JAXA - 日本大学

(三菱航空機㈱提供)
㈱三菱航空機ご提供
はやぶさも含めた航空宇宙のトピックスと
今後の展望
日本大学特別講義
2010.12.8
JAXA 理事 研究開発本部長・航空プログラム統括リーダ
石川隆司
予算額(22年度)
:1800億円
職員数(常勤、21年度末):1490名
JAXA組織図
理事長
監事
理事会議
経営企画部
監事室
広報部
総務部
一般管理部門
財務部
国際部
セキュリティ統括室
SE推進室
産学官連携部
安全・ 信頼性
推進部
施設設備部
評価・ 監査室
宇宙輸送
ミッション本部
情報・計算工学
センター
宇宙教育推進室
宇宙利用
ミッション本部
契約部
筑波宇宙センター管理室
研究開発本部
宇宙科学
研究所
宇宙輸送システムの
研究開発、打上げ
衛星プロジェクト
システム技術
基盤的、先端的技術
研究開発
宇宙科学研究・
大学院教育
国際宇宙ステーショ
ンを通じた有人宇宙
環境利用システムの
研究開発
社会安全、地球環境
プログラム
宇宙プロジェクトの
技術開発支援
科学衛星プロジェクト
周波数管理室
情報化推進部
人事部
追跡ネットワーク運用、
大型衛星試験施設
運用
通信・測位プログラ
ム
航空プログラム
グループ
航空科学技術の
研究開発
事業共通部門
1
日本の宇宙開発の
最新のトピックス
(はやぶさを中心に)
2
小惑星探査機 はやぶさ
2010/6 地球に帰還
イトカワ
●目的
小惑星に着陸して、
そのかけらを地球に
持ち帰る技術を確立
するための、工学実
験探査機。近日点約
1.0AU、遠日点約1.4
AUの太陽同期軌道
重 量 510kg
3
4
5
イトカワに着陸したはやぶさ(想像図)
6
大気圏に突入したはやぶさとカプセル
[オーストラリア: ウーメラ実験場での写真]
7
8
前面ヒートシールド
•
•
•
•
•
秒速12kmで大気に突入するカプセ
ルはスペースシャトルの30倍という
厳しい「空力加熱」に晒される。この
空力加熱から機体を守るためのヒー
トシールド。
アブレータという熱防御をするための
炭素繊維強化プラスティックからでき
ている。
ヒートシールドの裏面(インスツルメ
ントモジュールに触れる内側部分)に
敷き詰められた白い綿状のものは断
熱材で、外からの熱が内部に到達す
るのを遅らせる効果がある。
前面ヒートシールドは、背面ヒート
シールドと一緒にパラシュートを開く
際に分離され、そのまま地上に落下
した。
過酷な空力加熱を経た後、さらに秒
速40m/sで地上に激突したはずであ
るが、思いの外、損傷もなく奇麗な状
態で発見された。
9
金聖探査周回衛星 あかつき
2010年5月21日
打ち上げ成功
●目的
自 転 の 60 倍 も の
速度の暴風の吹
き荒れる金星の
大気の不可解な
運動を調べ、或星
気象学に貢献して
いくこと
重 量 約500kg
10
「あかつき」の分離と、そ
れから撮った地球の姿
同時に打ち上げた宇宙
ヨット「イカロス」と、展開
のイメージ
11
きぼう 日本実験棟(JEM)
船内保管室
ロボットアーム
エアロック
船内実験室
船外実験プラットフォーム
船外パレット
12
静止衛星軌道
(高度36,000km)
(地球直径の約3倍)
国際宇宙ステーション
(高度400km)
(地球半径の16分の1)
地球観測衛星
(高度800km)
(観
測
可
能
範
囲
地球 )
(半径:6,400km)
13
日本の宇宙飛行士たち
現在までに8人の
宇宙飛行士が誕生!
・毛利衛
・向井千秋
・土井隆雄
・若田光一
・野口聡一
・古川聡
・星出彰彦
・山崎直子
更に2人,候補を採用
14
2008/3/11打上げ
スペースシャトルミッション STS-123: 土井宇宙
飛行士が搭乗し、船内保管室を取り付け
15
土井宇宙飛行士の撮影した写真:美しい地球の大気
16
若田さんの乗ったシャ
トル打上げ(STS-119)
宇宙おもしろ実験(公募)
をしている若田さん! 息
をジェットに空間移動
17
若田さんの滞在が伸
びたのでとれた映像
南米上空のオーロラ
(2009/6/13)
最近の山崎飛行士の飛
行(s-131)の映像:初めて
日本人が二人(野口飛行
士)と宇宙に滞在
18
HTV (ISS用補給機:こうのとり)
宇宙ステーションに結合(写真)
国際宇宙ステーションの
補給機がHTV
(H-II Transfer Vehicle)
H-IIBロケットの先端に付
けて打ち上げ
・無人の軌道間輸送機
・食糧や衣類
・各種実験装置
・最大6トンの物資輸送
推進部との分離(CG)
19
H-ⅡB ロケット
ロケットの諸元・性能
全長
56m
直径
5.2m
重量
551トン
HTV高度打上能力 16.5トン
遷移軌道打上能力
約6トン
HTV高度:高度 約600km
遷移軌道:高度 約10000km
20
H-ⅡA ロケット
ロケットの諸元・性能
全長
53m
直径
4m
重量
285トン
低高度打上能力
約10トン
静止軌道打上能力
約2トン
低高度: 高度 約250km
静止軌道:高度 約36000km
21
温室効果ガス観測技術衛星
いぶき (GOSAT)
2009/1/23 打上げ成功
●目的
温室効果をもたら
すガスである二酸
化炭素の濃度分
布を宇宙から観測
します。
重 量 約1,650kg
22
いぶきの観測データ公表値の一例
二酸化炭素(カラム平均濃度)の解析結果
23
準天頂衛星
みちびき(QZS-1)
2010/9 打上げ成功
現在、運用試験中
パドル展開時、全幅
25mにもなる大型衛星
●目的
日本の真上にでき
る だ け長 く 留ま る
軌道を飛び、測位
システムの精度向
上に寄与(m誤差)
3機(理想的には4
機)そろうと完全な
システムとなる
重 量 約4,000kg
24
準天頂衛星
みちびき(QZS-1)
衛星軌道を
地上に投影
すると、日本
とオーストラ
リアを結ぶ8
の字のように
なる
現 状 の GPS
の死角をなく
す
利用実験が新年から開始
される予定。 新ソフトを搭
載したカーナビが必要
25
JAXAの支援する日本
の航空機技術開発と
産官学連携の現状
26
YS-11以来40年振りに国内で開発される旅客機: MRJ
Mitsubishi Regional Jet (90人乗りまたは 70人乗り)
本体は経済産業省プロジェクト
正式名称は環境適応型高性能小型航空機
㈱三菱航空機ご提供
最近米国から100機の大型受注の報道: 総受注は125機に
27
JAXA技術が含まれる項目
競合機に対する燃費改善量
(座席当りのブロックフェエル)
25%
・エンジンによる燃費改善
・機体アレンジ工夫による小型化
10%
・構造の軽量化
・空力・構造同時最適化
・空力形状の工夫
0%
(400nm運航時/2005年6月現在)
MRJは、この大きさの飛行機では、
世界一、油を消費しない飛行機
28
社会的要請への対応
国産旅客機高性能化技術の研究開発
MRJ機の差別化技術に対するJAXAの寄与
JAXAの得意技術をベースとした差別化技術の追加によるMRJ機の国際競争
力向上が機体開発メーカ(MHI)から要請されている。
★開発機に導入しようと検討している差別化技術開発をJAXAが担当
凡例:
(三菱航空機㈱提供)
● 低コスト複合材構造技術
重量・コスト低減
●●空力弾性評価技術
構造の軽量化,安全性の向上
●●操縦システム技術
評価、安全性・操縦性向上
●●構造衝撃評価技術
非常時の安全性向上
●運航経済性(燃費等)
向上
●客室快適性向上
●安全性向上
●環境適合性向上
●空力最適化技術
翼の高性能化による燃費の低減
● ●機体騒音低減技術
環境適合性および客室環境の向上
: 2005.9の
計画変更に
伴う追加/
強化項目
•上記技術は、すべて旅客機開発における共通重要技術課題
29
航空機構造重量に占める複合材比率の変遷
–
航
空
機
構
造
重
量
に
占
め
る
先
進
複
合
材
比
率
旧MD社旅客機
エアバス社旅客機
米国軍用機
ボーイング
7E7 目標
787
ボーイング社旅客機
将来型旅客機
旧来複合材を
用いた場合の
エアバス A380コストによる限界
–Airbus A380
(%)
西暦年
30
CFRP の根幹:炭素繊維の製品例
チョップド糸(短繊維)
クロス(連続繊維の織物)
フィラメント
(連続繊維)
プリプレグ
(繊維を半硬化の
樹脂で固めたもの)
31
CFRPの優れた比強度・比剛性
×105 m
比強度=引張り強度/密度 (σb/ρ)
1.5
高強度型炭素繊維使用CFRP
炭素繊維(PAN)/エポキシ
CFRP: 一方向材
高強度炭素繊
維使用CFRP
積層材
(45/0/-45/90)s
1.0
高弾性型炭素繊維使用CFRP
0.5
通常金属材
AI,Ti, 鉄鋼
SiC/Ti
炭素(PAN,Pitch)/エポキシCFRP
一方向材
炭素繊維/アルミ
SiC 粉体/アルミ
0
0.5
1.0
1.5
2.0
7
比剛性=弾性係数/密度 (E/ρ)
×10 m
32
炭素繊維の強さの秘密
(1) 直径Φが7ミクロン程度と細い
⇒ 含まれる欠陥は非常に小さいため、高強度を示す。(寸法効果)
(2) グラファイト(黒鉛)面が繊維の長手方向に配向
⇒ 長手方向に共有結合が並ぶため、高強度・高剛性を示す。
径方向は分子間力のみのため、低強度、低剛性である。(異方性材料)
径方向
長手方向
33
プリプレグ
複合材料構造の製造工程と製造装置
受け入れ検査
切断
積層
加熱・硬化
脱型
仕上げ
検査
製品
航空機メーカ
オートクレーブ:高コストの一要因
大きなものでは一基数百億円
34
国産旅客機高性能化技術のうち、低コスト複合材構造
低コスト複合材製造法(VaRTM)の概要
プリフォーム
(炭素繊維)
大気圧
真空排気
樹脂注
入
ジグ表面
樹脂が含浸する
気密シール
VaRTM (バータム)
(Vacuum assisted Resin Transfer Molding:真空圧樹脂含浸成形法)
炭素繊維織物切断
樹脂重量測定
樹脂脱泡
積 層
樹脂含浸/
加熱硬化
後硬化
樹脂混合
VaRTM の工程
35
国産旅客機高性能化技術のうち、低コスト複合材構造
VaRTMとプリプレグとの比較
VaRTM法による一体成形の特徴と課題




オートクレーブ不要
プリプレグ不要
部品点数削減
複雑形状製造可能



成形品質(高Vf, 板厚の安定)
仕上がり寸法精度
→ 強度のばらつき
強度保証法の確立
VaRTM複合材と、プリプレグ複合材との差異
VaRTM複合材
プリプレグ複合材
設備投資
低
高
成形コスト
低
高
成形品質
低
高
寸法精度
低
高
36
国産旅客機高性能化技術のうち、低コスト複合材構造
実大主翼構造 6m外板の試作
製造性を考慮した最適化構造設計
をJAXAで実施
ストリンガ積層後
実際の製造はカド・コーポレションと
いうベンチャー企業で実施
プリフォーム積層後
37
国産旅客機高性能化技術のうち、低コスト複合材構造
(4) 実大主翼構造 6m外板の試作
バギングと真空引き
上面外板の製作: スティフナの
プリフォームの配置
38
国産旅客機高性能化技術のうち、低コスト複合材構造
含浸技術開発段階でのJAXAと企業の協力
JAXAの持つ非破壊検査技術(パルスサーモ
グラフィ)を用いて未含浸領域のデータを素早く提供
• ½領域を5x11に分割撮影、
その後画像を結合
• 60フレーム/秒、20秒間
2m主翼部分構造
11
5
½領域を55分割
39
国産旅客機高性能化技術のうち、低コスト複合材構造
パルスサーモグラフィによる探傷結果
ベンチャー企業では手を出しにくい部分の補完
t= 1.6
Frame=30(0.5s)
t= 3.2
板厚変化部の樹脂リッチ領域
コーナーパッドアップ部の未含浸
ストリンガ直下の未含浸部
40
国産旅客機高性能化技術のうち、低コスト複合材構造
6m実大主翼構造の強度試験
静的強度試験(100%負荷)の状況写真
架構に装着された主翼供試体
実際のMRJ尾翼の試験
に先立ってVaRTM
構造の特性把握
41
国産旅客機高性能化技術のうち、着水衝撃解析
ディッチング荷重解析技術
ディッチング(非常着水)の耐空性要求
 着水時に乗員へ障害を与える可能性を最小にすること.
 予想されるあらゆる水上条件において,破壊までも想
定した状態で,乗客が脱出できる間,浮かんでいられる
こと
 着水時に,窓やドアの破壊を考慮しないならば,局部的
な最大圧力に耐えるように設計すること.
 証明は,スケールモデルによる模型試験,又は類似機
体の過去の試験からの相似性解析による必要がある.
目的:ディッチング荷重推定手法の構築
設計時の荷重推算及び適合性証明に向けて,
 基礎~検証試験の実施,試験技術の獲得
 ディッチング解析技術、機体への荷重の推定手法構築
(流体・構造連成解析)
42
国産旅客機高性能化技術のうち、着水衝撃解析
ディッチング荷重評価手法の構築
◎波の着水への影響を評価(2)
波の頂―Case11
波の谷―Case16
波の中腹―Case21
A3
ピ
ッ
チ
角
A9
A6
垂
直
変
位
波による着水への影響が解析(LS-DYNA ALE法)
により如実に示されている
43
ナノ複合材研究での産官学連携の事例
JAXA-企業-東大の研究
カーボンナノファイバ添加によるCFRP改良
• 化学的気相成長法(CVD)により製造したカップスタック型
ナノファイバー (CSNF) → ㈱GSI クレオス 社製:日本
15n
m
80nm
50nm
15nm
CARBERE®
CSNFの概念図:大きな中空コア、Grapheneシートの端面が露出
44
ナノ複合材研究での産官学連携の事例
CSNF/エポキシを含浸した CFプリプレグ開発に成功
充分なCSCNFの分散 (GSIクレオス社)
今後の発展への期待:強度以外の多機能化の視点必要
45
ナノ複合材研究での産官学連携の事例
CSNFプリプレグを用いたCFRPの圧縮強度と弾性係数
Co mpr e ssio n S t r e n gt h o f
CNT- CFRP
Co n pr e ssio n Mo du lu s o f
CNT- CFRP
+25%
700
80
600
70
60
Modulus (Gpa)
Strength (Mpa)
500
400
300
200
50
40
30
20
100
10
0
0
Blank
CNT 4.5wt%
CF: Toray T700 180g/m2 RC38% Test : NAL-III
Blank
CNT 4.5wt%
CF: Toray T700 180g/m2 RC38% Test :NAL-III
46
ナノ複合材研究での産官学連携の事例
CSNFプリプレグを用いたCFRPの層間破壊靭性
0.3
0.25
GIc [kJ/m2]
0.2
0.15
0.227
0.1
0.170
0.05
0.190
0.161
0.148
東京大学
(工学部航
空宇宙工学
科)との共
同研究成果
0.086
0
0wt%
5wt%
5wt% +
sprinkle
(AR10)
5wt% +
film(AR10)
5wt% +
5wt% +
sprinkle film(AR100)
(AR100)
47
JAXA産業連携セ
ンターによる産業
連携事例(JAXA資
金による技術スピ
ンオフ)
リュージュ座席部
分のCFRP化
JAXA-東大-小企
業の連携
48
リュージュ設計・開発支援
「航空宇宙技術を活用したビジネス提案」の枠組みにより、技術的に協力
http://aerospacebiz.jaxa.jp/openlab/index.html
日本リュージュ連盟
産業連携センター
研究開発本部
複合材グループ
風洞技術センター
サカセアドテック㈱
㈱ UCHIDA
オービタルエンジニアリング
三島工業㈱
東京大学
青木研究室
(先生・学生の皆さん)
㈱遠藤木型
49
新型リュージュ設計コンセプト
シャーレ(GFRP → 先進複合材料)
・ 軽量化
・ 操作性(剛性調整)
・ 飛散防止設計
クーへ(木製)
シーネ (鋼製)
•部品製造性
•部品製造精度
•組立精度
空気抵抗低減設計(風洞試験で外形形状設定)
橇の高さ低下
・操作性
・重心低下
従来品よりも一桁精度の高いものつくり
50
橇の製作とバンクーバーへ向けての準備
リュージュ製作状況
原田選手と青木教授
(ウインターベルクにて滑走試験)
リュージュ座席部(シャーレ)
バンクーバーウィスラースライディングセンター
51
次回オリンピックに向けて
加速度センサ
慣性モーメント計測
加速度センサ
-5.00
0
10
20
30
40
50
60
70
-6.00
-7.00
-8.00
-9.00
系列1
系列2
系列3
系列4
系列5
系列6
-10.00
-11.00
-12.00
加速度センサを装着し滑走しデータ分析
重心位置の移動量計測
52
ボーイングB-787における
先進複合材の適用
鋼材
Steel
その他
Other
5%
10%
チタン合金
Titanium
15%
CFRP
CFRPサンドイッチ
GFRP
アルミ合金
鋼・チタン エンジンパイロン
複合材
Composites
50%
アルミ合金
Aluminum
20%
B777の経験を生かした大きな決断
53
ボーイングB-787
全CFRP主翼初号機用の写真
三菱重工株式会社殿のホームページから引用
54
B787主翼の内部構造の写真
中央翼との結合部の問題点な
どが指摘され、チタンを用い
た補強などの改造設計が行わ
れた
高荷重の作用するCFRP構造に
は、まだまだ、研究が必要
55
B-787のCFRP製胴体
展示会用デモ品
日本の川崎重工業
とイタリア:アレニア
社で分担
56
B-787の最近の飛行写真
トラブルにより、長らく飛べないでいたが、2009年12月初飛行、写真は2番機
57
本年のFarnborough航空ショーに展示されたB-787
飛行展示をするという説もあったが、結局
それはなし
58
講演のまとめ
 宇宙開発: はやぶさの帰還が大きな話題となった。宇宙ステーショ
ン建設終了。宇宙飛行士の活躍。いぶきなどの衛星が活躍。 あ
かつきなど新しい科学ミッションも続々。
 50年ぶりの国産旅客機(MRJ)開発の開始
JAXAは最大限の技術開発と支援を実行中
 構造・材料関係: 産官連携の好例
- 先進複合材料(低コストVaRTM-CFRP)の使用に向けてJAXAは
本番のMRJ尾翼に先駆けて、ベンチャー企業と組んで翼開発
 ナノ材料使用のCFRPでの産学官連携の事例
– ㈱GSIクレオスとJAXAの共同研究が発端、東大の参加
 ボーイング787でのCFRPの大量使用
– 日本の航空機産業の全面参加(日本のワークシェア35%)
– 製造現場、下請けなどでは中小企業の活躍
59