第2355回 平成24年11月28日 天気/曇

2012-13 年度テーマ
■会長
■幹事
■SAA
■クラブ奉仕委員長
秋澤
舛谷
池
東
誠
正雄
和明
豊喜
■職業奉仕委員長
■社会奉仕委員長
■国際奉仕委員長
■広報委員長
筒井
田渕
松本
小松
大八
満博
茂
広行
■例会日:毎週木曜日 12:30~13:30
■事務所 〒788-0003
■例会場:宿毛市幸町 秋沢ホテル
高知県宿毛市幸町 6-43
URL
http://www.gallery.ne.jp/~sukumorc/
TEL 0880-63-3416
E-Mail [email protected]
FAX 0880-63-3417
3クラブ合同例会報告
第2355回
平成24年11月28日(水曜日)
■例会司会:岡本 SAA
■開会点鐘:明神会長
■Rソング:手に手つないで
■ゲスト紹介: 米山奨学生ムセボ、バシルア・アンドレ様
■ビジター :高知南 RC IM 実行委員長 原田 秀一様
米山奨学生を迎えて
宿毛・四万十・中村3RC合同例会
例会日
時 間
会 場
例会司会
例会宣言
開会点鐘
会長挨拶
幹事報告
平成24年11月28日(水)
12時30分~13時30分
新ロイヤルホテル四万十 2階
岡本SAA
梅原幹事
明神会長
明神会長
梅原幹事
■高知分区IM 原田実行委員長
平成25年2月9日高知市で開催
テーマ「ザ・ロータリアン」、サブテーマ「ロータ
リーを楽しもう」。各クラブの会長の推薦により経
験豊かなロータリアンの方々に魅力あるロータリー
クラブについて語っていただき、目標とすべきロー
タリアンの話を聞くことにより自己啓発を促しロー
タリアンとして自信と誇りを持つことができる一助
となると信じています。多数のご出席をお願い致し
ます。
■東ガバナー補佐
米山奨学生の紹介
ムゼンボ・バルシア・アンドレ様
ニックネームはアンディー。
出身国 コンゴ民主共和国 39歳。
言葉 母国語(3種類)、フランス語、英語、日本語。
2004年コンゴ大学医学部を卒業後、主に産婦人科医
として病院勤務。
2006年公益財団法人結核予防会結核研究所(東京)で
3ケ月間勉強後、帰国しふたたび来日し日本語を勉
強した後、2009年高知大学医学部環境医学教室大学
院博士課程に入学。
現在、博士課程4年生で職業・環境によるじん肺など
の呼吸病の研究、加齢による酸化ストレスなどの研
究を行っています。
奥様、お子さん、妹さん達と暮らしています。
天気:曇り
四つのテスト
言行はこれらに照らしてから
1.真実かどうか
2.みんなに公平か
3.好意と友情を深めるか
4.みんなのためになるか どうか
■プログラム
「私と日本」 ムゼンボ・バルシア・アンドレ様
ロータリークラブの皆様、奨学金の支援心から感謝
の気持ちを申し上げます。本日はお招きありがとう
ございます。すばらしい方々とお会いできる機会を
与えてくれたロータリークラブに感謝しています。
四万十市は今回初めてですが皆様にお会いできて、
とてもうれしく思います。
出身国はコンゴ民主共和国です。コンゴの国は2つ
の国があり、コンゴ共和国とコンゴ民主共和国があ
り、韓国と北朝鮮のような感じです。
コンゴ共和国はフランスの植民地。コンゴ民主共和
国はベルギーの植民地でした。コンゴ民主共和国は
旧ザイール。
日本は東京で1年、高知で3年半。今回は2回目とな
ります。現在高知大学医学部大学院博士課程4年生、
じん肺の研究。じん肺は肺の病気です。原因はホコ
リ。じん肺には珪肺症、アスベスト肺があり、じん
肺の方は肺がんになりやすく、タバコを吸うと2倍
のスクスが伴います。
じん肺は治りませんが、じん肺にかからない研究を
しています。
現在のじん肺の患者さんは昔にかかった方々です。
でも私の国では今もじん肺にかかる方が多くいます。
コンゴでは産婦人科医として働いていました。結核
で苦しむ多くの妊婦さんを見てきました。
2007年に結核の予防と治療の勉強をするために日本
に来ました。
コンゴでは多くの方が結核にかかっています。結核
患者の中にはじん肺の方も沢山いました。4年前コ
ンゴではじん肺の医師が居なかったので私はじん肺
に興味を持ちました。
コンゴでいくつかの言葉を話します。
フランス語が公用語。スワヒリ語、リンガラ語、コ
ンゴ語等。
私はフランス語、英語、日本語が話せます。土佐弁
も勉強しています。
日本語にはまだわからない言葉があります。
日本は世界で一番礼儀正しく、マナーが良い人たち
が沢山住んでいます。
戦争のあるコンゴと比べると日本は、平和です。
東コンゴで戦争が始まって10年以上になります。
首都キンシャサと東コンゴの間には、舗装された道
路も鉄道もありません。東コンゴには沢山の鉱物が
あります。金、ダイヤモンド、ルタンなど。
難民の人々が沢山いて、食べ物、水、トイレがあり
ません。
私は日本が羨ましく思います。インフラが整い安全
な国です。高知県のもてなしの心に感動しました。
会議や観光で日本の他の都市に行った事もあります
が、高知県はおだやかで空気がきれいで、よさこい
まつりがあって、特にあたたかい人たちがいる高知
県が好きです。
私達家族は高知県での生活を本当に楽しんでいます。
日本に来る前、日本はいい国だが難しい事が沢山あ
ると聞いていました。
例えば「ずうずうしい」のは良くないとか、「人を笑
わせる」のは良くないと聞いていました。
遠慮や本音と建前ということを勉強しました。
この言葉も「言わぬは言うに勝る」 better to be
quiet
日本の季節について、私は寒さに弱いです。
冬に耐える為に「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」
というフレーズを実践しようとしました。
日本が敗戦した時に天皇陛下がおっしゃった言葉と
聞きました。
コンゴでは季節は乾季と雨季しかありません。
乾季は9月から5月までで雨が降らない。
雨季は毎日雨は降りませんしあまり暑くもありませ
ん。言葉の壁や文化の違い、経済的な問題を経験し
ました。ロータリークラブからサポートを頂くこと
が出来て感謝しています。
「起死回生」日本の言葉ですが、米山奨学金を頂くよ
うになってから、私の生活は大変良くなりました。
そしてより快適に勉強が出来るようになりました。
それと同時に家族を養うことが出来ます。
トラブルがあった時には、いつでも助けてくれます。
私は日本のこの言葉が好きです。「一石二鳥」。
日本で医学だけでなく沢山の事を学ぶ機会を与えて
くれました。
私は日本人の勤勉さ精神をみならいたいと思います。
私の子供達にも勤勉さ精神を持って育っていってほ
しいと願っています。
日本の文化、芸術、音楽もとても印象的です。
日本の各都市も多く訪れました。下関では初めてフ
グを食べました。コンゴでもフグは、ありますが毒
がある為食べれません。日本海も見ました。大阪の
たこ焼きは大好きです。
驚いた事は、フクロウは不吉な鳥とされていますが
日本では幸福の象徴とされています。
また家の中にある神棚や仏壇が怖いです。
その部屋では寝ることが出来ません。
教育や質の高い研究にもとても驚きました。
学校の給食にも驚きました。コンゴでは給食がある
学校はありません。日本では読み書きができますが、
コンゴではそうではありません。
自動販売機で冷たい物暖かいものがどこでも買える
のが驚きです。コンゴには自動販売機はありません。
一晩で無くなります。
日本人は平均寿命が長いです。コンゴでは55歳です。
死亡率がとても高いです。子供の死亡率もとても高
いです。でも環境面がよくなれば防ぐ事ができます。
日本人の高齢者はとても若く健康的に見えます。
日本は地震が多いです。とても怖いです。コンゴに
も火山があります。
日本の田舎は私がイメージしていたものとずいぶん
と違いました。コンゴの田舎は電気や水道がありま
せん。水は川の水を使います。医者も居ない田舎も
あります。
今後の希望としは、後2年は高知大学で勉強をした
いと思います。
毒物のスペシャルリストになりたいと思います。
毒物についての研究、化学物質の副作用、人体への
影響などです。毒物以外では興味のある研究は喫煙
と肺の病気です。
本日はありがとうございました。
■謝辞
四万十RC 大平会長
アンドレさん本日はありがとうございました。
私達より日本のことが良く分かっているように感じ
ています。昨日地図を見ましたがコンゴはとても遠
いです。今後も日本の事、高知の事、又コンゴの事
を広めていただきたいと思います。
宿毛RC 秋澤会長
アンドレさんスピーチありがとうございました。
私達が忘れがちな日本の事を再認識する事が出来ま
した。是非医学の力を大きな奉仕の力に変えていた
だき、今後の十分に勉強してコンゴに帰って下さい。