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IP Telephony
Contact Centers
Unified
Communication
Communications Enabled
Business Processes
CASE
STUDY
クラブツーリズム株式会社
全国14拠点を結ぶIPテレフォニーで
旅行の電話受付業務の最適化を推進
クラブツーリズムは、
「旅の友」会員向けに国内・海外旅行ツアーや、
趣味や健康などをテーマにしたツアー、
クラブ活動を通じ、
親しい
仲間たちとのコミュニティづくりを実践している。その事業の「生命線」となるのが、会員からのツアー申し込みや問い合わせを受け
付ける電話システムである。全国14拠点の既存PBXをアバイアのIPテレフォニーに刷新。本社・データセンターに設置したシステムと
回線の冗長化で信頼性、
安定性を高めるとともに、
各拠点システムの集中管理による運用負荷の軽減や柔軟な拡張を可能にしている。
電話受付の最適化を推進するITシステム部長の平野恭一氏とITシステムグループ業務課長の赤井正俊氏に導入の経緯や期待される
効果を聞いた。
チャレンジ
各 拠 点でツアー 申し込 み の 電 話 受 付をいか
にスムーズに行うかが「旅行のダイレクトマーケ
ティング」の生命線。IPテレフォニーで全国14拠
点の電話システムとコール統計情報を一元管
理することにより、受付の全体最適化を目指し
ている。
ソリューション
IPテレフォニーの安定稼動を図るため、
データ
センター及び本社でMedia Serverなどの主装
置を冗長してシステムの信頼性を確保。また、
デジタル電話機など既存のDEFINITY資産を有
効活用し、
投資コストの低減を可能にしている。
バリュー
を活用してコール統計情報を収集、
分析。拠点(コールセンター)の増設が必要と経
営判断された場合にも、
Media Gatewayを追加
すればよく、
ビジネスの変化に応じた柔軟かつ
コスト効果の高いシステム拡張が行える。
Avaya CMS
こうした仲間づくりや生き甲斐づくりという があったか、
コール数の統計情報を収集・管理
同社の事業推進の核となるのが、
多彩な国内・ するシステムも拠点に設置していたため、本
海外旅行ツアーである。同社では、1985 年に
社側でコール数をタイムリーに把握できず、
旅行情報誌「旅の友」を創刊して以来、
無店舗
あふれ呼に対する適切な対応が困難という問
販売形態で旅のダイレクトマーケティング事
題もあった。
「こうしたあふれ呼や統計情報の
業を拡大してきた。
「旅の友をご覧になったお
収集・分析にかかわる問題に加え、
既存のPBX
客様が各拠点に電話をかけて旅行を申し込み
が老朽化していたこともあり、
電話システムを
ます。当社にとって、
電話はまさに事業の生命
刷新し、
全拠点にIPテレフォニーを導入するこ
線であり、電話受付をいかに最適化するかが
とになったのです」
(平野氏)。
IT部門の使命となっているのです」
と、
クラブツー
リズムのITシステム部長、
平野恭一氏は述べる。 電話受付業務に欠かせないアバイア
製品の高い信頼性と安定性を評価
コールの集中で電話を受け切れず
ビジネス機会の損失が大きな課題
IPテレフォニーの導入に際し、
複数ベンダー
のシステムを比較検討している。その結果、
ア
同社では全国14カ所に拠点を展開。旅行ツ
バイアの IPテレフォニー・ソリューションの採
アーの申し込みや旅行相談、
問い合わせの電話
用を決定した。そのポイントになったのが「当
受付をはじめ、
ツアーの企画・手配などを行っ 社の生命線となる電話受付業務に不可欠な
ている。
「業務開始直後の申し込みが集中す
高 い 信 頼 性 と 安 定 性 で す 。ア バ イア の
る時間帯には、
企画・手配の担当者なども総出
DEFINITY
旅のダイレクトマーケティング
事業の「生命線」となる電話受付
で応対することもあり、当社では電話受付が
績を評価しました。また、N T Tコミュニケー
最優先業務となっています」
(平野氏)。
ションズの提案による、主要拠点で導入して
クラブツーリズムでは、
全国360万世帯の「旅
ビジネス基盤となる電話システムは、従来、 いた D E F I N I T Y の資産継承による設備投資
の友」会員向けに国内・海外旅行ツアーやク
主要拠点にアバイアのPBX「DEFINITY」及び、 コストの抑制、IPテレフォニーによるシステム
ラブ活動、
各種講座などの広範な事業を展開。 小規模模拠点に他社製の PBXを設置し、2 つ
同社の特徴は、
旅行業の枠を超え、
顧客(会員) のタイプの PBXを運用してきた。PBX の設定
の暮らしや生き甲斐をトータルに支援する「コ
ミュニティサービス産業」を目指し、顧客との
変更などは各拠点に任され、
「一元的な運用
は長年、安定稼動しており、その実
の拡張性も採用のポイントになりました」と、
赤井氏は述べる。
クラブツーリズムでは、
2006年春からIPテレ
2006年12月に本格的な
管理や 運用コストの問題を含め、各拠点に フォニーの構築を行い、
PBX
稼動を開始している。システム構成は、
データ
型の活動を実施していることだ。
ざまな課題がありました」と、
ITシステムグルー
センター及び本社にAvaya
例えば、
特定の趣味やテーマを軸に、
共通の
プ業務課長の赤井正俊氏は話す。
Avaya G650 Media Gateway
目的を持ったメンバーが集う「クラブ活動」も
その課題の1つが、集中するコールへの対
関係をより強固なものとするために会員参加
を分散配置する従来のシステムにはさま
その1つである。趣味や仲間づくり、
自然・健康、 応である。各拠点のオペレータや回線数の制
文化・歴史、
芸術、
スポーツなどの多彩なテーマ 約からピーク時に電話を受け切れず、顧客に
ビジネス機会の
を軸に作られた約 230 のクラブが積極的な活 再度電話をかけてもらったり、
動を行っている。また、
同社の活動に共感する
損失になっていたという。また、
どれだけ着信
と
S8720 Server
及びコール情報
の統計処理を行うAvaya CMS(Call Management
System
)を設置して冗長化を図るとともに、
各拠点にG650
Media
現している。
会員が「旅の友」の配送業務に携わる「エコー
スタッフ制度」や、
添乗業務を通じて仲間づくり
をサポートする「フェローフレンドリースタッ
フ制度」などがある。
このほか、最近では、旅行の申込み・問い合
わせの受付のほか、地元会員向けに情報提供
の場や交流拠点として利用される「クラブツー
リズムカフェ」を都内 2カ所に開設するなど、
地域に密着したコミュニティづくりを推進して
クラブツーリズム株式会社
いる。
ITシステム部
旅行情報誌「旅の友」
を設置してIP
Gateway
セントレックスによる一元的な運用管理を実
部長 平野 恭一氏
www.avaya.co.jp
報に基づく柔軟なシステム拡張や効率的な電
プアップするCTIシステムを構築し、一部で活
存のデジタル/アナログ電話機(約2,000台) 話受付業務へのインフラが整備され、
IPテレフォ
用してきた。今後、
コールセンターとCTIの連
また、DEFINITYを使用していた拠点は既
を流用することで設備投資コストを抑えつつ、 ニー導入効果の1つになっています」と平野氏
携強化を図り、顧客の趣味などに合わせてき
社員・オペレータの電話操作性を保護。他社
は述べる。
め細かな相談に応じることにより、
ビジネス機
製 PBXを利用していた拠点は、新たにAvaya
将来的なビジネス基盤づくりに加え、
IPテレ
会の拡大が可能になると見ている。
電話機を導入し、
データセンターを含め15
フォニーの目に見える効果として、通信コスト
また、電話とは別システムでインターネット
拠点、約 2,300 台の電話機で構成される大規
や運用コストの削減が挙げられる。従来、
拠点
による旅行申込を受け付けている。
「 Webで
IP
模なIPテレフォニー・システムが稼動している。 間の通話に公衆網を利用していたが、
IPネッ
ト
の申込比率を高めるためにも、
いずれ、
IPテレ
同社ではIPテレフォニーの要件定義から稼
ワーク上で内線化したことにより、
通話料が不
フォニーとWebの連携が必要になるかも知れ
動までわずか8カ月の短期構築を実現している。 要になった。また、IPテレフォニーの設計・構
ません。もっとも、PC 操作が不慣れなシニア
どのようにプロジェクトを進めたのだろうか。
「事
築や運用・保守、回線サービスなどを含め、 もおり、今後も電話が重要な申込受付手段で
前に全拠点を訪問し、
ヒアリングした各拠点の
NTT
アバ
コミュニケーションズがサポート。
「従来、 あることは間違いありません。そのため、
要望をコールフロー設計などに反映しています。 拠点毎に行っていたPBXの設定変更や回線な
イアには、
IPテレフォニーの機能を使いこなす
拠点毎に電話受付や運用の考え方に差異が
どの対応窓口を一元化でき、
運用管理の負荷や
ための提案をお願いしたいですね」と、両氏
あり、その取りまとめやシステムづくりで苦労
コストの節減も可能です」と赤井氏は述べる。 は期待する。
したことを覚えています」と赤井氏は振り返る。 各拠点の設定変更などは、
本社・ITシステム部
わが国は、世界に類のない長寿社会を迎え
例えば、
懸案事項のあふれ呼の問題について、 からNTTコミュニケーションズへサービスオー
る中、
健康で、
かつ生き甲斐を感じられる生活
テレフォニーではある拠点で受け切れなかっ
IP
ダーとして一元的に対応する体制を整えてい
たコールを他の拠点にルーティングすること
るという。
をいかに送るかが大きなテーマになっている。
「はつらつとした高齢社会の実現」を企業理念に、
も可能である。だが、
「当社の主要な顧客層で
今後、
IPテレフォニーとCTIの連携強化やイン
国内・海外ツアーやクラブ活動を実践するク
あるシニア世代の場合、使い慣れた地元の言
ターネットの利用拡大がテーマになる。これま
ラブツーリズムの事業に果たすアバイアの IP
葉でオペレータと会話したいという要望も強
でも、同社では発信者番号をもとに顧客の旅
テレフォニー・ソリューションの役割は大きく
いのです」
(赤井氏)として、技術的には可能
行履歴などの情報をオペレータのPC画面にポッ
なるはずだ。
でも、
遠隔地の拠点にコールをルーティングし
にくい傾向があるという。
現在は、
一部の旅行申し込みで都内のコール
センターへのコールを札幌の拠点に転送する
ネットワーク・サービスを活用しており、ルー
ティングの効果を検証しているところだ。
コールの統計情報に基づくシステム
拡張などのインフラを整備
IPテレフォニーの導入を契機に、
各拠点で行っ
ていたコールの統計情報の収集を本社・シス
テム部で一括管理する業務フローに変更して
クラブツーリズム株式会社
旅を通して出会い、
感動、
学び、
健康、
やすらぎの
はつらつとしたよろこびに満ちた社会
年7月/2004年5月(営業譲渡に伴う新会社発足) 種をまき、
を花開かせていくことをミッションとする。旅行
資
本
金 25億3,200万円
業を中核に、
クラブ活動、
セミナーや講座の運営、
従 業 員 数 1,913名(2007年4月1日現在)
各種イベントの企画・実施、旅行・観光に関する
http://www.club-tourism.co.jp/
情報提供など広範な事業を展開している。
本 社 東京都新宿区西新宿6-3-1 新宿アイランドウイング
設 立
1993
■ システム構成図
本社サイト(バックアップサイト)
バックアップ
機器
AvayaS8720
Server
データセンター
Avaya G650
Media Gateway
Avaya CMSサーバ
AvayaS8720
Server
いる。
「各拠点のコール状況を全社的に的確
Application
Enablement
サーバ
CTI
Avaya CMS
サーバ
サーバ
に把握、分析することにより、オペレータの増
強やシステム拡張など電話受付業務の最適化
オペレータ
電話席
オペレータ
PC
に向けた経営判断に生かす狙いです。統計情
デジタル電話
コールセンター(13サイト)
WAN
Avaya G650
Media Gateway
オペレータ
電話席
オペレータ
PC
PSTN
データ系LAN
音声系LAN
Avaya G650
Media Gateway
デジタル
電話
データ系LAN
音声系LAN
東京・成増のコールセンター
©2007 Avaya Inc.
Avaya、
アバイアのロゴはAvaya Inc.の商標です。その他すべての商標は個々の商標権者に帰属します。
■お問い合わせ先
日本アバイア株式会社
URL:http://www.avaya.co.jp
お客様フリーダイヤル
0120-223-911
IA07/08-01-3000