前半 - 周南市徳山動物園ホームページ

第Ⅱ章
計画条件の整理
1.計画条件の整理
1)上位計画の概要
(1)「周南市まちづくり総合計画」
(平成 17 年3月)
(2)「周南市観光ビジョン」(平成 19 年3月)
この計画は、周南市の今後のまちづくりの指針となるもので、本市が目指す将来像やこの将来像
この計画は、「観光振興はまちづくり」という意識を持って、本市の観光振興を図っていき、観
を実現するためのまちづくりの目標、施策の大綱などを掲げる本市におけるまちづくりの最上位計
光交流都市・周南市を実現するために策定されたものであり、「周南市まちづくり総合計画」を推
画に位置づけられているものである。
進するため、本市の観光行政の基本理念、方向性を示し、市民や観光関係事業者、観光関係団体と
の協働のもと、観光振興を図っていくための指針となるものである。
将来の都市像
私たちが輝く元気発信都市 周南
目標年度
平成 26 年度(2014 年度)
ビジョンの目標
人と人とが交流する豊かさと元気あふれる観光都市・周南市
土地利用方針
・都心地区 → 魅力ある商業や都市型産業が展開する周南市の
シンボルとなる都市の顔づくりを推進する。
目標年度
平成 26 年度(2014 年度)
観光客数の目標
110万人(平成 26 年度)
まちづくりの
基本理念
まちづくりの
目
標
・市民の視点に立ったまちづくりの推進
・市民と行政の協働によるまちづくりの推進
・各地域の特性を活かした新たな発展を促すまちづくりの推進
基本方針
・地域資源を活かした体験型観光地づくり
・おもてなしの心あふれる観光地づくり
・安心安全な観光地づくり
・広域連携による新たな観光地づくり
・環境に配慮した観光地づくり
基本施策
・地域資源の開発・活用
・おもてなし観光の推進
・観光基盤整備の推進
・情報発信の強化
・観光メニューの充実
・心豊かに暮らせるまちづくり
・快適に暮らせるまちづくり
・安心して暮らせるまちづくり
・生き生きと活躍できるまちづくり
・ともに活躍できるまちづくり
徳山動物園に関することは、前期基本計画の中の目標「快適に暮らせるまちづくり」、「生き生
きと活躍できるまちづくり」で主に次のように示されている。
● 前期基本計画
【計画期間】
:平成 17 年度から平成 21 年度の 5 ヵ年
「快適に暮らせるまちづくり」
【公園・都市緑化】 → 都市環境の改善や市民レクリエーション需要にこたえるため、さら
には防災拠点としての機能をふまえ、適正な規模と配置に基づき、
公園・緑地の効果的な整備を進めます。
○ 公園・緑地の整備
→ ユニバーサルデザイン化の推進
公園の整備や改修において、緩やかなスロープや多目的トイレの設置など、すべて
の市民が安全に安心して利用できる施設の整備を図ります。
「生き生きと活躍できるまちづくり」
【観光】 → 観光を重要産業として捉え、地域振興の観点から観光振興に積極的に取組む。
徳山動物園に関する事業展開例として、基本施策の展開の中の「地域資源の開発・活用」、「観
光メニューの充実」で次のように示されている。
【基本施策の中で示されている徳山動物園の事業展開例】
事業展開例
基本施策
事
地域資源の開発・活用 地域特性の活用
観光メニューの充実
業
内
容
徳山動物園の新 動物の行動や公園の特性を活かし
たな魅力の創出 た施設のリニューアル化
動物園の魅力の向上、生涯学習施
体 験 プロ グラ ム 徳山動物園を活
設としての機能強化のための取組
の開発
用する取組み
み
○ 観光資源の発掘及び活用
→ 観光資源の掘り起こしや新たな観光資源の開発、老朽化の進む動物園の整備改善等、
既存の観光施設の整備、充実を図る。
3
第Ⅱ章
計画条件の整理
(3)「周南市都市計画マスタープラン」
(平成 20 年 6 月)
(4)「周南市緑の基本計画」(平成 20 年 6 月)
この計画は、周南市における都市づくりの具体的な将来ビジョンを確立し、地域別のあるべき
この計画は、周南市の本市のまちづくりへの取組みをふまえつつ、“水と緑の美しいまち”の実
市街地像、課題に対応して、都市生活・経済活動等を支える諸施設の計画等の整備方針を定めるこ
現のため、緑とオープンスペースの保全と整備、そして活用を計画的に進めることを目的として、
とから、住民・企業・行政などがこれらのビジョンを共有し、市民との協働により都市づくりを進
緑に関する総合的な取組みと施策の方針を示すものである。
めることを目標とし、これを実現する手法の一つである都市計画の総合的な指針として定められた
ものである。したがって、土地利用誘導・規制や都市施設の整備などの都市計画の具体的な各施策
はこの指針に基づいて実施される。
基本理念
(計画のテーマ)
~ 市民と協働のまちづくり ~
目標年次
平成 40 年(2028 年)
緑の将来像
基本方針
都市の将来像
・市街地の拡散抑制と都市機能が集積された都市
・産業基盤が強化された都市
・広域及び市内ネットワークが強化された都市
・みんなが安心安全に暮らせる都市
・地域の個性と魅力が創出された都市
・市民協働により取り組む都市
都心軸の形成
【都心軸】 徳山港~徳山駅前~市役所~徳山公園
・徳山公園周辺(市民・文化拠点)
→ 都市軸北側の新たな魅力空間として、既存の文化会館や
動物園等を活用しながら、市民が安心・安全に気軽に集
える文化的な空間、徳山文化を象徴する場として整備を
図る。
基本方向
平成 40 年度(2028 年度)
目標年度
美しい自然と活力ある産業が調和し
快適・安全に暮らし健やかで心豊かにすごせるまち
都市づくりの
ともに育てよう 水と緑の美しいまち 周南
基本理念
・機能的で適正規模な都市づくり
・生活・産業基盤の整った都市づくり
・安心・安全に暮らせる都市づくり
・自然と歴史・文化にふれあえる都市づくり
・市民等と行政のパートナーシップによる都市づくり
基本方向
・人と自然がともに暮らせるうるおいのあるまち
・自然とふれあい健康で快適に暮らせるまち
・災害に強く安心・安全に暮らせるまち
・地域の個性や資源を大切にした美しいまち
・市民協働による地域間の連携がとれた活力のあるまち
・人と自然がともに暮らせるうるおいのあるまちづくり
・自然とふれあい健康で快適に暮らせるまちづくり
・災害に強く安心・安全に暮らせるまちづくり
・地域の個性や資源を大切にした美しいまちづくり
・市民協働による地域間の連携がとれた活力のあるまちづくり
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
都市の骨格となる緑の保全
環境と共生した緑の保全、育成
利用者の多様なニーズに対応した緑づくり
身近なオープンスペースの確保
緑によるうるおいのあるまちなみの創出
安心・安全に暮らせる緑の創出
緑をいかした市街地のイメージアップ
地域の個性や資源の保全・活用
協働による緑のまちづくりの推進
緑を守り、増やすための人づくり
徳山動物園を含む徳山公園に関しては、緑地の
保全及び緑化の推進のための施策や緑化重点地
区計画の地区緑化方針の中で次のように示され
徳山動物園に関しては、分野別指針の「自然環境の保全及び都市環境形成の方針」や、地域別構
ている。
想の方針のなかで次のように示されている。
○ 公園・緑地整備の方針
→ 市民の多様なニーズに対応する公園の充実
・永源山公園、徳山公園、周南緑地を広域的な核となる公園と位置づける。
・周南緑地を広域防災拠点、永源山公園を地域防災拠点、徳山公園を広域避難地として
位置づけ、防災機能の充実を検討する。
【地域別構想】~ 都心部地域 ~
○ 将来の整備目標 → 文化と活力があふれ人の賑わいと輝きに満ちる周南の拠点
○ 公園・緑地整備の方針
→ 徳山公園については、広域避難地として位置づけ、防災機能の充実を検討するとともに、
総合公園として特色ある整備を検討する。
4
【施策の概要】
広域避難地としての機能整備や観光資源として
の機能充実を図るため、多様なニーズに配慮しな
がらリニューアルの検討を行う。
【緑化重点地区】中心市街地周辺地区
徳山公園は文化会館や動物園を有する総合的な
機能を持つ公園として、新たな魅力を創出し、市
民が気軽に集える憩いの場として多様なレクリエ
ーション機能の充実と緑の保全を図るとともに都
市防災機能の充実に努める。
第Ⅱ章
(5)「周南市まちづくり総合計画
計画条件の整理
後期基本計画(案)
」
(平成21年12月)
計画期間中に基本方針に基づいてまちづくりを進めていく上で、優先して取組むべき施策を「重
この計画は、本市におけるまちづくりの最上位計画に位置づけられている「まちづくり総合計画」
点推進プロジェクト」として位置づけている。重点推進プロジェクトは5つの「立市プロジェクト」
の「前期基本計画」が平成 21 年度をもって計画期間が終了することから、平成 22 年度から平成 26
と1つの「地域振興プロジェクト」で構成されており、本園のリニューアルは「観光・交流立市」
年度までの5か年を期間とする「後期基本計画」として策定されたものである。
プロジェクトの「地域資源の発掘・整備」の中に位置づけられている。
表 重点推進プロジェクト(5つの「立市プロジェクト」
)
将来の都市像
私たちが輝く元気発信都市 周南
プロジェクト
1「安心立市」プロジェクト
目標年度
平成 26 年度(2014 年度)
土地利用方針
・都心地区 → 魅力ある商業や都市型産業が展開する周南市の
シンボルとなる都市の顔づくりを推進する。
まちづくりの
基本理念
まちづくりの
目
標
まちづくりの
方向とテーマ
基本方針
・市民の視点に立ったまちづくりの推進
・市民と行政の協働によるまちづくりの推進
・各地域の特性を活かした新たな発展を促すまちづくりの推進
・心豊かに暮らせるまちづくり
・快適に暮らせるまちづくり
・安心して暮らせるまちづくり
・生き生きと活躍できるまちづくり
・ともに活躍できるまちづくり
「らしさ」溢れるまちづくり
プロジェクトの内容
① 災害や危機への対応
② 食と水の安心安全の確保
③ 福祉・医療の充実
2「人財立市」プロジェクト
3「環境立市」プロジェクト
4「産業立市」プロジェクト
① 教育の充実
② 生涯学習の推進
(仮称)学び・交流プラザの整備
③ 市民活動の推進
市民活動に係る人材育成の推進
① 環境負荷の低減の促進
省エネルギーや新エネルギーの活用の促進
ごみのリサイクルの推進
② 自然保護の推進
ツル保護対策の推進
③ 良好な景観の創造
景観計画に基づく良好な景観づくりの推進
① 産業基盤の整備
幹線道路や広域道路ネットワークの整備
港湾基盤の整備
企業誘致の推進
中心市街地の活性化の推進
周南ブランドの育成
「道の駅」の整備
地産地消の推進(再掲)
徳山駅周辺整備事業の推進
中心市街地の活性化の推進(再掲)
都心軸を中心としたまちづくりの推進
ツーリズムの推進
動物園リニューアルの推進
② 地域経済活性化の推進
(1)内容に関する基本方針
① 安心安全・いのち最優先
市民の安心・安全を守り、市民のいのちを守ることを最優先
に取組むべき政策として推進する。
(2)手法に関する基本方針
① 自助・共助・公助
市民をはじめとする多様な主体が自らの努力によって自立
して活動することができる状態(自助)を基本とし、加えて市
民同士や地域社会の中で相互に助け合い(共助)ならが進める
まちづくりをめざす。
② 創発的なまちづくり
まちづくりの手法を行政主導のトップダウン型から市民主
体によるボトムアップ型へと発展させていくため、異なる価値
観やアイデア、相互関係を創造するとともに、具体的な活動を
誘発する「創発的なまちづくり」を目指す。
(3)行財政改革に関する基本方針
① 選択と集中
最も優先度(必要性)の高い施策・事業を選択し、関連事業
との連携など最も効果的な手法により集中して実施すること
により、周南市全体の価値が高まるようなまちづくりを進め
る。
③ 農林水産業の振興
5「観光・交流立市」プロジェクト
災害時等の情報伝達システムの整備
防災拠点としての市役所本庁舎の改修等の検討
学校給食センターの整備
食育の推進
地産地消の推進
熊毛地区の水道施設整備
地域子育て支援拠点施設の充実
地域医療体制の充実
学校施設の耐震化等による改修・整備
特色ある教育の充実
① 中心市街地の整備・充実
② 地域資源の発掘・整備
③ イベントの充実
観光交流イベント等の支援
本園は分野別計画の「観光の振興」において、今後次のような施策を展開することとされている。
【基本方向】
:徳山動物園を核に交流人口の拡大を図るとともに、市民や地域、関係団体等と一
体となって地域の魅力を活かした交流を促進することにより「住んでよし。訪れ
てよしのまち周南」の実現を目指します。
【推進施策の展開】
○ 動物園リニューアルの推進
・開園から 50 年を迎え老朽化が進む徳山動物園を、
全面的にリニューアルすることにより、
交流人口の拡大を図る。
○ 動物を身近に感じるソフト事業の推進
・エサやりや小動物たちとのふれあいを柱とした体験型サービスの提供を充実します。
・動物園学習支援ボランティア「周南ふれん ZOO」と連携し、園内ガイドを実施するなど、
動物に対する知識や理解を高める取組みを展開します。
○ 目標値(平成 26 年度)
:年間入園者数 380,000 人
5
第Ⅱ章
計画条件の整理
2)関連計画の概要
(1)「周南市環境基本計画」(平成 18年3月)
この計画は、平成 17 年 3 月に策定した「周南市まちづくり総合計画」を環境面から推進するもの
であり、国際社会の一員としてローカルアジェンダ21の役割を担うものである。
本市の目指す環境像の実現に向けた各施策の中から、早急に実施する必要がある施策、環境課題
として重要な施策、環境像の実現に向けて大きな効果が期待される施策を、重点施策として位置づ
けている。
なお、重点施策は以下に示すとおりであり、徳山動物園の再整備計画にあたってはこれらとの整
合性に配慮する必要がある。
6
周南市の目指す
豊かな自然をはぐくみ未来へはばたくまち周南
環境像
~自然の恩恵を将来の世代とわかちあうために~
目標年度
平成 26 年度(2014 年度)
基本方針
・快適で健全な生活が営めるまちづくり
・人とさまざまな生物が共生できるまちづくり
・自然や文化と身近にふれあえるまちづくり
・資源が循環する環境にやさしいまちづくり
・一人ひとりが環境について考え行動するまちづくり
基本施策
・公害の未然防止対策の推進
・大気環境の保全
・水環境の保全
・騒音・振動の防止対策の推進
・土地利用の適正化
・生物多様性の確保
・自然環境の保全
・自然環境の活用
・自然とのふれあいの推進
・まちの景観や文化財の保全
・身近な緑の保全・創出
・循環型社会の構築
・環境と経済が好循環するまちづくりの推進
・地球環境の保全
・環境教育・環境学習の推進
・環境配慮行動の推進
・環境美化活動の推進
重点施策
・地球温暖化防止対策の推進
・自動車公害対策の推進
・ナベヅル保護対策の推進
・環境を通じた地域交流の推進
第Ⅱ章
計画条件の整理
(2)「周南市地域新エネルギービジョン」
(平成 17年2月)
重点プロジェクト
取組み内容
この計画は、「周南市地域省エネルギービジョン」とともに、「周南市環境基本計画」を実現するた
めのエネルギー施策に関連する個別計画として位置づけられているものである。
周南市
新エネルギータウン
始動プロジェクト
将来像
先進技術と地域協働で築くグリーン中核都市
目標年度
平成 22 年度(2010 年度)
中山間地域
グリーンパワー
新エネルギー
導入目標
取り組みの方針
重点
プロジェクト
1,651 TJ(2010 年度)
・未来に向けた先行投資
・地域資源の発掘と蓄積
・多面的効果の発現
・持続的な推進体制の確立
活用プロジェクト
新エネルギー
学習・体験・実践
プロジェクト
Ⅰ.周南新エネルギータウン始動プロジェクト
Ⅱ.中山間地域グリーンパワー活用プロジェクト
Ⅲ.新エネルギー学習・体験・実践プロジェクト
Ⅳ.環境対応型コンビナート連携プロジェクト
環境対応型コンビナート
連携プロジェクト
新エネルギー導入プロジェクトの展開として、その実効性や経済性などを考慮して、重点プロジ
ェクトを中心に順次取組むとされている。
○ 省エネルギー教育推進モデル校(2小学校)に太陽光発電を導
入する
○ 都市公園等においてソーラー照明灯を重点的に設置する
○ 徳山駅周辺整備事業に伴い、駅前広場に太陽光発電、ソーラー
照明灯を設置する
○ 美術館等の公共施設に市民・行政協働で太陽光発電を導入する
○ 林地残材、間伐材を集材し、地産・地消型エネルギーに転換す
る
○ 家畜ふん尿を活用した地域エネルギーセンターを整備する
○ 森林バイオマスを活用したエネルギー自給型設備を導入する
○ 錦川の水位差を活用して小水力発電を整備する
○ 新エネルギー導入を実施する市民、事業者に対して、導入費の
補助を実施する
○ 市民、行政が協働して新エネルギーを導入するための出資制度
等を創設する
○ 太陽光発電データベースを構築し、市民に発信する
○ 市民各層に対する意識啓発プログラムを実施する
○ 周南市地球温暖化防止まちづくりモデル事業により、既存の自
家発電用ボイラをバイオマス混焼型に改造する
○ 自家発電事業者の単独事業により、既存の自家発電用ボイラを
更新し、バイオマス混焼型ボイラを新設する
○ 建築廃材等の木質バイオマスの集材体制及び破砕設備等を整
備する
○ 太陽電池製造産業が集積するソーラーコンビナートの形成に
取組む
○ 水素タウンモデル事業に基づき燃料電池コージェネレーショ
ンの実用化を推進する
特に徳山動物園に関する事業展開としては、右表の下線に示したような都市公園等におけるソー
ラー照明灯の設置、公共施設への太陽光発電の導入、市民への普及啓発プログラムの実施が求めら
れる。
また、周南コンビナートにおける太陽電池の素材である多結晶シリコンを製造する事業所や、全
国一の副生水素量を誇るソーダ工場の立地を最大限に活かした燃料電池コージェネレーションシス
テム等の全市的な取組みとの整合を図る必要がある。
図 定置用燃料電池への水素導管供給
7
第Ⅱ章
計画条件の整理
(3)「周南市地域防災計画」(平成 20年4月)
本園を含む周南都市計画公園(徳山公園)は、平成 21 年 3 月の都市計画審議会において種別変更
により総合公園となり、
市の地域防災計画により平成 21 年 4 月に広域避難地として位置づけられた。
本園を含む本市の防災公園は、右のように示されており、広域防災拠点(周南緑地)、地域防災
表 周南市防災公園一覧
拠点(永源山公園)とともに広域避難地として重要な役割を担っている。
また、本市は「周南市地域防災計画・震災対策編」において、地震に強いまちづくりの中で公園
の整備について以下のような整備方針を示している。
第5章
地震に強いまちづくり
市は、避難路、避難地、延焼遮断帯、防災活動拠点ともなる、道路、公園、河川、港湾
等、骨格的な都市基盤施設及び防災安全区の整備、土地区画整理事業、市街地再開発事業等
による市街地の面的な整備、建築物や公共施設の耐震・不燃化、水面・緑地帯の計画的確保
を図る。
第5項
公園の整備
(1) 公園は、地域住民のスポーツ・レクリェーション、コミュニティ活動等の日常生活上重
要な施設であると同時に、延焼防止あるいは避難地として重要な役割を担っており、計
画的な整備に努める。
出典)「周南市地域防災計画・資料編」(平成 21 年 4 月、周南市防災会議)
(2) 一定規模以上の公園(周南緑地、永源山公園、徳山公園)については、広域的に機能す
る防災拠点及び避難地として次のように位置付け、多方面からのアクセス確保と、物資
の集配基地や中長期の避難地に対応した防災施設の設置等防災機能の充実に努める。
なお、「周南市地域防災計画」によれば、徳山公園には臨時ヘリポートの設置は位置づけられて
いない。今後策定される徳山公園として個別防災計画の整備方針に基づき、動物園の防災上の機能
ア 周南緑地(東緑地・中央緑地)及び周陽公園・・・広域防災拠点
イ 永源山公園・・・・・・・・・・・・・・・・・・地域防災拠点
ウ 徳山公園・・・・・・・・・・・・・・・・・・・広域避難地
(3) その他の都市公園及び緑道についても、次のような観点から防災公園として整備するよ
う努める。
ア 地域住民の集結場所、消防救護活動の拠点となる一次避難地
イ 延焼防止、自主防災活動拠点等となる身近な防災活動拠点の機能を有する都市公園
ウ 広域避難地又はこれに準ずる安全な場所へ通ずる避難路となる緑道
出典)「周南市地域防災計画・震災対策編」平成 21 年 4 月 周南市防災会議
8
とそれに伴い供えるべき必要な諸施設の計画・設計を行う必要がある。
第Ⅱ章
計画条件の整理
図 周南市防災公園配置図
9
第Ⅱ章
計画条件の整理
(4)「次世代エネルギーパーク計画」(資源エネルギー庁)
資源エネルギー庁は、平成 18 年5月、当面の我が国のエネルギー戦略について「新・国家エネル
ギー戦略」をとりまとめているが、この中で「次世代エネルギーパーク」については、地球環境と
調和した将来の次世代エネルギーの在り方について国民の理解を深めるために、「国民が新エネル
【次世代エネルギーパーク計画の要件】
ギーや省エネルギーなど新たなエネルギーの生産・利用に目で見て触れて理解できるよう、次世代
エネルギーパークという形でエネルギーの地域拠点を整備する。」と位置づけている。
こうした位置づけをふまえ、資源エネルギー庁は地方自治体等を対象に次世代エネルギーパーク
としてふさわしい計画を公募し、以下の6つの計画要件を踏まえ外部審査委員会による審査を実施
し、「次世代エネルギーパーク」としてふさわしい計画のみを認め、経済産業省及び資源エネルギ
ー庁ホームページで公表している。
次世代エネルギーパークは、小学生から高齢者まで国民各層が、新エネルギーを中心に
我が国のエネルギー問題への理解の増進を深めることを通じて、エネルギー政策の推進に
寄与することを期待するものです。
したがって、このような趣旨に合致しているとともに、以下の6つの要件に該当するも
のについて、次世代エネルギーパークの計画として認めます。
なお、平成 21 年度には 12 件、平成 20 年度には7件、平成 19 年度には6件の計 25 件の計画が「次
世代エネルギーパーク」計画として認められている。
① 実施運営主体が、確定していること。実施運営主体は地方自治体又は第3セク
ター等であり、自治体が主体的に取り組んでいると判断されること(資金面に
ついては、運営主体以外の支援が過半を占めていてもよい)。また、必要に応
じ、地元の新エネルギー設備を有する民間企業等が実施運営に参加する場合は、
その者が決定されていること。
② 実施運営主体において、建設費、維持費、来場者予測等を考慮した現実的な収
支計画が立てられていること。また、収支計画の中で、費用負担を行う者が決
定されていること。
③ 地域特色を明確にしたコンセプトが存在するなど、地域の特色を生かした創意
工夫がみられること。
④ 新エネルギー設備で発生した電気・熱が、パーク内や周辺地区で使用され、も
しくは系統に連系される計画であり、利用する発電量・熱量規模及び利用先が
明示されていること。
⑤ 原則として複数の種類の新エネルギー設備が含まれていること。また複数の地
域にまたがる場合には、全体像がわかるような中心的な施設が存在するととも
に、一体的に見学できるような工夫がなされ、また、個々の施設において、見
学者に対し安全を確保しつつ必要な情報が提供できる体制がなされていること。
⑥ 近隣に新エネルギー設備や関連施設がある場合には、可能な範囲で、当該パー
クに関連する施設として位置づけられていること。
※ 「次世代エネルギーパークの進め方について(公募要領)」
(資源エネルギー庁)より
図 次世代エネルギーパーク(平成 19・20 年度分)
10
第Ⅱ章
計画条件の整理
(5)ひと・輝きプロジェクト
『こんな動物園だったらいいね』
~
まちづくりの中の動物園の姿
~
「周南市まちづくり総合計画」
(平成 17 年 3 月)において、「まちづくりの目標」を実現するため
にまちづくりを担う人材の発掘、育成が大切であるとされ、以下の3点に係る施策を「ひと・輝き
プロジェクト」として強力に推進することとされている。
ひとに優しい動物園
① 休みながらゆっくりたっぷり楽しめるスペースの工夫
1.個性を育む教育の場の実現
② だれもが不自由なく楽しみ、くつろげるような配慮
2.主体的な自己啓発の場の形成
③ 自然の心地よさを感じるスペースや素材の活用
3.力を発揮する活躍の場の創出
④ 気持ちが癒され、元気の取り戻せる展示や景色
⑤ 全ての人にとって利用しやすく分かりやすい案内や設備の配慮
平成 17 年度に行われた「ひと・輝きプロジェクト」の公募の中から選定された10プロジェクト
の中に本園と関係のある以下のプロジェクトが採択されている。
みんなが楽しい動物園
① 動物の楽しい行動を引き出す展示の工夫
プロジェクト名
「いのちに学ぶ」
プロジェクト
プロジェクトの内容
「いのち」や自然環境についての学習、研究、
情報提供を行う「周南いきもの教育・研究セン
ター(仮称)」を徳山動物園に周南地域の生物
系の教員、企業研究者の参加を得て設立する。
学校教育、生涯学習の場とするとともに、生
命科学の研究拠点とする。
② 直接、動物を見たり感じたりできる展示方法
③ 随所に「洒落」や、
「仕掛け」があり、ドキドキ・ワクワクの世界へ引き込む雰囲気づくり
④ 積極的に参加・体験できるメニューの充実
⑤ 全ての人がそれぞれに楽しめる施設やスペースの確保
⑥ 動物園をもっと楽しめる耳寄りな情報を提供できる機器やプレートの設置
動物に優しい動物園
① 動物たちを、より環境エンリッチされた環境で飼育する
(6)CAA提言「こんな動物園だったらいいね」
生涯学習の場として活用される動物園
動物園開園50周年をむかえる中で、今一度、動物園が地域社会で期待されている役割を整理す
① 解説パネルやお知らせパネルで展示を活かし、学習をサポートする
るために、「『こんな動物園だったらいいね』~まちづくりの中の動物園の役割~」をテーマに市
② 学習環境を整えて、幅広い形態・内容で学習を可能にする
民行政連合(CAA)事業として平成18年度に実施されたもので、公募市民と行政とが同じテー
③ 動物について学習する機会の提供
ブルで意見交換や議論を行い、以下のような方向性が示された提言書が策定されている。
④ 生涯学習の場として、広く市民に利用される企画や施設の工夫
⑤ 環境問題についてのメッセージを発信し、学習できる機能・展示の整備
【コンセプト】 ~まちづくりの中の動物園の役割~
⑥ 「いのち」を考える学習のできる動物園
⑦ 学社融合を進め、幅広く多彩な教育の実現へ協力する
わたしたちの徳山動物園
市民が憩い 活躍する
優しさがあふれ 多くを学べる
そんな動物園だったら いいね
市民協働による企画と効果的な情報発信ができる動物園
① 市民・企業が協力できる体制とそれを活かした良い動物園
② 地域に浸透し、地域性のある展示と活動
③ 市民が参画し活躍する機会と場所のある動物園
いのちや自然と親しみ 楽しめる
周南を元気にして みんなが自慢する
そんな動物園だったら いいね
④ より魅力的なホームページで、情報発信
⑤ 多様で効果的な情報発信戦略の実現とその体制づくり
11
第Ⅱ章
計画条件の整理
(7)「周南市移動等バリアフリー道路特定事業計画、交通安全特定事業計画」
(平成 20 年 7 月)
バリアフリー新法をうけて、周南市では、平成19年3月にまちの一体的なバリアフリー化を一
層進めていくための基本構想である「周南市移動等バリアフリー基本構想」が作成されている。 本
計画はこの基本構想をうけて、国土交通省、山口県、山口県公安委員会、周南市で構成する調整会
議により取りまとめられたものである。計画の整備目標年次は、平成22年(2010 年)で本園に関
連する計画には次のものがある。
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(8)その他の関連計画
国土交通省中国地方整備局は、平成 20 年度の新規事業採択として朝夕のラッシュ時に交通渋滞が
激しい、国道2号三田川交差点の立体交差化事業に着手する方針を固めた。
計画では、三田川交差点を通過する国道2号を片側2車線で高架化し、同交差点を挟む東西3.
5キロの4交差点に右左折専用のレーンを増設するとされている。
これにより将来的には国道2号から本園へのアプローチルートが変わる可能性が大きい。
第Ⅱ章
計画条件の整理
3)既定計画の概要
(1)基本的な考え方
③ 展示テーマとゾーニングの考え方
既定計画となる「徳山動物園リニューアルFS調査検討業務報告書」(平成 21 年 2 月)は、平成
22年3月に開園50周年を迎える周南市徳山動物園のリニューアルの検討にあたり、本市の上位・
関連計画等をふまえつつ、、次世代を担う徳山動物園の基本的な構想を策定し、この構想の実現化の
< 全体共通の考え方 >
● 総合動物園としての展示形態を継承し、多種類の動物の展示を行う。
● 現在の動物コレクションとの適合を考慮する。(特に、入手・移動困難な大型獣など)
ための各種方策の検討など様々な観点からの可能性を調査したものである。
この計画の中で、徳山動物園のリニューアルにあたっての基本理念、基本方針、並びに展示テーマ
とゾーニングについては以下のように示されている。
< ゾーンの特性となる考え方 >
● 非日常感を味わえるインパクトのある景観や豊かな生物相を有すアトラクティブな自然である。
● 地球上の最もセンシティブな状況にある環境で、伝えるべき多くのメッセージを持っている。
① 基本理念
● 地域の自然環境や環境学習施設などへの関心の広がりを生む。
● 遊びの要素がある。(現在の遊戯施設に替わる動物園にふさわしいもの)
※1
② 基本方針
図
徳山動物園の基本方針
※1
エデュケーション(教育)とエンターテインメント(娯楽)を組み合わせた造語。
楽しみながら遊んでいると、いつの間にか自然と知識が身につき学ぶことができること。
図 展示ゾーンと展示テーマの設定
13
第Ⅱ章
計画条件の整理
(2)ゾーニング
抽出された展示テーマに基づく、各ゾーンの配置とそのイメージを以下に示す。
図 ゾーニング図
14
第Ⅱ章 計画条件の整理
(3)整備年次計画
事業スケジュールの設定の考え方と、整備年次スケジュールは以下のように示されている。
(4)事業化にむけての課題
園内のリニューアルのための検討以外にも、動物園リニューアルの事業化にむけて調整しなければ
ならない本園をとりまく様々な課題が以下のように整理されている。
・本リニューアル事業は平成 23 年度から 32 年度を計画期間と想定して作成する。
・ただし、開園 50 周年にあたる平成 23 年度事業までを第1期計画期間として、社会情勢の
表 動物園を取り巻く周辺状況と事業化にむけての課題
変化や動植物園を取り巻く状況、集客状況等を判断して変更、改正を行う。
項
目
・第1期整備は現在遊園地として利用されているエリアに動物園としての展示施設を先行整
備することにより、動物園の展示エリアの規模拡大を図る。
周辺からの
交通アクセス
国道2号線からのアクセスは、文化会館前の交差点の
改良に伴う進入路の検討とともに、山口側、広島側のそ
れぞれからスムーズにアプローチするために、都市計画
道路等の改良を含めた新たなルートの検討を行う。
周辺の土地利用
との調整
公園区域はそのままに、周辺住民に配慮し歩道の幅員
を確保するかたちで動物園側の境界をセットバックし、歩道と
園内を一体的に見せながら整備する方法を検討する。
敷地面積と
敷地の形態
公園の規模についての検討を行い、周辺の市有地の活
用や未利用地の買収等により動物園区域を拡張する可能
性の有無を検証するために、道路を含め岐山地区の将来
的な土地利用について整理する必要がある。
施設配置の計画において、利用動線と管理用動線の立
体的交差による空間の有効利用について検証する。
周辺の公共施設
との連携
各施設の相互割引制度のみならず、利用者の興味を引
き理解を深めるために、一体的な企画を同時に立ち上げ
るなど、様々な企画を持ち寄って検討する場を設ける。
都市計画道路等
との整合
道路については、徳山停車場線や周辺地域を含め効率
的な道路網についての検討を行う。公園規模について検
討し、都市計画を変更する必要がある。
・合わせて仮設獣舎等の設置は最低限とし、コストの削減に配慮する。
・段階的な整備において、展示のリニューアルとしての効果があるように配慮するとともに、
最終整備年次までの間、問題なく利用できるよう配慮する。
・この計画による効果(入園者数や入園者満足度など)は行政評価により評価を行う。
徳山動物園
としての課題
都市計画区域と
市道の重複
都市計画公園
徳山公園として
の課題
公園の歴史的な要因
広域避難地への
格上げ
都市公園としての
動物園
公園種別の変更
都市公園の
建蔽率の制限
観光立市・
まちづくり
本市における
動物園の役割や
機能からの課題
今後の対応や検討方針
動物園関連施設
との連携
今後の施設整備
のあり方
都市計画の変更で一体的活用を検討する。
祐綏神社については、本公園の歴史資源として活かす
ことが望まれる。KRYの公園区域の緑については、保
全のための措置が必要である。
広域避難地徳山公園として、動物園の有料区域の考え
方の整理が必要である。
(H21 年 3 月予定)
導入可能な補助事業についての調査・検討を行う。
総合公園としての徳山公園全体のあり方と、動物園の
再整備の方向性の整合が必要である。
(H21 年 3 月予定)
都市計画の変更と合わせて検討する必要がある。
徳山駅にサテライト施設をおき、そこから市内に点在する資
源を ZOO ロード、プログラムなどの様々な手段で相互に
結び、まち全体で多様なニーズに対応できるよう、観光
やまちづくりの計画の中で位置づける必要がある。
京都大学の演習林であった周南緑地(西緑地)や、ナ
ベヅルの飛来地である八代盆地の生息環境保全の取組み
を里山をテーマとしたエコツーリズムとして動物園から展開する
などの具体的な連携について検討する必要がある。
園内において地域特性を活かした環境負荷の軽減、新
技術の導入の可能性を検証する必要がある。
15
第Ⅱ章
計画条件の整理
4)現況の把握
(1)敷地条件の整理
① 地形
本園の敷地は、概ね標高 45.5m~34.7mの中にあり、その高
低差は約 10.8mである。最高地点の 45.5m(ゾウ舎)から最低
地点の 34.7mまで平均勾配は約 3.7%で緩やかに傾斜している。
道路によって分断された北側エリアと南側エリアは、それぞれ
北側 42.3m、南側 42.8mの地盤レベルを7%のスロープの横断
陸橋でつなげている。
本園の西側は市道乗兼阿弥陀線と概ねすり付いており、外周に
沿って幅員 0.8mの歩道が整備されている。
反対の東側は幅員4m道路や宅地となっている民地と接して
おり、概ね2m前後、高いところでは約3m程度の高低差で本園
の方が高くなっている。
本園の外周部の境界は、概ね高さ2mのコンクリートブロック
塀で囲まれているが、その無機質な威圧感を和らげるために地元
の協力によりペイントで動物の絵柄などが描かれている。
「徳山動物園外周壁調査」(平成 22 年 2 月)によると、これ
らのコンクリートブロック塀も老朽化が進み、解体撤去が必要な
箇所や、建築基準法施行令 62 の 8 に基づく控え壁の設置が必要
な箇所があるなど、抜本的な改修が必要な時期にきている。
最高地点(45.5)
最低地点(34.7)
外周のコンクリートブロック塀
図 徳山動物園の地形の状況
16
第Ⅱ章
計画条件の整理
② 植生
本園一帯は旧藩主毛利公の所有によるもので、徳山藩主を祀っ
た祐綏神社の境内に桜の木 100 本が奉納されたことを記す碑も残
されている。その後、昭和 12 年に徳山公園として開設され、こ
の付近一帯は桜の名所として有名になった。
また、園内は自然の森を活かしながら古くからの造園技術が施
されているため、樹高 15m~20m程度のアラカシ、シラカシなど
の常緑広葉樹が多く、クロマツなどの庭園木や石組みなどが配さ
れ庭園的な雰囲気が残されている「緑のコア」がある。
現在の徳山公園の植栽地等の緑地の緑化面積率は、右図に示す
とおり概ね 50%程度である。再整備にあたってはこのような本園
の歴史を物語る緑をできるだけ保全し、展示に活かす必要がある。
表 園内の主な樹木
高
木
中
木
低
木
アカマツ、クロマツ
サンゴジュ
ヒラドツツジ
ヒマラヤスギ
キョウチクトウ
レンゲツツジ
ツガ、モミ
カイズカイブキ
サツキ
クスノキ、クロガネモチ
アオキ、ユズリハ
ドウダンツツジ
アラカシ、シラカシ
キンモクセイ
ヒイラギ、トベラ
ヤマモモ、タブノキ
ネズミモチ
サカキ、ヒサカキ
クヌギ、シイノキ
ムクゲ
イヌツゲ
ソメイヨシノ
サザンカ
マルバシャリンバイ
ヤマボウシ、ハナミズキ
ヤブツバキ
ユキヤナギ
エゴノキ、ネムノキ
ナンテン
ハクチョウゲ
エノキ、コブシ
ヤツデ
イロハモミジ
ソテツ、シュロ
トウカエデ
等
緑地の中のフライングケージ
ピラカンサ
等
トサミズキ
レンギョウ 等
庭園の面影を残す石組みと植栽
緑地を背景としたカラスバトの展示
図 徳山公園の緑地の状況
17
第Ⅱ章
計画条件の整理
③ 景観
周南市域は古代から海陸交通の要衝として栄え、九州や朝鮮半
島との交流の拠点として固有の歴史・文化が育まれてきたため歴
史文化的な景観資源も残されている。中世では、山口県指定文化
財となっている「若山城跡」や「勝栄寺土塁及び旧境内」、近世
では、岐山(金剛山)山麓に徳山藩主の居館(館邸)がおかれ(本
背景となる金剛山の緑
園を含む現在の徳山公園-文化会館)、現在の中心市街地の一部
となる範囲に城下町が整備されていたため現在も僅かながらそ
の面影を残している。
内の景観特性としては、広大な山稜に連なる丘陵地の緑量豊か
な斜面樹林が獣舎等の公園施設の背景となっており、夫婦池とと
もに水と緑の動物園を印象づけている。また、園内にはアラカシ、
シラカシなどの大径木も多く、歴史のある本園を物語っている。
市道乗兼阿弥陀線の沿道
「虹のかけはし」
外周のコンクリートブロック塀
国道2号から視認される文化会館の緑
18
図 徳山公園の景観特性
第Ⅱ章
計画条件の整理
④ 歴史文化
動物園やその周辺一帯は、「日本の三大陣屋」にも数えられるほど壮大な
規模を誇っていた徳山藩主、毛利氏の居城・徳山城があったところで、周辺
にはゆかりの神社や寺院があった。その後、城跡が「徳山公園」として整備
され、昭和 35 年には動物園が開園されたが、徳山城の庭園であるといわれ
ている文化会館の前庭や、御狩場の鴨池だったといわれている夫婦ヶ池、数
多くの史跡や歌碑が今も園内に残されており、これらを訪ね歩き、歴史のロ
マンに思いをはせることができる。右図にその史跡等の位置、次頁にそれら
の概要を示す。今回の動物園のリニューアルにあたっては、これらの史跡等
について現状のまま残存させることが困難であると考えられるため、基本的
に移設を前提として関係機関との調整が必要となる。
○ 徳山公園の沿革
・本公園の当初は懸社祐綏神社の神苑を清浄にし、敬神崇祖の思想を養うと共に本
苑を中心とする遊園地を設置して、四季の観賞樹木の植栽その他各種の施設をな
し、一面地方の繁栄をはかる目的をもって、昭和 3 年 3 月毛利秀氏を総裁とする
徳山保勝会が設立され、懸賞図案を募集し、同年 10 月事業の第一歩に着手された。
・第一期工事(昭和 3 年 10 月~昭和 5 年 3 月)として菖蒲池の造成築山の整備、桜
苗木の植栽が行われ引続き第二期工事が五ヶ年計画で始められ、昭和 9 年に至り
完成した。この間、池(心字池)
、橋、休憩所、ベンチ等が設けられ施設は市に寄
贈され、昭和 10 年度より市が管理することになった。土地は市が毛利家、祐綏興
元寺に借り受けることになり、昭和 12 年 10 月 1 日貸借契約を結び、市立公園と
して正式に誕生した。その後、桜の生育もよく春 4 月ともなれば入口の桜並木と
共に美しく咲き揃って、桜の名所となり多数の人手に見たが、大東亜戦争に入る
や、公園の管理も十分行われず、且戦争苛烈なるにいたって一時海軍の軍需物資
の置場となり、そのため昭和 20 年 7 月にはアメリカ空軍の爆撃により、相模場付
近の松林はそのため大被害を受け、同時に毛利邸が焼失し終戦を迎えた。戦後、
この公園を利用し、昭和 24 年 4 月博覧会が開催され現在の体育館は、その時、会
場の一部として建設された。昭和 24 年 4 月には毛利家、祐綏神社興元寺との間に
貸借契約が更新され、面積にも移動を生じた。昭和 25 年 3 月には毛利邸跡に野球
場(昭和 30 年に毛利家と賃貸契約を結ぶ)夫婦池畔に庭球場がそれぞれ設置され
た。又、昭和 25 年には徳山婦人会が夫婦池附近を市より借り受け梅を植栽し、早
春には人が訪れるよう計画した。
・児童遊戯施設としては昭和 29 年と昭和 31 年に滑り台、ブランコ、シーソーが設
置され、小鳥舎、熊舎、猿舎などの動物舎も昭和 28 年より昭和 32 年にわたり設
けられ公園しての形態が次第に整えられてきた。
・昭和 32 年の始め頃より園内に動物園を設置しようと議がおこり、調査計画がすす
められ昭和 34 年度に至り、その工事に着手することになった。同年 9 月 26 日起
工式を挙行、昭和 35 年 3 月 19 日開園式が行われ、我国で 47 番目の動物園の誕生
を見、公園の状況はここに一変した。
・植栽施設などを設け、毛利公園として一般に開放された。
・動物園前は自動車の調査広場を設置するため、菖蒲池附近は全部これにあてられ
祐綏社は現在の所に移転された。
・動物園内の動物舎、その他の建物は 36 年以降も順次建築せられ、西中国随一の動
物園として内容の充実に努めている。
・昭和 42 年 3 月 3 日毛利氏より借用していた用地の貸借期間が満了、再三にわたる
交渉も効を奏せず、返還を余儀なくされた。
・市としては減少を食い止めるため、土地確保に全力を傾注、昭和 43 年 7 月 1 日夫
婦池 11,550m2 の買収(岡 秀男 外 25 名)に成功、引続いて昭和 44 年 6 月 30 日、
池周辺用地 4,902m2 の買収(毛利 就挙 外 4 名)にも成功したので、総体計画に
基づき庭球場跡に第二駐車場を整備した。
夫婦ヶ池
文化会館の前庭
図 園内の史跡等の位置図
19
第Ⅱ章
表
計画条件の整理
動物園内の史跡一覧
番号
No.1
No.2
史跡名称
杉家屋敷跡
遥拝石
内
容
現況写真
陶氏、毛利氏らによる戦乱の後 1557 年(弘治 3 年)
、大内氏の家来で毛利氏に服従した杉元相が野上の地(現在の
徳山)を支配した。 元相は、金剛山山麓の地(現在の動物園前)に館を構え、1574 年(天正 2 年)には 一の井手に
菩薩寺として興元寺を建立した。しかし、1585 年(天正 13 年)に元相が亡くなると、跡を継いだ嫡子、元宣もその 4
年後若くして非業の死を遂げ、杉氏はわずかニ十数年で断絶した。興元寺には、市の指定文化財になっている「杉元
相・元宣父子の墓所」がある。
毛利就隆(なりたか)は 1650 年(慶安 3 年)に、下松から邸宅をこの地に移した。この時、地名を徳山と改め、
就隆を初代藩主とする徳山藩が成立した。この遥拝石は 3 代藩主、毛利元次(もとつぐ)が朝夕座って、太華山の山
頂にある仏像を拝んだと伝えられる石である。
No.2
No.3
No.4
No.5
No.6
No.7
No.8
No.9
No.10
20
贈従四位飯田先生旌功之碑
三大夫殉節之碑
桜百本奉納碑
飯田忠彦は、江戸時代後期の歴史家で「大日本史」に記録されていない、後小松天皇以降の 420 年間の歴史を著書
「野史」に書きあらわした。これは、完成までに 30 年以上かかった 291 巻もの大作である。しかし、飯田忠彦は尊王
攘夷派の指導者と思われて「桜田門外の変」の時に捕らえられた。これに怒って 1860 年(万延元年)に割腹自殺して
しまった。その時 63 歳であった。 この碑は、大正 2 年に飯田忠彦の功績を称えて有志によって建てられた。
三大夫とは、長州藩の家老である益田親施・国司親相・福原元たけ(にんべんに間)の 3 人のことである。幕末の
動乱の時、長州藩は攘夷を主張したが敗れ、1863 年(文久 3 年)に京都を追われた。
(八月十八日の政変)勢力の挽回
をはかり、翌 1864 年(元治元年)には三家老が指揮して京都へ出兵したが、長州は戦いに負けた。
(禁門の変)藩内
では幕府に対する恭順派の勢いが強くなり主戦派の三家老は切腹を命じられた。 この碑は、三家老の殉節を称え、昭
和 15 年に建てられた。
岩井勝次郎翁頌徳碑
句 碑
「踞れはふきのたう 白船」
白船は熊毛郡佐合島の出身であるが、大正 5 年に子供の教育のため徳山に移住した。俳句界と水彩画界で活躍し、
その温和な気質は作品ににじみでていた。 俳句では、地方俳壇の育成に力を注ぎ、彼の作品は新傾向俳句として全国
に広がりを見せる程で、絵画でも徳山洋画壇の発展に貢献した。当時の徳山における芸術文化の花形であった白船は、
昭和 16 年に 56 歳の生涯を閉じた。翌昭和 17 年には徳山公園(現在の動物園)に「踞れはふきのたう」の句碑が建て
られた。
歌 碑
「ぞうさん」
詩 碑
「とくやまのまるみみぞうさん…」
杉家屋敷跡
No.3 贈従四位飯田先生旌功之碑
No.4 三大夫殉節之碑
大野直輔は、若い時から国内の名家・名士を訪ねながら学問を修めた。明治 6 年、イギリスで経済を学び帰国した
後、大蔵省につとめて国家と郷土の発展 に尽くした。 かつて、動物園一帯は徳山藩主を祀った祐綏神社(現在の動
物園横)の境内であり、直輔は境内に桜の木 100 本を奉納しました。その碑には「奉納桜百本 大野直輔 明治四十
三年」と記されている。その後、この付近一帯は桜の名所として有名になり、花見時にはぼんぼりを灯して大変な賑
わいだったといわれている。
岩井勝次郎は、大阪の豪商で株式会社岩井商店の経営者である。大正 5 年に徳山に進出し、
「大阪鉄板製造株式会
社」と「日本曹達工業株式会社」を相次いで創設し、工業都市徳山の基礎を築いた。この碑は、岩井勝次郎の業績を
称え、昭和 12 年に建てられた。
句 碑
「新しい法衣いつはいの陽かあ
たゝかい 山頭火」
No.1
遥拝石
No.5
桜百本奉納碑
山頭火は本名を正一といい、大正・昭和前期の俳人である。大正 2 年に萩原井泉水を師事し、自由律の俳句誌「層
雲」で活躍した。 種田家破産の後、大正 13 年に熊本市の報恩寺で出家し僧になった。その後、妻子を捨て乞食行脚
で各地を巡り歩きながら禅味のある独自の自由律俳句の創作を続け、
昭和 15 年に松山市の庵でその放浪の人生を終え
た。この碑は、平成 3 年 3 月に徳山文化協会が創立 35 周年を記念して建てたものである。
まどみちおは明治 42 年に徳山の西辻に生まれ本名を石田道雄という。25 歳の時、北原白秋の「コドモノクニ」に
投稿して特選となったのを機に、本格的に詩や童謡の創作活動を始めた。その作品には「ぞうさん」をはじめ、「や
ぎさんゆうびん」「1 年生になったら」など数多くの名作がある。平成 6 年には日本人で初めて国際アンデルセン賞
作家賞を受賞した。この歌碑は、平成 4 年に蔵澄真恵美さんの制作で徳山市が建てた。また、この時にまどみちおに
徳山市民文化栄誉章を贈った。
No.7 句 碑
「踞れはふきのたう 白船」
No.6 岩井勝次郎翁頌徳碑
No.8 句 碑
「新しい法衣いつはいの陽かあ
たゝかい 山頭火」
平成6年にまど・みちおが来徳のおり、徳山動物園でマルミミゾウを見てこの詩を作りました。 この詩は「とく
やまの…」という固有名詞ではじまり、まど・みちおの作品としては郷土への思いを込めた特徴的なものであるとい
われます。この詩碑は平成 15 年 11 月に徳山動物園協力会が周南市の合併を記念して建てました。
No.9 歌 碑
「ぞうさん」
No.10 詩 碑
「とくやまのまるみみぞうさん…」
第Ⅱ章
図
計画条件の整理
毛利邸
毛利輝元の二男就隆が下松から野上に居館を移し、地名を徳山と改めた
のは慶安三(1650)年であるが、以来徳山毛利氏の館邸はここに定まり城
下町も形成された。写真の館邸は昭和 10 年に撮影されたものであるが、
昭和 20 年の空襲の際に戦災をうけて焼失した。戦後、屋敷跡は毛利球場
として市民に長く親しまれたが、毛利プラザ、動物園展示館と転身し、そ
の後文化会館に変わった。
図
毛利氏藩邸の門
毛利藩邸の入口に立っていた門で、昭和 20 年7月の空襲の際、藩邸は
焼夷攻撃で消失したが、門のみ戦災を免れた。戦後藩邸跡は均されて毛利
球場となったが、門は活かされて毛利球場の門として親しまれた。しかし、
球場が廃止され、ボーリング場が建設された際に取り壊された。
図 徳山城下町古図
21
第Ⅱ章
計画条件の整理
(2)園内施設の整備状況
① 園路
本園の園路の整備状況として、園路勾配について整理したものを右図に示す。
本園の現在の利用空間は概ね平坦な地形に配置されているため、極端な高低差が
ある園路は少なく8%以上の勾配がある部分は極限られており、レッサーパンダ
舎前から中央広場、ヤマアラシ舎脇から中央広場、中央広場から熱帯サル舎のあ
るエリアに上がる園路の3箇所と、ホッキョクグマ舎の建築に付随して設けられ
ている観覧園路である。
なお、猛獣舎前からゾウ・キリン舎のエリアにあがる階段にはスロープを新た
に併設するなど、一部は改善のための対応が行われている。
本園は明確な幅員構成による園路は整備されていないが、南側と北側の敷地を
結ぶ横断陸橋の幅員は 3.0m、
北側の敷地では主幹動線にあたる部分の幅員は 5.0
m、補助的な動線部分は 3.0mとなっている。
なお、再整備にあたっては、園内の快適利用を目指し移動の円滑化を図るべく、
観覧主幹動線については、ユニバーサル動線の考え方に基づき勾配の設定を行う
必要がある。
横断陸橋(南~北側エリア)
レッサーパンダ舎前の園路
熱帯サル舎への園路
ホッキョクグマ舎観覧園路
猛獣舎横に設けられたスロープ
図 園内の階段・スロープの現状
22
横断陸橋(文化会館)
第Ⅱ章
計画条件の整理
② 動物展示施設
本園における動物の展示施設の構造、建築面積等について、建築日順に整理したものを以下に示す。
園内35箇所に配置されており、ゾウ・キリン舎が建築物としては最も大きく 256.0 ㎡、次いで猛獣
舎の 236.52 ㎡である。一方、10.0 ㎡以下の小規模な展示施設も11箇所ある。
表
動物展示施設一覧
(建築日順)
施設名
構造
No.1 ヤマアラシ舎
木造
No.2 猛獣舎
建築面積 延床面積
建築日(最終改修年月日)
9.72
9.72 昭和35年1月30日
1960年1月30日
RC造
236.52
236.52 昭和35年2月20日
1960年2月20日
No.3 ペンギン舎
RC造
74.38
74.38 昭和35年2月20日
1960年2月20日
No.4 クジャク舎
木造
58.32
58.32 昭和35年3月10日
1960年3月10日
No.5 ツル舎(旧オシドリ舎)
鉄骨造
23.78
23.78 昭和35年3月10日
1960年3月10日
No.6 ホッキョクグマ舎
RC造
89.76
89.76 昭和37年3月19日
1962年3月19日
No.7 カンムリヅル舎(旧ワシ舎)
鉄骨造
35.00
35.00 昭和40年9月30日
1965年9月30日
No.8 チンパンジー舎
RC造
48.00
48.00 昭和42年3月1日
1967年3月1日
No.9 クマ舎
RC造
81.13
81.13 昭和42年8月18日
1967年8月18日
No.10 鶏舎、孵卵室
木造
98.50
98.50 昭和44年8月11日
1969年8月11日
No.11 ゾウガメ舎
木造
23.06
23.06 昭和45年10月15日 1970年10月15日
No.12 フライングゲージ
鉄骨造
146.20
146.20 昭和45年11月21日 1970年11月21日
No.13 エミュー舎
木造
17.28
No.14 ワラビー舎
木造
4.86
No.15 爬虫館
RC造
No.16 オウム舎(旧鳴禽舎)
17.28 昭和47年8月15日
1972年8月15日
4.86 昭和47年12月28日 1972年12月28日
104.50
104.50 昭和48年1月16日
1973年1月16日
木造
50.00
50.00 昭和48年9月19日
1973年9月19日
No.17 モルモット舎
木造
7.74
7.74 昭和50年1月18日
1975年1月18日
No.18 水禽舎
木造
2.89
2.89 昭和52年12月6日
1977年12月6日
No.19 ゾウ、キリン舎
鉄骨造
256.08
256.08 昭和52年12月7日
1977年12月7日
No.20 ポニー舎
RC造
69.60
69.60 昭和53年11月7日
1978年11月7日
No.21 カバ舎
RC造
124.90
No.22 二ホンザル舎
RC造
2.70
2.70 昭和55年2月2日
1980年2月2日
No.23 ダチョウ舎
木造
9.00
9.00 昭和55年3月25日
1980年3月25日
No.24 フクロウ舎
鉄骨造
9.00
9.00 昭和56年3月25日
1981年3月25日
No.25 ラクダ、シマウマ舎
鉄骨造
51.95
61.95 昭和57年3月20日
1982年3月20日
No.26 熱帯サル舎
RC造
90.16
90.16 昭和58年3月31日
1983年3月31日
No.27 ヤギ舎(なかよしコーナー)
木造
10.00
10.00 昭和59年10月12日 1984年10月12日
No.28 ウサギ舎(なかよしコーナー) 木造
8.75
8.75 昭和59年10月12日 1984年10月12日
No.29 猛禽舎
鉄骨造
No.30 プレーリー、ミーアキャット舎 木造
124.90 昭和54年11月27日 1979年11月27日
58.80
58.80 昭和60年3月30日
1985年3月30日
8.82
8.82 昭和62年3月25日
1987年3月25日
No.31 レッサーパンダ舎
RC造
55.13
53.08 平成4年2月12日
1992年2月12日
No.32 小獣舎
RC造
123.00
123.00 平成6年2月28日
1994年2月28日
No.33 小鳥舎
木造
88.02
88.02 平成8年12月3日
1996年12月3日
No.34 カワウソ舎
RC造
36.21
36.21 平成13年3月22日
2001年3月22日
No.35 マーラ舎
木造
5.00
5.00 平成16年12月17日 2004年12月17日
※建物台帳、計画通知資料等の資料により整理
築 30 年以上経過
築 20 年以上経過
図 動物展示施設位置図
23
第Ⅱ章
表
24
計画条件の整理
動物展示施設の飼育動物一覧
施設名
飼育動物
No.1
ヤマアラシ舎
マレーヤマアラシ
No.2
猛獣舎
ライオン、アムールトラ、クロヒョウ
No.3
ペンギン舎
フンボルトペンギン
No.4
クジャク舎
マクジャク、インドクジャク、ハイイロコクジャク等
No.5
ツル舎(旧オシドリ舎)
ズグロウロコハタオリ
No.6
ホッキョクグマ舎
ホッキョクグマ
No.7
カンムリヅル舎(旧ワシ舎)
カンムリヅル
No.8
チンパンジー舎
チンパンジー
No.9
クマ舎
マレーグマ、ツキノワグマ
No.10
鶏舎、孵卵室
ニホンキジ、ニジキジ、ヒオドシジュケイ、コジュケイ等
No.11
ゾウガメ舎
ケヅメリクガメ、キュウシュウノウサギ
No.12
フライングゲージ
モモイロペリカン、サギ、ショウジョウトキ、ムギワラトキ、カワウ等
No.13
エミュー舎
エミュー
No.14
ワラビー舎
パルマワラビー
No.15
爬虫館
アフリカニシキヘビ、インドホシガメ、ムツアシガメ、パラグアイカイマン等
No.16
オウム舎(旧鳴禽舎)
コキサカオウム、コバタン、オオバタン、ワカケホンセイインコ、アオボウシインコ等
No.17
モルモット舎
モルモット
No.18
水禽舎
オシドリ、マガモ、アヒル、ベニバシガモ等
No.19
ゾウ、キリン舎
アフリカゾウ、アミメキリン
No.20
ポニー舎
シェットランドポニー
No.21
カバ舎
カバ
No.22
二ホンザル舎
ニホンザル
No.23
ダチョウ舎
ダチョウ
No.24
フクロウ舎
シロフクロウ、ホンドフクロウ、ベンガルワシミミズク
No.25
ラクダ、シマウマ舎
フタコブラクダ、グラントシマウマ
No.26
熱帯サル舎
エリマキキツネザル、マントヒヒ、ブラッザグエノン
No.27
ヤギ舎(なかよしコーナー)
ヒツジ、シバヤギ、ミニブタ
No.28
ウサギ舎(なかよしコーナー)
カイウサギ
No.29
猛禽舎
オオワシ、ハヤブサ、サシバ、ハリスホーク、トビ、ダルマワシ、カラカラ
No.30
プレーリー、ミーアキャット舎
オグロプレーリードック、ミーアキャット
No.31
レッサーパンダ舎
シセンレッサーパンダ
No.32
小獣舎
アライグマ、アカハナグマ、ホンドタヌキ、ホンドギツネ、セグロジャッカル、ドール
No.33
小鳥舎
カラスバト、キジバト、アオバト、ホオジロ、クロツグミ、メジロ等
No.34
カワウソ舎
コツメカワウソ
No.35
マーラ舎
マーラ
猛獣舎(No.2)
ゾウ、キリン舎(No.19)
クジャク舎(No.4)
熱帯サル舎(No.26)
カバ舎(No.21)
ヤギ舎(No.27)
、ウサギ舎(No.28)
第Ⅱ章
計画条件の整理
③ 利便施設
本園における来園者のための利便施設の構造、建築面積等について、建築日順に整理したものを以下
に示す。主な施設は中央広場に集中して屋外休憩施設3箇所、売店2箇所が設置されている。その他に
は屋内展示館が1箇所、便所は4箇所が北側エリアに1箇所(遊園地側と第2駐車場側の両方から利用
可能)、南側エリアに3箇所設置されている。
表
利便施設一覧
施設名
(建築日順)
構造
No.1 休憩所
鉄骨造
No.2 便所(ゾウ舎前)
建築面積
延床面積
建築日(最終改修年月日)
102.06
102.06 昭和35年1月20日 1960年1月20日
木造
10.53
10.53 昭和35年3月10日 1960年3月10日
No.3 中央便所
RC造
23.52
23.52 昭和36年3月31日 1961年3月31日
No.4 中央ステージ
RC造
124.82
124.82 昭和36年11月1日 1961年11月1日
No.5 売店(共済会)
軽量鉄骨造
32.40
32.40 昭和43年3月7日
1968年3月7日
No.6 野外スタンド
331.50 昭和43年3月7日
1968年3月7日
軽量鉄骨造
331.50
No.7 売店(弁当類販売所) 軽量鉄骨造
13.20
13.20 昭和44年12月1日 1969年12月1日
No.8 遊園地便所
RC造
34.84
34.84 昭和47年8月31日 1972年8月31日
No.9 正面横便所
アルミサンドイッチパネル
10.00
10.00 昭和58年9月24日 1983年9月24日
No.10 展示館
鉄骨造
232.73
232.73 平成6年2月28日
売店(共済会)
(No.5)
1994年2月28日
※建物台帳、計画通知資料等の資料により整理
築 30 年以上経過
築 20 年以上経過
野外スタンド(No.6)
表
展示館(No.10)
現況の園内便所の構成
施設構成
No
施設の区分
男
女
多目的
小計
トイレ
面積
(㎡)
建築
年月
経過年月
大
小
1 便所(展示館横)
1
2
2
1
6
10.53
S35.3
48年0月
2 便所(中央)
1
3
3
-
7
23.52
S36.3
46年0月
3 便所(第2駐車場)
1
2
2
-
5
34.84
S47.8
35年7月
4 便所(遊園地)
1
2
2
-
5
-
-
-
5 便所(正門横)
1
2
(兼用)
1
4
10.00
S58.9
24年6月
5
11
9
2
27
合 計
摘 要
女3(和2、洋1)
正面横便所(No.9)
資料:動物園提供資料より作成
図 利便施設位置図
25
第Ⅱ章
計画条件の整理
④ 管理運営施設
本園における管理運営施設の構造、建築面積等について、建築日順に整理したものを以下に示す。
南入口と北入口にそれぞれ管理事務所があるほか、敷地の外周に沿って飼料倉庫等の各種管理用施設
が配置されている。南側エリアの主な管理用入口は、南側エリアと北側エリアを結ぶ横断陸橋下と動物
園事務所脇の2箇所である。
表
管理運営施設一覧
(建築日順)
施設名
構造
No.1 堆肥舎(シカ)
CB造
No.2 堆肥舎(ゾウ)
建築面積 延床面積
建築日(最終改修年月日)
3.80
3.80 昭和37年3月10日
1962年3月10日
RC、ブロック造
16.00
16.00 昭和39年3月19日
1964年3月19日
No.3 ボイラー室
CB造
29.03
29.03 昭和47年2月25日
1972年2月25日
No.4 管理棟(遊園地)
RC造
80.00
80.00 昭和49年3月31日
1974年3月31日
34.20
34.20 昭和50年12月31日 1975年12月31日
No.5 飼料倉庫・灯油貯蔵庫 補強CB造
No.6 動物園事務所
鉄骨造
361.68
361.68 昭和57年6月20日
1982年6月20日
No.7 ゴミ焼却場
鉄骨造
35.38
35.38 昭和61年3月30日
1986年3月30日
No.8 保護室
軽量鉄骨造
40.91
40.91 平成6年12月12日
1994年12月12日
No.9 倉庫
軽量鉄骨造
41.40
41.40 平成9年12月15日
1997年12月15日
遊園地
※建物台帳、計画通知資料等の資料により整理
築 30 年以上経過
築 20 年以上経過
⑤ その他の園内施設
本園の北側には、1978 年 4 月に完成した面積約 1,250 ㎡の遊園地がある。この遊園地にはメリーゴー
ラウンドやバッテリーカーなど 10 種類の遊具が 100~300 円で楽しめ、小さい子どものいる家族連れに
親しまれている。
遊園地の運営は市の委託で明昌ネットワーク(大阪市住之江区)が行っており、昨年1月には跳ねて
遊べる「ふわふわドーム」を設置、4月には4種類の遊具共通利用券を売り出すなど経営努力を続けて
いたが、既存遊具は老朽化が進んでおり、少子化や不況の中で運営業者が 2010 年 2 月 14 日に廃止を決
め、32 年の歴史に幕を閉じる。遊具は春休みの始まる 3 月 20 日までに撤去することになっている。
本園の前庭駐車場の一画には、岩徳線などで活躍していた
蒸気機関車D51が動態保存されている。
この蒸気機関車D51の動態保存に関しては、今回の動物
園のリニューアルで移設を検討することが望ましいが、現実
的には非常に困難であると考えられるため、基本的に現状の
まま残存させることを前提としてリニューアルの検討を行
蒸気機関車D51
うものとする。
動物園事務所(No.6)
蒸気機関車D51
26
図 管理運営施設位置図
第Ⅱ章
計画条件の整理
(3)飼育展示動物の概要
表
(平成 21 年 9 月末現)
飼育展示動物種一覧(1/2)
分類
目
哺乳類
有袋
霊長
科
カンガルー
種
CITES
IZY
天然
記念物
渡り鳥
条約
パルマワラビー
キツネザル
エリマキキツネザル
Ⅰ
オナガザル
アカゲザル
Ⅱ
ニホンザル
Ⅱ
ブラッザグェノン
Ⅱ
○
マントヒヒ
ウサギ
ショウジョウ
チンパンジー
ウサギ
カイウサギ
Ⅰ
リス
♀
?
合計
分類
5
1
22
1
1
2
1
2
0
14
1
1
3
0
0
3
7
1
39
2
2
5
1
20
4
6
2
7
20
1
2
1
3
2
2
2
2
2
6
4
7
2
1
3
2
2
1
5
2
1
1
5
3
8
1
7
鳥類
1
3
キュウシュウノウサギ
齧歯
♂
オグロプレーリードッグ
1
3
ムササビ
ヤマアラシ
マレーヤマアラシ
テンジクネズミ
テンジクネズミ(家畜種)
1
マーラ
食肉
イヌ
1
セグロジャッカル
ホンドギツネ
1
1
1
1
1
1
3
1
1
1
ホンドタヌキ
クマ
アライグマ
ドール
Ⅱ
ニッポンツキノワグマ
Ⅰ
ホッキョクグマ
Ⅱ
マレーグマ
Ⅰ
○
○
アカハナグマ
シセンレッサーパンダ
Ⅰ
アライグマ
イタチ
コツメカワウソ
マングース
ミーアキャット
ネコ
クロヒョウ
Ⅱ
○
Ⅰ
2
1
1
ライオン
アムールトラ
鰭脚
アシカ
カリフォルニアアシカ
長鼻
ゾウ
アフリカゾウ
奇蹄
ウマ
シェットランドポニー
Ⅰ
Ⅰ
2
1
グラントシマウマ
偶蹄
カバ
カバ
ラクダ
フタコブラクダ(家畜種)
シカ
ハナジカ
キリン
アミメキリン
ウシ
Ⅱ
1
1
2
シバヤギ
ヒツジ コリデール
イノシシ
合
計
3
ミニブタ
40 種
15
4
0
0
2
1
1
1
2
1
1
1
1
1
3
3
1
1
1
1
1
1
1
3
1
1
20
2
2
4
20
5
4
1
8
1
4
194 点
目
科
種
ダチョウ ダチョウ
ヒクイドリ エミュー
ペンギン ペンギン
フンボルトペンギン
ペリカン
ペリカン
モモイロペリカン
ウ
カワウ
サギ
アオサギ
コウノトリ
ダチョウ
CITES
IZY
天然
記念物
渡り鳥
条約
Ⅰ
♂
♀
2
2
1
4
1
エミュー
3
1
Ⅰ
コサギ
1
1
1
1
1
1
1
1
4
1
1
3
4
2
アマサギ
ササゴイ
ゴイサギ
ヒロハシサギ
シュバシコウ
トキ
ショウジョウトキ
Ⅱ
ムギワラトキ
アフリカヘラサギ
フラミンゴ フラミンゴ
タカ
タカ
ベニイロフラミンゴ
Ⅱ
チリーフラミンゴ
Ⅱ
トビ
ダルマワシ
1
1
Ⅱ
オオワシ
○
ハリスホーク
ハヤブサ
カモ
カモ
サシバ
Ⅱ
カラカラ
Ⅱ
ハヤブサ
Ⅰ
○
○
○
○
ミカドガン
ハワイガン
Ⅰ
○
アオガン
Ⅱ
○
オシドリ
マガモ
アヒル
ベニバシガモ
キジ(キジ亜科)コジュケイ
ヒオドシジュケイ
Ⅲ
ニジキジ
Ⅰ
ニホンキジ
ハイイロコクジャク
Ⅱ
マクジャク
Ⅱ
インドクジャク
インドクジャク(白)
4
1
1
3
6
1
1
1
1
1
1
2
1
2
2
2
4
3
5
2
サカツラガン
マガン
キジ
1
1
チュウサギ
コウノトリ
?
1
4
1
1
3
4
3
2
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
5
1
3
1
6
3
1
2
2
1
1
1
合計
4
2
7
2
1
2
1
4
1
4
2
5
1
12
2
2
9
15
1
2
2
1
1
2
2
9
2
4
3
1
10
3
5
2
2
1
3
3
2
2
2
1
27
第Ⅱ章
表
計画条件の整理
飼育展示動物種一覧 (2/2)
分類
鳥類
目
キジ
(平成 21 年 9 月末)
科
キジ
種
CITES
IZY
天然
記念物
渡り鳥
条約
ニワトリ
チャボ
ツル
ツル
ハト
ハト
ハゴロモヅル
Ⅱ
アネハヅル
Ⅱ
カンムリヅル
Ⅱ
カラスバト
♂
♀
1
3
1
2
3
1
1
1
3
1
2
3
○
キジバト
アオバト
オウム
オウム
コキサカオウム
Ⅱ
コバタン(亜種?)
Ⅱ
オオバタン
Ⅰ
1
1
ワカケホンセイインコ
アオボウシインコ
Ⅱ
キソデボウシインコ
Ⅱ
1
1
1
ルリゴシボタンインコ
ベニコンゴウインコ
フクロウ
フクロウ
シロフクロウ
Ⅱ
ホンドフクロウ
Ⅱ
ベンガルワシミミズク
スズメ
1
1
1
1
1
1
1
1
ホオジロ
レンジャク
ヒレンジャク
ツグミ
ツグミ
1
1
1
ブンチョウ(家禽)
5
1
メジロ
コマドリ
ハタオリドリ
ズグロウロコハタオリ
ムクドリ
ムクドリ
カラス
ハシボソガラス
3
1
1
28
1
3
1
(アルビノ)
計
2
1
クロツグミ
合
11
1
3
ホオジロ
メジロ
1
3
1
1
1
シロビタイムジオウム
インコ
?
73 種
25
1
3
4
合計
3
6
2
1
2
9
2
2
1
1
1
1
1
2
2
13
2
1
3
1
3
1
1
5
1
6
1
28
1
3
1
分類
目
爬虫類 カメ
科
ヌマガメ
種
IZY
渡り鳥
条約
♂
♀
Ⅱ
Ⅰ
ヒョウモンガメ
Ⅱ
パラグアイカイマン
Ⅱ
1
アフリカニシキヘビ
Ⅱ
1
1
インドホシガメ
5
1
1
Ⅱ
ムツアシガメ
合
21
17
2
13
ホウシャガメ
ヒラセガメ
ワニ
アリゲーター
有鱗(ヘ
ボア
ビ亜目)
有鱗(トカ
ヨロイトカゲ
ゲ亜目)
コブトカゲ
合計
ケヅメリクガメ
ニホンイシガメ
リクガメ
?
21
17
2
28
2
2
1
1
1
クサガメ
10
1
1
1
1
アルマジロトカゲ
1
チュウゴクワニトカゲ
計
12 種
6
種
0
数
0
点
0
40
194
鳥
類
73
249
は虫類
12
86
125
529
合
計
249 点
※
CITES(ワシントン条約:Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora)
※
IZY(国際動物園年鑑:International Zoo Yearbook)
※
※
渡り鳥条約:Specially protected birds by migrant birds treaty
天然記念物:Natural Monument に指定された種
Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ:ワシントン条約の付表Ⅰ,Ⅱ,Ⅲに該当する種
による飼育下希少動物として記載のある種
による特殊鳥類
5
5
4
5
86 点
数
哺乳類
→
28
CITES
天然
記念物
第Ⅱ章
計画条件の整理
(4)供給処理施設の整備状況
① 排水処理施設
現在本園の雨水排水は、北側1箇所、南側3箇所で市道乗兼阿弥陀線沿いに埋設されている既設
枡に個別に接続し雨水排水本管に放流されている。なお、北側の夫婦ヶ池の水の供給源は基本的に
雨水のみで他からの流入経路はない。また、池のオーバーフロー水は本園の西側にある水路に放流
されている。
汚水排水に関しては、本園は徳山東部処理区内に位置しており、北側1箇所、南側5箇所で市道
乗兼阿弥陀線沿いに埋設されている公共下水道に接続し、放流されている。
周南市動物園
周南市動物園
周南市動物園
図
図
汚水排水系統図
雨水排水系統図
29
第Ⅱ章
計画条件の整理
② 給水設備
○ 受電設備容量
本園の給水系統は市道乗兼阿弥陀線沿いの上水道本管より動物園事務所付近に 100Φで引き込み、
3Φ30KVA×1
園路沿いに右回り、左回りの2系統に分けて各施設に供給している。現況では多数分岐しているた
1Φ50KVA×1
め、アシカ、ホッキョクグマ等の水の入れ替え時に他の管理用の水が圧力不足で使用できない状況
(61kw)
がある。
④ ガス設備施設
③ 電気設備施設
本園のガス使用施設は、動物園事務所、小鳥舎、ボイラー室の3箇所であり、市道乗兼阿弥陀線
本園の電気系統は市道乗兼阿弥陀線沿いの電柱(山手(徳山)36 左4号)より動物園事務所付近
等の道路沿いに埋設されているガス本管から個別に供給されている。
に引き込み、事務所の受電施設を通じて園内に供給されている。配電方法は外周に沿ってコンクリ
ート製の電柱22本をまわして架空線で配電し、各施設や外灯へは最寄の電柱に設けられた分電盤
より地下埋設で供給されている。なお、北側の管理事務所と便所への配電はこの系統からではなく、
施設毎に直接受電している。南側エリアの受電設備容量は以下に示すとおりである。
弱電設備としては園内放送用の設備があり、動物園事務所に放送アンプを設置してスピーカー4
箇所を配電用の電柱に併設している。なお、北側エリアについては、コンクリート柱(No8)から
分岐させて横断陸橋に沿わせて北側エリアにまわし、スピーカー1 箇所を設置している。
図 電気配線系統図
30
第Ⅱ章
計画条件の整理
(5)施設利用状況
また、曜日別の入園者数の状況をみると、日祝日が全体の 44.4%を占めており、次いで土曜日
① 年間入園者数の状況
(22.1%)となっており、平成 19 年度と同様に休日に利用が集中する利用パターンとなっている。
平成 20 年度の年間利用者数は、317,744 人(うち有料入園者 163,671 人、無料入園者 154,073
人)である。平成 19 年度より約1万人程度増加しており平成 16 年度以降増加傾向を示しており、
表 曜日別入園者数の状況(平成 20 年度)
昨年度昭和 63 年以来 19 年ぶりに回復した30万人台を維持している。
月
平成 20 年度における月別の入園者数の状況をみると、入園者が多い月は平成 19 年度とほぼ変わ
火
水
木
金
土
日祝
らず5月(15.7%)が最も多く次いで4月(14.8%)、8月(13.3%)の順となっている。一方、
有料入園者数
10,362
2,761
11,586
11,725
12,986
34,437
79,814
入園者が少ない月は平成 19 年度が7月(4.7%)、2月(4.7%)、次いで6月(4.8%)、12 月(4.8%)
無料入園者数
10,154
2,127
13,540
13,568
17,430
35,998
61,256
となっていたのに対して、平成 20 年度は 12 月(3.5%)、7月(4.4%)、次いで6月(4.7%)と
合 計
20,516
4,888
25,126
25,293
30,416
70,435
141,070
なっており、梅雨時と冬期の気象状況によって若干変化していると考えられる。
割 合
6.46%
1.54%
7.91%
7.96%
9.57%
22.17%
44.40%
なお、無料入園者数は全体の約5割(48.5%)近くを占めており、他園と比較してみてもその割
合は高いといえる。
入園者数(人)
入園者数(人)
60,000
60,000
無料
団体
個人
50,000
表 月別属性別入園者数(平成 20 年度)
無料
団体
個人
50,000
40,000
40,000
30,000
30,000
20,000
20,000
10,000
10,000
有料入園者数
無料入園者数
個人
合計
割合
団体
3月
23,610
24,860
6,460
6,382
23,206
9,645
11,163
12,298
5,350
6,428
9,737
16,019
911
1,929
779
0
138
527
3,389
523
80
0
73
164
20,968
21,319
7,215
7,165
17,416
9,444
17,417
12,968
5,283
9,225
9,795
15,858
45,489
48,108
14,454
13,547
40,760
19,616
31,969
25,789
10,713
15,653
19,605
32,041
14.8%
15.7%
4.7%
4.4%
13.3%
6.4%
10.4%
8.4%
3.5%
5.1%
6.4%
10.4%
合計
155,158
8,513
154,073
317,744
103.4%
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
0
0
4月
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月
1月
2月
3月
4月
図 月別の入園者の状況(平成 19 年度)
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月
1月
2月
3月
図 月別の入園者の状況(平成 20 年度)
入園者数(人)
入園者数(人)
160,000
160,000
無料
有料
140,000
無料
有料
140,000
120,000
120,000
100,000
100,000
80,000
80,000
60,000
60,000
40,000
40,000
20,000
20,000
0
0
月
図
火
水
木
金
土
曜日別の入園者の状況(平成 19 年度)
日祝
月
火
水
木
金
土
日祝
図 曜日別の入園者の状況(平成 20 年度)
31
第Ⅱ章
計画条件の整理
平成 20 年度は年間第1位は5月4日(日)の 3.27%であり、ゴールデンウィーク期間中の日曜日
であったため日入園者数も1万人を越える特異日となっている。その他の上位は平成 19 年度と同様
ゴールデンウィークの日にちが占めている。なお、1月2日は無料開園日である。
表 年間の利用者集中率のベストテン(平成 19 年度)
順 位
月 日
集中率(%)
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10 位
5 月 4 日(祝)
5 月 3 日(祝)
1 月 2 日(水)
4 月 29 日(日)
4 月 8 日(日)
5 月 5 日(土)
10 月 6 日(土)
4 月 30 日(祝)
4 月 21 日(土)
11 月 3 日(土)
表 年間の利用者集中率のベストテン(平成 20 年度)
入園者数
6,478
6,442
5,559
4,868
4,538
4,095
4,022
3,821
3,542
3,508
2.11
2.10
1.81
1.58
1.48
1.33
1.31
1.24
1.15
1.14
順 位
月 日
集中率(%)
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10 位
5月4日(日)
5月6日(祝)
5月3日(祝)
5月5日(祝)
11月2日(日)
4月5日(土)
4月6日(日)
4月19日(土)
4月29日(祝)
1月2日(金)
入園者数
3.27
1.90
1.76
1.72
1.72
1.67
1.56
1.36
1.21
1.19
10,049
5,850
5,411
5,314
5,285
5,146
4,816
4,181
3,744
3,656
3.5000
2.5
3.0000
2
集中率(%)
集中率(%)
2.5000
1.5
1
2.0000
1.5000
1.0000
0.5
0.5000
0.0000
0
1
51
101
151
201
順位
図 年間の利用者集中率(平成 19 年度)
32
251
301
1
51
101
151
201
251
順位
図 年間の利用者集中率(平成 20 年度)
301
第Ⅱ章
計画条件の整理
② 団体利用の状況
平成 20 年度の団体申請の状況をみると、1年間で 304 団体、22,724 人の利用があり。10 月、5
1団体あたりの最大人数は、6月8日(日)の「まるごとウォーク」の 500 人、次いで4月 23 日
月の春秋の行楽シーズンに多い傾向がある。市内からの団体数は約6割(57%)を占めており、5
(水)の「常照保育園」の 478 人である。1日あたりの最大の団体人数は 10 月 29 日(水)の 998
月は市内団体が多いのに対して、10月は市外からの団体が多い傾向にある。団体の構成は「保育
人(8団体)である。1団体あたりの最大のバス台数は、4月 25 日(金)修道高等学校の8台であ
園・幼稚園」(45%)、「小学校」(31%)で全体の8割近くを占めている。
り、1日あたりの最大のバス台数は 10 月 29 日(水)8団体の 18 台である。
表 月毎の団体の構成と団体数
表 月別の団体利用状況
市内団体
市外団体
5
39
10
6
3
5
32
28
0
4
4
27
163
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
7
15
8
3
2
4
60
16
0
0
2
6
123
286
合計
バス利用
大型
小型
人数
4月
1,273
5,341
1,287
467
353
592
8,119
2,260
0
109
330
2,593
17
14
13
0
3
3
89
16
0
0
2
16
6
14
17
0
0
4
7
2
0
0
0
7
22,724
173
57
※
保育園・幼稚園
小学校
中学校
老人福祉施設
観光団体ツアー
その他の団体
合 計
5月
6月
7月
8月
9月
10月 11月 12月
1月
2月
3月
合計
5
1
0
3
3
0
31
21
1
5
1
6
4
10
0
1
4
2
1
3
1
1
1
2
1
0
1
0
1
3
3
2
1
1
1
1
51
26
0
2
12
4
9
25
2
0
6
2
0
0
0
0
0
0
0
2
1
1
0
0
0
3
0
0
2
1
31
2
0
0
0
0
136
95
7
14
31
21
12
65
21
9
6
9
95
44
0
4
6
33
304
7%
10%
5%
市内、市外が分からない団体あり
45%
2%
100
90
市外団体
市内団体
80
31%
70
保育園・幼稚園
老人福祉施設
60
小学校
観光団体ツアー
中学校
その他の団体
図 団体構成図
50
40
30
【参考】
20
・1団体あたりの平均人数: 22,724 人/304 団体
10
=
74.75 ≒
75 人
・1日あたりの平均大型バス台数: 173 台/128 日(団体利用日数)= 1.35 ≒
0
4月
5月
6月
7月
図
8月
9月 10月 11月 12月 1月
2月
1.4 台
3月
月別の団体数
33
第Ⅱ章
計画条件の整理
③ 年間パスポートの利用状況
1,000 円で(通常入園料大人 400 円)発行日から1年間、氏名記載の本人
年間パスポートの発行状況と利用状況の推移をみると、いずれも増加傾向を示しており、年平均
に限り、何度でも入園できる年間パスポートを発行している。特に、海響館でパスポートを提示す
利用回数は4~5回程度である。なお、パスポート利用者数の年間入園者数に占める割合は、無料
ると、海響館観覧料金が割引になる特典を設け、相互の利用促進を図るなど工夫を行っている。
入園者の約 20%、全体入園者数の中では約 12%を占めている。
徳山動物園では、1枚
平成 20 年度のパスポート発行数は 7,016 枚であり、そのうち新規発行は約6割(62%)であるが、
約4割(38%)がパスポートを更新しており、リピート率が高く利用が定着しているといえる。
また、パスポートを活用している利用者は、6割近く(55%)が周南市民であるが、山口県内の
表 年間パスポートの発行と利用状況
周南市以外の市町村が約4割(43%)と半数に迫る割合であり、山口県の動物園として認知され市
発行数
外から定期的に訪れる利用者も多いことがわかる。
利用数
前年比
なお、県外のパスポート発行の割合は3%程度であるが発行数にすると 169 枚であり、県外客の
動物園ファンも確実に獲得しているといえる、
平均利用回数
前年比
平成 18 年度
6,259
―
26,345
―
4.2
平成 19 年度
6,651
1.06
33,757
1.28
5.1
平成 20 年度
7,016
1.05
38,880
1.15
5.5
2%
38%
43%
55%
62%
(人)
(枚)
45,000
7,200
7,000
新規
更新
市内
市外(県内)
発行数
利用数
40,000
35,000
県外
6,800
30,000
図 年間パスポートの利用者の特性
6,600
25,000
6,400
20,000
15,000
6,200
10,000
6,000
5,000
5,800
0
平成18年度
平成19年度
平成20年度
図 年間パスポートの発行と利用状況
図
34
徳山動物園年間パスポート
第Ⅱ章
計画条件の整理
(6)管理運営状況
① 管理運営体制
② 動物園学習支援ボランティア「周南ふれん ZOO」
現在の管理運営体制は、以下に示すとおりであり、動物園の管理運営体制としてはいくつかの課
題が存在する。
「動物園学習支援ボランティア周南ふれんZOO(ズー)」は、平成 16 年度に発足した徳山動物
園で活躍する学習支援ボランティアであり、動物園がもつ(環境)教育の機能を向上させる市民活
動を行うグループとして、より楽しい動物園づくりをめざし、動物園でさまざまな学習活動を行っ
・動物園には観光の拠点施設としての役割の他に、憩いの場、環境学習施設、命を伝える生涯
ている。
学習の場、絶滅種の保存、保護、環境保全の伝達施設としての多岐にわたる使命、役割があ
る。現在は経済行政を担う産業観光部の中に農林課、観光政策課などと並んで位置づけられ
ており、本来の目的に必ずしも合致した機構とはいえない。
【ボランティアの活動内容】
・企画広報や環境教育等を担当する専門部署が存在せず、社会教育施設としての役割を十分果
たしにくい状況にある。
・ふれあいコーナーなどの協力スタッフ(ポニー乗馬、小動物ふれあい)
・派遣事業の協力スタッフ(ミニZOO、子ども動物万博)
・教育プログラムの協力スタッフ(サマースクール、子ども動物万博)
・活動期間:研修終了後に正式登録、年間6回以上の活動、原則として土日・祝日・夏休みが活動日
【ボランティア登録状況】
発足した平成 16 年度から、毎年新規メンバーを募集し研修期間を経て活動を継続しており、ボラ
管理係長
(1)
管理係
(1)
入場券販売(臨時職員)
ンティアの登録メンバー数は初年度の4名から、現在は41名にのぼっている。(平成 22 年 2 月現
警
在)ボランティア登録メンバーの特性としては、男女の構成比が1:2で女性のほうが多い傾向に
備(委
託)
環境整備(臨時職員)
園内清掃(委
託)
ある。
また、メンバーの所在地は市内が約6割(59%)を占めるものの、市外からの参加者も約4割(41%)
にのぼっている。なお、市外からの参加者は、下松市(12%)、光市(20%)等の近隣都市からの
園長
園長補佐
技術係長
(1)
技術係
参加が約3割(32%)を占めている。
メンバーの年代は分かる範囲でも10代から80代と幅広く、その占める割合も 10 代、30 代、40
1班(6名)
2班(9名)
代、50 代がそれぞれ約1割(15%)づつとなっており、若い世代から年配者まで幅広く参加してお
り極端な年代的な偏りが少ない傾向にあるといえる。
売 店(職員共済会)
(1)
7%
※( )内数は職員数
2%
2%
7%
15%
29%
15%
※平成 20 年4月現在
20%
16%
図
現在の動物園機構
59%
71%
15%
12%
15%
15%
男
女
周南市
下松市
光市
岩国市
宇部市
10代
70代
20代
80代
30代
40代
50代
図 動物園学習支援ボランティア「周南ふれんZOO」登録メンバーの特性
35
60代
第Ⅱ章
計画条件の整理
・手作り動物版画、版画カレンダー(平成 20 年冬より)
【ボランティアの活動状況】
基本的には飼育ではなく動物園主催のイベントのサポートが主な活動の中心である。実際の活動
→
来園者が楽しめるスタンプや動物をモチーフにしたカレンダーを作成する
内容はイベントの記録係、参加者の健康面や安全面への配慮、工作イベントでは参加者の誘導や作
→
動物スタンプは園内に常置し、これを使ったイベントも実施している。
・周南ふれんZOOブログ(平成 21 年 11 月より)
品づくりの手伝いなどを行っている。
→
これらのほか、夜間開園では園内のみどころや施設案内などをする「案内所」を設置し、メンバ
ふれんZOOの活動報告や動物園情報などを記載するブログを立ち上げる
ー手製の夜間開園リーフレットの配布を行っているなど、近年では動物園主催のイベントに企画段
階から参加してイベントを盛り上げているとともに、周南ふれんZOO主体で企画した活動やイベ
ント等を積極的に展開しており、今や動物園の運営上欠かすことのできない存在になっている。
○ 動物園主催のイベントのサポート
・動物とのふれあい活動の補助
・動物へのエサやりイベントサポート
・各種イベント(飼育体験・工作イベント)のサポート
クイズイベントのサポート
・動物の誕生日を祝う会
子どもゆめまつりのサポート
自然研究教室のサポー
ト
・動物のお別れ会 等
動物おりがみ
小動物とのふれあいのサポート
ポニーとのふれあいのサポート
イベントの解説
読み聞かせ
動物の誕生日ケーキづくり
○ ふれんZOO企画の活動
・イベント用の看板やクイズパネルの作成
・クイズラリー(平成 18 年度より)
→
動物スタンプ
→「工作や体験+動物の観察」を通じて自然や動物について学ぶ学習プログラムの実施
③ 各種事業の実施状況
開園から50周年を迎えた記念の無料開園が始まっ
・動物たちへの年賀状募集と50通(抽選)の返信(平成 18 年度より)
た日より、新たな体験事業「キッズーとくやま~こど
・他園館の見学などの研修兼交流(平成 18 年度より)
も飼育員~」がスタートした。
・プルタブを集めて、動物園で使用する車椅子を手に入れる活動(平成 20 年度より)
この事業は、飼育員と同じユニホームに身を包んだ
・リユース手づくり動物おもちゃ作り&遊び場(平成 20 年度より)
子供たちが、一日飼育員体験をするもので、スタート
・図書スペース(平成 19 年夏より)
初日にはヤギの餌の牧草をカップに詰めて来園者に渡
→
動物への年賀状募集
クイズを企画し、その内容も検討する
・TOKUYAMA ZOO CLASS(平成 18 年 5 月より)
36
園内のスタンプ広場
本や紙芝居の読み聞かせを行う。さらに、平成 20 年度からは動物や環境関連の新聞記事の
したり、ヤギの生態が書かれたボードを手に来園者に
収集・保存をして閲覧できるように準備をしている。
説明を行うなどの体験を実施している。
ボードでヤギの生態を説明するこども飼育員
第Ⅱ章
計画条件の整理
5)関連法規制の整理
(1)都市計画法
糀町一の井手線
・徳山動物園は都市計画法に基づく都市施設の公園緑地として位置づけられている「都市計画公園徳山
慶万浦山線
公園」内に設置されている。
・徳山公園の公園種別は当初特殊公園(動植物公園)であったが、総合公園への種別の変更が、平成
21 年 3 月 14 日に周南市都市計画審議会で可決された。
・都市計画公園徳山公園の沿革の概要は以下に示すとおりである。
表 都市計画公園徳山公園の沿革
年月日
昭和 24 年5月 20 日
昭和 25 年 3 月 31 日
昭和 38 年 12 月 21 日
適用関係
適用法令
建設省告示第 482 号により大公園1号徳山大公園
として計画決定
28.99ha
建設省告示第 921 号により大公園1号徳山大公園
として事業決定
28.99ha
建設省告示第 3086 号により計画決定変更(区域変
更)19.56ha、(名称変更)徳山公園
昭和 39 年 4 月 1 日
徳山市条例第 47 号により条例公布(名称位置)
昭和 39 年 6 月 11 日
徳山市告示第 47 号により同上告示(区域)
昭和 39 年 7 月 3 日
昭和 44 年 4 月 23 日
建設省告示第 1890 号により計画決定変更(公園番
号変更)+14 号公園
建設省告示第 1601 号により計画決定変更(区域変
更)8.20ha
徳山停車場線
都市計画法
同上
同上
都市公園法
同上
都市計画法
同上
昭和 46 年 5 月 25 日
徳山市告示第 34 号により面積の縮小を告示
都市公園法
昭和 50 年 7 月 8 日
山口県告示第 609 号 事業認可
都市計画法
昭和 53 年 4 月 1 日
区域の変更告示
都市公園法
昭和 54 年 4 月 10 日
山口県告示第 375 号 事業認可変更
都市計画法
平成 21 年 3 月 14 日
公園種別の変更(総合公園)
同上
図 周南市都市計画図
表 都市計画公園徳山公園の公園概要
項 目
内 容
準法により建物等に個別に規制を受ける。
表 徳山公園の都市計画法に基づく指定区域
項 目
都市計画区域
地域地区
防火地域
内
容
備
都市計画区域内、市街化区域
第2種住居地域
(容積率 200%、建蔽率
60%)
防火地域指定なし
凖防火地域指定
(徳山動物園区域は凖防火地域指定なし)
考
第5条
第8条
第9条 20 項
考
都市計画公園名称
昭和 24 年 5 月 20 日
(建告第 484 号)
8.4.301 徳山公園
-
公園種別
総合公園
-
都市計画決定面積
8.2ha
供 用 面積 一 部市 道 を含 み
8.1ha、内動物園は 5.0ha
開 園
昭和 35 年 3 月 20 日
-
都市計画決定
本園の都市計画法に基づく指定の状況は以下に示すとおりである。これらの指定に基づき建築基
備
-
表 関連する周辺の都市計画道路の概要
路線番号
路線名称
3・2・302
徳山停車場線
3・2・303
山手線
3・2・302
慶万浦山線
3・2・302
糀町一の井手線
起点
終点
車線数
幅員
延長
御幸通2丁目
大字徳山字金剛山
4
36
1,670
大字久米字鉾田
大字上村字浦山
4
32
6,810
慶万町
新宿通6丁目
2
16
4,070
糀町2丁目
大字徳山字一の井手
2
16
2,900
37
第Ⅱ章
計画条件の整理
図 徳山公園都市計画決定区域図
38
第Ⅱ章
計画条件の整理
○ 都市計画法上の検討課題
① 総合公園としての公園区域の見直し
・公園北側の都市計画決定区域内に未買収用地 7,840 ㎡が含まれるた
め、基本的に早期買収が必要であるが現段階では困難な状況である。
・現況の動物園区域並びに動物園有料区域の一部が都市計画決定区域
からはずれているため、現状のままでは区域外は再整備において都
市公園補助事業の対象とならない。
・市道乗兼阿弥陀線が公園区域と重複している。
・公園区域に一部山口放送(KRY)用地が含まれている。
・公園の北側の公園区域は都市計画道路慶万浦山線の道路境界となっ
ている。社会情勢の変化をふまえ、都市計画道路徳山停車場線等の
周辺の都市計画道路を含めた計画道路のルート自体を見直す段階に
きている。
・都市計画道路の見直しに連動して、本園の再整備をふまえた新たな
総合公園としての公園区域を見直す必要がある。
② 既存施設の公園施設としての整理
祐綏神社
・公園区域内の祐綏神社は公園施設ではないため、景観法の景観重要
建築物等の対象とするなど、公園施設としての整理が必要である。
・公園区域内の山口放送(KRY)用地の緑地は、都市公園内の緑地
としての担保措置が必要となる。
・文化会館は都市公園内の集会施設として位置づけられている。
山口放送
(昭和 55 年 6 月 20 日 建築確認申請)
表 公園区域等の面積の状況
項 目
内
容
備
考
都市計画決定面積
82,000 ㎡
S53.5.15 公園予定地
徳山公園敷地面積
74,160 ㎡
S53.6.2 建設省回答
(民有地 7,840 ㎡を除く)
49,862.9 ㎡
計画通知の敷地面積
49,671.6 ㎡
動物園年報
文化会館
徳山動物園面積
市道乗兼阿弥陀線
図 都市公園区域図
39
第Ⅱ章
計画条件の整理
(2)都市公園法
① 許容建築面積
平成 18 年度資料によると徳山公園の建築面積については、これまで以下のような経緯がある。
都市公園内に設けることのできる建築物については、都市公園法第4条及び同施行令第5条にお
いて、許容面積が以下のとおり定められており、計画にあたっては十分に留意しなければならない。
○ 文化会館建設時(S55)
山口県との協議により、文化会館建設段階では以下のようなかたちで整理されている。
表 徳山公園の建築面積
項 目
表
都市公園の許容建築面積
通常建蔽率
特別措置
特例施設
(A) 施行令第 5 条に規定する
・休養施設
・運動施設
・教養施設
・災害応急対策に必要な施設
・都道府県立自然公園利用のた
めの施設
2%
・屋根付き広場
・壁を有しない雨天用運動場
・壁を有しない休憩所
・屋根付野外劇場
特例
建蔽率
(B)
10%
(C)
10%
(D)
(都市公園法
第4条第1項)
・文化財保護法の国宝、重要文
化財等
・景観法の景観重要建造物等
許容
建蔽率
(A)+(B)
12%
備
考
考
敷地面積
74,160.00
民有地を 7,840 ㎡除く
許容建築面積
5,190.00
建蔽率 7%
(2%+5%(動物園特例))
建築施設
・休養施設
(施行令第 5 条第 2 項)
・運動施設
(施行令第 5 条第 4 項)
・教養施設
(施行令第 5 条第 5 項)
・災害応急対策に必要な施設
(施行令第 5 条第 8 項)
文化会館
3,462.98
動物園展示室を設置
動物園
1,715.00
2,334.68 ㎡を△620.68 ㎡改
良「徳山市立動物園整備計画」
合 計
5,177.98
建蔽率 6.98%
面積(㎡)
備
考
○ 現在の許容建築面積(H18)
施行令第 6 条第 2 項
平成 18 年度の段階では、許容建築面積については以下のように整理されている。
表 徳山公園の建築面積
(A)+(B)
項 目
+(C)+(D)
20%
備
施行令第 6 条第1項 1 号
(A)+(B)+(C)
22%
面積(㎡)
42%
施行令第 6 条第1項 2 号
されている。ただし、徳山公園の場合は教養施設である動物園を含んでいるため、特例により許容
建蔽率は原則12%となる。
そして、これに屋根付広場等の開放性を有する建築物、景観重要建造物等がある場合は、それぞ
備
考
敷地面積
74,160.00
民有地を 7,840 ㎡除く
許容建築面積
8,899.20
建蔽率 12%
(2%+10%(動物園特例))
建築施設
基本的に都市公園は、敷地面積における建築面積の割合(建蔽率)が2%を越えてはならないと
面積(㎡)
面積(㎡)
文化会館
3,462.98
動物園
3,297.47
合 計
6,760.45
備
考
現在の建蔽率 7.6 %
(実際は 9.1%)
れの許容建蔽率の範囲内で原則許容建蔽率12%を越えることができる。
今回の再整備にあたって、既存の資料より園内の建築面積を整理したものを次頁に示す。これに
よると現在の建築面積の合計は約 3,676.76 ㎡であり、徳山公園における建蔽率は 9.6%となる。
表 徳山公園の建築面積の合計
建築施設
40
面積(㎡)
文化会館
3,462.98
動物園
3,676.76
合 計
7,139.74
備
考
現在の建蔽率 9.62 %
第Ⅱ章
計画条件の整理
○ 都市計画公園徳山公園としての許容建築面積(H21)
表 園内の建築物一覧
施設名
No1
No2
No3
No4
No5
No6
No7
No8
No9
No10
No11
No12
No13
No14
No15
No16
No17
No18
No19
No20
No21
No22
No23
No24
No25
No26
No27
No28
No29
No30
No31
No32
No33
No34
No35
No36
No37
No38
No39
No40
No41
No42
No43
No44
No45
No46
No47
No48
No49
No50
No51
No52
No53
No54
ヤマアラシ舎
休憩所
猛獣舎
ペンギン舎
便所(ゾウ舎前)
クジャク舎
ツル舎(オシドリ舎)
中央便所
中央ステージ
堆肥舎(シカ)
ホッキョクグマ舎
堆肥舎(ゾウ)
カンムリヅル舎
チンパンジー舎
クマ舎
売店(共済会)
野外スタンド
売店(弁当類販売所)
鶏舎、孵卵室
ゾウガメ舎
フライングゲージ
ボイラー室
エミュー舎
遊園地便所
ワラビー舎
爬虫館
ハタオリ舎
管理棟(遊園地)
モルモット舎
飼料倉庫・灯油貯蔵庫
水禽舎
ゾウ、キリン舎
ポニー舎
カバ舎
二ホンザル舎
ダチョウ舎
フクロウ舎
ラクダ、シマウマ舎
動物園事務所
熱帯サル舎
正面横便所
ヤギ舎(なかよしコーナー)
ウサギ舎(なかよしコーナー)
猛禽舎
ゴミ焼却場
プレーリー、ミーアキャット舎
レッサーパンダ舎
小獣舎
展示館
保護室
小鳥舎
倉庫
カワウソ舎
マーラ舎
今後の動物園の再整備にあたっては、都市公園としての建蔽率を満足させるために、動物園
構造
木造
鉄骨造
RC造
RC造
木造
木造
鉄骨造
RC造
RC造
CB造
RC造
RC、ブロック造
鉄骨造
RC造
RC造
軽量鉄骨造
軽量鉄骨造
軽量鉄骨造
木造
木造
鉄骨造
CB造
木造
RC造
木造
RC造
木造
RC造
木造
補強CB造
木造
鉄骨造
RC造
RC造
RC造
木造
鉄骨造
鉄骨造
鉄骨造
RC造
アルミサンドイッチパネル
木造
木造
鉄骨造
鉄骨造
木造
RC造
RC造
鉄骨造
軽量鉄骨造
木造
軽量鉄骨造
RC造
木造
合
計
建築面積
延床面積
9.72
102.06
236.52
74.38
10.53
58.32
23.78
23.52
124.82
3.80
89.76
16.00
35.00
48.00
81.13
32.40
331.50
13.20
98.50
23.06
146.20
29.03
17.28
34.84
4.86
104.50
50.00
80.00
7.74
34.20
2.89
256.08
69.60
124.90
2.70
9.00
9.00
51.95
361.68
90.16
10.00
10.00
8.75
58.80
35.38
8.82
55.13
123.00
232.73
40.91
88.02
41.40
36.21
5.00
9.72
102.06
236.52
74.38
10.53
58.32
23.78
23.52
124.82
3.80
89.76
16.00
35.00
48.00
81.13
32.40
331.50
13.20
98.50
23.06
146.20
29.03
17.28
34.84
4.86
104.50
50.00
80.00
7.74
34.20
2.89
256.08
69.60
124.90
2.70
9.00
9.00
61.95
361.68
90.16
10.00
10.00
8.75
58.80
35.38
8.82
53.08
123.00
232.73
40.91
88.02
41.40
36.21
5.00
3,676.76
3,684.71
の敷地内の建築面積の合計を、約 5,400 ㎡以下に抑えなければならない。
表 徳山公園の建築面積
項 目
面積(㎡)
備
考
敷地面積
74,160.00
民有地を 7,840 ㎡除く
許容建築面積
8,899.20
建蔽率 12%
(2%+10%(動物園特例))
文化会館
3,462.98
動物園
5,436.22
建築可能面積の合計
② 緑化面積率
都市公園においては、都市緑化対策推進要綱により、以下のとおり緑化面積率が定められている。
計画にあたっては、以下を十分に留意の上、適切な緑地の配置について検討しなければならない。
なお、現在の徳山公園の植栽地等の緑地の緑化面積率は、概ね 50%程度である。再整備にあたっ
ても現在と同等以上の緑地を確保する必要がある。
都市公園の緑化面積率(%)
表
街区
30%
以上
緑
化
近隣
地区
総合
運動
緩衝緑地
緑道
都市緑地
墓園
50%
50%
50%
30%
70%
70%
80%
60%
以上
以上
以上
以上
以上
以上
以上
以上
面
積率とは、樹木、草花、芝生等によって緑化された土地の面積の敷地面積に対する割合をいう。樹木を独立し
て植栽する等、緑化面積を測定しがたい場合には、概ね枝葉の水平投影面積とする。
※建物台帳並びに計画通知資料による
41
第Ⅱ章
計画条件の整理
表 園内の建築物一覧
(3)その他の関連法規制
① 建築基準法
本園における計画建築物については、都市計画法に基づく以下の区域指定に基づき建物毎に各種
の規制を受ける。
表 徳山公園の都市計画法に基づく指定区域
項 目
都市計画区域
内
備
考
都市計画区域内、市街化区域
第5条
第2種住居地域
200%
60%
第8条
地域地区
容積率
建蔽率
防火地域
容
防火地域指定なし
凖防火地域指定
(徳山動物園区域は凖防火地域指定なし)
その他の区域
第9条 20 項
法 22 条区域
建築基準法
本園の建築基準法に基づく最新の計画通知の情報によれば、既存建築物の状況は以下のように示
されている。計画通知上の敷地面積は徳山動物園のみの面積とされており、建物台帳等で把握した
建築面積 3,599.48 ㎡、述べ面積 3,607.43 ㎡、建物の数43件(10 ㎡以下を除く)とは食い違うた
め、再整備にあたって計画通知を提出する段階までに詳細を確認する必要がある。
表 徳山動物園の建築面積等(計画通知)
項 目
面積(㎡)
備
考
敷地面積
49,862.90
徳山動物園のみ
建築面積
3,591.88
建蔽率 7.21%
延べ面積
3,877.68
容積率 7.78%
27
建築物の数
※カワウソ舎
平成 12 年 8 月提出分
○ 建築基準法上の徳山動物園としての許容建築面積
今後の動物園の再整備にあたっては、都市公園としての建蔽率を満足させるために、動物園
の敷地内の建築面積の合計を、約 5,900 ㎡以下に抑えなければならない。
表 徳山動物園の建築面積
項 目
42
面積(㎡)
備
考
敷地面積
49,862.90
徳山動物園のみ
許容建築面積
8,899.20
建蔽率 12%
(2%+10%(動物園特例))
動物園
5,983.55
建築可能面積の合計
No1
No2
No3
No4
No5
No6
No7
No8
No9
No10
No11
No12
No13
No14
No15
No16
No17
No18
No19
No20
No21
No22
No23
No24
No25
No26
No27
No28
No29
No30
No31
No32
No33
No34
No35
No36
No37
No38
No39
No40
No41
No42
No43
No44
No45
No46
No47
No48
No49
No50
No51
No52
No53
No54
施設名
構造
ヤマアラシ舎
休憩所
猛獣舎
ペンギン舎
便所(ゾウ舎前)
クジャク舎
ツル舎(オシドリ舎)
中央便所
中央ステージ
堆肥舎(シカ)
ホッキョクグマ舎
堆肥舎(ゾウ)
カンムリヅル舎
チンパンジー舎
クマ舎
売店(共済会)
野外スタンド
売店(弁当類販売所)
鶏舎、孵卵室
ゾウガメ舎
フライングゲージ
ボイラー室
エミュー舎
遊園地便所
ワラビー舎
爬虫館
ハタオリ舎
管理棟(遊園地)
モルモット舎
飼料倉庫・灯油貯蔵庫
水禽舎
ゾウ、キリン舎
ポニー舎
カバ舎
二ホンザル舎
ダチョウ舎
フクロウ舎
ラクダ、シマウマ舎
動物園事務所
熱帯サル舎
正面横便所
ヤギ舎(なかよしコーナー)
ウサギ舎(なかよしコーナー)
猛禽舎
ゴミ焼却場
プレーリー、ミーアキャット舎
レッサーパンダ舎
小獣舎
展示館
保護室
小鳥舎
倉庫
カワウソ舎
マーラ舎
木造
鉄骨造
RC造
RC造
木造
木造
鉄骨造
RC造
RC造
CB造
RC造
RC、ブロック造
鉄骨造
RC造
RC造
軽量鉄骨造
軽量鉄骨造
軽量鉄骨造
木造
木造
鉄骨造
CB造
木造
RC造
木造
RC造
木造
RC造
木造
補強CB造
木造
鉄骨造
RC造
RC造
RC造
木造
鉄骨造
鉄骨造
鉄骨造
RC造
アルミサンドイッチパネル
木造
木造
鉄骨造
鉄骨造
木造
RC造
RC造
鉄骨造
軽量鉄骨造
木造
軽量鉄骨造
RC造
木造
合 計
建築面積
延床面積
9.72
102.06
236.52
74.38
10.53
58.32
23.78
23.52
124.82
3.80
89.76
16.00
35.00
48.00
81.13
32.40
331.50
13.20
98.50
23.06
146.20
29.03
17.28
34.84
4.86
104.50
50.00
80.00
7.74
34.20
2.89
256.08
69.60
124.90
2.70
9.00
9.00
51.95
361.68
90.16
10.00
10.00
8.75
58.80
35.38
8.82
55.13
123.00
232.73
40.91
88.02
41.40
36.21
5.00
9.72
102.06
236.52
74.38
10.53
58.32
23.78
23.52
124.82
3.80
89.76
16.00
35.00
48.00
81.13
32.40
331.50
13.20
98.50
23.06
146.20
29.03
17.28
34.84
4.86
104.50
50.00
80.00
7.74
34.20
2.89
256.08
69.60
124.90
2.70
9.00
9.00
61.95
361.68
90.16
10.00
10.00
8.75
58.80
35.38
8.82
53.08
123.00
232.73
40.91
88.02
41.40
36.21
5.00
3,599.48
3,607.43
建築日
昭和 35 年 1 月 30 日
昭和 35 年 1 月 20 日
昭和 35 年 2 月 20 日
昭和 35 年 2 月 20 日
昭和 35 年 3 月 10 日
昭和 35 年 3 月 10 日
昭和 35 年 3 月 10 日
昭和 36 年 3 月 31 日
昭和 36 年 11 月 1 日
昭和 37 年 3 月 10 日
昭和 37 年 3 月 19 日
昭和 39 年 3 月 19 日
昭和 40 年 9 月 30 日
昭和 42 年 3 月 1 日
昭和 42 年 8 月 18 日
昭和 43 年 3 月 7 日
昭和 43 年 3 月 7 日
昭和 44 年 12 月 1 日
昭和 44 年 8 月 11 日
昭和 45 年 10 月 15 日
昭和 45 年 11 月 21 日
昭和 47 年 2 月 25 日
昭和 47 年 8 月 15 日
昭和 47 年 8 月 31 日
昭和 47 年 12 月 28 日
昭和 48 年 1 月 16 日
昭和 48 年 9 月 19 日
昭和 49 年 3 月 31 日
昭和 50 年 1 月 18 日
昭和 50 年 12 月 31 日
昭和 52 年 12 月 6 日
昭和 52 年 12 月 7 日
昭和 53 年 11 月 7 日
昭和 54 年 11 月 27 日
昭和 55 年 2 月 2 日
昭和 55 年 3 月 25 日
昭和 56 年 3 月 25 日
昭和 57 年 3 月 20 日
昭和 57 年 6 月 20 日
昭和 58 年 3 月 31 日
昭和 58 年 9 月 24 日
昭和 59 年 10 月 12 日
昭和 59 年 10 月 12 日
昭和 60 年 3 月 30 日
昭和 61 年 3 月 30 日
昭和 62 年 3 月 25 日
平成 4 年 2 月 12 日
平成 6 年 2 月 28 日
平成 6 年 2 月 28 日
平成 6 年 12 月 12 日
平成 8 年 12 月 3 日
平成 9 年 12 月 15 日
平成 13 年 3 月 22 日
平成 16 年 12 月 17 日
※合計は計画通知の対象外となる建築面積 10 ㎡以下を除いたもの
建築面積 10 ㎡以下