2016 (平成28) 年度 第3回 光材料・応用技術研究会

2016 (平成28) 年度 第3回 光材料・応用技術研究会
日 時 :2016年11月11日(金)13:00~22:00
会 場 :光産業技術振興協会・オキサイド社 契約研修所(神奈川県・強羅)
テーマ :限界のない非晶質光学材料:スーパーガラスとセラミクス・レーザー材料
担当幹事:市川潤一郎(住友大阪セメント)古川保典(オキサイド) 谷内哲夫(東北大)
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プログラム
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※内容、時間が変更になる可能性があります
第1部:
講演会
(13時~17時半)
皆方
13:00-13:10代表幹事挨拶
誠
(静岡大学)
<光材料の絶対王者:スーパーガラスの世界>
13:10-13:55 最古の人工材料、ガラスの今昔~ステンドグラスから光ファイバ、次は?~
藤原 巧 (東北大学)
13:55-14:40 高強度化ガラスの発展とその応用
小野 円佳 (旭硝子)
14:40-15:25 ”宇宙・天文で培ったナノテク”
耐衝撃・高強度クリアガラスセラミックス「ナノセラム TM」
八木 俊剛 (オハラ)
*** 休憩 (15:25~15:40)
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<過酷な環境で本領発揮 >
15:40-16:25 高出力ファイバレーザー、衛星間光通信用ファイバアンプ(耐宇宙線)用のガラス開発
齋藤 和也(豊田工業大学)
OMAT
16:25-17:10 強烈な熱線紫外線をシャットアウト
高機能熱線遮蔽カーフィルム
菊田 良(住友大阪セメント)
<会員コーナー>
17:10-17:30 光学部品実装・パッケージング技術/サブミクロンを目指して
飯田 孝太郎 (ファインテック日本)
17:30-17:40
17:40~
お知らせ、食事・宿泊案内など
休憩・食事
第2部:ナイトセッション (20時~22時)
<世界をリードするセラミックス・レーザー材料>
・話題提供
多結晶透明セラミック技術―誕生から半世紀を経て
今だから話せる開発秘話・苦労話
池末 明生
・自由討論会
(ワールドラボ)
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[会場案内] 光産業技術振興協会・オキサイド社 契約研修所(リゾーピア箱根)
住所:〒250-0408 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320−1239
交通:中強羅駅から徒歩2分
https://reserve.resort.co.jp/hotels/smc/hako/access/index.html
事務局 : (財)光産業技術振興協会 TEL (03)5225-6431
FAX (03)5225-6435 [email protected]
幹事会よりご案内
いつも当研究会をご支援頂きまして、誠に有難うございます。
今回は、限界のない非晶質光学材料:①光学材料の雄スーパーガラスと
②世界をリードするセラミックス・レーザ材料 を採り上げました。
現在、自動運転の普及に向けて自動ブレーキ搭載車や自動運転車に適合した高精
度フロントガラスや、電波の往来を妨げないガラスの開発がなされています。1kgの
鉄球を1mの高さから落としても割れない高強度ガラスが、太陽電池のカバーや建設
機材に採用されるなど、ビルの窓ガラスなどを含めて広く生活インフラとして世界を
支えていますね。
我々の関心のある「絶対的光学材料-glass-」は、その「極限性能」を更新しつつあ
ります。また、日本初のセラミクス・レーザーは単結晶レーザーの世界を超越して新
たな限界性能を更新中です。講師の藤原先生は、光学ガラスの巨匠です。「その今昔
と今後の展望」をお話頂く予定です。各先端の話題は、活躍中の研究者の方々に伺い
ます。池末先生は先駆的開発者です。誕生から半世紀を経て「今だから話せる開発秘
話・苦労話など」をゆったりと伺い、「非晶質光学材料」の今後の展開を参加者全員
で議論したいと思います。
交通の不便なところですが「我々の提供できる最良の研修施設」での開催となりま
した。関係者の計らいで、研究会参加宿泊費用を安くしましたので、是非ともご参加
下さいますように、ご案内申し上げます。
講演メモ
1.最古の人工材料、ガラスの今昔
~ステンドグラスから光ファイバ、次は?~
藤原 巧 (東北大学)
人類最古の人工材料の一つであるガラスは、光学をはじめ、種々の分野においてなくてはならない
身近な材料の一つである。このランダム構造をもつ材料・技術のこれまでの発展の歴史や特徴を述
べ、注目すべき最新のトレンドや今後の方向について紹介する。
<メモ>
事務局 : (財)光産業技術振興協会 TEL (03)5225-6431
FAX (03)5225-6435 [email protected]
2.高強度化ガラスの発展とその応用
小野 円佳 (旭硝子)
ガラスは透明で、光沢があり、冷たさによる心地良さと、高級感がある。このため、ガラスは身に着ける
様々な機器のカバー材料として応用されている。この際ガラスが従来もつ壊れやすさは致命的な欠
点となるため、これを克服すべくガラスの高強度化に関する研究が日夜行われている。これらの研究
と応用について紹介する。
<メモ>
3. ”宇宙・天文で培ったナノテク” 耐衝撃・高強度クリアガラスセラミックス「ナノセラム TM」
八木 俊剛(オハラ)
ガラスセラミック=不透明のイメージが浮かぶ中、結晶化ガラス組成技術、結晶化処理技術の応用
により、透明度が高く、一般光学系にも使用可能なガラスセラミックス材料、「ナノセラムTM」を開発し
た。優れた機械的特性も持ち合わせたこの材料の特徴、応用について紹介する。
<メモ>
4.高出力ファイバレーザー、衛星間光通信用ファイバアンプ(耐宇宙線)用のガラス開発
齋藤 和也(豊田工業大学)
ファイバレーザーやファイバアンプの高出力化に伴い、ガラスの耐光性が求められている。また、衛
星間光通信など宇宙での利用を考えた場合、宇宙線による効率の劣化をいかに抑制するかが大き
な問題となっている。これらを解決するためのガラス構造の制御について紹介する。
<メモ>
事務局 : (財)光産業技術振興協会 TEL (03)5225-6431
FAX (03)5225-6435 [email protected]
5.強烈な熱線紫外線をシャットアウト 高機能熱線遮蔽カーフィルム
菊田 良(住友大阪セメント)
熱線遮蔽カーフィルムは、自動車内の温度低減(約10℃)に加え、強烈な太陽光線による肌の表
面温度上昇を抑制する効果を持つ。
特に面積の大きいフロントウインドウにおいては大きな効果が期待されるが、安全に運転するため
には透明である必要(法規制)があり、可視光域は透明でありながら熱線は遮蔽する特性が求めら
れる。この課題に対する研究成果について報告する。
<メモ>
6.光学部品実装・パッケージング技術/サブミクロンを目指して
飯田 孝太郎 (ファインテック日本)
近年の光学部品は独自技術を追求し、多種多様に進化しており、その技術発展には目覚ましいも
のがあります。 それに応じた実装技術、パッケージング技術にも更なる高度な技術が求められ、
高精度ダイボンディング装置で対応可能なテクニックをご紹介致します。
<メモ>
7.多結晶透明セラミック技術 誕生から半世紀を経て
池末 明生 (ワールドラボ)
1950年代に米国で高圧ナトリウム放電灯用透光性セラミックスが開発されたが、市場は限定的かつ
技術限界の理由により開発は停滞した。1995年に日本で単結晶に匹敵するレーザー用セラミックス
の報告以降、光学材料は単結晶からセラミックスの時代を迎えようとしている。しかし重要なことは誰
がイノベーションに最初の一歩を踏み出し、また自然科学の真実をいかにして追求するかである。
<メモ>
事務局 : (財)光産業技術振興協会 TEL (03)5225-6431
FAX (03)5225-6435 [email protected]