公表特許公報 特表2015

〔実 16 頁〕
公表特許公報(A)
(19)日本国特許庁(JP)
(12)
(11)特許出願公表番号
特表2015-529680
(P2015−529680A)
(43)公表日 平成27年10月8日(2015.10.8)
(51)Int.Cl.
FI
テーマコード(参考)
A01N 43/40
(2006.01)
A01N
43/40
101J
4H011
A01N 37/22
(2006.01)
A01N
37/22
A01P 13/00
(2006.01)
A01P
13/00
審査請求
未請求
予備審査請求
未請求 (全22頁)
(21)出願番号
特願2015-532007(P2015-532007)
(71)出願人 501035309
(86)(22)出願日
平成25年9月11日(2013.9.11)
ダウ
(85)翻訳文提出日
平成27年5月12日(2015.5.12)
ー
(86)国際出願番号
PCT/US2013/059117
アメリカ合衆国
(87)国際公開番号
WO2014/043153
68,
インディアナポリス,
(87)国際公開日
平成26年3月20日(2014.3.20)
ヴィレ
ロード,
(31)優先権主張番号
61/700,680
(32)優先日
平成24年9月13日(2012.9.13)
(33)優先権主張国
米国(US)
アグロサイエンシィズ
エルエルシ
インディアナ州
462
ジオンス
9330
(74)代理人 100092783
弁理士
小林 浩
(74)代理人 100120134
弁理士
大森 規雄
(74)代理人 100156476
弁理士
潮 太朗
(74)代理人 100126354
弁理士
藤田 尚
最終頁に続く
(54)【発明の名称】アミノピラリドおよびプロパニルを含む除草組成物
(57)【 要 約 】
本明細書では、(a)アミノピラリドまたは農業上許容されるその塩もしくはエステル
、および(b)プロパニルを含有する除草組成物が提供される。本組成物は、例えば、イ
ネ、コムギ、オオムギ、オートムギ、ライムギ、モロコシ、コーンまたはトウモロコシ、
アブラナ/キャノーラ、野菜、牧草、草地、放牧地、休耕地、芝生、樹木およびブドウ園
、産業植生管理、または公道用地において、望ましくない植生の相乗性雑草防除を実現す
る。
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【特許請求の範囲】
から6のいずれかに記載の組成物。
【請求項1】
【請求項9】
除草有効量の
望ましくない植生を防除する方法であって、植生または
(a)式(I)の化合物であるアミノピラリド、
その生育場所に、請求項1から7のいずれかに記載の組
【化7】
成物を接触させるか、またはこれを土壌もしくは水に施
用して、植生の発生または成長を予防するステップを含
む、方法。
【請求項10】
望ましくない植生を防除する方法であって、植生または
10
その生育場所に、除草有効量の(a)式(I)の化合物
であるアミノピラリド
【化9】
または農業上許容されるその塩もしくはエステル、およ
び
(b)式(II)の化合物であるプロパニル
【化8】
または、農業上許容されるその塩もしくはエステル、お
よび
(b)式(II)の化合物であるプロパニル
【化10】
を含む除草組成物。
【請求項2】
(a)が、化合物(I)のトリイソプロパノールアンモ
ニウム塩またはコリン塩である、請求項1に記載の組成 30
物。
【請求項3】
(a)が、カルボン酸である式(I)の化合物である、
を接触させるか、またはこれらを土壌もしくは水に施用
請求項1から2のいずれかに記載の組成物。
して、植生の発生または成長を予防するステップを含む
【請求項4】
、方法。
式(I)の化合物または農業上許容される塩もしくはエ
【請求項11】
ステルの酸当量による重量と、式(II)の化合物の重
イネ、コムギ、オオムギ、オートムギ、ライムギ、モロ
量との比が、約1:1866∼約1:3.5である、請
コシ、コーン、トウモロコシ(maize)、牧草、草
求項1から3のいずれかに記載の組成物。
【請求項5】
地、放牧地、休耕地、芝生、樹木およびブドウ園、産業
40
植生管理、または公道用地において、望ましくない植生
比が、約1:240∼約1:30である、請求項4に記
が防除される、請求項9または10に記載の方法。
載の組成物。
【請求項12】
【請求項6】
望ましくない植生が成熟または未成熟である、請求項9
比が、約1:120∼約1:60である、請求項4に記
または請求項10に記載の方法。
載の組成物。
【請求項13】
【請求項7】
水が、湛水した水田の一部である、請求項12に記載の
農業上許容されるアジュバントまたは担体をさらに含む
方法。
、請求項1から6のいずれかに記載の組成物。
【請求項14】
【請求項8】
(a)および(b)が、発生前に施用される、請求項9
コルビーの式により決定される相乗性を示す、請求項1 50
または10に記載の方法。
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【請求項15】
容されるそのエステルもしくは塩、および(b)プロパ
(a)および(b)が、発生後に施用される、請求項9
ニルを施用するステップを含む、望ましくない植生を防
または10に記載の方法。
除する方法も提供される。
【請求項16】
【背景技術】
グリホセート、グルホシネート、ジカンバ、フェノキシ
【0003】
オーキシン、ピリジルオキシオーキシン、アリールオキ
作物の成長を阻害する雑草および他の植生から作物を保
シフェノキシプロピオネート、アセチルCoAカルボキ
護することは、農業において絶えず繰り返されている課
シラーゼ阻害剤、イミダゾリノン、アセト乳酸シンター
題である。この課題に対処する一助とするため、合成化
ゼ阻害剤、4−ヒドロキシフェニル−ピルベートジオキ
学分野の研究者らは、このような望まれない成長を防除
シゲナーゼ阻害剤、プロトポルフィリノーゲンオキシダ 10
するのに有効な広範囲にわたる様々な化学品および化学
ーゼ阻害剤、トリアジン、またはブロモキシニル耐性作
製剤を製造してきた。多くのタイプの化学除草剤が文献
物において、望ましくない植生が防除される、請求項9
中で開示され、多数が商業的に使用されている。しかし
または10に記載の方法。
、望ましくない植生を防除するのに有効な組成物および
【請求項17】
方法が依然として必要とされている。
耐性作物が、複数の除草剤または複数の作用機序の阻害
【発明の概要】
剤に耐性を付与する複数のまたは多重の形質を有してい
【課題を解決するための手段】
る、請求項16に記載の方法。
【0004】
【請求項18】
本明細書では、除草有効量の
望ましくない植生が、除草剤抵抗性または耐性雑草を含
(a)式(I)の化合物であるアミノピラリド、
む、請求項9または10に記載の方法。
20
【請求項19】
【0005】
【化1】
抵抗性または耐性雑草が、複数の除草剤、複数の化学品
クラス、または複数の除草性作用機序からなる阻害剤に
対して抵抗性または耐性を有するバイオタイプである、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
抵抗性または耐性雑草が、アセト乳酸シンターゼ阻害剤
、光化学系II阻害剤、アセチルCoAカルボキシラー
ゼ阻害剤、合成オーキシン、光化学系I阻害剤、5−エ
ノールピルビルシキメート−3−ホスフェートシンター 30
ゼ阻害剤、微小管集合阻害剤、脂質合成阻害剤、プロト
または農業上許容されるその塩もしくはエステル、およ
ポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害剤、カロテノイド
び
生合成阻害剤、超長鎖脂肪酸阻害剤、フィトエンデサチ
(b)式(II)の化合物であるプロパニル、
ュラーゼ阻害剤、グルタミンシンテターゼ阻害剤、4−
【0006】
ヒドロキシフェニル−ピルベート−ジオキシゲナーゼ阻
【化2】
害剤、有糸分裂阻害剤、セルロース生合成阻害剤、複数
の作用機序を有する除草剤、キンクロラック、アリール
アミノプロピオン酸、ジフェンゾコート、エンドタール
、または有機ヒ素化合物に対して抵抗性または耐性を示
すバイオタイプである、請求項18に記載の方法。
40
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書では、(a)4−アミノ−3,6−ジクロロ−
を含む、除草組成物が提供される。
2−ピリジンカルボン酸(アミノピラリド)、または農
【0007】
業上許容されるそのエステルもしくは塩、および(b)
本組成物はまた、農業上許容されるアジュバントまたは
N−(3,4−ジクロロフェニル)プロパンアミド(プ
担体を含有してもよい。
ロパニル)を含む、除草組成物が提供される。
【0008】
【0002】
本明細書では、(a)式(I)の化合物であるアミノピ
本明細書では、(a)アミノピラリド、または農業上許 50
ラリド、または農業上許容されるそのエステルもしくは
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塩、および(b)式(II)の化合物であるプロパニル
)、メヒシバ属種(Digitaria spp.)、ヒエ属種(Echi
を施用するステップを含む、望ましくない植生を防除す
nochloa spp.)、キビ属種(Panicum spp.)、カヤツリ
る方法も提供される。
グサ属種(Cyperus spp.)、およびホタルイ属種(Scir
【0009】
pus spp.)を含む広葉雑草およびイネ科雑草を防除する
式(I)の化合物の例示的な塩には、アミノピラリドト
、接触型除草剤として使用される。プロパニルはまた、
リイソプロパノールアンモニウム塩、アミノピラリドカ
コムギにおいて、2−(4−クロロ−2−メチルフェノ
リウム塩、およびアミノピラリドコリン塩が含まれる。
キシ)酢酸(MCPA)と一緒に使用される。
【発明を実施するための形態】
【0016】
【0010】
定義
例示的な塩には、アルカリ金属またはアルカリ土類金属
10
に由来する塩、ならびにアンモニアおよびアミンに由来
本明細書で使用する場合、式(I)の化合物は以下の構
する塩が含まれる。例示的な陽イオンには、ナトリウム
造
、カリウム、マグネシウム、および式のアミニウム(ア
【0011】
ンモニウム)陽イオン
【化3】
R R
1
2
3
4
+
R R N
(式中、R
1
2
、R 、R
3
、およびR
して、水素またはC1 ∼C1
2
アルケニル、またはC3 ∼C1
4
はそれぞれ独立
アルキル、C3 ∼C1
2
2
アルキニルを表し、こ
れらはそれぞれ、1つまたは複数のヒドロキシ基、C1
∼C4 アルコキシ基、C1 ∼C4 アルキルチオ基、また
20
はフェニル基によって場合により置換されているが、但
し、R
1
2
3
、R 、R
4
、およびR は立体的に共存でき
る条件とする)が含まれる。さらに、R
、およびR
4
1
2
、R 、R
3
の任意の2つが一緒になって、1∼12個
を有する。
の炭素原子と最大2個の酸素原子または硫黄原子を含有
【0012】
する二官能性脂肪族部位を表すことができる。塩は、水
式(I)の化合物は、CAS名である4−アミノ−3,
酸化ナトリウムなどの金属水酸化物、アンモニア、トリ
6−ジクロロ−2−ピリジンカルボン酸により、および
メチルアミン、ジエタノールアミン、トリイソプロパノ
一般名アミノピラリドにより特定することができる。例
ールアミン、2−メチルチオプロピルアミン、ビスアリ
示的な式(I)の化合物の使用には、草地、放牧地、牧
ルアミン、2−ブトキシエチルアミン、モルホリン、シ
場、および他の非作物領域において一年生および多年生 30
クロドデシルアミン、もしくはベンジルアミンなどのア
広葉雑草を防除することが含まれる。
ミン、または水酸化テトラメチルアンモニウムもしくは
【0013】
水酸化コリンなどの水酸化テトラアルキルアンモニウム
本明細書で使用する場合、式(II)の化合物は、以下
で処理することによって調製することができる。
の構造
【0017】
【0014】
例示的なエステルには、メチルアルコール、イソプロピ
【化4】
ルアルコール、1−ブタノール、2−エチルヘキサノー
ル、ブトキシエタノール、メトキシプロパノール、アリ
ルアルコール、プロパルギルアルコール、シクロヘキサ
ノール、または無置換もしくは置換ベンジルアルコール
40
などの、それぞれ、1つまたは複数のヒドロキシ基、C
1
∼C4 アルコキシ基、またはC1 ∼C4 アルキルチオ
基によって場合により置換されている、C1 ∼C1
ルキルアルコール、C3 ∼C1
、C3 ∼C1
2
2
2
ア
アルケニルアルコール
アルキニルアルコールまたはC7 ∼C1
を有する。
0
アリール置換アルキルアルコールに由来するものが含
【0015】
まれる。
式(II)の化合物は、CAS名N−(3,4−ジクロ
ベンジルアルコールは、ハロゲン、C1 ∼C4 アルキル
ロ−フェニル)プロパンアミドにより、および一般名プ
、またはC1 ∼C4 アルコキシから独立して選択される
ロパニルによって特定することができる。プロパニルは
、1∼3つの置換基により置換されていてもよい。エス
、イネにおけるアオゲイトウ(Aramanthus retroflexus 50
テルは、ペプチドカップリングに使用されるものなどの
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、任意の数の適切な活性化剤(ジシクロヘキシルカルボ
本方法は、本明細書に記載されている組成物を使用する
ジイミド(DCC)またはカルボニルジイミダゾール(
。
CDI)など)を使用し、酸とアルコールとをカップリ
【0023】
ングすることにより;塩基(トリエチルアミンまたは炭
さらに、一部の実施形態では、化合物(I)または農業
酸リチウムなど)の存在下、酸をアルキル化剤(ハロゲ
上許容されるその塩もしくはエステルと、化合物(II
ン化アルキルまたはスルホン酸アルキルなど)と反応さ
)とを組み合わせると、相乗作用(すなわち、除草活性
せることにより;酸の対応する酸塩化物を適切なアルコ
成分を組み合わせると、個々に施用した場合よりも有効
ールと反応させることにより;酸触媒の存在下、対応す
性が高い)を示す。相乗作用とは、「個別に施用された
る酸を適切なアルコールと反応させるか、またはエステ
ル交換により調製することができる。
各因子の応答に基づいて予期される作用よりも、組み合
10
わせた場合の作用が大きくなるような、2つ以上の因子
【0018】
の相互作用」として定義されている。Senseman, S.(編
組成物および方法
)、Herbicide Handbook.、第9版、Lawrence:Weed Sci
本明細書では、除草有効量の(a)式(I)の化合物で
ence Society of America(2007)。ある種の実施形態
あるアミノピラリド、
では、本組成物はコルビーの式によって決定される相乗
【0019】
効果を示す。(Colby, S. R.、Calculation of the syn
【化5】
ergistic and antagonistic response of herbicide co
mbinations. Weeds(1967)15巻、20∼22頁。)
【0024】
本明細書に記載されている組成物および方法のある種の
20
実施形態では、式(I)の化合物、すなわちカルボン酸
が使用される。ある種の実施形態では、式(I)の化合
物のカルボン酸塩が使用される。
【0025】
一部の実施形態では、式(I)の化合物またはその塩も
しくはエステルおよび式(II)の化合物が、1つの組
または農業上許容されるその塩もしくはエステル、およ
成物中に製剤化される、タンクミックスされる、同時に
び(b)式(II)の化合物であるプロパニル
施用される、または逐次施用される。
【0020】
【0026】
【化6】
上記の化合物が、成長の任意の段階で、植物またはその
30
生育場所に直接施用される場合、除草活性が該化合物に
より示される。観察される効果は、防除すべき植物種、
植物の成長段階、希釈度およびスプレー液滴サイズの施
用パラメータ、固体構成成分の粒子サイズ、使用時の環
境条件、使用する特定の化合物、使用する特定のアジュ
バントおよび担体、土壌タイプなど、ならびに施用され
る化学品の量に依存する。これらおよび他の因子を調節
して、非選択的または選択的な除草作用を促進すること
を含む除草組成物が提供される。
ができる。一部の実施形態では、本明細書に記載されて
【0021】
いる組成物は、比較的未成熟なもしくは成熟した望まし
式(I)の化合物の例示的な塩には、アミノピラリドト 40
くない植生に、発生後施用物、発生前施用物、または湛
リイソプロパノールアンモニウム塩、アミノピラリドカ
水した水稲への水中施用物として施用し、最大限の雑草
リウム塩、およびアミノピラリドコリン塩が含まれる。
防除を実現する。
【0022】
【0027】
本明細書では、望ましくない植生を防除する方法であっ
一部の実施形態では、本明細書において提供される組成
て、該植生またはその生育場所(すなわち植生の隣接区
物および方法は、以下に限定されないが、直播イネ、湛
域)に、除草有効量の式(I)の化合物または農業上許
水直播イネおよび移植イネ、コムギ、オオムギ、オート
容されるその塩またはエステル、および(b)式(II
ムギ、ライムギ、モロコシ、コーン/トウモロコシ、牧
)の化合物を接触させるか、またはこれらを土壌もしく
草、草地、放牧地、休耕地、芝生、樹木およびブドウ園
は水に施用して、植生の発生または成長を予防するステ
、産業植生管理(IVM)、ならびに公道用地を含む作
ップを含む方法も提供される。ある種の実施形態では、 50
物または他の環境において雑草を防除するために利用さ
( 6 )
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10
れる。
は、メリケンニクキビ(Brachiaria platyphylla)(Gr
【0028】
oseb.)Nash(メリケンニクキビ、BRAPP)、メヒ
ある種の実施形態では、本明細書において提供される組
シバ(Digitaria sanguinalis(L.)Scop.(オオメヒシ
成物および方法は、イネにおいて雑草を防除するために
バ、DIGSA)、イヌビエ(Echinochloa crus-galli
利用される。ある種の実施形態では、イネとは、直播イ
(L.)P. Beauv.)(イヌビエ、ECHCG)、ワセビ
ネ、湛水直播イネ、または移植イネである。
エ(Echinochloa colonum(L.)LINK)(ワセビエ
【0029】
、ECHCO)、ノゲタイヌビエ(Echinochloa oryzoi
本明細書に記載されている組成物および方法は、例えば
des(Ard.)Fritsch)(ノゲタイヌビエ、ECHOR)
、グリホセート、グルホシネート、ジカンバ、フェノキ
、タイヌビエ(Echinochloa oryzicola(Vasinger))
シオーキシン、ピリジルオキシオーキシン、アリールオ 10
(タイヌビエ、ECHPH)、タイワンアイアシ(Isch
キシフェノキシプロピオネート、ACCアーゼ阻害剤、
aemum rugosum Salisb.)(サラモラグラス(saramolla
イミダゾリノン、ALS阻害剤、HPPD阻害剤、PP
grass)、ISCRU)、アゼガヤ(Leptochloa chinen
O阻害剤、トリアジン、およびブロモキシニルと併用し
sis(L.)Nees)(アゼガヤ、LEFCH)、レプトク
て、グリホセート耐性、グルホシネート耐性、ジカンバ
ロア・ファスシクラリス(Leptochloa fascicularis)
耐性、フェノキシオーキシン耐性、ピリジルオキシオー
(Lam.)Gray(ベアーデッドスプラングルトップ(bear
キシン耐性、アリールオキシフェノキシプロピオネート
ded sprangletop)、LEFFA)、レプトクロア・パ
耐性、アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCアーゼ
ニコイデス(Leptochloa panicoides)(Presl.)Hitch
)阻害剤耐性、イミダゾリノン耐性、アセト乳酸シンタ
c.(アマゾンスプラングルトップ(Amazonsprangletop
ーゼ(ALS)阻害剤耐性、4−ヒドロキシフェニル−
)、LEFPA)、オオクサキビ(Panicum dichotomif
ピルベートジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害剤耐性、 20
lorum(L.)Michx.)(オオクサキビ、PANDI)、
プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ(PPO)阻害
シマスズメノヒエ(Paspalum dilatatum Poir.)(シマ
剤耐性、トリアジン耐性、およびブロモキシニル耐性作
スズメノヒエ、PASDI)、タマガヤツリ(Cyperus
物(以下に限定されないが、ダイズ、ワタ、キャノーラ
difformis L.)(タマガヤツリ、CYPDI)、ショク
/アブラナ、イネ、穀物、コーン、芝生など)において
ヨウガヤツリ(Cyperus esculentus L.)(キハマスゲ
、望ましくない植生を防除するために使用される。本組
、CYPES)、コゴメガヤツリ(Cyperus iria L.)
成物および方法は、複数の作用機序からなる複数の化学
(コゴメガヤツリ、CYPIR)、ハマスゲ(Cyperus
品および/または阻害剤に耐性を付与する複数または多
rotundus L.)(ハマスゲ、CYPRO)、ハリイ属種
重の形質を有している作物において、望ましくない植生
(Eleocharis species)(ELOSS)、ヒデリコ(Fi
を防除するのに使用することができる。一部の実施形態
mbristylis miliacea(L.)Vahl)(ヒデリコ、FIM
では、式(I)の化合物、またはその塩もしくはエステ 30
MI)、イヌホタルイ(Schoenoplectus juncoides Rox
ル、および式(II)の化合物は、処理される作物に選
b.)(ホタルイ、SPCJU)、ショエノプレクツス・
択性を示し、かつ使用される施用量においてこれらの化
マリチムス(Schoenoplectus maritimus)L.(コウキヤ
合物により防除される雑草のスペクトルを補足する、除
ガラ、SCPMA)、ヒメカンガレイ(Schoenoplectus
草剤と組み合わせて使用される。一部の実施形態では、
mucronatus L.)(ヒメカンガレイ、SCPMU)、ク
本明細書に記載されている組成物、および他の補足的な
サネム属種(Aeschynomene species)(クサネム、AE
除草剤は、組合せ製剤として、またはタンクミックスと
SSS)、ナガエツルノゲイトウ(Alternanthera phil
して同時に施用される。
oxeroides(Mart.)Griseb.)(ナガエツルノゲイトウ
【0030】
、ALRPH)、オモダカ(Alisma plantago-aquatica
本明細書において提供される組成物および方法は、望ま
L.)(コモンウォータープランテーン、ALSPA)
しくない植生を防除するために利用される。望ましくな 40
、ヒユ属種(Amaranthus species)(アカザおよびアマ
い植生には、以下に限定されないが、イネ、穀物、放牧
ランサス、AMASS)、ホソバヒメミソハギ(Ammann
場および牧草、条播作物(例えば、コーン、ダイズ、ワ
ia coccinea Rottb.)(ホソバヒメミソハギ、AMMC
タ、キャノーラ)、芝生、樹木、蔓植物および観賞用種
O)、アメリカタカサブロウ(Eclipta alba(L.)Hass
、水生植物、または非作物環境(例えば、公道用地、I
k.)(アメリカタカサブロウ、ECLAL)、アメリカ
VM)において発生する、望ましくない植生が含まれる
コナギ(Heteranthera limosa(Sw.)Willd.)/Vahl(
。
アメリカコナギ、HETLI)、ヘテランテラ・レニフ
【0031】
ォルミス(Heteranthera reniformis)R.&P.(ラウンド
一部の実施形態では、本明細書において提供される方法
リーフマッドプランタイン(roundleaf mudplantain)
は、イネにおいて、望ましくない植生を防除するために
HETRE)、アメリカアサガオ(Ipomoea hederacea
利用される。ある種の実施形態では、望ましくない植生 50
(L.)Jacq.)(アメリカアサガオ、IPOHE)、ア
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メリカアゼナ(Lindernia dubia(L.)Pennell)(アゼ
【0033】
ナ、LIDDU)、ミズアオイ(Monochoria korsakowi
一部の実施形態では、本明細書において提供される方法
i Regel & Maack)(モノコリア(monochoria)、MO
は、条播作物において見出される、望ましくない植生を
OKA)、コナギ(Monochoria vaginalis)(Burm.F.
防除するために利用される。ある種の実施形態では、望
)C. Presl ex Kuhth(モノコリア、MOOVA)、ム
ましくない植生は、ノスズメノテッポウ(Alopecurus m
ルダンニア・ヌディフロラ(Murdannia nudiflora)(L
yosuroides Huds.)(ブラックグラス(blackgrass)、
.)Brenan(ドーブウィード(doveweed)、MUDNU
ALOMY)、カラスムギ(Avena fatua L.)(カラス
)、ポリゴヌム・ペンシルバニクム(Polygonum pensyl
ムギ、AVEFA)、メリケンニクキビ(Brachiaria p
vanicum)L.(ペンシルバニアスマートウィード(Penns
latyphylla)(Groseb.)Nash(メリケンニクキビ、B
ylvania smartweed)、POLPY)、ハルタデ(Polyg 10
RAPP)、メヒシバ(Digitaria sanguinalis(L.)S
onum persicaria L.)(ハルタデ、POLPE)、ポリ
cop.(オオメヒシバ、DIGSA)、イヌビエ(Echino
ゴヌム・ヒドロピペロイデス(Polygonum hydropiperoi
chloa crus-galli(L.)P. Beauv.)(イヌビエ、EC
des)Michx.(POLHP、マイルドスマートウィード
HCG)、ワセビエ(Echinochloa colonum(L.)Li
(mild smartweed))、キカシグサ(Rotala indica(W
nk)(ワセビエ、ECHCO)、ネズミムギ(Lolium
illd.)Koehne)(キカシグサ、ROTIN)、オモダ
multiflorum Lam.)(イタリアンライグラス、LOL
カ属種(Sagittaria species)(オモダカ、SAGSS
MU)、オオクサキビ(Panicum dichotomiflorum()M
)、セスバニア・エクサルタタ(Sesbania exaltata)
ichx.)(オオクサキビ、PANDI)、キビ(Panicum
(Raf.)Cory/Rydb. Ex Hill(ヘンプセスバニア(hemp
miliaceum L.)(野生キビ、PANMI)、アキノエ
sesbania)、SEBEX)、またはナガボノウルシ(S
ノコログサ(Setaria faberi Herrm.)(アキノエノコ
phenoclea zeylanica Gaertn.)(グースウィード(goo 20
ログサ、SETFA)、エノコログサ(Setaria viridi
seweed)、SPDZE)である。
s(L.)Beauv.)(エノコログサ、SETVI)、セイ
【0032】
バンモロコシ(Sorghum halepense(L.)Pers.)(セイ
一部の実施形態では、本明細書において提供される方法
バンモロコシ、SORHA)、ソルグム・ビコロル(So
は、放牧場および牧草において、望ましくない植生を防
rghum bicolor)(L.)Moench ssp.アルンジナセウム(
除するために利用される。ある種の実施形態では、望ま
Arundinaceum)(モロコシ、SORVU)、ショクヨウ
しくない植生は、ブタクサ(Ambrosia artemisiifolia
ガヤツリ(Cyperus esculentus L.)(キハマスゲ、C
L.)(ブタクサ、AMBEL)、エビスグサ(Cassia o
YPES)、ハマスゲ(Cyperus rotundus L.)(ハマ
btusifolia)(エビスグサ、CASOB)、センタウレ
スゲ、CYPRO)、イチビ(Abutilon theophrasti M
ア・マクロサ(Centaurea maculosa)auct. non Lam.(
edik.)(イチビ、ABUTH)、ヒユ属種(Amaranthu
スポッティッドナップウィード(spotted knapweed)、 30
s species)(アカザおよびアマランサス、AMASS
CENMA)、セイヨウトゲアザミ(Cirsium arvense
)、ブタクサ(Ambrosia artemisiifolia L.)(ブタク
(L.)Scop.)(カナダアザミ、CIRAR)、セイヨ
サ、AMBEL)、ブタクサモドキ(Ambrosia psilost
ウヒルガオ(Convolvulus arvensis)L.(セイヨウヒル
achya DC.)(ブタクサモドキ、AMBPS)、オオブ
ガオ、CONAR)、セイヨウハギクソウ(Euphorbia
タクサ(Ambrosia trifida L.)(オオブタクサ、AM
esula L.)(ハギクソウ、EPHES)、トゲチシャ(
BTR)、オオトウワタ(Asclepiassyriaca L.)(ト
Lactuca serriola L.)/Torn.(トゲチシャ、LACS
ウワタ、ASCSY)、シロザ(Chenopodium album L.
E)、ヘラオオバコ(Plantago lanceolata L.)(ヘラ
)(シロザ、CHEAL)、セイヨウトゲアザミ(Cirs
オオバコ、PLALA)、エゾノギシギシ(Rumex obtu
ium arvense(L.)Scop.)(カナダアザミ、CIRAR
sifolius L.)(エゾノギシギシ、RUMOB)、アメ
リカキンゴジカ(Sida spinosa L.)(アメリカキンゴ
)、マルバツユクサ(Commelina benghalensis L.)(
40
マルバツユクサ、COMBE)、ヨウシュチョウセンア
ジカ、SIDSP)、ノハラガラシ(Sinapis arvensis
サガオ(Datura stramonium L.)(ヨウシュチョウセン
L.)(ノハラガラシ、SINAR)、タイワンハチジ
アサガオ、DATST)、ノラニンジン(Daucus carot
ョウナ(Sonchus arvensis)L.(タイワンハチジョウナ
a L.)(ノラニンジン、DAUCA)、ショウジョウソ
、SONAR)、アオノキリンソウ属種(Solidago spe
ウ(Euphorbia heterophylla L.)(ショウジョウソウ
cies)(アオノキリンソウ、SOOSS)、セイヨウタ
、EPHHL)、アレチノギク(Erigeron bonariensis
ンポポ(Taraxacum officinale G.H. Weber ex Wiggers
L.)(アレチノギク、ERIBO)、ヒメムカシヨモ
)(セイヨウタンポポ、TAROF)、シロツメクサ(
ギ(Erigeron canadensis L.)(ヒメムカシヨモギ、E
Trifolium repens L.)(ホワイトクローバー、TRF
RICA)、ヒマワリ(Helianthus annuus L.)(ヒマ
RE)、またはセイヨウイラクサ(Urtica dioica L.)
ワリ、HELAN)、オキナアサガオ(Jacquemontia t
(セイヨウイラクサ、URTDI)である。
50
amnifolia(L.)Griseb.)(オキナアサガオ、IAQT
( 8 )
JP
13
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A
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14
A)、アメリカアサガオ(Ipomoea hederacea(L.)Jac
エンデサチュラーゼ(PDS)阻害剤、グルタミンシン
q.)(アメリカアサガオ、IPOHE)、マメアサガオ
テターゼ阻害剤、4−ヒドロキシフェニル−ピルベート
(Ipomoea lacunosa L.)(マメアサガオ、IPOLA
−ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害剤、有糸分裂阻害
)、トゲチシャ(Lactuca serriola L.)/Torn.(トゲ
剤、セルロース生合成阻害剤、キンクロラックなどの複
チシャ、LACSE)、スベリヒユ(Portulaca olerac
数の作用機序を有する除草剤、アリールアミノプロピオ
ea L.)(スベリヒユ、POROL)、アメリカキンゴ
ン酸系、ジフェンゾコート、エンドタール、および有機
ジカ((Sida spinosa L.)(アメリカキンゴジカ、S
ヒ素化合物などの未分類除草剤が含まれる。例示的な抵
IDSP)、ノハラガラシ(Sinapis arvensis L.)(
抗性または耐性雑草には、以下に限定されないが、複数
ノハラガラシ、SINAR)、アメリカイヌホオズキ(
Solanum ptychanthum Dunal)(アメリカイヌホオズキ
の除草剤、複数の化学品クラスおよび複数の除草性作用
10
機序に対する抵抗性または耐性を有するバイオタイプが
、SOLPT)、またはオナモミ(Xanthium strumariu
含まれる。
m L.)(オナモミ、XANST)である。
【0037】
【0034】
本明細書に記載されている組成物および方法のある種の
一部の実施形態では、本明細書において提供される組成
実施形態では、式(I)の化合物またはその塩もしくは
物および方法は、イネ科雑草、広葉雑草およびスゲ雑草
エステルが、式(II)の化合物と組み合わせて使用さ
からなる望ましくない植生を防除するために利用される
れる。組成物に関すると、一部の実施形態では、式(I
。ある種の実施形態では、本明細書において提供される
)の化合物またはその塩もしくはエステルの酸当量によ
組成物および方法は、以下に限定されないが、カヤツリ
る重量と、式(II)の化合物の重量との比が、約1:
グサ属(Cyperus)、メヒシバ属(Digitaria)、オヒシ
2000∼約1:100、約1:1900∼約1:50
バ属(Eleusine)、スベリヒユ属(Portulaca)、およ
20
、約1:1867∼約1:3.5、約1:1500∼約
びコミカンソウ属(Phyllanthus)を含む、望ましくな
1:3、約1:1000∼約1:2.5、および約1:
い植生を防除するために利用される。
500∼約1:2の範囲内にある。ある種の実施形態で
【0035】
は、式(I)の化合物またはその塩もしくはエステルの
一部の実施形態では、化合物(I)または農業上許容さ
酸当量による重量と、式(II)の化合物の重量との比
れるそのエステルもしくは塩と、式(II)の化合物の
は、約1:960∼約1:100の範囲内にある。ある
組合せ物を使用して、コゴメガヤツリ(Cyperus iria L
種の実施形態では、式(I)の化合物またはその塩もし
.)(コゴメガヤツリ、CYPIR)、ムレメヒシバ(D
くはエステルの酸当量による重量と、式(II)の化合
igitaria horizontalis)(ムレメヒシバ、DIGHO
物の重量との比は、約1:480∼約1:15、約1:
)、オヒシバ(Eleusine indica(L.)Gaertn.)(オヒ
240∼約1:30の範囲内にある。ある種の実施形態
シバ、ELEIN)、スベリヒユ(Portulaca oleracea 30
では、式(I)の化合物またはその塩もしくはエステル
L.)(スベリヒユ、POROL)、およびキダチミカ
の酸当量による重量と、式(II)の化合物の重量との
ンソウ(Phyllanthus niruri L.)(グライプウィード
比は、約1:240∼約1:30、約1:200∼約1
(gripeweed)、PYLNI)を防除する。
:66、または約1:120∼約1:60の範囲内にあ
【0036】
る。一実施形態では、本組成物は、式(I)の化合物ま
式(I)の化合物、または農業上許容されるその塩もし
たはそのトリイソプロパノールアンモニウム塩を、式(
くはエステル、および式(II)の化合物は、除草剤抵
II)の化合物と組み合わせて含む。一実施形態では、
抗性または耐性雑草を防除するために使用することがで
本組成物は、式(I)の化合物のトリイソプロパノール
きる。式(I)の化合物または農業上許容されるその塩
アンモニウム塩、および式(II)の化合物を含んでお
もしくはエステルおよび式(II)の化合物の組合せを
り、式(I)の化合物のトリイソプロパノールアンモニ
使用する方法、および本明細書に記載されている組成物 40
ウム塩と、式(II)の化合物との酸当量での重量比が
は、除草剤抵抗性または耐性雑草を防除するために使用
、約1:240∼約1:30である。方法に関すると、
することもできる。例示的な抵抗性または耐性雑草には
ある種の実施形態では、本方法は、望ましくない植生ま
、以下に限定されないが、アセト乳酸シンターゼ(AL
たはその生育場所に、本明細書に記載されている組成物
S)阻害剤光化学系II阻害剤、アセチルCoAカルボ
を接触させるか、またはこれらを土壌もしくは水に施用
キシラーゼ(ACCアーゼ)阻害剤、合成オーキシン、
して、植生の発生または成長を予防するステップを含む
光化学系I阻害剤、5−エノールピルビルシキメート−
。一部の実施形態では、本組成物は、該組成物中の活性
3−ホスフェート(EPSP)シンターゼ阻害剤、微小
成分の総量に対して、1ヘクタールあたり活性成分約4
管集合阻害剤、脂質合成阻害剤、プロトポルフィリノー
23グラム(g
ゲンオキシダーゼ(PPO)阻害剤、カロテノイド生合
haの施用量で施用される。ある種の実施形態では、本
成阻害剤、超長鎖脂肪酸(VLCFA)阻害剤、フィト 50
組成物は、該組成物中の活性成分の総量に対して、約4
ai/ha)∼約5720g
ai/
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84g
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ai/haの施用量
トラジン、アザフェニジン、アジムスルフロン、アジプ
で施用される。一部の実施形態では、本方法は、望まし
ロトリン、バーバン、BCPC、ベフルブタミド、ベナ
くない植生またはその生育場所に、式(I)の化合物ま
ゾリン、ベンカルバゾン、ベンフルラリン、ベンフレセ
たはその塩もしくはエステルおよび式(II)の化合物
ート、ベンスルフロン−メチル、ベンスリド、ベンタゾ
を、例えば、逐次または同時に接触させるか、またはこ
ン、ベンチオカルブ、ベンザドクス、ベンズフェンジゾ
れらを土壌もしくは水に施用して、植生の発生または成
ン、ベンジプラム、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナプ
長を予防するステップを含む。一部の実施形態では、式
、ベンゾフルオル、ベンゾイルプロップ、ベンズチアズ
(II)の化合物は、約420g
ai/ha∼約56
ロン、ビシクロピロン、ビフェノクス、ビラナホス、ビ
ai/haの施用量で施用され、かつ式(I)
スピリバク−ナトリウム、ホウ砂、ブロマシル、ブロモ
00g
ai/ha∼約976g
JP
の化合物またはその塩もしくはエステルは、1ヘクター 10
ボニル、ブロモブチド、ブロモフェノキシム、ブロモキ
ルあたり酸当量約3グラム(g
ae/ha)∼約12
シニル、ブロムピラゾン、ブタクロル、ブタフェナシル
ae/haの施用量で施用される。ある種の実施
、ブタミホス、ブテナクロル、ブチダゾール、ブチウロ
0g
形態では、式(II)の化合物は、約480g
ai/
ン、ブトラリン、ブトロキシジム、ブツロン、ブチレー
ai/haの施用量で施用され、か
ト、カコジル酸、カフェンストロール、塩素酸カルシウ
つ式(I)の化合物またはその塩もしくはエステルは、
ム、カルシウムシアナミド、カンベンジクロル、カルバ
1ヘクタールあたり酸当量約4グラム(g
ae/ha
スラム、カルベタミド、カルボキサゾール、カルフェン
ha∼約960g
)∼約16g
ae/haの施用量で施用される。ある
トラゾン−エチル、CDEA、CEPC、クロメトキシ
種の実施形態では、本方法は、式(I)の化合物、また
フェン、クロラムベン、クロラノクリル、クロラジホッ
はそのトリイソプロパノールアンモニウム塩もしくはコ
プ、クロラジン、クロルブロムロン、クロルブファム、
リン塩を利用する。ある種の実施形態では、式(I)の 20
クロレツロン、クロルフェナク、クロルフェンプロップ
化合物またはその塩もしくはエステルを利用する本方法
、クロルフルラゾール、クロルフルレノール、クロリダ
および組成物は、式IIの化合物と組み合わせて、CY
ゾン、クロリムロン、クロルニトロフェン、クロロポン
PIR、DIGHO、ELEIN、POROLまたはP
、クロロトルロン、クロロクスロン、クロロキシニル、
YLNIを防除するために使用される。
クロロプロカルブ、クロルプロファム、クロルスルフロ
【0038】
ン、クロルタール、クロルチアミド、シニドン−エチル
本明細書に記載されている混合物の構成成分は、個別に
、シンメチリン、シノスルフロン、シサニリド、クレト
、逐次的に、タンクミックスまたはマルチパートな除草
ジム、クリオジネート、クロジナホップ−プロパルギル
剤システムの一部としてのいずれかで施用することがで
、クロホップ、クロマゾン、クロメプロップ、クロプロ
きる。
ップ、クロプロキシジム、クロピラリド、クロランスラ
【0039】
30
ム、クロランスラム−メチル、CMA、硫酸銅、CPM
本明細書に記載されている混合物は、より幅広く多様な
F、CPPC、クレダジン、クレゾール、クミルロン、
望ましくない植生を防除するために、1種または複数の
シアナトリン、シアナジン、シクロエート、シクロピリ
他の除草剤と併用して施用することができる。他の除草
モレート、シクロスルファムロン、シクロキシジム、シ
剤と併用する場合、該組成物は、他の除草剤(複数可)
クルロン、シハロホップ−ブチル、シペルコート、シプ
と一緒に製剤化する、他の除草剤(複数可)とタンク混
ラジン、シプラゾール、シプロミド、ダイムロン、ダラ
合する、または他の除草剤(複数可)と逐次施用するこ
ポン、ダゾメット、デラクロル、デスメジファム、デス
とができる。本明細書に記載されている組成物および方
メトリン、ジ−アレート、ジカンバ、ジクロベニル、ジ
法と併用することができる除草剤の一部には、以下に限
クロラルウレア、ジクロルメート、ジクロルプロップ、
定されないが、4−CPA、4−CPB、4−CPP、
ジクロルプロップ−P、ジクロホップ−メチル、ジクロ
2,4−D、2,4−Dコリン塩、2,4−Dエステル 40
スラム、ジエタムコート、ジエタチル、ジフェノペンテ
およびアミン、2,4−DB、3,4−DA、3,4−
ン、ジフェノクスロン、ジフェンゾコート、ジフルフェ
DB、2,4−DEB、2,4−DEP、3,4−DP
ニカン、ジフルフェンゾピル、ジメフロン、ジメピペレ
、2,3,6−TBA、2,4,5−T、2,4,5−
ート、ジメタクロル、ジメタメトリン、ジメテナミド、
TB、アセトクロル、アシフルオルフェン、アクロニフ
ジメテナミド−P、ジメキサノ、ジミダゾン、ジニトラ
ェン、アクロレイン、アラクロル、アリドクロル、アロ
ミン、ジノフェネート、ジノプロップ、ジノサム、ジノ
キシジム、アリルアルコール、アロラック、アメトリジ
セブ、ジノテルブ、ジフェナミド、ジプロペトリン、ジ
オン、アメトリン、アミブジン、アミカルバゾン、アミ
クワット、ジスル、ジチオピル、ジウロン、DMPA、
ドスルフロン、アミノシクロピラクロル、アミプロホス
DNOC、DSMA、EBEP、エグリナジン、エンド
−メチル、アミトロール、アンモニウムスルファメート
タール、エプロナズ、EPTC、エルボン、エスプロカ
、アニロホス、アニスロン、アスラム、アトラトン、ア 50
ルブ、エタルフルラリン、エトベンズアミド(ethbenza
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mide)、エタンメツフロン、エチジムロン、エチオレー
ジン、メトスルフロン、メトスルフロン−メチル、モリ
ト、エトベンズアミド(ethobenzamid)、エトベンズア
ネート、モナリド、モニソウロン、モノクロロ酢酸、モ
ミド(etobenzamid)、エトフメセート、エトキシフェ
ノリヌロン、モヌロン、モルファムコート、MSMA、
ン、エトキシスルフロン、エチノフェン、エトニプロミ
ナプロアニリド、ナプロパミド、ナプタラム、ネブロン
ド、エトベンザニド、EXD、フェナスラム、フェノプ
、ニコスルフロン、ニピラクロフェン、ニトラリン、ニ
ロップ、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ−P
トロフェン、ニトロフルオルフェン、ノルフルラゾン、
−エチル、フェノキサプロップ−P−エチル+イソキサ
ノルロン、OCH、オルベンカルブ、オルト−ジクロロ
ジフェン−エチル、フェノキサスルホン、フェンキノト
ベンゼン、オルトスルファムロン、オリザリン、オキサ
リオン、フェンテラコール、フェンチアプロップ、フェ
ジアルギル、オキサジアゾン、オキサピラゾン、オキサ
ントラザミド、フェヌロン、硫酸第一鉄、フラムプロッ 10
スルフロン、オキサジクロメホン、オキシフルオルフェ
プ、フラムプロップ−M、フラザスルフロン、フロラス
ン、パラフルフェン−エチル、パラフルロン、パラコー
ラム、フルアジホップ、フルアジホップ−P−ブチル、
ト、ペブレート、ペラルゴン酸、ペンジメタリン、ペノ
フルアゾレート、フルカルバゾン、フルセトスルフロン
キシスラム、ペンタクロロフェノール、ペンタノクロル
、フルクロラリン、フルフェナセット、フルフェニカン
、ペントキサゾン、ペルフルイドン、ペトキサミド、フ
、フルフェンピル−エチル、フルメトスラム、フルメジ
ェニソファム、フェンメジファム、フェンメジファム−
ン、フルミクロラク−ペンチル、フルミオキサジン、フ
エチル、フェノベンズロン、酢酸フェニル水銀、ピクロ
ルミプロピン、フルオメツロン、フルオロジフェン、フ
ラム、ピコリナフェン、ピノキサデン、ピペロホス、亜
ルオログリコフェン、フルオロミジン、フルオロニトロ
ヒ酸カリウム、アジ化カリウム、シアン酸カリウム、プ
フェン、フルオチウロン、フルポキサム、フルプロパシ
レチラクロル、プリミスルフロン−メチル、プロシアジ
ル、フルプロパネート、フルピルスルフロン、フルリド 20
ン、プロジアミン、プロフルアゾール、プロフルラリン
ン、フルロクロリドン、フルロキシピル、フルルタモン
、プロホキシジム、プログリナジン、プロヘキサジオン
、フルチアセット、ホメサフェン、ホラムスルフロン、
−カルシウム、プロメトン、プロメトリン、プロンアミ
ホサミン、フミクロラック、フリロキシフェン、グルホ
ド、プロパクロル、プロパクイザホップ、プロパジン、
シネート、グルホシネート−アンモニウム、グルホシネ
プロファム、プロピソクロル、プロポキシカルバゾン、
ート−P−アンモニウム、グリホセート、ハロサフェン
プロピリスルフロン、プロピザミド、プロスルファリン
、ハロスルフロン−メチル、ハロキシジン、ハロキシホ
、プロスルホカルブ、プロスルフロン、プロキサン、プ
ップ−メチル、ハロキシホップ−P−メチル、ヘキサク
リナクロル、ピダノン、ピラクロニル、ピラフルフェン
ロロアセトン、ヘキサフルレート、ヘキサジノン、イマ
−エチル、ピラスルホトール、ピラゾジル、ピラゾリネ
ザメタベンズ、イマザモクス、イマザピック、イマザピ
ート、ピラゾスルフロン−エチル、ピラゾキシフェン、
ル、イマザクイン、イマゾスルフロン、インダノファン 30
ピリベンゾキシム、ピリブチカルブ、ピリクロル、ピリ
、インダジフラム、ヨードボニル、ヨードメタン、ヨー
ダホル、ピリデート、ピリフタリド、ピリミノバク、ピ
ドスルフロン、ヨードスルフロン−エチル−ナトリウム
リミスルファン、ピリチオバク−ナトリウム、ピロキサ
、イオフェンスルフロン、イオキシニル、イパジン、イ
スルホン、ピロキシスラム、キンクロラック、キンメラ
プフェンカルバゾン、イプリミダム、IR−5790、
ック、キノクラミン、キノナミド、キザロホップ、キザ
イソカルバミド、イソシル、イソメチオジン、イソノル
ロホップ−P−エチル、ローデタニル、リムスルフロン
ロン、イソポリネート、イソプロパリン、イソプロツロ
、サフルフェナシル、S−メトラクロル、セブチラジン
ン、イソウロン、イソキサベン、イソキサクロルトール
、セクブメトン、セトキシジム、シデュロン、シマジン
、イソキサフルトール、イソキサピリホップ、カルブチ
、シメトン、シメトリン、SMA、亜ヒ酸ナトリウム、
レート、ケトスピラドクス、ラクトフェン、レナシル、
アジ化ナトリウム、塩素酸ナトリウム、スルコトリオン
リヌロン、MAA、MAMA、MCPAエステルおよび 40
、スルファルレート、スルフェントラゾン、スルホメツ
アミン、MCPA−チオエチル、MCPB、メコプロッ
ロン、スルホセート、スルホスルフロン、硫酸、スルグ
プ、メコプロップ−P、メジノテルブ、メフェナセット
リカピン、スウェップ、TCA、テブタム、テブチウロ
、メフルイジド、メソプラジン、メソスルフロン、メソ
ン、テフリルトリオン、テムボトリオン、テプラロキシ
トリオン、メタム、メタミホップ、メタミトロン、メタ
ジム、テルバシル、テルブカルブ、テルブクロル、テル
ザクロル、メタゾスルフロン、メトフルラゾン、メタベ
ブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、テトラフル
ンズチアズロン、メタルプロパリン、メタゾール、メチ
ロン、タキストミンA、タキストミンB、テニルクロル
オベンカルブ、メチオゾリン、メチウロン、メトメトン
、チアザフルロン、チアゾピル、チジアジミン、チジア
、メトプロトリン、臭化メチル、イソチオシアン酸メチ
ズロン、チエンカルバゾン−メチル、チフェンスルフロ
ル、メチルジムロン、メトベンズロン、メトブロムロン
ン、チフェンスルフロン−メチル、チオベンカルブ、チ
、メトラクロル、メトスラム、メトクスロン、メトリブ 50
オカルバジル、チオクロリム、トプラメゾン、トラルコ
( 11 )
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キシジム、トリアファモン、トリ−アレート、トリアス
適切な農業用アジュバントおよび担体には、以下に限定
ルフロン、トリアジフラム、トリベヌロン、トリベヌロ
されないが、作物油濃縮物;ノニルフェノールエトキシ
ン−メチル、トリカムバ、トリクロピルコリン塩、トリ
レート;ベンジルココアルキルジメチル四級アンモニウ
クロピルエステルならびに塩、トリジファン、トリエタ
ム塩;石油炭化水素、アルキルエステル、有機酸、およ
ジン、トリフロキシスルフロン、トリフルラリン、トリ
び陰イオン性界面活性剤のブレンド;C9 ∼C1
フルスルフロン、トリホップ、トリホップシメ、トリヒ
キルポリグリコシド;リン酸化アルコールエトキシレー
ドロキシトリアジン、トリメツロン、トリプロピンダン
ト;天然一級アルコール(C1
、トリタック
ート;ジ−sec−ブチルフェノールEO−POブロッ
トリトスルフロン、ベルノレート、キシ
ラクロル、ならびにそれらの塩、エステル、光学活性異
性体、および混合物が含まれる。
2
∼C1
6
1
アル
)エトキシレ
クコポリマー;ポリシロキサン−メチルキャップ;ノニ
10
ルフェノールエトキシレート+尿素硝酸アンモニウム;
【0040】
乳化メチル化種子油;トリデシルアルコール(合成)エ
一部の実施形態では、本明細書に記載されている組成物
トキシレート(8EO);獣脂アミンエトキシレート(
は、その選択性を増強するために、1−MCP、AD−
15
67(MON4660)、ベノキサコール、ベンチオカ
含まれる。
ルブ、ブラシノリド、クロキントセット(メキシル)、
【0043】
シオメトリニル、ダイムロン、ジクロルミド、ジシクロ
使用することができる液体担体には、水および有機溶媒
ノン、ジメピペレート、ジスルホトン、フェンクロラゾ
が含まれる。有機溶媒は、以下に限定されないが、石油
ール−エチル、フェンクロリム、フルラゾール、フルキ
留分または炭化水素(例えば鉱物油、芳香族溶媒、パラ
ソフェニム、フリラゾール、ハーピンタンパク質、イソ
フィン油など);植物油(例えばダイズ油、ナタネ油、
キサジフェン−エチル、ジエカオワン(jiecaowan)、
20
EO);PEG(400)ジオレエート−99が
オリーブ油、ヒマシ油、ヒマワリ種子油、ヤシ油、トウ
ジエカオキシ(jiecaoxi)、メフェンピル−ジエチル、
モロコシ油、綿実油、アマニ油、パーム油、ラッカセイ
メフェネート、ナフタル酸無水物(NA)、オキサベト
油、ベニバナ油、ゴマ油、キリ油など);上記植物油の
リニル、R29148、およびN−フェニル−スルホニ
エステル;モノアルコールもしくは二価、三価、または
ル安息香酸アミドなどの1つまたは複数の除草剤薬害軽
他の低級ポリアルコール(4∼6個のヒドロキシ含有)
減剤と組み合わせて使用される。一部の実施形態では、
のエステル(例えばステアリン酸2−エチルヘキシル、
薬害軽減剤は、イネ、穀物、コーン、またはトウモロコ
オレイン酸n−ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、二
シの環境において使用される。一部の実施形態では、薬
オレイン酸プロピレングリコール、コハク酸ジ−オクチ
害軽減剤は、クロキントセット、またはその塩もしくは
ル、アジピン酸ジ−ブチル、フタル酸ジ−オクチルなど
エステルである。ある種の実施形態では、クロキントセ
);モノ、ジおよびポリカルボン酸のエステルなどが含
ットを利用して、イネおよび穀物に対する本組成物の悪 30
まれる。具体的な有機溶媒には、以下に限定されないが
影響を相殺する。一部の実施形態では、薬害軽減剤は、
、トルエン、キシレン、石油ナフサ、作物油、アセトン
クロキントセット(メキシル)である。
、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、トリクロロ
【0041】
エチレン、パークロロエチレン、酢酸エチル、酢酸アミ
一部の実施形態では、本明細書において提供される組成
ル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエー
物は、少なくとも1種の農業上許容されるアジュバント
テルおよびジエチレングリコールモノメチルエーテル、
または担体をさらに含む。適切なアジュバントまたは担
メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルア
体は、作物の存在下で、特に、選択的に雑草を防除する
ルコール、アミルアルコール、エチレングリコール、プ
ために組成物を施用する際に使用される濃度において、
ロピレングリコール、グリセリン、N−メチル−2−ピ
価値の高い作物に対して植物毒性があるべきではなく、
ロリジノン、N,N−ジメチルアルキルアミド、ジメチ
また除草性構成成分または他の組成物成分と化学反応す 40
ルスルホキシド、液体肥料などが含まれる。ある種の実
べきではない。このような混合物は、雑草もしくはこれ
施形態では、濃縮製剤の希釈用担体は水である。
らの生育場所に直接施用するように設計することができ
【0044】
、または施用前に追加の担体およびアジュバントにより
適当な固体担体には、以下に限定されないが、タルク、
通常希釈される濃縮製剤または製剤にすることができる
パイロフィライト粘土、シリカ、アタパルガス粘土、カ
。それらは、例えば、粉剤、粒剤、顆粒水和剤、もしく
オリン粘土、キーゼルグール、チョーク、珪藻土、石灰
は水和剤などの固体、または例えば、乳剤、液剤、エマ
、炭酸カルシウム、ベントナイト粘土、フラー土、綿実
ルション製剤、もしくは懸濁製剤などの液体とすること
殻、小麦粉、大豆粉、軽石、木粉、クルミ殻粉、リグニ
ができる。それらは、前混合物またはタンク混合物とし
ン、セルロースなどが含まれる。
て、提供することもできる。
【0045】
【0042】
50
一部の実施形態では、本明細書に記載されている組成物
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は、1種または複数の界面活性剤をさらに含む。一部の
は硝酸アンモニウム、尿素などの固形の微粒子肥料の担
実施形態では、こうした界面活性剤は、固体と液体の組
体と共に製剤化することができる。
成物の両方に使用され、ある種の実施形態では、施用前
【0048】
に担体により希釈されるよう設計されている。界面活性
一部の実施形態では、本明細書に記載されている組成物
剤は、性質が陰イオン性、陽イオン性、または非イオン
中の活性成分の濃度は、約0.0005∼98重量%で
性とすることができ、乳化剤、湿潤剤、懸濁化剤として
ある。一部の実施形態では、濃度は約0.0006∼9
、または別の目的のために使用することができる。本発
0重量%である。濃縮製剤として使用するよう設計され
明の製剤においてやはり使用することができる界面活性
ている組成物では、ある種の実施形態では、活性成分は
剤は、とりわけ、「McCutcheon’s Detergents and Emu
、約0.1∼98重量%、ある種の実施形態では、約0
lsifiers Annual」MC Publishing Corp.、Ridgewood、N 10
.5∼90重量%の濃度で存在する。こうした組成物は
ew Jersey、1998および「Encyclopedia of Surfactants
、ある種の実施形態では、施用前に水などの不活性担体
」I∼III巻、Chemical Publishing Co.、New York、198
により希釈される。雑草または雑草の生育場所に通常、
0∼81に記載されている。界面活性剤には、以下に限定
施用される希釈済み組成物は、ある種の実施形態では、
されないが、アルキル硫酸塩(ラウリル硫酸ジエタノー
約0.0003∼15重量%の活性成分を含有しており
ルアンモニウムなど);アルキルアリールスルホン酸塩
、ある種の実施形態では、約0.0008∼10重量%
(ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムなど);アル
含有している。
キルフェノール−アルキレンオキシド付加生成物(ノニ
【0049】
ルフェノール−C1
エトキシレートなど);アルコー
本発明の組成物は、従来の土壌用または空中用の散粉器
ル−アルキレンオキシド付加生成物(トリデシルアルコ
、散布器、および散粒機の使用によって、灌水または田
ール−C1
面水への添加によって、ならびに当業者に公知の慣用的
6
8
エトキシレートなど);セッケン(ステア 20
リン酸ナトリウムなど);アルキルナフタレン−スルホ
な他の手段によって、雑草またはその生育場所に施用す
ン酸塩(ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウムなど
ることができる。
);スルホコハク酸塩のジアルキルエステル(ジ(2−
【0050】
エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムなど);ソ
記載されている実施形態および以下の実施例は、例示を
ルビトールエステル(オレイン酸ソルビトールなど);
目的とするものであり、特許請求の範囲を限定すること
四級アミン(塩化ラウリルトリメチルアンモニウムなど
を意図するものではない。本明細書に記載されている組
);脂肪酸のポリエチレングリコールエステル(ステア
成物に関する他の修正、使用または組合せは、特許請求
リン酸ポリエチレングリコールなど);エチレンオキシ
されている主題の趣旨および範囲から逸脱することなく
ドおよびプロピレンオキシドのブロックコポリマー;モ
、当業者に明らかになろう。
ノおよびジアルキルリン酸エステルの塩;植物油または 30
【実施例】
種子油(例えばダイズ油、ナタネ/キャノーラ油、オリ
【0051】
ーブ油、ヒマシ油、ヒマワリ種子油、ヤシ油、トウモロ
圃場条件下での混合物の発生後除草活性の評価
コシ油、綿実油、アマニ油、パーム油、ラッカセイ油、
方法論
ベニバナ油、ゴマ油、キリ油など);および上記植物油
これらの試験は、Espinal(コロンビア)におけ
のエステル、ならびにある種の実施形態では、メチルエ
る圃場条件下で実施した。試験場所は、一般的なイネ(
ステが含まれる。
イネ(Oryza sativa))の商業用栽培圃場に位置してい
【0046】
た。イネ作物は、施肥、播種、ならびに作物および雑草
一部の実施形態では、植物油もしくは種子油、およびそ
の良好な成長を確実とするための管理に関する、通常の
れらのエステルなどのこれらの物質は、農業用アジュバ
栽培管理作業を使用して栽培した。本試験は、通常の研
ントとして、液体担体として、または界面活性剤として 40
究方法論を使用して行った。試験区画は、幅2メートル
、互換的に使用することができる。
(m)、長さ5mとした。処理はすべて、完全乱塊法(
【0047】
randomized complete block trial design)を用い、処
本明細書において提供される組成物において使用するた
理1つあたり4回の反復試験で施した。この試験場所は
めの他の例示的な添加物には、以下に限定されないが、
、雑草の天然集団を有した。この雑草スペクトルには、
相溶化剤、消泡剤、金属イオン封鎖剤、中和剤および緩
以下に限定されないが、コゴメガヤツリ(Cyperus iria
衝剤、腐食防止剤、色素剤、付臭剤、展着剤、浸透助剤
L.)(コゴメガヤツリ、CYPIR)、ムレメヒシバ
、固着剤、分散剤、増粘剤、凝固点降下剤、抗微生物剤
(Digitaria horizontalis)(ムレメヒシバ、DIGH
などが含まれる。本組成物はまた、他の適合性構成成分
O)、オヒシバ(Eleusine indica L. Gaertn.)(オヒ
、例えば他の除草剤、植物成長調節剤、殺真菌剤、殺虫
シバ、ELEIN)、スベリヒユ(Portulaca oleracea
剤などを含有してもよく、また、液体肥料と共に、また 50
L.)(スベリヒユ、POROL)、およびキダチミカ
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ンソウ(Phyllanthus niruri L.)(グライプウィード
分Bの観測された効力。
、PYLNI)が含まれた。区画は、イネ発生の15∼
【0057】
20日後、発生後に葉面施用することにより処理した。
これらの結果を表1にまとめる。
【0052】
【0058】
処理は、アミノピラリドトリイソプロパノールアンモニ
【表1】
ウム塩(MILESTONE
240SL)および市販
のプロパニル除草剤製剤(STAM
480EC)のタ
ンクミックスからなった。施用体積は、1ヘクタールあ
たり水200リットル(L/ha)とした。施用はすべ
て、イネおよび雑草の上部全面に、処理剤を全面噴霧す 10
る平板ファン式8002ノズルを用いる3mブーム付き
の、精密ガス式人力噴霧機を使用して行った。
【0053】
評価
処理区画および対照区画を、施用後、様々な時間間隔に
おいて、盲検で点数化した。点数は、目視による雑草防
除率(%)に基づき、この場合、0は害なしに相当し、
【0059】
100は完全な死滅に相当する。
【表2】
【0054】
すべての試験についてデータを収集して、種々な統計学 20
的方法を使用して分析した。
【0055】
混合物から予期される除草効果を決定するために、コル
ビーの式を使用した(Colby, S. R.、Calculation of t
he synergistic and antagonistic response of herbic
ide combinations. Weeds(1967)15巻:20∼22頁)。
【0056】
2種の活性成分AおよびBを含有する混合物の予期活性
を計算するために、以下の式を使用した。
予期値=A+B−(A×B/100)
A=混合物において使用された濃度と同じ濃度の活性成
分Aの観測された効力;
B=混合物において使用された濃度と同じ濃度の活性成
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【国際調査報告】
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フロントページの続き
(81)指定国
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,T
M),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,R
S,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,
BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,H
R,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI
,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,
UG,US,UZ
(74)代理人
100104282
弁理士
(72)発明者
鈴木
カーランザ
康仁
ガーゾン,ネルソン,エム.
コロンビア共和国
イバゲー
730001,コンジュント
ジラソル エムズ.エフ.カサ
1
7
(72)発明者
マン,リチャード,ケイ.
アメリカ合衆国
インディアナ州
46131,フランクリン,サウス
550
28
Fターム(参考) 4H011 AB01
BA01
BA06
BB06
BB09
DA15
DA16
DC05
DD03
DF04
BC01
BC03
BC06
BC07
BC20
イースト
18