野沢温泉村 地方創生総合戦略(案)

野沢温泉村
地方創生総合戦略
平成 28 年2月 24 日
目
次
第1章 総合戦略の概要 ................................................... 1
1 総合戦略の目的・趣旨 ......................................................... 1
2 計画期間 ..................................................................... 1
第2章 基本的な考え方 ................................................... 2
1
2
3
4
「野沢温泉村人口ビジョン」で掲げた目指すべき将来の方向性 ..................... 2
「まち・ひと・しごと創生」に向けた政策5原則に基づく施策の展開 ............... 4
戦略の構成 ................................................................... 4
総合戦略の推進体制とPDCAサイクル ......................................... 4
第3章 4つの基本目標と施策の体系 ....................................... 5
目標1:野沢温泉村の特性を活かした魅力ある就業機会を創出する................. 6
目標2:交流から転入への新しい流れをつくる................................... 9
目標3:安心して結婚・出産・子育てできる環境をつくる.........................12
目標4:自然とぬくもりに包まれた、暮らしやすいむらをつくる...................15
野沢温泉村
総合戦略
第1章 総合戦略の概要
1 総合戦略の目的・趣旨
(1)総合戦略策定の背景
我が国では、平成 20(2008)年をピークに人口減少が進んでおり、厚生労働省の国立社会保
障・人口問題研究所における平成 24(2012)年の将来推計人口では、平成 72(2060)年の人口は
8,674 万人、65 歳以上人口割合は 39.9%とされています。
本村では、現在の約 3,800 人の人口が平成 72(2060)年には約 1,200 人まで減少すると見
込まれていると同時に、日本創生会議が平成 26(2014)年 5 月に発表した提言では「消滅可能
性都市」に該当しており、人口の減少が地域経済の縮小やコミュニティ機能の低下など、村
民生活の様々な分野に大きな影響を及ぼすものと懸念されているところであります。
(2)総合戦略とは
総合戦略(まち・ひと・しごと創生総合戦略)とは、我が国における人口の減少に歯止め
をかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境
を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくことを目的とし制定された、
「まち・ひと・しごと創生法」
(平成 26 年 11 月 28 日公布・施行)に基づき、国、都道府県、
市町村がそれぞれ策定するものです。
参考:まち・ひと・しごと創生法(抄)
(市町村まち・ひと・しごと創生総合戦略)
第十条 (略)
2 市町村まち・ひと・しごと創生総合戦略は、概ね次に掲げる事項について定めるも
のとする。
一 市町村の区域におけるまち・ひと・しごと創生に関する目標
二 市町村の区域におけるまち・ひと・しごと創生に関し、市町村が講ずべき施策に
関する基本的方向
三 前二号に掲げるもののほか、市町村の区域におけるまち・ひと・しごと創生に関
し、市町村が講ずべき施策を総合的かつ計画的に実施するために必要な事項
3 (略)
(3)本村の総合戦略の策定方針
本村においては、国及び長野県が策定する総合戦略を勘案しながら、雇用の創出や地域活
性化につなげるため、今後、村民・地域全体で検討していくための指針となる「野沢温泉村
地方創生総合戦略」
(以降、
「総合戦略」という)を策定します。
策定にあたっては、第5次野沢温泉村長期振興総合計画、過疎地域自立促進計画及び辺地
総合整備計画等の諸計画を踏まえ、本村の主要産業である観光産業を再生し、農業振興及び
その他の諸産業の創出と融和を図りながら策定するものとします。
なお、総合戦略で掲げた目標を推進するには、行政と村民、関係事業者等が一体となって
取り組む必要があるため、地区懇談会や車座集会などを通じ、広く村民の声を取り入れ、官
民一体となって地方創生に取り組んでいきます。
2 計画期間
総合戦略の計画期間は、平成 27(2015)年度から平成 31(2019)年度の5箇年とします。
- 1 -
野沢温泉村 総合戦略
第2章 基本的な考え方
1 「野沢温泉村人口ビジョン」で掲げた目指すべき将来の方向性
「野沢温泉村人口ビジョン」では、本村の人口の現状を分析し今後目指すべき将来の方向
と人口の将来展望を掲げました。
総合戦略においては、「野沢温泉村人口ビジョン」で掲げた次の目指すべき将来の方向性、
将来人口の目標を十分踏まえたものとしていきます。
(1)「野沢温泉村人口ビジョン」における目指すべき将来の方向性
1
若い世代が元気に働き、暮らせる、かがやきあるむらを目指す
~若者を中心とした世代が U ターン・Iターンできる環境づくり~
現状では、10 歳代後半を中心に多くの若者が進学・就職で流出し、その後、半数近く
は本村へ戻ってきていません。今後も、若い世代の流出が続くと人口減少が進展すると
ともに、特に子育て世代(生産年齢人口)の流出は、少子化に拍車をかけ、地域経済面に
も大きな影響がもたらされます。
このため、持続発展可能なむらを目指すため、若者の就労の場を確保し、若い世代が
本村へ戻ってきたくなる、また若い世代を呼び込み、住み続けたいと思えるような就労
環境・生活環境づくりを行っていく必要があります。
2
子どもたちが元気な、ぬくもりあるむらづくりを目指す
~安心して子どもを生み育てられる環境づくり~
本村の出生率が 1.48 で推移した場合、少子化の進展、人口減少がさらに進みます。
このため、結婚や子どもを生み育てたいという人の希望を実現できるよう、子育てに
おけるあらゆる環境を整えることで、若者が結婚し、安心して出産・子育てできる環境
づくりを行っていく必要があります。
また、これにより、さらにUターンやIターンの促進を図るものとします。
3
野沢温泉村に訪れてもらい、交流から転入へのつながりを目指す
~魅力の発信により、新たな定住を促進する環境づくり~
本村の自然環境・景観は、野沢温泉村の財産であり、村外の方からみると野沢温泉村
の大きな魅力の一つです。
このため、この自然環境・景観を維持・活用し、農業や観光などの産業の活発化や各
産業間の連携などにも取り組み、本村の魅力を情報発信することにより、村外からの来
訪者(交流人口)の増加、ひいては定住化へと結び付けていくことが必要です。
- 2 -
野沢温泉村
総合戦略
(2)「野沢温泉村人口ビジョン」の目標人口
本村の人口は、第二次世界大戦中の疎開により人口が急増し、戦後の昭和 25(1950)年が
6,716 人とピークとなっていました。その後、人口減少が進んでいましたが、スキーブーム
(1980~1990 年代前半)の衰退、バブル崩壊後の平成 7(1995)~12(2000)年にかけてその傾
向が進み、平成 22(2010)年の国勢調査では 3,853 人でした。
国立社会保障・人口問題研究所に準拠した推計(以降、
「社人研推計」という)では、今後
も減少傾向は続き、概ね 50 年後の平成 72(2060)年には平成 22(2010)年の人口に比べ 1/3
の約 1,200 人と推計されています。
このような予測に対し、
「野沢温泉村人口ビジョン」においては、前述の目指すべき将来の
方向性に基づく各種施策に取り組み、合計特殊出生率を昭和 63~平成 4 年当時に近い、住民
が希望する水準(出生率 1.87)まで回復させ、本村で育った若い世代が本村で暮らし、また、
交流から定住への新しい流れをつくり、多くの方が本村に住み続けることにより目標年次で
ある平成 72(2060)年には約 2,000 人を維持するものとしました。
これは、平成 22(2010)年の人口に比べ約半分であることから、かなり少ないと感じられ
る方も多いと思いますが、社人研推計と比べると約 800 人増加させるものであり、目標人口
を最低限の目標として捉え、豊かな自然のなかで、村全体が一体となり、本村の特色を打ち
出し、持続可能な地域社会の形成を目指した取り組みを行っていくことが必要であると考え
ました。
図 1 「野沢温泉村人口ビジョン」における目標人口
(人)
4,000
3,853
社人研推計
目標人口
3,517
3,500
3,515
3,000
3,320
3,126
2,945
3,211
2,781
2,915
2,500
2,608
2,440
2,637
2,288
2,150
2,382
2,000
2,035
2,126
1,879
1,500
1,651
1,441
1,253
1,000
平成22年 平成27年 平成32年 平成37年 平成42年 平成47年 平成52年 平成57年 平成62年 平成67年 平成72年
(2010)
(2015)
(2020)
(2025)
(2030)
(2035)
(2040)
(2045)
(2050)
(2055)
(2060)
総人口
年少人口
社人研推計
生産年齢人口
老年人口
総人口
人口ビジョンに 年少人口
おける目標人口 生産年齢人口
老年人口
平成22年(2010)
平成27年 平成32年 平成37年 平成42年 平成47年 平成52年 平成57年 平成62年 平成67年
実績
(2015) (2020) (2025) (2030) (2035) (2040) (2045) (2050) (2055)
総数
構成比
3,853
3,515
3,211
2,915
2,637
2,382
2,126
1,879
1,651
1,441
444
11.5%
369
308
251
210
184
163
148
129
109
2,172
56.4%
1,878
1,623
1,427
1,215
1,066
929
790
718
644
1,237
32.1%
1,268
1,280
1,237
1,212
1,132
1,034
941
804
688
3,517
3,320
3,126
2,945
2,781
2,608
2,440
2,288
2,150
371
344
326
324
313
307
305
293
276
1,878
1,683
1,542
1,379
1,300
1,226
1,149
1,147
1,123
1,268
1,293
1,258
1,242
1,168
1,075
986
848
751
平成72年(2060)
総数
構成比
1,253
90
7.2%
565
45.1%
598
47.7%
2,035
261
12.8%
1,094
53.8%
680
33.4%
(単位:人)
- 3 -
野沢温泉村 総合戦略
2 「まち・ひと・しごと創生」に向けた政策5原則に基づく施策の展開
国では、
「これまで講じられてきた、地域経済・雇用対策や少子化対策は、個々の対策とし
ては一定の成果を上げたが、大局的には地方の人口流出が止まらず少子化に歯止めがかかっ
ていない。」という認識のもと、人口減少の克服と地方創生を確実に実現するため、「まち・
ひと・しごと創生」に向けた政策5原則を掲げており、本計画においても、この政策5原則
に基づき施策を展開します。
①自立性
各施策が一過性の対症療法的なものにとどまらず、構造的な問題に対処し、村・民間
事業者・個人等の自立につながるような施策展開に配慮します。
②将来性
自主的かつ主体的に、夢を持って前向きに取り組むことができる、活力ある地域産業
の維持・創出、地域の絆の中で心豊かに生活できる環境の実現を支援する施策に取り組
みます。
③地域性
本村の実状や将来性を分析した「野沢温泉村人口ビジョン」など客観的なデータを踏
まえ、事業の持続性の検証の結果が反映されるプロセスを盛り込みます。
④直接性
限られた財源や時間の中で、最大限の成果を上げるため、行政・住民・産業界・大学
(学識)
・金融機関・労働団体(産官学金労)などと連携する体制を整備し進めます。
⑤結果重視
短期・中期の具体的な数値目標を設定し、施策効果を客観的な指標により検証し、必
要な改善等を行います。
3 戦略の構成
総合戦略は、
「基本目標」を掲げ、基本目標の達成に向けた「施策の基本的方向」とその他
必要な事項として「具体的な施策と主な事業」を提示します。
また、
「基本目標」に対しては「数値目標」、
「施策の基本的方向」に対しては施策や事業の
進捗状況について検証するための「重要業績評価指標(KPI)※1」を提示します。
4 総合戦略の推進体制とPDCAサイクル
総合戦略において位置付けた個々の施策については、
「野沢温泉村 地方創生総合戦略検証
委員会」を設立し、当組織において基本目標及び目標達成に向けた施策の方向性に対し設定
する重要業績評価指標(KPI※1)を検証し、改善する仕組み(PDCAサイクル※2)を確立し、
着実な推進、推進管理を実施します。
なお、個別事業については、
「野沢温泉村 地方創生総合戦略検証委員会」とともに、地区
懇談会や車座集会など、村民の声を取り入れられる機会を年1回以上開催することにより計
画していくものとします。
※1 Key Performance Indicator の略。政策ごとの達成すべき成果目標として設定する指標。
※2 PLAN(計画)
、DO(実施)
、CHECK(評価)
、ACTION(改善)の4つの視点をプロセスの中に取
り込むことで、プロセスを不断のサイクルとし、継続的な改善を推進するマネジメント手法。
- 4 -
野沢温泉村
総合戦略
第3章 4つの基本目標と施策の体系
総合戦略における4つの基本目標と各施策は、
「第5次野沢温泉村長期振興総合計画」にお
ける村の将来像の実現に向けた取り組みと、人口ビジョンにおける将来の方向性を踏まえた
目標人口の達成に重点を置いたものです。
「野沢温泉村の将来像」
四季の自然に彩られた
ぬくもりの湯の郷・野沢温泉村
※長期振興総合計画における村の将来像
長期振興総合計画
各種計画
総合戦略
【総合戦略における基本目標と施策の体系】
基本目標 1
野沢温泉村の特性を
活かした魅力ある就
業機会を創出する
施策Ⅰ
起業支援や地域産業
の安定・拡大による
雇用の創出
施策Ⅱ
観光産業の強化と
新たな観光産業
連携の推進
基本目標 2
各種計画
基本目標 3
安心して結婚・
出産・子育てできる
環境をつくる
基本目標 4
自然とぬくもりに包
まれた、暮らしやす
いむらをつくる
施策Ⅰ
安心して結婚・
子育てできる環境
施策Ⅱ
子育て世代への
経済的支援の充実
施策Ⅰ
安心・安全な
生活環境の確保
施策Ⅱ
医療・介護・
高齢者福祉の充実
施策Ⅲ
美しい自然環境
の保全
交流から転入への
新しい流れをつくる
施策Ⅰ
観光と交流の
まちづくりの推進
施策Ⅱ
情緒あふれる
まちづくりの推進
施策Ⅲ
交流から定住へ
の推進
人口減少の抑制に対
する取り組みに重点
を置いた計画
- 5 -
野沢温泉村 総合戦略
基本目標1
野沢温泉村の特性を活かした魅力ある就業機会を創出する
【目標に対する考え方】
若者の人口移動をみると、進学や就職のため、10 歳代後半を中心に多くの若者が村外へ流
出しています。しかも、その半数近くは本村へ戻ってきていません。今後も若い世代の流出
が続くと、人口減少が加速するとともに、後継者不足や地域活動の縮小、地域経済の衰退な
ど、村民生活に大きな影響がもたらされます。
このことから、本村の自然環境や観光資源などの特性を活かし、若い世代がふるさとへ戻
ってきたくなるような、また、新たに若い世代をはじめとした人を呼び込めるような「魅力
ある就業機会の創出」を目指します。
【数値目標】
指
就業者比率※1
標
現況値
79.2%
目標値(平成 31 年度末)
81.7%
(平成 27~31 年度の平均値)
※1:生産年齢人口※2 に対する就業者(村民税納税義務者※3)の割合(現況値は平成 22~26 年度の平均
値)
※2:生産年齢人口:15~64 歳人口(県毎月人口異動調査、各年 10 月1日現在。H22については国
勢調査人口)
※3:村民税納税義務者数:市町村税課税状況等の調べ
【施策の基本的方向】
(1)起業支援や地域産業の安定と拡大による雇用の創出
若者や女性をはじめ幅広い人の起業支援や、若者などが魅力を感じる新たな業種の進出を
支援していくとともに、既存企業・事業所の経営と発展の支援を推進します。
また、特色ある農産物等の販売やPR・販路の拡大、6 次産業化などに取り組み、地域産
業の安定と拡大を図ることにより、新たな担い手の確保、村内での消費活動の活性化を推進
します。
(2)観光産業の強化と新たな観光産業連携の推進
ウインターシーズンにおける魅力の充実と、魅力の発信を強化するとともに、グリーンシ
ーズンにおける魅力の情報発信や自然・歴史・文化や農業と観光の連携の推進を図ります。
- 6 -
野沢温泉村
総合戦略
施策Ⅰ 起業支援や地域産業の安定・拡大による雇用の創出
事業評価指標(KPI)と具体的な施策
重要業績評価指標(KPI)
新規起業件数※1
青年就農件数※2
地域おこし協力隊員数※3
現況値
-
1件
-
目標値(平成 31 年度末)
4件(累計値)
3件(累計値)
12 人(累計値※3)
※1:観光産業課調べ
※2:観光産業課調べ(現況値は平成 25 年度)
※3:総務課調べ(各年の登録者数の累計値)
具体的な施策
具体的事業と担当課
(1)
「野沢温泉物語」ブランドの商品拡大とPR・販路の拡大
に向けた取り組みを、民間と協力して行います。
(2)宿泊施設が行うバス・トイレ付の客室整備を推進し、工事
に対する補助金制度導入に取り組みます。
(3)キャンペーンの実施などにより、村内の消費を刺激し活
性化に向けた取り組みを推進します。
(4)商工会の運営費に対する補助を行い、商工会運営の円滑
化を図ることにより、地域産業の活発化を支援します。
(5)空き店舗の有効活用に向けた情報収集を行い、新たな起
業・進出を推進するため、空き店舗情報を村HPに掲載する
・野沢温泉物語ブランド
推進事業拡充(総務課)
・宿泊施設快適化事業新規
(観光産業課)
・村消費活性化補助金事業
継続(観光産業課)
・商工会運営補助金事業継続
(観光産業課)
・空き店舗調査事業新規
(総務課)
等、広く情報を発信し、空き店舗の有効活用を図ります。
(6)学校給食や宿泊施設等における地産地消を地元生産者と
協力して取り組みます。
(7)農業の新たな担い手確保に向けた取り組み(就労体験な
ど)を支援します。
(8)野沢菜など特色ある農産物等の直売所での販売や 6 次産
業化の取り組みを支援します。
(9)新たな企業の進出を支援するため、事業所取得等に対す
る補助、税制優遇などの施策を創設します。
(10)求職者と村内事業者との雇用のミスマッチ解消に向け
た取り組みを関係団体等と連携して行います。
(11)まちづくりを担う雇用の創出を推進します。
(12)村内事業者と連携し、障がい者を対象とした就職相談会
の開催を支援します。
- 7 -
・地域食材活用事業継続
(教育委員会、観光産業課)
・青年就農給付金事業継続
・農業就労体験事業新規
(観光産業課)
・ふるさと物産センター整備
事業新規
・野沢菜振興事業継続
(観光産業課)
・企業誘致事業新規
(観光産業課)
・雇用マッチングの推進新規
(観光産業課)
・地域おこし協力隊新規
(総務課)
・障がい者支援事業新規
(観光産業課)
野沢温泉村 総合戦略
施策の方向性Ⅱ
観光産業の強化と新たな観光産業連携の推進
事業評価指標(KPI)と具体的な施策
重要業績評価指標(KPI)
現況値
スパリーナ利用者数※1
51,322 人
ふるさとの湯利用者数※1
36,564 人
※1
野沢温泉スキー場利用者数
389,075 人
※2
観光入込客数
688,000 人
目標値(平成 31 年度末)
55,000 人/年
44,000 人/年
410,000 人/年
800,000 人/年
※1:観光産業課調べ(現況値は平成 26 年度)
「※2:長野県観光地利用者統計調査(現況値は平成 26 年、目標値は平成 31 年)
具体的な施策
具体的事業と担当課
(1)ウインターシーズンにおける野沢温泉村の魅力発信の強
・観光団体補助金事業拡充
・観光振興プロジェクト事業
拡充(観光産業課)
化や、グリーンシーズンにおける野沢温泉村の魅力を再発
見する取り組みと情報発信を推進します。
(2)スパリーナの老朽化箇所を改修し、観光施設として存続
することにより、観光客の増加、あわせて雇用の場として活
・野沢温泉スパリーナ改修
事業継続(観光産業課)
用を図ります。
(3)老朽化しているリフト等施設の効率的な配置など、魅力
的なスキー場にリニューアルを行うことにより、観光客の
増加、あわせて雇用の場としての活用を図ります。
(4)夏期におけるゲレンデを有効活用し、夏期観光施設の充
実など夏期観光客の増加、観光産業の強化を図ります。
(5)ふるさとの湯の施設の充実を進め、くつろぎのある施設
とすることにより誘客を図ります。
(6)自然観光と歴史・文化を連携し、新たな観光ルートの形成
を推進します。
(7)市町村の広域連携により、北陸新幹線飯山駅を中心に野
沢温泉をはじめ斑尾高原、北志賀高原、地獄谷野猿公苑など
・野沢温泉スキー場
リニューアル事業新規
(観光産業課)
・日影ゲレンデスポーツ公園
整備事業新規
・天空の展望台整備事業新規
(観光産業課)
・ふるさとの湯改修事業新規
(観光産業課)
・広域観光連携事業継続
(観光産業課)
・広域二次交通事業新規
(総務課)
の観光地を結ぶ、周遊観光バスの支援を行います。
(8)観光農業など観光と農業が連携した取り組みを推進し、
農業体験や自然体験など長期滞在型の体験型観光の導入に
より、定住に向けた地域住民との交流を図ります。
- 8 -
・農業・自然体験事業拡充
(観光産業課)
野沢温泉村
基本目標 2
総合戦略
交流から転入への新しい流れをつくる
【目標に対する考え方】
本村には、スキーや温泉、緑など恵まれた自然環境が多くあり、これらに魅力を感じ本村
へ転入された方もいます。
このことから、冬場のスキーに加え、夏場におけるトレッキングや農業体験、旬野菜を使
った郷土料理づくりなど、四季を通じて本村の魅力を体験していただき、交流人口から定住
人口への「新しい流れ」をつくります。
【数値目標】
指
標
現況値
転入者数※1
109 人
転出者数※1
130 人
新幹線飯山駅乗車数※2・3
約 500 人
目標値(平成 31 年度末)
113 人
(計画期間内年平均)
116 人
(計画期間内年平均)
1,300 人
(計画期間内日平均)
※1:長野県市町村別異動状況(各年 10 月 1 日現在、現況値は平成 22~26 年度平均)
※2:JR東日本資料、飯山市調査(現況値は、開業後 1 か月の日平均)
※3:この指標は、周辺市町村との広域連携による交流人口の拡大を目指すものです。
【施策の基本的方向】
(1)観光と交流のまちづくりの推進
老朽化した既存施設の改修や増設などの施設整備を行うとともに、誘客に向けた情報発信、
既存資源の付加価値を高める取り組みなどを行い、観光客と地域の交流を推進します。
(2)情緒あふれるまちづくりの推進
本村の自然環境や情緒あふれるまちなみの整備を進め、本村の魅力を高めます。
(3)交流から定住への推進
交流をきっかけとした定住希望者を呼び込むための居住環境整備や魅力の発信に取り組み、
交流から転入への新しい流れの支援を推進します。
- 9 -
野沢温泉村 総合戦略
施策の方向性Ⅰ 観光と交流のまちづくりの推進
事業評価指標(KPI)と具体的な施策
重要業績評価指標(KPI)
フリースポット箇所数※1
ふるさと物産センター利用者数※1
休日の滞在人口率※2
現況値
6 箇所
16,881 人
2.44
目標値(平成 31 年度末)
15 箇所(累計値)
25,000 人
2.83
※1:観光産業課調べ(現況値は平成 26 年度)
※2:地域経済分析システム RESAS より(滞在人口(2 時間以上滞在した人)と国勢調査人口との比率)
(現況値は平成 26 年度)
具体的な施策
具体的事業と担当課
(1)スパリーナの老朽化箇所を改修し、観光施設として存続
することにより、観光客の増加を図ります。
(2)老朽化しているリフト等施設の効率的な配置など、魅力
的なスキー場にリニューアルを行うことにより、観光客の
増加を図ります。
(3)夏期のゲレンデ有効活用に向け、夏期観光施設の充実な
ど夏期観光客の増加、観光産業の強化を図ります。
・野沢温泉スパリーナ改修
事業継続 [再掲](観光産業課)
・野沢温泉スキー場
リニューアル事業新規
[再掲](観光産業課)
・日影ゲレンデスポーツ公園
整備事業新規[再掲]
・天空の展望台整備事業新規
[再掲](観光産業課)
・ふるさとの湯改修事業新規
[再掲](観光産業課)
・村内観光ルートの設定拡充
(観光産業課)
・観光団体補助金事業拡充
[再掲]
・観光振興プロジェクト事業
拡充[再掲](観光産業課)
・文化交流館整備事業新規
(教育委員会)
・Wi-Fi環境整備事業
拡充(観光産業課)
(4)ふるさとの湯の施設の充実を進め、くつろぎのある施設
とすることにより誘客を図ります。
(5)村内の新規観光ルートの形成を住民や観光事業者と連携
して行います。
(6)ウインターシーズンにおける野沢温泉村の魅力発信の強
化や、グリーンシーズンにおける野沢温泉村の魅力を再発
見する取り組みと情報発信を推進します。
(7)文化交流館の整備を進め、観光客や村民が気軽に立ち寄
れるいこいの広場としての活用を図ります。
(8)住民や観光客への情報提供など、誰もがいつでもどこで
も情報を無料で入手できるという付加価値を高め、さらに
は交流へと結びつけるための情報設備の整備を図ります。
(9)周辺市町村との連携により広域観光ルートの形成を図り
ます。
(10)観光農業など観光と農業が連携した取り組みを推進し、
農業体験など長期滞在型の体験型観光の導入により、定住
に向けた地域住民との交流を図ります。
(11)地元食材と地元農林産物加工品等を提供する複合施設
を建設し、直売所の通年営業化と、道の駅認定取得により、
閑散期を含めた集客の増加を図ります。
(12)ふれ愛の森公園の老朽化した施設の改修と計画的な設
備の更新により、夏期合宿の誘致などに取り組みます。
(13)姉妹都市提携しているサンクトアントンと千葉県御宿
町や友好都市協定のある東京都稲城市との交流の深化を図
ります。
- 10 -
・広域観光連携事業継続
[再掲](観光産業課)
・農業・自然体験事業拡充
[再掲](観光産業課)
・ふるさと物産センター整備
事業新規 [再掲](観光産業課)
・ふれ愛の森公園改修事業
継続(教育委員会)
・サンクトアントン親善交流
事業継続
・御宿町・稲城市都市交流事
業拡充(観光産業課)
野沢温泉村
総合戦略
施策の方向性Ⅱ 情緒あふれるまちづくりの推進
事業評価指標(KPI)と具体的な施策
重要業績評価指標(KPI)
まちづくり推進事業交付件数※1
風情ある街並み推進の満足度※2
現況値
349 件
41.0%
目標値(平成 31 年度末)
450 件(累計値)
48.3%
※1:観光産業課調べ(現況値は平成 26 年度までの累計値)
※2:満足度調査より(満足+やや満足)の値(現況値は平成 25 年度)
具体的な施策
具体的事業と担当課
(1)まちなかの景観に配慮した、案内看板の改修に取り組み
ます。
(2)本村の自然に合致したゾーンごとのまち並みの形成、景
観づくりに向け、景観改修に対する支援を行うとともに、村
民の景観に対する理解を深めます。
(3)つつじ山入口の整備を行い、観光資源としての魅力を高
めます。
(4)情緒あふれる景観づくりに向け、電線の埋設化、電柱の撤
去を推進します。
・案内看板改修事業継続
(観光産業課)
・まちづくり推進事業継続
(観光産業課)
・つつじ山遊歩道整備事業
新規(観光産業課)
・温泉街無電柱化推進事業
新規(建設水道課)
施策の方向性Ⅲ 交流から定住への推進
事業評価指標(KPI)と具体的な施策
重要業績評価指標(KPI)
若者住宅等入居者数※1
移住相談件数※2
現況値
-
-
目標値(平成 31 年度末)
10 世帯(累計値)
30 件(累計値)
※1:建設水道課調べ
※2:総務課調べ
具体的な施策
具体的事業と担当課
(1)空き家の有効活用に向けた情報収集を行い、移住・定住に
向けた取り組みを推進します。
(2)村を担う若者層のIターン、Jターン、Uターンを促すた
め、老朽化した村民住宅の建て替え、若者住宅の建設に取り
組みます。
(3)定住希望者に向け、住まいや暮らし、本村の豊かな自然や
旬の地元食材など、四季折々の魅力を情報発信するととも
に、相談窓口の開設や移住体験ツアーの開催に取り組みま
す。
・空き家調査事業新規
(総務課)
・村民住宅建替事業拡充
・若者住宅建設事業拡充
(建設水道課)
・魅力情報発信事業新規
・移住相談窓口の開設新規
・移住ガイドブック作成事業
新規(総務課、観光産業課)
- 11 -
野沢温泉村 総合戦略
基本目標3
安心して結婚・出産・子育てできる環境をつくる
【目標に対する考え方】
本村の合計特殊出生率は、昭和 62(1987)年頃は 2.04 でしたがその後減少傾向が続い
ており、平成 24(2012)年では全国に比べ高い水準ではありますが、1.48 まで減少して
います。
近年の少子化、晩婚化、さらには未婚者の増加などの背景には、経済的な理由が大きいと
考えます。
このことから、若い世代の経済的安定を図り、結婚や出産を希望する方が安心して子ども
を生み育てられるような切れ目のない支援をするとともに、女性も男性も働きながら子育て
できるよう仕事と生活の調和のとれた「安心して結婚・出産・子育てできる環境づくり」を
目指します。
【数値目標】
指 標
合計特殊出生率※1
現況値
1.48
目標値(平成 31 年度末)
1.79
※1:民生課調べ(現況値は平成 20~24 年の値)
【施策の基本的方向】
(1)安心して結婚・子育てできる環境づくりの推進
出産や子育てに対する心の不安を取り除き、ソフト・ハードの両面から安心して子育てが
できる体制を整えるとともに、村全体で子供たちを育てる取り組みを推進します。
また、本村は外国人観光客も多く豊かな国際感覚を養える環境にあります。この地の利を
活かし、国際交流や世代間の交流、地域の魅力を身に付けた社会力のある子供たちの育成を
推進します。
(2)子育て世代への経済的支援の充実
出産・子育てにおける最も大きな不安要素である経済的な支援を充実し、自然に囲まれた
子育てがしやすい村づくりを推進します。
- 12 -
野沢温泉村
総合戦略
施策の方向性Ⅰ 安心して結婚・子育てできる環境づくりの推進
事業評価指標(KPI)と具体的な施策
重要業績評価指標(KPI)
子育て支援の満足度※1
現況値
64.7%
目標値(平成 31 年度末)
68.2%
※1:村民満足度調査より(満足+やや満足)の値(現況値は平成 25 年度)
具体的な施策
具体的事業と担当課
(1)子どもたちを見守るネットワークの強化を地域全体で図
ります。
(2)出産から育児に関する相談や、母親の交流の場、放課後の
子どもの居場所づくり、一時保育や病後児保育など多様な
ニーズに応じた保育サービスの提供を行い、安心して子育
てができる環境を推進します。
(3)放課後子ども教室(遊友くらぶ)など、親が安心して子供
たちの過ごせる場所を提供します。
(4)質の高い幼児期の教育と保育の向上を図るため、幼保連
携型認定こども園の整備による、教育・保育の一体的な提供
の場を充実します。
(5)延長保育や一時保育のほか多様なニーズに対応した保育
サービスの充実を推進します。
・こども地域見守り隊事業
継続(教育委員会)
・子育て支援センター運営
事業拡充(教育委員会)
・放課後子ども教室
(遊友くらぶ)推進事業拡充
(教育委員会)
・幼保連携型認定こども園の
整備新規(教育委員会)
・幼保連携型認定こども園の
整備新規[再掲]
(教育委員会)
(6)妊娠期から産後まで切れ目のない支援を展開し、安心し ・妊婦健診継続
て出産や子育てできる取り組みを推進します。
・マタニティセミナー継続
・乳幼児健診継続
・離乳食教室継続
・健康相談継続(民生課)
(7)豊かな国際感覚を身に付ける「英語学習」や「国際交流」 ・語学指導を行う外国青年
の強化を推進します。
招致事業継続
・保小中一貫教育・高校連携
教育推進事業継続
(教育委員会)
・サンクトアントン親善交流
事業継続[再掲]
(観光産業課)
(8)子どもたちの視野を広げる保・小・中の一貫教育、高校と ・保小中一貫教育・高校連携
の連携の推進や相互の交流体験学習の強化を推進します
教育推進事業継続[再掲]
(教育委員会)
(9)未婚者への結婚支援を周辺地域や交流都市と連携して取 ・出会い応援婚活事業新規
り組みます。
(民生課)
- 13 -
野沢温泉村 総合戦略
施策の方向性Ⅱ 子育て世代への経済的支援の充実
事業評価指標(KPI)と具体的な施策
重要業績評価指標(KPI)
若者世帯家賃補助交付件数※1、2
ながの子育て家庭優待
パスポート事業加盟店舗件数※3
現況値
-
目標値(平成 31 年度末)
10 世帯(累計値)
11 店舗
20 店舗(累計値)
※1:建設水道課調べ(現況値は平成 26 年度)
※2:村民住宅のみ対象とした事業
※3:教育委員会調べ(現況値は平成 26 年度)
具体的な施策
具体的事業と担当課
(1)遠距離通園の通園に係る保護者の負担軽減を図ります。
・通園バス運行業務委託事業
継続(教育委員会)
・不妊治療助成事業継続
(民生課)
(2)安心して妊娠できる環境を整備するとともに、出産を希
望し不妊治療を受けている夫婦に治療費の一部助成など、
経済的負担の軽減に取り組みます。
(3)子育て世代など若い世代の居住に係る経済的負担の軽減
を図ります。
(4)子ども医療費助成や保育料軽減など子育て世代への経済
的負担の軽減を図ります。
(5)子育て家庭が買い物等の際に割引などの各種サービスを
受けられる事業を、ながの子ども・子育て応援県民会議と連
携・協働して取り組みます。
(6)次代を担う子どもの健全な育成を支援します。
(7)子供たちの教育にかかる経済的負担の支援を行います。
また、奨学資金貸付制度の拡大・充実を図ります。
- 14 -
・若者世帯家賃補助継続
(建設水道課)
・福祉医療費給付事業継続
(民生課)
・保育料減免事業継続
(教育委員会)
・ながの子育て家庭優待
パスポート事業拡充
(教育委員会)
・児童手当制度継続
(教育委員会)
・児童扶養手当制度継続、
・特別児童扶養手当制度継続
(民生課)
・医師奨学資金貸付事業継続
(民生課)
・就学援助費支給制度継続、
・奨学資金貸付制度拡充
(教育委員会)
野沢温泉村
基本目標4
総合戦略
自然とぬくもりに包まれた、暮らしやすいむらをつくる
【目標に対する考え方】
本村で安心して快適に住み続けるためには、美しい自然環境や水資源などを保つとともに、
医療・福祉の充実や、高齢になっても雪の処理や買物支援など生活に必要なサービスを安心
して受けられる、確かな「むら」の確立が重要です。
このことから、地域住民の連携さらには北信圏域の広域的な連携により、安心して快適に
暮らせる環境を整備し、
「自然とぬくもりに包まれた、暮らしやすいむらづくり」の確立を目
指します。
【数値目標】
指
※1
標
消防団員数
村の施策全体の満足度※2
要介護認定者割合※1
現況値
180 名
53.9%
18.64%
目標値(平成 31 年度末)
200 名
58.7%
18.50%
※1:総務課調べ(現況値の消防団員数は平成 25 年度、要介護認定者割合は平成 26 年度)
※2:村民満足度調査より(満足+やや満足)の値(現況値は平成 25 年度)
【施策の基本的方向】
(1)安心・安全な生活環境の確保
安心・安全な生活を営むための社会基盤の整備や、地域の安全を強化するための防災面の
強化を図ります。
(2)医療・介護・高齢者福祉の充実
高齢者の増加に対応し、質の高い高齢者福祉サービスの充実を図る一方で、健康寿命を延
ばす取り組みを推進します。
(3)美しい自然環境の保全
住民が誇りとする本村の自然環境や、まちなかの風情の保全に取り組みます。
- 15 -
野沢温泉村 総合戦略
施策の方向性Ⅰ 安心・安全な生活環境の確保
事業評価指標(KPI)と具体的な施策
重要業績評価指標(KPI)
避難カード配布世帯数※1
災害時相互応援協定締結
自治体数※1
現況値
-
目標値(平成 31 年度末)
全戸
2 自治体
3 自治体(累計値)
※1:総務課調べ(現況値は平成 26 年度)
具体的な施策
具体的事業と担当課
(1)生活に不可欠な道路・上下水道の整備や適正な長寿命化
対策を推進します。
・村道舗装補修事業継続
・橋梁長寿命化修繕事業継続
・上下水道長寿命化修繕事業
継続(建設水道課)
・バス運行補助事業継続
(総務課)
・消防施設の充実継続
(総務課)
(2)地域住民の通勤・通学等の交通支援をすることで、暮らし
やすいむらづくりに取り組みます。
(3)地域防災の要である消防団の安全装備品や消防車両等施
設の整備を図り、消防団員の安全確保、消防力・防災力の強
化を図ります。
(4)消防団員の活動服等装備品を整備することにより、活動
環境の向上や消防団活動のイメージアップを図るととも
に、団員 OB を中心に地域において災害発災時のみ消防団
活動を補完する機能別消防団員を組織するなど、地域防災
力の強化を図ります。
(5)地上系(電話等)の他、衛星系防災行政無線の更新によ
り、情報伝達共有の重畳化を図ります。
(6)ハザードマップの整備、避難所や避難経路を示す避難カ
ードの作成、災害に関する啓発事業の実施や、屋外拡声装置
(Jアラート接続可能)の更新を行うとともに、地域バラン
スを考慮した災害時等相互応援協定の締結などに取り組み
ます。
(7)公共施設等の適正な長寿命化対策を推進します。
(8)弱者世帯に対して屋根や住宅周辺の除排雪のための住宅
除雪支援員を派遣します。
(9)豪雪地域に暮らす村民の雪下ろしによる身体的負担の軽
減や作業中の転落事故等を未然に防ぐため、雪下ろし作業
を不要とする克雪住宅の整備を促進します。
(10)北信地域の地域経済・生活圏形成のため、効率的な行政
運営を近隣市町村と連携して行います。
- 16 -
・消防団員数の維持確保継続
(総務課)
・衛星系防災行政無線更新
事業新規(総務課)
・防災・減災対策事業拡充
(総務課)
・公共施設総合管理計画策定
事業新規(総務課)
・住宅除雪支援員派遣事業
継続(民生課)
・克雪住宅普及促進事業継続
(建設水道課)
・定住自立圏構想の推進拡充
(総務課)
野沢温泉村
総合戦略
施策の方向性Ⅱ 医療・介護・高齢者福祉の充実
事業評価指標(KPI)と具体的な施策
重要業績評価指標(KPI)
生きがいデーサービス参加者
数※1
健康づくり・介護予防施策の
満足度※2
高齢者支援事業の満足度※2
特定健康診査受診率※1
現況値
目標値(平成 31 年度末)
965 人
1,000 人
59.8%
60.0%
53.2%
56.0%
55.0%
60.0%
※1:民生課調べ(現況値は平成 26 年度)
※2:村民満足度調査より(満足+やや満足)の値(現況値は平成 25 年度)
具体的な施策
具体的事業と担当課
(1)生活に必要な日用品・食料品の買い物などの交通移動等
の支援をします。
・バス運行補助事業継続
[再掲](総務課)
・重度身体障がい者交通費
助成事業継続(民生課)
・緊急通報体制整備事業継続
(民生課)
(2)ひとり暮らし高齢者等の急病や災害等の緊急時に、迅速
かつ適切な対応が取れるよう緊急通報装置を無料貸与しま
す。
(3)高齢者が住み慣れた地域で元気にいきいきと暮らせるよ
う、生きがいづくりと健康寿命を延ばす取り組みを推進し
ます。
(4)要介護高齢者及びひとり暮らし高齢者に対しサービスを
提供することにより、住み慣れた地域で引き続き生活して
いくことを支援します。
(5)良質な医療サービスを受けられるよう、村内医療体制の
維持・充実と近隣市町村との連携を図るとともに、健康維持
増進のため各種健診受診促進に取り組みます。
(6)村内における医師の確保を図るため、将来、村内において
医師の業務に従事しようとする学生に対し、経済的負担の
支援を行います。
- 17 -
・生きがいデーサービス事業
継続
・まめに暮らそう会事業継続
(民生課)
・いきいき大学継続
(教育委員会)
・包括的支援事業継続
(民生課)
・市川診療所の設置運営継続
・健康増進事業継続
・管内医療機関夜間休日運営
補助継続(民生課)
・医師奨学資金貸付事業継続
(民生課)
野沢温泉村 総合戦略
施策の方向性Ⅲ 美しい自然環境の保全
事業評価指標(KPI)と具体的な施策
重要業績評価指標(KPI)
現況値
太陽光パネル補助金交付件数※1
-
※1
小水力発電箇所数
-
※2
新エネルギー事業満足度
50.9%(平成 25 年度)
森林整備地域活動支援交付金事
3件
業の協定数※3
目標値(平成 31 年度末)
3 件(累計値)
2 箇所(累計値)
52.0%
7件(累計値)
※1:総務課調べ(現況値は平成 26 年度)
※2:村民満足度調査より(満足+やや満足)の値(現況値は平成 25 年度)
※3:観光産業課調べ(現況値は平成 26 年度)
具体的な施策
具体的事業と担当課
(1)情緒あふれる景観づくりに向け、電線の埋設化、電柱の撤
去を推進します。
(2)耕作放棄地の抑制と農地の集約化を図ります。
・温泉街無電柱化推進事業
新規[再掲](建設水道課)
・日本型直接支払い交付金
事業拡充
・農地中間管理事業継続
(観光産業課)
・森林整備活動支援交付金
事業継続(観光産業課)
・新エネルギー推進事業拡充
(総務課)
(3)森林所有者に代わって、間伐等の森林整備を行い森林環
境の保全を図ります。
(4)小水力発電や太陽光パネルなど循環型社会を目指した生
活環境の保全に努めます。
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