医事会計システム仕様書

医事会計システム仕様書
○ソフトウェア
1.医事会計システムは、次の(1)から(9)に掲げる業務を行う機能を有し、(10)の条件を満た
すこと。
(1) 窓口業務
① 患者受付業務(患者個人(保険等)情報登録・管理)
② 入退院業務(入退院(入退院日等)情報登録・管理)
③ 病名登録業務(病名登録)
④ 外来・入院会計業務(診療報酬請求額の算定)
⑤ 会計カード管理業務(会計計算に基づく診療情報管理)
⑥ 収納業務(収納・未納情報管理)
(2) 定期請求業務(入院患者に対する請求)
(3) 保険請求業務(診療報酬請求明細書の作成)
① 医療・介護保険レセプト業務
② 労災保険レセプト業務
③ 自賠責保険レセプト業務
(4) レセプトチェック業務(保険・年齢等によるレセプト点検)
① 保険チェック
② 患者条件チェック
③ 病名チェック
(5) 統計業務
(患者動態・施設稼動情報等の各種統計帳票の出力機能、各情報の収集管理機能)
① 日次統計業務
② 月次統計業務(診療費・患者別・行為別集計)
③ 年次統計業務
④ 随時統計業務
⑤ データベース管理業務
(6) 制度改正適応業務(法令改正・診療報酬点数表改定、薬価改定の適応)
(7) データ管理業務(バックアップ・リカバリ機能等)
(8) 自動運転業務(起動・停止・バックアップ等の定例作業の自動運転機能)
(9) 将来的に電子カルテシステムとの連携の機能追加が可能であること。
(10)条件
① 操作性は、可能な限り容易であること。
2.団体請求管理システムは、次の(1)から(5)に掲げる業務を行う機能を有し、(6)の条件を
満たすこと。
(1) 請求業務(支払基金等に提出する診療報酬請求書の作成)
(2) 請求管理業務
① 増減情報登録業務(請求・保留・返戻・査定等の登録)
② 管理台帳編集業務(登録された増減情報別の台帳を出力)
・保留レセプト管理台帳
・返戻レセプト管理台帳
・査定レセプト管理台帳
・査定増減内訳書
(3) 調定統計業務(請求先等別に調定内訳一覧表の作成)
(4) 制度改正適応業務(法令改正・診療報酬請求書様式変更等への適応)
(5) データ管理業務(バックアップ・リカバリ機能等)
(6) 条件
① 操作性は、可能な限り容易であること。
② 請求・調定に集計されたデータを個別に確認することができること。
3.レセプト保管システムは、次の(1)から(4)に掲げる業務を行う機能を有し、(5)の条件を
満たすこと。
(1) 診療報酬明細書保管業務
(2) 診療報酬明細書検索業務
(3) 診療報酬明細書閲覧業務
① 端末画面への診療報酬明細書の表示
② 診療報酬明細書の印刷
(4) データ管理業務(バックアップ・リカバリ機能等)
(5) 条件
① 診療報酬明細書の内容を5年間以上保存可能なこと。
② 操作性は、可能な限り容易であること。
○ハードウェア
システムのハードウェアは、次の(1)から(7)に掲げる条件に対応した構成とすること。
(1) 基本性能
ハードウェアの処理性能及びデータ保存量等の基本性能(CPU、主記憶装置及び内蔵
ディスク装置容量等)は、システムの安定した運用を実現するのであり、外来患者数
増加等によるシステムへの一時的な負荷により、処理速度が著しく低下しないよう考
慮すること。
(2) バックアップ装置
各ハードウェア及びデータ量に適した容量の記録保存媒体装置を備えること。
また、日常のバックアップ業務において、媒体の入れ替え作業等の人手を必要としな
い装置を有すること。
(3) 発券装置・伝票印刷装置
ア) 診察券の作成について、診察券は磁気カードを使用し、個人情報の書き込みが行
えること。
イ) 検査伝票等への印刷は、磁気カードを使用し印刷できるものとする。
印刷は複写式伝票でも可能とする。
(4) インターフェイス
各ハードウェア、データ通信量及び接続する連携システム等に適したインターフェイ
ス・通信機能(LAN等)を有すること。
(5) 障害対策等
・停電等の障害発生時においてもサーバー・各端末が、安全停止できる容量の無停電
電源装置を有すること。
・サーバーに転倒防止措置を講じること。
・端末は、盗難防止用ワイヤーにより固定すること。
(6) 構
成
・サーバー
・・・・・
1台
・クライアント本体
・・・・・
5台
・液晶ディスプレー(17インチ)
・・・・・
6台
・レーザープリンター
・・・・・
2台
・発券機
・・・・・
1台
カードプリンター(DP1800)×1台
・複写伝票印刷機
・・・・・ 11台
複写伝票プリンター(RS1800)×10台
複写伝票プリンター(RS1800+LP1800)×1台
・無停電電源装置
・・・・・
1台
(7) その他
ハードウェアは、最新機種であること。
○搬入・設置条件及び搬出・撤去条件
(1) 既存システムから新システムへのデータ移行ができること。
(2) 新システム導入後、3ヶ月は旧システムと同時稼働させるとし、その後、システム機
器等の撤去に際しては、個人情報の漏えいがないよう内蔵ディスク装置等のデータ消
去を行うこと。
○保守等条件
(1) システムの安定運用を保つために、ハードウェアの定期的な予防点検・保守(サーバ
ー、各端末及びレセプト出力用プリンターに対し年1回以上)を行うこと。これらの
作業は、原則として運用時間外に行うこととし、定期的点検時間については、南台病
院と協議の上、事前に決定すること。
(2) 設置したシステム機器の不具合又は修理等はシステムの安全性を確保しながら、病院
業務に支障を与えないよう迅速かつ適切な対応を行うこと。