私はパラグライダーから始めました パラグライダーをつけて山の上から

Ueli Gegenschatz soars in a wingsuit
私はパラグライダーから始めました パラグライダーをつけて山の上から 飛ぶのです うまくいくと 上昇気流だけで、クロスカントリーのように 長距離を飛ぶことができ
ます その他、エアロバティックな 操作も出来ます
パラグライダーからスカイダイビングを始めました この写真は 4人組みのスカイダイ
ビングで 4人で一緒に飛びます 左手にいるのはカメラマンで ヘルメットにつけたカ
メラで 一緒に飛びながらジャンプを記録し 審判に使うことができます
一般的なレラティブスカイダイビングから フリーフライングに移りました フリーフ
ライングはより三次元的なダイビングです 写真には赤いジャンプスーツのダイバー
がいて 立った状態です 黄色と緑のスーツの方は 頭を下にしています そして後ろに
いて、フォーメーション全体を ヘルメットカメラで撮影しているのが 私です
フリーフライングからスカイサーフィンに進みました スカイサーフィンはサーフボー
ドをつけたダイビングです 表面積の大きなスカイサーブボードを 想像してください
大きな力が加わります もちろんその力を使って ヘリコプタームーブと呼ばれるスピ
ンなどができます
そこから、わたしはウィングスーツフライングへ進みました ウィングスーツフライ
ングは それを着ることで、自分の身体だけで飛ぶことができます 身体に力を入れ、
ジャンプスーツを突っ張ると 飛ぶことができるのです 落下速度が ずっと遅くなり
ます 表面積が大きいからです 正しい姿勢により実際に前に進むことができて 非常
に長距離を飛ぶことができます これは私がリオデジャネイロでやったジャンプで コ
パカバーナビーチが左手に見えます
こうしたパラグライダーやスカイダイビングの いろいろな技術や知識をもって 私は
ベースジャンピングに進みました ベースジャンピングは固定した物体、たとえば ビ
ルディング、鉄塔、橋、それに地球、つまり 山や崖などから飛びます 私には、それ
は 全方向視野の、究極の 自由落下の感覚です
そのうち私の目標は、これまで誰も 飛んだことのない場所を見つけることになりま
した 2000年の夏、私はスイスのアイガー北壁から ベースジャンプした最初の人間に
なりました それから2年後には、皆さんもご存知の 有名なマッターホルンから 初め
てベースジャンプしました 2005年にはアイガー、モンク、ユングフラウから どれも
スイスではよく知られた山です この三つのジャンプで特別だったのは これらのジャ
ンプを登山も含めて全部一日でやったことです 2008年にはエッフェル塔からジャン
プしました (笑)
Ueli Gegenschatz soars in a wingsuit
これらの知識をもって、私は スタントをやりたいと思いました そこで、友達と色々
な技を使って たとえばこんなジャンプ パラグライダーからジャンプしたり あるいは
こういうやつ 撮影を行ったのはオーストリアの 非常に寒い場所だったので 私以外
は皆凍えながら撮影しました 皆は熱気球のバスケットに座っていますが 私は気球の
頂上にいて スカイサーフィンで滑り降りようとしています それからこれ 高速道路
を走っているトラックからジャンプです (笑)
このレベルのエクストリームスポーツは 一つ一つ練習をこなして来て きびしく技術
と知識を磨いて 初めて可能になります もちろん肉体のコンディションは非常によく
なくてはならず たくさんトレーニングしています 最高の機材も必要です そして何
より重要なのは メンタルスキルで、精神的な準備が必要です これらすべてが
って
ようやく 人間の夢「飛行」に近づくことができるのです
そこで、2009年、私は 新しいプロジェクトのためにトレーニングしています 一つ
は、ウィングスーツで崖から飛んで 世界最長距離を記録すること これまでの飛行の
最長距離を更新したいのです 二つ目は 過去に誰もやったことのない センセーショ
ナルなジャンプをやってみたいのです
それで、この後のムービーでは、私が 英語を喋るより、ウィングスーツで 飛ぶ方が
ずっと上手だとわかるでしょう 楽しんでください どうもありがとう (拍手)
(拍手)
ジェーン・コーエン(JC):質問がいくつかあるの みんな質問があるでしょうけど 質問
1 あれは夢で飛んでいる時の感覚に 似たものなの? そうかもしれないと思うんだ
けど
ウェリ・ゲーゲンシャッ(UE):たしかに あれが 飛んでいる、という感覚に一番近い
かもしれません
JC: 答えは分かっているんだけど、どうやって着地するの?
UE: パラシュートです パラシュートを開きます 着地の衝撃の、そう、数秒前に
(笑) まだウィングスーツでは着地できません
JC: でも、誰か試しているのよね あなたも― あなたはやらないの―ウィング
スーツでの着地は?
Ueli Gegenschatz soars in a wingsuit
UE: それは夢です はい それはいま進行中で より良い性能の為、もっと知識を得る
為に ウィングスーツを開発中です そのうち出来ると思います
JC: オーケー どうなるかしらね あと二つ質問があるの あの、排気はなんなの?
ウィングスーツから出ているやつ ウィングスーツはなにか推力があるの?
UE: いや あれはただの煙です
JC: あなたから出ているの?
(笑)
UE: 嬉しいことにそうじゃありません
(笑)
JC: 危ないわよね
UE: いや、煙には二つ理由があって あれでスピードがわかります 飛んでいる 道
筋も それが理由1 理由2は 煙があるとカメラクルーの 撮影が楽なのです
JC: なるほど つまりウィングスーツはわざと煙が出るように 追いかけやすいよ
うにしてるのね もう一つの質問 顔は何でカバーしているの? あれだけスピードが
速いと 顔が後ろに引っ張られてしまいそうだけど ヘルメットをつけるの? それと
もゴーグル?
UE: 一番ピュアでいい感じなのはゴーグルだけです
JC: いつもはそうやって飛ぶの?
UE: だいたいはヘルメットをつけています 山の中ではいつもヘルメットです 着
地がいつも難しいので 普通のスカイダイビングのように、広い着地点があるわけで
はないので 準備しておかなくては
JC: なるほど あなたがなにか「しない」ことはある? いろんな人がやってきて
「こういうことをしてほしい!」って言われて 「いや、やりません」って言うこと
がある?
UE: もちろん、もちろんです クレイジーなことを考える人もいますから
(笑)
Ueli Gegenschatz soars in a wingsuit
JC: 拍手を
(拍手)
UE: どうもありがとう
(拍手)