中之島まちづくり構想資料をこちらからダウンロードいただけます。

0
中之島まちづくり構想について
中之島まちみらい協議会 2013.02.27
1
なぜ今、中之島まちづくり構想を策定するか
○国のまちづくり方針
・都市再生特別措置法改正(2011.3)に
より、特定都市再生緊急整備地域制
度が創設され、この制度をきっかけに
これまで以上に都市再生事業促進の
機運が高まってきている。
・総合特区制度が創設(2012.6)され、
地域における産業強化、地域力向上
が期待され、まちづくりの推進機運が
さらに高まっている。
○大阪府市のまちづくり方針
・府市統合本部会議(2012.6.19)にお
ける「グランドデザイン大阪」、「都市魅
力戦略会議」の最終取りまとめで、「中
之島」は「大阪・新大阪」、「なんば・阿
倍野・天王寺」等と並び、重点的に開
発を推進する一つの拠点としてまちづ
くり方針が示された。
・中之島まちみらい協議会が、これまで官民連携して中之島のまちづくり活動を推進。
・「中之島の都市ビジョン」や「中之島の都市ビジョン実現に向けて」を策定してきたが、
中之島を取り巻くまちづくりに関する社会環境が整ってきた現状を踏まえると、今後早
急にまちづくりの絵姿を具体的に描いていく必要がある。
2
大阪市内各エリアの位置づけ
●:グランドデザイン・大阪、◆:都市魅力戦略会議報告書、
■:都市再生緊急整備地域の地域整備方針
●大都市間をつなぐ大阪都心の玄関口
■海外からの企業・人材の受け皿、
国全体の成長を牽引する都市・大阪の中核
ゲートウェイ、
成長の中核
新大阪・大阪
●水都大阪のシンボル・歴史・コンベンション機能
文化・歴史・
◆「文化芸術」と「水と光」の融合
■中枢業務機能、国際的な文化・学術・交流機能 水都・ビジネス
中之島
御
堂
筋
周
辺
夢洲・咲洲
大阪城
周辺
なんば・天王
寺
・あべの
●大阪都心部最大のみどり・上町台地の地形
◆世界的な観光拠点
■大阪城を中心とした賑わい創出、魅力ある
複合的な国際拠点
●大阪都心の顔としての魅力・集客力
◆クオリティの高い賑わい空間へ
■企業集積とIT等を活用した新しいビジネス創出
自然・歴史
高品質な
ビジネス
●世界(関空)と直結、大阪らしい食の文化と賑わい
◆動物園を核としたエリア形成
■人・情報・文化の交流・結節拠点、災害に強い 食・賑わい
拠点
●海の玄関口として、新エネルギー産業、国際観光エンターテイメントの誘致
◆クルーズ客船の母港化、拠点施設再生強化
新エネ、
■環境・エネルギー分野の企業集積、MICE機能、
MICE
ビジネス交流・交易拠点
3
中之島エリア整備に関する上位計画(その1)
都市再生緊急整備地域の地域整備方針(2012年2月、都市再生特別措置法)
項目
具体的内容
増進すべき都市機能に
関する事項
・就業者や来訪者にとって憩いやゆとりある空間等の形成を図りつつ、中枢業務
機能を充実。また、併せて、商業・宿泊機能等を導入
・会議場、美術館等の立地による大阪の新しい国際的な文化・学術・交流機能の
集積地を形成
公益的施設整備に関す
る基本的事項
・完成した京阪中之島新線の新駅と一体となって、地区の回遊性等を高めるため、
新駅と民間ビルを接続する地下通路、歩行者専用道、中央緑道等の整備によ
る快適な歩行者空間の充実・拡充
・さらに、地下ネットワークを検討。併せて、水上交通基盤の整備を地域において
検討
・鉄道の整備に併せた公園の再整備、歩行者専用道等の整備による緑豊かな親
水空間の創出
緊急かつ重点的な市街
地整備の推進に関し必
要な事項
・水辺空間の利用や水辺景観に配慮した都市開発事業を促進
・中之島三丁目西側街区においては、河川水を活用した地域冷暖房システムの
導入等、環境に配慮した都市開発事業を促進
・京阪中之島新線の整備を契機に、中之島四丁目を文化センターゾーンに、また、
中之島五丁目を国際センターゾーンにふさわしい街区になるよう、都市開発事
業を促進
4
中之島エリア整備に関する上位計画(その2)
○ 大阪市総合計画審議会(1988年2月)
・中之島を「シンボルアイランド」と位置づけ、
土地利用ゾーニングを明確化
(中央緑道などの歩行者ネットワークの整備も明記)
○ グランドデザイン・大阪(2012年6月:大阪府市統合本部会議)
・水都大阪のシンボル、歴史、コンベンション機能を有するエリアとして、そのポテンシャルを生かす。
・短・中期的には、中之島4,5丁目の賑わい創出、国際会議場の活用、歴史的建築物の再生、活用。
・長期的には中之島新線の延伸を推進。
○ 都市魅力戦略会議(2012年6月:大阪府市統合本部会議)
・重点取組みとして、世界の観光客が憧れる大阪の実現を目指し、中之島エリアでは、中之島ミュージアムアイラ
ンド構想として、「文化芸術」と「水と光」のシンボリックな融合を図っていく。
5
社会環境の変化
2011.3.11の東日本大震災を契機に国民の意識が劇的に変化
○ 防災対策への意識の高まり
・国による都市再生安全確保計画制度の策定
(都市再生特別措置法の改正)(2012.2)
・東京都による帰宅困難者対策条例の制定(2012.5)
都市再生特別措置法の改正内容の概要
(都市再生本部HPより)
○ 省エネ、環境への意識の高まり
・国による再生エネルギー買取制度開始(2012.7)
・国による低炭素まちづくり促進法の制定(2012.9)
・行政、民間によるスマートコミュニティ事業の推進
・中之島では、震災以前から中之島eco2連絡協議会による
中之島環境ビジョンを策定 (2010.12)
中之島環境ビジョン
6
中之島エリア防災計画に関する上位計画
都市再生安全確保計画制度(2012年2月、都市再生特別措置法)
都市再生緊急整備地域内における官民協議会が大規模地震に備えた都市再生安全確保計
画を策定できるようにした制度。計画上の事業実施に当たり国からの補助を受けられる。
都市再生安全確保計画の項目として、以下の通り。
項目
具体的内容
一時退避の誘導と経 ・地震発生時に、鉄道駅やビルから円滑に誘導・誘導のための情報発信設備を整備
路の確保
・退避経路の協定(承継効付き)により関係者による継続的な管理を担保
避難訓練
・平常時からの訓練
退避施設の確保
・鉄道駅、オフィスビル等に退避施設を確保(数日間滞在)
・退避施設の協定(承継効付き)により関係者による継続的な管理を担保
情報提供
・災害情報、交通情報等の提供
耐震改修等の促進
・建築確認、耐震改修等の認定等手続を一本化
備蓄倉庫等の確保
・計画に記載された備蓄倉庫等の部分を容積率不算入
・地方公共団体との管理協定(承継効付き)により継続的な管理を担保
・都市公園に備蓄倉庫等を設置する際の占用許可手続を迅速化
7
中之島の交通ネットワークの現状と課題
近畿地方交通審議会答申第8号(2004年10月)
至大阪駅
福島駅
大江橋駅
渡辺橋駅
肥
後
橋
駅
野田駅
阿
波
座
駅
な
に
わ
筋
線
新
設
地
下
鉄
谷
町
線
地
下
鉄
四
つ
橋
線
淀
屋
橋
駅
地
下
鉄
御
堂
筋
線
・中之島4丁目より西側では南北に通過する鉄道ネットワークがないため、
新大阪・大阪エリアへのアクセスが悪い
・東西アクセス鉄道として京阪中之島線があるが、現状、中之島駅が終点と
なっており、交通ネットワークとしての効果が限られる
北
浜
駅
地
下
鉄
堺
筋
線
天
満
橋
駅
既設線
計画線
ネットワーク整備に
より中之島4~6丁
目開発に弾みがつ
くと想定
8
中之島まちみらい協議会にて策定したまちづくりの方向性
中之島のまちづくり理念(2005年策定)
中之島都市ビジョン(2008年策定)
中之島の都市機能ゾーニング(2005年策定)
これまで策定したまちづくりの方向性に基づきながら、残された整備課題、社会環境
の変化を踏まえた、まちづくり活動の実施が望まれる。
9
大阪における中之島の位置づけ
歴史
水都大阪
江戸時代から存在するまちで
あり、現在も大阪の中心地と
して栄える歴史あるエリア
堂島川、土佐堀川に囲まれた景
観に恵まれたエリアであり、水都
大阪の「水の回廊」の一翼を担う
大阪のシンボルアイランド・中之島
ビジネスオフィスが集積するエリ
アであり、また国際会議場、国際
迎賓ホテル等が立地し、国際ビ
ジネスを展開できるエリア
ビジネス街
国立国際美術館等ミュージア
ム施設のみならず、中央公会
堂等歴史ある文化施設が集積
するエリア
文化
・都市再生緊急整備地域指定のメリットを活用し、大阪駅周辺や御堂筋とは異なる
中之島のブランドを生かしたまちづくりが必要。
・中之島ブランドを強化するために、さらなる特別な地区(特定都市再生緊急整備地域
など)指定が望まれる。
・そのためには、ブランドを阻害する課題を整理し、ひとつひとつ取り除いていく。
10
中之島ブランド強化上の課題
項目
具体的課題
歴史・文化
舟入遺跡等の歴史的価値のあるもののプロモーションとミュージアムにおける
情報発信は現状リンクしていない。
また、大学等のアート系教育機関がなく、文化施設集積地での利点を生かし
きれていない。
水都大阪
河川に囲まれる景観に恵まれたエリアという利点を生かしきれていないため、
観光客が一部エリアに集中している。観光客のほとんどは文化施設の集中す
る東エリアであり、西エリアは強化が必要。
国際ビジネス
国際会議場、ロイヤルホテルにより一応のMICE機能は揃っているが、コンベ
ンション(C)、エキシビジョン(E)が弱いため、大阪都心部に位置しながら、
中・大型国際会議の開催件数が少ない。
その他
・インセンティブのある地域とするため、さらなる特別な地区(特定都市再生緊
急整備地域など)の指定が望まれる。
・中之島はビジネス街であり、昼間人口に比べ夜間人口が激減するため、飲
食店が少なく、観光客の呼び込みへの阻害要因となっている。
・3.11震災以降、安全・安心を確保しないとまちに人を呼び込めない社会環境
になってきており、エリア防災計画の策定が必要。
中之島まちみらい協議会で検討し、大阪府市に提案していく内容
都
市
魅
力
戦
略
会
議
で
も
議
論
11
「中之島環境ビジョン」から具体的まちづくりへ
中之島まちづくりに関して、「中之島環境ビジョン」が策定されており、このビジョンを元に具体的なま
ちづくり案を検討していく必要がある。
■取組方針:「中之島環境ビジョン」(中之島eco2連絡協議会、2010年策定)
省エネ・省CO2(高効率機器の導入、面的エネルギー利用)
エネル
ギー
交 通
緑・水
再生可能エネルギーの活用
(太陽光・風力(自然エネルギー)の活用、河川水熱(未利用エ
ネルギー)の利用)
公共交通・自転車・徒歩の利用促進
(エコ通勤の奨励、公共交通の利用促進、魅力的な歩行者空
間等の創出、コミュニティサイクルの導入)
低炭素交通の導入
(電気自動車等の導入、電気自動車のシェアリング(カーシェ
アリング)、自然エネルギーを活用したエコシップ)
緑(屋上・壁面・敷地内の緑化、街区の一体的な緑化、緑の
ネットワーク化)
水(保水性建材、ドライ型ミスト散布、保水性舗装の導入、大
規模ミスト散布、水辺空間・親水空間の創出、風の道の形成)
低炭素エネルギー
活用都市の実現
低炭素型の交通
システムの構築
緑と水の豊かな
空間形成による
クールシティの実現
ごみの減量化・リサイクル(ごみの減量化やリサイクル等の推
進)
ライフ
スタイル
マネジ
メント
啓発活動(環境意識の醸成と環境に配慮したライフスタイルの
提案)
環境まちづくりの
実践の場づくり
感覚環境(感覚環境の整備と中之島の歴史・文化・環境活動
等の情報発信)
マネジメントシステムの構築
(ビル運用マネジメント、ビルエネルギーマネジメントシステム
(BEMS)の導入、 街区でのエネルギーマネジメント、プラット
フォームとなる組織づくり(TEMS、 PDCAサイクル、エ)、エリ
アマネジメント団体の活用)
環境に配慮した
マネジメントシステ
ムづくり
具
体
的
ま
ち
づ
く
り
へ
と
展
開
中
之
島
ス
マ
ー
ト
コ
ミ
ュ
ニ
テ
ィ
の
実
現
12
中之島スマートコミュニティのイメージ
マネジメントシステムの構築
CEMS/BEMSの導入
河川水利用の地域
冷暖房システムの面的利用
コントロールセンター
エネルギー
一元管理
24時間遠隔監視
コミュニティサイクル導入、
カーシェアリング、
EVバス巡行
低炭素型の
交通システムの構築
壁面・屋上緑化
ソラーパネルの設置
啓発活動
(環境意識の醸成)
13
中之島開発にかかる全体整理
項目
整理結果
機能
上位計画が
求める機能
・「都市再生緊急整備地域の地域整備方針」では、中枢機能、商業・宿
泊機能、国際的な文化・学術・交流機能の導入推進
・「グランドデザイン大阪」では、中之島4,5丁目の賑わい創出、国際
会議場の活用、歴史的建築物の再生、活用
・「都市魅力戦略会議」では、中之島ミュージアムアイランド構想
・都市再生緊急整備地域内で都市再生安全確保計画の策定
・中枢機能
・商業・宿泊機能
・国際的交流機能
・ミュージアム機能
・安全確保計画
ブランド強化上
の課題
・MICE機能、ミュージアム機能整備により海外からのビジネス客、観
光客を呼び込む
・水都大阪のシンボルエリアであることから、行政の重点取組みに連
携して西エリアの船着場を整備する。また、水と緑の景観に富むまち
とするため、まち全域で建物緑化を進める。
・ただのビジネス街ではまちの成長に限界があり、学生や生活者を呼
び込む
・エリア防災対策を充実し、中之島で活動する人々が安心して働いた
り、生活できるようにする。
・国際的な美術館
・大型ホール、大規模
展示場
・大学、住宅
・船着場の整備
・エリア防災対策
交通ネットワーク
・中之島4~6丁目には徒歩100m圏内に南北通過の鉄道ネットワーク
がない。
・なにわ筋線(新駅)
・京阪中之島線は中之島駅(5丁目まで)で止まっており、ネットワーク ・中之島線延伸(新駅)
の観点から西側でネットワークをつなぐことで集客効果を期待できる。
14
中之島の開発状況
※2013年1月現在
大阪・中之島プロジェクト
西地区計画
3丁目
4丁目
5丁目
中之島ミュージアムアイランド構想
(近代美術館計画)
東側からの開発が進んできており、今後は3丁目の大阪・中之島プロジェクト西
地区計画(以下、朝日新聞ビル・大阪朝日ビル建替計画という)を一つの契機と
して、順次4丁目、5丁目へと段階的に開発が進むことが想定される。
リーガロイヤルホテル
再開発
5丁目
4丁目
3丁目
開主
発要
リーガロイヤルホテル
再開発
中之島ミュージアムアイランド
構想(近代美術館計画)
大阪・中之島プロジェクト
西地区計画
開
時発
期想
定
2021年頃を目途に
建替予定
2012年度中に整備方針
決定予定
2017年春~秋開業予定
15
中之島3~6丁目の開発の進捗状況
3丁目
イ ・京阪中之島線
備ン
状 フ ・地下鉄四つ橋線
況 ラ ・北側プロムナード+護岸
整
ま
ち
づ
く
り
計
画
の
熟
度
事懸
項案
4丁目
5丁目
6丁目
・京阪中之島線
・北側プロムナード+護岸
・船着場(ほたるまち)
・京阪中之島線
・北側プロムナード+護岸
・船着場(国際会議場)
【低利用土地 地権者】
【低利用土地 地権者】
【低利用土地 地権者】
【低利用土地 地権者】
民間
大阪市、民間
大阪市、民間
民間
【まちづくり計画】
【まちづくり計画】
【まちづくり計画】
【まちづくり計画】
・ロイヤルホテルについての
再開発計画があるが、その
他低利用の民間土地は特
に開発計画がない。また、
大阪市土地も同様であり、
H25末までの売却予定。
・一部の計画は固まっている
が、まち全域のビジョンは固
まっていない。しかし、4丁
目の事業が進めば、地権者
の開発意欲は高まると想定
される。
・低利用の民間土地は特に
開発計画が立てられていな
い。
・インフラの整備が遅れ、アク
セスも悪いため、需要がなく、
まち全体のビジョンは全く固
まっていない。
・大阪市土地は教育委員会
事務局所管で、H25年度中
に売却予定。
・低利用土地の動向。
・インフラの整備の遅れ。
・大阪市土地については府市
・従来の都市ビジョン(アメニ
ティビジネスゾーン)に基づき、 統合本部がミュージアムア
イランド構想を立てており、
着実に開発が進捗。
今後も美術館相当のものに
・朝日新聞ビル・大阪朝日ビ
はなると想定される。
ル建替計画が開業すれば、
・近代美術館建設を前提とす
ゾーニングは完成。
れば、まち全域のビジョンは
ほぼ固まっている。
・4丁目のミュージアム計画
(近代美術館)の動向。
16
隣接拠点と中之島連携イメージ
北大阪地区
うめきた
大阪駅周辺エリア
特定都市再生緊急整備地域、
国際戦略総合特区に指定
連携
・中之島は、セントラル大阪の一翼を担い、大
阪の都市格・都市魅力を発信するエリア
・開発コンセプトを都市再生緊急整備地域内の
他のエリアと差別化しつつ適宜連携。
・他エリアとの差別化のために、さらなる特別な
地区(特定都市再生緊急整備地域など)の指
定が望まれる。
・中之島4~6丁目地区においては合わせて1
5haの広さ(うめきたⅡ期に匹敵)を持つ、開
発可能な低未利用地が存在。
・都市魅力戦略会議における重点取組みとシ
ナジーが生まれるよう繋がりを考慮。
・中之島各ゾーン間でシナジーが生まれるよう
に検討。
中之島エリア
水と光と緑の立体都市
文化センター
ゾーン
アメニティ
ビジネス
ゾーン
シビックセンター
ゾーン
文化公園
ゾーン
歴史景観
再生ゾーン
連携
国際センター
ゾーン
御堂筋エリア
国際ビジネス
ゾーン
リバーフロント
景観ゾーン
中之島GATE
都市再生緊急整備地域に指定
17
中之島西部地区におけるまちづくり構想(案)
18
まちづくりの方向性
業務用途を機軸としながら、その他のコンテンツが組み合わさった、環境にやさしい複合都市
・まちづくりの推進は官民連携し、既存資源・民間活力を生かし、周辺エリアとネットワーク化したまちづくり
・まちづくりの目標は、水辺を活かした多様な国際集客エリア・中之島全体で安全な町へ
テーマ
用
途
・
コ
ン
テ
ン
ツ
既存資産
文化・歴史
MICE・国際交流
中央公会堂
(1丁目)
国立国際美術館
(4丁目)
国際会議場
(5丁目)
リーガロイヤルホテ
ル (5丁目)
など
など
業務
商業
コンテンツ
・
キーワード
アート交流
ミュージアム
歴史的遺構
大型ホール
大型展示場
学術・教育・人
材育成
環境・エネルギ
ー・通信
医療・ライフサイ
エンス
中之島図書館
(2丁目)
阪大中之島センタ
ー(4丁目)
市立科学館(4丁
目)
中之島公園
(1丁目)
関西電力グループ
(2、3、6丁目)、
NTTグループ
(5、6丁目)
住友病院(5丁目)
関電病院(5丁目)
NTTグループ
(5、6丁目)
など
など
ハイエンド人材
育成施設(例:
インターナショ
ナルスクール、
高度専門大学、
アート系大学、
企業支援
スマートコミュニ
ティ(例:河川水
利用地域冷暖
房、EMS)
都市型サービス
産業(ITC活用)
基盤
防災・BCP
空間
水辺を活かした空間整備
など
アンチエイジン
グ施設
療養型住宅・施
設
在宅医療(ITC
活用)
医療交流拠点
19
中之島3~6丁目のまちづくりコンセプト
・3丁目
・4丁目
・5丁目
・6丁目
:「グローバルアメニティビジネスゾーン」
:「ミュージアムコンプレックスゾーン」
:「グローバルコミュニケーションゾーン」
:「プレミアムライフゾーン」
広域での連携とともに、中之島地区内で多様な機
能の集積をはかり、機能間での連携シナジーで、
地区一体となって「創発する中之島」を目指す。
ミュージアム
グローバル
コミュニケーションゾーン コンプレックスゾーン グローバルアメニティ
ビジネスゾーン
4丁目
5丁目
プレミアムライフゾーン
3丁目
中央緑道
ミュージアム
6丁目
大阪市中央
卸売市場
MICE
国際ビジネス
ゾーン
中之島GATE
国際センター
ゾーン
連携
連携 文化センター 連携
ゾーン
アメニティー
ビジネスゾーン
なにわ筋新線
医療連携
夜間人口の流入促進
リバーフロント
景観ゾーン
3つの東西軸を強化
スマートコミュニティ、エリア防災
:本構想(案)でのまちづくりコンセプト
:大阪 中之島の都市ビジョン(2005年策定)
の都市機能ゾーニング
20
中之島3丁目のまちづくり案
日本有数のビジネス拠点かつホテル・文化・商業機能が
集積するグローバルアメニティビジネスゾーンを形成
グローバルアメニティビジネスゾーン
○導入機能概念図
駅
ミュージアム
コンプレックス
ゾーン
ビジネス機能
オフィス
・ダイビル本館
・中之島ダイビル
・中之島三井ビル
ディング
・住友中之島ビル
エネルギー
拠点
・関西電力G
オフィス
オフィス
・ハイグレード
オフィス
情報拠点
・朝日新聞社G
グローバルアメニティ
ビジネスゾーン
ホテル
文化施設
・国際級の
高級ホテル
ホテル
・三井ガーデンホテル
・フェスティバ
ルホール
文化交流
施設
商業施設
・フェスティバ
ルプラザ
商業施設
グローバルアメニティ機能
・ビジネス
対応施設
:導入機能
・国際級の高級ホテル、文化交流施設の新
設とともにフェスティバルホール等との連携
をはかり観光集客機能を強化
・商業機能の強化により、ビジネス機能の補
完とともに、商業集客による人々の賑わい
を創出
駅
:既存機能
・ハイグレードオフィスを新設しオフィス機能
の拡充により、日本有数のビジネス拠点
ゾーンを目指す
・河川水利用の促進により、環境配慮の取組
における先導的エリアを目指す
21
中之島4丁目に必要な機能
(中之島4丁目コンセプトと都市魅力戦略会議との関係)
中之島4丁目にある未開発土地はほとんどが大阪市の土地であることから、大阪府市
(都市魅力戦略会議)方針として進めようとしている「中之島ミュージアムアイランド構想」を踏ま
えて4丁目開発のコンセプトを考慮する必要がある。
よって、中之島4丁目のコンセプトは「ミュージアムコンプレックスゾーン」とする。
中之島ミュージアムアイランド構想
中之島4丁目を構想推進のトリガーに
・市有地において新たな美術館やコンサートホール
の整備を検討
・国立国際美術館や市立科学館とミュージアムコン
プレックスを形成
・世界的な文化集客ゾーンに向けて官民一体
でブランド化を推進
・平成24年度内を目途に方向性を提示
21
22
中之島4丁目のまちづくり案
ミュージアム機能を核とし、水都大阪を代表する広域集
客拠点となるミュージアムコンプレックスゾーンを形成
ミュージアムコンプレックスゾーン
○導入機能概念図
大学
連携
ミュージアム機能
ホテル
5
丁
目
オフィス
コ
ホン
テベ
ルン
なシ
どョ
ン
・
・阪大中之島
センター
中央緑道
(歩行者ネットワーク)
ミュージアム機能のコア
グローバル
アメニティー
ビジネスゾーン
ミュージアム
コンプレックスゾーン
グローバル
コミュニケーション
ゾーン
近代美術館
駅
商業
施設
・大阪府市方針(都市魅力戦略会議)に基づ
く近代美術館の建設
大阪市立
科学館
国立国際美
術館
大学
:導入機能
レジデンス
・アート系の大学を誘致しミュージアム機能
を補完し、学生による賑わいを創出
・中央緑道を確保し、オープンスペースを設
け3丁目「北西広場」とデッキで接続
・アート系
大学
:既存機能
・アート・文化機能を下支えするその他施設
を導入
レジデンス
・なにわ筋線整備により、南北のアクセス性
を高めるともに、広域アクセス拠点としての
位置づけを付与
・なにわ筋線整備に伴い、駅前の顔となる施
設を整備
23
中之島5丁目に必要な機能
(中之島全域における5丁目の位置づけの考察)
・グローバルに人々を魅了し惹きつけている世界都市の都心部形成においては、業務機
能の集積のみならず業務中心地と近接し、様々な機能がコンパクトに複合したアメニティ
の高い地域が存在している。
(例:シンガポール・オーチャードロード周辺エリアやニューヨークのアッパーウエストエリアなど)
・大阪市内においては、そのポテンシャルを有する地域筆頭は特有の水辺空間と蓄積さ
れた既存機能を有し、シンボルアイランドとして期待される中之島地域である。
・その中でも5丁目は、街区として最も面的な大きさ・拡がりを有する一方で、低未利用地
(公有地含む)が多く開発余地を有しており、複合都市としてのポテンシャルが高い。
(地域のブランド化)
・地域ポテンシャルを活かすべく、交流人口・定住人口を増加させる多機能・多用途
を集積させる。
・グローバル=国際基準と捉え、様々な機能で国際的に誇れる水準を目指す。
・「アメニティの高さ」×「グローバル(国際基準)」×
「コンパクトコミュニティ(多機能の集積)化」により地域ブランドを確立。
(交流人口の増加)
・国際会議場のMICE機能が既にあるが、ホール・展示機能が弱く、国際会議の開
催実績が国内他都市に比べて低い
→MICE機能を強化させることで、交流人口をより増加させる
24
中之島5丁目のまちづくり案
グローバルコミュニケーションゾーン
多世代が交流し国際的に誇れる地域、ホテル・商業・業務・住宅など
の様々な機能が集積したグローバルコミュニケーションゾーンを形成
○導入機能概念図
4丁目
:既存機能
ミュージアム・大学など
:導入機能
グローバル
コミュニケーションゾーン
連
携
親水空間
・中之島バンクス
プレミアム
ライフゾーン
通信拠点
・NTTグループ
ミュージアム
コンプレックス
ゾーン
ホテル
・RRH
コンベンション
・国際会議場
→MICE機能強化
コンパクトコミュニティ
機能のコア
業務・商業
・国外企業の拠点
・生活利便施設など
・大型ホール or 展示場
レジデンス
・多世代向け
・ホテル、医療機関提携
医療・健康
教育
・住友病院
・グローバル人材
育成施設
・健康増進施設
コンパクトコミュニティ機能
駅
・ホテル、コンベンション機能の活用、補完に
より交流人口を増加させ街の賑わいを創出
・4丁目、親水空間との連携・活用により
MICEにおけるユニークベニューを創出
・商業空間で多種多様な交流を創発するハ
ブ機能を創出
・大阪市有地を活用しMICE機能や教育機能
を強化
(例:5,000席ホール、20,000㎡展示場)
・魅力的な都心居住環境を整備し、定住人口
増、多世代の集う地区を形成
・医療施設、ホテル、住宅の相互連携による
トータルライフサポート機能の強化
・住環境の整備に合わせてグローバルな教育を
推進する機能を誘導
25
中之島6丁目に必要な機能(その1)
(中之島人口構成からの考察)
現状、中之島西エリアはビジネス街であり、人口構成は昼はほぼサラリーマン層で占め
られ、夜間人口と昼間人口との差が著しい。
夜間人口の流入促進のためには
○住宅機能の導入とともに、住民・オフィスワーカー・来街者の生活を支えるライフ
サポート機能を強化
・健康志向の高まり(中之島遊歩道を利用したランナーの増加など)
→医療連携拠点、健康増進施設の整備
・4、5丁目への大学誘致により学生等の若年層の集客効果が期待
→賃貸マンション、スポーツ施設、フィットネス等
・多様な人が集い、賑わうエリアへと変貌
→中之島西側中之島西端を親水公園として整備
26
中之島6丁目に必要な機能(その2)
中之島の既設医療施設
・中之島5丁目およびその周辺エリアには「住友病院」 「厚生年金病院」 「関電病院」「中之島クリ
ニック」という総合病院が集中。
・各病院の得意分野として、住友病院は脳・神経系疾患治療、厚生年金病院は筋骨格系疾患治
療、関電病院は糖尿病治療、人間ドック専門の中之島クリニックはPET等のがん検診。
・さらに高度医療機関が加わり病院間の連携を図れば、中之島は競争力のある医療施設集積エ
リアとなると想定。
中之島医療連携構想(案)
・関西地域では、既に神戸医療産業都市や大阪府りんくうタウンなどで医療ツーリズム※をまちづく
りの目玉にしている拠点が存在する。
・中之島は関西圏の各拠点で進みつつある医療ツーリズムを補完するエリアとして、中之島に陽
子線治療を専門とするような特殊医療機関が加わり周辺エリア内の病院間の医療連携を目指す
こともまちづくり策の1つとなる。
(※参考)
・医療ツーリズムとは、先進工業国や途上国富裕層の患者が他国へ渡航し、安い手術代や投薬費、高度医療技術、臓器移植、健
康診断などの医療を受けること。
・渡航先には医療技術が優れ医療費が安いインドをはじめ、シンガポール、タイ、マレーシア、メキシコなどが多く選ばれている。
・日本が医療費の安い他のアジア諸国に対して医療ツーリズムにおける競争力を持つには、高度医療技術などの付加価値で差別
化を図る必要がある。
27
中之島6丁目のまちづくり案
中之島の西端ゲートにおいて働く・住まう・憩う・楽しむという多様
なライフスタイルが享受できるプレミアアムライフゾーンを形成
コンセプト:プレミアムライフゾーン
○導入機能概念図
リバーフロント観光集客機能
大阪市中央
卸売市場
プレミアム
ライフゾーン
オープンスペース
・中之島西公園
→中之島GATE整備
船着き場整備
商業
・中之島プラザ
ライフ機能
レジデンス
・高級分譲住宅
・外国人向
賃貸マンション
グローバル
コミュニケー
ションゾーン
ホテル
オフィス
・都市魅力戦略会議の重点取組みである中
之島ゲートの中之島西側中之島西端の剣
先シンボル化(親水公園として整備)
・中之島の課題である、夜間人口の流入促
進のための住宅機能を導入
・ホテルNCB
・中之島プラザ
・住民・オフィスワーカー・来街者の生活を支
えるライフサポート機能を強化
・その一案として周辺医療機関と連携した医
療連携拠点や健康増進施設(スポーツ施
設・フィットネスなど)を導入
医療・健康
・健康増進施設
・医療連携拠点
周辺医療機関
:既存機能
:導入機能
・中之島線の延伸・船着場整備によりアクセ
ス性向上をはかる
・大阪市中央卸売市場と連携し観光集客を
はかる
28
官民協働の必要性
(現状)
・今後の中之島における開発は3丁目
の朝日新聞ビル・大阪朝日ビル建替
計画を一つの契機として、順次西側へ
と段階的に開発が進むことが想定さ
れる
(懸案事項)
・4・5丁目においては周辺開発に
影響を及ぼす大規模低未利用公
有地が存在
(4丁目市有地:中之島ミュージアムアイランド
構想(近代美術館計画)検討中
5丁目市有地:H25年度中に売却予定)
・「グランドデザイン・大阪」において、
エリア推進協議会による官民協働に
よる推進体制が府市にて位置づけら
れた
(懸案事項)
・都市再生に寄与する導入機能
(MICE、学術・教育、文化施設等)
に関して官民協働により議論し決
めていく必要がある
官民協働の協議会を設置し、
まちづくり体制を確立する必要がある
29
中之島まちづくり構想の実現に向けた推進イメージ
官民連携をより強化し「中之島まちづくり構想」の実現に向けて協働していく
その他エリア推進協議会
・新大阪・大阪エリア
・なんば・天王寺・あべのエリア
・御堂筋・周辺エリア
・大阪城・周辺エリア
・夢洲・咲洲エリア
「グランドデザイン・
大阪」推進会議
※第1回「グランドデザイン・大阪」
推進会議における推進体制を参
考に作成
連携
中之島・周辺エリア推進協議会 <官民協働体制>
民
官(大阪府・大阪市)
中之島まちみらい協議会
N2・3・4・5・6丁目地権者
+
府市関連部署
国
関連部署
官民での「中之島まちづくり構想」の深耕・共有化と
具体化へのアクションプラン作成
「民」が主に担う部分
「官民協働」で担う部分
「官」が主に担う部分
○中之島にさらなる特別な地区指定
○不動産開発
○構想に寄与する機能の導入
・都市再生に寄与する施設の整備運営
(ホテル、文化施設等)
○まちの運営
・MICE施設(ホール、展示場)、学
術・教育等の導入検討
・インフラ整備・管理(中央緑道など
の歩行者ネットワーク)
・エリアマネジメント活動の発展
(自主財源確保による賑わいづくり)
・環境活動への取組
(中之島ECO2協議会による啓蒙活動)
・BIDスキームの導入検討
・スマートコミュニティやエリア防災の
具体化検討
○まちの運営
・特定都市再生緊急整備地域など
(国へ要望)
・インセンティブ(規制緩和、税制優遇)の付与
○公共投資の集中
・公共施設整備(美術館等)
・インフラ整備(親水空間・護岸整備、中之島
西公園、なにわ筋新線、中之島線延伸等)
○低・未利用公有地のまちづくりに
資する活用
・公有地の無償提供、条件付処分等