら2つのサークル活動を行っていました。1
つ目は放課後から管弦楽団でビオラを弾き、2つ目は
天文サークルで夜から星を見に行っていました。この
ように、勉強とサークルの両方に力を入れ学部時代を
過ごしました。大学院進学後は日本を始め、フランス
の国際学会に参加し、良い刺激を受けました。今も中
学生の時に抱いた夢に向かって挑戦する日々を送って
います。
ト ピ ッ ク ス
材料科学科在学生が感じるキャンパスライフとは・・・・?
1968年3月卒業
元・東京都教職員研修センター教授
現・東海大学 入試センター付
(静岡県立島田商業高校出身)
大学キャンパスでの滞在時間が非常に長い大学生にとって、キャンパス内のあらゆる施設や大学教職員の対応は、キャンパスライフを豊かにす
る大切な要素です。大学生にとって、キャンパスで過ごす時間は生活の一部であり、それを有意義に活用し豊かなキャンパスライフを送ることは、
希望あふれる将来につながります。
2010年版」によりますと、東海大学の総合学生満足度(2007年度調査)は全745校中6番目にランキ
ングされており、東海大学のキャンパスライフ満足度は比較的高いことが分かります。さらに、アンケート調査結果などから材料科学科在学生のキ
ャンパスライフへの満足度を調査したところ、多くの在学生(卒業生を含む)が、特に、
「友人との交流によって多くの事が身につき」、
「授業に関す
る情報提供が役に立ち」、
「教職員の支援が役に立つ」学科と感じております。
この様に「材料科学科」は、全国的に学生満足度が高い「東海大学」の中でも比較的キャンパスライフ満足度が高い学科と言えるでしょう。
14
材 料 科 学 科
神田 昌枝さん
2006年3月卒業〈西義武研究室〉
2008年3月工学研究科(修士課程)修了
フランス・INSA de Lyon Dr.コース留学中
(千葉県立千葉北高校出身)
日本金属学会誌2006年
11&12月号の表紙に掲
載 論 文 の 研 究 写 真が連
続掲載されました。
基本的思考とチャレンジ精神を学んだ場!
内田 睦夫さん
Pick Up
さて、週刊朝日発行の「大学ランキング
中学、高校と部活で陸上競技の長距離を続けてきて、箱根駅伝を走りたいという思い
と、宇宙や航空機に興味があることから東海大学工学部材料科学科を選びました。大学
の部活動と理系学科の勉強との両立は大変でしたが、3年次、4年次生の時には、
「箱根
駅伝」の10人のメンバーに選ばれ、山下りの6区を2年連続で走ることができました。
授業では今まで聞いたことのない新しい分野のことばかりで新鮮で、ステンレスなど
身近な材料でもいろいろな技術が詰まっていて、とてもおもしろいものでした。両立で
きたのは、分からない部分があるときなどには質問の機会を与えられる、実験などを交
えた分かりやすい授業のおかげだと思います。
材料科学科は世界最高水準の日本の材料技術のことや、宇宙空間などの極限環境で
利用する材料のことなど最先端技術が学べる学科です。卒業研究では学んだ知識やア
スリートとしての経験を活かして、アスリートのための材料開発に取り組み、自分で走る
ためのレーシングシューズのソール部分におけるスポーツマテリアルに関する研究を行
いました。学生の発想や個性を大切にして新たな材料研究を展開する、そんな環境を与
えてくれることがこの学科の魅力の一つだと思います。
宇宙へ――夢の第一歩はここからです。
就職率97.9%
本学科を卒業することにより受験資格を得ることができます。
2008年1月3日・箱根駅伝第6区を
激走しました。
良質な勉学環境だからこそ、駅伝を走りぬけました。
日本初の民間人校長として都
立高島高校に赴任。さまざま
な改革に取り組む。また、大
学・社会人を通して野球選手
としても名を馳せ日本代表も
経 験。アスリート・技 術 者・教
育者として常に第一線で活躍。
野球一筋に熱中した私に“文武両道”の真意を教えてくれ、
“ものづくり”への「能力
引き出し」と「魅力」を知る場でした。卒業後(株)日立製作所へ入社、創業製品のモー
ター工場に配属され、原料部門である製缶・鋳鋼製造技術者として幾多の新製造技術を
確立する中、この学科で学んだ知識とチャレンジ精神を惜しげもなく発揮し、モーター製
造の基幹技術開発に貢献できました。以後1,200人体制のモーター工場トップリーダー
として経営する中、常にこの学科で培ったチャレンジ精神を念頭に前向きな自分であっ
たことに改めて喜びを感じています。
“ものづくり”とは実に素晴らしい! 度重なるプロ
野球勧誘をも断る位、自己実現が極めて充実したものです。近年グローバル化が進み、
材料分野の国際調達等、一時的に促進され、特に材料関連業種の空洞化と言われてき
ましたが、企業内では材料購入高騰の煽りを受け、大きな問題となっています。いわゆ
る材料技術者不在による売り手市場傾向が強まる中、材料技術者の価値は高くなってい
るのが実情です。都立高校校長在任中も社会的構造から見た生徒進路指導に努め、ニ
ーズの高い材料関係への進路選択を自信をもって勧めてきました。企業人として32年
歩んできた私からアドバイスするならば、日本の国民性から見ても応用性豊かな優位性
を発揮可能な、やり甲斐ある材料科学科への進路をぜひ勧めたいと思います。
D e p a r t m e n t o f M a t e r i a l s S c i e n c e 15