受渡適格銘柄リストにおける米国長期債 5年間の空白への

2013 年 12 月 13 日
受渡適格銘柄リストにおける米国長期債 5 年間の空白への対応
長期国債先物の受渡適格銘柄の変更
CME グループは 2013 年 12 月 13 日(金曜日)、米国長期国債(T ボンド)先物の受渡適格銘柄における
5 年間の空白に対応して、表面利率 5.375%の 2031 年 2 月償還の 30 年債は、2015 年 6 月物、同年 9 月物、
同年 12 月物の受渡適格銘柄から除外すると発表した。この 5 年間の空白は、 2001 年から 2006 年まで 30 年
債の発行が停止されていたことによるもの。
今回の措置は前記3つの限月に対する受渡適格銘柄から当該国債を除外することにより、受渡適格銘柄リスト
で空白の 5 年が迫るにつれて、特定の銘柄だけが浮いてしまう状況を回避することを目的としたもの。また、
この措置により、受渡適格銘柄全体に与える影響が最も少なくなるよう配慮されている。 受渡適格銘柄の修
正を以下の表にまとめた。
限月
2015 年6月限
2015 年9月限
T-BOND 表面利率 5.375% 2031 年
2015 年 12 月限
2 月償還は、2015 年 6 月限、9 月
限、12 月限の受渡適格銘柄から除外
空白の 5 年
2015 年 6 月限、9 月限、12 月限
に対する受渡適格銘柄
(取引概要に準拠)
銘柄数
総発行額
CBOT 規則により、CME グループには債券先物における受渡適格銘柄について特定銘柄を除外する権限が付
与されているが、CME グループがこの権限を行使するのは、特異な場合に限定される。
例えば、CME グループは 2009 年 2 月以来、 10 年債先物の受渡最終日当日、またはそれ以降に決済される
ような新発の 7 年債を受渡適格銘柄から除外している。
変更の時期
現在、上場している限月、または近々上場する限月(2013 年 12 月限、2014 年 3 月限、同年 6 月限、
同年 9 月限)については、 今回の適用銘柄除外の影響はない。 また、今回の措置の影響を受ける最初の
限月となる 2015 年 6 月限は、2014 年 9 月 22 日に上場の予定。
ユーザーからの要望
2013 年 7 月 18 日、CME グループは債券先物の受渡適格銘柄リストにおける 5 年間の空白期に対応する
3 つの方法について、広範囲な評価作業を開始した。 この作業には、多岐にわたる債券先物市場の取引参加
者も含まれた。 ユーザーのフィードバックから、CME グループでは長期債先物が残存 15 年から 20 年の債
券を対象することを、大半の最終顧客が選好すると判断した。 この結果、CME グループでは、ここに記載
した解決法によって、他に例を見ない流動性とデュレーションの組み合わせを、債券先物が継続的に取引参
加者に提供することを可能にする、との結論に至った。
期待されるメリット
•
適格銘柄リストの変更を最小とし、さらに特定銘柄に不必要な品薄感が誘発される可能性を回避する。
•
本来想定されているイールドカーブの長期(残存 15 年から 20 年)へのエクスポージャーを維持
する。
•
長期金利を管理する市場参加者に、ロングエンドの多様な部分で流動性の高いデュレーション管
理のツールを提供する。
•
ウルトラ T ボンド、T ボンド、10 年債などの先物において、T ボンドがウルトラ T ボンドと
10 年債先物を補足する形となり、先物の配置として最適であること。
•
2015 年 6 月限の上場は 2014 年 9 月 22 日の予定で、取引参加者に十分な準備期間を設けている。
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詳細を Web サイトで:www.cmegroup.com/bondbasket
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