ICEP 国際セミナー2015 マダガスカル共和国

産油・産ガス国開発支援協力人材交流事業
ICEP 国際セミナー2015 マダガスカル共和国
平成 27 年 2 月 4 日(水)
場所 帝国ホテル 東京
講演記録集
一般財団法人 石油開発情報センター
はじめに
本書は、国の補助金の交付を受けて一般財団法人 石油開発情報センター(ICEP)
が平成 26 年度産油・産ガス国開発支援協力事業の一環として、平成 27 年 2 月 4
日(水)に開催した「ICEP 国際セミナー2015
マダガスカル共和国」の講演記
録です。
マダガスカル共和国は資源エネルギー庁が平成 24 年の資源確保戦略において
重点地域としている「東アフリカ」の政策的対象地域となっている他、陸域西
部で世界最大級の重質油鉱床の存在が確認され、更に海域においてはオープン
鉱区が多く残されております。また、同国では 2014 年 4 月に新内閣が発足し、
約 5 年に亘る政治危機を経て、政治的安定を回復しつつあり、新しい大統領の
下で、新たな石油探鉱開発の枠組みの構築が進められており、今般のセミナー
は、新石油法の方向性等の貴重な情報を得られる機会となりました。
ICEP は会員会社を対象としたアンケート調査結果及び資源エネルギー庁との
協議の結果、平成 25 年 11 月にマダガスカル共和国にミッションを派遣し、当
時のラジョリナ暫定大統領、外務省、炭化水素省(当時)、OMNIS(Madagascan
National Office of Mines and Strategic)を表敬訪問し、最新の石油開発動
向情報を収集致しました。そして、この度、石油鉱山担当大統領府及び OMNIS
より専門家 3 名を招聘し、セミナー開催が実現したものです。
本セミナーには在京マダガスカル共和国大使館より臨時代理大使のご出席を
始めとして、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)、ICEP 会
員会社など石油開発関係者 61 名のご参加をいただき、活発な質疑応答を交えた
盛況なセミナーとなりました。経済産業省始め開催にご協力いただいた関係者
に厚く御礼申し上げます。
なお、ICEP では、引き続き各国の石油開発関連情報を皆様に提供していく所
存でございますので、一層のご支援ご協力をお願い申し上げます。
平成 27 年 3 月
一般財団法人
石油開発情報センター
目次
ページ
1. セミナープログラム ······················································································································· 1
2. 講師略歴········································································································································ 2
3. 講演記録
(1) 開会の挨拶 (財)石油開発情報センター会長
(2) 在京マダガスカル大使館挨拶
藤田文萌·················································5
マハオニソン・ユージェーヌ臨時代理大使 ·····················6
(3) 講演及び質疑応答
講演 1:『マダガスカル共和国の石油ガス開発の現状と炭化水素の可能性』 ····················· 8
ボナベンチャー・ラソアナイボ長官(OMNIS)
講演 2:『マダガスカル共和国の地質的特性の概観と探鉱機会』········································ 13
ララニリナ・ラノロアリソア炭化水素部長(OMNIS)
講演 3:『マダガスカル共和国の石油ガス法制の概要』 ·························································· 20
ジャオナ・アラン・ランドリアナリソア テクニカルアドバイザー
(石油鉱山担当 大統領府付大臣付き)
(4) 閉会の挨拶
(財)石油開発情報センター理事長
鈴木 孔 ········································ 32
4. 資料集
(1) 講演1資料 『マダガスカル共和国の石油ガス開発の現状と炭化水素の可能性』 ·········· 34
(2) 講演2資料 『マダガスカル共和国の地質的特性の概観と探鉱機会』 ······························ 44
(3) 講演3資料 『マダガスカル共和国の石油ガス法制の概要』 ················································· 59
(4) マダガスカルにおける最近の石油探鉱開発状況概要··························································· 73
(5) マダガスカル共和国一覧表············································································································ 80
5. 会場写真 ··································································································································· 81
6. 参加者リスト······························································································································· 85
1.セミナープログラム
ICEP 国際セミナー2015「マダガスカル共和国」プログラム
日時
平成 27 年 2 月 4 日(水)15:00~20:00
帝国ホテル 東京 東京都千代田区内幸町 1-1-1
場所
〔セ ミ ナ ー〕
2階 「蘭の間」
〔意見交換会〕
2階 「菊の間」
同時通訳 2 名
15:00~15:10
開会の挨拶
(財)石油開発情報センター会長
15:10~15:20
在京マダガスカル大使館挨拶
臨時代理大使
藤田文萌
マハオニソン・ユージェーヌ
講演1:『マダガスカル共和国の石油ガス開発の現状と炭化
15:20~15:50
水素の可能性』
ボナベンチャー・ラソアナイボ長官(OMNIS)
講演 2: 『マダガスカル共和国の地質的特性の概観と探鉱
15:50~16:20
セミナー
機会』
ララニリナ・ラノロアリソア炭化水素部長(OMNIS)
16:20~16:40
質疑応答
16:40~16:55
コーヒーブレーク
講演 3:『マダガスカル共和国の石油ガス法制の概要』
16:55~17:25
ジャオナ・アラン・ランドリアナリソア テクニカルアドバイザー
(石油鉱山担当 大統領府付大臣付き)
意見交換
会
17:25~17:45
質疑応答
17:45~17:55
閉会の挨拶
18:00~20:00
意見交換会、懇談
(財)石油開発情報センター理事長 鈴木孔
1
2.講師略歴
CURRICULUM VITAE
Name:
Mr. Bonaventure RASOANAIVO
Title:
General Manager,
Office des Mines Nationales et des Industries Stratégiques
(OMNIS), Madagascar
Birth Date:
July 14, 1958
Education:
Graduated from France University (Grenoble),
Degree in Petroleum Economy
Graduated from Madagascar University,
Degree in Management
Business Career:
09/2011


General Manager, OMNIS
Board President, Société d’Exploitation de Carrières
de Madagascar

Board member, Société de Construction et de
Réparation Navale (Secren)
Board member, Société Qit Fer Madagascar
Minerals, subsudiary Rio Tinto Canada
Board member, Madagascar Consolidated Mining


07/2007

Project Manager,” Management of Oil and Gas in
Madagascar ”

Financial Manager, OMNIS

Joined OMNIS as Petroleum Economist
10/1998
01/1986
2
CURRICULUM VITAE
Name
: Lalanirina RANOROARISOA
Title
: Hydrocarbon Division Manager
Office des Mines Nationales et des Industries Stratégiques
(OMNIS)
Date of Birth
: September 13, 1960
Place of Birth : Antsahamasina, Madagascar
Education
: Polytechnique University, Madagascar
NTNU, Norway
Business Career
June 2013
Hydrocarbon Division Manager, OMNIS
September 2011
Deputy Hydrocarbon Manager, OMNIS
2011 – 1998
resources
Geologist at the Exploration and Evaluation of Petroleum
Department, OMNIS
- Responsible for the geological field trip in Madagascar
sedimentary basins
- Responsible for the geological and geophysical interpretations
1998 – 1991
Geologist at the Promotion Department, OMNIS
-
Contributing to different studies about petroleum promotion in
different zone of Morondava, Majunga and Ambilobe basins ;
3
Jaona Alain RANDRIANARISOA
55 years old – Maried
Present Position : Technical Advisor of the Ministry
PAST POSITIONS
-
MINISTRY OF MINING AND HYDROCARBONS
Position : Secrétaire Général
In charge of the implementation of the policy and coordination of the services inside the Ministry ;
Represent the Ministry in the Technical entities :
o Chairmain of the Bureau du Cadastre Minier (the entity in charge of the mining permits),
o Member of Ad-hoc Mining Comitees (dealing with the high investment projet)
o Member of Management Comitees Meeting of fews Petroleum Companies
-
MCA-Madagascar (Millennium Challenge Account Madagascar), developing program funded
by the Governement of the United States of America.
Took part in writing of Madagascar Proposals when Madagascar was elligible for the Millennium
Fund.
In charge of the communication strategy and its implementation as Counselor of the Managing
Director.
-
COMITE DE REFLEXION SUR LA COMPETITIVITE, (Competitiveness Review Comitee) :
project funded by the World Bank ; its mission was to build the dialogue between the Governement
and the Private Sector about concerning the business environment.
Position : General Coodinator
-
MINISTERE DU DEVELOPPEMENT DU SECTEUR PRIVE ET DE LA PRIVATISATION
(Ministry of Privatisation and Private Sector Development), Position : Directeur de l’Appui au
Secteur Privé
In charge of identifying the ways to attract the investors and to facilitate their operations in
Madagascar
EDUCATION
3° Cycle Computer Science
Centre Normand de Recherche en Informatique - Le Havre - France
Master of Business Administration
European University of America - San Francisco - California
3° Cycle Complémentaire de Gestion
Institut Supérieur de Gestion - Paris – France
Master in Economic and Social Administration
Université de Paris II - Paris – France
4
3.講演記録
3. 講演記録
【司会:池ヶ谷業務部長】
皆様、長らくお待たせ致しました。まだお越しになっていない方もいらっしゃるようですけれ
ども、定刻になりましたので、ICEP 国際セミナー「マダガスカル共和国」を開催させて頂きま
す。
私は、本日の司会進行を務めさせて頂きます石油開発情報センターの池ヶ谷と申します。
セミナー開催に先立ちまして、一言皆様にお願い申し上げます。地震など緊急時の避難につ
きましてはホテルの指示に従い、冷静に行動頂きますようお願い申し上げます。
本日はお寒い中、ご多忙中にも関わらず本セミナーにご参加頂きまして、誠にありがとうござ
います。本日は、民間企業の皆様、JOGMEC の皆様も多数お越しいただいております。また、
本日のセミナーには在京マダガスカル共和国大使館から臨時代理大使閣下、他数名の方に
も御臨席いただいております。御臨席ありがとうございます。
それでは、お手元の資料をご確認いただいた後、プログラムに沿って進めさせて頂きたいと
存じます。お手元の資料は、一番上から本日のプログラム、次に、本日予定しております 3 つ
の講演資料、次に、講演者 3 名の略歴、マダガスカル共和国の概略、最後に講演に係るアン
ケートとなっております。セミナー終了後、記載したアンケートは、テーブルの上に置いてお帰
り頂きたく、お願い申し上げます。本日のプログラムは 2 部構成と致しました。それぞれ 1 部終
了ごとに質疑応答の時間を設けております。ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。。
それでは、まず初めに、石油開発情報センター会長、藤田より、講演に先立ちまして、開会
のご挨拶を申し上げます。会長、よろしくお願い致します。
(1)開会のご挨拶
(財)石油開発情報センター会長
藤田文萌
本日は ICEP 国際セミナー「マダガスカル共和国」に多くの皆様のご参加を頂きまして、誠に
ありがとうございます。また、平素から私どもの事業にご理解、ご協力を賜っておりますことを、
この場をお借りしまして厚くお礼申し上げます。本日は、在京マダガスカル共和国大使館マハ
オニソン臨時代理大使閣下におかれましては、公務ご多忙中、ご臨席を賜り、誠にありがとうご
ざいます。
本セミナーは私どもが経済産業省様から受注しました補助金事業の人材交流による産油・
5
産ガス国開発支援協力事業の一環として実施しております。私ども ICEP は創業 22 年で、セミ
ナーは 1997 年より開始し、今回が 31 回目となります。昨年度の事業として ICEP は、2013 年
11 月に鈴木理事長を団長とするミッションを南アフリカ、マダガスカルに派遣しました。その際、
ララハリサイナ大統領付戦略的資源担当大臣及び国家鉱山戦略産業公社(以下「OMNIS」)
のラソアナイボ長官、ラノロアリソア部長にご講演頂くことを予定して、本年度の日本でのセミナ
ー開催を計画してまいりました。
しかしながら、皆様ご高承のとおり、新年に入りマダガスカル内閣総辞職という事態となり、
ICEP としてセミナー開催を半ば断念せざるを得ない状況になりました。この困難な状況にも関
わらず、ララハリサイナ大臣、OMNIS の皆様の大変なご尽力により、大臣代理としてのランドリ
アナリソア テクニカルアドバイザーと当初計画からの講演者である OMNIS のお二方にご講演
頂けることとなりました。遠路はるばるご来日頂きまして、大変お疲れと存じますが、講師の皆
様、何卒よろしくお願い申し上げます。
なお、ララハリサイナ大臣はご再任を果たされたと伺っております。セミナー開催に当たり、主
催者として、心よりお礼とお喜びを申し上げます。本日のセミナー開催の実現に当たりまして、
ご協力、ご支援頂きました在京マダガスカル大使館、外務省、在マダガスカル日本大使館、
METI、JOGMEC 及び会員各社の皆様にこの場をお借りしまして、厚く御礼申し上げます。誠
にありがとうございます。本セミナーでのご講演について、ご臨席の皆様のご理解が深められ、
議論を通じて、相互理解と協力が進展し、延いてはマダガスカル共和国と日本との資源関係
での具体的協力の発展、日本国の発展に繋がっていくことを祈念しております。
講演の修了後には、意見交換会も計画しております。多数の皆様にご参加頂きたく、よろしく
お願い申し上げます。それでは、最後に皆様のセミナーへの積極的なご参加をお願い申し上
げまして、私のご挨拶とさせて頂きます。ご清聴ありがとうございました。
【司会】
本日のプログラムにつきまして 1 点修正があります。皆様にご案内申し上げました予定では
セミナーの方が菊の間、それから意見交換会が蘭の間になっておりましたが、場所は同じです
が、入れ替えを致しました。より広い会場でセミナーを開催できることになりましたので、ここに
お伝え申し上げます。それでは引き続きまして在京マダガスカル共和国大使館からマハオニ
ソン臨時代理大使閣下のご挨拶を頂きます。大使閣下、お願いします。
(2)在京マダガスカル大使館挨拶
マハオニソン臨時代理大使
6
初めまして、私は在京マダガスカル共和国大使館の臨時代理大使マハオニソンです。ICEP
藤田会長、JOGMEC 及びご列席の石油会社の皆様よろしくお願い致します。マダガスカルの
戦略的資源担当大統領付テクニカルアドバイザー及び国家鉱山戦略産業公社 OMNIS から
の 2 名の講演前に、マダガスカル大使館臨時代理大使として、ご挨拶させて頂けますことを大
変な栄誉と存じます。ビジネス界では Time is Money、時は金なりということわざがあります。私
のご挨拶も簡略化して、時間の節約を図りたいと思います。
まず、初めに在京マダガスカル共和国大使館を代表して、また私個人として、心から日本が
このセミナーを開催下さったことに感謝申し上げます。セミナーにご参加頂いた日本の石油関
連ビジネス関係者の皆様にも御礼申し上げます。日本の経済産業省の皆様にも感謝申し上
げているとお伝え頂ければと思います。また、このセミナーの開催に当たりまして、ご尽力頂き
ました皆様方全てにお礼を申し上げます。
本日このセミナーにご参加頂いたことは、マダガスカルの目指すイニシアティブへの全面的
なご支援ということで、これは私たちにとって大変心強く、日本とマダガスカルの関係強化につ
ながると確信しております。本日はマダガスカル大使館の代表として、日本の皆様のお心がマ
ダガスカルとの協力関係を更に強化するに違いないと強く感じております。
この ICEP セミナーの目的は、日本の石油関係の企業の方々に必要な情報を提供し、ガス、
石油に関連してマダガスカルでどのようなビジネスの機会が存在しているのか、そしてこれによ
って Win・Win の関係を両国で強化することにあります。このセミナーを通じていかにして両国
で最大のメリットを得ることができるか。一方には経済大国である日本があり、もう一方には、経
済がようやく成長軌道に乗りつつある発展途上国であるマダガスカルがあるわけです。このよう
な両国間の相互理解が深まることが重要であります。ご列席の皆様、日本のビジネスマンの
方々、投資家の方々に是非マダガスカルの発展の一翼を担って頂くようお願いする次第であ
ります。マダガスカルは Win・Win の関係に基づき、そして新しい可能性のある島国として、環
境保護にも十分に配慮した持続可能な発展が可能であり、その努力を重ねているということを
申し上げます。日本とマダガスカルのこれまでの協力関係を大変うれしく思っております。これ
から先の協力関係が更に深まることを期待しております。ご清聴ありがとうございました。
【司会】
マハオニソン臨時代理大使閣下、ありがとうございました。
それでは第 1 部のラソアナイボ OMNIS 長官のご講演を頂戴したいと思います。ご講演のタ
イトルは「マダガスカル共和国の石油ガス開発の現状と炭化水素の可能性」です。ラソアナイ
ボ長官、よろしくお願い致します。
7
(3)講演及び質疑応答
講演 1:『マダガスカルの石油ガス開発の現状と炭化水素の可能性』
ボナベンチャー・ラソアナイボ長官(OMNIS)
私の講演を開始する前に代理大使、ICEP 会長、JOGMEC の皆様、そしてご臨席の皆様方
にまず御礼を申し上げたいと思います。ICEP の皆様、本セミナーを開催して頂き、ありがとうご
ざいました。そして私どもの来日、滞在のケアをして頂き、ありがとうございました。また、在マダ
ガスカル日本大使館及び在京マダガスカル大使館にも滞在中の支援に関して御礼申し上げ
ます。また、ご臨席の皆様、そして日本の投資家の皆様、本日このセミナーにご参加頂きまし
たことに心より御礼申し上げます。私にとって、この講演ができることは大変名誉なことです。皆
様方に現在マダガスカルの探鉱について何が起きているかをお話しできることは、誠に名誉な
ことと考えております。
私の講演テーマは「マダガスカル共和国の石油ガス開発の現状と炭化水素の可能性」です。
講演は 3 部構成で、第 1 部は、OMNIS をご存じない方のために組織についてご説明します。
第 2 部は、マダガスカルの石油ガス開発の現状をご説明します。第 3 部は、マダガスカルの炭
化水素の探鉱についての今後の展望をご説明します。
第 1 部 OMNIS という組織の説明をします。OMNIS とは、国家鉱山戦略産業公社のことで、
1976 年設立された国の組織です。定款には組織の目的は、マダガスカルの炭化水素と鉱山
資源の管理、開発、振興と記載されています。換言すれば、OMNIS は、国家政策である炭化
水素の探鉱開発を実施する使命があるということです。また、OMNIS は、地質データを活用す
る使命があり、更に鉱山の探鉱を推進する使命があります。これまでに、OMNIS は国際的石
油会社(IOC)17 社と生産物分与契約を締結しました。
また、鉱山分野では、OMNIS は 10 社の国際的な鉱山会社について 20%の権益を有してい
ます。現在の OMNIS は地質、掘削、鉱山関係の技術者、エコノミスト、法律家等からなる 250
名の組織となっております。OMNIS の長は、大統領の政令で規定される長官で、閣議承認後
に任命されます。OMNIS の長官の下には管理部門と技術部門、2 人の副長官がいます。管理
部門を担当する副長官は事業支援部門である総務及び財務部門、人事部門、物流及び財産
管理部門、医療センター部門を統括します。技術部門を担当する副長官は、炭化水素部門、
鉱山及び掘削部門、研究部門を統括します。
第 2 部のマダガスカルの石油ガス開発の現状に移ります。このスライドで、マダガスカルの石
油鉱区の現状を説明します。マダガスカルには 326 の石油鉱区が、陸上及び海上に分布して
8
います。海上では黄色が、ライセンス未承認部分で、紫色とピンク色は会社にライセンス供与
済みの鉱区を示しています。陸上では緑が、ライセンス未承認部分で、青色は既に石油会社
にライセンス供与したものです。1 鉱区の面積は約 2,000 ㎢で、1 つの石油会社または投資家
は 3 から 4 鉱区を取得できます。以前は 1 万㎢または 3 万㎢の鉱区面積でしたが、OMNIS で
検討して、現在の鉱区面積 2,000 ㎢に変更しました。
現在のマダガスカルは石油探鉱が活発に行われている国で様々な国籍の企業 16 社が操業、
探鉱中です。米国の会社 EXXON MOBILE、MADAGASCAR OIL、英国の会社 STERLING、
TULLOW、中国の会社 SUNPEC group、MNPC、MPIL、MEIL、MSPC、オーストリアの会社
OMV、フランスの会社 TOTAL が探鉱、操業中です、次回の入札には、日本の企業にもご参
加頂きたいと私たちは思っています。
OMNIS は国を代表し、これら企業と生産物分与契約を結んでおります。OMNIS は常に国の
代理として契約します。この他には、地質、物理探査企業、TGS-NOPEC、PGP、SPECTRUM、
FUGRO と別の契約も締結しています。このような部門でも日本の投資をお願いします。
現在の石油探鉱、生産事業の状況を各探鉱、操業会社を通して見て行きます。3 つの堆積
盆地で事業を行っています。1 つ目の堆積盆地は Ambilobe です。既に進出している企業は生
産物分与契約により、8 年間の探鉱期間を供与されています。延長は 2 年間可能です。殆ど
の既存企業が初期の探査期間 8 年を近々終了します。最初に Ambilobe で探査を開始したの
は STERLING ENERGY 社と、パートナーの PURA VIDA MAURITIUS 社で、現在 3 次元の地
震探査データの集録を行っています。次に Antsiranana Block ですが、EAX/AFREN 社、
OYSTER 社が、深度の浅い根源岩調査のため約 200m で掘削を実施中です。
次に Majunga の海上の堆積盆地では、3 鉱区で EXXON MOBIL 社が探鉱中で、一般的な
Basin modeling と地震探査データ処理を実施中です。
陸上には、2 ブロックあり、中国の会社が Block2101(Antsohihy 鉱区)で 2 次元地震探査デー
タ収録作業を計画中ですが、Block2104(Bekodoka 鉱区)では新既収録 2 次元地震探査デー
タの再処理と解釈を実施中です。
次の Morondava 盆地は海上で、米国 MAREX 社とナイジェリア SAPETRO 社が、既に 3 次元
データを集録し、再処理して解釈を実施中です。来年には Belo Profond の解釈は終了する見
込みです。同盆地には、Grand-Prix 鉱区もあります。OMV 社と ENERMAD 社が操業中を行い、
鉱脈評価中で、新たに 3 次元の地震探査計画も準備中です。
9
また、陸上鉱区に戻りますと、VARUN 社が鉱床評価を実施中で、このプロジェクトを継続す
るためのパートナーを求め、ファームアウトを実施中です。また、Block3102(Bemolanga 鉱区)は、
TOTAL 社が事業主体で、MADAGASCAR OIL 社とコンソーシアムを組んでいます。以前
TOTAL 社は非在来型石油の探鉱を優先していましたが、現在は在来型石油にシフトし 2 次
元の地震探査を約 500km 予定しています。
次は Block3103(Melaky 鉱区)ですが、同鉱区は ESSAR 社が操業中です。現在ファームアウ
ト実施中でファイナンシャルパートナーを求めていますが、進展していません。
次に、Block3104(Tsimiroro 鉱区)ですが、MADAGASCAR OIL 社が、商業的な採算性があ
ると認定し、開発計画を OMNIS に提出し、OMNIS と監督官庁の開発計画承認を待っている状
況です。
そ の 後 Block3105 、 Block3106 、 Block3107 と い う 3 つ の 鉱 区 が あ り ま す が 、 こ れ は
MADAGASCAR OIL 社の鉱区で、同社は現在フィールドデータの解釈を行っています。そし
て、3 鉱区の評価を行っておりますが、作業は進んでいません。現在、同社は Tsimiroro 重油
のプロジェクトを最優先にし、そのプロジェクトに注力しているためです。
また、陸上の Block3108(Manja 鉱区)ではスウェーデンの AMICOH 社が、現在掘削作業の準
備中です。ファイナンシャルパートナーも探しています。
Block3109(Mandabe 鉱区)は TULLOW 社と OMV 社の鉱区ですが、現在は新規 2 次元地
震探査データの収録中で、掘削作業の準備中です。
Block3110(Morombe 鉱区)はインドの ESSAR 社が保有し、探鉱作業は概ね終了し、ファイナ
ンシャルパートナーを探しています。
Block3112(Toliaey 鉱区)は、中国の会社がガス徴を発見し、その評価中です。
Block3111(Berenty 鉱区)は、TULLOW 社と OMV 社が掘削作業を準備中です。
Block3113(Sakaraha 鉱区)は、中国企業が保有する鉱区で、現在 2 次元地震探査データの
計画中です。
Block3114(Bezaha 鉱区)では、米国 PETROMAD 社が、地震探査を終了し、掘削作業のパ
ートナーを探しています。以上、現在のマダガスカルにおける石油開発の現状について、進
出中の石油会社の事業内容も含めてご説明しました。
10
次に、法的な枠組み、契約上のモデルについて説明します。マダガスカルの上流事業は現
行の石油法で規制されています。また契約の規制もあります。現在、石油法は見直し作業を
進めておりますが、石油法はまだ現行法として施行されています。現在、企業と交わしている
契約のモデルは生産物分与契約です。ただし、Joint Venture 形式での契約も選択すること
ができます。
次に税制上の条件ですが、これは法律によって規定され、交渉余地のない項目があります。
例えばロイヤルティ、直接炭化水素税(Direct Hydrocarbon Tax)の税等は交渉余地なく課税
されます。それ以外の税金については普通法に依拠することになります。
ではロイヤルティについてお話しします。ロイヤルティは現在の石油法に依拠しておりロイヤ
ルティ比率はガスと油で異なっています。石油の場合は 8%から 20%、ガスの場合は 5%から
10%、それぞれ生産量等により適用比率が変動します。
次に環境規制ですが、石油上流事業については、法律で各地域、または国レベル、または
国際的レベルにおいて、規制されています。環境保全が原則として、更に政令の環境と投資
関係の法律(MECIE)により、環境に対して十分に適合性を有しているか否かのチェックが行
われます。そして、持続可能な発展のため海上にも同様の規定があります。環境省、漁業水
産省、森林担当省が行政機関として、また、環境省 NGO などがこういった問題を注視していま
す。
炭化水素の探鉱開発事業に義務付けられる環境の法律実務として、企業は環境への影響
について十分に調査すること、そして、環境法順守の認定証を受領することが規定されていま
す。つまり、企業が次フェーズに移行する際には、事前に国内の環境法を順守していることを
証明された認定証を保有する必要があります。
石油法は、私の同胞が詳細説明を行う予定ですが、主な石油法の改定の目的を説明します。
一つは、法律の枠組みをより改善し、実際の税制に則した完全なものにすることです。加えて、
現行の石油法に欠落している部分、または時代にそぐわない部分を修正することです。例え
ば海上と陸上との区別を行っていない欠陥がありますので、海上か陸上かによって基準を分
けることになるでしょう。また、安定して、魅力的な環境維持が出来ることも、この新しい石油法
の柱となっております。
石油法を如何に改定するか、長期間様々な検討をしてまいりました。既にドラフト、法案を作
成し、石油会社にドラフトを配布し、石油会社の反応を待っているところです。このように行政と
法律を適用される事業者との間で十分に整合性が取れるよう配慮しています。
11
次に第 3 部のマダガスカルの炭化水素探鉱の将来展望について説明します。近々行われる
入札は、新法の国会審議後、初めての新しい入札となります。6 月か 7 月には国会審議は終
了する見通しで、入札は本年末から再スタートすると考えます。
この入札は、既に多くの鉱区が供与されているため優先的に取り扱われた海上の
Morondava 堆積盆地の 41 鉱区が対象です。企業がこの権利を得るには、技術的レベルが十
分高く、探鉱経験があり、そして当該鉱区の状況を十分に熟知し、ファイナンス面でも問題が
なく、そして順調に探鉱開発事業を実施出来ると確信されることが条件になります。データル
ームを十分ご利用頂き、有意義な入札をして頂きたいと思います。ここで選択された企業に対
し、交渉、契約調印のステップに進むわけですが、最終的な採択は大統領令によって認可さ
れます。
Tsimiroro の重質油の開発は現在 MADAGASCAR OIL 社が積極的に関与していますが、現
在 18 億 bbl の可採埋蔵量が見込まれ、最低限 25 年間生産可能で、5 年の期間延長も予定さ
れています。同社は、2014 年 6 月 18 日にその商業性を認識し、重油のテストセールを行って
います。2014 年 10 月 27 日には開発計画の提出を受け、OMNIS 及び担当省は、2014 年 11
月 26 日にこれにコメントを出しました。現在、OMNIS 及び担当省は本開発計画承認を 30 日で
検討するよう要請を受け、経済的、技術的側面のチェックを実施中です。
また、OMNIS は炭化水素資源について、内部的な政策方針を持っています。OMNIS は法
律的な枠組を持って、投資家が十分安心出来る魅力的な枠組み作りを心がけています。
OMNIS はオープン鉱区のプロモーションにあたっては、説明を十分に行い、新技術を有する
企業に、最新技術を用いて事業に対応することを望んでいます。企業が有する技術を移転さ
せ、そしてその移転された技術を用いて十分な成果を国にもたらしてくれることを期待していま
す。
最後に注目して頂きたい点をまとめますと、マダガスカルの堆積盆地は 82 万 km2 の面積があ
ること、それが炭化水素を十分に埋蔵し、生産が十分に行えると見込まれること、そして現在ま
で 35 万 km2 だけが探鉱の対象であったこと、となります。
OMNIS は、オープン鉱区の開発を促進したいので、可能性を持っている企業に最適な検
討作業を行って、マダガスカルの炭化水素埋蔵量の探鉱や採取にご協力頂きたいと考えてい
ます。OMNIS は更に良い管理方法をこの炭化水素資源にも適用し、それによって埋蔵資源を
最大限活用し、これによって生み出された価値を持続可能な発展に結び付けていきます。
12
OMNIS はまたマダガスカルの一部として、日本とマダガスカルの間で相互利益となる協力関
係を、構築していきたいと思っています。ご列席の皆様、ご清聴頂きまして、誠にありがとうござ
いました。
【司会】
それでは 2 番目のご講演をラノロアリソア炭化水素部長から頂戴したいと思います。ご講演
タイトルは「マダガスカルの石油地質の概要と探鉱開発機会」です。ラノロアリソア炭化水素部
長、よろしくお願い致します。
講演 2:『マダガスカルの石油地質の概要と探鉱開発機会』
ラノロアリソア国家鉱山戦略産業公社(OMNIS)炭化水素部長
代理大使、ICEP 会長、ご臨席の皆様こんにちは。私の発表を始める前に、もう一度皆様方
に御礼申し上げたいと思います。ICEP 様、JOGMEC 様、このセミナーの開催にご尽力頂きま
したこと、そして私どもを招待し、このセミナーに参加できるようにして下さいましたことに改めて
御礼を申し上げたいと思います。
私ども、そしてマダガスカル共和国にとりましても、本日、皆様を前にして発表できることは、
とても名誉なことです。本日は「マダガスカルの石油地質の概要と探鉱開発機会」についてお
話しさせて頂きたいと思います。私の発表を分かりやすくご理解頂くために、最初にマダガス
カルの地質的な特性についてお話しして、それから本題、つまり石油地質学に関係する部分、
そしてまたどのような探鉱開発機会があるかということで探鉱データについてお話しし、ご参考
までに皆様方に私どもの石油資源評価、私たちの炭化水素のリソースの統計についてご紹介
申し上げて結論の部分に入っていきたいと思います。
マダガスカルは 2 つの異なる地質学的な特性から成立しております。まず、先カンブリア紀の
結晶質岩石の基盤があります。この基盤がマダガスカルの国土の 3 分の 2 に露出しております。
マダガスカルの地層の堆積部分は東側より西側が厚くなっております。要するに先カンブリア
紀の結晶質岩石の基盤の上にこういった堆積盆地があります。
まず地質学的な特徴ですが、マダガスカルには 5 つの堆積盆地が存在します。それらの総
面積は 100 万 km2 を超えるものです。これらの 5 つの堆積盆地のうち、黄色い部分が Ambilobe
盆地、淡黄色の部分が Morondava 盆地、橙色の部分が Majunga 盆地、それから黄緑の部分
が East Cost 盆地、藤色の部分が Ambre Cape 盆地です。そして Horst(地塁)があります。
Majunga 盆地、Morondava 盆地、Ambilobe 盆地の 3 つの盆地は同じ地質構造発達史を共
13
有しております。要するに Gondwana 大陸が分裂したことから生まれてくる特徴です。
地質学や地球物理学の専門家でない方には予めお詫び申し上げます。少し私の発表は退
屈なものになるかもしれません。ですから、ご寛大に、忍耐強く私どもの歴史について耳を傾
けていただければと思います。
では地質構造的にどのようにして堆積盆地ができたかということです。3 つの大きな事象でそ
のような堆積盆地が生まれています。1 つは Pre-rift stage の事象、2 つ目が Rift events の事
象、3 つ目が Passive margin phase の事象です。この 3 段階を経て、構造地質学的な特徴が生
まれ、盆地が形成されました。
最初に Pre-rift stage から説明します。原生代の終わり、約 1 億 5,000 万年前、マダガスカ
ルはアフリカの東側とインドの西側の間に位置していました。 2 つの北の盆地、すなわち
Majunga 盆地と Ambilobe 盆地は、ソマリアの向かいに位置し、Morondava 盆地はケニア、タン
ザニアの向いに位置していました。そして、East cost の盆地はインドに隣接していました。
次の二畳紀、三畳紀の Rift についてお話しします。この時の盆地は地殻が伸張していくとい
う影響を受けていました。最初に、石灰質が沈殿し、その石灰質が沈殿していくのはマダガス
カルがアフリカから離れていく時の特徴でもあります。この地質構造の伸張作用というのは、三
畳紀の後半まで続きました。そしてこの Rift は Symmetrical に行われています。つまり、Graben
(地溝)の両肩が隆起し、この隆起による色々な堆積物がこの Horst(地塁)や Graben(地溝)
の中に流れ込み、三畳紀後期にはこの盆地が Thermal subsidence の状態や Basin sag の状態
になりました。そして非常に分厚い大陸性の堆積物が蓄積しました。
次に Toarcian 期の Rift ですが、マダガスカルはアフリカ大陸から離れ始めたのが Toarcian
期です。それでもこの時代の盆地は北の方ではソマリアと繋がっており、西ではケニア、タンザ
ニアと向き合っていました。しかしながら、マダガスカルの軸がずれていったのです。マダガス
カル島の上下の軸が、現在の軸よりも左側に 12 度から 15 度くらいずれ、マダガスカル島は北
側に開き、海水が進入してきました。特にアフリカの東、マダガスカルの西側の間に海水が入
ってきました。その結果、マダガスカルの分離が始まったということです。つまり、アフリカ大陸
からマダガスカルが離れていくようになったのです。マダガスカルの北の方では周りを海が大き
く囲みました。マダガスカルの南の方はまだ、非常に細い海峡でした。そして、二畳紀の Rift の
軸に比べ、Toarcian 期の Rift の軸は西側に傾斜しています。
このジュラ紀の初期の塩分の沈殿に関してですが、この時期、地表面の平準化がありました。
そして、地表面が平準化するこの時期に Gondwana 大陸が分割しました。そして、平準化した
レベルの平面には Lagoon(ラグーン)とか、沿岸の干潟とか泥地、泥質の湖底が作られてきま
14
した。その結果、塩分を含んだ Aalenian の盆地がアフリカの東側とマダガスカルの沿岸にでき
ています。
非活動的縁辺域、Passive Margin というのは、ジュラ紀中期の石灰が沈殿した時に形成され
ています。これは Dogger plateform accretion の時で、Gondwana 大陸が東と西に分かれてきま
した。Gondwana 大陸が分割して、西側の Gondwana 大陸と東の Gondwana に分かれました。こ
の時、マダガスカルは Gondwana の東に付随していました。そして、ソマリアとモザンビークの
堆積盆地が Davie 海嶺によって分かれています。そして、マダガスカルから南の方にずれてい
きます。これは、白亜紀の前期に起きたことです。
次に Post-drift についてお話します。今、マダガスカルが白亜紀の前期に移動していったと
いう話をしました。そして、インドの Rift は北東-南西方向に伸びていき東側は隆起しました。一
方、マダガスカルの西側はかなり傾動して西傾斜になりました。そして、白亜紀には随分、海
成堆積物が生成されています。これは後ほど例を挙げていきたいと思います。
最後に第三紀、5,000 万年ぐらい前の話に移ります。この時期には、インドとセーシェルが北
東に移動します。このような伸張作用の中で、東アフリカの Rift は約 2,500 万年前から始まり、
この Rift African system は、マダガスカルでは様々な溶岩や火山などを生んでいます。大陸棚
の形成は Maastrichtian 期に始まり、始新世の石灰石はマダガスカルの西側などに見られま
す。
次にマダガスカルの一般的な構造の特徴を見てみましょう。大きな断層があります。どれも
Gondwana 大陸からの分離結果です。まず南北走向の大陸間 Rift があり、ソマリア盆地の展開
軸に平行な北北東-南南西走向の断層があります。このような動きは、ジュラ紀にとても活発で
した。また、北北東-南南西走向の軸方向は同じくインドがマダガスカルから離れていった方向
にも通じるものがあります。そして北北東-南南西走向の軸は、マダガスカルの結晶質岩の基
底部にも関係してきます。また、様々な幾つかの盆地を区分する境界にも断層がありますが、
一連の lineaments(線状構造)が白亜紀後期に随分活発に動きました。そして Trap、炭化水素
の蓄積などの活動もありました。
こちらの Stratigraphy(層序学)の表ですが、platform(基盤)の上部において、海から 2 つの
流入が見られ、3 つのレベルで、火山活動が見られ、マダガスカルにおける炭化水素の元とな
っています。南から北、西から東という方向でこういった動きが見られました。白亜紀後期の
Turonian 期の溶岩の流れが東 Gondwana 大陸分離の元となり、インドの移動のきっかけとなり
ました。地殻運動のイベントは火山活動とつながっており、堆積盆地の元となるわけですが、こ
れによる炭化水素の蓄積が今日、我が国において見られるということです。
15
マダガスカルの石油地質に話を移します。Karoo には、二畳紀と三畳紀の砂岩貯留岩の 2
つのレベルが見られます。そして Post Karoo では根源岩は、Toarcian 期、ジュラ紀中期の
Condensed series、Syn-drift series が見られます。貯留岩は多く見られ、マダガスカルにとって
石油を得るということで、非常に幸いしたということです。
Madagascar Petroleum System の表でマダガスカルの石油の 9 つの特徴が要約されていま
す。Morondava 盆地においては石炭紀後期では TOC が非常に高く、ケロシンはタイプⅢです。
三畳紀前期では、TOC が 5.8%まで見られ、ケロシンタイプはⅡからⅢです。Toarcian 期は、
TOC が 0.9~5%、中期ジュラ紀は TOC が 1.5~3%、ジュラ紀後期~白亜紀前期にかけては、
TOC が 0.9~5%です。マダガスカルにおける Petroleum System が非常に active であるという
ことです。特に Trap structure のタイプについて は、 Faulted block、 Flower structure、
Stratigraphic structure、岩塩ドームに関連した Structure 等の色々なタイプがあります。
Morondava Offshore Leads の図は色々な Leads 例を紹介した要約です。ここでは Filled
channel や Truncation against slope、Tilted faulted blocks、岩塩構造に伴う Salt structure、
Flower structure、Stratigraphic pinchout といった Leads を紹介しております。
Morondava & Majunga Onshore の事例では、Salt structure を紹介していますが、この構造は
既に Majunga 盆地において認められておりました。従って、その傾斜した structure がこの塩分
の上昇によっての現象であります。Offshore では Tilted Faulted Blocks というものが見られま
す。
OMNIS はデータを収集する機関でもありますので様々な新しいデータが我々のデータベー
スに登録されます。そういったデータベースを元にして、我々の技術スタッフが色々な評価を
行っております。
また、OMNIS は、公開データも持っております。機密性のないデータもあるので、そういった
データは有料ではありますが、自由にお渡しできます。2D Seismic line newly acquired の図は、
最近我々が得た新しい Seismic line についての情報です。Morondava offshore のものですが、
非常に良好な結果となっています。
Drilling & Geological data について、これまで 82 坑の坑井を掘削しています。82 坑のうち
31%は重力異常をベースに掘削を行い、82 坑の 53%は炭化水素の徴候がありました。82 坑
の 15%は Reservoir、Seal、Trap のコンビネーションです。
16
しかし掘削坑井の密度は、1 万 km2 に 1 坑の坑井しかありません。TGS 社がデジタル化した
坑井 log が利用可能です。また、TGS 社、Spectrum 社、CGG 社が再処理した坑井のデータが
存在します。
非在来型資源については、686 坑の浅めの坑井、あるいは Coredrills のデータがあります。
またコアデータやカッティングデータですが、我々がそれらのデータも保管しております。
地質学的なデータについては、マダガスカルで仕事をする方々は OMNIS に対して様々な
調査をレポートし、その評価結果は OMNIS のデータバンクに保管されています。
Speculative Survey ですが、TGSN 社は海上 2 次元震探データを 25,468km 収録していま
す。また BGP 社は、2012 年に、マダガスカル西方沖合において 14,026km の 2 次元地震探査
データを収録しております。
SPECTRUM 社は、過去に収録した陸上データの再処理を実施し、2 次元震探データ
20,000km を再処理しています。また陸上の坑井データ、ログデータの再処理もなされていま
す。
海上 では ION/GXT 社が、これは Geophysics の会社ですが、「East African Span」というこ
とで、4,088km に渡る 2 次元地震探査データの再処理を行っています。最近では CGG 社が陸
上、海上 両方で 2 次元地震探査データの再処理を行い、坑井データや検層データを利用し
て炭化水素ポテンシャル評価を実施しています。
石油資源の評価では、データベース化したデータを元にして評価をしました。これまでに 115
Leads を評価しました。評価にあたってのパラメーターは、平均層厚は 1,000m、ネットグロス比
(N/G)は 20%、Porosity は 20%、1-Sw は 50%、リカバリーファクター(Rf)は 20%、面積は 80 万
km2 と仮定しています。
その結果、Tsimiroro の重質油は 17 億 bbl(in place)、Bemolanga は 20 億 bbl(in place)です。
MADAGASCAR OIL 社と TOTAL 社が作業に参画しました。
結論ですが、マダガスカルは色々な可能性を持っています。石油産業において投資をする
場合、マダガスカルの東側に位置する 3 つの主要な盆地である Morondava、Majunga、
Ambilobe には非常に将来性があるということです。残りの 2 つの西側にある盆地も将来性がな
い訳ではなく、既存震探データも存在し、評価をすれば西側に位置する 2 つの堆積盆地の有
望性が浮かび上がってくると思われます。
17
石油探鉱のためにこれまで 82 坑井が掘削されましたが、そのうち 2009 年には 7 坑が掘削さ
れ、油ガスの徴候が確認されています。
2009 年~2013 年にかけては、マダガスカルの東側に位置する 3 堆積盆地をカバーする近代
的な 2 次元及び 3 次元地震探査が実施されました。この地震探査では測線間隔が 5km メッシ
ュの調査が実施され、地震探査データの品質の向上も図られました。
このような地震探査データの収録等によって、マダガスカルの炭化水素ポテンシャルの把握
もこれまで以上に分かりやすくなってきております。マダガスカルでは是非、Business と共に観
光も楽しんで頂きたいと思います。
【司会】
ラノロアリソア炭化水素部長、ありがとうございました。講演の予定時間の終わりが迫っており
ますが、このまま続けさせて頂きます。それでは OMNIS のお 2 人のご講演に対するご質問、ご
意見、コメント等をお受け致します。ご質問、コメントの際には、皆様方の所属先およびお名前
を最初にお伝えいただけるよう、お願い致します。どなたかご質問ありますでしょうか。
【藤曲】
藤曲と申します。私は住友の子会社ペトロサミット石油開発株式会社に所属しております。
まず、最初に講演ありがとうございました。とても興味深い発表でした。幾つか質問させて頂き
たいと思います。最初の質問は政治的な問題です。新しい首相が選ばれ、そして石油大臣も
含めて内閣改造が行われました。このような改造、変化によって将来の石油政策が何か変わ
ることはあるのでしょうか。
【ラソアナイボ長官】
次の発表内容を既に先取りしていらっしゃるような気がします。この回答はまず、変化はない
ということです。同じ政策です。石油大臣も結局同じ人物です。
【藤曲】
2 つ目の質問です。次の入札のラウンドですが、2 つの段階があるのですね。最初は
Qualification、フランス語で何と言っていいのか分かりませんけれども、恐らく技術的な、財政
的な資格審査、それから入札がある。お伺いしたいのは、その入札に何を提出すべきですか。
例えばサインボーナスですか、最低限の義務作業量ですか、あるいはどの割合で生産物を分
与するとか、そんな要件なのでしょうか。
18
【ラソアナイボ長官】
今のご質問にお答えします。私たちに重要なことは、第一に技術力です。経験、知見、会社
の技術力と経験、とりわけ東アフリカに関する知識、経験、財務的な能力、先ほどお挙げにな
った項目は、全部交渉可能です。これでお答えになりますか。
【藤曲】
これは資格に関するものですか。
【ラソアナイボ長官】
はい。入札の前に資格要件 Terms of reference は事前にお送りします。
【藤曲】
もう一つ質問します。先ほどの技術的なデータに関するものです。82 坑の坑井が掘削され
ている中で幾つが海上に掘られていますか。
【ラノロアリソア炭化水素部長】
海上は大体 8 カ所です。
【藤曲】
はい、分かりました。どうもありがとうございました。
【司会】
質問のある方はいらっしゃいますか。
【鈴木理事長】
ICEP の鈴木です。まず確認したいのですが、重質油の埋蔵量に関する数字が最後から 2
枚目の表記では 1.7MMbbl と書いてあって、これが前の方のプレゼンの中では 1.7billion と書
いてあるのですが、17 億というふうに理解してよろしいですね。
【ラノロアリソア炭化水素部長】
17 億です。
【鈴木理事長】
他に幾つか指標を知りたいと思っております。まず、油の API 比重と油の埋蔵されている深
度です。次に、開発計画を現在 OMNIS で審議中というご説明がありましたが、それによると生
19
産された重質油はその後どう処理されて、お金になっていくのでしょうか。輸出に回すとか、マ
ダガスカル国内で精製するとか、その辺の話です。
【ラソアナイボ長官】
Tsimiroro の重質油に関してはマダガスカル政府が OMNIS に出した TDP(Time Division
Pricing)、開発計画の中に入っております。第 1 フェーズでは生産物は地元のニーズのために
使われます。第 2 段階ではこのアフリカの南部の近隣諸国に搬送するためパイプラインを作り
たいという計画があります。というのは、各段階で相当な生産量が考えられます。第 1 フェーズ
では 1 日当たり 6,000bbl が想定されています。それは一応国内での消費向けです。第 2 フェ
ーズでは、1 日当たり 1 万 bbl の生産になってきますが、これは私たちの消費量よりも多いので、
これを輸出する計画です。ただ、その前にまず国内市場を満足させなくてはいけないという状
況です。
【鈴木理事長】
初めの方でお聞きした油の API 比重と Reservoir の深度を教えて下さい。
【ラソアナイボ長官】
貯留岩の深度は約 300m、比重は API 14 度です。この鉱区は、民間会社が操業しています。
したがって、私たちの方で皆様に開示できないデータがあります。この民間企業からの許可を
もらっていないので、全データを開示することはできません。最初の販売は恐らく地元のマー
ケット用でしょう。エネルギー供給のために、今、ガスを輸入していて、現在我々の発電所は全
て火力発電で大変高くついています。しかし、この重質油を使うことにより、エネルギーコストを
削減できると期待しています。
【司会】
他にご質問はありますか。よろしいですか。それでは、5 分遅らせまして、休憩、コーヒーブレ
イクの後、17 時から再開ということでお願い致します。
【司会】
次の講演に入らせて頂きます。ランドリアナリソア、テクニカルアドバイザーのご講演を頂戴
したいと思います。ご講演タイトルは「マダガスカル共和国の石油ガス政策」です。ランドリアナ
リソア、テクニカルアドバイザー、よろしくお願い致します。
講演 3:『マダガスカル共和国の石油ガス法制の概要』
ジャオーナ・アラン・ランドリアナリソア テクニカルアドバイザー(石油鉱山担当 大統領府付
大臣付き)
20
藤田会長、マハオニソン臨時代理大使、ご臨席の皆様方、親愛なる友人の皆様方、今回私
は大変名誉なことに、ララハリサイナ大臣の代理で来ております。大臣はこのセミナーに是非
参加したいとお考えでしたが、内閣改造に伴うマダガスカルでの職務のため今回来ることがで
きませんでした。ご存じのように以前は石油鉱山大臣でしたが、現在は戦略的資源担当大統
領府付き大臣となりました。 それほど大きな変革ではありませんが、新しい職務で新しいスタ
ッフですので、幾つかの変更があり、現在忙殺されており、来日できませんでした。 以上のよ
うな状況は残念ではありますが、もし大臣が来日していれば、私は皆様とこのようにお会いする
ことはできず、皆様の前でお話しすることもできなかったわけです。
今ご覧頂いているのはマダガスカル共和国の首都アンタナナリボの写真です。こちらから太
陽と暖かさをお送りしたいと思います。マダガスカルは今、暑い季節です。ただ、残念なことに
私どもの国では暑い時期は雨期でもありまして、現在幾つかの低気圧で国の一部が洪水被害
を受けています。そういった人々に思いをはせながら、発表をしたいと思います。
スライドにある「Miarahaba Tompoko」という言葉は「皆様、こんにちは」という意味で、ご臨席
の皆様に捧げたいと思います。また、ICEP、JOGMEC、METI の皆様方に本日の機会を与え
て下さいましたことに、御礼を申し上げます。おかげをもちまして、マダガスカルについて語る
ことができました。そして、是非皆様方にマダガスカルまでお越し頂くように説得できればと思
っております。
マダガスカル共和国の石油ガス政策についてお話しします。目的は概略をご説明することで
すが、しかし、興味深いお話をさせて頂いて、皆さんの方で我が国でのビジネスチャンスにつ
いて、何らかの考えを抱いて頂きたいと思っています。現在石油価格が下落しておりますが、
このような状況こそが投資のビジネスチャンスだと私どもは確信しております。
では、私の発表を 3 つの部分に分けてお話しさせて頂きたいと思います。最初は皆様方にど
ういう状況で事業を展開なさるかということについてお話ししたいと思います。タイトルはマダガ
スカル再生、Rebirth としてあります。なぜかは後ほどご説明します。
2 つ目は制度的な側面、この分野での役所、OMNIS や環境省、大統領府もここで役割があ
りますので、その制度的な側面についてお話ししたいと思います。その組織というのはまさしく
石油ガスに関する政策を実施すべき組織です。マダガスカルといえば映画とお考えにならな
いように、少し地理的なお話をしましょう。マダガスカルは、インド洋の中にあり、アフリカの東に
位置しています。そして太陽の出ずる国日本はこちらです。多くの共通点が日本とマダガスカ
ルにはあると思います。まず、両国共島国であるということ。皆様がこれまで成し遂げてきた発
21
展は、我々も少し時間が遅れましたが、同じように行えるものと信じ、マダガスカルを発展させ
ていきたいと思っています。日本とマダガスカルは随分距離が離れており、マダガスカルはア
フリカの沿岸と非常に類似性を持っております。アフリカには例えばモザンビークなど大々的
な発見があります。科学者はこういうでしょう。「マダガスカルとモザンビークは同じ地域だ。地
質学的には同じ構造である」と。私は科学者ではないので、申し上げていることが間違ってい
たら申し訳ないのですが、モザンビークに炭化水素があるのなら、マダガスカルにも得る可能
性は大きいと申し上げたいのです。
なぜマダガスカルの再生と申し上げたかと言いますと、マダガスカルはご存じのように 4 年間
政治的に混乱した状態が続きました。つまり、憲法を外れた状態が続いたのです。その結果、
国際的な制裁を受けました。4 年間、日本政府は他の国々と同じようにマダガスカルと距離を
置かれました。つまり投資もなく、外交関係もなく、貿易関係もありませんでした。しかしながら、
2013 年末に選挙がありまして、新しい共和国大統領が民主的に選出されました。
大統領の最初の任務というのは、マダガスカルを国際的な社会の中に位置づけるということ
でした。どういう意味かと言いますと、新大統領が就任して最初に行ったのは、国際社会の皆
様方と会って、マダガスカルの政権を国際的に認知して頂くことでした。国際的な認知があっ
てこそ、例えば日本の皆様方の知見、投資家の知見、様々な政府のご支援を得られるわけで
す。最初の内閣は 2014 年 4 月に組閣されました。そして今の内閣は数日前に成立したばかり
です。正確には 2 週間前に内閣改造が行われました。このような大統領の様々な努力の結果、
色々関係が復帰しております。国際的なつながりが戻ってきて国際社会との絆が再び結ばれ
ました。
現在、マダガスカルに対しては国際社会から関心が示されるだけでなく相互関係、マルチ関
係で投資家のコミットメントが得られています。そして民間企業もマダガスカルにコミットし、マダ
ガスカルで事業を展開し、マダガスカルを発展させようとしていますので、幾つか例を挙げま
す。
相互関係の例えとしてはフランスです。フランスと私どもは再度関係が復興しました。日本も
同様に関係が復興し、インフラ整備として第一番目にトーマス商業港を支援して下さるというこ
とです。既に日本からのインフラのご支援は随分頂きました。この港から外国と通じることになり
ます。アメリカ合衆国は、最初は制裁を行い、AGOA(African Growth and Opportunity Act)か
ら外され何千もの雇用者が解雇されました。しかしながら、再度 AGOA の資格を得ることになり
まして、アメリカ合衆国と優遇税制で取引ができることになります。マルチについては特に申し
上げませんが、多国間の投資保証機関もマダガスカルを認知して下さいます。ですから、この
MIGA(多数国間投資保証機関:Multilateral Investment Guarantee Agency)によって、例えば
22
マダガスカルの様々な事業に関して補償を受けることができるのです。
次にマダガスカルの経済基盤ですが、第一は観光です。残念ながら、それほど多くの日本
の方はいらっしゃいませんし、隣国の近い国の方もあまりいらっしゃいません。今、1,000 人ほ
どの日本人が毎年訪れていますが、この数が今後増えていくことを期待しております。次は漁
業です。非常に質の良いエビが捕れて、それを輸出しております。どうやら日本もこの甲殻類
を輸入して下さっているようです。それから、工業と農業です。
では観光についてもう一言お伝えします。マダガスカルは、非常にホスピタリティーのある、
外国人をお迎えするのが好きな国だということで知られております。今、写真をごらん頂いてい
るように、このホスピタリティーを象徴するトラベラーズツリーというシンボルツリーがあります。し
かしマダガスカルにあるのは、このトラベラーズツリーだけではありません。もう一つの写真では
バオバブの木があります。マダガスカル独特の植物の一部で、数多くの種があります。ただ、
私がこれ以上この側面からお話ししますと、いらして頂く楽しみがなくなってしまうので、この辺
でやめておきますが、これらをご覧頂いても、観光客の皆さんを引き寄せるには十分魅力的で
あると思っています。
先ほどルネッサンス、再生と申し上げましたが、それは指数においても立証しております。ほ
んの一例ですが、例えば成長率が 2013 年は 2.4%、2014 年は 3%でした。まだ大統領が本格
的に政策を執行することができなかった時期においても、成長率は 3%でした。そして 2015 年
の予算案での経済成長予測は 5%です。インフレ率は 2013 年 5.8%でしたが、2015 年の予測
では 7.1%、2014 年と 2015 年、ほぼインフレは安定しているとみられます。少し上がっているの
は、2014 年の石油価格のせいです。更に米のような、一次産品の価格のおかげでインフレ率
の微増が起きておりますが、今後こういった傾向が変わることを願っております。経済成長に大
きく関係する外国の直接投資としては、鉱山と炭化水素、とりわけ鉱業部門が最も多くの外国
投資を受け入れている分野です。
MADAGASCAR OIL は民間企業ですが、現在の探鉱から今後生産に移りますので、石油や
鉱山の寄与度が更に大きくなると思っています。国の財政、そして税制上の収入において、石
油、鉱山が拡大すると思っております。ですから、まさしく今、新しい再出発を行ったところであ
り、ルネッサンスという言葉を使っているわけです。
では制度面についてお話ししましょう。大統領府付きの鉱山、石油担当省が管轄する部門に
ついて、任務と目標、どのような組織があるかについてお話ししたいと思います。
この石油鉱山省の任務は大きく 2 つに分かれます。一つは企画構想です。何を企画するか。
23
つまり、政府と大統領に対して、鉱山や石油部門の更なる発展、開発のための政策を提案す
るということです。ですから政策を立案して企画するだけではなく、実施することも含まれていま
す。この立案から実施、これはあくまでも政策の分野です。
次は規制の分野です。政府は省を通じてルールがきちんと制定されて、遵守されているか
を監督していきます。鉱山部門でも、石油、ガス部門でも同様です。この省は大統領府付き石
油鉱山省と称していますが、これは何を意味しているのでしょうか。この省は直接大統領に報
告することになっています。これは、組織体制の話ですが、もう一つ強い特徴として申し上げた
いのは、この省が大統領府に直属ということは、大統領が個人的に石油政策の実施に関与し
ていることで、炭化水素の振興に個人的にコミットしているということであり、いかに大統領がこ
の分野を重要視しているかを表しています。大統領は、鉱山と石油分野はマダガスカルの発
展の原動力であるべきだと位置づけています。この省には幾つかの組織が帰属しています。
例えば OMNIS のように既存の組織もあれば、これから新設する組織もあります。どの組織もこ
の石油鉱山省が監督します。
次は、国営石油会社ですが、これはこれから作られます。これについてもお話しします。それ
から BCMM(The Mining Regulation Office)という鉱区管理局がありますが、全てのマダガスカ
ルの既存鉱区を管理している所です。これも私どもの石油鉱山省に帰属しています。そして、
もう一つ、これも新設する会社ですが、国営鉱山あるいは国営鉱業会社です。先ほどの国営
石油会社と並行して鉱産物を管轄する国営会社が今後作られることになっております。
では、私どもの省における目標は何でしょうか。まず最初の目標は、天然資源、すなわち鉱
山と石油、ガスなどに関するより良い知見を獲得していくことです。そのためには、多くの作業
が必要です。色々なデータを集録し、分析、解析し、皆様方にご提案できるような形に整えな
ければいけません。なぜならば、これらの情報がなければ、こういった分野の振興は不可能だ
からです。我々がとりわけ願っているのは、このプロセスのスピードを上げたいということです。
例えば重質油の分野です。 MADAGASCAR OIL の超重質油は、1 世紀前に発見されたので
すが、1 世紀たってやっと開発され、そして生産段階まで来ております。今後は、このような長
期間をかけないようにしたいと思っております。今朝、こちらにもいらしているとある会社とお会
いしました際に、探鉱から生産まで 20 年かかったとおっしゃっていました。もし、皆様方から早
期開発スキームをご提案頂けるようでしたら、マダガスカルとしては門戸を大きく開放してお迎
えしたいと思います。この探鉱から生産までの期間を短くし、石油とガスの分野を早く発展させ
たいわけです。
ですから 2 つ目の目標は、できるだけ新しい投資と投資家を惹きつけたいということです。皆
様方がマダガスカルに投資したいという気持ちになって頂くために、十分魅力的な制度を整え
24
なくてはいけません。
3 つ目の目標は、合理的で公平な採鉱、生産です。何が言いたいかと言いますと、地下資源
は再生可能な資源ではありません。もし、全部採掘してしまって、何年か後に何もなくなってし
まえば、私たちの孫やその子供たちは私たちを恨むでしょう。ですから、公平性を考えなくては
いけません。公平性としては、まず投資する会社と地下資源を所有するマダガスカル国との間
の公平性が確保されなくてはいけません。公平な分与が必要です。それから他にも例えば地
域間同士の公平性といった問題もあります。つまり、国の資源が、マダガスカル国民全体に対
して恩恵をもたらすような公平性が重視されなければなりません。次に、世代間の公平性もあり
ます。我々は自分たちだけで考えるわけではなく、最適な形で我々の知見を蓄積し、私たちの
資源が、もし枯渇してもそれに代替するような方法を考えなくてはいけません。あと一つは、分
野間の公平性です。つまり石油の分野ばかりが恩恵を受けるのではなくて、マダガスカルの全
産業分野が恩恵を受けなければいけません。そして下請業者も恩恵を受けられるようにしなく
てはいけません。鉱山、あるいは石油分野だけではいけません。こういった色々な意味での公
平性を追求しております。
そして最後の目標が Good Governance です。これは対話から始まります。私たち行政と公的
な部門と皆様方、民間企業との間の対話からよき統治、Governance が始まります。また、Good
Governance は透明性も意味します。そして Good Governance の透明性というのは入札と競争
です。そして最後に Good Governance というのは、きちんとした制度を持ち、それぞれ特化した
任務を持つ組織があり、利害が対立するような組織ではなく、きちんと任務の割り当てができて
いるような制度が必要だと思います。
先ほど申し上げましたけれども、大統領はその任務によって、そしてまた国の将来を定める
者として、石油を重要な一つの資産であると認識しており、その重要な資産は、ライセンス方式
により開発していくとしています。そのための大統領の使命というものがあります。その大統領
令によって、この重要な財産の利用が定められるということです。大統領がまず指示を行い、
首相がそれを引き継ぎ、そして石油を担当している大臣がそれを展開していくということです。
そして大統領は、国民に対し、大統領令が国全体によって承認され、国全体によって支持さ
れていることを示していくのです。このように、大統領はこの石油分野を非常に重要視した上で、
制度化しています。
石油産業や鉱業の環境への影響については意見が分かれます。特に我々の事務所におい
ても、そういう声が聞かれます。しかし、そういう意見があるならば、受け入れなくてはなりませ
ん。だからこそ、環境問題を重要な問題と位置づけています。環境問題に対処するためには
投資が必要で、その投資をどういう形で実行するかは、環境担当省が十分に対応を考えて、
25
環境へのインパクト、一つのプロジェクトが実施される上流事業から下流事業まで、あらゆる段
階において環境に関する調査、そして評価を経て決定されます。このプロセスにおいては、こ
れまでなされたことやその問題をどのように解決するか、そして代替措置としてどういうことが考
えられるかを考え、また国家の経済に対してマイナスの影響がないようにしなくてはなりません。
もし、石油開発における環境問題があれば、この問題を処理するため経済にプラスとなるよう
な解決を考えなくてはなりません。森林破壊が石油産業の発達によりなされるのであれば、植
樹を行っていくような計画を綿密に立てるということです。
次は、アセスメントです。油とガスの政策です。炭化水素資源は国家に属するものというのは、
絶対的な認識です。そして、開発は 1 人でできるものではありません。これはどういう意味でし
ょうか。すなわち石油の開発であれば、外国の専門家の参入が必要です。過去において、国
際企業が体験した経験の成果を享受すべきです。色々なエキスパートが重質油の話をされま
した。重質油について、皆様が色々な経験を先になさった。その経験の成果を我々は積極的
に享受するスタンスに立つべきです。質的に、そして量的にも石油の分野における我々の資
産をうまく活用しなければなりません。それでは、どうしたらいいのか。一体何が我々の手元に
はあるのか。分からないもの、知らないもの、持ってないものを売るわけにはいきません。色々
なプロモーションをするにも、その裏付けがなくてはいけません。今回のセミナーでは、マダガ
スカルのプロモーションをして頂き、METI、JOGMEC、ICEP の方々にここで改めて御礼申し上
げます。マダガスカルの石油産業のプロモーションをして頂くのは非常に重要な手助けになり
ます。テクニカルな面でもファイナンスの面でも非常に貴重です。そして、公的なレベルにおい
て、色々なパートナーシップの強化、そして民間のレベルにおいてもパートナーシップの構築
は当然あります。そして、国家間の協力というのは、技術の移転とにつながっていくものがある
はずです。
これはマダガスカルの地図です。OMNIS の方からも紹介されました。現在の状況、そして既
存の状況からこれをどう促進していくかという発展政策を考えますと、当然そこには目標があっ
て、その目標に向かって政策を実施していくわけで、政策を実施するには、システムが必要で、
そのシステム構築には、法的な枠組みが必要です。既存の石油法では、色々なタイプの石油
の問題について規定がなされており、まだ実現していないのですが国営企業の設立もうたわ
れております。
そしてこれらの法律の下では、鉱産物に関する権利つまりライセンスがなければ何も仕事が
できないこととなります。探鉱、開発、そして輸送、この 3 つの分野において、鉱業に関するライ
センスというものが設定され、そして税金もかけられます。これは石油法にも記載されており、
国家予算法にも記載されているものです。
26
炭化水素に対する直接税は 20%となっています。ロイヤルティについては先ほど言及があ
りましたが生産量に応じて 8~20%となっています。付加価値税、特に探鉱を行う者に対して
の付加価値税もあります。契約の中で、specific duty、そしてロイヤルティ、そういったものの規
定です。そしてその他のものは一般法の枠内において処理をします。
付加価値税については、色々な議論がなされております。一体付加価値税とは何か。どのよ
うな形で適用するのか。特に探鉱のレベルであるものはどういう付加価値税なのか。外国人が
探鉱事業に加わる場合には付加価値税の免除があるのが一般的ですが、今の我が国の税金
に関する法律ではそういった規定はありません。付加価値税が免除されることは、次の新しい
法律の枠内においてなされるということで、世界銀行、IMF などの専門家と色々なシミュレーシ
ョンをして、具体的にどういう形で導入したらいいか、付加価値税を免除する時には、どういう
システムが一番適切なのかということを協議している段階です。ロイヤルティに関しては色々な
シミュレーションをお話ししました。
MECIE 政令ですが、環境を保全するための措置です。環境のためにある一定の金額を払い
込む、環境オフィスに対して支払うということです。環境に対してどういうインパクトが事業によ
って見られるか、色々なシミュレーションを行って、それに応じて環境税を払うのです。これは
投資額によっても変わり、投資額に対して何%という金額が環境省に対して支払うべきかが規
定されています。
投資額は 85 万ドル以下のレンジから、2 千万ドル以上のレンジまで 5 段階的に規定されてい
ます。事業の実施中、そして実際に開発が始まった段階においても、支払は続きます。
現在の炭化水素はどのようなフレームワークで規定されているのかと言いますと、全て
OMNIS 経由でなされています。色々な OMNIS の登場は、PSC 方式の契約においてどのよう
にこれらを管理したらいいのかを管轄します。
次に equity、公正さです。実際に商業ベースに乗せることができる発見を MADAGASCAR
OIL が行い、これにより全てがより迅速に進むようになりました。100 年も待ってやっと新しい鉱
区が見つかったとか、この鉱区ならば商業性が成り立つなどを 100 年もの長い期間待つわけ
にはいきません。例えば 1 万 km2 に対して 1 個の井戸などというような多くのデータを持ってい
れば、我々は全てを迅速に進めていくことができます。色々な形での我々の現在の石油法の
改定に係ってくる問題でありますし、我々もそれを慎重に考えていますが、目的は新しい法的
なシステムを魅力的にし、より公正性の保たれているものにしなくてはならないということです。
新しい法律は、今、オペレータとの協議の最中ですが、この法案は国会に今年の前半期に提
出されることになります。
27
新しい投資家に来てもらうためには、そのようなことが必要であるということです。税制度も魅
力的でなければなりません。ロイヤルティについても、付加価値税についても考えなくてはなり
ません。外部に対しても魅力的で、公正で、内部のビジネスマンにも魅力が感じられるように。
実際に操業を管理する上においても、どういうスペックで陸上、海上の操業を実施するか。そ
れから、ローカルコンテンツ、企業がどのパーセンテージまでローカルコンテンツを受けること
ができるか。そういったことも全て法律の中に盛り込み、より明確に、そしてより公正性を持った
内容にします。
入札の準備が今年中に実施されます。その前に国際的な出会いインターナショナルフェア
を、アンタナナリボにおいて 9 月 24、25 日に計画しております。是非皆様と再会したいと思いま
す。皆様が好きなあの音楽も聴いて頂きたいと思いますので、今年の 9 月にお待ちしておりま
す。9 月にお会いしましょう。よろしくお願いします。
【司会】
石油鉱山担当大統領府付き大臣付きのランドリアナリソア テクニカルアドバイザー、どうも
ありがとうございました。それでは今のご講演に対するご質問、ご意見、コメント等をお受け致し
ます。ご質問、あるいはコメントの際には皆様方の所属先およびお名前を最初にお伝え頂ける
よう、お願い致します。いかがでしょうか。ご質問はございませんでしょうか。
【河合氏】
ICEP の河合です。お話の中で、今、法制を色々と検討されているということでしたが、具体
的なところまでは現段階ではお話しされるのは難しいとは思いますが、法制を組んでいくに際
して、どこか参考にしている国、アフリカ近隣諸国でもいいですし、アメリカ型とか、欧米型とか、
ノルウェー型とか、例示できるような国や方式がありましたら、お話し頂けたらと思います。
【ランドリアナリソア テクニカルアドバイザー】
はい、何も秘密はありません。ですから、何でもお話できます。まず、プロセスについてお話
ししたいと思います。どういうプロセスで色々な改正を行っているか。例えば全国的な協議を行
います。それから、国際的なレベルでの協議があります。それから国際的なエキスパートの知
恵を借りております。先ほど世銀のエキスパートの話とか、IMF のエキスパートとか、あるいはヨ
ーロッパの国の専門家なども少し挙げましたが、現在法改正のドラフトがヨーロッパの国々によ
っても分析されているということです。
もともとの基礎案はノルウェーのサポートによって書かれました。私たちの目標は、国際的な
Best Good Practice を取り込みたいということです。これは魅力ある環境を整えるためです。し
かし、この魅力ある環境にするということは、国内的な協議を経て公平性を維持しなくてはいけ
28
ません。ですから、魅力と公平性、この間でいいバランスを取っていきたいと思っています。
【司会】
私から質問させて頂きます。インターナショナルフェア、この内容についてお話し頂ければと
思います。
【ランドリアナリソア テクニカルアドバイザー】
フェアというよりはサロンと言った方がいいでしょうか。鉱業と石油のサロンです。そういう計
画があるということで、実際の開催宣言は来週大臣が致します。従って大臣に先んじてというわ
けにはいきませんので、大臣が開催を発表されましたら、ただちに必要な資料をお送りします。
私は大臣の代わりで今回日本に来ましたが、新しい計画の開催まで発表する権限はありませ
ん。
【司会】
どうもありがとうございました。他に何かご質問はありますでしょうか。
【奥井氏】
この講演ではなく、前の講演について、技術的なことをちょっと聞きたいのですが。
【司会】
よろしいですか。技術的なご質問ということですが。よろしいということです。
【奥井氏】
ありがとうございます。私は奥井と申します。民間の出光という石油会社で石油技術者をや
っております。以前からマダガスカルについては、地質屋として興味を持っていました。2010
年だったと思いますが、EXXON MOBILE がマダガスカル沖の大水深で試掘をするというニュ
ースが流れました。私はモザンビークの例もありますので、この井戸の結果によっては、マダガ
スカルの探鉱ポテンシャルが大きく変わると認識して結果を待っていました。色々事情があっ
て、結局井戸は掘られていないと認識していますが、EXXON は試掘をしようと考えていると思
っていますので、もし、可能ならで良いのですが、その試掘が今の計画でいつごろ行われるか
を言って頂けるなら伺いたいと思います。
【司会】
難しいですか。
29
【ランドリアナリソア テクニカルアドバイザー】
そんなに難しくはないのですけれど、ただ、申し上げられることは、この掘削は行われません
でした。EXXON MOBILE との契約によりますと、探鉱期間が終わるまでに試掘しなくてはいけ
ません。そしてこの探鉱期間の契約は今年切れます。政治的な 理由があ って、EXXON
MOBILE は試掘ができませんでした。政権が憲法にのっとっていない体制だったからです。
EXXON はアメリカの企業で、アメリカは最初にマダガスカルに制裁 を行った国なので、
EXXON MOBILE もマダガスカルにオフィスを維持する以外のことはできなかったのです。でも、
今、ちょうどまた再出発しているところです。
【奥井氏】
今年、試掘があると理解してもよろしいですか。
【ランドリアナリソア テクニカルアドバイザー】
契約条件によれば、 EXXON MOBILE の探鉱期間は来年終わります。 この契約内で
EXXON は来年までに試掘する。もし、EXXONMOBILE が来年中に約束どおり井戸を掘らな
ければ、銀行に預託してある保証金を払わなければいけないことになっています。
【奥井氏】
言いにくいことを言って頂いて、どうもありがとうございました。
【司会】
他にご質問ありますでしょうか。どうぞ。
【南須原氏】
国際石油開発帝石、INPEX の南須原といいます。先ほどのご説明で国営石油会社の話が
あったと思います。今後のライセンスラウンドで国営石油会社は権益を持つとか、そのような流
れになるのでしょうか。
【司会】
どなたにお答え頂けますでしょうか。
【ランドリアナリソア テクニカルアドバイザー】
現在の法律では国営企業を設立するとなっていますが、まだ設立されていませんので今後
設立される際は新しい法律に基づくこととなります。国営石油は操業にも係るので、国際企業
との共同操業ということもあり得ます。全ての炭化水素資源は国が所有者で、国営企業は国家
の代理として機能するので、国際企業の競争相手とはなりません。国際企業がどのような形で
30
協力するか、その協力のスキームというのは国営企業と協議する必要があります。国営企業の
主たる目的は、開発及び操業への貢献という形で石油産業を支え、そしてマダガスカルの石
油セクターを構築していくことです。先ほど、国営企業との契約という話がありましたが、国営企
業は探鉱開発の権利を持ち、OMNIS は規則や制度の管理を行うということです。
国営会社が鉱業権を持ち、そして、国際石油企業と契約を結ぶ時にこの国営会社が保有し
ている鉱業権が使われることになります。契約時に国営が保有する鉱業権が対象となるので、
国営企業が入札等で競合することではありません。よろしいでしょうか。
【南須原氏】
ありがとうございます。競合はしないが、権益は持つということですね。すみません、何度も
同じ質問になるのですが。
【ランドリアナリソア テクニカルアドバイザー】
はい、そうです。先ほど申し上げたとおりです。この鉱業権は、国際的な石油企業との協力
関係を行うという条件の下にこの国営企業に与えられるものです。ですから、石油会社とは競
合状態にはなりません。国営会社はマダガスカルの国の代理人となるわけです。国際的な石
油企業との様々な協力関係が行われる際に、国の代理人となって関与するわけであって、マ
ダガスカル国営企業が単独で何かを操業するという任務を帯びているわけではありません。
【南須原氏】
もう 1 点、引き続き質問をよろしいですか。
【司会】
どうぞ。
【南須原氏】
現在の石油法、これから変わる石油法、どちらについてもですが、例えば 8 年間の中に掘削
をしなければいけないとかいった義務作業は現行法にも新制度にも、それぞれ規定があるの
でしょうか。
【ランドリアナリソア テクニカルアドバイザー】
現行法ですと、既に石油会社と交わした契約に遡及的に、過去に戻って何か効力、義務を
課することはできません。しかし、もし、今後現在の契約はあるけれども、初期のこういった石油
会社と最初に交わした契約に改善しようということがあれば、以前行った契約内容を改善して
いくということは可能です。
31
【南須原氏】
すみません。質問は現在の石油法において、契約上必ず義務作業として井戸を掘るという
ものがあるのかという質問ですが。
【ランドリアナリソア テクニカルアドバイザー】
この探鉱期間というのは、前期段階、地震探査、掘削という 3 つのフェーズに分かれていま
す。最後の段階、掘削、これは義務です。ですから、第 3 期には掘削しなくてはいけません。
そうしなければ、先ほど申し上げましたけれども、銀行への預託を課していますが、義務不履
行の場合は、石油会社が出したその保証金は国に押収されます。現在の契約枠内では、第 3
フェーズにおいて、掘削をする義務を怠れば、最初の保証金は完全に押収されます。これは、
はっきりとした義務です。新しい法律でも、その部分は同じだと思います。
【司会】
他にご質問はありますか。よろしいですか。それでは引き続きまして、石油開発情報センタ
ー、ICEP 理事長、鈴木より本日のセミナーにご参集頂いた皆様に御礼のご挨拶をさせて頂き
ます。
(4)閉会の挨拶
(財)石油開発情報センター理事長 鈴木 孔
本日はお忙しいところ、多くの方々に ICEP セミナー、マダガスカル共和国にご参加頂きまし
て、誠にありがとうございます。また、公務のお忙しい中、マダガスカル臨時代理大使にご臨席
頂きましてありがとうございました。今日講演をして頂きました 3 人の講演者の方々、遠路はる
ばる来て頂きまして、まだ時差にも慣れられていないのではと思いますが、その中での長時間
の講演とディスカッションへの参加、どうもありがとうございました。今マダガスカルは新しい法
律を準備するという佳境に入っているホットな時期ではないかと思いますけれども、そういった
最新の情報を含めて包括的なご説明を頂きまして、おかげ様で私ども日本側の石油関係者の
理解も多少深まったと思っております。そういう意味で非常に有意義であったと思います。
個人的なことになりますが、私は一昨年 ICEP ミッションの団長として、マダガスカルを訪問し
ました。今日ご出席の方々の中にも、マダガスカルに行かれた方がいらっしゃるのではないか
と思います。私の個人的な印象を若干述べさせて頂きますと、最初に感じたのが、東南アジア
と非常に似ているなというのが、空港を下りてホテルまで行く途中の車窓から見た景色等々、
歩いている方々を見ての印象でした。実は昨晩講演者の方々とお話をする機会があったので
すが、インドネシアの方々に似ているねというお話をしたら、皆さんも同意して頂きまして、遠い
32
昔にどういう手段で行ったか分かりませんが東南アジアの人々が今のマダガスカルに、いわゆ
る移民をしたということでした。今日ご出席のマダガスカルの方々も何となく東南アジアの方に
風貌も似通っているのかなという印象を持っております。
一昨年訪問した際には、マダガスカル側の受入体制が非常に素晴らしく、関係する OMNIS、
役所関係、訪問させて頂きまして、有意義なディスカッションをさせて頂きました。また、特に感
激しましたのは、当時の暫定大統領にお目にかかれたことです。非常に若い方で、積極的な
印象で、彼が私どもにおっしゃられた言葉を今でも覚えています。「Win・Win で行かないとい
けないよね」とおっしゃいました。今日の講演にもありましたが、石油会社がホストカントリーに
出かけて行って、仕事をする時には、まさしく Win・Win の関係で作業なり仕事をしていかない
と、なかなか長続きしないのではないかと思いまして、前大統領のご発言にひどく感銘した次
第です。
この場をお借りして、一昨年の ICEP ミッションの訪問受け入れに対してお礼を申し上げます。
私の挨拶が長くなって恐縮ですが、これから意見交換会、レセプションを用意しております。今
日講演されたマダガスカルの方々はフランス語でお話しになりましたけれども、実は非常に流
暢な英語もお話しになります。どうかディスカッションの続きは、お酒でも飲みながら、フランク
に意見交換ができるのではないかと思いますので、ご活用頂きたいと思います。本日はご出席
頂きまして、ありがとうございました。
【司会】
これをもちまして本日のセミナーを終了致します。本日のプレゼンテーションの資料は CD に
してお渡し致します。ただし、数量に限りがありますので、各社 1 枚ということでよろしくお願い
致します。お忘れ物のないようにお気をつけてお帰り下さい。改めまして、本日はご多忙の中、
ご参加頂きまして、誠にありがとうございました。アンケートはご回答後に机上に残して頂きま
すよう、お願い申し上げます。
それでは、隣室に意見交換会の準備がございますので、セミナー中のご質問の確認や絞り
込んだお話等も交えながら講師の方々や大使館の皆様との更なる交流の機会として頂けたら
と思います。よろしくお願い致します。
(終了)
33
4.資料集
資料 4-(1)
Madagascar
Present situation of Oil and gas business
&
Hydrocarbon potential outlook
Bonaventure RASOANAIVO
General Manager - OMNIS
Outline
‰ OMNIS
‰ Present situation of oil & gas business
¾ Petroleum block current status
¾ Operating IOCs
¾ Current E & P activities in Madagascar
¾ Legal framework & PSC Model
¾ Environmental aspects
¾ Environmental practices in oil & gas E&P activities
¾ Petroleum code revision
‰ Hydrocarbon future outlook
¾ Licensing round (Area, procedure, criteria, data room, etc.)
¾ New era with Tsimiroro heavy oil development
¾ Hydrocarbon Policy
2
seminar in Tokyo Japan Febr 3d,2015
34
OMNIS
X
Office des Mines Nationales et des Industries
Stratégiques
X
A State Agency, created in 1976,
X
In charge of managing, developing and promoting
National hydrocarbon and mining ressources in
Madagascar
X
OMNIS is in PSA with 17 International Oil Companies
X
OMNIS hold 20% shares in about 10 International Mining
Companies
X
OMNIS Personnel: 250 (Petroleum,mining,drilling
engineers,economists, lawyers…)
seminar in Tokyo Japan Febr 3d,2015
3
Petroleum Blocks Status
Blocks
Onshore
Offshore
Granted
Open
Total
17
39
56
6
264
270
4
seminar in Tokyo Japan Febr 3d,2015
35
Operating Oil companies
‰ Onshore:
‰ Offshore:
¾ EAX/AFREN
¾ STERLING ENERGY
¾ MNPC (SUNPEC Group)
¾ EXXON MOBIL
¾ MPIL (SUNPEC Group)
¾ SAPETRO
¾ VARUN
¾ OMV
¾ TOTAL E&P
¾ MADAGASCAR OIL
¾ ESSAR
¾ AMICOH
¾ TULLOW
¾ MEIL
¾ MSPC
¾ PETROMAD
5
seminar in Tokyo Japan Febr 3d,2015
Current E&P activities
‰ Ambilobe basin
¾ Ambilobe Block (STERLING ENERGY 50% – PURA VIDA MAURITIUS 50%): 3D
seismic acquisition
¾ Antsiranana Block (EAX/AFREN 90% - OYSTER 10%): prospect maturation
after coring campaign
‰ Majunga basin
1. Offshore
¾ Ampasindava Block (EXXON MOBIL 70% - STERLING ENERGY 30%): basin
modelling & seismic processing
¾ Majunga Block (EXXON MOBIL 50% – BG Intl 30% - SK Corp 10% - PIDC 10%):
basin modelling & seismic processing
¾ Cap St André Block (EXXON MOBIL 100%): basin modelling & seismic
processing
seminar in Tokyo Japan Febr 3d,2015
6
36
2. Onshore
¾ Block 2101 – Antsohihy (MNPC – 100%): 2D seismic acquisition program
¾ Block 2104 – Bekodoka (MPIL – 100%): newly acquired 2D data
reprocessing and interpretation; leads identification
‰Morondava basin
1. Offshore
¾ Block Belo Profond (SAPETRO 90% - MAREX 10 %): new 3D data
acquisition reprocessing and interpretation
¾ Block Grand-Prix (OMV 40% - ENERMAD 60%): leads assessment, new 3D
seismic program
seminar in Tokyo Japan Febr 3d,2015
7
2. Onshore
¾ Block 3101 – Tambohorano (VARUN PETROLEUM S.A.R.L. 100%): leads
evaluation & farm out
¾ Block 3102 – Bemolanga (TOTAL E&P 60% - MADAGASCAR OIL 40%): 2D
seismic program for conventionnal oil
¾ Block 3103 – Melaky (ESSAR Holding 100%): farm out
¾ Block 3104 – Tsimiroro (MADAGASCAR OIL 100%): Declaration of Tsimiroro
heavy oil field commerciality; Development Plan submission & approval in
progress;
¾ Block 3105 – Manambolo (MADAGASCAR OIL 100%): field data interpretation
& block evaluation
¾ Block 3106 – Morondava (MADAGASCAR OIL 100%): field data interpretation
& block evaluation
¾ Block 3107 - Manandaza (MADAGASCAR OIL 100%): field data interpretation
& block evaluation
seminar in Tokyo Japan Febr 3d,2015
8
37
2. Onshore (cont’d)
¾ Block 3108 – Manja (AMICOH 100%): drilling preparation
¾ Block 3109 – Mandabe (TULLOW 65% - OMV 35%): evaluation of existing 2D
data (reprocessing, depth conversion, seismic interpretation update & leads
ranking; geochemistry & basin modelling); new 2D seismic acquisition
program
¾ Block 3110 – Morombe (ESSAR Holding 100%): farm out
¾ Block 3111 – Berenty (TULLOW 65% - OMV 35%): lead identification
&evaluation; geochemistry & basin modelling; seismic interpretation
update; drilling preparations
¾ Block 3112 – Toliary (MEIL 100%): appraisal program
¾ Block 3113 – Sakaraha (MSPC 100%): new 2D seismic acquisition program
¾ Block 3114 – Bezaha (PETROMAD 100%): EIA permit & drilling preparations
seminar in Tokyo Japan Febr 3d,2015
9
Legal framework & PSC Model
Upstream activities are governed by the Petroleum Code & different types of
Contract
‰Petroleum Code: existing law (96-018) under revision
‰Contract types
¾ Production Sharing Contract (Current Model PSC-2006)
¾ Joint Venture Contract (JV)
‰ Fiscal terms:
¾ Fixed by the law
¾ Non negotiable items: Royalty & Direct Hydrocarbon Tax (DHT)
¾ Income tax rate: 30%
seminar in Tokyo Japan Febr 3d,2015
10
38
Legal framework & PSC Model
(cont’d)
‰Royalty
Oil
Production
(bl/d)
Based on current Petroleum Code
Rate
Q ” 25 000
25 000 < Q ” 50 000
50 000 < Q ” 75 000
75 000 < Q ” 100 000
100 000 < Q ” 130 000
Q > 130 000
8%
10%
12%
14%
17%
20%
Gas
Production
(mcum/d)
Rate
5.0%
7.5%
10.0%
Q ” 12 000
12 000 < Q ” 24 000
Q > 24 000
11
Environmental Aspects
‰ Regulations Instruments
¾
¾
¾
¾
¾
Charter of the Environment, Law 1990 (modified 1997, 2004)
Decree MECIE pertaining to investment compatibility with the environment
Interministerial Orders relevant to protected and sensitive areas
Regional Conventions
International Conventions
‰Implementation of NEP (National Environmental Policy)
¾
Conversion of NEP into Environmental Action Plan for the sustainable
development
‰Environmental Administration & Monitoring
¾
¾
Ministries of Environment/ Water / Forests and Fisheries/ Halieutic
Resources
National & international NGO
12
seminar in Tokyo Japan Febr 3d,2015
39
Environmental Practices
in Oil and Gas E&P Activities
‰ Regulatory framework
‰
‰
‰
‰
‰
Environmental Charter, Decrees and Acts
International Conventions
Companies HSE Policy & Management System (HSEMS)
Environmental Specification Document derived from EIA
Environmental Permits
‰ Environmental Impact Assessment (EIA)
‰
‰
‰
‰
‰
Mandatory
Environmental permit before starting any E& P activities
Supervision and Audit on EMAS & HSE
Compliance monitoring, corrective action
Environmental quietus delivered by ME/ONE to operators
13
seminar in Tokyo Japan Febr 3d,2015
Petroleum code revision
‰ Main objectives
¾ Improve legal framework
¾ Address deficiencies and gaps in current Petroleum Code
¾ Create an attractive and stable environment for investors
¾ Attract new Investors
seminar in Tokyo Japan Febr 3d,2015
14
40
Petroleum code revision (cont’d)
‰ History
¾ September 2013: Creation of Petroleum Code Committee
¾ September 2013 - August 2014: Petroleum Code Committee sessions
¾ September 2014: Transmittal of draft version to MPRS
¾ September 2014: Creation of Editing & Organizing Committees
¾ 10-12 September 2014: Workshop MPRS/OMNIS/OMH
¾ 13 September – 02 November 2014: workshop with various stakeholders
(MEEF, ONE, DGI, MTP, MAT, MINDEF, etc.)
¾ 03-07 November 2014: comments & observations collection
¾ 13 November 2014: planning revision by the Editing Committee
¾ December 2014: Transmittal of the draft to Oil Companies for comments
¾ Current status: Awaiting feedback and comments from IOCs, research for
consultancy
15
seminar in Tokyo Japan Febr 3d,2015
Hydrocarbon future outlook
‰ Licensing round
¾ Proposed area: Offshore Central Morondava Basin (Mozambique Channel)
¾ Criteria: best technical and financial bid
¾ Data room: drilling & geological reports, seismic, magnetic & gravity data
¾ Expected date: second half of 2015
‰ PSC procedure:
¾ Invitation to tender
¾ Bid evaluation
¾ Contract negotiation
¾ Signature of Contract
¾ Contract approval by presidential decree
¾ Effectiveness of the Contract
16
seminar in Tokyo Japan Febr 3d,2015
41
New era with Tsimiroro heavy oil
development
‰ Tsimiroro heavy oil field: 1,7 bbls of oil in place
‰ Duration of production: 25 years minimum
‰ Declaration of commerciality of Tsimiroro heavy oil field : 8 Mai 2014
‰ Inauguration of Tsimiroro heavy oil sale test: 18 June 2014
‰ Tsimiroro Development Plan submission to OMNIS : 27 October 2014
‰ OMNIS comments & observation: 26 November 2014
‰ Current status: TDP economic model analysis, pending approval
seminar in Tokyo Japan Febr 3d,2015
17
Hydrocarbon Policy
¾ Attractive, stable and secure legal framework
¾ Promote and open new areas for oil & gas exploration
¾ New data acquisition trough speculative surveys
¾ Open blocks assessment & evaluation
¾ New technology use
¾ Staff training & capacity reinforcement
seminar in Tokyo Japan Febr 3d,2015
18
42
Conclusion
Madagascar has 820,400 km2 of sedimentary basins favorable for oil & gas
exploration, while only about 40% are currently covered by PSC contract
with International Oil Companies operating in the country.
23 PSC are currently valid with 16 operators in 23 blocks.
OMNIS encourage IOCs to explore in open areas in order to optimize the
research and enhance the chance of hydrocarbon accumulation discovery
in Madagascar. Malagasy legal framework is under revision to attract new
investors.
A policy of good hydrocarbon resources management is implemented to
maximize the value national resources and convert this value to the
benefits of the nation.
seminar in Tokyo Japan Febr 3d,2015
19
Honourable Assistance, Thank
you for your Attention
seminar in Tokyo Japan Febr 3d,2015
20
43
資料 4-(2)
Madagascar
OverviewofGeologicalFeatures
&
ExplorationOpportunities
Lalanirina RANOROARISOA
Hydrocarbon Manager
OMNIS
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
1
OUTLINE
‰ MadagascarGeology
വ Generaltectonicandstructuralsetting
വ Stratigraphy
‰ PetroleumGeology
വ Petroleumsystem
‰ ExplorationDatabase
വ Geophysicaldata
വ WellsandGeologicaldata
വ Datafromspeculativesurveys(2D,3D
seismic…)
‰ Petroleumresourcesevaluation
‰ Conclusion
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
44
2
INTRODUCTION
‰ Madagascarislandresultedfromthe
breakingupoftheGondwanalandand
constitutedbytwomaingeologicalentities
‰ Structuredcrystallineunity,olderthan
500millionsyears, “Madagascar
Precambriancrystallinebasement”cropped
outonthe2/3ofMadagascarsurface
‰ Sedimentaryserieslayonthecrystalline
basement,moredevelopedintheWestern
thanintheEastern.
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&Exploration
Opportunities
3
IͲ MADAGASCAR GEOLOGY
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
45
4
MadagascarSedimentary Basins
‰ 05sedimentary basins:1,104,900km²
വ Morondava:616,200km²
വ Majunga :171,200km²
വ Ambilobe :46,500km²
വ EastCoast:196,700km²
വ AmbreCape:74,300km²
‰ Morondava,Majunga andAmbilobe
basinsstartedtobefilledfromMiddle
Carboniferousandsharethesame
geologicalhistory
‰ Easternbasinrelatedtothedepartureof
theEastGondwana continentfrom
Madagascar.
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
5
GeneralTectonicandStructuralSetting
‰Madagascargeneral tectonic events
വ PreͲriftstage
• GondwanauptoCarboniferous
• Madagascarlocation
വ Riftevents
• Permo Ͳ Triassic rift
• Toarcian rift
• Early Jurassic salt deposition
വ Passivemargin phase
• MiddleJurassic plateform accretion
• Madagascarpostdrift
• Tertiary platform accretion
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
46
6
PreͲrift:MadagascarPartofGondwana
‰ EndProterozoic:
Ё Madagascarpartofthe
Gondwanaland
Ё Structuralisland
‰ MadagascarbetweenAfrica
continentandIndia
‰ Madagascarsedimentarybasins
conjugatedtoAfricas’basins:
Ё AmbilobeͲMajunga /Somalia
Ё Morondava /KenyaͲTanzania
Ё Eastcoast/India
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
• LocationofMadagascarfromthe
PrecambriantotheLatePaleozoic
7
Rift:PermoͲTriassic(separationfromAfrica)
‰ EarlyPermian:failedintracontinentalrift
‰ Episodicmarineincursion:
വ earlybeginningsoftheseparationof
MadagascarfromAfrica
‰ Continuationofthecrustalextensionto
EarlyTriassic
EarlyPermianmarineincursion275MYago
‰ Symmetricalriftingandupliftofthe
grabben shoulders
‰ LateTriassic:thermalsubsidenceandbasin
sag.
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
47
8
Rift:Toarcian
‰ Madagascarstarted toleave
Africa
‰ Toarcian riftaxislocated westards
with respecttothePermoͲTriasrift
‰ Firstgeneral marineincursion
along theWestcoast of
Madagascar
‰ Moreandmoreopenmarine
Northward andconfined marinin
thesouthern.
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
9
Early Jurassic SaltDeposition
‰ Levelled surfacebyendͲLias
‰ Effectivebreaking upofthe
Gondwana
‰ Uniformlevelled oflagoon coast
andlittoralmudflat landscapes
‰ FormationofAalenian salt
basinsalong Eastern African and
Madagascarcoast.
04/02/2015
Settingofthemothersalt183MYago
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
48
10
PassiveMargine:MiddleJurassicPlatform
Accretion&MadagascarDrifting
‰ TheDoggerplateform accretion
took placefrom bajocian to
bathonian
‰ Separation ofGondwanaEastand
West
‰ Mozambic andSomalia basins
separated bythetransfer zone,
Davie ridge
‰ From Bathonian (165my)
Madagascarstarted todrift
southwards along theDFZ.
04/02/2015
TheNeoTethysseaincursioncontrollingtheDogger
platformaccretion175MYago
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
11
MadagascarPostͲdriftEvents(Cretaceous)
‰ Indian riftNEͲSWextension
then driftapart from
Madagascar
‰ Uplifting oftheEastern and
tilting ofthewesternparts
‰ Effectivedrifting ofIndia at
Turonian (80my)
‰ Progradation ofthecontinental
shelf westwards filled bymainly
terrigenous materials.
IndialocationinCampanian75MYago,while
northeastwardsdriftingwasongoing
12
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
49
TertiaryPlatformAccretion
‰ Early tertiary :breaking upofIndia
from Seychellesandnortheastwards
drifting ofIndia
‰ Eastern flank ofthecontinentalshelf
ofSeychellesandMauritius conjugate
oftheIndia offshorebassin
‰ Regional extensionoftheRift
African Systemuntil Late paleogene,
25my
‰ Development ofRiftAfrican system
recognized inMadagascar
‰ Initiationofcontinentalshelf in
Maastrichian anddevelopment of
Eocene carbonateplatform.
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
13
MadagascarGeneralStructuralFeatures
‰ NStrendoftheintracontinentalrift
‰ AsetofNNEͲSSW faults parallel tothe
spreading axisofSomalia basin
‰ NNWͲSSEaccidenttrend:inherited
frombasementstructure,activeduring
Jurassictime
‰ AsetofsubͲEW faults orlineaments,
activeduring thelate Cretaceous.
Tectonic element of Madagascar (source: Clark, 1997)
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
50
14
Stratigraphy
‰ CarboniferoustoEarlyTrias:Karoo
വ Sakoa:Fluvialtodeltaicsupply
വ LowerandMiddleSakamena , fluviͲlagoonalͲlacustrine
വ UpperSakamena andIsalo,fluvio lacustre
‰ Toarcian:marineandcontinentalfacies
‰ MiddleJurassic:carbonatetodetritaldeposit
‰ EarlyCretaceous:sublithoral tochennal /subͲmarinefan
‰ LateCretaceous:fluvioͲdeltaic
‰ Maastrichian:marineshaleandmarlwithlimestonebed
‰ Tertiary:developmentofplatformaccretionwestwards
Volcanisme activities:
‰ Intrusives bodies(AlboͲCenomanian)injectedintosub
meridianandsubEͲWfaultsintheMorondava and
Majunga basins
‰TuronianflowlavainitiatedthebreakingupoftheEast
Gondwana
‰Neocene flowlavaassociatedtothedriftingofIndia.
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
15
IIͲ PETROLEUMGEOLOGY
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
51
16
MadagascarPetroleumGeology
‰
KAROO
SourceRocks:
LowerTriassicshale
ReservoirRocks:
PermoͲTriassicsandstone
‰ POSTKARROO
SourceRocks:
Toarcian
MidJurrassic condensed
series
SynͲdriftseries
Reservoirsrocks:
Carbonateplatform
LowerCretaceousLowstand
UpperCretaceousDeepfan
04/02/2015
•
(5)Indiadrift ;(4)RiftinitiatingIndiadriftfromMadagascar ;(3)MadagascardriftfromEastAfrica
•
(2)Toarcianrift ;(1)PermoͲTriassicfailedrift
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
17
MadagascarPetroleumSystem
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
52
18
Example :MorondavaOffshoreLeads
Filledchannel&truncationagainstslope
Flowerstructure
Tiltedfaultedblocks
Largescalechannel
Saltstructure
Stratigraphicpinchout
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
19
Example :Morondava&Majunga onshore leads
SALTSTRUCTURE
TILTEDFAULTEDBLOCKS
STRATIGRAPHICTRAP
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
53
20
IIIͲ EXPLORATIONDATA
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
21
Existing ExplorationData
GEOPHYSICALDATA
2D
115689,471 km
3D
7085km²
AEROMAGNETIC
192467km
MICROMAGNETIC
10808km
MAGNETIC
32770km
GRAVIMETRIC
87116km
AGG
61641km
ERT
477km
SISMIQUE
04/02/2015
Madagascar : Geological Features Overview & Exploration Opportunities
54
22
2DSeismic linenewly aquired
Morondava offshorecentralarea
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
23
Drilling &Geological data
‰ Drilling data
9ConventionalHydrocarbon82wellsbasedon:
വ
വ
വ
വ
വ
വ
31%basedonlyonGravimetry anomalies
53%with hydrocarbon shows
15%withcombinaison ofreservoir/sealandtrap
Density:1well/10000km²
DigitalizedwelllogsavailableatA2D/TGS
ReprocessedWelldataavailableatTGS,SpectrumandCGG
9NonConventionalOil:686shallowwellsorcoredrills
9Storageofcoresandcuttings
‰ Geological data
Geological andinterpretation reportsfrom differents companies operatingin
MadagascarandOMNISreportsassessment arestored atOMNISdatabank
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
55
24
Speculative Survey
‰ Seismic Ͳ2Dacquisition
വ TGSN:25,468kmoffshore
വ BGP:14,026kmseismic 2ͲDoffshorewest
‰ Reprocessing &interpretation ofvintagedata
• Onshore
വ SPECTRUM:20,000kmseismic Ͳ2Dline;
വ A2D:well data,log
• Offshore:
വ ION/GXT:4,088kmseismic 2D(EastAfrican Span)
• Onshore – Offshore:
വ CGG:seismic 2D,well data,logforhydrocarbonpotential
assessment
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
25
IVͲ PETROLEUMRESOURCES
EVALUATION
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
56
26
PetroleumResources Evaluation
‰Conventionnel
വ Geological resources :1587,5MMBBLS
(assessed with 115leads)
വ Average thickness =1,000m;N/G=20%;
വ Porosity=20%;1ͲSw=50%;
വ Rf =002Vf=1;surface=820000km²
(sedimentary basinscovered with
explorationdata)
‰Gas Resources
വ 2,9Tcbf (Manambolo Ouest)
വ 10, 085Tcbf (Sikily)
‰NonConventionnel
വ Tsimiroro heavy oil :1,7MMBBLS
വ Bemolanga :2MMBLS
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
27
Conclusion
9Morondava, Majunga and Ambilobe basins favorable for petroleum exploration ;
95 working petroleum system;
9Development of the Tsimiroro heavy oil field;
982 deep wells for Conventional oil with new 07 wells drilled in 2009 delivered oil
and gas shows;
9Modern Seismic 2D and 3D data acquired (2009Ͳ2013), covering the 3 mains
basins;
9Program of Acquiring speculative surveys , multiͲclient studies and petroleum
potential assessment to enhance the potential of Madagascar:
• 2D seismic data in the Eastern Basin
• AGG survey in the southern part of Morondava offshore basin.
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
57
28
Combinebusinesswith pleasure !!!
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
29
THANKYOUFORYOURATTENTION
04/02/2015
Madagascar:GeologicalFeaturesOverview&ExplorationOpportunities
58
30
資料 4-(3)
MIARAHABA TOMPOKO !
MADAGASCAR :
OIL AND GAS POLICY
JAPAN – JANUARY 2015
Jaona A. RANDRIANARISOA
Ministère auprès de la Présidence,
Chargé des Mines et du Pétrole
59
CONTENT
-MADAGASCAR,
THE REBIRTH
THE MINISTRY IN CHARGE OF MINING AND
PETROLEUM
-
-
OIL AND GAS POLICY
I- MADAGASCAR, the rebirth
60
I- MADAGASCAR, the rebirth
After 04 years of political deadlock => Presidential and
legislative elections in late 2013.
Taking office by the New President of the Republic in January
2014
First Government in April 2014, a very new Government in
January 2015
I- MADAGASCAR, the rebirth
Effective come-back of technical and
financial partners / investors :
Bilateral : France, Japan, USA, …
Multilateral : Word Bank, MIGA, IMF, EU
Private Companies
61
I- MADAGASCAR, the rebirth
THE ECONOMIC FOUNDATIONS:
Tourism
Fisheries
Mining
Agriculture
I- MADAGASCAR, the rebirth
The
originality of Madagascar, which
emblem (Ravinala) traveller's tree, lies in its
diversity: the variety of terrain and climate
favored the biodiversity of flora and fauna
characterized by a high rate of endemism.
62
I- MADAGASCAR, the rebirth
Growth and Inflation
Year
2013
2014
2015
Growth
2.4%
3%
5%
Inflation
5.8%
7%
7.1%
Take off of tourism traffic
II- MINISTRY OF MINING AND
PETROLEUM
1- Mission and objectives
2- Institutionnal framework
63
II- MINISTRY OF MINING AND
PETROLEUM
MISSION
Establish and implement national policy in
Mining and Upstream Petroleum.
Regulate and monitor activities related to:
- Mining
- Oil and gas: exploration, production,
transportation
II- MINISTRY OF MINING AND
PETROLEUM
Ministry
Reports directly to the President
Has authority on :
The Office of National Mines and Strategic
Industries, (OMNIS): Upstream petroleum
The National Oil Company (To be established)
The Mining Regulation Office (BCMM)
The National Mining Company (to be
established)
64
II- MINISTRY OF MINING AND
PETROLEUM
OBJECTIVES :
Better knowledge of the Natural Assets
(mining and hydrocarbons)
Attract new investors and new investments
Rationality and equity
Good Governance
II- MINISTRY OF MINING AND
PETROLEUM
Presidency approval :
The President is the highest authority in
charge of the decree
Signatures :
President
Prime Minister
Minister in charge of Petroleum
65
II- MINISTRY OF MINING AND
PETROLEUM
ENVIRONMENTAL ISSUES :
The office, Office National de
l’Environnement :
In charge of the EIE
Delivers the Environmental permits
In charge of the environmental
evaluation of the operations (postduring-past)
III- Oil and Gas Policy
ASSESSMENTS :
- The property rights of the petroleum
resources vested in the Malagasy State.
- The development of the petroleum
resources requires the active participation
of the qualified international oil companies.
66
III- Oil and Gas Policy
GOVERNMENT ASPIRATION
1.Promote
mining and petroleum ressources
2.Strengthen
cooperation with international
technical and financial partners / investors
3.Cooperation
with countries having strong
expertise: training, Technology
Blocks
Offshore
0nshore
Granted
06
17
Free
264
39
Operating Compagnies:
OFFSHORE
ONSHORE
STERLING
ENERGY
EAX/ AFREN
MNPC
MPIL
VARUN
TOTAL E&P
MADAGASCAR OIL
ESSAR
AMICOH
TULLOW
MEIL
MSPC
PETROMAD
EXXON MOBIL
SAPETRO
OMV
67
III- Oil and Gas Policy
LEGAL AND REGULATORY
FRAMEWORK :
Petroleum Code N° 96 -018 dated
on September 4th, 1996
III- Oil and Gas Policy
LEGAL AND REGULATORY
FRAMEWORK:
-Decree
n° 97-740 related to the
Mining Title :
- Exploration Title : 8years
- Exploitation Title : 25 or 35 years
-Transportation of Hydrocarbons
Title
68
III- Oil and Gas Policy
TAXATIONS :
- IDH : 20%
- ROYALTIES
- TVA (has to be fixed)
III- Oil and Gas Policy
LEGAL AND REGULATORY
FRAMEWORK :
DECRET MECIE
AMOUNT
CONDITIONS
0,5% Less than 850.000 USD
850 USD +
0,4% >850.000 and <2.000.000 USD
3.000 USD +
0,3%
>2.000.000 USD and <8.000.000 USD
13.500 USD +
0,2%
>10.000.000 USD and <20.000.000 USD
35.000 USD +
0,1%
<20.000.000 USD
69
III- Oil and Gas Policy
LEGAL AND REGULATORY
FRAMEWORK :
ROYALTIES (Exemple pour le pétrole brut)
PRODUCTION (BPD)
ROYALTIES
<25.000 barils
8%
>25.000 and <50.000
10%
>50.000 and <75.000
12%
>75.000 and <100.000
15%
>100.000 and <130.000
17%
>130.000
20%
III- Oil and Gas Policy
PETROLEUM RESOURCE
MANAGEMENT:
- Dealing through OMNIS.
- Production sharing contract
- Out of 23 blocks. One commercial
discovery declaration (Heavy oil in
Tsimiroro)
70
III- Oil and Gas Policy
ACTIVITIES IN PROGRESS
- SPECULATIVE SURVEY
- PETROLEUM BILL :
- Nouvelle organisation sectorielle : séparation
des missions de régulation et des opérations
- OMNIS
- National Company (to be established)
- Parliament : End of first semester
III- Oil and Gas Policy
ACTIVITIES IN PROGRESS
-Launch of bid round for the opened
block
-International fair in September
2015
71
!
THANK YOU FOR YOUR ATTENTION
AND SEE YOU IN SEPTEMBER !
MISAOTRA TOMPOKO!
72
資料 4-(4)
ἰἒỾἋỽἽỆấẬỦ
இᡈỉჽ඗੕ᤸ᧏ႆཞඞಒᙲ
㈨ᩱฟᡤ䠖
ICEP䝬䝎䜺䝇䜹䝹䝭䝑䝅䝵䞁➼ධᡭ㈨ᩱ
䛂Petroleum activities & Potential䛃
ᤸғཞඞ
Blocks
Granted
Open
Total
Onshore
18
03
21
Offshore
6
222
228
73
ἰἒỾἋỽἽỂદಅẴỦ˖ಅ
䠆Sunpec Group
Sino Union Energy
Investment Group
䠄ⱥ䠅Sterling Energy
䠄⡿䠅ExxonMobil
䠄䢁䡮䡸䢚䡦䢔䡭䠅SAPETRO(South Atlantic Petroleum)
䠄ຍ䠅Niko
䠄ⱥ䠅EAX(East African Exploration)/Afren
䠄୰䠅MNPC䠄Madagascar North Petroleum)
䠄ⱥ䠅Ophir
䠄୰䠅MPIL(Madagascar Petroleum International Ltd.)
䠄༳䠅Varun
䠄௖䠅Total E&P
䠄䢋䡼䢚䡲䢚䡹䡲䢕䠅Madagascar Oil
䠄ⱥ䠅Essar
䠄⡿䠅Amicoh
䠄ⱥ䠅Tullow
䠄୰䠅MEIL(Madagascar Energy International Ltd.)
䠄୰䠅MSPC(Madagascar Southern Petroleum Company
䠄⡿䠅Petromad
இᡈỉ෇ѣཞඞ
74
இᡈỉ෇ѣཞඞ
இᡈỉ෇ѣཞඞ
75
இᡈỉ෇ѣཞඞ
இᡈ↝෇ѣཞඞ
76
இᡈ↝෇ѣཞඞ
ჽ඗⇝⇟⇬∆
77
ཋྸ੕௹⇭∞⇥
‫׭‬ʟ⇭∞⇥
78
ኽᛯ
79
資料 4-(5)
80
ேཱྀ
㤳㒔
䛭䛾௚
ᇙⶶ㔞
⏕⏘㔞
ᰝド䞉ฟධᅜᑂᰝ➼
䛺䛧
᪥ᮏ▼Ἔ௻ᴗ䛾ືྥ
⡿ᅜ㛵ಀ
ᅜ᪝
ඹ࿴ไ
ᨻయ
䈄㻱㼤㼜㼘㼛㼞㼍㼠㼕㼛㼚㻌㼣㼑㼘㼘㼟㻦㻌㻣㻡㻌㼣㼑㼘㼘㼟䚷㻝㻌㼕㼚㻌㼛㼚㼟㼔㼛㼞㼑㻌㻭㼙㼎㼕㼘㼛㼎㼑㻌㻮㼍㼟㼕㼚
䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷㻤㻌㼕㼚㻌㻹㼍㼖㼡㼚㼓㼍㻌㻮㼍㼟㼕㼚
䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷㻢㻡㻌㼕㼚㻌㻹㼛㼞㼛㼚㼐㼍㼢㼍㻌㻮㼍㼟㼕㼚
䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷㻝㻌㼕㼚㻌㼛㼒㼒㼟㼔㼛㼞㼑㻌㻱㼍㼟㼠㻌㻯㼛㼍㼟㼠
㖔༊䚸㼀㼛㼠㼍㼘㻢㻜㻑䚸㻹㻻㻿㻠㻜㻑㻕
䠰䡏䡅䡉䡅䡎䡋䡎䡋㔜㉁Ἔ㻤㻜൨䝞䝺䝹㻔ཎጞ䚸୕␚⣖◁ᒾ䚸㼀㼟㼕㼙㼕㼞㼛㼞㼛㖔༊䚸
㻹㻻㻿㻝㻜㻜㻑䠅
䈄㻳㼑㼛㼜㼔㼥㼟㼕㼏㼍㼘㻌㼟㼡㼞㼢㼑㼥㼟㻦
㻣㻝㻘㻜㻜㻜㻌㼗㼙㻌㼛㼒㻌㻞㻰㻌㼟㼑㼕㼟㼙㼕㼏䚸㻟㻘㻢㻜㻜㻌㼗㼙㼽㻌㼛㼒㻌㻟㻰㻌㼟㼑㼕㼟㼙㼕㼏
㻝㻥㻡㻘㻜㻜㻜㻌㼗㼙㻌㼛㼒㻌㼍㼑㼞㼛㼙㼍㼓㻌䚸㻝㻝㻘㻜㻜㻜㻌㼗㼙㻌㼛㼒㻌㼙㼕㼏㼞㼛㼙㼍㼓
㻟㻟㻘㻜㻜㻜㻌㼗㼙㻌㼛㼒㻌㼙㼍㼓㼚㼑㼠㼕㼟㼙㻌䚸㻤㻣㻘㻜㻜㻜㻌㼗㼙㻌㼛㼒㻌㼓㼞㼍㼢㼕㼠㼥
ධᅜ᫬䛿䠈᪑ๆ䠄䝟䝇䝫䞊䝖䠅䠈ධᅜ䜹䞊䝗ཬ䜃᚟㊰⯟✵ๆ䛾ᥦ♧䛜ᚲせ䛷䛒䜛䚹ධᅜ
䜹䞊䝗䛿⯟✵ᶵ䛾ᶵෆ䛷㓄ᕸ䛥䜜䛺䛔ሙྜ䜒䛒䜛䛾䛷䠈䛭䛾㝿䛿䠈ධᅜᑂᰝ䝀䞊䝖๓䛻
ഛ䛘௜䛡䜙䜜䛶䛔䜛ධᅜ䜹䞊䝗䛻グධ䛧ධᅜᑂᰝ䜢ཷ䛡䜛ᚲせ䛜䛒䜛䚹
䚷㐣ཤ䛻㯤⇕䛾ởᰁᆅᇦ䜢ゼၥ䛧䛯䛣䛸䛾䛒䜛ධᅜ⪅䛿䠈ධᅜ䠄䝖䝷䞁䝆䝑䝖䜢ྵ䜐䠅䛾㝿
䛻䠈㯤⇕ண㜵᥋✀ド᫂᭩䠄䜲䜶䝻䞊䜹䞊䝗䠅䛾ᥦ♧䛜ᚲせ䛷䛒䜛䚹
䛆ᾏᇦ䛇㻢㖔༊௜୚῭䜏䚹໭㒊㻭㼙㼎㼕㼘㼛㼎㼑㻌㻮㼍㼟㼕㼚䛷ⱥ㻿㼠㼑㼞㼞㼘㼕㼚㼓䛜㻝㖔༊䚸
໭す㒊㻹㼍㼖㼡㼚㼓㼍㻌㻮㼍㼟㼕㼚䛷䠡䡔䡔䡋䡊䠩䡋䠾䡅䡈䛜㻟㖔༊䚸す㒊㻹㼛㼞㼛㼚㼐㼍㼢㼍
㻮㼍㼟㼕㼚䛷䝘䜲䝆䜵䝸䜰㻿㼍㼜㼑㼠㼞㼛䛸ຍ㻺㼕㼗㼛䛜㻝㖔༊ಖ᭷䚹
䛆㝣ᇦ䛇㻝㻤㖔༊௜୚῭䜏䚹⡿㻹㼍㼐㼍㼓㼍㼟㼏㼍㼞㻌㻻㼕㼘䚸㼀㼛㼠㼍㼘䚸ⱥ㼀㼡㼘㼘㼛㼣䜋䛛㻝㻜
䝬䝎䜺䝇䜹䝹䛻ධᅜ䛩䜛䛻䛿ᰝドྲྀᚓ䛜ᚲせ䛷䛒䜛䚹▷ᮇᅾᰝド䠄ほග┠ⓗ䠅䛷䛒䜜
♫䛜㖔༊ಖ᭷䚹
䜀䠈✵ 䛷ྲྀᚓ䛩䜛䛣䛸䛜䛷䛝䜛䚹䛧䛛䛧䠈ᙜᆅ✵ 䛾ධᅜ⟶⌮㛵ಀ❆ཱྀ䛷䠈ධᅜ⪅䛿ิ
䜢స䜙䛪↓⛛ᗎ䛷䛒䜛䛯䜑䠈⏦ㄳ᫬䛻ከ኱䛺᫬㛫䜢せ䛩䜛䛣䛸䛜ከ䛔䚹ᚑ䛳䛶䠈ྍ⬟䛺㝈
ᮍ⏕⏘
䜚ධᅜ๓䛻ᰝド䜢ྲྀᚓ䛧䛶䛚䛟䛣䛸䜢䛚່䜑䛩䜛䚹
㻮㼑㼙㼛㼘㼍㼚㼓㼍䝍䞊䝹䝃䞁䝗㻞㻝㻜൨䝞䝺䝹㻔ཎጞ䚸୕␚⣖◁ᒾ䚸㻮㼑㼙㼛㼘㼍㼚㼓㼍 䚷䜎䛯䠈Ώ⯟┠ⓗ䛻䜘䛳䛶ᚲせ᭩㢮䛜␗䛺䜛䛯䜑䠈㥔᪥䝬䝎䜺䝇䜹䝹኱౑㤋䛻せ☜ㄆ䚹
▼Ἔ䞉䜺䝇஦᝟
䠄㻝䠅᭷ൾ㈨㔠༠ຊ䠄㻱㻺䝧䞊䝇䠅䚷㻝㻜㻣䠄㝖䛟മົච㝖䠅
䠄㻞䠅↓ൾ㈨㔠༠ຊ䠄㻱㻺䝧䞊䝇䠅䚷㻢㻟㻞㻚㻝㻡
䠄㻟䠅ᢏ⾡༠ຊᐇ⦼䠄㻶㻵㻯㻭䝧䞊䝇䠅䚷㻝㻣㻠㻚㻡㻡
㖔༊≧ἣ
୺せ᥼ຓᅜ
䠄㻞㻜㻝㻝ᖺ䚸༢఩䠖ⓒ୓䝗䝹䠅
䠄㻝䠅௖䠄㻤㻥㻚㻞㻡䠅
䠄㻞䠅⡿䠄㻢㻢㻚㻠㻝䠅
䠄㻟䠅⊂䠄㻞㻜㻚㻞㻢䠅
䠄㻠䠅䝜䝹䜴䜵䞊䠄㻝㻞㻚㻣㻢䠅䚷
䈜䚷㻱㻺㻌㻙㻌㻱㼤㼏㼔㼍㼚㼓㼑㻌㼛㼒㻌㼚㼛㼠㼑㼟㻙஺᥮බᩥ 䠄㻡䠅᪥ᮏ䠄㻝㻜㻚㻣㻜䠅
᪥ᮏ䛾᥼ຓᐇ⦼䠄䠄㻞㻜㻝㻞ᖺᗘ䜎䛷䛾⣼✚䚸༢఩䠖൨෇䠅
እ஺㛵ಀ
䜻䝸䝇䝖ᩍ㻠㻝䠂
ఏ⤫᐀ᩍ㻡㻞䠂
䜲䝇䝷䝮ᩍ㻣䠂
᐀ᩍ
඲᪉఩እ஺䚸㠀ྠ┕䛸䛾ၿ
㞄཭ዲ䚹㻝㻥㻤㻜ᖺ௦༙䜀䜘䜚
≉䛻すഃㅖᅜ䛸䛾㛵ಀᙉ໬
䜢ᅗ䜛䚹ᪧ᐀୺ᅜ௖䛿୺せ
䝟䞊䝖䝘䞊䛷䛒䜛䛜䚸⡿ᅜ䛸
䛾⤒῭㛵ಀ䜒άⓎ໬䚹㻞㻜㻜㻟
ᖺ㻣᭶䛻䜰䝣䝸䜹㐃ྜ䠄㻭㼁䠅᚟
ᖐ䛜ᢎㄆ䛥䜜䛯௚䚸㻞㻜㻜㻡ᖺ
䛻䛿༡㒊䜰䝣䝸䜹㛤Ⓨඹྠ
య䠄㻿㻭㻰㻯䠅䛻ṇᘧຍ┕䚹
䝬䝎䜺䝇䜹䝹ㄒ
䝣䝷䞁䝇ㄒ䠄ඹ䛻බ⏝ㄒ㻕
ゝㄒ
᭱㏆䛾ᨻ἞
䜰䝣䝸䜹኱㝣⣔
䝬䝺䞊⣔
㒊᪘䛿⣙㻝㻤
䠄䝯䝸䝘䚸䝧䝏䝺䜸௚䠅
ே✀
㻞㻜㻜㻝ᖺ㻝㻞᭶䛻⾜䜟䜜䛯኱⤫㡿㑅ᣲ䛷䛾ᚓ⚊⤖ᯝ䜢䜑䛠䜚䚸䝷䝏䝷䜹ೃ⿵䛸䝷䞂䜯䝹䝬䝘䝘ೃ⿵䛜ᑐ❧䛧䛯䚹㻞㻜㻜㻞ᖺ㻠
᭶䛻ᐇ᪋䛥䜜䛯኱⤫㡿㑅ᣲ෌㞟ィ䛷䛿䝷䞂䜯䝹䝬䝘䝘ೃ⿵䛜㐣༙ᩘ䜢⋓ᚓ䛧኱⤫㡿䛻㑅ฟ䛥䜜䚸䜎䛯㻣᭶䛻䛿䝷䝏䝷
䜹๓኱⤫㡿䛜௖䛻ฟᅜ䛧䚸஦ែ䛿཰᮰䛧䛯䚹㻝㻞᭶䛻ᅜẸ㆟఍㑅ᣲ䛜ᖹ✜䛻ᐇ᪋䛥䜜䝷䞂䜯䝹䝬䝘䝘኱⤫㡿ὴ䛜ᅽ຾
䛧䚸㻞㻜㻜㻟ᖺᚋ༙௨㝆䚸ෆᨻ䛿ᚎ䚻䛻Ᏻᐃ䚹ᨻᗓ䛿䚸ᛴ㏿䛺ᡂ㛗䚸㈋ᅔ๐ῶ➼䜢┠ᣦ䛧䛂䝬䝎䜺䝇䜹䝹⾜ືィ⏬䛃䜢⟇
ᐃ䚹㻞㻜㻜㻢ᖺ㻝㻞᭶䛾኱⤫㡿㑅ᣲ䛾⤖ᯝ䚸䝷䞂䜯䝹䝬䝘䝘኱⤫㡿䛜෌㑅䛥䜜䚸ྠᖺ㻥᭶䛾ᅜẸ㆟఍㑅ᣲ䛻䛚䛔䛶䜒䝷䞂䜯
䝹䝬䝘䝘኱⤫㡿ὴ୚ඪ䛜ᅽ຾䛧䛯䚹㻞㻜㻜㻥ᖺ㻟᭶䚸䝷䝆䝵䝸䝘䞉䜰䞁䝍䝘䝘䝸䝪ᕷ㛗䜢㤳⌜䛸䛩䜛཯ᨻᗓໃຊ䛜㌷䛾ᨭ᥼
䜢ཷ䛡䝷䞂䜯䝹䝬䝘䝘኱⤫㡿䜢㎡௵䛥䛫䚸᠇ἲ䛻䛾䛳䛸䜙䛺䛔ᙧ䛷ᬻᐃᨻᗓ䛜Ⓨ㊊䚹ᅜ㝿♫఍䛾ᢎㄆ䛜ᚓ䜙䜜䛪䚸ྠ
ᅜ䛿Ꮩ❧䛧䛯䚹༡㒊䜰䝣䝸䜹㛤Ⓨඹྠయ䠄㻿㻭㻰㻯䠅➼䛾௰௓䛾ୗ䚸㻞㻜㻝㻝ᖺ㻥᭶௨㝆䚸༴ᶵᡴ㛤䛾䛯䜑䛾䝻䞊䝗䝬䝑䝥䛜ከ
䛟䛾ᨻ἞ໃຊ䛻䜘䜚⨫ྡ䛥䜜䚸䛭䜜䛻ᘬ䛝⥆䛝䝁䞁䝉䞁䝃䝇䛻ᇶ䛵䛟ᅜẸᬻᐃ㐃ྜᨻᗓ䜢ᶞ❧䚹㻞㻜㻝㻟ᖺᮎ䛻ᐇ᪋䛥䜜
䛯኱⤫㡿㑅ᣲ䛾⤖ᯝ䚸䝦䝸䞊䞉䝷䝆䝱䜸䝘䝸䝬䞁䝢䜰䝙䝘ೃ⿵䠄๓㈈ົ䞉ண⟬኱⮧䠅䛜᪂኱⤫㡿䛻ᙜ㑅䠄㻞㻜㻝㻠ᖺ㻝᭶ᑵ
௵䠅䚹㻭㼁ཬ䜃㻿㻭㻰㻯䛿䛣䜜䜢Ẹ୺໬䝥䝻䝉䝇䛾㐍ᒎ䛸ホ౯䛧䚸㻞㻜㻝㻠ᖺ㻝᭶䛻ྠᅜ䛻ᑐ䛩䜛ไ⿢䜢ゎ㝖䚹ྠᖺ㻠᭶䛻᪂ෆ
㛶䛜Ⓨ㊊䛧䚸⣙㻡ᖺ䛻ர䜛ᨻ἞༴ᶵ䜢⤒䛶䚸ᨻ἞ⓗᏳᐃ䜢ᅇ᚟䛧䛴䛴䛒䜛୰䚸㻞㻜㻝㻡ᖺ㻝᭶㻝㻞᪥䚸䜽䞊䝹ෆ㛶䛜⥲㎡⫋
䛧䚸㻝᭶㻞㻡᪥䚸䝷䝧䝻䝘䝸䝪ෆ㛶䛜Ⓨ㊊䛧䛯䚹
㻞
㻞㻘㻞㻥㻜୓ே
䜰䞁䝍䝘䝘䝸䝪
㻡㻤㻣㻘㻜㻠㻝㼗㼙
䠄᪥ᮏ䛾㻝㻚㻢ಸ䠅 䠄㻞㻜㻝㻞ᖺ䚸㼁㻺㻲㻼㻭䠅 䠄ேཱྀ㻝㻣㻜୓ே
䠖㻞㻜㻝㻜ᖺ䠅
ୡ⏺➨㻠఩䛾኱
䈜䛂ഛ⪃䛃ḍཧ↷
䛝䛥䜢ᣢ䛴ᓥ
㠃✚
䝬䝎䜺䝇䜹䝹ඹ࿴ᅜ䚷㻾㼑㼜㼡㼎㼘㼕㼏㻌㼛㼒㻌㻹㼍㼐㼍㼓㼍㼟㼏㼍㼞
἞Ᏻ≧ἣ
ഛ⪃
ᆅᅗ䠄䜰䝣䝸䜹኱㝣䠅
㻌㻞㻜㻝㻡㻚㻜㻝
䚷䚷䠄ฟᡤ㻦እົ┬㻴㻼䜋䛛䠅
䠫䠩䠪䠥䠯㻔㻻㼒㼒㼕㼏㼑㻌㼐㼑㼟㻌㻹㼕㼚㼑㼟㻌㻺㼍㼠㼕㼛㼚㼍㼘㼑㼟㻌㼑㼠㻌㼐㼑㼟㻌㻵㼚㼐㼡㼟㼠㼞㼕㼑㼟㻌㻿㼠㼞㼍㼠㼑㼓㼕㼝㼡㼑㼟ᅜᐙ㖔ᒣ
ᡓ␎⏘ᴗබ♫㻕䛜▼Ἔᢸᙜ
䜶䝛䝹䜼䞊┬
㻞㻜㻜㻥ᖺ䛻Ⓨ⏕䛧䛯ᨻኚ䛛䜙㻡ᖺ௨ୖ䜢⤒䛶䚸᠇ἲ⛛ᗎ䛻๎䛳䛯᪂ᨻᶒ䛾Ⓨ㊊䛻
ྥ䛡䛯኱⤫㡿㑅ᣲ䛜ᐇ᪋䛥䜜䜛➼䚸ప㏞䛧䛶䛔䛯ᨻ἞᝟ໃ䛿ዲ㌿䛧䛶䛝䛶䛔
䜛䚹䛧䛛䛧䚸῝้䛺㈋ᅔၥ㢟䛻䛿ᨵၿ䛾඙䛧䛿ぢ䛘䛪䚸἞Ᏻ≧ἣ䛿ᘬ䛝⥆䛝ప
㏞䛧䛶䛔䜛䚹᭱㏆䛷䛿㤳㒔䜰䞁䝍䝘䝘䝸䝪䛾䜏䛺䜙䛪䚸ᆅ᪉㒔ᕷ䛻䛚䛔䛶䜒ปᝏ
஦௳䛜Ⓨ⏕䛧䛶䛔䜛䚹䝇䝸䚸䜂䛳䛯䛟䜚䚸⨨䛝ᘬ䛝䚸㌴ୖ≺䛔➼䜒౫↛䛸䛧䛶ከⓎ
⏕䛧䛶䛚䜚䚸䝬䝎䜺䝇䜹䝹ேᐩ⿱ᒙ䛾䜏䛺䜙䛪䚸እᅜே䜔ほගᐈ䜒⿕ᐖ䛻㐼䛳
䛶䛔䜛䚹≢⨥⿕ᐖ༴㝤ᆅᇦ䞉ሙᡤ䚷㤳㒔䛾䜰䞁䝍䝘䝘䝸䝪ᕷෆ䛷䛿䚸䜲䝇䝏䜱䚸䜰
䞁䝎䝞䝬䞁䝞䚸䜰䝜䝅䝧䚸䜰䝘䝷䜿䝸䚸䝒䜯䝷䝷䝷䝘䚸䜰䞁䝍䝙䝯䝘䚸➼䛾ᆅ༊䛻䛚
䛔䛶䚸ከᩘ䛾≢⨥䛜Ⓨ⏕䛧䛶䛔䜛䚹䜎䛯䚸✵ 䛷䛿䚸἞Ᏻ䛾ᝏ䛔ᆅ༊䛻䛒䜛Ᏻ
䝩䝔䝹䜢᱌ෆ䛧䜘䛖䛸䛩䜛⪅䛜䛔䜛䛾䛷䛷༑ศὀព䛩䜛ᚲせ䛜䛒䜛䚹䝬䝎䜺䝇䜹
䝹ே䛿ぶ᪥ⓗ䛷䛒䜚䚸᪥ᮏே䛜≉ᐃ䛾ᶆⓗ䛸䛥䜜䜛⫼ᬒ䛿䛺䛔䛜䚸୍⯡ⓗ䛻እ
ᅜே䛿ᐩ⿱䛸䜏䜙䜜䜛䛯䜑䚸ὀព䛩䜛ᚲせ䛜䜛䚹෗┿᧜ᙳ䛻䛴䛔䛶䛿஦๓䛻┦
ᡭ᪉䛾ྠព䜢ᚓ䜛➼༑ศὀព䛩䜛ᚲせ䛜䛒䜛䚹ኪ㛫䛻䛚䛡䜛୙せ୙ᛴ䛾እฟ
䜒᥍䛘䛯᪉䛜Ⰻ䛔䚹
㻞㻜㻝㻤ᖺ䠅
䠄㻴㼑㼞㼥㻌㻾㼍㼖㼍㼛㼚㼍㼞㼕㼙㼍㼙㼜㼕㼍㼚㼕㼚㼍䠅኱
⤫㡿䠅䠄௵ᮇ㻡ᖺ䚸ḟᅇ㑅ᣲ䛿
䝦䝸䞊䞉䝷䝆䝱䜸䝘䝸䝬䞁䝢䜰䝙䝘
ඖ㤳
5.会場写真
開会挨拶 (ICEP 会長 藤田文萌)
マハオニソン臨時代理大使挨拶
81
ラソアナイボ長官(OMNIS)の講演
ラノロアリソア炭化水素部長(OMNIS)の講演
82
ランドリアナリソア
テクニカルアドバイザーの講演
理事長挨拶(ICEP 理事長 鈴木孔)
83
意見交換会にて
日本海 LNG 見学
84
6.参加者リスト
㻵㻯㻱㻼䚷ᅜ㝿䝉䝭䝘䞊䠄䝬䝎䜺䝇䜹䝹ඹ࿴ᅜ䠅ཧຍ⪅䠄ᩗ⛠␎䠅
఍♫䞉⤌⧊ྡ
ᙺ⫋ྡ
Ặྡ
ᢏ⾡㒊ୖᖍ୺௵ᢏᖌ
ዟ஭䚷᫂ᙪ
ฟග䜸䜲䝹䜰䞁䝗䜺䝇㛤Ⓨ䞞
ᢏ⾡㒊
ᅜ㝿▼Ἔ㛤Ⓨᖇ▼䞞
㛗㇂ᕝ䚷Ꮥ᐀
᪂つ䝥䝻䝆䜵䜽䝖㛤Ⓨᮏ㒊 ᪂つ᥈㖔䝴䝙䝑䝖 䝅䝙䜰䝁䞊䝕䜱䝛䞊
䝍䞊
ᒣ୰䚷ᇶ⏤
᪂つ䝥䝻䝆䜵䜽䝖㛤Ⓨᮏ㒊䚷᪂つ᥈㖔䝴䝙䝑䝖䚷᪂つ᥈㖔䜾䝹䞊䝥
༡㡲ཎ䚷㟹
᪂つ䝥䝻䝆䜵䜽䝖㛤Ⓨᮏ㒊䝥䝻䝆䜵䜽䝖㛤Ⓨ䝴䝙䝑䝖
䝁䞊䝕䜱䝛䞊䝍䞊
⚄㇂㻌๛ே
ᢏ⾡㒊㛗
ᖹሯ䚷㝯᫂
ᢏ⾡㒊䚷≀⌮᥈ᰝᢸᙜ
Ỉ⏣䚷ᖾኵ
䜶䝛䝹䜼䞊䝖䝺䞊䝗㒊䚷㒊㛗௜
୰ᮧ䚷ᐜ᫂
䜶䝛䝹䜼䞊㛤Ⓨ㒊䚷㻱㻒㻼஦ᴗ䝏䞊䝮䚷㒊㛗௜
ᑠ⃝䚷ᑗᕼ
䝁䝇䝰䜶䝛䝹䜼䞊㛤Ⓨ䞞
ఫ཭ၟ஦䞞
䜶䝛䝹䜼䞊㛤Ⓨ㒊䚷䜶䝛䝹䜼䞊䝖䝺䞊䝗㒊䚷㻸㻺㻳஦ᴗ䝏䞊䝮䚷㒊㛗
௦⌮
బ⸨䚷΅
䜶䝛䝹䜼䞊㛤Ⓨ㒊䚷䜶䝛䝹䜼䞊䝖䝺䞊䝗㒊䚷㻸㻺㻳஦ᴗ䝏䞊䝮䝸䞊䝎䞊
୰ᮧ䚷ᘯྐ
䝙䝑䜿䝹᪂㔠ᒓ஦ᴗ㒊䚷㒊㛗௜
᭷ᒣ䚷ᬸஅ
䜲䝷䜽䝥䝻䝆䜵䜽䝖㒊㛗
ᒣ⏣䚷▱ᕫ
୰ᮾ䞉䜰䝣䝸䜹䞉Ḣᕞ஦ᴗᮏ㒊䚷ᮏ㒊㛗⿵బ
ᫍ䚷୍Ⰻ
▼Ἔ㈨※㛤Ⓨ䞞
୰ᮾ䞉䜰䝣䝸䜹䞉Ḣᕞ஦ᴗᮏ㒊䚷஦ᴗ㛤Ⓨ㒊䚷஦ᴗ⟶⌮䜾䝹䞊䝥㻞
䝥䝷䝑䝒
▼㔝䚷ள⌮Ἃ
ᢏ⾡ᮏ㒊䚷᥈㖔ᢏ⾡㒊䚷㒊㛗
ⴥⵌ䚷┿ᐆ
䝅䝙䜰䝙䝳䞊䝇䜶䝕䜱䝍䞊
⇃㇂䚷ᓅ኱
௦⾲ྲྀ⥾ᙺ♫㛗
⸨᭤䚷ṇ
䝥䝷䞁䝖䞉䝥䝻䝆䜵䜽䝖➨୍㒊䜰䝣䝸䜹➨஧䜾䝹䞊䝥㒊㛗⿵
຾ᒣ䚷Ṋ
ᕷሙᴗົ㒊䚷㒊㛗௦⌮
㞼㈈䚷ಙ
ᕷሙᴗົ㒊䚷ㄢ㛗⿵బ䚷୰ᮾ䜰䝣䝸䜹䝏䞊䝮
ཎᓥ䚷ᱻ
▼Ἔ䞉䜺䝇㛤Ⓨ㒊䚷Ḣ㜿୰ᮾ㻱㻒㻼ㄢ
ᯇ㇂䚷ு
䝨䝖䝻䝃䝭䝑䝖▼Ἔ㛤Ⓨ䞞
୸⣚䞞
ᢏ⾡⤫ᣓ㒊㛗
ᓟᓊ㻌㻌ᨻே
ᢏ⾡⤫ᣓ㒊䚷㒊㛗⿵బ
ᓟᓮ䚷ᬛᡂ
୕஭▼Ἔ㛤Ⓨ䞞
㻱㻹㻱㻭஦ᴗ㒊䚷䝁䞊䝕䜱䝛䞊䝍䞊
బ⸨䚷࿘
ᢏ⾡⤫ᣓ㒊䚷䝅䝙䜰䝇䝨䝅䝱䝸䝇䝖
୕஭≀⏘䞞
ཎ⏣䚷ᩄኵ
䜶䝛䝹䜼䞊➨୍ᮏ㒊䚷▼Ἔ䞉䜺䝇㈨※㛤Ⓨ㒊䚷▼Ἔ㛤Ⓨᢏ⾡㢳ၥ
85
㛗㇂ᕝ䚷࿴Ⰻ
୕⳻ၟ஦▼Ἔ㛤Ⓨ䞞
㻶㼄᪥㖔᪥▼㛤Ⓨ䞞
ᢏ⾡ᮏ㒊䚷᪂つ▼Ἔ䜺䝇ୖὶᢏ⾡㒊䚷ḟ㛗
ᯇᑿ䚷࿴᫂
᪂つ஦ᴗ㒊䚷๪㒊㛗
ஂಖ䚷ᅜ㞝
᪂つ஦ᴗ㒊䚷䝬䝛䞊䝆䝱䞊
ᚋ⸨䚷㝯ᚿ
ᢏ⾡㒊䚷䝣䜵䝻䞊
⏣୰䚷ဴኵ
ᢏ⾡㒊䚷ᆅ㉁ᢏ⾡䜾䝹䞊䝥䚷䝬䝛䞊䝆䝱䞊
ᐑἑ䚷ၨ୍
ᢏ⾡㒊䚷ᆅ㉁ᢏ⾡䜾䝹䞊䝥䚷䝅䝙䜰䞉䝆䜸䝻䝆䝇䝖
ᓥ㔝䚷⿱ᩥ
86
㻵㻯㻱㻼䚷ᅜ㝿䝉䝭䝘䞊㻔䝬䝎䜺䝇䜹䝹ඹ࿴ᅜ䠅ཧຍ⪅㻔ᩗ⛠␎䠅
఍♫䞉⤌⧊ྡ
እົ┬
ᙺ⫋ྡ
Ặྡ
䜰䝣䝸䜹㒊䚷䜰䝣䝸䜹➨୍ㄢ
⤱ᕳ䚷༓ᯞ
▼Ἔ㛤Ⓨᢏ⾡ᮏ㒊䚷᥈ᰝ㒊㛗
ỤἼᡞ䚷ಇ࿴
▼Ἔ㛤Ⓨᢏ⾡ᮏ㒊䚷᥈ᰝ㒊䚷≉࿨ㄪᰝᙺ
ஂಖ⏣䚷༤ᚿ
▼Ἔ㛤Ⓨᢏ⾡ᮏ㒊䚷᥈ᰝ㒊䚷ᾏእ᥈ᰝㄢ䚷ㄢ㛗
బ⸨䚷㝯୍
▼Ἔ㛤Ⓨᢏ⾡ᮏ㒊䚷᥈ᰝ㒊䚷ᾏእ᥈ᰝㄢ䚷ᢸᙜㄪᰝᙺ
ᶫᮏ䚷ᜨ୕
▼Ἔ㛤Ⓨᢏ⾡ᮏ㒊䚷᥈ᰝ㒊䚷ᾏእ᥈ᰝㄢ䚷ᢸᙜㄪᰝᙺ
㭯䚷ဴ㑻
⊂❧⾜ᨻἲே▼Ἔኳ↛䜺䝇䞉
▼Ἔ㛤Ⓨᢏ⾡ᮏ㒊䚷᥈ᰝ㒊䚷ᾏእ᥈ᰝㄢ䚷ᢸᙜㄪᰝᙺ
㔠ᒓ㖔≀㈨※ᶵᵓ
᭷㈡䚷ᗣே
▼Ἔ㛤Ⓨᢏ⾡ᮏ㒊䚷᥈ᰝ㒊䚷ᾏእ᥈ᰝㄢ䚷ᢸᙜㄪᰝᙺ
⁁㒊䚷᫭
▼Ἔ㛤Ⓨᢏ⾡ᮏ㒊䚷᥈ᰝ㒊䚷ᾏእ᥈ᰝㄢ䚷ᢸᙜㄪᰝᙺ
ᒣ᰿䚷୍ಟ
▼Ἔ㛤Ⓨᢏ⾡ᮏ㒊䚷᥈ᰝ㒊䚷ᾏእ᥈ᰝㄢ
▮ཱྀ䚷Ⰻ୍
▼Ἔ㛤Ⓨᢏ⾡ᮏ㒊䚷௻⏬ㄪᩚ㒊䚷௻⏬ㄢ
ᰩᒣ䚷♸ኴᮁ
▼Ⅳ㛤Ⓨ㒊䚷ᑂ㆟ᙺ
㧗ᶫ䚷⥅ୡ
ᅜᐙ㖔ᒣᡓ␎⏘ᴗබ♫㻔㻻㻹㻺㻵㻿㻕㛗ᐁ
䝪䝘䝧䞁䝏䝱䞊䞉䝷䝋䜰䝘䜲䝪
㻻㻹㻺㻵㻿㻌䠄ㅮ₇⪅䠅
ᅜᐙ㖔ᒣᡓ␎⏘ᴗබ♫㻔㻻㻹㻺㻵㻿㻕Ⅳ໬Ỉ⣲㒊㛗
䝷䝷䝙䝸䝘䞉䝷䝜䝻䜰䝸䝋䜰
኱⤫㡿ᗓ௜኱⮧௜䠄ㅮ₇⪅䠅 ▼Ἔ㖔ᒣᢸᙜ䚷኱⤫㡿ᗓ௜኱⮧௜䝔䜽䝙䜹䝹䜰䝗䝞䜲䝄䞊
䝆䝱䜸䞊䝘䞉䜰䝷䞁䞉䝷䞁䝗䝸䜰䝘䝸䝋䜰
඲ᶒබ౑䚷⮫᫬௦⌮኱౑
䝴䞊䝆䜵䞊䝚䞉䝬䝝䜸䝙䝋䞁
ၟົ⤒῭ཧ஦ᐁ
䝷䝖䝕䜱䝋䜰䞉䜰䞁䝗䝙䝸䝘
ほග䚷ᩥ໬䚷ᢸᙜᐁ
䝷䞁䝆䜰䞁䝆䝱䝣䜱䞉䝉䝕䝷
⮫᫬௦⌮኱౑⛎᭩
ΎỈ
ᅾ᪥䝬䝎䜺䝇䜹䝹ඹ࿴ᅜ኱౑㤋
఍㛗
⸨⏣㻌ᩥⴌ
⌮஦㛗
㕥ᮌ䚷Ꮝ
஦ົᒁ㛗
௒䚷ⱥᶞ
ཧ஦
⏣ᕳ䚷㍤ኵ
◊✲㒊㒊㛗
ṇ⏣䚷ఙḟ
୍⯡㈈ᅋἲே▼Ἔ㛤Ⓨ᝟ሗ
◊✲㒊ḟ㛗
䝉䞁䝍䞊
᪂஭䚷㒔⏕
◊✲㒊୺௵
Ọᯇ䚷೺
◊✲㒊
㇏ᓥ䚷ඞᕫ
ᴗົ㒊㒊㛗
ụ䞄㇂䚷Ύ㈗
ᴗົ㒊㒊㛗௦⌮
஭ཱྀ䚷⩏ᮁ
ᴗົ㒊㒊㛗௦⌮
Ἑྜ䚷㏱
87
一般財団法人石油開発情報センター
〒101-0065
東京都千代田区西神田 3 丁目 1 番 6 号(日本弘道会ビル)
TEL 03(3222)8142
FAX 03(3222)8162