NX有限要素(FE)モデル・コリレーション - Siemens PLM Software

NX
NX有限要素(FE)モデル・コリレーション
常に正確な解析モデルを実現
fact sheet
www.siemens.com/plm
Siemens PLM Software
概要
NX™有限要素(FE)モデル・コリレーション・ソフトウェアは、異なる2つのシミュレーションの比較だけでなく、シミュレーションと
モーダルテスト結果との定量的および定性的な比較を可能にします。モデル間のジオメトリの整列、2つの解析結果で得られたモードの組
み合わせ、モード形状の並列表示、コリレーションの指標の計算や表示などの各種ツールが用意されています。コリレーションのほかに
も、物理テストの準備をより完全にするためのプリセット・プランニング・ツールも提供されています。NX有限要素(FE)モデル・コリ
レーションは、NX Advanced SimulationおよびNX Advanced FEMのアドオン製品として提供され、パワフルで使い易いNX環境内で
利用することができます。
利点
解析モデルの精度を確認できる
モーダルテストを実行する前にセ
ンサの最適な位置を選択できる
エンジニアが解析に使用している
使い慣れた環境内でモデルのコリ
レーションを実行できるため、ト
レーニング・コストの節約と生産
性の向上を実現
FEモデルの変更がコリレーション
の計算に自動的に反映されるた
め、時間を節約できる
エンジニアが有限要素モデルを作成してシミュ
レーションを実行するとき、しばしば疑問に思
うのが「この解析モデルが正確であると断言で
きるであろうか?」ということです。NX有限
要素(FE)モデル・コリレーションは、この
疑問に答えます。NX有限要素(FE)モデル・
コリレーションでは、有限要素モデルと測定し
たテストデータを比較することができるため、
シミュレーションの精度を確認することができ
るのです。解析結果とテストデータとの一致、
すなわちコリレーションのレベルが高ければ、
その解析モデルは正確であると断言できるの
です。
解析モデル間のコリレーション:コンプレッサ部品、
異なるメッシュ、並列アニメーション表示
NX有限要素(FE)モデル・コリレーションで
は、次の2つのタイプの比較を実行することができます。
テストデータと解析モデルとのコリレーション:測定したテストデータをリファレンスデータあるい
は基準値として、解析結果と比較します。一致のレベルが高ければ、その解析モデルは構造物の物理
特性を正確に表現しているという高い信頼性を得ることができます。
テスト/解析モデルにセンサやMACを
オーバーレイ表示
解析モデル間のコリレーション:2つの解析モ
デルを比較します。このとき、1つのモデルが
リファレンスデータあるいは基準値となり、も
う1つのモデルがワーキングモデルとなりま
す。別々の解析プログラムで作成されたモデル
であろうと、または同じ解析プログラムで作成
されたフィデリティ・レベル(忠実度)の異な
るモデル(ビーム・モデルとシェル・モデル、
粗メッシュ・モデルと微細メッシュ・モデルな
ど)であろうと比較することができます。
テストデータ/解析結果の一致をプレビュー表示
NX
fact sheet
コア機能
テストデータと解析モデルとのコリ
レーション
解析モデル間のコリレーション
プリテスト・プランニング
NX Nastran、Abaqus、Ansys、
MSC.Nastranで作成されたモデル
をサポート
完全に統合されたパワフルで使い易
いNX環境内で利用できる
結果をExcelやCSVにエクスポート
可能
ジャーナリングとマクロ・レコー
ディングでプロセスを自動化
さらに、有限要素(FE)モデル・コリレーションは、プリテスト・プランニング機能も提供しま
す。これは、有限要素モデルとノーマル・モード・ソリューションを使用して、モーダルテスト時の
センサの最適な位置の選定を助ける機能です。
コア機能
NX有限要素(FE)モデル・コリレーションは、以下のコア機能を提供します。
ノーマルモード解析ソリューションへのアクセスと結果の表示:インポートした基準値となる解析結
果またはNXワーキングモデルとして、NX Nastran、Abaqus、Ansys、MSC.Nastranで作成さ
れた各モデルをサポートします。
UNVまたはUFFファイルによるテストソリューションのインポート:ジオメトリ、モード形状、周
波数応答機能用に新旧のデータセットをサポートします。インポート機能には、複数のグローバル座
標系とローカル座標系のサポート(カルテシアン〔直交〕、円柱、球)、単位系データセットのサ
ポート、自動アクティブ・センサ検知、複素数から実数(Complex to Real)へのモード形状変換
などがあります。
モーダルテスト結果のレビュー:テストした周波数応答関数のレビュー、テストしたモード形状のア
ニメーション表示、テストしたジオメトリとセンサ位置の解析モデルへのオーバーレイ表示などが可
能です。
プリテスト・プランニング:必須の測定位置や候補となる測定
位置をグラフィカルに選択して、ローカルまたはグローバルの
カルテシアン、円柱、および球座標系をサポートします。ま
た、Min-MACセンサ選択アルゴリズムが提供されているため、
AutoMACのマトリクスが最適化され、モーダルテスト中に各
モードの振動を個別に識別することができます。
ジオメトリ・マッピング:通常、有限要素モデルでは、ポイン
トよりもノードの方がモーダルテストでより多く測定されま
す。このソフトウェアは、グローバル座標の近接性に基づい
プリテスト・プランニング:選択された
センサとautoMAC表示
て、適切な有限要素ノードを対応のテスト測定ポイントに割り
当て、自動的にノードマップを作成します。また必要に応じ
て、モデルをインタラクティブにアライメントすることもできます。
モード信頼性評価基準(MAC:Modal assurance criteria):MACは、可能性のあるあらゆる組
み合わせのモード形状を定量的に比較します。
座標モード信頼性評価基準(COMAC:Coordinate modal assurance criteria):このメソッド
は、2つの結果セット間の系統的差異の位置を特定します。
直交性検査 1: 直交性検査メソッドは、計算に縮小付加質量マトリクスが用いられる点を除いて、
MACと同じです。通常、このメソッドは、テスト形状や縮小解析質量マトリクス、解析モード形状
などに使用されます。縮小付加質量マトリクスを用いた解析間の比較(必要とされるTAM精度の検
証など)にも直交性の計算を使用することができます。
モード・ペアリング:さまざまなメソッドでモードを組み合わせて、モード番号、周波数、割合の
差、MAC値を含む表を作成することができます。
ビジュアル比較:モード・ペア表から直接形状を表示したり、横に並べてアニメーション表示するこ
とができます。
モード・ペアリングとテスト/解析結果
の並列アニメーション表示
1
NX Nastranでのみサポートされます。
シーメンスPLMソフトウェア
〒151-8583 東京都渋谷区代々木2-2-1 小田急サザンタワー
TEL 03-5354-6700 FAX 03-5354-6780
www.siemens.com/plm
© 2010. Siemens Product Lifecycle Management Software Inc. All rights reserved. SiemensおよびSiemensのロゴは、Siemens AGの登録商標です。
D-Cube、Femap、Geolus、GO PLM、I-deas、Insight、Jack、JT、NX、Parasolid、Solid Edge、Teamcenter、Tecnomatix、およびVelocity Series
は、米国およびその他の国におけるSiemens Product Lifecycle Management Software Inc.あるいはその子会社の商標または登録商標です。その
他のロゴ、商標、登録商標、またはサービスマークはそれぞれ各所有者に帰属します。
NX-F0135J 06/10