マザーハウス たより 16年8月号

特定非営利活動法人 マザーハウス会報(2015 年1月15 日創刊)
マザーハウス
あなたは愛されるため、また、愛するために生まれてきたのです。
あなたが必要であり、大切です。マザーハウスはあなたの家族です。
8
August
Mother House
2016
No.20
このマザーハウスたよりは、公益財団法人日工組社会安全研究財団の助成より作成したものです。
たより 8月号 目次
《今月のイラスト》
● 理事長挨拶 2
● 育児日記 15
● 専修大学講演後アンケート 4
● 募集結果 16
● ささきみつおコーナー
11
● 行事予定 19
● 塀の中のたより
12
● 編集後記 19
死刑囚
…表紙 /p2/9/17
H 刑K・H さん …p13
マザーハウスたより No.20
理事長挨拶
教皇フランシスコは 「受刑者の人たちにも目を向けてくだ
さい」 というメッセージを発しました。 闇の中に救い主キリス
トがおり、 そこに多くのクリスチャンが関わってほしいと訴えて
いるのだと思います。 キリストの愛と赦しを実践してほしいと
とても暑い日々が続いておりますが、 皆様、 いかがお過
願っているのです。
ごしでしょうか。
マザーハウス ・ ラブレター ・ プロジェクトは、 正に、 キリス
7月2日、 マザーハウスの総会を、 東京都千代田区の聖
トの愛と赦しそのものではないでしょうか。 赦しを完結するに
イグナチオ教会にて開催しました。 理事、 監事、 正会員
は愛が必要であり、 それも、 とても大きな愛が必要である
の皆様にはお忙しい中、 ご参加いただきましてありがとうご
と思います。 人間の愛では不可能であり、 神様の愛がなけ
ざいました。 全ての議案に置きまして、 満場一致にてご承
ればとても難しいと思います。 犯罪を犯した人の回復には
認をいただきました。 総会終了後には、 参加者との意見
キリストの赦しが必要です。
交換もあり、 とても有意義な時間となりました。
聖書の中で、 姦淫の女に対してイエスが、 「私もあなた
特に、 私にとって印象深かったのは、 あるシスターが、 「マ
を罪に定めない。 もう二度と罪を犯さないように」、 と言う
ザーハウスの活動に神様が共に働いていると感じます。 活
場面があります。 これは、 犯罪を犯した者に対して、 「徹
動を通してさまざまな出逢いが繋がり、 線と線が結びついて
底的に悔い改め、 社会復帰したら、 あなたの事を犯罪者、
いるのです。 これは神様が働いている他にありえないです」
前科者として差別し、 偏見を持つことはしない。 だから二
と言ってくださったことです。 キリスト教会内に、 闇の中で苦
度と犯罪を犯さないように」、 と言っているように感じるので
しんでいる人たちのための委員会が出来ることを願っていま
す。 キリストの愛と赦しによる、 犯罪からの解放と回復であ
す。
ると思えてならないのです。
決して私は犯罪者を擁護するのではありません。 徹底的
に悔い改め、 社会復帰し、 新しい人生を歩もうとしている
人を、 犯罪者ではなく、 人として見て頂きたいのです。 社
会で生活をしている皆さんと同じ人間なのです。 そのことを
知ると共に、 実践して頂きたいのです。
社会復帰して4年が経ちますが、 敢えて言わせて頂きた
いのは、 キリスト教会がキリストをブランドにしていると感じる
ことです。 受刑者支援として関わっているのに、 社会復帰
した人を潰すようなことをするクリスチャンがいるのです。「私
たち良いことしています」 ではダメだと思います。 上からで
はなく、 下から相手を支えることが必要ではないでしょうか。
そして、 受刑者も、 支援をしてくれるからといって、 自分
の欲望を満たすために相手を利用するのではなく、 自分自
身と出逢い、 向き合うために、 はらわたが抉られるような試
練の中で、 助け、 支えて頂くために、 応援してくださる人た
ちと交わるべきなのではないでしょうか。
私はきれいごとを言うつもりはありません。 本気で皆さんと
向き合っていきたいのです。
ー2ー
マザーハウスたより No.20
私自身にも問題があります。 受刑者の中には、 私に不満
自分と出逢い、 向き合い、 悔い改めている受刑者もいる
を持つ方もいると感じています。 でもそこから逃げるつもりは
ことを知ってほしいです。
ありません。 「キリストならどうしただろうか」 と常に自問し、
葛藤しています。
今回の司法修習生7月集会に参加させて頂き、 交流が
特に、 身元引受人になることについては、 住居のことや、
できたことが大きな勇気となりました。 そして弁護士が受刑
関係者の意見、 支援者の意見等もあり、 善処しようと思っ
者の更生支援に積極的に参加してくださることを願っていま
ていますが、 社会復帰した人が問題を起こすたびに非難さ
す。
れます。 そのたびに、 何故そこまでするのか、 何で身元引
この集会に私を招いてくださったH司法修習生に心から感
受人にならなければならないのかと、 悶え苦しみながら神
謝です。 おそらく、 司法修習生の集会で、 キリストの十字
様に祈っている自分がいます。
架を胸に掲げた元受刑者が講師として参加したことは一度
もなかったことと思います。 Hさんの愛の行動に力をいただ
受刑者のみなさんに肝に銘じて頂きたいことがあります。
きました。 ありがとうございました。
「社会は甘くない」 のです。 社会復帰した人が問題を起
こすと、 「やっぱりか。 直らないから仕方ないし、 関わらな
先日、 カトリック大阪大司教区の司祭 ・ 修道者会議にて
い方が良い」 ということになってしまうのです。 そのことを絶
講演をさせていただきました。 教皇フランシスコが 「受刑者
対に忘れないで頂きたいのです。
の人たちに目を向けてください」 とメッセージを出した後に、
大司教区で刑務所の問題について話をさせてくださったこと
7月17日、 18日は、 京都教育文化センター及び京都
に大きな光と希望を感じました。
商工会議所で開催された、 第69期司法修習生7月集会
神様がこの日本で、 刑務所で働いており、 私に喜びを与
の更生保護の分科会 『立ち直りには何が必要か、 司法と
えてくださっていることに心から感謝です。
福祉の連携』 に、 講師として参加させて頂きました。 同分
聖書の中に、 「求めなさい。 そうすれば与えられる。 探し
科会では、 大阪弁護士会の中井真雄弁護士、 大阪社会
なさい。 そうすれば見つかる。 門をたたきなさい。 そうすれ
福祉士会の宮田英幸さん、 中国地方更生保護委員会の
ば開かれる」 とあります。 この言葉を信じ、 実践していきた
西江尚人さんと一緒にパネルディスカッションをしました。 いです。 神様の大きな愛の中で生かされていることを日々、
受刑者の更生には、 法曹界の人々の関わりが重要であ
実感しています。
るということを皆さんにお話させて頂きました。 修習生の時
に当事者と触れ合うことで、 多くのことを学ぶことが出来る
また、 専修大学にて、 400名以上の学生に受刑体験と
と思います。
刑務所、 社会復帰者の現状をお話させていただきましたの
多くの方が参加してくださり、 更生保護に関心を持ってく
で、 講演後に学生たちが書いたアンケートの一部を今月号
ださっている法曹界の方々がいるのだと感じました。
で紹介させて頂きます。
社会復帰してから、 弁護士 ・ 検察官 ・ 裁判官が、 刑務
所 ・ 受刑者の現状や、 社会復帰した人の現状を全く知ら
ないと感じていました。 特に弁護士は、 受刑者の更生に対
して多くの役割があると思うのです。 しかし、 受刑者の更生
やマザーハウスに関わってくださる弁護士がいないと感じて
いました。
でも、 被疑者の段階で弁護士から私に連絡が入り、 裁判
での情状証人や、 受刑中の交流、 身元引受人になったこ
とを通して、 自分を変えようと自分を見つめ直し、 実践して
いる受刑者もいます。
ー3ー
マザーハウスたより No.20
受刑者の中には、 全く反省していない人も確かにいるかも
専修大学
講演後アンケート
しれません。 ですが、 自分の犯した罪を本当に悔いている
人も必ずいるはずです。 それなのに 1 人の人間として扱わ
れず、 精神を傷つけられては、 たとえ社会に復帰できたと
しても生きていけるのでしょうか。 不可能だと思います。
(略) どんな人間も命は平等です。 悔い改める気持ちが
ある限り更生できるよう、 少しでも社会環境が変わっていく
*今回は量が多めですので、 大雑把にですがテーマごとに
といいと思いました。
分類してみました。
また、 学生の人数が多かったのと比例して、 少数派です
私たちが事件を考える際に一番大切なのは、 理解なのだ
が否定的な意見も目立ち、 比較的過激ではないものを選
と思いました。 犯罪が許せないものであるのは変わらないけ
んで最後にまとめて載せさせていただきました。
れども、 深く知ることをしなければ原因は分からないし、 無
関心につながると思います。
*アンケートは全文ではなく、 一部を抜粋して載せていま
社会の受け入れの一番の障害になっているのは、 社会
す。
が犯罪者と向き合うことをあきらめていることだと思いまし
た。 愛をもって理解を深め、 向き合うことが大切だと思いま
した。
①社会の改善 ・ 更生
犯罪者か否かを問わず、 人間は決して 1 人では生きて
私の周りにも刑務所に入っている人間がおりますが、 戻っ
いけないのだと感じました。 誰もが悩み、 問題を抱えている
てくるときに 「ただいま」 と言える環境をつくってあげたいと
と思いますが、 他の人に自分の弱みをさらけ出す勇気、 そ
思いました。
してそれを聞かされた時にその悩み、 問題を聞き入れる勇
気を一人一人が持つことで、 より多くの人の心を救い出す
社会復帰がなかなか受け入れてもらえないなら、 介護士
ことができるのではないかと考えました。
など日本で足りない部分を補うような施設を作り、 そのよう
な場所で働く機会が増やせればいいと思う。
社会、 思いやりが大切で、 人を気にかけてあげることが 1
罪を犯したことのある人が、 今は、 日本の役に立ててい
番の良薬であり、 苦薬であると思います。
る!みんなにそう思わせられるような居場所作りができれば
いいと思う。
加害者の気持ちを知ること、 社会へ復帰する手助けをす
ることは重要なことだとは分かっていましたが、 今回のお話
生きてゆく社会が愛を持って受け入れる体制がなければ、
を聞いて、 頭の中で理解するだけではなく、 実際に自分で
更生は出来ないと思います。 1 人では生きてゆけないし、
行動をしないと、 この現状は変わらないと思うようになりまし
1 人にさせてはいけないと思います。 人と人とのつながりが
た。
とても大切だと感じました。
無理やり反省 ・ 更生させるのではなく、 受刑者自らが反
前科がある人が全員悪い人間であるという考えは間違っ
省し、 改めることが大切であるということが分かり良かったで
ていると思いました。 社会全体がそういう考え方を捨てるべ
す。
きだとも思いました。
ー4ー
マザーハウスたより No.20
確かに社会とは、 様々な性格 ・ 思考 ・ 身体の人が集まっ
て形成されています。 それは刑務所でも同じであるのだと
②犯罪 ・ 罪
改めて気付かされました。
今回のお話のように、 様々な人がいるのであるから、 そ
罪を犯した人々に対して、 我々はただ悪だと断じて、 そ
の人たち 1 人 1 人に合った矯正をしていかなければ、 本
の問題を片付けてしまう。それは根本的な解決にはならず、
当の意味で罪を悔い改めることなどできないのではないかと
なぜ罪を犯してしまったのか、 その要因を突き止め、 当事
思います。
者と寄り添っていかなければならないものであると感じた。
また、 我々は、 犯罪者となってしまった人々に対して、
受刑者を更生させるには、 1 人 1 人が生きた愛を持って
悪魔のごとく見てしまいがちである。 しかし、 実際には、 罪
人間として接することが最も大切であると思いました。
を犯してしまった人々も人間であるし、 (略) 前科があるこ
とが理由で、 偏見によって罪を犯した人々の締め出しを行
人間は、 ほんの些細なことで、 犯罪に手を出してしまうと
う我々こそ、 本当の意味で悪魔のようであり、 人間として善
思います。 それは、 その人の心の弱さだったり、 寂しさによ
なる行動の必要性を感じた。
るものかもしれません。
大切なのは、 そこから先のことで、 どうしたら更生していけ
犯罪を犯した人を同じ人間と思えない、 というのは、 やは
るのかを社会全体で考えていく必要があると思いました。 ひ
り再犯のリスクというよりも、 可能性に社会が脅えているから
とりでは絶対に立ち直ることは不可能だと思います。
だと思う。 暗闇に恐怖を感じるのと同じで、見えないもの (可
能性や人の心) に人は恐怖を覚える。
犯罪を本当に止めたいと考えるのであれば、 もっと色々な
それならば臭いものには蓋をしてしまえ、 というのが今の
ことを 「根」 の部分から変えていかなければならないと考
社会なのだと感じる。 犯罪者の居場所の問題は、 目に見
えた。
える形での安心 (再犯率が0%もしくは5%以下くらい) が
得られたとき、 初めて解決されるものなのではないかと思っ
犯罪者を恐れ、 排除することで一時的に安心感を得るこ
た。
とができるかもしれないが、 長期で見ると、 反省がなされず
再犯が増え、 むしろ社会を住みづらいものにしてしまうと分
犯罪を起こすことへの意識というものが変わりました。 犯
かった。
罪というのは、 被害者だけではなく、 被害者の周りの人た
勇気を持って犯罪者と向き合うことは難しいかもしれない
ちにまで大きな影響を与え、 人生というものを大きく変えて
が、 最終的にはそれが良い結果につながると思った。
しまうと考えなければならないと思いました。
また、 犯罪を起こしてしまった側の家族や関係者は、 たっ
1 人でも多くの受刑者が自分の罪を悔いて、 更生できる
た一人の過ちのために人生を壊されるということを、 しっかり
ことを願っています。 そして、 社会が本当に更生したい人
と考えなければならないと感じさせられました。
たちに対しては、 より良い環境になってほしいと感じました。
犯罪は犯罪者だけが起こすものではなく、 その人を取り囲
私自身も、 今現在、 この日本の社会環境や制度環境は、
む環境全てが要因になり得るものだと思いました。
更生させる環境に達しているとは言えないと思います。
この社会を少しでも変えていくためには、 やはり私たち自
犯罪をやってもまた変われるということがすごく大切だと思
身が、 人に向き合い、 踏み込むことを恐れてはいけないの
いました。
だと思いました。
ー5ー
マザーハウスたより No.20
確かに罪を犯した人が絶対に悪いが、 周りの人々が支え
てあげられなかったのが、 罪を犯す最大の原因だと思う。
④法 ・ 裁判
日本は、 核家族化や、 隣に住んでいる人の顔が分から
ないというような、 人間関係が希薄になっていることが、 心
刑法という決まり事をみんなで共通のルールとして使って
が豊かにならず、 さびしさを感じ犯罪をする原因になってい
いる以上、その決まりにより受刑者となった人々のその後を、
るのだと思う。
また社会全体で支えていく必要があるのではないかと思い
ます。
犯罪を犯すのは絶対に許されないですが、 家庭環境が
悪かったり、 障害を抱えていたり、 当事者だけの責任では
私は将来、 法曹の道へ進みたいと考えているので、 犯罪
片付けられないことだと思いました。
者の方々と触れ合う機会が必ずあると思います。
そうした時に、 書類だけを見て被告人と向き合うのではな
罪を犯すことは決して良いことではなく、 悪いことだけど、
く、 同じ人間として真正面から向き合い、 心と心で会話を
刑を受けた後が一番大切なんだと思いました。
することが大切だと思いました。
自分自身、 犯罪を犯してしまうかもしれないという危機感
私は法律を勉強してきて、 何のために作られた法律なの
を持って生活したいと思いました。
か、 解釈の仕方を学んできましたが、 実際にどのように運
用されているか、 刑務所の実務なんて全く知りませんでし
た。
③刑務所
これからは、 実際の運用にも目を向けていきたいと思いま
した。
刑務所は犯罪者へ罪を与える場であると同時に、 心を浄
化する場、 社会で生きていける力を身につける場であって
裁判は加害者の全てを見ることができず、 その人の本質
ほしいと思いました。
を見ることができないと改めて思いました。
受刑者の再犯は出所してからも必ずあると思っていまし
た。 でもその中でも、 更生したいと強く思う人がいるにも関
⑤厳罰化 ・ 死刑制度
わらず、 何もバックアップしてくれないのは、 本当に悲しい
と思いました。
私は、 法律学科で主に民法を勉強していて、 重要な判
例の比較なども行うゼミナールにも所属しています。 しかし、
刑務所が刑を実行する場所ではなく、 更生施設として、
紙や六法を見て考えるだけで、 実質的な意味は理解でき
間違っていることを正す場所になっていったらと思います。
ていないのではないかと考えていました。
今回の講義を聞き、 やはり、 罪を減らすためには、 罪に
受刑者が、 自分が犯してしまった罪を背負う覚悟と反省
対する厳罰化をして罪に対する意識を高めよう、 などという
をした後で、 刑務所から出してあげることが、 刑務所の目
考えは、 紙しか見ていない人々の考えだと思いました。
的であるということを理解することができた。
職員が守れないようなルールを受刑者に強要するという
のは、 おかしいと思った。 誰も守れないようなものはルール
ではないと思う。
ー6ー
マザーハウスたより No.20
お話を聞いていて、 死刑制度をやはり考え直す必要があ
私は警察官を目指しています。 大学では、 犯罪学 ・ 少
るなと感じました。 他の国では次々と死刑制度を廃止して
年法の勉強をしています。
いるのにも関わらず、 日本では注目度合いが低く、 遅れを
今までは、 罪を犯した人間は、 それ相応の報いを受ける
とっているように思いました。
べきだと考えていて、 厳罰化にも賛成していましたが、 大
重大な犯罪をした人でも、 更生 ・ 社会復帰できる可能
学の講義を受けて少しずつ考えが変わっていたところ、 今
性はしっかりあるのだと確信しました。
回のお話をお聞きし、 受刑者の刑務所での待遇は先進国
とは思えないものだと思いました。 法律を厳罰化するよりも、
死刑判決を特に詳細なこともなく決めるというのは、 駄目
出所者の支援をもっと充実させることの方が重要だと思いま
というより筋が通らないと思った。 今の社会の人々は、 死
した。
刑という判決の重さを本当の意味で分かっていないと感じ
また、 少年犯罪は少年の生活環境などが大きく関わって
る。
きます。 日本の教育現場の大きな改革が必要だと思いま
それは日常生活にも言えるのだなと思った。 日常生活で、
した。
「死ね」や「ブッコロス」などの言葉を簡単に使いすぎている。
そういうのも含めて、社会の変化というのが望ましいと思う。
受刑者に愛を持って大切に接してあげることで、 1 人の人
間として更生させようという強い気持ちがよく伝わりました。
刑務所の現状を知り、 「厳罰化」 するよりも、 愛情をたく
しかし、 厳罰化をせずに受刑者に処遇を受けさせるという
さん感じてもらうことが大切なのだと思いました。
のは、 被害者側からの納得を得るのは大変難しいのではな
いかと感じました。
印象に残ったことは、 受刑者もそうでない人たちも人間は
みな平等であるというフレーズです。 平等とは言うものの、
犯罪をしてしまった人は、 していない人間とは差ができてし
まうと思います。
しかし、 厳罰化をするのではなく、 更生という道をより充
実させて、 社会復帰を後押しできる社会になれば、 「人間
⑥同じ人間
みな平等」 に近づいていくのではないかと思いました。
「同じ人間」 ということは忘れずにいたいです。
今まで、 犯罪を被害者の視点から捉えていたので、 「厳
罰化」 も当然だと考えていたが、 加害者を立ち直させると
「罪を犯した人はモンスターではない。 人間なんだ」 とい
考えると、 「厳罰化」 を慎重に行わなければならないと感
う言葉から、 当たり前だけどなかなか気付かないことに深く
じた。
考えさせられました。
厳罰化の問題は、 被害者と加害者の関係上、 簡単には
罪を犯したからといって、 モンスターではない、 同じ人間
賛成や反対といった意見を持つことができないものだと思い
なんだということがとても心に残りました。
ます。
しかし、 厳罰化をおいても、 刑務官の職務態度などといっ
たとえ道を誤ったとしても同じ人間であり、 それぞれの事
た問題は、 解決できる問題だと思います。 まずはそういっ
情を抱えている。 これを忘れてはいけないと思います。
たところから解決に取り組む必要があると思いました。
犯罪を犯した人もみんな同じ人間だと、 強く心に残りまし
た。
ー7ー
マザーハウスたより No.20
受刑者の実態を知るというのは、 個人的に見方を変え
⑦愛
るきっかけとなり、 受刑者の現状をどうにか改善できれば、
受刑者は生きることに自信が持てるようになり、 誰かを愛す
人の気持ちを動かすことができるのは、 人の気持ちの込
る気持ちを取り戻せるのだと思わせてくれました。
もった行動 ・ 言動だと考えています。 (略) 憎しみは連鎖
していきますが、 その鎖は愛で断ち切ることができると思い
今までは、 犯罪者が社会から見放されてしまうことは本
ます。
人が悪いのだから仕方ないという思いもありましたが、 本当
に反省し、 これから一生かけて罪を償っていきたいという人
今回のお話を聞いて、 どんな人間にも、 人間のサポート
たちがいるのに、 そういった固定概念のせいでそういう人た
や愛が必要なのだなと思った。 人間に真剣に向き合ったり、
ちの気持ちを理解しようとすらしないことは、 とてもひどいこ
自分が他人に愛を与えるということは、 世間に理解されな
とだと感じました。
いときもあるし、 笑われるときもあるけれど、 犯罪者と呼ば
れる人たちの人生の中に人の愛と触れ合う機会があれば、
きちんと様々なことについて、 実状を知るということが大切
その人たちの人生は何か変わったのかもしれないなと思っ
だなと改めて感じました。
た。
普通に生きていて (この言い方で良いのか分かりません
僕の親族の中でも、 実際に刑務所に行った人間がいます
が)、 一番近くの他人に無関心に生きている人がたくさんい
(ちなみに叔父で、 4年間行ってました)。 なので、 元受刑
るような気がする、 今の日本には。
者というのが身近な存在でありました。
そして、 叔父はとても優しく、 犯罪を犯すような人間に見
えなかったのに犯罪を犯してしまったのを見て、 人は誰もが
犯罪を犯す可能性があるという考えを持ちました。
世間一般では、 元受刑者とその家族は縁が切れてしま
うという考えがありますが、 僕の家族は叔父の裁判に行き、
そして刑務所まで面会に行き、 出所後も以前と変わらない
付き合いをしています。
なので、 今日のお話を聞いて、 僕の家族がとった行動は
⑧感想
良かったのかなと思いました。
人は人によって回復するのは確かにそうだと思った。 しか
自分が生きる中で、 どのような人と関わるか、 どのような
し、 それをしてあげられるだけの人数が足りていないと思っ
触れ合いをするかで、 人間は完成するものだと私も思いま
た。 刑務官ももっと人が多ければ気持ちに余裕ができて、
す。 受刑者と一概に決め付けてはいけないと思うことができ
犯罪者の人に優しくできると思う。
ました。
しかし、 刑務官を新しく雇うのにもお金がかかることを考え
ると、 簡単にはいかないのかなと思った。
今回のお話を聞いてみて、 事件を起こした当事者だけが
また、 社会にいる一般の人たちも、 同じ人間として更生
悪いと思っていましたが、 その考え方が変わりました。 家族
に協力してあげられれば良いが、 それだけの余裕がある人
や教師など、 身の周りの人たちの影響もかなりあり、 私がど
が少ないと思う。
れだけ恵まれた環境にいたのかをとても実感しました。
これからの日本の将来のことを考えると、 自分のことを考
えるだけで精一杯の人が多いのだと思う。
ー8ー
マザーハウスたより No.20
⑨事件I
⑩被害者の立場 ・ 正直こわい
事件Iのお話など、 もっと他にできたのではないかと感じま
五十嵐さんの奥様が以前、 事件に巻き込まれたというお
したし、 「本当の償いは死刑ではなく、 生きて頭を下げ続け
話を聞き、 奥様が加害者のことを許したとのことですが、 な
ること」 という言葉はとても胸に響きました。
かなかできないことだと思いました。
私は以前、 犯罪に巻き込まれたことがありますが、 加害
事件Iのお話を聞いて、 実際に事件を起こした人が一番
者も捕まっておらず、 親にも未だに本当のことを言えていま
悪いけれど、 その親や関わりがあった人たち (学校の先生
せん。 もちろん加害者のことも許せません。 あれから 4 年
など) にも責任があると思います。
ほど経ちますが、 未だに思い出すだけで苦しいです。
親がきちんと向き合って、 先生たちが相談に乗るなどして
だから奥様はすごく勇気のいることをなさったのだなと思い
いれば、 事件は起こらなかったかもしれないと感じました。
ました。
被告人が一番悪いのは事実ですが、 やるせない気持ちに
なりました。
自分が被害者側 ・ 加害者側、 どちらになるかでその考え
方も 180 度変わってしまう気がするので何とも言えません
事件Iのお話を聞いたときは、 涙が出そうでした。 ニュー
が、 難しい問題だなと思いました。
スなどの報道は、 どんなひどい事件だったかしか国民に報
道しません。
加害者が何を犯したのかという点に着目するよりも、 1 人
なので、私も、ひどい事件を起こした人物なのだなあと思っ
の人間として加害者と接することで、 加害者の方も、 犯罪
ていましたが、 五十嵐さんが彼と交流した際のお話を聞い
を犯したということに面と向かって生きていけることになるし、
て、 せっかく少しずつ気持ちが更生してきたのに、 結果とし
また、 身近にいる人間が愛を持って接すれば、 犯罪を防
て死刑が決まってしまったのはとても無念だと感じました。
げると感じた。
幼少期をどう過ごしたのか等、 もっと深く裁判員が知って
ただやはり、 被害者もしくは被害者の両親は、 加害者に
いたら判決は異なっていたかもしれないと考えると、 何とも
対して、 更生して社会に戻ってきちんと償いながら生きてほ
言えません。
しいと思うよりも、大げさな話で言えば、死んで償ってほしい、
死刑になってほしいと思うのが大半だと思う。
加害者側は、 過去あるいは現在で苦しくて辛いがために
犯罪を犯してしまう、 しかし一方で被害者側は、 どんな過
去や今があっても犯罪をしたということには変わりないと考え
る…そこのギャップというものは、 どうしてもできてしまうもの
であると感じた。
私の家族も犯罪の被害に遭ったことがあります。 加害者
は今でも許せない気持ちでいっぱいです。 私たちのような
被害者家族を出さないためにも、 マザーハウスのような活
動を応援します。
元受刑者の方が社会復帰して社会に受け入れられるよう
に、 自分も何か出来たらいいなと思う反面、 正直怖いとい
うのが本心です。
ー9ー
マザーハウスたより No.20
お話は感動しましたが、 犯罪を犯した人が同じ職場にい
人権があることも一人間であることも分かりますが、 犯さ
るのは、 申し訳ないですが、 とても恐いです。 チャンスを
なければ済むこと、 犯さなければ良いことをしてしまったとい
全て奪うのは良くないとは思いますが、 それは私が第三者
う事実に変わりはないと思います。
の場合の話であり、 何かしら関わり合う当事者になってしま
また、 刑務所内が大変なことも分かりますが、 警察や刑
うとやはり恐いです。
務所の管理官も大変だということも前提に聞きたかったで
す。
被害者のことを考えると、 また、 自分自身が受刑者と社
会で肩を並べることとなることを考えると、 受刑者更生に両
「人と関わり合えば更生できる」 という理念は大変素晴ら
手を挙げて賛成することはできないと感じており、 今回のお
しいと思います。 しかし、 この理念に賛同して活動してくれ
話を伺ったからといって考えを改めることはできない、 という
る人は少ないでしょう。 法が通用しない相手を何をもって信
のが正直なところです。
頼して良いのか分からないからです。
ですが、 最初はあまりお話を聞く気にはなれなかったにも
そして普通の人たちは、 このような人たちと関わる機会は
関わらず、 いざお話を伺うと食い入るように聞いていた自分
まず無いですし、 関わりたいとも思わないでしょう。
がいて、 今回のお話が自らに強く印象付けられたことは間
違いありません。
刑務所が人を人とも思わないような扱いをしているという
すぐに考えを改めることは難しいですが、 今後は、 自らの
話を聞いて、 少なからず衝撃を受けました。
考えを作り上げるときに今回のお話を思い出して考えたいな
ただ、 このようなことを書くのは少しばかりためらいがありま
と思いました。
すが、私はそのような扱いは、犯罪を犯した人に対する 「罰」
だと思います。
犯罪を犯すということは、 他人の人権を奪うことと一緒だ
⑪反対派の意見
と私は思っています。 そのような人間が、 自分の人権を考
えてくれと訴えるのは、 こちらとしては、 反省しているように
罪を償い、 被害者の分まで生きていくべきだというご主張
は見えません。 甘んじて受け入れるべきではないのかと思
がありましたが、 例えば、 遺族の方が死刑を望んでいる場
いました。
合にまで、 更生を期待すべきか疑問です。
重い罪には重い罰で対応することも必要であると思いま
犯罪者も同じ人間、 赤い血の流れた人間とおっしゃいま
す。 人を殺しておいて 「生きて更生させるべき」 というのは、
したが、 身近に酷い経験を受けた人がいる身である私はそ
都合が良すぎると思います。
うは思いません、 といったところが正直なところです。
たとえ不遇な幼少期を送ったとしても、 それが刑を軽くす
軽い罪の人にとっては少々酷い矯正施設の現状だと思い
る根拠にはならないと思います。
ますが、 重い罪の人に対しては全く同情しません。 被害者
の皆が、 加害者に生きて反省し続けてほしい、 と思ってい
「刑務所の職員が守れない規則を犯罪者が守れるわけ
ると思いますか?少なくとも私はそう思っていません。
が無い」 という部分を聞いて、 更生を目指しているのなら、
本当に酷い目に遭った被害者の気持ちを思うと、 とてもで
厳しい規則でも守っていかなければ道は切り開かれないと
はないですがそういう考えに行き着きません。
思うし、 「罪を犯した身の人間が甘えるな」 と思った。
罪を犯した人は、 周りの目から非難されることはしょうがな
い。 それを受け止めて努力することが必要だと思う。 周りに
求めるのではなく、 自分が変わる必要があると思う。
ー 10 ー
マザーハウスたより No.20
ささきみつお コーナー
しかし、 ハーバード大学で行われた研究によると、 「ストレ
スを感じるのは良いことだ」 と信じている人にとっては、 血
管は縮まらず、 心拍数も健康な状態であり、 むしろ、 喜び
や挑戦することへの勇気が溢れるワクワクした状態となる。
感謝は問題を解決する力
すなわち、 気分がポジティブに高揚する際に見られる反応
が起きるそうだ。
また、 ストレスを感じると、 脳下垂体からオキシトシンとい
<感謝が脳に与える影響>
う神経ホルモンが分泌される。 このホルモンは社会的な情
感謝する心を持つようになると、 人の体と心は互いに相
動をつかさどり、 人間関係を円滑にして親密にする役割を
乗効果をもたらし、 「ウェルビーイング」 ( 健康的な状態 )
担っている。 大きなストレスを感じた時には、 自分だけでは
を造るようになる。 精神医学者であり神経科学者でもある
抱えきれないため、 他の人に助けを求めるようになり、 そう
エイメン博士は、 考えや感情、 行動は、 脳の機能に直接
することでお互いの親密な関係が生み出される。 本当は、
影響を与え、 脳の血液量を変化させることを、 MRIを通し
ストレスも感謝すべきことなのである。
て目で見ることができる形で証明した。
否定的な考えや感情にとらわれる時、 全体的に血液の
<感謝は問題を解決する力>
量が減少するのだが、 特に小脳の血液量が大きく減少す
る。 また、 右側の左脳皮質活動が一時的に鈍くなるという
問題が起きることはストレスであり、 習慣的に嫌な気持ち
現象も見られる。 さらに、 研究結果を通じて、 否定的な考
や後ろ向きな感情を抱いてしまう。不安、恐れ、失望、落胆、
えをすると、 統合的な働きを司る小脳の機能がほとんど停
怒り、 憎しみにとらわれて、 否定的で破壊的な行動を引き
止してしまうという事実がわかった。
起こしがちになる。 これは人間の罪による弱さであり、 そこ
にサタンが食い込んできて地獄のような結末をもたらすこと
結果として、 否定的な考えは、 怒り、 敵対心、 絶望感、
が多い。
心配、 不安感、 うつのような感情を誘発し、 否定的で破
壊的な行動を引き起こすが、 それとは反対に、 感謝する
しかし、 問題が起きたことを神に感謝してポジティブに受
考えや感情を覚える時、 脳の血液量が大きく増加すること
け止めると、 その問題は自分を含めた関係者の益になるか
がわかった。 エイメン博士は、 人が感謝する時、 脳の活
ら、 良いことなのだと信じることができる。 チャレンジ精神、
動が活発になり、 すべての部位が最大限の機能を発揮す
希望、 勇気、 愛、 喜び、 忍耐、 達成感、 勝利意識を引
ると強調している。
き起こす。 心身ともに活性化して元気ハツラツになり、 そこ
に信仰により神の力がそそがれて、 最終的には天国のよう
(一生感謝365日、 ジョン ・ クゥアン著、 小牧者出版より
なすばらしい展開がもたらされていく。 まさに、 感謝は問題
引用)
を解決する力、 である。
<ストレスは本当に健康に悪いのか?>
人間の身体はストレスを感じると心拍数が上がり、 血管が
収縮する。 この状態が続くと、心循環系疾患の原因となる。
ストレスは免疫力を低下させるため、 「万病の元」 とも言わ
「いつでも、 すべてのことについて、 私たちの主
イエス ・ キリストの名によって父なる神に感謝しな
さい」
(エペソ 5:20) れる。
ー 11 ー
マザーハウスたより No.20
塀の中のたより
色々と大変なことはありますが、 訓練を受けさせてもらえ
ることは、 とても有り難いことだと思います。 受刑中の身で
ありながら資格取得のために勉強させてもらい、 費用も税
* 無題の文章には題名をつけさせていただきました。
金から支払われ、 訓練期間中も報奨金を頂けます。
また、 (前略) (後略) は省略しております。
受けたくても受けられない人がいる中で、 今回、 訓練生
イニシャルは、 苗字 ・ 名前の順です。
として選ばれたことに感謝して、 資格取得に向けて頑張りた
いと思います。
職業訓練
訓練は始まったばかりで、 これから夏に向け、 まだまだ暑
くなり、 勉強するのも大変だと思いますが、 初心の気持ち
を大切にし、 この恵まれた環境、 機会を与えて頂いたこと
S刑 T ・ M
に感謝して、 残りの訓練期間に取り組んでいきたいと思いま
す。
職業訓練ということで、 こちらの施設に来てから早くも1ヵ
月と少しが経ちました。 施設が変われば、 生活様式や行
動様式も違うため、 最初の約3週間は行動訓練をしていま
した。
S県に来た当初は、 O県との気温差が5℃近くあり、 外で
の行動訓練は暑くて大変でした。 ですが、湿気が低いので、
わが道に茨多し、
されど生命の道は一つ!
慣れるとS県の夏の方が過ごしやすいかもしれません。
今回の訓練では、 2級ボイラー技士、 そして危険物取扱
者乙種4類を取得することができます。9月上旬にボイラー、
11月中旬に危険物の試験があるので、 今はボイラーの試
Y刑 M ・ M
験に向けて勉強中です。
週に1回、 外部から講師が来られて、 1日講義を受けま
たより 5 月号の理事長挨拶の中で、 数名の方が逮捕さ
す。 それ以外は、 自習をして模擬テストをしています。 1
れたとあります。
日ずっと机に向かって自習をするのは学生の時以来ですの
で、座りっぱなしでお尻は痛く、昼食後は眠気との闘いです。
この文を見た時、 今、 所内にいて誘惑も少なく、 厳重な
規則の中で生活しているからか、 自分は大丈夫、 と思いが
居室に帰ったら、 同じ部屋の人との話やTVなどの誘惑
ちです。
があり、 集中力を保つのが大変です。 ですが、 全国から
迷惑を掛けた方に対し、 憤ることはもちろんあります。 たっ
私を含め17名の人達が来ており、 勉強が苦手な私は、 勉
た数名、 いや、 一人でもそういう人がいれば、 後から来る
強の得意な人から教えてもらうことができ、 とても助かって
人も、 また、 と思われてしまうのです。
います。
私の部屋には6人いて、 部屋は狭く、 それぞれが色々な
元受刑者ということは、 重い物だと思うのです。 生半可な
経験、 考え方を持って共同生活を送るため大変ですが、
気持ちでいることは許されないのだと改めて思います。
資格取得という同じ目的を持って来ているので、 お互いに
自分がされて嫌なことは相手にしない、 ということは最低
協調し合って生活することができています。
限出来ないといけないし、 実践する場として、 所内は最適
ではないでしょうか。 実践できれば、 事故も無くなると思い
ます。
ー 12 ー
マザーハウスたより No.20
更生に必要なこと
現在、 2 年と少しを無事故で過ごせているのも、 こうして
マザーハウスとつながることが出来、 MLPでS様との手紙を
通し、 心が平穏でいられることが大きいです。
工場でも、 裁断や、 工場配食係、 舎房 (半年に 1 回
N刑 U ・ M
2 ヵ月ですが) 配食係もやらせてもらうことができています。
所内でやってこなかったことは出所後も出来ないのだから、
たよりで、 女子刑の無期懲役囚の 『女子刑に入って』 を
今していることは先につながっていると思い、 全力で取り組
読んで、 思わず涙してしまいました。
んでいきたいものです。
私の中学生の時の恩師の言葉、 「反省はしても後悔はす
百万人の福音の、 長谷部愛美さんのマンガ 『すてきな
るな」。 この方には、 この言葉は当てはまらないのでしょう。
毎日』 の中に、「神様は私達に愚かさを望んでいないと思う」
反省よりも後悔の方が、 多いことと思います。 でも、 いっ
とありました。
ぱい反省をして悔い改めてほしいです。 いっぱい涙を流して
6 回も刑務所に入っている自分は愚か者ですが、 二度と
きたのですから、 幸福になる権利がありますし、 幸福にな
罪を犯すことがなければ、 少なくとも今までの愚かな行動
らなければいけないと思います。
が取り戻せるのではないか、 と思います。 少しずつですが、
着実に前進できるように、 日々努力していきます。
本来、 人のことを裁けるのは、 刑法でも裁判官でもない
のです。 神のみが人を裁くことができるので、 必ず、 良い
最後に、 熊本をはじめとする地震と、 大雨による災害か
裁きをしてくれる筈です。
らの、 1 日も早い復興 ・ 復旧と平安があることをお祈りする
とともに、 マザーハウスの活動がもっと多くの方に受け入れ
処遇部長に言われた、 「先の見えない生活」。
られ、 愛に満ちた社会になることを夢見て。
決してそうではなく、 先は見えてますので、 悲観すること
なく、 一歩ずつ進んで欲しいと思います。
「わが道に茨多し されど生命の道は一つ この外に道な
それに、 男刑よりも女刑の方が、 模範囚なら比べものに
し この道を行く」 (武者小路実篤)
ならない程、 仮釈放が良いと聞いたことがあります。
私は、 少年院 2 回、 刑務所 6 回と、 懲りない奴です。
どうしてこうなっているのか、 理事長の言う通り、 地元を
離れられないからです。 1 度も離れたことはありません。 昔
からつるんでいる悪友に面と向って断わるのは、 難しいので
す。
だから、 更生する絶対条件は、 悪友とは絶対に会わな
いことです。 例え偶然でも会ってはいけないのです。
私も今回、 手紙の遣り取りを一切、 断ち切っています。
文通相手とマザーハウスとだけですが、 多々、 癒されてま
す。
それと、 社会復帰したら、 すぐに仕事をすることです。 収
入が得られないと、 悪いことを考えがちになってしまうから
です。
ー 13 ー
マザーハウスたより No.20
語
生活保護を受けることも更生に役立つ方法だと思います
が、 長く受給してしまうと、 楽して収入が得られる為、 遊び
癖が付いてしまうのです。
私はそれで何度も失敗を繰り返してしまったので、 絶対に
G刑 K ・ T
遊び癖を付けてはいけないのです。
優しさ
私、 施設に 8 回入っているので、 説得力があると思いま
す (笑)。
優しさを感じたかったら おまえが優しくなれ
あの人の輝きがほしかったら おまえの心をみがけ
優しくなければ
心が曇っているのなら
何も見えない…
充実した生活
K刑 K ・ A
短歌
6 月号に書かれておりました、 キリストの話をすればクリス
チャンの人が助けてくれる、 という考えの人が居る事を読み
ましたところ、 同じ様な人が私の身近にも居るのです。
四目糸草
宗教こそ違いますが、 口先や言葉だけで、 困った時に頼
ろうとする人間は卑怯だと思います。 背伸びをせず、 もっと
女の剣舞
自分の足元を見つめるべきだと思います。 (略)
一、 利休鼠の裾曳きの 帯に潜めし懐剣は
僕も、 マザーハウスと出会い、 そして色々な事を考えさ
無銘なれども三十路で散りし 母が残した心意気
せられ、 沢山の支援を頂き、 今は心も少し豊かになったと
女の一分が立たぬ秋 (とき)
感じます。 (略)
人には向けぬが我が胸に
幸いな人に依って、 クリスチャンでもない僕ですが、 毎日
立てれば僅か五寸の痛み
の祈りというか、 感謝の気持ちを夜、 布団に入り、 そっと心
でつぶやいております。 キリスト教ではどの様にすべきかは
二、 上野の山に彰義隊 籠もりし夜の留守宅に
分かりませんが、 自分なりに実践しようと今は思っています。
押し入りたるは赭熊 (しゃぐま) が二匹
反乱軍の鎮撫とて 帯紐解けとの無理無体
僕は、 紹介して頂いたM様との文通を通して人の温かさ
私に代って母が抜く 尺に満たない女の意気地
を知り、 本当に感謝をし、 今は無味乾燥な日々ではありま
すが、 僕なりに充実した生活を送る事ができ、 喜んでおり
三、 古今東西の慣 (なら) い 敗軍の妻女なら
ます。
城を開いて受け入れるのも
懲罰の回数も減り、 皆様のお陰だと痛感致しています。
後家となる夜の心中立てと 嫁入り前の娘には
ご容赦あれば如何 (いか) な責 (せめ)
耐えて忍ぶが武家の妻なら
ー 14 ー
マザーハウスたより No.20
四、 あれから幾つの春秋も 禄を離れた女なら
江戸の巽 (たつみ) は深川当り
育児日記
扇ひとつの女の方便 (たつき)
あれが剣抱く芸者だと 人に言われりゃ剣の舞
見せもしようが花柳流で
注
*赭熊→官軍の士官が用いた鬘 (かつら)、 熊の毛
埋ずみ火
I君は二語文が大分話せるようになってきました。
「ママ、でんわよ」 「おねんねしたい」 「K (妹) だいじょ
一、 今宵の座敷は京大の 同窓会の五名様
うぶ?」 など。
不意に覚える胸騒ぎ まさかまさかの言問いも
私がKちゃんの手や足の匂いをよく嗅いでいるのを
忘れ得ぬ名の五本指 喜び三分に七分の恐れ
真似て、 I君もKちゃんの足の匂いをクンクン嗅いで、
「すっぱくない!!」 と静かなミサ中に言われると、
二、 せめて十年十五年 時を戻した座敷なら
笑いを堪えるのに必死です。
いつか身に付く舞踊り 三味も小唄も長唄も
また、 ドラマの感動するシーンや険悪なムードの
見せもしようが黒髪の 色褪せぬ間の島田の頃なら
シーンを笑って観ていると、 「全然笑うところじゃな
いから」 と突っ込みますが、本人はとっても嬉しそう。
三、 あなたを見初めたあの頃は まだ十三の割れしのぶ
花かんざしも月々に 揃えてくれた五本指
今回、 3回目の仙台へ家族と行ってきました。 宿
あなたは私の薬指 心を止めるも紅を差すのも
泊先は、 マザーハウスを支援して下さっているシス
ターの修道院の隣にある一軒家です。
四、 五弁の桜も春風に 散りて寂しい先斗町
大きな敷地内には児童養護施設もあり、 I君が赤
あれから幾つの衿替えも 朱き夏色色褪せて
ちゃんの頃から施設の子供たちと会っているので、
黄朽ち葉色に染まる秋
とても可愛がってくれます。 朝早くから子供達がI君
その奥も無き玄 (くろ) き冬
を迎えに来てくれて、 そのまま遊んでくれます。
みんなで花火をした時も、 みんなが通っている小
五、 薄墨色の繧繝 (うんげん) に
学校のお祭りに行った時も、 お姉ちゃんたちがずっ
沈む朝 (あした) の雪襲 (ゆきがさね)
と抱っこをしてくれます。 沢山の愛情をもらってきま
足を取られて来ぬ人を 待ちて膝寄す大火鉢
した。
待つ時の内埋ずみ火の
妹のKちゃんは寝返りができるようになりましたが、
燃え立つ焔 (ほむら) 冬牡丹に似て
戻れないので、 よくうつ伏せで泣いています。
注
ウィッグをつけたようなボリュームの髪の毛は、 量
*繧繝→グラデーションステップ
も多く、 自分で髪の毛を引っ張っては、 痛くて泣い
*冬牡丹→炭火
ています。 にぎり拳の中にはいつも髪の毛と糸くずが
入っています。
ー 15 ー
マザーハウスたより No.20
募集結果
①故郷、 地元の紹介
6、7 月号にて、募集コーナーを設けさせていただきました。
ご提案元 :
突然の募集に加え、 短い募集期間の中、 皆さまお付き合
熊倉さん 「故郷自慢大会」
いくださりありがとうございました。
サ ・ ヴァ ・ アレさん 「地元の紹介などをするコーナー」
素敵なご提案をいただき、 「やってよかった!」 と感動で
す!今月号で、 届いたものを紹介させていただきたいと思
詳細 (サ ・ ヴァ ・ アレさん) :
います。
毎回、 異なる都道府県 (大都市など大別すれば長期に
渡って続くのでは…) にスポットを当て、 その土地の方言
様々な規制があるため、 実際に採用させていただくかどう
や文化、 特徴などを、 投稿を募って載せていきます。
かは、 今後マザーハウスで検討の上、 選ばせていただきた
理由は、 刑務所では全国各地に様々な出身地の人が収
いと考えております。
容されており、 地元から遠い場所にいる場合も多々ありま
選考結果は、 10 月号に掲載させていただく予定です。
す。 すると、 望郷の念が湧いてくるのが人間です。
その想いを各地にいる同郷の人たちが共有していくことで、
選考は主に、 実現可能かどうか (協力者が必要な場合
「一人じゃない」 という思いに至り、 精神面で穏やかに過ご
等)、 誌面に載せられる内容かどうか (刑務所の規制やプ
すことが出来るのでは…?と感じます。
ライバシーの問題等)、を基準として行わせていただきます。
それらの都合により、 ご提案内容とは少し方法を変えて
「自分の地元」 という身近なものであれば、 投稿もハード
実施させていただくかもしれません。 ご理解下さい。
ルが低くなり、 積極性が増し、 「早く地元へ帰りたい」 とい
う気が強くなれば、 自然と更生も近付くような気がします。
たよりをご覧の皆さま、 「この案が良いと思う!やってほし
い」 という案がありましたら、 ぜひご推薦ください。 「こういう
風に変えたらもっと面白いのでは、 もっと実現しやすいので
は」 というご意見もお待ちしております。 選考の参考にさせ
②刑務所の紹介
ていただきます。
ご提案元 :
よろしくお願いいたします。
T刑 O ・ Nさん 「(タイトル無し)」
*同じジャンルのご提案は、 まとめて紹介させていただいて
熊倉さん 「刑務所自慢大会 (例;レクレーション、 食事、
おります。 詳細の欄は、 代表として 1 名の方のお便りを載
特殊な作業工場など)」
せています。
イニシャルは、 苗字 ・ 名前の順です。
詳細 (T刑 O ・ Nさん) :
こんなコーナーがあったらというか是非やってほしいのは、
私達は女性刑務所の事を知りたくても知れません。 なの
で、 マザーハウスを通して女性刑務所の中の事を知りたい
です。
特に、 マザーハウスの 6 月号のT刑 I ・ Sさんの 『女子
刑に入って』 の内容は面白かったです。
ー 16 ー
マザーハウスたより No.20
逆に、 女性刑務所の方が男性刑務所について知りたい
詳細 :
事もあると思うので、互いに問題にならぬ程度でそういうコー
現在、 出所後どちらでも。 個人的に興味があるし、 盛り
ナーをやって欲しいです。
上がりそうなので。
③本の紹介
⑥出所後の生活
ご提案元 :
ご提案元 :
S刑 M ・ Kさん 「他人に勧めたい本のコーナー」
サ ・ ヴァ ・ アレさん 「出所後の生活 (リアルな姿) を教
えるコーナー」
詳細 :
本の中には、 価値観を一変させる様な良書があります。
詳細 :
そんな本に出会うかどうかで、 人生は大きく変わるのでは
一足先に出所された方々の協力が大前提となりますが、
ないかと私は思っています。
どういった刑で服役されたか、 そして出所後の周囲の対応
や自身の感じたことなどを、 質疑方式で対談していきます。
聖書もその中の1つですよね…。 聖書に感銘を受けてい
受刑中は、 前向きなポジティブな面でしか出所後を捉え
るみなさんなら、 私の言いたい事、 分かってもらえると思い
られません。 しかし、 現実はそう甘くないものです。
ます。
なので、 そういった感覚を形成し、 就職や賃貸契約、 書
類の手続きなどへの不安を少しでも減らすためにも、 苦労
したことを教えて頂きたいです。
④影響を受けた言葉
特に長期刑や性犯罪などの、 出所後のケアを必要とする
刑で服役された方は、 どんなことが大変だったかが知りた
ご提供元 :
いです。 「現実と想像」 の温度差を体感したいです。
羊と狼さん 「影響を受けた言葉」
詳細 :
心を打った言葉は、また誰かの心を打ちます。 私を含め、
何人もの今をたった一言の言葉が救うことも少なくないと思
います。
⑤将来の夢
ご提案元 :
熊倉さん 「将来の夢」
ー 17 ー
マザーハウスたより No.20
これでは罪の重さを忘れるのも当然です。 しかし、 どんな
⑦テーマを議論
に罪から逃げ、 今を過ごしてみても、 出所した後にはその
罪と責任と結果を再自覚せざるを得ない現実と向き合うこ
ご提案元 :
とでしょう。
S刑 M ・ Kさん 「今月の掲示板」
それは社会からの一定の拒絶のことです。 であるならば、
サ ・ ヴァ ・ アレさん 「毎回、 あるテーマを決めてもらい、
受刑者はその受刑中に社会の声、 特に厳しい声を聞く場
皆で議論するコーナー」
所があると有益であり、 それによって罪悪感を認識し、 逃
T刑 S ・ Tさん 「獄中同士で交流し合える広場」
避することの間違いに気付くと考えます。
詳細 (サ ・ ヴァ ・ アレさん) :
要注意点は、 受刑者の逆恨みを助長するツイートの記載
様々なテーマを編集局に選定してもらい、 忌憚なく (=
をしてしまうと、 犯罪の助長 (再犯) になっていると非難さ
遠慮なく) 賛成、 反対 (あるいはYES、 NO) に分かれ
れる心配があることです。
て議論していきます。
ですから、 匿名性と、 記載内容の最小限度の取捨選択
刑務所内で熱い議論をすれば、 どちらも引けなくなり、 ケ
は必要だと思います。
ンカになって終わりです (笑)。
実施にあたり、 システム構成等でも壁となる事柄や難しさ
ですが、 人間は議論や自分の主張を好む生き物なので、
との遭遇があると思います。
紙面上でのやり取りで、 所内での無駄なトラブルが減ればと
しかしながら、 「受刑者と社会一般人が赤裸々に会話で
思います。
きる」 何らかの形を想像することは、 この国の再犯率の減
そして、 絶対に必要な、 「自分の考え」 を養っていくこと
少と一般からの社会更生の理解を促す画期的な取り組み
により、 ただの指示待ち人間から、 実社会で求められるチ
であると考えています。 強く推薦いたします。
カラが付くことが期待できるのでは…と思います。
⑨詩の投稿
⑧社会の意見
ご提案元 :
ご提案元 :
T刑 S ・ Tさん 「作詞、 ポエム、 川柳」
羊と狼さん 「一般社会の人が犯罪者をどう思っているか
を赤裸々にツイートする文章を伝え載せるコーナー」
詳細 :
理由は、 ほとんどの機関紙にコーナーが有るから。
詳細 :
匿名を前提として、 良いことも悪いことも語ってもらい、 さ
らに受刑者から希望があれば返答を記載できるようにする。
つまり、 獄内外で不特定者同士がツイートで会話できるよう
なコーナーです。
この意義の最重要点は、 「受刑者一人ひとりに現実逃避
させないこと」 を間接的に達成することです。
受刑者は、 被害者の心情や社会の心情から、 ある意味
隔離保護されています。 受刑者の罪悪感を喚起する 「外
界からの非難」 を、私達受刑者は聞かなくて済んでいます。
ー 18 ー
マザーハウスたより No.20
いただいたご提案は以上です。
編集後記
「送ったのに載っていない!」 という方は、 以下をご確認
皆さまこんにちは。
願います。
7 月号ではうっかり夏の風物詩を使い切ってしまった
1、 編集局宛に文章を送ってくださった方
ので、 今月はお盆にちなんで、 おばけ風です!
今回は 「コーナー」 「テーマ」 案の募集のため、 掲載し
段落をところどころ空けてみたのですが、 すかすかで
ておりません。 送ってくださった文章は、 来月号でいくつか
しょうか、、。
選ばせていただき、 「塀の中のたより」 に掲載しようと考え
ております。 よろしくお願いいたします。
募集結果について、 皆さまのご意見 ・ 推薦をお待
なお、 ご自身の詳しい経歴等、 個人を特定できるような
ちしております。 特に、 「⑧社会の意見」 については、
文章は、 たよりには掲載できませんのでご了承ください。
今月号に載せたアンケートの 「⑫反対派の意見」 を
読んで参考にしていただければと思います。
2、 まだ編集局に届いていない可能性のある方
7月末に間に合わず8月に届いたご提案は、 来月号で掲
また、 たよりに掲載させていただく文章は、 マザーハ
載させていただきます。 よろしくお願いいたします。
ウスや事務局、 編集局に届いたもの全般から選ばせ
編集局宛のものは
投稿として扱うため、 お返事を出す
ことができません。 マザーハウスか
らのお返事をご希望の方は、 事務局
宛にお手紙を出してください。
ていただいておりますが、
応募してくださった皆さま、 ありがとうございました!
今回、 宛名部分に、 編集局の他に事務局等の記
載があったものは、 お返事を書かせていただきます。
行事予定 (9月)
たよりの絵も随時募集しております。
4日
最後に、 6 月号の編集後記で、 「たよりの余白部分
カトリック本所教会にて
で 『今月はこの方のお手紙が届きました』 と、 刑務
ミサ終了後、 講演
所名と氏名のイニシャルを載せようかなと考えておりま
す」 と書かせていただきましたが、この件に関して、「手
紙が届いたかと心配になったことはないので、 イニシャ
17日
ルは載せないでほしい」 とのご意見がありました。
聖イグナチオ教会内岐部ホール404にて
なので、 手紙の行方が心配な方だけ、 封筒にしるし
ダルク渡辺智子さんと対談
をつけたり、 イニシャルではなくペンネームを考えてい
薬物問題について
ただいて、 たよりにはそれを記す等のかたちにしようか
13 : 30 開場
な、 と考えております。
先月号から、 きしゃぽんの住所を20ページに載せま
したので、 古本募金にご協力願います。
五十嵐 涼
ー 19 ー
マザーハウスたより No.20
定期的にコーヒーを購入し
販売してくださっている教会 ・ 修道会
ルワンダ・コーヒーの
こちらでもお求めになれます。
栽培は、
1,300 〜 2,200
メートルの高地栽培、
( 順不同 )
カトリック足利教会
カトリック北仙台教会
カトリック神田教会
カトリック所沢教会
カトリック松戸教会
カトリック清瀬教会
日本カトリック神学院
カトリック布池教会
カトリック戸塚教会
カトリック東山教会
カトリック桃山教会
カトリック浜松教会
カトリック多摩教会
カトリック新子安教会
カトリック西千葉教会
カトリック菊名教会
カトリック下井草教会
カトリック碑文谷教会
カトリック元寺小路教会
イエズス会日本殉教者修道院
ドン・ボスコ社
昼夜の寒暖差と豊富な
雨量に恵まれた天候、
肥沃な火山灰質の土
壌、パーフェクトな生
産環境で天塩に掛けて有機肥料を使用した栽培で行われています。豆
は手で収穫され、完全洗浄、天日乾燥を経て、一粒、一粒、手で選別
されます。それらの丁寧な作業が、ルワンダの大粒で美しいグリーン
ビーンズ(生豆)“ アラビカ種ブルボンマヤゲイス ” を生みだしていま
す。
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援及び施設建設資金等に使用させて頂きます。
マザーハウス×きしゃぽん古本募金
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ご購入の申し込みやお問い合わせは Fax、メールにて
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ザーハウスに還元されます。詳細はマザーハウス×き
しゃぽん係にお問い合わせください。
● 200g[粉・豆]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・¥900
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[トクヒ)マザーハウス]
080-3729-0067
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★ラウレンシオとは3世紀にスペインで生まれ、料理、掃除等の
下働きの中に神の臨在を見、歓喜した聖人。
−マザーハウスたより 8 月号 −
発行責任者/五十嵐 弘志
2016 年 8 月 15 日発行
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