フリージアの風 No.22(PDF形式:889KB)

発行日 城め年
国讃卜  ̄■通信
月鼠監日
岬0.2之 轟行斉住着 鹿角換
秋の虫たちの涼やかな交響曲が楽しみなこのごろです。
お久しぶりの通信です。二学期に入って何人かに、「今日は
『フリージアの風』 はないんですか?」と聞かれましたが、
嬉しかったです。
☆イン。で大モテ☆▼
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ちゃんと通信の名前を覚えてもらっていて ′.
今年の夏休みにインド・ネパールに行ってきました。
不思議な体験をしました。インドの世界遺産を観光しているときに、インドの男子
修学旅行生の一団から行く先々で何度も写真撮影されたこと。日本人が珍しいのか、
はたまた芸能人の誰かに間違われているのかとも思って聞いたけれど、そうでもなく
て、現地のガイドさんが「今まで日本人の案内をしてきたけれどこんなことはあなた
が初めて」と言われて不思議な思いをしました0謎を解くためにもう一度インドに行
きたくなりました(*㌧〔*)
ところで本題、どちらの国も人々は生きることに一生懸命な印象を受けました0特
にインドでは華やかなサリーに身をまとった女性がいる一方で、ぼろ布一枚の裸同然
で路上生活をしている人も多くいて、胸が締め付けられる思いをしました0まだほん
の小さい幼児に現地語ではなく、親から仕込まれた英語で「おなかがすいた0食べる
ものがない。食べ物を買うお金がない。お金をください!」と言ってすがりつかれた
時は本当に切ない思いでいっぱいになりました0また車がたくさん通行している道路
の真ん中で新聞やお土産を売っている小学生くらいの小さな子どももいます0話には
聞いていましたが、実際に遭遇すると心がとても苦しかったです0
ィンドに行くと、「人生観が変わる」とよく言われます0「喧喋と貧困の国」「人間
の森」「神々の国」「天国と地獄が隣り合っている国」と表現されたりするインドです
が、確かに今までいろんな国に行きましたが、 インドほど衝撃を受けた国はありませ
んでした。
今回はヒマラヤを歩くのが目的だったのですが
ネパールの山岳ガイドの人から聞いた話で臥ネパールでは私立の学校では、小学校
から国語以外の教科は英語で書かれた教科書で勉強しているとのこと、英語を話さな
ければ高額の収入を得る仕事に就けないというのもありますが、英会話が出来ないと
お店で働くことができない社会の現実もあるようです0そのガイドさんは子どもにい
い教育を与えるために高額の塾にも行かせなくてはならないので大変だと話されてい
ました。高額の教育費を稼ぐために日本語を話せるガイドの勉強をしたとのこと、し
かし今や日本人より中国の観光客の方が多いので、これからもガイドをやっていくた
めには中国語を話せなくては高収入が得られないと嘆いていました。
発展途上国に行くと人々の瞳がキラキラ輝いているように感じられます0日本人が
忘れかけている、生きていくエネルギーのすさまじさのようなものが、キラキラとし
て瞳に宿るのかもしれませんね。「自分は一生懸命に生きているか。」と自問せずにい
れません。