デジタルオーディオ向け世界最小2016サイズ低位相雑音水晶

2016 年6月1日
日本電波工業株式会社
代表取締役会長兼社長 竹内 敏晃
デジタルオーディオ向け世界最小(*1)2016 サイズ
低位相雑音水晶発振器を開発
日本電波工業(株)は、デジタルオーディオ向け世界最小 2016 サイズ低位相雑音水晶発
振器「NZ2016SDA」を開発致しました。当社従来品の低位相雑音水晶発振器と同サイズで
総合周波数許容偏差(*2) Max.±50×10-6 という高性能を維持し、位相雑音は世界最高水
準(*3)の「-164dBc/1kHz -169dBc/10kHz」を実現しております。
スマートフォン、ポータブルオーディオプレイヤー、カーオーディオ等では、ハイレゾ音源
の普及により高音質が求められております。これらデジタルオーディオ機器にはデジタル/
アナログ変換器(DAC)が搭載されており、この変換器のマスタークロックの位相雑音を抑え
ることで、アナログ信号への変換精度が高くなり、高音質を実現することが可能となります。
今回の開発品では、デジタルオーディオ機器の高音質へのニーズにお応えするため、当
社独自の水晶技術と低位相雑音に最適な IC を組み合わせ、デジタル/アナログ変換器の
マスタークロック向けとして世界最高水準の低位相雑音を実現致しました。また、ポータブル
オーディオプレイヤー等の小型機器に搭載可能な低電源電圧(+1.8V~)にも対応しており、
さまざまなデジタルオーディオ機器の音質向上に貢献致します。なお、搭載する機器のサイ
ズに合わせられるよう、同仕様の 2520 サイズ品「NZ2520SDA」、3225 サイズ品「NZ3225SDA」
も開発致しました。
(*1) : 2016 年 5 月 当社調べ
(*2) : 常温(+25℃)偏差、周波数温度特性、及び周波数対電源電圧変動特性を含んだ
安定度です。
(*3) : 2016 年 5 月 当社調べ
【製品外観】
【サンプル・量産】
サンプル出荷を開始しております。量産は 2016 年 10 月を予定しております。
【製品特性】
形名
NZ2016SDA
サイズ
2.0×1.6×Max.0.8 mm
公称周波数範囲
20MHz~50MHz
出力対応
CMOS
動作温度範囲
-40℃ ~ +85℃
Max.±50×10-6
総合周波数許容偏差
電源電圧[VCC]
+1.8V ~ +3.3V
消費電流
Max. 15mA
-164dBc/Hz@1kHz オフセット
-169dBc/Hz@10kHz オフセット
位相雑音特性
(公称周波数 49.152MHz、
電源電圧 [VCC] +3.3V、温度 +25℃)
【位相雑音特性データ例(従来品との比較)】
条件:公称周波数 49.152MHz、電源電圧 [VCC] +3.3V、温度 +25℃
位相雑音特性 (49.152MHz)
[dBc/Hz]
開発品
従来品
-20
-30
-40
-50
-60
-70
-80
-90
-100
-110
-120
-130
-140
-150
-160
-170
-180
1
10
100
1000
Offset Freq. [Hz]
10000
100000
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【お問合せ先】
日本電波工業株式会社 営業代表
TEL
:03-5453-6751
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1000000