常陸大宮市立 舞踊劇「鏡岩」のあらすじ 調べてみての感想 「常陸国

常陸大宮市立
山方南小学校
第6学年
常陸大宮市「常陸国風土記」1300年記念芸能公演舞踊劇「鏡岩」
と「常陸国風土記」を紹介します。平成25年(2013年)は,風
土記編集の詔が出されて1300年の節目の年でした。私たちは,10
月 26 日(土)「常陸国風土記」にしめされた常陸大宮市に関する記事を
基にし創作した舞踊劇に出演しました。
舞踊劇「鏡岩」のあらすじ
舞台は,私たちと馴染みのある久慈川です。ある若者が,久慈川で美しい「めのう」の石を見つ
けます。若者はそれを一人占めしようと考え,持ち帰ってしまいます。ところが,キラキラする
岩の前を通りかかった時,岩に二人の自分が見えてきました。それは若者の良い心と悪い心だっ
たのです。ふたつの心が争いを始め,若者は苦しみます。その時,岩が輝き,金砂山の女神が現
れました。女神は美しい布で若者の良い心と悪い心を結び,若者の心は穏やかになりました。
岩はその後もキラキラと輝き,邪悪な心を取り去る岩として語り継がれました。また,村では
女神からもらった美しい布で,はた織りが盛んになり,皆幸せに暮らしました。
若 者は め の うの 石 を見 つ
け独 りじめ しようと 考えた。
若者の悪い心と良い心が
争いました。
女神様が現れました。
「常陸国風土記」について
風土記は奈良時代のはじめ(8世紀ごろ),風土・産物・
文化などを地方別にまとめた本で,天皇の命令により編さ
んされました。現在確認できるのは5か国だけで,その1
つである茨城県の「常陸国風土記」には,常陸大宮市に関
連する記載(「石鏡」「メノウ」)があります。
「鏡岩」について
鏡岩は照山の山中にあります。垂直に近く傾いた岩の面は断
層運動によってできたもので,昔は磨かれたように滑らかで,
近づくと影がぼんやりと映りました。しかし,風化がひどく現
在ではほとんど映りません。この鏡岩については,
「常陸国風土
記」にも「石鏡」として紹介されています。
「鬼が岩に映った自
分の姿を見て,驚いて逃げ去った。」と書かれています。
フィナーレ
堀馨予先生に創作・演出・
振付 をし ていただきました。
ぼくは,悪い心の役になり
ました。メノウの精をめぐっ
て良い心と対立する場面があ
り,片足で立つ練習が難しか
ったです。たくさんの方が見
に来てくださって緊張しまし
たが,練習通りに演じること
ができました。 フィナーレで
おひねりが流星群みたいに飛
んできてびっくりしました。
ったです。
「玉川のメノウ」について
石英の細かい結晶が集まってできた鉱物です。玉川のメノ
ウは赤色からオレンジ色をしています。江戸時代は,江戸で
消費された火打石のほとんどが,茨城県の北部地域で産出し
たメノウだったといわれています。
調べてみての感想
☆身近に「常陸国風土記」に書かれているものがあるなんて思いませんでした。まだまだ常陸大
宮市には,多くの人に知ってもらいたい「お宝」がたくさんあるので,発見していきたいです。
☆鏡岩は,今は風化してしまってほとんど映りません。民俗資料館で見た「月光石」はぼんやり
と見ることができたので,実際に光っている鏡岩を見たかったです。
☆1300年も前から,私たちの住んでいる地区のことが書かれていたので,常陸大宮市に住ん
でいて誇らしく思いました。