156号 - カトリック北須磨教会

No.156
きたすま
あなたがおいでになる所なら、どこへでも従って参ります
(ルカ9・57)
2016 年 6 月 26 日発行
発 行 カトリック北須磨教会
〒654-0151
神戸市須磨区北落合 2-3-1
発行人
高橋 聡
編 集
広報委員会
現代社会は奴隷化社会か?
後藤
1992 年コムニタス(障害者と健常者
の会)は4F の障害者の家『コムニタス
の家』
(障害者グループホーム)を建設し
た。私はこの会の指導司祭をしており、
家建設のためにも関わったが、行きがか
り上この家に入って、障害者の人たちと
一緒に住むことになった。この家を円滑
に運営して行くためである。勿論、わた
しは司祭として大阪教区から給与をもら
っており、この家で働いても給与をもら
う必要がなかったという意味合いもあっ
た。この家の1F を障害者作業所とし、
地域の障害者も受け入れ、
『コムニタス工
房』と名付けた。大阪市は障害者グルー
プホーム、障害者作業所に運営補助金を
出しており、それを頂戴することになっ
た。大阪市としてはその補助金で人材を
雇って上手に運営して行きなさいの意味
である。そこで私も人材を雇用すること
になった。
初めての人材雇用の経験である。人を
雇うということについて色々と考えさせ
られた。その人が若者であれば、世間の
相場ということもあるが、その人の生活
が成り立つように、将来結婚して家庭を
持ち生活していけるように、昇給の事、
ボーナスの事など、考えなければいけな
い。既に働いていた人であれば、給与明
細を見せてもらって、今までどおりの生
活が可能なように考えて差し上げなけれ
進
神父
ばならない。健康保険、失業保険や労災
保険などの労働保険の事、さらに従業員
が年配者となった時のことを考え厚生年
金保険の事なども当然のことと考え、労
務士さんの協力も得て、まず雇用規則を
定め、給与は月給制とすること、有給休
暇、ボーナス、残業手当の事などを決め、
次に税務署に事業所として登録し、厚生
年金保険・健康保険・労働保険にも加入
した。事業所として毎月、給与から労務
士さんが計算してくれた健康保険・労働
保険・厚生年金保険料を差し引いて、さ
らに事業所負担分を合わせて、それを扱
う国の地方出先機関に収めねばならない。
零細事業所の経営者としては毎月のその
作業が結構な負担であったこと、さらに
は健康保険・労働保険・厚生年金の事業
者負担分が大変な高額になり、これをず
っと支払い続けて維持することの困難さ
をたっぷりと味わわされた。
そんなことから十年以上も経てから、
私が再び教会で働き始めた頃、ある信徒
の方の息子の結婚式の依頼を受けた。息
子は信徒であるが相手は信徒ではない。
結婚講座のために来てもらい、二人と
色々話してみると二人とも気持ちの良い
二十歳代の青年である。二人共が兵庫県
の地方都市の中学の教員をしており、驚
いたことに非正規雇用の教員であったこ
とである。私は聞いた時、市や市教育委
きたすま 2
員会が教員をそんな風に雇用しているこ
とに驚いてしまい、何を考えているのか
と腹が立った。そもそも人を育てようと
いう発想があるのか、将来家庭を持つ立
派な教員を育てるのだという発想がある
のか。そもそも人を雇用するとはそうい
うことではないのか。子供を育てている
現場にそういう思想がないことに愕然と
してしまった。二人は共働きであり、失
敗を起こさなければ毎年雇用を更新して
くれることに期待をして結婚すると言う。
近年、雇用者の 4 割が非正規雇用だと
いう。もはや社会の一員として雇用者を
育成しているという発想はない。その結
果、格差社会である。差別社会であり、
旧約聖書が神の言葉として警告する奴隷
化社会である。こんなことが許されるの
だろうか?
集会祭儀司式者・聖体授与を伴う病者訪問奉仕者の派遣
6月5日(日)ミサのなかで、以下の方々が集会祭儀司式者・聖体授与を伴う病者訪問
奉仕者として任命派遣されました。任期は3年です。どうぞよろしくお願い致します。
集会祭儀司式者(聖体授与の臨時の奉仕者を兼ねる);
I .R 、K. T 、N. S、N. Y 、H. K 、H. T 、Y. K
(7名)
聖体授与を伴う病者訪問奉仕者; 上記7名の方に加え
I .E 、U. N 、K. N 、K. F 、S. M 、T. M 、
Sr.前田 、M. N
(15名)
(順不同・敬称略)
(なお、各委員長さんの派遣については全員揃われた後に行う予定になっています)
きたすま 3
寄稿
いつくしみの特別聖年に寄せて
マリッジエンカウンター・ウィークエンド
H K・T
いつくしみの特別聖年の今年、教皇様の勧告やシノドスでも大切にされている家
庭の絆、私達への具体的な神のいつくしみ、恵みのしるしである婚姻の秘跡への理
解を深めるため、ご自分たち夫婦の関わりを見つめ直してみませんか?
マリッジエンカウンター・ウィークエンドについて、お聞きになったことがある
でしょうか? 昔、だれかから誘われたとか、行ったことがあるという方も居られる
でしょう。
マリッジエンカウンター(ME)は、社会の基礎となっている夫婦の関わりを大切に
生きていこうというカトリックの全世界的な運動です。1950 年代にスペインで始
まり、日本には 1974 年にアメリカから伝わりました。今ではおよそ 100 か国に
広がり、日本では関東、中部、関西、九州、中国、四国などで行われています。
ME ウィークエンド(WE)とは、この夫婦の関わりを大切に生きつづけるための 2
泊 3 日の体験的プログラムです。通常金曜の夜から日曜の夕方までかけて行われる
ので、こう呼ばれています。
私たちがこの ME ウィークエンドに参加したのは、30 年以上前、まだ子供たちが
小学生の時でした。子供たちを教会の知り合いのご夫婦に預け、旅行か黙想会にで
も出かけるような気軽な気持ちで参加しましたが、プログラムが進む中で私達を引
き合わせた神様の深い望みに気付かされ、その後の人生を変えるほどの深い影響を
受けました。
ウィークエンドは、まず自分を見つめ、自分と配偶者との関係、自分たちと神様
との関係、周囲の人々との関係について、既に WE を体験した夫婦と司祭の体験談
を聞きながら、配偶者と共に振り返り、話し合う形で進められていきます。講義を
聴き続けたり、皆の前で自分たちの体験
を発表したりすることはありません。
子育て中の若い夫婦も、80 を過ぎた
お年寄りの夫婦も参加され、よい体験を
して帰られます。キリスト教に否定的で
なければ洗礼を受けておられない方も参
加できます。
今年、関西では 11 月 25 日(金)~27
日(日) 宝塚の御受難女子修道院で行われ
ます。また 9/16~18 に 四国の松山で
も行われます。詳細はお尋ねください。
お待ちしています。
きたすま 4
2016 年 7 月・典礼奉仕担当者表
(敬称略)
典礼委員会
月日
主日
司式者
先唱者 オルガン 聖体奉仕 聖書朗読
7・ 3(日)9 時
NS
Fr. 高
橋
HK
7・10(日)9 時
池長大司教
YS
7・17(日)9時
Fr. 後
藤
IR
7・24(日)9 時
(子供ミサ
Fr. 後
藤
年間第 17 主日
7・31(日)9時
年間第 18 主日
申
②N S
HK
①K S
HT
ミサ準備
備
考
2地区
(洗) T A
3・6B
Y・Y
Ys
(北)
②T Y
HK
①T I
・7 地区
3・6B
(洗) T A
K・T
MS
(南)
②T M
YK
①子供・担当
・7 地区
Ys
担当)
Fr.
(南)
TY
年間第 16 主日
共同祈願
K・T
IT
TK
年間第 15 主日
唱
①T M
TY
年間第 14 主日
答
男性
(洗) T A
Y・Y
子供と共に
HK
(北)
②
IR
①M S
TK
〃
グループ
男性
(洗) T A
捧げるミサ
K・T
Sr.前田
(南)
②F Y
グループ
(洗) T A
担当に変更のある場合は、お聖堂入口の掲示表を赤ボールペンでご修正下さい。
新しいミサ総則に基づく主な変更箇所
(答唱詩編、アレルヤ唱については先号参照)
・開祭前沈黙の時をとる。10 分前に祭壇のろうそくが点いたら祈りながら静かに待つ。
(5分前の予鈴が鳴れば、下にいる方もお御堂にお上がり下さい)
・入堂時、司式者と奉仕者は祭壇前で一礼後、聖櫃の前に行き一礼をして自席に着く。
・集会祈願、聖書朗読の後には十分な沈黙の時をとる。(全員が席に着いた後もしばらく)
・福音朗読の前、「主に栄光」と唱えながら額、口、胸に十字架のしるしをする。
・説教ののち司祭は自席に着き、しばらく沈黙の時をとる。そののち自席から信仰宣言
を唱える。
・共同祈願の4番目の意向(それぞれの共同体のため)は先唱者が用意し唱える。
・共同祈願が終われば着席し、奉納の歌を歌い始める。パンとぶどう酒を受け取り、司
祭が祭壇の上に置く。奉納行列が終われば堂内献金を始める。
・聖別の後、パンとカリスが示されるとき、信徒は仰ぎ見、司祭と共に一礼する。
・聖体拝領はひとり手前で一礼し、利き手を下に手を重ね「アーメン」と応えて戴く。
・閉祭時、奉仕者は祭壇前に並び派遣を受け、聖櫃の前で司祭と共に一礼し退堂する。
・閉祭の後も聖堂を出るまでは沈黙を守る。
ご協力よろしくお願い致します。
きたすま 5
☆神戸地区 信仰見直しコース☆
評議会より
「ナザレのイエス」
名誉教皇ベネディクト16世が著し
懸案になっていた地区委員会の委員長
に Y s さんが選出されました。
他委員会と合わせ近日中に派遣される
予定です。よろしくお願い致します。
た「ナザレのイエス」をテキストにして、
神の子であり、人間であるイエスの実像
と福音の真髄を学び、イエスと私達一人
ひとりとの生き生きとしたつながりが
深まることを目指す。
お
知
ら
せ
日
☆新着図書☆
教皇フランシスコ
キリストとともに燃えて
オースティン・アイヴァリー著
《明石書店》
教皇がめざす「貧しき者のための貧しい
教会」とは?
時:7/23(土), 26(火), 30(土)
午後1時30分~4時30分
場 所:カトリック垂水教会
参加費:無料
申込先:養成委員まで
締 切:7/3(日)
主 催:神戸地区宣教司牧評議会
運 営:教区使徒職養成委員会
シルバー使徒職チーム
多数ご参加下さい!!
その思想の形成過程と
半生を詳細なインタビューと調査に基
づいて描く本格的評伝。
(書架にない時はお尋ねください)
編
集
後
記
巷では参議院選挙がスタートした。18 歳から選挙権が与えられるので、どうし
たら政治に興味を持ってもらえるか様々工夫したとのこと。我々の頃は、ほってお
いても安保、安保と騒いでいたが、、、、、教会では 18 歳どころかもっと上の世代ま
で教会離れが進んでいる。世の知恵に学ぶところはないだろうか。
とまれ、戦後の平和な時代も何か岐路に差し掛かっていそうな、、、何がみ旨か
しっかり見据えなくてはならない。Watch your step!!
(KJH)
きたすま 6
日・ 曜日
2016
7/1 金
2
土 教会清掃なし
3
日 年間第14主日 ミサ9:00~
信仰講座(ミサ後)
4
月
卓球(13~17)
5
火
病者高齢者訪問(13:30~)
6
水
7
木 信仰講座(10:30)
卓球(13~17)
西区のミサ(14~西区民センター)
8
金
信仰講座(14~)
主日の聖書を読む会(14:30~)
9
土 教会清掃(第3,6B,7地区)・地区集会
英語クラブ(14~16)
ロザリオの祈り(16:15~)
典礼委員会
神戸地区評(14 明石)
英語クラブ(14~16)
ロザリオの祈り(16:15~)
10
日 年間第15主日 ミサ9:00~
信仰講座(ミサ後) 評議会(ミサ後)
11
月
卓球(13~17)
12
火 社会活動センター炊き出し(9:30~) 信仰講座(14:30)
13
水
14
木 信仰講座(10:30)
卓球(13~17)
オカリナ(13~15)
15
金
信仰講座(14~)
主日の聖書を読む会(14:30~)
16
土 教会清掃なし
17
日 年間第16主日 ミサ9:00~
信仰講座(ミサ後)
18
月
卓球(13~17)
19
火
信仰講座(14:30)
20
水
21
木 信仰講座(10:30)
卓球(13~17)
病者高齢者訪問(13:30~)
22
金
信仰講座(14~)
主日の聖書を読む会(14:30~)
23
土 教会清掃(男性で)
24
日 年間第17主日 ミサ9:00~
信仰講座(ミサ後)
25
月
卓球(13~17)
26
火
信仰講座(14:30)
27
水
28
木
29
金
30
土 教会清掃なし
31
日 年間第18主日 ミサ9:00~
共に歩む旅(ミサ後)
英語クラブ(14~16)
ロザリオの祈り(16:15~)
社会活動委員会
(海の日)
英語クラブ(14~16)
ロザリオの祈り(16:15~)
卓球(13~17)
共に歩む旅(ミサ後)
男の料理教室(17~)
オカリナ(13~15)
主日の聖書を読む会(14:30~)
広報委員会
8/1 月
ロザリオの祈り(16:15~)
信仰講座(ミサ後)
卓球(13~17)
2
火
3
水
4
木 信仰講座(10:30)
卓球(13~17)
5
金
信仰講座(14~)
6
土 教会清掃(第5地区)・地区集会
7
日 年間第19主日 ミサ9:00~
信仰講座(14:30)
主日の聖書を読む会(14:30~)
英語クラブ(14~16)
ロザリオの祈り(16:15~)
信仰講座(ミサ後)
★今月のお茶当番は第2地区 (妙法寺・友が丘・若草町) です★
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