平成24年度 事 業 報 告 - 砂防・地すべり技術センター

平成24年度 事 業 報 告
自 平成24年4月 1 日
至 平成25年3月31日
Ⅰ. 一般事項
平成24年度に開催した理事会、評議員会等は次のとおりである。
1.理事会、評議員会の開催
(1)理事会
次のとおり開催し、付議事項について審議された。
第1回理事会(平成24年5月21日)
付議事項①平成23年度事業報告の承認を求める件
②平成23年度収支決算の承認を求める件
③一般財団法人砂防・地すべり技術センターの基本財産を定める件
④平成24年度定時評議員会の開催日時、場所及び目的事項の決定
報告事項 職務執行状況に関する報告
第2回理事会(平成25年3月13日)
付議事項①平成25年度事業計画案の承認を求める件
②平成25年度収支予算案の承認を求める件
報告事項等①職務執行状況に関する報告
②役員候補審査委員会設置・運営規程の制定について
(2)評議員会
次のとおり開催し、付議事項について審議された。
定時評議員会(平成24年6月11日)
付議事項①議長の選定
②平成23年度財務諸表の承認を求める件
③評議員及び役員の報酬に関する規程を制定する件
報告事項 平成23年度事業の報告
2.監査
平成24年5月16日、平成23年度収支決算及び業務に関して監事監査が行わ
れた。
3.組織並びに役員及び職員
(1)事務局等組織(平成25年3月31日現在)
総 務 課
総 務 部
契 約 課
経 理 課
事 務 局
企 画 部
理
事
専務理事
国 際
課
部
技 術
課
斜面保全部
技 術
課
総合防災部
技 術
課
砂 防
長
企画情報課
砂防システム研究室
研究顧問
技 術 部
技術開発研究室
砂防技術研究所
砂防プロジェクトチーム
斜面保全プロジェクトチーム
総合防災プロジェクトチーム
(2)平成24年度末における役員及び職員数(平成25年3月31日現在)
区
分
人
数
役員(常勤)
総務部
企画部
砂防部
斜面保全部
総合防災部
砂防技術研究所
2
10
6
16( 8)
10( 4)
13( 7)
4( 1)
計
61(20)
(注)(
備
理事長、専務理事
(非常勤2)
(非常勤1)
)内書は、民間会社からの出向職員数を示す。
考
Ⅱ. 事業概要
平成24年度に実施した主要な事項とそれらに関する調査・研究は次のとおり
である。
1.公益目的支出計画事業
1.1 調査・研究及び技術開発事業
1.1.1 土砂移動実態の把握とその解明
「大規模土砂災害および二次災害の発生予測と対策施設の効果に関する研究」
本研究は、平成20年5月12日に発生した汶川大地震(四川大地震)後の豪雨に
よる大規模土砂災害、平成23年9月1日~4日の台風12号による紀伊半島における
大規模土砂災害、ならびに平成24年7月11日~14日の九州北部豪雨による阿蘇地
域における土砂災害の実態を把握するとともに、大規模崩壊(深層崩壊)に伴
う二次災害の発生状況および災害発生前と後の調査分析を行うことにより、大
規模土砂災害および二次災害の発生予測手法と効果的な対応方法を提示し、既
往の対策施設の効果を明らかにしたものである。
1.1.2 土砂移動現象の分析と表現手法について
(1)大規模崩壊検知に関する研究
本研究は、地震計(速度計)の波形データを活用して大規模な土砂移動(深
層崩壊など)を検知するための手法を研究した。主な研究内容は、大規模な土
砂移動の発生位置・発生規模の推定方法などの基礎的研究を行った。
(2)地すべり土塊の移動距離に関する研究
本研究は、いわゆる通常の地すべりとは異なる“長距離”移動した、または
移動する恐れのある地すべりの特徴を整理し、それらの土塊到達距離を定量的
に評価、予測する手法の確立を目的として実施した。本年度は、地盤のクーロ
ン摩擦と間隙水圧を考慮した解析手法である「クーロン混合モデル」を採用し、
地すべり土塊移動前後の地形形状が把握できる複数地区を対象に、その適用性
について分析した。
(3)山地河川における自然河道調節機能に関する研究
本研究は,砂防基本計画における河道調節量(率)を設定するための基礎資
料を得ることを目的に実施した。本年度は、安倍川流域を対象として実際の山
地河川における自然河道調節機能を評価した。また、台湾國立成功大學防災研
究所(代表:謝 正倫先生)及び共同研究者である日本工営(株)とともに「急
流河川・渓流における河道調節機能に関する比較研究に関するワークショップ」
を開催し、意見交換を行った。
(4)SAR 画像解析による地すべり変動域の把握に関する研究
本研究では、宇宙航空研究開発機構が運用していた、フェーズドアレイ方式 L
バンド合成開口レーダー(PALSAR)により得られた画像データを用いて、SAR
インターフェロメトリ(InSAR) 解析を実施し、地すべりの変動域の把握に関
する適用性の検討を実施した。検討では、沖縄本島の地すべりを対象とし、地
すべり地形分布図や他の調査で明らかになっている地すべりの変動状況との対
照を行うことにより、観測精度及び限界について検討を行った。
(5)大規模土砂移動現象の流動機構に関する研究
本研究は、当センターが開発・所有する一次元河床変動計算プログラムの改
良を目的に実施した。改良に際しては、河床面せん断応力式には土石流領域か
ら掃流砂領域(マニング則)へ連続的に遷移する式を、平衡濃度式においては
現象間の遷移領域の不連続性を解消する手法を導入した。また、従来の手法で
は浮遊砂を考慮していないため、浮遊砂を考慮した簡易的な計算手法を既往理
論に基づいて構築し、浮遊砂を考慮することの影響の程度を感度分析により検
討した。
(6)土塊の移動に関するシミュレーション手法の開発に関する研究
本研究は、当センターが開発・所有する二次元河床変動計算プログラム
(New-SASS)の土石流モデルの改良を目的に実施した。改良に際しては、河床
面せん断応力式には土石流領域から掃流砂領域(マニング則)へ連続的に遷移
する式を導入した。また、New-SASS の 土石流モデルは一様粒径モデルである
ため、混合粒径化し、沈降速度/摩擦速度がある閾値以下となった細粒成分が間
隙流体として振る舞うモデルを導入した土石流モデルのプロトタイプを開発し
た。
(7)火山砂防計画に関する研究
本研究は、平成4年に策定された「火山災害予想区域図策定指針(案)」の改
定版として平成25年3月に策定された「火山噴火に起因した土砂災害予想区域図
作成の手引き(案)」の基礎資料を検討したものである。近年の我が国や海外に
おける主な火山災害を収集整理するとともに、新たな知見を整理した。なお、
検討に際しては国土交通省砂防計画課、(独)土木研究所担当官と協議しながら
実施した。
(8)噴火後の土石流発生メカニズムに関する研究
本研究は、火山噴火発生時、流域が火山灰に覆われることで浸透が阻害されて土石
流が発生しやすくなる現象に対し、降灰による土石流への影響を定量的に把握し、効
率的な火山砂防対策に必要な基礎資料を作成することを目的として行った。本年度は、
既往の浸透能試験の調査をレビューして簡易な冠水型の浸透能試験方法を提案し、い
くつかの火山地域において試験を実施し新手法の精度を検証するとともに、複数の火
山地域において噴火前の浸透能を計測した。
(9)ALOS を用いた砂防事業への適用に関する研究
本研究は、JAXA が 開発・運用した衛星画像データの砂防・地すべり対策事
業における活用性を評価することを目的とする。本年度は、火山活動に伴う大
規模な土砂移動が発生した場合の観測精度を確認する目的で、2010年に発生し
たメラピ山の火山活動を対照として、パンクロマチック立体視センサ(PRISM)、
可視近赤外放射計(AVNIR-2)、フェーズドアレイ方式 L バンド合成開口レーダ
ー ( PALSAR) といった各センサによる画像データと、現地観測等で得られた
現地の土砂移動現象の対照を行った。
1.1.3 砂防構造物に求められる機能と構造について(高度な砂防施設の開発)
(1)鋼製砂防構造物に関する研究
鋼製透過型砂防堰堤の土石流捕捉機能は、土石流のフロント部を形成する巨
礫に対して、要求性能に応じた部材間隔を設定することで達成されるが、透過
型砂防堰堤を連続配置した場合、上流に位置する堰堤は基準とおり部材配置す
れば良いが、下流側の堰堤は上流堰堤の捕捉性能に影響を受けるため、部材配
置の方法が確立されていない。本研究は、連続配置された透過型砂防堰堤の下
流側堰堤の部材配置を設定するために、上流堰堤で見逃した礫の分布特性を水
理模型実験により検証した。
(2)砂防ソイルセメントの材料特性に関する研究
本研究は、製鉄過程で生成される製鋼スラグを現地発生土砂(有機質土)に
添加することで材料特性を改良し、砂防ソイルセメントとして活用可能かどう
かを検証することを目的に実施した。製鋼スラグはカルシウム成分を多く含み、
有機質土を中和する特性を考慮し、粒度調整として従来から使われているクラ
ッシャーランと製鋼スラグの改良特性を比較することによって検討した。
1.1.4 災害等の事象の収集と解析について
「土石流堆積厚等に関する調査」
本研究は、土石流の堆積厚さ等の詳細な現地調査を行うとともに、調査結果
を数値解析と比較検討することを目的として実施した。調査対象は、平成24年7
月九州北部豪雨によって土石流災害が発生した大分県由布市(岳本川)、熊本県
阿蘇市(野中川 3、土井川、坂梨地区)、熊本県南阿蘇村(新所川 3)とした。
特に岳本川については、施設効果を検証するため、既往の砂防施設が無かった
場合について、二次元氾濫シミュレーションによる氾濫範囲の違いを把握した。
1.1.5 砂防事業の社会的効果について
「一般住民の砂防施設への安全度評価に関する研究」
本研究は、三宅島2000年噴火における土砂災害などの近年の激甚な土砂災害
地域において、災害復興を目的として整備した砂防施設に対して安全・安心面
の観点から、地域住民がどの様に評価しているかを把握するために実施した。
本年度は、三宅島における氾濫被害が及ぶ可能性があるとされる地域の周辺
住民を対象に、ヒアリングを中心としたアンケート調査を実施し、砂防設備に
対する認識と砂防事業への評価に関連する要素について分析した。また、雲仙
普賢岳における同種調査の結果と対比させ、三宅島の特色について分析を行っ
た。
1.2 国際技術協力事業
1.2.1 海外での災害調査や砂防技術指導の実施
各国で開催された以下の調査・会議等に職員を派遣した。
①平成 24 年 4 月 21 日~ 29 日(フランス・グルノーブル)・・比留間雅紀
インタープリベント 2012(発表)、砂防行政官会議
②平成 24 年 9 月 23 日~ 29 日(インドネシア・アンボン島)・・比留間雅紀
マルク州アンボンの天然ダム対策検討調査(JICA 短期専門家;調査観測計
画)
③平成 24 年 10 月 1 日~ 6 日(ニュージーランド)・・・・・・安養寺信夫
ニュージーランド火山視察
④平成 24 年 10 月 11 日~ 13 日(韓国・ソウル市)・・・・・・池田 暁彦
韓国ソウル市牛眠山土石流フォーラム(合同調査・発表)
⑤平成 24 年 10 月 14 日~ 20 日(台湾)・・・・・・・・・・・向井 啓司
2012 台日砂防共同研究会(会議出席)
⑥平成 24 年 11 月 19 日~ 22 日(フィリピン・マニラ市)・・・・嶋
JICA「フィリピン国
丈示
水分野に関する最新技術セミナー」講師
⑦平成 25 年 2 月 23 日~ 27 日(インドネシア・ジャカルタ市)・・近藤 浩一
日本-インドネシア砂防ワークショップ(会議出席)
1.2.2 海外からの研修生の受入れや国が進める砂防関係研修事業への支援
(1)研修講師派遣
JICA 火山学・総合土砂災害対策集団研修の講師を、下記の通り派遣した。
平成24年7月13日「土石流のメカニズム」
鈴木
拓郎
8月13日「砂防施設設計」
嶋
8月15日「各国への砂防技術の適用」
比留間雅紀
8月16日「砂防計画の立て方」
嶋
(2)国際技術協力関係受託業務
丈示
大尚
・火山学・総合土砂災害対策集団研修
JICA からの受託業務として、平成24年5月30日~11月23日にかけて行われた
標記研修の準備・運営作業を行った。
1.2.3 国際砂防協会等の技術協力事業への支援
(一社)国際砂防協会に年度を通じて職員2名を派遣(兼務)したほか、他の
砂防関係法人とともに運営に協賛した。また、国際砂防ネットワークの事務局
として、ホームページの運営及び更新作業を行った。
1.3 技術普及・広報事業
1.3.1 技術普及事業
(1)砂防学会等での成果発表
調査・研究及び技術開発の成果を、砂防学会、地すべり学会等において、以
下の通り発表した。
・平成24年5月23日~25日(高知市) 平成24年度砂防学会研究発表会
道畑亮一発表の「堆積速度係数が河床変動計算に及ぼす影響~平成7年姫
川災害の事例を用いた検討~」をはじめとして18題の研究発表を行った。
・平成24年8月28日~31日(札幌市) 第51回日本地すべり学会研究発表会
向井啓司発表の「長期データ分析から見た地すべり防止施設の効果の評
価~亀の瀬地すべりにおける事例~」をはじめとして8題の研究発表を行
った。
・砂防学会誌に、「降雨流出・土砂流出に影響する火山噴出物の特性―2011年
新燃岳噴火の事例―」と題して厚井高志らが発表した。
・地すべり学会誌に、「積雪地域の地すべり地における長期的な地下水位の変
動予測」と題して相楽渉が発表した。
(2)平成24年度砂防・地すべり技術センター講演会・報告会の開催
・平成24年 6月19日(都内)外部講演者3名による講演会の開催
・平成24年11月13日(都内)平成24年度砂防地すべり技術研究成果報告会の
開催
平成23年度研究開発助成対象者7名の成果発表を行った。
(3)砂防等の技術者のための研修への講師派遣
砂防等の技術者のための研修会等に対して、以下の役職員を派遣した。
①国土交通省等の主催する講演会等に、近藤浩一等4名を講師として7回派遣
した。
②(一社)日本地震工学会をはじめとする関係団体等の主催する講演会等に、
安養寺信夫等8名を講師として11回派遣した。
③京都大学大学院等に大学講師として、比留間雅紀等2名を2回派遣した。
1.3.2 広報事業等
(1)砂防に関する最新の情報やトピックス等を紹介する機関誌「SABO」の発行
・機関誌「SABO」No.110~113号を発行し、関係機関等に配付した。
(2)土砂災害の概要やその特徴などをまとめた年報 小冊子「土砂災害の実態」
の発行
・「平成23年土砂災害の実態」を発行し、関係機関等に配付した。
(3)砂防等に関する資料の収集及び提供
・関係機関とともに、砂防図書館の運営に当たった。
(4)砂防関係団体が主催する行事等への協力・支援
・平成24年度土砂災害防止月間(24年6月)
・平成24年度砂防ボランティア基金(24年6月)
・平成24年度土砂災害防止推進の集い・全国大会(24年6月)
・平成24年度砂防ボランティア全国のつどい(24年6月)
・第36回水の週間(24年8月)
・平成24年度日本地すべり学会第51回研究発表会(24年8月)
・平成24年度キャンプ砂防(24年8月)
・第44回砂防学会シンポジウム(24年10月)
・2012年火山砂防フォーラム(24年10月)
・斜面防災対策技術フォーラム’12(24年10月)
・地震地すべりに関する国際シンポジウム(24年11月)
・姫川水系砂防土砂災害の教訓・継承シンポジウム(24年11月)
・平成24年度雪崩防災週間(24年12月)
・第17回震災対策技術展(25年2月)
1.4 研究開発助成事業
平成24年度研究開発助成の公募、審査および助成金の交付
以下に示す6件について研究開発助成を実施した。
・山地流域における森林の土砂災害防止機能を考慮した土砂災害リスク評価
手法の開発
執印 康裕氏
宇都宮大学
・コミュニティ早期警報用機器の開発
山田
孝氏
三重大学
・大規模土石流の評価手法の構築に向けた土石流の流下と地形条件・材料特
性の相互作用に関する検討
堀田 紀文氏
筑波大学
・大規模崩壊後の流砂系総合的土砂管理手法に関する研究
藤田 正治氏
京都大学
・豪雨に伴う深層崩壊発生予測のための基岩内地下水位上昇の物理的確定手
法の開発
小杉賢一朗氏
京都大学
・土砂災害シナリオ(スクリプト)の解明-減災のための行動変容手法の開発
村越 真氏
静岡大学
2.調査・研究等受託事業
2.1 砂防事業
(1)砂防基本計画に関する受託業務
湯沢砂防事務所、黒部河川事務所、飯豊山系砂防事務所、松本砂防事務所
神通川水系砂防事務所、六甲砂防事務所の7件を実施した。
(2)総合的な土砂管理計画等に関する受託業務
新庄河川事務所の1件を実施した。
(3)土砂災害警戒避難情報のあり方や危機管理に関する受託業務
松本砂防事務所、鹿児島県の2件を実施した。
(4)砂防事業の評価に関する受託業務
富士川砂防事務所、四国山地砂防事務所、北海道旭川建設管理部の3件を
実施した。
(5)砂防事業と自然環境との調和に関する受託業務
防衛省北海道防衛局の1件を実施した。
(6)災害に関する調査・研究に関する受託業務
紀伊山地砂防事務所、熊本県、大分県の4件を実施した。
(7)大規模土砂移動検知に関する受託業務
利根水系砂防事務所、立山砂防事務所、天竜川上流河川事務所の3件を実
施した。
(8)砂防事業に関する特殊な調査・研究に関する受託業務
富士砂防事務所、富山県の2件を実施した。
2.2 斜面保全事業
(1)地すべり基本計画に関する受託業務
新庄河川事務所、利根川水系砂防事務所、湯沢砂防事務所、大和川河川事
務所の4件を実施した。
(2)地すべり機構に関する受託業務
新庄河川事務所、富士砂防事務所の2件を実施した。
(3)地すべり対策に関する受託業務
阿賀野川河川事務所、天竜川上流河川事務所、内閣府沖縄総合事務局北部
ダム事務所の3件を実施した。
(4)地すべりの警戒基準に関する受託業務
四国山地砂防事務所の1件を実施した。
2.3 総合防災事業
(1)火山砂防基本計画に関する受託業務
湯沢河川国道事務所(八幡平)、大隈河川国道事務所(桜島)、雲仙復興事
務所(雲仙)、旭川開発建設部(十勝岳)、北海道札幌建設管理部(樽前山)
の5件を実施した。
(2)火山噴火緊急減災対策に関する受託業務
日光砂防事務所(那須岳)、利根川水系砂防事務所(浅間山)、神通川水系
砂防事務所(焼岳)、宮崎河川国道事務所(霧島)、大隈河川国道事務所(桜
島)、北海道室蘭建設管理部(有珠山)、北海道旭川建設管理部(十勝岳)、北
海道釧路建設管理部(雌阿寒岳)、北海道函館建設管理部(駒ケ岳)、新潟県
(焼山)、大分県玖珠土木事務所(九重山)の11件を実施した。
(3)火山砂防事業の効果・評価に関する受託業務
雲仙復興事務所(雲仙)、室蘭開発建設部(樽前山)の2件を実施した。
(4)火山の調査基準に関する受託業務
九州地方整備局(霧島)の1件を実施した。
2.4
技術指導事業
砂防施設に関する技術指導、地すべり防止対策に関する技術指導を3件実施
した。
2.5
建設技術審査証明事業
平成24年度の建設技術審査証明事業は以下の5件について審議を行い、建
設技術審査証明書を発行した。
・流木捕捉ネット工法(ケーカンネット)
依頼者:シバタ工業(株)
・砂防堰堤補強アンカー工法
依頼者:(株)エスイー
・くさび型アンカー工法
依頼者:(株)日西テクノプラン
・SSL-CE型永久アンカー工法(周面摩擦先端圧縮型永久アンカー工法)
依頼者:国土防災技術(株)、日特建設(株)、ライト工業(株)、サンスイエ
ンジニアリング(株)
・VSL永久アンカー工法(SP 型)(コルゲートシースタイプ)
依頼者:ブイ・エス・エル・ジャパン(株)、日本基礎技術(株)、三信建
設工業(株)、東洋テクノ(株)、日特建設(株)、ライト工業(株)
成和リニューアルワークス(株)