日産自動車

試乗記録 (日産編)
- 目 次 -
セドリック・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ブルーバード・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ブルーバードシルフィ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アベニール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
プリメーラ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
パルサー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キューブ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ノート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マーチ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
セレナ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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Cedric
(セドリック)
Y33型セドリックは先代のキープコンセプトで発売さ
れたが、全体的な質感は上がったように思われる。グロリア
同様、ブロアム系とグランツーリスモ系に分かれているが、
やはりセドリックは高級感漂うブロアム系が似合うという
意見は僕だけだろうか・・・
BLUEBIRD
(ブルーバード)
U14 型ブルーバードは、U1*系としては最後のブルーバード
になる。
不評だった先代の丸みを帯びた尻下がりのデザインは
払拭された。角ばったデザインになった。910 型からあった 4
ドアハードトップは廃止され、セダンボディ 1 種となってい
る。短距離ではあるが、1.8XEを運転する機会があったの
だが、その印象は「大きなパルサー」
。運転しやすく、走行時
も静かなのだが、
運転した感じがどうしても祖父のパルサーに
似ている。
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BLUEBIRD
SILPHY
(ブルーバード シルフィ)
2000 年、ブルーバードにサブネームが与えられた。その名
は「シルフィ」
。ブルーバードとパルサーが統合する形で登
場した。ボディサイズとしてはブルーバードというよりはパ
ルサーだ。しかしながら、両車にあったスポーツグレードは
なく、一般的な乗用車になってしまった。外観は豪華なパル
サーといったらいいのだろうか。室内は木目調パネルを採用
しており、まさに高級車だ。私は U14 型ブルーバードしか運
転したことはないのだが、親が 910 型、U12 型に乗っていた
ため、室内の感じはわかる。それらから見ても、このクラス
の車自体が大きくなったため、広さでは変わりない。そして
1.8 リッターのこのクルマ、賛否両論はあるだろうが、個人
的にはかなり評価の高い車といえよう。
Avenir
(アベニール)
ブルーバードおよびスカイラインのワゴンモデルを統合
する形で登場したのがこのアベニールだ。発売当初は今のよ
うなワゴンブームはなく、クルマ自体も派手さもなく、商用
車を意識した普通のワゴンだった。ところが、レガシィワゴ
ンの爆発的なヒットにより、1995 年、MCにより、5ナンバ
ーモデルはリア部分を大きく修正して、明らかにレガシィを
意識したクルマになった。室内の質感は、むしろレガシィよ
りも上級に感じる。個人的な感覚だが同クラスのプリメーラ
からの部品を流用している気がするの私だけだろうか。ラゲ
ージスペースも商用車ベースのため広く、レガシィにはない
ガラスハッチも使い勝手がいい。走りに関してはは、シルビ
ア同型のSR20DETとはいえ、味付けが違い、派手さが
なく地味に感じる。
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PRIMERA
(プリメーラ)
日産がヨーロッパ向けに作り出したミディアムセダン。
日本
国内では実質上、オースターの後継車にあたるが、ブルーバー
ドの地位をも揺るがすヒット作となった。
ヨーロッパを意識し
たデザインがブルーバードと違い良い。足回りが硬く、コーナ
リングも安定している。私が運転したのは 1800 のCiクルー
ズというグレードだ。リアスポイラーはもちろん、フロントア
ンダースポイラーまで付いている。
また、
アルミも標準装備だ。
外といえば意外だったが、1800 なので完全にパワー不足に陥
るかと思ったが、
パワー不足ではあるが思ったほどではなかっ
た。
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PULSAR
(パルサー)
この最終型パルサー、基本的には同クラスの「サニー」と同一だ
が、室内やエンジンのバリエーションに差をつけている。サニー
よりも上級であることを訴えるためか、1.3リッターの設定は
ない。またシート地も単調な色彩のサニーに対し、模様もついて
いる。今回、運転したのは最終型パルサーセダン 1.5CJ-1 リ
ミテッド。同時期のスプリンターと比較してしまうが、乗り心地
は若干硬く感じる。また、シートにホールド性がなく、コーナー
リング時の身体の安定感がない。また、1.5リッターのGA1
5DE型エンジンは通常走行では不満はないのだが、高速走行や
山越えなどはパワー不足に感じる。その他には不満はないのだ
が、やはり、トヨタ車からみると、質感が低いのは明らかだ。リ
アのデザインは個人的な意見ではあるがどうも好きになれない。
プリメーラにもいえることだが、欧州仕様をもつクルマはすべて
こんな感じに仕上がってしまうんだろうか・・・。
CUBE
(キューブ)
マーチベースのクルマは今まで数車種あったが、Be-1 やパ
オ、フィガロは限定車であった。しかしこのキューブは、そ
ういったクルマではなく、ごく一般的なクルマだ。今となっ
てはbBやモビリオスパイクなどの登場で、あまり目立たな
いが、当時はかなり個性的なデザインだった。ただマーチが
5 人乗りにもかかわらず、このキューブは 4 人乗りだ。狭い
のはコンパクトワゴンだから仕方なのだが、せめて 5 人乗り
出来るように設計して欲しかった。搭載されるエンジンは、
マーチにも当然搭載されている、1.3 リッターの CGA3DE エン
ジンが設定されている。はっきり言って非力だ。加速も悪け
れば、流しているときも轟音がなり続けている感じだ。また、
後方の視認性も悪い。原因となっているガラスハッチ機能は
便利に感じるようだが、実際使うことはない。
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NOTE
(ノート)
2012年、ノートは2代目にモデルチェンジした。この
モデルより、先にモデルチェンジしたマーチ同様、3気筒エ
ンジンと搭載するようになった。1200ccのこのエンジンは
加速もよく、キビキビ走ってくれる。ただ、3気筒エンジン
だから、加速時に聞こえるエンジン音は・・・気になるとこ
ろだろう。また、どの車にも言えることだが、アイドリング
ストップ装置の作動タイミングを何とかしてほしいものだ。
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MARCH
(マーチ)
2代目あたるこのマーチは大ヒット作となったモデルにな
る。マーチはモデルサイクルが他の車種に比べて長く,この
2代目も1992年に登場して3代目が登場するまで,10
年間も生産し続けていた。それでいて古さを感じないのは凄
いといっていい。マーチは1000と1300の2種のエン
ジンを設定している。一言でいえることは「1000 は非力」と
いうことだ。ハンドリングは良いが、車線変更したときに一
気に加速しようとしたときに、後続のクルマに追いつかれて
しまう。また、ちょっとした上り坂でもM/T車なら、5速
から4速に戻さなければいけない。また、CVT車はそこで
アクセルを踏み込まないと、上っていかない。結論としては、
このクルマは 1300 でないと走りは楽しめない。室内は前期
型は「iz-f」が売れ筋だったが、はっきり言って安っぽい。
ドアトリムをドア全体ではない。ウィンドウの上のほうは鉄
板が出ている。そしてシートもとりあえずあるものをつけた
ような感じで、質感はK10型とは変わらない。装備は何も
付いていない。しかもタイヤは前期型では今じゃ珍しい12
インチだから、どう足掻いても走りは貧弱。後期型になると
「コレット」が主流になるがこちらは一気に装備やシートが
良くなる。ヴィッツの登場により、日産も焦ったのだろう。
フル装備になり、シートの質感も上がった。タイヤも13イ
ンチになった。ただ、エンジンそのものの基本は変わってい
ないため、非力なことには変わりない。
マーチが 4 代目になった。今回のモデルチェンジは自動車生
産における大きな転換となるものに感じた。従来、主力モデ
ルは国内生産なのが原則だったのだが、最近の円高などで海
外生産に転じた。見た目はキープコンセプトだが、エンジン
は 4 気筒エンジンから日産初の 1.2 リッター、3 気筒エンジ
ンに切り替わった。実際運転した時は、3気筒エンジン独特
の煩さはなかったのだが、他車に比べて、運転席が狭く、ま
た内装は以前よりも安っぽくなった感じがする。
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SERENA
(セレナ)
日産の看板モデル、セレナは 2005 年に 3 代目に突入した。
このモデルは2リッターのミニバンもモデルでノアやヴォ
クシー、ステップワゴンなどの競合車種を抑えてイチバン売
れたモデルになった。競合車種と比べて、よくわからないが
売れた。おそらく、無難に作り上げたクルマだから売れたの
であろう。どのクルマも運転したのであるが、サスペンショ
ンが弱い気がした。コーナーリングでの安定性が良くない。
個人的にヴォクシーを運転する機会が多いのだが、こちらの
安定性は良かった。
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