お知らせ「胃が痛い」と「胃は痛くない」：その２ 2011年9月 ●午前診療● 診療科内科（祝・日休診）月火水木金佐藤荒木佐藤佐藤佐藤（予約制）総合診療科長田（予約制）（予約制）（予約制）ー黒田依藤黒田交代制長田（8・22日）外科土黒田大森長田黒田大森（1・15・29日）整形外科吉原ー吉原吉原吉原（手術日） ●午後診療● 婦人科依藤（予約制）ー依藤ー依藤ー ■土曜日は内科、総合診療科、外科、整形外科の医師が交代で診察いたします。担当医については、お電話でお問合わせください。 ■内視鏡検査は、火曜日と木曜日に行っています。 ■9/22（木）・26（月）の整形外科は休診です。外来受付時間：午前７：３０∼１１：３０診察は9：00∼（祝・日休診）午後１３：３０∼１５：３０診療は14：00∼（予約制） ☆急病患者様は、お電話にてご連絡ください。Ｔel.(0799)72−3636 入院面会時間：２０：００まで前回（おのころ通信第133号）では、「胃が痛い」場合に胃以外の病気がある事を書きました。それでは、逆にこんな場面はどうでしょうか？「胃は痛くなかったし食事も良く食べれていたのに、なぜ胃癌なんですか？」これは、不幸にも無症状で胃癌が見つかった患者さんや御家族の方がほぼ100％言われる言葉です。残念ながら、毎年の定期健康診断（いわゆる病気発見のための検診ではない健診）で異常無しの判定を受けた患者さんにも進行癌は見つかります。これは健診と検診の違いを勘違いされておられることも一因かと思われます。地域や会社で行われる健診は病気が見つかることもありますが、健康状態を調べることが目的です。一方、検診は癌検診などのように、特定の病気かどうかを調べます。当然ながら、健診と検診では検査内容は異なります。この違いを勘違いされ「毎年健診を受けてきたのになぜ？」とならないよう、少しの知識を身につけ、少しの身体への投資（検診）により、自分の健康状態の把握のみならず病気の早期発見・早期治療が可能となりうることを御理解下さい。さて、「胃が痛い」場合には胃以外の病気を鑑別していくことは大切です。しかし、胃癌に限らず癌の診断には「痛みの存在は関係無い」と覚えてもらったほうが正確で、余程の進行癌でない限りは無症状です。また、健康状態を調べるだけの健診ではなく、病気を見つけるための癌検診などの精密検査をしないと早期診断は不可能です。ただ、一般診療時や健診での貧血指摘や体重減少は癌発見の重要な目印になることがあります。胃が痛くなくても原因不明の貧血を指摘されたら、せめて検診として胃や大腸の精密検査ぐらいは受けて下さい。以上、胃が痛くても胃以外の病気があり、胃が痛くなくても胃癌などの消化器癌はありうること。そして、同じ「けんしん」という言葉ですが、健診と検診は目的も内容も異なることが、お解り頂けましたでしょうか？（外科部長：大森俊彦）