仕様書(PDF:263.4KB)

仕
様
書
堺市上下水道局
1
品
名
ガスクロマトグラフ質量分析装置
2
仕様及び数量
本件で調達するガスクロマトグラフ質量分析装置は、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリ
クロロ酢酸、ホルムアルデヒド、フェノール類について、「水質基準に関する省令(平成
15年5月30日厚生労働省令101号)
(最終改正 平成27年3月2日厚生労働省令第
29号)」に定められた基準に適合しているかを「水質基準に関する省令の規定に基づき
厚生労働大臣が定める方法(平成15年7月22日厚生労働省告示第261号)
(最終改
正 平成28年3月30日厚生労働省告示第115号)」(以下、省令)別表17、19、
29でそれぞれ分析することができる装置であること。
(1) ガスクロマトグラフ質量分析装置・・・1台
(ア) イオン化は電子衝撃イオン化(EI)法であること。
(イ) 検出器は四重極方式であり、SCANとSIMが同時に行えること。
(ウ) 質量測定範囲は質量電荷比で1000(m/z)以上あること。
(エ) フィラメントは2本以上装備されており、切り替えにより使用が可能であること。
(オ) 液打ち用オートサンプラーを備え2mLバイアルを100検体以上装填できるこ
と。
(カ) ガスクロマトグラフ部、質量分析部は同一メーカーの製品で構成されていること。
<ガスクロマトグラフ質量分析装置参考機種>
メーカー
アジレントテクノロジー株式会社
型式
Agilent 5977B イナートプラス EI
MSD 及び Agilent 7890B GC
なお、前記に示す能力を有する物であれば、参考機種以外の同等品も可とする。
ただし、同等品とする場合は最新モデル機種とし、同等品であることを示す性能を記
載した書類(カタログ、メーカーの性能証明書等)及び前記に示した水道水質基準項目
について「水道水質検査方法の妥当性評価ガイドライン」(平成24年9月6日 健水発0
906 第2号)(以下、妥当性評価ガイドライン)にもとづく妥当性評価データを後記の
本市担当者(以下、担当者)まで提出し、承認を得ること。承認方法については別に定め
る。
(2)制御部・・・2台(1台はバックアップ用としての機能を有していること。
)
制御部は、納入するガスクロマトグラフ質量分析装置の制御をするもので、以下に示
す仕様を満たすパーソナルコンピューターとする。
(ア) 以下の性能を有すること。
・OS が Windows7 以降であること。
・DVD-R/RW 光学ディスクドライブを搭載していること。
・USB ポートに1つ以上空きがあること。
(イ) 以下のソフトウェアがインストールされていること。
・日本語対応の制御ソフト
・Microsoft Office Personal 2016(制御ソフトに対応した最新バージョン)
・Adobe Acrobat Pro(制御ソフトに対応した最新バージョン)
・ライブラリー検索ソフト(NIST最新バージョン)
(ウ) 形状はデスクトップ型でディスプレイサイズ 20 インチ以上であること。
(エ) ウィルスソフト
Symantec Endpoint Protection をバックアップ含む2台分準備すること。なお、イ
ンストールは本市で行い、動作保障については受注者の責任を負わない。
<Symantec Endpoint Protection について>
1
リワードプログラムでの更新とする。
2
本市の SAN は 9MRTNKREW である。
(オ) データバックアップ用として外付け HDD 2TB 以上を1台用意すること。
(3)印字部・・・1台
A4用紙以上が使用できるレーザープリンタであること。
(4)付属品等・・・一式
設置、接続に必要な各種部品及び測定や結果報告書作成時に必要な消耗品(分析用カ
ラム2本、カラムフェラル2箱、オートサンプラー用シリンジ2本、注入口セプタム2
箱、注入口ライナ2箱、ライナ O-リング2箱、2mL バイアル及びキャップ10箱、レ
ーザープリンタトナー1個)を別途用意すること。なお、詳細については、担当者と事
前に協議し、調整すること。
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納入期限
平成28年11月30日(水)
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納入場所
納入場所は次のとおりとする。設置位置は、事前に担当者と調整すること。
堺市西区家原寺町2丁21番1号 (配水管理センター 水質試験棟)
担当者:配水管理課 水質係
西埜
TEL:072-275-1126
FAX:072-271-1356
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検収
(1)
設置後、別紙1に示す検収条件を満たす分析データ等を担当者の要求に応じて提出
すること。
(2)
前記の確認の結果、仕様が満たされていない場合は、速やかに機器の改善または
交換を受注者の負担で行うこと。
(3)
検収に必要なカラムや物品、器具等は、事前に担当者と調整し、受注者で準備す
ること。
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その他
(1)
前記の省令別表17、19、29に定める方法に基づく分析メソッドを提供する
こと。
(2)
分析チャート等のプリントレイアウトについて担当者と協議の上、ワークステー
ション上で作製すること。
(3)
現在設置しているガスクロマトグラフ質量分析装置(Agilent 社製ガスクロマト
グラフ質量分析装置)一式を引き取ること。なお、引き取りの時期や詳細につい
ては、担当者と事前に協議し、調整すること。
(4)
ガスクロマトグラフ質量分析装置、パーソナルコンピューター等を含め幅200
0mm×奥行900mmに設置可能であること。
(5)
ガスクロマトグラフ質量分析装置について、製造中止後7年間は部品供給につい
て保障すること。
(6)
納入後1年間は無償保証期間とし、別紙1に記載の検収条件による感度保証を行うこ
と。
(7)
納入にかかる費用(運搬、設置等)は全ての受注者の負担とする。
(8)
納入時に発生する梱包材等不要品は持ち帰ること。
(9)
保証内容については、事前に説明すること。
(10)
本契約の履行の際は別紙2「暴力団等の排除について」を順守すること。
(11)
ガスクロマトグラフ質量分析装置の設置場所について担当者と事前に調整し、既
設の実験台 1 台、He ガス配管、単相 200V/20A 電源 2 系統、100V/15A 電源 1 系統
以外に必要な物品、電源・ガス配管等の工事費、実験台、その他一切の費用は受
注者の負担とすること。
(12)
設置後、配水管理課水質係職員全員に対して、メーカーによるオンサイトでの実
習訓練を行うこと。
(13)
受注者は機器の説明及び測定原理等を示したA1サイズ程度の掲示パネルを作
成し、担当者が指定する場所に掲載すること。
(14)
現在設置しているガスクロマトグラフ質量分析装置(Agilent 社製ガスクロマト
グラフ質量分析装置)で測定したデータを引き続きワークステーション上で閲
覧・解析をできるようにすること。
(15)
ガスクロマトグラフ質量分析装置及びパーソナルコンピューターについては、転
倒防止の措置を講ずること。
(16)
この仕様書に定めない事項について疑義が生じた場合は別途協議するものとす
る。
(別紙1)
検収条件
据付調整作業を行った後、水質試験棟において、以下の方法で精度管理試験を行うこと。
<クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸(以下、ハロ酢酸)>
(1) 担当者が作成した検査SOPに従い表1-1に示す濃度で検量線を作成し、その直線性が相
関係数0.99以上であること。
(2) 表1-2に示す標準液の濃度(定量下限値試料)を5回測定し、(1)で作成した検量線で
濃度算出する。また、(1)で作成した検量線で全ての検量点の濃度を算出する。その結果、
以下の条件を満たすこと。
・空試験(濃度0)の濃度が表1-2に示す値未満であること。
・検量点の濃度誤差率が10%以内であること。
・定量下限値試料の変動係数が10%以下であり、かつ誤差率が10%以内であること。
(3) 検収結果をまとめ、分析チャート等の資料を添付した報告書を提出すること。
(4) 妥当性評価ガイドラインに基づき妥当性評価の確認を行うこと。
(5) 標準液等、検収に必要な薬品、器具等は事前に担当者と調整して準備すること。
表1-1 ハロ酢酸検量線濃度
対象物質
検量線濃度(mg/L)
クロロ酢酸
0
0.001
0.002
0.005
0.010
0.020
ジクロロ酢酸
0
0.001
0.002
0.005
0.010
0.020
トリクロロ酢酸
0
0.001
0.002
0.005
0.010
0.020
表1-2 ハロ酢酸定量下限値試料
対象物質
定量下限値濃度(mg/L)
クロロ酢酸
0.001
ジクロロ酢酸
0.001
トリクロロ酢酸
0.001
(別紙2)
暴力団等の排除について
1.入札参加除外者を委任又は請負先とすることの禁止
(1)受注者は、堺市上下水道局契約関係暴力団排除措置要綱第2条により準用する堺市契約関
係暴力団排除措置要綱に基づく入札参加除外を受けた者又は同要綱別表に掲げる措置要件に
該当する者を委任又は請負先並びに受注者及び委任又は請負先の資材、原材料の購入契約そ
の他の契約の相手方(以下「委任又は請負先等」という。)としてはならない。
(2)これらの事実が確認された場合、本市は受注者に対し、当該委任又は請負先等との再契約
等の解除を求めることができる。
2.委任又は請負先等との契約の締結について
受注者は、委任又は請負先等との再契約等の締結にあたっては、契約締結時には本市の契
約約款に準じた暴力団排除条項を加えることとする。
3.誓約書の提出について
(1)受注者は、堺市暴力団排除条例第8条第2項に規定する暴力団員又は暴力団密接関係者で
ない旨の誓約書を提出しなければならない。ただし契約金額(税込)が500万円未満の場
合はこの限りでない。
(2)受注者は、契約金額(税込)が500万円以上となる委任又は請負先等がある場合には、
これらの者から堺市暴力団排除条例第8条第2項に規定する暴力団員又は暴力団密接関係者
でない旨の誓約書を徴収して、本市へ提出しなければならない。
(3)受注者及び委任又は請負先等が当該誓約書を提出しない場合は、入札参加停止を行うもの
とする。
4.不当介入に対する措置
(1)受注者は、この契約の履行にあたり、暴力団員又は暴力団密接関係者から、暴力団を利す
ることとなるような社会通念上不当な要求又は契約の適正な履行を妨げる行為(以下「不当
介入」という。
)を受けたときは、直ちに本市に報告するとともに、警察に届け出なければな
らない。
(2)受注者は、委任又は請負先等が暴力団員又は暴力団密接関係者から不当介入を受けたとき
は、直ちに本市に報告するとともに、当該委任又は請負先等に対して、警察に届け出るよう
指導しなければならない。
(3)本市は、受注者が本市に対し、
(1)及び(2)に定める報告をしなかったときは、堺市暴
力団排除条例に基づく公表及び入札参加停止を行うことができる。
(4)本市は、受注者、委任又は請負先等が不当介入を受けたことによりこの契約の履行につい
て遅延等が発生するおそれがあると認めるときは、受注者が(1)に定める報告及び届け出
又は(2)に定める報告及び指導を行った場合に限り、必要に応じて履行期間の延長等の措
置をとるものとする。