vol.11(平成24年) - 公益財団法人かごしまみどりの基金

平成24年度版
かごしま
みどりの基金だより
第6回かごしま美緑展 知事賞作品 緑のなかの幼稚園
特 集
● 緑の少年団の活動状況
● 市町村みどり推進協議会の取組
●「かごしま美緑展」
の入賞作品
公益
グリーン太郎
は じ め に
今年の梅雨では,全国各地で集中豪雨による大規模な災害が発生しました。天気予
報でも「これまでに経験したことのない」という形容詞付きの大雨の情報がしばしば
出されました。1時間雨量が100㍉㍍を超えるケースも珍しくなくなった,と言って
も過言ではないくらいです。そして梅雨明けするや,全国各地で猛暑日の連続で,熱
中症患者が続出しています。
こうした異常な気象現象について,
「温暖化による」と解説する気象予報士も最近
では少なくありません。そういえば,今年の冬の豪雪も,温暖化により北極付近の寒
気団の動きが従来に比べ変化しているため,と言うことだったように記憶しています。
だとすると,今年のような災害は今後いつ起こっても,いや,毎年起こってもおかし
くないことになります。
災害の復旧,熱中症対策などもちろん重要なことですが,一方で「地球温暖化」の
影響の大きさを認識し,温暖化防止に向けた取り組みを真剣に考える必要があるので
はないでしょうか。
森林は,二酸化炭素を吸収することによって温暖化防止に貢献しているのみならず,
温暖化の影響である異常な降雨を一定程度蓄え洪水を抑止する働き,人に心身の安ら
ぎを与える働き,また生物の多様性を確保する働き等々極めて有益な働きを持ってい
ます。
このような森林は,今後ますますその重要性を増すものと思われます。
しかしながら,森林の重要性や森林を健全に育成することの必要性等が,県民に十
分認識されているとは言い難い状況にあるようです。
かごしまみどりの基金としては,1人でも多くの県民にこのことを理解してもらえ
るよう,そしてひいては健全な森づくりに参加してもらえるよう取り組んで参りたい
と考えておりますので,ますますの御理解と御協力をお願い申し上げます。
なお,ここに当基金の平成23年度の取り組みの概要を紹介させていただきます。
平成24年 8 月
公益財団法人かごしまみどりの基金
常務理事 竹 ノ 内 洋 行
目 次
1 緑化推進活動
(1) 緑化推進活動の経緯と現状
① 緑化推進の意義と歴史 ………………………………………… 1
② 本県における緑化推進体制 …………………………………… 1
2 緑の募金
(1) 緑の募金活動
…………………………………………………… 1
3 緑の募金を活用した取組みの概要
(1) 普及・啓発(緑化推進イベント等)……………………………… 4
① みどりの感謝祭 ………………………………………………… 4
② 九州森林の日 …………………………………………………… 5
③ 植樹祭等 ………………………………………………………… 5
④ かごしま木材まつり …………………………………………… 6
⑤ 美しい森林づくり「かごしま美緑展」………………………… 6
(2) 緑の少年団の育成と活動支援 …………………………………… 7
① 緑の少年団の目的と組織 ……………………………………… 7
② 活動の状況 ……………………………………………………… 7
特集1 緑の少年団の活動状況
………………………………… 9
(3) 森林ボランティアの活動促進 …………………………………… 13
① 森林ボランティアの育成 ……………………………………… 13
② 森林ボランティアの日の活動 ………………………………… 13
(4) 各種助成事業等 …………………………………………………… 14
① 緑の募金交付事業 ……………………………………………… 14
② 緑の募金学校の緑整備事業 …………………………………… 16
③ 名木・古木等緑の文化財保全事業 …………………………… 17
(5) 企業等との連携による森づくり ………………………………… 18
特集2 市町村みどり推進協議会の取組 ……………………… 19
4 緑化推進活動を支える人々
(1) 緑化活動推進員 ………………………………………………… 22
(2) グリーンマスター ……………………………………………… 22
(3) 森林ボランティア連絡会 ……………………………………… 23
特集3 「かごしま美緑展」の入賞作品紹介 ………………… 24
■ かごしまみどりの基金の組織体制
(1) 理事会・評議員会・運営協議会 ………………………… 26∼27
(2) 事務局 ……………………………………………………………… 28
■緑の募金は「緑の募金による森林整備等の推進に関する法律」により実施されており、
公益財団法人かごしまみどりの基金に寄付される個人・法人は税制上の優遇措置があります。
(公財)かごしまみどりの基金・市町村みどり推進協議会・鹿児島県
1 緑化推進活動
(1)緑化推進活動の経緯と現状
① 緑化推進の意義と歴史
森林は,木材などの供給だけでなく,水源のかん養,土砂崩壊の抑止,二酸化炭素の吸
収・固定,さらには気象の緩和や生物多様性の保全等々様々な働きを通じて,私たちに多
くの恵をもたらしています。また,都市空間におけるみどりは潤いのある生活環境をもた
らしてくれます。こうした森林やみどりを守り育てていくことは,私たちの安全で豊かな
生活環境を形成する上で重要なことです。
森林やみどりを維持し保全する緑化推進運動は,我が国では,第2次大戦後の荒れた国
土の復旧を目的に始められました。昭和25年,時の天皇陛下をお迎えして全国植樹祭が開
催されるとともに,「緑の羽根募金」活動を中核として,国土緑化活動が始められていま
す。その後,平成7年に「緑の募金による森林整備等の推進に関する法律」(通称「緑の募
金法」)が制定されたことにより,「緑の羽根募金」は「緑の募金」として法的な根拠を得
ました。
今日では多くの国民の賛同のもと,緑の募金活動を核として緑化推進活動が進められて
います。
② 本県における緑化推進体制
鹿児島県においては,昭和26年に「鹿児島県緑化推進委員会」が設立され,これを中核
として県土の緑化推進運動が展開されることとなりました。
平成5年9月13日には,県の策定した「グリーンプラン21」に基づき,県,市町村,県
民の出捐により「財団法人かごしまみどりの基金」が設立され,緑化推進活動を促進して
います。
また,県の各地域振興局・支庁を単位として「地区緑化推進協議会」が,また県内全て
の市町村に「市町村みどり推進協議会」が設置されており,それぞれ緑の募金活動をはじ
め独自の緑化推進活動を行っています。
かごしま
みどりの基金
○○地区緑化推進協議会
○○市町村みどり推進協議会
○○地区緑化推進協議会
○○市町村みどり推進協議会
○○地区緑化推進協議会
○○市町村みどり推進協議会
2 緑の募金
(1)緑の募金活動
現在の緑の募金は,平成7年に制定された「緑の募金法」基づいて実施されており,本
県では公益財団法人かごしまみどりの基金のみがその実施団体として認定されています。
募金活動は,かごしまみどりの基金,地区緑化推進協議会,市町村みどり推進協議会が
連携して進めており,町内会活動等を通じた家庭募金を中心として,企業募金,職場募
金,学校募金,街頭募金などの方法で協力をいただいています。
1
【募金目標額と実績】
鹿児島県募金目標額 1億円 平成23年度実績 7,155万円
【募金期間】
春期 2月1日∼4月30日 秋期 9月1日∼10月31日
募金額の推移
80,000
76,372 78,036 76,562
募金額の内訳
70,034 70,715 68,360 71,665 73,300 71,546
70,000
職場募金
3%
60,000
企業募金
15%
50,000
40,000
30,000
学校募金
4%
20,000
その他 4%
家庭募金
74%
10,000
0
H15 H16 H17 H18 H19 H20
H21
H22 H23
緑の募金は,近年,概ね7千万円前後で推移しています。その内訳は右上のグラフのと
おりで,町内会活動などを通じた家庭募金が中心となっていますが,最近は社会的責任
(CSR) 活動の一環として,「緑の募金」に協力してくださる企業も増えてきています。
緑の募金スタート式
∼伊藤理事長(知事)の激励を受け出発∼
街 頭 募 金
∼緑の少年団が大活躍です∼
企業からの募金の事例
【アサヒビール株式会社の取組】 アサヒビール株式会社では,「『うまい!を
明日へ』プロジェクト」として,都道府県ご
との自然や環境などの保護・保全活動に,期
間中に当該都道府県で消費されたスーパード
ライ対象商品1本につき1円を寄付する活動を
行っています。鹿児島県では,平成21年度か
ら毎年緑の募金に寄付をいただいています。
2
岡本鹿児島支社長から伊藤理事長へ目録贈呈
【鹿児島信用金庫の取組】 鹿児島信用金庫では,同金庫創業90周年
記念事業の「かしん『緑の杜』計画」に基
づいて定期預金を発売し,預入額の一定割
合相当額を森林整備を目的とした緑の募金
として寄付していただきました。
後藤理事長から伊藤理事長へ目録贈呈
過去3年間に,年間10万円以上の寄付をくださった企業・団体は次のとおりです。
京セラ株式会社鹿児島国分工場,同川内工場,アサヒビール株式会社,鹿児島トヨペット株式会社,
鹿児島信用金庫,株式会社南九州ファミリーマート,生活協同組合コープかごしま,有限会社大竹商店,
南九州ビバレッジサービス株式会社,南九州コカコーラボトリング株式会社,白玉醸造合名会社,
鹿児島銀行従業員組合,九州電力株式会社鹿児島支社,ダイドードリンコ株式会社西日本営業部,
ハラダ製茶株式会社,株式会社鹿児島銀行,株式会社フェニックス,鹿児島県森林土木協会日置支部,
鹿児島相互信用金庫,鹿児島県農協中央会役職員,有限会社指宿清掃公社,株式会社上集組,
えむふぁみりー会
(参考)緑の募金に係る【税制上の優遇措置】
当基金は公益財団法人の認定を受けているため,募金に協力された団体,個人には
次のような税制上の優遇措置があります。
法人・団体が
寄附した場合
通常の寄付金の損金算入限度額
(資本金等の額×0.25%+所得金額×5.0%)×1/2
個
人
が
寄附した場合
寄付金控除額(所得控除)
【寄付金額(総所得の40%上限)− 2千円】まで損金算入可
かごしまみどりの基金では,こうした募金活動のほか,カレンダーバザー展の開催や緑
の募金対応飲料水自動販売機の設置など,様々な募金活動に取り組んでいます。
【カレンダーバザー展】
全国の多くの企業等から寄贈していた
だいたカレンダーを県民の皆様に買って
いただき,売り上げの全額を緑の募金と
するものです。
平成23年度は,12月17∼18日に鹿屋
市の「プラッセだいわ」,霧島市の「き
りしま国分山形屋」で,また20∼24日に
鹿児島市の「マルヤガーデンズ」で,多
くの森林ボランティアの協力をいただき
ながら実施しました。
3
【緑の募金対応の飲料水自動販売機】
ペットボトルや缶コーヒーなどの飲料水の自動販
売機について,緑の募金対応の契約をしていただく
と,売上金の2%が自動的に緑の募金となるシステ
ムです。
県の施設や企業など県下で約20箇所に設置してい
ます。
3 緑の募金を活用した取組の概要
緑の募金については,緑の募金法で森
林整備,環境緑化及びこれらについての
国際協力に使用するよう定められていま
す。
本県の場合,23年度は主に緑化の推進
( 事 業 費 の 5 4 %), 森 林 の 整 備 ( 同 1 5
%)に関する事業を実施しています。
なお,各市町村みどり推進協議会によ
りとりまとめられた募金については,募
金額の6割が各協議会に交付され,市町村
の自主的な森林整備や緑化活動等に活用
されています。
以下に,緑の募金を活用した取組の概
要を紹介します。
緑の募金の使途(実績)
国土緑推交付金 3%
推進事務費等
11%
森林の整備
15%
募金啓発活動
17%
緑化の推進
54%
(1)普及・啓発(緑化推進イベント等)
① みどりの感謝祭
県民に森林に親しんでいただくため,毎年,県と協働して,県民の森において「みどり
の感謝祭」を開催しています。新緑の美しい,旧みどりの日の4月29日(現在のみどりの
日は5月4日)に,式典のほか,森の散策,木工教室など多彩な催しが開催され,緑の少年
団を始め家族連れなど約2,000人が,県民の森の一日を楽しみました。
式典のようす
各種イベントは大人気
4
② 九州森林の日
平成20年度から九州7県と九州森林管理局
が,毎年11月第2日曜日を「九州森林の日」
と定めたことを記念して,森林整備や緑化活
動イベントを開催しています。
平成23年度は,桜島の災害復旧跡地にお
いて,緑の少年団や家族連れなど約500人が
参加し,マツクイムシに抵抗性のあるクロマ
ツ(スーパーグリンサツマ),ヒサカキ,シ
ャリンバイを植栽しました。これらは潮風に
も強い樹種で,立派な海辺の森になることが
期待されます。
③ 植樹祭等
多くの県民に植樹・育樹活動に参加していただき,森林整備,環境緑化への理解を深め
ていただくため,県内では,毎年地区ごとに地区植樹祭を開催しています。
かごしまみどりの基金では,地区植樹祭の開催に際し,理事長からのメッセージととも
に助成金を贈り,地区植栽を支援しています。
平成23年度の地区植樹祭の開催状況
地区名
鹿児島
南
薩
姶
伊
良
佐
大
隅
熊
毛
奄
美
実施年月日
場 所
内 容 等
平成23年
三島村硫黄島冒険
公園内にヤブツバキ,アラカシ,マテバシイ,スダ
11月12日
ランドいおうじま
ジイ,ウバメガシなど約700本を植栽
平成23年
指宿市開聞総合体
体育館周辺敷地にイペー,クルメツツジ約110本を
11月12日
育館
植栽
平成23年
霧島市霧島山国有
12月 3日
林
平成23年
肝付町やぶさめの
11月 4日
里総合公園
平成23年
屋久島町小瀬田愛
国有林にウバメガシ,クスノキ,タブノキ,マテバ
11月22日
子嶽国有林
シイ,スダジイ約320本を植栽
平成24年
大和村フォレスト
森林公園内にモッコク,スモモ,ヒガンザクラ約
ポリス
270本を植栽
2月 2日
国有林にイロハモミジ,ヤマボウシ約370本を植栽
公園内にソメイヨシノ約100本植栽
北薩地区:隔年開催のため昨年度は開催なし
5
④ かごしま木材まつり
毎年実施されるかごしま木材まつりには緑の募金ブースを設け,木工体験などを楽しん
でもらいながら緑の募金の呼びかけをしています。県産材の利用拡大を図ることが,森林
所有者の森林経営意欲増進へ,さらには森林整備へと繋がることを期待して参加していま
す。
⑤ 美しい森林づくり「かごしま美緑展」
かごしま美緑展は,県民に鹿児島のみどりのす
ばらしさを写真を通じて再認識していただき,将
来に引き継いでいく気運を高めるため開催するも
のです。
昨年度(第6回)は77点の応募があり,厳正な
審査により鹿児島県知事賞1点,かごしまみどり
の基金理事長賞5点,優秀賞10点が選ばれまし
た。
知事賞をはじめとする応募作品は、4月から6月
にかけて鹿児島市の山形屋,霧島市役所,奄美空
港ビルにおいて展示しました。
なお,入賞作品は巻末の「特集3」に掲載して
あります。 6
美緑展審査風景
(2)緑の少年団の育成と活動支援
① 緑の少年団の目的と組織
緑の少年団は,次代を担う子供たちが緑と親しみ,緑を愛し,緑を守り育てる活動を通
じて,ふるさとを愛し,そして人を愛する心豊かな人間に育っていくことを目的とした自
主的な団体です。本県では昭和48年から逐次結成されており,現在,59団,1,514人とな
っています。
学校や地区を単位として小・中学生を中心に結成された緑の少年団は,植樹活動,森林
体験活動,地域の花壇づくりなど様々な活動に取り組んでいます。
また,各緑の少年団ごとに緑の少年団を育成・指導する育成会が結成されており,育成
会を含め,緑の少年団鹿児島県連盟が結成されています。
② 活動の状況
各緑の少年団は,鹿児島県と当基金などが県民の森で開催する「みどりの感謝祭」への
参加やそれぞれの地域での森林体験学習や緑化活動のほか,街頭募金など緑の募金活動に
も取り組んでいます。また,毎年8月に,緑の少年団活動発表大会と交流集会が開催さ
れ,多くの少年団が参加しています。
緑の少年団活動実績発表と表彰式
(霧島市溝辺町みそめ館)
7
【緑の少年団一覧表】
宮
小学生
男 女
中学生
男 女
番号
支部
番号
支部
団 名
合計
団 名
2
3
1 佐
洲
7
3
10
2 大
3 桜 峰 愛 郷
8
1
9
3 藺
11
3
2 桜
4 福
平
4
1
19
北 薩
1
1
小学生
男 女
(平成24年4月現在)
中学生
男 女
合計
志
14
9
23
馬
越
10
4
14
牟
田
8
12
20
4 永
野
7
16
23
5 紫
尾
7
6
13
9
3
鹿 児 島
5 黒
神
中
2
5
7
6 清
水
中
20
22
42
7 吉 野 東 中
22
18
40
7 蔵 之 元 小
14
15
8 河
中
20
22
42
8 鶴
内
13
8
9 皇 徳 寺 中
13
5
18
9 幣
串
4
6
11 小 計
86
79
岡
14
12
26
山
6
4
10
3 竹
子
14
17
31
4 安
良
30
34
64
小
4
6
10
6 長
谷
9
2
11
7 川
添
9
6
頭
6 里
平
中
9
2
11 緑
丘
中
4
13
17
1 高
中
44
38
82
2 霧
13 東 桜 島 中
8
7
15
14 鹿大付属中
25
19
44
15 武
中
12
17
29
16 伊 敷 台 中
10
10
20
17 長
中
14
16
30
18 西 紫 原 中
10
11
21
19 桜
60
45
105
12 武
岡
田
島
中
姶 良 ・ 伊 佐
10 福
5 霧
8 福
11
17
10 高
21 一
倉
9
12
21
11 本
岳
14
20
34 小 計
23 鹿児島玉龍
60
58
118
3
9
24 遠 見 番 山
3
3
25 川
上
4
10
26 伊 集 院 町
14
7
21
7
3
10
84
75
338
5
小 計
岳
27
312
島
島
山
熊
2 潤
ヶ
2
10
5
2
172
2
2
19
13
8
21
3
1
10
山
14
10
24
城
26
31
57
129 125
野
18
11
283
7
9
13
13
7
6
39
20
22
7
6
55
16
11
14
25
2 横
尾
岳
9
19
28
原
5
6
11
25
39
64
穂
8
8
16
山
13
11
24
21
19
40
402 408
373 331 1514
26 小 計
3
13
2 仙
洞
岡
10
8
18
3 知
覧
小
9
13
22
4 清
水
6
6
12 小 計
2
5 青
戸
4
9
13 合 計
59
37
49
大 島
南 薩
城
8
1 高
千
2 大
91 地 域 単 位( 1 4 団 ) 121 129
21
学 校 単 位( 4 5 団 ) 281 279
352
8
23
ヶ
浜
5
29
1 猿
ヶ
5
17
3
2
3 大
809
2
3
11
1 宮
小 計
中
1 恒吉小学校
15 小 計
1
肝 属
27 冠
曽 於
6
重
9
9 蒲生くすのき
20 坂元うちの
22 三
川
3
12
283
319 1231
特集1
緑の少年団の活動状況
緑の少年団は,それぞれの地域で独自の様々な活動を実施しています。その活動の様子
を紹介します。(平成24年8月4日に開催された「鹿児島県緑の少年団活動発表大会」の
発表内容をもとに編集したものです。)
福 平 緑 の 少 年 団(鹿児島市)
団 員
男子 15名
主
な
活
女子 4名
動
の
様
合計 19名
子
福平地区の小学生から高校生までの19名で活動し
ています。
最も大きな取組は「桜島どんぐりころころ植樹
祭」。2∼3年かけてどんぐりから苗を育てて,それ
を持って植樹祭に毎年参加しています。「森の教室」
では,間伐や竹林の整備,間伐材を利用した木工な
どを実施し,森林の手入れの大切さや木を使うこと
の意味などを学んでいます。また昨年は,森林の水
を貯える働きの実験をしたり,地域のお年寄りに昔
の人と森林のかかわりについて話を聞いたりして,
その結果をまとめて,鹿児島市の子ども環境サミッ
トで発表しました。
今後も,こうした活動を積極的に行っていきたい
と考えています。
冠 岳 緑 の 少 年 団(いちき串木野市)
団 員
男子 7名
主
な
活
女子 3名
動
の
様
合計 10名
子
冠岳の豊かな自然の中で,様々な活動を行ってい
ます。
冠岳クリーン作戦など地域の清掃活動や年に2回行
われる資源回収にも積極的に参加するなど,地域の
人たちと一緒になって,地域の環境美化に取り組ん
でいます。
また,学校では,自分たちで種子から育てたヒマ
ワリの苗を植えました。校庭のセンダンの木では毎
年アオバズクが子育てをしていることから,木工教
室ではアオバズク用の巣箱も作りました。
このように,みどりの大切さを学ぶ学習や地域の
美化活動,緑の募金活動などに取り組んでいます。
9
青 戸 緑 の 少 年 団(南九州市)
団 員
男子 4名
主
な
活
女子 9名
動
の
様
合計 13名
子
青戸緑の少年団では,森林を守り育てる活動だけ
でなく,森林を含めた自然環境全体のつながりを意
識した活動を行っています。
間伐体験では,木を伐ることが自然を守ることに
つながることを学びました。また,田植え・草取り
など米作り体験や川遊び,知林ケ島での海とそこの
生物についての学習,砂州ウォーク,海水から塩を
作る活動を行いました。そのほか,自然体験キャン
プ,星空観察会などを実施しました。
こうした活動によって,森林と里(田畑など),海
が水を通してつながっていることを体感することが
できました。
永 野 緑 の 少 年 団(薩摩郡さつま町)
団 員
男子 7名
主
な
活
女子 16名
動
の
様
合計 23名
子
永野緑の少年団は,①緑と親しむ ②緑を守り育
てる ③緑(ふるさと)を愛する を方針として活
動しています。
自然の恵みを体験する活動では,シイタケの駒打
ちや地域の特産物であるウメの収穫・加工,EM菌
を利用した米作り等の活動を行っています。
また,学校の花いっぱい活動で育てた花の苗を地域
の人たちに配布したり,「永野ごみゼロ」活動にも参
加しています。
地域の大きなイベントである「永野ウォーキング
大会」では,準備から参加し,また当日の説明役を
引き受けるなど,地域の活動に積極的に参加してい
ます。
10
高 熊 山 緑 の 少 年 団(伊佐市)
団 員
男子 14名
主
な
活
女子 10名
動
の
様
合計 24名
子
平成57年に結成されたもので,現在牛尾小学校の
4∼6年生24名で活動しています。
本城緑の少年団と木工教室等で交流を深めまし
た。また,シイタケの駒打ち体験や竹で食器を作っ
て野外炊飯で利用する体験をしました。
地域活動として,花を育てる活動では,公道沿い
の花壇づくりなどをしています。また,高熊山地域
ボランティア清掃は,当少年団の伝統的な行事で,
高熊山の清掃活動を毎年行っています。そのほか,
曽木の滝植樹祭にも参加しました。
これからも,緑や自然を守る活動や地域活動を積
極的に行っていきたいと考えています。
猿 ヶ 城 緑 の 少 年 団(垂水市)
団 員
男子 11名
主
な
活
女子 14名
動
の
様
合計 25名
子
猿ヶ城緑の少年団は,水之上小学校5,6年生を
中心に活動しています。
みどりの感謝祭では,他の緑の少年団などと交流
しながら,森の恵みを体感しました。また,地区交
流会でクイズやクラフト体験などを行ったり,地区
植樹祭に参加したり,地域の大きなイベントで緑の
募金活動を行うなど,多くの人との交流を深めるこ
とができました。また,校内緑化として,花の苗作
りや花壇づくりをしています。
今後は,ヒマワリを育ててその種子を東北の被災
地に贈る活動や,本城川沿いにコスモスロードを作
る活動を行うことにしています。
11
大 山 緑 の 少 年 団(知名町)
団 員
男子 13名
主
な
活
女子 11名
動
の
様
合計 24名
子
大山緑の少年団は,昭和57年に結成された少年団
です。
緑や森林の機能などについて学ぶ学習活動,汗を
流すことの大切さを学ぶ奉仕活動,団結と協調の精
神を学ぶレクリーエーション活動を行っています。
森林体験活動では,森林の土と校庭の土の違い
や,樹木についての学習をしました。奉仕活動とし
て,地域の人たちと一緒に海岸の清掃を行っていま
す。また,町の植樹祭や大山神社まつりに緑の少年
団として参加しています。
これからも,大山地域の緑を守る活動を続けてい
くことにしています。
12
(3)森林ボランティアの活動促進
森林をはじめとした緑の重要性に高い意識を持つ県民が,自発的に森林ボランティア団
体を結成し,植樹や育樹活動に取り組んでいます。
各森林ボランティア団体は,地域の特性や構成員の持っている知識・技能を生かしなが
ら,植栽,間伐等の森林整備,県民・子どもたちを対象とした森林学習,木工・クラフ
ト,自然観察会の開催など多彩な活動を展開しています。
かごしまみどりの基金では,これらの団体を積極的に支援しています。
① 森林ボランティアの育成
○ かごしま森林の学校
かごしまみどりの基金では,平成20年度から「かごしま森林の学校」として森林・林
業に関する知識,資格取得や森林体験学習の実習など森林インストラクター養成のため
の講座を開催しています。23年度は22名が参加し年間11回の講座を履修しました。
受講生は,講座修了後はボランティアグループを結成するなどして,実践活動に取り
組みます。
森林の働きを現場で確認
イベント企画の実習
修了式
○ 森林ボランティア技術研修
森林ボランティア活動に不可欠な刈払機,チェンソーの安全・的確な操作技術を習得
するための「森林ボランティア技術研修(初級,中級)」(県からの受託事業)を,毎年
数回開催しています。23年度は初級34名,中級15名が受講しました。
初級(チェンソーの目立て)
中級(チェンソーによる伐採)
② 森林ボランティアの日の活動
9月第3日曜日は「森林ボランティアの日」とな
っており,この日は,県下各地で活動している森林
ボランティアが一堂に会し,森林整備等の活動を実
施しています。
平成23年度は,9月18日,指宿市の魚見岳で,
森林ボランティアのほか公募による一般参加者,地
元住民など約300名が参加し,森林の手入れや歩道
整備などの作業に汗を流しました。
歩道の整備
13
(4)各種助成事業等
① 緑の募金交付事業
この事業は,森林整備や緑化推進に意欲のある森林ボランティアや自治会等々の団体を
対象として,その地域活動を助長するために助成するものです。
平成23年度は次の団体の活動に助成を行いました。
No
実施団体名
事 業 内 容 等
1
2
3
美しい緑山会
桜島どんぐりころころ
植樹祭実行委員会
4
みどりの二季会
5
かぢき披露芽隊
6
鹿児島県森林インスト
ラクター連絡協議会
7
NPO法人さとやま
8
フォレスト22
9
蒲生郷「おかべ会」
放置された森林,荒廃竹林の整備
植樹祭で植樹した箇所の下草刈りなど
桜島どんぐりころころ植樹祭
霧島市轟木の滝周辺の荒廃森林の整備,ジュ
ニア樹木博士講座等児童生徒の森の体験学習
姶良市の観光資源である龍門の瀧周辺の荒廃
竹林等の整備
幹線道路沿線やふれあいの森等の下刈り,地
域の子供たちの森林・クラフト体験等
活動拠点である「平田の里山」の森林整備と
市民の体験活動の実施
「環境の森」の森林整備を通じ,県民に森林
についての普及啓発
森林の重要性を啓発するため,森林整備と併
せ親子による自然体験学習等を実施
命育む大隅の森・水・空気に感謝の集い:
森林・林業・木材利用についての普及啓発
市内2地域において地域住民との協力による
桜並木の造成及び景観整備
緑の働き・重要性を学ぶための様々な実践体
験
森林のまつり:森林・林業・木材利用につい
ての普及啓発
神社移転に伴い,近隣住民の憩いの場となる
鎮守の森を造成
「森の恵み」の理解を深めるため,タケ等に
ついての学習,タケノコ・山菜採り体験
過去に植樹した箇所の草刈り,補植等の手入
れを実施
子どもたちに森林の大切さを認識してもらう
ための里山の除間伐,歩道の整備等
子どもたちに森林に親しんでもらうための放
置森林の整備,歩道作設等
荒廃竹林などの整備・植樹と保育園児の椎茸
駒打ち,椎茸狩り,タケノコ掘り体験
山の恵みと森林整備の大切さを学ぶ
郡山岳の池周辺の生物多様性を図るため,里
地・里山を整備
森林の環境美化:林道沿線に森林所有者,地
域住民が一緒に樹木(サクラ等)を植栽
10
11
12
13
大隅流域森林・林業活
性化センター
西之表市みどり推進協
議会
宮ヶ浜緑の少年団育成
会
森林のまつり実行委員
会
14
岩原郷中
15
NPO法人四季の会
16
NPO法人縄文の森を
つくろう会
17
どんぐり三期会
18
もりはやし倶楽部
19
い∼さ竹林の学校
20
森林の学校一歩会
NPO法人メダカの学
校かごしま
21
22
二渡公民館
計 助成額
673
600
626
鹿 児 島 市
鹿 児 島 市
鹿 児 島 市
670
霧
島
市
869
姶
良
市
244
鹿児島市外
988
鹿 児 島 市
256
鹿 児 島 市
667
姶
500
大 隅 地 区
302
西 之 表 市
170
指
宿
市
350
霧
島
市
490
姶
良
市
245
姶
良
市
119
指
宿
市
266
鹿 児 島 市
374
鹿 児 島 市
183
伊
佐
市
256
姶
良
市
292
鹿 児 島 市
406
さ つ ま 町
9,546
14
実施場所
(単位:千円)
良
市
No4 みどりの二季会
活動の一環である
「ジュニア樹木博士養
成講座」。
子どもたちも一生懸
命学んでいます。
No17 どんぐり三期会
荒れていた「いこいの森」。密生していた樹木の抜伐りや草刈りによって見事に復活しまし
た。
No21 NPO法人メダカの学校かごしま
永く放置されていた集落内道路周辺等の森林整備(左)。間伐材を利用した木道を設置して立派
なビオトープが完成(右)。
15
② 緑の募金学校の緑整備事業
この事業は,児童・生徒等が森林・林業・緑への理解を深めるとともに情操を育むた
め,学校林整備及び樹木園の整備など学校環境緑化(県産材木製施設を含む)を推進する
ものです。
事業の対象は,県内の小中高校のほか保育園・幼稚園などとし,整備はできる限り児童
生徒やPTAの手による実践活動として実施することとしています。
No
実施校名
助成額
事 業 内 容 等
(単位:千円)
樹木植栽,木製樹名板設置,緑陰ベンチ・花壇の木製
1
さつま町立流水小学校
2
南九州市立知覧小学校
3
大崎町立持留小学校
椎茸榾場の整備,椎茸原木購入及び種菌打ち込み
500
4
肝付町立高山中学校
樹木(花木)植栽,樹名板の設置,樹木の剪定
218
5
伊仙町立面縄小学校
樹木(花木)植栽,木製ベンチの設置
301
6
鹿児島市立荒田小学校
木製傘立ての設置,花鉢購入,樹木の剪定
378
184
枠・木製プランターの整備
野外活動用木製デッキ,作業路の整備,樹木(果樹)の
480
植栽
2,061
計 No2 南九州市立知覧小学校
知覧小学校は,野外学習
活動に学校林を有効に利用
しています。
5箇所ある学校林のうち
一番広い大谷口学校林の山
頂部は,道路がなく手入れ
の作業が困難な場所でした。
今回,作業路を整備したこ
とで針葉樹林,広葉樹林そ
れぞれの手入れができまし
た。また木製デッキを設置
し,四季折々に楽しむこと
ができるよう一部に果樹な
どを植栽しました。
整備の終わった大谷口学
校林では,早速,地域のイ
ベントに使う竹灯籠作りが
行われるなど,子供たちの
活動に役立っています。
今回整備された大谷口を
含めた学校林を拠点とし
て,子供たちの森林・環境
等の学習活動が一層充実し
たものになることが期待さ
れます。
作業路が完成
森林の手入れが進んだ
完成した木製デッキとさっそく活動する子供たち
16
③ 名木・古木等緑の文化財保全事業
この事業は,県内各地に賦存する名木・古木等を保全することにより,県民の森林・林
業への理解を深めるため平成21年度から実施しています。この事業による保全対象は,名
木・古木はもとより,特に文化財などに指定されていなくても地域の県民に親しまれてい
る樹木も含まれます。各市町村みどり推進協議会から申請があったものについて,樹木医
の診断を受け,その結果に基づき保全工事を実施します。
平成23年度は,11件の申請があり,それぞれ診断をした上で,次の5件の保全工事を実
施しました
No
名 称
所 在 場 所
樹 種, 本 数, 樹 齢
事業費
(単位:千円)
1
日枝のイヌマキ
南さつま市金峰町白川
イヌマキ(2本)100∼400年
400
2
老神神社のもがせ
垂水市牛根境
ホルトノキ(1本)
500
3
オガタマノキ
伊佐市大口小木原
オガタマノキ(1本)800年
500
4
船行大杉
屋久島町船行
スギ(8本)700年
500
5
指宿神社田の神ムクノキ
指宿市東方
ムクノキ(1本)300年
500
計 2,400
No5 指宿神社 田の神ムクノキ
腐朽部の除去と防腐処理
ウロ内部に通気管を敷設
幹に腐朽(ウロ)が発生し,枝枯れも見られた
幹周辺の土壌改良
ウロの開口部を封鎖
17
幹周囲に表土の保護資材を
散布して保全措置終了
(5)企業等との連携による森づくり
環境問題に対する企業等の意識の高まりに伴い,近年,企業等からの緑の募金も増加傾
向にあります。
このような中,より直接的に森林づくり等に取組みたいという意向を示される企業・団
体も出てきています。こうした企業・団体の意向を受け,かごしまみどりの基金がコーデ
ィネーターとなって,森林ボランティア団体とも協力しながら,森づくり活動を進めてい
ます。
平成23年度は次の3件の取組を実施しました。
アサヒビール(株)との連携
平成23年11月26日,志布志市
新若浜地内の防風堤において,
同社社員・家族と森林ボランテ
ィアとで,将来防風林となるよ
う,抵抗性マツ(スーパーグリ
ンサツマ),ウバメガシ,ヒメユ
ズリハなどを植栽しました。
鹿児島信用金庫との連携
同金庫の「かしん『緑の杜』
計画」を受けて,県民の森(丹
生附地区)において,スギ・ヒ
ノキ林の間伐と修景施業を行う
とともに,みどりの感謝祭(4月
29日)で,信用金庫の職員・家
族,森林ボランティアとで保全
活動(樹木植栽)を実施しました。
間伐前
間伐後
生活協同組合
コープかごしまとの連携
生協コープかごしま,NPO法
人さとやま,みどりの基金と
で,森林整備と森林学習・体験
活動を継続していくことを共同
宣言しました。平成23年度はサ
カキ,スギの植栽と,ミニ保全
活動としてセンリョウの植栽を
行いました。
共同宣言
ミニ保全活動
18
特集2
みどりの募金を活用した
市町村みどり推進協議会の取組
各市町村みどり推進協議会では,自治会等と連携しながら家庭募金,企業募金,イベント
募金等様々な形での募金活動を実施しています。その募金はいったんかごしまみどりの基金
に納められた後,6割がそれぞれに交付され,市町村みどり推進協議会では交付金を基に,
地域の実情等をふまえた自主的な森林整備や緑化推進の活動を展開しています。
以下,その取組の一部を紹介します。
指 宿 市 み ど り の 推 進 協 議 会
緑の募金
事業紹介
指宿市みどりの推進協議会では,緑の
募金活動として家庭募金を中心に,学校
募金、職場募金,宮ヶ浜緑の少年団によ
る街頭募金に取組み,皆様から温かい募
金をいただきました。その緑の募金推進
事業を活用して、緑の募金にご協力くだ
さった市内20校区公民館,17小中学校,
緑の少年団に助成を行い,公民館周辺の
環境整備,公園内の樹木の植栽,剪定な
ど緑化事業に取組んでいます。特に,学
校においては,卒業式や入学式に鮮やか
な花々が飾られ,式典を彩り大変喜ばれ
ています。また、宮ヶ浜緑の少年団は,
宮ヶ浜地区を中心に紫陽花の植栽やベン
チ作り,森のコンサート,松植樹など,
積極的に緑化事業に取組んでいます。
薩 摩 川 内 市 み ど り 推 進 協 議 会
緑の募金
事業紹介
本協議会では,市の花であるカノコユ
リの球根を配布希望のあった市内32地
区のコミュニティ協議会へ配布を行った
り,各地域の緑化推進活動や少年団活動
への助成を行ったりしてきました。また,
毎年2月の初旬には白砂青松の森づくり
ボランティアを北薩森林管理署と協力し
ながら実施しています。この活動は,本
市の唐浜地区の国有林内に松くい虫被害
に強い抵抗性マツの植樹を行うとともに,
海岸の清掃活動を行い,市民に親しまれ
る白砂青松の森として再生することを目
的としています。昨年度は約300名のボ
ランティアの皆様の参加がありました。
今後も市内各地の緑化推進に努め,緑
豊かな森づくりに尽力していきます。
19
姶
緑の募金
事業紹介
事業紹介
事業紹介
み
ど
り
推
進
協
議
会
於
市
み
ど
り
推
進
協
議
会
推
進
協
議
会
本市協議会では,毎年家庭募金を中
心に募金活動を推進しています。そし
て,この募金の交付金を活用して様々
な「みどり推進」活動を実施していま
す。主な活動としましては,植樹等を
通じて「森林・公園等の整備」,小中学
校・緑化団体等への「緑化助成」,みど
りの少年団に対して「活動助成」,花・
野菜の種子の全戸配布による「普及活
動」などを実施しています。平成23年
度には,本市の「花房峡憩いの森」開
園20周年記念行事において,植樹祭を
開催した際共催として「サクラ苗木」
を提供しました。
今後も,みどりの募金を活用し「緑
化推進」に努めていきます。
鹿
緑の募金
市
姶良市みどり推進協議会では,自治
会による家庭募金を中心に市民のみな
さまに募金活動へのご理解とご協力を
いただいております。その募金をもと
に,自治会はもちろん,市民団体や学
校による緑化活動の支援,花苗の配布
活動,イベントにも取り組んでいます。
平成22年度は,さえずりの森にてモ
ミジやクヌギの植樹祭を,平成23年度
は建昌城跡にてパンジーやキンギョソ
ウ等の植栽を主にイベントを開催いた
しました。手作りプランターに花とみ
どりが映えて,多くの参加者を和ませ
てくれました。今後も地域住民の緑化
意識が一層高まるよう,緑化活動の支
援に努めてまいります。
曽
緑の募金
良
屋
市
み
ど
り
鹿屋市みどり推進協議会では,緑化
に対する市民の理解と関心を深めると
ともに,みどり豊かな地域づくりに寄
与することを目的に活動を行っていま
す。募金活動では,チラシ配布等の広
報活動を行い,家庭募金を中心に,学
校募金,職場募金,企業募金,緑の少
年団による街頭募金を行っています。
また,年末にはカレンダーバザー展や,
門松カード募金も行っています。ご協
力いただいた募金を市内の小中学校,
町内会等の緑化の推進に活用しており
ます。その外にも緑の少年団の活動助
成等も行っております。
今後も,市民の理解をいただき様々
な活動を行って行きたいと考えており
ます。
20
西 之 表 市 み ど り 推 進 協 議 会
緑の募金
事業紹介
西之表市みどり推進協議会では,緑
の募金公募事業(桜並木の造成及び景
観整備)を活用して寺之門公民館内に
20本,鴨女町の甲女川沿いに30本の
「桜の植樹」を地域の方と協力して実
施しました。早春に咲く桜の花は,地
域の憩いの場として心を和ませてくれ
るでしょう。また,協議会では緑化の
推進として,市の花木のぶっそうげ
(ハイビスカス)3万本運動を実施して
おり,市内各団体のボランティア活動
によって植栽と維持管理がなされてい
ます。今後も必要な資材等の提供を
「緑の募金」を活用して支援します。
喜
緑の募金
事業紹介
界
町
み
ど
り
喜界町みどり推進協議会では,自治
会を通じた家庭募金を中心として,街
頭募金等の方法で町民にご協力を頂き,
募金活動を行っています。
また,本町は『日本で最も美しい村
連合』に加盟し,美化活動の意識も強
く,役場と町民が一体となり,緑を育
て守り続ける意識を高め,緑あふれる
地域づくりを目標とし,緑の募金の一
部を利用して緑化推進を行っています。
平成23年度については,道路の法面
や公園等に自治会のボランティアによ
るタンポポ等の花株の植付や桜の植樹
を行って緑化推進を行いました。平成
24年度も緑の募金を利用して,緑化推
進活動を継続して行う予定です
21
推
進
協
議
会
4 緑化推進活動を支える人々
(1)緑化活動推進員
かごしまみどりの基金では,緑の少年団活動をはじめとする地域の緑化推進活動を促進
するために,県内の各地域に緑化活動推進員を委嘱しています。現在,県内各地域で活躍
している緑化活動推進員は次の12名です。緑化活動の相談・指導等を行っています。
活動地区
氏 名
連 絡 先
鹿 児 島
柳 原 美佐雄
099 - 264 - 7552
伊
鹿 児 島
片野坂 清 則
099 - 258 - 9214
指
宿
今
村
俊
一
南
薩
芝
原
北
薩
坂
口
北
薩
芝
越
活動地区
氏 名
連 絡 先
佐
小 山 五十三
0995 - 26 - 1850
姶
良
花
昭
0995 - 76 - 1626
0993 - 22 - 4255
曽
於
堀之内 裕 行
099 - 476 - 3611
仁
0993 - 78 - 3175
肝
属
早
﨑
郁
郎
0994 - 40 - 1259
睦
德
0996 - 21 - 4181
熊
毛
奈
尾
正
友
0997 - 23 - 8418
博
美
0996 - 79 - 2360
大
島
瀧 源 廣
0997 - 53 - 3690
田
茂
(2)グリーンマスター
「みどりづくり」や「森林内での野外活動」などの指導・普及をボランティアとして地
域で自ら積極的に活動する人を,鹿児島県知事が「グリーンマスター」として認定してい
ます。
平成23年度末現在の認定者は次の方々です。
氏 名
住 所
氏 名
住 所
清
水
建
司
四 本 紘
日
高
一
富
山
下
秋
厚
村
場
和
敏
上
村
静
好
今
釜
春
良
上
野
良
子
林 武 徳
上
野
義
光
樋 高 つる子
山
下
謙
久
永
悟
秋
元
智
雄
池
田
和
吉
森
山
リ
ミ
高
須
順
子
中
脇
岩
男
上 村 行 生
荒
木
妙
子
内
野
一
幸
大浦地 政 廣
喜
久
忠
人
清
家
優
子
塩
川
英
彬
徳
部
健
一
中
島
和
美
野
村
利
憲
鹿児島市
22
鹿児島市
日置市
南さつま市
指宿市
薩摩川内市
出水市
姶良市
氏 名
山
浦
安
住 所
生
居細工 実
竹
中
勝
雄
有
水
文
子
小 山 五十三
福
元
良
男
松 山 みち子
新牛込 和 弘
霧島市
湧水町
伊佐市
鹿屋市
川
﨑
喜
久
垂水市
東
顕
肝付町
馬
場
興
市
志布志市
瀧 源 廣
奄美市
(3)森林ボランティア連絡会
森林ボランティア団体の相互の連携を図りながら,森林整備などの活動の効果的推進を
図ることを目的に,「鹿児島県森林ボランティア連絡会」が結成されています。現在27団
が加盟しており,募金活動や森林ボランティア活動など積極的に展開しています。
No
1
団 体 名
鹿児島県森林インストラクター
連絡協議会
2
鹿児島グリーンヘルパーの会
3
NPO法人さとやま
4
みどりの二季会
5
森林の学校一歩会
6
さつまグリーンヘルパーの会
7
グローバルフォレスター
8
フォレスト22
9
代表・事務局 No
上 村 行 生
(鹿児島市)
北 方 睦 雄
(鹿児島市)
山 口 友 孝
(鹿児島市)
四 本 紘
(鹿児島市)
上 原 節 雄
(鹿児島市)
内 山 芳 彬
(鹿児島市)
福 永 敦 子
(鹿児島市)
宮 内 英 世
(鹿児島市)
かごしまふるさとインストラク 清 家 優 子
ター会 山輝会(さんきかい)
10 かごしまどんぐり三期会
11 NPO法人森と木の研究所
12 もりはやし倶楽部
13 NPO法人縄文の森をつくろう会
(鹿児島市)
有 田 肇
(鹿児島市)
大 坪 弘 幸
(鹿児島市)
木之下
勇一
(鹿児島市)
今 村 俊 一
(指宿市)
14
団 体 名
NPO法人エコ・リンク・アソ
シエーション
15 グリーンアートさつま
16 森林人(もりびと)
17 はっぱクラブ
18 田舎の環境を守る会
19 い∼さ竹林の学校
20 吉松自然を考える会
21 NPO法人四季の会
22 鹿児島県グリーンマスターの会
23 蒲生郷「おかべ会」
24
NPO法人森のヘルパー森林
整備隊
25 林生会
26 大隅森づくりの会
美しい「緑山会」は現在活動休止中。
23
代表・事務局
下津
公一郎
(南さつま市)
馬 渡 義 秋
(日置市)
岩 城 次 男
(日置市)
坂 元 光 則
(薩摩川内市)
末 吉 弘 典
(薩摩川内市)
福 元 良 男
(伊佐市)
竹 中 勝 雄
(湧水町)
塩 川 英 彬
(姶良市)
大浦地
政廣
(姶良市)
若 月 覚
(姶良市)
前 田 誠
(曽於市)
脇 田 博
(志布志市)
出 井 一 夫
(鹿屋市)
特集3 「かごしま美緑展」作品紹介
鹿 児 島 県 知 事 賞
【緑のなかの幼稚園】 森 浩一郎(撮影場所:鹿児島市鴨池新町)
かごしまみどりの基金理事長賞
【大地潤す千滝】 閏 民子
【伸び伸び】 潟永 和子
(撮影場所:霧島市霧島田口)
(撮影場所:日置市吹上町中原)
24
かごしまみどりの基金理事長賞
【豊かな緑の野外劇場】 中原 忠彦
【小さな探検】 田畑 より子
(撮影場所:南九州市知覧町後岳)
(撮影場所:奄美市住用町)
【奄美・カケロマ島のツリーハウス】
稲 光政
(撮影場所:瀬戸内町加計呂間)
25
かご しまみどりの基金の組織体 制
(1)理事会,評議員会,運営協議会
【理 事 会 名 簿】
役 職
理
氏 名
所 属
長
伊 藤 祐 一 郎
鹿児島県知事
事
竹 ノ 内 洋 行
かごしまみどりの基金
理
事
中
園
博
揮
鹿児島市 理
事
和
気
純
治
さつま町
理
事
白
石
紘
一
㈱本坊商店取締役
理
事
猶
木
龍
美
前県森林組合連合会副会長
理
事
後
釜
禮
子
県指導林家
理
事
山
口
一
郎
県農業協同組合中央会
理
事
寺
薗
玲
子
鹿児島女子短期大学教授
理
事
新
川
龍
郎
県環境林務部長
監
事
間 世 田 武 裕
県造園建設業協会会長
監
事
陶
県出納局長
常
事
平成24年7月1日現在
務
理
山
修
【評 議 員 会 名 簿】
平成24年7月1日現在
氏 名
山
野
所 属
隆
県森林組合連合会代表理事専務
宮 ノ 前 秀 明
県治山林道協会専務理事
三
窪
等
県木材協同組合専務理事
梅
北
宜
克
県漁業協同組合連合会副会長
安
藤
司
県建設業協会専務理事
寺
床
勝
也
鹿児島大学教育学部准教授
玉
川
惠
㈱丸屋本社代表取締役社長
山
野
真
理
㈲カルチャーコネクション代表
岸
尾
隆
鹿児島県市長会事務局長
坂
上
省
悟
鹿児島県町村会事務局長
杉
元
羊
一
県教育庁次長
川 原 啓 一 郎
県環境林務部次長
26
【運 営 協 議 会 名 簿 】
平成24年7月1日現在
氏 名
所 属
池
田
孝
県市長会 曽於市長
永
野
和
行
県町村会 肝付町長
上 入 來 幸 一
鹿児島市緑化推進委員会委員,かごしま森林組合理事
永
岩
和
幸
県林業研究グループ連絡協議会
地
福
俊
幸
緑の少年団県連盟本部長
伊
佐
幸
子
県地域女性団体連絡協議会会長
塩
川
英
彬
県森林ボランティア連絡会代表
藤
田
一
知
南日本新聞社政経部長
野
元
一
臣
鹿児島青年会議所理事長
森
本
義
春
鹿児島森林管理署長
川 原 啓 一 郎
県環境林務部次長
(2)事務局・スタッフ
職 名
氏 名
職 名
常
務
理
事
竹 ノ 内 洋 行
事
務
局
長
井
内
祥
主
氏 名
事
川
畑
翔
子
人
事 務 局 次 長
北 之 口 泰 哉
臨
時
職
員
南
條
鈴
子
総務企画係長
松 元 亜 希 子
臨
時
職
員
内
山
英
子
27
事 務 局
公益財団法人 かごしまみどりの基金
住 所 〒892-0816 鹿児島市山下町9−15
電 話 099(225)1426 (225)1477
F A X
099(225)1511
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発行年月日 平成24年8月1日