第2回会議録

会 議 録
会議の名称
第2回 白岡市地域福祉計画市民懇話会
開
平成27年7月2日(木)
催
日
開 催 時 間
午前9時30分開会 午前11時50分閉会
開 催 場 所
白岡市庁舎 会議室402
議長(委員長・
内山 欣春
会長)の氏名
出席者(出席委 淺野悦子、内山欣春、小野政江、紙屋友彰、近藤和夫、澤田 透
員)の氏名・出
席者数
欠席者(欠席委
五十嵐泰子、折原茂幸
員)の氏名・欠
席者数
説
明
員
事務局職員
2名
健康福祉部福祉課 金子主査
健康福祉部福祉課 神田課長、中山課長補佐
その他会議の出
株式会社 まち研 浜田研究員、本間研究員
席者
会 議 次 第
別添のとおり
配 布 資 料
別添のとおり
傍
聴
人
6名
1名
1
議 事 の 経 過
発言者
議題・発言内容・決定事項
1 開会
開会あいさつ(神田福祉課長)
傍聴希望が1名あり、会の承認が得られたことから、傍聴人が入室。
2 会長あいさつ
内山会長よりあいさつ
(説明)
3 議 事
(1)課題の整理について
〈福祉課金子より、配布資料及び机上の検討資料について説明を行う。前回懇話会
に引き続き、課題の整理〉
〈意見・感想・質問など〉
「③地域の福祉を支える担い手の不足」について
A委員
高齢者を支える人も高齢化しています。若い人で福祉を支える人が絶対数が少なく
なっています。
B委員
住民同士の助け合いについては、担い手が10年前と同じで、10歳高齢化してい
るという状況も見受けられます。世代交代ということではないですが、担い手の育成
については社協でも取り組んでいますが、思うようにはいかない難しい課題です。
C委員
学童保育の指導員については、どの学童でも不足している状況が続いています。学
童保育のニーズは年々増えているのに、指導員の確保が難しくなっています。
D委員
障がい者施設においても、募集しても正規職員が来ない、ということがあります。
事業所において新たな事業計画があっても、人材が足りずに実施を延期せざるを得な
いこともあります。入所施設より通所施設の方が、人が集まりやすいということはあ
ります。通所ではパートでも対応できる部分がありますので。
障がい者もその家族も高齢化しています。
「4070」
「5080」と言いまして、
40歳の障がいの当事者と70歳の親、50歳の障がいの当事者と80歳の親という
ことが言われています。家族だけでやってきていて外のサービスを利用したことがな
い、親が倒れて初めて施設やサービスとつながることがあります。白岡でも在宅で介
護している障がい者が多くいます。家族が元気なうちに、地域や福祉サービス・施設
等とのつながりがあるといいと思います。家族での支えには限界もあります。
「④福祉サービスを適切に利用できる環境の整備」について
A委員
E委員
民生委員については、地域のお年寄りに対して、スムーズに行政やその他のサービ
スなどを伝えられる知識や認識があるといいと思っています。
レベルアップということですね。
2
議 事 の 経 過
発言者
議題・発言内容・決定事項
B委員
介護保険導入後、専門性は特化されつつあると思います。しかし、その分野だけで
なく、広い知識の共有も大切だと思います。また、単なる情報提供だけでなく、専門
分野だけでない幅広い関係機関と連携した対応がとれるようになるといいと思いま
す。
D委員
市には、様々な計画があります。計画期間もいろいろですが、3年、5年といった
ものがあると思います。3から5年の間に見直しがされているのか、もちろん、行政
内部では見直しはしているのだと思いますが、定期的に市民がかかわりながら、計画
の点検や見直しをしていくことが大切だと思います。地域性や多様性、重複化の問題
もあります。一人の人としての連続として考えていくことが重要だと思います。当事
者の人が何を必要としているのかを計画を推進していく中で絶えず考えることが大
切だと思います。
F委員
インターネットを活用して、若い世代が福祉について理解できるようPRすること
や、教育を通じて理解を進めてほしいと思います。そうしたことにより、将来的に福
祉の担い手、人材になってくれればいいのではないかと思います。市内にはいろいろ
な団体があります。例えば、老人クラブなど。団体にPRすることにより、そうした
中から「福祉員になってもいい」という人が出て来るのではないでしょうか。市民全
体で地域福祉にかかわるという意識がでてくるといいと思います。
(説明)
B委員
E委員
B委員
(2)課題の解決策について
〈福祉課金子より、説明を行う。各委員より、記入された付せん用紙を、①から④
の課題テーマごとに模造紙に貼り付ける。
〉
住民の気付きを伝えるシステムは、住民から民生委員、社協、包括などへの連絡な
どです。問題が大きくなってから対応するより、それ以前に介入できるといいからで
す。気がかりであっても四六時中見張っているわけにはいきません。しかし、地域住
民が気が付いたことをとりあえず言えるところを知るということが大事だと思いま
す。よく聞こえてくるのは、心配はしているけれどどうしたらいいか、どこに伝えた
らいいかわからないという声です。
支援の計画については、関連機関やサービス提供者だけが対応するとなると、どう
しても業務時間内になってしまいます。しかし、ご近所で仲良くしている人などが支
える仕組みの中に入っていただけるといいのではないかと思います。大きな責任を負
うものではなく、気づきの部分です。
今は、そういったしくみはないのでしょうか?
ないわけではありませんが、地域の人たちを巻き込んだものにはなっていないと思
います。
また、地域包括ケアですが、全体的にはこれを進めていく方向性だとは思いますが、
今まで関係のなかった機関等が連携するものなので、難しい面もあります。白岡に合
った形でしくみづくりができればいいのではないかと思います。
3
議 事 の 経 過
発言者
E委員
議題・発言内容・決定事項
なぜ難しいのかということを考えることも重要なことだと思います。
B委員
コミュニティソーシャルワーカーの育成・配置が必要だと思います。地域課題の掘
り起し、発見から解決にまでつなげる相談員のようなものです。ボランティアではか
なりきつい仕事になりますので、行政や社協などに配置が進むといいと思います。
E委員
福祉の領域は幅広く、介護、子育てなどいろいろなサービスや制度があります。こ
れがもっと明確になったらいいと思います。
D委員
公的福祉サービスが充実することが最も重要だという立場です。なぜなら、公的な
制度にないと持続していかないからです。
制度や事業についての案内が大切だと思います。意外と知らないことがあり、携わ
っている人たちがもっと知識を持つことが必要だと思います。事業をやる側が制度や
事業の意味をきちんと知らないこともあります。それがカバーできれば、市民に負担
をかけなくてもやれることがもっとあると思います。きめ細かいサービスについて
は、障がい者なら、生活支援事業が市町村サービスとして提供できます。
今、障がい者が入院したときの付き添いに困ることがあります。入院は医療保険で
まかなわれるものであるとして、それに障害福祉サービスは上乗せできないというの
が国などの考えです。今ある制度を有効活用することが大切だと思います。
知的障害者相談員、身体障害者相談員など、相談員制度があります。しかし、相談
員のヨコのつながりはありません。ヨコのつながりがあれば、もっと活用できると思
います。共有から実践につながるようにしていくことだと思います。
困難なケースとして、障がいが重複しているような人を専門的に看てくれる医者が
いないということがあります。病院と障がい事業所が連携すれば、解決していけるこ
ともあるのではないかと思います。
C委員
はじめて聞くお話ばかりです。
D委員
日常的なことなんです。家族のことも含め、様々なケースがあります。
F委員
E委員
F委員
E委員
行政区の中でマップを作ってはどうかと思います。高齢独居者宅、軽度な認知症の
方宅など。老人クラブは22団体ありますが、その中で2~3人ずつ出てもらい、何か
あったら相談にのれるようにしたらいいのではないでしょうか。
行政区には個人の情報は入ってきませんが。
例えば、回覧を回したしたときに、新聞がたまっているなど何か変わったことがあ
ったら情報を伝えるなど、そういったことができないかと思います。
そういたことであれば、行政区でもできることがあるかもしれません。
4
議 事 の 経 過
発言者
A委員
議題・発言内容・決定事項
地元で対応していくということであれば、自治会、行政区などで対応していくこと
を考えなければいけません。まずは、地域の行事、子どもを集めてゲームをするとか
など、そういったことで近所の人と顔見知りになることが大切だと思います。そうい
ったことでも、行政区等で支援していただけることがあったら助かると思います。
「②地域のつながりの希薄化に伴う孤立」について
E委員
介助する側を支援する制度。責任が問われるようなことが発生した場合、補償等が
できる方策が必要だと思います。
また、個人情報保護の観点をクリアできる方策も重要だと思います。
B委員
ひきこもり防止のサロンを拡大すること。転入者なども対象に。また、最近は、親
の介護がきっかけで退職し、その後職場復帰できずにひきこもりになってしまう40
から50歳代の男性のひきこもり者が増えているという話も県から聞いています。サ
ロンやボランティア活動、児童館のイベント等、参加できる種類、つながりのきっか
けを増やしていくことが大切だと思います。孤立感があっても孤立感を持つ人同士の
つながりが増えていけばいいのではないかと思います。
居場所があっても出てこない人もいます。高齢者だったら、サロン参加者の名前は
わかります。逆に名前のない人は出てこない人です。そういった人を見守って、洗濯
物が干してあるか、新聞がたまっていないかなどを注意してみていくことができると
思います。以前は、参加お誘いの手紙を出したことがありました。その返信がないの
は、それもまた一つの情報となります。
D委員
障がい者の雇用がもっと進めば、どういう配慮が必要かということがわかってくる
と思います。公共施設の中に、障がい者が働くカフェがあるとか、そういった日常的
な実務的なかかわりの中でやっていくことが、大切だと思います。まつりやイベント
などの非日常的なことだけでなく、日常的なかかわりが重要だと思います。
「③地域の福祉を支える担い手の不足」について
E委員
人材不足は、報酬が低いからでしょうか。また、この領域に入ってくる人材を確保
するために、経営としての観点からの改善が必要なのかと思います。
5
議 事 の 経 過
発言者
議題・発言内容・決定事項
B委員
福祉教育ですが、社協では学校との連携で、総合的な学習の時間で福祉を取り上げ
てもらっています。あまり知られていない部分もあるようなので、さらに進めていか
なければならないと思っています。子どもたちはこのように学校で学習する機会があ
るのですが、そういった経験のない大人、親御さんたちに対する教育も必要だと思い
ます。学校公開日に福祉教育を取り上げた授業があったときには、保護者の方から好
評でした。保護者を巻き込んだ教育も考えていきたいと思います。
ボランティアに対しては、世代、年代の考え方もあって、ボランティアに入ってこ
ないという面もあります。見返りを求めないというボランティアの考え方を持つ人が
少ない。これからは、コミュニティビジネスやNPO法人といったやり方で広がりも
あるのではないかと思います。そうしたことへの立ち上げ支援もあったらいいのでは
ないかと思います。
C委員
学童保育の指導員募集については、市の広報に掲載していただきますが、もっと頻
繁に掲載していただけたらと思います。ハローワークの活用はどうなんでしょうか。
駅の掲示板を活用するなども検討していけたらいいと思います。
D委員
先ほどの「4070」
「5080」のとおり障がい者には親・家族に代わる人はい
ないんです。しかし、障がい者自身が家族以外に何らかのつながりをつくっておくこ
とが大切だと思います。
福祉の仕事は、
「社会福祉」をどうするかということを考えていくことなんですが、
今、福祉の現場では、介護や介助ばかりやらされて、望む仕事、学んできたことと違
う事ばかりをやらされていると思っているかもしれません。福祉の仕事は、全産業平
均の賃金より10万円低いものとなっています。
福祉体験は大切ですが、ボランティアで来てもらって、障がい者の個人のいろんな
ことすべてをお話するわけにはいかないということがあります。そうすると、やって
いただくことは、どうしても車いす補助とかになってしまいがちです。福祉の仕事の
素晴らしさを伝えることは、福祉事業者の問題も大きいのではないかと思っていま
す。
市役所ロビーの掲示板に、
(イベント等の)お知らせとともに、
「職員募集」とは書
けませんが人材募集のPRコメントをちょっと載せるとか、そういった工夫は可能性
があるかなと思います。
A委員
今、支えている人、担い手の人たちに、どうしたらもっとよい環境を作れるのか、
今の人たちのことも考えていかなければいけないと思います。
「④福祉サービスを適切に利用できる環境の整備」について
E委員
現在ある福祉サービス・制度を列挙したものがあるとわかりやすいと思います。
6
議 事 の 経 過
発言者
議題・発言内容・決定事項
B委員
困ったことやサービスの利用についての総合相談窓口があったらいいと思います。
今は、セクションごとの相談窓口はありますが、とりあえず相談できる場所があると。
これは難しいことだとは思いますが。
各施設や行政でも、広報、ホームページなどいろいろ情報提供していますが、どれ
も浸透しないということがあります。以前、行政区の総会などで、赤い羽根の共同募
金のPRをしたことがありましたが、そのときは、募金がいつもよりたくさん集まっ
たということがありました。おまつりなどで、実際に5分でも話す機会があるといい
と思います。
連携をとるということはすぐには難しいことがあります。福祉に携わる人たちのコ
ミュニケーションの場があれば、アフター5でもいいと思います。顔見知りになれば、
実際の連携もしやすいのではないかと思います。
D委員
いろいろな計画がありますが、その計画を市民が参加して、2年ごとでもいいので
行政からの報告や計画の見直し作業をするだけでも、違うのではないかと思います。
F委員
社協の会員募集で600円を集めます。そのとき、600円は何に使われるのかと
聞かれます。何に使うかもっとわかると、もしかしたら3,000円の特別会員にな
ってもいいという人もいるかもしれません。
(説明)
(3)基本目標について
〈福祉課金子より、説明を行う。各委員より、記入された付せん用紙を、①から④
の課題テーマごとに模造紙に貼り付ける。
〉
〈意見・感想・質問など〉
D委員
基本目標は理念的なものだとは思いますが、考える際に思ったことは、この計画の
期間です。この計画の期間は?
事務局
法律などで明確な基準はありませんが、今のところ、事務局では5年間と考えてい
ます。
E委員
以前、埼玉県の出前講座で、地域福祉計画についての話を聞きました。とてもわか
りやすかったです。
F委員
参考になる資料があれば、提示していただけたらと思います。社会福祉というもの
の理解を進めることが大切です。
D委員
前回の資料の懇話会の役割の中に、地域福祉計画について、
「他の福祉計画を内包
する、福祉の総合計画」とありますが、内包するということになるとこれは難しい、
この期間では議論が足りないことになるかと思います。
「内包する」
「福祉の総合計画」
という位置付けではちょっと違うのではないかと思います。この意味合いについて、
もう少し整理して理解したいと思うのですが。
E委員
以前、県のお話では、地域福祉計画が中心で、そのまわりに、介護や子どもなどの
他の福祉計画が位置付けられているというような図だったと思います。
7
議 事 の 経 過
発言者
事務局
議題・発言内容・決定事項
大変理解が難しいところかと思います。他市町の事例なども含めて、同席している
コンサルタントに参考意見を聞きたいと思います。
コンサルタント
以前より、地域福祉計画については、他の福祉計画を「内包する」
「福祉の総合計
(㈱まち研)
画」という言葉が、この計画の枕詞のようになり、一人歩きしている側面もあるのが
現状と思います。他の計画を内包する福祉の総合計画というと、他の福祉計画の上位
計画という捉え方をしてしまいますが、決して上位計画ではなく、他の計画と同列と
なるものです。また、例えば、平成のはじめころには、高齢者、障がい者、児童の3
つの計画を合本して「地域福祉計画」であるとして策定した市町村も見受けられまし
たが、
「地域福祉計画」はそういったものではありません。
事務局
(説明)
わかりやすい資料等をお示しできるようにしていきたいと思います。
(3)基本目標について及び(4)目指す姿については、次回の会議で検討すること
とした。
(5)その他
〈福祉課金子より、次回会議の日程及び検討事項について説明した。
〉
〈意見・感想・質問など〉
内山会長
会議日程は、あと1回ですか?
事務局
前回の御意見を受け、パブリックコメント前、10月頃に計画素案という形でお示
しし、もう1回開催したいと思います。開催時期は、今後の進行状況によりますので、
また、お知らせさせていただきます。
内山会長
本日も終了予定時刻を過ぎてしまいました。次回の議論が中途半端になるのはいか
がかと思いますが。
事務局
開催通知の会議時間は目安です。では、次回も9時半からの開催ということではい
かがでしょうか。
一同了承 -
4 閉会
澤田副会長よりあいさつ
8