児童虐待を知ろう

児童虐待を知ろう
児童虐待とは?
親や親に代わる保護者などによって、子どもの心身の健康状態をそこねる養育を言います。最悪の場合生
命の危険にかかわります。親の愛情のあるなしには関係なく、子どもにとって有害であるかどうかで判断します。
近年増加傾向にあり深刻な社会問題となっています。
でも、子どもにとって有害ならそれは「虐待」です。
●ネグレクト(養育放棄)
〇食事をあたえない(欠食)
〇学校へいかせない
●身体的虐待
養育の放棄、保護の怠慢により健康状態や安全を損なう状態
〇不潔なままにする
〇家に閉じ込める
〇配偶者(同居人)からの暴力を止めない など
子どもの生命・健康に危険のある暴力行為
〇たたく・殴る・蹴る・溺れさせる、激しく揺さぶる
〇たばこの火を押しつける
●心理的虐待
〇無視する
〇病気やケガをしても病院へ連れて行かない
〇首をしめる
〇戸外に閉め出す
〇熱湯をかける (火傷)
〇口をふさぐ など
ひどい言葉で心を傷つけるようなことをいう、無視など
〇脅迫、言葉による脅かし
〇罵倒する
〇兄弟姉妹間の差別的な扱い
〇子どもの目の前で行われる DV(配偶者、恋人、同居人から)など
●性的虐待
養育者など性的支配及び性的満足を得ることを目的に、子どもに行う全ての行為。
〇性的ないたずら
〇性的関係の強要
〇ポルノグラフィーの被写体にする
〇性器や性交をみせる など
虐待はおおむね、「心理的虐待」から始まるといわれています。
虐待が子どもに及ぼす影響
身体への影響
身体的外傷をうけるだけでなく、発達・発育に障害をうけることがあります。場合によっては生命を奪うこと
も。(頭部外傷、骨折、やけど、多数の虫歯、性感染症、栄養失調、発育不全など)
知的発達等への影響
子どもは保護者など他の人との安定した関係の中から言葉や知識を学びます。安定した関係を得られな
かった子どもはその機会が失われがちになります。(好奇心、環境適応、コミュニケーション能力、自己表現の
抑圧等)
心への影響
保護者(養育者)から大切に育てられた実感のない子どもは自分に自信が持てないことが多く、自己評
価も低く他人と信頼関係が持てない場合があります。自分の周りに起こる出来事をどう対処してよいのかわか
らず、強い緊張・不安の中で育ち、それらが原因で非行や問題行動をおこしたり、逆に他人からの評価を極
端に気にしたり、自傷行為や拒食症を発症させたりさまざまな問題・性格行動が発生する場合があります。
なぜ虐待がおこるのか?
特殊な家庭だけに虐待が起きるものではありません。
ストレス社会と言われ、地域の子育て機能が低下している現代社会では、子どもへの虐待は特別な家庭の
問題ではなく、どのような家庭でも起こりうるものです。虐待は様々な原因や状況が複雑に重なり起こります
が、虐待の発生をまねきやすい要因として次のようなことが考えられています。
※リスク要因があるからと言って必ずしも虐待が起こるとは限りません。ただ、要因が重なるほど発生する危険
性は増すと考えられています。
親側の要因
*夫婦の不仲、仕事や家族間の人間関係等のトラブル
から生じるストレスを抱えている
子ども側の要因
*アルコールや薬物依存、精神疾患等がある
*親自身の被虐待体験
*未熟児や多胎児、障害かある、発育不全
*健康面に問題がある
があるなど
*望まぬ妊娠、若年の出産、産後うつがある
*癇癪(かんしゃく)が強くなだめにくい、夜泣き
*しつけの手段としての体罰の容認
がひどい
*育児に対する不安やストレスがある など
*要求が強くそのことにこだわりやすい
*乳幼児期の子ども(手がかかる時期)
*多動で育てにくさがある など
環境的な要因
*子育ての支援者がいない(核家族化)
*相談できる相手が周りにいない、孤立している
(親族や近隣との関係がない又はわるい)
*住宅事情、経済的事情 (リストラ、失業等)
*ステップファミリーなど複雑な家族関係 など
虐待を防止するには
家庭によっては経済的な不安、夫婦間暴力(DV)、離婚や別居、育児以外の負担(介護問題など)複数の課
題を抱えている世帯も少なくありません。虐待が起こりうる背景の理解と虐待に至る保護者(又は養育者)への理解
も必要です。しかし、罪のない子どもへそのしわ寄せが行き、結果虐待が発生している状況は容認できるものではありま
せん。子どもをとりまく大人たち一人一人が意識をもち、まわりを見ることで、苦しい思いをする親子のサインに気付くこと
ができます。そして専門機関や相談へつなげることが大事です。
こんな点に気づいてほしい
子どもの心身に深刻な影響を与える虐待行為は、より早く発見して対処することが重要です。そのためには子どもの日常
生活や成長に関わる大人たち(近隣住民、保育園、学校機関、保健所、医療機関等)が早めに「気づく」ことが大事です。
「あれ?この子様子がおかしいかな...」
*身体や衣服がいつも汚れていたり不衛生な身なりをしている
*夜遅くまで外で遊んでいたり徘徊している
*不自然な傷や痣、火傷あとなどが頻繁にみられる
*発達、発育が年齢に比べ遅れている
*いつもオドオドしている
*表情が乏しく元気がない
*食事をむさぼるようにガツガツ食べる
*保護者を怖がっている様子がある
*子どもの声はするが姿をみたことがない
*家にかえりたがらない
親(保護者)の様子がおかしいな
*子どもへの関心がうすい(抱かない、興味を示さない、無視など)
*子がけがや病気をしても病院へいかない
*乳幼児を家に残しよく外出している様子
*異常な感じの泣き声がたびたび聞こえる
*育児に疲れイライラし何かと子どもに当たる様子がある(ののしる、しかる、なぐる)
*夫やパートナーから身体的暴力を受けている様子がある
*酒や薬などへ著しく依存して暴れるたりする
*保護者自身が「死にたい」「心中したい」などを口走る
*年齢にそぐわない厳しいしつけや行動制限をする
*子の外傷や家族のことについて不自然な答えが多い
DV がある家庭では、子どもが暴力を目撃することで精神的なダメージをうけています。子ども自身が暴力を止めよ
うとして巻き込まれたり、暴力をうけた母親から子どもが暴力を受けたりする場合もあります。また、暴力を振るわれた
母親も精神的なダメージが強く、子どもと向き合えず子育てに影響がでることもあります。
DV を目の当たりにし続ける子は、「自分は何もできない」と自分を卑下しがちで、自己肯定感が低く、暴力による緊
張を強いられる日々で心に安心感が得られず、不安定な精神状態の養育環境で育ちます。その影響から大人にな
ってもアルコール依存や摂食障害を発症したりと、その他様々な面で「生きにくさを」抱える人が少なくありません。
DV は子どもの将来への影響も大きく、家庭内という表に出にくいところで起こるので
発見が遅れがちです。しかし虐待と同じように当事者で解決するには難しい側面もあるの
で、被害者(世帯)には適切な支援が必要です。DV 防止に向けて社会全体で取り組
む必要があります。
ためらわず相談(通告)を
気になる子がいるけれど 「当事者でもないし、どこに相談すればいいんだろう」 「きっと他の人がしてくれるだろう(もうすで
に誰かが通告しているかも)」 「虐待じゃないかもしれない(間違いだったら)。きっと様子がおかしいのは今日だけだわ」
「まきこまれるのはちょっと怖い。知らなかった事にしよう..」など、最初は通告(相談)への抵抗感をもってしまうのが普通
の反応です。しかし、あなたからの相談(通告)で苦しい思いをしている親子によき援助が図られ、悲しい思いをしている子
どもを救えるかもしれません。ひとりで抱え込まずためわらずに相談して下さい。
①虐待の疑い:「もしかしたら虐待ではないかも・・・」“疑い”の段階でも通告はできます。
(児童虐待防止法第6条)
②通告者の匿名:通告者がだれであるか公表されることはありません。匿名でも構いません。
③関係機関の通告:学校や保健所、医療機関等にも通告義務が設けられています。また、
守秘義務のあるものが通告したとしても罰せられることはありません。
④発見者の通告:発見者の連絡(通告)が義務付けられています。
あの子ちょっと気になる
けど…相談してみようか
しら (でも、よその家庭
の事を話すのってちょっと
気がひけるなぁ)
通告先(相談窓口)
●児童相談所(全国共通ダイアル) ➜ 0570-064-000
●沖縄県中央児童相談所(おきなわ子ども虐待ホットライン)
➜
098-886-2900
〇相談受付時間:月~金 午前 9 時~午後 11 時(土日祝は休み)
但し、虐待の通告・相談についてはおきなわ子ども虐待ホットラインで
平日の夜間、土・日・祝祭日でも受け付けています。
●豊見城警察署 ➜ 850-0110
●豊見城市 家庭児童相談室
➜
840-5633(直通)
〇相談日:月~金(9:00~12:00、13:00~16:30)土日・祝祭日は除
●沖縄県南部福祉保健所
➜
889-6945(直通)
◆その他子育て等に関する相談先◆
乳幼児健康相談
➜
子どもの人権 110 番
850-0162(健康推進課)
➜
856-4460(那覇地方法務局
ぐっぴー
➜
850-9214
ふれんど
➜
850-3690(法人立保育園
人権擁護課)
子育て支援センター
つぼみ保育園内)
ほか、保育園や学校機関、民生委員、児童館、保健所等最寄りの期間にお尋ねくだ
さい。