442.4KB - 高崎経済大学

科目名
景観計画論
Landscape Planning
Title
科目区分 観光政策発展科目
担当教員
教授
担当教員との連絡方法
南 賢二(ミナミ ケンジ)
E-Mail
配当年次
3
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
身近な住環境の善し悪しを語るうえで「景観」は非常に重要な要素であり、その評価は美しさや心地よさ等で形
容される場合が多い。一方、現在の日本の都市や農村の景観は、欧米のそれと比べて決して良いとは言えず、多
数の看板類や電線類が視界を遮り、不統一な形態の建築が建ち並ぶ、著しく見劣りのする街並み景観や集落景観
が各所に存在する。さらに、多数の人々を迎え入れるために、美しい景観が整えられているべき観光地でさえ、
同様の状態に陥っている地域が多数見られる。このような状況を踏まえ、本講義では、地方の振興や観光リゾー
ト地域の振興を図るうえで今後不可欠となる景観の保全や整備、そして取りくみ手法等に関して、政策論や手法
論的なアプローチから講義を行う。
達成目標
自然景観や土木、建築、町並み、公園緑地、水辺などの様々な領域における景観問題やその背景を理解し、それ
を改善するための多様な手法を学び、提言や指示ができるレベルの知識の獲得を目指す。
スケジュール
第 1回 ガイダンス、講義の目標 講義計画、使用資料、試験・レポートの方法、景観問題の実態等
第 2回 景観の基本概念 解説、景観計画とデザイン等
第 3回 景観計画と地域 ①自然風景地と農村
第 4回 〃 ②都市とニュータウン 第 5回 景観計画と地区 ①商業、業務地区
第 6回 〃 ②住宅地区
第 7回 〃 ③歴史的環境
第 8回 〃 ④観光・リゾート地域
第 9回 景観計画と空間 ①道路空間
第10回 〃 ②河川空間
第11回 〃 ③公園緑地空間
第12回 景観計画とデザイン ①素材、色彩、質感等 第13回 〃 ②空間構成
第14回 景観整備の進め方 景観条例、景観ガイドライン等
第15回 講義の総括 講義の総括
教科書・参考文献
教科書
無し。パワーポイント等の画像を用いてで説明し、適宜資料を配布する
参考書
無し
授業外での学習
自宅周辺の景観、大学構内や大学周辺の景観、高崎駅周辺の景観等、身近な道路景観等を観察し、評価すべき点
、問題点、改善方法(誰が何をどのようにすべきか)について自分なりに考えメモをまとめ、講義を聞きながら
改良更新する努力を行うこと。
評価方法
課題の出題を数回行う予定
履修上の注意
問題意識を持った上での受講を期待する
観光発-1
科目名
観光経営関連法規
Law of Tourism Management
Title
科目区分 観光政策発展科目
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 山根 眞吾(ヤマネ シンゴ)
E-Mail
配当年次
2
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
【目的1】:国内運賃・料金(①JRの運賃・料金規則、②国内航空運賃・料金規則、③貸切バス運賃・料金規
則、④フェリー運賃・料金規則、⑤宿泊料金・規則)について学ぶ。 【目的2】:観光旅行産業全般に必要な「観光地理」に関する知識のうち、主として国内観光地理の知識を深め
る。ただし、この国内観光地理については、講師が配布する資料を用いて主として学生諸君自身の自習によるも
のとする。
目的3】:旅行業の概要を様々な角度から学ぶ。理解の一助として、添乗等における失敗談などを中心に講師の
旅行業体験談を可能な限り紹介する。
達成目標
受講の結果として、旅行業における国家資格のうちのひとつ「国内旅行業務取扱管理者」の資格取得試験(毎年
1回9月実施。)を受験し合格を勝ち取ることのできるレベルの知識を可能な限り習得する。
注:国内旅行業務取扱管理者試験の出題範囲は、この講義以外に、前期の「観光旅行関連法規」での講義範囲を
含む。したがって、両方受講した後で受験するのが望ましい。後期→前期の順に履修して受験するのでもよい。
スケジュール
第 1回 ガイダンス 講師自己紹介、 講義概要、成績評価方法、旅行業務取扱管理者試験の概要、国内観光地理アイテ
ム別学習1
第 2回 国内観光地理資料の配布計画等、国内観光地理アイテム別学習2、JRの概要
第 3回 JRの主な路線と主要駅
第 4回 JR営業規則・運賃・料金1 JR乗車券類発売の概要
第 5回 JR営業規則・運賃・料金2 JR運賃計算1
第 6回 JR営業規則・運賃・料金3 JR運賃計算2
第 7回 JR営業規則・運賃・料金4 JR運賃計算3
第 8回 JR営業規則・運賃・料金5 JR料金計算1
第 9回 JR営業規則・運賃・料金6 JR料金計算2
第10回 JR営業規則・運賃・料金7 JR料金計算3
第11回 JR営業規則・運賃・料金8 JR変更、取り消し、払い戻し
第12回 JR営業規則・運賃・料金9 JR団体運賃・料金計算
第13回 国内航空規則
第14回 貸切バス運賃料金計算、フェリー運賃料金計算、宿泊料金計算
第15回 国内観光地理アイテム別学習3
教科書・参考文献
教科書
参考書
①「国内運賃・料金」(2016年度版。2,460円)、②「国内観光資源」(2,360円。2
016年度版。前年度までの版でもよい。)①②ともJTB総合研究所発行。生協割引あり。
①「なるほど日本知図帳」(昭文社)
授業外での学習
国家試験を受験して合格するためには、あまりにも講義回数が不足しているので、それを補うために12回宿題
を出す。宿題は成績に反映する。また、国内観光地理は、講師が配布する資料をもとに学生諸君の自宅での学習
となる。
評価方法
○授業中の態度熱意点(14%)+宿題点(運賃・料金3%×12回=36%)+期末試験点(50%)
注1:授業中の態度熱意点には出席状況を含む。注2:宿題は出題日の翌週提出とする。注3:期末試験は、7
0分間のうち前半30分間は持込不可、後半40分間はテキスト及び配布資料とも持込OK
履修上の注意
○国家試験を受験して合格するには、講義を漫然と聞いているだけでは不十分である。各回の宿題に取り組むと
ともに、テキストの理解度チェック問題などを使って復習する必要がある。○原則として欠席者に対して配布資
料は再配布しない。したがって、欠席の際は配布資料のピックアップを友人に依頼すること。○不正出席偽装厳
禁!○質問は歓迎!○出欠管理はカードリード及び出席票提出の両方で行う。
観光発-3
科目名
観光旅行関連法規
Law of Tourism
Title
科目区分 観光政策発展科目
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 山根 眞吾(ヤマネ シンゴ)
E-Mail
配当年次
2
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
【目的1】:旅行業法(国が旅行業者等を律する法律)及びそれに基づく命令について逐条ごとにその意味と立
法趣旨を学習する。
【目的2】:標準旅行業約款(観光庁長官が定めて公示した約款であり、旅行業者等と旅行者の契約書である。
)について逐条ごとにその意味と立法趣旨を学習する。
【目的3】:運送・宿泊約款(国内航空、貸切バス、フェリー、宿泊)について逐条ごとにその意味と立法趣旨
を学習する。
【目的4】:旅行業の概要を様々な角度から学ぶ。理解の一助として、添乗等における失敗談などを中心に講師
の旅行業体験談を可能な限り紹介する。
達成目標
受講の結果として、旅行業における国家資格のうちのひとつ「国内旅行業務取扱管理者」の資格取得試験(毎年
1回9月実施。)を受験し合格を勝ち取ることのできるレベルの知識を可能な限り習得する。
注:国内旅行業務取扱管理者試験の出題範囲は、この講義以外に、後期の「観光経営関連法規」での講義範囲を
含む。したがって、両方受講した後で受験するのが望ましい。後期→前期の順に履修して受験するのでもよい。
スケジュール
第 1回 ガイダンス 講師自己紹介、講義概要、成績評価方法、旅行業務取扱管理者試験の概要、旅行業法とは、約款と
は、旅行業法第1条(目的)
第 2回 旅行業法1 登録制度
第 3回 旅行業法2 営業保証金制度
第 4回 旅行業法3 旅行業務取扱管理者、料金の掲示、旅行業約款
第 5回 旅行業法4 取引条件の説明、書面の交付、外務員の証明書、広告
第 6回 旅行業法5 標識の掲示、旅程管理、禁止行為、受託契約
第 7回 旅行業法6 旅行業者代理業者の旅行業務等、業務改善命令、登録の取消し等
第 8回 旅行業法7 旅行業協会
第 9回 標準旅行業約款1 募集型企画旅行契約の部(定義、契約の締結)
第10回 標準旅行業約款2 募集型企画旅行契約の部(契約の変更、契約の解除)
第11回 標準旅行業約款3 募集型企画旅行契約の部(団体グループ契約、旅程管理、責任)
第12回 標準旅行業約款4 募集型企画旅行契約の部(特別補償)
第13回 標準旅行業約款5 募集型企画旅行契約の部(旅程保証)
第14回 標準旅行業約款6 受注型企画旅行契約の部、手配旅行契約の部、旅行相談契約の部
第15回 運送・宿泊約款 国内旅客運送約款、貸切バスの標準運送約款、フェリー標準運送約款、モデル宿泊約款
教科書・参考文献
教科書
参考書
①「旅行業法及びこれに基づく命令」(2016年度版。)、②「旅行業約款、運送・宿泊約款」(
2016年度版。)(①②ともJTB総合研究所発行、定価2,670円で生協割引あり)
特になし
授業外での学習
国家試験を受験して合格するためには、あまりにも講義回数が不足しているので、それを補うために、12回宿
題を出す。宿題は成績に反映する。
評価方法
○授業中の態度熱意点(14%)+宿題点(12回×3%=36%)+期末試験点(50%)
注1:授業中の態度熱意点には出席状況も含む。注2:宿題点の12回は、出題週の翌週提出とする。注3:期
末試験は、70分間のうち前半30分は持込不可、後半40分のみテキスト等持込OK
履修上の注意
○国家試験を受験して合格するには、講義を漫然と聞いているだけでは不十分である。各回の宿題に取り組むと
ともに、テキストの理解度チェック問題などを使って復習する必要がある。○原則として欠席者に対して配布資
料は再配布しない。したがって欠席の際は、配布資料のピックアップを友人に依頼すること。○不正出席偽装厳
禁!!○質問は歓迎!○出欠管理はカードリード及び出席票提出の両方で行う。
観光発-4
科目名
旅行者行動論
Tourist Behavior
Title
科目区分 観光政策発展科目
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 野倉 淳(ノクラ アツシ)
E-Mail
配当年次
3
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
人々は、楽しい時を過ごすことや新しい発見などを目的に旅行を行う。その時、訪れる地域に魅力があり、利用
する施設・サービスに満足でき、さらには、新鮮な感動が得られることを期待する。このような旅行者の期待や
行動は、個人の経験や感覚が基本ではあるが、目的地や関連産業からの情報にも大きく左右されることから、旅
行者・目的地・関連産業の関係を総合的に捉えることが重要である。本講義では、「旅行」=「観光旅行」、「
旅行者」=「観光者」とし、旅行者行動の変遷と現状からその基本事項(=観光者の基本事項)を整理するとと
もに、目的地と関連産業(観光地と観光関連産業)について旅行者(=観光者)の観点から整理してそれぞれの
課題を考えていく。講義では観光地の事例や統計データ等の具体的な事象を紹介し、受講者の身近な問題として
理解を深める。
達成目標
旅行者行動を考える観点の理解
観光旅行における旅行者の行動に関する基本事項の理解
旅行者の行動と観光地・観光関連産業との関係の基本事項の理解
スケジュール
第 1回 ガイダンス 講義の内容・進め方、評価方法など
第 2回 旅行者行動を考える①:旅行者行動の広がり(江戸時代以前の旅から現代の旅行まで)
第 3回 旅行者行動を考える②:旅・旅行の目的(人はなぜ旅・旅行をするのか、求めるものは)
第 4回 旅行者行動を考える③:旅行の目的地(観光地の成立と変遷、魅力)
第 5回 旅行者行動を考える④:旅行者の行動を支えるもの(観光関連業の多様な形態、役割)
第 6回 旅行者の行動の実態①:旅行者の行動パターンとニーズ(様々な旅行の行動とパターン、ニーズの発生)
第 7回 旅行者の行動の実態②:近年の日本人の観光旅行の動向(目的地、旅行形態、体験等の変化)
第 8回 旅行者の行動の実態③:訪日外国人旅行者の動向とニーズ(訪日の動向、訪れる観光地、日本の魅力)
第 9回 旅行者と観光地①:旅行者にとっての観光地の魅力(目的地への期待と行動、観光地の魅力要素)
第10回 旅行者と観光地②:旅行者が楽しめる観光地の形・仕組み(観光地タイプ、回遊・滞留を生む仕組み)
第11回 旅行者と観光地③:旅行者からみた観光地の課題(観光地の問題点・課題、魅力再生の事例)
第12回 旅行者と観光関連産業①:観光関連産業の広がり(旅行の関連産業、観光地の産業、その他)
第13回 旅行者と観光関連産業②:観光関連産業の課題(旅行者に満足をもたらす産業として)
第14回 旅行者行動と観光の企画(今後の日本の観光を考えるために)
第15回 講義のまとめ:復習と総括
教科書・参考文献
教科書
講義資料を配布する。
参考書
適宜、講義資料に付記して紹介する。
授業外での学習
新聞、テレビ、インターネット等により、個人の旅行行動に関連した情報を積極的に収集すること。
評価方法
試験(50%)、レポート2回(30%)、出席(20%)の総合評価を予定する。出席が8回未満の場合は評価しな
い。
履修上の注意
自分が行う旅行の場面を想像しながら、異なる観点から観光旅行を考えてみること。
観光発-6
科目名
観光マーケティング論
Tourism Marketing
Title
科目区分 観光政策発展科目
担当教員
教授
担当教員との連絡方法
大野 正人(オオノ マサヒト)
E-Mail
配当年次
3
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
観光産業のなかで観光地側に立地する事業者は、地域が有する観光資源の多様性、そして消費者が居住する遠隔
地への情報発信の困難性という点で、他のサービス商品とは異なるマーケティングが必要とされている。本講座
ではこのような旅行・観光マーケティングの特有性を概観した上で、マーケティング調査・分析に基づく観光地
の政策や観光商品づくりへの応用手法を理解する。また、今後の観光地の重要な顧客となる訪日旅行客と滞在保
養客のマーケティングを理解する。
達成目標
観光におけるマーケティング活動の具体的手法の習得と他のサービス産業でも応用可能なマーケティング調査・
分析・評価の手法の理解。
スケジュール
第 1回 マーケティングの概念と観光・旅行への応用
-対象となる観光行動、旅行行動の概念-
第 2回 観光旅行市場における旅行者の属性・旅行形態を把握する調査手法とその留意点
-発地側、着地側でのマーケティング調査とその分析手法-
第 3回 社会構造の変化が観光・旅行に及ぼす影響
-人口構成・世帯構成・居住地・就労形態等-
第 4回 観光・旅行市場の特性とその経営課題 -曜日・季節変動(量の変動と客層の変動)、予約行動と消費行動のタイムラグ-
第 5回 観光・旅行に関するマーケティング指標
-旅行回数と参加率、実人数と延べ人数、人数と単価と市場規模-
第 6回 観光・旅行に関するマーケティング指標(続)
-需要変動とターゲットミックス、競合シェア等-
第 7回 観光地のエリアマーケティングの手法と留意点
-大立地と小立地、他観光地との競合と連携-
第 8回 マーケティング活動に基づくコンセプト(商品概念)構築
-ターゲット客層のニーズの把握と商品企画-
第 9回 観光旅行市場の流通戦略
-インターネット時代の情報発信と流通チャネル管理-
第10回 観光産業の価格管理と予約管理
-パッケージ料金と個別料金、一次販売と二次販売-
第11回 観光産業のブランド戦略
-レイティング・カテゴライジング・ブランディング-
第12回 観光地域における新たな市場としての訪日旅行の概観
-アウトバウンド・インバウンド旅行者の動向と市場特性-
第13回 訪日旅行のマーケティング
-訪日旅行客の旅行特性と受け入れのための観光地の対応策-
第14回 観光地域における新たな客層としての滞在・保養客の概観
-観光と滞在における顧客の行動とニーズの把握-
第15回 講義の総括とQ&A
教科書・参考文献
教科書
適時、資料の配布と映像による解説を行う。
参考書
旅行年報2015((公財)日本交通公社,)、観光まちづくりのマーケティング(十代田朗編、学芸出版
社)
授業外での学習
講義ノートをもとに復習しておくこと。また、新聞・インターネット等で常に関連するニュースや疑問を持った
言葉等を検索して調べておくこと。
評価方法
出席と授業理解への意欲(10%)、講義中の小試験3回程度(30%)、及び期末試験(60%)を予定する。
履修上の注意
一般的なマーケティング手法に関する事前学習をしていることが望ましい。
観光発-7
科目名
観光マーケティング論
Tourism Marketing
Title
科目区分 観光政策発展科目
准教授
担当教員
担当教員との連絡方法
井門 隆夫(イカド タカオ)
E-Mail
配当年次
3
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
「マーケティング」とは、自分以外の世代・性別・国籍・価値観等、立場の違う消費者のニーズ(あったらいい
な)を探り出すゲーム。本講義では、市場を観察・分析し、新しい商品を創造して、商圏を拡大する「マーケテ
ィング」の一連の取り組みを、観光業の事例をもとに紹介する。授業は、「市場分析」、「事例研究」、「商品
企画」を順に取扱い、最終的には各自に新商品を企画してもらう。マーケティングには、論理的に考えを深堀り
する「ロジカル・シンキング」、イノベーションを導くための「クリティカル・シンキング(批判的思考)」、
販売に工夫を凝らすための「ラテラル・シンキング(水平思考)」、臨機応変に時代に対応していくための「デ
ザイン思考」等、様々な思考法も必要になってくる。そこで、そうした思考法も紹介しながら、これまでにない
商品を企画できるようになることを授業目標としたい。
達成目標
①課題発見力を養う:様々なデータを分析し、現代マーケットの課題を発見できるようになる。
②企画発想力を養う:多様な思考法を活用し、これまでにない商品を企画できる発想力を養う。
③数字に慣れる:マーケティングでも数字の活用は必須。実例に触れることで、数字アレルギーをなくす。
スケジュール
第 1回 ガイダンス ~講義の進め方と評価方法、マーケティングの思考法(考える練習にトライ)
第 2回 マーケティングの基礎 ~「あったらいいな」を創造する(新ビジネス・新商品を考える楽しさ)
第 3回 マーケティングのステップ ~まずは「市場分析」。課題発見、新たなイノベーション、商品企画に至る手順
第 4回 市場分析① ~「観光市場は今後どうなっていくか」 年代別観光客数・外国人客数の将来予測
第 5回 市場分析② ~「観光行動は誰と一緒に行っているか」 旅行形態別観光行動の推移と将来予測
第 6回 市場分析③ ~「観光行動はいつ行っているか」 季節・月別観光行動の推移と将来予測
第 7回 市場分析④ ~「観光行動はどこで行っているか」 着地別発地分析と商圏拡大提案
第 8回 事例研究① ~インバウンドやファミリー市場の事例(山形県飯豊町、長野県白馬村、など)
第 9回 事例研究② ~シニアや母娘市場の事例(千葉県勝浦市、マーケティングトランスファー、など)
第10回 事例研究③ ~若者市場の事例(アイドルやアニメの活用、ファンラン等スポーツの展開、など)
第11回 事例研究④ ~地元市場の事例(オンパク、ご当地グルメ、ゆるキャラの功罪、など)
第12回 商品企画① ~「着地型観光を企画しよう」(エリアと商圏、商品の市場背景、ペルソナの設定)
第13回 商品企画② ~「着地型観光を企画しよう」(販売方法、販売チャネル、料金の設定)
第14回 商品企画③ ~「着地型観光を企画しよう」(キャッチコピー、バリュープロポジション、PR戦略の策定)
第15回 ふりかえりとまとめ ~地方創生を図るには(必要な市場分析力と商品企画力)
教科書・参考文献
教科書
講義資料は毎回スクリーンに投影。講義終了後ポータルに保存する。
参考書
授業中に随時紹介する。
授業外での学習
授業中に紹介した「データ」のありかを自らサイトで調べ、ブックマークしておくこと。授業外学修の指示があ
った場合は、指示内容について考えてくること。日常生活自体がマーケティングのトレーニングの場なので、シ
ョッピングセンター等のリアルの場でも常にマーケティングを意識すること。
評価方法
毎回のワークシート(講義終了後提出。採点後次回返却) 60%
最終レポート(市場をイノベートする新商品企画について) 30%
受講意欲(ワークシートの提出状況) 10%
履修上の注意
授業は欠席しないことが前提ですが、欠席(公欠等を含む)の場合は、必ずその回の授業資料をポータルで確認
し、次回の授業に臨むこと。
観光発-9
科目名
ツアープランニング論
Tour Planning
Title
科目区分 観光政策発展科目
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 佐藤 勉(サトウ ツトム)
E-Mail
配当年次
3
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
旅には、交流・文化・経済・健康・教育の5効用があり、この「旅のちから」に突き動かされて人は旅します。
初めの段階は、あちこち旅する水平展開の「地理旅」ですが、次の段階は決めたところを深耕していく垂直展開
の「歴史旅」に移ります。旅は、日本から外国への「アウト・バウンド」と、外国から日本への「イン・バウン
ド」に2大別されますが、前者は「知る」ことが、後者は「知らせる」ことが大切になります。本講では、「ア
ウト・バウンド」の対象をアジアとし、「イン・バウンド」の対象を群馬とする「歴史旅」を追求いたします。
講師は、「東南アジア青年の船ユースリーダー」・「日本旅行業協会運営役員」・「日印観光促進委員会上級顧
問」・「ぐんま観光特使」・「高崎市アドヴァイザー」。南・東南アジアを自らが「知る」旅や南・東南アジア
の方に草津温泉・高崎を「知らせる」旅をしてきています。体験をとおしてツアープランを考えます。
達成目標
アジアを「知る」ちから 高等学校「世界史」からスタート、世紀ごとに流れをつかむ視点涵養
群馬を「知らせる」ちから 岩宿旧石器時代から富岡製糸近代、そして現在、郷土の歴史の概要把握
英語で伝えるちから 「知る」「知らせる」情報手段としての英語力の重要性認識
旅をつくるちから 「アウト・バウンド」と「イン・バウンド」、目的別旅のおもてなし企画力涵養
スケジュール
第 1回 旅のちから 交流・文化・経済・健康・教育、5つの旅の効用
第 2回 群馬の魅力 東京から100kmの「とかいなか」
第 3回 東南アジア青年の船 1976年事業、2006年30周年同窓会、2014年38周年同窓会
第 4回 東南アジア 島嶼部 インドネシア・マレーシア・シンガポール・フィリピン観光案内
第 5回 東南アジア 大陸部 タイランド・カンボディア・ベトナム・ミャンマー・ラオス観光案内
第 6回 東アジア・南アジア チベットとインド
第 7回 南アジア インド 2007年友情年 2012年平和条約60周年 2014年首相交流 第 8回 南アジア インド インド人の思惟方法 日本文化に貢献したインドの思想
第 9回 南アジア スリランカ・ブータン 上座部仏教の本家筋 グロス・ナショナル・ハッピネス
第10回 ようこそ 草津温泉 「隣でも草津に立つとは知らぬなり。」 アジア人がみた泉質主義
第11回 ようこそ 富岡製糸場 小栗上野介や高崎線からみた世界遺産
第12回 ようこそ 高崎 少林山達磨寺 現代のインド人からみた印度由来の縁起ダルマ
第13回 インドで 高崎見本市 高崎のものつくり、世界発信の第一歩
第14回 アウトバウンド と インバウンド 世界史・英語・群馬の歴史があたえる旅への影響
第15回 ツアープランニング 旅のちからの引き出し方
教科書・参考文献
教科書
「最新世界史図説タペストリー」(株)帝国書院
参考書
「数字が語る旅行業2014」(社)日本旅行業協会
授業外での学習
次回の授業範囲に関連する項目について、指定した教科書・参考書をよく読み、予習しておくほか、新聞やニュ
ースなどからも積極的に情報収集すること。また、授業後は必ずノートや配付資料に目を通し、学習内容の定着
を図ること。
評価方法
受講状況(平常点)とレポート(50%:50%)
履修上の注意
東・東南・南アジアの旅、群馬の旅、そして高崎とインドの交流 鮮度の高い現場情報を楽しみます。人に迷惑
をかける私語は厳禁
観光発-9
科目名
ホスピタリティ論
Study on Hospitality
Title
科目区分 観光政策発展科目
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 権代 美重子(ゴンダイ ミエコ)
E-Mail
配当年次
3
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
2020年オリンピック開催に向け、「ホスピタリティ」「もてなし」が新たな視点でクローズアップされている。
観光は人間の喜びや楽しみと大きく結びついており、ホスピタリティは感動や満足を生む重要な要素である。ホ
スピタリティは歓待精神だけでなく、経済概念としての意味も持っており、ビジネスや行政、教育の分野でも重
視されている。授業では、ホスピタリティとは何かを明らかにした上で、観光やビジネスにおける実践例を紹介
する。視野を世界や近未来にも向け、改めて日本のホスピタリティやもてなしのあり方について考える。
達成目標
観光は、交通・宿泊・飲食・エンターテイメント・農林水産業等裾野の広い産業である。どの分野においても「
人間にとっての観光の意味」を認識し、「価値ある時間消費を提供する」という自覚が求められる。ホスピタリ
ティはその要の一つである。ホスピタリティマインドを持った思考ができ、自らがホスピタリティの実践者とな
ることを目指す。
スケジュール
第 1回 ホスピタリティの概念
第 2回 ホスピタリティの起源と意味 ~文化圏の違いとホスピタリティ~
第 3回 観光とホスピタリティ
第 4回 東京ディズニーリゾートの人気の秘密
第 5回 ホスピタリティを生む背景 ~マーケティングの視点から~
第 6回 東西のホスピタリティの比較 ~リッツカールトンと帝国ホテル~
第 7回 経営とホスピタリティ ~JR東日本・輸送手段から顧客価値創造へ~
第 8回 ホスピタリティをデザインする ~ユニバーサルデザイン~
第 9回 ホスピタリティのまちづくり
第10回 東京オリンピック 日本はどう迎えるか 1964・2020
第11回 国際化の視点 ~世界の観光政策とホスピタリティ~
第12回 観光の潮流
第13回 ホスピタリティと日本人の気質
第14回 日本のもてなし文化
第15回 まとめ
教科書・参考文献
教科書
適宜プリントを配布
参考書
適宜紹介する
授業外での学習
配布プリントは、授業後にも読み返し復讐すること。学んだことをもととして、社会に対して関心を深め、ホス
ピタリティがどのように実践されているかについて目を向ける習慣をつける。自分自身が、まず実践者となるこ
とを意識して心がける。
評価方法
出席 + 講義後レポート 60% 課題レポート 40%
履修上の注意
期末考査は課題レポートによって行う。講義は覚えるためというよりも、考える姿勢と行動する意欲を育むため
のものである。積極的・自主的な授業参加を求める。挨拶の励行、欠席時の事前連絡をきちんとすること。
観光発-10
科目名
イベント観光論
Event Tourism
Title
科目区分 観光政策発展科目
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 大迫 道治(オオサコ ミチハル)
E-Mail
配当年次
3
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
春の桜まつりや夏の花火大会に代表される観光誘客を目的とするイベントは、施設整備等のハード事業に比べ
て低予算で実現可能なこともあり、全国各地で実施されています。イベントは「感動」や「交流」を生み出す場
として、また観光地の知名度を向上させる役割も含めて、観光地づくりには欠かせない要素となっていますが、
効果検証が不十分なまま継続開催を繰り返し、いつの間にかマンネリ化しているイベントが少なくありません。
本講義では、イベントの企画立案及び実施運営に関わる基礎的な理論を学んだ上で、実際の現場ではどのよう
な考え方でイベントが実施されているのかを紹介します。イベント主催者側の実務のための理論と実践から、観
光振興に資するイベントを効果的に実施するための手法を学んでいきます。
達成目標
①イベントの定義や分類、観光振興に果たす役割等、イベントの基礎的な知識を理解する。
②イベント企画を通じて、観光・集客事業に共通する企画の構成やその要点を理解する。
③イベント事例の取組みから、継続実施によって事業の費用対効果を高める手法を理解する。
スケジュール
第 1回 ガイダンス 講義の概要、使用資料の説明、試験・レポートの説明、イベント観光の定義
第 2回 イベント観光の概況 観光市場におけるイベントの位置づけ、優良イベントの実施状況
第 3回 イベントの分類 イベントの種類・形態、活用する地域資源、開催目的による分類について
第 4回 イベントによる効果 期待される効果の内容、効果測定手法、来場者予測方法、ロングランイベントの展開
第 5回 イベントの企画(1) 企画立案に必要な調査・分析手法
第 6回 イベントの企画(2) イベント企画の構想と基本計画づくり
第 7回 イベントの実施運営(1) イベントの実施運営体制
第 8回 イベントの実施運営(2) 危機管理の考え方
第 9回 イベントの広報・宣伝 情報媒体を活用した集客方法について
第10回 イベント事例(1)スポーツイベント 参加型スポーツイベント、集客スポーツイベント
第11回 イベント事例(2)グルメイベント B1グランプリ、ご当地グルメイベント等
第12回 イベント事例(3)フラワーイベント 施設型フラワーイベント、回遊型フラワーイベント等
第13回 イベント事例(4)地域散策型イベント 観光地の回遊を促進する散策イベント
第14回 イベント事例(5)歴史文化体験イベント 香取市佐原における集客イベントの展開
第15回 講義の総括・試験 講義の総括と期末試験の実施
教科書・参考文献
教科書
講義時に資料を配布します。
参考書
日本イベント産業振興協会『イベント情報ファイル』、日本イベント産業振興協会『イベント用語辞
典』
授業外での学習
出身地や住んでいる地域で開催されているイベントを見学し、講義の内容に基づき、主催者の立場に立ってイベ
ントの成功要因や課題の分析をしてください。
評価方法
講義の際に実施する小テストが30%、定期試験が70%として評価します。
履修上の注意
特にありません。
観光発-11
科目名
観光情報論
Tourism Information
Title
科目区分 観光政策発展科目
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 林 清(ハヤシ キヨシ)
E-Mail
配当年次
3
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
旅行行動にとって観光情報は不可欠であり、情報化の進展によりその重要性が益々大きくなってきている。本講
義では消費者ニーズと情報提供の視点とを体系的に整理した上で、各種情報メディアの特性、情報提供と観光宣
伝・観光振興との関わりなどを学ぶ。観光関連業界・団体での情報の現状と問題点などを整理する。さらに観光
全般についての歴史や現状について各種スライドなどを用いて講義することにより観光への理解を深め、観光情
報との関わりを理解する。
達成目標
①観光情報の体系的理解
②観光情報の重要性理解
③観光情報の歴史的変化の理解
④個人の旅行体験と観光情報の関わり方
スケジュール
第 1回 ガイダンス 講義内容・進め方、評価方法・評価基準など
第 2回 日本の観光資源
第 3回 伊勢参りと観光情報(旅行と情報の歴史) 徒歩旅行時代の旅の困難さと情報の重要性
第 4回 旅行の歴史と情報①(第2次世界大戦前まで)
第 5回 旅行の歴史と情報②(第2次世界大戦から)
第 6回 観光情報の分類と消費者ニーズ
第 7回 観光情報の役割と経済効果
第 8回 観光宣伝の分類、媒体の選択
第 9回 静態情報と動態情報、客観情報と評価情報 区分と特性
第10回 感激する旅行と情報、ツアーオブザイヤー
第11回 観光関係団体の情報提供活動 JNTO、日本観光振興協会、広域連合等
第12回 旅行業界・航空業界の情報提供
第13回 諸外国の旅行環境と観光情報-ヨーロッパ
第14回 諸外国の旅行環境と観光情報-アメリカ、アジア
第15回 講義の総括・復習とまとめ・質問に答える
教科書・参考文献
教科書
毎回資料を配付する
参考書
コンパクト日本地図帳(昭文社)・美しき日本 旅の風光(日本交通公社)
授業外での学習
旅行情報(日本観光振興協会、観光庁)、レストラン情報(食べログ、ぐるなび)のホームページで様々な情報
を検索してみること。
評価方法
平常点30点 レポート点(2回)30点 期末試験40点
履修上の注意
自分の旅行体験と観光情報の関係を考えてみる。また旅行の発展と観光情報との関わりを考察してみること。
観光発-12
科目名
ヨーロッパの文化と観光
Culture and Tourism in Europe
Title
科目区分 観光政策発展科目
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 津久井 良充(ツクイ ヨシミツ)
E-Mail
配当年次
3
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
ヨーロッパの片隅に位置するイギリスという国が7つの海を支配する大英帝国を形成し、政治的・経済的に世界
に君臨していた時代はもう過去のものです。今のイギリスには華やかに着飾った貴族たちの集う光景は見られま
せん、同じことがヨーロッパの国々についても言えるでしょう。イギリス、フランス、ドイツなどヨーロッパの
国々に対して私たちの抱くイメージは、19世紀から20世紀にかけて作られたものです。21世紀に入ると、まだ私
たちの知らない新たなヨーロッパの文化が生まれようとしています。学生と一緒にグローバリズムの中で変貌す
る「ヨーロッパの文化と観光」について学んでいきます。
達成目標
1)ギリシャ・ローマ時代から続く伝統文化を未来に伝える現代ヨーロッパの試みについて検討する。
2)ナショナル・トラストや世界遺産を支える新たな観光のビジョンを探る。
3)グローバリズムへの道を切り開く「国境なき世界」における観光の在り方に焦点をあてる。
スケジュール
第 1回 イントロダクション 「文化の多様性」とツーリズムとの結びつきについて
第 2回 イントロダクション 「ライフスタイル」と観光との関係について (スライド上映、イギリス)
第 3回 「世界旅行」の始まりはいつだろうか? (スライド上映、クレタ島)
第 4回 古代ヨーロッパの文化 (スライド上映、ギリシア)
第 5回 古代ヨーロッパの自然 (スライド上映、サントリーニ島)
第 6回 中世におけるイギリスの「文化と観光」ーー湖水地方について検証
第 7回 近代における「風景」の誕生ーー湖水地方の変貌 (スライド上映、湖水地方)
第 8回 自然保護思想の誕生
第 9回 ナショナル・トラストとピーター・ラビット (映画上映、「ミス・ポター}
第10回 観光の大衆化ーー開発か自然保護か?
第11回 海辺のリゾートの誕生 (スライド上映、ランズ・エンド)
第12回 海辺のリゾート地ブライトンについて
第13回 海辺の開発が始まる (スライド上映 ランズ・エンド)
第14回 多文化主義と観光
第15回 総括授業ーー「異文化の他者」との出会い
教科書・参考文献
教科書
森正人『英国風景の変貌―-恐怖の森から美の風景へ』里文出版
参考書
講義の中で紹介します
授業外での学習
海外への興味や関心を持つと、とても視野が広がります。海外の人々の視点に立ちながら、私たちの生き方と考
え方を見つめなおすと、思いがけない発見があります。海外旅行に出かけるつもりになって、テキストの予習や
復習をしたり、レポートの準備をしてください。
評価方法
レポート、出席状況、そして講義への取組姿勢などを総合的に評価して成績を決めます。具体的には2回のレポ
ートの合計75%、出席点15パーセント、その他10パーセントの配分になります。
履修上の注意
一人の人間を理解するには、その人に会い、その人に向き合い、その人との対話を積み重ねていくことが必要で
す。イギリスのこの講義では、国境を飛び越えて異文化の人々と出会うことの楽しさと難しさについて考えてい
きます。
観光発-14
科目名
アジアの文化と観光
Culture and Tourism in Asia
Title
科目区分 観光政策発展科目
担当教員
教授
担当教員との連絡方法
小牧 幸代(コマキ サチヨ)
E-Mail
配当年次
3
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
この講義では、アジア(東アジア、東南アジア、南アジア、中央アジア、西アジア、北アフリカ)の文化と観光
を、民族、言語、歴史、宗教、儀礼伝承、食文化、服飾文化、建築物、自然環境などに注目しながら学んでいき
ます。政治や経済は一国単位で考えるのが主流ですが、民族、言語、宗教、文化、自然は数カ国で構成された地
域で共有されていることが多いため、アジアという地域単位の研究視角は、大雑把なようでいて、実は示唆に富
んでいます。アジアという地域に共有された文化とはどのようなものなのか、またそうした文化的土壌をもつ地
域での観光にはどのようなものがあり、またどのような可能性が秘められているのか。可能な限り、現地調査に
基づいた視点からのアプローチを試みます。
達成目標
新聞やテレビで報道されるアジア情勢のなかには、欧米中心のアジア観が反映されているものも少なくありませ
ん。日本人にとってアジアは精神的に近いようでいて、実際には異文化であるため、知識と情報の不十分さが、
欧米経由のそれらで補われるからです。この講義の到達目標は、アジアに関する知識を深めると同時に、日々報
道されるアジア情報についてのメディアリテラシーを高めることにあります。
スケジュール
第 1回 ガイダンス:アジアの地理的・歴史的概観
第 2回 アジアの観光地とユネスコ世界遺産:理念・歴史・分布
第 3回 東アジアの宗教と聖地:儒教・道教・仏教
第 4回 東アジアの食文化と観光:和食・キムジャン・中華料理
第 5回 東南アジアのリゾート観光①資料映像「ザ・ビーチ」鑑賞
第 6回 東南アジアのリゾート観光②解説
第 7回 南アジアの社会・文化と浄・不浄の観念
第 8回 ヒンドゥー教の聖地:資料映像「バナーラス:生と死の巡礼都市」鑑賞&解説
第 9回 イスラームの聖地:南アジア・西アジア・中央アジア・北アフリカにおけるイスラーム建築とユネスコ世界遺産
第10回 イスラームの基礎知識:六信五行と世界観
第11回 シーア派の誕生と展開:「殉教の宗教」にみられる儀礼と巡礼
第12回 原理主義と聖者信仰:イスラームの2つのあり方と聖地巡礼
第13回 アジアのテーマパークにおける文化の表象:観光施設・娯楽産業の政治性と歴史性
第14回 アジアへの観光の心構えとアジアからの観光客へのおもてなし
第15回 まとめ
教科書・参考文献
教科書
毎回、資料を配付します。
参考書
授業中に指示します。
授業外での学習
毎回配布するレジュメを授業後にも読むなどして知識の定着を図るとともに、その知識を活用し、常に身近な出
来事や現象に関心をもつよう心がけてください。そのなかで生まれた疑問は、授業中や授業の前後に、遠慮なく
教員にぶつけてみてください。
評価方法
レポート(40%) 定期試験(60%)
履修上の注意
授業で学んだ知識に基づいて、授業時間内にレポートを書く機会が4回あります(制限時間は15分)。その知識
を活用するための具体的な事例は、予め各自で図書館やインターネットなどで調べて、メモやノートにとるなど
して授業に持参してください。どのような事例を調べてくるかについては、レポート実施回の直前の授業で指示
します。なお、レポートは1回10点満点で、内容に応じて10段階評価をします。
観光発-15
科目名
オセアニアの文化と観光
Culture and Tourism in Oceania
Title
科目区分 観光政策発展科目
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 玉井 昇(タマイ ノボル)
E-Mail
配当年次
3
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
オセアニア地域の文化と観光について取り上げます。そもそも、オセアニアは他地域に比べ、日本ではあまり
学習機会に恵まれているとは言い難い状況です。しかし、他方では、オーストラリアやニュージーランドはもち
ろんのこと、ハワイやグアム、タヒチやニューカレドニアなど、オセアニアは日本人観光客にとって人気の渡航
地域です。手始めに、そんなオセアニアの一般事情を理解したうえで、この地域の特徴的な風土や文化を学びま
す。そのうえで、地域の経済開発と観光事情についても理解を深め、今後のあり方について出来れば政策的にも
考えていく予定です。
達成目標
①オセアニア地域の歴史や地理的概要を説明できる
②オセアニア地域内の個別文化と社会、および観光事情の概要を説明できる。
③オセアニア地域における文化と観光的課題について説明できる。
スケジュール
第 1回 ガイダンス ― 受講の心得、講義内容の説明、オセアニア研究の意義と目的
第 2回 オセアニア地域の概要
第 3回 「オーストラレイジア」の歴史
第 4回 オーストラリア連邦の歴史
第 5回 オーストラリアの文化と社会
第 6回 オーストラリアの観光事情
第 7回 ニュージーランドの歴史
第 8回 ニュージーランドの文化と社会
第 9回 ニュージーランドの観光事情
第10回 メラネシア、ポリネシア、ミクロネシアの島々
第11回 メラネシア、ポリネシア、ミクロネシアの文化と観光
第12回 オセアニアにおけるエスニシティ問題と多文化主義
第13回 オセアニアにおける経済開発と伝統文化の相克と調和
第14回 オセアニアと世界、日本との関係、観光文化の視座
第15回 まとめ ― 21世紀におけるオセアニア地域の展望、定期試験に向けて
教科書・参考文献
教科書
なし(プリント配付)
参考書
山本真鳥『オセアニア史』山川出版社、竹田いさみ『オーストラリア入門』東京大学出版会、青柳まち子『ニュージー
ランドを知るための63章』明石書店、印東道子『ミクロネシアを知るための60章』明石書店 など
授業外での学習
講義ノート(配布プリント)を参考に、次回の授業内容に目を通し、専門用語の意味等を調べておくこと。
毎回授業の初めに、前回の内容に関するランダム指名質問をする予定なので、十分復習をしておくこと。
評価方法
授業への参加状況、期末試験による総合評価を行い、評価の基準は以下の通りです。
S(80点以上で特に成績優秀な者)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)、D(59点以下)
上記の到達目標の達成状況により評価する。
履修上の注意
歴史、地理、文化などのオセアニアの一般事情を理解することに加え、地域の観光や社会問題を政策的にも考
えてみたい人に適しています。受講生の人数やニーズに応じて、可能であれば、課題解決型のアクティブラーニ
ングも導入していく予定です。
観光発-16
科目名
観光プロモーション論
Tourism Promotion
Title
科目区分 観光政策発展科目
准教授
担当教員
担当教員との連絡方法
丸山 奈穂(マルヤマ ナホ)
E-Mail
配当年次
3
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
Promotion and publicity are critical parts of tourism development because they may directly relate t
o a destination’s “identity.” This course will cover the basic concepts of tourism publicity and
promotion. In the first half of the semester, we will explore various use of “image” in tourism pr
omotion and ways in which particular image influences tourist’ behavior and creation of local ident
ity. The second half of the semester, we will complete two projects to promote Takasaki and other ar
eas. このクラスでは観光プロモーションの基礎について学ぶ。前半では、観光プロモーションで使われるイメ
ージとそのイメージがもたらす影響について学び、後半には、プロジェクトを行う。
達成目標
To understand the basic process of tourism promotion. To understand various medium of tourism promo
tion . To understand social and cultural influence of image on tourism destination and tourists’ b
ehaviors このクラスの達成目標は、1.観光プロモーションの基礎を理解し、2.観光プロモーションに使わ
れる様々なメディアを理解し、3.観光プロモーションと社会や文化の関係について学ぶ、の3点である。
スケジュール
第 1回 Orientation to the course オリエンテーション
第 2回 What is tourism promotion? 観光プロモーションとは何か?
第 3回 The `positive` destination image 観光地の「良い」イメージとは?
第 4回 Tourism and social value 観光と社会
第 5回 Tourism and stereo-types 観光とステレオタイプ
第 6回 Image and power イメージとパワー
第 7回 Mid-term 中間テスト
第 8回 Use of negative image in tourism promotion 1 “自虐的”な観光プロモーション 1
第 9回 Use of negative image in tourism promotion 2 “自虐的”な観光プロモーション 2
第10回 Use of negative image in tourism promotion 3 “自虐的”な観光プロモーション 3
第11回 Impact of movie on tourism 1 映画と観光 1
第12回 Impact of movie on tourism 2 映画と観光 2
第13回 Impact of movie on tourism 3 映画と観光 3
第14回 Presentation プレゼンテーション
第15回 Wrap up まとめ
教科書・参考文献
教科書
特になし
参考書
授業外での学習
授業ノートを見直し、理解が理解が不十分な場合は参考図書などで補うこと
また、教員から指示がある場合は、参考資料を事前に読み、専門用語等を確認しておくこと
評価方法
中間テスト 20% / 課題1 35% /課題2 30 %/ 授業への参画 15%
履修上の注意
Students are expected to read the hand-outs and other materials before the class and actively partic
ipate in the class discussion.
観光発-17
科目名
産業観光論
Industrial Tourism
Title
科目区分 観光政策発展科目
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 牧野 博明(マキノ ヒロアキ)
E-Mail
配当年次
3
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
産業観光は、地域の産業やそれに従事する人々の生活・文化などに焦点を当てた新たな観光タイプであり、近
年注目が集まっている。従来は社寺・仏閣等の著名な観光資源を巡る観光が主流であり、そのような資源のない
地域では観光に取り組む様子があまり見られなかったが、産業はどこの地域にも存在するため、あらゆる地域に
おいて産業観光の実践が可能である。産業観光を推進することにより、地域活性化につながり、また産業観光を
提供する企業や来訪者においてもそれぞれメリットを得ることができる。
以上の点を踏まえ、本講座においては、第一に産業観光の考え方や現状を学び「産業観光とは何か」を把握・
認識する。第二に、産業観光の活用事例(国内外及び群馬県内)をもとに、産業観光への取り組み方法等につい
て学ぶ。そして第三に、今後の産業観光推進の可能性や課題・対応策等についての理解を深めていく。
達成目標
産業観光に関する基本的な考え方及び効果等の理解。そして事例をもとにした取組方法及び取組推進における
課題の認識・把握。
スケジュール
第 1回 オリエンテーション、産業観光の概念 -定義、種類、意義、効果-
第 2回 産業観光の分類、推進への取り組み
第 3回 産業観光の現状 -利用者の意識と企業の意識-
第 4回 近代化産業遺産について① -世界の状況-
第 5回 近代化産業遺産について② -日本の状況-
第 6回 近代化産業遺産について③ -富岡製糸場と絹遺産群-
第 7回 近代化産業遺産について④ -群馬県内の状況-
第 8回 宿泊施設について -ホテルと旅館-
第 9回 工場見学、伝統工芸・工房について -大規模工場、手工業など-
第10回 街並み・まち歩き観光について -歴史街道、温泉街、裏道など-
第11回 産業風景観光について -農林漁業、商業、工場景観、インフラ景観、アートなど-
第12回 企業ビジネスとしての産業観光 -CSR・イメージ向上、PR・ブランド構築、販売促進、人材育成など-
第13回 産業観光推進のための環境づくり -客層の設定、機能別エリア整備、情報発信、ガイド育成など-
第14回 産業観光の今後の展開可能性 -来訪者への対応、企業等の対応策、地域内連携、他地域連携など-
第15回 講義の総括とQ&A
教科書・参考文献
教科書
適宜資料を配付するとともに、映像を活用
参考書
「産業観光の手法 ~企業と地域をどう活性化するか~」(産業観光推進会議 学芸出版社 2,500円
(税別))
授業外での学習
新聞・インターネット・書籍等において、本講座に関連する情報を常に把握しておくこと
評価方法
出席と授業理解への意欲(10%)、講義中の小レポート2回程度(30%)、期末レポート(60%)を予定
履修上の注意
事前に産業観光に関する情報(参考書を含む)を見たり、群馬県内の産業施設(富岡製糸場など)を見ておくこ
とが望ましい
観光発-18
科目名
アーバンツーリズム
Theory of Urban Tourism
Title
科目区分 観光政策発展科目
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 権代 美重子(ゴンダイ ミエコ)
E-Mail
配当年次
3
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
アーバンツーリズム(都市観光)は、名所旧跡や大自然などを訪れるこれまでの観光とは大きく異なり、都市
そのものや住む人々の生き様を観光の対象と考える。都市経済のソフト化、雇用の創出、都市間競争の激化、地
方自治の拡大、人口減少社会到来と定住から交流へのシフトなど、政策課題の面でも、観光が多くの都市で今日
的なテーマになっており、都市観光は新たなツーリズムの可能性を広げつつある。本科目では、さまざまな都市
の観光政策・まちづくり政策を事例として①都市の観光を構成する様々な要素とその集合体としての都市の観光
魅力②都市観光を楽しむ人々の動向とマーケティング③都市観光政策と都市政策、の理解を深め、観光の観点か
ら都市政策の在り方を総合的に学ぶ。
達成目標
アーバンツーリズム・都市観光の理解を深め、都市での観光展開の仕方についての基礎の考え方を習得する。
スケジュール
第 1回 オリエンテーション、アーバンツーリズム・都市観光とは
第 2回 都市観光を楽しむ人々の客層と行動
第 3回 都市観光の楽しみを構成する要素
第 4回 都市観光振興の考え方
第 5回 都市観光とMICE
第 6回 都市観光と都市デザイン
第 7回 魅力の観光対象化:長崎さるく博~まち歩きから始まる都市観光~
第 8回 魅力の観光対象化:東京ミッドタウン~都市機能のコラボレーションの魅力~
第 9回 魅力の観光対象化:川崎産業観光の取り組み~公害のまちのイメージを一転、新たな観光の視点~
第10回 魅力の観光対象化:岸和田だんじりまつり~住民の心意気と活力を資源とする~
第11回 魅力の観光対象化:新たな美術館・博物館の動き
第12回 魅力の観光対象化:海外事例に学ぶ
第13回 アーバンツーリズム・都市観光の展開方策
第14回 アーバンツーリズム・都市観光の展望と課題
第15回 まとめ
教科書・参考文献
教科書
指定しない。プリントを配付する。
参考書
適宜紹介する。
授業外での学習
授業で得た知識をもとに関心を持って社会や観光に視線を向け、観察し考える習慣をつける。
評価方法
出席率、講義後レポート、定期試験レポート(試験に代ってレポートを課す)
履修上の注意
講義中の私語は慎むこと。質問は歓迎。
観光発-19
科目名
エコツーリズム
Theory of Ecotourism
Title
科目区分 観光政策発展科目
准教授
担当教員
担当教員との連絡方法
片岡 美喜(カタオカ ミキ)
E-Mail
配当年次
3
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
エコツーリズムとは、主に(1)観光化によって地域に生じた環境問題や経済問題の是正を図る取組、(2)
自然環境や歴史文化を体験しながら学ぶとともに、その保全についても、観光者・地域社会・観光業者などの関
係各位が責任をもった行動をするという観光のあり方である。マス・ツーリズム(観光の大衆化)の発展により
発生した環境的・社会的問題に対して、自然環境の保護と資金調達を両立させる手法のひとつとして注目されて
いる。我が国においても、2008年にエコツーリズム推進法が成立され、地方行政が今後取組はじめるものとして
重要性は日増しに高まっている。
本講義では、文献の精読からエコツーリズム成立の背景や理念を学び、その現状や課題点を事例学習や現地視
察、ケースメソッドを通じて学習する。
達成目標
本講義では、エコツーリズムの考え方を理解した上で、これから求められる観光像、地域像を受講生各自が形成
することを目的とする。
スケジュール
第 1回 講義ガイダンス *履修希望者は、必ず出席すること
第 2回 エコツーリズムの歴史(1) エコツーリズムの登場した背景と沿革を学ぶ
第 3回 エコツーリズムの歴史(2) 同上
第 4回 エコツーリズムの定義 組織・地域等により異なる定義についての学習
第 5回 エコツーリズム実習の事前学習 *エコツーリズムの実践を現地視察・体験を通して学習する
第 6回 エコツーリズム実習 例:07年度 倉淵町、08年度 軽井沢町
第 7回 現地視察報告会・ケースメソッド①(1) エコツーリズムを取りあげたケースメソッドの実施
第 8回 ケースメソッド①(2) 同上
第 9回 グリーンツーリズム(1) 農山村地域と自然を活用した観光の沿革と実態を学習
第10回 グリーンツーリズム(2) 同上
第11回 日本のエコツーリズムの沿革と法整備(1) 国内でのこれまでの動向と推進法の内容、枠組について学ぶ
第12回 日本のエコツーリズムの沿革と法整備(2) 同上
第13回 エコツーリズム運営の実際(1) エコツーリズム運営について実際のマニュアル等から考察する
第14回 エコツーリズム運営の実際(2) 同上
第15回 講義のまとめ
教科書・参考文献
教科書
参考書
・ 基本的に配布するレジュメを教科書に充てる。
・ 必要な文献がある場合は、適宜指示する。
小方昌勝(2000)『国際観光とエコツーリズム』文理閣
吉田春生(2004)『エコツーリズムとマス・ツーリズム』原書房
授業外での学習
講義時間中に、講義時間外での学習について指示を行う。主には配布資料の読み込み、調べ学習などである。
評価方法
講義内課題(20%)、期末レポートもしくは期末試験(80%)を評価対象とする。
履修上の注意
・履修希望者は、必ず第1回の講義に出席すること。
・本講義では、講義時限以外にエコツーリズム実習(1回程度)がある。そのため、受講生は実習への参加と、
実習費用(2,000円から5,000円程度)の負担が各自必要である。ただし、受講人数が多数の場合、あるいは学事
日程の都合で実施しない場合もある(2015年度は受講人数が多く、実施できなかった)。
観光発-20
科目名
観光開発関連法
Law of Tourism Development
Title
科目区分 観光政策発展科目
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 大迫 道治(オオサコ ミチハル)
E-Mail
配当年次
3
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
観光の対象とされる地域において、地域資源に新しい観光の価値を生み出したり、地域資源を活かして観光産
業を興すために行われる観光開発は、自然環境や歴史文化、地域住民の暮らしに大きな影響を及ぼすことから、
さまざまな省庁が制定した法律によって秩序ある開発が行われるように規制・誘導が行われています。しかし、
高度経済成長期には地方での乱開発が問題となり、法律による規制の限界が浮き彫りになっています。
本講義では、観光開発に対応するために中央省庁がどのような法律を運用してきたか、その対象となるエリア
や分野による違いが分かるように横断的に法律を整理し、地方自治体が観光開発を適切に誘導していくための基
本的な考え方や手法を学びます。
達成目標
①観光リゾート開発に関する各法律の目的及び理念、施行されてきた社会的な背景を理解する。
②観光リゾート開発を行う対象地・内容によって適用される法律が異なることや、規制・誘導の限界を理解する
。
③地方自治体で観光リゾート開発を適切に誘導するための手法や条例・要綱等の意義を理解する。
スケジュール
第 1回 ガイダンス 講義の概要、使用資料の説明、試験・レポートの説明
第 2回 国土開発関連法 国土利用計画法、国土総合開発法、国土形成計画法等
第 3回 リゾート開発関連法 総合保養地域整備法の概要
第 4回 市町村長期計画 まち・ひと・しごと創生法、長期総合計画
第 5回 都市開発関連法(1) 都市計画法の概要
第 6回 都市開発関連法(2) まちづくり三法
第 7回 観光開発と歴史文化 文化財、歴史的風土、歴史的町並み、世界遺産等
第 8回 観光開発と自然環境 森林法、自然環境保全法、自然公園法等
第 9回 観光開発と農地・林地 農山村及び農林業関連法
第10回 条件不利地域における観光開発 過疎、豪雪、半島、離島
第11回 観光立国関連法 観光立国推進基本法、観光圏
第12回 観光開発と景観 景観法、屋外広告物法等
第13回 観光開発と交通 道の駅、高速道路、広域農道
第14回 観光開発と条例 景観保全・誘導に関わる条例、まちづくり条例、住民参加条例等
第15回 講義の総括の総括
教科書・参考文献
教科書
講義時に資料を配布します。
参考書
国土交通六法、農林水産六法、環境六法
授業外での学習
講義で紹介した群馬県内の事例について、実際に現場まで足を運び、法律でどのように規制・誘導が行われてい
るかを確認してください。
評価方法
講義の際に実施する小テストが30%、定期試験が70%として評価します。
履修上の注意
特にありません。
観光発-21
科目名
地域資源論
Regional Tourism Management
Title
科目区分 観光政策発展科目
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 本田 裕子(ホンダ ユウコ)
E-Mail
配当年次
3
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
本講義では、農山村での人々の暮らしと地域資源の保全・管理との関係に焦点をあて、暮らしが変化していく中
で、地域資源をいかに保全・管理していくのかを考えることを目的とする。
前半部では、農山村の地域資源を保全・管理する意義、従来からある保全・管理の仕組みについて説明し、日本
の農山村の現状がどのように影響しているのかを扱う。後半部では、地域活性化と絡めて地域資源を保全・管理
している実践例を挙げ、地域資源の新たな捉え方や保全・管理主体の多様化についても説明し、併せて、地域資
源の保全・管理の課題を説明する。
達成目標
日本の農山村の現状、そして、その中での地域資源の保全・管理を、学生自身が自分の問題として捉えることが
最大の目標と考えている。また、毎回の講義では、講義を受けた上での質問や感想を出席メモとして記述しても
らい、提出してもらう。自分の感じたこと・考えたことを論理的に表現する方法も身につけてもらいたい。
スケジュール
第 1回 全体を通じた講義の説明 第 2回 農山村の地域資源の概要と保全・管理する意義 第 3回 農山村の地域資源管理のしくみ 第 4回 日本の農山村の現状Ⅰ過疎高齢化 第 5回 日本の農山村の現状Ⅱ都市化
第 6回 日本の農山村の現状Ⅲ農業の衰退
第 7回 日本の農山村の現状Ⅳ林業の衰退
第 8回 日本の農山村の現状Ⅴ獣害
第 9回 農山村の地域資源を活かした地域活性化の試みⅠ狩猟
第10回 農山村の地域資源を活かした地域活性化の試みⅡツーリズム
第11回 農山村の地域資源を活かした地域活性化の試みⅢ希少種保護
第12回 農山村の地域資源を活かした地域活性化の試みⅣ身近なものを活かす
第13回 農山村の地域資源の保全・管理における課題
第14回 まとめ/農村地域資源の保全・管理の今後を考える 第15回 ふりかえり試験
教科書・参考文献
教科書
特に指定しない
参考書
必要があれば授業時に知らせる
授業外での学習
毎回の授業後に、授業内容をA4で1枚程度にまとめる作業をしたり、関連するテーマを新聞やインターネットで
調べる作業をしたりするなど、学習内容の定着を図ること。
評価方法
出席・参加態度(上述した出席メモの内容を基に評価する):30%
定期試験:70%
履修上の注意
授業中の私語、内職はもちろん、携帯電話・スマートフォンの操作、遅刻や勝手な出入りも迷惑行為と見なし、
厳重に対処する。
観光発-22
科目名
地域振興論
Regional Promotion
Title
科目区分 観光政策発展科目
担当教員
教授
担当教員との連絡方法
西野 寿章(ニシノ トシアキ)
E-Mail
配当年次
3
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
本講の目的は、過疎化が進む中、山村地域で取り組まれてきた「むらおこし」の本質を考察することにある。
地域開発、地域振興、地域づくりなど、地域の振興に関わる用語が存在しているが、そもそも、これらの取り組
みは何故に展開してきたのであろうか。また、地域の振興に様々な地域や経済団体などが取り組んできたが、長
く継続している事例もあれば、一定の期間を経て活動が中止されている事例もある。いわゆる補助金行政として
批判されるのは後者の例であるが、長期間継続している事例から、その継続の条件を析出することができれば、
地域づくりの原理が見えてくる。本講では、地域づくりに関わる理論とその鈴論が登場した背景を解説しつつ、
地域づくりの本質を考えることとする。
達成目標
地域づくりの本質を、理論や事例分析から考察し、理解することを講義の目標とする。日本のむらおこしの中
には、取り組みから半世紀が経過しょうとしている事例がある。現代の地域づくりは、一過性のイベントに陥り
がちな側面もある。半世紀近く取り組まれてきたむらおこしの事例などから、地域で生きることの重要性も学び
取ってもらいたい。
スケジュール
第 1回 プロローグ 地方都市、農山村の地域問題を考える。
第 2回 都市と山村の対照性 本講で取り上げる山村の現代における位置づけを解説する。
第 3回 過疎山村の形成過程 過疎山村の形成メカニズムを解説する。
第 4回 山村の地域経済 個人所得、産業構造から山村経済の構造を解説する。
第 5回 社会的空白地域と限界集落論 山村の近未来を予測した研究を紹介し、妥当性を考える。
第 6回 地域振興理論(1) 地域主義論の解説
第 7回 地域振興理論(2) 内発的発展論の解説
第 8回 地域振興理論(3) むらおこしと一村一品運動の解説
第 9回 地域振興政策と問題点 むらおこしに関わる政策展開と問題点を解説する
第10回 山村振興事例(1) 行政主導で進められてきた振興事例を紹介する
第11回 山村振興事例(2) 住民主体で進められてきたむらおこしの事例を解説する
第12回 地域振興の本質を考える 以上の取り組みから、地域振興の本質について考察する
第13回 環境保全と地域づくり 日本とスイスの観光地におけるし尿処理問題を考える
第14回 環境保全と観光振興 尾瀬観光の実態から日本におけるエコツーリズムの現状を考える
第15回 まとめ 地域振興の本質と現実を考える
教科書・参考文献
教科書
特に使用しない。
参考書
講義中に紹介する。
授業外での学習
シラバスの内容をふまえ,関連論文や文献を積極的に読んで予習したうえで授業に出席することが望ましい。
評価方法
平常点(30点)、期末試験(70点)の総合評価によって評価する。毎回,小レポートを課し,その評価を平常点とす
る。
履修上の注意
出席調査は、毎回行う。授業回数の2/3以上出席しないと試験を受けることはできない。
観光発-23