AWS の使用開始 - 静的ウェブサイトのホスティング

AWS の使用開始
静的ウェブサイトのホスティング
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
AWS の使用開始: 静的ウェブサイトのホスティング
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AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
Table of Contents
静的ウェブサイトのホスティング .................................................................................................... 1
静的ウェブサイトホスティングアーキテクチャー ....................................................................... 1
チュートリアル ..................................................................................................................... 5
料金表 ................................................................................................................................. 6
セットアップ ................................................................................................................................ 7
Sign Up for AWS .................................................................................................................. 7
Create an IAM User .............................................................................................................. 7
ステップ 1: ウェブサイトのバケットを作成する .............................................................................. 10
バケットの要件 ................................................................................................................... 11
バケットとウェブサイトの URL ............................................................................................ 11
バケットの作成 ................................................................................................................... 12
ステップ 2: バケットを設定する .................................................................................................... 15
アクセス許可の追加 ............................................................................................................. 15
ログ作成の有効化 ................................................................................................................ 17
手順 3: ウェブサイトをデプロイする .............................................................................................. 19
インデックスドキュメントとカスタムエラードキュメントを作成する ......................................... 19
ファイルをバケットにアップロードする ................................................................................. 20
バケットをウェブサイトとして設定する ................................................................................. 21
リダイレクトをセットアップする .......................................................................................... 24
ウェブサイトをテストする .................................................................................................... 24
ステップ 4 (オプション) ドメイン名を登録する ............................................................................... 28
ステップ 5 (オプション) ウェブサイトにドメイン名を関連付ける ....................................................... 29
ドメインのホストゾーンの作成 ............................................................................................. 29
ドメインとサブドメインのレコードセットを作成する ............................................................... 30
(オプション) DNS プロバイダーをセットアップする ................................................................ 31
ステップ 6 (オプション): ウェブサイトを高速化する ........................................................................ 33
CloudFront ディストリビューションを作成する ....................................................................... 33
ドメインとサブドメインのレコードセットを更新する ............................................................... 35
(オプション)ログファイルを確認する ................................................................................. 36
ステップ 7: クリーンアップ .......................................................................................................... 38
Amazon Route 53 ホストゾーンの削除 ................................................................................... 38
CloudFront ディストリビューションの削除 ............................................................................. 39
Amazon S3 バケットの削除 .................................................................................................. 39
Related Resources ...................................................................................................................... 40
iii
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
静的ウェブサイトホスティングアーキテクチャー
アマゾン ウェブ サービスで静的
ウェブサイトをホストする
Amazon Web Services (AWS) を簡単かつ安価に利用して、クライアントサイド技術
(HTML、CSS、JavaScript など) を使用し、サーバーサイド技術 (PHP、ASP.NET など) を必要としな
いウェブサイトをホストできます。このタイプのサイトは、静的ウェブサイトと呼ばれ、頻繁に変更
されないコンテンツを表示するために使用されます。
代わりにサーバーサイド技術を必要とするウェブサイトをデプロイする場合は、「AWS の使用開始:
Linux 向けウェブアプリケーションのホスティング」または「AWS の使用開始:.NET ウェブアプリの
ホスティング」を参照してください。
このチュートリアルを完了すると、以下を実行する方法を習得できます。
• 静的ウェブサイトをデプロイする – Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)を使って、安全
で高速でデータ損失に対して強く、規模を拡大して大企業レベルのトラフィックをサポートできる
静的ウェブサイトをホストします。ウェブサイトファイルは Amazon S3 に保存し、Amazon S3 を
使用してコンテンツをウェブサイトの訪問者に提供します。
• ドメイン名をウェブサイトに関連付ける - Amazon Route 53 を使って、Amazon S3 にあるウェブサ
イトコンテンツなど、ドメインのリソースを探す場所をドメインネームシステム (DNS) に通知でき
ます。または、ドメインレジストラを使用して、ウェブサイトにクエリをルーティングできます。
• ウェブサイトを高速化する – Amazon CloudFront を使ってコンテンツ配信ネットワーク(CDN)を
構築し、エッジロケーションと呼ばれる世界各地のデータセンターからウェブサイトのコンテンツ
を入手できるようにします。エッジロケーションを使用するとウェブサイトの速度が向上します。
この操作は、ウェブサイトに高解像度の画像、音声、動画などの大容量メディアファイルを表示す
る場合に特に重要です。
静的ウェブサイトホスティングアーキテクチャー
静的ウェブサイトを作成してデプロイする前に、要件を確実に満たすアーキテクチャを計画する必要
があります。次の表は、Amazon S3、Amazon Route 53、Amazon CloudFront がどのように連携し
て、シームレスでコスト効率の高いソリューションを実現できるかを示しています。
1
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
静的ウェブサイトホスティングアーキテクチャー
要件
ソリューション
静的ウェブサイトをホストする
低コストで信頼性の高いオンラ
インストレージ
Amazon S3 は、静的ウェブサイトをホストする低コストで信頼性
の高いウェブサービスです。
お客様をウェブサイトにルー
ティングする信頼性とコスト効
率が高い方法
Amazon Route 53 は、人間が読み取れるドメイン名を IP アドレ
スと AWS のロケーションにマッピングします。
ウェブサイトへの訪問者に対
して無駄な遅延が発生しないよ
うに、低いレイテンシーと高い
データ転送速度でコンテンツを
配信する方法
CloudFront は、ストリーミング中の静的コンテンツまたはダウン
ロードされた静的コンテンツのロードを、コンテンツをエッジロ
ケーションにキャッシュすることによって高速化します。顧客が
サイトを訪問すると、CloudFront は顧客に地理的に最も近い場所
からコンテンツを配信して、可能な限り低いレイテンシーを実現
します。
AWS で静的ウェブサイトのホストを開始するには、以下を行います。
1.
場所、つまり Amazon S3 バケットを作成します。ここに、たとえ
ば、HTML、CSS、JavaScript、イメージファイルなどのファイルを保存します。
2.
このバケットにファイルをアップロードします。
3.
バケットがウェブサイトとして機能するように設定します。
これらの最初のステップが完了すると、訪問者は、http://example.com.s3-websiteus-east-1.amazonaws.com または http://www.example.com.s3-website-useast-1.amazonaws.com の形式の URL を使用してウェブサイトにアクセスできます。
2
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
静的ウェブサイトホスティングアーキテクチャー
3
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
静的ウェブサイトホスティングアーキテクチャー
次に、ドメイン名を登録し、DNS サービスプロバイダーとして AWS を設定することで、静的ウェ
ブサイトにカスタムドメインを追加できます。これで訪問者は、http://example.com または
http://www.example.com という形式の URL を使用してウェブサイトにアクセスできます。
4
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
チュートリアル
最後に、CDN を介してコンテンツを配布することで、ウェブサイトのパフォーマンスを高めることが
できます。訪問者は依然として http://example.com または http://www.example.com という形
式の URL を使用してウェブサイトにアクセスできますが、ファイルは訪問者に最も近いエッジロケー
ションからダウンロードされます。
チュートリアル
以下のチュートリアルでは、AWS で静的ウェブサイトをホストするプロセスについて説明しま
す。AWS へのアクセスには AWS マネジメントコンソールを使用します。このチュートリアルを開始
する前に、「AWS で静的ウェブサイトをホストするためのセットアップ (p. 7)」の手順を実行し
てください。
1.
ウェブサイト用のバケットを作成する (p. 10)
2.
バケットを設定する (p. 15)
3.
ウェブサイトをデプロイする (p. 19)
5
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料金表
4.
ドメイン名を登録する (p. 28)
5.
6.
7.
ドメイン名とウェブサイトを関連付ける (p. 29)
ウェブサイトを高速化する (p. 33)
クリーンアップ (p. 38)
ステップ 1 〜 3 は、ウェブサイト用のバケットの作成と設定方法、およびウェブサイトをデプロイす
る方法を説明します。Amazon S3 に静的ウェブサイトを作成し、レビューのために顧客にリンクを送
信する場合は、ステップ 1、2、3、7 のみを実行します。ただし、お客様のウェブサイトにドメイン
名を関連付ける必要がある場合は、ステップ 4、5、6 も実行してください。
料金表
AWS 簡易見積りツールを使用して、AWS で Amazon S3、Amazon Route 53、CloudFront を使って
静的ウェブサイトをホストする際のコストを見積もります。
AWS アカウントを作成したのが過去 12 か月以内であれば、AWS 無料利用枠の対象となります。
AWS の料金に関する詳細については、「料金」を参照してください。
6
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
Sign Up for AWS
AWS で静的ウェブサイトをホスト
するためのセットアップ
このチュートリアルを開始する前に、まだ実行していない場合は次の手順を実行します。
セットアップするには
• Sign Up for AWS (p. 7)
• Create an IAM User (p. 7)
Sign Up for AWS
When you sign up for Amazon Web Services (AWS), your AWS account is automatically signed up for
all services in AWS and you can start using them immediately. You are charged only for the services
that you use.
If you created your AWS account less than 12 months ago, you can get started with AWS for free. For
more information, see AWS Free Tier.
If you have an AWS account already, skip to the next step. If you don't have an AWS account, use the
following procedure to create one.
To create an AWS account
1.
https://aws.amazon.com/ を開き、[AWS アカウントの作成] を選択します。
2.
オンラインの手順に従います。
サインアップ手順の一環として、通話呼び出しを受け取り、電話のキーパッドを用いて PIN を入
力することが求められます。
Create an IAM User
Services in AWS require that you provide credentials when you access them, so that the service can
determine whether you have permission to access its resources. The console requires your password.
You can create access keys for your AWS account to access the command line interface or API.
However, we don't recommend that you access AWS using the credentials for your AWS account;
7
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
Create an IAM User
we recommend that you use AWS Identity and Access Management (IAM) instead in order to better
protect your AWS resources from unauthorized access.
Create an IAM user, and then add the user to an IAM group with administrative permissions or and
grant this user administrative permissions. You can then access AWS using a special URL and the
credentials for the IAM user.
If you signed up for AWS but have not created an IAM user for yourself, you can create one using the
IAM console.
自分用の IAM ユーザーを作成し、そのユーザーを管理者グループに追加するには
1.
https://console.aws.amazon.com/iam/ で Identity and Access Management (IAM) コンソールにサ
インインします。
2.
ナビゲーションペインで [Users]、[Add user] の順に選択します。
3.
[User name] で、ユーザー名 (Administrator など) を入力します。名前には、英数字のほか
に、プラス記号 (+)、等号 (=)、カンマ (,)、ピリオド (.)、アットマーク (@)、下線 (_)、ハイフン
(-) を使用できます。名前は、大文字と小文字が区別されず、最大 64 文字で構成できます。
4.
[AWS マネジメントコンソール access] の横のチェックボックスをオンにし、[Custom password]
を選択して、新しいユーザーのパスワードをテキストボックスに入力します。オプションとして
[Require password reset] を選択し、ユーザーが次回サインインしたときに新しいパスワードを選
択することを強制できます。
5.
[Next: Permissions] を選択します。
6.
[Set permissions for user] ページで、[Add user to group] を選択します。
7.
[Create group] を選択します。
8.
[Create group] ダイアログボックスで、新しいグループの名前を入力します。名前には、英数字
のほかに、プラス記号 (+)、等号 (=)、カンマ (,)、ピリオド (.)、アットマーク (@)、下線 (_)、ハ
イフン (-) を使用できます。名前は、大文字と小文字が区別されず、最大 128 文字で構成できま
す。
9.
[Filter] で、[Job function] を選択します。
10. ポリシーリストで、[AdministratorAccess] のチェックボックスをオンにします。次に、[Create
group] を選択します。
11. グループのリストに戻り、新しいグループのチェックボックスをオンにします。必要に応じて
[Refresh] を選択し、リスト内のグループを表示します。
12. [Next: Review] を選択して、新しいユーザーに追加するグループメンバーシップのリストを表示
します。続行する準備ができたら、[Create user] を選択します。
この同じプロセスを繰り返して新しいグループとユーザーを作成し、AWS アカウントのリソースへの
アクセス権をユーザーに付与できます。ポリシーを使用して特定の AWS リソースに対するユーザー
のアクセス権限を制限する方法については、「アクセス管理」と「AWS リソースの管理に関するポリ
シーの例」を参照してください。
To sign in as this new IAM user, sign out of the AWS console, then use the following URL, where
your_aws_account_id is your AWS account number without the hyphens (for example, if your AWS
account number is 1234-5678-9012, your AWS account ID is 123456789012):
https://your_aws_account_id.signin.aws.amazon.com/console/
Enter the IAM user name and password that you just created. When you're signed in, the navigation
bar displays "your_user_name @ your_aws_account_id".
If you don't want the URL for your sign-in page to contain your AWS account ID, you can create an
account alias. From the IAM dashboard, click Customize and enter an alias, such as your company
name. To sign in after you create an account alias, use the following URL:
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AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
Create an IAM User
https://your_account_alias.signin.aws.amazon.com/console/
To verify the sign-in link for IAM users for your account, open the IAM console and check under IAM
users sign-in link on the dashboard.
9
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
ステップ 1: ウェブサイトのバケッ
トを作成する
Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)を使用して、HTML ページ、画像、CSS ファイル、
動画、JavaScript ファイルなどの静的ウェブサイトを構成するすべてのコンテンツを保存できます。
各ファイルは、Amazon S3 内のバケットと呼ばれる場所にオブジェクトとして格納されます。
このチュートリアルでは、以下の作業を行います。
• ウェブサイト用のバケットを作成する
• バケットを設定する
• ウェブサイトをデプロイする
• クリーンアップ
ウェブサイトとドメイン名を関連付けるには、このチュートリアルではオプションである以下の追加
のタスクを実行します。
• ドメイン名を登録する
• ドメイン名とウェブサイトを関連付ける
• ウェブサイトを高速化する
Important
ウェブサイトでドメイン名を使用する場合は、Amazon S3 でバケットを作成する前に、ド
メイン名が使用できることを確認してください。Amazon S3 では、バケット名とドメイン
名が同じである必要があるためです。たとえば、example.com ドメイン名を使用する場
合、Amazon S3 バケットの名前を example.com にする必要があります。
目次
• バケットの要件 (p. 11)
10
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
バケットの要件
• バケットとウェブサイトの URL (p. 11)
• バケットの作成 (p. 12)
バケットの要件
Amazon S3 では、バケットにドメインと同じ名前を付ける必要があります。この要件は、ユーザーが
お客様のウェブサイトのコンテンツをリクエストしたときに、Amazon S3 がウェブブラウザによって
送信されたホストヘッダーを適切に解決できるようにするためです。したがって、ドメイン名登録の
料金を支払う前に、Amazon S3 でウェブサイトのバケットを作成することをお勧めします(一度作成
したバケットの名前は変更できないため、使用したいドメイン名が登録できない場合、バケットを削
除し、新しいバケットを作成する必要があります)。このチュートリアルでは、ルートドメインのバ
ケットを使用します。
example.com ルートドメインのバケットを作成することに加えて、logs.example.com の
バケットおよび www.example.com のサブドメインバケットを作成します。これらのバケット
は、example.com バケットと同じ AWS リージョンに作成する必要があります。Amazon S3 では、
お客様のウェブサイトへのトラフィックに関するログ情報を logs.example.com バケットに格納し
ます。ユーザーが サブドメインを指定している場合にルートドメインへのトラフィックをリダイレク
トできるように、www.example.com バケットをセットアップします。www
バケットとウェブサイトの URL
Amazon S3 でウェブサイトをホストする場合、AWS は、お客様がウェブサイトのファイルを格納す
るために作成したバケットの名前と、バケットを作成したリージョンに基づいて、URL を割り当てま
す。たとえば、米国東部(バージニア北部) リージョンにバケット example.com を作成する場合、
ウェブサイトのデフォルトの URL は次のようになります。
http://example.com.s3-website-us-east-1.amazonaws.com/
この URL が目的(クライアントのレビュー用のプロトタイプウェブサイトの作成など)に照らして問
題がない場合、デフォルトの URL をそのまま使用できます。このチュートリアルで説明する、カスタ
ムドメイン名の登録とウェブサイトへの関連付けの手順は省略できます。
11
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
バケットの作成
バケットの作成
ウェブサイトのバケットを作成するには、Amazon S3 を使用して次の手順を実行しま
す。example.com をお客様のドメイン名に置き換える必要があることに注意してください。
ウェブサイトのバケットを作成するには
1.
https://console.aws.amazon.com/s3/ にある Amazon S3 コンソールを開きます。
2.
[Create Bucket] を選択して [Create Bucket] ダイアログボックスを開きます。
3.
[Create a Bucket] ダイアログボックスで、以下の作業を行います。
a.
[Bucket Name] にバケットの名前を入力します。このチュートリアルでは、ウェブサイト用
のファイルをこのバケット (つまり、ルートドメインのバケット) にアップロードします。
Important
ドメインに使用する名前と同じ名前を使用する必要があります。また、この名前
は、Amazon S3 の既存のすべてのバケット名で一意であることも必要です。AWS
リージョンによっては、バケット名にその他の制限があることがあります。詳細
は、Amazon Simple Storage Service 開発者ガイドの「Bucket Restrictions and
Limitations」を参照してください。
4.
b.
[Region] で、リージョンを選択します。デフォルトでは、Amazon S3 は米国スタンダード
リージョンにバケットを作成します。レイテンシーを短縮する、コストを最小限に抑える、
または規制要件を満たすために、ウェブサイトのユーザーに地理的に近いリージョンを選択
できます。特定のリージョンに格納したオブジェクトは、明示的に別のリージョンに移動す
る場合を除き、そのリージョンから移動されることはありません。
c.
[Create] を選択します。
Amazon S3 でバケットが作成されると、次のようにコンソールの [Buckets] ペインにバケットが
表示されます。
12
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
バケットの作成
5.
ステップ 3 を繰り返して、2 つの追加のサブドメインのバケット logs.example.com (ログファ
イル用) および www.example.com (www サブドメイン用) を作成します。完了すると、コンソー
ルには次のような外観の 3 個のバケットがすべて表示されます。
13
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
バケットの作成
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AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
アクセス許可の追加
ステップ 2: バケットを設定する
Amazon S3 のルートドメインのバケットをウェブサイトとして設定すると、Amazon S3 はそのバ
ケットのファイルをウェブサーバーでホストされているかのようにウェブブラウザに配信します。だ
れでもウェブサイトのファイルを表示できるように、ルートドメインのバケットにアクセス許可を追
加する必要があります。また、ウェブサイトへのトラフィックについての情報を記録するためにログ
記録を有効にすることをお勧めします。
ウェブサイトのバケットを設定するには、Amazon S3 を使用して次のタスクを実行します。
タスク
• アクセス許可の追加 (p. 15)
• ログ作成の有効化 (p. 17)
アクセス許可の追加
Amazon S3 バケットを新規作成した直後は、バケットとそのコンテンツにしかアクセスできません。
このデフォルトの動作は、他のユーザーに誤ってデータが公開されることを防ぎます。ただし、ウェ
ブサイトの目的は閲覧されることであるため、だれでもウェブブラウザでその内容を表示できるよ
うに、ルートドメインのバケットにポリシーを適用します。詳しくは、『Amazon Simple Storage
Service 開発者ガイド』の「バケットポリシーとユーザーポリシーの使用」を参照してください。
ルートドメインのバケットの内容に対するアクセス許可を追加するには
すでに Amazon S3 コンソールが開いている場合は、ステップ 1 をスキップします。
1.
https://console.aws.amazon.com/s3/ にある Amazon S3 コンソールを開きます。
2.
[Buckets] ペインで、ルートドメインバケットを選択し、[Properties]、[Permissions]、[Add
bucket policy] の順に選択して、[Bucket Policy Editor] を開きます。
15
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
アクセス許可の追加
3.
次のポリシーをコピーし、[Bucket Policy Editor] に貼り付けます。"Resource" エントリのリ
ソースの Amazon Resource Name (ARN) で、example.com をお使いのバケット名と置き換え、
[Save] を選択します。このポリシーは、example.com バケット内のすべてのファイルを表示で
きるアクセス許可をすべての閲覧者に付与します。
{
"Version":"2012-10-17",
"Statement": [{
"Sid": "Allow Public Access to All Objects",
"Effect": "Allow",
"Principal": "*",
"Action": "s3:GetObject",
"Resource": "arn:aws:s3:::example.com/*"
}
]
}
バケットポリシーの詳細については、『Amazon Simple Storage Service 開発者ガイド』の「バ
ケットポリシーとユーザーポリシーの使用」を参照してください。
4.
[Permissions] で、[Save] を選択します。
16
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
ログ作成の有効化
ログ作成の有効化
ウェブサイトにアクセスする閲覧者の数を追跡するには、ルートドメインのバケットのログ記録を有
効にする必要があります。ログを有効にすることは省略可能です。ウェブサイトへのトラフィックを
追跡しない場合は、次の手順を省略できます。
ログを有効にすると、バケットとの間で転送されるデータや、バケットにアクセスしている IP アド
レスなどの情報を追跡できます。バケットのログ記録を有効にしても追加料金はかかりません。ただ
し、指定したバケットに結果のログファイルを保存すると料金が発生します(ログファイルはいつで
もこのバケットから削除できます)。Amazon S3 のログファイルの配信に対してはデータ転送料金は
かかりませんが、ログファイルへのアクセスに対しては通常のデータ転送料金がかかります。詳細に
ついては、『Amazon Simple Storage Service 開発者ガイド』の「サーバーアクセスログ記録」を参
照してください。
ルートドメインの バケットのログを有効にするには
Amazon S3 コンソールが開いている場合は、ステップ 1 をスキップします。
1.
https://console.aws.amazon.com/s3/ にある Amazon S3 コンソールを開きます。
2.
[Buckets] ペインで、ルートドメインのバケットを選択します。[Properties] をクリックしてか
ら、[Logging] を選択します。
3.
[Logging] ペインで次のように設定します。
a.
[Enabled] チェックボックスをオンにします。
b.
[Target Bucket] で、ログファイル用に作成したバケット logs.example.com を選択しま
す。
c.
[Target Prefix] に root/ と入力します。この設定は、バケット内の root という名前のフォ
ルダでログデータファイルをグループ化し、後で簡単に見つけることができるようにしま
す。
d.
[Save] を選択します。
17
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
ログ作成の有効化
18
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
インデックスドキュメントとカス
タムエラードキュメントを作成する
手順 3: ウェブサイトをデプロイす
る
Amazon S3 バケットを作成し、設定したので、次にウェブサイトをデプロイします。まだウェブサイ
トのファイルがない場合は、このステップで作成するシンプルな HTML ファイルを使用できます。
静的ウェブサイトをデプロイするには、Amazon S3 を使用して次のタスクを実行します。
タスク
• インデックスドキュメントとカスタムエラードキュメントを作成する (p. 19)
• ファイルをバケットにアップロードする (p. 20)
• バケットをウェブサイトとして設定する (p. 21)
• リダイレクトをセットアップする (p. 24)
• ウェブサイトをテストする (p. 24)
インデックスドキュメントとカスタムエラード
キュメントを作成する
インデックスドキュメントは、ウェブサイトのデフォルトページです。このタイプのドキュメン
トを使用するようにウェブサイトを設定すると、カスタムエラードキュメント は Amazon S3 で
HTTP 4.x エラーコードを返します。index.html という名前のインデックスドキュメントを作成
し、error.html という名前のカスタムエラードキュメントを作成します。これらのドキュメントを
簡単に検索できるコンピュータに保存します。
以下の HTML を index.html に追加します。
<!DOCTYPE html>
<html>
19
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
ファイルをバケットにアップロードする
<body>
<p>Hello, World!</p>
</body>
</html>
以下の HTML を error.html に追加します。
<!DOCTYPE html>
<html>
<body>
<p>This is an error page.</p>
</body>
</html>
インデックスドキュメントおよびカスタムエラードキュメントの詳細については、『Amazon Simple
Storage Service 開発者ガイド』の「インデックスドキュメントのサポート」および「カスタムエラー
ドキュメントのサポート」を参照してください。
ファイルをバケットにアップロードする
ウェブサイトファイルをルートドメインの Amazon S3 バケットにアップロードするには
すでに Amazon S3 コンソールが開いている場合は、ステップ 1 をスキップします。
1.
https://console.aws.amazon.com/s3/ にある Amazon S3 コンソールを開きます。
2.
ルートドメインのバケットを選択します。
3.
[Actions] を選択して、[Upload] を選択します。
4.
[Upload – Select Files] ダイアログボックスで、以下の作業を行います。
5.
a.
[Add Files] を選択します。
b.
[File Upload] ダイアログボックスで、作成した index.html ファイルと error.html ファ
イルを選択し、[Open] を選択します。
c.
[Start Upload] を選択します。
ファイルのアップロードが終了すると、次のように表示されます。
20
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
バケットをウェブサイトとして設定する
6.
(オプション)ウェブサイトの他のファイルをすべてアップロードします。
ローカルコンピュータでウェブサイトファイルにフォルダ階層がある場合は(画像ファイルが
images サブフォルダに格納されているなど)、バケットでも同じ階層を作成する必要がありま
す。これを行うには、フォルダ階層と一致するようにルートドメインのバケット内にフォルダを
作成します。たとえば、index.html で /images/check.gif ファイルが次のように参照され
ている場合を考えてみます。
<!DOCTYPE html>
<html>
<body>
<p>Hello, World!</p>
<img src="/images/check.gif">
</body>
</html>
このフォルダを作成するには、ルートドメインのバケットを開き、[Create Folder] を選択しま
す。images というフォルダを作成し、check.gif を新しい images フォルダにアップロードし
ます。
バケットをウェブサイトとして設定する
バケットをウェブサイトとして設定すると、Amazon S3 はウェブサーバーでホストされているかのよ
うにバケットのファイルを配信できます。
ルートドメインのバケットをウェブサイトとして設定するには
すでに Amazon S3 コンソールが開いている場合は、ステップ 1 をスキップします。
21
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
バケットをウェブサイトとして設定する
1.
https://console.aws.amazon.com/s3/ にある Amazon S3 コンソールを開きます。
2.
[Buckets] ペインでルートドメインのバケットを選択します。次に、[Properties] を選択し、[Static
Website Hosting] を選択します。
3.
[Endpoint] の値 (example.com.s3-website-us-east-1.amazonaws.com など) を書き留めて
おきます。CDN をセットアップする場合は、この値が必要になります。
4.
[Static Website Hosting] ペインで次のように設定します。
a.
[Enable website hosting] を選択します。
b.
[Index Document] に、index.html と入力します。
c.
[Error Document] に、error.html と入力します。
d.
[Save] を選択します。
22
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
バケットをウェブサイトとして設定する
23
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
リダイレクトをセットアップする
リダイレクトをセットアップする
ウェブサイトにドメイン名を関連付ける前に、www サブドメインのバケットからルートドメインのバ
ケットにトラフィックをリダイレクトする必要があります。これにより、Amazon S3 は www サブド
メインのバケットに送信されたリクエストを代わりにルートドメインのバケットに転送します。この
ようにトラフィックをリダイレクトすることにより、Amazon S3 で単一のバージョンのウェブサイト
ファイルを維持できると同時に、ウェブサイトのルートバージョンと www サブドメインバージョンの
両方のアドレスをサポートできます。
www サブドメインのバケットからルートドメインのバケットにトラフィックをリダイレクト
する
すでに Amazon S3 コンソールが開いている場合は、ステップ 1 をスキップします。
1.
https://console.aws.amazon.com/s3/ にある Amazon S3 コンソールを開きます。
2.
作成したサブドメインのバケットを選択し、www.example.com、[Properties]、[Static Website
Hosting] の順に選択します。
3.
[Static Website Hosting] ペインで次のように設定します。
a.
[Redirect all requests to another host name] を選択します。
b.
[Redirect all requests to] に、example.com.s3-website-us-east-1.amazonaws.com な
ど、AWS によって割り当てられたルートドメインのエンドポイント値をコピーして貼り付け
ます。
c.
[Save] を選択します。
ウェブサイトをテストする
ウェブブラウザを使用してアマゾン ウェブ サービスによって割り当てられたデフォルト URL に移動
することによって、静的ウェブサイトがインターネットで有効になっていることを確認できます。
ウェブサイトをテストするには
1.
ルートドメインのバケットを選択して、[Properties]、[Static Website Hosting] の順に選択しま
す。
AWS によって割り当てられたデフォルトの URL が [Endpoint] です。以下の画像では、このデ
フォルトの URL は example.com.s3-website-us-east-1.amazonaws.com です。
24
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
ウェブサイトをテストする
2.
エンドポイントを選択します。ウェブサイトが正しくデプロイされている場合、ウェブサイトの
ホームページが表示されます。
25
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
ウェブサイトをテストする
3.
(オプション)サブドメインのバケットが閲覧者を適切にリダイレクトしていることを確認す
るには、http://www.example.com.s3-website-us-east-1.amazonaws.com にアクセ
スしてみます。ウェブサイトが正しくデプロイされている場合、http://example.com.s3website-us-east-1.amazonaws.com にリダイレクトされます。
4.
(オプション)エラーページが正常に動作していることを確認するに
は、http://example.com.s3-website-us-east-1.amazonaws.com/bogus.html など、
新しいウェブサイトに存在しないページにアクセスしてみます。ウェブサイトが正しくデプロイ
されている場合、カスタムエラーページにリダイレクトされます。
26
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
ウェブサイトをテストする
Amazon S3 バケットのエンドポイント URL を持っていれば誰でも、静的ウェブサイトの内容をウェ
ブブラウザで見ることができます。登録済みのドメイン名を持っていない場合や、ドメインとウェブ
サイトを関連付ける予定がない場合は、リソースのクリーンアップをして料金が発生しないようにす
ることをお勧めします。これを実行する方法の詳細については、「クリーンアップ (p. 38)」を参照
してください。
それ以外の場合は、以下の追加のタスクを実行してウェブサイトとドメイン名を関連付けて、リソー
スをクリーンアップします。
1.
ドメイン名を登録する (p. 28)
2.
3.
ドメイン名とウェブサイトを関連付ける (p. 29)
ウェブサイトを高速化する (p. 33)
4.
クリーンアップ (p. 38)
27
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
ステップ 4 (オプション) ドメイン名
を登録する
ウェブサイトにドメイン名を関連付ける予定があり、そのドメイン名をまだ登録していない場合、こ
こで登録することをお勧めします。
インターネットのドメイン名は、Internet Corporation for Assigned Names and Numbers (ICANN) に
よって管理されています。ドメイン名は、ドメイン名のレジストリを管理する ICANN 認定機関であ
るドメイン名レジストラを使用して登録します。レジストラのウェブサイトで、ドメイン名の登録に
関する詳細な手順と料金情報を確認します。
ドメイン名の登録料金を支払う前に、Amazon S3 でバケットを作成したときに (「ステップ 1: ウェブ
サイトのバケットを作成する (p. 10)」で説明されている通り) 使用したドメイン名が、ドメイン名レ
ジストラで使用できることを確認します。そのドメイン名が使用できない場合は、Amazon S3 でバ
ケットを削除して、使用できるドメイン名を見つけて、そのドメインと同じ名前で Amazon S3 で新
しいバケットを作成する必要があります。Amazon S3 では、静的ウェブサイトでバケットにドメイン
と同じ名前を付ける必要があり、作成後はバケットの名前を変更できないため、このアプローチが推
奨されます。
ドメイン名の登録に関して、以下からさらにヘルプを入手できます。
• Amazon Route 53 を使用してドメイン名を登録するには、『Amazon Route 53 開発者ガイド』の
「Amazon Route 53 を使用したドメイン名の登録」に移動します。
• 認定されているレジストラのリストについては、「認定レジストラディレクトリ」を参照してくだ
さい。
28
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
ドメインのホストゾーンの作成
ステップ 5 (オプション) ウェブサイ
トにドメイン名を関連付ける
顧客がお客様のウェブサイトにアクセスするための最も簡単な方法は、覚えやすいドメイン名を使
用する方法です。このページの手順では、example.com をお客様のドメイン名に置き換えてくださ
い。まだドメイン名を登録していない場合は、ドメイン名を登録 (p. 28)します。
ドメインネームシステム (DNS) ウェブサービスは、ドメイン名 (www.example.com など) をコン
ピュータが相互の接続に使用する数字の IP アドレス (192.0.2.1 など) に変換することで、閲覧者を
ウェブサイトにルーティングします。
ドメインレジストラなどの DNS サービスを使用して、静的ウェブサイトにクエリをルーティングす
るために CNAME レコードを作成できます。詳細については、DNS サービスのドキュメントを参照し
てください。
または、DNS サービスとして Amazon Route 53 を使用できます。可用性に優れ、スケーラブルで、
コスト効率が高いことを念頭に設計されています。Amazon Route 53 を使用してドメイン名とウェブ
サイトを関連付けるには、以下のタスクを実行します。
タスク
• ドメインのホストゾーンの作成 (p. 29)
• ドメインとサブドメインのレコードセットを作成する (p. 30)
• (オプション) DNS プロバイダーをセットアップする (p. 31)
ドメインのホストゾーンの作成
ホストゾーンは、あるドメイン (たとえば example.com) とそのサブドメイン (たとえば
www.example.com) のトラフィックをインターネットでルーティングする方法についての情報のコン
テナです。
ホストゾーンを作成するには
1.
https://console.aws.amazon.com/route53/ にある Amazon Route 53 コンソールを開きます。
2.
Amazon Route 53 を初めて使用する場合は、ウェルカムページが表示されるので、そこで [DNS
Management] の [Get Started Now] を選択します。それ以外の場合は、ナビゲーションペインで
[Hosted Zones] を選択します。
29
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
ドメインとサブドメインのレコードセットを作成する
3.
[Create Hosted Zone] を選択します。
4.
[Domain Name] にドメイン名を入力します。
5.
[Create] を選択します。
ドメインとサブドメインのレコードセットを作成
する
バケットの Amazon S3 ドメイン名にご使用のドメイン名のクエリをルーティングするエイリアスリ
ソースレコードセットを作成します。
ルートドメインのエイリアスレコードセットを設定するには
1.
[Hosted Zones] ページで、ドメイン用に作成したホストゾーンを選択します。
2.
[Go to Record Sets] を選択します。
3.
[Create Record Set] を選択します。
4.
[Create Record Set] で以下の作業を行います。
a.
デフォルト名のままにしておきます。これはルートドメインです。
b.
[Type] で、[A - IPv4 address] を選択します。
c.
[Alias] で [Yes] を選択します。エイリアスにより、Amazon Route 53 はドメイン名をウェブ
サイトエンドポイントとして設定した Amazon S3 バケットと関連付けることができます。
d.
[Alias Target] を選択します。リストから (example.com など) ルートドメインのウェブサイ
トエンドポイントを選択します。www サブドメインのエンドポイント (www.example.com
など) を選択しないでください。
e.
[Routing Policy] で、[Simple] を選択します。
f.
[Evaluate Target Health] は [No] に設定されたままにしておきます。
g.
[Create] を選択します。
次に、www サブドメイン名のクエリをバケットの Amazon S3 ドメイン名にルーティングする alias
resource record set を作成します。
www サブドメインのエイリアスリソースレコードセットを設定するには
1.
[Hosted Zones] ページで、ドメイン用に作成したホストゾーンを選択します。
2.
[Go to Record Sets] を選択します。
3.
[Create Record Set] を選択します。
4.
[Create Record Set] で以下の作業を行います。
a.
[Name] に、「www」と入力します。ルートドメインはすでに指定されており、それに続く
ドット (.) は入力を開始すると表示されます。
b.
[Type] で、[A - IPv4 address] を選択します。
c.
[Alias] で [Yes] を選択します。
d.
[Alias Target] を選択します。リストから www サブドメインのウェブサイトエンドポイントを
選択します (www.example.com など)。ルートドメインのエンドポイント (example.com な
ど) を選択しないでください。
e.
[Routing Policy] で、[Simple] を選択します。
f.
[Evaluate Target Health] は [No] に設定されたままにしておきます。
g.
[Create] を選択します。
30
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
(オプション) DNS プロバイダーをセットアップする
(オプション) DNS プロバイダーをセットアップ
する
新しいドメイン名を登録し、このチュートリアルの実行中にその名前を使用してきた場合
は、Amazon Route 53 を DNS プロバイダーとしてセットアップできます。
または、以前に別のウェブサイトに関連付けられていたドメイン名を再利用する場合は、そのドメイ
ン名でホストされているサービスの継続的な可用性を確保するために、他の DNS レコードを現在の
DNS プロバイダーから Amazon Route 53 に転送する必要がある場合があります。Amazon Route 53
でレプリケートする必要のある DNS レコードを特定するには、現在の DNS プロバイダーでドメイン
に対して設定されている DNS レコード設定をチェックします。Start of Authority(SOA)レコードと
Name Server(NS)レコードは Amazon Route 53 に転送してはなりません。これらのレコードは、
ネームサーバーが割り当てられるときに Amazon Route 53 によって設定されるため、変更しないでく
ださい。
最初に、お客様のドメイン名を登録するために使用したドメイン名レジストラにログインします。レ
ジストラの提供するウェブインターフェイスを使用して、ドメインのネームサーバーを、ホストゾー
ンの詳細の [Name Servers] で表示されているネームサーバーの値に設定します。これを行う方法は、
使用したレジストラによって異なります。
次に、インターネット DNS リソルバーネットワークがネームサーバーの変更を伝達するまで、2 ~
48 時間待ちます。ネームサーバーの変更の適用が完了したかどうかを確認するには、dig(Mac OS
X、Unix、Linux の場合)または nslookup(Windows の場合)などのコマンドラインユーティリティ
を使用します。以下の例は、dig を使用して、お客様のドメインに関連付けられているネームサーバー
を確認する方法を示しています。
dig example.com
以下の例のように、出力に Amazon Route 53 を使用して割り当てた AWS ネームサーバーである
AUTHORITY SECTION 値が含まれていれば、それは DNS の変更が DNS リソルバーネットワーク全体
に適用されたことを意味します。
;; AUTHORITY
example.com.
example.com.
example.com.
example.com.
SECTION:
118928 IN
118928 IN
118928 IN
118928 IN
NS
NS
NS
NS
ns-806.awsdns-36.net.
ns-1456.awsdns-54.org.
ns-1713.awsdns-22.co.uk.
ns-105.awsdns-13.com.
DNS の変更の適用が完了したら、カスタムドメイン名を使用してウェブサイトを表示できます。
31
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
(オプション) DNS プロバイダーをセットアップする
ウェブブラウザで www サブドメイン (www.example.com など) を開くと、ブラウザーはドメイン
(example.com など) にリダイレクトされます。
32
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
CloudFront ディストリビューションを作成する
ステップ 6 (オプション):
CloudFront を使用してウェブサイ
トを高速化する
Amazon CloudFront を使用してウェブサイトのパフォーマンスを向上させることができま
す。CloudFront を使用すると、世界中のデータセンター(エッジロケーション)からお客様のウェ
ブサイトのファイル(HTML、画像、動画など)を使用できます。閲覧者がお客様のウェブサイトの
ファイルをリクエストすると、リクエストは最も近いエッジロケーションにあるファイルのコピーに
自動的にリダイレクトされるため、閲覧者が遠くのデータセンターにコンテンツをリクエストするよ
りも速くダウンロードが行われます。CloudFront は、お客様が指定した期間にわたってコンテンツを
エッジロケーションにキャッシュします。閲覧者が有効期限より長くキャッシュされていたコンテン
ツをリクエストすると、CloudFront はオリジンサーバーをチェックしてより新しいバージョンのコン
テンツがあるかどうかを確認します。新しいバージョンが利用可能である場合、CloudFront は新しい
バージョンをエッジロケーションにコピーします。これにより、元のコンテンツへの変更は、閲覧者
がコンテンツをリクエストすると、エッジロケーションにレプリケートされます。
ウェブサイトを高速化するには、CloudFront を使用して次のタスクを実行します。
タスク
• CloudFront ディストリビューションを作成する (p. 33)
• ドメインとサブドメインのレコードセットを更新する (p. 35)
• (オプション)ログファイルを確認する (p. 36)
CloudFront ディストリビューションを作成する
最初に、世界中のデータセンターからお客様のウェブサイトを使用できるようにする CloudFront ディ
ストリビューションを作成します。
Amazon S3 オリジンを使用してディストリビューションを作成するには
1.
https://console.aws.amazon.com/cloudfront/ にある、CloudFront コンソールを開きます。
33
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
CloudFront ディストリビューションを作成する
2.
[Create Distribution] を選択します。
3.
[Select a delivery method for your content] ページで、[Web] の [Get Started] を選択します。
4.
[Create Distribution] ページで、[Origin Settings] の [Origin Domain Name] ボックスに、
バケットの Amazon S3 静的ウェブサイトホスティングエンドポイントを入力します。
(example.com.s3-website-us-east-1.amazonaws.com など)
Important
リストから example.com.s3.amazonaws.com など、お客様のバケットの名前を選択
しないでください。
[Origin ID] の値は自動的に入力されます。
5.
[Default Cache Behavior Settings] の値はデフォルト設定のままにしておきます。これらの設定オ
プションの詳細については、『Amazon CloudFront 開発者ガイド』の「ウェブディストリビュー
ションを作成または更新する場合に指定する値」を参照してください。
6.
[Distribution Settings] で、以下の作業を行います。
7.
a.
[Price Class] は [Use All Edge Locations (Best Performance)] に設定されたままにしておきま
す。
b.
[代替ドメイン名 (CNAME)] をルートドメインと www サブドメインに設定します (このチュー
トリアルでは example.com および www.example.com)。これらの値は、CloudFront ディス
トリビューションに対して指定したドメイン名に接続する A レコードのエイリアスを作成す
るために設定する必要があります。
c.
[Default Root Object] を index.html に設定します。このページは、CloudFront ディストリ
ビューションにアクセスするために使用される URL にファイル名が含まれていない場合に
ディストリビューションが返すデフォルトのページです。この値は、「手順 3: ウェブサイト
をデプロイする (p. 19)」で設定したインデックスドキュメントの値と同じである必要があり
ます。
d.
[Logging] を [On] に設定します。
e.
[Bucket for Logs] で、作成したログ記録バケット (logs.example.com).
f.
CloudFront ディストリビューションへのトラフィックによって生成されたログが、ログバ
ケット内の cdn という名前のフォルダに保存されるようにして、[Log Prefix] に cdn/ と入力
します。
g.
その他の設定はデフォルト値のままにしておきます。
[Create Distribution] を選択します。
ディストリビューションをデプロイするには、最大で 15 分かかることがあります。ディストリ
ビューションの現在のステータスを表示するには、コンソールでディストリビューションを見つけ
て、[Status] 列を確認します。[InProgress] のステータスは、ディストリビューションがまだ完全に
デプロイされていないことを示します。
ディストリビューションがデプロイされたら、新しい CloudFront ドメイン名でコンテンツを参照でき
るようになります。CloudFront コンソールの [Domain Name] の値を書き留めておきます。この値は
次のステップで必要になります。この例では、値は dj4p1rv6mvubz.cloudfront.net です。
CloudFront ディストリビューションが正常に動作していることを確認するには、ウェブブラウザで
ディストリビューションのドメイン名を入力します。正常に動作している場合は、ウェブサイトが表
示されます。
34
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
ドメインとサブドメインのレコードセットを更新する
ドメインとサブドメインのレコードセットを更新
する
CloudFront ディストリビューションを正常に作成できたので、次に、新しい CloudFront ディストリ
ビューションを指すように Amazon Route 53 の A レコードを更新します。
CloudFront ディストリビューションを指すように A レコードを更新するには
1.
https://console.aws.amazon.com/route53/ にある Amazon Route 53 コンソールを開きます。
2.
[Hosted Zones] ページで、ドメイン用に作成したホストゾーンを選択します。
3.
[Go to Record Sets] を選択します。
4.
www サブドメイン用に作成した A レコードを選択します。
5.
[Alias Target] で CloudFront ディストリビューションを選択します。
6.
[Save Record Set] を選択します。
7.
この手順を繰り返して、ルートドメインの A レコードを CloudFront ディストリビューションに
リダイレクトします。
レコードセットの更新は、2 〜 48 時間以内に有効になります。新しい A レコードが有効になったか
どうかを確認するには、ウェブブラウザを開き、http://www.example.com に移動します。ブラウ
ザが http://example.com にリダイレクトしなくなった場合、新しい A レコードは用意されていま
す。
このように動作が変更されるのは、古い A レコードによって サブドメインの S3 バケットにルーティ
ングされるトラフィックが Amazon S3の設定によってルートドメインにリダイレクトされるから
です。www新しい A レコードが有効になると、新しい A レコードによって CloudFront ディストリ
ビューションにルーティングされるトラフィックがルートドメインにリダイレクトされなくなりま
す。
35
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
(オプション)ログファイルを確認する
Tip
ブラウザはリダイレクト設定をキャッシュできます。新しい A レコードの設定が有効になっ
たと考えられるにもかかわらず、ブラウザによって http://www.example.com がまだ
http://example.com にリダイレクトされる場合は、ブラウザアプリケーションを閉じてか
ら再び開いてブラウザの履歴とキャッシュをクリアするか、異なるウェブブラウザを使用し
てみてください。
A レコードが有効になると、http://example.com または http://www.example.com を使用して
サイトを参照する閲覧者は、最も近い CloudFront エッジロケーションにリダイレクトされるため、よ
り高速なダウンロードによって快適にサイトを閲覧できます。
学習のためだけにサイトを作成した場合は、割り当てたリソースを削除して、課金を停止できます。
これを行うには、「ステップ 7: リソースをクリーンアップする (p. 38)」に進んでください。AWS
リソースを削除すると、ウェブサイトは使用できなくなります。
(オプション)ログファイルを確認する
アクセスログは、ウェブサイトの閲覧者数を示し、Amazon EMR(Amazon EMR)などの他のサービ
スで分析できる貴重なビジネスデータを格納しています。
バケット内のログファイルを確認する場合、root フォルダに古い Amazon S3 ログファイルが表示
されます。新しいログファイルはすべて、cdn フォルダに書き込まれる CloudFront ログである必要
があります。Amazon S3 ウェブサイトアクセスログは、2 時間おきにログバケットに書き込まれま
す。CloudFront ログは、対応するリクエストが行われてから 24 時間以内にログバケットに書き込ま
れるので、それらが表示されるまで待つ必要がある場合があります。
ウェブサイトのログファイルを表示するには
1.
https://console.aws.amazon.com/s3/ にある Amazon S3 コンソールを開きます。
2.
ウェブサイトのログ記録バケットを選択します。
3.
cdn または root フォルダに保存されているログファイルを表示するには、[cdn] または [root]
を選択します。
36
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
(オプション)ログファイルを確認する
4.
ログファイルを開きます。ログファイルは、ブラウザで開くことができる Amazon S3 よって書
かれたテキストファイル、またはダウンロードして開くことができる CloudFront によって書かれ
た gzip ファイルです。
37
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
Amazon Route 53 ホストゾーンの削除
ステップ 7: リソースをクリーン
アップする
学習のためだけに静的ウェブサイトを作成した場合は、割り当てた AWS リソースをここで削除し
て、課金を停止します。AWS リソースを削除すると、ウェブサイトは使用できなくなります。
タスク
• Amazon Route 53 ホストゾーンの削除 (p. 38)
• CloudFront ディストリビューションの削除 (p. 39)
• Amazon S3 バケットの削除 (p. 39)
Amazon Route 53 ホストゾーンの削除
ホストゾーンを削除する前に、作成したレコードセットを削除する必要があります。NS レコードと
SOA レコードを削除する必要はありません。これらはホストゾーンが削除されるときに自動的に削除
されます。
レコードセットを削除するには
1.
https://console.aws.amazon.com/route53/ にある Amazon Route 53 コンソールを開きます。
2.
ドメイン名のリストで、ドメイン名に対応するチェックボックスをオンにし、[Go to Record
Sets] を選択します。
3.
レコードセットのリストで、作成した A レコードに対応するチェックボックスをオンにします。
各レコードセットのタイプは [Type] 列に表示されます。
4.
[Delete Record Set] を選択します。
5.
確認を求められたら、[Confirm] を選択します。
Amazon Route 53 ホストゾーンを削除するには
1.
前のステップを終了した画面で [Back to Hosted Zones] を選択します。
2.
ドメイン名に対応するチェックボックスをオンにしてから [Delete Hosted Zone] を選択します。
3.
確認を求められたら、[Confirm] を選択します。
38
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
CloudFront ディストリビューションの削除
CloudFront ディストリビューションの削除
CloudFront ディストリビューションを削除する前に、ディストリビューションを無効にする必要があ
ります。無効になったディストリビューションは機能しなくなり、料金も発生しません。無効にした
ディストリビューションはいつでも有効にすることができます。無効にしたディストリビューション
を削除すると、使用できなくなります。
CloudFront ディストリビューションを無効にするには
1.
2.
https://console.aws.amazon.com/cloudfront/ にある、CloudFront コンソールを開きます。
無効化するディストリビューションのコンテキスト (右クリック) メニューを開き、[Disable] を選
択します。
3.
確認を求められたら、[Yes, Disable] を選択します。
CloudFront ディストリビューションを削除にするには
1.
前のステップが終了した画面で、無効にしたディストリビューションのコンテキスト (右クリッ
ク) メニューを開き、[Delete] を選択します。
2.
確認を求めるメッセージが表示されたら、[Yes, Delete] を選択します。
Amazon S3 バケットの削除
Amazon S3 バケットを削除する前に、バケットのログ記録が無効になっていることを確認する必要
があります。ログ記録を無効にしていない場合には AWS は引き続き、バケットを削除するときにバ
ケットにログを書き込みます。
バケットのログ記録を無効にするには
1.
2.
https://console.aws.amazon.com/s3/ にある Amazon S3 コンソールを開きます。
バケットを選択し、[Properties] を選択します。
3.
4.
[Properties] ペインで [Logging] を選択します。
[Enabled] チェックボックスをオフにします。
5.
[Save] を選択します。
バケットを削除するには
1.
https://console.aws.amazon.com/s3/ にある Amazon S3 コンソールを開きます。
2.
3.
バケットのコンテキストメニュー (右クリック) を開き、[Delete Bucket] を選択します。
確認を求められたら、ボックスにバケットの名前を入力して、[Delete] を選択します。
39
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
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applications in the cloud.
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Provides the necessary guidance and best practices to
build highly scalable and reliable applications in the AWS
cloud. These resources help you understand the AWS
platform, its services and features. They also provide
architectural guidance for design and implementation of
systems that run on the AWS infrastructure.
AWS Security Center
Provides information about security features and resources.
AWS Economics Center
Provides access to information, tools, and resources
to compare the costs of Amazon Web Services with IT
infrastructure alternatives.
40
AWS の使用開始 静的ウェブサイトのホスティング
Resource
Description
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architecture, security, and economics. These whitepapers
have been written by the Amazon team, customers, and
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Provides podcasts that cover new services, existing
services, and tips.
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